JP2004068629A - 浸漬型ポンプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多段に積み重ねられた羽根車1とケーシング7とを有し、羽根車1の液体入口6を囲む円筒状の案内壁3aとケーシング7との間がシールリング13によりシールされ、このシールリング13は環状のシール取付台12上に保持される浸漬型ポンプにおいて、シール取付台12をケーシング7に一体に形成するとともに、前段の羽根車1からケーシング7に流入した液体をシール取付台12を案内壁として羽根車1に導入する。シール取付台12をケーシング7に一体形成することにより、独立部品としてのシール取付台が不要になり構造が簡素化され、液体をケーシング7から羽根車1に導入する案内壁をシール取付台12で兼用することにより、従来の案内壁と羽根車液体入口の案内壁3aとの軸振れ接触による相互の損耗がなくなる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、工作機械のクーラントポンプなどに用いられる浸漬型ポンプに関し、特に羽根車とケーシングとの間に挿入されるシールリングの取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来技術を示すもので、羽根車とケーシングの縦断面図である。図6において、羽根車1は上板2、底板3及び複数の羽根4からなり、それらは溶接により互いに結合されている。上板2の中心にはスプライン穴が設けられ、羽根車1はこのスプライン穴を介してスプライン軸からなるポンプ軸5に嵌め込み装着されている。底板3の中心には円筒状の案内壁3aにより囲まれた液体流入口6が設けられている。ケーシング7は、ケーシング本体8、側板9及び複数の案内羽根10からなり、それらはやはり溶接により互いに結合されている。ケーシング本体8の底板の中心には液体流出口11が設けられ、この液体流出口11は底板と一体の円筒状の案内壁8aにより囲まれている。
【0003】
ケーシング本体8には、案内壁8aの外側に縦断面Z字状の環状のシール取付台12が設けられ、このシール取付台12はケーシング本体8の底板に溶接により固着されている。そして、シール取付台12上にはシールリング13が載置され、このシールリング13はシール取付台12に嵌め込まれた環状の押え金14により保持されている。シールリング13は、羽根車1の案内壁3aとケーシング7との間をシールするもので、シールリング13の内周面は案内壁8aの外側に隙間を介して被さる案内壁3aの外周面に微小な隙間を介して嵌合している。シールリング13は回転する羽根車1の軸振れに応動できるように、シール取付台12上に緩く保持されている。羽根車1及びケーシング7の各部品はいずれもステンレス板からなり、プレス加工により成形されている。
【0004】
羽根車1は間隔管15を介してポンプ軸5に複数段嵌め込まれ、ケーシング7はケーシング本体8の周縁上下の嵌合部を介して複数段積層される。これらの羽根車1及びケーシング7は送液されるクーラントなどの液体中に浸漬され、ポンプ軸5に直結された図示しないモータにより羽根車1が回転駆動される。羽根車1が回転すると液体は羽根4により遠心力を与えられ、羽根車1の中心から外側に向って送られる。ここで、各段では、前段の羽根車1から出た液体は矢印で示すようにケーシング7に外周部から流入し、案内羽根10に沿って中心部に送られる。この液体は、案内壁8aに導かれて液体流出口11から羽根車1の液体流入口6に流入し、更に案内壁3aにより羽根車1の中心部に導かれた後、再び遠心力で次段に送られる。このようにして液体は次第に昇圧され図示しない吐出口から吐出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の浸漬型ポンプには、次のような問題があった。
▲1▼ 従来はケーシング本体8の液体流出口11を囲むように案内壁8aを形成し、この案内壁8aの外側に羽根車1の液体流入口6を囲む案内壁3aを隙間を介して被せているが、羽根車1の回転時の軸振れにより案内壁3aが案内壁8aに当り損耗が生じやすい。
▲2▼ シールリング13を保持するシール取付台12を別部品として形成し、これをケーシング本体8の中心に位置決めして溶接しているが、部品点数が多く溶接作業も面倒である。
【0006】
そこで、この発明の課題は、浸漬型ポンプの案内壁の損耗の低減と構造の簡素化とを図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は、多段に積み重ねられた羽根車とケーシングとを有し、前記羽根車の液体流入口を囲む円筒状の案内壁と前記ケーシングとの間がシールリングによりシールされ、このシールリングは環状のシール取付台上に保持される浸漬型ポンプにおいて、前記シール取付台を前記ケーシングに一体に形成するものとする(請求項1)。この請求項1によれば、シール取付台をケーシングに一体形成することにより、独立部品としてのシール取付台が不要になり、部品点数と作業工数が削減される。
【0008】
請求項1において、前段の前記羽根車から前記ケーシングに流入した液体を前記シール取付台を案内壁として前記羽根車に導くようにするのがよい(請求項2)。液体をケーシングから羽根車に導く案内壁をケーシングと一体のシール取付台で形成することにより、従来、ケーシングの液体流出口に形成していた円筒状の案内壁が不要になり、従ってこの案内壁と羽根車液体流入口の案内壁との接触による損耗がなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5に基づいて、この発明の実施の形態を説明する。なお、従来例と対応する部分には同一の符号を用い、実質的に同一構成部分については詳細な説明は省略する。図1は、この発明の実施の形態を示す浸漬型ポンプの要部を縦断面にした側面図、図2は図1のP部の拡大図である。図1において、三相誘導電動機からなるポンプモータ16の図示しないモータ軸に直結されたポンプ軸5には、羽根車1が多段に嵌め込み装着され、間隔管15を介してナット23で締め付けられている。
【0010】
一方、ポンプモータ16のフレーム17には、モータ軸の駆動側軸受ブラケットを兼ねるポンプフレーム18がねじ19で連結され、このポンプフレーム18に液体の吐出口20が設けられている。そして、ポンプフレーム18に対してケーシング7が多段に積層されるとともに、最後に液体の吸込口を形成するサクションチャンバ21及びストレーナ22が重ねられ、それら全体は周囲3箇所の吊り金具20により吊り上げ保持されている。
【0011】
図1及び図2において、羽根車1は従来(図6)と同一構成で、相違しているのはシールリング13を保持するシール取付台12がケーシング7(ケーシング本体8)と一体に形成されている点である。以下、これについて説明する。図3は、ケーシング本体8の縦断面図である。図3において、ケーシング本体8の底板の中心には液体流出口11が設けられているが、液体流出口11を囲むように環状のシール取付台12が縦断面Z字状に、プレス成形(絞り加工)により一体に形成されている。このシール取付台12は、従来(図6)の円筒状の案内壁3aに代えて形成されたもので、後述するように、液体を羽根車1の液体流入口6(図1)に導入する案内壁を兼ねている。
【0012】
図4は環状のシールリング13を示し、図4(A)は平面図、図4(B)は縦断面図である。シールリング13は、PTFEのような耐磨耗性の樹脂で形成される。また、図5は環状の押え金14を示し、図5(A)は縦断面図、図5(B)は半部底面図である。押え金14はステンレス板からプレス成形により、シール取付台12に沿う断面Z字状に形成され、周壁に弾性を持たせるために、周囲4箇所に切欠14aが入れられている。
【0013】
図4のシールリング13はケーシング本体8(図3)に一体形成されたシール取付台12上に載置され、その上から押え金14が弾性的に嵌め込まれることにより保持される。図2に示すように、シールリング13は羽根車4の液体流入口6における円筒壁3aに、例えば約0.05mmの隙間を介して嵌合するが、羽根車4の軸振れに応動できるように、半径方向に例えば約1mm、厚さ方向に例えば約0.3mm程度のゆとりを持って押え金14によりシール取付台12上に保持されている。
【0014】
図1において、ポンプが図示液体24中に中段まで浸漬され、モータ16により羽根車1が回転駆動されると、ストレーナ22を通して吸い込まれた液体は、矢印で示すように各段の羽根車1及びケーシング7を経由して昇圧され吐出口20から吐出される。各段において、前段の羽根車1から出た液体は従来と同様にケーシング7に外周部から流入し、案内羽根10に沿って中心部に送られる。この液体は羽根車1に流入するが、その際、液体はシール取付台12を案内壁として液体流出口11に案内され、更に案内壁3aにより液体流入口6から羽根車1に導かれる。
【0015】
図示実施の形態によれば、シール取付台12がケーシング本体8側の案内壁を兼ねるため、ケーシング本体8の液体流出口11を囲む従来の円筒状の案内壁8a(図6)が不要となり、ケーシング本体8側の案内壁8aと羽根車1側の円筒状の案内壁3aとの接触による案内壁相互の損耗がなくなる。また、別部品としてのシール取付台が不要になるため、部品点数が削減されるとともにシール取付台をケーシング本体8に位置決めしたり溶接したりする工数も不要になる。
【0016】
【発明の効果】
以上の通り、この発明によれば、羽根車とケーシングとの間に生じる相互の損耗の防止により寿命信頼性が向上するとともに、部品点数や工数の削減により製作費が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示すポンプの要部を縦縦断面にした側面図である。
【図2】図1のP部の拡大図である。
【図3】図1におけるケーシング本体の拡大縦断面図である。
【図4】図1におけるシールリングの拡大図で、(A)は平面図、(B)は縦断面図である。
【図5】図1における押え金の拡大図で、(A)は縦断面図、(B)は半部底面図である。
【図6】従来例を示すポンプの要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 羽根車
3a 案内壁
5 ポンプ軸
6 液体流入口
7 ケーシング
8 ケーシング本体
8a 案内壁
10 案内羽根
12 シール取付台
13 シールリング
14 押え金
16 モータ
23 液体
Claims (2)
- 多段に積み重ねられた羽根車とケーシングとを有し、前記羽根車の液体流入口を囲む円筒状の案内壁と前記ケーシングとの間がシールリングによりシールされ、このシールリングは環状のシール取付台上に支持される浸漬型ポンプにおいて、
前記シール取付台を前記ケーシングに一体に形成したことを特徴とする浸漬型ポンプ。 - 前段の前記羽根車から前記ケーシングに流入した液体を前記シール取付台を案内壁として前記羽根車に導くようにしたことを特徴とする請求項1記載の浸漬型ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002225738A JP2004068629A (ja) | 2002-08-02 | 2002-08-02 | 浸漬型ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002225738A JP2004068629A (ja) | 2002-08-02 | 2002-08-02 | 浸漬型ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004068629A true JP2004068629A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32013288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002225738A Pending JP2004068629A (ja) | 2002-08-02 | 2002-08-02 | 浸漬型ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004068629A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101367695B1 (ko) | 2010-03-30 | 2014-02-27 | 김동식 | 다단펌프를 이용한 마이크로 버블 발생장치 |
CN113530837A (zh) * | 2021-07-10 | 2021-10-22 | 绍兴市雪花机电有限公司 | 一种浸入式多段泵及其使用方法 |
-
2002
- 2002-08-02 JP JP2002225738A patent/JP2004068629A/ja active Pending
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