JP2004070809A - Web情報閲覧装置、Web情報表示方法及びそのプログラム - Google Patents

Web情報閲覧装置、Web情報表示方法及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】WWW環境において、オフスクリーンでリアルタイムにリンク先Webページのサムネイル画像を生成することができ、該サムネイル画像の表示利用により情報閲覧の利便性を高める。
【解決手段】Webページの内容等からそのリンク先URLを抽出する手順と、前記リンク先URLをWebブラウザコンポーネントに与える手順と、Webブラウザコンポーネントが前記リンク先URLを基に取得したリンク先Webページの内容であって、Webブラウザコンポーネントによりレンダリングされた画像データを内部メモリから取得する手順と、取得した画像データをサムネイル画像とするため画像の縦及び横の長さを縮小する変換をする手順と、縮小した画像データを記憶手段に保存する手順と、保存された画像データをサムネイル画像として所定の配置で表示されるように出力する手順とを実行する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Web情報閲覧装置、Web情報表示方法及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
大量の画像データやWebページを効率的に閲覧する方法の一つとして、その表示イメージのサムネイル(画像の縮小見本)画像を一覧表示するという手法がこれまでにも提案され、実施されてきた。
例えば画像データであれは、蓄積した画像ファイルをサムネイル表示することで、1画面上で大量の画像を総覧することができ、その中から目的の画像を効率的に探すことが可能である。
一方、Webページを検索する方法としては、Webページに含まれるテキスト情報を検索エンジンによりキーワード検索する手法が一般的であるが、この検索結果はやはりテキスト情報として出力され、その中から目的のページを絞り込むには、1ページづつ画面表示してその内容を確認する必要があった。
【0003】
この問題を解決するために、Webページのサムネイルを検索結果と併せて表示することなどが一部の検索サイト等で行われている。さらに、既読のWebページの画面表示イメージをサムネイルとして保存し、履歴情報やブックマークに含めて表示し視認性を高めるといったことも試みられている。
しかし、Webページは、画像ファイルとは異なり、ファイル内容はHTML(Hyper Text Markup Language)形式であるため、何らかの方法で、このHTMLファイルを画像として表示するためビットマップデータ(画像データ)に変換して、その表示イメージデータを取得する必要がある。
Webページの表示イメージを取得する方法としては、従来例(1)としてオンスクリーンによる表示イメージ取得方法と、従来例(2)としてプリンタドライバによる表示イメージ取得方法を挙げることができる。
【0004】
図16は、従来例(1)のオンスクリーンによる表示イメージ取得方法を用いたWeb情報閲覧装置1’の機能ブロック図を示している。
表示イメージ取得部2b’は、WebページのURLをWebブラウザ3’に出力する。Webブラウザ3’は、入力されたURLで示されるWebページの内容(情報)をネットワーク上から取得し、その表示イメージを生成するレンダリング処理を行う。そしてそのレンダリング結果を表示装置6’に出力することにより、当該Webページの表示イメージを画面に表示する。表示イメージ取得部2b’は、この表示イメージを表示装置6’からビットマップデータとして取得し、このビットマップデータを画像加工部2c’に与える。そして、画像加工部2c’にWebページの画像のサムネイルを生成させることにより、サムネイル表示のためのイメージデータを取得する。
【0005】
図17は、従来例(2)のプリンタドライバを利用した表示イメージ取得方法によるWeb情報閲覧装置1”の機能ブロック図を示している。
表示イメージ取得部2b”は、WebページのURLをWebブラウザ3”に出力する。Webブラウザ3”は、入力されたURLで示されるWebページの内容(情報)をネットワーク上から取得し、その画面表示イメージを生成するレンダリング処理を行う。このレンダリング結果に対し、Webブラウザ3”が印刷処理を行うことにより、プリンタドライバ9が印刷イメージデータを作成する。表示イメージ取得部2a”は、この印刷イメージデータをビットマップデータとして取得し、このビットマップデータを画像加工部2c”に与える。そして、画像加工部2c”にWebページの画像のサムネイルを生成させることにより、サムネイル表示のためのイメージデータを取得する。
なお、上記Webブラウザ3’,3”は、OS(Operating System)が提供する機能も含むものとする。
【0006】
このように、Webページのサムネイル画像を作成するためには、WWWブラウザにより対象Webページを開き画面に表示するか、その印刷イメージを作成する必要がある。このため、従来のサムネイル表示によるWeb情報閲覧装置1’,1”では、その機能および実装方法について以下のような問題がある。
【0007】
1)Webページの表示イメージのサムネイル画像を作成するためには、実際に画面に表示する必要があるため、ユーザ側で過去に表示されたことがないページをサムネイル表示することができない。このため、ユーザ側端末のみでサムネイル表示機能を実装する場合、その利用方法は履歴情報やブックマークなど、過去に一度でも表示したことのあるWebページのサムネイル化に限定される。すなわち、Webページ内のリンク先ページや検索エンジンの実行結果など、未読情報をサムネイル化することはできない。
【0008】
2)対象Webページを画面に表示せず、その表示イメージをサムネイル化する手法として、上記のようにWebページの印刷イメージデータを作成しプリンタドライバからビットマップデータを取得する方法がある。しかしこの場合でも、WWWブラウザにより内部的に印刷処理を行い、さらにその印刷イメージデータをビットマップデータに再構成する必要があるため、処理速度の面で問題がある。また印刷イメージは紙上に出力することを前提としているため、特にWebページでは画面に表示したイメージとはレイアウトやフォント等が変わってしまうことがあるという問題もある。
【0009】
3)上記の問題を解決するため、Web情報閲覧装置をサーバ構成とし、対象Webページがユーザ側端末で画面表示される前にそのサムネイルを作成するという手法が、一部の検索サイト等で行われている。しかしこの場合でも、サーバ上で対象Webページの画面表示を行いサムネイル化する処理は必須であり、多数のユーザにサービスを提供する場合はサーバに高負荷がかかるため、サーバの高性能化・クラスタ化などが必要となり、コスト面で問題がある。このため現在こうしたサービスを行っている検索サイトでは、事前に生成したサムネイル画像をデータベースに蓄積しキャッシュのように利用する手法を取っているが、この方法では、コンテンツがサムネイル生成後に更新された場合、ユーザ側で実際に対象のWebページを画面表示したときのイメージとの差異が生じるという、情報のリアルタイム性での問題がある。さらに、ユーザが表示したい全てのファイルを事前にサムネイル化しておくことは現実的に不可能であるため、こうした検索サイトによりサムネイル表示できる情報は、インターネット上にあるごく一部のWebページに限られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記1)の問題を解決するには、Webページのサムネイル画像を生成するにあたり、個別にWebページを開いて画面表示することをせずに、その表示イメージのデータを取得しサムネイル画像化する必要がある。
上記2)の問題を解決するには、Webページのサムネイル画像を生成するにあたり、より少ない処理工程で高速に、かつWebページの画面表示イメージそのものをサムネイル画像化する必要がある。
上記3)の問題を解決するには、Webページのサムネイル画像を生成するにあたり、Webページ閲覧もしくは検索が行われる毎にリアルタイム(即時)にサムネイル画像化を行う必要がある。
【0011】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、WWW環境において、上記課題を解決するため、オフスクリーンでリアルタイムにリンク先Webページのサムネイル画像を生成することができ、該サムネイル画像の表示利用により情報閲覧の利便性を高めることができるWeb情報閲覧装置、Web情報表示方法及びそのプログラムを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、WWW環境において、取得した情報を表示する情報閲覧装置であって、Webページの内容または検索エンジンの出力結果から、そのリンク先URLを抽出するリンク先情報抽出部と、URLで示されるWebページの内容を取得するWebブラウザコンポーネントと、前記リンク先URLを前記Webブラウザコンポーネントに与え、前記Webブラウザコンポーネントが前記リンク先URLを基に取得したリンク先Webページの内容であって、該Webブラウザコンポーネントによりレンダリングされた画像データを内部メモリから取得する表示イメージ取得部と、前記表示イメージ取得部が取得した画像データをサムネイル画像とするため画像の縦および横の長さを縮小する変換をする画像加工部と、前記画像加工部が縮小させた前記画像データを記憶手段に保存させる画像保存部と、前記記憶手段に保存された画像データをサムネイル画像として所定の配置で表示されるように出力する画像出力部と、を具備することを特徴とする。
【0013】
また、請求項2に記載の発明のWebブラウザ表示方法は、WWW環境において、取得した情報を表示させる方法であって、Webページの内容または検索エンジンの出力結果から、そのリンク先URLを抽出する手順と、前記リンク先URLを、Webブラウザコンポーネントに与える手順と、前記Webブラウザコンポーネントが前記リンク先URLを基に取得したリンク先Webページの内容であって、該Webブラウザコンポーネントによりレンダリングされた画像データを内部メモリから取得する手順と、取得した画像データをサムネイル画像とするため画像の縦および横の長さを縮小する変換をする手順と、縮小した前記画像データを記憶手段に保存する手順と、保存された前記画像データをサムネイル画像として所定の配置で表示されるように出力する手順と、を含むことを特徴とする。
なお、“WWW”は、World Wide Webの略であり、“URL”は、Uniform Resource Locatorの略である。
る。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、WWW環境に接続されるコンピュータ上で実行されるプログラムであって、Webページの内容または検索エンジンの出力結果から、そのリンク先URLを抽出する手順と、前記リンク先URLを、Webブラウザコンポーネントに与える手順と、前記Webブラウザコンポーネントが前記リンク先URLを基に取得したリンク先Webページの内容であって、該Webブラウザコンポーネントによりレンダリングされた画像データを内部メモリから取得する手順と、取得した画像データをサムネイル画像とするため画像の縦および横の長さを縮小する変換をする手順と、縮小した前記画像データを記憶手段に保存する手順と、保存された前記画像データをサムネイル画像として所定の配置で表示されるように出力する手順と、を含むことを特徴とするプログラムである。
【0015】
なお、上記各発明において、前記サムネイル画像を表示する際、該サムネイル画像をリンク先と関連させて表示することが好ましい。
【0016】
本発明のWeb情報閲覧装置は、前記のように構成され、以下のように動作する。
前記リンク先情報抽出部は、Webページの内容または検索エンジンの出力結果から、これらに含まれるリンク先のURL(リンク先URL)を抽出し、このリンク先URLを表示イメージ取得部に出力する。
表示イメージ取得部は、入力されたリンク先URLの情報をWebブラウザコンポーネントに出力する。なお、このWebブラウザコンポーネントは、Webブラウザにその機能を与えるソフトウェア・コンポーネント(ソフトウェア部品)である。
【0017】
Webブラウザコンポーネントは、入力されたリンク先URLの情報に基づいて対象Webページの内容を取得し、取得したWebページの画面表示イメージを生成するレンダリング処理を行う。このレンダリング処理により、Webページの内容のビットマップデータ(画像データ)が内部メモリ上のバッファリング領域に展開される。
表示イメージ取得部は、展開されたビットマップデータを内部メモリ上のバッファリング領域から取得し、画像加工部に出力する。
【0018】
画像加工部は、サムネイル画像を得るためビットマップデータの縮小変換、すなわち当該Webページの画像の縦及び横の長さを縮小する変換を行い、画像保存部に出力する。
画像保存部は、縮小されたビットマップデータを、サムネイル画像ファイルとしてローカルディスクや内部メモリ等の記憶手段に保存する。
画像出力部は、内部メモリに一時保存されている縮小ビットマップデータもしくはローカルディスクに保存されたサムネイル画像ファイルから読み込んだサムネイル画像を、別途定められる用途に合わせた配置で表示されるように出力する。出力先が表示装置である場合には、当該表示装置上にてサムネイル画像が所定の配置で表示される。
【0019】
本発明のWeb情報閲覧装置、Web情報表示方法及びそのプログラムでは、上記一連の処理を、Webページ閲覧もしくは検索が行われる毎にリアルタイム(即時)に行うことで、Webページを閲覧する際、多数からなるリンク先のWebページを個別に開く前に(開かずに)、サムネイル画像によりその画面表示イメージを一覧表示することが可能となり、情報閲覧の利便性を高めることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、同一の構成要素には同一の符号を用いて表している。
【0021】
図1は、本発明の一実施の形態であるWeb情報閲覧装置1の構成を示すブロック図である。
同図において、符号2aは、リンク先情報抽出部である。このリンク先情報抽出部2aは、ユーザがアクセスしたWebページまたは検索エンジンの検索結果から、これらに含まれるリンク先のURL(リンク先URL)を抽出する。
符号2bは、表示イメージ取得部である。この表示イメージ取得部2bは、リンク先情報抽出部2aが抽出したリンク先URLを、リンク先情報としてWebブラウザコンポーネント3に出力する。そして、Webブラウザコンポーネント3によりレンダリング処理され内部メモリ上のバッファリング領域(バッファリング部4)に展開された上記リンク先URLで示されるWebページのビットマップデータを、バッファリング部4から取得する。
【0022】
符号2cは、画像加工部である。この画像加工部2cは、表示イメージ取得部2bが取得したビットマップデータをサムネイル画像とするため、当該Webページの画像の縦および横の長さを縮小する変換を行う。
符号2dは、画像保存部である。この画像保存部2dは、画像加工部2cにより縮小されたビットマップデータを内部メモリに一時保存(保持)するとともに、サムネイル画像ファイルとしてローカルディスク5に保存する。
符号2eは、画像表示部である。この画像表示部2eは、画像保存部2dにより内部メモリに保持された縮小ビットマップデータまたはローカルディスク5に保存されたサムネイル画像ファイルから読み込んだ縮小ビットマップデータからなるサムネイル画像を、別途定められる用途に合わせた配置で表示装置6上に表示させる。
【0023】
なお、上記リンク先情報抽出部2a、表示イメージ取得部2b、画像加工部2c、画像保存部2d、画像表示部2eの各部およびWebブラウザコンポーネント3は、メモリおよびCPU(中央処理装置)等により構成される処理部(図示せず)に、これらの各機能を実現するためのプログラムを、そのメモリにロードして実行することによりその機能が実現されるものとする。また、Webブラウザコンポーネント3は、OS(Operating System)が提供する機能も含むものとする。
また、上記内部メモリは、RAM(Random−Access Memory)により構成され、ローカルディスク5は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−OnlyMemory)、ハードディスク、光磁気ディスク等の不揮発性の記録装置により構成されている。
また、Web情報閲覧装置1には、周辺機器として入力装置等(図示せず)が接続されるものとする。ここで、入力装置とはキーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。また、上記表示装置6とはCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをいう。
【0024】
次に、このように構成された本実施形態のWeb情報閲覧装置1の動作について、図2〜7に示すフローチャートを参照し説明する。
【0025】
[リンク先情報抽出処理(図2:ステップS201)]
リンク先情報抽出部2aは、はじめに、Webページまたは検索エンジンの出力結果のHTMLファイルの入力を受ける(図3:ステップS301)。そして、入力を受けたHTMLファイルを解析し(図3:ステップS302)、この中に含まれるリンク先WebページのURLを抽出する(図3:ステップS303)。そして、抽出したURLをリンク先情報として、表示イメージ取得部2bに出力する(図3:ステップS304)。
【0026】
[表示イメージ取得処理(図2:ステップS202)]
表示イメージ取得部2bは、リンク先情報抽出部2aよりリンク先情報の入力を受け(図4:ステップS401)、入力されたリンク先情報を、Webブラウザコンポーネント3に出力する(図4:ステップS402)。Webブラウザコントロール3は、リンク先情報の入力を受け(図4:ステップS403)、入力されたリンク先情報に基づいて対象Webページの内容をネットワーク上から取得し(図4:ステップS404)、その表示イメージを生成するレンダリング処理を行う(図4:ステップS405)。そして、そのレンダリング結果はビットマップデータとして内部メモリ上のバッファリング部4に展開される(図4:ステップS406)。表示イメージ取得部2bは、バッファリング部4に展開されたビットマップデータを取得し(図4:ステップS407)、このビットマップデータを画像加工部2cに出力する(図4:ステップS408)。
【0027】
[画像加工処理(図2:ステップS203)]
画像加工部2cは、表示イメージ取得部2bより入力されたビットマップデータを受け(図5:ステップS501)、このビットマップデータに対し、その表示イメージの縦及び横の長さを縮小する変換をする画像の加工処理を行い、縮小ビットマップデータを生成する(図5:ステップS502)。そして、この縮小ビットマップデータを画像保存部2dに出力する(図5:ステップS503)。
【0028】
[画像保存処理(図2:ステップS204)]
画像保存部2dは、画像加工部2cより縮小ビットマップデータの入力を受け(図6:ステップS601)、この縮小ビットマップデータを、サムネイル画像ファイルとしてローカルディスク5に保存するとともに(図6:ステップS602)、内部メモリを利用してこれを保持する(図6:ステップS603)。
【0029】
[画像表示処理(図4:ステップS205)]
画像表示部2eは、画像保存部2dにより内部メモリに保持されている縮小ビットマップデータもしくはローカルディスク5に保存されたサムネイル画像ファイルから当該縮小ビットマップデータを取得し(図7:ステップS701)、別途定められる用途に合わせた配置で表示装置6に表示させる(図7:ステップS702)。
なお、上記で説明した動作フローは一例であり、上記の処理の流れに限定されるものではない。
【0030】
以上に本発明の一実施の形態を説明したが、本発明をWebブラウザに適用することにより、(1)リンク先Webページのサムネイル表示機能を実装したWebブラウザを構成することが可能となり、また本発明をHTMLファイルの内容を加工するサーバに適用することにより、(2)Webページ検索サーバ(検索エンジン)の検索結果のHTMLファイルに、そのリンク先のWebページの内容のサムネイル表示を埋め込む機能を実装したサーバ(HTML加工サーバ)を構成することが可能となる。
【0031】
具体的には、(1)Webページのサムネイル表示機能を実装したWebブラウザの場合、図8に示すように、Web情報閲覧装置1の機能に、さらにWebページなどのHTMLファイルのテキスト情報を表示装置6に出力するHTML表示部7を設け、このHTML表示部7から出力されるテキスト情報と、画像表示部2eから出力されるサムネイル画像とが表示装置6にて合成され表示されるWebブラウザを構成することができる。このWebブラウザでは、閲覧中のWebページの内容を表示するとともに、このWebページのリンク先情報から、自動的かつリアルタイムにリンク先Webページのサムネイル画像を生成し、これを同一画面上に表示することで、閲覧中のWebページのリンク先Webページを画像としてユーザに提示することができる。図9に、その表示画面例を示している。この図では、Webブラウザの左側領域にユーザがアクセスしているWebページ1の内容が表示され、右側領域に、Webページ1にてハイパーリンクしているリンク先のWebページのサムネイル画像が表示されている。このように、本実施例により、ユーザのWeb閲覧の利便性、視認性を向上することができる。
【0032】
また、現在では、一般的なWebブラウザ上で複数のWebページを表示させ、Webページ毎にWebページのタイトルやURLを表示するタブを付加し、これを切り替えることにより、Webページ閲覧の利便性を高める試みが行われている。しかし、その表示は、テキストによるものであり、Webページの内容を確認するためには、該当Webページを実際に表示するしかなく、利便性・視認性が低いものであった。
このようなWebブラウザに対し本発明を適用し、このタブ表示に、Webページのサムネイル画像を表示させるようにすれば、複数のWebページの内容を画像としてユーザに提示することができる(図10参照)。これにより、複数のWebページを閲覧する際の利便性・視認性を向上することができる。
【0033】
また、一般的なWebブラウザでは、履歴として既読のWebページを示す情報を表示することができるが、それはWebページのページタイトルやURLといったテキストでの表示が一般的である。本発明を適用したWebブラウザでは、このテキスト表示をWebページのサムネイル表示とすることにより、履歴情報を画像化し、ユーザに提示することができるようになる。図11にこの場合の表示画面例を示している。この例では、Webブラウザの左側領域に、画像化した履歴情報(履歴にあるアクセス先のWebページのサムネイル画像を含む)の表示をし、右側領域に現に参照しているWebページ1の内容を表示している。さらに、こうした既読のWebページのサムネイル画像を、Webページのリンク先情報とともに蓄積・管理し、これを平面状のリンク構造表現に重ねてサムネイル表示することにより(図12参照)、ユーザのWebページ閲覧の履歴とリンク先ページの構造を画像化・可視化することもできる。これにより、既読のWebページの情報を再利用する際の効率化をはかることができる。
【0034】
次に(2)のHTML加工サーバの場合、図13に示すように、画像表示部2eを除くWeb情報閲覧装置1の機能に、さらにWebページを構成するHTMLファイルに、サムネイル画像を表示するためのタグを付加するHTML加工部8を組み込むことにより、サムネイル表示を埋め込んだHTMLファィルを作成する機能を実装したHTML加工サーバ1”を構成することが可能である。
【0035】
一般的なWebページ検索エンジンは、ユーザからの要求に応じて、任意の検索キーワードに合致するWebページのリストを出力する。このWebページのリストは、検索結果であるWebページのページタイトルやそのURLがテキストにより表示される(図14参照)。本発明を適用したHTML加工サーバ1”は、一般的なWebページ検索エンジンと組み合わせることにより、Webページ検索結果にサムネイル画像を表示させるタグを付加することができる。このサムネイル画像を表示させるタグを付加したWebページ検索結果をWebブラウザに出力することにより、Webページ検索結果をリンク先のサムネイル画像とともに、表示させることができる(図15参照)。これにより、Webページ検索結果の視認性を向上することができる。
【0036】
また、本発明は、インターネットの他、LANやダイアルアップによるネットワーク等を利用する場合にも適用できるものである。
また、図1における各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりWWW環境における情報閲覧の制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0037】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0038】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0039】
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の構成等も含まれる。
【0040】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、結果として、ユーザがアクセスしたWebページ内や検索エンジンの実行結果などに含まれるリンク先のWebページを個別に画面表示する前に、オフスクリーンでその表示イメージを取得しサムネイル画像とすることができるため、未読のWebページであってもそのサムネイル画像を得ることができる。
また、本発明によれば、Webページのサムネイル画像を生成するにあたり、その表示イメージの画像データを、直接内部メモリ上から取得するので、高速かつリアルタイムに、Webページの画面表示イメージそのものをサムネイル画像とすることができる。
以上のように、本発明は、Webページの表示イメージを、オフスクリーンで高速かつリアルタィムにサムネイル画像化することが可能であるから、多数のWebページを閲覧する場合、個別にリンク先のWebページを開く前に、サムネイル画像によりそれらの画面表示イメージを所定の配置で表示されるように出力することで、情報閲覧の利便性を高める効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるWeb情報閲覧装置の機能ブロック図である。
【図2】同実施形態のWeb情報閲覧装置の動作フローチャートである。
【図3】同実施形態のリンク先情報抽出部の動作フローチャートである。
【図4】同実施形態の表示イメージ取得部及びWebブラウザコンポーネントの動作フローチャートである。
【図5】同実施形態の画像加工部の動作フローチャートである。
【図6】同実施形態の画像保存部の動作フローチャートである。
【図7】同実施形態の画像表示部の動作フローチャートである。
【図8】本発明の他の実施例であるWebブラウザを備えるWeb情報閲覧装置の機能ブロック図である。
【図9】同実施例のWebブラウザにおいて、リンク先のサムネイル表示をさせた画面表示例である。
【図10】同実施例のタブ機能を有するWebブラウザにおいて、リンク先のサムネイル表示をさせた画面表示例である。
【図11】同実施例の履歴記録機能を有するWebブラウザにおいて、履歴情報を画像化した画面表示例である。
【図12】同実施例の履歴記録機能を有するWebブラウザにおいて、履歴情報のリンク構造表現に重ねてサムネイル画像を表示させた画面表示例である。
【図13】本発明のさらに他の実施例であるHTML加工サーバの機能ブロック図である。
【図14】一般的な検索エンジンの検索結果の画面表示例である。
【図15】上記他の実施例のHTML加工サーバによる、検索エンジンの検索結果とリンク先のサムネイル画像とを同時に表示する画面表示例である。
【図16】従来例(1)のオンスクリーンによる表示イメージ取得方法を用いたWeb情報閲覧装置の機能ブロック図である。
【図17】従来例(2)のプリンタドライバを利用した表示イメージ取得方法によるWeb情報閲覧装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1,1’…Web情報閲覧装置
1”…HTML加工サーバ(Web情報閲覧装置)
2a…リンク先情報抽出部
2b,2b’,2b”…表示イメージ取得部
2c,2c’,2c”…画像加工部
2d…画像保存部
2e…画像表示部(画像出力部)
3…Webブラウザコンポーネント
3’,3”…Webブラウザ
4…バッファリング部
5…ローカルディスク
6,6’…表示装置
7…HTML表示部
8…HTML加工部
9…プリンタドライバ

Claims (3)

  1. WWW環境において、取得した情報を表示する情報閲覧装置であって、
    Webページの内容または検索エンジンの出力結果から、そのリンク先URLを抽出するリンク先情報抽出部と、
    URLで示されるWebページの内容を取得するWebブラウザコンポーネントと、
    前記リンク先URLを前記Webブラウザコンポーネントに与え、前記Webブラウザコンポーネントが前記リンク先URLを基に取得したリンク先Webページの内容であって、該Webブラウザコンポーネントによりレンダリングされた画像データを内部メモリから取得する表示イメージ取得部と、
    前記表示イメージ取得部が取得した画像データをサムネイル画像とするため画像の縦および横の長さを縮小する変換をする画像加工部と、
    前記画像加工部が縮小させた前記画像データを記憶手段に保存させる画像保存部と、
    前記記憶手段に保存された画像データをサムネイル画像として所定の配置で表示されるように出力する画像出力部と、を具備する
    ことを特徴とするWeb情報閲覧装置。
  2. WWW環境において、取得した情報を表示させる方法であって、
    Webページの内容または検索エンジンの出力結果から、そのリンク先URLを抽出する手順と、
    前記リンク先URLを、Webブラウザコンポーネントに与える手順と、
    前記Webブラウザコンポーネントが前記リンク先URLを基に取得したリンク先Webページの内容であって、該Webブラウザコンポーネントによりレンダリングされた画像データを内部メモリから取得する手順と、
    取得した画像データをサムネイル画像とするため画像の縦および横の長さを縮小する変換をする手順と、
    縮小した前記画像データを記憶手段に保存する手順と、
    保存された前記画像データをサムネイル画像として所定の配置で表示されるように出力する手順と、を含む
    ことを特徴とするWeb情報表示方法。
  3. WWW環境に接続されるコンピュータ上で実行されるプログラムであって、
    Webページの内容または検索エンジンの出力結果から、そのリンク先URLを抽出する手順と、
    前記リンク先URLを、Webブラウザコンポーネントに与える手順と、
    前記Webブラウザコンポーネントが前記リンク先URLを基に取得したリンク先Webページの内容であって、該Webブラウザコンポーネントによりレンダリングされた画像データを内部メモリから取得する手順と、
    取得した画像データをサムネイル画像とするため画像の縦および横の長さを縮小する変換をする手順と、
    縮小した前記画像データを記憶手段に保存する手順と、
    保存された前記画像データをサムネイル画像として所定の配置で表示されるように出力する手順とを含む
    ことを特徴とするプログラム。
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