JP4705732B2 - 航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置 - Google Patents

航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4705732B2
JP4705732B2 JP2001153679A JP2001153679A JP4705732B2 JP 4705732 B2 JP4705732 B2 JP 4705732B2 JP 2001153679 A JP2001153679 A JP 2001153679A JP 2001153679 A JP2001153679 A JP 2001153679A JP 4705732 B2 JP4705732 B2 JP 4705732B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surge
inlet temperature
compressor
turbine
parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001153679A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002047946A (ja
Inventor
幸伸 杉谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001153679A priority Critical patent/JP4705732B2/ja
Publication of JP2002047946A publication Critical patent/JP2002047946A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4705732B2 publication Critical patent/JP4705732B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
航空機用ガスタービン・エンジンにおいては、加速時などに増加された燃料流量が空気量に対して過大となって燃焼ガス温度が急上昇したとき、圧縮機の動翼がストール(失速)することがある。動翼のストールが大きいと静翼もストールし、それらが隣接する動翼に順次伝わってサージ(サージング)を招く。サージが大きいと、機体の振動、動翼の損傷を招く恐れがあることから、従来、種々のサージ検出技術が提案されている。
【0003】
尚、以下の説明では「ストール」と「サージ(サージング)」を同義として扱う。即ち、1個あるいは限られた個数の動翼に発生したストールも、それが隣接する動翼群に拡大して生じるサージも、以下の説明では「サージ」という。
【0004】
例えば、特開昭58−57098号公報記載技術は、圧縮機出口圧力の時間的変化(微分値)の絶対値がしきい値より大きいとき、サージが発生したと判定する。また米国特許第4,603,546号公報記載技術は、圧縮機出口圧力とその時間的変化(微分値)の比がしきい値より小さいとき、サージが発生したと判定する。
【0005】
また、特開昭59−7738号公報記載技術は、高圧タービン回転数とタービン入口温度(燃焼器下流ガス温度)の比がしきい値より小さいとき、サージが発生したと判定する。また米国特許第4,581,888号公報記載技術は、高圧タービン回転数(修正値)と、圧縮機出口圧力とファン入口圧力の比との比がしきい値より大きいとき、サージが発生したと判定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
サージ検出として上記した4種の技術が提案されているが、これら4種の技術はサージと減速状態を判別することができないため、加速状態にあるか否かを別途検出しなければならない不都合があった。また、これら4種の技術は、加速状態を検出しても、加速中の失火とサージを判別することができない不都合があった。
【0007】
さらに、個々に欠点を説明すると、特開昭58−57098号公報記載技術にあっては、図7(a)に示す如く、圧縮機出口圧力の時間的変化(微分値。図でP3dotと示す)の絶対値を用いることから、正常値の変動が大きく、サージのない正常状態とサージが発生した状態の判別が困難であった。また、同図(b)に示す如く、失火や減速をサージと誤認する不都合があった。
【0008】
尚、図7はこの従来技術の動作を示すテストデータであり、同図(a)においてサージが発生しない(正常な)場合、小さいサージが発生した場合、大きいサージが発生した場合をそれぞれ示す。また、同図(b)において、小さいサージが発生した場合、大きいサージが発生した場合、減速が発生した場合、失火が発生した場合をそれぞれ示す。さらに、横軸はSec(秒)を示す。後述する他の図も同様である。
【0009】
また、米国特許第4,603,546号公報記載技術にあっては、図8(a)に示す如く、圧縮機出口圧力P3とその時間的変化(微分値。P3dot)の比を用いることから、正常動作とサージの判別精度は向上するが、依然として正常動作での変動が大きく、このように圧縮機出口圧力に関するパラメータのみでサージ検出をするのは、誤検知を避けられないものであった。また、同図(b)に示す如く、同様に失火や減速をサージと誤認する不都合があった。
【0010】
また、特開昭59−7738号公報記載技術にあっては、高圧タービン回転数(図にN2と示す)と共に、タービン入口温度(燃焼器下流ガス温度。図にT45と示す)を用いることから、図9(a)に示す如く、タービン入口温度変化を伴わない小さいサージを検出することができないと共に、タービン入口温度変化を伴う大きいサージを検出するのに比較的長い時間が必要となる。また、同図(b)に示す如く、同様に失火をサージと誤認する不都合があった。
【0011】
また、米国特許第4,581,888号公報記載技術のように、高圧タービン回転数N2の修正値と、圧縮機出口圧力P3とファン入口圧力P1の比との比を用いるものにあっては、図10(a)に示す如く、正常動作とサージ発生動作の差が少ないことから検出精度の点で必ずしも十分ではないと共に、同図(b)に示す如く、同様に失火をサージと誤認する不都合があった。
【0012】
従って、この発明の目的は従来技術の上記した不都合を解消することにあり、加速状態の検出などを不要としつつ、減速および失火と誤認することなく、サージの発生を精度良く検出できると共に、発生したサージの程度(大きさ)も検出できるようにした航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置を提供することにある。
【0013】
さらに、その付随的な目的は、サージを検出すると共に、サージ回避制御を行うようにした航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1項にあっては、少なくとも1個のタービンと前記タービンに接続される1個の圧縮機を有する航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置において、前記圧縮機の出口圧力を検出する圧縮機出口圧力検出手段、前記タービンの入口温度を検出するタービン入口温度検出手段、前記検出された圧縮機の出口圧力とその時間的変化値の比からなる圧縮機出口圧力変化パラメータを算出する圧縮機出口圧力変化パラメータ算出手段、前記検出されたタービン入口温度の時間的変化値、および前記検出されたタービン入口温度とその時間的変化値の比の内のいずれかからなるタービン入口温度変化パラメータを算出するタービン入口温度変化パラメータ算出手段、前記算出された圧縮機出口圧力変化パラメータとタービン入口温度変化パラメータからサージ検出パラメータを算出するサージ検出パラメータ算出手段、および前記算出されたサージ検出パラメータを所定のしきい値と比較し、前記サージ検出パラメータが前記所定のしきい値を下回るとき前記圧縮機にサージが発生した検出するサージ検出手段を備える如く構成した。
【0015】
圧縮機出口圧力変化パラメータとタービン入口温度変化パラメータからサージ検出パラメータを算出し所定のしきい値と比較し、サージ検出パラメータが所定のしきい値を下回るとき圧縮機にサージが発生した検出するサージ検出手段を備える如く構成したので、加速状態の検出などを不要としつつ、減速および失火と誤認することなく、サージの発生を精度良く検出できると共に、発生したサージの程度(大きさ)も検出することができる。
【0016】
請求項2項にあっては、前記サージ検出パラメータ算出手段は、前記算出された圧縮機出口圧力変化パラメータとタービン入口温度変化パラメータの積を算出して前記サージ検出パラメータとする如く構成した。
【0017】
算出された圧縮機出口圧力変化パラメータとタービン入口温度変化パラメータの積を算出してサージ検出パラメータとする如く構成したので、前記した加速状態の検出などを不要としたことに加え、構成として一層簡易となる。
【0018】
請求項3項にあっては、さらに、サージが検出されたとき、前記ガスタービン・エンジンに供給すべき燃料流量を減少させる燃料制御およびブリードオフバルブを開放して前記圧縮機の圧力を低下させるブリードオフ制御の少なくともいずれかを行うサージ回避制御手段を備える如く構成した。
【0019】
サージが検出されたとき、サージ回避制御手段を備える如く構成したので、サージが発生したときも、発生したサージがそれ以上に拡大するのを迅速に回避あるいは抑制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に即してこの発明の一つの実施の形態に係る航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置を説明する。
【0021】
図1はその装置を全体的に示す概略図である。
【0022】
尚、航空機用ガスタービン・エンジンとしてはターボジェット・エンジン、ターボファン・エンジン、ターボプロップ・エンジンおよびターボシャフト・エンジンの4種が知られているが、以下、2軸のターボファン・エンジンを例にとって説明する。
【0023】
図1において、符号10はターボファン・エンジン(以下「エンジン」という)を示し、符号10aはエンジン本体を示す。エンジン10は機体(図示せず)の適宜位置にマウントされる。
【0024】
エンジン10はファン(ファン動翼)12を備え、ファン12は高速で回転しつつ外気から空気を吸引する。ファン12にはロータ12aが一体的に形成され、ロータ12aは対向して配置されたステータ(静翼)14と共に低圧圧縮機16を構成し、そこで吸引した空気を圧縮しつつ後方に圧送する。
【0025】
尚、ファン12の付近にはセパレータ20によってダクト(バイパス)22が形成され、吸引された空気の大部分は後段(コア側)で燃焼させられることなく、ダクト22を通ってエンジン後方に噴出させられる。ファン排気は、その反作用としてエンジン10が搭載される機体(図示せず)に推力(スラスト)を生じさせる。推力の大部分は、このファン排気によって生じる。
【0026】
低圧圧縮機16で圧縮された空気は後段の高圧圧縮機24に送られ、そこでロータ(動翼)24aおよびステータ(静翼)24bによってさらに圧縮された後、後段の燃焼器26に送られる。
【0027】
燃焼器26は燃料ノズル28を備えると共に、燃料ノズル28にはFCU(Fuel Control Unit 。燃料制御ユニット)30で調量された燃料が圧送される。即ち、FCU30は燃料調量バルブ32を備え、燃料ポンプ(ギヤポンプ)34によって機体の適宜位置に配置された燃料タンク36から汲み上げられた燃料は、燃料調量バルブ32で調量された後、燃料供給通路38を通って燃料ノズル28に供給される。
【0028】
噴霧された燃料は高圧圧縮機24から圧送された圧縮空気と混合し、エンジン始動時にエキサイタ(図1で図示省略)および点火プラグ(図示せず)で点火されて燃焼する。混合気は一度着火されて燃焼を開始すると、かかる圧縮空気と燃料からなる混合気を連続的に供給されて燃焼を継続する。
【0029】
燃焼によって生じた高温高圧ガスは高圧タービン40に送られ、高圧タービン40を高速回転させる。高圧タービン40(より具体的にはそのロータ)は前記した高圧圧縮機のロータ24aに高圧タービン軸40aを介して接続され、前記ロータ24aを回転させる。
【0030】
高温高圧ガスは、高圧タービン40を回転駆動した後、低圧タービン42に送られ、低圧タービン42を比較的低速で回転させる。低圧タービン42(より具体的にはそのロータ)は前記した低圧圧縮機16のロータ12aに低圧タービン軸42a(軸40aと同心二軸構造)を介して接続されており、前記ロータ12aおよびファン12を回転させる。
【0031】
低圧タービン42を通過した高温高圧ガス(タービン排気)は、ダクト22を通ってそのまま排出されるファン排気と混合させられてジェットノズル44からエンジン後方に噴出される。
【0032】
エンジン本体10aの外部下面の前側寄りには、アクセサリ・ドライブ・ギアボックス(以下「ギアボックス」という)50がステー50aを介して取り付けられると共に、ギアボックス50の前端には一体的に構成されたスタータおよびジェネレータ(以下「スタータ」と総称する)52が取り付けられる。尚、ギアボックス50の後端には前記したFCU30が配置される。
【0033】
エンジン10の始動時、スタータ52によって軸56が回転させられると、その回転は駆動軸58(および図示しないベベルギアなどのギア機構)を介して高圧タービン軸40aに伝えられ、燃焼に必要な空気が送り込まれる。
【0034】
他方、軸56の回転はPMA(パーマネントマグネット・オルタネータ)60と燃料ポンプ34に伝えられて燃料ポンプ34を駆動し、前記したように燃料を燃料ノズル28を介して噴霧する。よって生じた混合気は、点火されて燃焼を開始する。
【0035】
エンジン10が自立運転回転数に達すると、高圧タービン軸40aの回転が逆に駆動軸58(および図示しないベベルギアなどのギア機構)を介して軸56に伝えられ、燃料ポンプ34を駆動すると共に、PMA60とスタータ52を駆動する。それによって、PMA60は発電すると共に、スタータ52は、機体に電力を供給する。
【0036】
エンジン10において、低圧タービン軸42aの付近にはN1センサ(回転数センサ)62が配置され、低圧タービン回転数(低圧タービン軸42aの回転数)N1に比例する信号を出力すると共に、軸56の付近にはN2センサ(回転数センサ)64が配置され、高圧タービン回転数(高圧タービン軸40aの回転数)N2に比例する信号を出力する。
【0037】
またエンジン本体10aの前面の空気取り入れ口66の付近にはT1(温度センサ)センサ68およびP1センサ(圧力センサ)70が配置され、流入空気の温度T1および圧力P1に比例する信号を出力すると共に、後述するECU(Electronic Control Unit 。電子制御ユニット)の内部にはP0センサ(圧力センサ)72が設けられ、大気圧P0に比例する信号を出力する。
【0038】
またロータ24aの下流にはP3センサ(圧力センサ)74が配置されて高圧圧縮機24の出口圧力P3に比例する信号を出力すると共に、高圧タービン40と低圧タービン42の間の適宜位置にはT45センサ(温度センサ)76が配置され、タービン入口温度(より正確には低圧タービン入口温度あるいは燃焼器26の下流ガス温度)T45に比例する信号を出力する。
【0039】
エンジン本体10aの上端位置には前記したECU(符号80で示す)が収納される。上記したセンサ群の出力は、ECU80に送られる。
【0040】
ECU80は上記した入力値および図示しないその他のセンサ入力値に基づき、スラストレバー位置(操作者要求出力。図示省略)に応じて低圧タービン軸回転数(低圧タービン回転数)N1と目標回転数N1comの偏差が減少するように、エンジン10に供給すべき燃料流量の指令値(操作量)Wfを算出してFCU30に送る。
【0041】
さらに、ECU80は検出された低圧タービン回転数N1および高圧タービン回転数N2の値のいずれかがリミット値を超えるか否か監視し、リミット値を超えるときはオーバースピードと判断し、エンジン10に供給すべき燃料流量が零あるいは最小となるように決定してFCU30に送る。
【0042】
さらに、ECU80は検出された高圧タービン回転数N2の変化率N2dot(N2の微分値。加減速率)と目標加減速率N2dotcomの偏差が減少するようにエンジン10に供給すべき燃料流量の指令値Wfを決定してFCU30に送る。FCU30はそれらの燃料流量の指令値に基き、燃料調量バルブ32を介して燃料を調量して燃焼器26に供給する。
【0043】
さらに、ECU80は、低圧圧縮機16および高圧圧縮機24、特に高圧圧縮機24に発生したサージを検出し、サージ回避制御を行う。
【0044】
次いで、ECU80が行う、そのサージ検出および回避制御、即ち、この実施の形態に係る航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置の動作を具体的に説明する。
【0045】
図2は、そのECU80が行うサージ検出および回避制御を具体的に示すブロック図であり、10msecの制御サイクルでループされる。
【0046】
図示の如く、サージ検出には前記したエンジン10の作動特性群の中、高圧圧縮機出口圧力P3と低圧タービン入口温度(燃焼器26の下流ガス温度)T45の2つの作動特性を使用する。
【0047】
高圧圧縮機出口圧力P3は制御サイクルごとに導関数計算ブロック(図で「S」と示す)800に入力され、そこで高圧圧縮機出口圧力導関数(微分値)P3dot(前記した圧縮機出口圧力の時間的変化値)が生成される。
【0048】
生成されたP3dotはローパスフィルタ(図に「Filter」と示す)802に入力され、フィルタリングされて高周波雑音が除去される。フィルタリングされた値をfP3dotという。
【0049】
ローパスフィルタ802の係数は以下の通りである。
fP3dot(k) =0.1518*fP3dot(k-1) +0.8482*P3dot(k-1)
尚、上記において(k) および(k-1) は離散系のサンプル時間、より具体的には前記した制御サイクルの今回値および前回値を示す。
【0050】
fP3dotと高圧圧縮機出口圧力P3は除算器804に入力され、そこで除算されて両者の比fP3dot/P3(前記した圧縮機出口圧力変化パラメータ)が算出される。
【0051】
他方、低圧タービン入口温度T45は制御サイクルごとに導関数計算ブロック(図で「S」で示す)806に入力され、そこで低圧タービン入口温度導関数(微分値)T45dot(前記したタービン入口温度の時間的変化値)が生成される。
【0052】
生成されたT45dotはローパスフィルタ808(図に「Filter」と示す)に入力され、同様にフィルタリングされて高周波雑音が除去される。フィルタリングされた値をfT45dot(前記したタービン入口温度変化パラメータ)という。
【0053】
ローパスフィルタ808の係数は以下の通りである。
fT45dot(k) =0.7304*fT45dot(k-1) +0.2696*T45dot(k-1)
【0054】
かく算出されたfP3dot/P3(圧縮機出口圧力変化パラメータ)とfT45dot(タービン入口温度変化パラメータ)は積算器810に入力され、そこで両者の積(fP3dot/P3)*fT45dot(前記したサージ検出パラメータ)が算出される。
【0055】
算出された(fP3dot/P3)*fT45dot(サージ検出パラメータ)は比較器812に入力され、所定のしきい値K(具体的には−65)と比較される。比較器812は、(fP3dot/P3)*fT45dotがしきい値Kより小さいとき、サージが発生したことを示す信号を出力する。
【0056】
図3は、この実施の形態に係るサージ検出装置の動作を示すテストデータであり、先に述べた従来技術の動作を示す図7などと同様の図である。
【0057】
同図(a)から明らかな如く、この実施の形態に係るサージ検出装置において特徴的なことは、サージ検出パラメータとして(fP3dot/P3)*fT45dotを用いたことにより、サージが発生しない正常域(正常動作領域)におけるパラメータの変動を小さくできたことである。換言すれば、サージが発生したときのパラメータの変動を大きくすることができたことである。
【0058】
このように、算出されたサージ検出パラメータは、サージが発生したとき、しきい値Kを確実に下回ると共に、小さいサージのときは小さく、大きいサージのときは大きく下回るように変化する。これによって、サージを精度良く検出することができると共に、サージの程度(大きさ)も検出することができる。
【0059】
さらに、同図(b)に示す如く、サージが発生したときはサージ検出パラメータがしきい値Kを下回ると共に、失火あるいは減速が発生したときはサージ検出パラメータが正方向に図示のような波形を描くように変化することから、失火あるいは減速とサージを精度良く判別(区別)することができる。
【0060】
このように、この実施の形態に係るサージ検出装置では失火あるいは減速とサージを精度良く判別できることから、従来技術で必要とされていた加速状態を別途検出することが不要となると共に、加速中の失火とサージを判別することも可能となる。
【0061】
上記が可能となった理由は、使用した(高圧)圧縮機出口圧力P3および(低圧)タービン入口温度T45という2つの作動特性の性質から説明することができる。即ち、前記した従来技術の動作を示す図7ないし図10から明らかな如く、圧縮機出口圧力P3の挙動は、サージが発生しない正常動作にあるときもサージが発生したときも良く変化する。そのことが、これをサージ検出パラメータとして用いるとき、正常動作とサージ発生動作の判別を困難にする。
【0062】
それに対し、図4(a)および(b)から理解できるように、タービン入口温度T45の変化は時間に対して緩慢であり、サージの発生から検知までに比較的長い時間を要する。そのことが、これをサージ検出パラメータとして用いるとき、小さいサージの検出を不可能にしている。
【0063】
発明者は、上記した知見に基づき、サージに対して敏感な挙動を示す(高圧)圧縮機出口圧力P3と、緩慢な挙動を示す(低圧)タービン入口温度T45を併せ用いることで、精度良くサージを検出できることに着目してこの発明をなした。
【0064】
図2の説明に戻ると、ECU80はサージを検出したとき、サージ回避制御を行う。より具体的には、高圧圧縮機サージは加速中に発生することから、ECU80は燃料制御を行う。即ち、ECU80はFCU30が燃料調量バルブ32を介してエンジン10に供給すべき燃料流量を減少するように燃料流量の指令値Wfを決定してFCU30に送る。
【0065】
また、ECU80は検出されたサージの程度に応じ、上記した燃料制御と共に、あるいはそれに代え、ブリードオフバルブ(BOV)90を開放(抽気)して高圧圧縮機24の圧力を低下させるブリードオフ制御を行う。
【0066】
この実施の形態は上記の如く構成したので、加速状態の検出などを不要としつつ、減速および失火と誤認することなく、サージの発生を精度良く検出することができると共に、サージの程度(大きさ)も検出することができる。
【0067】
さらに、サージが検出されたときはサージ回避制御を行うようにしたので、サージが発生したときも、発生したサージがそれ以上に拡大するのを迅速に回避あるいは抑制することができる。即ち、1個あるいは限られた個数の動翼にストールが発生した時点で検出することができ、隣接する動翼に伝わってサージまで拡大するのを回避あるいは抑制することができる。
【0068】
さらに、高圧圧縮機出口圧力P3も低圧タービン入口温度T45も微分値を用いるようにしたので、微分する前の値を使用するときに必要となるエンジン入口状態の補正処理などが不要となる。また、加速信号を不要としたことに加え、高圧圧縮機出口圧力P3と低圧タービン入口温度T45およびその時間的変化値の積を求めてサージ検出パラメータとして用いるので、構成としても簡易である。
【0069】
図5はこの発明の第2の実施の形態に係る航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置を示す、図2と同様のブロック図である。
【0070】
第1の実施の形態と相違する点に焦点をおいて説明すると、低圧タービン入口温度T45は制御サイクル(同様に10msec)ごとに導関数計算ブロック806に入力されて低圧タービン入口温度導関数(微分値)T45dotが生成され、次いでローパスフィルタ808に入力されて同様にフィルタリングされて高周波雑音が除去される。
【0071】
フィルタリングされた値fT45dotは次いで除算器820に入力され、そこでT45で除算されて値fT45dot/T45(タービン入口温度変化パラメータ)が生成される。
【0072】
算出されたfP3dot/P3とfT45dot/T45は積算器810に入力され、そこで両者の積(fP3dot/P3)*(fT45dot/T45)(サージ検出パラメータ)が算出され、次いで比較器812に入力されて所定のしきい値K2(具体的には−0.134)と比較される。比較器812は、(fP3dot/P3)*(fT45dot/T45)がしきい値K2より小さいとき、サージが発生したと検出する。尚、残余の構成は第1の実施の形態と異ならない。
【0073】
図6は、第2の実施の形態に係るサージ検出装置の動作を示すテストデータである。同図から、第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様のサージ検出精度が達成されているのが、理解できよう。
【0074】
上記の如く、この実施の形態にあっては、少なくとも1個のタービンと前記タービンに接続される1個の圧縮機、より具体的には低圧タービン42と前記低圧タービンに接続される低圧圧縮機16および高圧タービン40と前記高圧タービン40に接続される高圧圧縮機24を有する航空機用ガスタービン・エンジン10のサージ検出装置において、前記圧縮機、より具体的には高圧圧縮機24の出口圧力P3を検出する圧縮機出口圧力検出手段(P3センサ74,ECU80)、前記タービン、より具体的には低圧タービン42の入口温度T45を検出するタービン入口温度検出手段(T45センサ76,ECU80)、前記検出された圧縮機の出口圧力P3とその時間的変化値P3dotの比からなる圧縮機出口圧力変化パラメータ(fP3dot/P3)を算出する圧縮機出口圧力変化パラメータ算出手段(ECU80,導関数計算ブロック800、ローパスフィルタ802、除算器804)、前記検出されたタービン入口温度の時間的変化値fT45dot、および前記検出されたタービン入口温度とその時間的変化値fT45dotの比の内のいずれかからなるタービン入口温度変化パラメータ(fT45dotあるいはfT45dot/T45)を算出するタービン入口温度変化パラメータ算出手段(ECU80,導関数計算ブロック806,ローパスフィルタ808、あるいはさらに除算器820)、前記算出された圧縮機出口圧力変化パラメータとタービン入口温度変化パラメータからサージ検出パラメータ((fP3dot/P3)*fT45dotあるいは(fP3dot/P3)*(fT45dot/T45))を算出するサージ検出パラメータ算出手段(ECU80、積算器810)、および前記算出されたサージ検出パラメータを所定のしきい値と比較し、前記サージ検出パラメータが前記所定のしきい値を下回るとき前記圧縮機、より具体的には高圧圧縮機24にサージが発生した検出するサージ検出手段(ECU80、比較器812)を備える如く構成した。
【0075】
また、前記サージ検出パラメータ算出手段は、前記算出された圧縮機出口圧力変化パラメータとタービン入口温度変化パラメータの積((fP3dot/P3)*fT45dotあるいは(fP3dot/P3)*(fT45dot/T45))を算出して前記サージ検出パラメータとする如く構成した。
【0076】
さらに、サージが検出されたとき、前記ガスタービン・エンジンに供給すべき燃料流量を減少させる燃料制御およびブリードオフバルブ(BOV90)を開放して前記圧縮機の圧力を低下させるブリードオフ制御の少なくともいずれかを行うサージ回避制御手段(ECU80)を備える如く構成した。
【0077】
尚、上記した実施の形態において、航空機用ガスタービン・エンジンとしてはターボファン・エンジンを例にとったが、ターボジェット・エンジン、ターボファン・エンジン、ターボプロップ・エンジンおよびターボシャフト・エンジンなどであっても良い。
【0078】
【発明の効果】
請求項1項にあっては、圧縮機出口圧力変化パラメータとタービン入口温度変化パラメータからサージ検出パラメータを算出し所定のしきい値と比較し、サージ検出パラメータが所定のしきい値を下回るとき圧縮機にサージが発生した検出するサージ検出手段を備える如く構成したので、加速状態の検出などを不要としつつ、減速および失火と誤認することなく、サージの発生を精度良く検出できると共に、発生したサージの程度(大きさ)も検出することができる。
【0079】
請求項2項にあっては、算出された圧縮機出口圧力変化パラメータとタービン入口温度変化パラメータの積を算出してサージ検出パラメータとする如く構成したので、前記した加速状態の検出などを不要としたことに加え、構成として一層簡易となる。
【0080】
請求項3項にあっては、サージが検出されたとき、サージ回避制御手段を備える如く構成したので、サージが発生したときも、発生したサージがそれ以上に拡大するのを迅速に回避あるいは抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置を全体的に示す概略図である。
【図2】図1装置のサージ検出を含む動作を示すブロック図である。
【図3】図2装置のサージ検出結果を示すテストデータ図である。
【図4】タービン入口温度およびその時間的変化値の特性を示すテストデータ図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態に係る航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出を含む動作を示すブロック図である。
【図6】図5装置のサージ検出結果を示すテストデータ図である。
【図7】従来技術のサージ検出結果を示すテストデータ図である。
【図8】同様に従来技術のサージ検出結果を示すテストデータ図である。
【図9】同様に従来技術のサージ検出結果を示すテストデータ図である。
【図10】同様に従来技術のサージ検出結果を示すテストデータ図である。
【符号の説明】
10 航空機用ガスタービン・エンジン(ターボファン・エンジン)
12 ファン
12a ロータ
14 ステータ
16 低圧圧縮機
24 高圧圧縮機
24a ロータ
24b ステータ
26 燃焼器
28 燃料ノズル
30 FCU(Fuel Control Unit )
32 燃料調量バルブ
40 高圧タービン
40a 高圧タービン軸
42 低圧タービン
42a 低圧タービン軸
62 N1センサ
64 N2センサ
68 T1センサ
70 P1センサ
72 P0センサ
74 P3センサ(圧縮機出口圧力検出手段)
76 T45センサ(タービン入口温度検出手段)
80 ECU(Electronic Control Unit 。電子制御ユニット)
90 BOV(ブリードオフバルブ)

Claims (3)

  1. 少なくとも1個のタービンと前記タービンに接続される1個の圧縮機を有する航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置において、
    a.前記圧縮機の出口圧力を検出する圧縮機出口圧力検出手段、
    b.前記タービンの入口温度を検出するタービン入口温度検出手段、
    c.前記検出された圧縮機の出口圧力とその時間的変化値の比からなる圧縮機出口圧力変化パラメータを算出する圧縮機出口圧力変化パラメータ算出手段、
    d.前記検出されたタービン入口温度の時間的変化値、および前記検出されたタービン入口温度とその時間的変化値の比の内のいずれかからなるタービン入口温度変化パラメータを算出するタービン入口温度変化パラメータ算出手段、
    e.前記算出された圧縮機出口圧力変化パラメータとタービン入口温度変化パラメータからサージ検出パラメータを算出するサージ検出パラメータ算出手段、
    および
    f.前記算出されたサージ検出パラメータを所定のしきい値と比較し、前記サージ検出パラメータが前記所定のしきい値を下回るとき前記圧縮機にサージが発生した検出するサージ検出手段、
    を備えたことを特徴とする航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置。
  2. 前記サージ検出パラメータ算出手段は、前記算出された圧縮機出口圧力変化パラメータとタービン入口温度変化パラメータの積を算出して前記サージ検出パラメータとすることを特徴とする請求項1項記載の航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置。
  3. さらに、
    g.サージが検出されたとき、前記ガスタービン・エンジンに供給すべき燃料流量を減少させる燃料制御およびブリードオフバルブを開放して前記圧縮機の圧力を低下させるブリードオフ制御の少なくともいずれかを行うサージ回避制御手段、
    を備えることを特徴とする請求項1項または2項記載の航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置。
JP2001153679A 2000-05-25 2001-05-23 航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置 Expired - Fee Related JP4705732B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001153679A JP4705732B2 (ja) 2000-05-25 2001-05-23 航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000154444 2000-05-25
JP2000154444 2000-05-25
JP2000-154444 2000-05-25
JP2001153679A JP4705732B2 (ja) 2000-05-25 2001-05-23 航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002047946A JP2002047946A (ja) 2002-02-15
JP4705732B2 true JP4705732B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=26592562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001153679A Expired - Fee Related JP4705732B2 (ja) 2000-05-25 2001-05-23 航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4705732B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7216487B2 (en) * 2004-09-16 2007-05-15 Hamilton Sundstrand Metering demand fuel system for gas turbine engines
CA2626035C (en) * 2005-10-18 2014-12-02 Alstom Technology Ltd Method for protecting the hot gas parts of a gas turbine installation from overheating and for detecting flame extinction in the combustion chamber
GB0915616D0 (en) * 2009-09-08 2009-10-07 Rolls Royce Plc Surge margin regulation
JP5356967B2 (ja) * 2009-09-29 2013-12-04 本田技研工業株式会社 航空機用ガスタービン・エンジン
EP2626569A1 (de) * 2012-02-09 2013-08-14 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zur Vermeidung von Pumpstößen in einem Verdichter
FR3099806B1 (fr) * 2019-08-07 2021-09-03 Safran Power Units Régulation anti-pompage d’un compresseur de charge équipant un groupe auxiliaire de puissance
CN116522693B (zh) * 2023-07-04 2023-10-03 中国航发四川燃气涡轮研究院 一种涡轮叶片供气系统压力稳健性分析方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4060980A (en) * 1975-11-19 1977-12-06 United Technologies Corporation Stall detector for a gas turbine engine
US4118926A (en) * 1977-02-28 1978-10-10 United Technologies Corporation Automatic stall recovery system
JPH01273835A (ja) * 1988-04-26 1989-11-01 Toyota Motor Corp ガスタービン機関のサージング検出装置
JPH07224686A (ja) * 1994-01-26 1995-08-22 Coltec Ind Inc エンジンシグネチャを用いるサージ検出装置
WO1997044719A1 (en) * 1996-05-22 1997-11-27 Ingersoll-Rand Company Method for detecting the occurrence of surge in a centrifugal compressor
US5752379A (en) * 1993-12-23 1998-05-19 United Technologies Corporation Non-recoverable surge and blowout detection in gas turbine engines
JPH11501708A (ja) * 1995-03-14 1999-02-09 ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイション ガスタービン燃焼機のブローアウト検出方法及びブローアウト検出装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4060980A (en) * 1975-11-19 1977-12-06 United Technologies Corporation Stall detector for a gas turbine engine
US4118926A (en) * 1977-02-28 1978-10-10 United Technologies Corporation Automatic stall recovery system
JPH01273835A (ja) * 1988-04-26 1989-11-01 Toyota Motor Corp ガスタービン機関のサージング検出装置
US5752379A (en) * 1993-12-23 1998-05-19 United Technologies Corporation Non-recoverable surge and blowout detection in gas turbine engines
JPH07224686A (ja) * 1994-01-26 1995-08-22 Coltec Ind Inc エンジンシグネチャを用いるサージ検出装置
JPH11501708A (ja) * 1995-03-14 1999-02-09 ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイション ガスタービン燃焼機のブローアウト検出方法及びブローアウト検出装置
WO1997044719A1 (en) * 1996-05-22 1997-11-27 Ingersoll-Rand Company Method for detecting the occurrence of surge in a centrifugal compressor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002047946A (ja) 2002-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2348342C (en) Surge detection system of gas turbine aeroengine
JP5356949B2 (ja) ガスタービン・エンジンの過回転防止装置
CA2503102C (en) Control system for gas-turbine engine
CA2503098C (en) Control system for gas-turbine engine
JP5356967B2 (ja) 航空機用ガスタービン・エンジン
JP6633960B2 (ja) 航空機用ガスタービン・エンジンの着火検知装置
CA2503358C (en) Sensor malfunction detection system for gas-turbine engine
US7840336B2 (en) Control system for gas turbine aeroengine
CA2508231C (en) Control system for gas-turbine engine
JP5465950B2 (ja) 航空機用ガスタービン・エンジンの制御装置
JP5548080B2 (ja) 航空機用ガスタービン・エンジンの温度推定装置
JP2001107749A (ja) 航空機用ガスタービン・エンジンの制御装置
JP2001107751A (ja) 航空機用ガスタービン・エンジンの制御装置
JP2011043136A (ja) ガスタービン・エンジンの始動時燃料制御装置
JP6633962B2 (ja) 航空機用ガスタービン・エンジンの制御装置
JP4705732B2 (ja) 航空機用ガスタービン・エンジンのサージ検出装置
JP6633961B2 (ja) 航空機用ガスタービン・エンジンの運転パラメータ推定装置
EP3309373B1 (en) Integrated starter for aerial vehicle
Christensen et al. Development and demonstration of a stability management system for gas turbine engines
JP4523693B2 (ja) 航空機用ガスタービン・エンジンの制御装置
Wadia et al. Compressor stability management in aircraft engines

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110314

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees