JP2004076310A - フェンス - Google Patents
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Abstract
【課題】自転車転倒防止枠付きフェンスにも、ベンチ付きフェンスにも、何れにでも容易に変更できる施工性の良好なフェンスを提供する。
【解決手段】間隔を設けて立設する複数の支柱2、2と、支柱2、2間を連結するパイプ5とを備え、支柱2は、略座部高さ位置及至座部高さより上方位置に少なくとも一つのパイプ取付孔41を設けてある本体部21と、本体部21の略座部高さ位置から突出する突出部22とを有し、突出部22は前後方向に間隔を置いて複数のパイプ取付孔31、32、32を設けてあり、各パイプ取付孔は同一径を有して支柱2を貫通しているものであり、隣接する支柱2、2同士は少なくとも突出部22、22の基端部又はその後方に設けた一対のパイプ取付孔31、31にパイプ5の両端を挿入して連結固定してあり、隣接する支柱同士の相対する他の各パイプ取付孔間に同一のパイプを適宜選択して取り付け自在としてある。
【選択図】 図1
【解決手段】間隔を設けて立設する複数の支柱2、2と、支柱2、2間を連結するパイプ5とを備え、支柱2は、略座部高さ位置及至座部高さより上方位置に少なくとも一つのパイプ取付孔41を設けてある本体部21と、本体部21の略座部高さ位置から突出する突出部22とを有し、突出部22は前後方向に間隔を置いて複数のパイプ取付孔31、32、32を設けてあり、各パイプ取付孔は同一径を有して支柱2を貫通しているものであり、隣接する支柱2、2同士は少なくとも突出部22、22の基端部又はその後方に設けた一対のパイプ取付孔31、31にパイプ5の両端を挿入して連結固定してあり、隣接する支柱同士の相対する他の各パイプ取付孔間に同一のパイプを適宜選択して取り付け自在としてある。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば歩道と車道との境界に設置することのできるベンチ機能及び簡易駐輪機能を備えたフェンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記したフェンスとして、例えば実開平3−103314号ではフェンスをベンチ付きフェンスに変更する技術が開示されている。また、フェンスに自転車転倒防止枠を付加することもよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のフェンスをベンチ付きフェンスに変更する技術では、フェンスにベンチを付加する手段が簡略化されておらず施工性が悪いという問題がある。また昨今特に、都市部の駅周辺などで歩道に自転車が不整列に放置され、歩行の妨害となっているという問題が大きく取り上げられており、これらの問題を解決することが従来の課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、ベンチ付きフェンスにも、自転車転倒防止枠付きフェンスにも、何れにでも容易に変更できる施工性の良好なフェンスを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のフェンスは、間隔を設けて立設する複数の支柱と、支柱を連結するパイプとを備え、支柱は、略座部高さ位置及至座部高さより上方位置に少なくとも一つのパイプ取付孔を設けてある本体部と、本体部の略座部高さ位置から前方のみに、又は、前方及び後方に突出する突出部とを有し、突出部は前後方向に間隔を置いて複数のパイプ取付孔を設けてあり、各パイプ取付孔は同一径を有して支柱を貫通しているものであり、隣接する支柱同士は少なくとも突出部の基端部又はその後方に設けた一対のパイプ取付孔にパイプの両端を挿入して連結固定してあり、隣接する支柱同士の他の相対する各パイプ取付孔間に同一のパイプを適宜選択して取り付け自在としてある構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
【0006】
本発明に係わるフェンスにおいて、座部高さとは、フェンスをベンチ付きフェンスとして用いる場合のベンチの座部となる部分の地面からの高さを言う。
【0007】
【発明の作用】
請求項1に記載のフェンスにおいて、フェンスの支柱は、略座部高さ位置及至座部高さより上方位置に少なくとも一つのパイプ取付孔を設けてある本体部と、本体部の略座部高さ位置から前方のみに、又は、前方及び後方に突出する突出部とを有し、突出部は前後方向に間隔を置いて複数のパイプ取付孔を設けてあり、隣接する支柱同士は少なくとも突出部の基端部又はその後方に設けた一対のパイプ取付孔にパイプの両端を挿入して連結固定してあるので、支柱間を連結する少なくとも1本のパイプは略座部高さ位置に設けてあり、且つ、丁度自転車の車輪に当接する高さとなっていることとなるので、他のパイプ取付孔にパイプを取り付けてない場合は、自転車の前輪を1本のパイプに当接させて駐輪することができ、さらに、支柱は前方に突出部を有し且つ上方に本体部を有しているから駐輪した自転車が隣接する支柱間において支柱に設けてある本体部及び突出部が支えとなって将棋倒しとなることを防止することができることとなるので自転車転倒防止枠付きフェンスとして用いることができる。また、各パイプ取付孔は同一径を有して支柱を貫通しているものであり、隣接する支柱同士の他の相対する各パイプ取付孔間に同一のパイプを適宜選択して取り付け自在としてあるから、支柱の突出部に設けてある複数のパイプ取付孔に同一の複数のパイプを並列に取り付け固定すれば、これらのパイプ取付穴の高さは略座部高さとなっているので、これらのパイプはそのまま簡易ベンチの座部として用いることが可能である。したがって、本発明のフェンスは、自転車転倒防止枠付きフェンスにも、ベンチ付きフェンスにも、パイプの取り付け位置、本数を変えるだけの簡単な施工で容易に変更することができるという特別な効果が得られることとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1〜図4は本発明に係わるフェンスの第一実施形態を示しており、図1は、本発明に係わるフェンス1の直列に間隔を設けて立設した複数の支柱2、2、・・・を駐輪自転車転倒防止柵として利用している場合を示し、図2はフェンス1をベンチ付きフェンスとして利用している場合を示す。図3は本発明の第一実施形態に係わるフェンス1の支柱2の側面図及びパイプ取付孔におけるパイプ5の固定部(A部)の部分拡大図であり、図4は図3のB−B線断面拡大図を示している。
【0010】
第一実施形態のフェンス1の支柱2は図3に示すように下端部を地中に埋設固定し、本体部21と、本体部21の座部高さ位置から前方に大きく後方に小さく突出する突出部22と、を有している。本体部21の上端位置に本体部21を貫通する本体上部パイプ取付孔41が設けてあり、また、本体部21の上端部から前方に突出する突出棹23を設けてあって、突出棹23の前端部に突出棹23を貫通する突出棹パイプ取付孔42を設けてある。本体部21の略座部高さ位置から後方に小さく突出する突出部22の後端部に突出部を貫通する後端部パイプ取付孔31を設けてあり、本体部21の略座部高さ位置から前方に大きく突出する突出部22の前端部及び中間部に突出部22を貫通する突出部パイプ取付孔32、32を設けてある。
【0011】
これらの各パイプ取付孔41、42、31、32はいずれも互いに隣接する支柱2、2間の相対応するパイプ取付孔に適宜選択自在にパイプ5の両端部を挿入して固定することによって支柱2、2間を連結固定することができるものであり、また、同一径を有しているので同一のパイプを各取付孔位置における支柱2、2間の連結に適用することが可能である。本実施形態の場合は少なくとも隣接する支柱2、2の座部高さ位置から突出する突出部22、22の後端部にある後端部パイプ取付孔31、31間にパイプ5を常時取り付け固定してある。パイプ5を固定する方法について、この後端部パイプ取付孔31、31間に取り付け固定する場合を例にして以下に詳述する。
【0012】
後端部パイプ取付孔31にパイプ5の一端部を固定する方法を具体的に示すのが図3に示すA部分拡大図及び図4に示す図3のB−B線断面拡大図であり、後端部パイプ取付孔31に直列に連続する2本のパイプ5、5を固定している場合を示している。後端部パイプ取付孔31には後方下部からパイプ取付孔中心部に向かい座刳り部31bを有するボルト挿通孔31aを、また、パイプ5の端部にはボルト挿通孔31aと符合する位置にボルト挿通孔5aを設けてあり、パイプ5を後端部パイプ取付孔31の略中間部近くまで挿入してボルト挿通孔31aとボルト挿通孔5aの位置を合わせ、更にパイプ5の端部からボルト螺合ねじ部7aを設けたスチール裏板7を挿入してボルト挿通孔31a、5aとボルト螺合ねじ部7aとの位置を合わせて、後端部パイプ取付孔31の後方下部から六角孔付きボルト6を挿入してスチール裏板7に螺入し、後端部パイプ取付孔31にパイプ5を固定している。上記に例示した後端部パイプ取付孔31以外の各パイプ取付孔にパイプ5を挿入して固定する場合もボルト挿通孔を設ける角度は各パイプ取付孔毎に異なるが、固定方法は上記したと同様の方法を用いることができる。
【0013】
第一実施形態のフェンス1を駐輪自転車の転倒防止柵として利用する場合は、図1に示すように支柱2、2の後端部パイプ取付孔31、31間に上述の如く固定したパイプ5を使用する。ここに駐輪する自転車BYは図1に示す如く、前輪をパイプ5に当接させて自立している。本体部21の座部高さ位置から後方に小さく突出する突出部22に設けた後端部パイプ取付孔31は地面からの高さを約440mmに設けてあり、この寸法は図3の支柱2の側面図に二点鎖線で示した大小2つの仮想円、即ち、小は20インチ(480mm)径の前輪から大は26インチ(660mm)径の前輪までを想定して駐輪する自転車BYの前輪が丁度パイプ5に当接するのに適した高さの設定となっている。また、本体部21の座部高さ位置から前方に大きく突出する突出部22の後端部パイプ取付孔31からの出幅は約400mmに設けてあり、この寸法は最大26インチ径の自転車の場合でも駐輪する自転車BYの前輪の中心部が突出部22の前端部に設けた突出部パイプ取付孔32の位置と後端部パイプ取付孔31の位置との中間に位置する、即ち、突出部22のカバーする範囲内に位置することとなるので、ここに前輪を当接させて駐輪した自転車BYは隣に駐輪した自転車が倒れかかってきても突出部22によって支えられて将棋倒しになることを防ぐことができるという効果が得られるものである。尚、本実施形態において、本体部21の上端から前方に突出させて設けた突出棹23の地面からの高さは約850mmに設けてあり、駐輪した自転車BYのハンドル部はその上方に位置することとなるので、駐輪した自転車の将棋倒しを補助的に二重に防止することができるものである。
【0014】
第一実施形態のフェンス1をベンチ付きフェンスとして利用する場合は、上述の駐輪自転車転倒防止柵として利用する場合の後端部パイプ取付孔31、31間に加えて、図2に示すように突出部22に設けた他の2つの突出部パイプ取付孔32、32間、32、32間、及び、本体上部パイプ取付孔41、41間に計4本のパイプ5、5、5、5を固定して使用する。この場合、前記4本のパイプ5、5、5、5の内、突出部22、22間に取り付け固定した3本のパイプ5、5、5をそのまま簡易ベンチの座部として利用し、上方の本体上部パイプ取付孔41、41間に取付固定した1本のパイプ5を背もたれとして利用できるようにしたものである。
【0015】
上記の第一実施形態において支柱の上端部に設けた突出棹は、ベンチの肘掛機能や、自転車の転倒防止柵の補助機能を付与しているものであり、また、各種の広告あるいは標示板の掲示部として利用できるという効果をも付与するものである。また、各パイプ取付孔は同一径を有しているので、万一、主要な位置のパイプ取付孔間に挿入固定したパイプが破損した場合でも、応急的に補助的な位置に取り付け固定してあるパイプを取り外し、交換して処置することも可能であるという効果も得られる。
【0016】
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、支柱2の本体部21の座部高さ位置から突出する突出部22は本体部21の前方にのみ突出して設けたものであってもよい。この場合の後端部パイプ取付孔31の位置は突出部22の基端部に設けることとなる。また、突出部の突出寸法や座部高さ寸法及びパイプ取付孔の位置や数は上記実施形態に限定されるものではなく、座ることや自転車の転倒防止枠として用いうる範囲で適宜変更することが可能である。
【0017】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の請求項1に係わるフェンスでは、上記した構成としたから、自転車転倒防止枠付きフェンスにも、ベンチ付きフェンスにも、パイプの取り付け位置、本数を変えるだけの簡単な施工で容易に変更することができるという特別な効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態のフェンスを自転車転倒防止柵として用いた場合の斜視図である。
【図2】第一実施形態のフェンスをベンチ付きフェンスとして用いた場合の斜視図である。
【図3】第一実施形態のフェンスの側面図及び部分拡大図である。
【図4】図3のB−B線断面拡大図である。
【符号の説明】
1 フェンス
2 支柱
21 本体部
22 突出部
31、32、41、42 パイプ取付孔
5 パイプ
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば歩道と車道との境界に設置することのできるベンチ機能及び簡易駐輪機能を備えたフェンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記したフェンスとして、例えば実開平3−103314号ではフェンスをベンチ付きフェンスに変更する技術が開示されている。また、フェンスに自転車転倒防止枠を付加することもよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のフェンスをベンチ付きフェンスに変更する技術では、フェンスにベンチを付加する手段が簡略化されておらず施工性が悪いという問題がある。また昨今特に、都市部の駅周辺などで歩道に自転車が不整列に放置され、歩行の妨害となっているという問題が大きく取り上げられており、これらの問題を解決することが従来の課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、ベンチ付きフェンスにも、自転車転倒防止枠付きフェンスにも、何れにでも容易に変更できる施工性の良好なフェンスを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のフェンスは、間隔を設けて立設する複数の支柱と、支柱を連結するパイプとを備え、支柱は、略座部高さ位置及至座部高さより上方位置に少なくとも一つのパイプ取付孔を設けてある本体部と、本体部の略座部高さ位置から前方のみに、又は、前方及び後方に突出する突出部とを有し、突出部は前後方向に間隔を置いて複数のパイプ取付孔を設けてあり、各パイプ取付孔は同一径を有して支柱を貫通しているものであり、隣接する支柱同士は少なくとも突出部の基端部又はその後方に設けた一対のパイプ取付孔にパイプの両端を挿入して連結固定してあり、隣接する支柱同士の他の相対する各パイプ取付孔間に同一のパイプを適宜選択して取り付け自在としてある構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
【0006】
本発明に係わるフェンスにおいて、座部高さとは、フェンスをベンチ付きフェンスとして用いる場合のベンチの座部となる部分の地面からの高さを言う。
【0007】
【発明の作用】
請求項1に記載のフェンスにおいて、フェンスの支柱は、略座部高さ位置及至座部高さより上方位置に少なくとも一つのパイプ取付孔を設けてある本体部と、本体部の略座部高さ位置から前方のみに、又は、前方及び後方に突出する突出部とを有し、突出部は前後方向に間隔を置いて複数のパイプ取付孔を設けてあり、隣接する支柱同士は少なくとも突出部の基端部又はその後方に設けた一対のパイプ取付孔にパイプの両端を挿入して連結固定してあるので、支柱間を連結する少なくとも1本のパイプは略座部高さ位置に設けてあり、且つ、丁度自転車の車輪に当接する高さとなっていることとなるので、他のパイプ取付孔にパイプを取り付けてない場合は、自転車の前輪を1本のパイプに当接させて駐輪することができ、さらに、支柱は前方に突出部を有し且つ上方に本体部を有しているから駐輪した自転車が隣接する支柱間において支柱に設けてある本体部及び突出部が支えとなって将棋倒しとなることを防止することができることとなるので自転車転倒防止枠付きフェンスとして用いることができる。また、各パイプ取付孔は同一径を有して支柱を貫通しているものであり、隣接する支柱同士の他の相対する各パイプ取付孔間に同一のパイプを適宜選択して取り付け自在としてあるから、支柱の突出部に設けてある複数のパイプ取付孔に同一の複数のパイプを並列に取り付け固定すれば、これらのパイプ取付穴の高さは略座部高さとなっているので、これらのパイプはそのまま簡易ベンチの座部として用いることが可能である。したがって、本発明のフェンスは、自転車転倒防止枠付きフェンスにも、ベンチ付きフェンスにも、パイプの取り付け位置、本数を変えるだけの簡単な施工で容易に変更することができるという特別な効果が得られることとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1〜図4は本発明に係わるフェンスの第一実施形態を示しており、図1は、本発明に係わるフェンス1の直列に間隔を設けて立設した複数の支柱2、2、・・・を駐輪自転車転倒防止柵として利用している場合を示し、図2はフェンス1をベンチ付きフェンスとして利用している場合を示す。図3は本発明の第一実施形態に係わるフェンス1の支柱2の側面図及びパイプ取付孔におけるパイプ5の固定部(A部)の部分拡大図であり、図4は図3のB−B線断面拡大図を示している。
【0010】
第一実施形態のフェンス1の支柱2は図3に示すように下端部を地中に埋設固定し、本体部21と、本体部21の座部高さ位置から前方に大きく後方に小さく突出する突出部22と、を有している。本体部21の上端位置に本体部21を貫通する本体上部パイプ取付孔41が設けてあり、また、本体部21の上端部から前方に突出する突出棹23を設けてあって、突出棹23の前端部に突出棹23を貫通する突出棹パイプ取付孔42を設けてある。本体部21の略座部高さ位置から後方に小さく突出する突出部22の後端部に突出部を貫通する後端部パイプ取付孔31を設けてあり、本体部21の略座部高さ位置から前方に大きく突出する突出部22の前端部及び中間部に突出部22を貫通する突出部パイプ取付孔32、32を設けてある。
【0011】
これらの各パイプ取付孔41、42、31、32はいずれも互いに隣接する支柱2、2間の相対応するパイプ取付孔に適宜選択自在にパイプ5の両端部を挿入して固定することによって支柱2、2間を連結固定することができるものであり、また、同一径を有しているので同一のパイプを各取付孔位置における支柱2、2間の連結に適用することが可能である。本実施形態の場合は少なくとも隣接する支柱2、2の座部高さ位置から突出する突出部22、22の後端部にある後端部パイプ取付孔31、31間にパイプ5を常時取り付け固定してある。パイプ5を固定する方法について、この後端部パイプ取付孔31、31間に取り付け固定する場合を例にして以下に詳述する。
【0012】
後端部パイプ取付孔31にパイプ5の一端部を固定する方法を具体的に示すのが図3に示すA部分拡大図及び図4に示す図3のB−B線断面拡大図であり、後端部パイプ取付孔31に直列に連続する2本のパイプ5、5を固定している場合を示している。後端部パイプ取付孔31には後方下部からパイプ取付孔中心部に向かい座刳り部31bを有するボルト挿通孔31aを、また、パイプ5の端部にはボルト挿通孔31aと符合する位置にボルト挿通孔5aを設けてあり、パイプ5を後端部パイプ取付孔31の略中間部近くまで挿入してボルト挿通孔31aとボルト挿通孔5aの位置を合わせ、更にパイプ5の端部からボルト螺合ねじ部7aを設けたスチール裏板7を挿入してボルト挿通孔31a、5aとボルト螺合ねじ部7aとの位置を合わせて、後端部パイプ取付孔31の後方下部から六角孔付きボルト6を挿入してスチール裏板7に螺入し、後端部パイプ取付孔31にパイプ5を固定している。上記に例示した後端部パイプ取付孔31以外の各パイプ取付孔にパイプ5を挿入して固定する場合もボルト挿通孔を設ける角度は各パイプ取付孔毎に異なるが、固定方法は上記したと同様の方法を用いることができる。
【0013】
第一実施形態のフェンス1を駐輪自転車の転倒防止柵として利用する場合は、図1に示すように支柱2、2の後端部パイプ取付孔31、31間に上述の如く固定したパイプ5を使用する。ここに駐輪する自転車BYは図1に示す如く、前輪をパイプ5に当接させて自立している。本体部21の座部高さ位置から後方に小さく突出する突出部22に設けた後端部パイプ取付孔31は地面からの高さを約440mmに設けてあり、この寸法は図3の支柱2の側面図に二点鎖線で示した大小2つの仮想円、即ち、小は20インチ(480mm)径の前輪から大は26インチ(660mm)径の前輪までを想定して駐輪する自転車BYの前輪が丁度パイプ5に当接するのに適した高さの設定となっている。また、本体部21の座部高さ位置から前方に大きく突出する突出部22の後端部パイプ取付孔31からの出幅は約400mmに設けてあり、この寸法は最大26インチ径の自転車の場合でも駐輪する自転車BYの前輪の中心部が突出部22の前端部に設けた突出部パイプ取付孔32の位置と後端部パイプ取付孔31の位置との中間に位置する、即ち、突出部22のカバーする範囲内に位置することとなるので、ここに前輪を当接させて駐輪した自転車BYは隣に駐輪した自転車が倒れかかってきても突出部22によって支えられて将棋倒しになることを防ぐことができるという効果が得られるものである。尚、本実施形態において、本体部21の上端から前方に突出させて設けた突出棹23の地面からの高さは約850mmに設けてあり、駐輪した自転車BYのハンドル部はその上方に位置することとなるので、駐輪した自転車の将棋倒しを補助的に二重に防止することができるものである。
【0014】
第一実施形態のフェンス1をベンチ付きフェンスとして利用する場合は、上述の駐輪自転車転倒防止柵として利用する場合の後端部パイプ取付孔31、31間に加えて、図2に示すように突出部22に設けた他の2つの突出部パイプ取付孔32、32間、32、32間、及び、本体上部パイプ取付孔41、41間に計4本のパイプ5、5、5、5を固定して使用する。この場合、前記4本のパイプ5、5、5、5の内、突出部22、22間に取り付け固定した3本のパイプ5、5、5をそのまま簡易ベンチの座部として利用し、上方の本体上部パイプ取付孔41、41間に取付固定した1本のパイプ5を背もたれとして利用できるようにしたものである。
【0015】
上記の第一実施形態において支柱の上端部に設けた突出棹は、ベンチの肘掛機能や、自転車の転倒防止柵の補助機能を付与しているものであり、また、各種の広告あるいは標示板の掲示部として利用できるという効果をも付与するものである。また、各パイプ取付孔は同一径を有しているので、万一、主要な位置のパイプ取付孔間に挿入固定したパイプが破損した場合でも、応急的に補助的な位置に取り付け固定してあるパイプを取り外し、交換して処置することも可能であるという効果も得られる。
【0016】
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、支柱2の本体部21の座部高さ位置から突出する突出部22は本体部21の前方にのみ突出して設けたものであってもよい。この場合の後端部パイプ取付孔31の位置は突出部22の基端部に設けることとなる。また、突出部の突出寸法や座部高さ寸法及びパイプ取付孔の位置や数は上記実施形態に限定されるものではなく、座ることや自転車の転倒防止枠として用いうる範囲で適宜変更することが可能である。
【0017】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の請求項1に係わるフェンスでは、上記した構成としたから、自転車転倒防止枠付きフェンスにも、ベンチ付きフェンスにも、パイプの取り付け位置、本数を変えるだけの簡単な施工で容易に変更することができるという特別な効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態のフェンスを自転車転倒防止柵として用いた場合の斜視図である。
【図2】第一実施形態のフェンスをベンチ付きフェンスとして用いた場合の斜視図である。
【図3】第一実施形態のフェンスの側面図及び部分拡大図である。
【図4】図3のB−B線断面拡大図である。
【符号の説明】
1 フェンス
2 支柱
21 本体部
22 突出部
31、32、41、42 パイプ取付孔
5 パイプ
Claims (1)
- 間隔を設けて立設する複数の支柱と、支柱を連結するパイプとを備え、支柱は、略座部高さ位置及至座部高さより上方位置に少なくとも一つのパイプ取付孔を設けてある本体部と、本体部の略座部高さ位置から前方のみに、又は、前方及び後方に突出する突出部とを有し、突出部は前後方向に間隔を置いて複数のパイプ取付孔を設けてあり、各パイプ取付孔は同一径を有して支柱を貫通しているものであり、隣接する支柱同士は少なくとも突出部の基端部又はその後方に設けた一対のパイプ取付孔にパイプの両端を挿入して連結固定してあり、隣接する支柱同士の他の相対する各パイプ取付孔間に同一のパイプを適宜選択して取り付け自在としてあることを特徴とするフェンス。
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2002234897A Pending JP2004076310A (ja) | 2002-06-18 | 2002-08-12 | フェンス |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100671059B1 (ko) | 2006-07-13 | 2007-01-19 | (주)종합건축사 사무소 담 | 공동주택 단지 내 벤치 기능과 제설재함을 가진 자전거보관대 |
JP2011088599A (ja) * | 2009-10-26 | 2011-05-06 | Saito Masaru | 自転車用駐輪装置 |
KR200465335Y1 (ko) | 2011-08-30 | 2013-02-13 | 강현녀 | 다목적용 볼라드 |
JP2015071856A (ja) * | 2013-10-01 | 2015-04-16 | Jfe建材株式会社 | 防止柵 |
-
2002
- 2002-08-12 JP JP2002234897A patent/JP2004076310A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100671059B1 (ko) | 2006-07-13 | 2007-01-19 | (주)종합건축사 사무소 담 | 공동주택 단지 내 벤치 기능과 제설재함을 가진 자전거보관대 |
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