JP2004072339A - Agc回路及び自動利得制御方法 - Google Patents

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布留川 秀暁
Hiroshi Wakimoto
脇本 啓史
Takeshi Saka
坂 剛
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Abstract

【課題】システム毎の特性のみならず、製品個々の特性を考慮して、最適なAGC特性をリアルタイムに補正することが可能な学習型のAGC回路を提供する。
【解決手段】AGC回路において、減衰器11は、デジタル放送で使用されるOFDM信号などのマルチキャリア信号を所定の減衰量で減衰させ、増幅器12は減衰器11の出力を所定の増幅率で増幅する。歪み量検出手段13は、増幅器の出力信号を周波数分析し、入力信号に含まれるキャリア周波数に基づいてIMが発生する周波数を決定し、当該周波数を有する信号成分のレベルを検出する。このレベルがIMD、即ち歪み量を示すことになる。制御手段14は、IMDのレベルに基づいて減衰器11の減衰量を決定し、減衰器を制御する。これにより、増幅器12に生じる歪みを低減又は除去することができる。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、AGC(Auto Gain Control)回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子回路では、従属接続された2つの回路に対し、後段の回路への入力信号レベルを制限するために、初段の回路の増幅利得を自動的に制御することがあり、これをAGCと呼ぶ。
【0003】
一般的に、AGCは、信号が入力される減衰器(アッテネータ)と、減衰器の出力信号を増幅する増幅器と、増幅器の出力を予め決定された所定の基準電圧と比較する比較器と、比較結果に応じて減衰器による減衰量を制御するための制御信号を生成する制御回路とを備えて構成される。
【0004】
増幅器はその特性上、入力信号があるレベル以上になると、出力信号波形に歪みが生じる。増幅器の増幅率は一定であるため、その出力レベルを監視することで、入力レベルの制御を行うことができる。そこで、増幅器の後段に比較器を設け、増幅器の出力を分配して比較器へ入力する。比較器には、増幅器の出力信号波形が歪まない出力電圧と同等の基準電圧が供給されており、基準電圧との電位差(コントロール電圧)を出力する。制御回路は、比較器により検出されたコントロール電圧に応じて、減衰器の減衰量を所望の値に制御するための制御信号を生成し、減衰器に供給する。減衰器は、制御信号に応じた減衰量で入力信号を減衰する。これにより、その後段にある増幅器の出力レベルを所定レベルに維持し、出力信号波形に歪みが生じることを抑制できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のAGCは、デジタル式及びアナログ式の両方において、信号そのもののレベルを監視しているため、回路内で使用しているデバイスのばらつきに起因する歪みの発生を予め考慮した回路設計を行う必要があった。よって、万が一設定したAGC範囲内で歪みが発生した場合には、設計変更を行う必要がある。
【0006】
また、回路規模が大きくなると、減衰器を回路中の複数箇所に配置する必要が生じるが、その際にどの減衰器による減衰を優先させるか、その減衰器の減衰量をどのような値に設定すれば良いかなどの問題を、回路設計時に時間をかけて細かく検討する必要がある。
【0007】
また、移動体受信においては、実際のフィールド上でのフェージングの影響から、実験室内では予想できないような環境、状態が生まれる場合がある。そのような場合には実験室での設定、フィールドテスト、実験室での再設定、フィールドテスト、..というように、カットアンドトライ手法で設計を行わざるを得ず、AGCの設計に多くの時間と費用を費やすことになっていた。
【0008】
本発明が解決しようとする課題としては、上述のようなものが例として挙げられる。本発明は、システム毎の特性のみならず、製品個々の特性を考慮して、最適なAGC特性をリアルタイムに補正することが可能な学習型のAGC回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、AGC回路において、複数の搬送波を含む入力信号を所定の減衰量で減衰させる減衰器と、前記減衰器の出力信号を増幅する増幅器と、前記増幅器の出力信号を周波数分析し、所定周波数を有する歪み量を検出する歪み量検出手段と、前記歪み量に基づいて前記減衰器の減衰量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、AGC回路において、複数の搬送波を含む入力信号を所定の減衰量で減衰させる減衰器及び前記減衰器の出力信号を増幅する増幅器を有する複数の増幅段と、前記複数の増幅段のうち最後段の増幅器の出力信号を周波数分析し、所定周波数を有する歪み量を検出する歪み量検出手段と、前記歪み量に基づいて、前記複数の増幅段に含まれる各減衰器の減衰量を個別に制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項9に記載の発明は、自動利得制御方法において、減衰器及び増幅器を有する複数の増幅段の各々において、前記減衰器により複数の搬送波を含む入力信号を所定の減衰量で減衰させるとともに、前記増幅器により前記減衰器の出力信号を増幅する増幅工程と、前記複数の増幅段のうち最後段の増幅器の出力信号を周波数分析し、所定周波数を有する歪み量を検出する歪み量検出工程と、前記歪み量に基づいて、前記歪み量毎に前記複数の増幅段に含まれる各減衰器の最適減衰量を規定したマップ情報を記憶した記憶手段から対応する減衰量を読み出して、前記複数の増幅段に含まれる各減衰器の減衰量を個別に制御する制御工程と、を有し、前記制御工程は、前記複数の増幅段のうち、増幅率の大きな増幅段に含まれる減衰器から順に各減衰器の減衰量を独立に変化させつつ前記歪み量の変化を監視し、前記歪み量が予め決定された基準歪み量と等しくなるときの各減衰器の減衰量を前記最適減衰量として決定することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0013】
[基本原理]
まず、本発明の基本原理について説明する。本発明のAGC回路は、周波数軸上で等間隔に位置する複数の搬送波(キャリア)を有するマルチキャリア信号に好適に適用することができる。より具体的には、マルチキャリア信号において、隣接するキャリア間に生じる3次相互変調(Inter Modulation:以下、「IM」とも呼ぶ。)を利用して、AGC特性を動的に制御する。
【0014】
増幅器は、その性質上、ある入力信号レベルから歪みが発生し、入力信号レベルの増加に伴って歪みの量も増加する。このような歪みを定量的に示すパラメータとして、3次相互変調(IM)がある。
【0015】
まず、3次相互変調について説明する。図1(a)は3次相互変調を説明するための図である。いま、周波数f0を有する希望波であるキャリアC1と、その希望波から周波数軸上で周波数Δだけ離れた周波数(f0+Δ)を有するキャリアC2という2つのキャリアを含む送信信号を考える。図1(a)は、希望波であるキャリアC1と、キャリアC2の周波数をそれぞれ周波数軸上に示している。キャリアC1とキャリアC2のレベルが等しくなるように送信信号を増幅器に入力すると、送信信号の入力信号レベルの増加に伴って、キャリアC1及びC2からそれぞれ周波数Δだけ離れた周波数、即ち、周波数(f0−Δ)、及び周波数(f0+2Δ)の位置に、3次相互変調(IM)と呼ばれる歪みが発生する。3次相互変調IMのレベルは、増幅器に入力される各キャリアC1及びC2の信号レベルに依存する。従って、IMのレベルを監視し、そのレベルが最小となるように増幅器に入力される送信信号に含まれるキャリアC1又はC2のレベルを制御することにより、増幅器に発生する歪みを低減又は除去することができることになる。
【0016】
図1(a)において、キャリアC1及びC2のレベルをMidとし、3次相互変調IMのレベルをMimとすると、両者の差として、IMD(Inter Modulation Differential)を以下のように定義することができる:
IMD = Mid − Mim
この式から理解されるように、IMDは増幅器に生じる歪みの程度を示す量であり、IMのレベルが大きいとき、即ち歪み量が大きいときほど、IMDの値は小さくなる。逆に、IMのレベルが小さいとき、即ち歪み量が小さいときほど、IMDの値は大きくなる。
【0017】
図1(b)は、上述したマルチキャリア信号の一例としてのOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiple)信号におけるキャリアを周波数軸上に示したものである。OFDM信号は図示のように複数の周波数のキャリアを含むマルチキャリア信号であり、各キャリア周波数は相互に等間隔で位置している。
【0018】
図1(b)に示されるように、OFDM信号は等間隔に並んだ複数本のキャリアを用いてデータを搬送する変調方式であるため、任意の隣同士の2本のキャリアを取り出すと、図1(a)を参照して説明したように3次相互変調IMという歪みが生じる。即ち、隣接する2本のキャリアのレベル増加に伴い、それらのキャリアの両側であってキャリア間隔に対応する周波数だけ離れた周波数軸上の位置にIMが発生する。
【0019】
ここで、図1(b)から容易に理解されるように、IMはOFDM信号の他のキャリアと同じ周波数軸上の位置に発生する性質を有する。よって、OFDM信号においては、増幅器への入力信号レベルが増加して増幅器に歪みが生じると、他のキャリアの周波数と同一周波数にIMが発生するため、データが破壊されるという致命的な欠点が生じる可能性がある。
【0020】
図1(b)において、希望波の周波数がnであるとし、周波数nと周波数(n−1)の2つのキャリアに着目すると、その2つのキャリアにより生じるIMは周波数(n−2)及び周波数(n+1)の位置に現れる。ここで、周波数(n−2)には他のキャリアが存在するが、周波数(n+1)には他のキャリアは存在しない。よって、周波数(n+1)の信号成分のレベルを検出すれば、それがIMのレベルである。よって、周波数(n+1)の信号成分、即ちIMのレベルを検出することにより、その時点で増幅器にどの程度の量の歪みが生じているかを知ることができる。本発明は、このことを利用し、IMのレベルを検出してIMDを算出し、IMDに応じて減衰器の減衰量を調整することにより、ACG制御を行う。
【0021】
[基本構成]
次に、本発明によるAGC回路の基本構成について説明する。図2(a)は、本発明によるAGC回路の基本構成を示すブロック図である。図2において、AGC回路10は、入力信号を所定の減衰量で減衰させる減衰器11と、減衰器11の出力信号を増幅する増幅器12と、増幅器12の出力信号を周波数分析し、所定周波数を有する歪み量を検出する歪み量検出手段13と、前記歪み量に基づいて前記減衰器の減衰量を制御する制御手段14と、を備える。
【0022】
入力信号は、例えばデジタル放送で使用されるOFDM信号などのマルチキャリア信号であり、減衰器11はその入力信号を所定の減衰量で減衰させる。増幅器12は、減衰器11の出力を所定の増幅率で増幅し、出力する。
【0023】
歪み量検出手段13は、例えば歪み量として前述のIMDを検出するように構成することができる。その場合、具体的には、歪み量検出手段は、増幅器12の出力信号を周波数分析し、入力信号に含まれるキャリア周波数に基づいてIMが発生する周波数を決定し、当該周波数を有する信号成分のレベルを検出する。このレベルがIMD、即ち歪み量を示すことになる。
【0024】
制御手段14は、IMDのレベルに基づいて、減衰器11の減衰量を決定し、減衰器11の減衰量を制御するための制御信号を減衰器11に供給する。減衰器11はその制御信号に従って減衰量を変化させることにより、増幅器12への出力信号レベルを変化させる。これにより、増幅器12に生じる歪みを低減又は除去することができる。
【0025】
次に、本発明によるAGC回路の応用型について説明する。図2(b)は、本発明の応用型のAGC回路の概略構成を示すブロック図である。図2(b)において、AGC回路20は、入力信号を所定の減衰量で減衰させる第1の減衰器21と、第1の減衰器21の出力信号を所定の増幅率で増幅する第1の増幅器22と、第1の増幅器22の出力信号を所定の減衰量で減衰させる第2の減衰器23と、第2の減衰器23の出力信号を所定の増幅率で増幅する第2の増幅器24と、第2の増幅器の出力信号を周波数分析し、所定周波数を有する歪み量を検出する歪み量検出手段25と、検出された歪み量に従って、第1の減衰器21及び第2の減衰器23の減衰量を制御する制御手段26とを備える。
【0026】
この応用型のAGC回路20では、減衰器及び増幅器により構成される増幅段が複数組従属接続され、その出力信号に含まれる歪み量を検出して、当該歪み量が最小となるように、各減衰器の減衰量を個別に制御する。
【0027】
入力信号は、基本構成の場合と同様に例えばOFDM信号などのマルチキャリア信号であり、入力信号に含まれるキャリア周波数に基づいてIMが発生する周波数の信号成分レベルを歪み量として検出することができる。
【0028】
また、制御手段は、複数の減衰器による減衰量を個別に変化させつつ、複数組の減衰器及び増幅器の従属接続構成全体による増幅率を監視し、各減衰器に対して最適な減衰量を設定することができる。
【0029】
【実施例】
次に、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
【0030】
図3に、本発明の実施例にかかるAGC回路100の概略構成を示す。AGC回路100は、例えばデジタル放送などの受信機に好適に搭載され、アンテナユニットなどを介して受信されたマルチキャリア信号の増幅を行う。以下に説明する実施例では、AGC回路100はマルチキャリア信号としてOFDM信号を受信するものとする。
【0031】
AGC回路100は、入力信号であるOFDM信号を2つの増幅段で増幅する構成となっている。第1の増幅段は減衰器121及び増幅器122により構成され、第2の増幅段は減衰器123及び増幅器124により構成される。本例では、初段の増幅器123の増幅率は、後段の増幅器124の増幅率より大きく設定されている。なお、本実施例では2段の増幅段を有する構成を採用しているが、3段以上の増幅段を有する構成に本発明を適用することも可能である。
【0032】
また、AGC回路100は、増幅器124の出力信号に基づいて歪み量であるIMDを検出する検出部125と、検出された歪み量に基づいて減衰器121及び123の減衰量を制御する制御部126とを備える。検出部125は、歪み量検出手段、搬送波検出手段、希望波レベル検出手段、第3次相互変調レベル検出手段などとして機能する。また、制御部126は、制御手段、最適減衰量決定手段などとして機能する。
【0033】
検出部125は、増幅器124の出力信号をアナログ−デジタル変換するAD変換器131と、AD変換器131が出力するデジタル信号を周波数分析するDFT(Discrete Fourier Transform)部132と、DFT部132が出力する希望波のレベルとIMのレベルを比較してIMDを測定する比較器133と、制御部126から供給される減衰器の調整信号に基づいて、各減衰器121及び123のコントロール電圧を生成するデジタル−アナログ変換器134とを備える。
【0034】
制御部126は、CPU141と、減衰器のコントロール電圧と減衰量との対応を示すATTコントロール電圧マップ142と、IMDと減衰器のコントロール電圧との対応を示すIMD−ATT最適化マップ143とを備える。
【0035】
次に、各部の動作を説明する。
【0036】
受信機のアンテナユニットから供給された入力信号であるOFDM信号は減衰器121により所定の減衰量で減衰され、増幅器122に送られる。減衰器121による減衰量は、DA変換器134から減衰器121に供給されるコントロール電圧Vagc1により決定される。増幅器122は、減衰器121の出力信号を所定の増幅率で増幅し、減衰器123へ供給する。減衰器123は増幅器122の出力信号を所定の減衰量で減衰させ、増幅器124へ供給する。減衰器123による減衰量は、DA変換器134から減衰器123へ供給されるコントロール電圧Vagc2により決定される。
【0037】
AD変換器131は、アナログ信号である増幅器124の出力信号をデジタル信号に変換する。DFT部132は、AD変換器131の出力信号を周波数分析する。この周波数分析は、具体的には図1(a)に例示するように行われる。即ち、OFDM信号に含まれる各キャリア毎のレベルを検出し、希望波のレベルMidと、IMのレベルMimを求める。そして、比較器133が、希望波のレベルMidからIMのレベルMimを減算することによりIMDを求める。
【0038】
なお、先に述べたように、IMが発生する周波数は、希望波の周波数と、OFDM信号に含まれるキャリアのうち周波数軸上の端部に位置するキャリアとの周波数との関係により決定される。希望波とは、受信機において受信しようとしているキャリアを指す。図1(a)の例では、希望波の周波数がf0であり、信号中に含まれるキャリアのうち周波数軸上の端部に位置するキャリアの周波数が(f0+Δ)であるため、IMは周波数(f0−Δ)及び周波数(f0+2Δ)に現れている。
【0039】
また、図1(b)に示す例では、希望波の周波数が(n−1)であり、信号中に含まれるキャリアのうち周波数軸上の端部に位置するキャリアの周波数がnであるので、IMは周波数(n+1)に現れている。
【0040】
例えば、図1(b)の信号において、希望波の周波数が(n−2)である場合には、周波数軸上に隣接するキャリアの周波数(n−1)を中心として、周波数(n−2)と対称な周波数n、及び同様に隣接するキャリアの周波数(n−3)を中心として、周波数(n−2)と対称な周波数(n−4)にIMが現れることになる。
【0041】
このように、IMが現れる周波数は、希望波の周波数と、OFDM信号中に含まれる複数のキャリアのうち周波数軸上の隣接するキャリアの周波数とに基づいて決定することができる。なお、理論的には図1(a)に示すようにIMは2つの周波数で出現するが、そのうちの一方はOFDM信号に含まれる複数のキャリア周波数と重なってしまうことがほとんどであるので、OFDM信号に含まれるキャリア周波数と重ならない方の周波数のレベルを検出して、IMのレベルMimとすればよい。
【0042】
こうして、DFT部132は希望波のレベルMidとIMのレベルMimとを比較器133へ供給する。比較器133は、図1(a)に示すように、希望波のレベルMidからIMのレベルMimを減算してIMDを求め、これを制御部126内のCPU141へ供給する。
【0043】
制御部126内のATTコントロール電圧マップ142は、各減衰器121及び123毎に、その減衰器に対して供給するコントロール電圧Vagc1又はVagc2と、そのコントロール電圧に設定したときの各減衰器の減衰量との関係を対応付けて記憶している。従って、ATTコントロール電圧マップ142は、各減衰器に対して入力することができるコントロール電圧の上限値及び下限値も記憶していることになる。
【0044】
IMD−ATT最適化マップ143は、IMDの値毎に、各減衰器121及び123に対して入力すべきコントロール電圧値Vagc1及びVagc2の組み合わせを記憶している。図3にはその一例を示しているが、1つのIMD値に対応する各減衰器のコントロール電圧値は常に一致するわけではない。実際には、後述するように、IMD−ATT最適化マップ143は、IMDに基づいて、減衰器121と123による減衰量の分担、即ち、系全体で必要とされる減衰量を得るために、減衰器121及び123の減衰量をそれぞれどの程度の値に設定するのが最適であるかを示す。これは、系全体について必要な減衰量が同じであっても、各増幅器122及び124の歪み特性に応じて、両増幅器122及び124のいずれにおいても歪みが生じないように、減衰器121及び123の減衰量を個別に最適化する必要があるからである。なお、IMD−ATT最適化マップ143の詳細については後述する。
【0045】
CPU141は、比較器133から供給されたIMD値に基づいて、IMD−ATT最適化マップ143を参照して、各減衰器121及び123に供給すべきコントロール電圧Vagc1及びVagc2を決定し、それらをデジタルデータとしてDA変換器134へ供給する。DA変換器134は、コントロール電圧Vagc1及びVagc2をアナログ電圧値に変換し、各減衰器121及び123へ入力する。こうして、各減衰器121及び123の減衰量が個別に最適に設定される。
【0046】
このように、本実施例においては、入力されるマルチキャリア信号について、それに含まれるキャリアを周波数分析し、希望波に対するIMを検出することにより歪み量を決定して、歪みを最小化するように各減衰器の減衰量を決定する。よって、実際にその系を構成する増幅器などの特性に基づいて最適な減衰量を決定することができるので、例えば極端な温度変化などの不意の状況変化が生じた場合でも、最適な動作状態を維持することが可能となる。
【0047】
次に、IMD−ATT最適化マップ143の作成処理について、図4乃至6のフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は、図3に示すCPU141が予め用意されたプログラムを実行することにより行われ、比較器133からIMD値を受け取りつつ各減衰器121及び123の減衰量を変化させることにより、IMD値毎に最適な各減衰器のコントロール電圧Vagc1及びVagc2を決定する処理である。
【0048】
また、図4乃至6に示す最適化済メモリマップ及びアクセス用メモリマップは、図3におけるIMD−ATT最適化マップ143に対応する。即ち、IMD−ATT最適化マップ143の作成処理において、アクセス用メモリマップは、各減衰器の減衰量を変化させつつ得られたコントロール電圧を一時的に記憶するために使用される。また、そうして最終的に最適であるとされた各減衰器毎のコントロール電圧値を記憶するのが最適化済メモリマップである。よって、アクセス用メモリマップは例えば揮発性メモリなどにより構成され、最適化済メモリマップは例えば不揮発性メモリなどにより構成することができる。
【0049】
まず、図4を参照すると、受信機による受信開始などの時点において、CPU141は最適化済メモリマップに記憶されているコントロール電圧の最適値を読み込み(ステップS1)、アクセス用メモリマップに書き込む(ステップS2)。
【0050】
CPU141は、比較器133からIMD検出値(IMD(detect))を取得すると(ステップS3)、そのIMD検出値を予め決定されたIMD閾値(IMD(thresh))と比較する(ステップS4)。IMD検出値がIMD閾値より大きい場合(ステップS4:YES)、その系は歪みに関して最適化された状態である(つまり、歪みは無い又は許容範囲内である)と判定され、CPU141はそのときの各減衰器の減衰量を維持する(ステップS5)。
【0051】
一方、IMD検出値がIMD閾値より小さい場合、CPU141は最適化済メモリマップに記憶されていたコントロール電圧値Vagc1及びVagc2をアクセス用メモリマップから読み出し(ステップS6)、DA変換器134へ供給して各減衰器121及び123の減衰量を変化させる(ステップS7)。そして、その変化後のIMD検出値がIMD閾値と等しくなったか否かを判定する(ステップS8)。
【0052】
その時点でIMD検出値がIMD閾値と等しくなっている場合(ステップS8;YES)、そのときのコントロール電圧値は最適であると考えられるので、CPU141はそのコントロール電圧値を保持し、処理を終了する(ステップS10)。この場合は、最初に最適化済メモリマップ内に記憶されていたコントロール電圧値が、今回の系の動作環境下でも最適であったということを意味する。
【0053】
一方、ステップS8において、IMD検出値がIMD閾値より小さいと判定された場合、つまり歪みが大きいと判断された場合、処理は図5に示すステップS20に進む。ステップS20において、CPU141はまず減衰器121の減衰量を1dB増加させ、その増加後のIMD検出値を取得し(ステップS21)、IMD検出値が増加したか否かを判定する(ステップS22)。IMD検出値が増加した場合、減衰器121の減衰量を増加させることにより、IMD検出値が改善される傾向にあることが分かる。よって、CPU141は改善されたIMD検出値がIMD閾値と等しくなったか否かを判定し(ステップS23)、等しくなった場合にはそのときの減衰器121及び123のコントロール電圧Vagc1及びVagc2をアクセス用メモリマップに書き込む(ステップS31)。
【0054】
一方、ステップS23において、改善されたIMD検出値が依然としてIMD閾値より小さい場合、CPU141は再度減衰器121の減衰量を1dB増加させ、さらにIMD検出値を改善させようとする。こうして、CPU141は、IMD検出値がIMD閾値と等しくなるか(ステップS23;YES)、又は、それ以上減衰器121の減衰量を増加させてもIMDが増加しなくなるまで(ステップS22;NO)、ステップS22及びS23を繰り返す。
【0055】
減衰器121の減衰量を増加させてもIMD検出値が増加しなくなった場合(ステップS22;NO)、減衰器121の調整によってはそれ以上のIMD検出値の改善は得られないことがわかる。よって、CPU141は減衰器121の減衰量を1dB減らして(ステップS25)、減衰器121により最大のIMD検出値の改善が得られる状態(即ち、最後の減衰量の増加によってはIMD検出値は改善されていないので、1つ前の減衰量に戻した状態)とする。
【0056】
次に、CPU141は、今度はもう一方の減衰器123の減衰量を増加させてIMD検出値の改善を試みる。即ち、減衰器121の場合と同様に、減衰器124の減衰量を1dBずつ増加させ(ステップS26)、IMD検出値がIMD閾値と等しくなるか(ステップS28;YES)、もしくはIMD検出値の改善(増加)が得られなくなるまで(ステップS27;NO)、ステップS26乃至S28を繰り返す。IMD検出値の増加が得られなくなった場合、CPU141は減衰器123の減衰量を1dB減らしてIMD検出値の最大の改善効果が得られる状態に戻し(ステップS29)、そのときの各減衰器121及び123の減衰量を保持する(ステップS30)。一方、IMD検出値がIMD閾値と等しくなった場合も(ステップS28;YES)、そのときの各減衰器121及び123の減衰量を保持する(ステップS30)。
【0057】
その後、CPU141はステップS24又はS30で保持した減衰量をアクセス用メモリマップへ書き込み(ステップS31)、処理を終了するか否かを判定する(ステップS32)。処理を終了する場合、この時点で、アクセス用メモリマップには各減衰器の最適なコントロール電圧Vagc1及びVagc2が記憶されているので、CPU141はこれを最適化済メモリマップに書き込み、処理を終了する。一方、ステップS31で処理を終了しないと判断された場合、処理は図4のステップS3へ移行し、最適化処理を継続する。
【0058】
一方、ステップS8において、IMD検出値がIMD閾値より大きいと判断された場合は、例えば歪みは生じていないが逆に系全体の増幅率が不十分であるなど、系全体としてはやはり最適な増幅度を得られてない状態であることが分かる。よって、処理は図6に示すステップS40へ移行する。図6に示す処理は、各減衰器121及び123の減衰量を1dBずつ減少させながらIMD検出値をIMD閾値と比較して最適なコントロール電圧Vagc1及びVagc2を得るものであり、基本的な手法は図5におけるステップS20乃至S33と類似している。
【0059】
即ち、まず、CPU141は、IMD検出値がIMD閾値と等しくなるか(ステップS43;YES)、もしくは減衰器121の減衰量を減少させてもそれ以上IMD検出値の改善(減少)が得られなくなるまで(ステップS42;NO)、1dBずつ減衰器121の減衰量を減少させる(ステップS40乃至S43)。そして、IMD検出値がIMD閾値と等しくなった場合には(ステップS43;YES)、そのときの各減衰器121及び123のコントロール電圧Vagc1及びVagc2を保持する(ステップS44)。
【0060】
一方、IMD検出値の改善が見られなくなった場合(ステップS42;NO)、CPU141はIMD検出値の最大の改善が得られる減衰量に減衰器121の減衰量を戻し(ステップS45)、次に減衰器123の調整を行う。つまり、IMD検出値がIMD閾値と等しくなるか(ステップS48;YES)、もしくは減衰器123の減衰量を減少させてもそれ以上IMD検出値の改善(減少)が得られなくなるまで(ステップS47;NO)、1dBずつ減衰器123の減衰量を減少させる(ステップS46乃至S48)。そして、IMD検出値がIMD閾値と等しくなった場合には(ステップS48;YES)、そのときの各減衰器121及び123のコントロール電圧Vagc1及びVagc2を保持する(ステップS50)。また、IMD検出値の改善が得られなくなった場合(ステップS47;NO)、最大の改善が得られる減衰量に減衰器123を戻し(ステップS49)、そのときの各減衰器121及び123のコントロール電圧Vagc1及びVagc2を保持する(ステップS50)。
【0061】
こうして、CPU141はステップS44又はS50で保持した減衰量に対応するコントロール電圧をアクセス用メモリマップへ書き込み(ステップS51)、処理を終了するか否かを判定する(ステップS52)。処理を終了する場合、この時点で、アクセス用メモリマップには各減衰器の最適なコントロール電圧Vagc1及びVagc2が記憶されているので、CPU141はこれを最適化済メモリマップに書き込み、処理を終了する。一方、ステップS51で処理を終了しないと判断された場合、処理は図4のステップS3へ移行し、最適化処理を継続する。
【0062】
こうして、IMD−ATT最適化マップ143が作成される。この処理によれば、処理開始時において設定されている各減衰器の減衰量が最適である場合には、処理はステップS5に進み、その状態での処理(例えば受信機による受信処理)を継続する。また、処理の開始時に最適化済メモリマップ内に記憶されている各減衰器のコントロール電圧が最適である場合には、処理はステップS9に進み、そのコントロール電圧を利用して処理が継続される。
【0063】
一方、最適化済メモリマップ内に記憶されていた各減衰器のコントロール電圧では系の歪みが大きすぎる場合(即ち、ステップS8において、IMD検出値<IMD閾値の場合)、処理はステップS20へ進み、IMD閾値と等しい又はそれに近いIMD検出値が得られる各減衰器のコントロール電圧を取得し、新たな最適値として最適化済メモリマップに記憶する。
【0064】
逆に、最適化済メモリマップ内に記憶されていた各減衰器のコントロール電圧は歪みの点では問題ないが、系の増幅度が不十分である場合(即ち、ステップS8において、IMD検出値>IMD閾値の場合)、処理はステップS40へ進み、IMD閾値と等しい又はそれに近いIMD検出値が得られる各減衰器のコントロール電圧を取得し、新たな最適値として最適化済メモリマップに記憶される。
【0065】
このように、系の実際の状況に応じてIMD値が検出され、系の増幅度及び歪み量の両方が最適となるように各減衰器の減衰量がリアルタイムで調整されるので、設計時において想定できなかったような状況で系が動作する場合でも、常に最適な増幅度及び歪み特性を維持しつづけることが可能となる。
【0066】
なお、上述のIMD−ATT最適化マップの作成処理においては、2つの減衰器のうち、前段の減衰器121の減衰量を先に調整した後、後段の減衰器123の減衰量を調整して最適なコントロール電圧を求めている。系が複数の減衰器を有する場合にどの減衰器から減衰量の調整を行うかについては、各減衰器に対応する増幅器の増幅率の大きいものから調整を行うことが好ましい。これは、同じ量だけ減衰量を調整した場合でも、対応する増幅器の増幅率が大きい方が、その減衰量の調整によって得られるIMD検出値の変化量が大きくなるからである。よって、本実施例においては、前段の増幅器122の方が後段の増幅器124よりも増幅率が大きいので、図5及び6に示すように、まず増幅器122に対応する減衰器121の減衰量を調整し、次に増幅器124に対応する減衰器123の減衰量を調整することとしている。
【0067】
なお、本実施例においては、AGC回路へ入力されるマルチキャリア信号としてOFDM信号を例示しているが、本発明の適用はOFDM信号には限定されない。即ち、周波数軸上で等間隔に位置する複数のキャリアを含む各種のマルチキャリア信号に本発明を適用することが可能である。
【0068】
以上説明したように、本実施例においては、AGC回路において、複数の搬送波を含む入力信号を所定の減衰量で減衰させる減衰器と、減衰器の出力信号を増幅する増幅器と、増幅器の出力信号を周波数分析し、歪み量として所定周波数のIMを検出する検出部と、検出されたIMに基づいて減衰器の減衰量を制御する制御手段と、を備えるので、実際の系の特性に応じて、最適な増幅度及び歪み特性を得られるようにAGCを行うことが可能となる。その結果、設計時に必要とされる労力やコストを軽減することができるとともに、設計時には想定できなかったような環境下で系が動作する場合においても適切な動作を行うことができる。
【0069】
また、各々が減衰器及び増幅器を有する複数の増幅段を有するAGC回路においては、検出されたIMに応じて、各減衰器についての最適な減衰量を独立に決定するので、系全体の増幅率が同じである場合でも、各増幅器の個別の特性に応じて対応する減衰器について最適な減衰量を設定することができる。よって、各増幅器の特性を考慮して、系全体として必要な増幅率を実現しつつ、各増幅器における歪みを低減又は除去することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチキャリア信号の周波数軸上の特性及び3次相互変調(IM)を説明する図である。
【図2】本発明の実施形態によるAGC回路の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の好適な実施例によるAGC回路の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例によるIMD−ATT最適化マップの作成処理のフローチャートの一部を示す。
【図5】本発明の実施例によるIMD−ATT最適化マップの作成処理のフローチャートの他の一部を示す。
【図6】本発明の実施例によるIMD−ATT最適化マップの作成処理のフローチャートの他の一部を示す。
【符号の説明】
10、20、100 AGC回路
11、21、23 減衰器
12、22、24 増幅器
13、25 歪み量検出手段
14、26 制御手段
121、123 減衰器
122、124 増幅器
125 検出部
126 制御部
131 AD変換器
132 DFT部
133 比較器
134 DA変換器
141 CPU
142 ATTコントロール電圧マップ
143 IMD−ATT最適化マップ

Claims (9)

  1. 複数の搬送波を含む入力信号を所定の減衰量で減衰させる減衰器と、
    前記減衰器の出力信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器の出力信号を周波数分析し、所定周波数を有する歪み量を検出する歪み量検出手段と、
    前記歪み量に基づいて前記減衰器の減衰量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とするAGC回路。
  2. 複数の搬送波を含む入力信号を所定の減衰量で減衰させる減衰器及び前記減衰器の出力信号を増幅する増幅器を有する複数の増幅段と、
    前記複数の増幅段のうち最後段の増幅器の出力信号を周波数分析し、所定周波数を有する歪み量を検出する歪み量検出手段と、
    前記歪み量に基づいて、前記複数の増幅段に含まれる各減衰器の減衰量を個別に制御する制御手段と、を備えることを特徴とするAGC回路。
  3. 前記制御手段は、
    前記歪み量毎に、前記複数の増幅段に含まれる各減衰器の最適減衰量を規定したマップ情報を記憶する記憶手段と、
    前記歪み量に基づいて、前記記憶手段から対応する減衰量を読み出して各減衰器の減衰量を制御する手段と、を備えることを特徴とする請求項2に記載のAGC回路。
  4. 前記制御手段は、
    各減衰器の減衰量を独立に変化させつつ前記歪み量の変化を監視し、前記歪み量が予め決定された基準歪み量と等しくなるときの各減衰器の減衰量を前記最適減衰量として決定する最適減衰量決定手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のAGC回路。
  5. 前記最適減衰量決定手段は、前記複数の増幅段のうち、増幅率の大きな増幅段に含まれる減衰器から順に前記減衰量を独立に変化させて前記最適減衰量を決定することを特徴とする請求項4に記載のAGC回路。
  6. 前記歪み量検出手段は、前記入力信号に含まれる搬送波のうち、目的とする搬送波である希望波の歪み量を示す第3次相互変調のレベルを検出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のAGC回路。
  7. 前記歪み量検出手段は、
    前記増幅器の出力信号に含まれる複数の搬送波を検出する搬送波検出手段と、
    前記複数の搬送波のうち、前記希望波のレベルを検出する希望波レベル検出手段と、
    前記第3次相互変調のレベルを検出する第3次相互変調レベル検出手段と、
    前記希望波レベルと前記第3次相互変調レベルの差を前記歪み量として出力する手段と、を備えることを特徴とする請求項6に記載のAGC回路。
  8. 前記第3次相互変調レベル検出手段は、前記希望波の周波数と、前記複数の搬送波のうち、周波数軸上で端部に位置する搬送波の周波数とに基づいて、前記第3次相互変調の周波数を決定する手段と、
    決定された周波数の信号レベルを前記第3次相互変調レベルとして出力する手段と、を備えることを特徴とする請求項7に記載のAGC回路。
  9. 減衰器及び増幅器を有する複数の増幅段の各々において、前記減衰器により複数の搬送波を含む入力信号を所定の減衰量で減衰させるとともに、前記増幅器により前記減衰器の出力信号を増幅する増幅工程と、
    前記複数の増幅段のうち最後段の増幅器の出力信号を周波数分析し、所定周波数を有する歪み量を検出する歪み量検出工程と、
    前記歪み量に基づいて、前記歪み量毎に前記複数の増幅段に含まれる各減衰器の最適減衰量を規定したマップ情報を記憶した記憶手段から対応する減衰量を読み出して、前記複数の増幅段に含まれる各減衰器の減衰量を個別に制御する制御工程と、を有し、
    前記制御工程は、前記複数の増幅段のうち、増幅率の大きな増幅段に含まれる減衰器から順に各減衰器の減衰量を独立に変化させつつ前記歪み量の変化を監視し、前記歪み量が予め決定された基準歪み量と等しくなるときの各減衰器の減衰量を前記最適減衰量として決定することを特徴とする自動利得制御方法。
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