JP2004077023A - ショーケース - Google Patents
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Abstract
【課題】実際の温度変化を認識させる。
【解決手段】少なくとも一面から内部が観察可能なショーケース本体20を有し、このショーケース本体20の内部に格納された商品を所定温度に維持するショーケース10であって、ショーケース本体20の内部温度が伝搬される範囲であって当該ショーケース本体20の外部から観察可能な位置に,温度に関する商品情報が表示される表示部50を設け、当該表示部50の商品情報を示温インクにより表示する、という構成を採っている。
【選択図】 図1
【解決手段】少なくとも一面から内部が観察可能なショーケース本体20を有し、このショーケース本体20の内部に格納された商品を所定温度に維持するショーケース10であって、ショーケース本体20の内部温度が伝搬される範囲であって当該ショーケース本体20の外部から観察可能な位置に,温度に関する商品情報が表示される表示部50を設け、当該表示部50の商品情報を示温インクにより表示する、という構成を採っている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ショーケースに係り、格納する商品を所定の温度状態とするショーケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のショーケースが特開2002−411号公報に開示されている。かかる従来のショーケースは、内部に段階的に複数の商品棚が設けられ、商品棚ごとに商品を載置してその格納が可能なショーケース本体を備え、このショーケース本体内部の冷却と加温とを切替可能に構成されている。
また、冷却と加温とはそれぞれ商品棚ごとに行うことが可能であり、各商品棚ごとに、加温中か冷却中かを示す表示部が設けられていた。この表示部は、冷却中である表示と加温中である表示とが上半分と下半分とにそれぞれ記載されており、冷却を行う予定の商品棚には加温中である表示が記載された半分の領域を隠蔽して設置し、加温を行う予定の商品棚には、表示部を上限反転することで冷却中である表示が記載された半分の領域を隠蔽して設置するものであった。
即ち、一つの表示部を使用して人為的な反転作業を行うことにより、冷却状態表示と加温状態表示の双方に対応可能とする利点を備えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例にあっては、表示部の冷却状態表示と加温状態表示とがいずれも不変的に記載されているため、それぞれの商品棚が冷却用に使用されるものであるか加温用に使用されるものであるかを識別することは可能だが、例えばショーケースの電源が入れられておらず、未使用時であってもその表示は冷却中又は加温中である旨を表示し続けるため、実際に冷却中なのか又は加温中なのかとか商品は冷却されているのか又は加温されているのかを認識させることは不可能であった。
また、上記従来のショーケースは、冷却と加温とを切り替える場合に、表示部の表示を切り替えるための人為的な作業が不可欠であり、煩雑であるという不都合があった。
【0004】
本発明は、上記従来例の有する不都合を解消し、実際の温度状態を認識可能なショーケースを提供することをその目的とする。また、従来例の煩雑性を解消し、利便性の高いショーケースを提供することを他の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、少なくとも一面から内部が観察可能なショーケース本体を有し、このショーケース本体の内部に格納された商品を所定温度に維持するショーケースであって、ショーケース本体の内部温度が伝搬される範囲であって当該ショーケース本体の外部から観察可能な位置に,温度に関する商品情報が表示される表示部を設け、当該表示部の商品情報を示温インクにより表示する、という構成を採っている。
【0006】
上記構成では、ショーケース本体に格納された商品を所定の温度状態に維持することが可能である。ここでいう、所定の温度状態とは、ショーケースが設置される設置場所の外気温,例えば常温とは異なる温度状態をいう。そして、表示部はショーケース本体の内部温度が伝搬可能位置に設けられるので、ショーケースを実際に使用されると、その内部温度が表示部に伝搬されることとなる。かかる表示部は示温インクにより温度に関する商品情報が表示されているので、その示温インクが所定の温度で反応し変化を示すものか或いは常温で変化を示し、所定温度で定常状態に戻るものを使用することで、ショーケース本体内部が所定の温度状態となったときに商品情報表示に変化を示し、実際のショーケース本体の温度状態を外部から認識させることができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、ショーケース本体は、格納された商品の冷却と加温とを切り替え可能であって、少なくともその前面に開口部を有し、表示部を、開口部により観察可能な位置に商品情報を表示する、という構成を採っている。
上記構成では、請求項1記載の発明と同様の動作が行われると共に、ショーケース本体の開口部を通じて表示部の観察が行われる。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明と同様の構成を備えると共に、ショーケース本体の内部に商品を載置する商品棚を設け、表示部を商品棚に設ける、という構成を採っている。
上記構成では、請求項2記載の発明と同様の動作が行われると共に、加温又は冷却される商品に近接している商品棚から表示部に温度が伝搬し、より商品の実際の温度変化に近い温度変化に対応して商品情報表示に変化を示し、実際の商品の温度状態を外部から認識させることができる。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明と同様の構成を備えると共に、商品棚を複数設け、その中の一部を加温し、同時に他の一部を冷却可能に構成すると共に、各商品棚ごとに表示部を設ける、という構成を採っている。
上記構成では、請求項3記載の発明と同様の動作が行われると共に、各商品棚ごとの温度変化に応じて各表示部に温度が伝播されて商品情報表示に変化を示す。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項2,3又は4記載の発明と同様の構成を備えると共に、ショーケース本体の内部であって上方に冷気吹出口を設け、この冷気吹出口の近傍に表示部を設ける、という構成を採っている。
上記構成では、請求項2,3又は4記載の発明と同様の動作が行われると共に、ショーケース本体内部の冷却時には、冷気吹出口から冷気が吹き出されることとなる。そして、冷気吹出口の近傍に表示部が設けられているので、当該表示部にはいち早く冷却されて、その温度変化に応じた商品情報表示変化を示す。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同様の構成を備えると共に、表示部は、その一方の面に商品情報が表示され、その他方の面で貼着可能なステッカーである、という構成を採っている。
上記構成では、請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同様の動作が行われると共に、表示部のショーケースに対する設置が貼着作業により行われる。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同様の構成を備えると共に、表示部は、その一方の面に商品情報が表示されたプレート状である、という構成を採っている。
上記構成では、請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同様の動作が行われると共に、表示部のショーケースに対する設置がプレートの挿入や嵌め込みが可能な溝や凹みに対して行われる。また、ショーケース本体内部にプライスレールを有するショーケースに対しては、当該プライスレールの空きスペースに挿入することも可能である。
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同様の構成を備えると共に、表示部は、温度にかかわらず視覚認識可能な商品情報が記載された下地層と、この下地層の上に重ねて設けられ,示温インクにより他の商品情報を表示する上地層とを有する、という構成を採っている。
【0014】
上記構成では、請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同様の動作が行われると共に、表示部が常温下では上地層の示温インクが発色しないので下地層の商品情報が表示される。一方、所定の温度になると上地層の示温インクが発色し、上地層の商品情報が表示される。また、或いは示温インクの反応温度によっては常温下で発色して上地層の商品情報が表示され、所定温度下では発色せず、下地層の商品情報が表示される場合もある。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明と同様の構成を備えると共に、 下地層が表示部を設ける箇所にその商品情報に従って直接塗布された温度にかかわらず視覚認識可能な塗料層であり、上地層は、他の商品情報に従って下地層の上から重ねて塗布した示温インク層である、という構成を採っている。
上記構成では、請求項8記載の発明と同様の動作が行われると共に、表示部をショーケース本体内に設ける作業が下地層である通常の塗料の塗布と上地層である示温インクの塗布作業のみにより行われる。
【0016】
請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明と同様の構成を備えると共に、下地層をその一方の面に商品情報が表示されたプレート状とし、上地層をその一方の面に他の商品情報が表示され,その裏面が貼着可能なステッカーとすると共に、上地層を下地層の商品情報表示面上に貼着して一体化する、という構成を採っている。
上記構成では、請求項8記載の発明と同様の動作が行われると共に、表示部の設置がプレートの挿入や嵌め込みが可能な溝や凹み利はプライスレール等に対して行われる。
【0017】
請求項11記載の発明は、請求項8記載の発明と同様の構成を備えると共に、下地層と上地層とを、いずれも、その一方の面に各々の商品情報が表示され,その裏面が貼着可能なステッカーとすると共に、上地層を下地層の商品情報表示面上に貼着して一体化する、という構成を採っている。
上記構成では、請求項8記載の発明と同様の動作が行われると共に、表示部の設置が貼着作業により行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図1乃至図7に基づいて説明する。図1は本実施形態たるショーケース10の斜視図であって後述する全ての商品棚を冷却した状態を示し、図2は同斜視図であって上の二つの商品棚を加温した状態を示し、図3は同斜視図であって全ての商品棚を加温した状態を示し、図4はショーケース10の側面と平行な面に沿った断面図である。
【0019】
上記ショーケース10は、前面が開口されたショーケース本体20と、ショーケース本体20の内部に設けられた三段の商品棚30a,30b,30cと、各商品棚30a,30b,30cの商品を加温する加熱手段としてのヒータ11a,11b,11cと、各商品棚30a,30b,30cの商品を冷却する冷却手段としての冷凍回路40と、ショーケース本体20の下側に設けられ,冷凍回路40を格納する機械室12と、ショーケース本体20の外部から見渡せる位置に設けられ,温度に関する商品情報が表示される表示部50,54とを備えている。以下、各部を詳説する。
【0020】
(ショーケース本体)
上記ショーケース本体20は、各商品棚30a,30b,30cを格納した状態で支持する箱体である。そして、ショーケース本体20の前面は前述したように開口され、その両側面は背面に近い領域を除いて透明板21で形成されており、前面側からだけではなく両側面からもショーケース本体20の内側が見渡せるようになっている。
【0021】
さらに、ショーケース本体20は、その底面と背面と天井面の内側に断熱材22が配設されており、ショーケース本体20の内部の保冷又は保温が可能となっている。また、断熱材22のさらに内側には当該断熱材22に沿って、図4に示すように、断面形状が略コ字状に形成された冷却空気の循環路23が形成されている。つまり、この循環路23は、ショーケース本体20の底面に沿った下部領域23aと、背面に沿った背面領域23bと、天井面に沿った天井領域23cとからなり、これらが連通されることにより一つの経路を形成している。
【0022】
この循環路23の下部領域23aは、その前端部が上方に向かって開口し、外気の取込口23d(正確には後述する冷気吹き出し口23kから排出された冷気を再び取り込む)となっている。この取込口23dの奥側には外気を取込み循環させる循環ファン23eと,取り込まれた外気を冷却する冷凍回路40の蒸発器41とが配設されている。また、下側領域23aにおける蒸発器41の近傍には、外気中の水分が冷却により凝結して発生する水滴の排出穴23fが設けられている。この排出穴23fは、機械室12内に取り出し可能に配設された受け皿12aに導通されており、当該受け皿12aに水滴が貯留される。
【0023】
循環路23の背面領域23bの下端部から上端部に至るまでには二つの分岐経路23g,23hが設けられている。図5は循環路と各分岐経路23g,23hの分岐箇所のショーケース本体20の側面に沿った拡大断面図である。これら各分岐経路23g,23hは、いずれも分岐してからその前端部に向かうに従って緩やかな下降勾配を描くように支持されており、その前端部により下方に向けて冷気を排出する冷気吹き出し口が設けられている。また、各分岐経路23g,23hには、背面領域23bからの分岐箇所に、それぞれ冷気の流れを切り替える流路切替部材23i,23jが配設されている。これら流路切替部材23i,23jは、図5に示すように、ショーケース本体20の外部操作により切り替え操作可能なスライド式の切替弁であり(切り替え手段は図示略)、背面領域23bを流れる冷気が分岐経路23g,23h内に侵入しないように閉じられた状態(図5の実線の状態)と冷気を全て分岐経路23g又は23h内に導いて背面領域23bの下流側には流さない状態(図5の二点鎖線状態)とを切り替え可能となっている。これは、各分岐経路23g、23hのすぐ上側にそれぞれ商品棚30b,30cが設けられている都合上、これらいずれかが加温状態とされた場合には、対応する分岐経路23g,23hより上に冷気を供給する必要がないからである。ちなみに、このような構造のため、ショーケース10では、一部の商品棚のみを加温する場合、上方の商品棚から優先的に加温する使用法が採られ、上方の商品棚のみが冷却されて下方の商品棚のみが加温されるような使用法は採られない。
【0024】
循環路23の天井領域23cは、その前端部が冷気吹き出し口23kを有している。この冷気吹き出し口23kは、その横幅がショーケース本体10の前面開口幅とほぼ等しく設定されており、且つ吹き出し方向が下方に向けられている。これにより、冷気吹き出し口23kから吹き出される冷気がショーケース本体20の開口した前面を覆うエアーカーテンとして機能し、ショーケース本体20の前面が開口した構造にあっても、その内部の冷気を維持することが可能となっている。また、前述したように、排出された冷気は、下側領域23aの外気の取り込み口23dから回収され、その冷却効率を高める構造となっている。なお、前述した各分岐経路23g,23hもまた、天井領域23cと同様の構造の冷気吹き出し口を有しており、これら分岐経路23g又は23hに冷気が導かれる場合にあっても、エアーカーテンとして機能し、また、冷気が再利用されて冷却効率を高める機能を発揮する。
【0025】
さらに、冷気吹き出し口23kの先端部にはその上面がショーケース本体20の前側から観察可能であるように傾斜した平滑面23lが形成されている。かかる平滑面23lには後述する表示部54が付されている。さらに、この平滑面23lを上方から覆うように透明材料からなる天板24がショーケース本体20の上端部に設けられている。なお、天板24は透明なため、前方からの平滑面23lの観察に差し支えがない。
【0026】
(商品棚及びヒータ)
商品棚30a,30b,30cはショーケース本体20の内部において、段階的に支持配置されている。即ち、商品棚30aは循環路23の下部領域23aの仕切板を介してそのすぐ上に配設されており、商品棚30bは分岐経路23gのすぐ真上に配設されており、商品棚30cは分岐経路23hのすぐ真上に配設されている。
【0027】
各商品棚30a,30b,30cは、いずれも、一端部(前端部)をショーケース本体20の開口した前面側に向けた状態で他端部がショーケース本体20の内部奥面(背面の裏となる面)及び側面の内側で支持された棚板31a,31b,31cと、棚板31a,31b,31cに載置された商品が落下しないように当該各棚板31a,31b,31cの外縁部を取り囲む棚フェンス32a,32b,32cとを備えている。
【0028】
図6は、棚板31a,31b,31cの前端部をショーケース本体20の側面沿った断面図である。棚板31a,31b,31cは、全体として平板状を成し、その上面に商品が載置されると共に棚フェンス32a,32b,32cが嵌められる凹部が形成されている。
また、棚板31a,31b,31cの前端部には、短冊状の紙片やプレートに商品の値段を記入した値段票を上方から挿抜可能な溝を構成するプライスレール33a,33b,33cが設けられている(図1〜4では図示略)。
【0029】
また、図4に示すように、棚板31a,31b,31cには、その上面全体を加熱するヒータ11a,11b,11cが内蔵されている(図6では図示略)。各ヒータ11a,11b,11cは個別に加熱を行うことが可能である。
【0030】
棚フェンス32a,32b,32cは、いずれも、各棚板31a,31b,31cの上面の面上を長方形状に仕切る枠体である。即ち、各棚板31a,31b,31cの上面から立ち上がる四面の壁板から構成され、天板と底板は存在しない。そして、各棚フェンス32a,32b,32cの前面と両側面には後述する表示部50が付されている。なお、各棚フェンス32a,32b,32cは上記構造に限定するものではないので、例えば、底板を設けてトレー状としても良い。
【0031】
なお、各商品棚30b,30cのヒータ11b,11cと分岐経路23g,23hとが接近しているので、一方を加熱し、他方に冷気が通過する場合に、双方の熱効率が低下しないように、各商品棚30b,30cと各分岐経路23g,23hとを離間させる構成としても良いし、相互間に断熱材を介挿する構成としても良い。
【0032】
(冷凍回路及び機械室)
冷凍回路40は、冷媒の循環により循環路23の下部領域23aを通過する外気の冷却を行う回路であり、前述した蒸発器41を除いて機械室12の内部に格納されている。この機械室12は、ショーケースの下部に位置しており、その前面に設けられたスリット12bから外気が侵入し、背面に設けられたスリット12cから侵入した外気が排気される構造となっている。
【0033】
冷凍回路40は、冷媒蒸気を断熱圧縮して高温・高圧の過熱蒸気にする圧縮機42と、冷媒の過熱蒸気の放熱を行い圧縮液体状態とする凝縮器43と、機械室12内に外気を流通させて凝縮器43の放熱を促す冷却ファン44と、圧縮液体状態の冷媒を膨張させて気・液共存状態とする絞り弁45と、冷媒を蒸発させて通過気体から熱を奪うことで冷却する蒸発器46とを備えている。なお、圧縮機42には図示しない駆動モータが併設されており、その駆動力によって圧縮が行われると共に冷媒の循環が行われる。
【0034】
(表示部)
表示部50,54は、ショーケース本体20の内部における温度に関する商品情報を表示するためのものである。温度に関する商品情報とは、例えば、冷却される商品にあっては「COLD」,「つめた〜い」,「○○(商品名)冷えてます」,「飲みごろです」,「アイスコーヒー」等のように冷却された状態を示したり、冷却も加温もされる可能性がある商品について当該商品は冷却されたものであることを注意的に表示する情報を含むものであり、加温される商品については「HOT」,「あったか〜い」,「○○(商品名)加温中」,「食べごろです」,「ホットコーヒー」等のように加温された状態を示したり、冷却も加温もされる可能性がある商品について当該商品は加温されたものであることを注意的に表示する情報を含むものである。
【0035】
表示部50,54は、上記商品情報が示温インクにより表示されたものであり、周囲の温度に応じて表示状態が変化する。かかる示温インクとは、コレステロールの高級脂肪酸エステルなどの結晶配列により変色するサーモクロミック物質をマイクロカプセル化しインクにしたものであり、温度変化により所定の温度帯域内の温度となると色彩に変化を生じもとの温度でもとの状態に戻る可逆性のものと一度変化すると元に戻らない不可逆性のものとがあるが、表示部50,54では可逆性のものが使用される。
【0036】
表示部50,54の表示がこのように温度変化の影響を受け且つこれを利用するものであるため、当該表示部50は、ショーケース本体20内部の温度が伝搬され易い領域,つまりショーケース本体20の内部のいずれかの箇所であって、外部から容易に観察可能な領域に設けられることが望ましい。ショーケース10では、表示部50を各棚フェンス32a,32b,32cの前面及び両側面に設け、表示部54を冷気吹き出し口23k近傍の平滑面23lに設けている。
【0037】
図7は、棚フェンス32aの前面に設けられた表示部50の例を示す斜視図である。なお、各棚フェンス32a,32b,32cには前面側面を問わずいずれも同じ構成の表示部50が付されている。
表示部50は、温度による変化を生じないで常時視覚認識可能な加温状態を示す商品情報が記載された下地層51と、この下地層51の上に重ねて設けられ,示温インクにより冷却状態を示す商品情報を表示する上地層52とを有している。
【0038】
上記下地層51は、棚フェンス32aの前面の表面上に通常の温度変化を生じないインクや塗料により商品情報としての「HOT」の文字が直接記載されることにより構成されている。
他方、上地層52は、その一方の面に他の商品情報としての「COLD」の文字が示温インクにより記載され、その他方の面で下地層51の上に貼着可能なステッカーにより構成されている。かかる上地層52は、透明なステッカーの一方の全面に示温インクが塗布され、二色の示温インクの色分けにより「COLD」の文字を形成している。そして、これらの示温インクはいずれも、常温下(例えば20[℃]前後)では無色透明であり、冷却される商品の目標冷却温度を含み且つその付近の温度帯域(例えば、0〜5[℃])でいずれも発色するものが使用される。
【0039】
上記構成の表示部50を使用することで、各棚板31a,31b,31cが冷却状態にある場合には、示温インクが反応して上地層52の「COLD」が発色して表示される。このとき、下地層51の「HOT」の文字は上地層52の発色により覆い隠される。また、常温下又は加温状態にある場合には、上地層52の表示が無色透明化して下地層51の「HOT」の文字が視覚認識可能となる。なお、常温下や加温される目標加温温度(例えば60[℃])未満では「HOT」の表示を行いたくない場合には、「HOT」の文字を加温目標温度を含み且つその付近の温度帯域で発色する示温インクで記載しても良い。また、下地層51と上地層52との間に下地層51を覆い隠す中間層を設けると共に当該中間層を下地層と上地層の各表示目標温度の間となる温度帯域(例えば、5〜60[℃]の範囲)で発色し、それ以外では無色透明化する示温インクにより構成しても良い。
【0040】
また、表示部54は、冷気吹き出し口23kの近傍に設けられているので、専ら冷却状態を示す商品情報のみを示せば良い。そこで、表示部54は、表示部50のような下地層51を有しないで、表示部50の上地層52と同じステッカーのみから構成されている。従って、全ての商品棚30a,30b,30cが冷却状態にある場合にのみ表示部54は「COLD」の文字表示を行い、それ以外の場合(例えば一番上の商品棚30c以下のいずれかが加温状態の場合又は常温時)には無表示状態となる。
【0041】
(実施形態の使用態様及び効果)
上記構成からなるショーケース10の使用態様を説明する。図1に示すように、商品棚30a,30b,30c全てを冷却する場合にあっては、各ヒータ11a,11b,11cを全てOFFにして、各分岐経路23g,23hの流路切替部材23i,23jを背面領域23bを流れる冷気が分岐経路23g,23h内に侵入しないように閉じた状態とする。そして、冷凍回路40を作動させる。
【0042】
上記操作により、冷気吹き出し口23kから冷気が下方に向かって吹き出され、かかる冷気はショーケース本体20の前面に沿って下降し、外気の取込口23dから再び取り込まれて循環冷却される。これに伴い、ショーケース本体20の内部は冷却され、各商品棚30a,30b,30c及びこれらに載置された商品(図示略)も冷却される。そして、商品棚30a,30b,30cが目標冷却温度に近づくにつれて、それまで下地層51の「HOT」の文字のみが表示されていた各表示部50は「HOT」の文字が上地層52に覆い隠され「COLD」の文字表示に変化する。また、冷気吹き出し口23kの表示部54は直接的に冷却され、いち早く無表示状態から「COLD」の文字表示に変化する。
【0043】
次に、図2に示すように、商品棚30aのみを冷却し、商品棚30b,30cを加温する場合にあっては、ヒータ11aをOFFに、各ヒータ11b,11cをONにして、分岐経路23gの流路切替部材23iを背面領域23bを流れる冷気を全て分岐経路23g内に導いて背面領域23bの下流側には流さない状態(図5の二点鎖線状態)に切り替える。そして、冷凍回路40を作動させる。
【0044】
上記操作により、分岐経路23gの冷気吹き出し口から冷気が下方に向かって吹き出され、かかる冷気はショーケース本体20の前面に沿って下降し、外気の取込口23dから再び取り込まれて循環冷却される。これに伴い、ショーケース本体20の内部における商品棚30bより下方の領域のみが冷却され、商品棚30a及びこれらに載置された商品(図示略)も冷却される。また、各商品棚30b,30cはヒータ11b,11cにより加熱され、これに伴い各商品棚30b,30cに載置された商品は加温される。
【0045】
そして、商品棚30aが目標冷却温度に近づくにつれて、それまで下地層51の「HOT」の文字のみが表示されていた商品棚30aの表示部50は「HOT」の文字が上地層52に覆い隠され「COLD」の文字表示に変化する。その一方で、各商品棚30b,30cは常温から加温され続けるので、各商品棚30b,30cの表示部50は下地層51の「HOT」の文字表示が維持される。また、冷気吹き出し口23kの表示部54は常温状態が維持され、無表示状態が維持される。
【0046】
次に、図3に示すように、各商品棚30a,30b,30cを全て加温する場合にあっては、各ヒータ11a,11b,11cを全てONにして、冷凍回路40は作動させない。また、冷気は循環されないので、各分岐経路23g,23hの流路切替部材23i,23jはいずれの位置にあっても良い。
【0047】
上記操作により、各商品棚30a,30b,30cは各ヒータ11a,11b,11cにより加熱され、これに伴い各商品棚30a,30b,30cに載置された商品は加温される。
そして、各商品棚30a,30b,30cは常温から加温され続けるので、全ての表示部50は下地層51の「HOT」の文字表示が維持される。また、冷気吹き出し口23kの表示部54は常温状態が維持され、無表示状態が維持される。
【0048】
以上のように、ショーケース10では、ショーケース本体20内の外部観察可能位置に設けた表示部50に示温インクを使用して冷却状態の商品情報を表示させる構成のため、各商品棚30a,30b,30cに載置された商品が冷却されたか否かをショーケース10の外部から認識することが可能となる。
また、表示部50を各商品棚30a,30b,30cごとに設けているので、いずれの商品棚が冷却用となっているかを外部から迅速に認識することが可能となる。
さらに、表示部50を各商品棚30a,30b,30cの棚フェンス32a,32b,32cの両側面にも設けているので、ショーケース10の側方からも商品の冷却状態やいずれの商品棚が冷却用となっているかを確認することが可能である。
さらに、表示部54を冷気吹き出し口23kの近傍に設けたので、ショーケース10の全体が冷却用となっているか否かを他の表示部50よりもいち早く認識することが可能である。
【0049】
また、表示部50を下地層51と上地層52とに分け、一定の温度帯域とそうではない場合とで表示を切替可能としたので、一つの表示部50により二種類の商品情報を認識させることが可能である。また、かかる構成により、冷却と加温とが相互に切り替えられた場合に、人為的な表示切り替え作業が不要となり、煩雑性を解消し,利便性の高いショーケースを提供することが可能となる。
【0050】
(その他)
なお、上記実施形態では、前面開口型であって、加温と冷却が切替可能なショーケース10を例示したが、開放可能な扉を備えた内部密閉型のショーケースや冷却又は加温のいずれかのみしか行わないショーケースに表示部50,54を適用しても良い。但し、それらの場合には、表示部を外部から観察可能な配置とし、また、表示部の示温インクを内部状態表示に好適な温度帯域で発色するものを使用することが望ましい。
【0051】
また、表示部50,54の配置箇所は上記のものに限定するものではない。ショーケース本体20の各商品棚30a,30b,30cの冷却或いは加熱状態が伝搬される箇所であって、ショーケース10の外部から確認可能であるいずれの配置であっても良い。例えば、各商品棚30a,30b,30cの棚板31a,31b,31cの前端面や側面であっても良い。
【0052】
さらに、前述した表示部50は、上地層52をステッカー状として下地層51の上に貼着する構成としたが、上地層52を、下地層51の表示全てを上から覆い隠すように示温インクを直接塗布してなる示温インクの層により構成しても良い。
【0053】
さらに、前述した表示部50は、下地層51を棚フェンスの表面に通常インクで直接記載する構成としたが、図8に示すように、おもて面に商品情報を記載し、裏面で貼着可能なステッカーからなる下地層51Aを有し、下地層51のおもて面上に上地層52のステッカーを貼着して一体化された表示部50Aを使用しても良い。かかる場合、例えば既存の棚フェンスや棚板等に表示部50Aを貼着させることにより、表示部50と同様の効果を得ることが可能となり、表示部の設置作業が容易となると共に、既存の構成を有効に活用することが可能となる。また、貼着により表示部が設けられるので、表示部の設置箇所の自由度も格段に拡大させることが可能となる。
【0054】
また、下地層はその一方の面に商品情報が表示されたプレート状としても良い。かかる構成とした表示部50Bは、自由に貼着可能とする表示部50Aのような効果を得ることはできないが、図9に示すように、各商品棚30a,30b,30cに設けられたプライスレール33a,33b,33cの空きスペースを活用して設置することが可能となる。このため、表示部50Bは貼着によらないで自由に挿抜可能とすることができ、交換も容易となり、さらなる利便性の向上を図ることが可能となる。
また、下地層となるプレートを可撓性を有する素材とすることで、図10に示すように、値段票をたわませて装着するタイプのプライスレール33Bを有する商品棚30Bに装着することも可能となる。
【0055】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、ショーケース本体内の外部観察可能位置に設けた表示部に示温インクを使用しているので、実際のショーケース本体内部の温度変化に応じて温度に関する商品情報の表示を変化させることができ、ショーケースの外部観察により、実際的なショーケース本体内部の温度変化を認識させることが可能である。
【0056】
請求項2記載の発明は、ショーケース本体の開口部を通じて表示部の観察が行われる構成のため、遮蔽物のない環境化で表示部を視覚的に認識でき、鮮明に捉えることができ、さらには誤認識の可能性を低減することができる。
【0057】
請求項3記載の発明は、加温又は冷却される商品に近接している商品棚に表示部を設けたので、より商品の実際の温度変化に近い温度変化に対応して商品情報表示に変化を示し、実際の商品の温度状態を外部から認識させることが可能となる。
【0058】
請求項4記載の発明は、複数の商品棚についてそれぞれ加温又は冷却が行われ、各商品棚ごとに表示部が設けられているので、各商品棚ごとの実体の温度変化を認識させることが可能となる。
【0059】
請求項5記載の発明は、表示部を冷気吹き出し口の近傍に設けたので、ショーケース本体の冷却による実際の温度変化に表示部がいち早く反応し、実際の温度変化状態をより迅速に認識させることが可能である。
【0060】
請求項6記載の発明は、表示部が貼着可能なステッカーであるため設置作業が容易となり、また既存のショーケースの構成に貼着すれば請求項1,2,3,4又は5記載の表示部と同様の効果を得ることができ、既存の構成の有効活用も可能となる。さらに、表示部の設置箇所の自由度も格段に拡大させることが可能となる。
【0061】
請求項7記載の発明は、表示部がプレート状であるため、挿入や嵌め込み作業により設置が可能であり、設置作業が容易となる。また、ショーケースに対して挿抜が自在に行われ、交換も容易となり、利便性の向上を図ることが可能となる。
また、プライスレールを有する商品棚を備えるショーケースに対してその空きスペースを活用して設置することが可能となり、設置のための構成を不要とすることも可能となり、ショーケースの生産性の向上にも貢献する。
【0062】
請求項8記載の発明では、表示部に伝搬される温度に応じて下地層の商品情報と上地層の商品情報との表示が切り替わるので、二種類の温度状態をショーケース本体の外部から認識させることが可能となる。
また、ショーケースの内部の冷却と加温とを切り替える場合であっても、表示部は温度変化に反応してそれぞれに応じた表示に自動的に切り替えるので、人為的に作業を不要とし、利便性の高いショーケースを提供することが可能となる。
【0063】
請求項9記載の発明は、下地層を通常の塗料層とし、上地層を示温インク層としたので、これらの塗布により表示部を形成することが可能となり、部品点数の軽減及び生産工数の低減を図り、ショーケースの生産性を効果的に向上させることが可能となる。
【0064】
請求項10記載の発明は、表示部の上地層をステッカー状とし、下地層をプレート状とするので、上地層の下地層への貼着により一枚のプレート状となり、挿入や嵌め込みにより容易に設置ができ、ショーケースに対する挿抜も自在なので交換も容易となり、利便性の向上を図ることが可能となる。
また、プライスレールを有する商品棚の空きスペースを活用して設置することが可能となり、設置のための構成を不要とすることも可能となり、ショーケースの生産性の向上にも貢献する。
【0065】
請求項11記載の発明は、表示部の下地層と上地層のいずれもステッカー状としているので、二種類の情報を切り替え表示可能となると共に、切替の人為的作業を不要とし、さらには、貼着可能であることから設置作業が容易となり、また既存のショーケースの構成の有効活用も可能となる。また、表示部の設置箇所の自由度も格段に拡大させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態たるショーケースの斜視図であって後述する全ての商品棚を冷却した状態を示す。
【図2】ショーケースの斜視図であって上の二つの商品棚を加温した状態を示す。
【図3】ショーケースの斜視図であって全ての商品棚を加温した状態を示す。
【図4】ショーケースの側面と平行な面に沿った断面図である。
【図5】循環路と分岐経路の分岐箇所のショーケース本体の側面に沿った拡大断面図である。
【図6】棚板の前端部のショーケース本体の側面と平行な面に沿った断面図である。
【図7】棚フェンスの前面に設けられた表示部の例を示す斜視図である。
【図8】表示部の他の例を示す斜視図である。
【図9】表示部のさらに他の例を示すと共にその設置方法を示す説明図である。
【図10】図9に示すさらに他の例の表示部の他の設置方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ショーケース
20 ショーケース本体
23k 冷気吹出口
30a,30b,30c 商品棚
50 表示部
51 下地層(塗料層)
52 上地層
【発明の属する技術分野】
本発明は、ショーケースに係り、格納する商品を所定の温度状態とするショーケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のショーケースが特開2002−411号公報に開示されている。かかる従来のショーケースは、内部に段階的に複数の商品棚が設けられ、商品棚ごとに商品を載置してその格納が可能なショーケース本体を備え、このショーケース本体内部の冷却と加温とを切替可能に構成されている。
また、冷却と加温とはそれぞれ商品棚ごとに行うことが可能であり、各商品棚ごとに、加温中か冷却中かを示す表示部が設けられていた。この表示部は、冷却中である表示と加温中である表示とが上半分と下半分とにそれぞれ記載されており、冷却を行う予定の商品棚には加温中である表示が記載された半分の領域を隠蔽して設置し、加温を行う予定の商品棚には、表示部を上限反転することで冷却中である表示が記載された半分の領域を隠蔽して設置するものであった。
即ち、一つの表示部を使用して人為的な反転作業を行うことにより、冷却状態表示と加温状態表示の双方に対応可能とする利点を備えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例にあっては、表示部の冷却状態表示と加温状態表示とがいずれも不変的に記載されているため、それぞれの商品棚が冷却用に使用されるものであるか加温用に使用されるものであるかを識別することは可能だが、例えばショーケースの電源が入れられておらず、未使用時であってもその表示は冷却中又は加温中である旨を表示し続けるため、実際に冷却中なのか又は加温中なのかとか商品は冷却されているのか又は加温されているのかを認識させることは不可能であった。
また、上記従来のショーケースは、冷却と加温とを切り替える場合に、表示部の表示を切り替えるための人為的な作業が不可欠であり、煩雑であるという不都合があった。
【0004】
本発明は、上記従来例の有する不都合を解消し、実際の温度状態を認識可能なショーケースを提供することをその目的とする。また、従来例の煩雑性を解消し、利便性の高いショーケースを提供することを他の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、少なくとも一面から内部が観察可能なショーケース本体を有し、このショーケース本体の内部に格納された商品を所定温度に維持するショーケースであって、ショーケース本体の内部温度が伝搬される範囲であって当該ショーケース本体の外部から観察可能な位置に,温度に関する商品情報が表示される表示部を設け、当該表示部の商品情報を示温インクにより表示する、という構成を採っている。
【0006】
上記構成では、ショーケース本体に格納された商品を所定の温度状態に維持することが可能である。ここでいう、所定の温度状態とは、ショーケースが設置される設置場所の外気温,例えば常温とは異なる温度状態をいう。そして、表示部はショーケース本体の内部温度が伝搬可能位置に設けられるので、ショーケースを実際に使用されると、その内部温度が表示部に伝搬されることとなる。かかる表示部は示温インクにより温度に関する商品情報が表示されているので、その示温インクが所定の温度で反応し変化を示すものか或いは常温で変化を示し、所定温度で定常状態に戻るものを使用することで、ショーケース本体内部が所定の温度状態となったときに商品情報表示に変化を示し、実際のショーケース本体の温度状態を外部から認識させることができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、ショーケース本体は、格納された商品の冷却と加温とを切り替え可能であって、少なくともその前面に開口部を有し、表示部を、開口部により観察可能な位置に商品情報を表示する、という構成を採っている。
上記構成では、請求項1記載の発明と同様の動作が行われると共に、ショーケース本体の開口部を通じて表示部の観察が行われる。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明と同様の構成を備えると共に、ショーケース本体の内部に商品を載置する商品棚を設け、表示部を商品棚に設ける、という構成を採っている。
上記構成では、請求項2記載の発明と同様の動作が行われると共に、加温又は冷却される商品に近接している商品棚から表示部に温度が伝搬し、より商品の実際の温度変化に近い温度変化に対応して商品情報表示に変化を示し、実際の商品の温度状態を外部から認識させることができる。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明と同様の構成を備えると共に、商品棚を複数設け、その中の一部を加温し、同時に他の一部を冷却可能に構成すると共に、各商品棚ごとに表示部を設ける、という構成を採っている。
上記構成では、請求項3記載の発明と同様の動作が行われると共に、各商品棚ごとの温度変化に応じて各表示部に温度が伝播されて商品情報表示に変化を示す。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項2,3又は4記載の発明と同様の構成を備えると共に、ショーケース本体の内部であって上方に冷気吹出口を設け、この冷気吹出口の近傍に表示部を設ける、という構成を採っている。
上記構成では、請求項2,3又は4記載の発明と同様の動作が行われると共に、ショーケース本体内部の冷却時には、冷気吹出口から冷気が吹き出されることとなる。そして、冷気吹出口の近傍に表示部が設けられているので、当該表示部にはいち早く冷却されて、その温度変化に応じた商品情報表示変化を示す。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同様の構成を備えると共に、表示部は、その一方の面に商品情報が表示され、その他方の面で貼着可能なステッカーである、という構成を採っている。
上記構成では、請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同様の動作が行われると共に、表示部のショーケースに対する設置が貼着作業により行われる。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同様の構成を備えると共に、表示部は、その一方の面に商品情報が表示されたプレート状である、という構成を採っている。
上記構成では、請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同様の動作が行われると共に、表示部のショーケースに対する設置がプレートの挿入や嵌め込みが可能な溝や凹みに対して行われる。また、ショーケース本体内部にプライスレールを有するショーケースに対しては、当該プライスレールの空きスペースに挿入することも可能である。
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同様の構成を備えると共に、表示部は、温度にかかわらず視覚認識可能な商品情報が記載された下地層と、この下地層の上に重ねて設けられ,示温インクにより他の商品情報を表示する上地層とを有する、という構成を採っている。
【0014】
上記構成では、請求項1,2,3,4又は5記載の発明と同様の動作が行われると共に、表示部が常温下では上地層の示温インクが発色しないので下地層の商品情報が表示される。一方、所定の温度になると上地層の示温インクが発色し、上地層の商品情報が表示される。また、或いは示温インクの反応温度によっては常温下で発色して上地層の商品情報が表示され、所定温度下では発色せず、下地層の商品情報が表示される場合もある。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明と同様の構成を備えると共に、 下地層が表示部を設ける箇所にその商品情報に従って直接塗布された温度にかかわらず視覚認識可能な塗料層であり、上地層は、他の商品情報に従って下地層の上から重ねて塗布した示温インク層である、という構成を採っている。
上記構成では、請求項8記載の発明と同様の動作が行われると共に、表示部をショーケース本体内に設ける作業が下地層である通常の塗料の塗布と上地層である示温インクの塗布作業のみにより行われる。
【0016】
請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明と同様の構成を備えると共に、下地層をその一方の面に商品情報が表示されたプレート状とし、上地層をその一方の面に他の商品情報が表示され,その裏面が貼着可能なステッカーとすると共に、上地層を下地層の商品情報表示面上に貼着して一体化する、という構成を採っている。
上記構成では、請求項8記載の発明と同様の動作が行われると共に、表示部の設置がプレートの挿入や嵌め込みが可能な溝や凹み利はプライスレール等に対して行われる。
【0017】
請求項11記載の発明は、請求項8記載の発明と同様の構成を備えると共に、下地層と上地層とを、いずれも、その一方の面に各々の商品情報が表示され,その裏面が貼着可能なステッカーとすると共に、上地層を下地層の商品情報表示面上に貼着して一体化する、という構成を採っている。
上記構成では、請求項8記載の発明と同様の動作が行われると共に、表示部の設置が貼着作業により行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図1乃至図7に基づいて説明する。図1は本実施形態たるショーケース10の斜視図であって後述する全ての商品棚を冷却した状態を示し、図2は同斜視図であって上の二つの商品棚を加温した状態を示し、図3は同斜視図であって全ての商品棚を加温した状態を示し、図4はショーケース10の側面と平行な面に沿った断面図である。
【0019】
上記ショーケース10は、前面が開口されたショーケース本体20と、ショーケース本体20の内部に設けられた三段の商品棚30a,30b,30cと、各商品棚30a,30b,30cの商品を加温する加熱手段としてのヒータ11a,11b,11cと、各商品棚30a,30b,30cの商品を冷却する冷却手段としての冷凍回路40と、ショーケース本体20の下側に設けられ,冷凍回路40を格納する機械室12と、ショーケース本体20の外部から見渡せる位置に設けられ,温度に関する商品情報が表示される表示部50,54とを備えている。以下、各部を詳説する。
【0020】
(ショーケース本体)
上記ショーケース本体20は、各商品棚30a,30b,30cを格納した状態で支持する箱体である。そして、ショーケース本体20の前面は前述したように開口され、その両側面は背面に近い領域を除いて透明板21で形成されており、前面側からだけではなく両側面からもショーケース本体20の内側が見渡せるようになっている。
【0021】
さらに、ショーケース本体20は、その底面と背面と天井面の内側に断熱材22が配設されており、ショーケース本体20の内部の保冷又は保温が可能となっている。また、断熱材22のさらに内側には当該断熱材22に沿って、図4に示すように、断面形状が略コ字状に形成された冷却空気の循環路23が形成されている。つまり、この循環路23は、ショーケース本体20の底面に沿った下部領域23aと、背面に沿った背面領域23bと、天井面に沿った天井領域23cとからなり、これらが連通されることにより一つの経路を形成している。
【0022】
この循環路23の下部領域23aは、その前端部が上方に向かって開口し、外気の取込口23d(正確には後述する冷気吹き出し口23kから排出された冷気を再び取り込む)となっている。この取込口23dの奥側には外気を取込み循環させる循環ファン23eと,取り込まれた外気を冷却する冷凍回路40の蒸発器41とが配設されている。また、下側領域23aにおける蒸発器41の近傍には、外気中の水分が冷却により凝結して発生する水滴の排出穴23fが設けられている。この排出穴23fは、機械室12内に取り出し可能に配設された受け皿12aに導通されており、当該受け皿12aに水滴が貯留される。
【0023】
循環路23の背面領域23bの下端部から上端部に至るまでには二つの分岐経路23g,23hが設けられている。図5は循環路と各分岐経路23g,23hの分岐箇所のショーケース本体20の側面に沿った拡大断面図である。これら各分岐経路23g,23hは、いずれも分岐してからその前端部に向かうに従って緩やかな下降勾配を描くように支持されており、その前端部により下方に向けて冷気を排出する冷気吹き出し口が設けられている。また、各分岐経路23g,23hには、背面領域23bからの分岐箇所に、それぞれ冷気の流れを切り替える流路切替部材23i,23jが配設されている。これら流路切替部材23i,23jは、図5に示すように、ショーケース本体20の外部操作により切り替え操作可能なスライド式の切替弁であり(切り替え手段は図示略)、背面領域23bを流れる冷気が分岐経路23g,23h内に侵入しないように閉じられた状態(図5の実線の状態)と冷気を全て分岐経路23g又は23h内に導いて背面領域23bの下流側には流さない状態(図5の二点鎖線状態)とを切り替え可能となっている。これは、各分岐経路23g、23hのすぐ上側にそれぞれ商品棚30b,30cが設けられている都合上、これらいずれかが加温状態とされた場合には、対応する分岐経路23g,23hより上に冷気を供給する必要がないからである。ちなみに、このような構造のため、ショーケース10では、一部の商品棚のみを加温する場合、上方の商品棚から優先的に加温する使用法が採られ、上方の商品棚のみが冷却されて下方の商品棚のみが加温されるような使用法は採られない。
【0024】
循環路23の天井領域23cは、その前端部が冷気吹き出し口23kを有している。この冷気吹き出し口23kは、その横幅がショーケース本体10の前面開口幅とほぼ等しく設定されており、且つ吹き出し方向が下方に向けられている。これにより、冷気吹き出し口23kから吹き出される冷気がショーケース本体20の開口した前面を覆うエアーカーテンとして機能し、ショーケース本体20の前面が開口した構造にあっても、その内部の冷気を維持することが可能となっている。また、前述したように、排出された冷気は、下側領域23aの外気の取り込み口23dから回収され、その冷却効率を高める構造となっている。なお、前述した各分岐経路23g,23hもまた、天井領域23cと同様の構造の冷気吹き出し口を有しており、これら分岐経路23g又は23hに冷気が導かれる場合にあっても、エアーカーテンとして機能し、また、冷気が再利用されて冷却効率を高める機能を発揮する。
【0025】
さらに、冷気吹き出し口23kの先端部にはその上面がショーケース本体20の前側から観察可能であるように傾斜した平滑面23lが形成されている。かかる平滑面23lには後述する表示部54が付されている。さらに、この平滑面23lを上方から覆うように透明材料からなる天板24がショーケース本体20の上端部に設けられている。なお、天板24は透明なため、前方からの平滑面23lの観察に差し支えがない。
【0026】
(商品棚及びヒータ)
商品棚30a,30b,30cはショーケース本体20の内部において、段階的に支持配置されている。即ち、商品棚30aは循環路23の下部領域23aの仕切板を介してそのすぐ上に配設されており、商品棚30bは分岐経路23gのすぐ真上に配設されており、商品棚30cは分岐経路23hのすぐ真上に配設されている。
【0027】
各商品棚30a,30b,30cは、いずれも、一端部(前端部)をショーケース本体20の開口した前面側に向けた状態で他端部がショーケース本体20の内部奥面(背面の裏となる面)及び側面の内側で支持された棚板31a,31b,31cと、棚板31a,31b,31cに載置された商品が落下しないように当該各棚板31a,31b,31cの外縁部を取り囲む棚フェンス32a,32b,32cとを備えている。
【0028】
図6は、棚板31a,31b,31cの前端部をショーケース本体20の側面沿った断面図である。棚板31a,31b,31cは、全体として平板状を成し、その上面に商品が載置されると共に棚フェンス32a,32b,32cが嵌められる凹部が形成されている。
また、棚板31a,31b,31cの前端部には、短冊状の紙片やプレートに商品の値段を記入した値段票を上方から挿抜可能な溝を構成するプライスレール33a,33b,33cが設けられている(図1〜4では図示略)。
【0029】
また、図4に示すように、棚板31a,31b,31cには、その上面全体を加熱するヒータ11a,11b,11cが内蔵されている(図6では図示略)。各ヒータ11a,11b,11cは個別に加熱を行うことが可能である。
【0030】
棚フェンス32a,32b,32cは、いずれも、各棚板31a,31b,31cの上面の面上を長方形状に仕切る枠体である。即ち、各棚板31a,31b,31cの上面から立ち上がる四面の壁板から構成され、天板と底板は存在しない。そして、各棚フェンス32a,32b,32cの前面と両側面には後述する表示部50が付されている。なお、各棚フェンス32a,32b,32cは上記構造に限定するものではないので、例えば、底板を設けてトレー状としても良い。
【0031】
なお、各商品棚30b,30cのヒータ11b,11cと分岐経路23g,23hとが接近しているので、一方を加熱し、他方に冷気が通過する場合に、双方の熱効率が低下しないように、各商品棚30b,30cと各分岐経路23g,23hとを離間させる構成としても良いし、相互間に断熱材を介挿する構成としても良い。
【0032】
(冷凍回路及び機械室)
冷凍回路40は、冷媒の循環により循環路23の下部領域23aを通過する外気の冷却を行う回路であり、前述した蒸発器41を除いて機械室12の内部に格納されている。この機械室12は、ショーケースの下部に位置しており、その前面に設けられたスリット12bから外気が侵入し、背面に設けられたスリット12cから侵入した外気が排気される構造となっている。
【0033】
冷凍回路40は、冷媒蒸気を断熱圧縮して高温・高圧の過熱蒸気にする圧縮機42と、冷媒の過熱蒸気の放熱を行い圧縮液体状態とする凝縮器43と、機械室12内に外気を流通させて凝縮器43の放熱を促す冷却ファン44と、圧縮液体状態の冷媒を膨張させて気・液共存状態とする絞り弁45と、冷媒を蒸発させて通過気体から熱を奪うことで冷却する蒸発器46とを備えている。なお、圧縮機42には図示しない駆動モータが併設されており、その駆動力によって圧縮が行われると共に冷媒の循環が行われる。
【0034】
(表示部)
表示部50,54は、ショーケース本体20の内部における温度に関する商品情報を表示するためのものである。温度に関する商品情報とは、例えば、冷却される商品にあっては「COLD」,「つめた〜い」,「○○(商品名)冷えてます」,「飲みごろです」,「アイスコーヒー」等のように冷却された状態を示したり、冷却も加温もされる可能性がある商品について当該商品は冷却されたものであることを注意的に表示する情報を含むものであり、加温される商品については「HOT」,「あったか〜い」,「○○(商品名)加温中」,「食べごろです」,「ホットコーヒー」等のように加温された状態を示したり、冷却も加温もされる可能性がある商品について当該商品は加温されたものであることを注意的に表示する情報を含むものである。
【0035】
表示部50,54は、上記商品情報が示温インクにより表示されたものであり、周囲の温度に応じて表示状態が変化する。かかる示温インクとは、コレステロールの高級脂肪酸エステルなどの結晶配列により変色するサーモクロミック物質をマイクロカプセル化しインクにしたものであり、温度変化により所定の温度帯域内の温度となると色彩に変化を生じもとの温度でもとの状態に戻る可逆性のものと一度変化すると元に戻らない不可逆性のものとがあるが、表示部50,54では可逆性のものが使用される。
【0036】
表示部50,54の表示がこのように温度変化の影響を受け且つこれを利用するものであるため、当該表示部50は、ショーケース本体20内部の温度が伝搬され易い領域,つまりショーケース本体20の内部のいずれかの箇所であって、外部から容易に観察可能な領域に設けられることが望ましい。ショーケース10では、表示部50を各棚フェンス32a,32b,32cの前面及び両側面に設け、表示部54を冷気吹き出し口23k近傍の平滑面23lに設けている。
【0037】
図7は、棚フェンス32aの前面に設けられた表示部50の例を示す斜視図である。なお、各棚フェンス32a,32b,32cには前面側面を問わずいずれも同じ構成の表示部50が付されている。
表示部50は、温度による変化を生じないで常時視覚認識可能な加温状態を示す商品情報が記載された下地層51と、この下地層51の上に重ねて設けられ,示温インクにより冷却状態を示す商品情報を表示する上地層52とを有している。
【0038】
上記下地層51は、棚フェンス32aの前面の表面上に通常の温度変化を生じないインクや塗料により商品情報としての「HOT」の文字が直接記載されることにより構成されている。
他方、上地層52は、その一方の面に他の商品情報としての「COLD」の文字が示温インクにより記載され、その他方の面で下地層51の上に貼着可能なステッカーにより構成されている。かかる上地層52は、透明なステッカーの一方の全面に示温インクが塗布され、二色の示温インクの色分けにより「COLD」の文字を形成している。そして、これらの示温インクはいずれも、常温下(例えば20[℃]前後)では無色透明であり、冷却される商品の目標冷却温度を含み且つその付近の温度帯域(例えば、0〜5[℃])でいずれも発色するものが使用される。
【0039】
上記構成の表示部50を使用することで、各棚板31a,31b,31cが冷却状態にある場合には、示温インクが反応して上地層52の「COLD」が発色して表示される。このとき、下地層51の「HOT」の文字は上地層52の発色により覆い隠される。また、常温下又は加温状態にある場合には、上地層52の表示が無色透明化して下地層51の「HOT」の文字が視覚認識可能となる。なお、常温下や加温される目標加温温度(例えば60[℃])未満では「HOT」の表示を行いたくない場合には、「HOT」の文字を加温目標温度を含み且つその付近の温度帯域で発色する示温インクで記載しても良い。また、下地層51と上地層52との間に下地層51を覆い隠す中間層を設けると共に当該中間層を下地層と上地層の各表示目標温度の間となる温度帯域(例えば、5〜60[℃]の範囲)で発色し、それ以外では無色透明化する示温インクにより構成しても良い。
【0040】
また、表示部54は、冷気吹き出し口23kの近傍に設けられているので、専ら冷却状態を示す商品情報のみを示せば良い。そこで、表示部54は、表示部50のような下地層51を有しないで、表示部50の上地層52と同じステッカーのみから構成されている。従って、全ての商品棚30a,30b,30cが冷却状態にある場合にのみ表示部54は「COLD」の文字表示を行い、それ以外の場合(例えば一番上の商品棚30c以下のいずれかが加温状態の場合又は常温時)には無表示状態となる。
【0041】
(実施形態の使用態様及び効果)
上記構成からなるショーケース10の使用態様を説明する。図1に示すように、商品棚30a,30b,30c全てを冷却する場合にあっては、各ヒータ11a,11b,11cを全てOFFにして、各分岐経路23g,23hの流路切替部材23i,23jを背面領域23bを流れる冷気が分岐経路23g,23h内に侵入しないように閉じた状態とする。そして、冷凍回路40を作動させる。
【0042】
上記操作により、冷気吹き出し口23kから冷気が下方に向かって吹き出され、かかる冷気はショーケース本体20の前面に沿って下降し、外気の取込口23dから再び取り込まれて循環冷却される。これに伴い、ショーケース本体20の内部は冷却され、各商品棚30a,30b,30c及びこれらに載置された商品(図示略)も冷却される。そして、商品棚30a,30b,30cが目標冷却温度に近づくにつれて、それまで下地層51の「HOT」の文字のみが表示されていた各表示部50は「HOT」の文字が上地層52に覆い隠され「COLD」の文字表示に変化する。また、冷気吹き出し口23kの表示部54は直接的に冷却され、いち早く無表示状態から「COLD」の文字表示に変化する。
【0043】
次に、図2に示すように、商品棚30aのみを冷却し、商品棚30b,30cを加温する場合にあっては、ヒータ11aをOFFに、各ヒータ11b,11cをONにして、分岐経路23gの流路切替部材23iを背面領域23bを流れる冷気を全て分岐経路23g内に導いて背面領域23bの下流側には流さない状態(図5の二点鎖線状態)に切り替える。そして、冷凍回路40を作動させる。
【0044】
上記操作により、分岐経路23gの冷気吹き出し口から冷気が下方に向かって吹き出され、かかる冷気はショーケース本体20の前面に沿って下降し、外気の取込口23dから再び取り込まれて循環冷却される。これに伴い、ショーケース本体20の内部における商品棚30bより下方の領域のみが冷却され、商品棚30a及びこれらに載置された商品(図示略)も冷却される。また、各商品棚30b,30cはヒータ11b,11cにより加熱され、これに伴い各商品棚30b,30cに載置された商品は加温される。
【0045】
そして、商品棚30aが目標冷却温度に近づくにつれて、それまで下地層51の「HOT」の文字のみが表示されていた商品棚30aの表示部50は「HOT」の文字が上地層52に覆い隠され「COLD」の文字表示に変化する。その一方で、各商品棚30b,30cは常温から加温され続けるので、各商品棚30b,30cの表示部50は下地層51の「HOT」の文字表示が維持される。また、冷気吹き出し口23kの表示部54は常温状態が維持され、無表示状態が維持される。
【0046】
次に、図3に示すように、各商品棚30a,30b,30cを全て加温する場合にあっては、各ヒータ11a,11b,11cを全てONにして、冷凍回路40は作動させない。また、冷気は循環されないので、各分岐経路23g,23hの流路切替部材23i,23jはいずれの位置にあっても良い。
【0047】
上記操作により、各商品棚30a,30b,30cは各ヒータ11a,11b,11cにより加熱され、これに伴い各商品棚30a,30b,30cに載置された商品は加温される。
そして、各商品棚30a,30b,30cは常温から加温され続けるので、全ての表示部50は下地層51の「HOT」の文字表示が維持される。また、冷気吹き出し口23kの表示部54は常温状態が維持され、無表示状態が維持される。
【0048】
以上のように、ショーケース10では、ショーケース本体20内の外部観察可能位置に設けた表示部50に示温インクを使用して冷却状態の商品情報を表示させる構成のため、各商品棚30a,30b,30cに載置された商品が冷却されたか否かをショーケース10の外部から認識することが可能となる。
また、表示部50を各商品棚30a,30b,30cごとに設けているので、いずれの商品棚が冷却用となっているかを外部から迅速に認識することが可能となる。
さらに、表示部50を各商品棚30a,30b,30cの棚フェンス32a,32b,32cの両側面にも設けているので、ショーケース10の側方からも商品の冷却状態やいずれの商品棚が冷却用となっているかを確認することが可能である。
さらに、表示部54を冷気吹き出し口23kの近傍に設けたので、ショーケース10の全体が冷却用となっているか否かを他の表示部50よりもいち早く認識することが可能である。
【0049】
また、表示部50を下地層51と上地層52とに分け、一定の温度帯域とそうではない場合とで表示を切替可能としたので、一つの表示部50により二種類の商品情報を認識させることが可能である。また、かかる構成により、冷却と加温とが相互に切り替えられた場合に、人為的な表示切り替え作業が不要となり、煩雑性を解消し,利便性の高いショーケースを提供することが可能となる。
【0050】
(その他)
なお、上記実施形態では、前面開口型であって、加温と冷却が切替可能なショーケース10を例示したが、開放可能な扉を備えた内部密閉型のショーケースや冷却又は加温のいずれかのみしか行わないショーケースに表示部50,54を適用しても良い。但し、それらの場合には、表示部を外部から観察可能な配置とし、また、表示部の示温インクを内部状態表示に好適な温度帯域で発色するものを使用することが望ましい。
【0051】
また、表示部50,54の配置箇所は上記のものに限定するものではない。ショーケース本体20の各商品棚30a,30b,30cの冷却或いは加熱状態が伝搬される箇所であって、ショーケース10の外部から確認可能であるいずれの配置であっても良い。例えば、各商品棚30a,30b,30cの棚板31a,31b,31cの前端面や側面であっても良い。
【0052】
さらに、前述した表示部50は、上地層52をステッカー状として下地層51の上に貼着する構成としたが、上地層52を、下地層51の表示全てを上から覆い隠すように示温インクを直接塗布してなる示温インクの層により構成しても良い。
【0053】
さらに、前述した表示部50は、下地層51を棚フェンスの表面に通常インクで直接記載する構成としたが、図8に示すように、おもて面に商品情報を記載し、裏面で貼着可能なステッカーからなる下地層51Aを有し、下地層51のおもて面上に上地層52のステッカーを貼着して一体化された表示部50Aを使用しても良い。かかる場合、例えば既存の棚フェンスや棚板等に表示部50Aを貼着させることにより、表示部50と同様の効果を得ることが可能となり、表示部の設置作業が容易となると共に、既存の構成を有効に活用することが可能となる。また、貼着により表示部が設けられるので、表示部の設置箇所の自由度も格段に拡大させることが可能となる。
【0054】
また、下地層はその一方の面に商品情報が表示されたプレート状としても良い。かかる構成とした表示部50Bは、自由に貼着可能とする表示部50Aのような効果を得ることはできないが、図9に示すように、各商品棚30a,30b,30cに設けられたプライスレール33a,33b,33cの空きスペースを活用して設置することが可能となる。このため、表示部50Bは貼着によらないで自由に挿抜可能とすることができ、交換も容易となり、さらなる利便性の向上を図ることが可能となる。
また、下地層となるプレートを可撓性を有する素材とすることで、図10に示すように、値段票をたわませて装着するタイプのプライスレール33Bを有する商品棚30Bに装着することも可能となる。
【0055】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、ショーケース本体内の外部観察可能位置に設けた表示部に示温インクを使用しているので、実際のショーケース本体内部の温度変化に応じて温度に関する商品情報の表示を変化させることができ、ショーケースの外部観察により、実際的なショーケース本体内部の温度変化を認識させることが可能である。
【0056】
請求項2記載の発明は、ショーケース本体の開口部を通じて表示部の観察が行われる構成のため、遮蔽物のない環境化で表示部を視覚的に認識でき、鮮明に捉えることができ、さらには誤認識の可能性を低減することができる。
【0057】
請求項3記載の発明は、加温又は冷却される商品に近接している商品棚に表示部を設けたので、より商品の実際の温度変化に近い温度変化に対応して商品情報表示に変化を示し、実際の商品の温度状態を外部から認識させることが可能となる。
【0058】
請求項4記載の発明は、複数の商品棚についてそれぞれ加温又は冷却が行われ、各商品棚ごとに表示部が設けられているので、各商品棚ごとの実体の温度変化を認識させることが可能となる。
【0059】
請求項5記載の発明は、表示部を冷気吹き出し口の近傍に設けたので、ショーケース本体の冷却による実際の温度変化に表示部がいち早く反応し、実際の温度変化状態をより迅速に認識させることが可能である。
【0060】
請求項6記載の発明は、表示部が貼着可能なステッカーであるため設置作業が容易となり、また既存のショーケースの構成に貼着すれば請求項1,2,3,4又は5記載の表示部と同様の効果を得ることができ、既存の構成の有効活用も可能となる。さらに、表示部の設置箇所の自由度も格段に拡大させることが可能となる。
【0061】
請求項7記載の発明は、表示部がプレート状であるため、挿入や嵌め込み作業により設置が可能であり、設置作業が容易となる。また、ショーケースに対して挿抜が自在に行われ、交換も容易となり、利便性の向上を図ることが可能となる。
また、プライスレールを有する商品棚を備えるショーケースに対してその空きスペースを活用して設置することが可能となり、設置のための構成を不要とすることも可能となり、ショーケースの生産性の向上にも貢献する。
【0062】
請求項8記載の発明では、表示部に伝搬される温度に応じて下地層の商品情報と上地層の商品情報との表示が切り替わるので、二種類の温度状態をショーケース本体の外部から認識させることが可能となる。
また、ショーケースの内部の冷却と加温とを切り替える場合であっても、表示部は温度変化に反応してそれぞれに応じた表示に自動的に切り替えるので、人為的に作業を不要とし、利便性の高いショーケースを提供することが可能となる。
【0063】
請求項9記載の発明は、下地層を通常の塗料層とし、上地層を示温インク層としたので、これらの塗布により表示部を形成することが可能となり、部品点数の軽減及び生産工数の低減を図り、ショーケースの生産性を効果的に向上させることが可能となる。
【0064】
請求項10記載の発明は、表示部の上地層をステッカー状とし、下地層をプレート状とするので、上地層の下地層への貼着により一枚のプレート状となり、挿入や嵌め込みにより容易に設置ができ、ショーケースに対する挿抜も自在なので交換も容易となり、利便性の向上を図ることが可能となる。
また、プライスレールを有する商品棚の空きスペースを活用して設置することが可能となり、設置のための構成を不要とすることも可能となり、ショーケースの生産性の向上にも貢献する。
【0065】
請求項11記載の発明は、表示部の下地層と上地層のいずれもステッカー状としているので、二種類の情報を切り替え表示可能となると共に、切替の人為的作業を不要とし、さらには、貼着可能であることから設置作業が容易となり、また既存のショーケースの構成の有効活用も可能となる。また、表示部の設置箇所の自由度も格段に拡大させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態たるショーケースの斜視図であって後述する全ての商品棚を冷却した状態を示す。
【図2】ショーケースの斜視図であって上の二つの商品棚を加温した状態を示す。
【図3】ショーケースの斜視図であって全ての商品棚を加温した状態を示す。
【図4】ショーケースの側面と平行な面に沿った断面図である。
【図5】循環路と分岐経路の分岐箇所のショーケース本体の側面に沿った拡大断面図である。
【図6】棚板の前端部のショーケース本体の側面と平行な面に沿った断面図である。
【図7】棚フェンスの前面に設けられた表示部の例を示す斜視図である。
【図8】表示部の他の例を示す斜視図である。
【図9】表示部のさらに他の例を示すと共にその設置方法を示す説明図である。
【図10】図9に示すさらに他の例の表示部の他の設置方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ショーケース
20 ショーケース本体
23k 冷気吹出口
30a,30b,30c 商品棚
50 表示部
51 下地層(塗料層)
52 上地層
Claims (11)
- 少なくとも一面から内部が観察可能なショーケース本体を有し、このショーケース本体の内部に格納された商品を所定温度に維持するショーケースであって、
前記ショーケース本体の内部温度が伝搬される範囲であって当該ショーケース本体の外部から観察可能な位置に,温度に関する商品情報が表示される表示部を設け、当該表示部の商品情報を示温インクにより表示することを特徴とするショーケース。 - 前記ショーケース本体は、前記格納された商品の冷却と加温とを切り替え可能であって、少なくともその前面に開口部を有し、
前記表示部を、前記開口部により観察可能な位置に前記商品情報を表示することを特徴とする請求項1記載のショーケース。 - 前記ショーケース本体の内部に前記商品を載置する商品棚を設け、前記表示部を前記商品棚に設けたことを特徴とする請求項2記載のショーケース。
- 前記商品棚を複数設け、その中の一部を加温し、同時に他の一部を冷却可能に構成すると共に、
前記各商品棚ごとに前記表示部を設けたことを特徴とする請求項3記載のショーケース。 - 前記ショーケース本体の内部であって上方に冷気吹出口を設け、この冷気吹出口の近傍に前記表示部を設けたことを特徴とする請求項2,3又は4記載のショーケース。
- 前記表示部は、その一方の面に前記商品情報が表示され、その他方の面で貼着可能なステッカーであることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載のショーケース。
- 前記表示部は、その一方の面に前記商品情報が表示されたプレート状であることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載のショーケース。
- 前記表示部は、温度にかかわらず視覚認識可能な商品情報が記載された下地層と、この下地層の上に重ねて設けられ,示温インクにより他の商品情報を表示する上地層とを有することを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載のショーケース。
- 前記下地層が前記表示部を設ける箇所にその商品情報に従って直接塗布された温度にかかわらず視覚認識可能な塗料層であり、
前記上地層は、前記他の商品情報に従って前記下地層の上から重ねて塗布した示温インク層であることを特徴とする請求項8記載のショーケース。 - 前記下地層をその一方の面に前記商品情報が表示されたプレート状とし、前記上地層をその一方の面に前記他の商品情報が表示され,その裏面が貼着可能なステッカーとすると共に、
前記上地層を前記下地層の商品情報表示面上に貼着して一体化したことを特徴とする請求項8記載のショーケース。 - 前記下地層と上地層とを、いずれも、その一方の面に各々の商品情報が表示され,その裏面が貼着可能なステッカーとすると共に、
前記上地層を前記下地層の商品情報表示面上に貼着して一体化したことを特徴とする請求項8記載のショーケース。
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