JP2004072731A - モノポールアンテナ装置、通信システム及び移動体通信システム - Google Patents

モノポールアンテナ装置、通信システム及び移動体通信システム Download PDF

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Hirotaka Ishihara
石原 広隆
Koichi Ogawa
小川 晃一
Susumu Inatsugi
稲継 進
Tomoyuki Maeda
前田 友之
Atsushi Yamamoto
山本 温
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】トップローディング型モノポールアンテナ装置を低背化すると、トップローディング部の電極11と接地導体14との間で容量性の結合が大きくなり、それを打ち消すために電極11のサイズが大きくなるため、低背で小型のモノポールアンテナ装置を作ることができない。
【解決手段】接地導体14と、接地導体14と対向して設けられトップローディング部を構成する電極11と、給電点35と電極11とを接続する線状素子12と、電極11と接地導体14とを接続する短絡導体13とを備える。短絡導体13は第1のリアクタンス素子32を介して電極11と接地導体14とを接続し、及び/又は、線状素子は12第2のリアクタンス素子31を介して給電点35と電極11とを接続する。ここで、リアクタンス素子31,32の各リアクタンス値を調整することにより、低背で小型のモノポールアンテナ装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば移動体通信システムなどの通信システムに用いられるモノポールアンテナ装置、及び上記モノポールアンテナ装置を備えた通信システム又は移動体通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用のアンテナとしてモノポールアンテナ装置は一般的なアンテナである。モノポールアンテナ装置は線状のアンテナで、その長さは1/4波長又は3/4波長となることが多い。携帯電話機に用いられる900MHzの周波数の場合、1/4波長は83mmになり、3/4波長で249mmになり、車両のルーフ上又は車両内に置かれるアンテナ装置としては大きすぎる。そこで、モノポールアンテナ装置を低背化したものとして、トップローディング型モノポールアンテナ装置がある。
【0003】
図39は従来例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。このトップローディング型モノポールアンテナ装置は、円形平板形状のトップローディング電極11(以下、電極11という。)と、電極11と対向して設けられかつ中心に給電点35を有する円形平板形状の接地導体14と、上記電極11の中心と給電点35とを電気的に接続する線状素子12と、上記電極11の中心と異なる電極11上の点と接地導体14を電気的に接続する短絡導体13とを備えて構成される。ここで、給電点35に給電用同軸ケーブル30の中心導体が接続され、給電用同軸ケーブル30の接地導体は接地導体14に接続される。
【0004】
この従来例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、モノポールアンテナ装置の上部に円形平板形状の電極11を接続して構成したものである。円形平板形状の電極11を用いることで、周波数900MHzであれば1/4波長で83mmの高さが必要であったモノポールアンテナ装置の高さを30〜40mmに低背化できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
次いで、従来例に係る問題点であり、本発明が解決しようとする課題について以下に説明する。
【0006】
問題点の1点目は、アンテナ装置と、給電用同軸ケーブル30との間のインピーダンスの整合に関する課題である。トップローディング型モノポールアンテナ装置は、短絡導体13の本数を増やすと、アンテナ装置の入力インピーダンスを制御できるが、それにより当該アンテナ装置の共振周波数が高くなり、より低い周波数でのインピーダンス整合ができないという問題点があった。
【0007】
問題点の2点目は、円形平板形状の電極11の大きさに関する課題である。トップローディング型モノポールアンテナ装置を低背化すると、円形平板形状の電極11を大きくする必要がある。このことは小型化の観点から望ましくない。ここで、円形平板形状の電極11を大きくする必要性の理由を、図39のトップローディング型モノポールアンテナ装置において流れる各電流を示す縦断面図である図40を用いて以下に説明する。図40において、トップローディング型モノポールアンテナ装置には、線状素子12から円形平板形状の電極11に向かって線状素子12において電流21が流れ、当該電流21は電流22で示すように電極11においてその中央部から縁端部に向かってかつ接地導体14に対して平行に流れる。この場合、当該アンテナ装置の電界分布は電流21、電流22及び電流22と逆向きのイメージ電流23により生じる電界の和として考えられる。イメージ電流23は実際に存在する電流ではなく、接地導体14が無いものと仮定したときに等価な電界分布を得るための電流である。ここで、電流22とイメージ電流23との間の距離は、円形平板形状の電極11と接地導体14との間距離の2倍になる。すなわち、接地導体14を線対称として、電流22に対応するイメージ電流23が流れると仮定できる。
【0008】
トップローディング型モノポールアンテナ装置を低背化するということは、すなわち円形平板形状の電極11と接地導体14との間の距離を短くすることである。このとき、電流22とイメージ電流23との間の距離も短くなる。電流22による電界と、イメージ電流23により生じる電界の各符号は互いに逆となるから、距離が近くなることにより打ち消し合う電界も多くなる。打ち消された電界を補償するために線状素子12上を流れる電流21と、円形平板形状の電極11上を流れる電流22は増大する。ここで、入力インピーダンスを一定に保つためには電流の増加に対して抵抗成分の増加が必要となる。そのため、抵抗成分を増加するために円形平板形状の電極11が大きくなる。
【0009】
問題点の3点目は、使用可能な帯域に関する課題である。アンテナ装置の高さを低くすると、帯域幅が狭くなる。アンテナ装置を使用するアプリケーションにより使用される帯域幅は決まっており、そのため、そのため低くする高さにも制限があるという問題点があった。
【0010】
問題点の4点目は車両内設置に関する課題である。車両内設置するアンテナとしては特に小型形状が望ましい。通常のトップローディング型モノポールアンテナ装置は上述のようにアンテナを低背化すると、円形平板形状の電極11が大きくなり、接地導体14の必要な大きさも増大する。車両内では十分な接地導体14の大きさがとれないことが多いので、アンテナ装置を低背にする高さにも制限がある。従来例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置では、接地導体14の大きさの制約からアンテナ高が30〜40mmと高くなり、車載用として不向きであった。
【0011】
本発明の第1の目的は以上の問題点を解決し、従来例に比較してより低い高さで構成することができ、インピーダンス整合が可能であるトップローディング型モノポールアンテナ装置及びそれを備えた通信システム又は移動体通信システムを提供することにある。
【0012】
また、本発明の第2の目的は以上の問題点を解決し、従来例に比較してより低い高さで構成することができ、トップローディング部の大きさの増大を防止できるトップローディング型モノポールアンテナ装置及びそれを備えた通信システム又は移動体通信システムを提供することにある。
【0013】
さらに、本発明の第3の目的は以上の問題点を解決し、従来例に比較してより低い高さで構成することができ、より広い帯域幅を有するトップローディング型モノポールアンテナ装置及びそれを備えた通信システム又は移動体通信システムを提供することにある。
【0014】
またさらに、本発明の第4の目的は以上の問題点を解決し、従来例に比較して小型・軽量化でき、移動体の設置に適するトップローディング型モノポールアンテナ装置及びそれを備えた通信システム又は移動体通信システムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係るモノポールアンテナ装置は、接地導体と、上記接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する電極と、給電点と上記電極とを接続する線状素子と、上記電極と上記接地導体とを接続する短絡導体とを備えたトップローディング型モノポールアンテナ装置において、上記短絡導体は第1のリアクタンス素子を介して上記電極と上記接地導体とを接続することを特徴とする。
【0016】
また、第2の発明に係るモノポールアンテナ装置は、接地導体と、上記接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する電極と、給電点と上記電極とを接続する線状素子と、上記電極と上記接地導体とを接続する短絡導体とを備えたトップローディング型モノポールアンテナ装置において、上記線状素子は第2のリアクタンス素子を介して上記給電点と上記電極とを接続することを特徴とする。
【0017】
さらに、第3の発明に係るモノポールアンテナ装置は、接地導体と、上記接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する電極と、給電点と上記電極とを接続する線状素子と、上記電極と上記接地導体とを接続する短絡導体とを備えたトップローディング型モノポールアンテナ装置において、上記短絡導体は第1のリアクタンス素子を介して上記電極と上記接地導体とを接続し、上記線状素子は第2のリアクタンス素子を介して上記給電点と上記電極とを接続することを特徴とする。
【0018】
上記モノポールアンテナ装置において、上記接地導体は円形平板形状を有することを特徴とする。また、上記モノポールアンテナ装置において、上記電極が円形平板形状を有することを特徴とする。
【0019】
また、上記モノポールアンテナ装置において、上記電極と電気的に接続され、上記電極と可動電極との実効的な面積を変化することができるように移動可能に設けられた可動電極をさらに備えたことを特徴とする。
【0020】
さらに、上記モノポールアンテナ装置において、上記線状素子の両端の間に位置する中間位置と、上記接地導体とを接続する第1の短絡制御導体をさらに備えたことを特徴とする。
【0021】
またさらに、上記モノポールアンテナ装置において、上記短絡導体の両端の間に位置する中間位置と、上記接地導体とを接続する第2の短絡制御導体をさらに備えたことを特徴とする。
【0022】
また、上記モノポールアンテナ装置において、一端が上記接地導体に接続され、上記線状素子及び上記短絡導体と平行となるように設けられた第1の無給電素子をさらに備えたことを特徴とする。さらに、上記モノポールアンテナ装置において、一端が上記接地導体に接続され、上記線状素子及び上記短絡導体と平行となるようにそれぞれ設けられた複数の第1の無給電素子をさらに備えたことを特徴とする。
【0023】
さらに、上記モノポールアンテナ装置において、上記電極の外周縁端部から一定の距離だけ離れた位置に、第2の無給電素子の一部分が上記外周縁端部に沿うように設けられ、第2の無給電素子の一端が上記接地導体に接続された第2の無給電素子をさらに備えたことを特徴とする。
【0024】
また、上記モノポールアンテナ装置において、上記電極の外周縁端部に沿う、上記第2の無給電素子の一部分の長さは当該アンテナ装置の動作中心周波数における1/4波長の長さであることを特徴とする。
【0025】
さらに、上記モノポールアンテナ装置において、上記電極の外周縁端部から一定の距離だけ離れた位置に、第3の無給電素子が上記外周縁端部に沿うように設けられた第3の無給電素子をさらに備えたことを特徴とする。ここで、上記第3の無給電素子の長さは当該アンテナ装置の動作中心周波数における1/2波長の長さであることを特徴とする。
【0026】
またさらに、上記モノポールアンテナ装置において、複数の上記第2の無給電素子と、複数の上記第3の無給電素子とのうちの少なくとも一方をさらに備えたことを特徴とする。
【0027】
また、上記モノポールアンテナ装置において、上記第1のリアクタンス素子と上記第2のリアクタンス素子のうちの少なくとも一方は可変容量ダイオードにより構成され、
上記可変容量ダイオードに印加するためのバイアス電圧を発生する電圧制御回路をさらに備えたことを特徴とする。
【0028】
さらに、上記モノポールアンテナ装置において、上記第1のリアクタンス素子と上記第2のリアクタンス素子のうちの少なくとも一方はスイッチングダイオードにより構成され、
上記スイッチングダイオードに印加するためのバイアス電圧を発生する電圧制御回路をさらに備えたことを特徴とする。
【0029】
またさらに、上記モノポールアンテナ装置において、上記電極は、曲線形状の断面を有する形状を有することを特徴とする。
【0030】
第4の発明に係る通信システムは、無線受信機と、上記無線受信機に接続された、上記モノポールアンテナ装置とを備えたことを特徴とする。
【0031】
第5の発明に係る移動体通信システムは、移動体内に設置された無線受信機と、上記移動体の内部と外部のうちの少なくとも一方に設置されかつ上記無線受信機に接続された、上記モノポールアンテナ装置とを備えたことを特徴とする。
【0032】
上記移動体通信システムにおいて、上記モノポールアンテナ装置を、上記移動体のフロントウインドー又はリアウインドー近傍に設置するときにそれぞれ、上記モノポールアンテナ装置の短絡導体が上記線状素子に比較して上記フロントウインドー又は上記リアウインドーに近づくように上記モノポールアンテナ装置を設置したことを特徴とする。
【0033】
また、上記移動体通信システムにおいて、2個の上記モノポールアンテナ装置を移動体内に備え、一方の上記モノポールアンテナ装置の短絡導体が上記線状素子に比較して上記フロントウインドーに近づくように当該一方の上記モノポールアンテナ装置を設置する一方、他方の上記モノポールアンテナ装置の短絡導体が上記線状素子に比較して上記フロントウインドーに近づくように当該他方の上記モノポールアンテナ装置を設置したことを特徴とする。
【0034】
さらに、上記移動体通信システムにおいて、4個の上記モノポールアンテナ装置を移動体内に備え、一方の2個の上記モノポールアンテナ装置の短絡導体が上記線状素子に比較して上記フロントウインドーに近づくように当該一方の2個の上記モノポールアンテナ装置を設置する一方、他方の2個の上記モノポールアンテナ装置の短絡導体が上記線状素子に比較して上記フロントウインドーに近づくように当該他方の2個の上記モノポールアンテナ装置を設置したことを特徴とする。
【0035】
またさらに、上記移動体通信システムにおいて、上記移動体内に凹部を形成し、上記凹部内に上記モノポールアンテナ装置を設置し、上記凹部の開口部をレドームにより覆うことを特徴とする。
【0036】
第6の発明に係るモノポールアンテナ装置は、接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する第1の電極と、
給電点と上記第1の電極とを接続する線状給電素子と、
接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する第2の電極と、
給電点と上記第2の電極とを接続する線状無給電素子とを備え、
上記第1の電極と上記第2の電極を、電磁的に結合するように近接するように設けたことを特徴とする。
【0037】
上記モノポールアンテナ装置において、上記線状給電素子と上記第1の電極との間の接続点と、上記線状無給電素子と上記第2の電極との間の接続点のうちの少なくとも一方の接続点に、リアクタンス素子を挿入したことを特徴とする。
【0038】
また、上記モノポールアンテナ装置において、一端が開放され、他端が上記接地導体に接続された無給電素子をさらに備えたことを特徴とする。
【0039】
さらに、上記モノポールアンテナ装置において、一端が上記線状給電素子に接続され、他端が上記接地導体に接続された短絡制御素子をさらに備えたことを特徴とする。
【0040】
またさらに、上記モノポールアンテナ装置において、接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する少なくとも1つの別の第2の電極と、
給電点と上記別の第2の電極とを接続する少なくとも1つの別の線状無給電素子とをさらに備え、
上記第1の電極と上記別の第2の電極を、電磁的に結合するように近接するように設けたことを特徴とする。
【0041】
上記モノポールアンテナ装置において、上記第1のリアクタンス素子は、
(a)1つのキャパシタと、
(b)1つのインダクタと、
(c)キャパシタとインダクタの並列回路と、
(d)キャパシタとインダクタの直列回路と
のうちのいずれか1つにより構成されたことを特徴とする。
【0042】
また、上記モノポールアンテナ装置において、上記第2のリアクタンス素子は、
(a)1つのキャパシタと、
(b)1つのインダクタと、
(c)キャパシタとインダクタの並列回路と、
(d)キャパシタとインダクタの直列回路と
のうちのいずれか1つにより構成されたことを特徴とする。
【0043】
さらに、上記モノポールアンテナ装置において、上記リアクタンス素子は、
(a)1つのキャパシタと、
(b)1つのインダクタと、
(c)キャパシタとインダクタの並列回路と、
(d)キャパシタとインダクタの直列回路と
のうちのいずれか1つにより構成されたことを特徴とする。
【0044】
第7の発明に係る通信システムは、無線受信機と、上記無線受信機に接続された上記モノポールアンテナ装置とを備えたことを特徴とする。
【0045】
第8の発明に係る移動体通信システムは、移動体内に設置された無線受信機と、上記移動体の内部と外部のうちの少なくとも一方に設置されかつ上記無線受信機に接続された上記モノポールアンテナ装置とを備えたことを特徴とする。
【0046】
上記移動体通信システムにおいて、上記移動体は、車両、船舶又は飛行機であることを特徴とする。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。なお、図面においては、同様の部分については同一の符号を付している。
【0048】
第1の実施形態.
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図であり、図1(b)は図1(a)のトップローディング型モノポールアンテナ装置に等価な原型のアンテナ装置を示す構成図である。この第1の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、1点目のインピーダンスの整合に関する課題に対する解決手段を提供するものであり、当該アンテナ装置の構成について図1を参照して以下に説明する。
【0049】
図1(a)に図示される第1の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、図39に図示された従来例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置に比較して、以下の点が異なることを特徴としている。
(1)導体にてなる線状素子12のトップローディング電極11(従来例と同様に、電極11という。)側の一端は、リアクタンス素子31を介して電極11に電気的に接続される。具体的には、図1(a)に示すように、電極11の中心に円形孔を形成し、線状素子12の電極11側の一端を当該リアクタンス素子31の一端に接続し、その他端を電極11に接続する。
(2)短絡導体13の電極11側の一端は、リアクタンス素子32を介して電極11に電気的に接続される。具体的には、図1(a)に示すように、電極11の中心から離れた位置に円形孔を形成し、短絡導体13の電極11側の一端を当該リアクタンス素子32の一端に接続し、その他端を電極11に接続する。
【0050】
図1(a)において、当該実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、トップローディングのための円形平板形状の電極11と、電極11と対向して設けられかつ中心に給電点35を有する円形平板形状の接地導体14と、上記電極11の中心と給電点35とを上記リアクタンス素子31を介して電気的に接続する線状素子12と、上記電極11の中心と異なる電極11上の点と接地導体14を上記リアクタンス素子32を介して電気的に接続する短絡導体13とを備えて構成される。ここで、給電点35に給電用同軸ケーブル30の中心導体が接続され、給電用同軸ケーブル30の接地導体は接地導体14に接続される。なお、線状素子12と短絡導体13の長手方向は、接地導体14及び電極11の平板表面とは直交している。
【0051】
本実施形態において、電極11がリアクタンス素子32を介して接続するために、電極11の半径はリアクタンス素子32のリアクタンスにより変化し、1/4波長ないし1/6波長となる。また、接地導体14の半径は好ましくは1/2波長以上に設定される。さらに、線状素子12及び短絡導体13の長さ、すなわち、当該アンテナ装置の高さは、従来例において1/4波長であるが、実施形態においては、1/8波長ないし1/10波長である。なお、本実施形態及びそれ以降で説明する種々の実施形態及び変形例において、1波長は当該アンテナ装置が動作する動作中心周波数に対応する長さである。
【0052】
以上のように構成された図1のトップローディング型モノポールアンテナ装置の動作原理について図41及び図42を参照して以下に説明する。図41(a)は図1(a)の原型のアンテナ装置であって図1(b)に示した構成図であり、図41(b)は図41(a)のアンテナ装置に等価なアンテナ装置の構成図である。
【0053】
図1(a)のトップローディング型モノポールアンテナ装置の原型は、図1(b)及び図41(a)に示すように、送信機の信号源400からのRF信号により励振される半波長ダイポールアンテナ素子である放射器401と、距離D1だけ離間された導波器402とにより構成され、ここで、放射器401の共振周波数をF1とし、導波器402の共振周波数をF2とする。距離D1の値を種々変化させたときにおいて、例えば、D1≒0.15〜0.25λにおいて、アンテナ装置の利得が最大となり、D1≒0.05〜0.1λにおいて、2つの共振周波数を示し、アンテナ装置の入力インピーダンスが最適値(例えば、50Ω)をとることが知られている。
【0054】
図42(a)は図41(b)のアンテナ装置に等価なアンテナ装置の構成図であり、図42(b)は図42(a)のアンテナ装置における2つの電極411,412の近接位置における縦断面図であり、図42(c)は図42(a)のアンテナ装置に等価なアンテナ装置の構成図であり、図42(d)は図42(c)のアンテナ装置に等価なアンテナ装置の構成図であり、図42(e)は図42(d)のアンテナ装置に等価なアンテナ装置の構成図であり、図42(f)は図42(e)のアンテナ装置に等価なアンテナ装置の構成図である。以下、図41(a)を原型のアンテナ装置とし、そのアンテナ装置から図41(b)、図42(a)乃至図42(e)を介して図42(f)までのアンテナ装置の等価モデルの置き換えの変換により図1(a)のトップローディング型モノポールアンテナ装置を得ることができることを説明する。
【0055】
図41(b)のアンテナ装置は、図41(a)の平衡型の八木アンテナを接地導体(地板)を有する不平衡型の等価なモデルで表したアンテナ装置であり、共振周波数F1を有する放射素子401aと、共振周波数F2を有する導波素子402aとにより構成される。ここで、逆に、図41(b)のアンテナ装置において接地導体を対称軸としてイメージを考えると、図41(a)のアンテナ装置を得ることができる。
【0056】
次いで、図42(a)のアンテナ装置は、図41(b)のアンテナ装置において、線状素子である放射素子401aの先端に電極411を付加し、線状素子である導波素子402aの先端に電極412を付加することにより、これら電極411,412をトップローディング素子にしたものである。ここで、トップローディング素子である電極411,412の近接位置における縦断面図を図42(b)に図示するが、図42(b)において、Sは2つの電極411,412間の垂直方向の間隔であり、gは2つの電極411,412の水平方向の重なり部分の長さである。図42(a)及び(b)から明らかなように、これらの間隔S及び重なり部分の長さgを変化することにより、放射素子401aと導波素子402aとの間の電磁的結合を調整できる。
【0057】
次いで、図42(c)においては、上記間隔Sを0に近づけ、最終的に、S=0とすると、それぞれトップローディングである2つの電極411,412を1枚の電極413で構成したものとなる。ここで、図42(d)や図42(e)に示すように、2つの電極411,412を1枚の電極11で構成したときに、トップローディング部における2つの電極411,412の電磁的の結合が放射素子401aによる要素と、導波素子402aによる要素に及ぼす影響をリアクタンス素子31,32により調整する必要があるので、図42(d),(e)及び(f)において、放射素子401aの先端と電極413又は11との間にリアクタンス素子31を挿入するとともに、導波素子402aの先端と電極413又は11との間にリアクタンス素子32を挿入する。また、図42(d)におけるひょうたん形状の電極413から、図42(e)における円形状の電極11に変化させる。以上のようにアンテナ装置のモデル変換を行うことにより、図42(f)及び図1(a)に図示するトップローディング型モノポールアンテナ装置を得ることができる。なお、図42(f)及び図1(a)においては、接地導体14の大きさを有限の大きさとしている。
【0058】
以上説明したように、図41(a)から図42(f)までのアンテナ構成図は、アンテナ装置の等価モデルによる置き換えを示しており、この結果から、図1(a)の本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置は、図1(b)の原型のアンテナ装置と等価であり、2本のトップローディング型モノポールアンテナ素子のそれぞれの共振周波数F1,F2を利用していることがわかる。
【0059】
図2は、図1(a)のトップローディング型モノポールアンテナ装置における電圧定在波比(以下、VSWRという。)の周波数特性を示すグラフである。ここで、当該アンテナ装置は、2つの共振周波数fとf(f>f)を有するとき、図2に示すように、2つの共振周波数fとfにおいて、VSWRが下向きのカーブを描くときの2つのカーブ部分の各先端(極小点)となる。
【0060】
本実施形態においては、給電用同軸ケーブル30と当該アンテナ装置との間のインピーダンス整合は、この2つの共振周波数f,fの関係で決定される。すなわち、従来例のトップローディング型モノポールアンテナ装置において短絡導体13は存在していたが、低背化するとインピーダンスの整合がとれなかった。これは2つの共振周波数fとfの周波数の差が大きすぎたためである。これに対して、本実施形態においては、リアクタンス素子31,32を付加してそれらの容量値を調整することにより、2つの共振周波数fとfを制御することができる。
【0061】
図43は図1(a)のトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるリアクタンス素子31の容量値C1を変化させたときの共振周波数f,fの変化を示すグラフであり、図44は図1(a)のトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるリアクタンス素子32の容量値C2を変化させたときの共振周波数f,fの変化を示すグラフである。ここで、リアクタンス素子31,32として1個のキャパシタを用いた。なお、電極11は直径50mmの円形状を有し、接地導体から14から電極11までのアンテナ高は30mmに設定し、リアクタンス素子31の容量値C1を変化させた場合、リアクタンス素子32の容量値C2を1pFで固定した。さらに、リアクタンス素子32の容量値C2を変化させた場合、リアクタンス素子31の容量値C1を0.5pFで固定した。
【0062】
図43から明らかなように、リアクタンス素子31の容量値C1を変化させることにより2つの共振周波数f,fを変化可能であることが分かる。また、図44から明らかなように、リアクタンス素子32の容量値C2を変化させることにより低域側の共振周波数fを変化可能であることが分かる。
【0063】
本実施形態においては、2つの共振周波数fとfの周波数間隔が最適になるように、リアクタンス素子31,32の各リアクタンス値を変化させることにより、インピーダンスの整合を行うことができる。この場合、リアクタンス素子31だけを接続しても良いし、リアクタンス素子32だけを接続しても良い。さらにリアクタンス素子31とリアクタンス素子32の両方を接続しても良い。リアクタンス素子31及びリアクタンス素子32を両方とも接続して制御する場合はどちらか一方だけ入れた場合に比べ、インピーダンスの整合を容易に取りやすいという特有の効果がある。
【0064】
図3(a)は図39の従来例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置のインピーダンス特性を示すスミスチャートであり、図3(b)は図1(a)の第1の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置のインピーダンス特性を示すスミスチャートであり、両方のスミスチャートとも500MHzから1500MHzまで掃引した場合のインピーダンス特性を示す。図3(a)及び図3(b)から明らかなように、従来例では、2つの共振周波数の周波数差が大きく離れているが、本実施形態では、2つの共振周波数の周波数差が従来例に比較して小さくなっていることがわかる。
【0065】
従来技術の問題点の2点目である円形平板形状の電極11の大型化に関する課題については、1点目の課題と同様に、リアクタンス素子31及びリアクタンス素子32の各リアクタンス値を制御することで解決できる。円形平板形状の電極11の大型化の課題を解決するには、円形平板形状の電極11を大型化しないで共振周波数f,fを下げることができればよい。本実施形態によれば、リアクタンス素子31及びリアクタンス素子32としてそれぞれ誘導性負荷であるインダクタを用いることにより、電極11を大型化しないで、共振周波数f,fの両方の周波数を低くすることができる。
【0066】
以上の実施形態において、リアクタンス素子31,32はそれぞれインダクタ又はキャパシタであってもよい。また、電極11は円形平板形状を有しているが、本発明はこれに限らず、矩形又は多角形、楕円など他の平板形状であってもよい。ただし、円形平板形状の電極11の場合はアンテナ装置の指向特性を線状素子12と短絡導体13とから形成される仮想的な形成面に対して面対称にできる。さらに、本実施形態に係るアンテナ装置は短絡導体13は導波器として動作し、当該短絡導体13に向かう方向の相対利得が高くなるが、接地導体14を円形状にすることによって、アンテナ装置の設置方向の制約条件を軽減できるという特有の効果がある。これらの変形例や作用効果は以下に示す実施形態においても同様である。
【0067】
第2の実施形態.
図4は、本発明の第2の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。本実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、上述の3点目の帯域に関する課題の解決手段を提供するものであり、図4に示すように、図39の従来例に比較して、円形平板形状の電極11の外周縁に沿うように、電極11とは接触させずに所定の電磁界結合を生じるように所定の間隔を有して、無給電素子61を設けたことを特徴としている。ここで、無給電素子61の一端は接地導体14に接続され、その後無給電素子61は線状素子12と平行となるように延在し、無給電素子61の途中で折り曲げられた後、円形平板形状の電極11の外周縁に沿って電極11の外周のまわりで所定の長さだけ延在するように設けられている。
【0068】
図5は図4のトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるVSWRの周波数特性を示すグラフである。ここで、VSWRは、公知の通り、アンテナ装置に送った電力のうちアンテナ装置からインピーダンス整合の程度に応じて反射される電力の割合を表す指標である。インピーダンス整合が完全にとれているとき、すなわちスミスチャート上で中心に位置するときはVSWR=1である。一般には、VSWR=3以下又は2以下の周波数範囲をアンテナ装置の動作帯域幅としている。そのVSWRのしきい値はアンテナ装置を使用する移動体通信システムに応じて決められる。ここではVSWR=3以下の周波数幅を動作帯域幅とする。
【0069】
図5において、実線の特性71は無給電素子61が無いとき(従来例)のVSWRの周波数特性を示し、破線の特性72は無給電素子61が有るとき(第1の実施形態)のVSWRの周波数特性を示す。ここで、VSWR=3以下となる周波数幅が動作帯域幅であり、無給電素子61が無いときの従来例の帯域幅は、特性71においてVSWR=3を下回る周波数帯域幅だけである。ここで、特性71の中心周波数がf0で、特性71においてVSWR=3となる周波数がf2であるとする。
【0070】
ここで、従来例のアンテナ装置において無給電素子61を付加すると、無給電素子61もアンテナ素子として動作する。この無給電素子61は、円形平板形状の電極11の励振によって発生する電磁界の変化により無給電素子61に流れる誘導電流により給電される。そして、無給電素子61のみからなるアンテナ素子の設計時において、VSWR=3となる周波数がf2となるように設計する。従って、この無給電素子61を付加することで、アンテナ装置の動作帯域幅は、特性72に示すように、VSWR=3を下回る帯域幅が増大することになり、アンテナ装置の広帯域化を図ることができる。
【0071】
第3の実施形態.
図6は、本発明の第3の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。この実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、図39に図示された従来例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置に比較して、以下の点が異なることを特徴としている。すなわち、短絡導体13の電極11側の一端及びその近傍部分においてリング状空間81を形成し、短絡導体13の一端はリアクタンス素子82を介して電極11に電気的に接続される。その他の構成は従来例と同様である。
【0072】
以上のように構成されたアンテナ装置においては、円形平板形状の電極11と短絡導体13の間に設けたリアクタンス素子82のリアクタンス値を変化することにより共振周波数を変化させ、これにより、第1の実施形態と同様に、図3(a)のインピーダンス特性を、例えば図3(b)のインピーダンス特性のように変化させることができ、給電用同軸ケーブル30の特性インピーダンスと、アンテナ装置の入力インピーダンスとの間のインピーダンス整合を行うことができる。
【0073】
図7は、本発明の第3の実施形態の第1の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。第3の実施形態の第1の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、図6の第3の実施形態に比較して、リアクタンス素子82を除去したことを特徴としており、リング状空間81において、短絡導体13の一端と電極11との間は、所定の一定距離(以下、リング状空間81の離隔距離という。)だけ離れて構成され、このリング状空間81は、短絡導体13の一端と電極11との間における空気によるキャパシタとして動作する。上記リング状空間81の離隔距離を変化することにより、リアクタンス素子82の代替となるリング状空間81のキャパシタのキャパシタンス値を変化することができ、当該アンテナ装置の共振周波数を変化させることができる。
【0074】
図8は、本発明の第3の実施形態の第2の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。この第2の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、図39に図示された従来例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置に比較して、以下の点が異なることを特徴としている。すなわち、短絡導体13の接地導体14側の他端及びその近傍部分においてリング状空間101を形成し、短絡導体13の他端はリアクタンス素子102を介して接地導体14に電気的に接続される。その他の構成は従来例と同様である。従って、当該第2の変形例のリング状空間101及びリアクタンス素子102は、図6の第3の実施形態における電極11に形成されたリング状空間81及びリアクタンス素子82を、接地導体14側に置き換えたものであり、直列共振の等価回路は互いに同一であり、当該第2の変形例は第3の実施形態と同様の作用効果を有することになる。
【0075】
なお、当該第2の変形例において、第1の変形例と同様に、リアクタンス素子102を備えず、リング状空間101のみとして構成してもよい。この場合において、短絡導体13の一端と電極11との間は、所定の一定距離(以下、リング状空間101の離隔距離という。)だけ離れて構成され、このリング状空間101は、短絡導体13の一端と電極11との間における空気によるキャパシタとして動作する。上記リング状空間101の離隔距離を変化することにより、リアクタンス素子102の代替となるリング状空間81のキャパシタのキャパシタンス値を変化することができ、当該アンテナ装置の共振周波数を変化させることができる。
【0076】
第4の実施形態.
図9は、本発明の第4の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。この実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、図39に図示された従来例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置に比較して、以下の点が異なることを特徴としている。すなわち、線状素子12の電極11側の一端及びその近傍部分においてリング状空間111を形成し、線状素子12の一端はリアクタンス素子112を介して電極11に電気的に接続される。その他の構成は従来例と同様である。
【0077】
以上のように構成されたアンテナ装置においては、円形平板形状の電極11と線状素子12の間に設けたリアクタンス素子112のリアクタンス値を変化することにより共振周波数を変化させ、これにより、第1及び第2の実施形態と同様に、図3(a)のインピーダンス特性を、例えば図3(b)のインピーダンス特性のように変化させることができ、給電用同軸ケーブル30の特性インピーダンスと、アンテナ装置の入力インピーダンスとの間のインピーダンス整合を行うことができる。
【0078】
第4の実施形態において、リアクタンス素子112がキャパシタであるときは、それを含む回路の共振周波数を高くすることができるが、リアクタンス素子112がインダクタであるときは、それを含む回路の共振周波数を低くすることができる。
【0079】
当該第4の実施形態において、リアクタンス素子112をキャパシタで構成した場合においては、リアクタンス素子112のキャパシタンス値を変化することにより、上述のように、アンテナ装置の共振周波数及び入力インピーダンスを制御できる。本発明者の実験によれば、例えば、円形平板形状の電極11の直径を50mmとし、線状素子12及び短絡導体13の長手方向の長さを10mmとすると、リアクタンス素子111のキャパシタンス値を1pFとしたとき、共振周波数fは約800MHzとなり、共振周波数fHは約1080MHzとなった。
【0080】
図10は、本発明の第4の実施形態の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。第4の実施形態の第1の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、図9の第4の実施形態に比較して、リアクタンス素子112を除去したことを特徴としており、リング状空間111において、線状素子12の一端と電極11との間は、所定の一定距離(以下、リング状空間111の離隔距離という。)だけ離れて構成され、このリング状空間111は、線状素子12の一端と電極11との間における空気によるキャパシタとして動作する。上記リング状空間111の離隔距離を変化することにより、リアクタンス素子112の代替となるリング状空間111のキャパシタのキャパシタンス値を変化することができ、当該アンテナ装置の共振周波数を変化させることができる。
【0081】
第5の実施形態.
図11は、本発明の第5の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。この第5の実施形態は、第3の実施形態の構成と第4の実施形態の構成を組み合わせたものであり、図1(a)の第1の実施形態の構成と実質的に同様であるが、第1の実施形態において形成された円形孔をリング状空間111,81とし、リアクタンス素子31に代えてリアクタンス素子112を用い、リアクタンス素子32に代えてリアクタンス素子82を用いていることが異なることを特徴としている。
【0082】
当該第5の実施形態において、リアクタンス素子82をキャパシタで構成し、リアクタンス素子112をインダクタで構成した場合においては、リアクタンス素子82,112の各リアクタンス値を変化することにより、上述のように、アンテナ装置の共振周波数及び入力インピーダンスを制御できる。従って、線状素子12の長さを短くし円形平板形状の電極11の直径を小さくした状態でより低い周波数に対して正確にインピーダンスの整合が行える。
【0083】
図12は、本発明の第5の実施形態の第1の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。当該第1の変形例は、図7の第3の実施形態の第1の変形例及び図10の第4の実施形態の変形例の構成と同様に、第5の実施形態の構成においてリアクタンス素子82,112を除去したものであり、これらの変形例と同様の作用効果を有する。
【0084】
図13は、本発明の第5の実施形態の第2の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。当該第2の変形例は、図8の第3の実施形態の第2の変形例と同様に、第5の実施形態の構成における電極11に形成されたリング状空間81及びリアクタンス素子82を接地導体14に形成して、これらをリング状空間101及びリアクタンス素子102としたものである。すなわち、短絡導体13の接地導体14側の他端及びその近傍部分においてリング状空間101を形成し、短絡導体13の他端はリアクタンス素子102を介して接地導体14に電気的に接続される。当該第5の実施形態の第2の変形例は、図8の第3の実施形態の第2の変形例と同様の作用効果を有する。
【0085】
第6の実施形態.
図14は、本発明の第6の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。第6の実施形態は、第5の実施形態の構成に比較して、接地導体104上の線状素子12の接続位置と短絡導体13の接続位置とを結ぶ直線を延在させた仮想的な直線405(図14において点線で示す。以下、直線405という。)を通過する接地導体14上の位置において、接地導体14から線状素子12及び短絡導体13と平行となるように、線状素子12及び短絡導体13の長さよりも短い長さを有する無給電素子161をさらに立設したことを特徴としている。
【0086】
上記無給電素子161を線状素子12及び短絡導体13に対して平行に設けることにより、線状素子12及び短絡導体13の励振により発生する電磁界の変化により無給電素子161に流れる誘導電流による電界が無給電素子161において生じ、当該アンテナ装置の入力インピーダンスを制御することができる。ここで、無給電素子161の線状素子12からの距離及び無給電素子161の長さを変化することにより、当該アンテナ装置の入力インピーダンスを制御できる。従って、第6の実施形態によれば、より簡便に当該アンテナ装置の入力インピーダンスを制御できるという特有の作用効果を有する。
【0087】
図15は、本発明の第6の実施形態の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。当該変形例においては、第6の実施形態に比較して、2本の無給電素子161を接地導体14の直線405上であって線状素子12に対して対称に立設したことを特徴としている。当該変形例によれば、複数本の無給電素子161を線状素子12に対して対称に配置することで、アンテナ装置の放射指向特性を無指向特性に近づけることができるという特有の作用効果がある。
【0088】
第7の実施形態.
図16は、本発明の第7の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。第7の実施形態は、図11の第5の実施形態に比較して、別の短絡制御導体181をさらに設けたことを特徴としている。ここで、別の短絡制御導体181の一端が線状素子12の長手方向の中間位置の接続点12aで線状素子12に接続されるとともに、短絡制御導体181の他端が接地導体14上の直線405を通過する位置で接地導体14と接続される。
【0089】
当該第7の実施形態においては、短絡制御導体181の接続点12aを線状素子12上で移動させることにより、当該アンテナ装置の入力インピーダンスをより細かに制御し、不整合による損失を低減することができる。
【0090】
図17は、本発明の第7の実施形態の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。当該変形例は、図11の第5の実施形態に比較して、別の短絡制御導体191をさらに設けたことを特徴としている。ここで、別の短絡制御導体191の一端が短絡導体13の長手方向の中間位置の接続点13aで短絡導体13に接続されるとともに、短絡制御導体191の他端が接地導体14上の直線405を通過する位置で接地導体14と接続される。
【0091】
当該第7の実施形態の変形例においては、短絡制御導体191の接続点13aを短絡導体13上で移動させることにより、当該アンテナ装置の第1のアンテナ素子の共振周波数fを変化させることができ、ここで、短絡制御導体191と短絡導体13の接続点13aを連続的に変化できるので、より細かに共振周波数fを変化させることができる。
【0092】
第8の実施形態.
図18は、本発明の第8の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。当該第8の実施形態は、第5の実施形態の構成に比較して円形平板形状の電極11の裏面に密着して接触することにより電気的に接続され、かつ当該接触面積を変化可能である円形平板形状の別の可動電極201をさらに備えたことを特徴としている。ここで、電極11にはその中心近傍から外周縁端部近傍に延在するストリップ形状の矩形孔11hが形成され、一端が可動電極201に固定された摺動用つまみ201pが矩形孔11hを介して電極11の上面に突出するように設けられている。
【0093】
この摺動用つまみ201pは可動電極201を電極11に密着して接触させるように作用するとともに、摺動用つまみ201pを矩形孔11hの長手方向に移動させて可動電極201を矢印201aの方向で摺動させることにより、可動電極201が電極11の外周縁端部から突出する面積を増大させることができ、これにより、当該アンテナ装置のトップローディング部を構成する電極11及び可動電極201の放射に寄与する実効的な合計面積を増大させることができ、トップローディング部のキャパシタンス値を増大させることができる。すなわち、円形平板形状の電極11,201の合計の実効的な大きさが変化するので、当該アンテナ装置の第1のアンテナ素子の共振周波数fを変化させることができる。当該第8の実施形態によれば、機械的にアンテナ装置の共振周波数を変化させることができ、アンテナ装置の動作帯域幅を増大させることができる。
【0094】
第8の実施形態においては、可動電極201を第5の実施形態において備えているが、本発明はこれに限らず、可動電極201を、本発明に係る他の実施形態の構成に設けてもよい。
【0095】
第9の実施形態.
図19は、本発明の第9の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。第9の実施形態は、図11の第5の実施形態の構成に比較して、別の短絡導体13fを、短絡導体13とは線状素子12を間に挟んで対称の位置でさらに設けたことを特徴としている。ここで、短絡導体13fの一端は、電極11に形成されたリング状空間81fの中心に位置するとともに、リアクタンス素子82fを介して電極11に電気的に接続される。また、短絡導体13fの他端は接地導体14上であって、直線405が通過する位置に電気的に接続される。
【0096】
第9の実施形態のように、リアクタンス素子82fが接続された短絡導体13fをさらに設けることにより、別の直列共振回路を形成して別のアンテナ素子を形成することができ、当該アンテナ装置の共振周波数を増やすことができる。これにより、多数の共振周波数を有するアンテナ装置を提供できる。
【0097】
第10の実施形態.
図20は、本発明の第10の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。第10の実施形態は、図8の第3の実施形態の第2の変形例に比較して以下の点で異なることを特徴としている。
(1)リアクタンス素子102に代えて、可変容量ダイオード221を設けた。
(2)上記可変容量ダイオード221に印加するバイアス電圧を発生する電圧制御回路222を、接地導体14上で誘電体基板(図示せず。)を介して形成される回路パターンにより形成した。
【0098】
以上のように構成された第10の実施形態においては、電圧制御回路222から可変容量ダイオード221に対して印加するバイアス電圧を変化させることにより、可変容量ダイオードの容量値(すなわち、リアクタンス値)を変化させることができ、これにより、当該アンテナ装置の第2のアンテナ素子の共振周波数fを変化させることができ、動作帯域幅を広くすることができる。
【0099】
以上の第10の実施形態においては、図8の第3の実施形態の第2の変形例に係るリアクタンス素子102に代えて、可変容量ダイオード221を備えているが、本発明はこれに限らず、上記リアクタンス素子82,112を可変容量ダイオードで構成してもよい。
【0100】
図21は、本発明の第10の実施形態の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。第10の実施形態の変形例は、図8の第3の実施形態の第2の変形例に比較して以下の点で異なることを特徴としている。
(1)リアクタンス素子102に代えて、スイッチングダイオード231を設けた。
(2)上記スイッチングダイオード231に印加するスイッチング制御電圧を発生する電圧制御回路232を、接地導体14上で誘電体基板(図示せず。)を介して形成される回路パターンにより形成した。
【0101】
以上のように構成された第10の実施形態の変形例においては、電圧制御回路232からスイッチングダイオード231に対して印加するスイッチング制御電圧を変化させることにより、スイッチングダイオード231をオン又はオフさせることができ、これにより、当該アンテナ装置の第2のアンテナ素子の共振周波数fを変化させることができる。また、スイッチングダイオード231を使用することにより、より簡便に電圧制御回路232を構成できる。
【0102】
以上の第10の実施形態の変形例においては、図8の第3の実施形態の第2の変形例に係るリアクタンス素子102に代えて、スイッチングダイオード231を備えているが、本発明はこれに限らず、上記リアクタンス素子82,112をスイッチングダイオードで構成してもよい。
【0103】
第11の実施形態.
図22は、本発明の第11の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。第11の実施形態は、図11の第5の実施形態に比較して、円形平板形状の電極11に代えて、中空の半球形状(断面は半円形状であって、曲線形状を含む。)の電極241を備えたことを特徴としている。
【0104】
上述したように、第5の実施形態においては、トップローディング型モノポールアンテナ装置の共振周波数は線状素子12の長さと、円形平板形状の電極11の直径で決まるが、特に円形平板形状の電極11上で線状素子12の一端から円形平板形状の電極11のエッジ部への長さにより共振周波数が変化し、当該長さを長くすることにより共振周波数を低くすることができる。
【0105】
第11の実施形態においては、半球形状の電極241を用いることにより、トップローディング部の電極241から接地導体14への投影面積を電極11を用いるときに比較して小さくすることができ、第5の実施形態に比較して小型・軽量化できる。
【0106】
図23は、本発明の第11の実施形態の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す縦断面図である。第11の実施形態の変形例は、図22の第11の実施形態に比較して、中空の半球形状の電極241に代えて、下に凸である中空の半球形状(断面は半円形状を有し、曲線形状を含む。)の下部を有し、当該下部の半球の外周縁端部から断面において曲線形状で当該電極251の外径が下部よりも大きくなるように延在する形状を有する電極251を備えたことを特徴としている。当該変形例においては、電極251から接地導体14への投影面積に比べて線状素子12の一端から電極251のエッジ部への距離を長くできる。すなわち、当該距離を長くすることにより共振周波数を低くすることができる。
【0107】
第12の実施形態.
図24は、本発明の第12の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。第12の実施形態は、図4の第2の実施形態の構成と、図11の第5の実施形態の構成とを組み合わせたものであり、図39の従来例に比較して、以下の点が異なることを特徴としている。
(1)線状素子12の一端に、リング状空間111及びリアクタンス素子112を設けた。
(2)短絡導体13の一端に、リング状空間81及びリアクタンス素子82を設けた。
(3)円形平板形状の電極11の外周縁に沿うように、電極11とは接触させずに所定の電磁界結合を生じるように所定の間隔を有して、無給電素子261を設けた。ここで、無給電素子261の一端は接地導体14に接続され、その後無給電素子261は線状素子12と平行となるように延在し、無給電素子261の途中で折り曲げられた後、円形平板形状の電極11の外周縁に沿って電極11の外周のまわりで所定の長さだけ延在するように設けられている。
【0108】
すなわち、第12の実施形態においては、片端を接地導体14に短絡した無給電素子261を備えているので、上述したように、無給電素子261は、円形平板形状の電極11の励振によって発生する電磁界の変化により無給電素子261に流れる誘導電流によりアンテナ素子として機能する。無給電素子261の共振周波数は、図5の周波数f1に設定することが望ましい。さらに、このときの円形平板形状の電極11に沿っている部分の長さを1/4波長となるように設定することが望ましい。以上のように構成することにより、無給電素子261上の電流分布が短絡されていない部分の端部でゼロとなり、折れ曲がる部分261aで最大となる。電極11に沿っている無給電素子261の長さが1/4波長であるとき、当該アンテナ装置の共振周波数で共振する長さとなり、無給電素子261において、折れ曲がる部分261aでの電流強度が最大となるため、最もアンテナ素子としての利得が最大となるからである。
【0109】
図25は、本発明の第12の実施形態の第1の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。第12の実施形態の第1の変形例は、第12の実施形態に比較して、片側短絡の無給電素子261に代えて、両端とも短絡しない1/2波長の長さを有する無給電素子271を備えたことを特徴としている。ここで、無給電素子271は、電極11の外周縁端部に沿うように、電機絶縁材料にてなる所定の支持部材(図示せず。)により支持される。この無給電素子271は、円形平板形状の電極11の励振によって発生する電磁界の変化によって無給電素子271に流れる誘導電流によりアンテナ素子として機能する。無給電素子261と同様に、無給電素子271の共振周波数を図5の周波数f1となるよう設計する。この無給電素子271の長さを1/2波長となるように設定することが望ましい。その理由は、無給電素子271の両方の端部が開放されているため両端部での電流がゼロとなり、無給電素子271の中央の電流が最大となるように、1/2波長を有する無給電素子271は共振素子として動作する。
【0110】
第12の実施形態の第1の変形例においては、1個の無給電素子271を設けているが、本発明はこれに限らず、複数個の無給電素子271を電極11の外周縁端部に沿って設けてもよい。
【0111】
図26は、本発明の第12の実施形態の第2の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。第12の実施形態の第2の変形例は、図24の第12の実施形態に比較して、無給電素子261とは別であって、無給電素子261と同様の構成を有する無給電素子261fをさらに設けたことを特徴としている。このように、複数個の無給電素子261,261fを設けることにより、アンテナ装置の放射指向特性を無指向特性に近づけることができる。
【0112】
第13の実施形態.
図27は、本発明の第13の実施形態に係る移動体通信システムの構成を示す斜視図である。この第13の実施形態は、第1乃至第12の実施形態及びその変形例において説明したものでありかつ線状素子12及び短絡導体13を備えたトップローディング型モノポールアンテナ装置291を車両290内に設置するための方法に特徴を有し、アンテナ装置291を備えた移動体通信システムを提供する。
【0113】
図27において、アンテナ装置291を車両290内のリアウインドー295側であって、車両290の内部筐体部上に設ける。このとき、無線通信装置293を車両290内に載置し、無線通信装置293とアンテナ装置291との間を給電用同軸ケーブル292により接続する。ここで、アンテナ装置291の短絡導体13が線状素子12よりもリアウインドー295側近傍に位置するように設置する。
【0114】
本発明の実施形態に係るアンテナ装置291は、従来例のトップローディング型モノポールアンテナ装置に比べて円形平板形状の電極11を小さくすることができるために、接地導体14の必要となる大きさも小さくでき、それにより、アンテナ装置291は車両290内設置に適している。アンテナ装置291を車両290内に置くことで給電用同軸ケーブル292も短くでき、給電用同軸ケーブル292による車両ノイズの混入確率を抑えることができ、さらに高周波信号や制御信号の劣化も抑えることが出来る。
【0115】
さらに、本発明の実施形態に係るアンテナ291は短絡導体13を有しているので、線状素子12から見て短絡導体13への方向に最大利得を有する。この最大利得の方向を、アンテナ装置291から見てウインドーの金属縁などの障害物の少ないリアウインドー295側を向けることにより車両290の後方に対して放射ビームを向けることができる。
【0116】
さらに、本発明の実施形態に係るアンテナ装置291をフロントウインドー294側であって車両290の内側筐体上に設けてもよい。その場合は、当該アンテナ装置291を、短絡導体13を線状素子12から見てフロントウインドー294側に位置するように設置する。そうすることで、車両290の前方方向に対して放射ビームを向けることができる。
【0117】
図28は、本発明の第13の実施形態の第1の変形例に係る移動体通信システムの構成を示す斜視図である。第13の実施形態の第1の変形例は、2個のアンテナ装置291を車両290内に設ける設置方法に係るものであり、第1のアンテナ装置291をフロントウインドー294側のその近傍の車両290の内側筐体上に設置する一方、第2のアンテナ装置291をリアウインドー295側のその近傍の車両290の内側筐体上に設置することを特徴としている。図28において、第1のアンテナ装置291を、その短絡導体13を線状素子12から見てフロントウインドー294側に位置するように設置することにより、車両290の前方方向に対する放射ビームを形成する一方、第2のアンテナ装置291を、その短絡導体13を線状素子12から見てリアウインドー295側に位置するように設置することにより、車両290の後方方向に対する放射ビームを形成する。当該車両290の前後の2つの放射ビームを有するので、1つの放射ビームを有するときに比較してより無指向特性に近づけた指向特性を得ることができる。
【0118】
第13の実施形態の第1の変形例においては、2つのアンテナ装置291を所定の距離だけ離れて車両290内で設置しているので、アンテナ装置291間の距離の差によって、スペースダイバーシチ効果が得られる。従って、2つのアンテナ装置291で受信される2つの受信信号のうちより大きな受信信号強度を有する1つの受信信号を選択し、もしくは2つの受信信号を最大比合成するなどして、より安定した受信信号を得ることができ、これにより、より安定した無線通信を行うことができる。
【0119】
図29は、本発明の第13の実施形態の第2の変形例に係る移動体通信システムにおけるトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。第13の実施形態の第2の変形例は、上記実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置291を車両290内(又は車両290外であってもよい)設置するときに目立たなく設置するための設置方法である。図29において、上記実施形態のアンテナ装置291を、車両290の内部筐体310に形成された直方体形状の凹部311内に載置し、内部筐体310の上面に沿って上記アンテナ装置291を覆うように、所定の誘電体材料にてなるレドーム312を凹部311の開口部に設ける。
【0120】
図30は、本発明の第13の実施形態の第3の変形例に係る移動体通信システムの構成を示す斜視図である。第13の実施形態の第3の変形例は、4個のアンテナ装置291を車両290内に設ける設置方法に係るものであり、2個の第1のアンテナ装置291をフロントウインドー294側のその近傍の車両290の内側筐体上に設置する一方、2個の第2のアンテナ装置291をリアウインドー295側のその近傍の車両290の内側筐体上に設置することを特徴としている。図30において、各第1のアンテナ装置291を、その短絡導体13を線状素子12から見てフロントウインドー294側に位置するように設置することにより、車両290の前方方向に対する放射ビームを形成する一方、各第2のアンテナ装置291を、その短絡導体13を線状素子12から見てリアウインドー295側に位置するように設置することにより、車両290の後方方向に対する放射ビームを形成する。当該車両290の前後の2つの放射ビームを有するので、1つの放射ビームを有するときに比較してより無指向特性に近づけた指向特性を得ることができる。
【0121】
以上の第13の実施形態及びその変形例によれば、以下の特有の効果を有する。
(1)図28の変形例に示すように、車両290の進行方向によらず、両方の方向で放射ビームを向けることができる。
(2)図29の変形例に示すように、目立たず設置可能なモノポールアンテナ装置を提供できる。
(3)図27,図28、図30に示すように、低背形状で車両290内置きに適したモノポールアンテナ装置を提供できる。
【0122】
図27、図28及び図30における無線通信装置293は、無線受信機(又は無線受信回路であってもよい。)と無線送信機(又は無線送信回路であってもよい。)とのうちの少なくとも一方を備えるように構成してもよい。
【0123】
図51は本発明の第13の実施形態の第4の変形例に係る移動体通信システムの構成を示す斜視図である。この第13の実施形態の第4の変形例に係る移動体通信システムは、図27の移動体通信システムに比較して、トップローディング型モノポールアンテナ装置291を車両290の内部のみならず、トップローディング型モノポールアンテナ装置291aを車両290の外部に設け、当該トップローディング型モノポールアンテナ装置291aは給電用同軸ケーブル292aを介して無線通信装置293に接続される。なお、図27においては、車両290の内部及び外部にトップローディング型モノポールアンテナ装置291,291aを設けているが、本発明はこれに限らず、車両290の内部と外部のうちの少なくとも一方に設けてもよい。
【0124】
以上の実施形態や変形例においては、トップローディング型モノポールアンテナ装置291,291aや無線通信装置293及びそれらを含む移動体通信システムを車両290に備えているが、本発明はこれに限らず、第13の実施形態の第5の変形例を図示する図52に示すように、船舶501の外部と内部の少なくとも一方に設けてもよいし、第13の実施形態の第6の変形例を図示する図53に示すように、飛行機502の外部と内部の少なくとも一方に設けてもよい。またさらに、トップローディング型モノポールアンテナ装置291,291aや無線通信装置293及びそれらを含む移動体通信システムを、車両、船舶や飛行機のほか種々の移動体に備えてもよい。さらには、トップローディング型モノポールアンテナ装置291,291aや無線通信装置293及びそれらを含む「通信システム」を、移動体ではなく固定された建物等に設けてもよい。
【0125】
第14の実施形態.
図45(a)は本発明の第14の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成図であり、図45(b)は図45(a)のトップローディング型モノポールアンテナ装置の2つの電極411,412の近接位置における縦断面図である。この第14の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、上述した図42(a)及び(b)と同一の構造を有するアンテナ装置である。図45(a)に示すように、給電されたトップローディング素子である電極411の近傍に、互いに電磁的に結合するように、給電されていないトップローディング素子である電極412を近接させることによって、2つの共振周波数F1,F2を有するアンテナ装置を構成できる。
【0126】
図45(a)において、無線送信機の信号源400により励振される線状給電素子である放射素子401aの先端に接地導体面に対して対向するように電極411を付加し、線状無給電素子である導波素子402aの先端に接地導体面に対向するように電極412を付加することにより、これら電極411,412をトップローディング素子にしたものである。なお、放射素子401aの先端は、円形状の電極411の概略中央部に接続され、導波素子402aの先端は、円形状の電極413の概略中央部に接続されている。また、放射素子401aの無線送信機の信号源400側の端部が給電点となる。ここで、2つの電極411,412の間は空間的に離間しているが、電磁的結合するように近接させている。図45(b)において、2つの電極411,412の垂直方向の間隔S及び水平方向の重なり部分の長さgを変化することにより、放射素子401aと導波素子402aとの間の電磁的結合を調整できる。
【0127】
以上の第14の実施形態に係るアンテナ装置においては、大地の接地を用いているが、本発明はこれに限らず、これに代えて、例えば図1に示すように、有限の大きさを有する接地導体14を備えてもよい。
【0128】
図46は本発明の第14の実施形態の第1の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成図である。この第14の実施形態の第1の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、図45のトップローディング型モノポールアンテナ装置に比較して、放射素子401aの先端と電極411との間にリアクタンス素子31を挿入するとともに、導波素子402aの先端と電極412との間にリアクタンス素子32を挿入したことを特徴としている。以上のように構成することにより、リアクタンス素子31,32の短縮効果により、図46のアンテナ装置を、図45(a)のアンテナ装置よりも小型形状にすることができる。
【0129】
図46の第14の実施形態の第1の変形例においては、電極411,412の両方にリアクタンス素子31,32を接続しているが、本発明はこれに限らず、少なくとも一方にリアクタンス素子31,32を接続してもよい。
【0130】
図47は本発明の第14の実施形態の第2の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成図である。この第14の実施形態の第2の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、図45のトップローディング型モノポールアンテナ装置に比較して、導波素子402aとは反対側の位置に、先端は開放であって他端が接地され、放射素子401aよりも短い長さを有する線状無給電素子161を、その長手方向が放射素子401aと実質的に平行となるように設けたことを特徴としている。以上のように構成することにより、放射素子401aの給電点における入力インピーダンスを変化させることができ、給電点でのインピーダンス整合を容易に行うことができる。
【0131】
図48は本発明の第14の実施形態の第3の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成図である。この第14の実施形態の第3の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、図45のトップローディング型モノポールアンテナ装置に比較して、導波素子402aとは反対側の位置に、先端は放射素子401aの所定の中間位置に接続されかつ他端が接地された短絡制御素子181を設けたことを特徴としている。なお、短絡制御素子181の長手方向(放射素子401aと接続される折り曲げ部を除く)は実質的に放射素子401aの長手方向と平行となるように設定される。以上のように構成することにより、短絡制御素子181は、例えば反射器として動作し、当該アンテナ装置の指向特性を制御できる。当該短絡制御素子181の本数は1本に限らず、複数であってもよい。なお、図48において、図47の無給電素子161をさらに備えてもよい。
【0132】
図49は本発明の第14の実施形態の第4の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成図である。この第14の実施形態の第4の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置は、図45のトップローディング型モノポールアンテナ装置に比較して、さらに、放射素子401aから見て導波素子402a側の位置において、共振周波数F3(F3≠F2,F3≠F1)を有し、先端に円形状の電極412aを備えかつ他端が接地されてなる導波素子402aaを備えたことを特徴としている。ここで、電極411は電極412に電磁的に結合するように近接しているのみならず、電極411は電極412aに電磁的に結合するように近接している。以上のように構成することにより、3つの共振周波数F1,F2,F3を有するアンテナ装置を構成できる。なお、電極411に近接設置する電極及び導波素子の数は2に限らず、3以上の複数であってもよい。また、共振周波数F2=F3に設定してもよい。
【0133】
他の変形例.
図50(a)乃至図50(d)は上記の実施形態で用いるリアクタンス素子31,32の具体的な第1乃至第4の実施例を示す回路図である。すなわち、リアクタンス素子31,32は図50(a)に示すように1つのキャパシタC11で構成してもよい。また、リアクタンス素子31,32は図50(b)に示すように1つのインダクタL11で構成してもよい。さらに、リアクタンス素子31,32は図50(c)に示すようにキャパシタC12とインダクタL12の並列回路で構成してもよい。またさらに、リアクタンス素子31,32は図50(d)に示すようにキャパシタC13とインダクタL13の直列回路で構成してもよい。
【0134】
【実施例】
本発明者により試作したトップローディング型モノポールアンテナ装置を用いて測定したインピーダンス特性及びVSWRの周波数特性の測定結果について以下に説明する。
【0135】
図31は図39の従来例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置のインピーダンス特性を示すスミスチャートであり、図32は図39の従来例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置のVSWRの周波数特性を示すグラフである。これらの特性は、図39の従来例において、電極11の直径を50mmとし、接地導体14の直径を70mmとし、線状素子12と短絡導体13との間の距離を12mmとしたときの特性である。図32においてVSWRが3以下であるときの動作帯域幅は75MHzであり、図31及び図32で示される共振周波数880MHzに対する比帯域は8.4%である。従って、従来例のアンテナ装置は比較的狭い動作帯域幅を有している。
【0136】
図33は図1(a)の第1の実施形態の構成に対応する第1の実施例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるインピーダンス特性を示すスミスチャートであり、図34は図1(a)の第1の実施形態の構成に対応する第1の実施例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるVSWRの周波数特性を示すグラフである。これらの特性は、第1の実施形態において、電極11の直径を50mmとし、接地導体14の直径を70mmとし、線状素子12と短絡導体13との間の距離を12mmとしたときであって、リアクタンス素子31が0.5pFのキャパシタであり、リアクタンス素子32が0.5pFのキャパシタであるときの特性である。図34においてVSWRが3以下であるときの動作帯域幅は260MHzであり、図31及び図32で示される共振周波数1100MHzに対する比帯域は23.6%である。
【0137】
図35は図1(a)の第1の実施形態の構成に対応する第2の実施例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるインピーダンス特性を示すスミスチャートであり、図36は図1(a)の第1の実施形態の構成に対応する第2の実施例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるVSWRの周波数特性を示すグラフである。これらの特性は、第1の実施形態において、電極11の直径を50mmとし、接地導体14の直径を70mmとし、線状素子12と短絡導体13との間の距離を12mmとしたときであって、リアクタンス素子31が0.5pFのキャパシタであり、リアクタンス素子32が10pFのキャパシタであるときの特性である。図35及び図36から明らかなように、共振周波数f=680MHzと、共振周波数f=1200MHzとの2つの共振周波数を有し、各2つの共振周波数での動作帯域幅は比較的広い。
【0138】
図37は図1(a)の第1の実施形態の構成に対応する第3の実施例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるインピーダンス特性を示すスミスチャートであり、図38は図1(a)の第1の実施形態の構成に対応する第3の実施例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるVSWRの周波数特性を示すグラフである。これらの特性は、第1の実施形態において、電極11の直径を50mmとし、接地導体14の直径を70mmとし、線状素子12と短絡導体13との間の距離を12mmとしたときであって、リアクタンス素子31が4.7mHのインダクタであり、リアクタンス素子32が12mHのインダクタであるときの特性である。図37においてVSWRが3以下であるときの動作帯域幅は200MHzであり、図37及び図38で示される共振周波数880MHzに対する比帯域は22.7%である。
【0139】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、接地導体と、上記接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する電極と、給電点と上記電極とを接続する線状素子と、上記電極と上記接地導体とを接続する短絡導体とを備えたトップローディング型モノポールアンテナ装置において、上記短絡導体は第1のリアクタンス素子を介して上記電極と上記接地導体とを接続し、及び/又は、上記線状素子は第2のリアクタンス素子を介して上記給電点と上記電極とを接続する。従って、本発明によれば、以下の特有の効果を有する。
(1)上記第1及び第2のリアクタンス素子を備えて各リアクタンス値を調整することにより、従来例に比較してより低い高さで構成することができ、インピーダンス整合が可能である。
(2)上記第1及び第2のリアクタンス素子を備えて各リアクタンス値を調整することにより、従来例に比較してより低い高さで構成することができ、トップローディング部の大きさの増大を防止できる。
(3)上記第1及び第2のリアクタンス素子を備えて各リアクタンス値を調整することにより、従来例に比較してより低い高さで構成することができ、より広い帯域幅を得ることができる。
(4)上記第1及び第2のリアクタンス素子を備えて各リアクタンス値を調整することにより、従来例に比較して小型・軽量化でき、車両、船舶や飛行機などの移動体内の設置に適するトップローディング型モノポールアンテナ装置を提供することができる。
【0140】
また、別の本発明によれば、接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する第1の電極と、給電点と上記第1の電極とを接続する線状給電素子と、接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する第2の電極と、給電点と上記第2の電極とを接続する線状無給電素子とを備え、上記第1の電極と上記第2の電極を、電磁的に結合するように近接するように設けた。従って、従来例に比較して、小型・軽量であって、きわめて簡単な構造を有し、しかも複数の共振周波数を有するトップローディング型モノポールアンテナ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図であり、(b)は図1(a)のトップローディング型モノポールアンテナ装置に等価な原型のアンテナ装置を示す構成図である。
【図2】図1(a)のトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるVSWRの周波数特性を示すグラフである。
【図3】(a)は図39の従来例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置のインピーダンス特性を示すスミスチャートであり、(b)は図1(a)の第1の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置のインピーダンス特性を示すスミスチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図5】図4のトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるVSWRの周波数特性を示すグラフである。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施形態の第1の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施形態の第2の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施形態の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図11】本発明の第5の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図12】本発明の第5の実施形態の第1の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図13】本発明の第5の実施形態の第2の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図14】本発明の第6の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図15】本発明の第6の実施形態の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図16】本発明の第7の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図17】本発明の第7の実施形態の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図18】本発明の第8の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図19】本発明の第9の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図20】本発明の第10の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図21】本発明の第10の実施形態の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図22】本発明の第11の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図23】本発明の第11の実施形態の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す縦断面図である。
【図24】本発明の第12の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図25】本発明の第12の実施形態の第1の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図26】本発明の第12の実施形態の第2の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図27】本発明の第13の実施形態に係る移動体通信システムの構成を示す斜視図である。
【図28】本発明の第13の実施形態の第1の変形例に係る移動体通信システムの構成を示す斜視図である。
【図29】本発明の第13の実施形態の第2の変形例に係る移動体通信システムにおけるトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図30】本発明の第13の実施形態の第3の変形例に係る移動体通信システムの構成を示す斜視図である。
【図31】図39の従来例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置のインピーダンス特性を示すスミスチャートである。
【図32】図39の従来例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置のVSWRの周波数特性を示すグラフである。
【図33】図1(a)の第1の実施形態の構成に対応する第1の実施例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるインピーダンス特性を示すスミスチャートである。
【図34】図1(a)の第1の実施形態の構成に対応する第1の実施例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるVSWRの周波数特性を示すグラフである。
【図35】図1(a)の第1の実施形態の構成に対応する第2の実施例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるインピーダンス特性を示すスミスチャートである。
【図36】図1(a)の第1の実施形態の構成に対応する第2の実施例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるVSWRの周波数特性を示すグラフである。
【図37】図1(a)の第1の実施形態の構成に対応する第3の実施例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるインピーダンス特性を示すスミスチャートである。
【図38】図1(a)の第1の実施形態の構成に対応する第3の実施例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるVSWRの周波数特性を示すグラフである。
【図39】従来例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成を示す斜視図である。
【図40】図39のトップローディング型モノポールアンテナ装置において流れる各電流を示す縦断面図である。
【図41】(a)は図1(a)の原型のアンテナ装置であって図1(b)に示した構成図であり、(b)は図41(a)のアンテナ装置に等価なアンテナ装置の構成図である。
【図42】(a)は図41(b)のアンテナ装置に等価なアンテナ装置の構成図であり、(b)は図42(a)のアンテナ装置における2つの電極411,412の近接位置における縦断面図であり、(c)は図42(a)のアンテナ装置に等価なアンテナ装置の構成図であり、(d)は図42(c)のアンテナ装置に等価なアンテナ装置の構成図であり、(e)は図42(d)のアンテナ装置に等価なアンテナ装置の構成図であり、(f)は図42(e)のアンテナ装置に等価なアンテナ装置の構成図である。
【図43】図1(a)のトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるリアクタンス素子31の容量値C1を変化させたときの共振周波数f,fの変化を示すグラフである。
【図44】図1(a)のトップローディング型モノポールアンテナ装置におけるリアクタンス素子32の容量値C2を変化させたときの共振周波数f,fの変化を示すグラフである。
【図45】(a)は本発明の第14の実施形態に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成図であり、(b)は図45(a)のトップローディング型モノポールアンテナ装置の2つの電極411,412の近接位置における縦断面図である。
【図46】本発明の第14の実施形態の第1の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成図である。
【図47】本発明の第14の実施形態の第2の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成図である。
【図48】本発明の第14の実施形態の第3の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成図である。
【図49】本発明の第14の実施形態の第4の変形例に係るトップローディング型モノポールアンテナ装置の構成図である。
【図50】(a)は上記リアクタンス素子31,32の第1の実施例である1つのキャパシタC11を示す回路図であり、(b)は上記リアクタンス素子31,32の第2の実施例である1つのインダクタL11を示す回路図であり、(c)は上記リアクタンス素子31,32の第3の実施例であるキャパシタC12とインダクタL12の並列回路を示す回路図であり、(d)は上記リアクタンス素子31,32の第4の実施例であるキャパシタC13とインダクタL13の直列回路を示す回路図である。
【図51】本発明の第13の実施形態の第4の変形例に係る移動体通信システムの構成を示す斜視図である。
【図52】本発明の第13の実施形態の第5の変形例に係る移動体通信システムの構成を示す斜視図である。
【図53】本発明の第13の実施形態の第6の変形例に係る移動体通信システムの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
11…トップローディング電極(電極)、
11h…矩形孔、
12…線状素子、
12a…線状素子12の中間点、
13,13f…短絡導体、
13a…短絡導体13の中間点、
14…接地導体、
30…給電用同軸ケーブル、
31,32…リアクタンス素子、
35…給電点、
61,161…無給電素子、
81,81f,101,111…リング状空間、
82,82f,102,112…リアクタンス素子、
181,191…短絡制御導体、
201…可動電極、
201p…摺動用つまみ
221…可変容量ダイオード、
222…電圧制御回路、
231…スイッチングダイオード、
232…電圧制御回路、
241,251…電極、
261,261f,271,…無給電素子、
290…車両、
291,291a…トップローディング型モノポールアンテナ装置、
292,292a…給電用同軸ケーブル、
293…無線通信装置、
294…フロントウインドー、
295…リアウインドー、
310…車両の内側筐体部、
311…凹部、
312…レドーム、
400…無線送信機の信号源、
401…放射器、
402…導波器、
401a…放射素子、
402a,402aa…導波素子、
411,412,412a,413…電極、
501…船舶、
502…飛行機。

Claims (35)

  1. 接地導体と、上記接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する電極と、給電点と上記電極とを接続する線状素子と、上記電極と上記接地導体とを接続する短絡導体とを備えたトップローディング型モノポールアンテナ装置において、上記短絡導体は第1のリアクタンス素子を介して上記電極と上記接地導体とを接続することを特徴とするモノポールアンテナ装置。
  2. 接地導体と、上記接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する電極と、給電点と上記電極とを接続する線状素子と、上記電極と上記接地導体とを接続する短絡導体とを備えたトップローディング型モノポールアンテナ装置において、上記線状素子は第2のリアクタンス素子を介して上記給電点と上記電極とを接続することを特徴とするモノポールアンテナ装置。
  3. 接地導体と、上記接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する電極と、給電点と上記電極とを接続する線状素子と、上記電極と上記接地導体とを接続する短絡導体とを備えたトップローディング型モノポールアンテナ装置において、上記短絡導体は第1のリアクタンス素子を介して上記電極と上記接地導体とを接続し、上記線状素子は第2のリアクタンス素子を介して上記給電点と上記電極とを接続することを特徴とするモノポールアンテナ装置。
  4. 上記接地導体は円形平板形状を有することを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  5. 上記電極が円形平板形状を有することを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  6. 上記電極と電気的に接続され、上記電極と可動電極との実効的な面積を変化することができるように移動可能に設けられた可動電極をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  7. 上記線状素子の両端の間に位置する中間位置と、上記接地導体とを接続する第1の短絡制御導体をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至6のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  8. 上記短絡導体の両端の間に位置する中間位置と、上記接地導体とを接続する第2の短絡制御導体をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至7のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  9. 一端が上記接地導体に接続され、上記線状素子及び上記短絡導体と平行となるように設けられた第1の無給電素子をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至8のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  10. 一端が上記接地導体に接続され、上記線状素子及び上記短絡導体と平行となるようにそれぞれ設けられた複数の第1の無給電素子をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至8のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  11. 上記電極の外周縁端部から一定の距離だけ離れた位置に、第2の無給電素子の一部分が上記外周縁端部に沿うように設けられ、第2の無給電素子の一端が上記接地導体に接続された第2の無給電素子をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至10のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  12. 上記電極の外周縁端部に沿う、上記第2の無給電素子の一部分の長さは当該アンテナ装置の動作中心周波数における1/4波長の長さであることを特徴とする請求項11記載のモノポールアンテナ装置。
  13. 上記電極の外周縁端部から一定の距離だけ離れた位置に、第3の無給電素子が上記外周縁端部に沿うように設けられた第3の無給電素子をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至10のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  14. 上記第3の無給電素子の長さは当該アンテナ装置の動作中心周波数における1/2波長の長さであることを特徴とする請求項13記載のモノポールアンテナ装置。
  15. 複数の上記第2の無給電素子と、複数の上記第3の無給電素子とのうちの少なくとも一方をさらに備えたことを特徴とする請求項11乃至14のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  16. 上記第1のリアクタンス素子と上記第2のリアクタンス素子のうちの少なくとも一方は可変容量ダイオードにより構成され、
    上記可変容量ダイオードに印加するためのバイアス電圧を発生する電圧制御回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至15記載のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  17. 上記第1のリアクタンス素子と上記第2のリアクタンス素子のうちの少なくとも一方はスイッチングダイオードにより構成され、
    上記スイッチングダイオードに印加するためのバイアス電圧を発生する電圧制御回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至15記載のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  18. 上記電極は、曲線形状の断面を有する形状を有することを特徴とする、請求項5及び請求項5の従属項を除く、請求項1乃至17のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  19. 無線受信機と、
    上記無線受信機に接続された、請求項1乃至18記載のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置とを備えたことを特徴とする通信システム。
  20. 移動体内に設置された無線受信機と、
    上記移動体の内部と外部のうちの少なくとも一方に設置されかつ上記無線受信機に接続された、請求項1乃至18記載のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置とを備えたことを特徴とする移動体通信システム。
  21. 上記モノポールアンテナ装置を、上記移動体のフロントウインドー又はリアウインドー近傍に設置するときにそれぞれ、上記モノポールアンテナ装置の短絡導体が上記線状素子に比較して上記フロントウインドー又は上記リアウインドーに近づくように上記モノポールアンテナ装置を設置したことを特徴とする請求項20記載の移動体通信システム。
  22. 2個の上記モノポールアンテナ装置を移動体内に備え、一方の上記モノポールアンテナ装置の短絡導体が上記線状素子に比較して上記フロントウインドーに近づくように当該一方の上記モノポールアンテナ装置を設置する一方、他方の上記モノポールアンテナ装置の短絡導体が上記線状素子に比較して上記フロントウインドーに近づくように当該他方の上記モノポールアンテナ装置を設置したことを特徴とする請求項20記載の移動体通信システム。
  23. 4個の上記モノポールアンテナ装置を移動体内に備え、一方の2個の上記モノポールアンテナ装置の短絡導体が上記線状素子に比較して上記フロントウインドーに近づくように当該一方の2個の上記モノポールアンテナ装置を設置する一方、他方の2個の上記モノポールアンテナ装置の短絡導体が上記線状素子に比較して上記フロントウインドーに近づくように当該他方の2個の上記モノポールアンテナ装置を設置したことを特徴とする請求項20記載の移動体通信システム。
  24. 上記移動体内に凹部を形成し、上記凹部内に上記モノポールアンテナ装置を設置し、上記凹部の開口部をレドームにより覆うことを特徴とする請求項20乃至23記載のうちのいずれか1つの移動体通信システム。
  25. 接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する第1の電極と、
    給電点と上記第1の電極とを接続する線状給電素子と、
    接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する第2の電極と、
    給電点と上記第2の電極とを接続する線状無給電素子とを備え、
    上記第1の電極と上記第2の電極を、電磁的に結合するように近接するように設けたことを特徴とするモノポールアンテナ装置。
  26. 上記線状給電素子と上記第1の電極との間の接続点と、上記線状無給電素子と上記第2の電極との間の接続点のうちの少なくとも一方の接続点に、リアクタンス素子を挿入したことを特徴とする請求項25記載のモノポールアンテナ装置。
  27. 一端が開放され、他端が上記接地導体に接続された無給電素子をさらに備えたことを特徴とする請求項25又は26記載のモノポールアンテナ装置。
  28. 一端が上記線状給電素子に接続され、他端が上記接地導体に接続された短絡制御素子をさらに備えたことを特徴とする請求項25乃至27のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  29. 接地導体と対向して設けられトップローディング部を構成する少なくとも1つの別の第2の電極と、
    給電点と上記別の第2の電極とを接続する少なくとも1つの別の線状無給電素子とをさらに備え、
    上記第1の電極と上記別の第2の電極を、電磁的に結合するように近接するように設けたことを特徴とする請求項25乃至28のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  30. 上記第1のリアクタンス素子は、
    (a)1つのキャパシタと、
    (b)1つのインダクタと、
    (c)キャパシタとインダクタの並列回路と、
    (d)キャパシタとインダクタの直列回路と
    のうちのいずれか1つにより構成されたことを特徴とする、請求項1、請求項3、請求項1の従属項、請求項3の従属項からなる請求項のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  31. 上記第2のリアクタンス素子は、
    (a)1つのキャパシタと、
    (b)1つのインダクタと、
    (c)キャパシタとインダクタの並列回路と、
    (d)キャパシタとインダクタの直列回路と
    のうちのいずれか1つにより構成されたことを特徴とする、請求項2、請求項3、請求項2の従属項、請求項3の従属項からなる請求項のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  32. 上記リアクタンス素子は、
    (a)1つのキャパシタと、
    (b)1つのインダクタと、
    (c)キャパシタとインダクタの並列回路と、
    (d)キャパシタとインダクタの直列回路と
    のうちのいずれか1つにより構成されたことを特徴とする、請求項26、請求項26の従属項からなる請求項のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置。
  33. 無線受信機と、
    上記無線受信機に接続された、請求項25乃至29記載のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置とを備えたことを特徴とする通信システム。
  34. 移動体内に設置された無線受信機と、
    上記移動体の内部と外部のうちの少なくとも一方に設置されかつ上記無線受信機に接続された、請求項25乃至29記載のうちのいずれか1つに記載のモノポールアンテナ装置とを備えたことを特徴とする移動体通信システム。
  35. 上記移動体は、車両、船舶又は飛行機であることを特徴とする請求項20乃至24及び34のうちのいずれか1つに記載の移動体通信システム。
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