JP2004067359A - ロール軸、記録媒体供給装置及び記録装置 - Google Patents

ロール軸、記録媒体供給装置及び記録装置 Download PDF

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    • B65H2403/73Couplings
    • B65H2403/732Torque limiters

Abstract

【課題】歯飛び現象を防止することができるロール状に巻回された記録媒体を支持するロール軸、その記録媒体を供給する記録媒体供給装置及びその記録媒体に記録する記録装置を提供すること。
【解決手段】ロール軸本体61の一端外部に取り付けられ、軸受部に係止する係止部64と、ロール軸本体の一端内部に取り付けられ、係止部に対して、記録媒体の給送逆方向にのみ回動する一方向接続部67と、ロール軸本体の一端内部に取り付けられ、一方向接続部に対して、ロール軸本体に加えられる記録媒体の給送時のトルクが所定の値以上のときは伝動を解除し、トルクが所定の値より小さいときは伝動させるトルク伝動制限部66とを備える。
【選択図】   図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状に巻回された記録媒体を支持するロール軸、その記録媒体を供給する記録媒体供給装置及びその記録媒体に記録する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷用紙がロール状に巻回されたロール紙は、ロール軸に装着されてプリンタの給紙部に取り付けられる。そして、ロール紙は、印刷時にロール軸とともに回動することにより繰り出されて記録ヘッド側に給送される。このロール紙の給送、すなわちロール軸の回動は、もっぱら給紙部の下流側に配設された紙送りローラがロール紙の先端を挟圧搬送することによって行われるようになっている。このため、紙送りローラが回動を停止してロール紙の給送を停止しても、ロール軸は慣性によってすぐには回動を停止せず、その後しばらく回動し続ける。その結果、紙送りローラの回動停止後も、ロール紙が紙送りローラ側に繰り出されて、給紙部と紙送りローラとの間においてロール紙に撓みが生じることとなる。
【0003】
この撓みは、ロール紙に好ましくない癖、折り目等を発生させる原因となる。また、この撓みがある状態で再び紙送りローラを回動させてロール紙の給送を開始すると、先ず撓みの部分が給送され、次にローラ軸が回動を開始してロール紙が給送されることとなるが、この時に搬送抵抗の急激な変化(サージング)が発生して、紙送りローラによる搬送に誤差が生じるおそれがある。そして、これらロール紙の好ましくない癖、折り目等及び紙送りローラの搬送誤差は、記録品質に悪影響を与える。
【0004】
そこで、ロール軸に回動を制御するトルク・リミッタを配設したものが提案されている。これにより、ロール軸は、紙送りローラによって一定以上のトルクが加えられた場合にのみ回動してロール紙を給送し、紙送りローラの停止に伴い速やかに停止するので、ロール紙の撓みの発生を防止することができる。さらに、ロール紙の給送時にロール紙全体にブレーキが掛かり、走行がブレーキ源のロール軸に習うことになるので、ロール紙の斜行(スキュー)を抑制することができる。
【0005】
ところが、ロール紙が薄手の場合は、ロール軸から紙送りローラの間の空間にて前後方向にしか拘束されないため、左右方向の自由度により皺が発生する。そこで、上記トルク・リミッタのトルクを非常に大きくすることにより、ロール紙を前後方向に思いっ切り引っ張って左右方向の自由度を抑制して皺の発生を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記トルク・リミッタのトルクがロール紙の自重より大きくなると、ロール紙を給紙部にセットした後の手動巻取り操作の際に、ロール紙がロール軸ごと上方へ持ち上げられ、ロール軸の一端側に配設されている勘合ギアの噛み合いが外れてロール軸が回転してしまうという、いわゆる歯飛び現象を引き起こす。その結果、真っ直ぐにセットしたロール紙が傾いてしまい、ロール紙が斜行(スキュー)するという問題があった。
【0007】
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、歯飛び現象を防止することができるロール状に巻回された記録媒体を支持するロール軸、その記録媒体を供給する記録媒体供給装置及びその記録媒体に記録する記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明の請求項1に係るロール軸では、ロール状に巻回された記録媒体の芯に挿通されて、記録媒体供給装置の軸受部に懸架され、前記記録媒体とともに回動することにより当該記録媒体を給送するロール軸であって、ロール軸本体の一端外部に取り付けられ、前記軸受部に係止する係止部と、前記ロール軸本体の一端内部に取り付けられ、前記係止部に対して、前記記録媒体の給送逆方向にのみ回動する一方向接続部と、前記ロール軸本体の一端内部に取り付けられ、前記一方向接続部に対して、前記ロール軸本体に加えられる前記記録媒体の給送時のトルクが所定の値以上のときは伝動を解除し、前記トルクが所定の値より小さいときは伝動させるトルク伝動制限部とを備えたことを特徴としている。
【0009】
これにより、ロール状記録媒体を搬送する際にロール軸本体に所定の値以上のトルクが加えられると、一方向接続部へのトルク伝動がトルク伝動制限部によって解除される。ここで、係止部は記録媒体供給装置に設けられた軸受部に係止して回動しないように取り付けられ、一方向接続部はロール状記録媒体の搬送方向へは回動しないように取り付けられているので、ロール軸本体のみがトルクに従って回動してロール状記録媒体が給送される。したがって、ロール状記録媒体の斜行や皺の発生を防止することができる。
【0010】
一方、ロール状記録媒体の搬送が停止してロール軸本体に加えられるトルクが所定の値よりも小さくなると、トルクがトルク伝動制限部によって一方向接続部に伝動される。このため、ロール軸本体の回動は、係止部及び一方向接続部によって制動されて速やかに停止する。したがって、ロール状記録媒体の撓みを防止することができる。そして、ロール軸本体は一方向接続部によりロール状記録媒体の給送逆方向へフリー荷重回転させることができるので、ロール状記録媒体を手動で容易に巻取ることができる。したがって、ロール軸の歯飛び現象を確実に防止することができる。
【0011】
請求項2に係る発明では、請求項1に記載のロール軸において、前記係止部の外径は、前記ロール状記録媒体の芯の内径よりも小さいことを特徴としている。これにより、係止部が設けられた側からもロール軸本体をロール状記録媒体に挿通させ、ロール状記録媒体を装着することができる。
【0012】
請求項3に係る発明では、請求項2に記載のロール軸において、前記係止部の外径は、前記ロール軸本体の外径とほぼ同じであることを特徴としている。これにより、ロール状記録媒体をロール軸本体に固定させるための固定部材の内径が、ロール軸本体の外径とほぼ同じ大きさを有していても、該固定部材を係止部側からロール軸本体に装着することができる。
【0013】
請求項4に係る発明では、請求項1〜3のいずれか一項に記載のロール軸において、前記ロール軸本体の両端部のうちロール状記録媒体の芯に挿通させる端部側には、前記係止部及び前記トルク伝動制限部が設けられ、前記ロール軸本体の他方の端部側には、ロール状記録媒体を衝止する衝止部材が設けられていることを特徴としている。これにより、ロール軸の一方の端部のみに重量が集中することがなく、ロール軸の両端部の重量バランスを保つことができるので、ロール状記録媒体を安定供給することができる。
【0014】
請求項5に係る発明では、請求項1〜4のいずれか一項に記載のロール軸において、前記係止部は、前記軸受部に係止される突起を1つまたは周方向に2つ以上備えていることを特徴としている。これにより、ロール軸本体がロール状記録媒体とともに回動して給送を行っている間も、係止部の回動を確実に防ぐことができるので、トルク伝動制限部を確実に機能させることができる。
【0015】
上記目的達成のため、本発明の請求項6に係る発明では、ロール状に巻回された記録媒体を供給する記録媒体供給装置であって、請求項1〜5のいずれか一項に記載のロール軸が取り付け可能であることを特徴としている。これにより、上記各作用効果を奏する記録媒体供給装置を提供することができる。
【0016】
上記目的達成のため、本発明の請求項7に係る発明では、ロール状に巻回された記録媒体に記録する記録装置であって、請求項6に記載の記録媒体供給装置を備えていることを特徴としている。これにより、上記各作用効果を奏する記録装置を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図であり、図2は、そのインクジェット式プリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。図1及び図2に示すインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA1判やJIS規格のB1判といった比較的大型のサイズの印刷用紙にまで印刷できる大型のプリンタであり、給紙部(記録媒体供給装置)110、印刷部120、排紙部130、脚部140がこの順で上部から配設された構成となっている。印刷部120と排紙部130は本体として一体化されており、給紙部110及び脚部140とそれぞれ分離可能に構成されている。
【0018】
給紙部110は、図1に示すように、本体120、130の上部後方に突き出るように設けられている。そして、給紙部110の内部には、図2に示すように、2本のロール紙がセット可能なロール紙ホルダ111が斜め上下に設けられ、給紙部110の前面には、図1及び図2に示すように、跳ね上げ式の開閉可能なロール紙カバー112がロール紙ホルダ111を覆うように取り付けられている。
【0019】
ロール紙ホルダ111は、図2に示すように、ロール紙を保持するスピンドル(ロール軸)113と、給紙部110の両側壁内面に取り付けられて、スピンドル113の着脱及び懸架が可能な一対のスピンドル受け(軸受部)114、115を備えている。ロール紙カバー112は、図1及び図2に示すように、上部が回動可能に支持されており、下部を持って持ち上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。
【0020】
ここで、図3は、上記スピンドル113にロール紙Rを装着するときの状態を示す斜視図である。内部が中空となっている円柱状のスピンドル113は、ロール紙Rが装着されるスピンドル本体(ロール軸本体)61と、スピンドル本体61の両端部に取り付けられた端部カバー(係止部)64、端部カバー65とを有する。端部カバー64、65は、ともにスピンドル本体61の外径とほぼ同じ外径を有する。スピンドル113は、端部カバー65側の端部がスピンドル受け114に載置され、端部カバー64側の端部がスピンドル受け115に載置され、スピンドル受け114、115間で懸架される。
【0021】
スピンドル本体61の端部カバー65近傍には、衝止部材(固定用紙ストッパ)62が固設されている。この衝止部材62は、円盤形状を有し、その直径は、装着されるロール紙Rの直径よりも大きくなるように設定されている。衝止部材62の内側端面(円盤面)62aは、ロール紙Rの側端面Rcが当接する当接面として構成されている。
【0022】
この衝止部材62の当接面62aには、スピンドル113の中央部に向かって突設したロール紙芯受部62cが一体的に形成されている。このロール紙芯受部62cは、半径方向内側に撓み、ロール紙Rの芯Raに圧入されるように構成されている。これにより、ロール紙芯受部62cは、ロール紙Rをスピンドル本体61に固定し、ロール紙Rをスピンドル113とともに回動させる固定部材として機能する。
【0023】
スピンドル本体61の端部カバー64近傍には、ロール紙Rが装着された後、ロール紙Rをスピンドル113と一体化して回動させるための固定部材(可動用紙ストッパ)63が嵌め込まれ固定されている。この固定部材63には、突設したロール紙芯受部63cが一体的に形成されるとともに、このロール紙芯受部63cを貫通し、スピンドル本体61が挿通する孔63bが形成されている。孔63bの内径は、スピンドル本体61の外径とほぼ同じ大きさに設定されている。
【0024】
固定部材63は、ロール紙芯受部63cがスピンドル113の中央部に向かうようにスピンドル本体61に嵌め込まれる。ロール紙芯受部63cは、半径方向内側に撓み、ロール紙Rの芯Raに圧入されるように構成されている。これにより、ロール紙芯受部63cは、ロール紙Rをスピンドル本体61に固定し、ロール紙Rをスピンドル113と一体化して回動させるように機能する。
【0025】
図4(A)、(B)は、上記スピンドル113の図3で示す左端部の断面図及び側面図である。端部カバー64は、円周方向に複数(本実施の形態では8個)のリブ状突起64aが一体形成されており、これらのリブ状突起64aの少なくとも1つがスピンドル受け115に係止して回動しないようにスピンドル本体61の左端外部に取り付けられている。一方向接続部67は、端部カバー64に対して、ロール紙Rの給紙逆方向、すなわち巻取方向にのみ回動するようにスピンドル本体61の左端内部に取り付けられている。
【0026】
トルク伝動制限部66は、ロール紙Rの給紙に伴うスピンドル本体61の回動とともに単独で回動するように、またロール紙Rの巻取に伴うスピンドル本体61の回動とともに一方向接続部67と一体で回動するようにスピンドル本体61の左端内部に取り付けられている。このトルク伝動制限部66は、紙送りローラがロール紙Rを搬送することにより、所定の値以上のトルクがロール紙Rを介してスピンドル本体61、すなわちトルク伝動制限部66に加えられると、スピンドル本体61に加えられるトルクが一方向接続部67に伝動することを解除する。
【0027】
ここで、「所定の値」とは、紙送りローラにより与えられるトルク値以下であって、紙送りローラによるロール紙Rの副走査方向への搬送を妨害することにより生じる印字品質の劣化を来さないトルク値をいう。これにより、スピンドル本体61は、一方向接続部67に対して、加えられたトルクに従って回動自在となる。ここで、端部カバー64は、スピンドル受け115に回動しないように係止され、一方向接続部67は、ロール紙Rの搬送方向へは回動しないので、トルク伝動制限部66及びスピンドル本体61のみが、加えられたトルクに従って回動してロール紙Rが給送される。したがって、ロール紙Rの斜行や皺の発生を防止することができる。
【0028】
一方、紙送りローラが停止し、スピンドル本体61にロール紙Rを介して加えられるトルクが所定の値よりも小さくなると、トルク伝動制限部66は、スピンドル本体61に加えられるトルクを一方向接続部67に伝動する。これにより、スピンドル本体61の回動は、回動しない一方向接続部67及び端部カバー64によって制動されて速やかに停止する。したがって、ロール紙Rの撓みの発生を防止することができる。そして、スピンドル本体61は一方向接続部67によりロール紙Rの給送逆方向へフリー荷重回転させることができるので、ロール紙Rを手動で容易に巻取ることができる。したがって、スピンドル113の歯飛び現象を確実に防止することができる。
【0029】
なお、一方向接続部67及びトルク伝動制限部66の具体的な構成は、既存のワンウエイ・クラッチ及びトルク・リミッタを用いることができる。また、一方向接続部67及びトルク伝動制限部66は、スピンドル本体61の内部に内蔵されるので、スピンドル本体61の内部空間を有効利用できるとともに、スピンドル本体61の外形が複雑化することを回避できる。さらに、端部カバー64、一方向接続部67及びトルク伝動制限部66を、衝止部材62が固設されている端部とは反対の端部に設けたことにより、スピンドル113の一方の端部にのみ重量が集中することが回避され、両端部の重量バランスを保つことができる。これにより、スピンドル113を安定して給紙部110に取り付けることができ、安定した給紙を行うことができる。
【0030】
図5は、スピンドル受け115の右側面図であり、図6は、その平面図である。なお、図6には、このスピンドル受け115に取り付けられるスピンドル113が仮想線で示されている。スピンドル受け115には、端部カバー64が載置される円弧状の凹部115aと、この凹部115aの内側に向かって突出した突出部115bとが一体形成されている。
【0031】
さらに、スピンドル本体61の回動を円滑にするために、スピンドル本体61の回動に従動して回動する2つのローラ115c、115dが取り付けられている。突出部115bには、端部カバー64のリブ状突起64aの1つが、スピンドル本体61の給紙時の回動方向、すなわち図5における反時計方向に対して、当接点Bで係合、すなわち引っ掛かるようになっており、これによりスピンドル本体61が回動しても、端部カバー64は回動しないようになっている。
【0032】
印刷部120は、図2に示すように、記録ヘッド121を搭載したキャリッジ122、記録ヘッド121と印刷を実行する為の図示しない制御部とを接続するフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)123、記録ヘッド121とインクが入った図示しないインクカートリッジとをつなぐインクチューブ124、ロール紙を副走査方向に搬送する図示しない紙送りローラ、ロール紙の浮き上がりを防止する図示しない紙吸引手段等を備えている。そして、印刷部120の上面及び前面には、図1及び図2に示すように、上蓋125及び前蓋126が記録ヘッド121やキャリッジ122等を覆うように取り付けられている。
【0033】
記録ヘッド121は、ブラックインクを吐出するブラックインク用記録へッドと、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタ等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド121は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口からロール紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
【0034】
キャリッジ122は、図2に示すように、主走査方向に設けられているレール127にコロを介して吊り下げられ、キャリッジベルト128に連結されており、図示しないキャリッジ駆動装置によってキャリッジベルト128が作動すると、キャリッジベルト128の動きに連行され、レール127に案内されて往復移動するようになっている。
【0035】
FFC123は、一端が制御部のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド121のコネクタに接続されており、印刷信号を制御部から記録ヘッド121に送るようになっている。インクチューブ124は、各色のインク用が配設されており、図示しないインク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジにつながれ、各他端が対応する各色の記録ヘッド121につながれている。
【0036】
そして、インクチューブ124は、インク加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインクカートリッジから記録ヘッド121に送るようになっている。前蓋126は、図1及び図2に示すように、下部が回動可能に支持されており、上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。
【0037】
排紙部130は、図1及び図2に示すように、ロール紙を副走査方向に搬送する経路の一部を成す排紙ガイド131と、ロール紙を副走査方向に搬送する図示しない排紙ローラを備えている。また、排紙部130の前面側から見て右側には、図1及び図2に示すように、インクカートリッジを収納保持するカートリッジホルダ150が配設されている。
【0038】
脚部140は、図1及び図2に示すように、移動用のコロ141を有する2本の支持柱142と、これらの支持柱142の間に掛け渡されている補強棒143を備えている。そして、支持柱142の上部に給紙部110及び本体120、130が載置されネジ止め固定されるようになっている。
【0039】
このような構成において、インクジェット式プリンタ100を使用する場合は、先ず、給紙部110からロール紙ホルダ111を構成するスピンドル113を取り出し、図7に示すように、スピンドル113に挿入されている固定部材63をスピンドル113の一端から引き抜く。そして、図8に示すように、スピンドル113の一端をロール紙Rの芯Raの一端から挿入して貫通させ、図9に示すように、ロール紙Rの芯Raの一端をスピンドル113の他端側に挿入固定されている衝止部材62のロール紙芯受部62cにはめ込んで当接面62aに当接させる。
【0040】
続いて、固定部材63をスピンドル113の一端から挿入して、固定部材63のロール紙芯受部63cをロール紙Rの芯Raの他端にはめ込む。これにより、ロール紙Rはスピンドル113と共に回転可能となる。なお、端部カバー64がスピンドル本体61とほぼ同じ大きさの外径を有するので、スピンドル113を端部カバー64側からロール紙R及び固定部材63に容易に挿通させることができる。
【0041】
次に、図10に示すように、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の両端を持ってインクジェット式プリンタ100の前後方向に対して斜めに向けた状態、すなわちロール紙Rが挿入されたスピンドル113の他端側を一方のスピンドル受け114に向けた状態にする。ここで、このスピンドル受け114は水平方向に回転可能に構成されており、通常はスピンドル113の端部を受ける各スピンドル受け114、115の凹部114a、115aは対向させておくが、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113をセットするときは、図11に示すように、一方のスピンドル受け114を回転させて他方のスピンドル受け115に対して約45度の角度を付けておく。
【0042】
その後、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の他端部を一方のスピンドル受け114の凹部114aに掛け、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113と共にそのスピンドル受け114を回転させる。そして、各スピンドル受け114、115の凹部114a、115aを対向させて、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の一端部を他方のスピンドル受け115の凹部115aに掛ける。これにより、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113を給紙部110に容易にセットすることができる。
【0043】
次に、図12に示すように、ロール紙Rの先端を下方に引き出して印刷部120の搬送経路を通し、さらに図13に示すように、排紙部130の搬送経路まで通す。そして、図14に示すように、ロール紙Rを巻き取り方向に回転させてロール紙Rの先端を例えば排紙ガイド131に形成されているマーカMに位置決めする。その後、インクジェット式プリンタ100を起動して、ロール紙Rを副走査方向に給紙しつつ記録ヘッド121を主走査方向に移動させながらインク滴を吐出させ、ロール紙Rに所定の情報を印刷して排紙する。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ロール状記録媒体を搬送する際にロール軸本体に所定の値以上のトルクが加えられると、一方向接続部へのトルク伝動がトルク伝動制限部によって解除されるので、ロール軸本体のみがトルクに従って回動してロール状記録媒体が給送される。したがって、ロール状記録媒体の斜行や皺の発生を防止することができる。
【0045】
一方、ロール状記録媒体の搬送が停止してロール軸本体に加えられるトルクが所定の値よりも小さくなると、トルクがトルク伝動制限部によって一方向接続部に伝動されるので、ロール軸本体の回動は、係止部及び一方向接続部によって制動されて速やかに停止する。したがって、ロール状記録媒体の撓みを防止することができる。そして、ロール軸本体は一方向接続部によりロール状記録媒体の給送逆方向へフリー荷重回転させることができるので、ロール状記録媒体を手動で容易に巻取ることができる。したがって、ロール軸の歯飛び現象を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるプリンタの構成例を示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。
【図3】図1のプリンタのスピンドルにロール紙を装着するときの状態を示す斜視図である。
【図4】図3のスピンドルの左端部の断面図及び側面図である。
【図5】図1のプリンタのスピンドル受けの右側面図である。
【図6】図5のスピンドル受けの平面図である。
【図7】図1のプリンタの使用手順を示す第1の図である。
【図8】図1のプリンタの使用手順を示す第2の図である。
【図9】図1のプリンタの使用手順を示す第3の図である。
【図10】図1のプリンタの使用手順を示す第4の図である。
【図11】図1のプリンタの使用手順を示す第5の図である。
【図12】図1のプリンタの使用手順を示す第6の図である。
【図13】図1のプリンタの使用手順を示す第7の図である。
【図14】図1のプリンタの使用手順を示す第8の図である。
【符号の説明】
61    スピンドル本体
62    衝止部材
63    固定部材
64、65 端部カバー
64a   リブ状突起
66    トルク伝動制限部
67    一方向接続部
100   プリンタ
110   給紙部
111   ロール紙ホルダ
112   ロール紙カバー
113   スピンドル
114、115 スピンドル受け
120   印刷部
121   記録ヘッド
122   キャリッジ
123   FFC
124   インクチューブ
125   上蓋
126   前蓋
127   レール
128   キャリッジベルト
130   排紙部
131   排紙ガイド
132   サイドカバー
140   脚部
141   コロ
142   支持柱
143   補強棒
150   カートリッジホルダ

Claims (7)

  1. ロール状に巻回された記録媒体の芯に挿通されて、記録媒体供給装置の軸受部に懸架され、前記記録媒体とともに回動することにより当該記録媒体を給送するロール軸であって、
    ロール軸本体の一端外部に取り付けられ、前記軸受部に係止する係止部と、
    前記ロール軸本体の一端内部に取り付けられ、前記係止部に対して、前記記録媒体の給送逆方向にのみ回動する一方向接続部と、
    前記ロール軸本体の一端内部に取り付けられ、前記一方向接続部に対して、前記ロール軸本体に加えられる前記記録媒体の給送時のトルクが所定の値以上のときは伝動を解除し、前記トルクが所定の値より小さいときは伝動させるトルク伝動制限部とを備えたことを特徴とするロール軸。
  2. 前記係止部の外径は、前記ロール状記録媒体の芯の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のロール軸。
  3. 前記係止部の外径は、前記ロール軸本体の外径とほぼ同じであることを特徴とする請求項2に記載のロール軸。
  4. 前記ロール軸本体の両端部のうちロール状記録媒体の芯に挿通させる端部側には、前記係止部及び前記トルク伝動制限部が設けられ、
    前記ロール軸本体の他方の端部側には、ロール状記録媒体を衝止する衝止部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のロール軸。
  5. 前記係止部は、前記軸受部に係止される突起を1つまたは周方向に2つ以上備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のロール軸。
  6. ロール状に巻回された記録媒体を供給する記録媒体供給装置であって、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のロール軸が取り付け可能であることを特徴とする記録媒体供給装置。
  7. ロール状に巻回された記録媒体に記録する記録装置であって、
    請求項6に記載の記録媒体供給装置を備えていることを特徴とする記録装置。
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