JP2004068419A - 車両用遠隔操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】持ち運びに便利で必要に応じて分離して使用することができて取り扱いが便利になり、またその取り扱いにあたって安全性、防犯性を向上させることができる車両用遠隔操作装置を提供する。
【解決手段】携帯用通信機1と、携帯用通信機1からの無線信号を受信する車載通信機2とを備える。車載通信機2に設けられたユニット制御手段21が携帯用通信機1からの無線信号に基づいて所定の車載ユニットD、Iを制御する。携帯用通信機1は、本体機3と副機4とを有する。本体機3と副機4とは、共に、車載通信機2に無線信号を送信する送信部34,44を有する。ユニット制御手段21は、本体機3と副機4のいずれの無線信号に基づいても所定の車載ユニットD、Iを制御し得るように構成されている。副機4は、本体機3に連結部5を介して着脱可能に連結されている。副機4は、本体機3によりその遠隔操作できる車載ユニットD,Iが制限される。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯用通信機1と、携帯用通信機1からの無線信号を受信する車載通信機2とを備える。車載通信機2に設けられたユニット制御手段21が携帯用通信機1からの無線信号に基づいて所定の車載ユニットD、Iを制御する。携帯用通信機1は、本体機3と副機4とを有する。本体機3と副機4とは、共に、車載通信機2に無線信号を送信する送信部34,44を有する。ユニット制御手段21は、本体機3と副機4のいずれの無線信号に基づいても所定の車載ユニットD、Iを制御し得るように構成されている。副機4は、本体機3に連結部5を介して着脱可能に連結されている。副機4は、本体機3によりその遠隔操作できる車載ユニットD,Iが制限される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転者等の乗員が携帯する携帯用通信機とこの携帯用通信機からの無線信号を受信する車載通信機とを備え、この携帯用通信機により車両に搭載された各種車載ユニットを遠隔操作する車両用遠隔操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用遠隔操作装置としては、例えば自動車のドアロック機構を遠隔操作によって作動させ、ドアをロックまたはアンロックする自動車のキーレスエントリーシステムが広く知られている。
【0003】
このキーレスエントリーとしては、乗員が保持する携帯用通信機においてロック信号送信用ボタンとアンロック信号送信用ボタンとを備えたものや、このボタンを廃止して携帯用通信機と車載通信機との交信によりドアのロックまたはアンロックを遠隔操作するものが知られている。また、このようなキーレスエントリーシステムにおいては、上記ドアのロックまたはアンロックだけでなく、例えばトランクリッドのロックまたはアンロックやイグニッションキーのスタートをも遠隔操作できるものもあり、車両取り扱いにおける利便性がますます向上してきている。
【0004】
ところで、自動車のキーを他人に預ける場合、例えば自動車をホテル等の駐車場に駐車する際にキーをホテルマンや駐車場管理人に預ける場合や、複数の乗員が自動車に乗り込んでおり、必要に応じて他の乗員にキーを渡す場合等がある。このような場合に、複数の自動車キーを有していれば、一方のキーを運転者等の乗員が所持し、他方のキーをホテルマンや他の同乗者等に渡しておくことにより、運転者等の乗員が自由に自動車にアクセスすることができる一方で、キーを預けた他人も自由に自動車にアクセスすることができ、使用に際して便利であるという利点がある。
【0005】
従って、上記のようなキーレスエントリーシステムにおいて、上記のように使用に際する利便性を向上させるためには、例えば携帯用通信機とその予備の携帯用通信機とを所持して、一方を他人に預けることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように個別に使用可能な携帯用通信機を常時2個携帯するように構成した場合には、嵩張ると共に両者の相対位置が変化して持ち運びに不便なだけでなく、一方の携帯用通信機を紛失する危険性があり、その取り扱いが不便であるという難点がある。
【0007】
また、このようなキーレスエントリーシステムにおいて、携帯用通信機により、ドアのロックまたはアンロックだけでなく、上記のようにトランクリッドのロックまたはアンロックあるいはイグニッションキーのスタート等をも遠隔操作できるものもあり、このような多機能の携帯用通信機を他人に預けるのは、安全性、防犯性の観点から好ましくない。
【0008】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、持ち運びに便利で必要に応じて分離して使用することができて取り扱いが便利になり、またその取り扱いにあたって安全性、防犯性を向上させることができる車両用遠隔操作装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明に係る車両用遠隔操作装置は、携帯用通信機と、該携帯用通信機からの無線信号を受信する車載通信機とを備え、該車載通信機に設けられたユニット制御手段が上記携帯用通信機からの無線信号に基づいて所定の車載ユニットを制御する車両用遠隔操作装置であって、上記携帯用通信機は、本体機と副機とを有し、該本体機と副機とは、共に、上記車載通信機に無線信号を送信する送信部を有し、上記ユニット制御手段は、上記本体機と副機のいずれの無線信号に基づいても上記所定の車載ユニットを制御し得るように構成されている一方、上記副機は、上記本体機に連結部を介して着脱可能に連結されていることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、携帯用通信機は、本体機と副機とを有し、上記副機を上記本体機に連結部を介して着脱可能に連結されているので、本体機と副機を必要に応じて分離して、一方を乗員が所持して他方を例えば他人に預けることができ、その取り扱いが便利になる。しかも、本体機と副機とは、連結部を介して一体的に連結されているので、嵩張らず両者の位置関係も変化しないことからその持ち運びが便利になる。
【0011】
また、この発明の遠隔操作装置は、例えばドアのロックまたはアンロックを遠隔操作するもののように、単一の車載ユニットを遠隔操作する場合だけでなく、複数の車載ユニットを遠隔操作する場合にも適用することができる。このように上記ユニット制御手段が、上記携帯用通信機からの無線信号に基づいて複数の車載ユニットを制御し得るように構成されている場合は、上記副機の無線信号に基づいて上記ユニット制御手段が制御する車載ユニットと、上記本体機の無線信号に基づいて上記ユニット制御手段が制御する車載ユニットとが、その一部または全部において異なるように構成しても良い。
【0012】
言い換えると、上記本体機と副機との間で遠隔操作することができる車載ユニットをその一部または全部において変更して構成しても良い。このように構成すれば、例えば副機をホテルマンに預けるような場合に、副機ではトランクリッドのロックまたはアンロックを遠隔操作することができないものとしておき、トランクリッド内に貴重品を収納することにより、その防犯性を高めることができ、また例えば副機を子供に預けるような場合に、副機ではイグニッションスタートを遠隔操作することができないものとしておくことにより、子供がイグニッションスタートを操作する危険性を確実に防止してその安全性を高めることができる。
【0013】
また、上記のように携帯用通信機により複数の車載ユニットを制御する場合には、上記本体機と副機との間に、上記本体機から上記副機に対して指令信号を送信する指令送信手段を有する一方、上記副機は、上記指令信号の受信によってその副機に基づくユニット制御手段による上記車載ユニットの制御がその一部または全部において制限されるように構成されるのが好ましい。
【0014】
このように構成すれば、状況に応じて本体機から指令送信手段を介して副機に制限を加えることができ、状況に応じた最適の制限を副機に指令することができ、その使い勝手が向上する。
【0015】
さらに、上記のように携帯用通信機により複数の車載ユニットを制御する場合には、上記本体機と副機との間に、分離許容信号を送信する許容信号送信手段を有し、該分離許容信号が送信されていない状態で上記副機を上記本体機から分離した場合には、上記副機に基づくユニット制御手段による上記車載ユニットの制御がその一部または全部において制限されるように構成されるのが好ましい。
【0016】
このように構成すれば、不測に、すなわち携帯用通信機を所持する乗員の意思に基づかずに、本体機と副機とが分離されると、副機に制限が課されるように構成されているので、例えばその副機に基づく車載ユニットの遠隔操作が全面的に禁止される等により、その取得者による副機の自由な使用が防止され、防犯性が向上する。
【0017】
また、上記副機に基づく車載ユニットの制御に制限を加える場合には、具体的には、例えば車載ユニットのうち、トランクリッドのロックまたはアンロックするトランクリッドロックユニットやイグニッションスイッチをロックまたはアンロックするイグニッションスイッチユニットなどがある。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の車両用遠隔操作装置に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る車両用遠隔操作装置の第1実施形態を示している。この車両用遠隔操作装置は、乗員が所持する携帯用通信機1と、該携帯用通信機1からの無線信号を受信する車載通信機2とを備え、該携帯用通信機1のボタン(スイッチ)操作により車両に搭載された複数の車載ユニットD,Iを遠隔操作するものである。具体的には、本第1実施形態により遠隔操作される車載ユニットは、ドア及びトランクリッドをロックまたはアンロックするドアロックユニットDと、イグニッションスイッチをロックまたはアンロックするイグニッションスイッチユニットIであるが、本発明の車両用遠隔操作装置により遠隔操作される車載ユニットは、これに限定されるものではなく、例えばライトを点灯、消灯するライトユニットや、ウインドウを昇降するウインドウ昇降ユニット等、車両に搭載される車載ユニットに広く適用することができる。
【0019】
携帯用通信機1は、図2に示すように、その外観構成が略扁平矩形状の箱体であり、本体機3と副機4とを備え、両者が連結部5を介して着脱可能に連結されていると共に、両者間に後述するような各種信号を送信するための信号送信手段6(図1参照)が設けられている。この本体機3と副機4とは、共に車載通信機2に制御信号を含む無線信号を送信することにより、車載ユニットD,Iを遠隔操作し得るように構成されている一方、本体機3の所定の操作に応じて副機4により遠隔操作することができる車載ユニットD,Iを制限またはその制限の解除をし得るものとなされている。以下に具体的に説明する。
【0020】
本体機3は、図2に示すように、平面視略矩形状の箱体であり、その周側面のうち一側面に上記副機4の端部が嵌着される連結凹部5aが形成されている。この連結凹部5aは、本体機3側の上記連結部5を構成するものであり、その内部には本体機3と副機4とを電気的に接続して信号送信手段6の一部を構成する本体機3側の接続端子(図示せず)が設けられている。
【0021】
この本体機3には、図1に示すように、上記車載通信機2や副機4に対して制御対象等の種々の指令を入力する入力手段である本体第1スイッチ部30(以下「本体第1SW」という)及び本体第2スイッチ部31(以下「本体第2SW」という)と、各種のデータやプログラムを記憶するメモリ32と、上記本体第1SW30と本体第2SW31からの入力により上記メモリ32に記憶されたプログラムに基づいて種々の制御を実行するCPU33と、このCPU33から出力された制御信号等の各種信号を上記車載通信機2に送信する本体側送信部34とが設けられている。
【0022】
本体第1SW30及び本体第2SW31は、図2に示すように、略矩形状のボタン型スイッチとして構成され、例えばこれらのスイッチ操作(ボタンの押圧操作)の組み合わせにより種々の制御を実行するための制御信号を、本体側送信部34から車載通信機2に、あるいは本体機3のCPU33から副機4の後述するCPU43に送信するように構成されている。
【0023】
CPU33は、上記本体第1SW30と本体第2SW31とからの入力に基づいて、上記各SW30,31の操作の組み合わせが上記メモリ32に記憶されている所定の組み合わせと一致しているか否かを判断し、一致している場合には上記メモリ32に記憶されている所定のSW操作の組み合わせに対応する制御内容や制限、その解除等の指示を車載通信機2や副機4に送信するものである。具体的には、このCPU33は、上記入力との対比結果に基づいて、本体側送信部34を介して車載通信機2に対して所定の制御信号等、例えば車載通信機2の後述するユニット制御手段21が制御する制御対象、すなわち所定の車載ユニットD,Iに所定の動作を指令するための信号を送信し、あるいは上記信号送信手段6を介して副機4の後述するCPU43に対して所定の指令信号等、例えば副機4により制御する車載ユニットD,Iを制限するための信号を送信するように構成されている。
【0024】
本体側送信部34は、図1に示すように、1本ないし複数本の送信アンテナ34aを有し、該送信アンテナ34aから車載通信機2に対して上記制御信号を含む無線信号が送信されるものとなされている。この送信アンテナ34aは、例えばフェライト型の小型のアンテナが用いられ、例えば315MHzの電波を送信することができるものとなされている。
【0025】
副機4は、図2に示すように、平面視略矩形状の箱体であり、その一端部に上記本体機3の連結凹部5aに嵌合される連結凸部5bが設けられている。この連結凸部5bは、上記連結凹部5aと共に本体機3と副機4とを連結するための連結部5として構成されており、その先端部に上記本体機3側の接続端子(図示せず)と電気的に接続される副機4側の接続端子(図示せず)が設けられている。本第1実施形態では、副機4は本体機3よりもひとまわり小さく、かつ上記連結凸部5bと面一に形成されている。
【0026】
この副機4には、図1に示すように、上記車載通信機2に対して制御対象等の種々の指示を入力する入力手段である副第1スイッチ部40(以下「副第1SW」という)及び副第2スイッチ部41(以下「副第2SW」という)と、各種のデータやプログラムを記憶するメモリ42と、上記副第1SW40と副第2SW41からの入力等により上記メモリ42に記憶されたプログラムに基づいて種々の制御を実行するCPU43と、このCPU43から出力された制御信号等の無線信号を上記車載通信機2に送信する副機側送信部44とが設けられている。
【0027】
副第1SW40及び副第2SW41は、図2に示すように、略円形状のボタン型スイッチとして構成され、例えばこれらのスイッチ操作(ボタンの押圧操作)の組み合わせにより種々の制御を実行するための制御信号を副機側送信部44から車載通信機2に送信するように構成されている。
【0028】
副機4のCPU43は、上記のように、上記メモリ42に記憶されたプログラムに基づいて種々の制御を実行するものであり、例えば上記副第1SW40と副第2SW41とからの入力に基づいて、上記各SW40,41の操作の組み合わせが上記メモリ32に記憶されている所定の組み合わせと一致しているか否かを判断し、一致している場合には上記メモリ42に記憶されている所定のSW操作の組み合わせに対応する制御内容等の指示を車載通信機2に送信し、あるいは上記本体機3のCPU33から送信された指令信号に基づいて、副機4により遠隔操作し得る車載ユニットD,Iを制限またはその制限を解除するように制御するものである。この副機4に基づく車載ユニットD,Iの遠隔操作を制限するように制御することについて、具体的には、CPU43は、上記本体機3のCPU33から送信された後述する制限指令信号に基づいて、この制限指令信号により特定される車載ユニットに対する制御信号の送信を制限するように構成されている。一方、本体機3のCPU33から送信された後述する制限解除指令信号に基づいて、この制限解除指令信号により特定される車載ユニットD,Iに対する上記制限が解除されるものとなされている。
【0029】
副機側送信部44は、図1に示すように、1本ないし複数本の送信アンテナ44aを有し、該送信アンテナ44aから車載通信機2に対して上記制御信号等の無線信号が送信されるものとなされている。この送信アンテナ44aは、例えばフェライト型の小型のアンテナが用いられ、例えば315MHzの電波を送信することができるものとなされている。
【0030】
而して、上記副機4は、図2に示すように、その連結凸部5bを上記本体機3の連結凹部5aに嵌合することにより、着脱可能に連結されて携帯用通信機1を構成する。本体機3と副機4とが一体的に連結されている状態では、本体機3と副機4との接続端子が電気的に接続され、これにより本体機3と副機4の各CPU33が有線であるデータ線を介して電気的に接続される。この本体機3と副機4の各CPU33,43を繋ぐデータ線が、上記信号送信手段6に相当し、これが本願請求項にいう指令送信手段に相当する。この信号送信手段6は、本体機3と副機4にそれぞれ設けられたポート間でシリアル通信やパラレル通信等の公知の通信手段により通信されるものとなされている。
【0031】
ここで、上記本体機3から信号送信手段6を介して副機4に対して、この副機4により制御する車載ユニットD,Iを制限またはこの制限を解除するための指令信号(以下、前者を「制限指令信号」、後者を「制限解除指令信号」という)を送信する方法について具体的に説明する。
【0032】
まず、本体機3と副機4とを上記連結部5を介して一体的に連結した状態で、上記本体機3の本体第1SW30と本体第2SW31の制限指令操作により、本体機3のCPU33から上記信号送信手段6を介して副機4のCPU43に対して、制限指令信号が送信される。この制限指令信号としては、例えば副機4による全ての車載ユニットの遠隔操作、すなわちドアロックユニットDによるドア及びトランクリッドのロック、アンロック操作並びにイグニッションスイッチユニットIによるイグニッションスイッチのロック、アンロック操作が禁止されるとするものや、例えば副機4による一部の車載ユニットD,Iの遠隔操作、すなわち、ドアロックユニットDによるトランクリッドのロック、アンロック操作またはイグニッションスイッチIのロック、アンロック操作が禁止されるとするものなどがあり、これらが本体第1SW30と本体第2SW31のSW操作により区別される。
【0033】
そして、これらの制限信号は、例えば本体第1SW30と本体第2SW31との押圧操作の組み合わせに関連付けられてメモリ32に記憶されており、所定のSW操作により所定の制限指令信号が送信されるものとなされている。なお、本体第1SW30や本体第2SW31のSW操作としては、所定時間内の順押しによる組み合わせ操作だけでなく、両SW30,31を同時に押圧する場合など種々の操作がある。
【0034】
一方、本体機3に上記制限を課した後、この制限を解除する場合には、本体機3と副機4とを上記連結部5を介して一体的に連結した状態で、上記本体第1SW30と本体第2SW31の制限解除指示操作(上記制限指令信号を送信する場合の特定SW操作と異なる特定SW操作)により、本体機3のCPU33から上記信号送信手段6を介して副機4のCPU43に対して、制限解除指令信号が送信される。この制限解除指令信号は、副機4によって遠隔操作が制限されている車載ユニットD,Iの一部の制限を解除するものであっても良いし、その全てを解除するものであっても良く、また本体第1及び本体第2SW30,31の特定SW操作によってこれらを使い分けるものであっても良い。
【0035】
また、上記本第1及び本体第2SW30,31の操作を誤って操作した場合には、所定時間経過することによりSW操作による入力を消去し、あるいは所定の取り消しSW操作によりその入力を消去するように本体機3のCPU33を構成しても良い。このように、構成することにより誤操作を直ちに修正することができ、使い勝手が良いものとなる。
【0036】
一方、車載通信機2は、上記本体機3や副機4からの制御信号等の無線信号を受信する車載側受信部20と、これらの制御信号等の無線信号に基づいて所定の車載ユニットD,Iを制御するユニット制御手段21とが設けられている。
【0037】
車載側受信部20は、1本ないし複数本の受信アンテナ20aを有し、上記携帯用通信機1の本体機3、副機4の各送信部34,44から送信された制御信号等を含む無線信号を受信する。この車載側受信部20によって受信された制御信号は、電気回路を介してユニット制御手段21に送信される。
【0038】
ユニット制御手段21は、図1に示すように、制御信号に基づいて各種車載ユニットを制御する制御部210と、各種のデータやプログラムを記憶するメモリ211とを有する。
【0039】
制御部210は、上記本体機3または副機4から送信された制御信号に基づいて、各種車載ユニットD,Iを制御するものである。具体的には、制御部210は、例えばドアロックユニットDに対してアンロック状態にあるドアを、ロック状態とする制御信号を出力するように構成されている一方、ロック状態にあるドアを、アンロック状態とする制御信号を出力するように構成されている。これによって、図5に示すように、携帯用通信機1(本体機3または副機4単体であっても良い)を所持した乗員が車両またはその車両の一部を含む所定のエリアE内で、本体機3または副機4のSW30,31,40,41を操作することにより、該乗員の意思に従い、ドアロックアクチュエータD1が作動してドアがアンロック状態からロック状態に、またはロック状態からアンロック状態に移行することとなる。なお、上記本体機3と副機4の所定のSW操作によって、トランクリッドのロックまたはアンロック、イグニッションスイッチIのロック、アンロックも遠隔操作することができ、上記ドアのロックまたはアンロックの遠隔操作も含めて、各車載ユニットの各動作にそれぞれ異なるSW操作の組み合わせが割り振られている。
【0040】
次に、この車両用遠隔操作装置の制御動作のうち、本体機3から副機4に対して制限指令信号や制限解除信号を送信する場合における制御動作を、図3及び図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0041】
まず、本体機3のCPU33における制御動作を、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0042】
制御動作がスタートすると、まずステップS1において、本体第1及び本体第2SW30,31のSW操作を検出する。そして、ステップS2において、上記SW操作が制限指令操作、すなわち副機4に基づく車載ユニットD,Iの制御を制限するものであるか否かを判定する。このステップS2において、YES、すなわち上記SW操作が副機4による車載ユニットD,Iの制御を制限する制限指令操作であると判定した場合には、ステップS3において、本体機3から副機4に対して、制限指令信号を送信すると共に、ID信号を送信する。この制限指令信号には、上記したように、副機4による車載ユニットD,Iの制御が全て制限(全機能制限)するものや、一部制限(一部機能制限)するものがあり、上記ステップS2において本体第1及び本体第2SW30,31の操作によりいずれの制限指令信号を送信するか判定されている。
【0043】
一方、上記ステップS2において、NO、すなわち本体機3における本体第1及び本体第2SW30,31操作が、副機4による車載ユニットD、Iの制御を制限するものでない場合には、ステップS4において、上記本体第1及び本体第2SW30,31操作が制限解除指令操作、すなわち副機4による車載ユニットD,Iの制御の制限を解除するものであるか否かを判定する。このステップS4において、YES、すなわち上記SW操作が副機4による車載ユニットD,Iの制御の制限を解除する制限解除指令操作であると判定した場合には、ステップS5において、本体機3から副機4に対して、制限解除指令信号を送信すると共に、ID信号を送信する。この制限解除指令信号には、上記したように、副機4によって遠隔操作が制限されている車載ユニットD,Iの一部の制限を解除するものや、その全てを解除するものがあり、上記ステップS2において本体第1及び本体第2SW30,31の操作によりいずれの制限解除指令信号を送信するか判定されている。
【0044】
なお、ステップS4において、NOと判定した場合には、ステップS6において、本体機3から副機4に対してID信号だけが送信される。
【0045】
以上のステップにおいて、ID信号を送信するのは、本体機3と副機4との組み合わせを確認するためである。従って、例えば本体機3と他の副機4とを連結して本体第1及び第2SWを操作しても、その操作による制限指令信号や制限解除指令信号は副機4のCPU33において拒絶されるように構成されている。
【0046】
次に、副機4のCPU33における制御動作を、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0047】
制御動作がスタートすると、まずステップS11において、本体機3からの指令信号を受信する。そして、ステップS12において、上記受信した指令信号が制限指令信号であるか否かを判定する。このステップS12において、YES、すなわち上記指令信号が制限指令信号であると判定した場合には、ステップS13において、この制限指令信号において特定されている車載ユニットD,Iの制御を制限するように制御する。具体的には、副第1及び副第2SW40,41によって制限されている車載ユニットに対して制御するように入力があった場合でも、その入力が取り消され、副機側送信部44から制御信号を送信し得ないものとなされている。
【0048】
一方、上記ステップS12において、NO、すなわち受信した指令信号が制限指令信号でないと判定した場合には、ステップS14において、上記指令信号が制限解除指令信号であるか否かを判定する。このステップS14において、YES、すなわち制限解除指令信号であると判定した場合には、ステップS15において、上記制限解除指令信号において特定されている車載ユニットD,Wについて課されていた制限を解除するように制御する。なお、上記ステップS14において、NOと判定した場合には、ステップS15に移行することなく、そのままリターンする。
【0049】
上記のように、本第1実施形態に係る車両用遠隔操作装置によれば、本体機3と副機4を必要に応じて分離して、例えば本体機3を乗員が所持して副機4を他人に預けることができ、本体機3を所持する乗員も、副機4を所持する他人も、自由に自動車にアクセスすることができ、その取り扱いが便利になる。しかも、本体機3と副機4とを連結部5を介して一体的に連結している場合には、嵩張らず、また両者の位置関係も変化しないことからその持ち運びが便利になる。
【0050】
また、上記本体機3と副機4との間に指令送信手段としての信号送信手段6が設けられ、本体機3の本体第1及び本体第2SW30,31操作により、副機4は、上記指令信号の受信によってその副機4に基づくユニット制御手段21による上記車載ユニットD,Iの制御がその一部または全部において制限されるように構成されているので、例えば副機4をホテルマンや駐車場の管理人に預ける場合には、副機4によるトランクリッドのロックまたはアンロックを遠隔操作することができないように設定しておき、トランクリッド内に貴重品を収納することにより、その防犯性を高めることができ、また例えば副機4を子供に預けるような場合に、副機4ではイグニッションスタートを遠隔操作することができないように設定しておくことにより、子供が無断でイグニッションスタートを操作する危険性を確実に防止してその安全性を高めることができる。すなわち、状況に応じて本体機3から信号送信手段6を介して副機4に制限を加えることができ、状況に応じた最適の制御を副機4に指令することができてその使い勝手を向上することができる。
【0051】
上記第1実施形態では、本体機3から制限指令信号や制限解除指令信号があった場合は、副機4のCPU43によってそれらの指令信号によって特定された車載ユニットD,Iに対する無線信号の送信を制限することにより、副機4に基づく車載ユニットD,Iの遠隔操作を制限するものとして構成したが、この副機4に基づく車載ユニットの制御を制限する制御としては、上記送信を制限するものだけでない。この副機4に基づく車載ユニットD,Iの制限制御は、その他の方法、例えば指令信号により特定された車載ユニットD,Iに関する情報を無線信号として車載通信機2に送信し、この車載通信機2のユニット制御手段21によって該特定された車載ユニットD,Iの制御を制限するものであっても良い。
【0052】
また、上記第1実施形態では、複数の車載ユニットD,Iを遠隔操作することができる携帯用通信機1について説明したが、単一の車載ユニットを遠隔操作するものであっても良い。
【0053】
さらに、上記第1実施形態では、本体機3と副機4は、共に全ての車載ユニットD,Iを遠隔操作することができるように構成されているが、本体機3と副機4との間で遠隔操作することができる車載ユニットD,Iをその一部または全部において異ならせるように構成しても良い。例えば、本体機3で全ての車載ユニットD,Iを遠隔操作することができるように構成する一方、副機4においてはドアのロック、アンロックとイグニッションスイッチのロック、アンロックとを遠隔操作することができるように構成するものであっても良い。この場合には、本体機3によって副機4が遠隔操作することができる車載ユニットD,Iを制限するまでもなく、そのままホテルマンや駐車場の管理人等に副機4を預けることができる。
【0054】
また、上記第1実施形態において、本体機3と副機4とが一体的に連結された場合には、副機4による遠隔操作を制限(禁止)するように本体機3と副機4とを構成しても良い。更に、本体機3と副機4とが図5に示すエリアE内にある場合に、本体機3による遠隔操作を優先的に実行するようにユニット制御手段21を構成しても良く、この場合には、副機4による無線信号はユニット制御手段21によって取り消されるように構成しても良い。
(第2実施形態)
図6は、本発明にかかる車両用遠隔操作装置の第2の実施形態における制御動作を示すフローチャートである。この車両用遠隔操作装置は、本体機3と副機4とが連結されているか否かを判別する機能を有し、本体機3と副機4とを分離する際に副機4が本体機3から分離許容信号を受信していない場合には、副機4の全機能を制限するように構成されている。以下、図1及び図6に基づいて、この第2実施形態に係る車両用遠隔操作装置について、上記第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。
【0055】
本第2実施形態に係る車両用遠隔操作装置は、第1実施形態に係る車両用遠隔操作装置と、携帯用通信機1の具体的構成において異なる。
【0056】
この携帯用通信機1は、本体機3と副機4とを備え、両者が連結部5を介して着脱可能に連結されていると共に、後述するような各種信号を送信するための信号送信手段6が設けられている。この本体機3と副機4とは、共に車載通信機2に制御信号を含む無線信号を送信することにより、車載ユニットD,Iを遠隔操作し得るように構成されている一方、上記副機4は不測の分離があった場合にはその全機能を制限するように構成されている。以下に具体的に説明する。
【0057】
本体機3のCPU33は、上記第1実施形態のように本体機3の本体第1及び本体第2SW30,31の操作があった場合にID信号を送信するように設定されておらず、信号送信手段6を介して常時または所定時間間隔でID信号を送信するように設定されている。一方、副機4のCPU43は常時または所定時間間隔でこのID信号を受信しているか否か確認するように構成されている。従って、本体機3と副機4とが分離され、上記信号送信手段6によるID信号の送信が停止された場合には、本体機3によって送信されたID信号を副機4が受信することができなくなり、これにより副機4は本体機3から分離されたことを検知することができる。
【0058】
また、本体機3のCPU33は、この本体機3が副機4と連結されている状態で、上記本体第1及び本体第2SW30,31の所定操作により信号送信手段6を介して分離許容信号を副機4に送信し得るものとなされている。すなわち、この信号送信手段6が本願請求項にいう許容信号送信手段に相当する。
【0059】
一方、副機4のCPU43は、上記分離を検知した時点で、この分離前の本体機3から受信した信号の中に、分離許容信号が含まれていたか否かを判別しうるように構成されている。そして、この分離許容信号が含まれていたと判別した場合には、副機4の全機能を維持し、または一部機能を制限する制限指令信号が含まれていた場合には、副機4のその制限指令信号によって特定される機能を制限するものとなされている。すなわち、分離許容信号を受信していた場合には副機4によって全ての車載ユニットを遠隔操作することができ、または分離許容信号に一部制限指令信号が含まれていた場合には、その制限指令信号によって特定された車載ユニットの遠隔操作だけが制限されるものとなされている。
【0060】
一方、分離許容信号が含まれていなかった場合には、副機4のCPU43によって副機4の全機能が制限されるものとなされている。すなわち、副機4のCPU43は、本体機3から分離許容信号を受信することなく、副機4が本体機3から分離された場合には、副機4によって全ての車載ユニットD,Iを遠隔操作することができないものとなされている。なお、分離許容信号が含まれていなかった場合に、本第2実施形態のように副機4の全機能が制限されるものでなくても、副機4の一部機能を制限するものであっても良く、この場合、副機4の制限される機能は予め本体第1及び第2SW30,31操作により特定し得るように本体機3と副機4のCPU33,43を構成しても良い。
【0061】
本体機3から副機4へ分離許容信号を送信するには、例えば本体機3の本体第1SW30または本第2SW31あるいはその両方を所定時間押圧することにより送信される。また、本体第1SW30と本体第2SW31の所定の組み合わせにより分離許容信号を送信するものとしても良い。
【0062】
一方、副機4の機能を一部制限する場合には、上記第1実施形態と同様に、制限指令信号を送信した後、所定時間内に分離許容信号が送信されて分離された場合にその制限指令信号により特定された車載ユニットD,Iの副機4による遠隔操作を制限するように副機4のCPU43が構成されている。なお、この一部制限する場合について、例えば上記分離許容信号において、分離時に押圧されている本体側のSW30,31によっていずれの機能を制限するか予め定めておき、その分離許容信号の送信と共に一部制限指令信号を送信するものであっても良い。
【0063】
次に、この第2実施形態において、上記第1実施形態と特に異なる副機4の制御動作を、図6に示すフローチャートの基づいて説明する。
【0064】
制御動作がスタートすると、ステップS21において、副機4の本体機3からの分離を検知する。すなわち、信号送信手段6を介して常時または所定時間間隔で送信されるID信号信号の送信が途絶えたとき、または所定時間経過してもID信号を受信していない場合に、副機4の分離が検知される。そして、ステップS22において、分離検知前の所定時間内に副機4が受信した信号の中に分離許容信号が含まれているか否かを判定する。このステップS22において分離検知前所定時間内に分離許容信号を受信していないと判断した場合には、ステップS23において副機4の全機能を制限する、すなわち副機4による全ての車載ユニットD,Iの遠隔操作が制限される。
【0065】
一方、ステップS22においてYES、すなわち分離前の所定時間内に分離許容信号を受信していると判断した場合には、ステップS24において、分離許容信号受信前の所定時間内にあるいは分離許容信号と共にまたはこれと前後して一部制限信号を受信したか否かを判定する。このステップS24において、一部制限指令信号を受信していると判断した場合には、ステップS25において、その一部制限指令信号によって特定された副機4の所定の機能が制限される。つまり、一部制限指令信号によって特定された車載ユニットD,Iを、副機4によっては遠隔操作することができないように、副機4が設定される。
【0066】
上記ステップS24において、NO、すなわち分離許容信号を受信しているが一部制限指令信号を受信していないと判断した場合には、ステップS26において副機4の全機能が維持される。すなわち、副機4によって全ての車載ユニットD,Iを遠隔操作することができる。
【0067】
上記第2実施形態に係る車両用遠隔操作装置によれば、不測に、すなわち携帯用通信機1を所持する乗員の意思に基づかず、本体機3と副機4とが分離されても副機4に制限が付されるように構成されているので、例えばその副機4に基づく車載ユニットD,Iの遠隔操作を全面的に禁止することにより、その取得者による副機4の自由な使用が阻害され、防犯性が向上する。
(第3実施形態)
図7は、本発明にかかる車両用遠隔操作装置の第3の実施形態を示す。この車両用遠隔装置は、本体機3とこの本体機3に連結部5を介して着脱可能に連結された副機4とを備え、副機4による車載ユニットD,Iの遠隔操作が、本体機3の位置関係によって決定されるように構成されている。
【0068】
すなわち、この第3実施形態に係る車両用遠隔操作装置は、本体機3が、図5に示すような車両(または車両の一部を含む)所定のエリアE内に、位置している場合にのみ、副機4による車載ユニットD,Iの遠隔操作を許容する一方、本体機3が上記所定のエリアE外に出ると、副機4による車載ユニットの遠隔操作が禁止されるように構成されている。
【0069】
なお、上記第1実施形態と同一の構成である場合には、図7において同一符号を付してその説明を省略する。
【0070】
この第3実施形態において、第1実施形態と異なる点は、携帯用通信機1と車載通信機2との間で交信され、その位置関係を判別する点にある。
【0071】
携帯用通信機1において、図7に示すように、本体機3は、図5に示す所定エリアE内に位置する場合に車載通信機2からの呼出信号を受信する本体側受信部35を有すると共に、この呼出信号に対して本体側送信部34から応答信号を送信するように構成される一方、副機4は、車載通信機2からの制限指令信号または制限解除指令信号を受信する副機側受信部45を有すると共に、これらの車載通信機2からの制限指令信号や制限解除指令信号によっても、副機4に基づく車載ユニットD,Iの遠隔操作を制限またはその制限を解除し得るように構成されている。
【0072】
すなわち、上記本体機3において、本体側受信部35は、1本ないし複数本の受信アンテナ35aを有し、この受信アンテナ35aにより車載通信機2から送信された呼出信号を受信するものとなされている。該受信アンテナ35aから受信された呼出信号は、電気回路を介して本体機3のCPU36に送信されるものとなされている。この本体機3のCPU36は、上記第1実施形態におけるCPU33の機能に加え、上記呼出信号に応じて応答信号を本体側送信部34から車載通信機2に送信するものとなされている。
【0073】
一方、副機4において、副機側受信部45は、1本ないし複数本の受信アンテナ45aを有し、車載通信機2から送信された制限指令信号またはその制限を解除する制限解除指令信号をこの受信アンテナ45aにより受信するものとなされている。該受信アンテナ45aから受信された指令信号は、電気回路を介して副機4のCPU46に送信されるものとなされている。この副機4のCPU46は上記第1実施形態におけるCPU43の機能に加え、車載通信機2から送信された指令信号によっても副機4の機能を制限し、またその制限を解除し得るように構成されている。
【0074】
一方、車載通信機2は、上記呼出信号や上記制限指令信号、制限解除指令信号を送信する車載側送信部25を有すると共に、上記車載側受信部20において本体機3から送信された応答信号を受信してこの応答信号に応じて後述するような制御を実行し得るようにユニット制御手段26が構成されている。
【0075】
ユニット制御手段26は、車載側送信部25から呼出信号を送信して、この呼出信号に応じて本体機3から応答信号を受信するか否かによって、本体機3が図5に示すような所定のエリアE内に位置するか否かを判定するように構成されている。すなわち、この車載通信機2の車載側送信部25から送信される呼出信号は、所定のエリアE内で受信されるように設定されており、このエリアEは車載側送信部25の設定により任意に広狭し得るものとなされている。そして、このユニット制御手段26は、本体機3が所定のエリアE内に位置する場合には、車載側送信部25より副機4に制限解除指令信号を送信するように構成されている一方、本体機3が所定のエリアE内に位置しない場合、すなわち本体機3が所定のエリアE外に位置する場合には、車載側送信部25より副機4に制限指令信号を送信するように構成されている。その他の構成は、上記第1実施形態のユニット制御手段21と同様に構成されている。
【0076】
車載側送信部25は、1本ないし複数本の送信アンテナ25aを有し、上記ユニット制御手段26より出力された制限指令信号または制限解除信号が電気回路を介して送信されてこの車載側送信部25から上記副機側受信部45に送信されるものとなされている。
【0077】
次に、上記本体機3、車載通信機2及び副機4において実行される制御動作を、図8(イ)ないし(ロ)に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0078】
まず、本体機3における制御動作を、図8(イ)に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0079】
制御動作がスタートすると、ステップS31において、本体側受信部35において車載通信機2から呼出信号を受信したか否かを判定する。その結果、NO、すなわち呼出信号を受信していないと判断した場合には、ステップS32に移行することなく、そのままリターンする。一方、YES、すなわち呼出信号を受信したと判断した場合には、ステップS32において、本体側送信部34から車載通信機2に対して応答信号を送信する。
【0080】
次に、車載通信機2における制御動作を図8(ロ)に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0081】
制御動作がスタートすると、ステップS41において、車載側送信部25から本体機3に対して呼出信号を送信する。そして、ステップS42において、上記呼出信号に基づく応答信号を車載側受信部20により受信したか否かを判定する。このステップS42における結果が、NO、すなわち車載側受信部20が本体機3からの応答信号を受信していないと判断した場合には、ステップS43において、車載側送信部25から副機4に対して制限指令信号を送信して、その後リターンする。
【0082】
一方、ステップS42において、YES、すなわち車載側受信部20が本体機3からの応答信号を受信したと判断した場合には、ステップS44において、車載側送信部25から副機4に対して制限解除指令信号を送信して、その後リターンする。
【0083】
ここで、上記制限指令信号、制限解除指令信号とは、上記第1実施形態において本体機3から副機4に対して信号送信手段6を介して送信される制限指令信号や制限解除指令信号と同様の信号であり、制限指令信号によって副機4による全てまたは一部の車載ユニットの遠隔操作が制限される一方、制限解除指令信号によって、上記制限指令信号によって遠隔操作が制限されている車載ユニットの制限が解除されるものとなされている。
【0084】
続いて、副機4における制御動作を図8(ハ)に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0085】
制御動作がスタートすると、ステップS51において、副機側受信部45において指令信号が受信される。そして、ステップS52において、副機側受信部45が受信した指令信号が制限指令信号か否かを判定する。この判定により、制限指令信号であると判断した場合には、ステップS53において、副機4による全機能を制限する。すなわち、副機4に基づくユニット制御手段26による全ての車載ユニットD,Iの制御が制限される。
【0086】
一方、ステップS52において、副機側受信部45が受信した指令信号が制限指令信号でないと判定した場合には、ステップS54において、上記副機側受信部45が受信した指令信号が制限解除指令信号であるか否かを判定する。この判定により、制限解除指令信号であると判断した場合には、ステップS55において、副機4に課されている機能の制限を解除する。なお、図示していないが、副機4において何らの制限も課されていない場合には、ステップS55をスキップしてそのままリターンする。
【0087】
次に、ステップS54において、副機側受信部45が受信した指令信号が制限解除指令信号でないと判断した場合には、ステップS55に移行することなく、そのままリターンする。
【0088】
この第3実施形態に係る車両用遠隔操作装置によれば、本体機3が図5に示すような所定のエリアE内に位置する場合には、副機4によって自由に自動車へアクセスすることができるが、本体機3が上記所定のエリE外に位置する場合には、副機4によって自由に自動車へアクセスすることができず、従って副機4を所持する乗員等の行動を本体機3を所持する乗員によって監視することができる。例えば、本体機3が親に所持される一方、副機4を子供に所持させた場合には、親の監視下においては子供は自由に自動車にアクセスすることができるが、親の監視を離れた場合には、自由な自動車へのアクセスを制限して、その安全性を向上させることができる。
【0089】
上記第3実施形態では、副機4に副機側受信部45を設け、ユニット制御手段26から車載側送信部25を介して送信された各指令信号を受信して、この指令信号に基づいて各機能を制限するように設定されているが、副機側受信部45を省略して、ユニット制御手段26において副機4に基づく車載ユニットの遠隔操作を制限するものとしても良い。
【0090】
また、上記第3実施形態において、副機4に音声発生手段を設け、車載通信機2のユニット制御手段26からの要求に応じてこの音声発生手段から音声を発生させるように構成しても良い。このように構成した場合には、例えば副機4を所定エリアE内で紛失した場合に、副機4から発せられた音声によってその捜索が容易になるという利点がある。
【0091】
なお、以上にこの発明に係る車両用遠隔操作装置の実施形態について説明したが、この発明に係る車両用遠隔操作装置は、上記第1ないし第3実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨に反しない範囲で種々の変更が可能である。
【0092】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、携帯用通信機と、該携帯用通信機からの無線信号を受信する車載通信機とを備え、該車載通信機に設けられたユニット制御手段が上記携帯用通信機からの無線信号に基づいて所定の車載ユニットを制御する車両用遠隔操作装置であって、上記携帯用通信機は、本体機と副機とを有し、該本体機と副機とは、共に、上記車載通信機に無線信号を送信する送信部を有し、上記ユニット制御手段は、上記本体機と副機のいずれの無線信号に基づいても上記所定の車載ユニットを制御し得るように構成されている一方、上記副機は、上記本体機に連結部を介して着脱可能に連結されているので、本体機と副機を必要に応じて分離して、一方を乗員が所持して他方を例えば他人に預けることができ、その取り扱いが便利になる。しかも、本体機と副機とは、連結部を介して一体的に連結されているので、嵩張らず両者の位置関係も変化しないことからその持ち運びが便利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用遠隔操作装置の第1実施形態を示すブロック図である。
【図2】携帯用通信機の構成を示す概要図である。
【図3】本体機の制御動作を示すフローチャートである。
【図4】副機の制御動作を示すフローチャートである。
【図5】携帯用通信機(本体機または副機)を操作するための所定のエリアを示す説明図である。
【図6】本発明に係る車両用遠隔操作装置の第2実施形態における制御動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る車両用遠隔操作装置の第3実施形態を示すブロック図である。
【図8】第3実施形態における制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯用通信機
2 車載通信機
3 本体機
4 副機
5 連結部
6 信号送信手段
21 ユニット制御手段
34 本体側送信部
44 携帯側送信部
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転者等の乗員が携帯する携帯用通信機とこの携帯用通信機からの無線信号を受信する車載通信機とを備え、この携帯用通信機により車両に搭載された各種車載ユニットを遠隔操作する車両用遠隔操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用遠隔操作装置としては、例えば自動車のドアロック機構を遠隔操作によって作動させ、ドアをロックまたはアンロックする自動車のキーレスエントリーシステムが広く知られている。
【0003】
このキーレスエントリーとしては、乗員が保持する携帯用通信機においてロック信号送信用ボタンとアンロック信号送信用ボタンとを備えたものや、このボタンを廃止して携帯用通信機と車載通信機との交信によりドアのロックまたはアンロックを遠隔操作するものが知られている。また、このようなキーレスエントリーシステムにおいては、上記ドアのロックまたはアンロックだけでなく、例えばトランクリッドのロックまたはアンロックやイグニッションキーのスタートをも遠隔操作できるものもあり、車両取り扱いにおける利便性がますます向上してきている。
【0004】
ところで、自動車のキーを他人に預ける場合、例えば自動車をホテル等の駐車場に駐車する際にキーをホテルマンや駐車場管理人に預ける場合や、複数の乗員が自動車に乗り込んでおり、必要に応じて他の乗員にキーを渡す場合等がある。このような場合に、複数の自動車キーを有していれば、一方のキーを運転者等の乗員が所持し、他方のキーをホテルマンや他の同乗者等に渡しておくことにより、運転者等の乗員が自由に自動車にアクセスすることができる一方で、キーを預けた他人も自由に自動車にアクセスすることができ、使用に際して便利であるという利点がある。
【0005】
従って、上記のようなキーレスエントリーシステムにおいて、上記のように使用に際する利便性を向上させるためには、例えば携帯用通信機とその予備の携帯用通信機とを所持して、一方を他人に預けることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように個別に使用可能な携帯用通信機を常時2個携帯するように構成した場合には、嵩張ると共に両者の相対位置が変化して持ち運びに不便なだけでなく、一方の携帯用通信機を紛失する危険性があり、その取り扱いが不便であるという難点がある。
【0007】
また、このようなキーレスエントリーシステムにおいて、携帯用通信機により、ドアのロックまたはアンロックだけでなく、上記のようにトランクリッドのロックまたはアンロックあるいはイグニッションキーのスタート等をも遠隔操作できるものもあり、このような多機能の携帯用通信機を他人に預けるのは、安全性、防犯性の観点から好ましくない。
【0008】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、持ち運びに便利で必要に応じて分離して使用することができて取り扱いが便利になり、またその取り扱いにあたって安全性、防犯性を向上させることができる車両用遠隔操作装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明に係る車両用遠隔操作装置は、携帯用通信機と、該携帯用通信機からの無線信号を受信する車載通信機とを備え、該車載通信機に設けられたユニット制御手段が上記携帯用通信機からの無線信号に基づいて所定の車載ユニットを制御する車両用遠隔操作装置であって、上記携帯用通信機は、本体機と副機とを有し、該本体機と副機とは、共に、上記車載通信機に無線信号を送信する送信部を有し、上記ユニット制御手段は、上記本体機と副機のいずれの無線信号に基づいても上記所定の車載ユニットを制御し得るように構成されている一方、上記副機は、上記本体機に連結部を介して着脱可能に連結されていることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、携帯用通信機は、本体機と副機とを有し、上記副機を上記本体機に連結部を介して着脱可能に連結されているので、本体機と副機を必要に応じて分離して、一方を乗員が所持して他方を例えば他人に預けることができ、その取り扱いが便利になる。しかも、本体機と副機とは、連結部を介して一体的に連結されているので、嵩張らず両者の位置関係も変化しないことからその持ち運びが便利になる。
【0011】
また、この発明の遠隔操作装置は、例えばドアのロックまたはアンロックを遠隔操作するもののように、単一の車載ユニットを遠隔操作する場合だけでなく、複数の車載ユニットを遠隔操作する場合にも適用することができる。このように上記ユニット制御手段が、上記携帯用通信機からの無線信号に基づいて複数の車載ユニットを制御し得るように構成されている場合は、上記副機の無線信号に基づいて上記ユニット制御手段が制御する車載ユニットと、上記本体機の無線信号に基づいて上記ユニット制御手段が制御する車載ユニットとが、その一部または全部において異なるように構成しても良い。
【0012】
言い換えると、上記本体機と副機との間で遠隔操作することができる車載ユニットをその一部または全部において変更して構成しても良い。このように構成すれば、例えば副機をホテルマンに預けるような場合に、副機ではトランクリッドのロックまたはアンロックを遠隔操作することができないものとしておき、トランクリッド内に貴重品を収納することにより、その防犯性を高めることができ、また例えば副機を子供に預けるような場合に、副機ではイグニッションスタートを遠隔操作することができないものとしておくことにより、子供がイグニッションスタートを操作する危険性を確実に防止してその安全性を高めることができる。
【0013】
また、上記のように携帯用通信機により複数の車載ユニットを制御する場合には、上記本体機と副機との間に、上記本体機から上記副機に対して指令信号を送信する指令送信手段を有する一方、上記副機は、上記指令信号の受信によってその副機に基づくユニット制御手段による上記車載ユニットの制御がその一部または全部において制限されるように構成されるのが好ましい。
【0014】
このように構成すれば、状況に応じて本体機から指令送信手段を介して副機に制限を加えることができ、状況に応じた最適の制限を副機に指令することができ、その使い勝手が向上する。
【0015】
さらに、上記のように携帯用通信機により複数の車載ユニットを制御する場合には、上記本体機と副機との間に、分離許容信号を送信する許容信号送信手段を有し、該分離許容信号が送信されていない状態で上記副機を上記本体機から分離した場合には、上記副機に基づくユニット制御手段による上記車載ユニットの制御がその一部または全部において制限されるように構成されるのが好ましい。
【0016】
このように構成すれば、不測に、すなわち携帯用通信機を所持する乗員の意思に基づかずに、本体機と副機とが分離されると、副機に制限が課されるように構成されているので、例えばその副機に基づく車載ユニットの遠隔操作が全面的に禁止される等により、その取得者による副機の自由な使用が防止され、防犯性が向上する。
【0017】
また、上記副機に基づく車載ユニットの制御に制限を加える場合には、具体的には、例えば車載ユニットのうち、トランクリッドのロックまたはアンロックするトランクリッドロックユニットやイグニッションスイッチをロックまたはアンロックするイグニッションスイッチユニットなどがある。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の車両用遠隔操作装置に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る車両用遠隔操作装置の第1実施形態を示している。この車両用遠隔操作装置は、乗員が所持する携帯用通信機1と、該携帯用通信機1からの無線信号を受信する車載通信機2とを備え、該携帯用通信機1のボタン(スイッチ)操作により車両に搭載された複数の車載ユニットD,Iを遠隔操作するものである。具体的には、本第1実施形態により遠隔操作される車載ユニットは、ドア及びトランクリッドをロックまたはアンロックするドアロックユニットDと、イグニッションスイッチをロックまたはアンロックするイグニッションスイッチユニットIであるが、本発明の車両用遠隔操作装置により遠隔操作される車載ユニットは、これに限定されるものではなく、例えばライトを点灯、消灯するライトユニットや、ウインドウを昇降するウインドウ昇降ユニット等、車両に搭載される車載ユニットに広く適用することができる。
【0019】
携帯用通信機1は、図2に示すように、その外観構成が略扁平矩形状の箱体であり、本体機3と副機4とを備え、両者が連結部5を介して着脱可能に連結されていると共に、両者間に後述するような各種信号を送信するための信号送信手段6(図1参照)が設けられている。この本体機3と副機4とは、共に車載通信機2に制御信号を含む無線信号を送信することにより、車載ユニットD,Iを遠隔操作し得るように構成されている一方、本体機3の所定の操作に応じて副機4により遠隔操作することができる車載ユニットD,Iを制限またはその制限の解除をし得るものとなされている。以下に具体的に説明する。
【0020】
本体機3は、図2に示すように、平面視略矩形状の箱体であり、その周側面のうち一側面に上記副機4の端部が嵌着される連結凹部5aが形成されている。この連結凹部5aは、本体機3側の上記連結部5を構成するものであり、その内部には本体機3と副機4とを電気的に接続して信号送信手段6の一部を構成する本体機3側の接続端子(図示せず)が設けられている。
【0021】
この本体機3には、図1に示すように、上記車載通信機2や副機4に対して制御対象等の種々の指令を入力する入力手段である本体第1スイッチ部30(以下「本体第1SW」という)及び本体第2スイッチ部31(以下「本体第2SW」という)と、各種のデータやプログラムを記憶するメモリ32と、上記本体第1SW30と本体第2SW31からの入力により上記メモリ32に記憶されたプログラムに基づいて種々の制御を実行するCPU33と、このCPU33から出力された制御信号等の各種信号を上記車載通信機2に送信する本体側送信部34とが設けられている。
【0022】
本体第1SW30及び本体第2SW31は、図2に示すように、略矩形状のボタン型スイッチとして構成され、例えばこれらのスイッチ操作(ボタンの押圧操作)の組み合わせにより種々の制御を実行するための制御信号を、本体側送信部34から車載通信機2に、あるいは本体機3のCPU33から副機4の後述するCPU43に送信するように構成されている。
【0023】
CPU33は、上記本体第1SW30と本体第2SW31とからの入力に基づいて、上記各SW30,31の操作の組み合わせが上記メモリ32に記憶されている所定の組み合わせと一致しているか否かを判断し、一致している場合には上記メモリ32に記憶されている所定のSW操作の組み合わせに対応する制御内容や制限、その解除等の指示を車載通信機2や副機4に送信するものである。具体的には、このCPU33は、上記入力との対比結果に基づいて、本体側送信部34を介して車載通信機2に対して所定の制御信号等、例えば車載通信機2の後述するユニット制御手段21が制御する制御対象、すなわち所定の車載ユニットD,Iに所定の動作を指令するための信号を送信し、あるいは上記信号送信手段6を介して副機4の後述するCPU43に対して所定の指令信号等、例えば副機4により制御する車載ユニットD,Iを制限するための信号を送信するように構成されている。
【0024】
本体側送信部34は、図1に示すように、1本ないし複数本の送信アンテナ34aを有し、該送信アンテナ34aから車載通信機2に対して上記制御信号を含む無線信号が送信されるものとなされている。この送信アンテナ34aは、例えばフェライト型の小型のアンテナが用いられ、例えば315MHzの電波を送信することができるものとなされている。
【0025】
副機4は、図2に示すように、平面視略矩形状の箱体であり、その一端部に上記本体機3の連結凹部5aに嵌合される連結凸部5bが設けられている。この連結凸部5bは、上記連結凹部5aと共に本体機3と副機4とを連結するための連結部5として構成されており、その先端部に上記本体機3側の接続端子(図示せず)と電気的に接続される副機4側の接続端子(図示せず)が設けられている。本第1実施形態では、副機4は本体機3よりもひとまわり小さく、かつ上記連結凸部5bと面一に形成されている。
【0026】
この副機4には、図1に示すように、上記車載通信機2に対して制御対象等の種々の指示を入力する入力手段である副第1スイッチ部40(以下「副第1SW」という)及び副第2スイッチ部41(以下「副第2SW」という)と、各種のデータやプログラムを記憶するメモリ42と、上記副第1SW40と副第2SW41からの入力等により上記メモリ42に記憶されたプログラムに基づいて種々の制御を実行するCPU43と、このCPU43から出力された制御信号等の無線信号を上記車載通信機2に送信する副機側送信部44とが設けられている。
【0027】
副第1SW40及び副第2SW41は、図2に示すように、略円形状のボタン型スイッチとして構成され、例えばこれらのスイッチ操作(ボタンの押圧操作)の組み合わせにより種々の制御を実行するための制御信号を副機側送信部44から車載通信機2に送信するように構成されている。
【0028】
副機4のCPU43は、上記のように、上記メモリ42に記憶されたプログラムに基づいて種々の制御を実行するものであり、例えば上記副第1SW40と副第2SW41とからの入力に基づいて、上記各SW40,41の操作の組み合わせが上記メモリ32に記憶されている所定の組み合わせと一致しているか否かを判断し、一致している場合には上記メモリ42に記憶されている所定のSW操作の組み合わせに対応する制御内容等の指示を車載通信機2に送信し、あるいは上記本体機3のCPU33から送信された指令信号に基づいて、副機4により遠隔操作し得る車載ユニットD,Iを制限またはその制限を解除するように制御するものである。この副機4に基づく車載ユニットD,Iの遠隔操作を制限するように制御することについて、具体的には、CPU43は、上記本体機3のCPU33から送信された後述する制限指令信号に基づいて、この制限指令信号により特定される車載ユニットに対する制御信号の送信を制限するように構成されている。一方、本体機3のCPU33から送信された後述する制限解除指令信号に基づいて、この制限解除指令信号により特定される車載ユニットD,Iに対する上記制限が解除されるものとなされている。
【0029】
副機側送信部44は、図1に示すように、1本ないし複数本の送信アンテナ44aを有し、該送信アンテナ44aから車載通信機2に対して上記制御信号等の無線信号が送信されるものとなされている。この送信アンテナ44aは、例えばフェライト型の小型のアンテナが用いられ、例えば315MHzの電波を送信することができるものとなされている。
【0030】
而して、上記副機4は、図2に示すように、その連結凸部5bを上記本体機3の連結凹部5aに嵌合することにより、着脱可能に連結されて携帯用通信機1を構成する。本体機3と副機4とが一体的に連結されている状態では、本体機3と副機4との接続端子が電気的に接続され、これにより本体機3と副機4の各CPU33が有線であるデータ線を介して電気的に接続される。この本体機3と副機4の各CPU33,43を繋ぐデータ線が、上記信号送信手段6に相当し、これが本願請求項にいう指令送信手段に相当する。この信号送信手段6は、本体機3と副機4にそれぞれ設けられたポート間でシリアル通信やパラレル通信等の公知の通信手段により通信されるものとなされている。
【0031】
ここで、上記本体機3から信号送信手段6を介して副機4に対して、この副機4により制御する車載ユニットD,Iを制限またはこの制限を解除するための指令信号(以下、前者を「制限指令信号」、後者を「制限解除指令信号」という)を送信する方法について具体的に説明する。
【0032】
まず、本体機3と副機4とを上記連結部5を介して一体的に連結した状態で、上記本体機3の本体第1SW30と本体第2SW31の制限指令操作により、本体機3のCPU33から上記信号送信手段6を介して副機4のCPU43に対して、制限指令信号が送信される。この制限指令信号としては、例えば副機4による全ての車載ユニットの遠隔操作、すなわちドアロックユニットDによるドア及びトランクリッドのロック、アンロック操作並びにイグニッションスイッチユニットIによるイグニッションスイッチのロック、アンロック操作が禁止されるとするものや、例えば副機4による一部の車載ユニットD,Iの遠隔操作、すなわち、ドアロックユニットDによるトランクリッドのロック、アンロック操作またはイグニッションスイッチIのロック、アンロック操作が禁止されるとするものなどがあり、これらが本体第1SW30と本体第2SW31のSW操作により区別される。
【0033】
そして、これらの制限信号は、例えば本体第1SW30と本体第2SW31との押圧操作の組み合わせに関連付けられてメモリ32に記憶されており、所定のSW操作により所定の制限指令信号が送信されるものとなされている。なお、本体第1SW30や本体第2SW31のSW操作としては、所定時間内の順押しによる組み合わせ操作だけでなく、両SW30,31を同時に押圧する場合など種々の操作がある。
【0034】
一方、本体機3に上記制限を課した後、この制限を解除する場合には、本体機3と副機4とを上記連結部5を介して一体的に連結した状態で、上記本体第1SW30と本体第2SW31の制限解除指示操作(上記制限指令信号を送信する場合の特定SW操作と異なる特定SW操作)により、本体機3のCPU33から上記信号送信手段6を介して副機4のCPU43に対して、制限解除指令信号が送信される。この制限解除指令信号は、副機4によって遠隔操作が制限されている車載ユニットD,Iの一部の制限を解除するものであっても良いし、その全てを解除するものであっても良く、また本体第1及び本体第2SW30,31の特定SW操作によってこれらを使い分けるものであっても良い。
【0035】
また、上記本第1及び本体第2SW30,31の操作を誤って操作した場合には、所定時間経過することによりSW操作による入力を消去し、あるいは所定の取り消しSW操作によりその入力を消去するように本体機3のCPU33を構成しても良い。このように、構成することにより誤操作を直ちに修正することができ、使い勝手が良いものとなる。
【0036】
一方、車載通信機2は、上記本体機3や副機4からの制御信号等の無線信号を受信する車載側受信部20と、これらの制御信号等の無線信号に基づいて所定の車載ユニットD,Iを制御するユニット制御手段21とが設けられている。
【0037】
車載側受信部20は、1本ないし複数本の受信アンテナ20aを有し、上記携帯用通信機1の本体機3、副機4の各送信部34,44から送信された制御信号等を含む無線信号を受信する。この車載側受信部20によって受信された制御信号は、電気回路を介してユニット制御手段21に送信される。
【0038】
ユニット制御手段21は、図1に示すように、制御信号に基づいて各種車載ユニットを制御する制御部210と、各種のデータやプログラムを記憶するメモリ211とを有する。
【0039】
制御部210は、上記本体機3または副機4から送信された制御信号に基づいて、各種車載ユニットD,Iを制御するものである。具体的には、制御部210は、例えばドアロックユニットDに対してアンロック状態にあるドアを、ロック状態とする制御信号を出力するように構成されている一方、ロック状態にあるドアを、アンロック状態とする制御信号を出力するように構成されている。これによって、図5に示すように、携帯用通信機1(本体機3または副機4単体であっても良い)を所持した乗員が車両またはその車両の一部を含む所定のエリアE内で、本体機3または副機4のSW30,31,40,41を操作することにより、該乗員の意思に従い、ドアロックアクチュエータD1が作動してドアがアンロック状態からロック状態に、またはロック状態からアンロック状態に移行することとなる。なお、上記本体機3と副機4の所定のSW操作によって、トランクリッドのロックまたはアンロック、イグニッションスイッチIのロック、アンロックも遠隔操作することができ、上記ドアのロックまたはアンロックの遠隔操作も含めて、各車載ユニットの各動作にそれぞれ異なるSW操作の組み合わせが割り振られている。
【0040】
次に、この車両用遠隔操作装置の制御動作のうち、本体機3から副機4に対して制限指令信号や制限解除信号を送信する場合における制御動作を、図3及び図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0041】
まず、本体機3のCPU33における制御動作を、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0042】
制御動作がスタートすると、まずステップS1において、本体第1及び本体第2SW30,31のSW操作を検出する。そして、ステップS2において、上記SW操作が制限指令操作、すなわち副機4に基づく車載ユニットD,Iの制御を制限するものであるか否かを判定する。このステップS2において、YES、すなわち上記SW操作が副機4による車載ユニットD,Iの制御を制限する制限指令操作であると判定した場合には、ステップS3において、本体機3から副機4に対して、制限指令信号を送信すると共に、ID信号を送信する。この制限指令信号には、上記したように、副機4による車載ユニットD,Iの制御が全て制限(全機能制限)するものや、一部制限(一部機能制限)するものがあり、上記ステップS2において本体第1及び本体第2SW30,31の操作によりいずれの制限指令信号を送信するか判定されている。
【0043】
一方、上記ステップS2において、NO、すなわち本体機3における本体第1及び本体第2SW30,31操作が、副機4による車載ユニットD、Iの制御を制限するものでない場合には、ステップS4において、上記本体第1及び本体第2SW30,31操作が制限解除指令操作、すなわち副機4による車載ユニットD,Iの制御の制限を解除するものであるか否かを判定する。このステップS4において、YES、すなわち上記SW操作が副機4による車載ユニットD,Iの制御の制限を解除する制限解除指令操作であると判定した場合には、ステップS5において、本体機3から副機4に対して、制限解除指令信号を送信すると共に、ID信号を送信する。この制限解除指令信号には、上記したように、副機4によって遠隔操作が制限されている車載ユニットD,Iの一部の制限を解除するものや、その全てを解除するものがあり、上記ステップS2において本体第1及び本体第2SW30,31の操作によりいずれの制限解除指令信号を送信するか判定されている。
【0044】
なお、ステップS4において、NOと判定した場合には、ステップS6において、本体機3から副機4に対してID信号だけが送信される。
【0045】
以上のステップにおいて、ID信号を送信するのは、本体機3と副機4との組み合わせを確認するためである。従って、例えば本体機3と他の副機4とを連結して本体第1及び第2SWを操作しても、その操作による制限指令信号や制限解除指令信号は副機4のCPU33において拒絶されるように構成されている。
【0046】
次に、副機4のCPU33における制御動作を、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0047】
制御動作がスタートすると、まずステップS11において、本体機3からの指令信号を受信する。そして、ステップS12において、上記受信した指令信号が制限指令信号であるか否かを判定する。このステップS12において、YES、すなわち上記指令信号が制限指令信号であると判定した場合には、ステップS13において、この制限指令信号において特定されている車載ユニットD,Iの制御を制限するように制御する。具体的には、副第1及び副第2SW40,41によって制限されている車載ユニットに対して制御するように入力があった場合でも、その入力が取り消され、副機側送信部44から制御信号を送信し得ないものとなされている。
【0048】
一方、上記ステップS12において、NO、すなわち受信した指令信号が制限指令信号でないと判定した場合には、ステップS14において、上記指令信号が制限解除指令信号であるか否かを判定する。このステップS14において、YES、すなわち制限解除指令信号であると判定した場合には、ステップS15において、上記制限解除指令信号において特定されている車載ユニットD,Wについて課されていた制限を解除するように制御する。なお、上記ステップS14において、NOと判定した場合には、ステップS15に移行することなく、そのままリターンする。
【0049】
上記のように、本第1実施形態に係る車両用遠隔操作装置によれば、本体機3と副機4を必要に応じて分離して、例えば本体機3を乗員が所持して副機4を他人に預けることができ、本体機3を所持する乗員も、副機4を所持する他人も、自由に自動車にアクセスすることができ、その取り扱いが便利になる。しかも、本体機3と副機4とを連結部5を介して一体的に連結している場合には、嵩張らず、また両者の位置関係も変化しないことからその持ち運びが便利になる。
【0050】
また、上記本体機3と副機4との間に指令送信手段としての信号送信手段6が設けられ、本体機3の本体第1及び本体第2SW30,31操作により、副機4は、上記指令信号の受信によってその副機4に基づくユニット制御手段21による上記車載ユニットD,Iの制御がその一部または全部において制限されるように構成されているので、例えば副機4をホテルマンや駐車場の管理人に預ける場合には、副機4によるトランクリッドのロックまたはアンロックを遠隔操作することができないように設定しておき、トランクリッド内に貴重品を収納することにより、その防犯性を高めることができ、また例えば副機4を子供に預けるような場合に、副機4ではイグニッションスタートを遠隔操作することができないように設定しておくことにより、子供が無断でイグニッションスタートを操作する危険性を確実に防止してその安全性を高めることができる。すなわち、状況に応じて本体機3から信号送信手段6を介して副機4に制限を加えることができ、状況に応じた最適の制御を副機4に指令することができてその使い勝手を向上することができる。
【0051】
上記第1実施形態では、本体機3から制限指令信号や制限解除指令信号があった場合は、副機4のCPU43によってそれらの指令信号によって特定された車載ユニットD,Iに対する無線信号の送信を制限することにより、副機4に基づく車載ユニットD,Iの遠隔操作を制限するものとして構成したが、この副機4に基づく車載ユニットの制御を制限する制御としては、上記送信を制限するものだけでない。この副機4に基づく車載ユニットD,Iの制限制御は、その他の方法、例えば指令信号により特定された車載ユニットD,Iに関する情報を無線信号として車載通信機2に送信し、この車載通信機2のユニット制御手段21によって該特定された車載ユニットD,Iの制御を制限するものであっても良い。
【0052】
また、上記第1実施形態では、複数の車載ユニットD,Iを遠隔操作することができる携帯用通信機1について説明したが、単一の車載ユニットを遠隔操作するものであっても良い。
【0053】
さらに、上記第1実施形態では、本体機3と副機4は、共に全ての車載ユニットD,Iを遠隔操作することができるように構成されているが、本体機3と副機4との間で遠隔操作することができる車載ユニットD,Iをその一部または全部において異ならせるように構成しても良い。例えば、本体機3で全ての車載ユニットD,Iを遠隔操作することができるように構成する一方、副機4においてはドアのロック、アンロックとイグニッションスイッチのロック、アンロックとを遠隔操作することができるように構成するものであっても良い。この場合には、本体機3によって副機4が遠隔操作することができる車載ユニットD,Iを制限するまでもなく、そのままホテルマンや駐車場の管理人等に副機4を預けることができる。
【0054】
また、上記第1実施形態において、本体機3と副機4とが一体的に連結された場合には、副機4による遠隔操作を制限(禁止)するように本体機3と副機4とを構成しても良い。更に、本体機3と副機4とが図5に示すエリアE内にある場合に、本体機3による遠隔操作を優先的に実行するようにユニット制御手段21を構成しても良く、この場合には、副機4による無線信号はユニット制御手段21によって取り消されるように構成しても良い。
(第2実施形態)
図6は、本発明にかかる車両用遠隔操作装置の第2の実施形態における制御動作を示すフローチャートである。この車両用遠隔操作装置は、本体機3と副機4とが連結されているか否かを判別する機能を有し、本体機3と副機4とを分離する際に副機4が本体機3から分離許容信号を受信していない場合には、副機4の全機能を制限するように構成されている。以下、図1及び図6に基づいて、この第2実施形態に係る車両用遠隔操作装置について、上記第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。
【0055】
本第2実施形態に係る車両用遠隔操作装置は、第1実施形態に係る車両用遠隔操作装置と、携帯用通信機1の具体的構成において異なる。
【0056】
この携帯用通信機1は、本体機3と副機4とを備え、両者が連結部5を介して着脱可能に連結されていると共に、後述するような各種信号を送信するための信号送信手段6が設けられている。この本体機3と副機4とは、共に車載通信機2に制御信号を含む無線信号を送信することにより、車載ユニットD,Iを遠隔操作し得るように構成されている一方、上記副機4は不測の分離があった場合にはその全機能を制限するように構成されている。以下に具体的に説明する。
【0057】
本体機3のCPU33は、上記第1実施形態のように本体機3の本体第1及び本体第2SW30,31の操作があった場合にID信号を送信するように設定されておらず、信号送信手段6を介して常時または所定時間間隔でID信号を送信するように設定されている。一方、副機4のCPU43は常時または所定時間間隔でこのID信号を受信しているか否か確認するように構成されている。従って、本体機3と副機4とが分離され、上記信号送信手段6によるID信号の送信が停止された場合には、本体機3によって送信されたID信号を副機4が受信することができなくなり、これにより副機4は本体機3から分離されたことを検知することができる。
【0058】
また、本体機3のCPU33は、この本体機3が副機4と連結されている状態で、上記本体第1及び本体第2SW30,31の所定操作により信号送信手段6を介して分離許容信号を副機4に送信し得るものとなされている。すなわち、この信号送信手段6が本願請求項にいう許容信号送信手段に相当する。
【0059】
一方、副機4のCPU43は、上記分離を検知した時点で、この分離前の本体機3から受信した信号の中に、分離許容信号が含まれていたか否かを判別しうるように構成されている。そして、この分離許容信号が含まれていたと判別した場合には、副機4の全機能を維持し、または一部機能を制限する制限指令信号が含まれていた場合には、副機4のその制限指令信号によって特定される機能を制限するものとなされている。すなわち、分離許容信号を受信していた場合には副機4によって全ての車載ユニットを遠隔操作することができ、または分離許容信号に一部制限指令信号が含まれていた場合には、その制限指令信号によって特定された車載ユニットの遠隔操作だけが制限されるものとなされている。
【0060】
一方、分離許容信号が含まれていなかった場合には、副機4のCPU43によって副機4の全機能が制限されるものとなされている。すなわち、副機4のCPU43は、本体機3から分離許容信号を受信することなく、副機4が本体機3から分離された場合には、副機4によって全ての車載ユニットD,Iを遠隔操作することができないものとなされている。なお、分離許容信号が含まれていなかった場合に、本第2実施形態のように副機4の全機能が制限されるものでなくても、副機4の一部機能を制限するものであっても良く、この場合、副機4の制限される機能は予め本体第1及び第2SW30,31操作により特定し得るように本体機3と副機4のCPU33,43を構成しても良い。
【0061】
本体機3から副機4へ分離許容信号を送信するには、例えば本体機3の本体第1SW30または本第2SW31あるいはその両方を所定時間押圧することにより送信される。また、本体第1SW30と本体第2SW31の所定の組み合わせにより分離許容信号を送信するものとしても良い。
【0062】
一方、副機4の機能を一部制限する場合には、上記第1実施形態と同様に、制限指令信号を送信した後、所定時間内に分離許容信号が送信されて分離された場合にその制限指令信号により特定された車載ユニットD,Iの副機4による遠隔操作を制限するように副機4のCPU43が構成されている。なお、この一部制限する場合について、例えば上記分離許容信号において、分離時に押圧されている本体側のSW30,31によっていずれの機能を制限するか予め定めておき、その分離許容信号の送信と共に一部制限指令信号を送信するものであっても良い。
【0063】
次に、この第2実施形態において、上記第1実施形態と特に異なる副機4の制御動作を、図6に示すフローチャートの基づいて説明する。
【0064】
制御動作がスタートすると、ステップS21において、副機4の本体機3からの分離を検知する。すなわち、信号送信手段6を介して常時または所定時間間隔で送信されるID信号信号の送信が途絶えたとき、または所定時間経過してもID信号を受信していない場合に、副機4の分離が検知される。そして、ステップS22において、分離検知前の所定時間内に副機4が受信した信号の中に分離許容信号が含まれているか否かを判定する。このステップS22において分離検知前所定時間内に分離許容信号を受信していないと判断した場合には、ステップS23において副機4の全機能を制限する、すなわち副機4による全ての車載ユニットD,Iの遠隔操作が制限される。
【0065】
一方、ステップS22においてYES、すなわち分離前の所定時間内に分離許容信号を受信していると判断した場合には、ステップS24において、分離許容信号受信前の所定時間内にあるいは分離許容信号と共にまたはこれと前後して一部制限信号を受信したか否かを判定する。このステップS24において、一部制限指令信号を受信していると判断した場合には、ステップS25において、その一部制限指令信号によって特定された副機4の所定の機能が制限される。つまり、一部制限指令信号によって特定された車載ユニットD,Iを、副機4によっては遠隔操作することができないように、副機4が設定される。
【0066】
上記ステップS24において、NO、すなわち分離許容信号を受信しているが一部制限指令信号を受信していないと判断した場合には、ステップS26において副機4の全機能が維持される。すなわち、副機4によって全ての車載ユニットD,Iを遠隔操作することができる。
【0067】
上記第2実施形態に係る車両用遠隔操作装置によれば、不測に、すなわち携帯用通信機1を所持する乗員の意思に基づかず、本体機3と副機4とが分離されても副機4に制限が付されるように構成されているので、例えばその副機4に基づく車載ユニットD,Iの遠隔操作を全面的に禁止することにより、その取得者による副機4の自由な使用が阻害され、防犯性が向上する。
(第3実施形態)
図7は、本発明にかかる車両用遠隔操作装置の第3の実施形態を示す。この車両用遠隔装置は、本体機3とこの本体機3に連結部5を介して着脱可能に連結された副機4とを備え、副機4による車載ユニットD,Iの遠隔操作が、本体機3の位置関係によって決定されるように構成されている。
【0068】
すなわち、この第3実施形態に係る車両用遠隔操作装置は、本体機3が、図5に示すような車両(または車両の一部を含む)所定のエリアE内に、位置している場合にのみ、副機4による車載ユニットD,Iの遠隔操作を許容する一方、本体機3が上記所定のエリアE外に出ると、副機4による車載ユニットの遠隔操作が禁止されるように構成されている。
【0069】
なお、上記第1実施形態と同一の構成である場合には、図7において同一符号を付してその説明を省略する。
【0070】
この第3実施形態において、第1実施形態と異なる点は、携帯用通信機1と車載通信機2との間で交信され、その位置関係を判別する点にある。
【0071】
携帯用通信機1において、図7に示すように、本体機3は、図5に示す所定エリアE内に位置する場合に車載通信機2からの呼出信号を受信する本体側受信部35を有すると共に、この呼出信号に対して本体側送信部34から応答信号を送信するように構成される一方、副機4は、車載通信機2からの制限指令信号または制限解除指令信号を受信する副機側受信部45を有すると共に、これらの車載通信機2からの制限指令信号や制限解除指令信号によっても、副機4に基づく車載ユニットD,Iの遠隔操作を制限またはその制限を解除し得るように構成されている。
【0072】
すなわち、上記本体機3において、本体側受信部35は、1本ないし複数本の受信アンテナ35aを有し、この受信アンテナ35aにより車載通信機2から送信された呼出信号を受信するものとなされている。該受信アンテナ35aから受信された呼出信号は、電気回路を介して本体機3のCPU36に送信されるものとなされている。この本体機3のCPU36は、上記第1実施形態におけるCPU33の機能に加え、上記呼出信号に応じて応答信号を本体側送信部34から車載通信機2に送信するものとなされている。
【0073】
一方、副機4において、副機側受信部45は、1本ないし複数本の受信アンテナ45aを有し、車載通信機2から送信された制限指令信号またはその制限を解除する制限解除指令信号をこの受信アンテナ45aにより受信するものとなされている。該受信アンテナ45aから受信された指令信号は、電気回路を介して副機4のCPU46に送信されるものとなされている。この副機4のCPU46は上記第1実施形態におけるCPU43の機能に加え、車載通信機2から送信された指令信号によっても副機4の機能を制限し、またその制限を解除し得るように構成されている。
【0074】
一方、車載通信機2は、上記呼出信号や上記制限指令信号、制限解除指令信号を送信する車載側送信部25を有すると共に、上記車載側受信部20において本体機3から送信された応答信号を受信してこの応答信号に応じて後述するような制御を実行し得るようにユニット制御手段26が構成されている。
【0075】
ユニット制御手段26は、車載側送信部25から呼出信号を送信して、この呼出信号に応じて本体機3から応答信号を受信するか否かによって、本体機3が図5に示すような所定のエリアE内に位置するか否かを判定するように構成されている。すなわち、この車載通信機2の車載側送信部25から送信される呼出信号は、所定のエリアE内で受信されるように設定されており、このエリアEは車載側送信部25の設定により任意に広狭し得るものとなされている。そして、このユニット制御手段26は、本体機3が所定のエリアE内に位置する場合には、車載側送信部25より副機4に制限解除指令信号を送信するように構成されている一方、本体機3が所定のエリアE内に位置しない場合、すなわち本体機3が所定のエリアE外に位置する場合には、車載側送信部25より副機4に制限指令信号を送信するように構成されている。その他の構成は、上記第1実施形態のユニット制御手段21と同様に構成されている。
【0076】
車載側送信部25は、1本ないし複数本の送信アンテナ25aを有し、上記ユニット制御手段26より出力された制限指令信号または制限解除信号が電気回路を介して送信されてこの車載側送信部25から上記副機側受信部45に送信されるものとなされている。
【0077】
次に、上記本体機3、車載通信機2及び副機4において実行される制御動作を、図8(イ)ないし(ロ)に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0078】
まず、本体機3における制御動作を、図8(イ)に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0079】
制御動作がスタートすると、ステップS31において、本体側受信部35において車載通信機2から呼出信号を受信したか否かを判定する。その結果、NO、すなわち呼出信号を受信していないと判断した場合には、ステップS32に移行することなく、そのままリターンする。一方、YES、すなわち呼出信号を受信したと判断した場合には、ステップS32において、本体側送信部34から車載通信機2に対して応答信号を送信する。
【0080】
次に、車載通信機2における制御動作を図8(ロ)に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0081】
制御動作がスタートすると、ステップS41において、車載側送信部25から本体機3に対して呼出信号を送信する。そして、ステップS42において、上記呼出信号に基づく応答信号を車載側受信部20により受信したか否かを判定する。このステップS42における結果が、NO、すなわち車載側受信部20が本体機3からの応答信号を受信していないと判断した場合には、ステップS43において、車載側送信部25から副機4に対して制限指令信号を送信して、その後リターンする。
【0082】
一方、ステップS42において、YES、すなわち車載側受信部20が本体機3からの応答信号を受信したと判断した場合には、ステップS44において、車載側送信部25から副機4に対して制限解除指令信号を送信して、その後リターンする。
【0083】
ここで、上記制限指令信号、制限解除指令信号とは、上記第1実施形態において本体機3から副機4に対して信号送信手段6を介して送信される制限指令信号や制限解除指令信号と同様の信号であり、制限指令信号によって副機4による全てまたは一部の車載ユニットの遠隔操作が制限される一方、制限解除指令信号によって、上記制限指令信号によって遠隔操作が制限されている車載ユニットの制限が解除されるものとなされている。
【0084】
続いて、副機4における制御動作を図8(ハ)に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0085】
制御動作がスタートすると、ステップS51において、副機側受信部45において指令信号が受信される。そして、ステップS52において、副機側受信部45が受信した指令信号が制限指令信号か否かを判定する。この判定により、制限指令信号であると判断した場合には、ステップS53において、副機4による全機能を制限する。すなわち、副機4に基づくユニット制御手段26による全ての車載ユニットD,Iの制御が制限される。
【0086】
一方、ステップS52において、副機側受信部45が受信した指令信号が制限指令信号でないと判定した場合には、ステップS54において、上記副機側受信部45が受信した指令信号が制限解除指令信号であるか否かを判定する。この判定により、制限解除指令信号であると判断した場合には、ステップS55において、副機4に課されている機能の制限を解除する。なお、図示していないが、副機4において何らの制限も課されていない場合には、ステップS55をスキップしてそのままリターンする。
【0087】
次に、ステップS54において、副機側受信部45が受信した指令信号が制限解除指令信号でないと判断した場合には、ステップS55に移行することなく、そのままリターンする。
【0088】
この第3実施形態に係る車両用遠隔操作装置によれば、本体機3が図5に示すような所定のエリアE内に位置する場合には、副機4によって自由に自動車へアクセスすることができるが、本体機3が上記所定のエリE外に位置する場合には、副機4によって自由に自動車へアクセスすることができず、従って副機4を所持する乗員等の行動を本体機3を所持する乗員によって監視することができる。例えば、本体機3が親に所持される一方、副機4を子供に所持させた場合には、親の監視下においては子供は自由に自動車にアクセスすることができるが、親の監視を離れた場合には、自由な自動車へのアクセスを制限して、その安全性を向上させることができる。
【0089】
上記第3実施形態では、副機4に副機側受信部45を設け、ユニット制御手段26から車載側送信部25を介して送信された各指令信号を受信して、この指令信号に基づいて各機能を制限するように設定されているが、副機側受信部45を省略して、ユニット制御手段26において副機4に基づく車載ユニットの遠隔操作を制限するものとしても良い。
【0090】
また、上記第3実施形態において、副機4に音声発生手段を設け、車載通信機2のユニット制御手段26からの要求に応じてこの音声発生手段から音声を発生させるように構成しても良い。このように構成した場合には、例えば副機4を所定エリアE内で紛失した場合に、副機4から発せられた音声によってその捜索が容易になるという利点がある。
【0091】
なお、以上にこの発明に係る車両用遠隔操作装置の実施形態について説明したが、この発明に係る車両用遠隔操作装置は、上記第1ないし第3実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨に反しない範囲で種々の変更が可能である。
【0092】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、携帯用通信機と、該携帯用通信機からの無線信号を受信する車載通信機とを備え、該車載通信機に設けられたユニット制御手段が上記携帯用通信機からの無線信号に基づいて所定の車載ユニットを制御する車両用遠隔操作装置であって、上記携帯用通信機は、本体機と副機とを有し、該本体機と副機とは、共に、上記車載通信機に無線信号を送信する送信部を有し、上記ユニット制御手段は、上記本体機と副機のいずれの無線信号に基づいても上記所定の車載ユニットを制御し得るように構成されている一方、上記副機は、上記本体機に連結部を介して着脱可能に連結されているので、本体機と副機を必要に応じて分離して、一方を乗員が所持して他方を例えば他人に預けることができ、その取り扱いが便利になる。しかも、本体機と副機とは、連結部を介して一体的に連結されているので、嵩張らず両者の位置関係も変化しないことからその持ち運びが便利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用遠隔操作装置の第1実施形態を示すブロック図である。
【図2】携帯用通信機の構成を示す概要図である。
【図3】本体機の制御動作を示すフローチャートである。
【図4】副機の制御動作を示すフローチャートである。
【図5】携帯用通信機(本体機または副機)を操作するための所定のエリアを示す説明図である。
【図6】本発明に係る車両用遠隔操作装置の第2実施形態における制御動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る車両用遠隔操作装置の第3実施形態を示すブロック図である。
【図8】第3実施形態における制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯用通信機
2 車載通信機
3 本体機
4 副機
5 連結部
6 信号送信手段
21 ユニット制御手段
34 本体側送信部
44 携帯側送信部
Claims (6)
- 携帯用通信機と、該携帯用通信機からの無線信号を受信する車載通信機とを備え、該車載通信機に設けられたユニット制御手段が上記携帯用通信機からの無線信号に基づいて所定の車載ユニットを制御する車両用遠隔操作装置であって、
上記携帯用通信機は、本体機と副機とを有し、
該本体機と副機とは、共に、上記車載通信機に無線信号を送信する送信部を有し、
上記ユニット制御手段は、上記本体機と副機のいずれの無線信号に基づいても上記所定の車載ユニットを制御し得るように構成されている一方、
上記副機は、上記本体機に連結部を介して着脱可能に連結されていることを特徴とする車両用遠隔操作装置。 - 請求項1記載の車両用遠隔操作装置において、上記ユニット制御手段は、上記携帯用通信機からの無線信号に基づいて複数の車載ユニットを制御し得るように構成され、
上記副機の無線信号に基づいて上記ユニット制御手段が制御する車載ユニットと、上記本体機の無線信号に基づいて上記ユニット制御手段が制御する車載ユニットとが、その一部または全部において異なるように構成されていることを特徴とする車両用遠隔操作装置。 - 請求項2記載の車両用遠隔操作装置において、上記本体機と副機との間に、上記本体機から上記副機に対して指令信号を送信する指令送信手段を有する一方、
上記副機は、上記指令信号の受信によってその副機に基づくユニット制御手段による上記車載ユニットの制御がその一部または全部において制限されるように構成されていることを特徴とする車両用遠隔操作装置。 - 請求項2または請求項3記載の車両用遠隔操作装置において、上記本体機と副機との間に、分離許容信号を送信する許容信号送信手段を有し、
該分離許容信号が送信されていない状態で上記副機を上記本体機から分離した場合には、上記副機に基づくユニット制御手段による上記車載ユニットの制御がその一部または全部において制限されるように構成されていることを特徴とする車両用遠隔操作装置。 - 請求項3または請求項4記載の車両用遠隔操作装置において、上記ユニット制御手段による制御が制限される上記車載ユニットとして、トランクリッドをロックまたはアンロックするトランクリッドロックユニットを少なくとも有し、上記副機に基づくトランクリッドロックユニットの制御が制限可能に構成されていることを特徴とする車両用遠隔操作装置。
- 請求項3または請求項4記載の車両用遠隔操作装置において、上記ユニット制御手段により制御が制限される上記車載ユニットとして、イグニッションスイッチをロックまたはアンロックするイグニッションスイッチユニットを少なくとも有し、上記副機に基づくイグニッションスイッチユニットの制御が制限可能に構成されていることを特徴とする車両用遠隔操作装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007023686A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Toyota Motor Corp | 解錠制御装置 |
JP2008008111A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Denso Corp | 車載機器遠隔制御システム |
JP2015031072A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | 株式会社東海理化電機製作所 | キー使用可否切替システム |
-
2002
- 2002-08-06 JP JP2002229151A patent/JP2004068419A/ja not_active Withdrawn
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