JP2004068442A - フェンスにおける胴縁と支柱との取付装置 - Google Patents

フェンスにおける胴縁と支柱との取付装置 Download PDF

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Abstract

【課題】2つのフェンス連結するとき、ストレートに連結する場合と直角に連結する場合のどちらにでも対応できる。
【解決手段】中空で方形の断面を有するとともにフェンス本体2の胴縁6の端部に突合せられる側壁の端部に縦長の切欠部3を設けた支柱1と、上記支柱の開口端を塞ぐキャップ本体から垂直に軸体24a、24b、24cを突出させた支柱キャップ22と、一側に上記胴縁に嵌合する嵌合部を、他側に支柱キャップの略中央部まで入り込む山形の頭部12形成し、該頭部には上下方向に貫通する貫通孔14を形成するとともに、嵌合部と頭部との間には上記支柱の切欠き部に係合する係合溝13を備えたジョイント部材とを備え、上記ジョイント部材の貫通孔には上記支柱キャップの軸体を嵌合させた。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フェンスにおける胴縁と支柱の取付けを、フェンスをストレートに連結する場合と直角に連結する場合に対応できる、フェンスにおける胴縁と支柱との取付装置に関する。
【0002】
【従来技術】
フェンスにおける支柱と胴縁との取付け態様については、例えば、胴縁にジョイント部材を結合し、このジョイント部材の蟻形突起の頚部を支柱の切欠部に係合させるとともに、蟻形突起に支柱キャップの引寄溝を係合させるものが、特開平8−303067号公報により知られている。
【0003】
しかしながら、ジョイント部材に蟻形突起を設ける構造では、支柱の隣り合う側壁に切欠部を設けて、これら切欠部に胴縁に取り付けたジョイント部材の蟻形突起を係合させようとしても、蟻形突起の端部が干渉し合って係合させることはできないので、支柱と胴縁とを直角状に取り付けることはできない欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点を解消し、支柱を介して2つのフェンス連結するとき、フェンスをストレートに連結する場合と直角に連結する場合のどちらにでも対応できる、フェンスにおける支柱と胴縁との取付装置を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係るフェンスにおける支柱と胴縁との取付装置は、中空で方形の断面を有するとともに、フェンス本体の胴縁の端部に突合せられる側壁の端部に縦長の切欠部を設けた支柱と、上記支柱の開口端を塞ぐキャップ本体から垂直に軸体を突出させた支柱キャップと、一側に上記胴縁に嵌合する嵌合部を、他側に支柱キャップの略中央部まで入り込む山形の頭部を形成し、該頭部には上下方向に貫通する貫通孔を形成するとともに、嵌合部と頭部との間には上記支柱の切欠き部に係合する係合溝を備えたジョイント部材とを備え、上記ジョイント部材の貫通孔には上記支柱キャップの軸体を嵌合させたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1はストレートに連結されるフェンスの一部分を、図3は直角に連結されるフェンスの一部分を示している。これらフェンスは、間隔をおいて列設した支柱1の間に、フェンス本体2を配置して、このフェンス本体2の側端を支柱1に連結してなるものである。
【0007】
支柱1は中空で略正四角形の断面を有する金属型材から形成され、ストレートに連結されるフェンスを構成する場合は、フェンス本体の胴縁の端部に突合せられる側壁の上端に図1、図2のように縦長の切欠部3、3が形成され、直角状に連結されるフェンスの場合は、隣り合う側壁の上部に図3、図4のように縦長の切欠部3、3が形成されるとともに、切欠部が形成された側壁の下部には、コ字形の受金具4が取り付けられている。
【0008】
フェンス本体2は、中空の金属型材から形成された上部及び下部の胴縁6及び7と、これら胴縁6及び7の間に配置した中空の金属型材製の縦桟8とから構成され、上部の胴縁6の端部にはジョイント部材9が結合され、下部の胴縁7の端部内側には内部ブラケット10が配置されている。
【0009】
支柱キャップ22は硬質の合成樹脂により一体成形されたもので、図5及び図6に示されるように、支柱1の開口を塞ぐキャップ本体23と、キャップ本体23の下面に間隔をおいて突出する3個の軸体24a、24b、24cと、これら軸体の間に断面がX字形をなすように配した補強リブ25と、開口の内縁へ係合して支柱キャップ22を支柱1と位置合せする位置合わせ部材26と、支柱キャップ22を支柱1の1つの側壁の内面に沿って当接される取付片27とが形成されている。上記軸体24a、24b、24cは、キャップ本体23に対して垂直に形成されている。なお、取付片27にはネジ孔29が設けられている。
【0010】
ジョイント部材9は硬質の合成樹脂により一体成形されたものであり、図7及び図8に示す通り、一側に上記胴縁6に嵌合する嵌合部11を、他側に支柱キャップ22の略中央部まで入り込む山形の三角形状頭部12を形成し、該頭部12には上下方向に貫通する貫通孔14を形成するとともに、嵌合部11と頭部12との間には上記支柱の切欠き部3、3に係合する係合溝13を備えたものである。
【0011】
内部ブラケット10は図9に示すように、硬質の合成樹脂により断面がコ字形に形成され、下側の胴縁7内へ開口部を上に向けて挿入し、側面に設けたネジ孔18へ受金具4の孔19と胴縁7の側面に設けた凹条20とに挿し通したネジ21を締め込んで、胴縁7の端部に受金具4を固定する。
【0012】
上記構成において、フェンス本体2を支柱1を介して直線状(ストレート)に連結するときは、図1に示すように、相対する側壁の上部に切欠部3、3を設けた支柱1を用い、上部の胴縁6にジョイント部材9を結合する。つまり、ジョイント部材9は、図9のように、嵌合部11を胴縁6内へ嵌合し、側面に設けたネジ孔15に胴縁6の側面に設けた凹条16から挿入したネジ17をねじ込んでジョイント部材9を胴縁6へ固定する。また、下部の胴縁7には内部ブラケット10を固定しておく。そして、フェンス本体2、2を支柱1の両側に配置し、フェンス本体2を図1に矢印で示すように持ち上げ、ジョイント部材9、9の頚部13、13が支柱1の切欠部14、14に対応した状態でフェンス本体2、2を下降させる。すると、ジョイント部材9、9の係合溝13、13は支柱1の切欠部3、3にスライドして係合し、下の胴縁7の端部は受金具4、4に納める。その後、支柱1の上端へ支柱キャップ22を嵌合して、3個の軸体のうち軸体24a、24bをそれぞれ支柱1内で図2に示すジョイント部材9、9の頭部の貫通孔14、14に嵌合し、両方のジョイント部材9、9を連結する。さらに、支柱キャップ22の取付片27に設けたネジ孔29に支柱1の側壁からネジ28を締め込み、下胴縁7に挿入した内部ブラケット10に対しては、受金具4の孔から下胴縁7の凹溝20を通してネジ21を締め込めば、フェンス本体2の上部及び下部の胴縁6、7が支柱1の両側に取り付けられ、2つのフェンスがストレートに連結される。
【0013】
上述のように、ストレートに構成されたフェンスは、支柱キャップ22の取付片27に締め込んだネジ28と、内部ブラケット10に締め込んだネジ21とを取り外し、支柱1から支柱キャップ22を取り外せば、フェンス本体2の上部及び下部の胴縁6、7が支柱1より分離されるため、フェンス本体2を支柱1より簡単に取り外すことができる。
【0014】
また、フェンス本体2を支柱1へ直角状に連結するときは、図3に示すように、隣り合う側壁の上部に切欠部3、3を設けた支柱1を用い、この支柱1の左側と手前側に上部の胴縁6の端部にジョイント部材9を上述と同じ要領で結合し、下部の胴縁7の端部に内部ブラケット10を挿入したフェンス本体2、2を配置する。そして、図3に矢印で示すようにフェンス本体2、2を持ち上げ、ジョイント部材9、9の係合溝13、13が支柱1、1の切欠部3、3上に対応したとき、フェンス本体2を下降させると係合溝13、13が切欠部3、3に係合する。そこで、支柱1の上部に支柱キャップ22を嵌合して、3個の軸体のうちの軸体24a、24cを、図4に示すように、支柱1内に並ぶ頭部12、12の貫通孔14、14に嵌合すると、両方のジョイント部材9、9が連結されるから、この場合は、支柱1の隣り合う側壁に上下の胴縁6、7が取り付けられて直角状のフェンスが連結構成される。この直角状のフェンスもネジ28とネジ21とを取り外し、支柱キャップ22を外せば、フェンス本体2を簡単に取り外すことができる。
【0015】
なお、上下の胴縁又は下部の胴縁を、上述の例と同様にして、ジョイント部材と支柱キャップで固定するように構成してもよい。
【0016】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、支柱の1つの側壁の切欠部に、フェンス本体の胴縁の端部に結合したジョイント部材を係合させ、さらにジョイント部材の貫通孔に支柱キャップの軸体を嵌合させれば、支柱の一側にフェンス本体が連結される。次に、上記側壁と相対する側壁の切欠き部に、同様にして他のフェンス本体の胴縁に結合したジョイント部材を係合させ、さらにその貫通孔に支柱キャップの軸体を嵌合させれば、上記2つのフェンス本体は支柱を介してストレートに連結される。これに対し、上記2つのフェンス本体を支柱の隣り合う側壁を介して連結させるようにすれば、両フェンス本体は直角に連結される。このように、支柱を介して2つのフェンス本体を連結するとき、フェンス本体をストレートに連結する場合と直角に連結する場合のどちらにでも対応することができる。
【0017】
また、ストレート状と直角状の2種類のフェンス構成において、支柱だけは切欠部の位置が異なる2種類を必要とするが、他の部品はすべて同一の物を共用できるため、異なる仕様のフェンスをほぼ同一コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストレートに連結されたフェンスの組立状態を示す斜視図
【図2】組立後の要部を拡大して示す平面図
【図3】直角状フェンスの組立状態を示す斜視図
【図4】組立後の要部を拡大して示す平面図
【図5】支柱キャップの斜視図
【図6】支柱キャップの底面図
【図7】ジョイント部材の平面図
【図8】ジョイント部材の中央縦断面図
【図9】上側の胴縁にジョイント部材を結合し、下側の胴縁に内部ブラケットを挿入する状態の斜視図
【符号の説明】
1 支柱
2 フェンス本体
3 切欠部
9 ジョイント部材
12 頭部
13 係合溝
14 貫通孔
22 支柱キャップ
24a、24b、24c 軸体

Claims (1)

  1. 中空で方形の断面を有するとともにフェンス本体の胴縁の端部に突合せられる側壁の端部に縦長の切欠部を設けた支柱と、上記支柱の開口端を塞ぐキャップ本体から垂直に軸体を突出させた支柱キャップと、一側に上記胴縁に嵌合する嵌合部を、他側に支柱キャップの略中央部まで入り込む山形の頭部を形成し、該頭部には上下方向に貫通する貫通孔を形成するとともに、嵌合部と頭部との間には上記支柱の切欠き部に係合する係合溝を備えたジョイント部材とを備え、上記ジョイント部材の貫通孔には上記支柱キャップの軸体を嵌合させたことを特徴とするフェンスにおける胴縁と支柱との取付装置。
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