JP2004068611A - 送風機風洞部に連結するベルマウス - Google Patents

Abstract

【課題】送風機風洞部の空気吸込口側に装着するベルマウスの装着部が風洞部内に張り出しているため、風洞部内径が狭くなって風量ロスを生じ又、装着部で渦巻き流を生じて圧力損失を生じると共に騒音が発生した。
【解決手段】送風機を構成する風洞部のカールした端縁６ａに嵌脱自在に装着するベルマウス１３において、ベルマウスの縮径部を二股状に形成して凹所１３ａと外縁部１３ｂ及び内縁部１３ｃを設けると共に、外縁部１３ｂを内縁部１３ｃよりも長く且つ、内縁部の内径を風洞部端縁の内径と略同径に形成し、ベルマウスによっでうにゅされた気流が、連結部で渦巻き流にならないに連結部を緩やかな曲面に形成した。
【選択図】　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は送風機を構成する風洞部の空気吸込口側に連結するベルマウスに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図４は送風機を構成する円筒状の風洞部１にベルマウス２を装着する状態を示す要部切欠断面図であリ、３はブレードである。ベルマウス２は風洞部１のカールした端縁１ａに取り付けられ、ブレード３の回転で空気をスムーズに吸い込ませるため外側へ向って拡径するラッパ形のものであり、ベルマウス２の連結部は二股状に分枝されており、外側の外縁部２ａと、内側の内縁部２ｂで風洞部の端縁１ａを挟持し、装着するのである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
前記ベルマウス２の内縁部２ｂを風洞部１の空気吸込側内縁部へ深く差し込み連結しているため、該連結部において内縁部２ｂの端面と風洞部１の内周面の間に段差を生じ、内縁部２ｂで風洞部１の内径が小さくなり断面積が減少し風量のロスがあり、また吸い込んだ気流が段差部で渦巻き流となり、気流がスムーズに流れるのを阻害されると共に騒音を発する。　そこで、本発明に係るベルマウスは連結部に創意工夫をこらし、風量損失と乱気流（渦巻き流）を低減して送風性能及び静粛性能を向上させることを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本願発明は上記目的を達成するために次のような課題解決手段を備えた構成としている。
【０００５】
請求項１記載の発明は、図１、図２及び図３に示す可搬式の送風機５の風洞部６内に支持板７で支持したモ−タ８と、ブレード９と、空気吸込側と空気吐出側にそれぞれ安全ガード１０を備え、風洞部６の上部に提げ手１１を、下部に架台１２を備えているのは従来通りである。
【０００６】
本発明の最も特徴とする風洞部６の端縁６ａに嵌脱自在に装着するラッパ形のベルマウス１３は、その縮径側を二股状とし、外側へカールした端縁６ａを挟持するための凹所１３ａを形成している。凹所１３ａは長さの長い外縁部１３ｂと、短い内縁部１３ｃで形成されている。
【０００７】
本願発明は上述のように構成されるためベルマウス１３によって導入され風洞部６吸い込まれたエア−１４は風洞部６の吸込口で渦巻き流が発生することなくスム−ズに吸い込まれ、且つ送風騒音を低減する。
【０００８】
またベルマウスの１３内縁部１３ｃが風洞部６内に張り出さないため風洞部内径を縮小せず断面積が減少しないため風量のロスを防止できる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本願発明の最良の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【００１０】
図３は請求項１記載の送風機５の斜視図である。送風機５は、円筒形の風洞部６と、風洞部６の内周壁から垂下して取り付けている静翼を兼ねる支持板７によって保持されたモ−タ８及びブレード９から構成され、空気吸込側と空気吐出側にそれぞれ安全ガード１０が張設されており、１１は提げ手、１２は架台である。これらの構成は従来公知のものである。空気吸込側の安全ガ−ド１０の外側であって外向にカ−ルした風洞部の端縁６ａに、ラッパ形のベルマウス１３を嵌脱自在に装着する。本願発明は送風機５に装着するベルマウス１３の装着部にその特徴を有する。すなわち、図２に示す要部切欠拡大図のように、ベルマウス１３の装着部は風洞部の端縁６ａに被せ、弾性的に挟持する構成であるが、従来の公知技術と全く相違する点は、端縁６ａを挟み込むための凹所１３ａを、ベルマウス１３の縮径側において二股状の外側の外縁部１３ｂと、内側の内縁部１３ｃとから形成するのであるが、外縁部１３ｂを内縁部１３ｃよりも長く且つ、内縁部の内径を風洞部端縁の内径と略同径に形成し、ベルマウス１３を風洞部６の空気吸込側に装着したとき、吸い込んだ気流が風洞部６とベルマウス１３の連結部で渦巻き流にならない緩やかな曲面に形成したことを特徴としたている。ベルマウス１３の連結部内周面において、内縁部１３ｃが風洞部６の空気吸込側へ張り出すことがないため、ベルマウス１３に添って吸い込まれたエア１４は風洞入口で渦巻き流を生ずることなくスム−ズ且つ風量のロスを生ずることなく有効に風洞部６内に吸い込まれるのである。また、ベルマウス１３の内縁部１３ｃが風洞部６内に張り出さないため風洞部６の空気吸込口側の内径が小さくならないため断面積が減少しせず、従って吸込風量をロスなく送風できる。
【００１１】
【発明の効果】
ベルマウス装着部が風洞部内に張り出さないため、スム−ズ且つ風量のロスを生ずることなく送風でき、更に圧力損失を低して送風でき、送風性能及び静粛性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る、送風機の空気吸込込側に装着するベルマウスの構成を示す上部半截断面図。
【図２】同、ベルマウス装着部の要部切欠拡大断面図。
【図３】同、ベルマウスを装着した送風機の外観斜視図。
【図４】従来のベルマウス装着部の要部切欠拡大断面図。
【符号の説明】
５、送風機　　６、風洞部　　６ａ、風洞部のカールした端縁
１３、ベルマウス　１３ｂ、外縁部　　１３ｃ、内縁部

Claims (1)

1. 送風機を構成する風洞部のカールした端縁に嵌脱自在に装着するベルマウスにおいて、ベルマウスの連結部を二股状に形成し、その外縁部を内縁部よりも長く且つ、内縁部の内径を風洞部端縁の内径と略同径に形成し、ベルマウスを風洞部の空気吸込側に装着したとき、吸い込んだ気流が連結部で渦巻き流にならないことを特徴とする送風機の風洞部に連結するベルマウス。

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