JP2007084539A - メイクアップ除去組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】改良されたメイクアップ除去力を有する一方で、皮膚及び眼に対して非常に快適であり、良好な寛容性、特に眼による良好な寛容性を有する(眼の領域が特に感受性である)水性メイクアップ除去組成物を利用可能とする必要性が存在している。
【解決手段】実際に本出願人は驚くべきことに、7のエチレンオキシド基を含む、ポリエチレングリコールと、カプリル酸とカプリン酸のグリセリド(モノ、ジ、及びトリグリセリド)の混合物との誘導体を、制限された量で添加すると、この問題を解消でき、メイクアップ除去において現在使用されている界面活性剤と比較して、特にロングラスティングファンデーションに関して、非常に良好なメイクアップ除去の有効性を有する、オイルを含まない水性組成物を得ることができるということを見出した。
【選択図】なし

Description

本発明の主題は、特定の界面活性剤、PEG−7カプリル酸/カプリン酸グリセリドを含む水性化粧品組成物、並びに皮膚及び/または眼からメイクアップを除去するための前記組成物の使用である。本発明の別の主題は、眼及び/または皮膚からメイクアップを除去するためのこの特定の界面活性剤の美容的使用である。
マスカラ、ファンデーション、またはリップスティック、特にロングラスティング製品、及びウォータープルーフ製品を使用する者は、使用時に最大の快適性を有する、つまり良好な美容特性と良好な寛容性の両者を有するメイクアップのできるだけ満足な除去を可能にする製品を求めている。かくしてその者は、メイクアップを除去するのに満足に有効である一方で、使用が穏やか且つ好ましく、十分に寛容、つまり刺激を生じないメイクアップ除去製品を求めている。
現在提供されている製品はしばしば、大量のオイルを含んでおり、オイルの存在はメイクアップ除去の有効性を得ることを可能にしている。しかしながらこれらの製品は、皮膚に不快でかなり脂っぽい皮膜を残すという欠点を有する。更に、界面活性剤を含み、オイルを含まない水性メイクアップ除去組成物が存在するが、そのロングラスティングメイクアップに関する有効性は制限され、しばしば不十分である。
米国特許第5942238号 米国特許第6113892号
かくして、改良されたメイクアップ除去力を有する一方で、皮膚及び眼に対して非常に快適であり、良好な寛容性、特に眼による良好な寛容性を有する(眼の領域が特に感受性である)水性メイクアップ除去組成物を利用可能とする必要性が存在している。
実際に本出願人は驚くべきことに、7のエチレンオキシド基を含む、ポリエチレングリコールと、カプリル酸とカプリン酸のグリセリド(モノ、ジ、及びトリグリセリド)の混合物との誘導体を、制限された量で添加すると、この問題を解消でき、メイクアップ除去において現在使用されている界面活性剤と比較して、特にロングラスティングファンデーションに関して、非常に良好なメイクアップ除去の有効性を有する、オイルを含まない水性組成物を得ることができるということを見出した。
かくして本発明の主題は、7のエチレンオキシド基を含む、ポリエチレングリコールと、カプリル酸とカプリン酸のグリセリドの混合物との誘導体を、組成物の全重量に対して10重量%未満の量で含むことを特徴とする、水性メイクアップ除去化粧品組成物である。
この組成物はオイルを含まない。実際、用語「水性組成物」は、オイルを含まない組成物を意味するものとここで解される。本発明の水性組成物は、組成物の全重量に対して、一般的に少なくとも55重量%の水、好ましくは少なくとも65重量%の水、より好ましくは少なくとも75重量%の水を含む。水の量は、組成物の全重量に対して、特に55から99重量%、好ましくは65から98重量%、より好ましくは75から98重量%の範囲であることができる。得られた組成物は一般的に透明であり、つまり完全に透明から半透明である。その透明度は、600nmで10から90%の透過係数によって、または60から600NTU、好ましくは70から300NTUの範囲の濁度によって測定でき、前記濁度は、Hachモデル2100Pポータブル濁度計で測定される。
得られた組成物は特に、ローションタイプのメイクアップ除去水またはゲルを構成できる。用語「ローション」は、前記組成物が液体であり、0.1Pa.s (100センチポアズ)未満、好ましくは0.06Pa.s(60センチポアズ)未満の粘度を有することを意味し、この粘度はRheometric Scientific社製のRheomat RM 180装置を使用して25℃で測定され、この装置は例えば7ポアズ未満の粘度範囲にはスピンドル1または2を、2から40ポアズの粘度範囲にはスピンドル3を、20から100ポアズの粘度の範囲にはスピンドル4を使用して、粘度に依存した各種のスピンドルを備えている。
ゲルは、5Pa.sまでの範囲の粘度を有することができる。本発明に係るゲルの粘度は、Rheomat RM 180を使用して25℃で測定すると、好ましくは0.1から200ポアズ(0.01から20Pa.s)、より好ましくは5から150ポアズ(0.5から15Pa.s)の範囲である。
本発明に係る組成物は、局所適用が企図され、かくして生理学的に許容可能な媒体を含む。用語「生理学的に許容可能な媒体」は、皮膚、粘膜(まぶたの内側、唇を含む)、爪、眼の領域、及び/またはケラチン繊維(毛髪及び睫毛)と適合可能な媒体を意味するように解される。
予期せぬことに、7のエチレンオキシド基を含む、ポリエチレングリコールと、カプリル酸とカプリン酸のグリセリドの混合物との誘導体は、組成物の全重量に対して10%未満の量、好ましくは5%未満の量で存在するが、ケラチン物質、特に皮膚または眼の領域(睫毛、まぶた)からのメイクアップの良好な除去を可能にする。それは例えば、睫毛に見出されるマスカラの良好な除去、まぶたに見出されるアイライナーの良好な除去、及び皮膚に見出されるファンデーションの良好な除去を可能にする。
従って、本発明の更なる主題は、7のエチレンオキシド基を含む、ポリエチレングリコールと、カプリル酸とカプリン酸のグリセリドの混合物との誘導体の、組成物の全重量に対して10重量%未満の量での、皮膚及び眼の領域からメイクアップを除去するための美容的使用である。
7のエチレンオキシド基を含む、ポリエチレングリコールと、カプリル酸とカプリン酸のグリセリドの混合物との誘導体、またはPEG−7カプリル酸/カプリン酸グリセリドとして、Cognis社によりCetiol HE 810の名称で市販されている製品が挙げられる。
PEG−7カプリル酸/カプリン酸グリセリドの量は、組成物の全重量に対して、例えば0.01から10重量%、好ましくは0.05から10重量%、より好ましくは0.05から5重量%、更に好ましくは0.5から5重量%の範囲であることができる。
更に本発明の水性組成物は、PEG−7カプリル酸/カプリン酸グリセリド以外の一つ以上の界面活性剤を含むことができる。界面活性剤(PEG−7カプリル酸/カプリン酸グリセリド+他の界面活性剤)の総量は、組成物の全重量に対して、好ましくは0.01から12重量%、より好ましくは0.05から10重量%、更に好ましくは2から10重量%、更により好ましくは3から10重量%の範囲である。
他の界面活性剤として、メイクアップ除去組成物で通常使用されるいずれかの界面活性剤の使用が挙げられる。前記界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性または両イオン性界面活性剤、及びそれらの混合物から選択できる。
本発明に係る組成物で使用できる更なる界面活性剤として、以下のものが挙げられる:
(1)非イオン性界面活性剤として:
− オキシエチレン/オキシプロピレンブロックポリマー、たとえばポロキサマー、特にポロキサマー184及びポロキサマー124(CTFA名);
− ソルビタン脂肪酸エステル及びそれらのオキシエチレン化誘導体、たとえばSpan 60の名称でICI社により市販されているソルビタンモノステアレート(CTFA名:ソルビタンステアレート)、Span 40の名称でICI社により市販されているソルビタンモノパルミテート(CTFA名:ソルビタンパルミテート)、Tweenの名称でICI社により市販されているオキシエチレン化ソルビタンステアレート、パルミテート、及びオレエート(CTFA名:ポリソルベート)、特にポリソルベート60(Tween 60)、ポリソルベート65(Tween 65)、ポリソルベート80(Tween 80);
− 6または8のエチレンオキシド基を有する、ポリエチレングリコールと、カプリル酸とカプリン酸のグリセリド(モノ、ジ、及びトリグリセリド)の混合物との誘導体、例えばSasol社によりSoftigen 767の名称で市販されている6のエチレンオキシド基を含むもの(CTFA名:PEG−6カプリル酸/カプリン酸グリセリド)、及びGattefosse社によりL.A.S.の名称で市販されている8のエチレンオキシドを基を含むもの(CTFA名:PEG−8カプリル酸/カプリン酸グリセリド);
− ポリエチレングリコールと、植物起源のグリセリド(アルコキシル化トリグリセリド)の混合物との誘導体、例えばPEG−10オリーブグリセリド、PEG−45ヤシ核グリセリド、PEG−20アーモンドグリセリド;
− アルキルポリグリコシド、特に6から30の炭素原子(アルキル-C-C30-ポリグルコシド)、好ましくは8から16の炭素原子を含むアルキル基を有するアルキルポリグルコシド(APG)、例えばデシルグルコシド(アルキル-C/C11-ポリグルコシド(1.4))、例えばKao Chemicals社によりMydol 10の名称で市販されている製品、Henkel社によりPlantaren 2000 UPまたはPlantacare 2000 UPの名称で市販されている製品、及びSeppic社によりOramix NS 10の名称で市販されている製品;カプリリル/カプリルグルコシド、例えばSeppic社によりOramix CGの名称で市販されている製品;ラウリルグルコシド、例えばHenkel社によりPlantaren 1200 N及びPlantacare 1200の名称で市販されている製品;並びにココグルコシド、例えばHenkel社によりPlantacare 818/UPの名称で市販されている製品;
(2)アニオン性界面活性剤として:
− アルキルスルフェート及びそれらの塩、アルキルエーテルスルフェート及びそれらの塩、特にナトリウム塩、例えばHenkel社によりTecapon ASVの名称で市販されているナトリウムラウレススルフェート/マグネシウムラウレススルフェート/ナトリウムラウレス-8スルフェート/マグネシウムラウレス-8スルフェートの混合物;Henkel社によりSipon AOS 225またはTexapon N702 PATEの名称で市販されているナトリウムラウリルエーテルスルフェート(C12−1470/30)(2.2EO);Henkel社によりSipon LEA 370の名称で市販されているアンモニウムラウリルエーテルスルフェート(C12−1470/30)(3EO);Rhodia Chimie社によりRhodapex AB/20の名称で市販されているアンモニウムアルキル(C12−14)エーテル(9EO);
(3)両性または両イオン性界面活性剤として、アルキルアンホアセテート、たとえばRhodia Chimie社によりMiranol C2M Conc. NPの名称で塩水溶液中で市販されている、N-二ナトリウムN-ココイル-N-カルボキシメトキシエチル-N-(カルボキシメチル)エチレンジアミン(CTFA名:二ナトリウムココアンホジアセテート);N-ナトリウムN-ココイル-N-ヒドロキシエチル-N-(カルボキシメチル)エチレンジアミン(CTFA名:ナトリウムココアンホアセテート);コカミド、例えばココナッツ酸エタノールアミンの混合物(CTFA名:コカミドDEA)。
本発明の好ましい実施態様によれば、更なる界面活性剤(類)は、非イオン性界面活性剤、特にオキシエチレン/オキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレン化ソルビタンエステル、6または8のエチレンオキシド基を有する、ポリエチレングリコールと、カプリル酸とカプリン酸のグリセリドの混合物との誘導体、及びそれらの混合物から選択される。
本発明の特に好ましい実施態様によれば、本発明に係る組成物は、他の界面活性剤として、6のエチレンオキシド基を有する、ポリエチレングリコールと、カプリル酸とカプリン酸のグリセリドの混合物との少なくとも一つの誘導体を含む。この組み合わせは、使用時に非常に良好な寛容性と良好な快適性を有する非常に良好なメイクアップ除去の結果を得ることを可能にする。
本発明の組成物では、使用される水は純粋な脱鉱水であることができるが、ミネラル水及び/または温泉水及び/または海水であることもでき、つまり組成物の水は、ミネラル水、温泉水、海水、及びそれらの混合物から選択される水から部分的または全体的になることができる。一般的にミネラル水は消費のために適しており、それは温泉水の場合に常に当てはまるものではない。これらの水のそれぞれは、本質的に微量元素及び/または溶解ミネラルを含む。これらの水は、組成物が含む特定のミネラル及び微量元素に依存して、皮膚の保湿化及び脱敏感化、または特定の皮膚病の治療といった、特定の治療目的のために使用されることが既知である。用語「ミネラル水」または「温泉水」は、天然のミネラル水または温泉水だけでなく、更なるミネラル成分及び/または更なる微量元素で富化された天然のミネラル水または温泉水、あるいは純化された水(脱鉱水または蒸留水)から調製された微量元素を含む水溶液を表すであろう。
本発明によって使用される天然の温泉水またはミネラル水は、たとえばVittel産の水、Vichy盆地産の水、Uriage産の水、La Roche Posay産の水、La Bourboule産の水、Ehghien-les-Bains産の水、Saint Gervais-les-Bains産の水、Neris-les-Bains産の水、Allevard-les-Bains産の水、Digne産の水、Maizieres産の水、Neyrac-les-Bains産の水、Lons-le-Saunier産の水、Eaux Bonnes産の水、Rochefort産の水、Saint Christau産の水、Les Fumades産の水、Tercis-les-Bains産の水、またはAvene産の水から選択できる。
死海水または海洋深層水のような海水の使用も挙げられる。
本発明に係る組成物は、任意に一価C-Cアルコール、特にエタノールを含むことができる。本発明の好ましい実施態様によれば、前記組成物がそのようなアルコールを含むならば、眼のメイクアップ除去剤が含まれる場合、アルコールの量は5%未満、好ましくは3%未満である。
本発明の組成物は、一つ以上のポリオール、特にグリコールを含むことができる。本発明に係る組成物で使用できるポリオールとしては、特にプロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセロール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、例えばPEG-8、ジプロピレングリコール、及びそれらの混合物が挙げられる。本発明の組成物中のポリオール(類)の量は、好ましくは最終組成物に対して粘性を与えないようなものである。この量は、組成物の全重量に対して、一般的に0.05から20重量%、好ましくは0.1から15重量%、より好ましくは0.5から10重量%の範囲である。
本発明の化粧品組成物は、化粧品分野で標準的であるアジュバント、例えば抗酸化剤、香料、香料の解膠剤、スクリーニング剤、着色物質、または親水性若しくは親油性活性成分を更に含むことができる。アジュバントの性質及びそれらの量は、本発明に係る組成物の特性を改変しないようなものであるべきである。これらのアジュバントの量は、化粧品分野で通常使用されているもの、例えば組成物の全重量の0.001から10%である。
本発明の組成物で使用できる活性成分として、例えば鎮静剤、例えばアラントイン及びビサボロール;香水、例えばライム水またはヤグルマソウ水;グリシルリチン酸及びその塩、抗菌剤、例えばオクトピロックス、トリクロサン、及びトリクロカルバン;精油;ビタミン、例えばレチノール(ビタミンA)、アスコルビン酸(ビタミンC)、トコフェロール(ビタミンE)、ナイアシンアミド(ビタミンPPまたはB3)、パンテノール(ビタミンB5)、及びそれらの誘導体、例えばこれらのビタミンのエステル(パルミテート、アセテート、プロピオネート)、マグネシウムアスコルビルホスフェート、グリコシル化ビタミンC、またはグルコピラノシルアスコルビン酸(アスコルビルグルコシド);補酵素、例えばコエンザイムQ10またはユビキノン、及びコエンザイムRまたはビオチン;タンパク質加水分解産物;植物抽出物、特にプランクトン抽出物;並びにそれらの混合物が挙げられる。
本発明の組成物は、親水性ゲル化剤、例えば変性若しくは未変性カルボキシビニルポリマー、例えばNoveon社によりカルボポール(INCI名:カーボマー)及びペミュレン(INCI名:アクリレート/C10-30アルキルアクリレートクロスポリマー)の名称で市販されている製品;ポリアクリルアミド;任意に架橋された及び/または中和された2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のポリマー及びコポリマー、例えば"Hostacerin AMPS"の名称でHoechst社により市販されているポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)(INCI名:アンモニウムポリアクリルジメチルタウレート);ポリサッカリド、例えばキサンタンゴム、グアゴム、アルギネート、変性または未変性セルロース、フコース誘導体、例えばSolabia社によりFucogel 1000及びFucogel 1000 PPの名称で市販されているものを含むことができる。これらのポリマーの量は、組成物の全重量に対して、例えば0.05から3重量%の範囲であることができる。
本発明の組成物は、特に皮膚及び/または眼の領域からのメイクアップ除去に適している。
従って、本発明の更なる主題は、皮膚及び/または眼の領域からのメイクアップ除去のための、前述の組成物の美容的使用である。
かの実施例は、本発明の説明のために示されており、制限的な性質を有するものではない。全ての量は、組成物の全重量に対する開始材料の重量パーセンテージとして示される。
実施例1:本発明に係るメイクアップ除去水
− PEG-7カプリル酸/カプリン酸グリセリド 1%
− 水 100%とする残部
方法:PEG-7カプリル酸/カプリン酸グリセリド及び水を環境温度で混合する。
皮膚、特に顔の皮膚、及び眼からのメイクアップの非常に良好な除去を可能とする透明なメイクアップ除去水が得られる。
実施例2:本発明に係るメイクアップ除去水
− PEG-7カプリル酸/カプリン酸グリセリド 0.5%
− PEG-6カプリル酸/カプリン酸グリセリド 0.5%
− 水 100%とする残部
方法:PEG-7カプリル酸/カプリン酸グリセリド、PEG-6カプリル酸/カプリン酸グリセリド、及び水を環境温度で混合する。
皮膚、特に顔の皮膚、及び眼からのメイクアップの非常に良好な除去を可能とする透明なメイクアップ除去水が得られる。
実施例3:本発明に係るメイクアップ除去水
− 防腐剤 0.7%
− 香料 0.01%
− ポリソルベート80 1%
− PEG-6カプリル酸/カプリン酸グリセリド 1%
− ポロキサマー184 2%
− ポロキサマー124 2%
− PEG-7カプリル酸/カプリン酸グリセリド 1%
− 水 100%とする残部
方法:界面活性剤(ポリソルベート80、PEG-6カプリル酸/カプリン酸グリセリド、ポロキサマー184、ポロキサマー124、及びPEG-7カプリル酸/カプリン酸グリセリド)を混合し、この混合物に香料を加え、完全な混合物を防腐剤を含む水と混合する。
皮膚、特に顔の皮膚、及び眼からのメイクアップの非常に良好な除去を可能とする透明なメイクアップ除去水が得られる。
他の界面活性剤との比較
実施例4〜7(比較例):
これらの比較例は、PEG-7カプリル酸/カプリン酸グリセリドが等量の別の界面活性剤により置換されている実施例1に対応する。
Figure 2007084539
本発明の実施例1と比較例のメイクアップ除去力に焦点を当てた比較試験を、以下に記載のプロトコールに従って実施した。
1.材料/装置
− メイクアップ除去組成物
− 家庭用石鹸
− 4×4cmのBristolボードから切り出された1のマスキングカード+1のLumicolorパーマネントSフェルト先端ペン
− CR300比色計(L.a.b比色分析の測定)
− Air Wear LSF 12移りフリーのファンデーション
− 8の小さな時計皿+小さなへら
− 1の正確なバランス
− 1のストップウォッチ
2.プロトコール
a−フェルト先端ペンとマスキングカードを使用して、腕の皮膚の4の領域(各腕で2箇所)にマークする;
b−皮膚を石鹸で洗浄し、リンスして乾かす(適用の瞬間でのファンデーションへのフェルト先端パンのインクの移りを防止するために、フェルト先端ペンによるマークをトーンダウンする);
c−比色分析により裸の皮膚を測定する:領域ごとに3のL,a,bの測定;
d−4の限られた領域への16mg±0.05mgのファンデーションを均一に適用し、30分待つ;
e−比色分析によりファンデーションを有する皮膚を測定する:領域ごとに3のL,a,bの測定;
f−時計皿に4×208mg±1mgの試験されるメイクアップ除去製品を計量する;
g−10秒間円の動きにより指で前記領域からメイクアップを除去し、生水でもう片方の手の指で軽くブラシしながらすすぐ(温かい;程度は制御されない)。これを待機することなく4の領域に実施する;
h−クリネックスタイプの紙ハンカチで押さえ、15分待つ(乾いた皮膚の感覚);
i−メイクアップが除去された皮膚を比色分析により測定する:領域ごとに3のL,a,bの測定。
3. メイクアップの除去のパーセンテージの計算
a−メイクアップされた皮膚と裸の皮膚の間の比色分析の差異=ΔEmax:
Figure 2007084539
式中
Δa=裸の皮膚のa−ファンデーションの皮膚のa
Δb=裸の皮膚のb−ファンデーションの皮膚のb
ΔL=裸の皮膚のL−ファンデーションの皮膚のL
b−メイクアップ除去製品について:メイクアップが除去された皮膚(除去された皮膚)とメイクアップされた皮膚の間の比色分析の差異=各領域についてのΔE
Figure 2007084539
Δa=除去された皮膚のa−ファンデーションの皮膚のa
Δb=除去された皮膚のb−ファンデーションの皮膚のb
ΔL=除去された皮膚のL−ファンデーションの皮膚のL
メイクアップの除去の平均パーセンテージは、所定のメイクアップ除去製品についての(ΔE/ΔEmax)×100の4の値の平均に対応する。
各組成物についてのメイクアップの除去のパーセンテージの結果(除去されたメイクアップのパーセンテージ)が、以下の表に示されている。
Figure 2007084539
この表は、本発明に係る組成物が、比較例の組成物よりもメイクアップを除去するのにずっと有効であることを示しており、それはPEG-7カプリル酸/カプリン酸グリセリドの構造と類似した構造を有する界面活性剤(PEG-6カプリル酸/カプリン酸グリセリド)を含む実施例5(比較例)の組成物と比較した場合でさえ明らかである。
メイクアップ除去オイルを含む組成物との比較
本発明に係る実施例1のメイクアップ除去の有効性を、オイルを含むメイクアップ除去乳液と比較して評価した。
メイクアップ除去乳液は、以下の組成を有した:
実施例8(比較例)
A相:
水 100とする残部
防腐剤 0.2 %
グリセロール 5 %
洗浄性界面活性剤(二ナトリウムココアンホジアセテート 1.5 %
/ナトリウムラウレススルフェート)
キサンタンゴム 0.1 %
B相:
流動パラフィン 12 %
イソプロピルパルミテート 7.5 %
セテアーリルアルコール 0.4 %
セテアレス−30 0.1 %
カーボマー 0.6 %
C相:
水 5 %
NaOH pH6.5とする適量
実施例9(比較例)
A相:
水 100とする残部
防腐剤 0.2 %
グリセロール 3 %
洗浄性界面活性剤(二ナトリウムココアンホジアセテート 1.5 %
/ナトリウムラウレススルフェート)
B相:
エチルヘキシルパルミテート 15 %
ペミュレンTR−2テート 0.15%
C相:
水 5 %
NaOH pH6.5とする適量
眼に対するメイクアップ除去力を、実施例4−7(比較例)について記載されたものと同じ試験によって評価した。
Figure 2007084539
これらの結果は、本発明に係る組成物が、メイクアップ除去乳液で一般的に使用される濃度である19.5%及び15%のメイクアップ除去オイルをそれぞれ含むメイクアップ除去乳液よりも、メイクアップの除去においてずっと有効であることを示す。
パネル試験
更に、4週間にわたる50人のパネルに対して、本発明に係る実施例3の組成物で二つのin vivo試験を実施した。第一の試験では、前記組成物を眼に対するメイクアップ除去剤として使用し、第二の試験では、前記組成物を顔と眼に対するメイクアップ除去剤として使用した。
結果は以下の通りである:
1)第一の試験:眼に対するメイクアップ除去剤としての実施例3のメイクアップ除去の有効性
プロトコール:
被験者数:50人
含まれている基準:あらゆる皮膚のタイプの被験者で、50%がウォータープルーフメイクアップを使用し、20%が敏感な眼を有し、20%がコンタクトレンズを装着し、10%が裸眼を有する
処理期間:4週間
適用部位:眼
実験スキーム:毎日一回メイクアップを除去する
結果(%の値は基準を記録したヒトのパーセンテージに対応する)
Figure 2007084539
本発明に係る組成物を使用した人は、全ての美容的基準を評価しており(87%〜98%)、特に眼に対する組成物の優しさと、組成物の脂っぽくなくべとつきのないことを評価した。
更に、本発明に係る組成物を使用した人は、有効性の基準を評価しており(49%〜98%)、特にメイクアップの穏やかな除去、眼の輪郭の皮膚の乾きのなさ、眼からのメイクアップの完全な除去、及び眼の新鮮な感覚について評価した。約半分の被験者は、前記組成物が単一の動きでメイクアップを除去することを見出し、これはメイクアップの除去において普通のことではない。全体的に、本発明に係る組成物は、眼の領域の敏感な部位に対する有効性の非常に良好な評価を得た。
2)第二の試験:顔と眼に対するメイクアップ除去剤としての実施例3のメイクアップ除去の有効性
プロトコール:
被験者数:42人
含まれている基準:被験者は正常から組み合わされた皮膚を有し、顔と眼に毎日メイクアップ製品を使用し、最小10人のユーザーがウォータープルーフマスカラを使用する
処理期間:1週間
適用部位:顔と目
実験スキーム:毎日一回メイクアップを晩に除去する
結果
Figure 2007084539
更に、顔と眼に関する快適性を評価した:
− 顔に関する快適性については、28人中25人が適用時の快適性が非常に良いからわずかに良いと見出し、28人中21人が適用後の快適性が非常に良いからわずかに良いと見出した;
− 眼に関する快適性については、従来のマスカラに対して、19人中16人が適用時の快適性が非常に良いからわずかに良いと見出し、19人中17人が適用後の快適性が非常に良いからわずかに良いと見出し、ウォータープルーフマスカラに対して、13人中10人が適用時の快適性が非常に良いからわずかに良いと見出し、13人中10人が適用後の快適性が非常に良いからわずかに良いと見出した。
更に、メイクアップ除去の有効性も評価した:
− 顔については、28人中23人が組成物が非常に迅速からわずかに迅速にメイクアップを除去すると見出した;
− 眼については、従来のマスカラに対して、19人中17人が組成物が非常に迅速からわずかに迅速にメイクアップを除去すると見出し、ウォータープルーフマスカラについては、13人中10人が非常に迅速からわずかに迅速にメイクアップを除去すると見出した。
これらの結果は、本発明の組成物を使用した人の大多数が、その有効性と使用時の快適性に満足したことを示し、その結果は、本発明に係る組成物の顔と眼に対する優れたメイクアップ除去の有効性を確認する。

Claims (10)

  1. 7のエチレンオキシド基を含む、ポリエチレングリコールと、カプリル酸とカプリン酸のグリセリドの混合物との誘導体を、組成物の全重量に対して10重量%未満の量で含むことを特徴とする、水性メイクアップ除去化粧品組成物。
  2. 組成物の全重量に対して少なくとも55重量%の水を含むことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 7のエチレンオキシド基を含む、ポリエチレングリコールと、カプリル酸とカプリン酸のグリセリドの混合物との誘導体が、組成物の全重量に対して0.01から10重量%、好ましくは0.05から10重量%の範囲の量で存在することを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性または両イオン性界面活性剤、及びそれらの混合物から選択される一つ以上の界面活性剤を更に含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記界面活性剤が、オキシエチレン/オキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレン化ソルビタンエステル、6または8のエチレンオキシド基を有する、ポリエチレングリコールと、カプリル酸とカプリン酸のグリセリドの混合物との誘導体、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
  6. 6のエチレンオキシド基を有する、ポリエチレングリコールと、カプリル酸とカプリン酸のグリセリドの混合物との誘導体を更に含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 界面活性剤の総量が、組成物の全重量に対して0.01から12重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 皮膚及び/または眼の領域からメイクアップを除去するための水を構成することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 皮膚及び/または眼の領域からメイクアップを除去するための、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物の美容的使用。
  10. 組成物の全重量に対して10重量%の未満の量の、7のエチレンオキシド基を含む、ポリエチレングリコールと、カプリル酸とカプリン酸とのグリセリドの混合物との誘導体の、皮膚または眼の領域からメイクアップを除去するための美容的使用。
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