JP2004067358A - ロール状記録媒体及びその巻回方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】別体でなる巻き芯が不用なロール状の記録媒体及びその巻回方法を提供すること。
【解決手段】巻回される記録媒体R1の最終端MREに設けられた舌片1と、最終端から始端方向RTに所定距離離して設けられた穴部2と、舌片を穴部に填めて形成した巻き芯3とを有する。これにより、従来必要であった別体でなるロール状の記録媒体の巻き芯を不用とすることができるので、省資源化及び低コスト化を図ることができるとともに、巻き芯分の記録媒体を増加させたロール状の記録媒体を提供することができる。
【選択図】   図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻回されたロール状の記録媒体及びその巻回方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録装置では、記録する用紙としていわゆるカット紙とロール紙が主に用いられている。例えばカット紙を用いる場合、カット紙は、ホッパーに一旦積層され保持された後、最上層のカット紙から順に給紙部により搬送部へ給紙される。そして、そのカット紙は、搬送部により記録部へ搬送され、記録部により印刷された後、搬送部により排出部へ搬送され排出される。
【0003】
また、ロール紙を用いる場合、ロール紙は、ロール紙ホルダから給紙部を介して搬送部へ引き出された後、搬送部により記録部へ搬送され、記録部により印刷される。そして、ロール紙は、搬送部により切断部へ搬送された後、切断部により記録が完了した部分が所定長さに切断され、搬送部により排出部へ搬送され排出される。
【0004】
このロール紙は、紙管で成る巻き芯の周面に巻回されているが、印刷中や巻き戻し時に巻きが膨らんで正常な動作ができなくなる場合がある。このため、ロール紙の終端は巻き芯の周面に接着固定されており、印刷中や巻き戻し時に巻きが膨らんだときや、ロール紙ホルダから脱着する際に、ロール紙ホルダの回転ノブを手動もしくは自動にて回転させることによりロール紙を巻き戻すことが可能なようになっている。なお、ロール紙は、最終的には終端の接着固定部が巻き芯から剥離して最終端部まで印刷される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したロール紙の巻き芯は、ロール紙ホルダに固定するためのものであり、ロール紙を終端まで使い切った後はゴミとして廃棄されている。このような巻き芯を有効利用することは省資源の観点からも望ましいことではあるが、現状では達成されていない。
【0006】
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、別体でなる巻き芯が不用なロール状の記録媒体及びその巻回方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明の請求項1に係るロール状記録媒体は、巻回される記録媒体の終端側に所定距離離して設けられた舌片及び穴部と、前記舌片を前記穴部に填めて形成した巻き芯とを有することを特徴としている。これにより、従来必要であった別体でなるロール状の記録媒体の巻き芯を不用とすることができるので、省資源化及び低コスト化を図ることができるとともに、巻き芯分の記録媒体を増加させたロール状の記録媒体を提供することができる。
【0008】
請求項2に係る発明では、請求項1に記載のロール状記録媒体において、前記舌片は、前記記録媒体の最終端に設けられ、前記穴部は、前記最終端から始端方向に所定距離離して設けられていることを特徴としている。また、請求項3に係る発明では、請求項1に記載のロール状記録媒体において、前記穴部は、前記記録媒体の最終端側に設けられ、前記舌片は、前記最終端から始端方向に所定距離離して設けられていることを特徴としている。
【0009】
請求項4に係る発明では、請求項1〜3の何れか一項に記載のロール状記録媒体において、前記舌片と前記穴部の組は、1組もしくは前記記録媒体の幅方向に2組以上設けられていることを特徴としている。これにより、幅が異なるロール状の記録媒体に対応することができる。
【0010】
請求項5に係る発明では、請求項1〜4の何れか一項に記載のロール状記録媒体において、1つの前記舌片に対応する前記穴部が、前記記録媒体の始端方向に2つ以上設けられていることを特徴としている。これにより、1つの舌片を2つ以上の穴部でしっかりと係止することができるので、記録媒体の巻き解けを確実に防止することができる。
【0011】
本発明の請求項6に係るロール状記録媒体の巻回方法では、巻回される記録媒体の終端側に所定距離離して舌片及び穴部を設け、前記記録媒体の終端を巻いて前記舌片を前記穴部に填め、前記記録媒体の終端により巻き芯を形成してから前記記録媒体を巻回することを特徴としている。請求項7に係る発明では、請求項6に記載のロール状記録媒体において、前記舌片は、前記記録媒体の最終端に設けられ、前記穴部は、前記最終端から始端方向に所定距離離して設けられていることを特徴としている。請求項8に係る発明では、請求項6または7に記載のロール状記録媒体において、前記穴部は、前記記録媒体の最終端側に設けられ、前記舌片は、前記最終端から始端方向に所定距離離して設けられていることを特徴としている。請求項9に係る発明では、請求項6〜8の何れか一項に記載のロール状記録媒体の巻回方法において、前記舌片と前記穴部の組は、1組もしくは前記記録媒体の幅方向に2組以上設けられていることを特徴としている。請求項10に係る発明では、請求項6〜9の何れか一項に記載のロール状記録媒体の巻回方法において、1つの前記舌片に対応する前記穴部が、前記記録媒体の始端方向に2つ以上設けられていることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式記録装置の外装構成の全体を斜め前方から見た斜視図である。このインクジェット式記録装置100は、全体が幅方向に長く延びる略直方体状のハウジング101を備えている。このハウジング101の上部から前面にかけて形成されている窓部は、透明もしくは半透明な湾曲したカバー110によって覆われている。
【0013】
そして、ハウジング101の上部右側には、操作部120等が配設され、ハウジング101の前部右側には、カードスロット部130等が配設されている。さらに、ハウジング101の後方側には、給紙口140等が配設され、ハウジング101の前方側には、排紙口150及び排紙スタッカ160等が配設されている。このインクジェット式記録装置100は、不連続の用紙、すなわちカット紙の印刷と、連続した用紙、すなわちロール紙の印刷が可能となっている。
【0014】
カバー110は、その上部の回動軸を中心に図1の矢印a方向に回動可能に取り付けられている。ユーザは、カバー110を持ち上げて窓部を開放することにより、窓部を通して後述するキャリッジ上に収納されるインクカートリッジの交換作業や内部機構のメンテナンス作業等を行うことができる。
【0015】
操作部120は、パワーをオン・オフするパワー系のスイッチ121と、用紙の頭出し等を操作したり、インクのフラッシング等を操作する操作系のスイッチ122と、画像処理等を行う処理系のスイッチ123と、状態を表示する液晶パネル124等を備えている。
【0016】
カードスロット部130は、PCMCIA ATA規格に準拠したメモリカードや、コンパクトフラッシュ、スマートメディア、メモリースティック、マイクロドライブ、SDカード等を必要であればPCカード用アダプタを介して読み書きするメモリカードドライブを備えている。
【0017】
給紙口140には、その後縁と両端縁を囲むようにガイド壁141、142、143が形成されている。ガイド壁141は、用紙の面をガイドし、ガイド壁142は、用紙の一方のサイドエッジをガイドする機能を有する。そして、用紙のサイズが異なっても確実に用紙をガイドすることができるように、用紙の他方のサイドエッジをガイドするエッジガイドが、給紙口140の両端縁に形成されているガイド壁142、143間を、後縁に形成されているガイド壁141に沿って移動可能なように装着されている。
【0018】
排紙口150の近傍には、ロール紙を所定の長さに切断するカッタ20(図2、図3参照)と、用紙を排出する排紙ローラ199(図2、図3参照)が用紙搬送方向に順に配設されている。カッタ20は、長尺の固定刃とこの固定刃に沿って移動可能な移動刃とこの移動刃を移動させる無端駆動ベルトを備えている。ロール紙が切断位置に位置決めされると、無端駆動ベルトの駆動により移動刃がロール紙の幅方向に移動開始して固定刃と協働しながらロール紙を剪断するようになっている。
【0019】
排紙スタッカ160は、基端側の回動軸を中心にハウジング101の前面に図1の矢印b方向に回動可能に取り付けられた1段目のスタッカ部材161と、この1段目のスタッカ部材161に対し格納・引出自在に設けられた先端側の2段目のスタッカ部材162と、この2段目のスタッカ部材162に対し格納・引出自在に設けられた先端側の3段目のスタッカ部材163の3段で構成されている。
【0020】
この排紙スタッカ160は、不使用時は2断目と3段目のスタッカ部材162、163が1断目と2段目のスタッカ部材161、162に押し込まれて格納されるとともに、起立方向に回動されて排紙口150を閉鎖するようになっている。また、使用時は倒伏方向に回動されて排紙口150を開放するとともに、2断目と3段目のスタッカ部材162、163が1断目と2段目のスタッカ部材161、162から引き出されて、排出される用紙を受けて載置するようになっている。なお、2断目と3段目のスタッカ部材162、163は、用紙の大きさにより格納された状態で、あるいは引き出された状態で使用可能となっている。
【0021】
図2及び図3は、インクジェット式記録装置100の内部構成例を示す断面側面図である。図2に示すように、カット紙Pを印刷する場合は給紙口140の背部にカット紙Pを保持するペーパーサポート144が取り付けられ、また、図3に示すように、ロール紙Rを印刷する場合は給紙口140の背部にロール紙Rを保持したロール紙ホルダ10が取り付けられる。なお、ペーパーサポート144とロール紙ホルダ10は、着脱可能に構成されており、何れか一方が取り付けられるようになっている。ペーパーサポート144は、カット紙Pの面を保持する機能を有し、給紙口140のガイド壁141に近接して斜め後方に突き出るように配設される。ロール紙ホルダ10は、後で詳述するが、給紙口140の後方に着脱自在に取り付けられる。
【0022】
そして、図2に示すように、給紙口140から差し込まれ、ホッパー191に積載された複数枚のカット紙Pは、給紙ローラ192の回転に伴うホッパー191の上昇により、分離パッド193で給紙ローラ192に押付けられて最上位のカット紙Pから1枚づつ分離され、ぺーパーガイド194に沿って紙送りローラ195に給送される。一方、図3に示すように、ロール紙ホルダ10から引き出され、給紙口140から紙送りローラ195に差し込まれたロール紙Rは、紙送りローラ195とその従動ローラ195aとで挟持される。
【0023】
そして、図2に示すカット紙Pあるいは図3に示すロール紙Rは、紙送りローラ195とその従動ローラ195aによりキャリッジ196の底部に搭載された記録ヘッド197側へ送り出されて印刷される。このとき、インクジェット式記録装置100の制御部は、例えばイエロー、ライトイエロー、マゼンタ、ライトマゼンタ、シアン、ライトシアン、ブラックの計7色のインクカートリッジ198から記録ヘッド197へ各色インクを供給し、各色インクの吐出タイミング及びキャリッジ196や紙送りローラ195の駆動を制御して、高精度なインクドット制御、ハーフトーン処理等を実行する。最後に、カット紙Pは、排紙ローラ199とその従動ローラ199aにより排紙口150から排紙され、またロール紙Rは、カッタ20により所定長さに切断された後、排紙ローラ199とその従動ローラ199aにより排紙口150から排紙される。
【0024】
図4(A)は、第1の実施の形態であるロール紙の巻回前の状態を示す平面図、同図(B)は、その巻回開始の状態を示す斜視図である。このロール紙R1には、同図(A)に示すように、最終端MREの略中央部に1つの舌片1が設けられ、この最終端MREの略中央部から始端RT方向に所定距離離して1つの穴部2が設けられている。舌片1は、略矩形状に形成されており、穴部2は、この舌片1の幅とほぼ同一の幅か若干大きい幅のスリット状に形成されている。
【0025】
このような構成のロール紙R1を巻回する際は、同図(B)に示すように、終端REを巻いて舌片1を穴部2に填め込む。これにより、ロール紙R1の終端REの一巻きでなる巻き芯3が形成されるので、以降はこの巻き芯3の周りにロール紙R1を始端RTまで巻回して最終的なロール紙R1とする。これにより、従来必要であった紙管でなる巻き芯を不用とすることができるので、省資源化及び低コスト化を図ることができるとともに、紙管でなる巻き芯分のロール紙R1を増加させることができる。なお、図4(B)における舌片1は穴部2に填め込まれた後はそのままの状態としているが、図5に示すように、舌片1を穴部2に填め込んだ後に折り返すようにしてもよい。これにより、巻き芯3を巻き解き難くすることができる。
【0026】
図6(A)は、第2の実施の形態であるロール紙の巻回前の状態を示す平面図、同図(B)は、その巻回開始の状態を示す斜視図である。このロール紙R2には、同図(A)に示すように、最終端MREの両端部に2つの舌片1が設けられ、この最終端MREの両端部から始端RT方向に所定距離離して2つの穴部2が設けられている。各舌片1は、略矩形状に形成されており、各穴部2は、各舌片1の幅とほぼ同一の幅か若干大きい幅のスリット状に形成されている。
【0027】
このような構成のロール紙R2を巻回する際は、同図(B)に示すように、終端REを巻いて各舌片1を各穴部2に填め込む。これにより、ロール紙R2の終端REの一巻きでなる巻き芯3が形成されるので、以降はこの巻き芯3の周りにロール紙Rを始端RTまで巻回して最終的なロール紙R2とする。このように、舌片1とそれに対応する穴部2の組を2組設けることにより、幅広のロール紙R2に対応することができる。なお、舌片1とそれに対応する穴部2の組は3組以上設けるようにしてもよい。また、舌片1を穴部2に填め込んだ後に折り返すようにしてもよい。
【0028】
図7(A)は、第3の実施の形態であるロール紙の巻回前の状態を示す平面図、同図(B)は、その巻回開始の状態を示す斜視図である。このロール紙R3には、同図(A)に示すように、最終端MREの略中央部に1つの舌片1が設けられ、この最終端MREの略中央部から始端RT方向に所定距離離して第1の穴部2が設けられ、さらにこの第1の穴部2から所定間隔をあけて第2の穴部2が設けられている。舌片1は、略矩形状に形成されており、各穴部2は、舌片1の長さより若干短い間隔をあけて舌片1の幅とほぼ同一の幅か若干大きい幅のスリット状に形成されている。
【0029】
このような構成のロール紙R3を巻回する際は、同図(B)に示すように、終端REを巻いて舌片1を第1の穴部2に填め込んだ後、さらに第2の穴部2に填め込む。これにより、ロール紙R3の終端REの一巻きでなる巻き芯3が形成されるので、以降はこの巻き芯3の周りにロール紙R3を始端RTまで巻回して最終的なロール紙R3とする。このように、舌片1とそれに対応する2つの穴部2を設けることにより、舌片1をしっかりと保持することができ、巻き芯3を巻き解き難くすることができる。なお、舌片1とそれに対応する穴部2を3つ以上設けるようにしてもよい。また、舌片1とそれに対応する2つ以上の穴部2の組を2組以上設けるようにしてもよい。
【0030】
図8(A)は、第4の実施の形態であるロール紙の巻回前の状態を示す平面図、同図(B)は、その巻回開始の状態を示す斜視図である。このロール紙R4には、同図(A)に示すように、終端RE側の略中央部に1つの穴部2が設けられ、最終端MREの略中央部から始端RT方向に所定距離離して1つの舌片1が設けられている。舌片1は、略矩形状に形成されており、穴部2は、この舌片1の幅とほぼ同一の幅か若干大きい幅のスリット状に形成されている。
【0031】
このような構成のロール紙R4を巻回する際は、同図(B)に示すように、終端REを巻いて舌片1を穴部2に填め込む。これにより、ロール紙R1の終端REの一巻きでなる巻き芯3が形成されるので、以降はこの巻き芯3の周りにロール紙R1を始端RTまで巻回して最終的なロール紙R1とする。これにより、従来必要であった紙管でなる巻き芯を不用とすることができるので、省資源化及び低コスト化を図ることができるとともに、紙管でなる巻き芯分のロール紙R4を増加させることができる。
【0032】
なお、図5と同様に、舌片1を穴部2に填め込んだ後に折り返すようにしてもよい。また、図6と同様に、終端MRE側の両端部に2つもしくは3つ以上の穴部2を設け、最終端MREの両端部から始端RT方向に所定距離離して2つもしくは3つ以上の舌片1を設けるようにしてもよく、図7と同様に、終端MRE側の略中央部に1つの穴部2を設け、最終端MREの略中央部から始端RT方向に所定距離離して第1の舌片1を設け、さらにこの第1の舌片1から所定間隔をあけて第2の舌片1を設けるようにしてもよく、さらに、これらの組み合わせでもよい。また、上述した各実施形態では、舌片1や穴部2を所定幅のスリットにより形成するようにしたが、単にカッター刃による切り込みにより形成するようにしてもよい。
【0033】
図9〜図11は、ロール紙ホルダ10の詳細を示す分解斜視図、側面図、断面平面図である。このロール紙ホルダ10は、上述したロール紙Rの終端で形成される巻き芯3を保持する軸芯11と、この軸芯11を構成する胴部11cを回転自在に支持し、装着されたロール紙Rの外周面の一部を覆うことでロール紙Rの許容範囲を超える巻き解けを防止するカバー12とを備えている。軸芯11及びカバー12は、それぞれ左右対称のものが2組用意されており、これらでロール紙Rを両側から狭持することでロール紙Rのホルダとして一体化される構成になっている。
【0034】
軸芯11は、中空円筒状の部材であり、一方の端部にはロール紙Rの終端で形成される巻き芯3の端部内周に挿入されることにより巻き芯3を内側から保持する挿入保持片11aと、ロール紙Rの円滑な装着を可能にする案内リブ11bとが形成されている。また、軸芯11の中央には後述するカバー12の軸受部12aによって遊嵌保持される胴部11cが形成されており、他方の端部にはユーザによる回転操作によりロール紙Rを巻き戻すキャップ状の操作ノブ11dが一体的に形成されている。
【0035】
挿入保持片11aは、幾分円周方向に湾曲した矩形平板状の部材であり、その自由端側の一部は胴部11cの外周面から半径方向に一定の間隙Gを隔てて片持ち状態で支持されている。このような間隙Gを形成することにより、カバ一12に軸芯11を取り付ける際に、カバー12の軸受部12aと軸芯11の胴部11cとの重なり部分を多くすることができるので、軸芯11をカバー12にコンパクトな状態でよりしっかりと保持させることが可能となる。
【0036】
また、挿入保持片11aの自由端側の端部には半径方向外側に突出する度当て11eが形成されている。この度当て11eは、ロール紙Rの終端で形成される巻き芯3の両端面に当接することにより、2組の軸芯11及びカバー12の軸方向での距離を規定する機能を果たす。
【0037】
案内リブ11bは、板バネ状の弾性片11fの自由端側先端に形成されており、ロール紙Rの終端で形成される巻き芯3ヘの挿入側には傾斜案内面11gが形成されている。胴部11cの操作ノブ11d側の周面には4個所にスリットが形成されており、各スリットの形成部位にはカバー12との係合手段となる弾性係合片11hが形成されている。
【0038】
カバー12は、ロール紙Rの幅方向端部の周面を覆う被覆部12bと、その外方の端面の一部を閉塞する円環状の端部閉塞部12cと、端部閉塞部12cの内径端縁から内側に向けて張り出すように形成される円筒状の軸受部12aと、被覆部12bの前面側下方に一例として形成される転がり防止台座12dとを有している。
【0039】
被覆部12bの前面側上方の部位は一部切除されており、この部分は装着されたロール紙Rを繰り出すための繰り出し開口部12eとなっている。また、被覆部12bの内周面はロール紙R側へ向って拡がるようにテーパ状に形成されており、これによりロール紙Rの端縁と被覆部12bの内面とが線接触して、ロール紙Rの回転時の摩擦抵抗が極力小さくなるようにしている。
【0040】
端部閉塞部12cの内径端縁付近には、軸芯11における弾性係合片22aと係合する係合段差部12fが形成されており、弾性係合片22aと係合段差部12fとの係合によりカバー12の外側方向への移動が制限されるようになっている。
【0041】
また、軸受部12aの内径は軸芯11における操作部材22の外径より幾分大きめに設定されており、これによりロール紙Rの軸心の多少の揺れや傾きを許容してロール紙Rの送り出しを滑らかに行えるようにする作用と、軸芯11とカバー12との結合を容易にする作用を併せ持つ。尚、軸芯11とカバー12の材料は共に同じ材料、例えば硬質のプラスチック材料が適用できる。この場合、摩擦係数が同じであるため、軸受部12aに摺接する操作部材22の回転は安定性を増すようになる。
【0042】
転がり防止台座12dは、被覆部12bに形成されている繰り出し開口部12eの下方から斜め下方に延びる取付傾斜面12gと、この取付傾斜面12gの下端と被覆部12bの最下部とを水平に連結する実質的な転がり防止作用をする台座面12hとを有している。そして、取付傾斜面12gには、図12に示すようにインクジェット式記録装置100の給紙口140の後方に形成されている係合溝13、あるいは図13に示すような後付けアタッチメント15に形成されている係合溝15aに係合し保持される係合爪12iが形成されている。ここで、後付けアタッチメント15は、例えばペーパーサポート取付用の被取付部を利用して取り付けられるように構成されており、これにより上記係合溝13が無いタイプのインクジェット式記録装置にもロール紙ホルダ10を適用することができる。
【0043】
これらの係合溝13、15aと係合爪12iとの間にはカバー12の取付位置を規制する左右誤装着防止機構が設けられている。すなわち、係合溝13、15aにおける実質的な保持作用を行う保持作用部13a、15bに形成される位置決めスリット13b、15cの位置と、係合爪12iにおける保持鉤部12jから垂直に立ち上がる位置決めリブ12kの位置とを左右対称とせず、幾分左右いずれかに偏った位置に設定することにより、誤って左右を反対にして装着しようとした場合でも装着できないようになっている。
【0044】
また、図13に示すように、位置決めスリット15cは位置決めリブ12kを受け入れる入口側において広く、奥部側において狭くなるように形成されており、これにより両者の係合状態は比較的寛容となり、ロール紙Rの軸心の多少の揺れや傾きを許容してロール紙Rが滑らかに回転して確実に繰り出されるようになっている。
【0045】
以上、本発明を種々の実施形態に関して述べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態についても適用されるのは勿論である。例えば、記録装置としてインクジェット式のプリンタを例に説明したが、これに限られるものではなく、ロール紙が使用可能な記録装置であれば、例えば熱転写式等のプリンタ、インクジェット式、熱転写式等のファクシミリ装置やコピー装置等にも適用可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来必要であった別体でなるロール状の記録媒体の巻き芯を不用とすることができるので、省資源化及び低コスト化を図ることができる。また、巻き芯分の記録媒体を増加させたロール状の記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式記録装置の外装構成の全体を斜め前方から見た斜視図である。
【図2】図1のインクジェット式記録装置の内部構成例を示す第1の断面側面図である。
【図3】図1のインクジェット式記録装置の内部構成例を示す第2の断面側面図である。
【図4】第1の実施の形態であるロール紙の巻回前の状態を示す平面図及びその巻回開始の状態を示す斜視図である。
【図5】図4の別の形態を示す斜視図である。
【図6】第2の実施の形態であるロール紙の巻回前の状態を示す平面図及びその巻回開始の状態を示す斜視図である。
【図7】第3の実施の形態であるロール紙の巻回前の状態を示す平面図及びその巻回開始の状態を示す斜視図である。
【図8】第4の実施の形態であるロール紙の巻回前の状態を示す平面図及びその巻回開始の状態を示す斜視図である。
【図9】図1のインクジェット式記録装置に使用可能なロール紙ホルダの詳細を示す分解斜視図である。
【図10】図1のインクジェット式記録装置に使用可能なロール紙ホルダの詳細を示す側面図である。
【図11】図1のインクジェット式記録装置に使用可能なロール紙ホルダの詳細を示す断面平面図である。
【図12】図4のロール紙ホルダの取付部位を示す斜視図である。
【図13】図4のロール紙ホルダの取付部位を示す別の斜視図である。
【符号の説明】
1     舌片
2     穴部
3     巻き芯
10    ロール紙ホルダ
11    軸芯
12    カバー
100   インクジェット式記録装置
101   ハウジング
110   カバー
120   操作部
130   カードスロット部
140   給紙口
150   排紙口
160   排紙スタッカ
161、162、163 スタッカ部材
199   排紙ローラ

Claims (10)

  1. 巻回される記録媒体の終端側に所定距離離して設けられた舌片及び穴部と、
    前記舌片を前記穴部に填めて形成した巻き芯とを有することを特徴とするロール状記録媒体。
  2. 前記舌片は、前記記録媒体の最終端に設けられ、
    前記穴部は、前記最終端から始端方向に所定距離離して設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロール状記録媒体。
  3. 前記穴部は、前記記録媒体の最終端側に設けられ、
    前記舌片は、前記最終端から始端方向に所定距離離して設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロール状記録媒体。
  4. 前記舌片と前記穴部の組は、1組もしくは前記記録媒体の幅方向に2組以上設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のロール状記録媒体。
  5. 1つの前記舌片に対応する前記穴部が、前記記録媒体の始端方向に2つ以上設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のロール状記録媒体。
  6. 巻回される記録媒体の終端側に所定距離離して舌片及び穴部を設け、
    前記記録媒体の終端を巻いて前記舌片を前記穴部に填め、
    前記記録媒体の終端により巻き芯を形成してから前記記録媒体を巻回することを特徴とするロール状記録媒体の巻回方法。
  7. 前記舌片は、前記記録媒体の最終端に設けられ、
    前記穴部は、前記最終端から始端方向に所定距離離して設けられていることを特徴とする請求項6に記載のロール状記録媒体の巻回方法。
  8. 前記穴部は、前記記録媒体の最終端側に設けられ、
    前記舌片は、前記最終端から始端方向に所定距離離して設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載のロール状記録媒体の巻回方法。
  9. 前記舌片と前記穴部の組は、1組もしくは前記記録媒体の幅方向に2組以上設けられていることを特徴とする請求項6〜8の何れか一項に記載のロール状記録媒体の巻回方法。
  10. 1つの前記舌片に対応する前記穴部が、前記記録媒体の始端方向に2つ以上設けられていることを特徴とする請求項6〜9の何れか一項に記載のロール状記録媒体の巻回方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008056410A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Fuji Fiber Glass Kk ガラス繊維巻取りチューブ及びガラス繊維の巻取り方法

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