JP2004069314A - 焦点距離測定装置 - Google Patents

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    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M11/00Testing of optical apparatus; Testing structures by optical methods not otherwise provided for
    • G01M11/02Testing optical properties
    • G01M11/0285Testing optical properties by measuring material or chromatic transmission properties

Abstract

【課題】焦点深度と収差の影響を抑えて焦点距離を正確且つ容易に測定する。
【解決手段】コリメート光を発生する光源ユニット2と、コリメート光を偏向角θで偏向させる回折格子3と、偏向した光が被検レンズTLを通して結像するスポット光の位置を検出する撮像素子4とを備えている。回折格子3は被検レンズの前側焦平面近傍に配置し、撮像素子4は後側焦平面近傍に配置する。撮像素子4で得た1つのスポット位置と光軸との距離を像高hとして測定する。式(1)h=ftanθから焦点距離fを得る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学系の焦点距離を測定するための焦点距離測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レンズ等の光学系の焦点距離を測定する装置として、例えば特開平7−55638号公報に記載された焦点距離測定装置が提案されている。
この焦点距離測定装置の概略を図13を用いて説明する。図において、被検レンズTLの光軸L上の両側の一方を物点Oとすると、他方は被検レンズTLによる像点Iとなる。被検レンズの前側焦点位置をF、後側焦点位置をF’として、OF間距離をZ、F’I間距離をZ′とすると、次の関係式が成り立つ。
ZZ′=f
ここで、fは被検レンズTLの焦点距離であり、上式はニュートンの式として知られている。ニュートンの式からわかるように、被検レンズTLの光軸に沿ってZ及びZ′を精密に測定することで被検レンズTLの焦点距離を算出することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような焦点距離測定装置は、以下のような欠点がある。
この焦点距離測定装置では、物点Oと前側焦点位置Fとの間の距離Zや後側焦点位置F’と像点Iとの間の距離Z′といったように光軸に沿った量を測定する必要がある。ところが、被検レンズの開口数(NA)が小さいと収差は小さいが焦点深度(或いは被写界深度)が深くなってしまい、集光点を厳密に検出することができなくなってしまう。そのために距離Z′の測定に誤差を生じてしまう。他方、被検レンズの開口数が大きいと収差の影響が大きくなってしまい、集光点を厳密に検出できない欠点がある。
そのため、上記従来技術では、開口数を小さく設定して3箇所以上の集光点や被検レンズの位置等を測定することで焦点距離fを算出するようにしている。しかしながら、このような焦点距離測定装置では、焦点距離の測定が煩雑になる上に、焦点距離の厳密な測定が非常に困難であった。
本発明は、このような実情に鑑みて、焦点深度や収差の影響を抑えて被検レンズの焦点距離を正確且つ簡便に測定できるようにした焦点距離測定装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明による焦点距離測定装置は、被検レンズの焦点距離を測定する焦点距離測定装置であって、コリメート光を発生する光源ユニットと、被検レンズに向けてコリメート光を偏向する光線偏向手段と、被検レンズを通過した後に形成されるスポットの位置を検出するスポット位置読み取り手段とを備えていて、スポット位置読み取り手段は被検レンズの後側焦平面近傍に配置されていて偏向した光のスポット位置に基づいて被検レンズの焦点距離を得るようにしたことを特徴とする。
光源ユニットから射出したコリメート光は光線偏向手段で偏向角θを与えられる。そして被検レンズを通過して、スポット位置読み取り手段に集光する。スポット位置読み取り手段でのスポット位置と光軸との間の距離hと、被検レンズの焦点距離fとは、基本的に次式
h=ftanθ       (1)
という関係に従う。よって偏向角θが既知で、距離hをスポット位置読み取り手段によって求めれば、式(1)から被検レンズの焦点距離fを測定できる。このとき、距離hは光軸方向に直交する方向の距離であるから、焦点深度の影響を受けずに焦点距離fを正確に算出できる。
【0005】
また、本発明による焦点距離測定装置は、被検レンズの焦点距離を測定する焦点距離測定装置であって、コリメート光を発生する光源ユニットと、被検レンズに向けてコリメート光を偏向する光線偏向手段と、被検レンズを通過した後に形成されるスポットの位置を検出するスポット位置読み取り手段とを備えていて、光線偏向手段は被検レンズの前側焦平面近傍に配置されていて、スポットの位置に基づいて被検レンズの焦点距離を得るようにしたことを特徴とする。
被検レンズの前側焦平面近傍から偏向角θで射出するコリメート光の主光線は、被検レンズを透過した後に被検レンズの光軸と平行になる。そのため、スポット位置読み取り手段が被検レンズの後側焦平面近傍で光軸方向の前後にずれた位置に配設されても、スポット光の中心位置はほとんど変化しない。即ち、スポットの距離hはほとんど変化することがない。よって光軸方向におけるスポット位置読み取り手段の配設位置を厳密に位置決めしなくてもよいので、位置設定が非常に容易である。
例えば、光線偏向手段が被検レンズの前側焦平面位置から±30%の範囲で前後にずれて配置されていても、スポットの距離hのズレは1%以内に収めることができる。そのため、前側焦平面近傍とは前側焦平面位置に対して±30%ずれた位置を含んでいる。
【0006】
スポットの距離hは、被検レンズの中心軸からスポット位置までの間隔になる。通常、被検レンズの中心軸は測定装置の光学系の光軸と一致する。よって、光軸位置とスポット位置が求まれば、スポットの距離hが得られる。ここで、光軸の位置は、光線偏向手段を光路中から取り除き、その状態でスポット位置読み取り手段上に形成されるスポット光の位置で求めることができる。
また、異なる偏向角で偏向した複数の光のスポット位置間の距離を測定して、被検レンズの焦点距離を得るようにしてもよい。この場合には、偏向角θmおよびスポット位置hmと、偏向角θnおよびスポット位置hnとから、焦点距離fは次式で得られる。
f=|hm−hn|/tan(θm−θn)   (1b)
【0007】
また、光線偏向手段は、一定周期の格子溝または格子突起を有する回折格子で構成されていてもよい。
回折格子にコリメート光が入射すると複数の回折光が発生し、その回折光のm次(m=0,1,2…)の回折角は
sinθm=mλ (但し、λ:光の波長)  (2)
に厳密に従うので偏向方向(回折方向)を厳密に設定することが容易である。
この場合、偏向光がm次の回折光であると、偏向角はθm、スポット位置はhmであるから、
f=hm/tanθm       (1a)
により得られる。
またm次の回折光(偏向角θm、スポット位置hm)とn次の回折光(偏向角θn、スポット位置hn)を用いれば、(1b)式より焦点距離fを求めることができる。
また、被検レンズを保持する保持手段が備えられていて、この保持手段とスポット位置読み取り手段の間に両側テレセントリック光学系が配設されていてもよい。
被検レンズによってその焦点距離は長いものから短いものまで様々であるため、(1)式で求められるスポット位置の距離(像高)hが、スポット位置読み取り手段の測定可能な分解能と比較して、必ずしも測定時に適当な値であるとは限らない。そのため、両側テレセントリック光学系を光路に配設することでスポット位置読み取り手段で集光するスポットの距離hを拡大または縮小することで適切に設定することができ、しかも被検レンズの後側焦平面とスポット位置読み取り手段との間の倍率はほとんど変化しないので正確なスポット位置を測定できる。
【0008】
また、スポット位置読み取り手段は撮像素子であってもよい。
撮像素子を利用することで、スポット位置読み取り手段上におけるスポット光の座標や位置の特定が容易になる。
また、スポット位置読み取り手段は、光軸に直交する方向に移動可能な受光素子を備えていてもよい。或いは移動可能なステージ上に受光素子が設けられていてもよい。
撮像素子によるスポット位置の測定精度は単一のピクセルサイズで限定されてしまうが、受光素子を微小移動させることでピクセルサイズよりも高い分解能でスポット位置を測定することができ、より高精度な焦点距離の測定が可能になる。
また、受光素子の前にピンホールが配設されていてもよい。
ピンホールによって受光素子に入射する光からノイズ、迷光が排除され、スポット光のみを受光素子に集光できるからスポット光の読み取り精度が向上する。特にスポット光近傍をピンホールがスキャンすることでスポット光の中心位置が容易に識別できる。
また、ピンホールと受光素子との間にレンズが配設され、このレンズはピンホールと受光素子とが共役となる位置に配設されていてもよい。
【0009】
また、光線偏向手段による偏向角度θは、
sinθ<0.1        (3)
を満足するようにしてもよい。
偏向角θが上記の範囲内の角度であれば、レンズの収差の影響を受けずに近軸量である焦点距離の測定を正確に行える。また偏向角θが上記の範囲を超えるとレンズを通過する際の収差の影響が大きくなり、スポット光の精密な測定に悪影響を与える。
また、光源ユニットは、コリメート光学系を含んでいてもよい。
半導体レーザ以外のレーザ等を含む指向性の高い光源は光源ユニット内にコリメート光学系を配設する必要はないが、指向性の低い光源を用いる場合にはコリメート光学系を配設することでコリメート光を生成できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して説明する。
図1は本発明の第一の実施の形態による焦点距離測定装置を示すものであり、(a)は光学系の構成を示す図、(b)は光学系において回折格子で偏向する光の拡大図、(c)は同じく撮像素子で集光する光の拡大図である。
図1において、第一の実施形態による焦点距離測定装置1は、コリメート光を射出するコリメート光源2(光源ユニット)と、回折格子3或いは周期構造体(光線偏向手段)と、被検レンズTLを保持する保持部材5と、撮像素子4(スポット位置読み取り手段)とによって概略構成されている。
被検レンズTLはその中心軸が光軸Lと一致するように保持部材5で保持されている。また、回折格子3は被検レンズTLの前側焦平面FF近傍に配置され、撮像素子4の受光面4aは被検レンズTLの後側焦平面FB近傍に配置されている。
尚、被検レンズTLの焦点距離fは測定前は不明であるので、最初は被検レンズTLを光路中の任意の位置に配置することになる。しかしながら、被検レンズTLの設計値が既知の場合には、その設計値に基づいて保持部材5によって被検レンズTLを光路上の所定位置に保持することは容易である。
一方、被検レンズTLの設計値が全く不明の場合にも次のようにして所定位置に配置することができる。先ず、被検レンズTLの後側焦平面FB近傍に撮像素子4の受光面4aを配置することに関しては、目視によって被検レンズTLを通過して集光するスポット位置に撮像素子4の受光面4aを一致させるだけで容易に行える。次に、回折格子3を被検レンズTLの前側焦平面FF近傍に配置することに関しては、撮像素子4を光軸Lに沿って前後させたときに、撮像素子4の受光面4aで得られる回折光のスポット間隔が変化しなくなる位置に回折格子3を配設するだけでよい。
尚、被検レンズTLとなるレンズは、例えばf=30mmであったり、f=100mmというように様々な焦点距離を有している。よって、光線偏向手段、保持部材、スポット位置読み取り手段のうち少なくとも一つは、光軸に沿って移動可能となっていることが好ましい。このようにしておけば、前側焦平面FFおよび後側焦平面FBに回折格子3と撮像素子4をそれぞれ配置することができる。尚、移動手段としては、公知のスライダー機構(図示せず)を用いるとよい。
【0011】
また回折格子3は、一定の周期間隔d(mm)を有する格子溝(または格子突起)をしている。そのため、コリメート光が入射すると、図1(b)に示すように多数の次数の回折光が発生することになる。この時、その回折角(偏向角)θは以下の式(4)によって厳密に求めることができる。
dsinθm=mλ     (4)
ここで、θmはm次(m=0,1,2…)の回折次数の回折角、λは光の波長である。
図1(b)では、0次と士1次の回折光のみを示しているが、実際には、より高次数での回折光も被検レンズTLに入射し、撮像素子4上に集光する(図1(c)参照)。このとき、収差の影響が小さければ、被検レンズTLの焦点距離fは以下の式(1a)によって求められる。
f=hm/tanθm     (1a)
ここで、hmはm次の回折光が撮像素子4の受光面4aに集光したスポットの光軸Lに直交する方向の距離である。
従って、既知の回折角θmに対して、m次の回折光の像高hmを得ることで式(1a)から被検レンズTLの焦点距離fを求めることが可能となる。
尚、光線偏向手段が回折格子の場合、スポット位置に相当する±1次光の他に、光軸位置に相当する0次光が発生する。よって、回折光を光路から取り除かなくても光軸位置を得ることができる。
【0012】
尚、ここでは、m次の回折光と光軸L(0次回折光)との間隔およびm次の回折光の回折角θmによって焦点距離fを求めたが、0次以外の異なる2つの次数m、nの回折光のなす角度θm−θnと、次数m、nの回折次数のスポット間隔hm−hnを求めることにより被検レンズTLの焦点距離を求めることも可能である。この場合、(1a)式のθmを|θm−θn|、hmを|hm−hn|に置き換えるだけでよく、次式(1b)となる。
f=|hm−hn|/tan(θm−θn)   (1b)
しかし、焦点距離fが近軸量であることを考えると、±1次の回折光と0次の回折光のなす角度を用いることが望ましい。この場合には回折光が被検レンズTLの中心部を通過することになるので、被検レンズTLの収差等に影響されない厳密な焦点距離fを求めることができる。
またなるべく近軸量に近い焦点距離fを求めるには、偏向した光線の被検レンズTLの光軸となす角度θが、
sinθ<0.1       (3)
を満足することが望ましい。このような非常に小さい角度であれば、被検レンズTLの中心軸(光軸L)にできるだけ近い領域を通るため、近軸量として定義される焦点距離fを厳密に測定することが可能となる。
【0013】
また、回折格子3は、被検レンズTLの前側焦平面FF近傍に配置されることが望ましい。この場合、回折格子3によって偏向した光線の主光線が、被検レンズTLを透過後に被検レンズTLの光軸に平行になる(像側にテレセントリックになる)。このようにすると、撮像素子4が被検レンズTLの後側焦平面FBに厳密に配置されなくても、受光面4aに集光したスポットの中心位置は厳密に配置したときと比べてもあまり変化しない。従って、測定時の位置調整に厳密さが要求されないので、容易に焦点距離fを求めることが可能である。しかも、撮像素子4が光軸Lに沿って多少前後しても、スポット像がボケるだけで各回折光のスポット間隔は変わらない。この結果、集光点からずれた位置に撮像素子4を配設してもスポット位置hmはほとんど変わらないので、焦点深度の影響を受けない。またアライメントに神経質にならなくてもよい。
また回折次数mが0次と1次である各回折光のスポット間隔は厳密に式(4)に従うため、仮に被検レンズTLの収差量が大きくてもスポットはサイズが大きくなるなど変形するだけである。即ちスポット間隔はほとんど変わらないので、測定結果は収差の影響を受けにくい。
【0014】
上述のように本実施の形態によれば、撮像素子4の受光面4aで光軸Lに直交する方向のスポットの距離(像高)hまたはhmを測定することにより、式(1)または(1a)から被検レンズTLの焦点距離fを厳密に求めることができる。しかも、回折格子3は被検レンズTLの前側焦平面FF近傍に配設されているから、偏向した光の主光線は像側にテレセントリックになり、撮像素子4の配設位置が後側焦平面FB位置から光軸方向にずれても焦点深度や収差の影響を受けずに精密な焦点距離fの測定を行える。特に、偏向角θを(3)式を満足する程度に小さく設定することで、収差の影響を抑えて厳密な測定ができる。
【0015】
次に、第一の実施の形態による焦点距離測定装置1と図13に示す従来の焦点距離測定装置との測定精度について比較説明する。
先ず図13に示す従来の焦点距離測定装置の測定精度について説明する。
従来の焦点距離測定装置では、被検レンズTLの焦点距離fをf=ZZ′の関係式から求める。ところが、距離Z、Z′の測定においてそれぞれ△Z、△Z′の測定誤差が生じるので、焦点距離fの測定誤差を△fとすると、
f+Δf=√{(Z+ΔZ)(Z′+ΔZ′)}    (j1)
という関係式が成り立つ。ここで、距離Z、Z′の測定誤差△Z、△Z′は何れも等しいとして△Z=△Z′=εと表すと、(j1)式は更に次のように変形できる。
【0016】
【数1】
Figure 2004069314
【0017】
つまり焦点距離fの測定誤差△fと、測定誤差Δfと焦点距離fの比△f/fはそれぞれ、
Δf=ε(Z+Z′)/{Z√(ZZ′)}≧ε  (j3)
Δf/f≧ε/f                (j4)
となる。但し、(j3)式では相加相乗平均を利用した。これより、従来の手法では焦点距離の測定精度を高めるためには、測定誤差εを小さくする必要があり、光軸L方向の位置精度を十分高めなければいけないことがわかる。
【0018】
次に、本実施形態による焦点距離測定装置1の測定精度を、図2に示す模式図を用いて説明する。まず角度の符号について説明する。光の角度の正負は図2(a)において、光軸方向をzとして光軸Lから光線へ鋭角をたどって回る向きが時計回りなら正、反時計回りなら負とする。
これに従うと図2(b)の光線の角度θは負の値である。図中、簡単のため被検レンズTLを焦点距離fの薄肉レンズとする。測定時において、被検レンズTLの前側焦平面FFからの回折格子3の光軸方向のズレ量を△z、被検レンズTLの後側焦平面FBからの撮像素子4の光軸方向のズレ量を△z’とおく。回折格子3での光線位置をy、回折格子3による回折角をθとすると、撮像素子4での光線位置y’、光線角度θ’は次のように表すことができる。
【0019】
【数2】
Figure 2004069314
【0020】
ここで、Tは回折格子3のズレを表す移行行列、Pは被検レンズTLの屈折行列、T’は撮像素子4の移行行列を表す。また、λはコリメート光源1から射出する光の波長、1/dは回折格子3の空間周波数である。回折格子3上での(y,θ)として(0,θ)とすると、撮像素子4上での光線位置y’は次式のようになる。
【0021】
【数3】
Figure 2004069314
【0022】
回折格子3と撮像素子4がそれぞれ被検レンズTLの前側焦平面FFおよび後側焦平面FBに配置できたときの光線位置y’をy’oとすると、(11)式において△Z、△Z’を0とすればよいから、
y’o=−fθ      (12)
となるので、撮像素子4上での光線位置のズレ量△y′は、
Δy′=y′−y′o=−ΔzΔz′θ/f    (13)
となる。ここで、撮像素子4のズレ量△z’は、従来例における距離Zを測定する際の誤差△Z、△Z′に相当するから△z’=εと置くと、(13)式は、
Δy′=−εθΔz/f    (13′)
と表すことができる。焦点距離fを測定する際に(13′)式内のεθ/fがεθ/f<<1を満足するように条件を選ぶのは容易である。つまり、△zと比較して光線位置のズレ量△y’を十分小さくすることは可能である。
また、回折格子3が被検レンズTLの前側焦平面FFに対して△zだけズレて配置されたときに被検レンズTLの焦点距離fの測定誤差△fと焦点距離fとの比は式(11)〜(13)、(13’)式より、
Δf/f=(y′−y′o)/f=Δy′/f=−εθΔz/f2  (14)
となる。(14)式を、従来手法の計算式である(j4)式と比較すると、従来手法の測定精度と比較して精度は△zθ/f倍となる。
一例として、設計値が15mmの被検レンズTLの焦点距離fを測定する場合を考える。回折格子3のズレ量△Zを15mm、回折格子3の空間周波数1/dを1001p/mm、波長を632.8nmとする。
回折角θは、θ=λ/d=0.06328であるから(14)式より△f/f=4.2×10−3εとなる。ここで比較として、従来の手法の精度を示すと、式(j4)より6.7×10−2εとなる。つまり、回折格子3を置く位置が、被検レンズTLの前側焦平面FFの前後で±15mmズレても、従来の手法と比較して1桁以上高い精度で被検レンズTLの焦点距離fを測定できる。また、回折格子3を被検レンズTLの前側焦平面FFに近づける程、つまり△zを0に近づければ、一層精度が向上することが(14)式から分かる
【0023】
次に本発明の測定精度を確認するために行った試験について説明する。
焦点距離測定装置として、図1及び図2に示す第一の実施の形態による焦点距離測定装置1の構成を採用した。コリメート光源2は波長632.8nmのHe−Neレーザ、回折格子3の空間周波数は20本/mmとし、回折格子3の位置を被検レンズTLの前側焦平面FF近傍で、△z/fを±0.3の範囲で変化させた。また被検レンズTLとして回折型レンズ(設計値:15.266mm)を用いて焦点距離fの測定を行った。
その結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
Figure 2004069314
【0025】
表1に示す結果から、△z/fが(−0.3)〜(+0.3)の範囲で非常に大きく変動しても、焦点距離fの測定誤差の割合△f/fは1%以下の精度が得られていることが分かる。
このように本発明による焦点距離測定装置では、被検レンズTLに対して回折格子3を、正確な前側焦平面FF位置からそれぞれ少なくとも−30%から+30%の範囲でずれた位置に配設して焦点距離の測定を行ったとしても、高精度な測定を行えることを確認できる。そのため、本発明で言う前側焦平面近傍とは焦点距離fに対して少なくとも±30%の範囲を示している。
【0026】
次に本発明の他の実施の形態や変形例について説明するが、上述の実施の形態と同一または同様の部分、部材には同一の符号を用いてその説明を省略する。
図3は本発明の第二の実施の形態を示すものである。本実施の形態による焦点距離測定装置10では、被検レンズTLと撮像素子4との間に、倍率Mの拡大光学系からなる両側テレセントリック光学系6が配設されている。被検レンズTLの焦点距離fが短い場合、第一の実施の形態による焦点距離測定装置1では1次回折光の像高hまたはhmが小さく、撮像素子4のスケールサイズまたは分解能と比較して適当でないために精度のよい測定はできない。そこで、倍率M(>1)の両側テレセントリック光学系6を配設することにより、像高hまたはhmをM倍にして撮像素子4の受光面4aに結像できる。
【0027】
図4は第三の実施の形態による焦点距離測定装置を示すものである。
本実施の形態による焦点距離測定装置20は、被検レンズTLと撮像素子4との間に倍率M(<1)の縮小光学系からなる両側テレセントリック光学系7が配設されている。被検レンズTLの焦点距離fが長い場合、第一の実施の形態による焦点距離測定装置1では1次回折光の像高hまたはhmが大きく、撮像素子4のスケールサイズまたは分解能と比較して精度のよい測定はできない。そこで、倍率M(<1)の両側テレセントリック光学系7を配設することにより、像高hまたはhmをM倍にして撮像素子4の受光面4a内に収まるように結像させることができる。
これら第二および第三の実施の形態のように倍率Mの両側テレセントリック光学系6または7を用いる場合には、式(1)及び式(1a)は、以下のように変形される。
f≡h/(Mtanθ)       (1c)
或いは   f=hm/(Mtanθm)    (1d)
【0028】
次に、本発明の第四の実施の形態による焦点距離測定装置を図5により説明する。尚、第一乃至第三の実施の形態ではスポット位置読み取り手段としてCCD等の撮像素子4を用いたが、本実施形態におけるスポット位置読み取り手段はフォトダイオード等の受光素子である。
図5に示す焦点距離測定装置30では、上述の第一の実施形態と同様にコリメート光源2、回折格子3が順次配設され、回折格子3の後方に被検レンズTLが配設され、さらにその後方にスポット測定ユニット32(スポット読み取り手段)が配設されている。このスポット測定ユニット32は、受光素子33が自動精密ステージ34上に固定保持されている。自動精密ステージ34は制御装置35によって移動可能とされ、これによって受光素子33が光軸Lに対して直交する方向、即ち光が回折格子3によってm次の回折光として分布される方向に移動することになる。
そのため、被検レンズTLによって集光した光は受光素子33に入射し、その光強度が得られる。この光強度は制御装置35に送られて記録される。また、受光素子33の移動に応じて、回折格子3でm次に回折された光がそれぞれスポット光として受光素子33に集光することになる。従って、図6に示すように、光強度の分布データが得られる。図6で横軸は自動精密ステージ34の移動量、縦軸は検出された各スポットの光強度分布である。図6の光強度分布図において、横軸で示す移動量の中央のピークは0次回折光の光強度、その両側のピークは士1次の回折光の光強度である。
【0029】
従って、図6の光強度分布図において、異なる回折次数の回折光のピーク間隔を像高hmとして検出することで、式(1a)から焦点距離fを算出できる。特に上述の第一乃至第三の実施の形態のようにCCDなどの撮像素子4を用いた場合には、撮像素子4のピクセル単体は例えば5μm角であるから、それ以上の分解能で焦点距離fの検出はできない。これに対して、本第四の実施の形態によれば、自動精密ステージ34の最小移動量を5μm未満、例えば1μm以下とすることもできるので、撮像素子4を用いた場合よりも高い分解能でより高精度な測定ができる。
【0030】
次に本発明の第五の実施の形態による焦点距離測定装置を図7により説明する。図7(a)は光学系の構成図、(b)は光学系においてプリズムで偏向する光の拡大図、(c)は同じく撮像素子で集光する光の拡大図である。
第五の実施形態による焦点距離測定装置40において、例えばHe−Neレーザからなるコリメータ光源2と例えばCCDからなる撮像素子4(スポット位置読み取り手段)は、上述の第一の実施の形態と同一構成である。また、コリメータ光源2と撮像素子4との間には保持手段5に保持された被検レンズTLが配設されている。撮像素子4は被検レンズTLの後側焦平面FB近傍に配設されている。また被検レンズTLの前側焦平面FF近傍には、プリズム41が挿脱可能に配設されている。このプリズム41は、コリメータ光源2から出射されるコリメート光を偏向させるときのみ、光路中に挿入される。
そしてプリズム41が光路中に挿入された状態では、コリメート光源2から射出された光はプリズム41で偏向角度θで偏向させるようになっている。
上述のように構成された焦点距離測定装置40によれば、まず、プリズム41を光路から外した状態で、コリメート光源2から出射されるコリメート光を被検レンズTLに入射させ、スポット位置を撮像素子4上に結像させて、その基準座標を予め記録する。
次にプリズム41を被検レンズTLの前側焦平面FF近傍に挿入して、プリズム41に入射するコリメート光を角度θで偏向させる。この偏向したコリメート光は、被検レンズTLを通過して撮像素子4上で集光する。ここでスポット位置の座標y’を撮像素子4上で求めれば、基準座標とスポット位置の座標との差によりスポットの距離hを求めることができる。次いで式(1)を用いて被検レンズTLの焦点距離fを算出できる。
本実施の形態によれば、プリズム41を用いて被検レンズTLの焦点距離fを厳密に測定でき、構造が一層簡単で低廉な焦点距離測定装置40を得られる。
尚、光線偏向手段として、プリズムに代えてミラーを配設してもよい。
【0031】
【実施例】
次に本発明の上述の各実施の形態をより具体化した実施例について説明する。実施例1
図8に示す実施例1は第一の実施の形態をより具体化した焦点距離測定装置1Aを示すものである。この焦点距離測定装置1Aは、コリメート光源2としてレーザ2A、回折格子3としてロンキールーリング3A、撮像素子4としてCCD4Aを採用して光学系が構成されている。ロンキールーリング3Aは被検レンズTLの前側焦平面FF近傍に配置し、CCD4Aを被検レンズTLの後側焦平面FB近傍に配置する。ロンキールーリング3Aを被検レンズTLの前側焦平面FF近傍に配置したことで、像側テレセントリックな光学配置になる。
このような焦点距離測定装置1Aにおいて、レーザ2Aから射出したコリメート光はロンキールーリング3Aに入射し、ロンキールーリング3Aを通過して多数の回折光として射出される。各回折光の主光線は被検レンズTLを透過後にそれぞれほぼ平行となってCCD4上に集光する。このCCD4A上で得られる画像を各ピクセルの光強度に基づく光強度分布に変換すると図9に示すようなグラフになる。このグラフ上で、異なる回折次数の光のピーク間のピクセル数を数えて、実際の距離に変換して式(1a)に当てはめれば、被検レンズTLの焦点距離fが求められる。
【0032】
実施例2
次に図10は第二の実施の形態をより具体化した実施例2を示すものである。図10に示す焦点距離測定装置10Aにおいて、コリメート光源2Bは半導体レーザ11とコリメータレンズ12とで構成される。半導体レーザ2Bは射出光の平行度が小さいのでコリメータレンズ12を通過させることで平行光として射出させるようにしている。回折格子3はロンキールーリング3A、撮像素子4はCCD4Aで構成されている。
またロンキールーリング3AとCCD4Aとの間に被検レンズTLが配設され、更に被検レンズTLとCCD4Aとの間に配設された両側テレセントリック光学系6は対物レンズ13と結像レンズ14とで構成されている。ロンキールーリング3Aは被検レンズTLの前側焦平面FF近傍に置き、CCD4Aは被検レンズTLの後側焦平面FB近傍に配置させる。ロンキールーリング3Aを被検レンズTLの前側焦平面FF近傍に配置したことで、像側テレセントリックな光学配置になる。
そして、コリメート光源2Bから射出したコリメート光はロンキールーリング3Aを通過することで多数の回折光となり、各回折光の主光線は被検レンズTLを透過後にそれぞれほぼ平行となって集光する。そして、両側テレセントリック光学系6を構成する対物レンズ13と結像レンズ14によって各スポットは拡大されてCCD4Aに集光する。そのため、実施例1の図9と同様なグラフが得られるので、各回折光のスポット間隔を測定し、2つのスポット間隔を両側テレセントリック光学系6の倍率Mで割れば実施例1と同様に被検レンズTLの焦点距離fを算出できる。
【0033】
実施例3
図11に示す実施例3は第四の実施の形態の具体例である。
図11に示す焦点距離測定装置30Aにおいて、コリメート光源2は、レーザ21、集光レンズ22、コリメータレンズ23とで構成され、これらの光学系によってコリメータ光を出射する。回折格子3としてロンキールーリング3Aを用いた。スポット測定ユニット32は、制御装置35で光軸Lに直交する方向に移動可能な自動精密ステージ34上にピンホール36、結像レンズ37、受光素子33が配設されている。ここでピンホール36は被検レンズTLを通過した平行光の集光位置近傍に配設され、結像レンズ37に対してピンホール36と受光素子33とは共役な位置に配設されている。
制御装置35はコンピュータであり、自動精密ステージ34の移動を高精度に制御すると共に受光素子33で得られた光強度を図6に示すように受光素子33の移動量に沿って光強度分布図として記録する。
本実施例3による焦点距離測定装置30Aによれば、迷光等のノイズはピンホール36で排除できるために迷光等による測定に対する悪影響を極力防止できる。そして自動精密ステージ34の最小移動量は1μm以下とすることができるので、CCDを用いた場合よりも精密な焦点距離測定が可能になる。
【0034】
実施例4
図12に示す実施例4は第四の実施の形態の具体例である。
図12に示す焦点距離測定装置30Bは、実施例3と同一の構成を備えており、レーザ21、集光レンズ22、コリメータレンズ23からなるコリメート光源2、ロンキールーリング3A、更に自動精密ステージ34と制御装置35とピンホール36と結像レンズ37と受光素子33とを備えたスポット測定ユニット32を備えている。そして、更に本実施例では、被検レンズTLとスポット測定ユニット32との間に拡大光学系からなる両側テレセントリック光学系6が配設され、この光学系6は実施例2と同様に対物レンズ13と結像レンズ14とで構成されている。
本実施例4によれば、実施例3と同様にコリメート光源2から射出したコリメート光は被検レンズTLを透過後に各回折光の主光線がほぼ平行となって集光する。そして、両側テレセントリック光学系6を構成する対物レンズ13と結像レンズ14によって各スポットは拡大されてスポット測定ユニット32の受光素子33で受光する。そのため、図6に示す光強度分布図から得たスポット間隔を両側テレセントリック光学系6の倍率で割れば、他の実施例と同様に被検レンズTLの焦点距離fを算出できる。
上述のように、両側テレセントリック光学系6を用いれば、被検レンズTLの焦点距離fが非常に短い場合でも高い精度で焦点距離fを求めることができる。
尚、実施例3と4では、受光素子33とピンホール36との間に結像レンズ37を配設したが、これに代えて変形例として受光素子33の光入射方向の直前にピンホール36を配設してもよい。このような構成を採用すれば、レンズ37を設けることなく迷光を排除できる。
【0035】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、焦点深度や収差にかかわらず被検レンズの焦点距離の測定を正確且つ簡便に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態による焦点距離測定装置の概略構成を示す図である。
【図2】第一の実施の形態による焦点距離測定装置において、測定精度を説明するための図である。
【図3】第二の実施の形態による焦点距離測定装置の概略構成図である。
【図4】第三の実施の形態による焦点距離測定装置の概略構成図である。
【図5】第四の実施の形態による焦点距離測定装置の概略構成図である。
【図6】図5に示す焦点距離測定装置の受光素子で測定したスポットの光強度分布図である。
【図7】第五の実施の形態による焦点距離測定装置の概略構成図である。
【図8】実施例1による焦点距離測定装置の概略構成図である。
【図9】図8に示す焦点距離測定装置のCCDで測定したスポットの光強度分布図である。
【図10】実施例2による焦点距離測定装置の概略構成図である。
【図11】実施例3による焦点距離測定装置の概略構成図である。
【図12】実施例4による焦点距離測定装置の概略構成図である。
【図13】従来の焦点距離測定装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1、1A、10、10A、20、30、30A、30B、40 焦点距離測定装置
2 光源ユニット
3 回折格子(光線偏向手段)
3A ロンキールーリング(光線偏向手段)
4 撮像素子(スポット位置読み取り手段)
4A CCD(スポット位置読み取り手段)
5 保持部材
6、7 両面テレセントリック光学系
11 半導体レーザ
12、23 コリメータレンズ
13 対物レンズ
14、37 結像レンズ
21 レーザ
22 集光レンズ
32 スポット測定ユニット(スポット位置読み取り手段)
33 受光素子
34 自動精密ステージ
35 制御装置
36 ピンホール
41 プリズム(光線偏向手段)
TL 被検レンズ

Claims (13)

  1. 被検レンズの焦点距離を測定する焦点距離測定装置であって、コリメート光を発生する光源ユニットと、前記被検レンズに向けてコリメート光を偏向する光線偏向手段と、前記被検レンズを通過した後に形成されるスポットの位置を検出するスポット位置読み取り手段とを備えていて、該スポット位置読み取り手段は被検レンズの後側焦平面近傍に配置されていて、前記スポットの位置に基づいて被検レンズの焦点距離を得るようにしたことを特徴とする焦点距離測定装置。
  2. 前記光線偏向手段は、被検レンズの前側焦平面近傍に配置されていることを特徴とする請求項1記載の焦点距離測定装置。
  3. 被検レンズの焦点距離を測定する焦点距離測定装置であって、コリメート光を発生する光源ユニットと、前記被検レンズに向けてコリメート光を偏向する光線偏向手段と、前記被検レンズを通過した後に形成されるスポットの位置を検出するスポット位置読み取り手段とを備えていて、前記光線偏向手段は被検レンズの前側焦平面近傍に配置されていて、前記スポットの位置に基づいて被検レンズの焦点距離を得るようにしたことを特徴とする焦点距離測定装置。
  4. 前記スポット位置読み取り手段で得られたスポットの位置と被検レンズの光軸との距離を測定して、被検レンズの焦点距離を得るようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の焦点距離測定装置。
  5. 前記スポット位置読み取り手段で得られた、異なる偏向角で偏向した複数のスポットの位置間の距離を測定して、前記被検レンズの焦点距離を得るようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の焦点距離測定装置。
  6. 前記光線偏向手段は、一定の周期を有する回折格子で構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の焦点距離測定装置。
  7. 前記被検レンズを保持する保持手段が備えられていて、該保持手段とスポット位置読み取り手段の間に両側テレセントリック光学系が配設されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の焦点距離測定装置。
  8. 前記スポット位置読み取り手段は、撮像素子であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の焦点距離測定装置。
  9. 前記スポット位置読み取り手段は、光軸に直交する方向に移動可能な受光素子を備えていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の焦点距離測定装置。
  10. 前記受光素子の前にピンホールが配設されていることを特徴とする請求項9に記載の焦点距離測定装置。
  11. 前記ピンホールと受光素子との間にレンズが配設され、該レンズはピンホールと受光素子とが共役となる位置に配設されていることを特徴とする請求項10に記載の焦点距離測定装置。
  12. 前記光線偏向手段による偏向角度θは、
    sinθ<0.1
    を満足することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の焦点距離測定装置。
  13. 前記光源ユニットは、コリメート光学系を含むことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の焦点距離測定装置。
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