JP2004068894A - 金属被覆ガスケット - Google Patents
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Abstract
【課題】装着される管路の洗浄を容易にする。
【解決手段】ゴムや合成樹脂等の弾性体からなる環状のガスケット本体6と、ガスケット本体6の表面のうち径方向内側の部分を被覆する耐食性の金属薄板7とを設ける。ガスケット本体6に、配管3、4からの圧縮力を他の部位よりも強く受ける高圧縮部位6aを設ける。金属薄板7を、ガスケット本体6において、高圧縮部位6aよりも径方向内側の部位の表面を被覆するように設ける。金属薄板7を、少なくともCr(クロム)を13質量%以上含有するNi(ニッケル)基合金またはFe基(鉄)合金によって構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】ゴムや合成樹脂等の弾性体からなる環状のガスケット本体6と、ガスケット本体6の表面のうち径方向内側の部分を被覆する耐食性の金属薄板7とを設ける。ガスケット本体6に、配管3、4からの圧縮力を他の部位よりも強く受ける高圧縮部位6aを設ける。金属薄板7を、ガスケット本体6において、高圧縮部位6aよりも径方向内側の部位の表面を被覆するように設ける。金属薄板7を、少なくともCr(クロム)を13質量%以上含有するNi(ニッケル)基合金またはFe基(鉄)合金によって構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管路を構成する管路構成部材同士の継ぎ目の封止に用いられるガスケットに関し、特に、飲料や薬品、もしくはこれらの原料等、高度な清浄性や純度が要求される液体を扱うパイプラインに用いられるガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、管路を構成する配管同士の継ぎ目や、配管と流量計や温度計等の部材との継ぎ目など、管路を構成する管路構成部材同士の継ぎ目の封止は、これらの接続端間に、ゴムや合成樹脂等の弾性体からなるガスケットを挟み込むことによって行っている。
ここで、パイプラインを長期間にわたって稼動させると、管路構成部材の継ぎ目に次第に液体の付着が生じ、時間の経過とともにこの付着した液体が変質または固化するので、適宜時期に管路内の洗浄を行っている。
また、複数種類の液体を取り扱う多品種生産ラインなどでは、扱う液体を変更する際に、以前扱っていた液体が新たに扱う液体に混入したり、以前扱っていた液体のにおいが新たに扱う液体に移らないようにするため、管路内の洗浄が行われる。
管路内の洗浄は、例えば管路内に水蒸気や洗浄液等を供給すること、または、管路を分解洗浄することで行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のガスケットは、管路構成部材の端面間に挟み込んで使用されるものであるため、ガスケットを装着した管路構成部材同士の端面間にはわずかながら隙間が形成されることとなり、この隙間内に管路内を流通する液体が入り込んで滞留してしまう。
また、ガスケットはゴム製または合成樹脂製であるため、ガスケット自体にわずかながら液体が染み込んでしまう。
このように管路構成部材同士の間の隙間内に滞留する液体やガスケットに染み込んだ液体は、時間の経過とともに変質して、配管やガスケットに固着したり、パイプラインによって搬送される液体を汚染する要因となる。また、隙間内で液体と管路構成部材とが長時間接触すると、管路構成部材に隙間腐食を生じる要因となる。
【0004】
このため、管路内の洗浄を確実にするためには、単純に管路内を洗浄液等によって洗い流すだけでは十分でなく、パイプラインを分解してガスケットを含む管路構成部材をそれぞれ洗浄し、場合によってはガスケットの交換を行なう必要がある。
しかし、このようにパイプラインを分解すると、パイプラインの分解、組み立てに時間がかかり、この洗浄作業を行っている間は製造ラインを停止させておくこととなるので、製造ラインの稼働率が低下してしまう。
また、ガスケットは、パイプラインにおいて多数設けられているので、ガスケットを交換する場合には、多額の費用がかかってしまう。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、装着される管路の洗浄が容易なガスケットを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明にかかる金属被覆ガスケットは、管路を構成する管路構成部材の接続端間に挟み込まれてこれらの継ぎ目を封止するガスケットであって、弾性体からなる環状のガスケット本体と、該ガスケット本体の表面のうち径方向内側の部分を被覆する耐食性の金属薄板とを有し、前記管路構成部材同士の接続部に対して、内周端が前記管路内壁面まで達するようにして装着されることを特徴としている。
【0007】
このように構成される金属被覆ガスケットにおいては、その内周端が管路内壁面まで達するようにして管路構成部材の接続端間に装着されるので、管路構成部材同士の間が閉塞されて、これらの間に液体の滞留する隙間がなくなる。
この金属被覆ガスケットは、ガスケット本体が弾性体によって構成されているので、管路構成部材の接続端に挟み込まれることで、金属被覆ガスケットの表面が管路構成部材の接続端に密着することとなり、接続端間の封止が確実に行われる。
そして、このガスケット本体において管路内に面する内周側の領域は、耐食性の金属薄板によって被覆されているので、管路内の液体が金属薄板によって遮られて、ガスケット本体に染み込まない。
さらに、金属薄板は耐食性を有していて、管路内を流通する液体や洗浄液と接触しても腐食が生じないので、管路内の液体に悪影響を与えない。
【0008】
ここで、特開平8−219291号公報には、高温下で使用されるガスケットとして、中芯クッション材全体を金属材で被覆した金属被覆型ガスケットが記載されているが、この場合には、中芯クッション材が弾性変形した際に中芯クッション材の変形に金属材が追従できずに塑性変形しやすく、金属被覆型ガスケットの初期形状を維持することが困難となるので、繰り返しの使用に支障をきたしてしまう。
これに対して、本発明では、金属薄板は、ガスケット本体の表面のうちの一部を覆っているので、ガスケット本体の弾性変形が許容されるとともに、ガスケット本体の弾性変形に伴う金属薄板の負担が低減されることとなって金属薄板に塑性変形が生じにくい。
【0009】
また、この金属被覆ガスケットは、ガスケット本体を、管路構成部材からの圧力を最も強く受ける高圧縮部位を有する構成とし、金属薄板は、ガスケット本体において、高圧縮部位よりも径方向内側の部位の表面を被覆する構成としてもよい。
この場合には、ガスケット本体において管路構成部材からの圧力を最も強く受ける高圧縮部位、すなわち変形量が最大となる部位では、その表面が金属薄板に覆われていないためにその弾性変形が容易となる。一方、金属薄板は、ガスケット本体において高圧縮部位よりも径方向内側の部位、すなわち高圧縮部位よりも変形量の少ない部位の表面を覆っているので、ガスケット本体の弾性変形に伴う金属薄板の負担が低減される。
ここで、ガスケット本体において高圧縮部位とは、例えばガスケット本体において管路構成部材の接続端との係合部をなす突条(ビード)が設けられる部位や、管路構成部材の接続端に設けられた突部を受ける部位など、ガスケット本体の形状、または金属被覆ガスケットが装着される管路構成部材の接続端の形状によって決定されるものである。
【0010】
また、この金属被覆ガスケットにおいて、ガスケット本体は平板形状とされ、その軸方向を向く端面において内周縁から離間した位置には、全周にわたって突条が形成されており、金属薄板は、ガスケット本体において突条よりも径方向内側の部位の表面を被覆している構成としてもよい。
この場合には、ガスケット本体において突条が設けられる部分が高圧縮部位となり、金属薄板は、ガスケット本体において突条よりも径方向内側の部位、すなわちガスケット本体において高圧縮部位よりも径方向内側の部位の表面を被覆することとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図を用いて説明する。ここで、図1は本実施形態にかかる金属被覆ガスケットの形状及び設置形態の一例を示す縦断面図、図2及び図3は本実施形態にかかる金属被覆ガスケットの製造方法を示す図、図4は本実施の形態にかかる金属被覆ガスケットの設置形態を示す縦断面図である。
【0012】
本実施形態にかかる金属被覆ガスケット1は、図1に示すように、管路2を構成する配管(管路構成部材)3、4の接続端3a、4a間に挟み込まれてこれらの継ぎ目を封止するものであって、ゴムや合成樹脂等の弾性体からなる環状のガスケット本体6と、ガスケット本体6の表面のうち径方向内側の部分を被覆する耐食性の金属薄板7とを有している。また、金属被覆ガスケット1の内周端1aは、軸線Oに平行な円筒面とされている。
【0013】
ガスケット本体6は、配管3、4からの圧縮力を他の部位よりも強く受ける高圧縮部位6aを有している。
本実施の形態では、ガスケット本体6は平板形状とされ、その軸方向を向く端面6b、6cにおいて内周縁から離間した位置には、全周にわたって山形の突条11が形成されている。この突条11が、ガスケット本体6の高圧縮部位6aを構成している。また、ガスケット本体6において、突条11よりも径方向内側の部位は、径方向内側に向かうにつれて厚みが増やされており、この部分では、ガスケット本体6の軸方向を向く端面6b、6cは、径方向内側に向かうにつれて互いに離間する傾斜面とされている。ここで、軸線Oに直交する仮想面Fに対する端面6b、6cの傾斜角度θは、1°から6°の範囲内とされており、本実施の形態ではθ=3°としている。
【0014】
金属薄板7は、ガスケット本体6において、高圧縮部位6aよりも径方向内側の部位の表面を被覆しており、本実施の形態では、金属薄板7は、ガスケット本体6において突条11よりも径方向内側の部位の表面を被覆している。
金属薄板7は、ガスケット本体6の保護をより確実に行うため、また表面に液体の付着を生じにくくするため、継ぎ目のないリング状に形成されるものである。ここで、この金属薄板7の厚みDは、0.05mm以上0.3mm以下とすることが好ましい。本実施の形態では、金属薄板7の厚みDは、0.12mmとしている。
【0015】
この金属薄板7は、少なくともCr(クロム)を13質量%以上含有するNi(ニッケル)基合金またはFe(鉄)基合金によって構成されるものであって、例えば、Crを13質量%から25質量%、Mo(モリブデン)を11質量%から21質量%含むNi基合金によって構成される。ここで、このNi基合金は、さらに必要に応じて1質量%から5質量%のW(タングステン)、1質量%から3質量%のTa(タンタル)、1質量%から5質量%のFe(鉄)のうち一種類以上を含む構成としてもよい。
【0016】
このように構成される金属被覆ガスケット1は、以下のようにして製造される。
まず、耐食性を有する金属を加工して、外周側に開口する断面視略U字形状に成形する。
この加工は、例えば、ブランクに深絞り加工を施して、図2に示すように底面から筒状の側壁16aが立ち上がる皿型の一次成形体16を製造し、この一次成形体16において破線で示す個所を切断して筒状の側壁16aを切り出し、筒状の二次成形体17を得る。
次に、このようにして得た筒状の二次成形体17を、図3に示すように外周に全周にわたって断面視コの字形状の溝18aが形成される第一のロール18と外周面19aが全周にわたって凸曲面をなす第二のロール19とを用いてリング圧延加工して、外周側に開口する断面視略コの字形状に形成する。
【0017】
このようにして得た断面視コの字形状のリングを、射出成形等によって成形したガスケット本体6の内周側にかしめて装着するか、もしくはこのリングをさらに金属薄板7と同形状に加工した後に、このリングをガスケット本体6を成形するための金型内にはめ込んだ状態で金型内に弾性体を射出成形して、内周側がリング状の金属薄板7によって被覆されるガスケット本体6を成形することにより、本実施形態にかかる金属被覆ガスケット1を得る。
【0018】
この金属被覆ガスケット1は、図4に示すように、配管3、4同士の接続端3a、4a間に挟みこまれることで、これらの継ぎ目に同軸にして装着される。
この金属被覆ガスケット1では、ガスケット本体6において管路2内に露出される径方向内側の部分が金属薄板7によって覆われている。この金属薄板7は耐食性を有しており、管路2内を流通する液体や洗浄液と接触しても腐食が生じないので、管路2内の液体に悪影響を与えない。
【0019】
ここで、配管3、4の接続端3a、4aには、それぞれ金属被覆ガスケット1の突条11を受ける溝12が全周にわたって形成されており、金属被覆ガスケット1は、溝12に対して突条11を係合させることで、接続端3a、4aに対して位置決めされた状態で装着される。
この金属被覆ガスケット1は、内周端1aが管路2の内壁面2aと同位置に位置するようにして配管3、4間に装着されるので、配管3、4同士を接続した状態では、金属被覆ガスケット1の内周端1aは、管路2の内壁面2aと同一の円筒面を構成することとなり、管路2の内壁面2aと金属被覆ガスケット1の内周端1aとの間に段差がなくなる。
【0020】
さらに、この金属被覆ガスケット1では、配管3、4の接続端3a、4a間に挟み込まれることで弾性体からなるガスケット本体6が弾性変形することとなり、金属被覆ガスケット1の表面が管路3、4の接続端3a、4aに密着する。このとき、金属被覆ガスケット1の径方向内側の部分では、金属薄板7のうち、ガスケット本体6の端面6b、6cを覆う部位がガスケット本体6によってそれぞれ軸方向外側に向けて押圧されて、図4に示すように、配管3、4の接続端3a、4aに面接触することとなり、これらの間の封止が確実に行われる。
ここで、この金属薄板7の厚みDが0.05mmよりも少ないと、金属薄板7の強度を十分に確保することができない。一方、厚みDが0.3mmよりも大きいと、金属薄板7の弾性変形が困難となるためにガスケット本体6の弾性変形を規制してしまう。このため、金属薄板7の厚みDは、0.05mm以上0.3mm以下とすることが好ましい。
【0021】
このように、管路3、4の継ぎ目の封止に本実施形態にかかる金属被覆ガスケット1を用いることで、管路2内において継ぎ目部分に隙間や段差がなくなるため、管路2内を流れる液体の滞留や固着等が生じにくくなる。
また、このガスケット本体6において管路2内に面する内周側の領域は、耐食性の金属薄板7によって被覆されており、管路2内の液体がガスケット本体2に染み込まない。
このため、管路2を分解せずに、管路2内に管路2内を十分に洗浄することができ、管路2内の洗浄が容易となるので、洗浄作業に要する時間を短縮することができる。
また、このように管路2内に液体の滞留や固着等が生じにくく、金属被覆ガスケット1への液体の染み込みも生じないので、洗浄作業自体の頻度を低減することができる。
【0022】
さらに、ガスケット本体2が金属薄板7によって保護されているので、ガスケット本体2としては、弾性体であれば、耐食性がなかったり、液体を吸収してしまう性質を有するものなど、従来この種のガスケットとして用いることのできなかった材料を用いることができる。
【0023】
ここで、金属薄板7がガスケット本体6の表面全体を覆っている場合には、ガスケット本体6が弾性変形した際にガスケット本体6の変形に金属薄板7が追従できずに塑性変形してしまい、繰り返しの使用に支障をきたすことになるが、本発明では、金属薄板7は、ガスケット本体6の表面のうちの一部を覆っているので、ガスケット本体6の弾性変形が許容されるとともに、ガスケット本体6の弾性変形に伴う金属薄板7の負担が低減される。
【0024】
本実施の形態では、ガスケット本体6には突条11が設けられており、この突条11が、管路3、4からの圧力を最も強く受ける高圧縮部位6aとなる。
高圧縮部位6aでは、ガスケット本体6の変形量が最大となるが、金属薄板7は、ガスケット本体6において、高圧縮部位6aよりも径方向内側の部位の表面を被覆しているので、高圧縮部位6aの弾性変形が容易となる一方、ガスケット本体6の弾性変形に伴う金属薄板7の負担が低減される。
【0025】
ここで、上記実施の形態では、金属被覆ガスケット1を、配管3、4同士の接続端3a、4a間に設置した例を示したが、これに限られることなく、他の管路構成部材同士の接続端間、例えば配管と流量計や温度計等の接続端間、もしくはフランジと盲蓋との接続端間に設置してもよい。
【0026】
また、上記実施の形態では、金属薄板7の原型となる断面視略コの字形状のリングを、深絞り加工を用いて得た皿型の一次成形体16から切り出した例を示したが、このリングは、他の方法によって製造してもよい。
例えば、図5に示すように、耐食性を有する金属からなる筒にベロー絞り加工を施してベロー管21を得て、このベロー管21において破線で示す個所を切断して筒状内周側に向けて凸となる筒状部22を切り出すことで、外周側が開口した断面視略U字形状のリングを得て、さらにこのリングを断面視U字形状から断面視コの字形状に加工成形してもよい。
【0027】
また、金属薄板7は、必ずしも一体の部材である必要はなく、複数の部材を接続することによって構成してもよい。例えば、図6(a)に示すようなリング状の板材26にプレス加工を施して、内周縁26aを軸線方向の一方に向けて屈曲させ、このようにプレス加工を施した板材26を、図6(b)に示すように内周縁26a同士が対向するようにして軸方向に隣接させた状態でこの内周縁26aの端面同士を溶接等によって接続することで、図7に示すように金属薄板7を得てもよい。
【0028】
【発明の効果】
上述のように、本発明にかかる金属被覆ガスケットによれば、管路内に隙間や段差がなくなり、また金属被覆ガスケットへの液体の染み込みも生じないので、管路内の洗浄を容易に行うことができる。
さらに、金属薄板は、ガスケット本体の表面のうちの一部のみを覆っているので、ガスケット本体の弾性変形が許容されるとともに、ガスケット本体の弾性変形に伴う金属薄板の負担が低減され、繰り返しの使用に耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる金属被覆ガスケットの形状及び設置形態の一例を示す縦断面図である。
【図2】本実施形態にかかる金属被覆ガスケットの製造方法を示す図である。
【図3】本発明にかかる金属被覆ガスケットの製造方法を示す図である。
【図4】本実施形態にかかる金属被覆ガスケットの設置形態を示す縦断面図である。
【図5】本発明にかかる金属被覆ガスケットの製造方法の他の例を示す図である。
【図6】本発明にかかる金属被覆ガスケットの製造方法の他の例を示す図である。
【図7】本発明にかかる金属被覆ガスケットの製造方法の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 金属被覆ガスケット 1a 内周端
2 管路 2a 管路内壁面
3、4 配管 3a、4a 接続端
6 ガスケット本体 6a 高圧縮部位
7 金属薄板 11 突条
【発明の属する技術分野】
本発明は、管路を構成する管路構成部材同士の継ぎ目の封止に用いられるガスケットに関し、特に、飲料や薬品、もしくはこれらの原料等、高度な清浄性や純度が要求される液体を扱うパイプラインに用いられるガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、管路を構成する配管同士の継ぎ目や、配管と流量計や温度計等の部材との継ぎ目など、管路を構成する管路構成部材同士の継ぎ目の封止は、これらの接続端間に、ゴムや合成樹脂等の弾性体からなるガスケットを挟み込むことによって行っている。
ここで、パイプラインを長期間にわたって稼動させると、管路構成部材の継ぎ目に次第に液体の付着が生じ、時間の経過とともにこの付着した液体が変質または固化するので、適宜時期に管路内の洗浄を行っている。
また、複数種類の液体を取り扱う多品種生産ラインなどでは、扱う液体を変更する際に、以前扱っていた液体が新たに扱う液体に混入したり、以前扱っていた液体のにおいが新たに扱う液体に移らないようにするため、管路内の洗浄が行われる。
管路内の洗浄は、例えば管路内に水蒸気や洗浄液等を供給すること、または、管路を分解洗浄することで行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のガスケットは、管路構成部材の端面間に挟み込んで使用されるものであるため、ガスケットを装着した管路構成部材同士の端面間にはわずかながら隙間が形成されることとなり、この隙間内に管路内を流通する液体が入り込んで滞留してしまう。
また、ガスケットはゴム製または合成樹脂製であるため、ガスケット自体にわずかながら液体が染み込んでしまう。
このように管路構成部材同士の間の隙間内に滞留する液体やガスケットに染み込んだ液体は、時間の経過とともに変質して、配管やガスケットに固着したり、パイプラインによって搬送される液体を汚染する要因となる。また、隙間内で液体と管路構成部材とが長時間接触すると、管路構成部材に隙間腐食を生じる要因となる。
【0004】
このため、管路内の洗浄を確実にするためには、単純に管路内を洗浄液等によって洗い流すだけでは十分でなく、パイプラインを分解してガスケットを含む管路構成部材をそれぞれ洗浄し、場合によってはガスケットの交換を行なう必要がある。
しかし、このようにパイプラインを分解すると、パイプラインの分解、組み立てに時間がかかり、この洗浄作業を行っている間は製造ラインを停止させておくこととなるので、製造ラインの稼働率が低下してしまう。
また、ガスケットは、パイプラインにおいて多数設けられているので、ガスケットを交換する場合には、多額の費用がかかってしまう。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、装着される管路の洗浄が容易なガスケットを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明にかかる金属被覆ガスケットは、管路を構成する管路構成部材の接続端間に挟み込まれてこれらの継ぎ目を封止するガスケットであって、弾性体からなる環状のガスケット本体と、該ガスケット本体の表面のうち径方向内側の部分を被覆する耐食性の金属薄板とを有し、前記管路構成部材同士の接続部に対して、内周端が前記管路内壁面まで達するようにして装着されることを特徴としている。
【0007】
このように構成される金属被覆ガスケットにおいては、その内周端が管路内壁面まで達するようにして管路構成部材の接続端間に装着されるので、管路構成部材同士の間が閉塞されて、これらの間に液体の滞留する隙間がなくなる。
この金属被覆ガスケットは、ガスケット本体が弾性体によって構成されているので、管路構成部材の接続端に挟み込まれることで、金属被覆ガスケットの表面が管路構成部材の接続端に密着することとなり、接続端間の封止が確実に行われる。
そして、このガスケット本体において管路内に面する内周側の領域は、耐食性の金属薄板によって被覆されているので、管路内の液体が金属薄板によって遮られて、ガスケット本体に染み込まない。
さらに、金属薄板は耐食性を有していて、管路内を流通する液体や洗浄液と接触しても腐食が生じないので、管路内の液体に悪影響を与えない。
【0008】
ここで、特開平8−219291号公報には、高温下で使用されるガスケットとして、中芯クッション材全体を金属材で被覆した金属被覆型ガスケットが記載されているが、この場合には、中芯クッション材が弾性変形した際に中芯クッション材の変形に金属材が追従できずに塑性変形しやすく、金属被覆型ガスケットの初期形状を維持することが困難となるので、繰り返しの使用に支障をきたしてしまう。
これに対して、本発明では、金属薄板は、ガスケット本体の表面のうちの一部を覆っているので、ガスケット本体の弾性変形が許容されるとともに、ガスケット本体の弾性変形に伴う金属薄板の負担が低減されることとなって金属薄板に塑性変形が生じにくい。
【0009】
また、この金属被覆ガスケットは、ガスケット本体を、管路構成部材からの圧力を最も強く受ける高圧縮部位を有する構成とし、金属薄板は、ガスケット本体において、高圧縮部位よりも径方向内側の部位の表面を被覆する構成としてもよい。
この場合には、ガスケット本体において管路構成部材からの圧力を最も強く受ける高圧縮部位、すなわち変形量が最大となる部位では、その表面が金属薄板に覆われていないためにその弾性変形が容易となる。一方、金属薄板は、ガスケット本体において高圧縮部位よりも径方向内側の部位、すなわち高圧縮部位よりも変形量の少ない部位の表面を覆っているので、ガスケット本体の弾性変形に伴う金属薄板の負担が低減される。
ここで、ガスケット本体において高圧縮部位とは、例えばガスケット本体において管路構成部材の接続端との係合部をなす突条(ビード)が設けられる部位や、管路構成部材の接続端に設けられた突部を受ける部位など、ガスケット本体の形状、または金属被覆ガスケットが装着される管路構成部材の接続端の形状によって決定されるものである。
【0010】
また、この金属被覆ガスケットにおいて、ガスケット本体は平板形状とされ、その軸方向を向く端面において内周縁から離間した位置には、全周にわたって突条が形成されており、金属薄板は、ガスケット本体において突条よりも径方向内側の部位の表面を被覆している構成としてもよい。
この場合には、ガスケット本体において突条が設けられる部分が高圧縮部位となり、金属薄板は、ガスケット本体において突条よりも径方向内側の部位、すなわちガスケット本体において高圧縮部位よりも径方向内側の部位の表面を被覆することとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図を用いて説明する。ここで、図1は本実施形態にかかる金属被覆ガスケットの形状及び設置形態の一例を示す縦断面図、図2及び図3は本実施形態にかかる金属被覆ガスケットの製造方法を示す図、図4は本実施の形態にかかる金属被覆ガスケットの設置形態を示す縦断面図である。
【0012】
本実施形態にかかる金属被覆ガスケット1は、図1に示すように、管路2を構成する配管(管路構成部材)3、4の接続端3a、4a間に挟み込まれてこれらの継ぎ目を封止するものであって、ゴムや合成樹脂等の弾性体からなる環状のガスケット本体6と、ガスケット本体6の表面のうち径方向内側の部分を被覆する耐食性の金属薄板7とを有している。また、金属被覆ガスケット1の内周端1aは、軸線Oに平行な円筒面とされている。
【0013】
ガスケット本体6は、配管3、4からの圧縮力を他の部位よりも強く受ける高圧縮部位6aを有している。
本実施の形態では、ガスケット本体6は平板形状とされ、その軸方向を向く端面6b、6cにおいて内周縁から離間した位置には、全周にわたって山形の突条11が形成されている。この突条11が、ガスケット本体6の高圧縮部位6aを構成している。また、ガスケット本体6において、突条11よりも径方向内側の部位は、径方向内側に向かうにつれて厚みが増やされており、この部分では、ガスケット本体6の軸方向を向く端面6b、6cは、径方向内側に向かうにつれて互いに離間する傾斜面とされている。ここで、軸線Oに直交する仮想面Fに対する端面6b、6cの傾斜角度θは、1°から6°の範囲内とされており、本実施の形態ではθ=3°としている。
【0014】
金属薄板7は、ガスケット本体6において、高圧縮部位6aよりも径方向内側の部位の表面を被覆しており、本実施の形態では、金属薄板7は、ガスケット本体6において突条11よりも径方向内側の部位の表面を被覆している。
金属薄板7は、ガスケット本体6の保護をより確実に行うため、また表面に液体の付着を生じにくくするため、継ぎ目のないリング状に形成されるものである。ここで、この金属薄板7の厚みDは、0.05mm以上0.3mm以下とすることが好ましい。本実施の形態では、金属薄板7の厚みDは、0.12mmとしている。
【0015】
この金属薄板7は、少なくともCr(クロム)を13質量%以上含有するNi(ニッケル)基合金またはFe(鉄)基合金によって構成されるものであって、例えば、Crを13質量%から25質量%、Mo(モリブデン)を11質量%から21質量%含むNi基合金によって構成される。ここで、このNi基合金は、さらに必要に応じて1質量%から5質量%のW(タングステン)、1質量%から3質量%のTa(タンタル)、1質量%から5質量%のFe(鉄)のうち一種類以上を含む構成としてもよい。
【0016】
このように構成される金属被覆ガスケット1は、以下のようにして製造される。
まず、耐食性を有する金属を加工して、外周側に開口する断面視略U字形状に成形する。
この加工は、例えば、ブランクに深絞り加工を施して、図2に示すように底面から筒状の側壁16aが立ち上がる皿型の一次成形体16を製造し、この一次成形体16において破線で示す個所を切断して筒状の側壁16aを切り出し、筒状の二次成形体17を得る。
次に、このようにして得た筒状の二次成形体17を、図3に示すように外周に全周にわたって断面視コの字形状の溝18aが形成される第一のロール18と外周面19aが全周にわたって凸曲面をなす第二のロール19とを用いてリング圧延加工して、外周側に開口する断面視略コの字形状に形成する。
【0017】
このようにして得た断面視コの字形状のリングを、射出成形等によって成形したガスケット本体6の内周側にかしめて装着するか、もしくはこのリングをさらに金属薄板7と同形状に加工した後に、このリングをガスケット本体6を成形するための金型内にはめ込んだ状態で金型内に弾性体を射出成形して、内周側がリング状の金属薄板7によって被覆されるガスケット本体6を成形することにより、本実施形態にかかる金属被覆ガスケット1を得る。
【0018】
この金属被覆ガスケット1は、図4に示すように、配管3、4同士の接続端3a、4a間に挟みこまれることで、これらの継ぎ目に同軸にして装着される。
この金属被覆ガスケット1では、ガスケット本体6において管路2内に露出される径方向内側の部分が金属薄板7によって覆われている。この金属薄板7は耐食性を有しており、管路2内を流通する液体や洗浄液と接触しても腐食が生じないので、管路2内の液体に悪影響を与えない。
【0019】
ここで、配管3、4の接続端3a、4aには、それぞれ金属被覆ガスケット1の突条11を受ける溝12が全周にわたって形成されており、金属被覆ガスケット1は、溝12に対して突条11を係合させることで、接続端3a、4aに対して位置決めされた状態で装着される。
この金属被覆ガスケット1は、内周端1aが管路2の内壁面2aと同位置に位置するようにして配管3、4間に装着されるので、配管3、4同士を接続した状態では、金属被覆ガスケット1の内周端1aは、管路2の内壁面2aと同一の円筒面を構成することとなり、管路2の内壁面2aと金属被覆ガスケット1の内周端1aとの間に段差がなくなる。
【0020】
さらに、この金属被覆ガスケット1では、配管3、4の接続端3a、4a間に挟み込まれることで弾性体からなるガスケット本体6が弾性変形することとなり、金属被覆ガスケット1の表面が管路3、4の接続端3a、4aに密着する。このとき、金属被覆ガスケット1の径方向内側の部分では、金属薄板7のうち、ガスケット本体6の端面6b、6cを覆う部位がガスケット本体6によってそれぞれ軸方向外側に向けて押圧されて、図4に示すように、配管3、4の接続端3a、4aに面接触することとなり、これらの間の封止が確実に行われる。
ここで、この金属薄板7の厚みDが0.05mmよりも少ないと、金属薄板7の強度を十分に確保することができない。一方、厚みDが0.3mmよりも大きいと、金属薄板7の弾性変形が困難となるためにガスケット本体6の弾性変形を規制してしまう。このため、金属薄板7の厚みDは、0.05mm以上0.3mm以下とすることが好ましい。
【0021】
このように、管路3、4の継ぎ目の封止に本実施形態にかかる金属被覆ガスケット1を用いることで、管路2内において継ぎ目部分に隙間や段差がなくなるため、管路2内を流れる液体の滞留や固着等が生じにくくなる。
また、このガスケット本体6において管路2内に面する内周側の領域は、耐食性の金属薄板7によって被覆されており、管路2内の液体がガスケット本体2に染み込まない。
このため、管路2を分解せずに、管路2内に管路2内を十分に洗浄することができ、管路2内の洗浄が容易となるので、洗浄作業に要する時間を短縮することができる。
また、このように管路2内に液体の滞留や固着等が生じにくく、金属被覆ガスケット1への液体の染み込みも生じないので、洗浄作業自体の頻度を低減することができる。
【0022】
さらに、ガスケット本体2が金属薄板7によって保護されているので、ガスケット本体2としては、弾性体であれば、耐食性がなかったり、液体を吸収してしまう性質を有するものなど、従来この種のガスケットとして用いることのできなかった材料を用いることができる。
【0023】
ここで、金属薄板7がガスケット本体6の表面全体を覆っている場合には、ガスケット本体6が弾性変形した際にガスケット本体6の変形に金属薄板7が追従できずに塑性変形してしまい、繰り返しの使用に支障をきたすことになるが、本発明では、金属薄板7は、ガスケット本体6の表面のうちの一部を覆っているので、ガスケット本体6の弾性変形が許容されるとともに、ガスケット本体6の弾性変形に伴う金属薄板7の負担が低減される。
【0024】
本実施の形態では、ガスケット本体6には突条11が設けられており、この突条11が、管路3、4からの圧力を最も強く受ける高圧縮部位6aとなる。
高圧縮部位6aでは、ガスケット本体6の変形量が最大となるが、金属薄板7は、ガスケット本体6において、高圧縮部位6aよりも径方向内側の部位の表面を被覆しているので、高圧縮部位6aの弾性変形が容易となる一方、ガスケット本体6の弾性変形に伴う金属薄板7の負担が低減される。
【0025】
ここで、上記実施の形態では、金属被覆ガスケット1を、配管3、4同士の接続端3a、4a間に設置した例を示したが、これに限られることなく、他の管路構成部材同士の接続端間、例えば配管と流量計や温度計等の接続端間、もしくはフランジと盲蓋との接続端間に設置してもよい。
【0026】
また、上記実施の形態では、金属薄板7の原型となる断面視略コの字形状のリングを、深絞り加工を用いて得た皿型の一次成形体16から切り出した例を示したが、このリングは、他の方法によって製造してもよい。
例えば、図5に示すように、耐食性を有する金属からなる筒にベロー絞り加工を施してベロー管21を得て、このベロー管21において破線で示す個所を切断して筒状内周側に向けて凸となる筒状部22を切り出すことで、外周側が開口した断面視略U字形状のリングを得て、さらにこのリングを断面視U字形状から断面視コの字形状に加工成形してもよい。
【0027】
また、金属薄板7は、必ずしも一体の部材である必要はなく、複数の部材を接続することによって構成してもよい。例えば、図6(a)に示すようなリング状の板材26にプレス加工を施して、内周縁26aを軸線方向の一方に向けて屈曲させ、このようにプレス加工を施した板材26を、図6(b)に示すように内周縁26a同士が対向するようにして軸方向に隣接させた状態でこの内周縁26aの端面同士を溶接等によって接続することで、図7に示すように金属薄板7を得てもよい。
【0028】
【発明の効果】
上述のように、本発明にかかる金属被覆ガスケットによれば、管路内に隙間や段差がなくなり、また金属被覆ガスケットへの液体の染み込みも生じないので、管路内の洗浄を容易に行うことができる。
さらに、金属薄板は、ガスケット本体の表面のうちの一部のみを覆っているので、ガスケット本体の弾性変形が許容されるとともに、ガスケット本体の弾性変形に伴う金属薄板の負担が低減され、繰り返しの使用に耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる金属被覆ガスケットの形状及び設置形態の一例を示す縦断面図である。
【図2】本実施形態にかかる金属被覆ガスケットの製造方法を示す図である。
【図3】本発明にかかる金属被覆ガスケットの製造方法を示す図である。
【図4】本実施形態にかかる金属被覆ガスケットの設置形態を示す縦断面図である。
【図5】本発明にかかる金属被覆ガスケットの製造方法の他の例を示す図である。
【図6】本発明にかかる金属被覆ガスケットの製造方法の他の例を示す図である。
【図7】本発明にかかる金属被覆ガスケットの製造方法の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 金属被覆ガスケット 1a 内周端
2 管路 2a 管路内壁面
3、4 配管 3a、4a 接続端
6 ガスケット本体 6a 高圧縮部位
7 金属薄板 11 突条
Claims (3)
- 管路を構成する管路構成部材の接続端間に挟み込まれてこれらの継ぎ目を封止するガスケットであって、
弾性体からなる環状のガスケット本体と、
該ガスケット本体の表面のうち径方向内側の部分を被覆する耐食性の金属薄板とを有し、
前記管路構成部材同士の接続部に対して、内周端が前記管路内壁面まで達するようにして装着されることを特徴とする金属被覆ガスケット。 - 前記ガスケット本体は、前記管路構成部材からの圧縮力を他の部位よりも強く受ける高圧縮部位を有し、
前記金属薄板は、前記ガスケット本体において、前記高圧縮部位よりも径方向内側の部位の表面を被覆していることを特徴とする請求項1記載の金属被覆ガスケット。 - 前記ガスケット本体は平板形状とされ、その軸方向を向く端面において内周縁から離間した位置には、全周にわたって突条が形成されており、
前記金属薄板は、前記ガスケット本体において前記突条よりも径方向内側の部位の表面を被覆していることを特徴とする請求項2記載の金属被覆ガスケット。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013153672A1 (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-17 | 株式会社ウェステックフィールド | 着脱式シールリング |
DE102013110154A1 (de) * | 2013-09-16 | 2015-03-19 | Elringklinger Ag | Dichtungssystem und Verbindung einer thermisch hochbelasteten Komponente mit einer thermisch wenig belastbaren Einheit |
JP2018048704A (ja) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | 日本ピラー工業株式会社 | ヘルールガスケット |
-
2002
- 2002-08-05 JP JP2002227703A patent/JP2004068894A/ja not_active Withdrawn
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