JP2004074454A - 射出成形機及び光ディスク基板の製造方法 - Google Patents

射出成形機及び光ディスク基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスク基板などの成形品の板厚分布のバラツキを可及的に抑止可能とすること。
【解決手段】固定側金型を搭載した第1のダイプレートと、型開閉駆動源を搭載したエンドプレートと、第1のダイプレートとエンドプレートとの間に架け渡されたタイバーと、可動側金型を搭載しタイバーに挿通・案内されて前後進可能な可動ダイプレートとを備えた横置き型の射出成形機において、第1のダイプレートとエンドプレートとをベースプレート上で水平方向に移動可能であるように、構成する。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、横置き型の射出成形機及びそれを用いた光ディスク基板の製造方法に係り、特に、金型内のディスク状等の成形品に対する型締め力のバラツキを可及的に低減可能とした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機は横置き型の構成が主流であり、この横置き型の射出成形機における型締めユニットは、一般的に、図6に示すような構成をとっている。
【0003】
図6において、51は固定側金型52を搭載した固定ダイプレートである第1のダイプレート、53は図示せぬ型開閉駆動源を搭載した保持プレートであるエンドプレート、54は、第1のダイプレート51の4隅とエンドプレート53の4隅との間に架け渡され、その両端を第1ダイプレート51とエンドプレート53にそれぞれナット止めで固定された4本のタイバー、55は、可動側金型56を搭載し、タイバー54にその4隅を挿通・案内されて前後進可能な可動ダイプレートである第2のダイプレート、58は射出ユニット及び型締めユニットが搭載されるベースプレート、59は金型内に射出された樹脂である。図示せぬ型開閉駆動源はサーボモータや油圧シリンダが用いられ、直圧式の型締めユニットの場合には、油圧シリンダのピストンや、サーボモータの回転を直線運動に変換するボールネジ機構の直線駆動部によって、第2のダイプレート55を前後進させ、トグル式の型締めユニットの場合には、油圧シリンダのピストンや、サーボモータの回転を直線運動に変換するボールネジ機構の直線駆動部によって、公知のトグルリンク機構のクロスヘッドを前後進駆動することで、トグルリンク機構を介して第2のダイプレート55を前後進させるようになっている。図6は、トグル式の場合を示しており、57はトグルリンク機構である。
【0004】
また、図6に示す構成においては、第1のダイプレート51の下端側がベースプレート58上に固定されており、エンドプレート53は、公知のダイハイト調整のために、ベースプレート58上に水平移動可能であるように配設されている。
【0005】
図6に示す構成において、図示せぬ型開閉駆動源であるサーボモータが所定方向に回転駆動されると、この回転は図示せぬボールネジ機構によって直線運動に変換され、この変換された直線運動力はトグルリンク機構57のクロスヘッドに伝達され、これによってトグルリンク機構57を介して第2のダイプレート55が第1のダイプレート51に向かって前進駆動される。そして、型締め完了位置に至るとトグルリンク機構57を突っ張らせて、大きな型締め力を発生させるようになっている。
【0006】
ところで、型締め状態では、型締め力によって4本のタイバー54が伸ばされることによる反力が、第1のダイプレート51の4隅にかかることになるが、図6に示す構成では第1のダイプレート51の下端側がベースプレート58上に固定されているので、図6において2点鎖線で誇張して図示するように、第1のダイプレート51の上側が、その下側に比べて大きく撓み、成形される成形品が例えば光ディスク基板の場合、板厚精度に悪影響を与えるという問題があった。
【0007】
すなわち、図6に示すような型締めユニットを用いて、光ディスク基板を成形した場合、第1のダイプレート51の上側の撓み量が下側のそれよりも大きいので、金型内の樹脂59(光ディスク基板)の上側と下側とで型締め力(圧縮応力)が相違し、これが光ディスク基板の板厚分布のバラツキを招来する要因となっていた。図5中において黒丸でプロットした各点は、図6の型締めユニットを用いて光ディスク基板を成形した場合の、光ディスク基板の外周8点(同一半径位置の45度間隔の8点)の板厚の計測結果を示しており、金型内の下側の板厚が金型内の上側の板厚よりも大きくなっており、板厚分布にバラツキを生じている。このような板厚のバラツキは、シビアな板厚精度が要求される高密度記録の次世代光ディスクなどにおいては、無視できない大きな問題となる。
【0008】
図7は、横置き型の射出成形機における型締めユニットの、他の従来構成を示す図で、図6と均等なものには同一符号を付してある。図7に示す構成では、エンドプレート53の下端側がベースプレート58上に固定されており、第1のダイプレート51は、ベースプレート58上に水平移動可能であるように配設されており、このような構成をとる型締めユニットは、特公平6−45163号公報、特開平9−225979号公報に開示されている。
【0009】
図7に示す構成において、型締め状態では、型締め力によって4本のタイバー54が伸ばされることによる反力が、エンドプレート53の4隅にかかることになるが、図7に示す構成ではエンドプレート53の下端側がベースプレート58上に固定されているので、図7において2点鎖線で誇張して図示するように、エンドプレート53の上側が、その下側に比べて大きく撓み、この影響を受けて、2点鎖線で誇張して図示するように、第1のダイプレート51の上側が、その下側に比べて大きく撓み(図6と逆方向に撓み)、図6の従来構成と同様に、板厚精度に悪影響を与えるという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来の横置き型の射出成形機における型締めユニットにおいては、第1のダイプレートの下端側あるいはエンドプレートの下端側をベースプレート上に固定する構造をとっていたため、型締め状態における第1のダイプレートの上下の撓み量の相違によって、金型内の上下で板厚分布にバラツキを生じ、これがシビアな板厚精度が要求される次世代光ディスクなどにおいては、無視できない問題となる。
【0011】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、光ディスク基板などの成形品の板厚分布のバラツキを可及的に抑止可能とすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明による代表的な1つの発明では、射出ユニットと型締めユニットをもつ横置き型の射出成形機において、ベースプレートに対して平行に配置された複数本のタイバーのうちの少なくとも1本を該ベースプレートに対して係止し、前記複数本のタイバーには射出ユニット側から第1のダイプレート、第2のダイプレート、エンドプレートの順に配置し、前記第1及び第2のダイプレートはそれぞれ金型を搭載し、前記第2のダイプレートと前記エンドプレートの間には型開閉動作を達成する型開閉機構を備え、前記第1のダイプレート、前記第2のダイプレート、及び前記エンドプレートは全て前記ベースプレート上で水平方向に移動可能であるように構成する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0014】
図1〜図4は本発明の一実施形態に係り、図1は、本実施形態に係る横置き型の射出成形機の、一部構成を割愛しかつ一部切断した正面図、図2は、本実施形態に係る横置き型の射出成形機の、一部構成を割愛しかつ一部切断した平面図であり、図1、図2において、符号Aで総括的に示すのは型締めユニット(型開閉ユニット)であり、符号Bで総括的に示すのは射出ユニットである。
【0015】
型締めユニットAにおいて、1は固定側金型2を搭載した固定ダイプレートである第1のダイプレート、3は図示せぬ型開閉駆動源(ここでは型開閉用サーボモータ)を搭載した保持プレートであるエンドプレート、4は、第1のダイプレート1の4隅とエンドプレート3の4隅との間に架け渡され、その両端を第1のダイプレート1とエンドプレート3にそれぞれナット止めで固定された4本のタイバー、5は、可動側金型6を搭載し、タイバー4にその4隅を挿通・案内されて前後進可能な可動ダイプレートである第2のダイプレート、7は、型開閉用サーボモータ(図示せず)の回転を直線運動に変換するボールネジ機構(図示せず)によって伸張または折り畳み駆動され、これによって第2のダイプレート5を前後進させるトグルリンク機構、8は金型内に射出された樹脂、9は型締めユニットA及び射出ユニットBが搭載されるベースプレートである。なお、ここではトグル式の型締めユニットの例を示したが、直圧式の型締めユニットを採用することも可能で、この場合には、油圧シリンダのピストンや、リニアサーボモータの直線駆動部や、サーボモータの回転を直線運動に変換するボールネジ機構の直線駆動部によって、第2のダイプレート5を前後進させるように構成される。
【0016】
本実施形態では、第1のダイプレート1およびエンドプレート3は、ベースプレート9上に、図示せぬ例えばレールに沿って、図1の左右方向に水平移動可能であるように配設されている。すなわち、本実施形態では、型締めユニットA全体がベースプレート9上で水平移動可能とされており、エンドプレート3側のタイバー4の端面を、ベースプレート9上に固設された係止ブロック10に係止させることで、型締めユニットAを位置規制(位置決め)するようになっている。つまり、型締めユニットAは、後述するように、射出ユニットBの加熱シリンダ先端のノズルによって、固定側金型2の樹脂注入穴2aの周辺部を押圧されているも、後記ノズルタッチ制御バーの一端が第1のダイプレート1に固定されている構成のため、型締めユニットAを係止ブロック10へ押圧する力は発生しないようになっており、したがって、ベースプレート9上の係止ブロック10は、型締めユニットAが図1で左右方向に逃げないように、型締めユニットAを位置規制する目的で設けられており、タイバー4の端面を係止ブロック10に保持させて、タイバー4をベースプレート9に対して係止するように構成されている。なお図示していないが、係止ブロック10に設けたボルトによって、タイバー4の端面をネジ止めで係止するように構成するのが望ましく、かようにすれば、タイバー4がベースプレート9に対して左右に移動しないようにできると共に、微妙な位置調整も可能となる。なおまた、タイバー4の端面をネジ止めで係止しても、第1のダイプレート1およびエンドプレート3は、その撓み量に応じて左右方向に水平移動可能であることは、言うまでもない。
【0017】
また、図1の射出ユニットBにおいて、11は、ベースプレート9上に、図示せぬ例えばレールに沿って、図1の左右方向に水平移動可能であるように配設された射出ユニットベース部材、12は、射出ユニットベース部材11上に固設された前側保持プレート、13は、射出ユニットベース部材11上に固設された後側保持プレート、14…は、前側保持プレート12と後側保持プレート13との間に架け渡され、その両端を前側保持プレート12と後側保持プレート13にそれぞれ固定されたガイドバー、15は、その基端部を前側保持プレート12に保持・固定され、外周にバンドヒータ16を巻装した加熱シリンダ、17は加熱シリンダ15の先端に取り付け・固定されたノズル、18は、加熱シリンダ15内に回転並びに前後進可能であるように配設されたスクリューである。
【0018】
図1に示すように、ガイドバー14には移動体19が挿通・配置されており、移動体19はガイドバー14に沿って前後進可能となっている。移動体19には、スクリュー18の後端部を一体に結合した回転体20が、回転可能に保持されており、回転体20にはプーリ21が固着されている。このプーリ21には、移動体19に搭載された図示せぬ計量用サーボモータの回転が伝達されるようになっている。そして、計量用サーボモータ(図示せず)が所定方向に回転駆動されることにより、プーリ21、回転体20、スクリュー18が一体となって回転し、これによって、スクリュー18の後端側に供給された樹脂材料が、混練・可塑化されつつスクリュー18の前方側に送り込まれるとともに、スクリュー18は移動体19と共に後退し、スクリュー18の前方側に1ショット分の溶融樹脂が貯えられた時点で、計量用サーボモータ(図示せず)の回転が停止されるようになっている。
【0019】
また、図1に示すように、後側保持プレート13には、ボールネジ機構22のネジ軸23が、軸受け25を介して回転可能に保持されており、ネジ軸23の端部にはプーリ26が固着されている。また、ネジ軸23に螺合されたボールネジ機構のナット体24の端部は、移動体19に固着されている。ネジ軸22の端部のプーリ26には、後側保持プレート13に搭載された射出用サーボモータ27(図2)の回転が伝達されるようになっており、プーリ26が回転駆動されるとこれと一体のネジ軸23が回転し、この回転力はナット体24によって直線移動力に変換されて移動体19に伝達され、これによって移動体19が前進または後退駆動されるようになっている。すなわち、射出行程時には、射出用サーボモータ27により、プーリ26、ボールネジ機構22、移動体19を介してスクリュー18を前進駆動し、計量行程時には、射出用サーボモータ27により、プーリ26、ボールネジ機構22、移動体19を介してスクリューの背圧を制御するようになっている。
【0020】
また、図2に示すように、前側保持プレート12には、ノズルタッチ用サーボモータ28が搭載されているとともに、ナット体29、29が回転可能に保持されており、ノズルタッチ用サーボモータ28の回転がナット体29、29に伝達されるようになっている。図2において、30、30は、成形運転時にはその端部を第1のダイプレート1に固定されたノズルタッチ制御バーで、このノズルタッチ制御バー30のネジ部30aにナット体29が螺合されている。そして、ノズルタッチ用サーボモータ28を回転駆動することによってナット体29が回転し、ナット体29と共に前側保持プレート12、すなわち射出ユニットB全体が、ノズルタッチ制御バー30に沿って前後進するようになっている。
【0021】
このようなノズルタッチ制御メカニズムによって、成形運転状態では、圧力フィードバック制御されるノズルタッチ用サーボモータ28によって、射出ユニットBの加熱シリンダ15の先端のノズル17が、型締めユニットAの固定側金型2の樹脂注入穴2aの周辺部を押圧するようになっている。なお、先にも述べたように、エンドプレート3側のタイバー4の端面を係止ブロック10に係止することで、型締めユニットAが図2中で左右方向に移動することがないように位置規制している。
【0022】
なお、図2中において、31は、図示せぬ上位コントローラからの指令に基づきノズルタッチの制御を行うノズルタッチ制御部、32は、ノズルタッチ制御部31からの指令に基づき、ノズルタッチ用サーボモータ28をフィードバック制御によって駆動するサーボアンプである。サーボアンプ32は、ノズルタッチ制御部31からの制御指令値と、ノズルタッチ用サーボモータ28に設けられた図示せぬエンコーダから得られる位置実測値(速度実測値)S1と、ノズルタッチ用サーボモータ28に設けられた図示せぬ駆動電流値センサ手段から得られる実測トルク値S2を参照して、成形運転状態では、実測トルク値S2が所定の設定トルク値と一致するように、ノズルタッチ用サーボモータ28を圧力フィードバック制御によって駆動制御する。
【0023】
このように、成形運転時には、ノズルタッチ用サーボモータ28を圧力フィードバック制御で駆動することによって、タイバーの伸び量の如何にかかわらず(型開き状態であるか型締め状態であるか等の型締めユニットAの状態の如何にかかわらず)、常に、一定の圧力で、射出ユニットBの加熱シリンダ15の先端のノズル17によって、型締めユニットAの固定側金型2の樹脂注入穴2aの周辺部を押圧することが可能となる。
【0024】
図3は、型締め状態における型締めユニットAの模式図である。型締め状態では、型締め力によって4本のタイバー4が伸ばされることによる反力が、第1のダイプレート1およびエンドプレート3の4隅にかかることになるが、本実施形態では、第1のダイプレート1およびエンドプレート3の下端側は、何れもベースプレート9に対してフリーであるので、図3において2点鎖線で誇張して図示するように、第1のダイプレート1およびエンドプレート3の上側と下側は略同様に撓む。つまり、本実施形態では、型締め状態においては、第1のダイプレート1およびエンドプレート3はそれぞれが外に向かって凸状に撓み、かつ、撓みが円周状に略均一なものとなる。図4は、型締め時における第1のダイプレートの撓み量を、本実施形態と図6に示した従来例とで比較した図であり、同図から明らかなように、白四角で示した従来例では、第1のダイプレートの上部の撓み量が約55μmであるのに対し、白丸で示した本実施形態では、第1のダイプレートの撓み量は上下で均等で、約27μmであった。
【0025】
この結果、金型内の円板状の樹脂8(光ディスク基板)の上側と下側とで型締め力(圧縮応力)が略均等なものになる。図5中において黒四角でプロットした各点は、本実施形態の射出成形機で光ディスク基板を成形した場合の、光ディスク基板の外周8点(同一半径位置の45度間隔の8点)の板厚の計測結果を示している。図5から明らかなように、本実施形態で成形した光ディスク基板は、金型内の上下でのバラツキが殆どない上、全方位で板厚のバラツキが可及的に抑止できることが確認された。
【0026】
さらに、実験によれば、PMMA樹脂またはPC樹脂を用いて、板厚が0.8mm以下の光ディスク基板を作成した結果、光ディスク基板の円周方向の厚みムラは15μm以下を容易に達成し(実際には図5に示すように全て数μm以下)、また、複屈折は60nm以下、T−skew(タンゼントスキュー)は0.15eg以下、偏心は70μm以下であることを、それぞれ容易に達成することが確認された。よって、シビアな板厚精度が要求される次世代光ディスクなどを、高品質に成形することが可能となることが確認された。
【0027】
なお、光ディスク基板の成形は、型締め工程と、成形金型のキャビティ空間に溶融樹脂を射出注入する射出工程と、保圧及び冷却工程と、型開き工程とで、なされるが、本実施形態では、射出工程においては、型締圧はキャビティ空間に溶融樹脂が充填された時の樹脂圧より低い設定とされ、この設定によって一時的に可動金型の後退を許容し、ついで保圧及び冷却工程においては、樹脂圧に抗する型締圧となされて、光ディスク基板を成形するようにしている。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、横置き型の射出成形機及びそれを用いた光ディスク基板の製造方法において、光ディスク基板などの成形品の板厚分布のバラツキを可及的に抑止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の一実施形態に係る射出成形機の、一部構成を割愛しかつ一部切断した
正面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る射出成形機の、一部構成を割愛しかつ一部切断した平面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る射出成形機の型締めユニットの模式図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る射出成形機と従来技術による射出成形機とにおける、型締め時の第1のダイプレートの撓み量を対比して示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る射出成形機と従来技術による射出成形機でそれぞれ成形した光ディスク基板の板厚分布を対比して示す説明図である。
【図6】第1の従来技術による射出成形機の型締めユニットの模式図である。
【図7】第2の従来技術による射出成形機の型締めユニットの模式図である。
【符号の説明】
A 型締めユニット(型開閉ユニット)
B 射出ユニット
1 第1のダイプレート(固定ダイプレート)
2 固定側金型
2a 樹脂注入穴
3 エンドプレート(保持プレート)
4 タイバー
5 第2のダイプレート(可動ダイプレート)
6 可動側金型
7 トグルリンク機構
8 樹脂
9 ベースプレート
10 係止ブロック
11 射出ユニットベース部材
12 前側保持プレート
13 後側保持プレート
14 ガイドバー
15 加熱シリンダ
16 バンドヒータ
17 ノズル
18 スクリュー
19 移動体
20 回転体
21 プーリ
22 ボールネジ機構
23 ネジ軸
24 ナット体
25 軸受け
26 プーリ
27 射出用サーボモータ
28 ノズルタッチ用サーボモータ
29 ナット体
30 ノズルタッチ制御バー
30a ネジ部
31 ノズルタッチ制御部
32 サーボアンプ

Claims (8)

  1. 射出ユニットと型締めユニットをもつ横置き型の射出成形機において、
    ベースプレートに対して平行に配置された複数本のタイバーのうちの少なくとも1本を該ベースプレートに対して係止し、
    前記複数本のタイバーには射出ユニット側から第1のダイプレート、第2のダイプレート、エンドプレートの順に配置し、
    前記第1及び第2のダイプレートはそれぞれ金型を搭載し、前記第2のダイプレートと前記エンドプレートの間には型開閉動作を達成する型開閉機構を備え、前記第1のダイプレート、前記第2のダイプレート、及び前記エンドプレートは全て前記ベースプレート上で水平方向に移動可能に構成したことを特徴とする射出成形機。
  2. 請求項1記載の射出成形機において、
    前記ベースプレート上に設けた係止部によって前記タイバーを前記ベースプレートに対して係止することにより、前記型締めユニット全体を位置決めすることを特徴とする射出成形機。
  3. 請求項1または2記載の射出成形機において、
    前記第1のダイプレート、前記第2のダイプレート、及び前記エンドプレートは全て前記ベースプレート上で水平方向に移動可能にしたことにより、前記型開閉機構を駆動して型開閉動作を達成した際に、前記第1のダイプレート及び前記エンドプレートを外に凸状に撓ませ、撓みを円周状に略均一となるように構成したことを特徴とする射出成形機。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の射出成形機において、前記射出ユニットのノズルタッチ用サーボモータを圧力フィードバック制御することによって、ノズルを前記型締めユニットの樹脂注入口周辺に所定圧力で押し付けるようにしたことを特徴とする射出成形機。
  5. 光ディスク基板を成形する射出成形機であって、
    ベースプレート上に射出ユニットと型締めユニットを備え、
    前記型締めユニットは、前記射出ユニット側から第1のダイプレート、第2のダイプレート、エンドプレートの順に配置されるとともに、前記ベースプレートに対して平行に配置された複数本のタイバーと、前記第2のダイプレートを前後進させる駆動源で構成され、
    前記タイバーは少なくとも1本を前記ベースプレートに対して連結位置決めせしめ、
    前記第1のダイプレート、前記第2のダイプレート、及び前記エンドプレートは、前記ベースプレート上で移動可能に構成したこと
    を特徴とする射出成形機。
  6. ベースプレート上に射出ユニットと型締めユニットを備え、前記型締めユニットの複数本のタイバーの少なくとも1本を前記ベースプレートに対して連結位置決めせしめ、前記型締めユニット及び前記射出ユニットは前記ベースプレート上で移動可能に構成された射出成形機と、
    前記型締めユニットに搭載された固定金型と可動金型からなる成形金型と、を用い、
    型締め工程と、前記成形金型のキャビティ空間に溶融樹脂を射出注入する射出工程と、保圧及び冷却工程と、型開き工程、によって
    成形することを特徴とする光ディスク基板の製造方法。
  7. 請求項6に記載の製造方法において、
    前記射出工程においては、型締圧は前記キャビティ空間に前記溶融樹脂が充填された時の樹脂圧より低い設定とし、前記設定によって一時的に前記可動金型の後退を許容し、ついで前記保圧及び冷却工程においては、前記樹脂圧に抗する型締圧となされて成形されることを特徴とする光ディスク基板の製造方法。
  8. 請求項6に記載の製造方法において、
    前記光ディスク基板は公称0.6mm薄肉基板であり、PMMA樹脂もしくはPC樹脂としたことを特徴とする光ディスク基板の製造方法。
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