JP2004067681A - 皮膚神経過敏性を評価する非治療的方法とその方法を実施するためのキット並びにキットの使用 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】個人の皮膚の神経過敏性のレベルを評価する非治療的方法において、生理的に許容可能なビヒクルと末梢神経系刺激剤を含有する組成物を個人の皮膚領域に塗布し、個人が不快な感覚を感知するか知覚するかどうかを記録し、それから、個人の皮膚の神経過敏性、有利には皮膚反応性又は過敏性に関する情報を推論するものであり、上記刺激剤の濃度は組成物の全重量に対して1x10−6から5x10−4重量%の間とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ある皮膚領域に末梢神経系刺激剤を塗布することによって個人における皮膚の神経過敏性(neurosensitivity)のレベル及び/又は神経感覚皮膚反応性の状態を評価することを可能にする非治療的方法に関し、該方法は皮膚のタイプに無関係に使用者に受け入れられる快適で安全な条件下で実施される。
【0002】
消費者は、自分の皮膚タイプとその特定の必要性に対して正確な知識を持っていないので、化粧品又はスキンケア製品について必ずしも最善の選択をするものではないことは経験が示している。これは、自己評価の能力が非常に制限されている敏感肌と呼ばれるものの場合は特にしかりである。
従って、皮膚神経過敏性のレベルに対する知識がより深まると、自分に適した製品を選択するように消費者を導くことができ、あるいは目的とされ、あるいはパーソナル化さえもされた製品を調製する際に処方者を導くことができるので、皮膚神経過敏性のレベルを決定できるようにすることは必要である。
【0003】
ある人々は皮膚神経過敏性のレベルが非常に低く、皮膚神経過敏性のレベルがより高い他の人々よりもより強く刺激物質又は環境因子(汚染、日光、海水、乾燥した寒さ)に反応することが知られている;これは特に敏感肌又は過敏性肌を持っていると言われる人の場合である。
皮膚神経過敏性、特に敏感肌又は過敏性肌(reactive skin)は、病理的な状態ではなく、皮膚の体質(constitutional)状態を表すパラメータに相当する。皮膚神経過敏性は、例えば脂性の皮膚又は乾燥肌(dryness)と同じように皮膚の体質的状態である。敏感肌は非免疫的機構によって作用する様々な因子に過敏である皮膚として定義される。この過敏性(hyperreactivity)は、通常はよく寛容される刺激に対する皮膚の耐性の許容限界(threshold)の低下と考えることができる。これらの刺激は由来が外因性であり、性質が物理的又は化学的である。消費者の言葉では、「敏感肌」と「過敏性肌」という用語は事実上均等であり、同義語であると考えられている;従って、敏感肌又は過敏性肌にこれを区別しないで言及することが可能である。
【0004】
敏感肌に関する最初の刊行物が出てから数十年は、大多数の筆者が同意する点はこの症候の信憑性である。皮膚科の著作物では「敏感肌」又は任意の等価な臨床上の症候には言及されず、このことの美容的性質を明確に示している点は興味深い。この点が皮膚科学界という大きな分野でこの症候に対する理解が欠落している原因になっている。
欧州と合衆国で実施された疫学的研究では等価な頻度が見出された。およそ半分の女性と三分の一の男性が、自分は敏感肌であると述べている;10%の女性と6%の男性が、自分は高度の敏感肌であると述べている。年齢が高くなると、敏感肌の頻度は減少する傾向にある。女性の間で敏感肌がより多くなる点は、敏感肌に関する研究の大多数が女性に向けられている理由を説明している。
【0005】
敏感肌を持つ個人は先ず第一に皮膚の不快の徴候を訴える。この「皮膚の不快さ」はヒリヒリとする(hotness)感覚、刺すような(stinging)感覚、チクチクとする(pins and needles)感覚又は掻痒感(itching)である神経知覚の徴候に顕れる。事例のまさに大部分においてこれらの徴候は厳密に顔に局在化している。しかし、およそ25%の男性と女性が過敏な頭皮について不平を言っている。ある個人では、敏感な過敏が身体の他の領域にまで拡がる場合があるが、常に顔への攻撃を伴い、それが優勢になっている。
【0006】
これらの徴候の始まりは多くのタイプの要因によって引き起こされる。関連する要因は環境的なもの(気温変化、熱、寒さ、風、日光、大気汚染等)であり得、あるいはある種の局所的製品、(高濃度のカルシウムを含む)「硬水」の塗布に関連し、あるいは内的要因(情緒的要因、月経周期、食事要因等々)もありうる。
「アレルギー性皮膚」と「敏感肌」の間でなおも存在する混乱を説明するには「敏感(sensitive)」という用語と「感作(sensitization)」という用語間の語源上の関係を明確に考慮に入れなければならない。実際、早くは1962年に、H.Thiers(Peau sinsible (敏感肌), Thiers Hed. Les Cosmetiques, 2版, Paris: Masson, 1986: 266−8)が、敏感肌は免疫的な症状には関連していないことを強調した。
本出願人は症状の強さと過敏性の要因が被験者によって変わり、多くの臨床形態を記述できることを示した。
【0007】
高度に敏感な肌
これらはおよそ10%の女性と6%の男性に関係する。これらの高度に敏感な肌は、局所的製品と環境因子の両方に対し、またストレスや疲労状態のような内的要因に対する顔の皮膚の非常に高い過敏性に表れる。高度に敏感な肌には、乾燥肌と脂性肌の双方に出くわす。
これらの高度に敏感な肌は、数日の期間かあるいは数週間にさえわたりうる危険な状態を呈するおそれがある。これらの危険な期間中、皮膚の過敏性は極端であり、皮膚は、正常な期間では通常は十分に耐性がある製品の塗布を含む任意の皮膚上(epicutaneous)への塗布に対して耐性が無くなる。この極端な皮膚の不耐性の状態、又は「化粧かぶれ状態(status cosmeticus)」は、製品が皮膚に塗布されると直ぐに紅斑を伴うあらゆる不快な徴候の出現として顕れる。これらの皮膚の不耐性の状態は患者と皮膚科医を非常に困惑させることがよくある。
【0008】
環境的な敏感肌
およそ15から20%の女性は熱又は気温の急激な変化のような環境的要因に主として反応する敏感肌を示す。このタイプの敏感肌を持つ女性はしばしば肌が白っぽい(porcelain)外観を持ち、日光に対する不耐性をしばしば訴える;しかし、彼女たちの顔色はかなり白い(light)が、紫外線に対する過敏性よりも熱に対する過敏性がより問題であるようである。直ぐに赤くなる皮膚と乾燥肌が最も頻繁に遭遇するのはこれらの敏感肌である。
【0009】
化粧品に対する敏感肌
およそ25%の女性が皮膚上への塗布に対して主として反応する敏感肌を示す。ここでの惹起因子は、主として、これらの人においては耐性が乏しい活性成分を含む製品の塗布である。この不耐性、つまりしばしば(いつもではない)赤みを伴う皮膚の不快な感覚の源はアレルギー機構の範囲内に入るものではないことを指摘することは重要である。皮膚の不快な感覚の状況の出現は、製品の塗布の後、即座に又は数分以内に起こり、最初の塗布からすぐにそのようになる。この状態はまた「化粧かぶれ状態」の極端な不耐性の状態とは全く異なるもので、ここでの不耐性は単一の製品又は直ぐに特定できる少数の製品に限られていることは強調されるべきである。
【0010】
刺激剤を用いて皮膚過敏性を評価する技術は既に知られている。
文献 J. Soc. Cosmet. Chem., 1977, 28: 197−209においてFrosch P.J., Kligman A.M.が記載した乳酸テスト又は刺痛テスト(stinging test)を挙げることができる。このテストは、鼻オトガイ溝(nasogenial sulcus)について実施されるもので、10%の乳酸溶液の塗布後に出現する刺す痛みを定量することからなる。現在最も一般的に用いられているプロトコールは5分の間、0から3のスケールで毎分刺す痛みを、ビヒクル溶液が塗布されるコントロールとなる反対側を参照して、評価することからなる。最終のスコアは次の通りである:(乳酸側のスコアの合計−コントロール側のスコアの合計)。しかし、このテストの診断上の特徴は、必ずしも「刺すもの(stingers)」が敏感肌を持つ人ではないので、一般には一致しない(文献 Contact Dermatitis, 1998, 38: 311−315を参照)。
【0011】
更に、文献EP0680749A2はカプサイシンの皮膚への塗布によって誘発される神経感覚反応によって敏感肌を持つ人々を特徴づけるためのカプサイシンでのテストを記載している。敏感肌を持つ人は、実際、カプサイシンクリームの塗布後に非敏感肌の人におけるよりも大なる皮膚の不快な感覚のレベルを示す。このテストは、7.5x10−2%のカプサイシンを含む0.05mlのクリームを約4cm2の皮膚に塗布し、刺すような感覚、ヒリヒリする感覚(burning)及び痒みのような、この塗布によって引き起こされる主観的な徴候の出現を記録することからなる。乳酸テストと比較すると、このテストは敏感肌の診断に対して予測的な性格を持っている。このテストは敏感肌の診断を確かに改善するものであるが、尚、欠点を有している。しかして、このテストは、実施に長い時間がかかり(およそ30分)、単に、自分の敏感肌の自己診断のためには消費者が実用することができない。更に、EP0680749A2に記載されたテストは、その量が1mlのシリンジを用いて定量されなければならないクリームを用い、皮膚の非常に正確な領域にクリームを塗布しなければならない。実際、このテストの実際的な遂行には、人に対してテストを実施するための経験のある技術者の存在が必要となる。従って、EP0680749A2のテストのプロトコールは熟練していない人では実施が困難で、よって消費者が自己診断に使用するのには特に適していない。
【0012】
同様に、感覚の自己知覚に関する応答性とカプサイシンの感知の許容限界の間の相関付けを可能にする方法が知られている(B.G. Greene等, J. Soc. Cosmet.Chem., 43, 131−147, 1992)。この方法では、試験される被験者は知覚した皮膚感覚を、質問票に与えられる仮想的な皮膚刺激に従って自分が知覚する感覚のスケール(感覚なし、辛うじて感知可能、僅か、中程度、強い、非常に強い、想像できる最も強い感覚)にあてがう。実験は、試験を受けている被験者が中程度か強い感覚を感じるまでカプサイシンの量を増加させるという繰り返しの塗布によって同じ被験者に対して続けられる。
前腕へのカプサイシンの水性−アルコール性溶液の局所塗布によって誘発される感覚の性質と強さを研究している文献 Chemical Senses, 1383), 367−384, 1988をまた挙げることができる。この研究の目的は被験者に増加した濃度のカプサイシンを塗布することによってカプサイシンに対する過敏性の全体的レベルを決定することである(単一の濃度が一日あたり試験される)。記載された方法は0.05%の最初のカプサイシン濃度を塗布することを必須に含む。
【0013】
しかしながら、先行技術の方法の実施は、敏感肌のための製品の中心的ターゲットである、低レベルの皮膚神経過敏性を持つ人々では不適切である。これは、これらの方法では、使用される刺激剤(カプサイシン)の濃度が、しばしば不耐性である痛みの感覚及び/又は刺激の反応をそのような人に直ぐに引き起こすためである。これは、自分が体質的に特に低い皮膚の神経過敏性の許容限界を示すことに気がついていない個人の場合には特にしかりである。
本発明は個人の皮膚の神経過敏性のレベル、特に皮膚反応性又は敏感肌の状態を評価するために公衆及び専門家が利用できる方法と装置の多様性を更に増大させ、上記方法を十分に簡単で迅速に実施できるようにし、また大きな規模での使用を可能にすることを目的とする。
【0014】
しかして、本出願人は、驚いたことにまた予期しないことに、皮膚の神経過敏性、特に皮膚の反応性又は敏感肌の状態を評価するための新規な非治療的方法を発見した。その評価方法は、
(i)ある濃度の末梢神経系刺激剤を含むビヒクルの皮膚への単回の局所的塗布によって、個人によって知覚されうる不快な感覚の強さに応じた(不快な感覚の強さの関数として)個人の皮膚反応性又は過敏性に関する情報を推論するか;
(ii)あるいは、僅かであっても被験者が感覚を知覚するまで、あるいは如何なる感覚も誘発しない最大濃度が塗布されるまでで、痛みが現れるより十分前のこの段階で試験が終わりに達するまで、末梢神経系刺激剤の濃度を増加させることを含むビヒクルの連続的塗布によって、
実施される。
【0015】
従って、本発明の方法は、如何なるタイプの個人によっても許容される快適な条件下で、実施中に如何なる痛みも知覚されず、副作用を生じないで実施されるので、化粧品診断ツールと適合性がある。更に、(i)による本発明の方法は、既知の従来の試験方法よりも実施が容易で、識別性がよく、より正確であり、敏感肌又は過敏性肌を持つ人々の特定を改善することを可能にする。本発明による方法は消費者が自己診断を行うために使用するのに特に適している。
【0016】
本発明は、特に、個人の皮膚神経過敏性のレベルを評価する非治療的方法であって、
1)生理的に許容可能なビヒクルと末梢神経系刺激剤を含有する組成物を上記個人の皮膚領域に塗布し、該刺激剤の濃度は組成物の全重量に対して1x10−6から5x10−4重量%の間であり;
2)個人が不快な感覚を感知するか知覚するかどうかを記録し、それから、個人の皮膚神経過敏性、有利には皮膚反応性又は過敏性に関する情報を推論する、
ことを含む方法を提供する。
第一の好適な実施態様では、本発明は、敏感肌を持つ人を特定する非治療的方法であって、
1)カプサイシノイド及びカラシ油から選択される薬剤を、1x10−6から5x10−4%、有利には5x10−5から5x10−4%、好ましくは1x10−4%の濃度の、水性又は水性−アルコール性溶液、有利には水中に1から50%、有利には5から20%のエタノール、好ましくは10%のエタノールを含む、水性−エタノール性溶液を、個人の皮膚領域、有利には腕の湾曲部、耳たぶ又は耳介の後面又は顔、特に鼻翼又は鼻オトガイ溝(nasogenial sulcus)に塗布し;
2)上記個人によって知覚され得る不快な感覚の強さの関数として上記個人の皮膚反応性又は過敏性に関する情報を推論する、
ことを含む方法を提供する。
【0017】
有利には、本発明の第一実施態様では、工程1)は1から3回の溶液の塗布、好ましくは3回の塗布を含む。
水性−アルコール性カプサイシン溶液は、特に綿棒、又は4つに折りたたまれたコットン片(メークアップ除去のための円形のタイプのもの)を用いて、単回使用アプリケータ具によって塗布される。
与えられるパーセントは組成物の全重量に対する重量パーセントに相当する。
【0018】
有利には、第一実施態様の方法の工程1)の前に、0)2から10重量%の間、好ましくは10%の濃度の乳酸溶液を、個人の皮膚領域、有利には腕の湾曲部、耳たぶ又は耳介の後面又は顔、特に鼻翼又は鼻オトガイ溝に塗布することからなる工程が、実施される。
従って、敏感肌を持つ人を同定する好適な非治療的方法は、
0)2から10重量%の間、好ましくは10%の濃度の乳酸溶液を、個人の皮膚領域、有利には腕の湾曲部、耳たぶ又は耳介の後面又は顔、特に鼻翼又は鼻オトガイ溝に塗布し;ついで
1)カプサイシノイド及びカラシ油から選択される薬剤を、1x10−6から5x10−4%、有利には5x10−5から5x10−4%、好ましくは1x10−4%の濃度の、水性又は水性−アルコール性溶液、有利には水中に1から50%、有利には5から20%のエタノール、好ましくは10%のエタノールを含む、水性−エタノール性溶液を、個人の皮膚領域、有利には腕の湾曲部、耳たぶ又は耳介の後面又は顔、特に鼻翼又は鼻オトガイ溝に塗布し;
2)上記個人によって知覚され得る不快な感覚の強さの関数として上記個人の皮膚反応性又は過敏性に関する情報を推論する、
ことを含む。有利には、工程0)は1から10回の乳酸溶液の塗布、好ましくは10回の塗布を含む。
有利には、工程1)は1から3回の薬剤の塗布、好ましくは3回の塗布を含む。
【0019】
上述の二つの方法は、敏感肌又は過敏性肌の存在の簡単な診断を可能にするための十分に正確で迅速な情報を得ることができるようにしながら、工業的に許容できるコストで簡単にかつ迅速に実施することができるという利点を持つ。
更に、これら上述の方法の両方とも個人における皮膚の反応性又は敏感肌の状態の診断を可能にし、カプサイシンだけの溶液を用いるか、乳酸溶液を用いた後にカプサイシンの溶液を用いるかだけで互いに異なる:最初の方法は使用がより簡単で、第二の方法はより識別性があり正確である。
【0020】
第二の好適な実施態様では、本発明は、
1)生理的に許容可能なビヒクルと末梢神経系刺激剤を含有する第一組成物を上記個人の皮膚領域に塗布し、該刺激剤の濃度は1x10−6から1x10−4重量%の間であり;
2a)個人が不快な感覚を感知するかどうかを記録し、
2b)感覚が個人によって感知されない場合は、より高い濃度の同じ刺激剤を含む組成物を用いて、個人が不快な感覚を感知するまで、又は最大濃度値の上記刺激剤を含む組成物が塗布されるまで、1)及び2a)の工程を繰り返し;
2c)塗布される最後の濃度から、個人の皮膚の神経過敏性に関する情報を推論する、
ことを含む、個人の皮膚の神経過敏性のレベルを評価する非治療的方法を提供する。
有利には、本発明のこの第二の実施態様では、工程2b)において塗布される組成物中の刺激剤の濃度は、その塗布により個人に痛みのある不快な感覚が生じることがないようなものである。好ましくは、工程2b)において塗布される組成物中の刺激剤の濃度は、1.5から10の間の倍数(係数)、好ましくは2と5の間の倍数で、有利には10の平方根の倍数で増加する。
【0021】
本発明の第二実施態様の方法では、塗布できる末梢神経系刺激剤の最大濃度の値は1x10−2重量%である。
本発明においては、組成物が連続して塗布される場合、実質的に同じ容量又は同じ量の上記組成物が実質的に同じ皮膚領域に塗布されるものと理解される。
生理的に許容可能なビヒクルは、皮膚、粘膜、爪及び毛髪に対して適合性のあるビヒクルである。更に、このビヒクルは末梢神経系刺激剤の塗布に適しており、このビヒクル自体が末梢神経系刺激剤となることなく皮膚への局所的塗布後に上記刺激剤の即座のバイオアベイラビリティが許容される。
【0022】
本発明に係るビヒクルは、当業者によく知られている製薬形態に相当する。これらのビヒクルは局所的塗布のために通常使用される任意の製薬形態で存在しうる:それらは特に、水性、水性−アルコール性又は油性溶液、ローション又はセラムタイプの分散液、無水又は親油性ゲル;水性相に脂肪相を分散させるか(O/W)又は逆の分散(W/O)によって得られるミルクタイプの液状又は半液状のコンシステンシーのエマルション、柔軟な、半固形、又は固形のコンシステンシーのエマルション又は懸濁体、あるいはマイクロエマルション、マイクロカプセル、微小粒子又はイオン性及び/又は非イオン性タイプの小胞分散体で、有利には溶液、好ましくは50%未満のアルコール含有量の水性アルコール性溶液である。これらの組成物は常法によって調製される。
【0023】
末梢神経系刺激剤は、末端が角質層内に出現する感覚皮膚神経の広がり(deployment)に関連した感覚応答を誘発する薬剤である。末梢神経系刺激剤は、皮膚に局所的に塗布された場合に不快な感覚を誘発しうる物質である。更に、上記薬剤は、皮膚に局所的に塗布された場合にサブスタンスP及び/又はCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の放出を誘導することができる。これらのペプチドはサブスタンスPの場合はモノクローナル抗体との反応によって(Cuello等, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1979; 76: 3532−6に記載された方法に従う)又はサブスタンスP及びCGRPのためのラジオイムノアッセイ法によって(Wallendren等,
Acta Derm. Verereol. 1987; 67: 185−92によって記載された方法)放出され得、この第二の方法は皮膚に特に適している。
【0024】
末梢神経系刺激剤は、有利には、天然及び合成カプサイシノイド、好ましくはカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ジヒドロカプサイシン、有利にはカプサイシン;乳酸、グリコール酸、50%を越える濃度のエタノール、及びカラシ油から選択される。
有利には、塗布される第一組成物の濃度は、1x10−6から1x10−4%の間、より有利には3x10−6から6x10−5%の間;好ましくは3.16x10−5%である。
有利には、本発明に係る皮膚領域は、腕の湾曲部、耳たぶ又は顔、特に鼻翼、鼻オトガイ溝又は上顎の下(lower maxillary)の点である。
【0025】
末梢神経系刺激剤がカプサイシンである場合、好適なビヒクルは、水性−アルコール性溶液、有利には水中に1%から50%、有利には5%から20%、好ましくは8%から15%、より好ましくは10%のエタノールを含む水性−エタノール性溶液である。これらのカプサイシンの水性−エタノール性溶液は1x10−2から1x10−6%の間のカプサイシン濃度に対して経時的に特に安定である。
本発明において、不快な感覚(unattractive sensation)は、刺すような感覚、チクチクする感覚、痒み又は掻痒、ヒリヒリする感覚、突っ張り(pulling)及び/又は任意の他の不具合又は不快感(discomfort)、例えばブロッキング(blocking)感及び/又は振動感(vibrations)を生じる刺激剤によって処理された領域内に知覚される僅かな痛みもない(smallest painless)感覚である。この種の不快な感覚は、1x10−6から1x10−4重量%の間の濃度で末梢神経系刺激剤を含有する組成物の塗布後に個人によって感知可能である。
【0026】
末梢神経系刺激剤を含み、本発明に係る方法において使用される第一組成物の濃度(攻撃濃度と呼ぶ)は、最も高い程度の皮膚の神経過敏性を持つ人においてのみ不快な感覚を誘発するように前もって決定された。この最初の濃度(最適攻撃濃度)は10%のエタノール含有量の水性−エタノール性溶液をビヒクルとして使用して決定した(実施例1)。
【0027】
カプサイシンは末梢神経系刺激剤として使用される基準物質である。カプサイシンは胡椒中の主要な辛味物質である。物質の辛さはスコビルテスト(http://pubs.acs.org/hotartcl/tcaw/00/may/dong.html)によって推定することができる。このテストは、純粋なカプサイシンが、試験された全ての既知の辛味物質のなかで最も高いスコビル評点を持っていることを明らかにしている。従って、他の末梢神経系刺激剤は、痛みの感覚を直ぐには生じないでカプサイシンと同じ攻撃濃度(1x10−6から1x10−4%の間、有利には3x10−6から6x10−5%の間;好ましくは3.16x10−5%)で使用することができることが理解される。
与えられるパーセントは組成物の全重量に対する重量パーセントに相当する。
【0028】
本発明によれば、工程2b)で試験される最終濃度が最大濃度又は上記不快な感覚を生じた濃度に相当し得る。
他の実施態様では、本発明に係る方法は、工程1)の前に、刺激剤を含まないビヒクル含有組成物が皮膚領域へ予め塗布されることを含む。
本発明の他の実施態様では、本方法は、工程1)の前に、刺激剤を含まないビヒクル含有組成物が皮膚領域とその反対側の領域へ予め塗布されることを含む。
【0029】
本発明の好適な一実施態様では、非治療的方法は、次の連続工程を含む:
a1)ビヒクルを含む組成物を皮膚領域に塗布し;
b1)ビヒクルが塗布された皮膚領域に不快な感覚を被験者が知覚したかどうかを記録し;
c1)知覚した場合、試験を停止し;知覚しなかった場合、皮膚領域、好ましくは既にビヒクルが塗布された同じ領域に、1x10−6から1x10−4%の間の濃度で上記刺激剤を含む同じビヒクルを塗布し;
d1)刺激剤を含む組成物が塗布された皮膚領域に不快な感覚を被験者が知覚したかどうかを記録し;
e1)知覚した場合、刺激剤の濃度を記録して試験を停止し;知覚しなかった場合、刺激剤の濃度を、1.5から10の間の倍数で増大させ、c1)からe1)工程をn回(ここで、nは1と10の間)繰り返す。
工程a1)の後で工程b1)の前に、及び/又は工程c1)の後で工程d1)の前に、30から360秒、好ましくは120から200秒、特に180秒の間、待つのが有利である。
【0030】
本発明の他の好適な実施態様では、非治療的方法は、次の連続工程を含む:
a2)ビヒクルを含む組成物を皮膚領域とその反対側の領域に塗布し;
b2)ビヒクルが塗布された顔の領域の少なくとも一方に不快な感覚を被験者が知覚したかどうかを記録し;
c2)知覚した場合、試験を停止し;知覚しなかった場合、皮膚領域に、1x10−6から1x10−4%の間の攻撃濃度で上記刺激剤を含む同じビヒクルを塗布し;反対側の領域に同じビヒクルを塗布し;
d2)反対側の皮膚領域に対して、刺激剤を含むビヒクルが塗布された皮膚領域に判別できる不快な感覚を被験者が知覚したかどうかを記録し;
e2)知覚した場合、刺激剤の濃度を記録して試験を停止し;知覚しなかった場合、刺激剤の濃度を、1.5から10の間の倍数で増大させ、c2)からe2)工程をn回(ここで、nは1と10の間)繰り返す。
工程a2)の後で工程b2)の前に、及び/又は工程c2)の後で工程d2)の前に、30から360秒、好ましくは120から200秒、特に180秒の間、待つのが有利である。
【0031】
本発明によれば、組成物が同じ皮膚領域に連続して塗布される場合、上記皮膚領域は次の塗布前に清浄することができる。
本発明の第二実施態様に係る方法は、皮膚の神経過敏性の度合いを容易に診断することを可能にするために、十分に正確で迅速な情報を得ることを可能にしながら、工業的に許容できるコストで簡単かつ迅速に実施することができるという利点を有する。本発明の第二実施態様に係る方法は、用語の臨床的な意味で、良好な再現性を示すという更なる利点を有する。
【0032】
本発明は更に既に記載した方法の何れか一つを含み、評価される皮膚神経過敏性に応じて化粧品で皮膚を美容トリートメントすることからなる工程を含む、個人の皮膚の美容トリートメント方法を更に提供する。
本発明の意味において「美容」が意味するところを理解するには、化粧品指針(Cosmetics Directive)76/768/EECを参照することができる。「美容トリートメント(cosmetic treatment)」は上記の指針において定義されている化粧製品によるあらゆる非治療的トリートメント(処理)である。
【0033】
本発明は、個人の皮膚の神経過敏性に作用可能な美容トリートメントの効能を決定するための非治療的方法において、上述した方法の何れか一つを含み、評価される皮膚神経過敏性に応じて化粧品で皮膚を美容的にトリートメントし、上述の方法の何れか一つをトリートメントされた皮膚に対して繰り返した後、美容的トリートメントの効果に対する現れ(indication)を、トリートメントの前後の結果の比較から推論することを含む方法を更に提供する。
本発明は、
− 増大する濃度の末梢神経系刺激剤をビヒクルと組み合わせてそれぞれ収容する複数の容器と、
− ビヒクルだけを収容する少なくとも一の容器と、
− 単回アプリケータ(single applicator)システム、好ましくは綿棒、
を具備するキットにおいて、少なくとも一の容器が、組成物の全重量に対して1x10−6から1x10−4重量%の間、有利には3x10−6から6x10−5重量%の間、好ましくは3.16x10−5重量%の濃度の末梢神経系刺激剤を収容していることを特徴とするキットを更に提供する。
キットにおいて、末梢神経系刺激剤とビヒクルは先に記載したものと同じ定義を有する。
【0034】
本発明の意味における容器(container)は、如何なる形態でもよい任意の種類の容器(vessel)である。非限定的な例を挙げると、それはポット、ボトル、フラスコ、サック(sachet)、チューブ又はカプセルでありうる。
有利には、キットは、
− ビヒクル中に、3.16x10−5%(C1)、1x10−4%(C2)、3.16x10−4%(C3)、1x10−3%(C4)、3.16x10−3%(C5)及び1x10−2%(C6)から選択される刺激剤濃度を収容する3ないし6の容器の一又は複数のセット、
− ビヒクルだけを収容する容器、及び
− 綿棒、
を具備し、但し、キットは1x10−6と1x10−4%の間、有利には3x10−6から6x10−5%の間、好ましくは3.16x10−5%の攻撃濃度を持つ少なくとも一の容器を含む。
【0035】
一態様では、キットは、
− ビヒクルに1x10−2%の濃度で刺激剤の原液を収容する容器、
− ビヒクルだけを収容する少なくとも一の容器、
− 少なくとも一の空の容器;
− 上述の選択された溶液C1−6の調製及びボトル詰めのための使用指示書を含む説明書;
を具備し、但し、使用指示書が、1x10−6と1x10−4%の間、有利には3x10−6と6x10−5%の間、好ましくは3.16x10−5%の攻撃濃度を持つ少なくとも一の容器を生産することを含む。
有利には、キットは塗布領域をトリートメントするためのエモリエントクリームを更に含む。
【0036】
有利には、キットは、上述のプロトコールの一つの主要な点を含むキット使用説明書、このようにして評価される使用者の皮膚神経過敏性に応じて、化粧製品の選択及び/又は使用者の美容方法と作用についての推薦について使用者に与えられるアドバイス及び結論のセットを更に含む。
本発明は先に説明した評価方法の任意のものでのキットの使用を更に提供する。
【0037】
次の実施例は本発明を、その範囲を決して限定することなく例証するものである。
実施例1:カプサイシンの水性−アルコール性溶液での、攻撃濃度と最適濃度の決定
この実験の目的は、痛みを誘発しない試験の開始のための最適な初期濃度を設定し、連続工程の数を過剰に増大させないように十分に大きく、魅力的でない感覚を工程nで知覚しなかった場合、濃度n+1で、試験が痛みを生じないように十分に小さい濃度段階を固定することであった。
カプサイシン溶液
カプサイシンは水性−アルコール性溶液(エタノール10%、水90%)の形態で試験した。
実験計画法
− 無作為化対照単盲検試験
− 両方の性の13人の健康な被験者
− 試験した4通りのカプサイシン溶液:3.3x10−5%(C1)、1x10−4%(C2)、3.3x10−4%(C3)、1x10−3%(C4)
【0038】
第1工程:ビヒクルの塗布によって誘発される知覚に志願者を順応させるための、含浸綿棒を用いてのビヒクルの顔の各側の鼻オトガイ溝への同時の塗布。3分の待ち時間。
第2工程:一側へのビヒクルと他側への濃度C1のカプサイシン溶液の塗布。3分後に、被験者が2つの側の間に差異を感じたかを質問する。被験者がカプサイシンを受けた側に不快な感覚を述べる場合、C1を感知許容限界として割り振る。そうでない場合、直ぐに工程3に進む。
第3工程:工程1でビヒクルを受けた側へ溶液C2を、他側へビヒクルを塗布。3分後に、被験者が2つの側の間に差異を感じたかどうかを質問する。被験者がカプサイシンを受けた側に特定の知覚を述べる場合、試験を停止して、C2を感知許容限界として割り振る。そうでない場合、直ぐに工程4に進む。
第4工程:工程2でビヒクルを受けた側へ溶液C3を、他側へビヒクルを塗布。3分後に、被験者が2つの側の間に差異を感じたかどうかを質問する。被験者がカプサイシンを受けた側に特定の知覚を述べる場合、試験を停止して、C3を感知許容限界として割り振る。そうでない場合、直ぐに工程5に進む。
第5段階:工程3でビヒクルを受けた側へ溶液C4を、他側へビヒクルを塗布。3分後に、被験者が2つの側の間に差異を感じたかどうかを質問する。被験者がカプサイシンを受けた側に特定の知覚を述べる場合、C4を感知許容限界として割り振る。そうでない場合、濃度>C4を感知許容限界として割り振る。
試験の時間:最初の説明+それぞれ3から4分の5段階で、最終工程まで続く被験者に対する20から25分の最大の試験時間。
【0039】
結果
試験の評価に関して被験者から収集した情報から、試験は13名の被験者全員に対して全く痛みを伴わず、濃度段階は、被験者がCnで前もって不快な感覚を知覚しなかった場合に濃度Cn+1での痛み感を防止するのに十分に低いことが明らかになった。
結論
よって、この試験の結果は、(10x10−5)1/2%の最適な攻撃濃度と(10)1/2の適切な中間濃度段階を決定することを可能にする。
【0040】
実施例2:敏感肌のレベルの検出のためのキットの実施例、高度の専門家用キット。
装置(図1参照)は、箱B中に次の部材を具備する、およそ250回の使用のための、5つの複数回使用キットを生産できる:
1.このリストのセクション4に記載されるような7本のボトルを上を向けた状態で保持するホルダーP;
2.10%水性−アルコール性溶液Tを含む(例えば300mlの)ボトルF1;
3.10%水性−アルコール性溶液中に1x10−2%のカプサイシン原液を含む(例えば100mlの)ボトルF2;
4.40本の栓をした空のボトルF3(例えば20mlのもの);ボトルF3はこぼれが防止され、綿棒の通過が可能になるように切り取られた中央の発泡体部分3を経由して溶液が抜き出されるときに綿棒で搾り取ることを可能にする第一ストッパー2を収容するように構成された容器4からなり、第一のストッパーに嵌合する標準的なストッパー1を有する;
5.600本の標準的綿棒CT;
6.次のものを含む使用説明書N:
a)溶液C1−C5(3.16x10−5%(C1)、1x10−4%(C2)、3.16x10−4%(C3)、1x10−3%(C4)及び3.16x10−3%(C5))を調製しボトル詰めするための使用説明書で、次の連続工程を含む:
− ボトルF3TにF1の15mlの10%水性−アルコール性溶液を満たす;
− ボトルF3にボトルF2の15mlの溶液を満たす;このボトルをF3C6と番号付けする;
− このボトルF3C6から5mlを取り出し第二のボトルF3C5に移す;F3C5にF1の10mlの水性−アルコール性溶液を加える;
− F3C1−4を得るために上記の工程を繰り返して再現する;
b)綿棒CTと上で調製したボトルF3C1−6及びF3Tを用いて、実施例1のプロトコールを再現する、試験の実施のための使用説明書。ボトルは2回の使用の間4℃で保管され、使用後1週間で破棄されなければならない。
c) 結果の解釈を可能にする校正システム(アトラス)(C1:過剰に敏感な肌;C2:非常に敏感な肌;C3;中程度に敏感な肌;C4:比較的非敏感性の肌;C5:事実上非敏感性の肌;C5を非検出:完全に非敏感性の肌)。
【0041】
実施例3:敏感肌のレベルの検出のためのキットの実施例、施設の専門家用キット。
このキットはおよそ50回の使用が可能で、箱(B)中に次の部材を具備している:
1.このリストのセクション2に記載されるような7本のボトルを上を向けた状態で保持するホルダーP;
2.それぞれ15mlの溶液C1−C5(3.16x10−5%(C1)、1x10−4%(C2)、3.16x10−4%(C3)、1x10−3%(C4)及び3.16x10−3%(C5))を含む20mlの5本のボトルF3と15mlの10%水性−アルコール性溶液Tを含むボトルF3T;これらのボトルは図2に示され、実施例2のセクション4に定義したものに対応する;
3.80本の標準的綿棒CT;
4.次のものを含む使用説明書:
a)綿棒とボトルF3C1−5及びF3Tを用いて実施例1のプロトコールを再現する、試験の実施のための使用説明書;ボトルは2回の使用の間4℃で保管され、使用後1週間で破棄されなければならない。
b) 結果の解釈を可能にする校正システム(アトラス)(C1:過剰に敏感な肌;C2:非常に敏感な肌;C3;中程度に敏感な肌;C4:比較的非敏感性の肌;C5:事実上非敏感性の肌;C5を非検出:完全に非敏感性の肌)。
【0042】
実施例4:敏感肌のレベルの検出のためのキットの実施例、旅行中の専門家用キット。
この単回使用キット(図3参照)は箱B中に次の部材を具備している:
1.次のようにして配されたそれぞれ溶液C1−C3及び図2に示した10%の水性−アルコール性溶液Tを含む4対の単回使用ユニットM1−4及びM’1−4:対T/T(赤ラベル)、T/C1(オレンジラベル)、T/C2(黄ラベル)及びT/C3(緑ラベル)。単回使用ユニット(図4に示す)は棒体14と先端部15によりなるアプリケータシステムと溶液を含む中央収容部13を形成する2つの溶接プラスチックフィルムによって形成された外側包装体12を含む熱成形ユニット(ブリスター)である。着色されていてもよいラベル16は外側部に糊付けされている。その側方部17では、外側包装体は棒状体の遠端部を把持しており、破線18に沿って外側包装体を引き裂いて単回使用ユニットを開放してもその遠端部を介して一体のままである;
2.沈静するエモリエントクリーム(TCE)のチューブ;
3.カバーに印刷された使用説明書Nで、次のものを含むもの:
a)単回使用ユニットM(’)1−4を使用する実施例1のプロトコールを再現する、試験の実施のための説明書。エモリエントクリームは消費者が不快な感覚を記述する試験の後に使用することができる。キットは使用後には廃棄されなければならない。
b) 結果の解釈を可能にする校正システム(アトラス)(C1:過剰に敏感な肌;C2:非常に敏感な肌;C3;中程度に敏感な肌;C3が検出されなかった場合は事実上又は完全に非過敏性の肌)。
【0043】
実施例5:敏感肌のレベルの検出のためのキットの実施例、ホームユーザー用キット。
この単回使用キットは実施例4のものとその機能化原理が同一である。家庭での使用用への転換は、安全性を高めた提供形態によって実現されている。
キットは可撓性があり図5に模式的に示された2つの「小板(platelets)」の形態で提供される。最初の小板P1は4種のコントロール溶液Tを含み、第2の小板P2は4種の溶液T/C1/C2/C3を含む。これらの溶液22の各々は凹部23内に収容され、微小孔性ゲル24がそれらを表面から分離している。保護用紙フィルム24によって運搬における一体性が確保される。
更に、結果の解釈とビヒクルに対するカプサイシン溶液の同定を可能にする校正システム(アトラス)が閉止包装EFに提供されている。
二つの小板P1及びP2は、保護フィルムの除去の後に下顎の何れかの側の2点に対称に接着により取り付けられる。
試験手順は、微小孔性ゲルを取り上げる顔の何れかの側へ2個所の対称な凹部に指で押圧することによって皮膚への接触がなされる以外は、上述したものと同じである。
不快な感覚によって用量がなにも検出されない場合は、被験者は事実上又は完全に非過敏性皮膚を持っていると宣言される。濃度が検出される場合は、閉止された包装EFが開放され、その側が濃度C1−3に対応する場合は、被験者は、それぞれ、過剰に敏感な肌、非常に敏感な肌又は中程度に敏感な肌を持っていると宣言される。
【0044】
実施例6:不快な感覚によって個人により検出される第一組成物の濃度(X)の関数としての個人の皮膚の神経過敏性に関する情報の実施例で、次の対応表によって表すことができる:
1x10−6%<X<1x10−4% :非常に高い神経過敏性
1.5x10−4%<X<0.75x10−3% :中程度に高い神経過敏性
1x10−3%<X<5x10−3% :低い神経過敏性
X>1x10−2% :非常に低い神経過敏性
【0045】
実施例7:150名の女性の皮膚の神経過敏性許容限界を決定するための実施例3のキットの使用
パリ又はその近郊に住む18歳から60歳までの150名の女性の非選択的集団に対して単盲検手順で実施した研究
結果:
図6は検出許容限界の頻度を示す棒グラフである。このグラフは、18歳から60歳までの150名の女性の非選択的集団に多数のレベルの有意に区別される神経過敏性が存在していることを示している。カプサイシンの濃度は倍数3.16だけ離していることに留意されたい。このグラフは二つの異なった集団を明らかにしている:C1、C2又はC3(56%)を検出した被験者は「敏感から非常に敏感」な集団を構成し;C4又はC5を検出したか、如何なる濃度も検出しなかった(44%)被験者は「事実上又は完全に非敏感性」の集団を構成している。(少なくとも30秒続く、カプサイシン塗布側で感知された感覚によって特徴付けられる)検出許容限界のレベルで報告された感覚は非常に様々である(存在、チクチクする感覚、刺すような感覚、ヒリヒリする感覚等々)ことは興味深い。
感覚のキネティクス(発生速度)は150名のうちの74名に対して詳細に調べた。
【表1】
74名の被験者に対して全体の平均をとると、出現前の遅れは79.9秒、つまり1分20秒である。
【0046】
試験に対する良好な耐性
本質的な点は試験の停止のために検出された濃度で被験者が有意な不快な感覚を知覚することができたかどうかを評価することであった。従って、濃度を検出した109名の女性に対して、この感覚の強さを1から5のスケールで評価することが依頼された。2(「僅かであるが知覚できる」;95%)及び3(「中程度にはっきりと知覚できる」;5%)のレベルの感覚だけが報告された。レベル4(「相当」)又は5(「痛い」)の感覚は報告されなかった。
この研究は、攻撃濃度とプラトーがこのパリの集団に対して思慮深く選択されていることを証明している。
【0047】
実施例9:カプサイシン(カプサイシンの水性−エタノール性溶液)の単一濃度の皮膚への局所塗布による敏感肌を持つ人の非治療的特定方法
実験計画法
1)5x10−4%の濃度のカプサイシンの、10%エタノール含有量の水性−エタノール性溶液を鼻オトガイ溝に連続して3回塗布する;
2)溶液が塗布された鼻オトガイ溝に被験者が不快な感覚を知覚したかどうかを、5分間、毎分記録する;
3)0から3のスケールで知覚された各不快な感覚に対してスコアをつける(0:感覚なし;1:非常に僅かな感覚;3:中程度の感覚);
4)5分後にスコアが5以上か又は最初の3分の間に1回の中程度の感覚を知覚した場合は、被験者は敏感肌を持つと宣言する。
【0048】
実施例10:10%乳酸溶液とその次の単一濃度のカプサイシン(カプサイシンの水性−エタノール性溶液)の皮膚への局所塗布による敏感肌を持つ人の非治療的特定方法
実験計画法
a) 10%の濃度の乳酸溶液を鼻オトガイ溝に連続して10回塗布する;
b)溶液が塗布された皮膚領域に被験者が不快な感覚を知覚したかどうかを、5分間、毎分記録する;
c)0から3のスケールで知覚された不快な感覚に対してスコアをつける(0:感覚なし;1:非常に僅かな感覚;3:中程度の感覚);
d)5分後にスコアが5以上か又は最初の3分の間に僅かか中程度かもしくは深刻な感覚を知覚した場合は、次の工程に行く;
e) 1x10−4%の濃度のカプサイシンの、10%エタノール含有量の水性−エタノール性溶液を鼻オトガイ溝に連続して3回塗布する;
f)溶液が塗布された皮膚領域に被験者が不快な感覚を知覚したかどうかを、5分間、毎分記録する;
g)0から3のスケールで知覚された各不快な感覚に対してスコアをつける(0:感覚なし;1:非常に僅かな感覚;3:中程度の感覚);
h)5分後にスコアが5以上か又は最初の3分の間に少なくとも1回の中程度の感覚を知覚した場合は、被験者は敏感肌を持つと宣言する。
【図面の簡単な説明】
【図1】敏感肌を調べるための高度の専門家用キットを示す斜視図である。
【図2】図1のキットに使用されているボトルF3の断面図である。
【図3】敏感肌を調べるための旅行者用キットを示す概略図である。
【図4】図3のキットに使用されている単回使用ユニットを示す概略図である。
【図5】敏感肌を調べるためのホームユーザー用キットを示す概略図である。
【図6】神経過敏性の検出結果を棒グラフで表したものである。
Claims (35)
- 個人の皮膚の神経過敏性のレベルを評価する非治療的方法であって、
1)生理的に許容可能なビヒクルと末梢神経系刺激剤を含有する組成物を上記個人の皮膚領域に塗布し、ここで、該刺激剤の濃度は組成物の全重量に対して1x10−6から5x10−4重量%の間であり;
2)個人が不快な感覚を感知するか知覚するかどうかを記録し、それから、個人の皮膚の神経過敏性、有利には皮膚反応性又は過敏性に関する情報を推論する、ことを含む、方法。 - 1)生理的に許容可能なビヒクルと末梢神経系刺激剤を含有する第一組成物を上記個人の皮膚領域に塗布し、ここで、該刺激剤の濃度は組成物の全重量に対して1x10−6から1x10−4重量%の間であり;
2a)個人が不快な感覚を感知するかどうかを記録し、
2b)感覚が個人によって感知されない場合は、より高い濃度の同じ刺激剤を含む組成物を用いて、個人が不快な感覚を感知するまで、又は最大濃度値の上記刺激剤を含む組成物が塗布されるまで、1)及び2a)の工程を繰り返し;
2c)塗布された最後の濃度から、個人の皮膚の神経過敏性に関する情報を推論する、
ことを含む、請求項1に記載の個人の皮膚の神経過敏性のレベルを評価する非治療的方法。 - 工程2b)において、組成物中の刺激剤の濃度が、上記組成物の塗布が個人に痛みのある不快な感覚を生じることがないようなものであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
- 工程2b)において、刺激剤の濃度が、1.5と10の間、好ましくは2と5の間の倍数で増加することを特徴とする、請求項2又は3に記載の方法。
- 濃度が10の平方根の倍数で増加することを特徴とする、請求項2ないし4の何れか一項に記載の方法。
- 工程1)において塗布される第一組成物中の刺激剤の濃度が、3x10−6と6x10−5%の間であることを特徴とする、請求項2ないし5の何れか一項に記載の方法。
- 工程1)において塗布される第一組成物中の刺激剤の濃度が、3.16x10−5%であることを特徴とする、請求項2ないし6の何れか一項に記載の方法。
- 生理的に許容可能なビヒクルが、水性、水性−アルコール性又は油性溶液;ローション又はセラムタイプの分散液;無水又は親油性ゲル;水性相に脂肪相を分散させるか(O/W)又は逆の分散(W/O)によって得られるミルクタイプの液状又は半液状コンシステンシーのエマルション;柔軟な、半固形、又は固形のコンシステンシーのエマルション又は懸濁体、マイクロエマルション、マイクロカプセル、微小粒子;イオン性及び/又は非イオン性タイプの小胞分散体で、有利には溶液、好ましくは50%未満のアルコール含有量の水性アルコール性溶液から選択されることを特徴とする、請求項2ないし7の何れか一項に記載の方法。
- 末梢神経系刺激剤が、敏感肌の神経の広がりに関連した感覚応答を誘発する薬剤であることを特徴とする、請求項2ないし8の何れか一項に記載の方法。
- 末梢神経系刺激剤が、皮膚に局所的に塗布された場合に不快な感覚を誘発し、皮膚に局所的に塗布された場合にサブスタンスP及び/又はCGRPの放出を誘導することができる物質であることを特徴とする、請求項2ないし9の何れか一項に記載の方法。
- 末梢神経系刺激剤が、天然及び合成カプサイシノイド、好ましくはカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ジヒドロカプサイシン、有利にはカプサイシン;乳酸、グリコール酸、50%を越える濃度のエタノール、及びカラシ油から選択されることを特徴とする、請求項2ないし10の何れか一項に記載の方法。
- 皮膚領域が、腕の湾曲部、耳たぶ又は顔、特に鼻翼、鼻オトガイ溝又は上顎の下の点、好ましくは鼻翼であることを特徴とする、請求項2ないし11の何れか一項に記載の方法。
- 末梢神経系刺激剤がカプサイシンである場合、好適なビヒクルが水性−アルコール性溶液、有利には水性−エタノール性溶液であることを特徴とする、請求項2ないし12の何れか一項に記載の方法。
- 水性−エタノール性溶液が水中に1%から50%、有利には5%から20%、好ましくは8%から15%、より好ましくは10%のエタノールを含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
- 不快な感覚が、刺すような感覚、チクチクする感覚、痒み又は掻痒、ヒリヒリする感覚、突っ張り及び/又は任意の他の不具合又は不快感、例えばブロッキング感及び/又は振動感を生じる刺激剤によって処理された領域内に知覚される僅かな痛みもない感覚であることを特徴とする請求項2ないし14の何れか一項に記載の方法。
- 工程1)の前に、刺激剤を含まないビヒクル含有組成物が皮膚領域へ予め塗布されることを特徴とする、請求項2ないし15の何れか一項に記載の方法。
- a1)ビヒクルを含む組成物を皮膚領域に塗布し;
b1)ビヒクルが塗布された皮膚領域に不快な感覚を被験者が知覚したかどうかを記録し;
c1)知覚した場合、試験を停止し;知覚しなかった場合、皮膚領域、好ましくは既にビヒクルが塗布された同じ領域に、1x10−6と1x10−4%の間の濃度で上記刺激剤を含む同じビヒクルを塗布し;
d1)刺激剤を含む組成物が塗布された皮膚領域に不快な感覚を被験者が知覚したかどうかを記録し;
e1)知覚した場合、刺激剤の濃度を記録して試験を停止し;知覚しなかった場合、刺激剤の濃度を、1.5と10の間の倍数で増大させ、c1)からe1)工程をn回(ここで、nは1と10の間)繰り返す;
という連続的段階を含む、請求項16に記載の方法。 - 工程a1)の後で工程b1)の前に、及び/又は工程c1)の後で工程d1)の前に、30から360秒、好ましくは120から200秒、特に180秒の間、待つことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
- 工程1)の前に、刺激剤を含まないビヒクル含有組成物が皮膚領域とその反対側の領域へ予め塗布されることを特徴とする、請求項2ないし14の何れか一項に記載の方法。
- a2)ビヒクルを含む組成物を皮膚領域とその反対側の領域に塗布し;
b2)ビヒクルが塗布された顔の領域の少なくとも一方に不快な感覚を被験者が知覚したかどうかを記録し;
c2)知覚した場合、試験を停止し;知覚しなかった場合、皮膚領域に、1x10−6と1x10−4%の間の攻撃濃度で上記刺激剤を含む上記ビヒクルを塗布し;反対側の領域に同じビヒクルを塗布し;
d2)反対側の皮膚領域に対して、刺激剤を含むビヒクルが塗布された皮膚領域に判別できる不快な感覚を被験者が知覚したかどうかを記録し;
e2)知覚した場合、刺激剤の濃度を記録して試験を停止し;知覚しなかった場合、刺激剤の濃度を、1.5と10の間の倍数で増大させ、c2)からe2)工程をn回(ここで、nは1と10の間)繰り返す;
という連続的段階を含む、請求項19に記載の方法。 - 工程a2)の後で工程b2)の前に、及び/又は工程c2)の後で工程d2)の前に、30から360秒、好ましくは120から200秒、特に180秒の間、待つことを特徴とする、請求項20に記載の方法。
- 請求項1に記載の敏感肌を持つ人を特定する非治療的方法であって、
1)カプサイシノイド又はカラシ油から選択される薬剤の1x10−6と5x10−4%の間の濃度の水性又は水性−アルコール性溶液、有利には水性−エタノール性溶液を個人の皮膚領域に塗布し;
2)上記個人によって知覚され得る不快な感覚の強さに応じて上記個人の皮膚反応性又は過敏性に関する情報を推論する、
ことを含む方法。 - 請求項22に記載の敏感肌を持つ人を特定する非治療的方法において、工程1)の前に、
0)組成物の全重量に対して2と10重量%の間、好ましくは10%の濃度の乳酸溶液を個人の皮膚領域に塗布する工程、
が実施されることを特徴とする方法。 - 刺激剤の濃度が、組成物の全重量に対して5x10−5から5x10−4重量%の間、好ましくは1x10−4重量%であることを特徴とする、請求項22又は23に記載の方法。
- 工程1)が1から3回の溶液の塗布、有利には3回の塗布を含むことを特徴とする、請求項22ないし24の何れか一項に記載の方法。
- 工程0)が1から10回の乳酸溶液の塗布、有利には10回の塗布を含むことを特徴とする、請求項23ないし25の何れか一項に記載の方法。
- 皮膚領域が、腕の湾曲部、耳たぶ又は耳介の後面又は顔、好ましくは鼻翼又は鼻オトガイ溝から選択されることを特徴とする、請求項22ないし26の何れか一項に記載の方法。
- 刺激剤の水性−エタノール性溶液が水中に1から50%、有利には5%から20%、好ましくは8%から15%、より好ましくは10%のエタノールを含むことを特徴とする、請求項22ないし27の何れか一項に記載の方法。
- カプサイシノイドが、天然又は合成由来のもの、合成抽出物又は植物抽出物であることを特徴とする、請求項22ないし28の何れか一項に記載の方法。
- カプサイシノイドが、カプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ジヒドロカプサイシン、有利にはカプサイシンから選択されることを特徴とする、請求項22ないし29の何れか一項に記載の方法。
- 不快な感覚が、刺すような感覚、チクチクする感覚又は掻痒、ヒリヒリする感覚、突っ張り及び/又は不快感から選択されることを特徴とする請求項22ないし30の何れか一項に記載の方法。
- 請求項1ないし31の何れか一項に記載の方法を含み、評価された皮膚の神経過敏性に応じて、化粧品で皮膚を美容的にトリートメントすることからなる工程を含む、個人の皮膚の美容トリートメント方法。
- 個人の皮膚の神経過敏性に作用可能な美容トリートメントの効能を決定するための非治療的方法において、請求項1ないし31の何れか一項に記載の方法を含み、評価された皮膚の神経過敏性に応じて、化粧品で皮膚を美容的にトリートメントし、請求項1ないし31の何れか一項に記載の方法をトリートメントされた皮膚に対して繰り返した後、美容的トリートメントの効果に対する指示を、トリートメントの前後の結果の比較から推論することを含む方法。
- − 増大する濃度の末梢神経系刺激剤をビヒクルと組み合わせてそれぞれ収容する複数の容器と、
− ビヒクルだけを収容する少なくとも一の容器と、
− 単回アプリケータシステム、好ましくは綿棒、
を具備するキットにおいて、少なくとも一の容器が、組成物の全重量に対して1x10−6から1x10−4重量%の間、有利には3x10−6から6x10−5重量%の間;好ましくは3.16x10−5重量%の濃度の末梢神経系刺激剤を収容していることを特徴とするキット。 - 請求項1ないし21の何れか一項に記載の方法における、請求項34に記載のキットの使用。
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