JP2004076636A - ガスタービンエンジンの制御装置およびガスタービンエンジンの過回転防止機能部の試験方法 - Google Patents

ガスタービンエンジンの制御装置およびガスタービンエンジンの過回転防止機能部の試験方法 Download PDF

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川住 明生
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Abstract

【課題】ガスタービンエンジンに取付けた状態で、上記ガスタービンエンジンの過回転防止機能が正常に機能することを容易に確認ことを目的とする。
【解決手段】ガスタービンエンジン1の過回転を防止するための過回転防止機能部5を備えたガスタービンエンジンの制御装置3において、ガスタービンエンジン1の回転数を検出して得られた検出信号と、ガスタービンエンジン1の擬似回転数を示す擬似信号とを入力自在であり、上記検出信号または上記擬似信号を過回転防止機能部5に選択的に出力自在であるセレクタ11を設け、ガスタービンエンジンの制御装置3に設けられたセレクタ11は、ガスタービンエンジン1に設置自在な構成であり、過回転防止機能部5は、セレクタ11から受け取った信号に応じて、ガスタービンエンジン1の過回転を防止するための指令信号を、ガスタービンエンジン1の過回転防止装置9に出力する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンエンジンの制御装置およびガスタービンエンジンの過回転防止機能部の試験方法に係り、特に、上記ガスタービンエンジンの制御装置に設けられたセレクタを用いて、上記ガスタービンエンジンの回転数を検出して得られた検出信号または上記ガスタービンエンジンの擬似回転数を示す擬似信号を、選択的に上記制御装置の過回転防止機能部に入力するガスタービンエンジンの制御装置およびガスタービンエンジンの過回転防止機能部の試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は、ガスタービンエンジンの過回転を防止するための過回転防止機能部5を備えた従来のガスタービンエンジンの制御装置3Aの概略構成を示す図である。
【0003】
ガスタービンエンジン1Aは、たとえばジェットエンジンとして航空機に使用されるものであり、高温高圧の燃焼ガスを噴出させることによって推進力や回転力を得るエンジンである。
【0004】
ガスタービンエンジン1Aは、中空のエンジンケース(図示せず)をベースとして備え、このエンジンケース内には、圧縮機(図示せず)と燃焼室を構成する燃焼器(図示せず)とタービン(図示せず)とが、ガスタービンエンジン1Aの上流側から順に設けられている。また、上記圧縮機と上記タービンとはタービン軸(図示せず)によって連動連結されており、上記タービンの回転力によって上記圧縮機が回転するようになっている。
【0005】
そして、上記圧縮機と上記タービンと上記タービン軸とは、ベアリングで支持されることにより、上記エンジンケース内で、このエンジンケースの中心軸を回転軸にして、回転自在になっている。
【0006】
そして、吸入した空気を上記圧縮機が圧縮し、この圧縮された空気に、上記燃焼器内で燃料を加えて連続的に燃焼加熱し、これによって生じた高温高圧ガスで上記タービンを回転し、このタービンの回転力で上記圧縮機を回転させると共に、上記タービンの回転力や、上記ガスタービンエンジン1Aから排出される排気ガスの推力を出力として得るようになっている。
【0007】
また、ガスタービンエンジン1Aには、このガスタービンエンジン1Aが運転状態にあるときに、上記ガスタービンエンジン1Aを制御するガスタービンエンジン制御装置(ECU;Electronic Engine Control)3Aが設けられている。
【0008】
ガスタービンエンジン制御装置3Aは、CPU(図示せず)を備えると共に、ガスタービンエンジン1Aの運転状態を示す複数の入力信号を入力し、これらの入力信号を、図示しないメモリに予め格納されているプログラムにしたがって、上記CPUで電算処理し、この処理結果に応じた信号を出力して、上記ガスタービンエンジン1Aに供給される燃料の流量、上記圧縮機の静翼の角度、ACCS(Active Clearance Control System)等をコントロールすることによって、上記ガスタービンエンジン1A全体を制御するものである。
【0009】
ここで、上記複数の入力信号として、たとえば、上記圧縮機や上記タービンや上記タービン軸の回転数を回転数センサー(図示せず)で検出して得られた回転数検出信号、スロットルレバー(推力調整レバー)からの推力指令信号、上記タービン入り口温度を温度センサー(図示せず)で検出して得られた温度検出信号、上記タービン出口温度を温度センサー(図示せず)で検出して得られた温度検出信号等を掲げることができる。
【0010】
また、上記ガスタービンエンジン制御装置3AのCPUは、たとえば、上記回転数検出信号が第1の所定の値(ガスタービンエンジン1Aの回転数の上昇側の制限値)を超えた場合、上記ガスタービンエンジン1Aに供給している燃料の流量を削減して、上記タービン等の回転数が上記第1の所定の値よりも上昇しないように制御し、上記ガスタービンエンジン1Aが過回転によって損傷することを防いでいる。
【0011】
なお、上記燃料の流量を削減する場合、上記ガスタービンエンジン1Aに設けられている図示しない燃料コントロール装置(FCU;Fuel Control Unit)が、上記CPUからの指令に応じて、燃料ポンプの燃料吐出量を下げる。
【0012】
また、ガスタービンエンジン1Aをたとえば試験運転する場合に使用するものとして、ガスタービンエンジン1Aには、図2に示すように、回転数センサー7と過回転防止機能部(OSL;オーバースピードリミッター)5と過回転防止装置9とが設けられている。
【0013】
ガスタービンエンジン1Aに設けられている回転数センサー7は、上記ガスタービンエンジン1Aの回転数(たとえば上記ガスタービンエンジン1Aのタービン軸の回転数)を検出し、この検出によって得られた回転数検出信号を、ガスタービンエンジン制御装置3Aに設けられた過回転防止機能5に出力するものである。
【0014】
ガスタービンエンジン制御装置3Aに設けられている上記過回転防止機能部5は、上記回転数検出センサー7が出力した回転数検出信号を入力し、この回転数検出信号の値に応じて、すなわち、たとえば上記回転数検出信号の値が、上記第1の所定の値よりも大きい第2の所定の値よりも大きくなったことを検出したときに、ガスタービンエンジン1Aの過回転を防止するための指令信号を、ガスタービンエンジン1Aに設けられている過回転防止装置9に出力するものである。
【0015】
なお、上記過回転防止機能部5は、ガスタービンエンジンの制御装置3Aに設けられた上記CPUの制御によって、上記動作をするものではなく、上記CPUとは独立して上記動作をするものである。
【0016】
ガスタービンエンジン1Aに設けられている過回転防止装置9は、上記過回転防止機能部5から上記指令信号を受け取ったときに、上記ガスタービンエンジン1Aに供給されている燃料をカットし、すなわち、上記ガスタービンエンジン1Aへの燃料の供給がされないようにし、または、上記ガスタービンエンジン1Aに供給されている燃料の量を削減するものである。
【0017】
なお、上記燃料のカットや削減は、たとえば、上記燃料コントロール装置の燃料ポンプの吐出口と、ガスタービンエンジン1Aの燃焼器の燃料ノズル(図示せず)との間の燃料の流路に設けられた燃料バルブ(図示せず)を、過回転防止装置9が完全に閉じまたは一部閉じる(燃料の流路の断面積を小さくする)ことによって行う。
【0018】
したがって、なんらかの要因で、ガスタービンエンジンの制御装置3Aの上記CPUが、たとえば、上記燃料コントロール装置を制御することができなくなり、ガスタービンエンジン1Aの回転数が上記第1の所定の値を超えて上昇し、上記第2の所定の値になった場合、上記過回転機能部5と上記過回転防止装置9とがはたらいて、ガスタービンエンジン1Aに供給されている燃料をカットし、または、ガスタービンエンジン1Aに供給されている燃料の流量をたとえば半分に削減し、ガスタービンエンジン1Aの回転数が上記第2の所定の値よりも上昇しないようにして、ガスタービンエンジン1Aの損傷を防止している。
【0019】
すなわち、ガスタービンエンジンの制御装置3AのCPUと、過回転防止機能部5との多重系によって、たとえば、試験運転時におけるガスタービンエンジン1Aの過回転を防止している。
【0020】
なお、上記ガスタービンエンジン1Aの回転数が上記第1の所定の値よりも大きくなったことを過回転防止機能部5が検出したときに、上記ガスタービンエンジン1Aの回転数を低下すべき旨の信号を上記ガスタービンエンジン制御装置3Aの上記CPUに上記過回転防止機能部5が出力し、この出力された信号を入力した上記CPUが、上記燃料コントロール装置を制御して、上記過回転防止装置9が作動する前に上記ガスタービンエンジン1Aの回転数を低下させることもある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来は、過回転防止機能部5を備えたガスタービンエンジン制御装置3Aを上記ガスタービンエンジン1Aに組み付ける前に、回転数センサー7が出力する検出信号の代わりに、ガスタービンエンジン1Aの擬似回転数を示す擬似信号を過回転防止機能部5に入力し、ガスタービンエンジン1Aの過回転防止機能部5が正常に機能することを確かめている。なお、上記擬似回転数は、上記第2の所定の値もしくはそれ以上の値の回転数である。
【0022】
そして、ガスタービンエンジン制御装置3Aを上記ガスタービンエンジン1Aに組み付けた後は、上記擬似信号を上記回転防止機能部5に入力することは困難であるので、回転防止機能部5が正常に機能することを確かめてはいない。
【0023】
しかし、上記組み付けをするときに、ガスタービンエンジン制御装置3Aがたとえば衝撃を受けたこと等、なんらかの要因で、上記回転防止機能部5が損傷を受け、ガスタービンエンジン制御装置3Aを上記ガスタービンエンジン1Aに組み付けた後、上記回転防止機能部5が正常に機能しなくなっているおそれがある。
【0024】
そして、上記組み付け後に、回転防止機能部5が正常に機能しなくなっていると、ガスタービンエンジン1Aを試験運転している状態において、ガスタービンエンジン制御装置3AのCPUが、なんらかの要因でガスタービンエンジン1Aの回転数の上昇を抑制することができなくなったときに、上記回転数の上昇によってガスタービンエンジン1Aが損傷するおそれがある。
【0025】
したがって、上記組み付け後に上記回転防止機能部5が正常に働くことを確認することが、ガスタービンエンジン1Aを運転中の過回転から保護するためには望ましいことである。
【0026】
ガスタービンエンジン制御装置3Aは、上記ガスタービンエンジン1Aの上記エンジンケースの外側であって、上記エンジンケースを覆っているカウルの内側の狭いスペースに、他の補機と共に設けられているので、上記組み付け後、たとえば、図2に示す位置PS1で、回転数センサー7が出力する検出信号の代わりに、ガスタービンエンジン1Aの擬似回転数を示す擬似信号を過回転防止機能部5に入力するように、信号線を切り替えることは難しい。
【0027】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ガスタービンエンジンに取付けた状態で、上記ガスタービンエンジンの過回転防止機能が正常に機能することを容易に確認することができるガスタービンエンジンの制御装置およびガスタービンエンジンの過回転防止機能部の試験方法を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、ガスタービンエンジンの過回転を防止するための過回転防止機能部を備えたガスタービンエンジンの制御装置において、上記ガスタービンエンジンの回転数を検出して得られた検出信号と、上記ガスタービンエンジンの擬似回転数を示す擬似信号とを入力自在であり、上記検出信号または上記擬似信号を上記過回転防止機能部に選択的に出力自在であるセレクタを設け、上記ガスタービンエンジンの制御装置に設けられた上記セレクタは、上記ガスタービンエンジンに設置自在な構成であり、上記過回転防止機能部は、上記セレクタから受け取った信号に応じて、上記ガスタービンエンジンの過回転を防止するための指令信号を、上記ガスタービンエンジンの過回転防止装置に出力するガスタービンエンジンの制御装置である。
【0029】
請求項2に記載の本発明は、ガスタービンエンジンに設置されたガスタービンエンジンの制御装置に設けられ、上記ガスタービンエンジンの過回転を防止可能な過回転防止機能部が正常に機能するか否かを試験するガスタービンエンジンの過回転防止機能部の試験方法において、上記ガスタービンエンジンの運転中に、上記過回転防止機能部に入力されている上記ガスタービンエンジンの回転数を示す検出信号を、セレクタを用いて上記ガスタービンエンジンの過回転を示す擬似信号に切り替える切り替え工程と、上記擬似信号に応じて上記過回転防止機能部が機能するか否かを確認する確認工程とを有するガスタービンエンジンの過回転防止機能部の試験方法である。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係るガスタービンエンジンの制御装置3の概略構成を示す図である。
【0031】
ガスタービンエンジンの制御装置3は、過回転防止機能部5に出力する信号を切り替えるためのセレクタ11が設けられている点が、従来のガスタービンエンジンの制御装置3Aとは異なり、その他の点は、従来のガスタービンエンジンの制御装置3Aとほぼ同様に構成されている。
【0032】
上記セレクタ11は、ガスタービンエンジン1の回転数を検出して得られた検出信号と、ガスタービンエンジン1の擬似回転数を示す擬似信号(回転数センサー擬似信号)15とを入力自在であり、上記検出信号または上記擬似信号を過回転防止機能部5に選択的に出力自在な構成である。なお、セレクタ11は、ガスタービンエンジン1が停止状態にあるときだけでなく、運転状態にあるときも、過回転防止機能部5に出力する信号を切り替えることができるように構成されている。
【0033】
上記検出信号は、回転数センサー7が検出してセレクタ11に入力される信号であり、上記擬似信号15は、たとえば、上記ガスタービンエンジン1の外部に設けられた擬似信号発生装置(図示せず)が発生し、ガスタービンエンジン1のカウルの外周に、すなわち信号線の接続が容易な箇所に設けられている擬似信号入力用端子(図示せず)を介して、セレクタ11に入力される信号である。
【0034】
また、セレクタ11は、上記ガスタービンエンジンの制御装置3内に設けられ、上記ガスタービンエンジン1に設置自在な構成であると共に、選択信号13を入力して、上述のように、上記検出信号、上記擬似信号のいずれかを、過回転防止機能部5に選択的に出力するようになっている。
【0035】
上記選択信号13は、上記擬似信号入力用端子と共に、たとえば上記カウルの外周に設けられた選択信号入力用端子を介して、セレクタ11に入力されるものとする。
【0036】
なお、上記擬似信号発生装置が上記擬似信号15と共に上記選択信号13を発生できるように構成し、上記擬似信号発生装置から延出している各信号線(上記擬似信号15と上記選択信号13とを伝達するための各信号線)を、上記擬似信号入力用端子と上記選択信号入力用端子とにそれぞれ接続するようにしてもよい。このように構成することによって、オペレータの作業負担が軽減される。
【0037】
選択信号13がセレクタ11に入力されていないデフォルト状態では、上記セレクタ11は、上記回転数センサー7から受け取った上記検出信号を、上記過回転防止機能部5に出力するようになっている。
【0038】
上記デフォルト状態において、上記セレクタ11が、上記回転数センサー7から受け取った上記検出信号を、上記過回転防止機能部5に出力するようにすれば、上記擬似信号15と上記選択信号13とが上記セレクタ11に入力されていない状態では、回転数センサー7が出力する信号が過回転防止機能部5に常に入力されるので、セレクタ11の切り替えをしなくても、すなわちオペレータに切り替え作業の負担をかけることなく、ガスタービンエンジン1が運転状態にあるときに、回転数センサー7からの検出信号を受け取って過回転防止機能部5が機能可能な状態にあり、ガスタービンエンジン1の回転数の上昇による損傷を防止することができる。
【0039】
次に、ガスタービンエンジン1を試験運転しているときに、ガスタービンエンジン1に設置された過回転防止機能部5が正常に機能するか否かを試験する場合について説明する。
【0040】
上記ガスタービンエンジン1の作動中(ガスタービンエンジン1が運転状態にあるとき)に、まず、上記過回転防止機能部5に入力されている上記ガスタービンエンジン1の回転数を示す検出信号(回転数センサー7から出力されている検出信号)を、セレクタ11を用いて、上記ガスタービンエンジン1の過回転を示す擬似信号15に切り替える。
【0041】
続いて、上記擬似信号15を入力した上記過回転防止機能部5が正常に機能するか否かを確認する。なお、上記過回転防止機能部5の上記機能の確認は、たとえば、ガスタービンエンジン1の運転音が、ガスタービンエンジン1の回転数の低下によって減少することをオペレータが聞いて確認してもよいし、ガスタービンエンジン1に供給されている燃料の流量が減少することをオペレータが見て確認してもよい。
【0042】
ガスタービンエンジン1のガスタービンエンジン制御装置3によれば、ガスタービンエンジン制御装置3に設けられたセレクタ11を用いて、過回転防止機能部5に入力される信号を切り替え、過回転防止機能部5が正常に働くか否かを確認することができるので、ガスタービンエンジン制御装置3がガスタービンエンジン1に組み付けられた状態でも、過回転防止機能5が正常に機能することを容易に確認することができる。なお、上記セレクタ11の切り替えること等による上記過回転防止機能5が正常に機能することの確認は、ガスタービンエンジン1の運転中に行ってもよいし、ガスタービンエンジン1が停止しているときに行ってもよい。
【0043】
また、ガスタービンエンジン制御装置3において、ガスタービンエンジン1が実際に運転状態(たとえばアイドリング状態の運転状態)にあるときに、セレクタ11を用いて、過回転防止機能部5に入力される信号を擬似信号15に切り替えて、過回転防止機能部5が正常に働くか否かを確認し、この確認後直ちに、過回転防止機能部5に入力される信号を上記回転数センサー7の検出信号に切り替えて、ガスタービン1の運転試験を続行すれば、ガスタービン1が停止した状態で確認する場合よりも一層確実に、過回転防止機能部5が正常に機能することを確認することができ、しかも、上記確認のためにガスタービンエンジン1を停止する必要がないので、ガスタービンエンジン1の試験運転を効率よく実行することができる。
【0044】
また、上記実施の形態では、1軸のガスタービンエンジン1を掲げて説明したが、2軸以上の軸を備えるガスタービンエンジンにも、上記実施の形態を適用することができる。この場合、高圧タービン軸等、ガスタービンエンジンの中で最も回転が上昇するタービン軸の回転数を、回転数センサー7が検知することが望ましい。
【0045】
さらに、上記実施形態のガスタービンエンジンとして、ターボジェットエンジン、ターボファンエンジン、ターボプロップエンジン、ターボシャフトエンジン等を考えることができる。
【0046】
また、上記実施の形態では、過回転防止機能部5は、回転数センサー7から回転数を示す検出信号を入力し、ガスタービンエンジンの制御装置3のCPUは、上記回転数センサー7とは異なる別の回転数センサーから、回転数を示す検出信号を入力しているが、上記CPUと上記過回転防止機能部5とのそれぞれが、1つの回転数センサーから、回転数を示す検出信号を入力するようにしてもよい。
【0047】
また、上記実施の形態では、ガスタービンエンジンの回転数を検出して、ガスタービンエンジンの過回転を防止しているが、ガスタービンエンジンの運転状態を示す上記回転数以外のパラメータ(たとえば、ガスタービンエンジンのタービン入り口や出口の温度、燃料の流量等)を検出して、上記ガスタービンエンジンの過回転を防止するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、ガスタービンエンジンに取付けた状態で、上記ガスタービンエンジンの過回転防止機能が正常に機能することを容易に確認することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るガスタービンエンジンの制御装置の概略構成を示す図である。
【図2】ガスタービンエンジンの過回転を防止するための過回転防止機能部を備えた従来のガスタービンエンジンの制御装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ガスタービンエンジン
3 ガスタービンエンジンの制御装置
5 過回転防止機能部
7 回転数センサー
9 過回転防止装置
11 セレクタ
13 選択信号
15 回転数センサー擬似信号

Claims (2)

  1. ガスタービンエンジンの過回転を防止するための過回転防止機能部を備えたガスタービンエンジンの制御装置において、
    上記ガスタービンエンジンの回転数を検出して得られた検出信号と、上記ガスタービンエンジンの擬似回転数を示す擬似信号とを入力自在であり、上記検出信号または上記擬似信号を上記過回転防止機能部に選択的に出力自在であるセレクタを設け、
    上記ガスタービンエンジンの制御装置に設けられた上記セレクタは、上記ガスタービンエンジンに設置自在な構成であり、
    上記過回転防止機能部は、上記セレクタから受け取った信号に応じて、上記ガスタービンエンジンの過回転を防止するための指令信号を、上記ガスタービンエンジンの過回転防止装置に出力することを特徴とするガスタービンエンジンの制御装置。
  2. ガスタービンエンジンに設置されたガスタービンエンジンの制御装置に設けられ、上記ガスタービンエンジンの過回転を防止可能な過回転防止機能部が正常に機能するか否かを試験するガスタービンエンジンの過回転防止機能部の試験方法において、
    上記ガスタービンエンジンの運転中に、上記過回転防止機能部に入力されている上記ガスタービンエンジンの回転数を示す検出信号を、セレクタを用いて上記ガスタービンエンジンの過回転を示す擬似信号に切り替える切り替え工程と;
    上記擬似信号に応じて上記過回転防止機能部が機能するか否かを確認する確認工程と;
    を有することを特徴とするガスタービンエンジンの過回転防止機能部の試験方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012145034A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービンの信頼性評価試験方法およびその装置
JP2015038357A (ja) * 2014-11-25 2015-02-26 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ガスタービンの信頼性評価試験方法およびその装置

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