JP2004073463A - 医用画像制御装置、医用画像制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、複数の医用画像読取装置を同時に読取動作させる場合に、同時に読み取られる医用画像データをコントローラ側の同一のモニタ画面内で同時に表示して、コントローラ側のオペレータによる読取動作の判断を迅速化させて、医用画像読取システムの運用効率を向上させることである。
【解決手段】制御部11は、各リーダ2,3,4に対して同時に読取動作の開始を指示し、各リーダ2,3,4からの読取動作開始応答を確認すると、各リーダ2,3,4に対応して画像表示枠を設定したモニタ画面121を表示部13に表示し、通信制御部14を介して各リーダ2,3,4から、例えば、パケット単位で送信される各医用画像データを受信すると、そのパケット単位の各医用画像データを画像表示信号に各々変換して表示部13に順次出力して、各リーダ2,3,4から同時に送信される医用画像データをモニタ画面121内の各画像表示枠に同時表示させる。
【選択図】 図2
【解決手段】制御部11は、各リーダ2,3,4に対して同時に読取動作の開始を指示し、各リーダ2,3,4からの読取動作開始応答を確認すると、各リーダ2,3,4に対応して画像表示枠を設定したモニタ画面121を表示部13に表示し、通信制御部14を介して各リーダ2,3,4から、例えば、パケット単位で送信される各医用画像データを受信すると、そのパケット単位の各医用画像データを画像表示信号に各々変換して表示部13に順次出力して、各リーダ2,3,4から同時に送信される医用画像データをモニタ画面121内の各画像表示枠に同時表示させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医用画像読取装置から医用画像データを取得して画像処理や表示処理を行う医用画像制御装置、医用画像制御方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、医療分野においては、放射線画像情報を用いた診断の効率化を図るため、輝尽性蛍光体を利用した医用画像読取システムが多く用いられるようになってきた。この輝尽性蛍光体を利用した医用画像読取システムでは、被写体(患者)を透過した放射性エネルギーの一部が輝尽性蛍光体の内部に蓄積され、その蓄積されたエネルギーが所定波長のレーザー光で励起されて発生する輝尽光がCCD等の光電変換手段で読み取られ、その読み取り信号がA/D変換されてデジタルデータ化されて医用画像データとして出力される。
【0003】
また、複数の医用画像読取装置と、これら複数の医用画像読取装置を制御するコントローラとをネットワークに接続し、コントローラから複数の医用画像読取装置を集中制御する医用画像読取システムが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の医用画像読取システムにあっては、コントローラが複数の医用画像読取装置で同時に読取動作を実行させた場合、同時に読み取られた医用画像データを同時にモニタ表示する表示機能は提案されていないため、各医用画像読取装置の動作状態を同時に確認できないという問題があった。
【0005】
また、コントローラが複数の医用画像読取装置で同時に読取動作を実行させて、同時に読み取られた医用画像データを同時にモニタ表示する合、モニタ表示される各医用画像の結果を見て各医用画像読取装置の読取動作を確認指示したり、一括して全読取動作を確認指示する機能もなかったため、コントローラ側のオペレータによる読取動作の確認操作が煩雑であった。
【0006】
さらに、コントローラが医用画像読取装置で読み取られた医用画像データをモニタ表示する際に、医用画像読取装置から送信される医用画像データを全て受信してから、画像処理を施してモニタ画面に表示するようにしていたため、コントローラを操作するオペレータである撮影技師は、医用画像データが全て受信されて表示されるまで読取画像を確認できなかった。
【0007】
このため、オペレータがモニタ表示された医用画像により読取動作が良いか悪いか判断するまでに時間がかかり、再度読取動作を開始するまでの時間を長引かせるため、医用画像読取システム全体の処理効率を低下させるとともに、被写体である患者に対しても医用画像撮影に係る負担を増大させるという問題があった。
【0008】
本発明の課題は、複数の医用画像読取装置を同時に読取動作させる場合に、同時に読み取られる医用画像データをコントローラ側の同一のモニタ画面内で同時に表示して、コントローラ側のオペレータによる読取動作の判断を迅速化させて、医用画像読取システムの運用効率を向上させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
ネットワークを介して接続された複数の医用画像読取装置を制御する医用画像制御装置において、
前記複数の医用画像読取装置に対して医用画像読取動作の実行指示を前記ネットワークを介して同時に送信し、該複数の医用画像読取装置から該ネットワークを介して送信される複数の医用画像データを受信する通信手段と、
前記通信手段により受信された複数の医用画像データを同一画面内に個別に表示する表示手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0010】
請求項5記載の発明は、
ネットワークを介して接続された複数の医用画像読取装置を制御する医用画像制御方法において、
前記複数の医用画像読取装置に対して医用画像読取動作の実行指示を前記ネットワークを介して同時に送信する送信工程と、
前記複数の医用画像読取装置から該ネットワークを介して送信される複数の医用画像データを受信する受信工程と、
前記受信された複数の医用画像データを表示手段の同一画面内に個別に表示する表示工程と、
を含むことを特徴としている。
【0011】
請求項6記載の発明は、
ネットワークを介して接続された複数の医用画像読取装置を制御するコンピュータに、
前記複数の医用画像読取装置に対して医用画像読取動作の実行指示を前記ネットワークを介して同時に送信させる機能と、
前記複数の医用画像読取装置から該ネットワークを介して送信される複数の医用画像データを受信させる機能と、
前記受信された複数の医用画像データを表示手段の同一画面内に個別に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0012】
したがって、請求項1、請求項5又は請求項6記載の発明によれば、複数の医用画像読取装置の読取動作状態を同時に把握できる。
【0013】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の医用画像制御装置において、前記表示手段に表示される各医用画像に対応する前記医用画像読取装置の医用画像読取動作を個別に指示する指示手段を備え、前記通信手段は、前記指示手段の指示に応じて対応する前記医用画像読取装置に医用画像読取動作指示を前記ネットワークを介して送信することを特徴としている。
【0014】
したがって、請求項2記載の発明によれば、複数の医用画像読取装置が医用画像読取動作を実行中であっても、異常動作や撮影の失敗に気が付いた場合に、医用画像読取装置毎に読取動作を中断させることができ、読取動作が正常終了した医用画像読取装置毎に読取動作を終了させることができ、操作性の向上を図ることができる。
【0015】
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の医用画像制御装置において、前記複数の医用画像読取装置における医用画像読取動作を一括指示する指示手段を表示し、前記通信手段は、前記指示手段の指示に応じて前記複数の医用画像読取装置に対して医用画像読取動作指示を前記ネットワークを介して同時に送信することを特徴としている。
【0016】
したがって、請求項3記載の発明によれば、複数の医用画像読取装置が医用画像読取動作を実行中であっても、同時に読取動作を中止させることができ、また、同時に読取動作を終了させることができ、操作性の向上を図ることができる。
【0017】
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の医用画像制御装置において、前記表示手段は、前記通信手段により受信された複数の医用画像データを、その受信された医用画像データから前記同一画面内に順次個別に表示することを特徴としている。
【0018】
したかって、請求項4記載の発明によれば、従来よりも迅速に各医用画像の一部を確認できるため、各医用画像読取装置の読取動作が正常に行われているか否かを直ちに判断でき、複数の医用画像読取装置の運用効率を向上できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1〜図7は、本発明を適用した医用画像読取システムの一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1は、本実施の形態における医用画像読取システム100の全体構成を示す図である。
図1において、医用画像システム100は、制御装置として機能するコントローラ1、患者を立った姿勢で撮影する立位型医用画像撮影装置(本明細書中、「リーダ」と省略する)2、患者を寝かせた姿勢で撮影する臥位型医用画像撮影装置3、輝尽性蛍光体シートを内部に収容したカセッテを使用するカセッテ型医用画像撮影装置4がネットワークNを介して接続されている。
【0020】
ネットワークNは、電話回線、ISDN回線、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線等の各種通信回線により構築されるネットワークであるが、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネット等の様々な回線形態を適用することが可能である。なお、本実施の形態では、医用画像撮影システム100を構成する各装置は、ネットワークNを介して接続されるとして説明するが、これに限らずSCSI規格などのケーブルCで接続されることとしてもよい。
【0021】
コントローラ1は、ネットワークNを介して、別室(撮影室)に設置された複数のリーダ2〜4と接続され、オペレータからの指示に応じて、複数のリーダ2〜4を同時に制御して、医用画像の撮影処理を並行して行う。また、コントローラ1は、リーダ2〜4により同時に撮影された医用画像データをネットワークNを介して同時に受信して、画像処理、表示処理等を並行して実行する。
【0022】
リーダ2は、X線照射部23(図1参照)を備え、立位による撮影を行う立位型医用画像撮影装置であり、ネットワークNを介して接続されるコントローラ1から入力される指示によりX線照射部22からX線を照射する。また、この照射線エネルギーの一部が後述する輝尽性蛍光体プレートに蓄積され、この撮影パネルにレーザ光等の励起光を照射して、順次輝尽発光させ、この輝尽発光光を光電変換手段により読み取って画像信号を出力る。そして、リーダ2は、得られた画像信号をA/D変換して、医用画像データとしてコントローラ1に送信する。さらに、リーダ2は、画像信号を読み取った後の輝尽性蛍光体プレートに消去光を照射して、このプレートに残留する放射線エネルギーを放出させ、次の撮影に備える。
【0023】
リーダ3は、X線照射部33(図1参照)を備え、臥位による撮影を行う臥位型医用画像撮影装置であり、リーダ2と同様の手順によって、ネットワークNを介して接続するコントローラ1から入力される指示に従って医用画像の撮影を行い、得られた画像信号をA/D変換して、医用画像データとしてコントローラ1に送信する。
【0024】
リーダ4は、X線照射部43(図1参照)を備え、臥位による撮影を行う臥位型医用画像撮影装置であるが、リーダ2及びリーダ3とは異なり、装置本体に着脱可能なカセッテを使用するカセッテタイプの装置である。カセッテは、放射線エネルギーの一部を蓄積する輝尽性蛍光体シートを内蔵しており、放射線源から照射され、照射線源とカセッテとの間に配置される被験体を透過した照射エネルギーの一部を上記輝尽性蛍光体シートに蓄積する。そして、リーダ4は、輝尽性蛍光体シートに励起光を照射し、これによりシートから発光される輝尽光を光電変換し、得られた画像信号をA/D変換して、医用画像データとしてコントローラ1に送信する。
【0025】
次に、医用画像システム100を構成する各部について、図を参照して詳細に説明する。
図2は、コントローラ1の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、コントローラ1は、制御部11、入力部12、表示部13、通信制御部14、RAM15、記憶部16、画像処理部17により構成され、各部はバス18により接続されている。
【0026】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶部16に記憶されているシステムプログラムや各種制御プログラムを読み出してRAM15に展開し、該制御プログラムに従って各部の動作を制御してコントローラ1としての機能を発揮する。また、制御部11は、RAM15に展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM15に一時記憶させるとともに、表示部13に表示させる。制御部11は、具体的には、記憶部16に記憶された撮影管理処理プログラムに従って、後述する読取画像表示処理(図4参照)を実行する。
【0027】
読取画像表示処理において、制御部11は、各リーダ2,3,4に対して同時に読取動作の開始を指示し、各リーダ2,3,4からの読取動作開始応答を確認すると、各リーダ2,3,4に対応して画像表示枠を設定したモニタ画面121(図5参照)を表示部13に表示し、通信制御部14を介して各リーダ2,3,4から、例えば、パケット単位で送信される各医用画像データの受信を同時に開始すると、そのパケット単位の各医用画像データを画像表示信号に各々変換して表示部13に順次出力して、各リーダ2,3,4から同時に送信される医用画像データをモニタ画面121内の各画像表示枠に同時表示させるとともに、パケット単位の受信に応じた医用画像のモニタ表示を順次行う。
【0028】
入力部12は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードを含み、このキーボードで押下されたキーに対応する押下信号を制御部11に出力する。なお、入力部12は、必要に応じてマウス、タッチパネル等のポインティングデバイスや、その他の入力装置を備えることとしてもよい。
【0029】
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等により構成され、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、入力部13からの入力指示やデータ等を表示部13に表示させる。
【0030】
通信制御部14は、LANアダプタ、モデム又はTA(Terminal Adapter)等によって構成され、専用線、或いはISDN回線等から構成されたネットワークNに接続された各リーダ2,3,4との間の通信を制御する。通信制御部14は、リーダ2,3,4から医用画像データを受信すると、バス18を介して制御部11に出力する。
【0031】
RAM(Random Access Memory)15は、制御部11により実行される各種処理において、記憶部16から読み出されたシステムプログラム、各種処理プログラム、処理中の医用画像データ等を一時的に記憶する一時記憶領域を形成する。
【0032】
記憶部16は、HDD(Hard Disc Drive)や不揮発性の半導体メモリ等により構成され、制御部1で実行されるシステムプログラム、当該システムプログラムに対応する各種処理プログラム及び処理結果等を記憶する。これらの各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部11は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0033】
画像処理部17は、制御部11からの指示入力に従って、医用画像データに周波数処理、階調処理、回転処理、拡大・縮小処理等の各種画像処理を施す。この他に、画像処理部17は、所定の符号化方式で圧縮する圧縮処理や、圧縮された画像データを復号化して伸長する伸長処理を実行する。
【0034】
次に、図3を参照して図1に示した立位型のリーダ2の機能的構成について詳細に説明する。なお、リーダ3については、外観がベッド形状に変わるだけでその機能的構成はリーダ2と同一であるので、各構成部には対応する符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0035】
図3に示すように、リーダ2は、制御部21、操作部22、放射線源23、通信制御部24、撮影パネル25、読取部26、記憶部27により構成され、各部はバス28により接続されている。また、図示はしないが、リーダ3も同様に、制御部31、操作部32、放射線源33、通信制御部34、撮影パネル35、読取部36、記憶部37等により構成されている。
【0036】
制御部21は、プログラム実行用のメモリを内蔵し、操作部22又はコントローラ1から入力される指示に応じて、記憶部27に記憶されているリーダ制御プログラムを読み出して実行し、リーダ2の各部を制御する。制御部21は、操作部22又はコントローラ1から撮影指示が入力されると、放射線源23を制御して放射線の照射を行わせる。また、制御部21は、コントローラ1から入力される画像読み取りサイズ、読み取りの向き、読み取り位置等の撮影条件に基づいて、読取部26の画像読取動作を制御するとともに、パネル駆動部25を制御して、撮影パネル25aを読み取り位置に移動させる。
【0037】
操作部22は、テンキー、カーソルキー、各種機能キー等を備える操作パネルにより構成され、この操作パネルにおいて押下されたキーに対応する押下信号を制御部21に出力する。また、この押下信号は操作信号として通信制御部24を介してコントローラ1に出力される。
【0038】
放射線源23は、技師により操作部22又はコントローラ1から撮影指示が入力されると、コントローラ1から指示された放射線量、照射タイミングに基づいて、被検体に対して放射線を円錐状に照射する。
【0039】
通信制御部24は、LANアダプタ、モデム又はTA(Terminal Adapter)等によって構成され、専用線、或いはISDN回線等から構成されたネットワークNに接続されたコントローラ1との間の通信を制御する。通信制御部24は、コントローラ1から入力された制御信号を制御部21に出力するとともに、読取部26から入力された画像データ及び操作部23から入力された操作信号をコントローラ1に送信する。
【0040】
パネル駆動部25は、コントローラ1から入力される制御信号に応じて、撮影パネル25aを所定の読み取り位置に移動させる。撮影パネル25aは、撮影台(図示せず)に予め輝尽性蛍光体プレートが内蔵された状態で構成され、放射線源23から出射されたX線のうち人体などの被験体およびその周囲を通過するX線の照射エネルギーを蓄積することで、被験体のX線画像を記録するものである。この輝尽性蛍光体に、可視光線などの励起光を照射すると、蓄積されたエネルギーが解放され、輝尽発光が生じる。この現象を利用して、輝尽性蛍光体プレートに記録された画像の読み取りや消去を読取部26で行う。
【0041】
読取部26は、励起光発生器、光電変換素子、A/D変換器等から構成され、コントローラ1から通信制御部24を介して入力される制御信号に応じて、輝尽性蛍光体層を形成した撮影パネル25に励起光を照射して走査し、撮影パネル25から放射された蛍光を光電変換して画像信号を生成する。さらに、読取部26は画像信号をA/D変換し、変換された画像データを原画像データとして制御部21に出力する。また、読取部26は、消去光を出射して、輝尽性蛍光体プレートに残存する画像データを消去する。なお、画像信号の読み取りは輝尽性蛍光体層を使用した上記の方法に限らず、半導体検出器を用いたFPD(Flat Panel Detector)を使用した方法であってもよい。
【0042】
記憶部27は、HDD(Hard Disc Drive)や不揮発性の半導体メモリ等により構成され、制御部21で実行されるリーダ制御プログラム及び処理結果等を記憶する。
【0043】
次に、リーダ4は、上述したリーダ2,3と略同一の構成によってなるため、同一の構成部には対応する符号を付して、詳細な図示及び説明を省略する。具体的に、リーダ4は、制御部41、操作部42、放射線源43、通信制御部44、読取部46、記憶部47等により構成されている。また、リーダ4は、撮影パネルを備えず、図1に示すように着脱可能なカセッテ5を接続するためのカセッテ保持部45を備えている。
【0044】
カセッテ保持部45は、リーダ4にカセッテ5をセットするための保持手段である。また、カセッテ5は、撮影台にセットされた状態で放射線源43から出射されたX線のうち人体などの被験体およびその周囲を通過するX線の照射エネルギーを蓄積することで、被験体のX線画像を記録するものである。この輝尽性蛍光体に、可視光線などの励起光を照射すると、蓄積されたエネルギーが解放され、輝尽発光が生じる。この現象を利用して、輝尽性蛍光体プレートに記録された画像の読み取りや消去を読取部46で行う。
【0045】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図2のコントローラ1により実行される読取画像表示処理について図4に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、本処理では、リーダ2,3,4に対して医用画像読取動作を同時に行わせる場合について説明する。
【0046】
図4において、コントローラ1内の制御部11は、外部のオーダー端末やオペレータから入力されたオーダー情報に基づいて、通信制御部14から各リーダ2,3,4に対して医用画像読取指示をネットワークNを介して同時に送信し(ステップS1)、その医用画像読取指示に対する各リーダ2,3,4から送信される読取動作応答の受信を確認する(ステップS2)。ここで、各リーダ2,3,4では、コントローラ1からの医用画像読取指示に応じた読取動作が開始され、その読み取られた医用画像データがネットワークNを介してパケット単位でコントローラ1に送信される。
【0047】
各リーダ2,3,4から送信される読取動作応答の受信を確認すると(ステップS2:OK)、制御部11は、図5に示すモニタ画面121を表示部13に表示する(ステップS3)。
【0048】
図5に示すモニタ画面121において、制御部11は、入力されたオーダ情報に基づいて画面上部に患者ID、患者氏名、性別、生年月日の患者情報を表示し、その右側にそれらの患者情報を修正する修正画面に遷移する患者修正ボタン121aを表示する。また、患者情報の下部に、オーダ情報に含まれる撮影条件を修正する修正画面に遷移する条件修正ボタン121b、医用画像を読み取るリーダを立位型、臥位型、カセッテ型の中から指定するリーダ指定ボタン121cを表示する。
【0049】
また、画面中央には患者のオーダ情報を、オーダアイコン121dにより登録されている順番で左側を先頭としてオーダ番号とともに一覧表示する。オーダアイコン121d上には簡単な記号や図形で撮影条件や出力条件等を表示し、撮影技師が容易にオーダ情報の登録内容を把握できるように表示制御する。例えば「頭蓋骨−正面」の表示により撮影部位、撮影方向の撮影条件を示し、「A」の表示により回転、反転状態の出力条件を示す。また、各オーダアイコン121dの上部にはそのオーダ情報に対応付けられた各リーダ2,3,4の医用画像を表示する領域を設けている。
【0050】
ここでは、図中の左端がリーダ2の医用画像表示領域、その右隣がリーダ3の医用画像表示領域、更にその右隣がリーダ4の医用画像表示領域としており、右端の医用画像表示領域は未使用のため、使用不可の状態で表示されているものとする。
【0051】
また、図中の各オーダアイコン121dの下側には、各リーダ2,3,4の医用画像読取動作を指示する指示ボタンとして、「NG」ボタン121eと「OK」ボタン121fが表示されている。「NG」ボタン121eは、リーダ2,3,4の医用画像読取動作が異常で中断する際に操作し、「OK」ボタン121fは、リーダ2,3,4の医用画像読取動作が正常で終了する際に操作する。
【0052】
また、図中の「一画面形式」121gは、各リーダ2,3,4の読取画像のうち一つの読取画像のみを表示する際に操作し、「読取中止」ボタン121hは、各リーダ2,3,4の医用画像読取動作を一括して中止する際に操作し、「読取終了」ボタン121iは、各リーダ2,3,4の医用画像読取動作を一括して終了する際に操作する。
【0053】
図4に戻り、次いで、制御部11は、通信制御部14を介して各リーダ2,3,4から、パケット単位で送信される各医用画像データの受信を同時に開始すると(ステップS4)、そのパケット単位の各医用画像データを画像表示信号に各々変換して表示部13に順次出力して(ステップS5)、各リーダ2,3,4から同時に送信される医用画像データをモニタ画面121内の各画像表示枠に同時表示させるとともに、パケット単位の受信に応じた医用画像のモニタ表示を順次行う(ステップS6)。
【0054】
この時の医用画像表示の具体例を図6に示す。図6では、リーダ2から受信した医用画像データに基づく頭蓋骨の表示が終了し、リーダ3から受信した医用画像データに基づく胸部正面(P→A)の画像表示が表示中であり、リーダ4から受信した医用画像データに基づく胸部正面(P→A)の画像表示が未表示状態であることを示している。
【0055】
すなわち、本実施の形態の医用画像モニタ表示では、各リーダ2,3,4から同時に送信される複数の医用画像データをパケット単位で受信し、受信したパケット単位の医用画像データを直ちに画像表示信号に変換して、モニタ画面121内の各リーダ2,3,4に対応する画像表示枠に同時に表示するとともに、全ての医用画像データの受信を終了する前であっても、医用画像の部分表示を直ちに開始するところに特徴がある。
【0056】
図4に戻り、次いで、制御部11は、図5に示した各リーダ2,3,4の医用画像読取動作を指示する指示ボタンである「NG」ボタン121e又は「OK」ボタン121fの指示操作の有無を判別する(ステップS7)。指示操作が有り(ステップS7:Yes)、その指示操作が「NG」であった場合(ステップS10:NG)、制御部11は、「NG」指示されたリーダの読取動作中断指示をネットワークNを介して対応するリーダ2,3又は4に送信して読取動作を中断させ、ステップS1に戻って、中断したリーダに対する撮影条件の再調整等を行わせて画像読取指示を再度送信する。
【0057】
また、指示操作が有り(ステップS7:Yes)、その指示操作が「OK」であった場合(ステップS10:OK)、制御部11は、ステップS9に移行して、「読取中止」ボタン121h又は「読取終了」ボタン121iの指示操作の有無を判別する。
【0058】
「読取中止」ボタン121hが指示操作されると(ステップS11:中止)、制御部11は、医用画像読取動作中止指示をネットワークNを介して各リーダ2,3,4に同時に送信して、一括して読取動作を中止させ、ステップS1に戻って、各リーダ2,3,4の撮影条件の再調整等を行わせて画像読取指示を再度同時送信する。
【0059】
また、「読取終了」ボタン121iが指示操作されると(ステップS11:終了)、制御部11は、医用画像読取動作終了指示をネットワークNを介して各リーダ2,3,4に同時に送信して、本読取画像表示処理を終了する。
【0060】
また、ステップS7において「NG」ボタン121e又は「OK」ボタン121fの指示操作がない場合、制御部11は、ステップS8に移行して、各リーダ2,3,4から送信される医用画像データの受信が終了したか否かを確認する。各リーダ2,3,4から送信される医用画像データの受信が終了していなければ、制御部11は、ステップS4に戻り、各リーダ2,3,4から送信される医用画像データの受信とモニタ画面121内の各画像表示枠に対する医用画像表示処理を継続する。各リーダ2,3,4から送信される医用画像データの受信が終了していれば、制御部11は、「読取中止」ボタン121h又は「読取終了」ボタン121iの指示操作の判別処理に移行する(ステップS9)。
【0061】
各リーダ2,3,4から送信される医用画像データの受信が終了すると、図7に示すように、モニタ画面121内の各リーダ2,3,4の画像表示枠における医用画像の表示が終了する。
【0062】
以上のように、本実施の形態の医用画像システム100では、コントローラ1がネットワークNを介して接続された3台のリーダ2,3,4に対して読取動作の開始を同時に指示した場合、コントローラ1は、各リーダ2,3,4からパケット単位で送信される複数の医用画像データを受信し、受信したパケット単位の医用画像データを直ちに画像表示信号に変換して、モニタ画面121内の各リーダ2,3,4に対応する画像表示枠に同時に表示するとともに、全ての医用画像データの受信を終了する前であっても、医用画像の部分表示を直ちに開始する。
【0063】
したがって、コントローラ1を操作するオペレータは、複数のリーダ2,3,4の読取動作状態を同時に把握でき、モニタ画面121において従来よりも迅速に各医用画像の一部を確認できるため、各リーダ2,3,4の読取動作が正常に行われているか否かを直ちに判断でき、医用画像システム100の運用効率を向上できる。
【0064】
また、モニタ画面121では、リーダ2,3,4毎に医用画像読取動作を中断又は終了させる「NG」ボタン121eと「OK」ボタン121fを個別に設けたため、複数のリーダ2,3,4が医用画像読取動作を実行中であっても、異常動作や撮影の失敗に気が付いた場合に、リーダ2,3,4毎に読取動作を中断させることができ、読取動作が正常終了したリーダ2,3,4毎に読取動作を終了させることができ、オペレータの操作性の向上を図ることができる。
【0065】
さらに、モニタ画面121では、複数のリーダ2,3,4に対して一括して医用画像読取動作を指示する「読取中止」ボタン121hと「読取終了」ボタン121iを設けたため、複数のリーダ2,3,4が医用画像読取動作を実行中であっても、同時に読取動作を中止させることができ、また、同時に読取動作を終了させることができ、オペレータの操作性の向上を図ることができる。
【0066】
なお、上記実施の形態では、医用画像システム100として1台のコントローラ1に3台のリーダ2,3,4を接続した場合を示したが、本発明はリーダの台数を限定するものではない。また、モニタ画面121の画面レイアウトなども特に限定するものではなく、適宜変更しても良い。
【0067】
【発明の効果】
請求項1、請求項5又は請求項6記載の発明によれば、複数の医用画像読取装置の読取動作状態を同時に把握できる。
【0068】
請求項2記載の発明によれば、複数の医用画像読取装置が医用画像読取動作を実行中であっても、異常動作や撮影の失敗に気が付いた場合に、医用画像読取装置毎に読取動作を中断させることができ、読取動作が正常終了した医用画像読取装置毎に読取動作を終了させることができ、操作性の向上を図ることができる。
【0069】
請求項3記載の発明によれば、複数の医用画像読取装置が医用画像読取動作を実行中であっても、同時に読取動作を中止させることができ、また、同時に読取動作を終了させることができ、操作性の向上を図ることができる。
【0070】
請求項4記載の発明によれば、従来よりも迅速に各医用画像の一部を確認できるため、各医用画像読取装置の読取動作が正常に行われているか否かを直ちに判断でき、複数の医用画像読取装置の運用効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態における医用画像システム100の全体構成を示す図である。
【図2】図1のコントローラ1の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図1のリーダ2の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】図2のコントローラ1により実行される読取画像表示処理を示すフローチャートである。
【図5】図4の読取画像表示処理において図2の表示部13に表示されるモニタ画面121の表示例を示す図である。
【図6】図4の読取画像表示処理によりモニタ画面121において複数の医用画像を表示途中の状態を示す図である。
【図7】図4の読取画像表示処理によりモニタ画面121において複数の医用画像の表示を終了した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 コントローラ
2,3,4 リーダ
11 制御部
12 入力部
13 表示部
14 通信制御部
15 RAM
16 記憶部
17 画像処理部
18 バス
23,33,34 放射線源
100 医用画像システム
【発明の属する技術分野】
本発明は、医用画像読取装置から医用画像データを取得して画像処理や表示処理を行う医用画像制御装置、医用画像制御方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、医療分野においては、放射線画像情報を用いた診断の効率化を図るため、輝尽性蛍光体を利用した医用画像読取システムが多く用いられるようになってきた。この輝尽性蛍光体を利用した医用画像読取システムでは、被写体(患者)を透過した放射性エネルギーの一部が輝尽性蛍光体の内部に蓄積され、その蓄積されたエネルギーが所定波長のレーザー光で励起されて発生する輝尽光がCCD等の光電変換手段で読み取られ、その読み取り信号がA/D変換されてデジタルデータ化されて医用画像データとして出力される。
【0003】
また、複数の医用画像読取装置と、これら複数の医用画像読取装置を制御するコントローラとをネットワークに接続し、コントローラから複数の医用画像読取装置を集中制御する医用画像読取システムが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の医用画像読取システムにあっては、コントローラが複数の医用画像読取装置で同時に読取動作を実行させた場合、同時に読み取られた医用画像データを同時にモニタ表示する表示機能は提案されていないため、各医用画像読取装置の動作状態を同時に確認できないという問題があった。
【0005】
また、コントローラが複数の医用画像読取装置で同時に読取動作を実行させて、同時に読み取られた医用画像データを同時にモニタ表示する合、モニタ表示される各医用画像の結果を見て各医用画像読取装置の読取動作を確認指示したり、一括して全読取動作を確認指示する機能もなかったため、コントローラ側のオペレータによる読取動作の確認操作が煩雑であった。
【0006】
さらに、コントローラが医用画像読取装置で読み取られた医用画像データをモニタ表示する際に、医用画像読取装置から送信される医用画像データを全て受信してから、画像処理を施してモニタ画面に表示するようにしていたため、コントローラを操作するオペレータである撮影技師は、医用画像データが全て受信されて表示されるまで読取画像を確認できなかった。
【0007】
このため、オペレータがモニタ表示された医用画像により読取動作が良いか悪いか判断するまでに時間がかかり、再度読取動作を開始するまでの時間を長引かせるため、医用画像読取システム全体の処理効率を低下させるとともに、被写体である患者に対しても医用画像撮影に係る負担を増大させるという問題があった。
【0008】
本発明の課題は、複数の医用画像読取装置を同時に読取動作させる場合に、同時に読み取られる医用画像データをコントローラ側の同一のモニタ画面内で同時に表示して、コントローラ側のオペレータによる読取動作の判断を迅速化させて、医用画像読取システムの運用効率を向上させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
ネットワークを介して接続された複数の医用画像読取装置を制御する医用画像制御装置において、
前記複数の医用画像読取装置に対して医用画像読取動作の実行指示を前記ネットワークを介して同時に送信し、該複数の医用画像読取装置から該ネットワークを介して送信される複数の医用画像データを受信する通信手段と、
前記通信手段により受信された複数の医用画像データを同一画面内に個別に表示する表示手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0010】
請求項5記載の発明は、
ネットワークを介して接続された複数の医用画像読取装置を制御する医用画像制御方法において、
前記複数の医用画像読取装置に対して医用画像読取動作の実行指示を前記ネットワークを介して同時に送信する送信工程と、
前記複数の医用画像読取装置から該ネットワークを介して送信される複数の医用画像データを受信する受信工程と、
前記受信された複数の医用画像データを表示手段の同一画面内に個別に表示する表示工程と、
を含むことを特徴としている。
【0011】
請求項6記載の発明は、
ネットワークを介して接続された複数の医用画像読取装置を制御するコンピュータに、
前記複数の医用画像読取装置に対して医用画像読取動作の実行指示を前記ネットワークを介して同時に送信させる機能と、
前記複数の医用画像読取装置から該ネットワークを介して送信される複数の医用画像データを受信させる機能と、
前記受信された複数の医用画像データを表示手段の同一画面内に個別に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0012】
したがって、請求項1、請求項5又は請求項6記載の発明によれば、複数の医用画像読取装置の読取動作状態を同時に把握できる。
【0013】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の医用画像制御装置において、前記表示手段に表示される各医用画像に対応する前記医用画像読取装置の医用画像読取動作を個別に指示する指示手段を備え、前記通信手段は、前記指示手段の指示に応じて対応する前記医用画像読取装置に医用画像読取動作指示を前記ネットワークを介して送信することを特徴としている。
【0014】
したがって、請求項2記載の発明によれば、複数の医用画像読取装置が医用画像読取動作を実行中であっても、異常動作や撮影の失敗に気が付いた場合に、医用画像読取装置毎に読取動作を中断させることができ、読取動作が正常終了した医用画像読取装置毎に読取動作を終了させることができ、操作性の向上を図ることができる。
【0015】
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の医用画像制御装置において、前記複数の医用画像読取装置における医用画像読取動作を一括指示する指示手段を表示し、前記通信手段は、前記指示手段の指示に応じて前記複数の医用画像読取装置に対して医用画像読取動作指示を前記ネットワークを介して同時に送信することを特徴としている。
【0016】
したがって、請求項3記載の発明によれば、複数の医用画像読取装置が医用画像読取動作を実行中であっても、同時に読取動作を中止させることができ、また、同時に読取動作を終了させることができ、操作性の向上を図ることができる。
【0017】
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の医用画像制御装置において、前記表示手段は、前記通信手段により受信された複数の医用画像データを、その受信された医用画像データから前記同一画面内に順次個別に表示することを特徴としている。
【0018】
したかって、請求項4記載の発明によれば、従来よりも迅速に各医用画像の一部を確認できるため、各医用画像読取装置の読取動作が正常に行われているか否かを直ちに判断でき、複数の医用画像読取装置の運用効率を向上できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1〜図7は、本発明を適用した医用画像読取システムの一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1は、本実施の形態における医用画像読取システム100の全体構成を示す図である。
図1において、医用画像システム100は、制御装置として機能するコントローラ1、患者を立った姿勢で撮影する立位型医用画像撮影装置(本明細書中、「リーダ」と省略する)2、患者を寝かせた姿勢で撮影する臥位型医用画像撮影装置3、輝尽性蛍光体シートを内部に収容したカセッテを使用するカセッテ型医用画像撮影装置4がネットワークNを介して接続されている。
【0020】
ネットワークNは、電話回線、ISDN回線、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線等の各種通信回線により構築されるネットワークであるが、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネット等の様々な回線形態を適用することが可能である。なお、本実施の形態では、医用画像撮影システム100を構成する各装置は、ネットワークNを介して接続されるとして説明するが、これに限らずSCSI規格などのケーブルCで接続されることとしてもよい。
【0021】
コントローラ1は、ネットワークNを介して、別室(撮影室)に設置された複数のリーダ2〜4と接続され、オペレータからの指示に応じて、複数のリーダ2〜4を同時に制御して、医用画像の撮影処理を並行して行う。また、コントローラ1は、リーダ2〜4により同時に撮影された医用画像データをネットワークNを介して同時に受信して、画像処理、表示処理等を並行して実行する。
【0022】
リーダ2は、X線照射部23(図1参照)を備え、立位による撮影を行う立位型医用画像撮影装置であり、ネットワークNを介して接続されるコントローラ1から入力される指示によりX線照射部22からX線を照射する。また、この照射線エネルギーの一部が後述する輝尽性蛍光体プレートに蓄積され、この撮影パネルにレーザ光等の励起光を照射して、順次輝尽発光させ、この輝尽発光光を光電変換手段により読み取って画像信号を出力る。そして、リーダ2は、得られた画像信号をA/D変換して、医用画像データとしてコントローラ1に送信する。さらに、リーダ2は、画像信号を読み取った後の輝尽性蛍光体プレートに消去光を照射して、このプレートに残留する放射線エネルギーを放出させ、次の撮影に備える。
【0023】
リーダ3は、X線照射部33(図1参照)を備え、臥位による撮影を行う臥位型医用画像撮影装置であり、リーダ2と同様の手順によって、ネットワークNを介して接続するコントローラ1から入力される指示に従って医用画像の撮影を行い、得られた画像信号をA/D変換して、医用画像データとしてコントローラ1に送信する。
【0024】
リーダ4は、X線照射部43(図1参照)を備え、臥位による撮影を行う臥位型医用画像撮影装置であるが、リーダ2及びリーダ3とは異なり、装置本体に着脱可能なカセッテを使用するカセッテタイプの装置である。カセッテは、放射線エネルギーの一部を蓄積する輝尽性蛍光体シートを内蔵しており、放射線源から照射され、照射線源とカセッテとの間に配置される被験体を透過した照射エネルギーの一部を上記輝尽性蛍光体シートに蓄積する。そして、リーダ4は、輝尽性蛍光体シートに励起光を照射し、これによりシートから発光される輝尽光を光電変換し、得られた画像信号をA/D変換して、医用画像データとしてコントローラ1に送信する。
【0025】
次に、医用画像システム100を構成する各部について、図を参照して詳細に説明する。
図2は、コントローラ1の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、コントローラ1は、制御部11、入力部12、表示部13、通信制御部14、RAM15、記憶部16、画像処理部17により構成され、各部はバス18により接続されている。
【0026】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶部16に記憶されているシステムプログラムや各種制御プログラムを読み出してRAM15に展開し、該制御プログラムに従って各部の動作を制御してコントローラ1としての機能を発揮する。また、制御部11は、RAM15に展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM15に一時記憶させるとともに、表示部13に表示させる。制御部11は、具体的には、記憶部16に記憶された撮影管理処理プログラムに従って、後述する読取画像表示処理(図4参照)を実行する。
【0027】
読取画像表示処理において、制御部11は、各リーダ2,3,4に対して同時に読取動作の開始を指示し、各リーダ2,3,4からの読取動作開始応答を確認すると、各リーダ2,3,4に対応して画像表示枠を設定したモニタ画面121(図5参照)を表示部13に表示し、通信制御部14を介して各リーダ2,3,4から、例えば、パケット単位で送信される各医用画像データの受信を同時に開始すると、そのパケット単位の各医用画像データを画像表示信号に各々変換して表示部13に順次出力して、各リーダ2,3,4から同時に送信される医用画像データをモニタ画面121内の各画像表示枠に同時表示させるとともに、パケット単位の受信に応じた医用画像のモニタ表示を順次行う。
【0028】
入力部12は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードを含み、このキーボードで押下されたキーに対応する押下信号を制御部11に出力する。なお、入力部12は、必要に応じてマウス、タッチパネル等のポインティングデバイスや、その他の入力装置を備えることとしてもよい。
【0029】
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等により構成され、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、入力部13からの入力指示やデータ等を表示部13に表示させる。
【0030】
通信制御部14は、LANアダプタ、モデム又はTA(Terminal Adapter)等によって構成され、専用線、或いはISDN回線等から構成されたネットワークNに接続された各リーダ2,3,4との間の通信を制御する。通信制御部14は、リーダ2,3,4から医用画像データを受信すると、バス18を介して制御部11に出力する。
【0031】
RAM(Random Access Memory)15は、制御部11により実行される各種処理において、記憶部16から読み出されたシステムプログラム、各種処理プログラム、処理中の医用画像データ等を一時的に記憶する一時記憶領域を形成する。
【0032】
記憶部16は、HDD(Hard Disc Drive)や不揮発性の半導体メモリ等により構成され、制御部1で実行されるシステムプログラム、当該システムプログラムに対応する各種処理プログラム及び処理結果等を記憶する。これらの各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部11は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0033】
画像処理部17は、制御部11からの指示入力に従って、医用画像データに周波数処理、階調処理、回転処理、拡大・縮小処理等の各種画像処理を施す。この他に、画像処理部17は、所定の符号化方式で圧縮する圧縮処理や、圧縮された画像データを復号化して伸長する伸長処理を実行する。
【0034】
次に、図3を参照して図1に示した立位型のリーダ2の機能的構成について詳細に説明する。なお、リーダ3については、外観がベッド形状に変わるだけでその機能的構成はリーダ2と同一であるので、各構成部には対応する符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0035】
図3に示すように、リーダ2は、制御部21、操作部22、放射線源23、通信制御部24、撮影パネル25、読取部26、記憶部27により構成され、各部はバス28により接続されている。また、図示はしないが、リーダ3も同様に、制御部31、操作部32、放射線源33、通信制御部34、撮影パネル35、読取部36、記憶部37等により構成されている。
【0036】
制御部21は、プログラム実行用のメモリを内蔵し、操作部22又はコントローラ1から入力される指示に応じて、記憶部27に記憶されているリーダ制御プログラムを読み出して実行し、リーダ2の各部を制御する。制御部21は、操作部22又はコントローラ1から撮影指示が入力されると、放射線源23を制御して放射線の照射を行わせる。また、制御部21は、コントローラ1から入力される画像読み取りサイズ、読み取りの向き、読み取り位置等の撮影条件に基づいて、読取部26の画像読取動作を制御するとともに、パネル駆動部25を制御して、撮影パネル25aを読み取り位置に移動させる。
【0037】
操作部22は、テンキー、カーソルキー、各種機能キー等を備える操作パネルにより構成され、この操作パネルにおいて押下されたキーに対応する押下信号を制御部21に出力する。また、この押下信号は操作信号として通信制御部24を介してコントローラ1に出力される。
【0038】
放射線源23は、技師により操作部22又はコントローラ1から撮影指示が入力されると、コントローラ1から指示された放射線量、照射タイミングに基づいて、被検体に対して放射線を円錐状に照射する。
【0039】
通信制御部24は、LANアダプタ、モデム又はTA(Terminal Adapter)等によって構成され、専用線、或いはISDN回線等から構成されたネットワークNに接続されたコントローラ1との間の通信を制御する。通信制御部24は、コントローラ1から入力された制御信号を制御部21に出力するとともに、読取部26から入力された画像データ及び操作部23から入力された操作信号をコントローラ1に送信する。
【0040】
パネル駆動部25は、コントローラ1から入力される制御信号に応じて、撮影パネル25aを所定の読み取り位置に移動させる。撮影パネル25aは、撮影台(図示せず)に予め輝尽性蛍光体プレートが内蔵された状態で構成され、放射線源23から出射されたX線のうち人体などの被験体およびその周囲を通過するX線の照射エネルギーを蓄積することで、被験体のX線画像を記録するものである。この輝尽性蛍光体に、可視光線などの励起光を照射すると、蓄積されたエネルギーが解放され、輝尽発光が生じる。この現象を利用して、輝尽性蛍光体プレートに記録された画像の読み取りや消去を読取部26で行う。
【0041】
読取部26は、励起光発生器、光電変換素子、A/D変換器等から構成され、コントローラ1から通信制御部24を介して入力される制御信号に応じて、輝尽性蛍光体層を形成した撮影パネル25に励起光を照射して走査し、撮影パネル25から放射された蛍光を光電変換して画像信号を生成する。さらに、読取部26は画像信号をA/D変換し、変換された画像データを原画像データとして制御部21に出力する。また、読取部26は、消去光を出射して、輝尽性蛍光体プレートに残存する画像データを消去する。なお、画像信号の読み取りは輝尽性蛍光体層を使用した上記の方法に限らず、半導体検出器を用いたFPD(Flat Panel Detector)を使用した方法であってもよい。
【0042】
記憶部27は、HDD(Hard Disc Drive)や不揮発性の半導体メモリ等により構成され、制御部21で実行されるリーダ制御プログラム及び処理結果等を記憶する。
【0043】
次に、リーダ4は、上述したリーダ2,3と略同一の構成によってなるため、同一の構成部には対応する符号を付して、詳細な図示及び説明を省略する。具体的に、リーダ4は、制御部41、操作部42、放射線源43、通信制御部44、読取部46、記憶部47等により構成されている。また、リーダ4は、撮影パネルを備えず、図1に示すように着脱可能なカセッテ5を接続するためのカセッテ保持部45を備えている。
【0044】
カセッテ保持部45は、リーダ4にカセッテ5をセットするための保持手段である。また、カセッテ5は、撮影台にセットされた状態で放射線源43から出射されたX線のうち人体などの被験体およびその周囲を通過するX線の照射エネルギーを蓄積することで、被験体のX線画像を記録するものである。この輝尽性蛍光体に、可視光線などの励起光を照射すると、蓄積されたエネルギーが解放され、輝尽発光が生じる。この現象を利用して、輝尽性蛍光体プレートに記録された画像の読み取りや消去を読取部46で行う。
【0045】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図2のコントローラ1により実行される読取画像表示処理について図4に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、本処理では、リーダ2,3,4に対して医用画像読取動作を同時に行わせる場合について説明する。
【0046】
図4において、コントローラ1内の制御部11は、外部のオーダー端末やオペレータから入力されたオーダー情報に基づいて、通信制御部14から各リーダ2,3,4に対して医用画像読取指示をネットワークNを介して同時に送信し(ステップS1)、その医用画像読取指示に対する各リーダ2,3,4から送信される読取動作応答の受信を確認する(ステップS2)。ここで、各リーダ2,3,4では、コントローラ1からの医用画像読取指示に応じた読取動作が開始され、その読み取られた医用画像データがネットワークNを介してパケット単位でコントローラ1に送信される。
【0047】
各リーダ2,3,4から送信される読取動作応答の受信を確認すると(ステップS2:OK)、制御部11は、図5に示すモニタ画面121を表示部13に表示する(ステップS3)。
【0048】
図5に示すモニタ画面121において、制御部11は、入力されたオーダ情報に基づいて画面上部に患者ID、患者氏名、性別、生年月日の患者情報を表示し、その右側にそれらの患者情報を修正する修正画面に遷移する患者修正ボタン121aを表示する。また、患者情報の下部に、オーダ情報に含まれる撮影条件を修正する修正画面に遷移する条件修正ボタン121b、医用画像を読み取るリーダを立位型、臥位型、カセッテ型の中から指定するリーダ指定ボタン121cを表示する。
【0049】
また、画面中央には患者のオーダ情報を、オーダアイコン121dにより登録されている順番で左側を先頭としてオーダ番号とともに一覧表示する。オーダアイコン121d上には簡単な記号や図形で撮影条件や出力条件等を表示し、撮影技師が容易にオーダ情報の登録内容を把握できるように表示制御する。例えば「頭蓋骨−正面」の表示により撮影部位、撮影方向の撮影条件を示し、「A」の表示により回転、反転状態の出力条件を示す。また、各オーダアイコン121dの上部にはそのオーダ情報に対応付けられた各リーダ2,3,4の医用画像を表示する領域を設けている。
【0050】
ここでは、図中の左端がリーダ2の医用画像表示領域、その右隣がリーダ3の医用画像表示領域、更にその右隣がリーダ4の医用画像表示領域としており、右端の医用画像表示領域は未使用のため、使用不可の状態で表示されているものとする。
【0051】
また、図中の各オーダアイコン121dの下側には、各リーダ2,3,4の医用画像読取動作を指示する指示ボタンとして、「NG」ボタン121eと「OK」ボタン121fが表示されている。「NG」ボタン121eは、リーダ2,3,4の医用画像読取動作が異常で中断する際に操作し、「OK」ボタン121fは、リーダ2,3,4の医用画像読取動作が正常で終了する際に操作する。
【0052】
また、図中の「一画面形式」121gは、各リーダ2,3,4の読取画像のうち一つの読取画像のみを表示する際に操作し、「読取中止」ボタン121hは、各リーダ2,3,4の医用画像読取動作を一括して中止する際に操作し、「読取終了」ボタン121iは、各リーダ2,3,4の医用画像読取動作を一括して終了する際に操作する。
【0053】
図4に戻り、次いで、制御部11は、通信制御部14を介して各リーダ2,3,4から、パケット単位で送信される各医用画像データの受信を同時に開始すると(ステップS4)、そのパケット単位の各医用画像データを画像表示信号に各々変換して表示部13に順次出力して(ステップS5)、各リーダ2,3,4から同時に送信される医用画像データをモニタ画面121内の各画像表示枠に同時表示させるとともに、パケット単位の受信に応じた医用画像のモニタ表示を順次行う(ステップS6)。
【0054】
この時の医用画像表示の具体例を図6に示す。図6では、リーダ2から受信した医用画像データに基づく頭蓋骨の表示が終了し、リーダ3から受信した医用画像データに基づく胸部正面(P→A)の画像表示が表示中であり、リーダ4から受信した医用画像データに基づく胸部正面(P→A)の画像表示が未表示状態であることを示している。
【0055】
すなわち、本実施の形態の医用画像モニタ表示では、各リーダ2,3,4から同時に送信される複数の医用画像データをパケット単位で受信し、受信したパケット単位の医用画像データを直ちに画像表示信号に変換して、モニタ画面121内の各リーダ2,3,4に対応する画像表示枠に同時に表示するとともに、全ての医用画像データの受信を終了する前であっても、医用画像の部分表示を直ちに開始するところに特徴がある。
【0056】
図4に戻り、次いで、制御部11は、図5に示した各リーダ2,3,4の医用画像読取動作を指示する指示ボタンである「NG」ボタン121e又は「OK」ボタン121fの指示操作の有無を判別する(ステップS7)。指示操作が有り(ステップS7:Yes)、その指示操作が「NG」であった場合(ステップS10:NG)、制御部11は、「NG」指示されたリーダの読取動作中断指示をネットワークNを介して対応するリーダ2,3又は4に送信して読取動作を中断させ、ステップS1に戻って、中断したリーダに対する撮影条件の再調整等を行わせて画像読取指示を再度送信する。
【0057】
また、指示操作が有り(ステップS7:Yes)、その指示操作が「OK」であった場合(ステップS10:OK)、制御部11は、ステップS9に移行して、「読取中止」ボタン121h又は「読取終了」ボタン121iの指示操作の有無を判別する。
【0058】
「読取中止」ボタン121hが指示操作されると(ステップS11:中止)、制御部11は、医用画像読取動作中止指示をネットワークNを介して各リーダ2,3,4に同時に送信して、一括して読取動作を中止させ、ステップS1に戻って、各リーダ2,3,4の撮影条件の再調整等を行わせて画像読取指示を再度同時送信する。
【0059】
また、「読取終了」ボタン121iが指示操作されると(ステップS11:終了)、制御部11は、医用画像読取動作終了指示をネットワークNを介して各リーダ2,3,4に同時に送信して、本読取画像表示処理を終了する。
【0060】
また、ステップS7において「NG」ボタン121e又は「OK」ボタン121fの指示操作がない場合、制御部11は、ステップS8に移行して、各リーダ2,3,4から送信される医用画像データの受信が終了したか否かを確認する。各リーダ2,3,4から送信される医用画像データの受信が終了していなければ、制御部11は、ステップS4に戻り、各リーダ2,3,4から送信される医用画像データの受信とモニタ画面121内の各画像表示枠に対する医用画像表示処理を継続する。各リーダ2,3,4から送信される医用画像データの受信が終了していれば、制御部11は、「読取中止」ボタン121h又は「読取終了」ボタン121iの指示操作の判別処理に移行する(ステップS9)。
【0061】
各リーダ2,3,4から送信される医用画像データの受信が終了すると、図7に示すように、モニタ画面121内の各リーダ2,3,4の画像表示枠における医用画像の表示が終了する。
【0062】
以上のように、本実施の形態の医用画像システム100では、コントローラ1がネットワークNを介して接続された3台のリーダ2,3,4に対して読取動作の開始を同時に指示した場合、コントローラ1は、各リーダ2,3,4からパケット単位で送信される複数の医用画像データを受信し、受信したパケット単位の医用画像データを直ちに画像表示信号に変換して、モニタ画面121内の各リーダ2,3,4に対応する画像表示枠に同時に表示するとともに、全ての医用画像データの受信を終了する前であっても、医用画像の部分表示を直ちに開始する。
【0063】
したがって、コントローラ1を操作するオペレータは、複数のリーダ2,3,4の読取動作状態を同時に把握でき、モニタ画面121において従来よりも迅速に各医用画像の一部を確認できるため、各リーダ2,3,4の読取動作が正常に行われているか否かを直ちに判断でき、医用画像システム100の運用効率を向上できる。
【0064】
また、モニタ画面121では、リーダ2,3,4毎に医用画像読取動作を中断又は終了させる「NG」ボタン121eと「OK」ボタン121fを個別に設けたため、複数のリーダ2,3,4が医用画像読取動作を実行中であっても、異常動作や撮影の失敗に気が付いた場合に、リーダ2,3,4毎に読取動作を中断させることができ、読取動作が正常終了したリーダ2,3,4毎に読取動作を終了させることができ、オペレータの操作性の向上を図ることができる。
【0065】
さらに、モニタ画面121では、複数のリーダ2,3,4に対して一括して医用画像読取動作を指示する「読取中止」ボタン121hと「読取終了」ボタン121iを設けたため、複数のリーダ2,3,4が医用画像読取動作を実行中であっても、同時に読取動作を中止させることができ、また、同時に読取動作を終了させることができ、オペレータの操作性の向上を図ることができる。
【0066】
なお、上記実施の形態では、医用画像システム100として1台のコントローラ1に3台のリーダ2,3,4を接続した場合を示したが、本発明はリーダの台数を限定するものではない。また、モニタ画面121の画面レイアウトなども特に限定するものではなく、適宜変更しても良い。
【0067】
【発明の効果】
請求項1、請求項5又は請求項6記載の発明によれば、複数の医用画像読取装置の読取動作状態を同時に把握できる。
【0068】
請求項2記載の発明によれば、複数の医用画像読取装置が医用画像読取動作を実行中であっても、異常動作や撮影の失敗に気が付いた場合に、医用画像読取装置毎に読取動作を中断させることができ、読取動作が正常終了した医用画像読取装置毎に読取動作を終了させることができ、操作性の向上を図ることができる。
【0069】
請求項3記載の発明によれば、複数の医用画像読取装置が医用画像読取動作を実行中であっても、同時に読取動作を中止させることができ、また、同時に読取動作を終了させることができ、操作性の向上を図ることができる。
【0070】
請求項4記載の発明によれば、従来よりも迅速に各医用画像の一部を確認できるため、各医用画像読取装置の読取動作が正常に行われているか否かを直ちに判断でき、複数の医用画像読取装置の運用効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態における医用画像システム100の全体構成を示す図である。
【図2】図1のコントローラ1の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図1のリーダ2の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】図2のコントローラ1により実行される読取画像表示処理を示すフローチャートである。
【図5】図4の読取画像表示処理において図2の表示部13に表示されるモニタ画面121の表示例を示す図である。
【図6】図4の読取画像表示処理によりモニタ画面121において複数の医用画像を表示途中の状態を示す図である。
【図7】図4の読取画像表示処理によりモニタ画面121において複数の医用画像の表示を終了した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 コントローラ
2,3,4 リーダ
11 制御部
12 入力部
13 表示部
14 通信制御部
15 RAM
16 記憶部
17 画像処理部
18 バス
23,33,34 放射線源
100 医用画像システム
Claims (6)
- ネットワークを介して接続された複数の医用画像読取装置を制御する医用画像制御装置において、
前記複数の医用画像読取装置に対して医用画像読取動作の実行指示を前記ネットワークを介して同時に送信し、該複数の医用画像読取装置から該ネットワークを介して送信される複数の医用画像データを受信する通信手段と、
前記通信手段により受信された複数の医用画像データを同一画面内に個別に表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする医用画像制御装置。 - 前記表示手段の各表示枠内に表示される医用画像に対応する前記医用画像読取装置の医用画像読取動作を指示する指示手段を備え、
前記通信手段は、前記指示手段の指示に応じて対応する前記医用画像読取装置に医用画像読取動作指示を前記ネットワークを介して送信することを特徴とする請求項1記載の医用画像制御装置。 - 前記複数の医用画像読取装置における医用画像読取動作を一括指示する指示手段を表示し、
前記通信手段は、前記指示手段の指示に応じて前記複数の医用画像読取装置に対して医用画像読取動作指示を前記ネットワークを介して同時に送信することを特徴とする請求項1記載の医用画像制御装置。 - 前記表示手段は、前記通信手段により受信された複数の医用画像データを、その受信された医用画像データから前記同一画面内に順次個別に表示することを特徴とする請求項1記載の医用画像制御装置。
- ネットワークを介して接続された複数の医用画像読取装置を制御する医用画像制御方法において、
前記複数の医用画像読取装置に対して医用画像読取動作の実行指示を前記ネットワークを介して同時に送信する送信工程と、
前記複数の医用画像読取装置から該ネットワークを介して送信される複数の医用画像データを受信する受信工程と、
前記受信された複数の医用画像データを表示手段の同一画面内に個別に表示する表示工程と、
を含むことを特徴とする医用画像制御方法。 - ネットワークを介して接続された複数の医用画像読取装置を制御するコンピュータに、
前記複数の医用画像読取装置に対して医用画像読取動作の実行指示を前記ネットワークを介して同時に送信させる機能と、
前記複数の医用画像読取装置から該ネットワークを介して送信される複数の医用画像データを受信させる機能と、
前記受信された複数の医用画像データを表示手段の同一画面内に個別に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2002237693A JP2004073463A (ja) | 2002-08-16 | 2002-08-16 | 医用画像制御装置、医用画像制御方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004073463A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011108426A1 (ja) * | 2010-03-01 | 2011-09-09 | 富士フイルム株式会社 | 放射線画像取得装置、放射線画像撮影システム及び放射線画像撮影方法 |
-
2002
- 2002-08-16 JP JP2002237693A patent/JP2004073463A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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