JP4112246B2 - エステティック・コースの選択方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エステティック・コースの選択方法に関し、更に詳細には、肌の感受性と肌の代謝特性とを指標とすることを特徴とする、エステティック・コースの選択方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エステティックは、単に肌の調子を整えるのみならず、心身のリフレッシュを可能としうる特質があることから、近年特にその重要性が着目されている。しかしながら、エステティックの効果については、個人差が極めて大きいことが指摘されており、その原因は、施術者が被施術者の特性に合わせた施術が行えないことだと言われている。しかしながら、この被施術者の特性については、具体的なことはほとんど知られていないのが現状である。即ち、エステティックにおいて、エステティックの効果に影響を及ぼす被施術者の特性の把握と、それに対する施術上の対応策の設定が求められていた。
【0003】
一方、肌特性の表し方に、普通肌、敏感肌と言った肌の感受性によるものと、脂性肌、乾性肌、普通肌と行った代謝特性によるものが存在することは既に知られている。このうち、代謝特性による分類をエステティックコースの選択に利用したものは既に存在する。即ち、脂性肌の人にはクレンジングと洗顔とを特に念入りにするなどの指針である。しかしながら、手技、小道具などに至るまで代謝特性と関連づけたものはないし、肌の感受性を指標としたエステティック・コースの選択法は全くない。これは、「敏感肌であればエステティックを受けてはならない。」と言う不文律が存在し、敏感肌の人はエステティックの被施術者から除外されていたからである。即ち、敏感肌の人でも被施術可能なエステティック・コースの設定と、敏感肌の人を的確に鑑別し、かかる敏感肌の人用のエステティック・コースを開発すること、及び、的確に敏感肌の人がこの様な敏感肌の人用のエステティック・コースを選択しうる技術の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる状況下、為されたものであり、個人に的確に対応したエステティック・コースを提供すること、特に、敏感肌の人も施術されうるコースを含むコースであって、敏感肌の人がかかるコースを間違いなく選択するシステム提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】
本発明者らは、かかる実情に鑑みて、個人に的確に対応したエステティック施術を提供すること、特に、敏感肌の人も施術されうる施術であって、敏感肌の人がかかる施術を間違いなく選択するシステムを求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、物理的な刺激量と脂質除去程度を調整して、肌特性別のエステティック施術を組み立て、肌の感受性と肌の代謝特性とを指標とし、当該エステティック施術を選択するシステムがこの様な特性を有していることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1) 次の工程を経て、判別されることを特徴とするエステティック施術の適否の判別法。(但し、医療目的を除外する。)
(工程1)次に示す方法により、敏感肌であるか否かを判別する。
(1)被施術者の既往歴において、i)化粧品かぶれの経験を有する場合、ii)季節の変わり目ごとに皮膚状態が悪化する経験を有する場合、iii)1年の内、化粧料を使用できない期間が存在する場合、iv)タオルなどの擦過により赤くなる傾向を有する場合、のいずれかに該当する場合には、敏感肌であると判別する。
(2)被施術者の顔全体を観察した場合に於いて、明らかに外傷の存しない部分に炎症で赤くなっている部分が存在する場合には敏感肌であると判別する。
(3)被施術者の角質細胞において、i)角層細胞の重層剥離が観察される場合、ii)角層細胞の面積が平均で400μm以上の場合、iii)角層細胞が十分に扁平になるまで成熟せず、30μm以上の厚さの場合、のいずれかに該当する場合には敏感肌であると判別する。
(4)(1)〜(3)の何れにも該当しない場合には敏感肌ではないと判別する。
(工程2)前記工程1で判別された敏感肌であるか否かの判別に従って、
敏感肌の被施術者には、液体脂の含有量が90重量%をこえる化粧料を0.6〜2g用いて、クレンジング機能、心地よさの付与機能を求めたクレンジング及びマッサージをエステティック施術として適用可能と判別し
敏感肌ではないと判別された被施術者には、液体脂の含有量が90重量%以下の化粧料0.1〜0.5gを用い、擦過による刺激付与を有するクレンジング及びマッサージをエステティック施術として適用可能と判別する。
(2) (1)に記載のエステティック施術の適否の判別法であって、前記工程1において敏感肌ではないと判断された被施術者に対して、更に次の工程を経て判別されることを特徴とするエステティック施術の適否の判別法。
(工程3)被施術者の皮膚の脂質代謝において、次に示す基準に従って、普通肌、脂性肌又は乾性肌の何れかであるであるかを判別する。
(1)特に脂っぽさも、かさかさ感も感じない場合、普通肌と判別する。
(2)脂っぽい部分が存在する場合、脂性肌と判別する。
(3)かさかさ感のある部分が存在する場合、乾性肌と判別する。
(工程4)前記工程3の判別に従って、前記工程3で普通肌であると判別された人には、液体脂が90重量%以下の化粧料0.1〜0.5gを用いるクレンジング及びマッサージをエステティック施術として適用可能と判別し、前記工程3で脂性肌であると判別された人には、ブラシによる擦過を伴った洗顔施術並びに、その後の振動を伴ったクレンジングを行うマッサージ、水性洗顔及び脂肪の吸引除去をエステティック施術として適用可能と判別する。
(3) 前記工程1において敏感肌であると判別された人及び前記工程1において敏感肌ではないと判別され、且つ、前記工程3において、普通肌乃至は脂性肌と判別された人には、アルギン酸ゲルのパック料によるパックをエステティック施術として更に適用可能と判別し、前記工程1において敏感肌ではないと判別され、且つ、前記工程3において、乾性肌と判別された人には、アルギン酸ゲルのパック料であって、発泡タイプのパック料によるパックをエステティック施術として更に適用可能と判別することを特徴とする、(2)に記載のエステティック施術の適否の判別法
(4) 前記工程1において敏感肌ではないと判別され、且つ、ストレスを感じている人には、香油を含有するフォーム状のパック化粧料によるパックをエステティック施術として更に適用可能と判別することを特徴とする、(1)〜(3)のいずれか1項に記載のエステティック施術の適否の判別法
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明のエステティック・コースの選択方法は、肌の感受性と肌の代謝特性とを指標とすることを特徴とする。ここで、肌の感受性とは、肌が化学物質或いは物理的刺激にどの程度敏感かを示す指標であり、かかる感受性は、1)問診からの既往歴、2)皮膚状態における炎症部位の存在確率、3)角質細胞の形態学的特徴などから鑑別することができる。既往歴に於いては、化粧品かぶれの経験の有無ににおいて、かぶれ経験があった場合、季節の変わり目ごとにより皮膚状態が悪化する既往歴がある場合、1年のうち化粧品の使用できない期間がある場合或いはタオルなどの擦過によって赤くなる傾向がある場合には、敏感肌の傾向があると鑑別される。皮膚状態における、炎症部位の存在は、顔全体を観察した場合において、明らかに外傷ではない部位で、炎症により赤くなっている部位が存在する場合にはその傾向があると鑑別できる。特に、この様な炎症部位が、互いに、少なくとも3cm以上離れて、4つ以上存在する場合には、敏感肌と鑑別される。又、角質細胞の形態としては、剥がれ方が数層まとめて剥がれるような形態(重層剥離)、角質細胞の面積が十分に広くなく小さい場合、具体的な数値としては、角質細胞の面積が平均で400μm 以下の場合、或いは、角質細胞が十分に扁平になるまで成熟しておらず、厚い場合、具体的な数値としては30μm以上の場合、敏感肌と鑑別される。角質細胞による感受性の鑑別技術としては、特開平11−304798号、特開2000−116623号、特開2001−13138号、特開2001−108674号の技術等を利用することができる。この様な感受性のスケールとしては、普通肌か敏感肌かの択一的な指標として使用することもできるし、感受性の度合いを数点に分けたスケールの座標としても使用することができる。後記実施例に示すごとく、普通の感受性の人が、敏感肌用のエステティック・コースを選択して、エステティックを受けたとしても、その効果の点では大きな損失がないので、敏感肌の人が普通肌に鑑別されないような鑑別法を用いる場合には、前記2分類でも十分な効果を有する。
【0007】
エステティックと肌の感受性の関係を、個別に肌のカウンセリングを行い、個々の肌に対応した化粧料を作成し販売する、個対応化粧料販売システムのデーターマイニングより説明する。過去の利用者数2356人を対象に、このシステムのカウンセリング材料とする、質問票の質問に1)「過去にエステティックを経験したことがありますか?」と2)「今もエステティックを受けていますか?」3)「次に示すもののうち、経験したことのある事項にチェックを入れてください。(答えの重複可)1.化粧品かぶれ、2.季節の変わり目のぶつぶつなどの肌トラブルの出現、3.タオルなど物理的な刺激での肌の赤変、4.顔に於ける、外傷ではない赤変部位の存在」の種の質問項目に注目し、1)が「はい」2)が「いいえ」の人(敏感肌;451人)を拾った。この人たちのチェックの出現率と、1)が「はい」2)が「いいえ」の人以外の人(その他;1905人)のチェックの出現率を表1に示す。これより、何れのチェック項目に於いても1)が「はい」2)が「いいえ」の人の出現率が高いことがわかる。即ち、敏感肌でトラブルを出現しやすい人は、この肌トラブルが原因となってエステティックから遠ざかっていることが推定される。
【0008】
【表1】
Figure 0004112246
【0009】
又、もう一方の指標である肌の代謝特性としては、汗のかきやすさ等の水分代謝特性、脂っぽさなどの脂質代謝特性などの代謝特性を指標とすることができ、この何れを用いても良いが、脂質代謝特性を用いることが特に好ましい。これは、脂質代謝特性と水分代謝特性の間にはある程度の相関があり、それぞれで代表することができることと、エステティックにおける効果とは脂質代謝特性の方が高い相関性があるためである。かかる水分代謝特性は、「汗のかきやすさ」を指標とすることができるし、脂質代謝特性は「顔の脂っぽさとかさかさ感」とを指標とすることができる。汗のかきやすさはその程度をそのまま指標とすることができるし、脂質代謝特性は、脂っぽさを指標に、特に脂っぽさもかさかさ感も感じない普通肌、脂っぽい部分が存在する、脂性肌、脂っぽい部分が存在せず、かさかさ感のある部位が存在する乾性肌の3分類を含有することが好ましい。又、額や鼻筋などが脂っぽいにもかかわらず、あごや頬がかさかさする人も存在し、この様な人を脂性肌に分類せず、独立させて脂性乾性肌に分類させることもできる。この脂性乾性肌を含めた4分類を用いることがより好ましい。勿論、TEWL(散逸水分量)や皮膚コンダクタンス等の肌の保湿性に関する軸を更に加えて、肌特性を細分化して、更に細やかに対応することもできる。
【0010】
本発明のエステティック・コースの選択法に於いては、上記の指標より、エステティック・コースを選択するが、この指標と選択基準との関係を説明する。肌の感受性の指標では、エステティック・コースにおける、施術で被施術者に与える物理的刺激量を選択する。かかる物理的刺激量としては、油性クレンジング行為における施術時の摩擦係数、洗顔時に於ける摩擦係数と水性洗顔のための小道具、マッサージ行為に於ける摩擦係数と施術による擦過の程度と手技などが例示できる。普通肌に於いては、クレンジング、マッサージ摩擦係数は敏感肌に比して大きく設定することが、クレンジング効果、マッサージ効果を高めるので好ましい。逆に、敏感肌に於いては摩擦係数をできる限り低くして、クレンジング機能、マッサージに於ける心地よさ付与機能のみを追求することが好ましい。摩擦係数は使用する化粧料の量と剤形に於ける液体成分の割合(液体成分とは1気圧25℃の条件で流動性を有すること)を調整することにより達成される。即ち、クレンジング料、マッサージでは、普通肌の人は量として、一人あたり、0.1〜0.5gを用い、剤形としては液体成分の割合を90重量%以下とし、敏感肌の人では、0.6〜2gを用いて、液体成分の含有量を90重量%を越えることが例示できる。又、マッサージに於ける物理的刺激の低減方法としては、手技において、振動などを与えないことも好ましく例示できる。水性洗顔時の摩擦低減手段としては、水性洗顔料の十分な泡立てが例示でき、小道具としてブラシなどの摩擦手段を用いないことが好ましく例示できる。これを前記の451人のなかから選別したパネラーのテストより確認する。
【0011】
前記の敏感肌と思われる451人の対象者から、再接触可能な人10名を選択し、エステティック行為を試験してみた。エステティック行為後に刺激等を感じたか否かを質問により調査した。併せて、エステティック行為が気持ちよかった否かも聞いた。結果を例数で表2に示す。これより、本発明の選択法の基準に従えば、敏感肌の人であっても心地よくエステティックを受けられることが明白である。
【0012】
(エステティック行為1)
次に示す処方のクレンジング料1gを用いて、クレンジングを行った。
(クレンジング料)
スクワラン 50 重量部
ジグリセリンテトラオレート 10 重量部
セチルイソオクタネート 10 重量部
ソルビタンモノオレート 2 重量部
POE(20)オレイルエーテル 1.5重量部
グリセリルモノウンデシレート 1 重量部
1,2−ペンタンジオール 5 重量部
フェノキシエタノール 0.5重量部
水 10 重量部
(液体成分;99%)
【0013】
(エステティック行為2)
次に示す処方のマッサージ料1gを用いて、マッサージを行った。マッサージに於いては、振動手法は使わずに、ゆっくり軽くなでる方法を用いて、約5分間行った。
(マッサージ料)
スクワラン 40 重量部
マイクロクリスタリンワックス 5 重量部
ジグリセリンテトラオレート 10 重量部
セチルイソオクタネート 10 重量部
ソルビタンモノオレート 2 重量部
POE(20)オレイルエーテル 1.5重量部
グリセリルモノウンデシレート 1 重量部
1,2−ペンタンジオール 10 重量部
フェノキシエタノール 0.5重量部
水 10 重量部
(液体成分;94%)
【0014】
(エステティック行為3)
次に示す処方の水性洗顔料1gを用いて、水性洗顔を行った。水性洗顔に於いては、ブラシ等の小道具は使わずに、2倍量の温水を加えて、良く泡立て(泡の体積が水性洗顔料の5〜7倍になるように)て、泡でなでるように泡をおき、温水で十分すすいだ。
(水性洗顔料)
ステアリン酸カリウム 10 重量部
ラウリン酸カリウム 30 重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
グリセリン 5 重量部
椰子油脂肪酸ジエタノールアミド 5 重量部
水 45 重量部
【0015】
【表2】
Figure 0004112246
【0016】
本発明のエステティック・コースの選択方法は、肌の代謝特性をもう一つの指標とする。肌の代謝特性の指標では、過剰代謝による代謝産物の量を代表値として用い、その量にあわせて除去方法を選択する。除去手段としては、油性クレンジングを用いたクレンジングと水洗洗顔料を用いた水性洗顔とが例示できる。油性クレンジングに於いては、手技が除去のための構成要素となる。即ち、皮脂などの代謝産物の量が多い場合には、振動などの物理的な、皮膚からの代謝産物の離脱を促進する手技を用いる。勿論この様な物理的な手技は、敏感肌においては刺激発現を誘起することがあるので用いない。即ち、言い換えれば、肌の感受性が代謝特性よりも上位の選択指標となる。又、クレンジングに於いては、ブラシによる擦過等の除去のための小道具を含めた手技がその構成要素となる。即ち、代謝産物の量が多い場合には、この様な物理的な代謝産物除去処置を積極的に行い、肌に代謝産物が残らないようにする。この時も、肌の感受性が代謝特性よりも上位の選択指標となることは、クレンジングと同様である。
【0017】
以下に、代謝特性をエステティック・コースの選択方法に用いる効果を実例を挙げて説明する。前記の感受性の判定基準より、普通肌と鑑別された人で額乃至は小鼻に皮脂の認められる人(代謝産物の量が多いと推定される人)10人と額や小鼻に皮脂を認めず、且つ、頬にも顎にもかさつきを認めない人(代謝産物量が通常と推定される人)10名を選別し、手技を変えてエステティック行為を行い、その後にビデオマイクロスコープにて、毛穴の皮脂の存在具合を確かめた。存在具合はスコア4:毛穴の殆ど全域に皮脂を認める、スコア2:毛穴の半分程度に皮脂の付着を認める、スコア0:皮脂を毛穴に殆ど認めないの基準で判定した。又、同時にエステティック行為に関する、満足度を満足(○)、可もなく不可もなく(△)、不満足(×)の基準で判定してもらった。
【0018】
(エステティック行為4)
エステティック行為1のクレンジング料0.6gを用いて、エステティック行為1と同様に操作した。結果を表3に示す。これより、代謝特性が普通の人は、この行為で十分に代謝産物である皮脂の除去ができているが、代謝量の多い人は除去しきれていないことがわかる。又、満足度も除去の程度に比例していることもわかる。
【0019】
【表3】
Figure 0004112246
【0020】
(エステティック行為5)
エステティック行為1のクレンジング料0.6gを用いて、エステティック行為1に加えて、振動を5分間加えた。結果を表4に示す。これより、代謝量の多い人も除去がエステティック行為4に比し改善されていることがわかる。又、満足度も向上していることもわかる。この行為は、代謝特性が普通の人には影響を与えないこともわかる。
【0021】
【表4】
Figure 0004112246
【0022】
(エステティック行為6)
エステティック行為3の水性洗顔料1gを用いて、エステティック行為3と同様に操作した。結果を表5に示す。これより、代謝特性が普通の人は、この行為で十分に代謝産物である皮脂の除去ができているが、代謝量の多い人は除去しきれていないことがわかる。又、満足度も除去の程度に比例していることもわかる。
【0023】
【表5】
Figure 0004112246
【0024】
(エステティック行為7)エステティック行為3の水性洗顔料1gを用いて、エステティック行為3にブラシによる擦過を加えて操作した。結果を表6に示す。これより、代謝量の多い人も除去がエステティック行為4に比し改善されていることがわかる。又、満足度も向上していることもわかる。この行為は、代謝特性が普通の人には影響を与えないこともわかる。
【0025】
【表6】
Figure 0004112246
【0026】
マッサージ行為に於いては、肌の感受性を留意すれば良く、敏感肌の人に対して、前述のごとき、物理的刺激の少ないマッサージを行うことが好ましい。感受性が普通の人には、下記に示すごとく、マッサージ時に於いても振動を加えることが好ましい。又、代謝物の量が多い人の場合には、吸引などの処置を加えることが好ましい。
【0027】
(エステティック行為8)
肌の感受性が普通であって、脂質などの代謝物の量が多い人に対して、エステティック行為2の手技で、マッサージ料の量を0.6gに変えるのに加えて、吸引のあるなしで、マッサージ後の満足感を上記同様に調べた。(n=10)結果を表7に示す。これより、普通肌の人で代謝物の多い人は吸引があった方が好ましいことがわかる。
【0028】
【表7】
Figure 0004112246
【0029】
本発明のエステティック・コースの選択方法に於いては、クレンジング、水性洗顔、マッサージ以外に、通常行われている、パック化粧料によるパック、化粧水、乳液、クリームなどの基礎化粧料による手入れを行うことができる。この内、特にエステティック効果の大きいパックについては、前記の2つの指標を利用してその方法を選択することが好ましい。即ち、感受性の指標に従って、敏感肌の人には物理的な刺激を少ないパック方法を選択する第一選択基準と、普通肌の人であって、代謝物の多い人には前記代謝物の除去能のあるパック料を選択する第二選択基準である。物理的な刺激の少ないパック方法としては、皮膚が刺激を感じにくいパック料を使用することであり、この様なパック料としては、アルギン酸ゲルを利用したパック料やフォーム状のパック料が好ましく例示でき、中でも、アルギン酸ゲルのパック化粧料が好ましく例示できる。ここでアルギン酸ゲルを利用したパック料とは、アルギン酸やアルギン酸ナトリウムなどのアルギン酸の可溶液カルシウムイオンなどのアルカリ土類金属イオンでゲル化させて、当該ゲルをパック料の担体として用いるものである。この様な技術としては、特開2000−247831号、特開2000−327554号、特開2001−302493号などに記載された技術が利用できるものとして好適に例示できる。又,フォーム状のパックとしては、高級アルコールを含有する乳化物をイソブタンやプロパンなどのガスとともに噴出させるタイプのパック料が好ましく例示できる。アルギン酸ゲルパックは感受性が普通の人でも使用できるので、普通肌の人は幅広い選択肢を有することになる。
【0030】
本発明のエステティック・コースの選択方法に於いては、前記の肌の手入れの選択は、肌悩みに対応して選択されることが好ましい。特に、肌悩みの解決に寄与の大きいパック料の選択に反映させることが好ましい。前記の個別対応化粧料の販売データ(2356人)からは、この様な肌悩みとしては、しわなどの皮膚表面形態に関するもの、色黒やくすみなどの色素に関するもの、前記の肌の代謝特性とも関連する、脂質の異常分泌などの代謝に関するものや肌のかさかさ感などの保湿因子に関わるものなどが例示できる。又、かかるお手入れについて、お手入れ効果の阻害要因として、ストレスの過剰負荷があるため、ストレスが過剰負荷状況にある人は、パックの段階でストレス負荷を減じておくことは、トータルとしてのお手入れ効果を向上できるので好ましい。この様なパック方法としては、ストレスを減じる効果のあるラベンダーなどの香油成分を含んだパック料でパックを行うことが好ましく例示できる。又、ストレスが過剰に負荷されている人には、マッサージ時に於いても、ラベンダー、ローズマリー、レモンなどのストレスを緩和する作用を有する香料を香りだたせることも、ストレス軽減に大きな効果を有するので好ましい。身体的に不良な人にはマッサージ時にミントなどの香りをたたせることが好ましい。好ましいパック剤形と肌悩みとの対応を例示するならば、アルギン酸ゲル剤形は、その有効成分を変えることにより、殆どの肌悩みに対応したものができるが、皮膚形態に関する効果などは、有効成分のより深い部位までのデストリビューションが要求されるため、機密性の高い製剤には及ばないし、保湿因子に関わるものも接触面積が大きくなるアルギン酸ゲルタイプであって、発泡タイプの剤形には及ばない。逆に言えば、皮膚形態に関する効果を得るためには、石膏タイプのパック料や、ピールオフタイプのパック料が好ましい剤形として例示できる。この内、石膏タイプが特に好ましい。又、保湿因子に関わる作用、言い換えれば、トリートメント効果を得るためには、アルギン酸ゲルタイプであって、発泡タイプのものを選択することが好ましい。これは表面被覆特性と微発熱効果による。又、ストレス軽減には、フォーム状であって香油成分を含有するものが好ましい。これはフォーム状のパック料を接触させる場合において、泡の接触感がリラクゼーションを誘起するためと、泡の破裂・消滅時の緩やかな振動が香気成分のゆるいだ(1/fゆるぎを有する)香り立ちを具現化するためである。これにより、抗ストレス性の香気成分を効果的に吸入させることができ、このストレス緩和作用により、その後の肌のお手入れと、その前に行ったエステティック行為の遅延的効果の向上が達成できる。又、この様な肌悩みの解決のための有効成分としては、色素に関する肌悩みに対しては、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸の配糖体、コウジ酸、フェルラ酸、アルブチン及びその塩から選択されるものが好ましく、皮膚形態に関わる悩みに対してはウルソール酸、ウルソール酸アルキルエステル、ウルソール酸ベンジルのようなウルソール酸の芳香性エステル等のトリテルペン酸、そのエステル或いは塩が好ましく、保湿因子に関する肌悩みに対しては、ポリメタクリロイルオキシエトキシホスホリルコリン、ポリリジン、ポリメタクリロイルリジンなどのアミノ酸ペンダント型ポリマー等、アミノ基乃至はホスホリルコリン基などの生体親和性基を有するポリマーやトレハロース、硫酸化トレハロースの塩などが好ましく例示できる。代謝物に関する肌悩みに対しては、ゲンノショウコ・タンニン等の脂質分泌抑制剤などが好ましく例示できる。これらの含有量は、効能により異なるが、0.01〜5重量%が好ましい。これは少なすぎると効果が現れない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになる場合があるからである。
【0031】
本発明のエステティック・コースの選択方法に於いては、前記のごとく選択されたエステティック・コースについて、被施術者の希望、嗜好性と調整することが好ましい。特に、肌悩みに対応するためのお手入れ手段、取り分け、その中心となるパック料の選択に於いては、これが被施術者の当初の希望と合致するかどうかを確認し調整する必要がある。このため、エステティック・コースを選択する前に、お手入れについての被施術者の希望、嗜好性をあらかじめアンケートなどで調査しておくことが好ましい。前記のごとく、本発明のエステティック・コースの選択方法に従って選択されたコースとこの調査の結果を照らしあわせ、これが異なる場合には、被施術者の希望或いは嗜好性に合致するパック料を選択することが好ましい。これは、最初の期待に合致したコースの施術が行われることにより、心理的な満足から、より高い施術効果を得ることができるからである。以下に、例を示してこのことを説明する。
【0032】
(試験例)
感受性が普通であり、肌悩みが保湿に関するものである人(脂質代謝が増大していなくてかさかさ感のある人で且つストレス負荷のが異常に大きくない人)で保湿以外の処置を希望した人30人(1群10人、計3群)を対象に、クレンジング(0.6g)、水性洗顔(0.6g、ブラシ使用せず)、マッサージ(0.6g、振動によるテクニックあり)で処置した後、パックの種類は説明せずにパックを行った。パック料の選択は1群が、希望を無視して保湿用のパック(無告知群)を行い、2群は「最適なコースは保湿の為のパックを行うことですが、ご希望のパックを行います。」と告知した後、希望の処置のためのパック料でパックを行い(希望群)、3群は「希望の処置と最適な処置が異なるので最適な処置である保湿のためのパックを行います」と説明した後、保湿パックを行った。(告知群)パックの前後で散逸水分量(TEWL)を測定し、(パック前のTEWL−パック後のTEWL)/(パック前のTEWL)×100の式でTEWL抑制値を算出した。この群ごとの平均値を表8に示す。又、対象として、肌悩みが保湿に関するものであり、希望のコースが保湿であった人10名を保湿用のパックで処理した場合(対照)のTEWL抑制値もここに示す。これより、希望したコースを選択した場合の方がかえって希望と反したコースを選択するよりも好ましいことがわかる。これより、被施術者の希望や嗜好性を補正因子として組み込むことが好ましいことがわかる。
(保湿のためのパック料)
アルギン酸ナトリウム 14 重量部
無水珪酸 11.7重量部
硫酸カルシウム 15.6重量部
デキストリン 48.7重量部
ポリ燐酸ナトリウム 0.1重量部
炭酸ナトリウム 0.1重量部
1,3−ブタンジオール 4 重量部
ホホバ油 1.7重量部
水 80 重量部
ポリメタクリロイルリジン 0.2重量部
(色素に関する悩みのためのパック)
アルギン酸ナトリウム 14 重量部
無水珪酸 11.7重量部
硫酸カルシウム 15.6重量部
デキストリン 48 重量部
ポリ燐酸ナトリウム 0.1重量部
炭酸ナトリウム 0.1重量部
1,3−ブタンジオール 4 重量部
ホホバ油 1.7重量部
水 80 重量部
アスコルビン酸リン酸2マグネシウム 0.8重量部
(皮膚形態に関する肌悩みのためのパック)
アルギン酸ナトリウム 14 重量部
無水珪酸 11.7重量部
硫酸カルシウム 15.6重量部
デキストリン 48 重量部
ポリ燐酸ナトリウム 0.1重量部
炭酸ナトリウム 0.1重量部
1,3−ブタンジオール 4 重量部
ウルソール酸ベンジル 0.8重量部
ホホバ油 1.7重量部
(ストレス用のパック)
アルギン酸ナトリウム 14 重量部
無水珪酸 11.7重量部
硫酸カルシウム 15.6重量部
デキストリン 48 重量部
ポリ燐酸ナトリウム 0.1重量部
炭酸ナトリウム 0.1重量部
1,3−ブタンジオール 4 重量部
ホホバ油 1.7重量部
ラベンダー精油 0.8重量部
水 80 重量部
【0033】
【表8】
Figure 0004112246
【0034】
本発明のエステティック・コースの選択方法では、かかるエステティック・コースの何れかの時点において、その時点でのエステティック処置が終わってから、次のエステティック処置までの間の、日常でのお手入れのアドバイスを行うことが好ましい。かかるアドバイスとしては、生活態度などのアドバイスはもとより、使用する化粧料などのアドバイスも行うことが好ましい。エステティックでは、施術者と被施術者が1対1対応しているので、通常の化粧料の販売に比して顧客管理がやりやすいことから、この様なアドバイスは、特開平11−304798号、特開2000−116623号、特開2001−13138号、特開2001−108674号の技術等を利用した、角質細胞分析などの客観的なデータによるアドバイスを行うことが好ましい。このため、角質細胞標本を施術中に採ることが好ましいが、この様な角質細胞標本の採取や術後の手入れのアドバイスは、水性洗顔の後に、マッサージを行う前に行うことが好ましい。
【0035】
(試験例)感受性が普通であり、肌悩みが保湿に関するものである人(脂質代謝が増大していなくてかさかさ感のある人で且つストレス負荷が異常に大きくない人)で保湿以外の処置を希望した人20人(1群10人、計2群)を対象に、次のエステティック(約1週間後)迄のアドバイスを行うことの効果を確かめた。即ち、1群はアドバイスを行わず、もう1群は前記の角質細胞の分析に基づいた化粧料の選択を行い、次のエステティック処置までの1週間、その化粧料でお手入れをすることを勧めた。残りの群は、1週間後エステティックを受けるように指示したのみで、ほかの指示は行わなかった。エステティック後、TEWLの測定を行い、1週間後エステティックの訪れたときに、エステティックを始める前に、再度TEWLを測定した。(2回目のエステティック前のTEWL−1回目のエステティック後のTEWL)/(2回目のエステティック前のTEWL)×100の式でTEWL抑制値を測定した。結果はアドバイス群が12.6%、非アドバイス群が18.2%であり、アドバイス群はエステティックの効果が持続していることがわかる。
【0036】
本発明の、エステティック・コースの選択方法は、質問用紙や説明のための図表を用いて、選択の為の情報収集、コースの選択及びコースの説明などを行うこともできるし、この様な内容をコンピュータープログラムに組み込み、同様に行うこともできる。角質細胞分析などの込み入った分析等をかかるプログラムで扱う場合もあり、この様な場合にはスタンドアローンのコンピューターのみならず、サーバーなどに大きなデータや、演算などを格納し、LANやインターネットなどを通じて処理することもできる。この様な形態は、ここの端末を軽くすることができるので、好ましい。
【0037】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ、限定されないことは言うまでもない。
【0038】
<実施例1>
エステティックの経験のある女性60人をパネラーとして集めて、本発明のエステティック・コースの選択方法の効果を調べた。即ち、偏りのない様に20人ずつ3群に分け、1群はエステティックのベテラン施術者に(ベテラン群)、1群は経験の浅い施術者に(見習い群)、残りの1群は本発明のエステティック・コースの選択方法をガイドに、経験の浅い施術者にエステティックを行ってもらった。本発明のエステティック・コースは、パソコンを用い、図1〜15に示す画面に従って行った。即ち、図1にはエステティック非適用者をチェックする画面を示す。これにチェックが入ると図2に示す画面の表示が現れ、エステティックは不可能であることが示される。図3には次に現れるエステティックの危険性についてのインフォームドコンセントの画面を示す。同意が選択されると過去の経歴を訪ねる図4の画面が現れる。「以前も来店」が選択されると検索のためのお客様プロファイル入力画面(図5)が現れ、これにプロファイルの入力が為され、この内容より過去データが検索される。「以前も来店」以外の入力では新規ファイル作成のための入力画面が現れる。この画面デザインは図5と同一である。続いて、代謝産物に関する肌性の選択、入力画面が現れる。(図6)このものは図示されていて、理解、鑑別が容易になっている。この入力に続き、図7に示すストレス度入力画面が出てくる。これも近いが得られやすいように体と心の状態がチェックできるようになっている。続いて図8の肌悩みの質問画面が出てくる。これにより肌悩みを鑑別する。図9に示す肌の感受性を当画面に入力し、肌の感受性を鑑別する。図10に示す画面で実例との比較をしながら肌の状態を入力してもらう、これは肌悩みの傍証として利用できる。図11に示す画面から肌状態についての肌悩みが入力される。図12に示す画面によって、被施術者のエステティックに対する希望と嗜好性が調査される。図13の画面により心と体のストレスが入力される。これは図7の裏付けデータとなる。図14の画面によって肌に関係あると推測される日常生活データが入力される。これらを元に、本発明のエステティック・コースの選択方法に従って、コースが選択され図15の画面で、その説明が為される。これに従って、施術者は施術を行う。施術後、被施術者にエステティックに対する満足度を、大変満足、満足、やや満足、やや不満、不満の5択で答えてもらった。結果を群ごとに出現例数で示す。これより、本発明の方法によれば、未熟な施術者でもベテラン施術者並みのエステティックが提供できることがわかる。
【0039】
【表9】
Figure 0004112246
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、個人に的確に対応したエステティック・コースを提供すること、特に、敏感肌の人も施術されうるコースを含むコースであって、敏感肌の人がかかるコースを間違いなく選択するシステム提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エステティック非適用者をチェックする画面を示す図面である。
【図2】 エステティックは不可能であることが示す図面である。
【図3】 エステティックの危険性についてのインフォームドコンセントの画面を示す図面である。
【図4】 過去の経歴を訪ねる画面を表す図面である。
【図5】 検索のためのお客様プロファイル入力画面を示す図面である。
【図6】 代謝産物に関する肌性の選択、入力画面を示す図面である。
【図7】 ストレス度入力画面を示す図面である。
【図8】 肌悩みの質問画面を示す図面である。
【図9】 肌の感受性を入力するための画面を表す図面である。
【図10】 実例との比較をしながら肌の状態を入力する画面を示す図面である。
【図11】 肌状態についての肌悩みを入力する画面を示す図面である。
【図12】 被施術者のエステティックに対する希望と嗜好性の調査画面を示す図面である。
【図13】 心と体のストレスの入力画面を示す図面である。
【図14】 日常生活データ入力画面を示す図面である。
【図15】 選択されたエステティックコースを示す図面である。

Claims (4)

  1. 次の工程を経て、判別されることを特徴とするエステティック施術の適否の判別法。(但し、医療目的を除外する。)
    (工程1)次に示す方法により、敏感肌であるか否かを判別する。
    (1)被施術者の既往歴において、i)化粧品かぶれの経験を有する場合、ii)季節の変わり目ごとに皮膚状態が悪化する経験を有する場合、iii)1年の内、化粧料を使用できない期間が存在する場合、iv)タオルなどの擦過により赤くなる傾向を有する場合、のいずれかに該当する場合には、敏感肌であると判別する。
    (2)被施術者の顔全体を観察した場合に於いて、明らかに外傷の存しない部分に炎症で赤くなっている部分が存在する場合には敏感肌であると判別する。
    (3)被施術者の角質細胞において、i)角層細胞の重層剥離が観察される場合、ii)角層細胞の面積が平均で400μm以上の場合、iii)角層細胞が十分に扁平になるまで成熟せず、30μm以上の厚さの場合、のいずれかに該当する場合には敏感肌であると判別する。
    (4)(1)〜(3)の何れにも該当しない場合には敏感肌ではないと判別する。
    (工程2)前記工程1で判別された敏感肌であるか否かの判別に従って、
    敏感肌の被施術者には、液体脂の含有量が90重量%をこえる化粧料を0.6〜2g用いて、クレンジング機能、心地よさの付与機能を求めたクレンジング及びマッサージをエステティック施術として適用可能と判別し
    敏感肌ではないと判別された被施術者には、液体脂の含有量が90重量%以下の化粧料0.1〜0.5gを用い、擦過による刺激付与を有するクレンジング及びマッサージをエステティック施術として適用可能と判別する。
  2. 請求項1に記載のエステティック施術の適否の判別法であって、前記工程1において敏感肌ではないと判断された被施術者に対して、更に次の工程を経て判別されることを特徴とするエステティック施術の適否の判別法。
    (工程3)被施術者の皮膚の脂質代謝において、次に示す基準に従って、普通肌、脂性肌又は乾性肌の何れかであるであるかを判別する。
    (1)特に脂っぽさも、かさかさ感も感じない場合、普通肌と判別する。
    (2)脂っぽい部分が存在する場合、脂性肌と判別する。
    (3)かさかさ感のある部分が存在する場合、乾性肌と判別する。
    (工程4)前記工程3の判別に従って、前記工程3で普通肌であると判別された人には、液体脂が90重量%以下の化粧料0.1〜0.5gを用いるクレンジング及びマッサージをエステティック施術として適用可能と判別し、前記工程3で脂性肌であると判別された人には、ブラシによる擦過を伴った洗顔施術並びに、その後の振動を伴ったクレンジングを行うマッサージ、水性洗顔及び脂肪の吸引除去をエステティック施術として適用可能と判別する。
  3. 前記工程1において敏感肌であると判別された人及び前記工程1において敏感肌ではないと判別され、且つ、前記工程3において、普通肌乃至は脂性肌と判別された人には、アルギン酸ゲルのパック料によるパックをエステティック施術として更に適用可能と判別し、前記工程1において敏感肌ではないと判別され、且つ、前記工程3において、乾性肌と判別された人には、アルギン酸ゲルのパック料であって、発泡タイプのパック料によるパックをエステティック施術として更に適用可能と判別することを特徴とする、請求項2に記載のエステティック施術の適否の判別法
  4. 前記工程1において敏感肌ではないと判別され、且つ、ストレスを感じている人には、香油を含有するフォーム状のパック化粧料によるパックをエステティック施術として更に適用可能と判別することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエステティック施術の適否の判別法
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