JP2004074522A - モノトーン画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価に高品位のモノトーン高階調画像出力装置を提供する。
【解決手段】カラーインクジェットプリンタにおけるカラーインク構成のカラーインクの明度の順序とモノトーンインクの濃度順序が同じ順序になるように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】カラーインクジェットプリンタにおけるカラーインク構成のカラーインクの明度の順序とモノトーンインクの濃度順序が同じ順序になるように構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はモノトーン画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラ等の普及からプリンタ出力も写真画質が求められ濃度の薄いカラーインクを用いるなどしてカラー印刷時に画素の目立たない工夫を凝らし、カラー画像については写真に劣らぬ高品質印字可能なプリンタが普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、X線写真やCT・MRI画像等を用いる医療分野や芸術写真といった分野では依然としてモノトーンの画像が多用されている。
【0004】
その理由は、人間の目の濃度分解能が高いため、モノトーン画像の方がカラー画像よりも目で認識できる情報量が多いためである。
【0005】
更に、反射式の記録媒体を用いるよりも透過式の記録媒体を用いる方が、人間の目で認識できる濃度分解能が高くなることが知られている。一般的に、カラー画像に対する人間の目の濃度分解能は8ビット程度であるのに対し、モノトーン透過画像については10乃至11ビットと言われている。
【0006】
そして、X線写真やCT・MRI画像を透過式の記録媒体に記録することで医療用画像として提供され、医者が人間の目の濃度分解能限度において画像を読み取ることで診断結果が得られる。
【0007】
ところが、主に医療分野に用いられるモノトーン高階調画像専用の記録装置は非常に高価な装置になってしまう。
【0008】
比較的安価でモノトーン画像を記録可能な写真画質対応カラー画像記録用の記録装置もあるが、モノトーン画像専用の記録装置に比べ階調表現で劣るという欠点がある。
【0009】
このような記録装置の一例として、昇華型熱転写方式のものがある。これは、Y、M、C、若しくはR、G、Bの3種類のインクリボン(染料)を用意し、インクリボンと被記録媒体を重ねた状態で、サーマルヘッドで部分的に加熱し、インクリボンの染料を媒体に転写することで画像を形成するものである。3種類のインクリボンについて同じプロセスを3回繰り返すことで、カラー画像を形成することができる。この方式で、モノトーンを記録するには、3種類のインクを全て均等に重ねればよい。
【0010】
しかし、この方式では、3種類のカラーを重ねてモノトーンを表現するため、色味のない、中立のモノクロを表現することは難しい。また、特に透過媒体に対して、十分なモノクロの濃度(例えば、OD3)を表現することはできない。
【0011】
もう1つの方法は、インクジェット方式である。この場合は、Y、M、C、若しくはR、G、Bの3種類のインクを用意しておき、3色を重ねることでカラー画像が表現できる。この場合も、モノトーンを表現する場合は、3色を均等に重ねて表現することができる。しかし、この場合も昇華型熱転写方式と同様に、3色を重ねるため、色味のない、中立のモノトーンを表現することは難しい。また、特に透過媒体に対して、十分なモノクロの濃度(例えば、OD3)を表現するためには、インクを同じ画素に対して重ねなければならないが、媒体のインク吸収容量には限界があり、十分なモノトーン濃度を表現することはできなかった。即ち、画像に階調を出すため、また、濃度を濃くするため、同一画素にインクを重ね打ちするが、被記録媒体のインク吸収量には限界があり、この限界を超えて重ねると、インクが溢れ、画像がにじんでしまう。
【0012】
上記いずれの方式も、カラーインクを使用するためモノトーンを表現することは難しく若干の色味が生じてしまう。
【0013】
加えて、淡濃度部分はディザの目立つ粗い画質となってしまう。
【0014】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、安価に品位の高いモノトーン高階調画像を記録可能なモノトーン画像記録装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するため本発明の画像記録装置は、以下の構成を備える。
【0016】
上記問題を解決するために、本発明では、カラープリンタとして構成されたY、M、C若しくはR、G、Bのインクセット全てのインクに対してカラーインクの明度の順序とモノトーンインクの濃度の順序とを同じになるように構成することを特徴とする。
【0017】
以上、本発明を整理して要約すれば以下の構成に集約できる。
【0018】
(1)少なくとも3種類以上のインクを吐出可能な記録ノズル群を備え、該記録ノズル群を記録媒体に対して相対的に移動させて、該記録媒体にカラーインクを吐出させることで、カラー画像を記録するカラー画像記録装置の記録エンジンを用い、複数の濃度の異なるモノトーンインクを吐出することでモノトーン画像を記録するモノトーン画像記録装置であって、構成する前記モノトーンインクの濃度の順序をカラーインクの明度の順序と同じように構成することを特徴とするモノトーン画像記録装置。
【0019】
(2)前記順序は、カラーインクの明度が高くなる順に前記モノトーンインクの濃度を低くすることを特徴とする前記(1)に記載のモノトーン画像記録装置。
【0020】
(3)前記画像記録装置は、カラー入力画像に対しては、カラーインクを使用してカラー印字を行う場合と全く同じ画像処理を施すことによりモノトーン画像を記録することを特徴とする前記(1)または(2)に記載のモノトーン画像記録装置。
【0021】
(4)前記画像記録装置は、モノクロ入力画像に対しては三原色の混合によるプロセスブラック生成処理を含まない画像処理を施し、モノトーン画像を記録することを特徴とする前記(1)または(2)に記載のモノトーン画像記録装置。
【0022】
(5)前記画像記録装置は、医療用画像の記録に用いられることを特徴とする前記(1)または(2)に記載のモノトーン画像記録装置。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
[機械的構成]
図1は、本発明に係わる実施形態のインクジェット記録装置の主要部(記録部)を示す斜視図であり、図2は図1の矢視Aから見た側面図であり、図3、図4(A)及び(B)は、図1の記録ヘッドの部分詳細図である。
【0025】
図1及び図2において、501は画像を記録されるシート、502、503と、504、505はそれぞれ対になってシートをX方向に搬送するローラである。ローラ505は、長手方向に所定間隔で拡径部506が設けられ、拡径部506がシートに接触する。507はモータ、508はモータ軸に取り付けられたプーリ、509、510はローラ502、504の一端に取り付けられたプーリで、ベルト511によってプーリ508に結合されており、モータの回転によってローラ502、504が回転するようになっている。また、ローラ503、505は、不図示の付勢手段により、ローラ502、504を夫々押圧する方向に付勢されていて、各ローラでシートを挟み込んでX方向に搬送するようになっている。
【0026】
512は、複数のヘッド513a〜513fを搭載するキャリッジで、各ヘッドには、図4(A)に示すように、多数のノズルがシート面に対向する位置に設けられている。516、517は、キャリッジを摺動可能に保持するシャフトで、516はキャリッジに設けられた孔518を貫通し、また、キャリッジ512に延設された突起部519がシャフト517上に当接する構造になっている。
【0027】
以上の構成によって、ヘッド513のノズルの設けられた面が所定間隔dでシートに対向するように配置される。520は、一部をキャリッジ512に固定されたベルトで、モータ521の駆動軸に取り付けられたプーリ522及び固定軸523に回転可能に取り付けられたプーリ524との間を結合している。
【0028】
以上の構成によって、モータ521の回転によってキャリッジがY方向に沿って往復移動可能となり、シートのY方向全域及び、キャリッジの待機位置512a及びシートに関して待機位置512aと対称な位置に移動可能となる。尚、シート上を移動する間に、ノズル面とシートの間隔dは、一定に保持されるように構成されている。526a〜526fは、インクを入れたインクカートリッジで、ヘッド513a〜513fに装着され、ヘッドにインクを供給するようになっている。ヘッドカートリッジ526は、ヘッド513に対し、着脱自在となっていて、インクカートリッジのインクがなくなったら、取り外して新しいインクカートリッジを取り付けることでインクを補給できるようになっている。
【0029】
本実施例ではインクカートリッジは、6種類用意されている。その内訳は、526aから順番に、流用元のカラープリンタではイエローインク、マゼンタインク、シアンインク、淡マゼンタインク、淡シアンインク、黒インクの順で構成されている。これらのインクの明度は本実施例では順に95、52、62,12、90、92とする。本実施例で使用するモノトーンインクは濃度の濃い順に100%、50%、25%、13%、6%、3%の6種類とする。これらの濃度の異なるモノトーンインクをカラーインクの明度の低い方から順に並べて構成する。
【0030】
本実施例ではインクの順序は表1のようになっている。
【0031】
【表1】
【0032】
また、用途に応じてインクセットのトーンを変えることにより高階調の品位を維持したまま、セピア調などの色調に変えることも可能である。
【0033】
525はローラ502、504間に設けられたシートガイドで、シートに接する面に設けられた多数の小孔から、不図示の吸引手段により図2の下方に向かってエアによりシートを吸引し、その吸引力によってシートがシートガイドに密着することでシートの浮き上がりを防止している。シートが浮き上がると、当然間隔dを保持できなくなり、また、シートがヘッドに衝突する場合もある。515はノズルからシート上にインクを吐出した時にシート上に形成されるドットである。
【0034】
尚、本例では、各色ごとに別々なヘッドで構成しているが、複数の色又は濃度のヘッドを一体構成とし、1つのヘッドの中を複数のノズル群に分け、それぞれのノズル群ごとに濃度を割り当てるようにしてもよい。
【0035】
[電気回路構成]
図5および図8は本実施形態のインクジェット記録装置の各種制御を司る制御回路のブロック図である。
【0036】
図5に示すように、1はスキャナ等の画像入力部で外部機器やネットワークを通じて画像データが入力される。
【0037】
入力される画像データはカラー画像としてイエロー、マゼンタ、シアンもしくは、レッド、グリーン、ブルーの3色に色分解されたそれぞれのカラーについての各画素に対する濃度データを得る。また、入力部にはCTやMRのようなモダリティーも含まれる。
【0038】
2は各種パラメータの設定および印字開始を指示する各種キーを備えている操作部、3は記憶媒体中の各種プログラムに従って本記録装置全体を制御するCPUである。
【0039】
4は制御プログラムやエラー処理プログラムに従って本記録装置を動作させるためのプログラムなどを格納している記憶媒体である。本実施形態の動作はすべてこのプログラムによる動作である。該プログラムを格納する記憶媒体4としては、ROM、FD、CD−ROM、HD、メモリカード、光磁気ディスクなどを用いることができる。
【0040】
5は記憶媒体4中の各種プログラムのワークエリア、エラー処理時の一時待避エリア及び画像処理時のワークエリアとして用いるRAMである。また、RAM5は、記録媒体4の中の各種テーブルをコピー後、そのテーブルの内容を変更し、この変更したテーブルを参照しながら画像処理を進めることも可能である。
【0041】
6は入力画像を元に、インクジェットで高階調を実現するための吐出パターンを作成する画像処理部(画像信号処理部)である。
【0042】
7は記録時に画像処理部で作成された吐出パターンに基づいてドット画像を形成するプリンタであり、図1に示した記録部を含んでいる。8は本装置内のアドレス信号、データ、制御信号などを伝送するバスラインである。
【0043】
[画像処理部]
次に、図8を参照して画像処理部6について説明する。
【0044】
入力された画像がカラー画像の場合は汎用インクジェット式カラープリンタのカラー印刷の画像処理プロセスと同じでよい。
【0045】
カラー画像を記録するアルゴリズムは、例えば、特開平6−226998号公報に記載されている。
【0046】
図8の記憶媒体4において符号4aは後述する入出力ガンマ変換回路の処理で参照するための入出力ガンマ変換テーブル、符号4bは後述の色補正(マスキング)回路の処理で参照するマスキング係数、符号4cは後述の黒生成およびUCR回路の処理で参照する黒生成およびUCRテーブル、符号4dは後述の濃淡振り分け回路の処理で参照するための濃淡振り分けテーブル、符号4eは上述の各種プログラムを格納しているプログラム群をそれぞれ示している。これらはカラー入力に対する画像処理に使用される。
【0047】
図7は本実施例の画像信号処理部6を構成する回路の一例を示すブロック図である。
【0048】
ホスト装置等から転送されるレッド,グリーン,ブルーそれぞれの画像輝度信号R,G,Bは入力ガンマ補正+輝度濃度変換回路11に入力し、ここでイエロー,マゼンタ,シアンそれぞれの画像濃度信号21Y,21M,21Cに変換される。これら信号は、色補正(マスキング)回路12、黒生成・UCR(下色除去)回路13で色処理が施されてイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック、の新たな画像濃度信号23Y,23M,23C,23Kに変換される。
【0049】
これらの画像濃度信号は、出力ガンマ補正回路14でガンマ補正が行われる。
【0050】
この時の、出力ガンマ補正値はカラーインクを使用する場合とは異なり、カラーインクの明度比とモノトーンインクの濃度比とのずれ分はここで吸収される。ガンマ補正値は予めグレースケール等のテスト出力がリニアになるように調整される。
【0051】
ガンマ補正後、濃淡振り分け回路15でイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各インクに対応した画像濃度信号25Yk,25Mk,25Ck,25Kkおよび染料濃度が低い、淡シアン,淡マゼンタの各インクに対応した画像濃度信号25Mu、25Cuに振り分けられる。
【0052】
25Yk,25Mk,25Ck,25Mu,25Cu,25Kkそれぞれに振り分けられた各画像濃度信号は2値化回路16で2値化される。プリンタ部7ではこの2値データを各記録ヘッドの吐出信号とし、各記録ヘッドから信号値に応じて対応するモノトーンインク吐出口よりインクが吐出されてモノトーン画像が記録される。
【0053】
一方、入力部がCTやMRなどのモダリティーの場合には入力画像は一般にモノクロ画像となる。入力画像がモノクロ画像の場合には、上記カラープリンタとは異なる以下のアルゴリズムにより記録が行われる。
【0054】
図5の記憶媒体4において4fはガンマ変換処理で参照するためのガンマ補正変換テーブル、4gは後述のインク種分配の処理で参照するためのインク種分配テーブル(インク種組み合わせテーブル)、4hは各種プログラムを格納しているプログラム群をそれぞれ示している。これらはモノクロ入力に対する画像処理に使用される。
【0055】
図6を参照してモノクロ画像処理部6について説明する。
【0056】
ガンマ補正処理31は画像入力部1で入力される画像信号CVを、モノトーンについて用意されたガンマ補正変換テーブル4fを用いて濃度を表す信号CDに変換し、RAM5の画像処理ワークエリアのページメモリ領域に格納する。
【0057】
注目画素選択32は、ページメモリ領域内のこれから処理をしようとする一画素を選択し、濃度データCDを得る。
【0058】
インク種分配処理33では注目画素のCD値をもとにインク種分配テーブル4gを参照し、注目画素の濃度CDに近い濃度を表現するインク種の組み合わせを選択する。濃度誤差計算35では、インク種分配処理33で選択されたインクの組み合わせで表現できる濃度と注目画素のCD値との差分を算出する。この組み合わせに基づき、各濃度のヘッドの吐出、不吐出の2値信号d1,d2,d3,…が決定される。
【0059】
誤差拡散処理36では、前記差分を所定方法にて未だインク種分配処理をしていない周辺の画素に振り分け、該当画素のCD値に加算若しくは減算をする。
【0060】
以上の処理を行うことにより、注目した一画素の処理が終了する。
【0061】
通常のカラープリンタでは表現できない高品位な写真画質モノトーン画像の記録が行える。
【0062】
記録を行う場合には、図2で、不図示の手段によりシート501が図の左方向からローラ502、503の間に送り込まれる。ついでシートは、モータ507により、所定距離ずつ間欠的にX方向に送られる。シートが停止している間に、モータ521が回転し、キャリッジをY方向に一定のスピードで移動させる。キャリッジ上のヘッドが、シートの上を通過する間に、図5、図6の制御回路により、画像信号に対応したノズル吐出指令信号が送られ、これに従って各ノズルから選択的に液滴が吐出される。ヘッドがシート上を通過して、シート上から離れた位置にある間にモータ507がシートを所定距離X方向に移動して停止し、ここで再びモータ507がシートを所定スピードで移動させ、同様に選択的に液滴を吐出させる。以下これを繰り返すことで、最終的にシート上に所望の画像が記録される。記録が終了したシートは、504、506にて図2の左方向に搬送され、ついで不図示の搬送手段で図2の左方向に排出される。
【0063】
このように3種類以上の黒濃淡インクを用いて高階調記録するアルゴリズムについては、例えば特願平9−78423号や特開平11−320924公報などに記載されている。
【0064】
以上のように、入力画像に応じて記録アルゴリズムを変えて記録する。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、モノトーンインクセットの濃度構成順序をカラーインクの明度構成順序と一致させることにより、画像処理をカラー印刷のアルゴリズムをそのまま利用してもそれ相応のモノクロ画像の出力が可能になる。このことは汎用写真画質カラープリンタの画像処理LSIなどの印字技術をそのまま流用できるため、安価で高速なモノクロ画像記録装置として利用でき、安価な医療用参照画像プリンタの提供が可能になる。一方、より高品位なモノクロ画像、特に医療用診断画像のように高階調出力が必要な場合にはプリンタドライバ等での選択等もしくは、DICOMからの印刷リクエストに対する自動選択などの手段で、モノクロ専用の画像処理を施すことにより高階調モノクロ画像の出力が可能となる。このように参照用途と診断用途どちらにも対応可能なモノクロプリンタの提供が可能になる。
【0066】
また、インクセットを入れ替えることにより、高階調モノクロ画質や高階調セピア調モノトーン画質、または、カラー写真画質と用途に応じた汎用性を高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のインクジェット記録装置の主要部を示す斜視図
【図2】図1の矢視Aから見た側面図
【図3】図1の部分詳細図
【図4】(A),(B) 図1の部分詳細図
【図5】本実施形態のインクジェット記録装置の制御ブロック図
【図6】モノトーン画像処理部のブロック図
【図7】図8に示す画像信号処理回路の一例を示すブロック図
【図8】カラー画像処理部のブロック図
【符号の説明】
1 画像入力部
2 操作部
3 CPU
4 記憶媒体
5 RAM
6 画像処理部
7 プリンタ
8 バスライン
501 シート
512 キャリッジ
513a〜513f ヘッド
514 ノズル
526a〜526f インクカートリッジ
【発明の属する技術分野】
本発明はモノトーン画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラ等の普及からプリンタ出力も写真画質が求められ濃度の薄いカラーインクを用いるなどしてカラー印刷時に画素の目立たない工夫を凝らし、カラー画像については写真に劣らぬ高品質印字可能なプリンタが普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、X線写真やCT・MRI画像等を用いる医療分野や芸術写真といった分野では依然としてモノトーンの画像が多用されている。
【0004】
その理由は、人間の目の濃度分解能が高いため、モノトーン画像の方がカラー画像よりも目で認識できる情報量が多いためである。
【0005】
更に、反射式の記録媒体を用いるよりも透過式の記録媒体を用いる方が、人間の目で認識できる濃度分解能が高くなることが知られている。一般的に、カラー画像に対する人間の目の濃度分解能は8ビット程度であるのに対し、モノトーン透過画像については10乃至11ビットと言われている。
【0006】
そして、X線写真やCT・MRI画像を透過式の記録媒体に記録することで医療用画像として提供され、医者が人間の目の濃度分解能限度において画像を読み取ることで診断結果が得られる。
【0007】
ところが、主に医療分野に用いられるモノトーン高階調画像専用の記録装置は非常に高価な装置になってしまう。
【0008】
比較的安価でモノトーン画像を記録可能な写真画質対応カラー画像記録用の記録装置もあるが、モノトーン画像専用の記録装置に比べ階調表現で劣るという欠点がある。
【0009】
このような記録装置の一例として、昇華型熱転写方式のものがある。これは、Y、M、C、若しくはR、G、Bの3種類のインクリボン(染料)を用意し、インクリボンと被記録媒体を重ねた状態で、サーマルヘッドで部分的に加熱し、インクリボンの染料を媒体に転写することで画像を形成するものである。3種類のインクリボンについて同じプロセスを3回繰り返すことで、カラー画像を形成することができる。この方式で、モノトーンを記録するには、3種類のインクを全て均等に重ねればよい。
【0010】
しかし、この方式では、3種類のカラーを重ねてモノトーンを表現するため、色味のない、中立のモノクロを表現することは難しい。また、特に透過媒体に対して、十分なモノクロの濃度(例えば、OD3)を表現することはできない。
【0011】
もう1つの方法は、インクジェット方式である。この場合は、Y、M、C、若しくはR、G、Bの3種類のインクを用意しておき、3色を重ねることでカラー画像が表現できる。この場合も、モノトーンを表現する場合は、3色を均等に重ねて表現することができる。しかし、この場合も昇華型熱転写方式と同様に、3色を重ねるため、色味のない、中立のモノトーンを表現することは難しい。また、特に透過媒体に対して、十分なモノクロの濃度(例えば、OD3)を表現するためには、インクを同じ画素に対して重ねなければならないが、媒体のインク吸収容量には限界があり、十分なモノトーン濃度を表現することはできなかった。即ち、画像に階調を出すため、また、濃度を濃くするため、同一画素にインクを重ね打ちするが、被記録媒体のインク吸収量には限界があり、この限界を超えて重ねると、インクが溢れ、画像がにじんでしまう。
【0012】
上記いずれの方式も、カラーインクを使用するためモノトーンを表現することは難しく若干の色味が生じてしまう。
【0013】
加えて、淡濃度部分はディザの目立つ粗い画質となってしまう。
【0014】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、安価に品位の高いモノトーン高階調画像を記録可能なモノトーン画像記録装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するため本発明の画像記録装置は、以下の構成を備える。
【0016】
上記問題を解決するために、本発明では、カラープリンタとして構成されたY、M、C若しくはR、G、Bのインクセット全てのインクに対してカラーインクの明度の順序とモノトーンインクの濃度の順序とを同じになるように構成することを特徴とする。
【0017】
以上、本発明を整理して要約すれば以下の構成に集約できる。
【0018】
(1)少なくとも3種類以上のインクを吐出可能な記録ノズル群を備え、該記録ノズル群を記録媒体に対して相対的に移動させて、該記録媒体にカラーインクを吐出させることで、カラー画像を記録するカラー画像記録装置の記録エンジンを用い、複数の濃度の異なるモノトーンインクを吐出することでモノトーン画像を記録するモノトーン画像記録装置であって、構成する前記モノトーンインクの濃度の順序をカラーインクの明度の順序と同じように構成することを特徴とするモノトーン画像記録装置。
【0019】
(2)前記順序は、カラーインクの明度が高くなる順に前記モノトーンインクの濃度を低くすることを特徴とする前記(1)に記載のモノトーン画像記録装置。
【0020】
(3)前記画像記録装置は、カラー入力画像に対しては、カラーインクを使用してカラー印字を行う場合と全く同じ画像処理を施すことによりモノトーン画像を記録することを特徴とする前記(1)または(2)に記載のモノトーン画像記録装置。
【0021】
(4)前記画像記録装置は、モノクロ入力画像に対しては三原色の混合によるプロセスブラック生成処理を含まない画像処理を施し、モノトーン画像を記録することを特徴とする前記(1)または(2)に記載のモノトーン画像記録装置。
【0022】
(5)前記画像記録装置は、医療用画像の記録に用いられることを特徴とする前記(1)または(2)に記載のモノトーン画像記録装置。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
[機械的構成]
図1は、本発明に係わる実施形態のインクジェット記録装置の主要部(記録部)を示す斜視図であり、図2は図1の矢視Aから見た側面図であり、図3、図4(A)及び(B)は、図1の記録ヘッドの部分詳細図である。
【0025】
図1及び図2において、501は画像を記録されるシート、502、503と、504、505はそれぞれ対になってシートをX方向に搬送するローラである。ローラ505は、長手方向に所定間隔で拡径部506が設けられ、拡径部506がシートに接触する。507はモータ、508はモータ軸に取り付けられたプーリ、509、510はローラ502、504の一端に取り付けられたプーリで、ベルト511によってプーリ508に結合されており、モータの回転によってローラ502、504が回転するようになっている。また、ローラ503、505は、不図示の付勢手段により、ローラ502、504を夫々押圧する方向に付勢されていて、各ローラでシートを挟み込んでX方向に搬送するようになっている。
【0026】
512は、複数のヘッド513a〜513fを搭載するキャリッジで、各ヘッドには、図4(A)に示すように、多数のノズルがシート面に対向する位置に設けられている。516、517は、キャリッジを摺動可能に保持するシャフトで、516はキャリッジに設けられた孔518を貫通し、また、キャリッジ512に延設された突起部519がシャフト517上に当接する構造になっている。
【0027】
以上の構成によって、ヘッド513のノズルの設けられた面が所定間隔dでシートに対向するように配置される。520は、一部をキャリッジ512に固定されたベルトで、モータ521の駆動軸に取り付けられたプーリ522及び固定軸523に回転可能に取り付けられたプーリ524との間を結合している。
【0028】
以上の構成によって、モータ521の回転によってキャリッジがY方向に沿って往復移動可能となり、シートのY方向全域及び、キャリッジの待機位置512a及びシートに関して待機位置512aと対称な位置に移動可能となる。尚、シート上を移動する間に、ノズル面とシートの間隔dは、一定に保持されるように構成されている。526a〜526fは、インクを入れたインクカートリッジで、ヘッド513a〜513fに装着され、ヘッドにインクを供給するようになっている。ヘッドカートリッジ526は、ヘッド513に対し、着脱自在となっていて、インクカートリッジのインクがなくなったら、取り外して新しいインクカートリッジを取り付けることでインクを補給できるようになっている。
【0029】
本実施例ではインクカートリッジは、6種類用意されている。その内訳は、526aから順番に、流用元のカラープリンタではイエローインク、マゼンタインク、シアンインク、淡マゼンタインク、淡シアンインク、黒インクの順で構成されている。これらのインクの明度は本実施例では順に95、52、62,12、90、92とする。本実施例で使用するモノトーンインクは濃度の濃い順に100%、50%、25%、13%、6%、3%の6種類とする。これらの濃度の異なるモノトーンインクをカラーインクの明度の低い方から順に並べて構成する。
【0030】
本実施例ではインクの順序は表1のようになっている。
【0031】
【表1】
【0032】
また、用途に応じてインクセットのトーンを変えることにより高階調の品位を維持したまま、セピア調などの色調に変えることも可能である。
【0033】
525はローラ502、504間に設けられたシートガイドで、シートに接する面に設けられた多数の小孔から、不図示の吸引手段により図2の下方に向かってエアによりシートを吸引し、その吸引力によってシートがシートガイドに密着することでシートの浮き上がりを防止している。シートが浮き上がると、当然間隔dを保持できなくなり、また、シートがヘッドに衝突する場合もある。515はノズルからシート上にインクを吐出した時にシート上に形成されるドットである。
【0034】
尚、本例では、各色ごとに別々なヘッドで構成しているが、複数の色又は濃度のヘッドを一体構成とし、1つのヘッドの中を複数のノズル群に分け、それぞれのノズル群ごとに濃度を割り当てるようにしてもよい。
【0035】
[電気回路構成]
図5および図8は本実施形態のインクジェット記録装置の各種制御を司る制御回路のブロック図である。
【0036】
図5に示すように、1はスキャナ等の画像入力部で外部機器やネットワークを通じて画像データが入力される。
【0037】
入力される画像データはカラー画像としてイエロー、マゼンタ、シアンもしくは、レッド、グリーン、ブルーの3色に色分解されたそれぞれのカラーについての各画素に対する濃度データを得る。また、入力部にはCTやMRのようなモダリティーも含まれる。
【0038】
2は各種パラメータの設定および印字開始を指示する各種キーを備えている操作部、3は記憶媒体中の各種プログラムに従って本記録装置全体を制御するCPUである。
【0039】
4は制御プログラムやエラー処理プログラムに従って本記録装置を動作させるためのプログラムなどを格納している記憶媒体である。本実施形態の動作はすべてこのプログラムによる動作である。該プログラムを格納する記憶媒体4としては、ROM、FD、CD−ROM、HD、メモリカード、光磁気ディスクなどを用いることができる。
【0040】
5は記憶媒体4中の各種プログラムのワークエリア、エラー処理時の一時待避エリア及び画像処理時のワークエリアとして用いるRAMである。また、RAM5は、記録媒体4の中の各種テーブルをコピー後、そのテーブルの内容を変更し、この変更したテーブルを参照しながら画像処理を進めることも可能である。
【0041】
6は入力画像を元に、インクジェットで高階調を実現するための吐出パターンを作成する画像処理部(画像信号処理部)である。
【0042】
7は記録時に画像処理部で作成された吐出パターンに基づいてドット画像を形成するプリンタであり、図1に示した記録部を含んでいる。8は本装置内のアドレス信号、データ、制御信号などを伝送するバスラインである。
【0043】
[画像処理部]
次に、図8を参照して画像処理部6について説明する。
【0044】
入力された画像がカラー画像の場合は汎用インクジェット式カラープリンタのカラー印刷の画像処理プロセスと同じでよい。
【0045】
カラー画像を記録するアルゴリズムは、例えば、特開平6−226998号公報に記載されている。
【0046】
図8の記憶媒体4において符号4aは後述する入出力ガンマ変換回路の処理で参照するための入出力ガンマ変換テーブル、符号4bは後述の色補正(マスキング)回路の処理で参照するマスキング係数、符号4cは後述の黒生成およびUCR回路の処理で参照する黒生成およびUCRテーブル、符号4dは後述の濃淡振り分け回路の処理で参照するための濃淡振り分けテーブル、符号4eは上述の各種プログラムを格納しているプログラム群をそれぞれ示している。これらはカラー入力に対する画像処理に使用される。
【0047】
図7は本実施例の画像信号処理部6を構成する回路の一例を示すブロック図である。
【0048】
ホスト装置等から転送されるレッド,グリーン,ブルーそれぞれの画像輝度信号R,G,Bは入力ガンマ補正+輝度濃度変換回路11に入力し、ここでイエロー,マゼンタ,シアンそれぞれの画像濃度信号21Y,21M,21Cに変換される。これら信号は、色補正(マスキング)回路12、黒生成・UCR(下色除去)回路13で色処理が施されてイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック、の新たな画像濃度信号23Y,23M,23C,23Kに変換される。
【0049】
これらの画像濃度信号は、出力ガンマ補正回路14でガンマ補正が行われる。
【0050】
この時の、出力ガンマ補正値はカラーインクを使用する場合とは異なり、カラーインクの明度比とモノトーンインクの濃度比とのずれ分はここで吸収される。ガンマ補正値は予めグレースケール等のテスト出力がリニアになるように調整される。
【0051】
ガンマ補正後、濃淡振り分け回路15でイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各インクに対応した画像濃度信号25Yk,25Mk,25Ck,25Kkおよび染料濃度が低い、淡シアン,淡マゼンタの各インクに対応した画像濃度信号25Mu、25Cuに振り分けられる。
【0052】
25Yk,25Mk,25Ck,25Mu,25Cu,25Kkそれぞれに振り分けられた各画像濃度信号は2値化回路16で2値化される。プリンタ部7ではこの2値データを各記録ヘッドの吐出信号とし、各記録ヘッドから信号値に応じて対応するモノトーンインク吐出口よりインクが吐出されてモノトーン画像が記録される。
【0053】
一方、入力部がCTやMRなどのモダリティーの場合には入力画像は一般にモノクロ画像となる。入力画像がモノクロ画像の場合には、上記カラープリンタとは異なる以下のアルゴリズムにより記録が行われる。
【0054】
図5の記憶媒体4において4fはガンマ変換処理で参照するためのガンマ補正変換テーブル、4gは後述のインク種分配の処理で参照するためのインク種分配テーブル(インク種組み合わせテーブル)、4hは各種プログラムを格納しているプログラム群をそれぞれ示している。これらはモノクロ入力に対する画像処理に使用される。
【0055】
図6を参照してモノクロ画像処理部6について説明する。
【0056】
ガンマ補正処理31は画像入力部1で入力される画像信号CVを、モノトーンについて用意されたガンマ補正変換テーブル4fを用いて濃度を表す信号CDに変換し、RAM5の画像処理ワークエリアのページメモリ領域に格納する。
【0057】
注目画素選択32は、ページメモリ領域内のこれから処理をしようとする一画素を選択し、濃度データCDを得る。
【0058】
インク種分配処理33では注目画素のCD値をもとにインク種分配テーブル4gを参照し、注目画素の濃度CDに近い濃度を表現するインク種の組み合わせを選択する。濃度誤差計算35では、インク種分配処理33で選択されたインクの組み合わせで表現できる濃度と注目画素のCD値との差分を算出する。この組み合わせに基づき、各濃度のヘッドの吐出、不吐出の2値信号d1,d2,d3,…が決定される。
【0059】
誤差拡散処理36では、前記差分を所定方法にて未だインク種分配処理をしていない周辺の画素に振り分け、該当画素のCD値に加算若しくは減算をする。
【0060】
以上の処理を行うことにより、注目した一画素の処理が終了する。
【0061】
通常のカラープリンタでは表現できない高品位な写真画質モノトーン画像の記録が行える。
【0062】
記録を行う場合には、図2で、不図示の手段によりシート501が図の左方向からローラ502、503の間に送り込まれる。ついでシートは、モータ507により、所定距離ずつ間欠的にX方向に送られる。シートが停止している間に、モータ521が回転し、キャリッジをY方向に一定のスピードで移動させる。キャリッジ上のヘッドが、シートの上を通過する間に、図5、図6の制御回路により、画像信号に対応したノズル吐出指令信号が送られ、これに従って各ノズルから選択的に液滴が吐出される。ヘッドがシート上を通過して、シート上から離れた位置にある間にモータ507がシートを所定距離X方向に移動して停止し、ここで再びモータ507がシートを所定スピードで移動させ、同様に選択的に液滴を吐出させる。以下これを繰り返すことで、最終的にシート上に所望の画像が記録される。記録が終了したシートは、504、506にて図2の左方向に搬送され、ついで不図示の搬送手段で図2の左方向に排出される。
【0063】
このように3種類以上の黒濃淡インクを用いて高階調記録するアルゴリズムについては、例えば特願平9−78423号や特開平11−320924公報などに記載されている。
【0064】
以上のように、入力画像に応じて記録アルゴリズムを変えて記録する。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、モノトーンインクセットの濃度構成順序をカラーインクの明度構成順序と一致させることにより、画像処理をカラー印刷のアルゴリズムをそのまま利用してもそれ相応のモノクロ画像の出力が可能になる。このことは汎用写真画質カラープリンタの画像処理LSIなどの印字技術をそのまま流用できるため、安価で高速なモノクロ画像記録装置として利用でき、安価な医療用参照画像プリンタの提供が可能になる。一方、より高品位なモノクロ画像、特に医療用診断画像のように高階調出力が必要な場合にはプリンタドライバ等での選択等もしくは、DICOMからの印刷リクエストに対する自動選択などの手段で、モノクロ専用の画像処理を施すことにより高階調モノクロ画像の出力が可能となる。このように参照用途と診断用途どちらにも対応可能なモノクロプリンタの提供が可能になる。
【0066】
また、インクセットを入れ替えることにより、高階調モノクロ画質や高階調セピア調モノトーン画質、または、カラー写真画質と用途に応じた汎用性を高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のインクジェット記録装置の主要部を示す斜視図
【図2】図1の矢視Aから見た側面図
【図3】図1の部分詳細図
【図4】(A),(B) 図1の部分詳細図
【図5】本実施形態のインクジェット記録装置の制御ブロック図
【図6】モノトーン画像処理部のブロック図
【図7】図8に示す画像信号処理回路の一例を示すブロック図
【図8】カラー画像処理部のブロック図
【符号の説明】
1 画像入力部
2 操作部
3 CPU
4 記憶媒体
5 RAM
6 画像処理部
7 プリンタ
8 バスライン
501 シート
512 キャリッジ
513a〜513f ヘッド
514 ノズル
526a〜526f インクカートリッジ
Claims (5)
- 少なくとも3種類以上のインクを吐出可能な記録ノズル群を備え、該記録ノズル群を記録媒体に対して相対的に移動させて、該記録媒体にカラーインクを吐出させることで、カラー画像を記録するカラー画像記録装置の記録エンジンを用い、複数の濃度の異なるモノトーンインクを吐出することでモノトーン画像を記録するモノトーン画像記録装置であって、構成する前記モノトーンインクの濃度の順序をカラーインクの明度の順序と同じように構成することを特徴とするモノトーン画像記録装置。
- 前記順序は、カラーインクの明度が高くなる順に前記モノトーンインクの濃度を低くすることを特徴とする請求項1に記載のモノトーン画像記録装置。
- 前記画像記録装置は、カラー入力画像に対しては、カラーインクを使用してカラー印字を行う場合と全く同じ画像処理を施すことによりモノトーン画像を記録することを特徴とする請求項1または2に記載のモノトーン画像記録装置。
- 前記画像記録装置は、モノクロ入力画像に対しては三原色の混合によるプロセスブラック生成処理を含まない画像処理を施し、モノトーン画像を記録することを特徴とする請求項1または2に記載のモノトーン画像記録装置。
- 前記画像記録装置は、医療用画像の記録に用いられることを特徴とする請求項1または2に記載のモノトーン画像記録装置。
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Cited By (2)
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JP2013067031A (ja) * | 2011-09-21 | 2013-04-18 | Konica Minolta Ij Technologies Inc | インクジェット記録装置 |
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- 2002-08-14 JP JP2002236336A patent/JP2004074522A/ja not_active Withdrawn
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