JP3097728U - 吊り下げ式放熱ファンの改良構造 - Google Patents

吊り下げ式放熱ファンの改良構造 Download PDF

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洪 銀樹
蕭 美英
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Abstract

【課題】比較的大きい風進入口の風圧を有すると共に、比較的簡単な構造を有し、さらに放熱枠座に結合されるのを選択することにより、類似送風式の放熱ファンを形成することができる吊り下げ式放熱ファンの改良構造を提供しようとするものである。
【解決手段】ファンおよびリングにより構成される。ファンにはファンホイールが回転するのを収容するための収容空間が設けられ、収容空間には風排出口が形成され、収容空間を形成するスルーホール縁端には結合部が形成され、結合部はリングが固定して結合するのに用いられることができ、リングの内径の位置は風進入口として形成されることができ、リングの内径はファンホイールの羽根の最大直径より小さくなるように構成されている。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、吊り下げ式放熱ファンの改良構造に関するもので、特に上記吊り下げ式放熱ファンの改良構造の風進入口は実際の需要性に応じて小さくすることができることにより、風進入口の風圧を増やすことができる吊り下げ式放熱ファンの改良構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のものにあっては、下記のようなものになっている。
【0003】
従来の吊り下げ式放熱ファンの構造としては、図8に示すように、基板80には座孔81が設けられ、座孔81の孔の縁端には下方へ延伸するように複数個の桿体82が設けられ、桿体82により座板83を支持し、座板83には軸管84が設けられ、軸管84はファンホイール85の回転軸86が枢着して回転するのに用いられ、ファンホイール85の回転により気体が流動するのを駆動することができるため、発熱源と結合された放熱装置87は最良な放熱効果を獲得することができるようにとしたものがある。
【0004】
また、従来の類似送風式放熱ファンの構造としては、図9に示すように、放熱ファンの枠座90には回転自在なファンホイール91が設けられ、枠座90がファンホイール91を収容した後、再び蓋板92により蓋をし、蓋板92には風進入口93が設けられ、ファンホイール91が回転された時、風進入口93から気体を吸入し、そして枠座90の側辺の風排出口94から送出されるため、発熱源に対して放熱することができるようにとしたものがある(例えば、特許文献1を参照)。
【0005】
【特許文献1】
中華民国公告番号第316733号公報
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような従来の吊り下げ式放熱ファンの構造においては、ファンホイール85を取り付けて結合することができるようにするべく、基板80の座孔81の直径はファンホイール85の羽根の直径より大きくなければならないため、上記吊り下げ式放熱ファンの構造の風進入口の風圧も相対的に小さくなるという問題点があった。そのため、上記のような従来の吊り下げ式放熱ファンの構造をさらに改良しなければならない。
【0007】
また、上記のような従来の類似送風式放熱ファンの構造においては、放熱ファンの蓋板92はファンホイール91が枠座90に取り付けられてから再び蓋されることにより、蓋板92の風進入口93の直径はファンホイール91の直径より小さくなるように形成されることができるため、上記類似送風式放熱ファンの構造は比較的大きい風進入口の風圧を獲得することができるが、上記類似送風式放熱ファンの構造は比較的複雑で、しかも製造上においても比較的面倒であり、さらに側辺の風排出口の使用にしか適用しないため、使用の場所と範囲が制限されてしまうという問題点があった。そのため、上記のような従来の類似送風式放熱ファンの構造についてさらに改良することが希求されている。
【0008】
本考案の第一の目的は、比較的大きい風進入口の風圧を有すると共に、比較的簡単な構造を有する吊り下げ式放熱ファンの改良構造を提供しようとするものである。
【0009】
本考案の第二の目的は、放熱枠座に結合されるのを選択することにより、類似送風式の放熱ファンを形成することができる吊り下げ式放熱ファンの改良構造を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案による吊り下げ式放熱ファンの改良構造は、下記のようになるものである。すなわち、
ファンおよびリングにより構成される。ファンにはファンホイールが回転するのを収容するための収容空間が設けられ、収容空間には風排出口が形成され、収容空間を形成するスルーホール縁端には結合部が形成される。リングはファンの結合部に固設されると共に、リングの内径の位置は風進入口として形成されることができ、リングの内径はファンホイールの羽根の最大直径より小さくなるように形成される。
【0011】
本考案による吊り下げ式放熱ファンの改良構造は、ファンの結合部は収容空間のスルーホール縁端の環状縁端に突出するように形成されることにより、リングは粘着剤により貼接して固定されることもできる。また、ファンの結合部は収容空間のスルーホール縁端の環状リップに突出するように形成され、リングの外囲の部位には凹んだ環状溝が設けられ、環状溝により環状リップに嵌合することもできる。また、リングの上表面には案内面が形成され、案内面は比較的大きい径部から比較的小さい径部に向かって高さが段々と低くなっていくように傾斜面が形成されることもできる。また、リングの傾斜面は円弧面に形成されることもできる。また、リングは同じ厚さを有するように形成されることもできる。また、リングはファンの上表面とは平らになるように形成されることもできる。また、ファンは位置決め部材により枠座に結合され、枠座には囲むように壁が形成され、壁には風排出口が設けられることもできる。また、枠座の壁は四角形で、壁の一辺以上の辺には風排出口が設けられることもできる。
【0012】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態について、以下、図面を参照して説明する。
【0013】
【実施形態1】
図1は本考案による実施形態1の吊り下げ式放熱ファンの改良構造による局部の分解斜視図で、本考案の実施形態1の吊り下げ式放熱ファンの改良構造は主にファン1およびリング2などの部材により構成される。
【0014】
ファン1は従来の吊り下げ式放熱ファンからなることができ、ファン1にはファンホイール12が回転するのを収容するための収容空間11が設けられ、そして気流は風排出口14から送出される。収容空間11を形成するスルーホール縁端には結合部13が形成され、結合部13はリング2が結合するのに用いられることができる。
【0015】
リング2はファン1の結合部13に結合されることができ、そしてリング2の内径の位置はファン1の風進入口として形成され、リング2は従来の各種の固定方式により結合部13に固定されることができる。本実施形態において、リング2は接着剤によりファン1の結合部13に固定され(図2、3を参照)、リング2の内径はファンホイール12の羽根の直径より小さくなるように形成される。その他に、リング2に気体が流動するのを比較的スムースに案内させるべく、リング2の上表面には案内面21が形成され、案内面21は比較的大きい径部から比較的小さい径部に向かって高さが段々と低くなっていくように傾斜面が形成され、さらに上記傾斜面は円弧面に形成されることもできる。
【0016】
図4は図3に示す本考案の実施形態1の断面図で、リング2は直接嵌合の方式によりファン1の結合部13に結合されることにより、ファン1の風進入口が形成される。本実施形態において、ファン1の結合部13は収容空間11のスルーホール縁端に形成された環状リップからなり、そしてリング2の外囲の部位には凹んだ環状溝22が設けられることにより、リング2は環状溝22によりファン1の環状リップからなる結合部13に直接嵌合することができる。
【0017】
【実施形態2】
図5は本考案による実施形態2の吊り下げ式放熱ファンの改良構造による局部の分解斜視図で、本考案の実施形態2の吊り下げ式放熱ファンは枠座4に結合されることができる。
【0018】
ファン1にもファンホイール12が回転するのを収容するための収容空間11が設けられ、そして収容空間11を形成するスルーホール縁端には結合部13が形成され、結合部13はリング2が結合するのに用いられることができる。本実施形態において、結合部13はファン1の上表面より低い環状フランジからなることができる。
【0019】
リング3はファン1の結合部13に結合されることができ、そしてリング3の内径の位置はファン1の風進入口として形成され、リング3は従来の各種の固定方式により結合部13に固定されることができる。本実施形態において、リング3は同じ厚さに形成されると共に、ファン1の結合部13に固定され、その高さはファン1の上表面とは平らになるように形成されるため、本実施形態の吊り下げ式放熱ファンの上表面は比較的よい外観を有するように形成され、さらにリング3の内径もファンホイール12の羽根の最大直径より小さくなるように形成される。
【0020】
枠座4は放熱性のよい金属材質により製造されることができ、枠座4はねじなどの位置決め部材41によりファン1と結合することができる。枠座4には囲むように壁42が形成され、壁42には風排出口43が設けられる。枠座4が四角形の壁42に形成された時、風排出口43は一辺以上の壁42に設けられることができる。
【0021】
図6は本考案の実施形態2の吊り下げ式放熱ファンの改良構造による組立てられた状態の平面図で、図7は図6のB−B線に沿った断面図である。ファン1は枠座4に結合され、そしてファン1の結合部13にはリング3が結合され、リング3の内径の位置はファン1の風進入口に形成されると共に、リング3の内径はファンホイール12の羽根の最大直径より小さくなるように形成されるため、本実施形態の吊り下げ式放熱ファンは比較的大きい進入口の風圧を有するように形成されると同時に、本考案を類似送風式の放熱ファンとして使用することもできる。
【0022】
【考案の効果】
本考案の吊り下げ式放熱ファンの改良構造によれば、ファンの結合部にはリングが設けられると共に、リングの内径はファンホイールの羽根の最大直径より小さくなるように形成されることにより、本考案の吊り下げ式放熱ファンのファンホイールが回転した時、リングの内径の位置に形成された風進入口は小さくなることができるため、進入口の風圧を増やすことができるという利点がある。
【0023】
本考案の吊り下げ式放熱ファンの改良構造によれば、放熱枠座に結合されるのを選択することにより、類似送風式の放熱ファンを形成することができるため、構造が簡単になって製造上において大変便利になると共に、進入口の風圧を増やすことができるという利点がある。
【0024】
本考案は、その精神及び必須の特徴事項から逸脱することなく他のやり方で実施することができる。従って、本明細書に記載した好ましい実施例は例示的なものであり、限定的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態1の吊り下げ式放熱ファンの改良構造による局部の分解斜視図である。
【図2】本考案の実施形態1の吊り下げ式放熱ファンの改良構造による組立てられた状態の平面図である。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図である。
【図4】図3に示す本考案の実施形態1の断面図である。
【図5】本考案の実施形態2の吊り下げ式放熱ファンの改良構造による局部の分解斜視図である。
【図6】本考案の実施形態2の吊り下げ式放熱ファンの改良構造による組立てられた状態の平面図である。
【図7】図6のB−B線に沿った断面図である。
【図8】従来の吊り下げ式放熱ファンの構造による分解斜視図である。
【図9】従来の類似送風式放熱ファンによる分解斜視図である。
【符号の説明】
1  ファン           11  収納空間
12  ファンホイール       13  結合部
14  風排出口           2  リング
21  案内面           22  環状溝
3  リング            4  枠座
41  位置決め部材        42  壁
43  風排出口

Claims (9)

  1. ファン(1)およびリング(2)により構成される吊り下げ式放熱ファンの改良構造であって、ファン(1)にはファンホイール(12)が回転するのを収容するための収容空間(11)が設けられ、収容空間(11)には風排出口(14)が形成され、収容空間(11)を形成するスルーホール縁端には結合部(13)が形成され、リング(2)はファン(1)の結合部(13)に固設されると共に、リング(2)の内径の位置は風進入口として形成することができ、リング(2)の内径はファンホイール(12)の羽根の最大直径より小さくなるように形成されることを特徴とする吊り下げ式放熱ファンの改良構造。
  2. ファン(1)の結合部(13)は収容空間(11)のスルーホール縁端の環状縁端に突出するように形成されることにより、リング(2)は粘着剤により貼接して固定されることを特徴とする請求項1記載の吊り下げ式放熱ファンの改良構造。
  3. ファン(1)の結合部(13)は収容空間(11)のスルーホール縁端の環状リップに突出するように形成され、リング(2)の外囲の部位には凹んだ環状溝(22)が設けられ、環状溝(22)により環状リップに嵌合することができるように形成されることを特徴とする請求項1記載の吊り下げ式放熱ファンの改良構造。
  4. リング(2)の上表面には案内面(21)が形成され、案内面(21)は比較的大きい径部から比較的小さい径部に向かって高さが段々と低くなっていくように傾斜面が形成されることを特徴とする請求項1記載の吊り下げ式放熱ファンの改良構造。
  5. リング(2)の傾斜面は円弧面に形成されることを特徴とする請求項4記載の吊り下げ式放熱ファンの改良構造。
  6. リング(3)は同じ厚さを有するように形成されることを特徴とする請求項2記載の吊り下げ式放熱ファンの改良構造。
  7. リング(3)はファン(1)の上表面とは平らになるように形成されることを特徴とする請求項6記載の吊り下げ式放熱ファンの改良構造。
  8. ファン(1)は位置決め部材(41)により枠座(4)に結合され、枠座(4)には囲むように壁(42)が形成され、壁(42)には風排出口(43)が設けられることを特徴とする請求項1記載の吊り下げ式放熱ファンの改良構造。
  9. 枠座(4)の壁(42)は四角形で、壁(42)の一辺以上の辺には風排出口(43)が設けられることを特徴とする請求項8記載の吊り下げ式放熱ファンの改良構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0635576A (ja) * 1992-07-20 1994-02-10 Fujitsu Ltd バッテリー駆動型電気機器装置
JP2018206960A (ja) * 2017-06-05 2018-12-27 株式会社デンソー 電子装置

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