JP2002304679A - 浴室監視装置 - Google Patents

浴室監視装置

Info

Publication number
JP2002304679A
JP2002304679A JP2001106912A JP2001106912A JP2002304679A JP 2002304679 A JP2002304679 A JP 2002304679A JP 2001106912 A JP2001106912 A JP 2001106912A JP 2001106912 A JP2001106912 A JP 2001106912A JP 2002304679 A JP2002304679 A JP 2002304679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heart rate
human body
motion
movement
alarm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001106912A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Ueda
貴之 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2001106912A priority Critical patent/JP2002304679A/ja
Publication of JP2002304679A publication Critical patent/JP2002304679A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Alarm Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、心拍数の測定と人体検出との両機
能を具備した人体検出装置の改良を行い、動き停止の判
定がなされた場合のみならず動きがある場合において
も、異常な状態にある時には他者に警報するようにした
浴室監視装置を提供することを課題とするものである。 【解決手段】 動き量演算手段による単位時間当りの動
き量が一定値以下の場合で、かつ、心拍数判定手段によ
る単位時間当りの心拍数が一定値以下の時に警報手段に
報知するようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視領域を所定時
間間隔で撮像して、人体の動きを検出し、人体の動きが
停止する等異常が生じた場合には、遠隔場所に居る他者
に警報を発するようにした浴室監視装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室内の人体の動きを検知して、
人体の動きが停止したときに異常状態であることを他者
に警報報知するようにした人検知装置は、監視領域を常
にCCDカメラ等で撮像し、撮像画面を画像処理して、
人体の動きが停止した場合に、停止の情報をまず浴室内
の入浴者に知らせて動きを要求し、一定時間経過する迄
に動きがなければ、動きが停止したものと判定して、他
者に警報報知するものであった。一方、浴槽に心拍を測
定する電極を取り付けた心拍数測定装置を設け、この心
拍数測定装置の心拍数を前記人検知装置の表示警報部を
利用して表示すると便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記人
検知装置と心拍数測定装置とを浴室内に並列に設置した
場合、人検知装置の検知対象は人が動かない状態(例え
ば人が浴槽内でうずくまっている状態)であることを条
件に人が停止したものと判断して警報するものであるた
め、人の動きがある場合には、警報を発することはな
い。また、心拍数測定装置は人が静止した状態で検出し
なければ正確な測定ができず、この測定を行っている最
中に、人検知装置が人の動きが停止したものであると判
断し、異常が無いにもかかわらず他者に警報報知してし
まい、煩雑に警報音が鳴るという問題点を有していた。
さらに、動きがあっても急に浴槽内で溺れた場合には、
動き停止判定後の一定時間経過後でなければ、他者に警
報を発しないので、急に溺れた時の早期発見をすること
ができない問題があった。さらに、動きがあっても心拍
が弱い場合には、他者に警報を発しないので、急に心拍
が少なくなった時の早期発見をすることができない等の
問題があった。
【0004】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、心拍
数の測定と人体検出との両機能を具備した人体検出装置
の改良を行い、動き停止の判定がなされた場合のみなら
ず動きがある場合においても、異常な状態にある時には
他者に警報するようにした浴室監視装置を提供すること
を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の浴室監視装置は、人体の動きを検出する人
体検出センサと、所定時間間隔前後の両画像を比較して
単位時間当りの動き量を演算する動き量演算手段と、前
記人体検出センサによる人体の動きの停止を検出したと
きに遠隔箇所に警報を報知する警報手段と、入浴者の心
拍数を測定する心拍センサと、単位時間当りの心拍数を
判定する心拍数判定手段とを設けたものであって、前記
動き量演算手段による単位時間当りの動き量が一定値以
下の場合で、かつ、心拍数判定手段による単位時間当り
の心拍数が一定値以下の時に前記警報手段に報知するよ
うにしたことを第1の特徴としている。この第1の特徴
によれば、人の動きがある場合においても心拍に異常が
ある場合には、警報を発するようにしてあるので、安全
性が向上する。すなわち、動きがあるため人体検出セン
サによって検出されないが、心拍数は少なく弱っている
場合には他者に警報するようにしている。また、心拍数
の測定を行った後に、人の動きがある場合(単位時間当
りの動き量が一定値を超える場合)には、直ちに他者に
警報報知することはない。ここに、動き量とは、所定間
隔で撮像した画像により演算される人体の動きの量をい
い、具体的には、撮像した2枚の画像の受光量の差をい
う。また、心拍数の測定を行った後に、人の動きが少な
い場合(単位時間当りの動き量が一定値以下の場合)で
も、心拍数が一定値以下にならなければ、他者に警報報
知することはない。健全な状態における心拍数を予め定
めておくことで警報報知の回数を制限して、煩雑さを解
消することができる。
【0006】また、本発明の浴室監視装置は、人体の動
きを検出する人体検出センサと、所定時間間隔前後の両
画像を比較して単位時間当りの動き量を演算する動き量
演算手段と、前記人体検出センサによる人体の動きの停
止を検出したときに遠隔箇所に警報を報知する警報手段
と、入浴者の心拍数を測定する心拍センサと、単位時間
当りの心拍数を判定する心拍数判定手段と、浴槽の水位
を検出する水位センサとを設けたものであって、前記動
き量演算手段による単位時間当りの動き量が一定値を超
えた場合で、かつ、前記水位センサによる浴槽水位の増
加が一定値以上の時に前記警報手段に報知するようにし
たことを第2の特徴としている。この第2の特徴によれ
ば、健全な人が急に浴槽内で溺れた場合には、浴槽水位
が急激に増加して、信号を出力することで、直ちに他者
に警報を発するので、急に溺れた時の早期発見が可能と
なる。また、本発明の浴室監視装置は、人体の動きを検
出する人体検出センサと、所定時間間隔前後の両画像を
比較して単位時間当りの動き量を演算する動き量演算手
段と、前記人体検出センサによる人体の動きの停止を検
出したときに遠隔箇所に警報を報知する警報手段と、入
浴者の心拍数を測定する心拍センサと、単位時間当りの
心拍数を判定する心拍数判定手段と、浴槽の水位を検出
する水位センサとを設けたものであって、前記動き量演
算手段による単位時間当りの動き量が一定値以下の場合
でかつ心拍数判定手段による単位時間当りの心拍数が一
定値以下の時、及び前記動き量演算手段による単位時間
当りの動き量が一定値を超えた場合でかつ前記水位セン
サによる浴槽水位の増加が一定値以上の時に、前記警報
手段に報知するようにしたことを第3の特徴としてい
る。この第3の特徴によれば、人の動きがある場合にお
いても心拍に異常がある場合には、警報を発するように
してあるので、安全性が向上する。すなわち、動きがあ
るため人体検出センサによって検出されないが、心拍数
は少なく弱っている場合には他者に警報するようにして
いる。また、心拍数の測定を行った後に、人の動きがあ
る場合(単位時間当りの動き量が一定値を超える場合)
には、直ちに他者に警報報知することはない。また、心
拍数の測定を行った後に、人の動きが少ない場合(単位
時間当りの動き量が一定値以下の場合)でも、心拍数が
一定値以下にならなければ、他者に警報報知することは
ない。健全な状態における心拍数を予め定めておくこと
で警報報知の回数を制限して、煩雑さを解消することが
できる。さらに健全な人が急に浴槽内で溺れた場合に
は、浴槽水位が急激に増加して、信号を出力すること
で、直ちに他者に警報を発するので、急に溺れた時の早
期発見が可能となる。
【0007】また、本発明の浴室監視装置は、人体の動
きを検出する人体検出センサと、所定時間間隔前後の両
画像を比較して単位時間当りの動き量を演算する動き量
演算手段と、前記人体検出センサによる人体の動きの停
止を検出したときに遠隔箇所に警報を報知する警報手段
と、入浴者の心拍数を測定する心拍センサと、単位時間
当りの心拍数を判定する心拍数判定手段と、浴槽の水位
を検出する水位センサとを設けたものであって、前記動
き量演算手段による単位時間当りの動き量が一定値以下
の場合でかつ心拍数判定手段による単位時間当りの心拍
数が一定値以下の時、及び前記動き量演算手段による単
位時間当りの動き量が前記一定値を超え、しかも、前記
一定値よりも大きい所定値を超えた場合でかつ前記水位
センサによる浴槽水位の増加が一定値以上の時に、前記
警報手段に報知するようにしたことを第4の特徴として
いる。この第4の特徴によれば、上記の特徴に加え、動
き量が一定値を超えしかも該一定値よりも大きい所定値
を超えない場合、つまり一定値と所定値との中間の範囲
内にあるときには、次のステップには移行させずに、待
機状態とすることで、警報報知回数を低減させることと
している。加えて、本発明は、請求項1〜4に記載の浴
室監視装置において、監視領域を所定時間間隔で撮像す
る撮像装置と、検知領域を入口領域と該入口領域以外の
領域に分割する領域分割手段と、人体の動き量を前記所
定時間間隔前後の両画像の比較により受光量の差として
演算する動き量演算手段と、前記動き量演算手段による
動きの有無を判定する動き有無判定手段と、該動き有無
判定手段と動き有無領域検出手段とにより人体の動きが
停止したものと判定する判定手段を有することを第5の
特徴としている。この第5の特徴によれば、動き量の演
算、動き停止の判定が確実となり警報報知が円滑に行え
るのみならず、人体検出センサの報知部を利用して他の
異常時の警報を行うことが可能となるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態を示す全体構成図である。図2は本発明の一実施形
態を示す電気回路のブロック図である。図3は人体検出
センサの画像検出部の1画素を構成する画像コア回路の
構成を示す回路図である。図4はセンサと警報報知制御
部との関係を示す説明図である。図5は本発明の一実施
形態を示す制御フローチャートである。図6は本発明の
一実施形態を示す警報報知制御のフローチャートであ
る。図7は人体検出センサ、心拍センサ及び水位センサ
と温水機器とリモコンとの関係を示す一実施形態の説明
図である。図8は人体検出センサ及び心拍センサと温水
機器とリモコンとの関係を示す他実施形態の電気制御の
ブロック図である。図9は他実施形態を示す警報報知制
御のフローチャートである。図10の(a)は右下方へ
向けて移動した物体の現画像と前画像を示す図、(b)
は前画像の明暗を各画素毎に示す図、(c)は現画像の
明暗を各画素毎に示す図である。図11は画像の境界に
対応する画素における明暗の変化を示す差分画像を表わ
した図である。図12は本発明の一実施形態を示す電気
回路ブロック図、図13は本発明の他実施形態を示す電
気回路ブロック図である。
【0009】図1は本発明の一実施形態の概略を示すも
のであって、浴室1の内部には浴槽2及び洗場3を設け
てある。4は浴室1への出入口である。5は人体センサ
であり、その詳細については後述するが、浴室1の内壁
面上部に取り付けてある。具体的には、浴槽2の長手方
向に接する浴室壁面と対向する浴室壁面の上部位置に取
り付けてある。そして人体センサ5は、本実施形態では
浴室1の壁面に取り付けているが、この例に限ることな
く、浴室1の天井面に取り付けても良い。人体センサ5
は、人工網膜を利用した撮像装置を有し、浴室1におけ
る人体の動きを撮像して画像処理する人体検出センサ5
1と、赤外線による熱検知により人体を検知する赤外線
センサ52とから構成している。
【0010】浴室1には温水機器40を遠隔操作する風
呂リモコン60を設置し、また台所には温水機器40を
遠隔操作する台所リモコン70を設置している。ここ
に、温水機器40とは、浴槽に給湯等水を加熱するため
の機器であり、具体的には給湯器付風呂釜、給湯器付暖
房機、温水暖房機、給湯器等により構成されている。温
水機器にはガスを燃料とするもののみならず石油を燃料
とするものでもよい。
【0011】温水機器40と、リモコン60、70と、
人体検出センサ51との接続については、図1のものに
おいては、まず温水機器40と台所リモコン70とがケ
ーブル41により接続され、次に台所リモコン70と風
呂リモコン60とがケーブル41で接続され、さらに風
呂リモコン60と人体検出センサ51とがケーブル41
で接続されている。
【0012】そして、給湯器等を制御する前記リモコン
60、70には、浴室1に入浴者がいることを知らせる
液晶表示パネル等の表示部を有しており、人体センサ5
が入浴者を検知して、検知信号を出力すると、表示部が
点灯等表示するようにしてもよい。
【0013】表示部は上記のものに限られず、入浴者の
動きが一定時間無かった場合、浴槽で寝ているかまたは
倒れたと推測し、まず風呂リモコン60で警報音あるい
は音声により注意を喚起し、浴室側から応答が所定時間
内にない場合には、台所リモコン70において警報音あ
るいは音声により家族等他者に警報報知するようにして
おけばよい。
【0014】そして、温水機器40の内部には熱交換器
及びバーナが内蔵されており、制御のための各種センサ
を設けてある。また、温水機器40から浴槽2に対して
給湯落しこみ管46が接続配管されている。また、人体
センサ5を作動させるための電源は、温水機器40の電
源プラグ47から導入され、温水機器40のコントロー
ラ42部の図示しないトランスを介して降圧され低電圧
化されて供給される。
【0015】また、浴槽2の内周面には人の心拍数を検
出する心拍センサ120の電極121が取り付けられて
いる。この心拍センサ120は、図4に示すように接続
コード122に接続された3個の電極121と、信号を
増幅する増幅器123と、A/D変換器124と、マイ
クロコンピュータからなる警報報知制御部125とから
なっている。
【0016】そして、心拍の測定を行うときは、浴槽2
にお湯を満たし、被験者が浴槽2に入り、電源スイッチ
をONにする。これにより被験者の心臓の動作電流によ
る起電力を、水を伝導路として電極間に現れる電位差と
して導入し、増幅後、デジタル信号に変換し、CPUで
データ処理されて、表示器64に心拍数としてデジタル
表示するようになってある。この測定は通常においては
浴槽2に入ることにより自動的に行われるが、入浴者が
意識的に測定を開始したいときには、測定スイッチ12
6をONすることにより測定することができるようにな
っている。特に自動測定中にノイズ等が生じて正確に測
定できない場合に測定スイッチ126を操作すれば効果
的なものである。
【0017】前記警報報知制御部125には、人体検出
センサ51からの信号も入力されるようになっている。
この警報報知制御部125は本実施形態では風呂リモコ
ン60に内蔵して取り付けているが、別個に離隔的に配
置してもよい。
【0018】図2は人工網膜チップを利用した人体検出
センサ51と、赤外線センサ52とからなる人体センサ
5の具体構成を示したものである。人体検出センサ51
は監視領域を撮像する撮像装置6と、撮像装置6を制御
すると共に処理情報を判定等する制御装置7とから構成
されている。また、制御装置7と外部のリモコン60、
70との通信は例えば後述する通信IC等の通信部53
により送受信するようにしてある。そして、人体検出セ
ンサ51の他に赤外線センサ52を同一のケース体内に
設け、その制御装置7を共用し、浴室1が暗い場合の監
視の相互補填を行なうようにしてある。
【0019】前記撮像装置6の撮像部8は、縦32×横
32画素(=1024画素)からなる低解像度の画像検
出部9、結像レンズ10、スキャナ11、マルチプレク
サ12及びスキャナ駆動制御部13から構成されてい
る。RAM容量が許せば、もっと多くの画素(縦128
×横128画素)を用いても良く、また多数の画素を間
引いてその一部で検出処理しても良い。画像検出部9の
画素はそれぞれモノクロ256階調「レベル0(黒)〜
255(白)の256階調」で表現される。
【0020】そして、撮像部8においては、浴室内の画
像は、結像レンズ10によって画像検出部9に結像され
る。スキャナ11は、スキャナ駆動制御部13によって
駆動制御されており、スキャナ駆動制御部13は画像検
出部9の各画素列を順次一定周期毎に受光状態(オン状
態)となるように制御している。受光状態となった1列
の各画素から同時に出力された光電流は、マルチプレク
サ12によって複数の電気信号は1つの電気信号にまと
められ、増幅器14で増幅された後、アナログ電圧とし
て出力される。アナログデータからデジタルデータへの
変換は制御装置7により行うようにしてある。
【0021】また、画像検出部9の各画素は、図3に示
すように画素コア回路17によって構成されている。画
素コア回路17は受光素子18、電荷蓄積回路19、感
度可変回路20から構成されており、感度可変端子21
及びリセット端子22がスキャナ11に接続され、光電
流出力端子23がマルチプレクサ12に接続されてい
る。
【0022】図2においてゲイン調整部16は、画像出
力部15における画像平均値(画像の明るさ)をチェッ
クし、画像平均値が適切な範囲から外れていれば、増幅
器14によって撮像装置6のゲインを調整すると共にス
キャナ駆動制御部13によって画像検出部9の蓄積時間
を調整し、適正な明るさの画像が得られるように調光す
る。この調光は後述する分割された各検知領域ごとに行
ってもよい。
【0023】人工網膜を用いた撮像装置6では、画像平
均値は、画像検出部9を構成する全画素における階調
(0階調(黒)〜255階調(白)の256階調)の平
均値であり、0〜255の値で表わさせる。この画像平
均値は増幅器14のゲインと画像検出部9の蓄積時間に
よって決定される。
【0024】そして、図2において少なくとも撮像をお
こなう画像検出部9とスキャナ11とスキャナ駆動部1
3とゲイン調整部16とは1チップで構成されている。
このチップは人工網膜チップと称される。また、このチ
ップの裏面位置には、制御装置7を設けてあり、この制
御装置7はマイクロコンピュータからなり、この内部に
は人体検出センサ51による検知処理を行なう検知領域
を複数の領域に分割する領域分割手段24等をソフトウ
エアーとして組み込んである。
【0025】具体的には、制御装置7に入力された画像
情報を処理するためのポイントテーブルを複数域に分割
するものである。すなわち人体検出センサ51による検
出可能な撮像能力範囲(ポイントテーブル全体に相当)
を、まず画像処理の必要な検知領域と、画像処理を行な
わない非検知領域とに区画している。
【0026】さらに前記の検知領域を、入口領域と洗場
領域と浴槽領域との3つの領域に分割するようにしてあ
る。検知領域の分割については、この例に限られること
なく、入口領域と該入口領域以外の領域の2つに分割し
てもよい。例えば、洗場領域及び浴槽領域を合わせて1
つの領域に設定しても差しつかえない。ここに入口領域
とは、浴室の場合には浴室内であって浴室への出入口ド
アの近傍に位置する領域をいう。洗場領域とは、主とし
て頭や体を洗う床部の領域をいい、また、浴槽領域とは
浴槽が位置している領域をさす。このように分割された
領域毎に、順次画像情報が制御装置に入力されて、領域
毎に検出、演算等の処理がなされるのである。
【0027】そして、人体センサ51を構成する結像レ
ンズ10と撮像装置6と制御装置7とは、前記赤外線セ
ンサ52と共に1つのケースに納められ、人体センサセ
ットとして壁面等に取り付けられる。取り付け位置は浴
室への出入口4を含め、浴室1全体を監視領域として視
野角内におさめるようにすれば良い。
【0028】そして、撮像装置6の検出出力と赤外線セ
ンサ52の検知出力はそれぞれ判定手段32へ入力され
る。判定手段32は撮像装置6からの出力と赤外線セン
サからの出力に基づき、浴室における入浴者の有無や入
浴者の動きなどを総合的に判断するようになっている。
【0029】人工網膜により検出した画像は次のように
画像処理される。画像を制御、処理する制御装置7は、
画像検出部9を構成する全画素から画像情報を所定時間
毎に受信し、所定時間毎に画像情報を受け取ると、該画
像情報を処理し、判定手段32により入浴者の動きを判
定するのである。
【0030】次に、撮像装置6でとらえた画像から人の
動きを抽出するための画像処理方法を説明する。マイク
ロコンピュータで構成される制御装置7は、所定時間毎
に画像情報を受け取ると、当該画像情報から入浴者の動
きを所定の解析アルゴリズムに従って解析し、入浴者の
動きを監視する。
【0031】具体的には、いま図10(a)のように正
方形の物体の画像(明画像)Pが位置P1から位置P2
へ移動したとする。このとき、明るい画素を記号B、暗
い画素を記号Dで表わせば、前画像は図10(b)で表
わされ、現画像は図10(c)で表わされる。この前後
の両画像は、図12で示される制御装置7の画像記憶手
段115により一旦記憶される。撮像された画像は順次
更新され常に最新の両画像が記憶されるようになってい
る。そして動き量演算手段111により、分割された領
域毎に前記2枚の画像が比較されて、各領域の各画素
(x、y)毎に、前画像pの受光量Pp(x、y)と現
画像nの受光量Pn(x、y)との差分(動き量)D
(x、y)=Pn(x、y)−Pp(x、y)が演算さ
れ、演算結果は図11のような差分画像として得ること
ができる。
【0032】図11の差分画像においては、差分D
(x、y)が正の画素は+記号で表わし、負の画素は−
記号で表わし、D(x、y)がゼロの画素は0記号で表
わしている。このような差分の総和を捉えることで、動
きがあるか否かを領域毎に判定することができ、この判
定は制御装置7の動き有無判定手段114にて行われ
る。動き量が生じていなければ動き無しと判定され、動
き量が生じていれば動き有りと判定される。
【0033】一方、制御装置7の動き有無領域検出手段
112により、分割された領域毎に動きのある領域か否
かを検出するようにしてある。すなわち、撮像装置6で
撮像された撮像画像は、入口領域、洗場領域及び浴槽領
域の順に一定時間毎に制御装置7に読み込まれ、この画
像データを解析することで動きのある領域を検出するよ
うにしてある。例えば人の動きによる光素電圧の変化を
捉えて、変化のある領域を動きのある領域であるとし
て、その領域を検出するようにすればよい。あるいは、
前述した動き量のある領域を捉えて動きのある領域を検
出してもよい。すなわち、動き量は各領域毎に演算して
いるので、動き量の生じている領域を動きの有る領域、
動き量の生じていない領域を動きの無い領域として検出
するようにすればよい。そして、動きの発生している領
域が、予め特定された領域に該当するか否かを特定領域
該当判定手段113により判定するようにしてある。特
定領域とは、浴室の場合には浴槽領域又は洗場領域を意
味し、入口領域を除く領域である。具体的には、状態の
遷移表を予めマイクロコンピュータに記憶させ、動きの
有無と動きのある領域との信号を入力し、順次監視場所
等を遷移させるようにして、現在人のいる領域が特定領
域かどうかを判定させるようにしてある。
【0034】また、図13のものは他の実施例を示すも
のであり、最後に動きのなくなった領域が入口領域か否
かを判定する入口領域該当判定手段116を設けたもの
であり、その他の部分については図12のものと同一で
ある。
【0035】また、人体検出センサは感度を自動調整す
るための感度調整回路を備えており、浴室1内が暗い場
合には感度を高くし、浴室1内が明るい場合には、感度
を低くすることによって検出精度が高くなるようにして
いる。
【0036】次に、浴室1に人が入室したか否か等の判
別について説明する。図5において、人が浴室1に入り
始めると、まず待機状態にある赤外線センサ52が人体
を検知してオンとなる(ステップS1)と共にタイマセ
ットされ(ステップS2)、人体検出センサ51が一定
時間内に洗場において人を検知すると(ステップS
3)、入室したものと判断する(ステップS4)。
【0037】この入室判定において、人体検出センサ5
1による人体検知には撮像及び動き量の演算等に時間を
要すること、あるいは浴室1が暗い場合には監視感度が
鈍いことから、赤外線センサ52を併用し、赤外線セン
サ52が検出した後、人体検出センサ51が共に人を検
出することで、人体検出センサ51の弱点を補い、入室
の確実を期しているものである。
【0038】また、浴室1からの退出時においても、赤
外線センサ52がオフとなった場合(ステップS5にお
いてノーの場合)で、かつ、人体検出センサ51が動き
量を検知しない場合(ステップS6においてノーの場
合)に、浴室1から退出したものと判断させている(ス
テップS7)。赤外線センサ52のみでは入口部に立ち
止まったままであるとオフとなり、退出したものと誤っ
て判断することが有り得るので、両センサの人体非検出
により退出判定して、この赤外線センサ52の弱点を他
のセンサを使用することで補完している。
【0039】そして、人体検出センサ51が洗場3にお
いて人を検知しなかった場合(ステップS3でノーの場
合)でも、浴槽2において人を検知すると(ステップS
8)、所定時間内に赤外線センサ52及び人体検出セン
サ51が共に人を検知している場合には(ステップS
9、S10)、入室しているものと判断することとして
いる(ステップS4)。なお、入室したものと判定した
のちはセンサの検知継続時間を平均的な入浴時間に見合
うようにタイマセットしてもよい。
【0040】また、図4において、人体検出センサ51
と心拍センサ120からの信号を入力して、警報報知の
制御を行う警報報知制御部125には、心拍数が一定範
囲に入っているか否かの判定を行う心拍数判定手段12
7と、スピーカ等の警報手段61を作動させる警報報知
作動手段128と、浴槽の水位を検出する水位センサ1
31による浴槽の水位増加を検出する水位増加検出手段
132とを設けてある。これらはいずれも、マイクロコ
ンピュータ内にソフトウエアとしてプログラムされ、組
み込まれている。
【0041】次に浴室監視装置全体を構成するセンサ、
リモコン、温水機器等の各部材間における他の実施例の
接続構成について図7を用いて説明する。風呂リモコン
60と台所リモコン70とは、有線式のリモコンのケー
ブル41によってそれぞれ温水機器40内のコントロー
ラの制御部90に接続されている。
【0042】また、人体検出センサ51はケーブル41
により風呂リモコン60に接続されている。この風呂リ
モコン60には、ケーブル41を接続するための接続用
の端子85を設けてあり、人体検出センサ51及び心拍
センサ120を作動させるための電源をこの風呂リモコ
ン60から供給するようになっている。そして、浴槽水
位を遠隔位置から測定しうる半導体式の水位センサ13
1が温水機器40内の給湯路に設けられている。人体検
出センサ51と心拍センサ120と温水機器40あるい
はリモコン60、70との接続は、上記の例に限られ
ず、図8に示されるように人体検出センサ51から通信
ICを経て、温水機器40と接続する台所リモコン70
から風呂リモコン60を介して接続してもよい。また通
信ICを介して台所リモコン70、風呂リモコン60及
び温水機器40の順序で接続してもよい。
【0043】そして図7において、温水機器40の制御
部90には、温水機器40を制御する給湯器制御部91
と、人体検出センサ51による異常検出信号及び心拍セ
ンサ120あるいは水位センサ131の信号により作動
し、警報報知の制御を行う警報報知制御部92を設けて
ある。警報報知制御部92を温水機器40側に設けるこ
とにより、リモコン側への制御負担を軽減することがで
きる。
【0044】また、風呂リモコン60には警報するため
の警報手段61の他にインターホンスイッチ62、温水
機器を操作するための操作用のスイッチ63、表示を行
うための液晶表示板、タッチパネル等の表示手段64が
設けられている。また台所リモコン70には他者に警報
するための警報手段71の他にインターホンスイッチ7
2、温水機器を操作するための操作用のスイッチ73、
表示用の表示手段74等が設けられている。また、各リ
モコンに設けた音声報知のための警報手段61、71
は、スピーカと音声ICとにより構成することを推奨す
る。
【0045】図8は人体検出センサ51、心拍センサ1
20と各リモコン60・70、温水機器40間の通信接
続関係を示す回路図の一例であり、本実施例は通信IC
を使用して接続してある。人体検出センサ51には前述
した撮像装置6の他、制御装置7、通信用の通信ICか
らなる通信部53を設けてある。この通信部53は、ア
ナログ通信部55とデジタル通信部56とにより構成し
てあり、アナログ通信部55は例えばASK(amplitud
e shift keying)方式で構成すればよい。また、デジタ
ル通信部56は例えばQPSK(quadri phase shift k
eying)方式の他、M16QAM、GFSK、BPSK
等のデジタル高速変調方式を採用すればよい。
【0046】風呂リモコン60には、前述した操作スイ
ッチ等の他に、表示手段64、風呂リモコン制御部6
5、通信用の通信ICからなる前記同様のアナログ通信
部66、デジタル通信部67を設けてある。また、風呂
リモコン60には、スピーカ等の警報手段61に報知用
の音声IC68、PCMコーディック69を設けてあ
る。このPCMコーディック69は、例えばADPC
M、DPCMなどのPCM(pulse code modulation)
方式により、音声情報や映像情報を符号化及び復号化す
るものである。前記風呂リモコン制御部65には、同一
のマイクロコンピュータを使用して前述した警報制御を
行う警報報知制御部を併設させてある。もちろんそれぞ
れ別個に設けてもよい。
【0047】また、風呂リモコン60のインターホンス
イッチ62はオン操作により、台所リモコン70に設け
たインターホンのスピーカと通話状態となるものであ
る。マイクロホンスイッチと兼用させてもよい。風呂リ
モコン60のリモコンケースには、ケーブル41を接続
するための接続用の端子85を設けてあり、ケーブル4
1により温水機器40と接続する台所リモコン70を介
して風呂リモコン60を経て、人体検出センサ51及び
心拍センサ120に作動用の電源を供給するようになっ
ている。
【0048】また、前記人体検出センサ51には、後述
する音声記憶部及び画像記憶部とからなるデータ記憶部
54を設けてある。台所リモコン70には、前述した操
作スイッチ73の他、表示手段74、台所リモコン制御
部75、アナログ通信用の通信ICからなるアナログ通
信部76、デジタル通信用の通信ICからなるデジタル
通信部77を設けてある。その他78は音声ICでスピ
ーカ等警報手段71に報知用のICであり、79はPC
Mコーディックである。また、台所リモコン70のイン
ターホンスイッチ62はそのオン操作により、風呂リモ
コン60に設けたインターホンのスピーカと通話状態と
なるものである。マイクロホンスイッチと兼用させても
よい。温水機器40には、前述した制御部90、水位セ
ンサ131と接続する給湯制御部91の他、通信用の通
信ICからなるアナログ通信部95、商用電源を低電圧
化するためのトランス96等を設けてある。
【0049】そして、人体検出センサ51のアナログ通
信部55及びデジタル通信部56は、風呂リモコン60
のアナログ通信部66及びデジタル通信部67と接続さ
れ、該風呂リモコン60のアナログ通信部66及びデジ
タル通信部67は、台所リモコン70のアナログ通信部
76及びデジタル通信部77を介して温水機器40のア
ナログ通信部95と接続されている。これら通信部間の
ケーブル41線は電力重畳式の二芯ケーブルを使用し、
センサ用の信号と通常の給湯制御用の制御信号と重畳し
て伝送するようにしておけばよい。
【0050】データ記憶部54は、入浴者に対して「動
いて下さい」と言うメッセージで体を動かす動作の要求
を報知するための音声データを記憶させた動作要求報知
音声記憶部と、入浴者の動きが停止して所定時間経過し
た場合に他者に警報を発するための音声データを記憶さ
せた警報報知音声記憶部とから構成してある。
【0051】またデータ記憶部54の画像記憶部は、人
体検出に必要な機能を画像により表示するためのもので
あり、例えば人体検出の初期操作に必要な画面を表示手
段に表示するための画像データを記憶させる操作用画像
記憶部、人体の動きが停止した状態を前記表示手段に表
示する画像データを記憶する停止画像記憶部、警報手段
を報知させた状態を前記表示手段に表示するための画像
データを記憶する報知用画像記憶部及びその他画像を表
示するために必要なデータを記憶させるその他記憶部と
から構成してある。
【0052】そして、人体検出装置の初期操作に際して
は、予めリモコンの操作スイッチを操作して、人体検出
センサ51側の操作用画像記憶部から操作に必要な初期
画面画像を表示手段64、74に呼出して表示させ、そ
の画面から特定の画面を選択して操作を開始する。これ
と同時に、人体検出センサ51側の音声記憶部から音声
データの一部を呼出して、スピーカ等61、71により
音声で報知させる。
【0053】次に、図6に示す監視のフローについて説
明する。前述した入室判断がなされる(ステップS1
1)と、人体監視のフローに入り、撮像装置6によって
前述したように所定時間間隔で監視領域を撮像して、前
画像と現画像とを一旦制御装置7に記憶させる(ステッ
プS12)。次に、制御装置7にプログラムされた動き
量演算手段111により、各領域毎の各画素毎に、前画
像の受光量と現画像の受光量との差分(動き量)を演算
する(ステップS13)。一方、前記動き有無領域検出
手段112により、動きの発生している領域が検出され
る。
【0054】そして、これらの情報は制御装置7の判定
手段32に送られる。判定手段32においては、動きの
生じている領域が予め特定された領域、すなわち、浴槽
領域31又は洗場領域30に該当するか否かを、特定領
域該当判定手段113によって判定するのである。さら
に、判定手段32においては平行して、動き有無判定手
段114により動きがあるか否かを判定するのである。
【0055】動きがないと判定された場合であって(ス
テップS14)かつ動きが生じていた領域が浴槽領域3
1又は洗場領域30に該当する場合には、浴室内で入浴
者が倒れたものと推定して、人の動きが停止したものと
判定している(ステップS20)。この停止判定によ
り、前述した警報報知作動手段128により前述した警
報報知のステップ(ステップS19)に移行するように
なっている。
【0056】また、動き量がある場合であっても(ステ
ップS14でイエスの場合)、入浴者が浴槽2に浸かっ
て自動的に心拍センサ120により入浴者の心拍数が測
定できる状態となった場合(ステップS15でイエスの
場合)においては、動き量演算手段111により単位時
間当りの動き量が予め定めた一定値以下となったとき
(ステップS16でイエスの場合)であって、かつ、測
定した単位時間当りの心拍数が心拍数判定手段127に
より一定値以下となった時には(ステップS18でイエ
スの場合)、前記警報手段に警報報知するようになって
いる(ステップS19)。これにより、人体の動きは完
全に停止していないが、動き量が少なく、かつ、心拍数
が少ない場合には、浴槽内で弱っていると考えられるの
で、人体検出センサの停止判定を待つまでもなく、早期
に他者に警報を発するようにしてある。
【0057】心拍数判定手段127により測定値が一定
値を超えている場合には(ステップS18でノーの場
合)、警報報知に移行させてはいない。これにより、心
拍数が一定値を超えている場合、例えば健康状態のとき
における心拍数の範囲内である場合には、異常な状態に
陥っているとは考えられないから、警報報知させること
なく、警報音が鳴ることを阻止することができる。
【0058】また、動き量が一定値を超えている場合
(ステップS16でノーの場合)であっても、水位セン
サ131からの信号により水位増加検出手段132が一
定値以上の水位増加を検出した場合(ステップS17で
イエスの場合)には、警報手段に警報報知するようにし
てある(ステップS19)。これにより、動き量がある
程度あって健全なときであっても、急に浴槽内で溺れた
場合には他者に報知して、安全性を高めるようにしたも
のである。この警報報知は前述した入浴者に対する動作
要求から始めるのでなく、他者への警報のための警報報
知から始めるようにしてもよい。
【0059】また、動き量がない場合において(ステッ
プS14においてノーの場合)、動き停止したものとは
判定されなかった時は(ステップS20でノーの場
合)、退出したものと考えられる。
【0060】また、図9に示されるものは上記のものを
さらに改良したものである。以下、同一のステップは同
一番号を附して説明する。動き量演算手段111による
単位時間当りの動き量が一定値Aを超え(ステップS1
6でノーの場合)、しかも、該一定値よりも大きい所定
値Bを超えた場合(ステップS21でイエスの場合)に
おいて、水位センサ131による浴槽水位の増加が一定
値以上の時に(ステップS22でイエスの場合)、他者
に警報報知することとしている(ステップS19)。こ
れにより、急激に動きが大きくなり、溺れた時には警報
報知し、また動き量が一定値を超えしかも該一定値より
も大きい所定値を超えない場合、つまり一定値と所定値
との中間の範囲にあるときには、次のステップには移行
させずに、待機状態とすることで、浴槽への差し湯等急
激な水位上昇による誤判定等により警報報知する回数を
低減させることとしている。
【0061】そして、警報報知機能が作動状態になる
と、所定時間経過後に、人体検出センサ51側の音声記
憶部の動作要求報知音声記憶部と画像記憶部の停止画像
記憶部から、停止した場面に対応する予め記憶させた情
報を読み出して、アナログ通信部55及びデジタル通信
部56を介して伝送し、リモコン部に音声で報知すると
共に画像で表示する。温水機器40を制御するリモコン
60、70から人体検出センサ51に電源を供給し、こ
のリモコン部で報知することにより、配線工事が簡略化
されるのみならずセンサの報知部材を別途に設ける必要
がなくなる。
【0062】この報知は具体的には、例えば「浴室での
動きがありません。動いて下さい」という音声情報およ
び文字画像によって報知するようにすればよい。浴槽内
では心拍測定中は動きが止まるので入浴者に対して動き
を要請して、人体検出センサの誤検出を防ぐためであ
る。
【0063】この報知に応じて、人体検出センサ51が
動きを検出すれば入浴者は健在であると推測できる。一
方、停止状態が所定時間継続すると異常状態と判定さ
れ、判定手段32から信号を出力し、音声記憶部の警報
報知音声記憶部及び画像記憶部の報知画像記憶部から、
他者に異常状態を知らせるための予め記憶させた情報
を、通信部53を介して異常検出信号を伝送し、各リモ
コンの警報手段61、71に音声で報知すると共に表示
手段64、74に画像で表示する。
【0064】この報知は具体的には、例えば「浴室を見
に行って下さい」という音声情報および文字画像によっ
て報知するようにしてある。これにより、人体検出セン
サ51による人体の異常情報を浴室のみならず台所に同
時に警報報知することができる。同様に動き量演算手段
111による単位時間当りの動き量、心拍数判定手段1
27による単位時間当りの心拍数、水位センサ131に
よる浴槽水位増加等が前述した所定の条件のときにも、
警報報知作動手段128が作動して警報報知することと
なるのである。
【0065】異常検出信号は、通信ICからなる通信部
を介して、図8のように伝送する。すなわち、人体検出
センサ51に設けたデータ記憶部54から、音声及び画
像データを前述した信号に応じて呼び出し、アナログ及
びデジタル通信部66、76を介して台所リモコン70
に伝送し、台所リモコン70に設けられたスピーカ等の
警報手段71及び表示手段74に報知及び表示する。画
像の検出、処理は前述した各領域29、30、31毎に
行うことにより、報知及び表示のための応答速度を早め
ることとなる。
【0066】 報知後の報知解除は、例えば報知解除
用のインターホンスイッチ62の信号により行うように
すればよい。温水機器を遠隔位置から制御するケーブル
41を利用することで、解除指令を伝送するための特別
のケーブルを敷設する必要はなくなるのである。
【0067】なお、上述した実施形態は本発明の好適な
実施形態を示すものであって、本発明はこれに限定され
ることなく、その範囲内で各種設計変更可能である。例
えば、本実施形態ではシステムバスルームについて説明
したが、この例に限られることなくこれ以外の既存の浴
室にも設置できるものである。さらに、本実施形態では
センサとリモコンとを有線により接続した例を示した
が、無線により連携させることもできるものである。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明は、人の動きがある
場合においても心拍に異常がある場合には、警報を発す
るようにしてあるので、安全性が向上する。また、心拍
数の測定を行った後に、人の動きがある場合(単位時間
当りの動き量が一定値を超える場合)には、他者に警報
報知することはない。また、心拍数の測定を行った後
に、人の動きが少ない場合(単位時間当りの動き量が一
定値以下の場合)でも、心拍数が一定値以下にならなけ
れば、他者に警報報知することはなく、健全な状態にお
ける心拍数を予め定めておくことで警報報知の回数を制
限して、煩雑さを解消することができる。さらに本発明
は、動き量が一定値を超えしかも該一定値よりも大きい
所定値を超えない場合、つまり一定値と所定値との中間
の範囲にあるときには、次のステップには移行させず
に、待機状態とすることで、警報報知回数を低減させる
こととしている。また本発明は、動き量の演算、動き停
止の判定が確実となり警報報知が円滑に行えるのみなら
ず、人体検出センサの報知部を利用して他の異常時の警
報を行うことが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す全体構成図で
ある。
【図2】図2は本発明の一実施形態を示す電気回路のブ
ロック図である。
【図3】図3は人体検出センサの画像検出部の1画素を
構成する画像コア回路の構成を示す回路図である。
【図4】図4はセンサと警報報知制御部との関係を示す
説明図である。
【図5】図5は本発明の一実施形態を示すフローチャー
トである。
【図6】図6は本発明の警報報知制御のフローを示すフ
ローチャートである。
【図7】図7は本発明の装置全体を示す一実施形態を示
すブロック図である。
【図8】図8は通信関係を示す他実施形態を示すブロッ
ク図である。
【図9】図9は他実施形態を示す警報報知制御のフロー
を示すフローチャートである。
【図10】図10の(a)は右下方へ向けて移動した物
体の現画像と前画像を示す図、(b)は前画像の明暗を
各画素毎に示す図、(c)は現画像の明暗を各画素毎に
示す図である。
【図11】図11は画像の境界に対応する画素における
明暗の変化を示す差分画像を表わした図である。
【図12】図12は一実施形態を示す電気回路ブロック
図である。
【図13】図13は他実施形態を示す電気回路ブロック
図である。
【符号の説明】
1 浴室 2 浴槽 3 洗場 4 出入口 5 人体センサ 6 撮像装置 7 制御装置 9 画像検出部 15 画像出力部 17 画像コア回路 24 領域分割手段 32 判定手段 40 温水機器 41 ケーブル 42 コントローラ 47 電源プラグ 51 人体検出センサ 52 赤外線センサ 54 データ記憶部 55 アナログ通信部 56 デジタル通信部 60 風呂リモコン 61 警報手段 66 アナログ通信部 67 デジタル通信部 70 台所リモコン 71 警報手段 76 アナログ通信部 77 デジタル通信部 85 端子 90 制御部 111 動き量演算手段 112 動き有無領域検出手段 113 特定領域該当判定手段 114 動き有無判定手段 116 入口領域該当判定手段 120 心拍センサ 121 電極 122 接続コード 123 増幅器 125 警報報知制御部 126 測定スイッチ 127 心拍数判定手段 128 警報報知作動手段 131 水位センサ 132 水位増加検出手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の動きを検出する人体検出センサ
    と、所定時間間隔前後の両画像を比較して単位時間当り
    の動き量を演算する動き量演算手段と、前記人体検出セ
    ンサによる人体の動きの停止を検出したときに遠隔箇所
    に警報を報知する警報手段と、入浴者の心拍数を測定す
    る心拍センサと、単位時間当りの心拍数を判定する心拍
    数判定手段とを設けたものであって、前記動き量演算手
    段による単位時間当りの動き量が一定値以下の場合で、
    かつ、心拍数判定手段による単位時間当りの心拍数が一
    定値以下の時に前記警報手段に報知するようにしたこと
    を特徴とする浴室監視装置。
  2. 【請求項2】 人体の動きを検出する人体検出センサ
    と、所定時間間隔前後の両画像を比較して単位時間当り
    の動き量を演算する動き量演算手段と、前記人体検出セ
    ンサによる人体の動きの停止を検出したときに遠隔箇所
    に警報を報知する警報手段と、入浴者の心拍数を測定す
    る心拍センサと、単位時間当りの心拍数を判定する心拍
    数判定手段と、浴槽の水位を検出する水位センサとを設
    けたものであって、前記動き量演算手段による単位時間
    当りの動き量が一定値を超えた場合で、かつ、前記水位
    センサによる浴槽水位の増加が一定値以上の時に前記警
    報手段に報知するようにしたことを特徴とする浴室監視
    装置。
  3. 【請求項3】 人体の動きを検出する人体検出センサ
    と、所定時間間隔前後の両画像を比較して単位時間当り
    の動き量を演算する動き量演算手段と、前記人体検出セ
    ンサによる人体の動きの停止を検出したときに遠隔箇所
    に警報を報知する警報手段と、入浴者の心拍数を測定す
    る心拍センサと、単位時間当りの心拍数を判定する心拍
    数判定手段と、浴槽の水位を検出する水位センサとを設
    けたものであって、前記動き量演算手段による単位時間
    当りの動き量が一定値以下の場合でかつ心拍数判定手段
    による単位時間当りの心拍数が一定値以下の時、及び前
    記動き量演算手段による単位時間当りの動き量が一定値
    を超えた場合でかつ前記水位センサによる浴槽水位の増
    加が一定値以上の時に、前記警報手段に報知するように
    したことを特徴とする浴室監視装置。
  4. 【請求項4】 人体の動きを検出する人体検出センサ
    と、所定時間間隔前後の両画像を比較して単位時間当り
    の動き量を演算する動き量演算手段と、前記人体検出セ
    ンサによる人体の動きの停止を検出したときに遠隔箇所
    に警報を報知する警報手段と、入浴者の心拍数を測定す
    る心拍センサと、単位時間当りの心拍数を判定する心拍
    数判定手段と、浴槽の水位を検出する水位センサとを設
    けたものであって、前記動き量演算手段による単位時間
    当りの動き量が一定値以下の場合でかつ心拍数判定手段
    による単位時間当りの心拍数が一定値以下の時、及び前
    記動き量演算手段による単位時間当りの動き量が前記一
    定値を超え、しかも、前記一定値よりも大きい所定値を
    超えた場合でかつ前記水位センサによる浴槽水位の増加
    が一定値以上の時に、前記警報手段に報知するようにし
    たことを特徴とする浴室監視装置。
  5. 【請求項5】 監視領域を所定時間間隔で撮像する撮
    像装置と、検知領域を入口領域と該入口領域以外の領域
    に分割する領域分割手段と、人体の動き量を前記所定時
    間間隔前後の両画像の比較により受光量の差として演算
    する動き量演算手段と、前記動き量演算手段による動き
    の有無を判定する動き有無判定手段と、該動き有無判定
    手段と動き有無領域検出手段とにより人体の動きが停止
    したものと判定する判定手段とを有することを特徴とす
    る請求項1〜4に記載の浴室監視装置。
JP2001106912A 2001-04-05 2001-04-05 浴室監視装置 Pending JP2002304679A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001106912A JP2002304679A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 浴室監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001106912A JP2002304679A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 浴室監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002304679A true JP2002304679A (ja) 2002-10-18

Family

ID=18959335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001106912A Pending JP2002304679A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 浴室監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002304679A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111820881A (zh) * 2020-07-22 2020-10-27 苏州皇宫绣量子科技有限公司 一种用于监测洗手间人员安全的系统及其控制方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111820881A (zh) * 2020-07-22 2020-10-27 苏州皇宫绣量子科技有限公司 一种用于监测洗手间人员安全的系统及其控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003123162A (ja) 人体検出装置
JP2002288755A (ja) 温水機器
JP2002288758A (ja) 人体検出装置
JP2004108962A (ja) 人体検出装置
JP3960000B2 (ja) 人体検出装置
JP3972590B2 (ja) 人体検出装置
JP3713705B2 (ja) 温水機器
JP2002304679A (ja) 浴室監視装置
JP2002303681A (ja) 人体検出装置
JP3678274B2 (ja) 人体検出装置
JP3562491B2 (ja) 人体検出装置
JP2004108789A (ja) 人体検出装置
JP3562490B2 (ja) 人体検出装置
JP2004073600A (ja) 入浴装置
JP3845859B2 (ja) 温水機器
JP2002279551A (ja) 人体検出装置
JP2002367051A (ja) 人体検出装置
JP2004108786A (ja) 人体検出装置
JP2002319080A (ja) 浴 室
JP2004053464A (ja) 人体検出装置
JP4061866B2 (ja) 人体検出装置
JP2002323255A (ja) 温水機器
JP2002236981A (ja) 人体検出装置
JP4051903B2 (ja) 浴室
JP2003067864A (ja) 人体検出装置