JP2004076990A - 空気調和機の外郭構造、および空気調和機の外郭構造に用いる柱状構成材 - Google Patents
空気調和機の外郭構造、および空気調和機の外郭構造に用いる柱状構成材 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】本発明は空気調和機の外郭構造、および空気調和機の外郭構造に用いる柱状構成材に関し、特に骨格材および外装パネルの組立および分解が容易でリサイクル性を発揮し、仕上がり精度が高く、断熱性を優れたものにする。
【解決手段】金属板7を幅方向の3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には所望幅Sの開放部8を長手方向Pに設けた柱状構成材9により形成される支柱10および横装部材11,11′と、少なくとも該支柱と横装部材とを交叉して接合する接合部12の内側に当接され、前記支柱と横装部材とを着脱可能に取付けるコーナ金具13とにより骨格3を組立可能、かつ分解可能に形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】金属板7を幅方向の3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には所望幅Sの開放部8を長手方向Pに設けた柱状構成材9により形成される支柱10および横装部材11,11′と、少なくとも該支柱と横装部材とを交叉して接合する接合部12の内側に当接され、前記支柱と横装部材とを着脱可能に取付けるコーナ金具13とにより骨格3を組立可能、かつ分解可能に形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空気調和機の外郭構造、および空気調和機の外郭構造に用いる柱状構成材に関し、特に骨格および外装パネルの組立および分解が容易でリサイクル性を発揮し、仕上がり精度が高く、断熱性を優れたものにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば建物の機械室内に備えられる比較的大型の空気調和機の外郭構造は、図14および図15に示すように骨格aが主としてアングル材bと呼ばれる等辺山形鋼を溶接して造り上げられ、外装パネルdとして断熱材eを内貼りした外装鋼板fをビス止めした外郭構造が多く用いられていた。そして、骨格aは、等辺山形鋼の接合部を専門の技術者が全て溶接するという手法により、専門の技術者が例えば電気溶接を行うことにより組立を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図14および図15に示す上記従来の空気調和機の外郭構造においては、骨格aを組上げるのに、例えば専門の技術者が例えば等辺山形鋼よりなるアングル材bを電気溶接を行うことにより行っていたので、組上げには専門の溶接技能が必要になり、一般の作業者が容易にはできないものであった。
つまり、骨格aは熟練した職人によってしか、うまく組立、製作ができなかった。従って、これらの職人を養成し、また、雇用を維持するためには多くの費用を必要としていた。
しかも、溶接によりアングル材bを略箱状に接合して骨格aを組上げるので、一旦組上げられた骨格aを分解するには、例えば酸素切断機等を用いて切断しなければ分解することができなかった。このことは、大きな略箱状の骨格aを組み上げた後は、輸送する場合でも、小さく分割して輸送を行えないことを意味する。
つまり、空気調和機を製造する場合に、骨格aを製造工程毎に分けて、複数の工場にて製造工程段階毎に分担して製作しようとしても、溶接により一体化されて分割したり、分解のできない溶接構造の骨格aは、組立てられた大きなままで移送を行わなければならず、取扱いが容易ではなく、輸送には多くの労力がかかり輸送費が増大し、生産効率が悪いものであった。
また、耐用年数を過ぎた空気調和機を廃棄する場合において、骨格aにビス止めされた外装鋼板dは、骨格aから取り外すことができるが、溶接構造の骨格aは分解することができず、組立られた大きな格好のまま搬出しなければならないために、建物の機械室の壁を壊して、壁に大きな開口部を確保して行わなければならなかった。
また、建物の機械室の壁に限られた大きさの搬送用開口部しか得られない場合に、機械室内において、型鋼材製の骨格aを小さく切断して上で搬出しようとしても、酸素切断機やプラズマ切断機など火気を使用する機械は、建物の防災上の観点から使用不可となるケースが多く、搬出する上で大きな障害になっていた。このような問題点が、耐用年数を過ぎ、様々な点で効率が低下した古い空気調和機を更新する上で妨げになっていた。つまり、新品の空気調和機を設置するための費用の中に、古い空気調和機を撤去し、搬出するための費用の割合が、非常に大きいものになっていた。このため、機械や建物の所有者、管理者が設備機械の更新をためらわせる大きな原因になっていた。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みなされ、一般の作業者が費用を要することとなく迅速且つ確実に組立、製作が行えるとともに例えば耐用年数が過ぎて廃棄する場合にも建物の壁に開口部を確保したり、酸素切断機、プラズマ切断機等の機械設備や多大な費用を要することなく容易に分解が行え、以て取扱と輸送が労力がかからずに楽に行え、しかも空気調和機を製造工程毎に分業化して複数の工場で製作して生産効率が向上し、また古い空気調和機を撤去し、新品と交換するのに費用が低廉になり、さらには構造簡単で部品数も少なく製作コストが安価な空気調和機の外郭構造、および空気調和機の外郭構造に用いる柱状構成材を提供しようとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みなされ、請求項1に記載の発明は、金属板を幅方向の3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には所望幅の開放部を長手方向に設けた柱状構成材により形成される支柱および横装部材と、少なくとも該支柱と横装部材とを交叉して接合する接合部の内側に当接され、前記支柱と横装部材とを着脱可能に取付けるコーナ金具とにより骨格を組立可能、かつ分解可能に形成することを特徴とするという手段を採用した。
【0006】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において横装部材相互を交叉して接合する接合部の内側にコーナ金具を当接することにより骨格を組立可能、かつ分解可能に取付けることを特徴とするという手段を採用した。
【0007】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2の何れかにおいてコーナ金具は、金属板により2つの取付片を側面略90度に折曲して形成され、支柱および横装部材が交叉して接合される内辺部にビス頭部が外側に配置しないように骨格にビス止めされることを特徴とするという手段を採用した。
【0008】
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1、請求項2、または請求項3の何れかにおいて金属板よりなる1枚の外側パネル部と該外側パネル部の内側に重合して設けられる断熱パネル部とにより形成されるか、または金属板よりなる内外2枚の内側パネル部および外側パネル部と、該内側パネル部および外側パネル部に挟まれる断熱パネル部とにより形成される外装パネルを骨格の外側に着脱自在に取付けることを特徴とするという手段を採用した。
【0009】
また、本発明の請求項5に記載の発明は、金属板の左右2個所を長手方向にわたり略90度に折曲して対向する折曲片を設ける工程と、前記金属板を雌型に載置する工程と、該雌型の上面に形成される断面V字状の凹状溝の最深部に合致してベンダーの雄刃を進出させることにより該ベンダーと雌型とにより上下から押圧力を付与して金属板の略中央部を略90度長手方向に折曲する工程とにより金属板を3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には前記ベンダーが進退可能な所望幅の開放部を長手方向に設けた柱状構成材を形成するとともに、該柱状構成材により形成される支柱および該支柱に交叉して接合される横装部材とを組合わせて骨格を組立可能、かつ分解可能に空気調和機の外郭構造に用いることを特徴とするという手段を採用した。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って本発明の実施の形態の具体例を説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す斜視図、図2は同じく拡大斜視図、図3は骨格のみを示す斜視図、図4は分解斜視図、図5は内部機構を示す斜視図、図6は骨格に対する被閉板の取付状態を示す断面図、図7は本実施形態を構成する外装パネルを示す斜視図、図8ないし図13は本実施形態を構成する柱状構成材を製造する場合の各工程を示し、このうち図8は柱状構成材を形成する金属板の断面図、図9は第2工程において金属板の左右に折曲片を形成した断面図、第10は金属板を型枠の上面に載置した断面図、図11は折り曲げ工作機械としてのベンダーにて押圧力を付与して金属板の略中央を折曲する状態を示す断面図、図12は金属板を折曲した状態を示す断面図、図13は柱状構成材の完成品を示す斜視図、14は従来の空気調和機の外郭構造を示す分解斜視図、図15は同じく骨格を構成するアングル材の斜視図である。
【0011】
1は空気調和機であり、この空気調和機1は、例えば図5に示すように架台2の上に骨格3が形成される。そして、骨格3内には、モータMによりファンが回転可能になる送風機4と、熱交換コイル5と、エアフィルタ6とが内蔵される。
【0012】
前記骨格3は、本実施形態では、例え図13に示すように金属板7を幅方向Wの3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には所望幅Sの開放部8を長手方向Pに設けた柱状構成材9により形成される支柱10と、および横装部材11,11′と、少なくとも該支柱10と横装部材11,11′とを交叉して接合する接合部12の内側に当接され、前記支柱10と横装部材11,11′とを着脱可能に取付るコーナ金具13とにより形成される。そして、骨格3は、前述のようにコーナ金具13を支柱10と横装部材11,11′とを交叉して接合する接合部12の内側に当接することにより適宜固着手段にて組立可能、かつ分解可能に形成される。また、架台2と骨格3とは図には示さないボルトにより結合される。
【0013】
本実施形態では、骨格3を形成する場合に、例えば図1に示すように前後対向して配置される6本の支柱10と、上方および下方にそれぞれ前後対向して配置される長い長さの横装部材11が4本と、骨格3の上方および下方に左右対向して配置されるとともに上方の左右何れかの端、例えば図1の右方から略1/3の位置に前後対向して配置される短い長さの横装部材11′が合計5本、使用される。
【0014】
前記柱状構成材9は、例えば図8ないし図13に示す工程を経て形成される。先ず、第1工程として、図8に示すような金属板7の左右2個所を長手方向Pにわたり略90度に折曲して対向する折曲片9a,9aを設ける(図9参照)。この時、用いられる金属板7は鋼板の他、アルミ板等を用いることができ、アルミ材を使用したものは加工し易くより軽量である。
次いで、第2工程として、金属板7を雌型14に載置する(図10参照)。
【0015】
また、第3工程として、雌型14の上面に形成される断面V字状の凹状溝15の最深部15aに合致して折り曲げ工作機械としてのベンダー16の雄刃16aを進出させることにより該ベンダー16と雌型15とにより上方から押圧力Gを金属板7に付与して金属板7の略中央部を略90度長手方向Pに折曲する工程により金属板7を3個所T1、T2、T3にて90度づつ内方に折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には前記ベンダー16が進退可能な所望幅Sの開放部8を長手方向Pに設ける柱状構成材9を形成する(図11、図12参照)。
【0016】
前記コーナ金具13は、金属板17により2つの取付片13a,13bを側面略90度に折曲して形成され、支柱10および横装部材11,11′が縦横に交叉して接合される内辺部18に前記固着手段としてのビス頭部19aが外側に配置されないように骨格3にビス止めされる。13cは取付片13a,13b間に介在されることにより取付片13a,13bを支持するための側面略三角形の支持板部である。
【0017】
20は骨格3の外側に着脱自在に取付けられる外装パネルであり、この外装パネル20は例えば図2に示すように金属板よりなる内外2枚の内側パネル部21および外側パネル部22と、該内側パネル部21および外側パネル部22に挟まれる断熱パネル部23とにより形成されるが、これは例示であり、例えば図7に示す他の外装パネル20′のように金属板よりなる1枚の外側パネル部22′と該外側パネル部22′の内側に重合して設けられる断熱パネル部23′とにより形成されるものであってもよい。前記断熱パネル部23,23′は、例えばガラス繊維、フェルトのような繊維物、ポリウレタン・フォームのような合成樹脂発泡体等が好適に使用される。
図6において24は被閉板であり、この被閉板24は骨格3の端部を被閉するものであり、例えば合成樹脂板が使用される。
【0018】
本発明の一実施形態は以上の構成からなり、空気調和機1の外郭構造を組立てるのには、鋼板の他、アルミ板等の金属板7を幅方向Wの3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には所望幅Sの開放部8を長手方向Pに設けた柱状構成材9により形成される6本の支柱10と、上下4本の長い長さの横装部材11と、上下の短い長さの5本の横装部材11′とを用意する。
【0019】
そして、これらの支柱10と横装部材11、また支柱10と横装部材11′、横装部材11,11′相互との間の縦横に交叉して接合する接合部12の内辺部18にコーナ金具13を当接する。そして、金属板17を側面略90度に折曲して形成されるコーナ金具13の2つの取付片13a,13bを適宜固着手段、例えばビス19を用いてビス頭部19aが外側に配置しないようにビス止めすれば、骨格3を組上げることができる。従って、一般の作業者でも骨格3を組み上げることができ、空気調和機1の製作および組立は容易になる。この時、図1に示すような骨格3を組み上げるのには30個のコーナ金具13が必要になる。
【0020】
また、例えば図7に示すように、金属板よりなる1枚の外側パネル部22′と該外側パネル部22′の内側に重合して設けられる断熱パネル部23′とにより形成される外装パネル20′を組立てられた骨格3の周囲の外側にビス止めし、空気調和機1を製造する。ところで、例えば図2に示すように金属板よりなる内外2枚の内側パネル部21および外側パネル部22と、該内側パネル部21および外側パネル部22に挟まれる断熱パネル部23とにより形成される外装パネル20を骨格3の周囲外側にビス止めする場合にも、本実施形態では、コーナ金具13に対してビス頭部19aが外側に配置しないようにビス19はビス止めされるので、ビス頭部19aが外側に突出して邪魔されることなく外装パネル20を骨格3の外側に密着して容易かつ確実に取付を行うことができる。
【0021】
また、支柱10、横装部材11,11′をなす柱状構成材9は、鋼板の他、アルミ板等の金属板7を幅方向Wの3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には所望幅Sの開放部8を長手方向Pに設けて形成されるので、成形は金属板7を所定手順に折曲げるだけで容易に行え、製作コストは安価になり、しかも軽量して取扱および運搬は楽に行え、さらには骨組3自体の強度は向上され、構造堅牢な仕上がりになる。
【0022】
また、例えば耐用年数を過ぎた空気調和機1を廃棄する場合において、先ず、骨組3にビス止めされた外装パネル20または外装パネル20′を骨組3から取り外す。
次いで、骨組3からビス19を螺退することにより支柱10と横装部材11と、支柱10と横装部材11′と、横装部材11,11′相互とが縦横に交叉して接合する接合部12の内辺部18からコーナ金具13を取外すことにより支柱10と横装部材11と、支柱10と横装部材11′と、横装部材11,11′相互との結合を解き、骨格3を組立を行う前の支柱10と、横装部材11,11′とに分解することができる。
【0023】
従って、図14および図15に示す従来の空気調和機の外郭構造のように骨格が分解されずに、組立られた大きな格好のまま搬出しなければならないという不都合がなくなり、例えば建物の機械室の壁を壊して、壁に大きな開口部を確保しなくても済む。しかも、限られた大きさの搬送用開口部しか壁に得られない場合に、機械室内において、型鋼材製の骨組を小さく切断した上で搬出しなくても済む。このため、労力および費用は大幅に削減され、機械室内において酸素切断機やプラズマ切断機など火気を使用した機械を用いなくても済み、建物の防災上の観点からの大きな障害がなくなる。
そして、耐用年数を過ぎ、様々な点で効率が低下した古い空気調和機を更新する上で取扱いおよび運搬が容易になって撤去が、スムーズに行え、機械や建物の所有者、管理者が設備機械の更新のため新品の空気調和機1を設置するのが容易になるとともに資源のリサイクルがはかれ、資源を保護することができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の発明は以上のように、金属板を幅方向の3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には所望幅の開放部を長手方向に設けた柱状構成材により形成される支柱および横装部材と、少なくとも該支柱と横装部材とを交叉して接合する接合部の内側に当接され、前記支柱と横装部材とを着脱可能に取付けるコーナ金具とにより骨格を組立可能、かつ分解可能に形成することを特徴とし、また、本発明の請求項5に記載の発明は、金属板の左右2個所を長手方向にわたり略90度に折曲して対向する折曲片を設ける工程と、前記金属板を雌型に載置する工程と、該雌型の上面に形成される断面V字状の凹状溝の最深部に合致してベンダーの雄刃を進出させることにより該ベンダーと雌型とにより上下から押圧力を付与して金属板の略中央部を略90度長手方向に折曲する工程とにより金属板を3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には前記ベンダーが進退可能な所望幅の開放部を長手方向に設けた柱状構成材を形成するとともに、該柱状構成材により形成される支柱および該支柱に交叉して接合される横装部材とを組合わせて骨格を組立可能、かつ分解可能に空気調和機の外郭構造に用いることを特徴とするので、一般の作業者が費用を要することとなく迅速且つ確実に組立、製作が行えるとともに例えば空気調和機の耐用年数が過ぎて廃棄する場合にも建物の壁に開口部を確保したり、酸素切断機、プラズマ切断機等の機械設備を必要とせずに、しかも多大な費用を要することなく容易に分解が行える。このため、取扱と輸送が労力がかからずに楽に行え、しかも製造工程毎に分業化して複数の工場での製作が行えるので、生産効率が向上し、また古い空気調和機を撤去し、新品と交換する場合に、費用が低廉になり、さらには本発明は、構造簡単で部品数も少なく製作コストが安価になる。
【0025】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において横装部材相互を交叉して接合する接合部の内側にコーナ金具を当接することにより骨格を組立可能、かつ分解可能に取付けることを特徴とするので、一般の作業者が費用を要することとなく迅速且つ確実に骨格の組立、製作が行えるとともに例えば空気調和機の耐用年数が過ぎて廃棄する場合にも建物の壁に開口部を確保したり、酸素切断機、プラズマ切断機等の機械設備を必要とせずに、しかも多大な費用を要することなく容易に分解が行える。
【0026】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2の何れかにおいてコーナ金具は、金属板により2つの取付片を側面略90度に折曲して形成され、支柱および横装部材が交叉して接合される内辺部にビス頭部が外側に配置しないように骨格にビス止めされることを特徴とするので、一般の作業者が費用を要することとなく迅速且つ確実に骨格の組立、製作が行えるとともに例えば空気調和機の耐用年数が過ぎて廃棄する場合にも建物の壁に開口部を確保したり、酸素切断機、プラズマ切断機等の機械設備を必要とせずに、しかも多大な費用を要することなく容易に分解が行える。
【0027】
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1、請求項2、または請求項3の何れかにおいて金属板よりなる1枚の外側パネル部と該外側パネル部の内側に重合して設けられる断熱パネル部とにより形成されるか、または金属板よりなる内外2枚の内側パネル部および外側パネル部と、該内側パネル部および外側パネル部に挟まれる断熱パネル部とにより形成される外装パネルを骨格の外側に着脱自在に取付けることを特徴とするので、製作および組立は容易になり、断熱性に優れ、骨格への取付も簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図2は同じく拡大斜視図である。
【図3】図3は骨格のみを示す斜視図である。
【図4】図4は同じく骨格の分解斜視図である。
【図5】図5は空気調和機の内部機構を示す斜視図である。
【図6】図6は骨格に対する被閉板の取付状態を示す断面図である。
【図7】図7は本実施形態を構成する外装パネルを示す斜視図である。
【図8】図8は本実施形態を構成する柱状構成材を製造する金属板の断面図である。
【図9】図9は第2工程において金属板の左右に折曲片を形成した断面図である。
【図10】第10は金属板を型枠の上面に載置した断面図である。
【図11】図11は折り曲げ工作機械としてのベンダーにて押圧力を付与して金属板の略中央を折曲する状態を示す断面図である。
【図12】図12は金属板を折曲した状態を示す断面図である。
【図13】図13は柱状構成材の完成品を示す斜視図である。
【図14】14は従来の空気調和機の外郭構造を示す分解斜視図である。
【図15】図15は同じく骨格を構成するアングル材の斜視図である。
【符号の説明】
1 空気調和機
3 骨格
8 開放部
9 柱状構成材
10 支柱
11 横装部材
11′ 横装部材
12 接合部
13 コーナ金具
14 雌型
16 ベンダー
18 内辺部
19 ビス
20 外装パネル
20′ 外装パネル
【発明の属する技術分野】
本発明は空気調和機の外郭構造、および空気調和機の外郭構造に用いる柱状構成材に関し、特に骨格および外装パネルの組立および分解が容易でリサイクル性を発揮し、仕上がり精度が高く、断熱性を優れたものにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば建物の機械室内に備えられる比較的大型の空気調和機の外郭構造は、図14および図15に示すように骨格aが主としてアングル材bと呼ばれる等辺山形鋼を溶接して造り上げられ、外装パネルdとして断熱材eを内貼りした外装鋼板fをビス止めした外郭構造が多く用いられていた。そして、骨格aは、等辺山形鋼の接合部を専門の技術者が全て溶接するという手法により、専門の技術者が例えば電気溶接を行うことにより組立を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図14および図15に示す上記従来の空気調和機の外郭構造においては、骨格aを組上げるのに、例えば専門の技術者が例えば等辺山形鋼よりなるアングル材bを電気溶接を行うことにより行っていたので、組上げには専門の溶接技能が必要になり、一般の作業者が容易にはできないものであった。
つまり、骨格aは熟練した職人によってしか、うまく組立、製作ができなかった。従って、これらの職人を養成し、また、雇用を維持するためには多くの費用を必要としていた。
しかも、溶接によりアングル材bを略箱状に接合して骨格aを組上げるので、一旦組上げられた骨格aを分解するには、例えば酸素切断機等を用いて切断しなければ分解することができなかった。このことは、大きな略箱状の骨格aを組み上げた後は、輸送する場合でも、小さく分割して輸送を行えないことを意味する。
つまり、空気調和機を製造する場合に、骨格aを製造工程毎に分けて、複数の工場にて製造工程段階毎に分担して製作しようとしても、溶接により一体化されて分割したり、分解のできない溶接構造の骨格aは、組立てられた大きなままで移送を行わなければならず、取扱いが容易ではなく、輸送には多くの労力がかかり輸送費が増大し、生産効率が悪いものであった。
また、耐用年数を過ぎた空気調和機を廃棄する場合において、骨格aにビス止めされた外装鋼板dは、骨格aから取り外すことができるが、溶接構造の骨格aは分解することができず、組立られた大きな格好のまま搬出しなければならないために、建物の機械室の壁を壊して、壁に大きな開口部を確保して行わなければならなかった。
また、建物の機械室の壁に限られた大きさの搬送用開口部しか得られない場合に、機械室内において、型鋼材製の骨格aを小さく切断して上で搬出しようとしても、酸素切断機やプラズマ切断機など火気を使用する機械は、建物の防災上の観点から使用不可となるケースが多く、搬出する上で大きな障害になっていた。このような問題点が、耐用年数を過ぎ、様々な点で効率が低下した古い空気調和機を更新する上で妨げになっていた。つまり、新品の空気調和機を設置するための費用の中に、古い空気調和機を撤去し、搬出するための費用の割合が、非常に大きいものになっていた。このため、機械や建物の所有者、管理者が設備機械の更新をためらわせる大きな原因になっていた。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みなされ、一般の作業者が費用を要することとなく迅速且つ確実に組立、製作が行えるとともに例えば耐用年数が過ぎて廃棄する場合にも建物の壁に開口部を確保したり、酸素切断機、プラズマ切断機等の機械設備や多大な費用を要することなく容易に分解が行え、以て取扱と輸送が労力がかからずに楽に行え、しかも空気調和機を製造工程毎に分業化して複数の工場で製作して生産効率が向上し、また古い空気調和機を撤去し、新品と交換するのに費用が低廉になり、さらには構造簡単で部品数も少なく製作コストが安価な空気調和機の外郭構造、および空気調和機の外郭構造に用いる柱状構成材を提供しようとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みなされ、請求項1に記載の発明は、金属板を幅方向の3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には所望幅の開放部を長手方向に設けた柱状構成材により形成される支柱および横装部材と、少なくとも該支柱と横装部材とを交叉して接合する接合部の内側に当接され、前記支柱と横装部材とを着脱可能に取付けるコーナ金具とにより骨格を組立可能、かつ分解可能に形成することを特徴とするという手段を採用した。
【0006】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において横装部材相互を交叉して接合する接合部の内側にコーナ金具を当接することにより骨格を組立可能、かつ分解可能に取付けることを特徴とするという手段を採用した。
【0007】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2の何れかにおいてコーナ金具は、金属板により2つの取付片を側面略90度に折曲して形成され、支柱および横装部材が交叉して接合される内辺部にビス頭部が外側に配置しないように骨格にビス止めされることを特徴とするという手段を採用した。
【0008】
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1、請求項2、または請求項3の何れかにおいて金属板よりなる1枚の外側パネル部と該外側パネル部の内側に重合して設けられる断熱パネル部とにより形成されるか、または金属板よりなる内外2枚の内側パネル部および外側パネル部と、該内側パネル部および外側パネル部に挟まれる断熱パネル部とにより形成される外装パネルを骨格の外側に着脱自在に取付けることを特徴とするという手段を採用した。
【0009】
また、本発明の請求項5に記載の発明は、金属板の左右2個所を長手方向にわたり略90度に折曲して対向する折曲片を設ける工程と、前記金属板を雌型に載置する工程と、該雌型の上面に形成される断面V字状の凹状溝の最深部に合致してベンダーの雄刃を進出させることにより該ベンダーと雌型とにより上下から押圧力を付与して金属板の略中央部を略90度長手方向に折曲する工程とにより金属板を3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には前記ベンダーが進退可能な所望幅の開放部を長手方向に設けた柱状構成材を形成するとともに、該柱状構成材により形成される支柱および該支柱に交叉して接合される横装部材とを組合わせて骨格を組立可能、かつ分解可能に空気調和機の外郭構造に用いることを特徴とするという手段を採用した。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って本発明の実施の形態の具体例を説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す斜視図、図2は同じく拡大斜視図、図3は骨格のみを示す斜視図、図4は分解斜視図、図5は内部機構を示す斜視図、図6は骨格に対する被閉板の取付状態を示す断面図、図7は本実施形態を構成する外装パネルを示す斜視図、図8ないし図13は本実施形態を構成する柱状構成材を製造する場合の各工程を示し、このうち図8は柱状構成材を形成する金属板の断面図、図9は第2工程において金属板の左右に折曲片を形成した断面図、第10は金属板を型枠の上面に載置した断面図、図11は折り曲げ工作機械としてのベンダーにて押圧力を付与して金属板の略中央を折曲する状態を示す断面図、図12は金属板を折曲した状態を示す断面図、図13は柱状構成材の完成品を示す斜視図、14は従来の空気調和機の外郭構造を示す分解斜視図、図15は同じく骨格を構成するアングル材の斜視図である。
【0011】
1は空気調和機であり、この空気調和機1は、例えば図5に示すように架台2の上に骨格3が形成される。そして、骨格3内には、モータMによりファンが回転可能になる送風機4と、熱交換コイル5と、エアフィルタ6とが内蔵される。
【0012】
前記骨格3は、本実施形態では、例え図13に示すように金属板7を幅方向Wの3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には所望幅Sの開放部8を長手方向Pに設けた柱状構成材9により形成される支柱10と、および横装部材11,11′と、少なくとも該支柱10と横装部材11,11′とを交叉して接合する接合部12の内側に当接され、前記支柱10と横装部材11,11′とを着脱可能に取付るコーナ金具13とにより形成される。そして、骨格3は、前述のようにコーナ金具13を支柱10と横装部材11,11′とを交叉して接合する接合部12の内側に当接することにより適宜固着手段にて組立可能、かつ分解可能に形成される。また、架台2と骨格3とは図には示さないボルトにより結合される。
【0013】
本実施形態では、骨格3を形成する場合に、例えば図1に示すように前後対向して配置される6本の支柱10と、上方および下方にそれぞれ前後対向して配置される長い長さの横装部材11が4本と、骨格3の上方および下方に左右対向して配置されるとともに上方の左右何れかの端、例えば図1の右方から略1/3の位置に前後対向して配置される短い長さの横装部材11′が合計5本、使用される。
【0014】
前記柱状構成材9は、例えば図8ないし図13に示す工程を経て形成される。先ず、第1工程として、図8に示すような金属板7の左右2個所を長手方向Pにわたり略90度に折曲して対向する折曲片9a,9aを設ける(図9参照)。この時、用いられる金属板7は鋼板の他、アルミ板等を用いることができ、アルミ材を使用したものは加工し易くより軽量である。
次いで、第2工程として、金属板7を雌型14に載置する(図10参照)。
【0015】
また、第3工程として、雌型14の上面に形成される断面V字状の凹状溝15の最深部15aに合致して折り曲げ工作機械としてのベンダー16の雄刃16aを進出させることにより該ベンダー16と雌型15とにより上方から押圧力Gを金属板7に付与して金属板7の略中央部を略90度長手方向Pに折曲する工程により金属板7を3個所T1、T2、T3にて90度づつ内方に折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には前記ベンダー16が進退可能な所望幅Sの開放部8を長手方向Pに設ける柱状構成材9を形成する(図11、図12参照)。
【0016】
前記コーナ金具13は、金属板17により2つの取付片13a,13bを側面略90度に折曲して形成され、支柱10および横装部材11,11′が縦横に交叉して接合される内辺部18に前記固着手段としてのビス頭部19aが外側に配置されないように骨格3にビス止めされる。13cは取付片13a,13b間に介在されることにより取付片13a,13bを支持するための側面略三角形の支持板部である。
【0017】
20は骨格3の外側に着脱自在に取付けられる外装パネルであり、この外装パネル20は例えば図2に示すように金属板よりなる内外2枚の内側パネル部21および外側パネル部22と、該内側パネル部21および外側パネル部22に挟まれる断熱パネル部23とにより形成されるが、これは例示であり、例えば図7に示す他の外装パネル20′のように金属板よりなる1枚の外側パネル部22′と該外側パネル部22′の内側に重合して設けられる断熱パネル部23′とにより形成されるものであってもよい。前記断熱パネル部23,23′は、例えばガラス繊維、フェルトのような繊維物、ポリウレタン・フォームのような合成樹脂発泡体等が好適に使用される。
図6において24は被閉板であり、この被閉板24は骨格3の端部を被閉するものであり、例えば合成樹脂板が使用される。
【0018】
本発明の一実施形態は以上の構成からなり、空気調和機1の外郭構造を組立てるのには、鋼板の他、アルミ板等の金属板7を幅方向Wの3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には所望幅Sの開放部8を長手方向Pに設けた柱状構成材9により形成される6本の支柱10と、上下4本の長い長さの横装部材11と、上下の短い長さの5本の横装部材11′とを用意する。
【0019】
そして、これらの支柱10と横装部材11、また支柱10と横装部材11′、横装部材11,11′相互との間の縦横に交叉して接合する接合部12の内辺部18にコーナ金具13を当接する。そして、金属板17を側面略90度に折曲して形成されるコーナ金具13の2つの取付片13a,13bを適宜固着手段、例えばビス19を用いてビス頭部19aが外側に配置しないようにビス止めすれば、骨格3を組上げることができる。従って、一般の作業者でも骨格3を組み上げることができ、空気調和機1の製作および組立は容易になる。この時、図1に示すような骨格3を組み上げるのには30個のコーナ金具13が必要になる。
【0020】
また、例えば図7に示すように、金属板よりなる1枚の外側パネル部22′と該外側パネル部22′の内側に重合して設けられる断熱パネル部23′とにより形成される外装パネル20′を組立てられた骨格3の周囲の外側にビス止めし、空気調和機1を製造する。ところで、例えば図2に示すように金属板よりなる内外2枚の内側パネル部21および外側パネル部22と、該内側パネル部21および外側パネル部22に挟まれる断熱パネル部23とにより形成される外装パネル20を骨格3の周囲外側にビス止めする場合にも、本実施形態では、コーナ金具13に対してビス頭部19aが外側に配置しないようにビス19はビス止めされるので、ビス頭部19aが外側に突出して邪魔されることなく外装パネル20を骨格3の外側に密着して容易かつ確実に取付を行うことができる。
【0021】
また、支柱10、横装部材11,11′をなす柱状構成材9は、鋼板の他、アルミ板等の金属板7を幅方向Wの3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には所望幅Sの開放部8を長手方向Pに設けて形成されるので、成形は金属板7を所定手順に折曲げるだけで容易に行え、製作コストは安価になり、しかも軽量して取扱および運搬は楽に行え、さらには骨組3自体の強度は向上され、構造堅牢な仕上がりになる。
【0022】
また、例えば耐用年数を過ぎた空気調和機1を廃棄する場合において、先ず、骨組3にビス止めされた外装パネル20または外装パネル20′を骨組3から取り外す。
次いで、骨組3からビス19を螺退することにより支柱10と横装部材11と、支柱10と横装部材11′と、横装部材11,11′相互とが縦横に交叉して接合する接合部12の内辺部18からコーナ金具13を取外すことにより支柱10と横装部材11と、支柱10と横装部材11′と、横装部材11,11′相互との結合を解き、骨格3を組立を行う前の支柱10と、横装部材11,11′とに分解することができる。
【0023】
従って、図14および図15に示す従来の空気調和機の外郭構造のように骨格が分解されずに、組立られた大きな格好のまま搬出しなければならないという不都合がなくなり、例えば建物の機械室の壁を壊して、壁に大きな開口部を確保しなくても済む。しかも、限られた大きさの搬送用開口部しか壁に得られない場合に、機械室内において、型鋼材製の骨組を小さく切断した上で搬出しなくても済む。このため、労力および費用は大幅に削減され、機械室内において酸素切断機やプラズマ切断機など火気を使用した機械を用いなくても済み、建物の防災上の観点からの大きな障害がなくなる。
そして、耐用年数を過ぎ、様々な点で効率が低下した古い空気調和機を更新する上で取扱いおよび運搬が容易になって撤去が、スムーズに行え、機械や建物の所有者、管理者が設備機械の更新のため新品の空気調和機1を設置するのが容易になるとともに資源のリサイクルがはかれ、資源を保護することができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の発明は以上のように、金属板を幅方向の3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には所望幅の開放部を長手方向に設けた柱状構成材により形成される支柱および横装部材と、少なくとも該支柱と横装部材とを交叉して接合する接合部の内側に当接され、前記支柱と横装部材とを着脱可能に取付けるコーナ金具とにより骨格を組立可能、かつ分解可能に形成することを特徴とし、また、本発明の請求項5に記載の発明は、金属板の左右2個所を長手方向にわたり略90度に折曲して対向する折曲片を設ける工程と、前記金属板を雌型に載置する工程と、該雌型の上面に形成される断面V字状の凹状溝の最深部に合致してベンダーの雄刃を進出させることにより該ベンダーと雌型とにより上下から押圧力を付与して金属板の略中央部を略90度長手方向に折曲する工程とにより金属板を3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には前記ベンダーが進退可能な所望幅の開放部を長手方向に設けた柱状構成材を形成するとともに、該柱状構成材により形成される支柱および該支柱に交叉して接合される横装部材とを組合わせて骨格を組立可能、かつ分解可能に空気調和機の外郭構造に用いることを特徴とするので、一般の作業者が費用を要することとなく迅速且つ確実に組立、製作が行えるとともに例えば空気調和機の耐用年数が過ぎて廃棄する場合にも建物の壁に開口部を確保したり、酸素切断機、プラズマ切断機等の機械設備を必要とせずに、しかも多大な費用を要することなく容易に分解が行える。このため、取扱と輸送が労力がかからずに楽に行え、しかも製造工程毎に分業化して複数の工場での製作が行えるので、生産効率が向上し、また古い空気調和機を撤去し、新品と交換する場合に、費用が低廉になり、さらには本発明は、構造簡単で部品数も少なく製作コストが安価になる。
【0025】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において横装部材相互を交叉して接合する接合部の内側にコーナ金具を当接することにより骨格を組立可能、かつ分解可能に取付けることを特徴とするので、一般の作業者が費用を要することとなく迅速且つ確実に骨格の組立、製作が行えるとともに例えば空気調和機の耐用年数が過ぎて廃棄する場合にも建物の壁に開口部を確保したり、酸素切断機、プラズマ切断機等の機械設備を必要とせずに、しかも多大な費用を要することなく容易に分解が行える。
【0026】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2の何れかにおいてコーナ金具は、金属板により2つの取付片を側面略90度に折曲して形成され、支柱および横装部材が交叉して接合される内辺部にビス頭部が外側に配置しないように骨格にビス止めされることを特徴とするので、一般の作業者が費用を要することとなく迅速且つ確実に骨格の組立、製作が行えるとともに例えば空気調和機の耐用年数が過ぎて廃棄する場合にも建物の壁に開口部を確保したり、酸素切断機、プラズマ切断機等の機械設備を必要とせずに、しかも多大な費用を要することなく容易に分解が行える。
【0027】
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1、請求項2、または請求項3の何れかにおいて金属板よりなる1枚の外側パネル部と該外側パネル部の内側に重合して設けられる断熱パネル部とにより形成されるか、または金属板よりなる内外2枚の内側パネル部および外側パネル部と、該内側パネル部および外側パネル部に挟まれる断熱パネル部とにより形成される外装パネルを骨格の外側に着脱自在に取付けることを特徴とするので、製作および組立は容易になり、断熱性に優れ、骨格への取付も簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図2は同じく拡大斜視図である。
【図3】図3は骨格のみを示す斜視図である。
【図4】図4は同じく骨格の分解斜視図である。
【図5】図5は空気調和機の内部機構を示す斜視図である。
【図6】図6は骨格に対する被閉板の取付状態を示す断面図である。
【図7】図7は本実施形態を構成する外装パネルを示す斜視図である。
【図8】図8は本実施形態を構成する柱状構成材を製造する金属板の断面図である。
【図9】図9は第2工程において金属板の左右に折曲片を形成した断面図である。
【図10】第10は金属板を型枠の上面に載置した断面図である。
【図11】図11は折り曲げ工作機械としてのベンダーにて押圧力を付与して金属板の略中央を折曲する状態を示す断面図である。
【図12】図12は金属板を折曲した状態を示す断面図である。
【図13】図13は柱状構成材の完成品を示す斜視図である。
【図14】14は従来の空気調和機の外郭構造を示す分解斜視図である。
【図15】図15は同じく骨格を構成するアングル材の斜視図である。
【符号の説明】
1 空気調和機
3 骨格
8 開放部
9 柱状構成材
10 支柱
11 横装部材
11′ 横装部材
12 接合部
13 コーナ金具
14 雌型
16 ベンダー
18 内辺部
19 ビス
20 外装パネル
20′ 外装パネル
Claims (5)
- 金属板を幅方向の3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には所望幅の開放部を長手方向に設けた柱状構成材により形成される支柱および横装部材と、少なくとも該支柱と横装部材とを交叉して接合する接合部の内側に当接され、前記支柱と横装部材とを着脱可能に取付けるコーナ金具とにより骨格を組立可能、かつ分解可能に形成することを特徴とする空気調和機の外郭構造。
- 横装部材相互を交叉して接合する接合部の内側にコーナ金具を当接することにより骨格を組立可能、かつ分解可能に取付けることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の外郭構造。
- コーナ金具は、金属板により2つの取付片を側面略90度に折曲して形成され、支柱および横装部材が交叉して接合される内辺部にビス頭部が骨格の外側に配置しないようにビス止めされることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の空気調和機の外郭構造。
- 金属板よりなる1枚の外側パネル部と該外側パネル部の内側に重合して設けられる断熱パネル部とにより形成されるか、または金属板よりなる内外2枚の内側パネル部および外側パネル部と、該内側パネル部および外側パネル部に挟まれる断熱パネル部とにより形成される外装パネルを骨格の外側に着脱自在に取付けることを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項3の何れかに記載の空気調和機の外郭構造。
- 金属板の左右2個所を長手方向にわたり略90度に折曲して対向する折曲片を設ける工程と、前記金属板を雌型に載置する工程と、該雌型の上面に形成される断面V字状の凹状溝の最深部に合致してベンダーの雄刃を進出させることにより該ベンダーと雌型とにより上下から押圧力を付与して金属板の略中央部を略90度長手方向に折曲する工程とにより金属板を3個所にて90度づつ折曲して断面略四角柱をなし、かつ一隅角部には前記ベンダーが進退可能な所望幅の開放部を長手方向に設けた柱状構成材を形成するとともに、該柱状構成材により形成される支柱および該支柱に交叉して接合される横装部材とを組合わせて骨格を組立可能、かつ分解可能に空気調和機の外郭構造に用いることを特徴とする柱状構成材。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023053280A1 (ja) * | 2021-09-29 | 2023-04-06 | 三菱電機株式会社 | チリングユニット及びチリングユニットシステム |
-
2002
- 2002-08-13 JP JP2002235555A patent/JP2004076990A/ja active Pending
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