JP2008160297A - Alc制御装置、通信装置、alc制御方法及びalc制御プログラム - Google Patents

Alc制御装置、通信装置、alc制御方法及びalc制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】新たな部品を追加することなく、適切なALC制御を行うことが可能なALC制御装置を提供する。
【解決手段】入力信号を所定の出力信号レベルとして出力するAGC AMP(5)を制御するALC制御装置である。そして、ALC制御装置は、出力信号を基に、IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出し、該算出したIM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定し、入力信号レベルに応じた出力信号レベルを基に、ALC制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ALC(Automatic Level Control)機能を搭載した通信装置に関し、特に、DSP(Digital Signal Processor)でのFFT(Fast Fourier Transform)による線形歪(IM:Inter Modulation)の解析結果と、AGC(Automatic Gain Control)回路の線形特性(入出力特性とIM特性)と、を比較し、AGC回路に入力される入力信号レベルを推定し、AGC回路の線形性が著しく損なわれるような過大なレベルの信号が入力された場合でも迅速且つ適切にALC制御を行うことが可能なALC制御装置、通信装置、ALC制御方法及びALC制御プログラムに関するものである。
近年の通信システムは、ALC(Automatic Level Control)制御やAGC(Automatic Gain Control)制御を行っている。以下、図1を参照しながら、ALC制御、AGC制御について説明する。なお、図1は、ALC機能、AGC機能を搭載したシングルコンバージョンの受信機を示す。
図1に示すように、受信機は、LNA(Low Noise Amp)(1)と、MIX(Mixer)(2)と、IF AMP(3)と、BPF(Band Pass Filter)(4)と、AGC AMP(5)と、ADC(Analog Digital Converter)(6)と、PLL(Phase Locked Loop)(7)と、DAC(Digital Analog Converter)(8)と、DSP(Digital Signal Processor)(9)と、ROM(Read Only Memory)(12)と、を有して構成される。
なお、AGC AMP(5)の線形性が著しく損なわれるような過大なレベルの信号が入力された場合には(過入力時)、以下のような制御を行うことになる。
なお、ALC制御は、定常時とのレベル差:αに対し、所定の定数:Gagcをかけ合わせた値(α×Gagc)を制御ステップとして行うものとする。
理想的には、図2に示すように過大な入力信号レベルに対し『本明細書では、40dBとする』、最適な制御ステップにより、AGC AMP(5)の出力信号レベルを下げるように制御すれば良い。
しかしながら、実際には、AGC AMP(5)の飽和出力信号レベルは有限であるため、図3に示すようにAGC AMP(5)が飽和状態になってしまうことになる『本明細書では、6dB UPでAGC AMP(5)が飽和状態になると仮定する』。
このとき、DSP(9)は、AGC AMP(5)の出力信号レベルを、定常時から6dB高い出力信号レベルとして観測することになる。従って、最初の制御ステップは、6×Gagcとなる。
しかし、上述した最初の制御ステップ後も、AGC AMP(5)が飽和状態の場合には、DSP(9)は、AGC AMP(5)の出力信号レベルを、定常時から6dB高い出力信号レベルとして再び観測することになる。故に、次の制御ステップも6×Gagcとなる。
このように、AGC AMP(5)が飽和状態の場合には、DSP(9)は、AGC AMP(5)の出力信号レベルが定常時から6dB高い出力信号レベル以下となるまで、6×Gagcの制御ステップを繰り返し行うことになる。このため、AGC AMP(5)の出力信号レベルを定常時の出力信号レベルまで収束させるのに時間を要することになる。
なお、図4に示すように、大きめの制御ステップ『本明細書では、50×Gagcとする』で制御した場合には、AGC AMP(5)の飽和状態を短時間で解放することは可能となるが、図4に示すように、AGC AMP(5)の出力信号レベルがアンダーシュートする可能性がある。
なお、システムによっては、ALC制御応答に対し、時間と信号レベルとの関係がマスク化されているものもあり、このアンダーシュートにより規格未達となってしまうこともある。
また、図5に示すように、図1に示す受信機に対し、DET(Detector)(10)、ADC(11)等の部品を追加し、AGC AMP(5)の入力信号レベルをモニターするように構築する。そして、DSP(9)は、AGC AMP(5)の入出力信号レベルをモニターし、入力信号レベルの増加に対し、AGC AMP(5)の出力信号レベルが増加していない状態を確認し、制御ステップを変更しながら適切にALC制御を行うようにすることも可能である。
しかしながら、上述した図5に示す構成を用いてALC制御を行う場合には、図5に示すように、DET(Detector)(10)、ADC(Analog Digital Converter)(11)等の部品を新たに追加することになり、サイズアップやコストアップが必須となってしまう。
このようなことから、新たな部品を追加することなく、適切なALC制御を行うことが好ましい。
なお、本発明より先に出願された技術文献として、低い電力の信号を受信しても熱雑音を考慮した正しい受信電力を知ることができる受信装置について開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
また、信号の歪みを最小限に抑え、入力信号の変動に応じて出力信号のレベルを目標レベルから一定の範囲に制御することが可能なAGC装置について開示された文献がある(例えば、特許文献2参照)。
また、目的信号抽出用フィルタの帯域外の信号や、制御信号の遅延による信号の飽和や歪みを低減することが可能な自動利得制御装置について開示された文献がある(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−335139号公報 特開2005−341009号公報 特開2006−13998号公報
なお、上記特許文献1〜3には、AGC制御を行う点については記載されているが、出力信号レベルを基に、IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出し、該算出したIM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定し、該推定した入力信号レベルに応じた出力信号レベルを基に、ALC制御を行う点については何ら記載もその必要性についても示唆されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、新たな部品を追加することなく、適切なALC制御を行うことが可能なALC制御装置、通信装置、ALC制御方法及びALC制御プログラムを提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有することとする。
本発明にかかるALC制御装置は、入力信号を所定の出力信号レベルとして出力するAGC手段を制御するALC制御装置であって、出力信号を基に、IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出し、該算出したIM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定する推定手段と、入力信号レベルに応じた出力信号レベルを基に、ALC制御を行うALC制御手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるALC制御装置は、入力信号レベルに対する出力信号レベルとIM3レベルとの差分であるIM3のD/U比を前記入力信号レベルに対応づけて管理する特性管理手段を有し、推定手段は、前記特性管理手段を参照し、前記IM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるALC制御装置において、推定手段は、前記出力信号のFFT解析を行い、スペクトラム情報を取得し、主信号成分と、IM3成分と、の差を計算し、前記IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるALC制御装置において、ALC制御手段は、出力信号レベル:Pを基に、P×{(1−Gagc)}^n≒0(但し、Gagc:固定値<1,n:制御回数)となるように制御し、前記AGC手段の出力信号レベルを定常時の出力信号レベルに収束することを特徴とするものである。
また、本発明にかかる通信装置は、上記記載のALC制御装置を搭載したことを特徴とするものである。
また、本発明にかかるALC制御方法は、入力信号を所定の出力信号レベルとして出力するAGC手段を制御するALC制御装置におけるALC制御方法であって、出力信号を基に、IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出し、該算出したIM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定する推定工程と、入力信号レベルに応じた出力信号レベルを基に、ALC制御を行うALC制御工程と、を、前記ALC制御装置が行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかるALC制御方法において、ALC制御装置は、入力信号レベルに対する出力信号レベルとIM3レベルとの差分であるIM3のD/U比を前記入力信号レベルに対応づけて管理する特性管理手段を有し、推定工程は、前記特性管理手段を参照し、前記IM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるALC制御方法において、推定工程は、前記出力信号のFFT解析を行い、スペクトラム情報を取得し、主信号成分と、IM3成分と、の差を計算し、前記IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるALC制御方法において、ALC制御工程は、出力信号レベル:Pを基に、P×{(1−Gagc)}^n≒0(但し、Gagc:固定値<1,n:制御回数)となるように制御し、前記AGC手段の出力信号レベルを定常時の出力信号レベルに収束することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるALC制御プログラムは、入力信号を所定の出力信号レベルとして出力するAGC手段を制御するALC制御装置で実行させるALC制御プログラムであって、出力信号を基に、IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出し、該算出したIM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定する推定処理と、入力信号レベルに応じた出力信号レベルを基に、ALC制御を行うALC制御処理と、を、前記ALC制御装置に実行させることを特徴とするものである。
また、本発明にかかるALC制御プログラムにおいて、ALC制御装置は、入力信号レベルに対する出力信号レベルとIM3レベルとの差分であるIM3のD/U比を前記入力信号レベルに対応づけて管理する特性管理手段を有し、推定処理は、前記特性管理手段を参照し、前記IM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるALC制御プログラムにおいて、推定処理は、前記出力信号のFFT解析を行い、スペクトラム情報を取得し、主信号成分と、IM3成分と、の差を計算し、前記IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるALC制御プログラムにおいて、ALC制御処理は、出力信号レベル:Pを基に、P×{(1−Gagc)}^n≒0(但し、Gagc:固定値<1,n:制御回数)となるように制御し、前記AGC手段の出力信号レベルを定常時の出力信号レベルに収束することを特徴とするものである。
本発明によれば、新たな部品を追加することなく、適切なALC制御を行うことが可能となる。
まず、図1を参照しながら、本実施形態におけるALC制御装置の特徴について説明する。
本実施形態におけるALC制御装置は、入力信号を所定の出力信号レベルとして出力するAGC手段(AGC AMP5に相当)を制御するALC制御装置である。
そして、ALC制御装置は、出力信号を基に、IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出し、該算出したIM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定し、入力信号レベルに応じた出力信号レベルを基に、ALC制御を行うことを特徴とするものである。
これにより、新たな部品を追加することなく、適切なALC制御を行うことが可能となる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態のALC制御装置について説明する。なお、以下の説明では、本実施形態のALC制御装置を搭載した受信機を一例として説明する。
<ALC制御装置を搭載した受信機の構成>
まず、図1を参照しながら、本実施形態のALC制御装置を搭載した受信機の構成について説明する。なお、図1は、本実施形態のALC制御装置を搭載した受信機を示す。
本実施形態の受信機は、LNA(Low Noise Amp)(1)と、MIX(Mixer)(2)と、IF AMP(3)と、BPF(Band Pass Filter)(4)と、AGC AMP(5)と、ADC(Analog Digital Converter)(6)と、PLL(Phase Locked Loop)(7)と、DAC(Digital Analog Converter)(8)と、DSP(Digital Signal Processor)(9)と、ROM(Read Only Memory)(12)と、を有して構成される。
なお、図1に示す受信機に入力されたRF信号は、LNA(1)で増幅し、MIX(2)でIF周波数に変換する。そして、IF AMP(3)、BPF(4)、を介してAGC AMP(5)に入力する。
AGC AMP(5)は、ADC(6)に出力する信号の出力レベルを一定に保つための可変利得制御を行う。なお、ADC(6)に出力する出力信号レベルを一定に保つ理由は、広いダイナミックレンジの信号に対し、安価な低分解能のADC(6)でも十分に受信特性を満足させるためである。
DSP(9)は、ADC(6)から入力された信号を解析し、フィルタにより帯域制限を行う。また、マルチキャリア信号を分解し、ベースバンド回路にベースバンド信号として送信する。また、解析結果から得られた信号レベルを基にALC制御を行うことになる。
また、DSP(9)は、入力信号レベルに対する出力信号レベルとIM3レベルとの差分(即ち、IM3のD/U比)を基に、AGC AMP(5)に入力された入力信号レベルを推定する。
(ALC制御装置を搭載した受信機における一連の制御動作)
次に、本実施形態のALC制御装置を搭載した受信機における一連の制御動作について説明する。
まず、図1に示す受信機にRF信号が入力された場合に、その入力されたRF信号をLNA(1)において増幅する。次に、MIX(2)においてIF周波数に変換する。
そして、IF AMP(3)、BPF(4)、AGC AMP(5)を経由し、ADC(6)においてデジタル信号に変換する。そして、DSP(9)に出力する。
なお、受信機を構成するADC(6)として安価なADCを適用する場合には、有効ビット数の少ないものを適用する。そして、広いダイナミックレンジの信号に対して有効ビット数が不足しないように、ADC(6)に出力する出力信号レベルを一定に保つようにALC制御を行うことになる。
なお、ALC制御とは、DSP(9)において解析した信号レベルが一定となるようにDAC(8)を経由してAGC AMP(5)の利得を制御することである。本実施形態における制御方法としては次のような場合を想定する。
AGC AMP(5)の出力信号レベルが定常時の信号レベルよりPdB高い場合、DSP(9)は、AGC AMP(5)の出力信号レベルが定常時の信号レベルに比べてP−P×Gagc(Gagc:固定値<1)高いレベルとなるようにDAC(8)を介してAGC AMP(5)の利得を制御する。
これにより、DSP(9)は、AGC AMP(5)の出力信号レベルが定常時の信号レベルよりP−P×Gagc高いレベルとして認識することになる。
次に、DSP(9)は、AGC AMP(5)の出力信号レベルが定常時の信号レベルよりP−P×Gagc−(P−P×Gagc)×Gagc=P×{(1−Gagc)}^2高いレベルとして認識するようにAGC AMP(5)の利得を制御する。
なお、DSP(9)は、上述した制御ステップを繰り返し、AGC AMP(5)の出力信号レベルを定常時の出力信号レベルに収束させることになる。即ち、P×{(1−Gagc)}^n≒0(但し、n:制御回数)となるように制御することになる。
ROM(12)は、上述した制御ステップの際に必要な各種パラメータ情報を保存するための記憶デバイスである。ROM(12)は、AGC AMP(5)に関する情報として、図6に示す情報を保持することになる。即ち、ROM(12)は、『入力信号レベルに対する出力信号レベルとIM3レベルとの差分(即ち、IM3のD/U比)』をテーブル情報として保持する。
なお、図1に示す受信機に対し、AGC AMP(5)の線形性が著しく損なわれるような過大なレベルの信号(本実施形態では、定常時の信号レベルから40dB高いレベルの信号)が入力された場合には、AGC AMP(5)は飽和状態となり、定常時の信号レベルから6dB高いレベルの信号しか出力できない。
本来は、図2に示すように、最初の制御ステップでは、P=40dBとして定常時の信号レベルに対して40×(1−Gagc)dBとなるように制御したいが、DSP(9)は、P=6dBとして認識することになるため、DSP(9)は、図3に示すように、6×(1−Gagc)^nが6dB以下となるまで同じ制御ステップを繰り返すことになり、定常時の出力信号レベルに収束させるまでにかなりの時間を要してしまうことになる。
そこで、本実施形態におけるALC制御装置は、ROM(12)に保持した『入力信号レベルに対する出力信号レベルとIM3レベルとの差分(即ち、IM3のD/U比)』のテーブル情報を使用し、ALC制御を行う。
詳細には、DSP(9)は、ADC(6)から入力された信号を解析した際に得られるスペクトラム情報を基に、主信号成分と3次歪(IM3)成分との差分を計算し、IM3のD/U比を算出する。
そして、DSP(9)は、上記算出したIM3のD/U比と、ROM(12)で保持しているIM3のD/U比(図6参照)と、を比較し、上記算出したIM3のD/U比に対応する入力信号レベルを特定し、現在のAGC AMP(5)の入力信号レベルを推定する。
そして、DSP(9)は、上記推定したAGC AMP(5)の入力信号レベルを基に、AGC AMP(5)の入力信号レベルの定常時における出力信号レベルを求める。
この結果から、P=6は、P=40として計算することが可能となり、DSP(9)は、図7に示すように、AGC AMP(5)が飽和状態であるにも拘らず、AGC AMP(5)の入力信号レベルの定常時における出力信号レベルを求め、AGC AMP(5)が飽和状態でない定常時の制御を行うことが可能となる。
なお、図5に示すように、DET(Detector)(10)、ADC(11)等の部品を新たに追加し、AGC AMP(5)の入力信号レベルを測定すれば、AGC AMP(5)の飽和状態のレベルを計測することが可能となる。しかしながら、DET(Detector)(10)、ADC(11)等の部品を新たに追加することになるため、外形寸法やコスト的に負荷が掛かってしまうことになる。
このため、本実施形態におけるALC制御装置は、『入力信号レベルに対する出力信号レベルとIM3レベルとの差分(即ち、IM3のD/U比)』をテーブル情報としてROM(12)内に保持する。
そして、DSP(9)は、ADC(6)から入力された信号のFFT解析を行い、スペクトラム情報を取得する。そして、DSP(9)は、主信号成分と、IM3成分と、の差分を計算する。これにより、IM3のD/U比を算出する。
次に、DSP(9)は、上記算出したIM3のD/U比を基に、ROM(12)内で保持しているテーブル情報を参照し、上記算出したIM3のD/U比に対応する入力信号レベルを特定する。これにより、現在のAGC AMP(5)の入力信号レベルを推定することが可能となる。
次に、DSP(9)は、上記推定した入力信号レベルの定常時に相当する出力信号レベルと、ADC(6)の出力信号を観測して得られた出力信号レベルと、の差があるか否かを判断し、差があると判断した場合には、AGC AMP(5)が飽和状態と判断することになる。
これにより、DSP(9)は、AGC AMP(5)が飽和状態か否かを判断することが可能となり、DSP(9)は、AGC AMP(5)の飽和状態が無限に高いと仮定した場合には、AGC AMP(5)の出力信号レベルが定常時の出力信号レベルから何dB高いかを判別することが可能となる。その結果、DSP(9)は、図7に示すようにあたかもAGC AMP(5)の飽和出力信号レベルが無限に高いかのような制御ステップを行うことが可能となる。
これにより、本実施形態のALC制御装置は、AGC AMP(5)の線形性が著しく損なわれるような過大なレベルの信号が入力された場合でも、AGC AMP(5)の出力または系の利得を一定に保つための制御を速やかに行うことが可能になる。
また、本実施形態のALC制御装置は、新たな部品を追加することなく、適切なALC制御を行うことが可能となる。従って、適切なALC制御を行うシステムを安価に実現することが可能となる。
また、本実施形態のALC制御装置は、上記推定したAGC AMP(5)の出力信号レベル:Pを基に、P×{(1−Gagc)}^n≒0(但し、Gagc:固定値<1,n:制御回数)となるように制御し、AGC AMP(5)の出力信号レベルを定常時の出力信号レベルに収束することで、ALC制御を高速に収束させた場合でもアンダーシュートを発生させないようにすることが可能となる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、受信機の場合を例として説明したが、送信機の場合でもDigital Pre-Distortion回路のような帰還コンバータを搭載した通信システムであれば、上述した本実施形態の技術思想を適用することで、線形性の悪い領域でのAGC制御やALC制御を精度良く行うことが可能となる。
また、上述した実施形態のALC制御装置における制御動作は、ハード構成ではなく、コンピュータプログラム等のソフトウェアにより実行することも可能であり、また、上記のプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録し、その記録媒体から上記プログラムを、上述したALC制御装置に読み込ませることで、上述した制御動作を、ALC制御装置において実行させることも可能である。また、所定のネットワークを介して接続されている外部機器から上記プログラムを上述したALC制御装置に読み込ませることで、上述した制御動作を、ALC制御装置において実行させることも可能である。
本発明にかかるALC制御装置、通信装置、ALC制御方法及びALC制御プログラムは、送信機や受信機等の通信システムに適用可能である。
本実施形態のALC制御装置を搭載した受信機(通信装置)の概略構成を示す図である。 理想的なALC制御を示す図であり、縦軸は、AGC AMP(5)の出力信号レベルを示し(AGC Output)、横軸は、時間軸を示す(Time)。 実際のALC制御を示す図であり、縦軸は、AGC AMP(5)の出力信号レベルを示し(AGC Output)、横軸は、時間軸を示す(Time)。 アンダーシュートを発生させるALC制御を示す図であり、縦軸は、AGC AMP(5)の出力信号レベルを示し(AGC Output)、横軸は、時間軸を示す(Time)。 DET(Detector)(10)、ADC(11)等の部品を新たに追加し、ALC制御を行う場合の構成を示す図である。 『入力信号レベルに対する出力信号レベルとIM3レベルとの差分(即ち、IM3のD/U比)』をテーブル情報として管理する場合の情報を説明するための図であり、縦軸は、AGC AMP(5)の出力信号レベルを示し(Pout)、横軸は、入力信号レベルを示し(Pin))、OIP3は、3rd Order Intercept Pointを示す。 本実施形態のALC制御装置が行うALC制御を示す図であり、縦軸は、AGC AMP(5)の出力信号レベルを示し(AGC Output)、横軸は、時間軸を示す(Time)。
符号の説明
1 LNA(Low Noise Amp)
2 MIX(Mixer)
3 IF AMP
4 BPF(Band Pass Filter)
5 AGC AMP
6、11 ADC(Analog Digital Converter)
7 PLL(Phase Locked Loop)
8 DAC(Digital Analog Converter)
9 DSP(Digital Signal Processor)
10 DET(Detector)
12 ROM(Read Only Memory)

Claims (13)

  1. 入力信号を所定の出力信号レベルとして出力するAGC手段を制御するALC制御装置であって、
    前記出力信号を基に、IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出し、該算出したIM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定する推定手段と、
    前記入力信号レベルに応じた出力信号レベルを基に、ALC制御を行うALC制御手段と、
    を有することを特徴とするALC制御装置。
  2. 入力信号レベルに対する出力信号レベルとIM3レベルとの差分であるIM3のD/U比を前記入力信号レベルに対応づけて管理する特性管理手段を有し、
    前記推定手段は、前記特性管理手段を参照し、前記IM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定することを特徴とする請求項1記載のALC制御装置。
  3. 前記推定手段は、前記出力信号のFFT解析を行い、スペクトラム情報を取得し、主信号成分と、IM3成分と、の差を計算し、前記IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出することを特徴とする請求項1または2記載のALC制御装置。
  4. 前記ALC制御手段は、
    前記出力信号レベル:Pを基に、P×{(1−Gagc)}^n≒0(但し、Gagc:固定値<1,n:制御回数)となるように制御し、前記AGC手段の出力信号レベルを定常時の出力信号レベルに収束することを特徴とする請求項1記載のALC制御装置。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載のALC制御装置を搭載したことを特徴とする通信装置。
  6. 入力信号を所定の出力信号レベルとして出力するAGC手段を制御するALC制御装置におけるALC制御方法であって、
    前記出力信号を基に、IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出し、該算出したIM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定する推定工程と、
    前記入力信号レベルに応じた出力信号レベルを基に、ALC制御を行うALC制御工程と、
    を、前記ALC制御装置が行うことを特徴とするALC制御方法。
  7. 前記ALC制御装置は、
    入力信号レベルに対する出力信号レベルとIM3レベルとの差分であるIM3のD/U比を前記入力信号レベルに対応づけて管理する特性管理手段を有し、
    前記推定工程は、前記特性管理手段を参照し、前記IM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定することを特徴とする請求項6記載のALC制御方法。
  8. 前記推定工程は、前記出力信号のFFT解析を行い、スペクトラム情報を取得し、主信号成分と、IM3成分と、の差を計算し、前記IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出することを特徴とする請求項6または7記載のALC制御方法。
  9. 前記ALC制御工程は、
    前記出力信号レベル:Pを基に、P×{(1−Gagc)}^n≒0(但し、Gagc:固定値<1,n:制御回数)となるように制御し、前記AGC手段の出力信号レベルを定常時の出力信号レベルに収束することを特徴とする請求項6記載のALC制御方法。
  10. 入力信号を所定の出力信号レベルとして出力するAGC手段を制御するALC制御装置で実行させるALC制御プログラムであって、
    前記出力信号を基に、IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出し、該算出したIM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定する推定処理と、
    前記入力信号レベルに応じた出力信号レベルを基に、ALC制御を行うALC制御処理と、
    を、前記ALC制御装置に実行させることを特徴とするALC制御プログラム。
  11. 前記ALC制御装置は、
    入力信号レベルに対する出力信号レベルとIM3レベルとの差分であるIM3のD/U比を前記入力信号レベルに対応づけて管理する特性管理手段を有し、
    前記推定処理は、前記特性管理手段を参照し、前記IM3のD/U比に対応する入力信号レベルを推定することを特徴とする請求項10記載のALC制御プログラム。
  12. 前記推定処理は、前記出力信号のFFT解析を行い、スペクトラム情報を取得し、主信号成分と、IM3成分と、の差を計算し、前記IM(Inter Modulation)3のD/U比を算出することを特徴とする請求項10または11記載のALC制御プログラム。
  13. 前記ALC制御処理は、
    前記出力信号レベル:Pを基に、P×{(1−Gagc)}^n≒0(但し、Gagc:固定値<1,n:制御回数)となるように制御し、前記AGC手段の出力信号レベルを定常時の出力信号レベルに収束することを特徴とする請求項10記載のALC制御プログラム。
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JP2003110509A (ja) * 2002-07-30 2003-04-11 Kansai Telecasting Corp 妨害波検出装置、妨害波検出方法、妨害波検出プログラム及び妨害波検出プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
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