JP2004075660A - 皮膚老化予防化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】皮膚に刺激を与えず、常用によって、皮膚機能の正常化を、皮膚中和能の改善や保湿能の向上というかたちでよくはかり得る化粧料を提供することにある。
【解決手段】岩石なかんずく花崗岩からの抽出物が配合されてなることを特徴とする皮膚老化防止化粧料の創製。
【解決手段】岩石なかんずく花崗岩からの抽出物が配合されてなることを特徴とする皮膚老化防止化粧料の創製。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は化粧料にかかわり、その目的は皮膚正常化能の劣化を改善して、皮膚保湿機能を高め、皮膚老化を予防し得る化粧料を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】
従来より、皮膚の老化を予防する化粧料については様々な視点から数多くの工夫がなされている。その中でもっとも頻繁にみられるのは、メラニン色素生成にかかわるチロシナーゼの抑制をポイントにしたもの、コラーゲンを壊すコラーゲナーゼの抑制をポイントにしたもの、保湿物質であるヒアルロン酸の減少因であるヒアルロニダーゼの抑制をポイントとしたものである。而うして、これらチロシナーゼ抑制、コラーゲナーゼ抑制、ヒアルロニダーゼ抑制の用に、多く生薬の抽出物が充てられているが、それは、これらの酵素作用抑制にかかわる物質であるタンニンが、生薬に普遍的に含有されるからに他ならない。しかるに生薬の抽出物、ことにタンニンを多く含有するものは、一般に着色度が高く、化粧料において、有効を期待できる量を配合したときは、化粧料に不可欠の色調の明るさ、香りの爽やかさを阻害することを免れず、加うるに生薬抽出物は経時的に退色するものであるから、その配合化粧料は商品としての安定性を、退色によって疑われかねない。即ち従来技術における皮膚の若さを保つための工夫は、その主流である生薬抽出物の配合において実効を得難く、また生薬以外のビタミンC、Eなどは安定性の悪さから、また合成の薬品などは皮膚刺激性への懸念から、何れも皮膚老化防止の用に耐えていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術の現状に鑑み、化粧料における皮膚老化防止の試みにおいて、生薬等天然物由来原料を皮膚老化防止の実をあげ得るほどに配合し、なお且つ化粧料としてあり得るべき色調、香り、使用感を損なわしめない仕上がりを得るのはきわめて難しい。
【0004】
加えてきわめて実際的な問題として、実験的にチロシナーゼ抑制等の数値が高く得られるものでも、ヒト皮膚への適用において、必ずしも目に見える効果が得られない場合が少なくないことがある。例えばハイドロキノンやコウジ酸はチロシナーゼ抑制能すぐれるものの双璧とされているが、実用においては必ずしも満足のいく評価を得ていない。(「ハイドロキノン及びコウジ酸を主薬とした軟膏剤の色素沈着患者対象の使用において、1ヶ月から6年間の治療の間、ある程度の有効性はみられたものの、軟膏剤単独では長期間の治療が必要な上、色素沈着は完全に消退しなかった。」・・・4%コウジ酸軟膏と7%ハイドロキノン軟膏の使用〜「色素沈着治療用軟膏剤の有用性評価」、NTT西日本大阪病院、医療ジャーナルVol.37、NO.2、2001)。さらにまた注意すべきはこの報告において、患者判定の副作用割合がコウジ酸軟膏で7.7%、ハイドロキノン軟膏において25%にのぼっていることである。
【0005】
皮膚の老化防止方法としてのチロシナーゼ抑制物質の化粧料への配合は、配合量僅かなときは効果を得難く、配合量を増やすと副作用発現の率が上がりそれが生薬抽出物であるときは、化粧料そのものの着色、退色のリスクがつきまとう。この間の事情は、コラゲナーゼ抑制物質やヒアルロニダーゼ抑制物質の場合も変わらない。
【0006】
発明が解決しようとする課題は、化粧料による皮膚老化防止を、その配合する化粧料を着色、退色させず、製剤としての安定性を損なわしめず、用において安全度高い化粧料成分を見出し、その配合する化粧料を提供することである。
【0007】
このことに関し、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、岩石の抽出物、なかんずく花崗岩の抽出物を含有せしめた化粧料が、その継続使用において、皮膚中和能をよく改善し健常性指標としての保湿能を回復し皮膚老化予防に役立つことを見出し本発明をなすに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、請求項1にかかわる発明は、岩石抽出物を含有することを特徴とする皮膚老化予防化粧料に関する。
請求項2にかかわる発明は、岩石抽出物が花崗岩である請求項1記載の皮膚老化予防化粧料に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明にかかわる皮膚老化予防化粧料には、岩石ことに花崗岩から溶出したミネラル成分を豊富に含む抽出物が配合されている。(表1)。このミネラルの豊富さは例えば特にMg、K、Caなどにおいて、皮膚の保湿性をよくすることで健常性の劣化を防ぎ、またとりわけ目をひくFeの多さが、皮膚の生理機能の活性化を促し、正常化能の賦活に資する。(FeはからだにおいてFe3+からFe2+へ、また逆へと変化し、そのときの還元や酸化の作用が、重要な生理的機能をつかさどる。・・・「元素111の新知識」桜井 弘ほか、講談社、P148)。
【0010】
本発明においてその抽出物を得るに用いられる岩石の種類はとくに限定されず、火成岩、堆積岩(火成岩)、変成岩のいずれをも可とするが、とりわけ変成岩の一つである花崗岩の使用を好ましくする。
例えばその花崗岩(GRANITE)は石英、正長石、斜長石、雲母などを主成分とする完全晶質粒状の鉱物で、石英は無水ケイ酸、正長石はカリウム、アルミニウムのケイ酸塩、斜長石はナトリウム、カルシウム、アルミニウムなどを含むケイ酸塩を主成分とする。
【0011】
このような岩石のミネラル成分を溶出させることによって、本発明の岩石抽出物を得ることができる。溶出の方法は特に限定されるものではないが硫酸ナトリウム(Na2SO4・IOH2O)、無水亜硫酸ナトリウム(Na2SO3)、チオ硫酸ナトリウム(Na2S2O3・5H2O)などの飽和水溶液を岩石粉末に加えて100℃に加熱抽出するのが適当である。抽出液は一定期間(2〜4週間)静置し、上澄液をとり、又はろ過して黄褐色ほとんど無臭の岩石抽出物を得る。
【0012】
本発明においては、以上のようにして得た岩石抽出物に通常化粧料にて用いられる各種成分を適宣任意に配合し、所望の剤型に調整することで本発明の皮膚老化防止化粧料にすることができる。
【0013】
配合できる成分としては、特に限定されるものではないが、水溶性高分子、酸化防止剤、PH調整剤、紫外線防止剤、増粘剤、防腐剤、抗菌剤、油脂、ロウ、炭化水素、脂肪酸、アルコール類、多価アルコール類、エステル類、アミン、アミド、金属石鹸、界面活性剤、香料、アミノ酸類、ビタミン類、生薬類、色素等を例示することができる。
【0014】
本発明にかかわる化粧料は清浄用化粧品類、頭髪用化粧品類、基礎化粧品類、メークアップ化粧品類、芳香化粧品類、入浴用化粧品類、日やけ、日やけどめ化粧品類などにつくることができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき詳しく説明する。但し本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(岩石抽出物の調整)
花崗岩粉末30kgに水飽和硫酸ナトリウム液40Lを加え、100℃に加熱し放冷する。これをそのまま3週間静置し上澄液をとり、ろ過して岩石抽出物を得る。
かくして得られた岩石抽出物内容を(表1)に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
(試料の調整)以下の処方により化粧料をつくる(表2)
【表2】
【0018】
(試験例1)皮膚中和能推移
顔面皮膚に過角化状態(肌のざらつき、ひたいや眼周囲のしわなどが目立つ)
ある女性6人(37才〜54才)について、皮膚機能改善の推移をみる。皮膚機能はその 低下に伴い酸・アルカリ中和能の鈍化がある。すなわち酸性状態(PH3.00)やアルカリ性状態(PH8.00)からの回復に要する時間の遅速により、皮膚正常可能の健常度をはかり得る。6人の女性に実施例化粧料を毎日、朝・晩、顔面及び前腕内側に塗布せしめ、4週間の試験期間前後の皮膚中和能の推移をみる。
【0019】
上の試験の前後に、各人その前腕内側を測定部位として、PH値により変色するPH指示薬を用いて色の変化を経時的にみ、復元への所要時間を測った。PH液はMcIlvain PH bufferを用いてPH3.00及びPH8.00のものをつくり、指示薬にはPH3.00にブロムフェノルブルー、PH8.00にブロムチモルブルーをあてた。結果を表3に示す。
【0020】
(試験例2)保湿性試験
健常女性14名(28才〜54才)の上腕部を洗浄清浄化し、皮膚の水分量をインピーダンスメーターにより電気伝導度として測定した。次いで実施例化粧料及び精製水を二群6名ずつ分けた被験者上腕部に塗布し、その30分後の皮膚水分量をインピーダンスメーターで電気伝導度として測り、各資料塗布前を100とした相対値を出した。各平均値を表4に示す。
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】
(試験例3)皮膚刺激性試験
試験例1の被験者である6名の女性に、かぶれ経験のある男性6名(26才〜55才)を加えた12名の被験者について、実施例の試料(モイスチュアローション)の皮膚刺激性を検索した。
方法〜各人上腕部を洗浄清浄化し、試料モイスチュアローションを塗布し、常法により24時間のパッチテストを行なった。結果を表5に示す。
【0024】
【表5】
【0025】
(表3)、(表4)に示すとおり、本発明の岩石抽出物を含有せしめた化粧料は皮膚機能健常度の指標である皮膚中和能改善と、その反映である保湿機能向上に有為の効果を示し、皮膚適用時にも、とくに健常人においては安全であることが(表5)によってわかる。以下、本発明にかかわる化粧料の配合例を示す。
【0026】
(配合例1:浴用剤)
岩石抽出物 2
精製水 残量
合計 100%(重量%)
【0027】
(配合例2:パック剤)
岩石抽出物 0.01
ポリビニルアルコール 12.0
精製水 残量
合計 100(重量%)
【0028】
(配合例3:ヘアトニック、育毛剤)
岩石抽出物 0.015
パラベン 0.1
エタノール 55.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
精製水 残量
合計 100(重量%)
【0029】
【発明の効果】
以上に詳述したとおり、本発明にかかわる化粧料は、岩石なかんずく花崗岩から抽出した岩石抽出物が配合されているので、皮膚正常化能劣化をよく改善し、皮膚保湿能をたかめて、安全に皮膚老化予防に資する。
【発明の属する技術分野】
本発明は化粧料にかかわり、その目的は皮膚正常化能の劣化を改善して、皮膚保湿機能を高め、皮膚老化を予防し得る化粧料を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】
従来より、皮膚の老化を予防する化粧料については様々な視点から数多くの工夫がなされている。その中でもっとも頻繁にみられるのは、メラニン色素生成にかかわるチロシナーゼの抑制をポイントにしたもの、コラーゲンを壊すコラーゲナーゼの抑制をポイントにしたもの、保湿物質であるヒアルロン酸の減少因であるヒアルロニダーゼの抑制をポイントとしたものである。而うして、これらチロシナーゼ抑制、コラーゲナーゼ抑制、ヒアルロニダーゼ抑制の用に、多く生薬の抽出物が充てられているが、それは、これらの酵素作用抑制にかかわる物質であるタンニンが、生薬に普遍的に含有されるからに他ならない。しかるに生薬の抽出物、ことにタンニンを多く含有するものは、一般に着色度が高く、化粧料において、有効を期待できる量を配合したときは、化粧料に不可欠の色調の明るさ、香りの爽やかさを阻害することを免れず、加うるに生薬抽出物は経時的に退色するものであるから、その配合化粧料は商品としての安定性を、退色によって疑われかねない。即ち従来技術における皮膚の若さを保つための工夫は、その主流である生薬抽出物の配合において実効を得難く、また生薬以外のビタミンC、Eなどは安定性の悪さから、また合成の薬品などは皮膚刺激性への懸念から、何れも皮膚老化防止の用に耐えていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術の現状に鑑み、化粧料における皮膚老化防止の試みにおいて、生薬等天然物由来原料を皮膚老化防止の実をあげ得るほどに配合し、なお且つ化粧料としてあり得るべき色調、香り、使用感を損なわしめない仕上がりを得るのはきわめて難しい。
【0004】
加えてきわめて実際的な問題として、実験的にチロシナーゼ抑制等の数値が高く得られるものでも、ヒト皮膚への適用において、必ずしも目に見える効果が得られない場合が少なくないことがある。例えばハイドロキノンやコウジ酸はチロシナーゼ抑制能すぐれるものの双璧とされているが、実用においては必ずしも満足のいく評価を得ていない。(「ハイドロキノン及びコウジ酸を主薬とした軟膏剤の色素沈着患者対象の使用において、1ヶ月から6年間の治療の間、ある程度の有効性はみられたものの、軟膏剤単独では長期間の治療が必要な上、色素沈着は完全に消退しなかった。」・・・4%コウジ酸軟膏と7%ハイドロキノン軟膏の使用〜「色素沈着治療用軟膏剤の有用性評価」、NTT西日本大阪病院、医療ジャーナルVol.37、NO.2、2001)。さらにまた注意すべきはこの報告において、患者判定の副作用割合がコウジ酸軟膏で7.7%、ハイドロキノン軟膏において25%にのぼっていることである。
【0005】
皮膚の老化防止方法としてのチロシナーゼ抑制物質の化粧料への配合は、配合量僅かなときは効果を得難く、配合量を増やすと副作用発現の率が上がりそれが生薬抽出物であるときは、化粧料そのものの着色、退色のリスクがつきまとう。この間の事情は、コラゲナーゼ抑制物質やヒアルロニダーゼ抑制物質の場合も変わらない。
【0006】
発明が解決しようとする課題は、化粧料による皮膚老化防止を、その配合する化粧料を着色、退色させず、製剤としての安定性を損なわしめず、用において安全度高い化粧料成分を見出し、その配合する化粧料を提供することである。
【0007】
このことに関し、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、岩石の抽出物、なかんずく花崗岩の抽出物を含有せしめた化粧料が、その継続使用において、皮膚中和能をよく改善し健常性指標としての保湿能を回復し皮膚老化予防に役立つことを見出し本発明をなすに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、請求項1にかかわる発明は、岩石抽出物を含有することを特徴とする皮膚老化予防化粧料に関する。
請求項2にかかわる発明は、岩石抽出物が花崗岩である請求項1記載の皮膚老化予防化粧料に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明にかかわる皮膚老化予防化粧料には、岩石ことに花崗岩から溶出したミネラル成分を豊富に含む抽出物が配合されている。(表1)。このミネラルの豊富さは例えば特にMg、K、Caなどにおいて、皮膚の保湿性をよくすることで健常性の劣化を防ぎ、またとりわけ目をひくFeの多さが、皮膚の生理機能の活性化を促し、正常化能の賦活に資する。(FeはからだにおいてFe3+からFe2+へ、また逆へと変化し、そのときの還元や酸化の作用が、重要な生理的機能をつかさどる。・・・「元素111の新知識」桜井 弘ほか、講談社、P148)。
【0010】
本発明においてその抽出物を得るに用いられる岩石の種類はとくに限定されず、火成岩、堆積岩(火成岩)、変成岩のいずれをも可とするが、とりわけ変成岩の一つである花崗岩の使用を好ましくする。
例えばその花崗岩(GRANITE)は石英、正長石、斜長石、雲母などを主成分とする完全晶質粒状の鉱物で、石英は無水ケイ酸、正長石はカリウム、アルミニウムのケイ酸塩、斜長石はナトリウム、カルシウム、アルミニウムなどを含むケイ酸塩を主成分とする。
【0011】
このような岩石のミネラル成分を溶出させることによって、本発明の岩石抽出物を得ることができる。溶出の方法は特に限定されるものではないが硫酸ナトリウム(Na2SO4・IOH2O)、無水亜硫酸ナトリウム(Na2SO3)、チオ硫酸ナトリウム(Na2S2O3・5H2O)などの飽和水溶液を岩石粉末に加えて100℃に加熱抽出するのが適当である。抽出液は一定期間(2〜4週間)静置し、上澄液をとり、又はろ過して黄褐色ほとんど無臭の岩石抽出物を得る。
【0012】
本発明においては、以上のようにして得た岩石抽出物に通常化粧料にて用いられる各種成分を適宣任意に配合し、所望の剤型に調整することで本発明の皮膚老化防止化粧料にすることができる。
【0013】
配合できる成分としては、特に限定されるものではないが、水溶性高分子、酸化防止剤、PH調整剤、紫外線防止剤、増粘剤、防腐剤、抗菌剤、油脂、ロウ、炭化水素、脂肪酸、アルコール類、多価アルコール類、エステル類、アミン、アミド、金属石鹸、界面活性剤、香料、アミノ酸類、ビタミン類、生薬類、色素等を例示することができる。
【0014】
本発明にかかわる化粧料は清浄用化粧品類、頭髪用化粧品類、基礎化粧品類、メークアップ化粧品類、芳香化粧品類、入浴用化粧品類、日やけ、日やけどめ化粧品類などにつくることができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき詳しく説明する。但し本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(岩石抽出物の調整)
花崗岩粉末30kgに水飽和硫酸ナトリウム液40Lを加え、100℃に加熱し放冷する。これをそのまま3週間静置し上澄液をとり、ろ過して岩石抽出物を得る。
かくして得られた岩石抽出物内容を(表1)に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
(試料の調整)以下の処方により化粧料をつくる(表2)
【表2】
【0018】
(試験例1)皮膚中和能推移
顔面皮膚に過角化状態(肌のざらつき、ひたいや眼周囲のしわなどが目立つ)
ある女性6人(37才〜54才)について、皮膚機能改善の推移をみる。皮膚機能はその 低下に伴い酸・アルカリ中和能の鈍化がある。すなわち酸性状態(PH3.00)やアルカリ性状態(PH8.00)からの回復に要する時間の遅速により、皮膚正常可能の健常度をはかり得る。6人の女性に実施例化粧料を毎日、朝・晩、顔面及び前腕内側に塗布せしめ、4週間の試験期間前後の皮膚中和能の推移をみる。
【0019】
上の試験の前後に、各人その前腕内側を測定部位として、PH値により変色するPH指示薬を用いて色の変化を経時的にみ、復元への所要時間を測った。PH液はMcIlvain PH bufferを用いてPH3.00及びPH8.00のものをつくり、指示薬にはPH3.00にブロムフェノルブルー、PH8.00にブロムチモルブルーをあてた。結果を表3に示す。
【0020】
(試験例2)保湿性試験
健常女性14名(28才〜54才)の上腕部を洗浄清浄化し、皮膚の水分量をインピーダンスメーターにより電気伝導度として測定した。次いで実施例化粧料及び精製水を二群6名ずつ分けた被験者上腕部に塗布し、その30分後の皮膚水分量をインピーダンスメーターで電気伝導度として測り、各資料塗布前を100とした相対値を出した。各平均値を表4に示す。
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】
(試験例3)皮膚刺激性試験
試験例1の被験者である6名の女性に、かぶれ経験のある男性6名(26才〜55才)を加えた12名の被験者について、実施例の試料(モイスチュアローション)の皮膚刺激性を検索した。
方法〜各人上腕部を洗浄清浄化し、試料モイスチュアローションを塗布し、常法により24時間のパッチテストを行なった。結果を表5に示す。
【0024】
【表5】
【0025】
(表3)、(表4)に示すとおり、本発明の岩石抽出物を含有せしめた化粧料は皮膚機能健常度の指標である皮膚中和能改善と、その反映である保湿機能向上に有為の効果を示し、皮膚適用時にも、とくに健常人においては安全であることが(表5)によってわかる。以下、本発明にかかわる化粧料の配合例を示す。
【0026】
(配合例1:浴用剤)
岩石抽出物 2
精製水 残量
合計 100%(重量%)
【0027】
(配合例2:パック剤)
岩石抽出物 0.01
ポリビニルアルコール 12.0
精製水 残量
合計 100(重量%)
【0028】
(配合例3:ヘアトニック、育毛剤)
岩石抽出物 0.015
パラベン 0.1
エタノール 55.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
精製水 残量
合計 100(重量%)
【0029】
【発明の効果】
以上に詳述したとおり、本発明にかかわる化粧料は、岩石なかんずく花崗岩から抽出した岩石抽出物が配合されているので、皮膚正常化能劣化をよく改善し、皮膚保湿能をたかめて、安全に皮膚老化予防に資する。
Claims (2)
- 岩石抽出物を含有することを特徴とする皮膚老化予防化粧料
- 岩石抽出物が花崗岩抽出物である請求項1の皮膚老化予防化粧料
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002270779A JP2004075660A (ja) | 2002-08-13 | 2002-08-13 | 皮膚老化予防化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002270779A JP2004075660A (ja) | 2002-08-13 | 2002-08-13 | 皮膚老化予防化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004075660A true JP2004075660A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32024853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002270779A Pending JP2004075660A (ja) | 2002-08-13 | 2002-08-13 | 皮膚老化予防化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004075660A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020025988A3 (en) * | 2018-08-02 | 2020-04-30 | Anas Company B.V. | Cosmetic product with a high concentration of metal ions |
-
2002
- 2002-08-13 JP JP2002270779A patent/JP2004075660A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020025988A3 (en) * | 2018-08-02 | 2020-04-30 | Anas Company B.V. | Cosmetic product with a high concentration of metal ions |
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