JP2004067344A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シート状感光性フィルムの位置規制調整を容易に行うことができ、且つ小型化が図れる画像形成装置を提供する。
【解決手段】シート状感光性フィルムFを供給するフィルム供給部3から供給された前記シート状感光性フィルムにレーザビームを主走査しながら照射する主走査部41と、前記シート状感光性フィルムを副走査する副走査部42と、により画像を記録する記録部4、を備える画像形成装置1において、前記フィルム供給部から供給された前記シート状感光性フィルムの位置規制を行う位置規制部43と、前記副走査部と、を一体的に構成して装置本体2内に配置した。
【選択図】 図3
【解決手段】シート状感光性フィルムFを供給するフィルム供給部3から供給された前記シート状感光性フィルムにレーザビームを主走査しながら照射する主走査部41と、前記シート状感光性フィルムを副走査する副走査部42と、により画像を記録する記録部4、を備える画像形成装置1において、前記フィルム供給部から供給された前記シート状感光性フィルムの位置規制を行う位置規制部43と、前記副走査部と、を一体的に構成して装置本体2内に配置した。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状感光性フィルムを搬送しながら副走査を行いつつ、レーザビームを主走査しながら照射して熱現像することによって画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シート状感光性フィルム(以下、フィルムという。)に画像や文字を形成する画像形成装置として、フィルム供給部から供給されたフィルムに対して記録部が光露光により画像の書き込みを行うとともに、熱現像部が当該フィルムを熱現像処理して可視画像を形成する画像形成装置が知られている。
【0003】
かかる画像形成装置において、フィルムに画像を形成する際にフィルムの位置がずれると、画像がずれたり、ケラレが発生するなど不都合が生じる。従って、装置内におけるフィルムの位置合わせを行う専用の位置規制ユニットが設けられていた。
【0004】
そして、フィルム供給部から供給されたフィルムを、まず、位置規制ユニットにより位置決めした後、記録部の副走査部に搬送していた。
また、従来の画像形成装置は、比較的多量のフィルムを処理する大型の装置が主流であり、メンテ作業面が多方面に存在していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の位置規制ユニットと副走査部とは別々に配置され、装置本体への取り付けは相互に調整して行われるため、この調整がうまくいかないとフィルムの位置合わせがうまくいかず、画像のはみ出しやフィルムが斜めに搬送されて搬送工程に支障をきたし、フィルム表面にキズがつくという問題があった。
【0006】
また、従来の画像形成装置は、比較的多量のフィルムを処理する大型の装置が主流であったため、比較的装置の設置スペースに余裕があることが多く、メンテ作業面が多方面にあっても対応できていたが、画像形成装置を小型化にした場合には、装置の設置スペースも限られるため、メンテ作業面を1つの面に集中化させたいというニーズがある。しかし、1つの面にメンテ作業面を集中させた場合、骨格の板金部品が額縁状になり、強度構造体として十分な強度を得るため、角パイプなどの大型の装置と同様の構造体としなければならず、装置の小型化が容易でないという問題もあった。
【0007】
本発明の課題は、シート状感光性フィルムの位置規制調整を精度良く行うことができ、且つ小型化が図れる画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、
請求項1記載の発明は、シート状感光性フィルムを供給するフィルム供給部から供給された前記シート状感光性フィルムにレーザビームを主走査しながら照射する主走査部と、前記シート状感光性フィルムを副走査する副走査部と、により画像を記録する記録部を備える画像形成装置において、
前記フィルム供給部から供給された前記シート状感光性フィルムの位置規制を行う位置規制部と、前記シート状感光性フィルムを副走査方向に移動させる副走査部と、を一体的に構成して装置本体内に配置したことを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、位置規制部と副走査部とを一体的に構成して装置本体内に配置させたことにより、従来のように位置規制部と副走査部とを相互に調整して装置本体に取り付ける必要がなくなることとなって、位置規制部と副走査部の位置規制調整の精度が向上する。従って、フィルムの位置合わせがうまくいかず、画像のはみ出しやフィルムが斜めに搬送されてフィルムにキズがつくという問題を解決することができる。
また、位置規制部と副走査部とを一体化することにより、別々に装置本体に取り付けるよりもスペースが少なくて済み、装置全体の小型化が図れる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、
前記位置規制部は、前記シート状感光性フィルムの位置規制を行いつつ、副走査方向への前記シート状感光性フィルムの搬送を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、位置規制部により、シート状感光性フィルムの位置規制と、副走査方向への前記シート状感光性フィルムの搬送とが同時に行われるので、従来のものに比べて画像記録時間を短縮することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の画像形成装置において、
前記記録部および前記位置規制部は、振動を緩衝する緩衝手段を介して前記装置本体に設置されていることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、記録部および位置規制部は振動を緩衝する緩衝手段を介して装置本体に設置されるので、外乱や他部品の振動が位置規制部や記録部に伝わりにくくなることとなって、位置規制や画像記録を安定して行うことができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記フィルム供給部は、前記装置本体の一面方向に移動可能に構成され、
前記記録部および前記位置規制部は、前記フィルム供給部の移動方向と同一方向に着脱自在であることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、記録部および位置規制部は、フィルム供給部の移動方向と同一方向に着脱自在であるので、ユーザがメンテ作業を行う場合、装置本体の特定の一面からできるようになることとなって、当該装置の設置スペースが狭くてもユーザメンテ時の不自由さを解消できる。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記フィルム供給部および前記記録部は、前記装置本体の一面方向に移動可能に構成され、
前記フィルム供給部および前記記録部の移動方向と異なる方向の前記装置本体の面側に、電装部を配置したことを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、フィルム供給部および記録部の移動方向と異なる方向の装置本体の面側に、電装部が配置されているので、フィルム供給やジャム処理等の作業面と、電装部の故障時の作業面とを別々にすることで、装置本体の一面に作業面が集中してしまうことを防止することができる。従って、装置本体の強度構造の設計自由度が高まり、例えば、軽量な板金部品等により装置本体を構成することで、強度を保ちつつ、装置内部のデッドスペースを減らすことができ、装置全体を小型軽量化することができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記副走査部は、前記シート状感光性フィルムを副走査方向に搬送する副走査ローラを備え、
前記位置規制部は、
前記副走査ローラの上流側に配置された一対のローラと、
前記副走査ローラと前記一対のローラとの間に軸方向に垂直配置されたガイド部材と、を備え、
前記一対のローラのうち、下側のローラは、複数のテーパ部を有するテーパローラとされ、
前記テーパ部は、前記ガイド部材に向かうにつれて径が大きくなっていることを特徴とする。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、一対のローラでフィルムを挟持した状態でテーパローラを回転駆動させると、テーパ部のガイド部材側が圧力が高いので、フィルムは、ガイド部材の方向に移動し、ガイド部材に当接して位置規制されたまま副走査ローラまで搬送される。従って、フィルムをガイド部材に確実に位置規制しながら、副走査ローラまで搬送できる。
【0020】
請求項7記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、
前記一対のローラが回転したときのトルクを制限するトルク制限手段を備えることを特徴とする。
【0021】
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、トルク制御手段により一対のローラが回転したときのトルクが制限されるので、フィルムに過度の力が作用してフィルム表面をキズつけてしまうことを防止することができる。
【0022】
請求項8記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記副走査部は、着脱方向の壁部に手を挿入可能な開口部を有することを特徴とする。
【0023】
請求項8記載の発明によれば、請求項1〜7の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、副走査部の着脱方向の壁部に手を挿入可能な開口部を有するため、副走査部内でジャム等が発生した場合に、開口部から手を中に入れてフィルムを取り除くことができることとなってメンテ作業がしやすいものとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜4を参照して、本発明の実施の形態の画像形成装置を詳細に説明する。
本発明に係わる実施の形態の一例について、以下、図面に基づいて説明する。図1はドライ銀塩熱現像方式を採用したレーザイメージャからなる画像記録装置の要部構成を示す模式的な斜視図である。
【0025】
図1に示す画像形成装置1は、枠状に形成された装置本体2と、この装置本体2内に配置されるフィルム供給部3と、フィルム供給部3の下方に位置してフィルム供給部3から供給されたシート状の感光性フィルムF(以下、単にフィルムという。)に画像を記録する記録部4と、装置本体2の下部に設けられる電装部5と、を有する。
【0026】
装置本体2は、強度構造体である板金部品21…を枠状に接合したものからなり、略直方体形状を有している。この板金部品21は、例えば、比較的軽量なアルミ合金などによりできていて、装置本体2内のデッドスペースを埋めるように任意な形状とされている。
フィルム供給部3は、フィルムFを載置するトレー(図示省略)を有するフィルム装填部(図示省略)と、トレーに載置されたフィルムFを1枚づつ吸引によりピックアップするための吸盤を含むピックアップ機構部(図示省略)と、を有する。
フィルム供給部3は、図1に示すように、x方向に装置本体2から引き出すことができるようになっている。ここで、引き出される面を正面という。そして、引き出した位置においてフィルムFを装填可能となっており、また、装置本体2内の押し込まれた位置においてフィルムFを記録部4に搬送可能となっている。
【0027】
また、装置本体2のy′方向に側壁に近接して設けられた複数の搬送ローラRと、それらの搬送ローラRの間に設置したガイド板(図示省略)により、フィルム供給部3から記録部4にフィルムFが搬送される。搬送ローラRは二つ対をなして設けられ、フィルムFを挟持する。
【0028】
記録部4はフィルム供給部2の下側に設けてあり、主走査部41と、主走査部41の直下に設けられた副走査部42とを有する。
【0029】
主走査部41は、図示はしないがレーザ光源、ポリゴンミラー、Fθレンズ、シリンドリカルレンズ等を備え、画像データに従って駆動制御され、主走査方向にレーザを照射してフィルムFを露光させ主走査方向の記録を行う。
【0030】
副走査部42は、搬送方向に直角に位置する2つの副走査ローラ421、421を備え、副走査ローラ421、421によりフィルムFを副走査方向に移動させることによりフィルムFにレーザを照射させ副走査方向の記録を行う。副走査部42の正面側の壁部42aには、手を挿入することができる大きさの開口部422が設けられている。
主走査部41と副走査部42とは、例えば、ネジ(図示省略)などにより固定され、主走査部41と副走査部42とが一体となって、装置本体2からx方向に引き出すことができるようになっている。そして、引き出した状態でジャム処理等がしやすいようになっている。
【0031】
また、副走査部42には、フィルム供給部3から搬送されてくるフィルムFを搬送方向に対して直交する基準位置に一辺が合うように規制する位置規制部43が設けられている。
【0032】
位置規制部43は、副走査部42の副走査ローラ421、421の上流側に配置された一対の位置規制ローラ431、432と、副走査ローラ421と位置規制ローラ431、432との間に軸方向に対して垂直に配置されたガイド部材433と、位置規制ローラ432を駆動させる駆動部434と、フィルムFの先端が副走査ローラ421、421の手前に位置することを検知する位置検出センサ(図示省略)と、を備えている。
【0033】
一対の位置規制ローラ431、432のうち、下側のローラ432は、テーパローラ432となっており、二つのテーパ部432aを備えている。このテーパ部432aは、例えば、ゴムなどからなり、図4に示すように、ガイド部材433に向かうにつれて径が大きくなるように設けられている。従って、一対の位置規制ローラ431、432でフィルムFを挟持した状態でテーパローラ432を駆動部434によって回転させるとともに上ローラ431を従動させると、テーパローラ432の圧力の高い方、即ちガイド部材433側にフィルムFが寄っていくため、ガイド部材433の方向にフィルムFが移動して当接し、フィルムFはその状態のまま副走査ローラ421、421まで搬送されるようになっている。
【0034】
なお、テーパ部の数、テーパの角度、及びゴム硬度は、フィルム端面をガイド部材433までに移動させる距離により任意に設定してよい。
また、テーパローラ432には、当該テーパローラ432が回転したときのトルクが所定値を超えた場合にテーパローラ432を空回りさせるトルクリミッター435(図5)が取り付けられている。
【0035】
このトルクリミッター435は、例えば、図5に示すように、テーパローラ432にインサートされ、端面にギヤ435aを有する軸受け435bと、ギヤ435aと噛合し、軸435cに回動自在に軸支されたツメ435dとで構成されたクラッチ機構である。そして、テーパローラ432の回転方向に対して通常ツメ435dはクラッチされており、一定の回転トルク以下では、クラッチが効いているのでテーパローラ432と軸受け435bは共に回転する。一方、所定値以上のトルクがテーパローラ432に加えられた場合には、ツメ435dが外れ、軸受け435bとテーパローラ432は空回りするようになっている。
【0036】
また、副走査部42の下面の四隅には、図4に示すように、緩衝手段としての防振ゴム423…が取り付けられている。この防振ゴム423…により、装置本体2の振動が主走査部41、副走査部42および位置規制部43に伝達されるのを防止している。
【0037】
位置検出センサ(図示省略)は、例えば、光センサ等であってフィルムFの先端が副走査ローラ421、421に位置したことを検知すると、検知信号を図示しない制御部に出力する。
駆動部434は、副走査部42内に配置され、テーパローラ432を駆動するとともに、搬送ローラRを駆動する。テーパローラ432および搬送ローラRへの駆動力の伝達は、個別の駆動伝達機構(図示省略)によりなされる。そして、副走査部42を図1のx方向に移動させると、テーパローラ432の駆動伝達機構(図示省略)だけが独立して移動するようになっている。
【0038】
また、x方向に直交するy方向の装置本体2の一面には、メンテ作業員がメンテナンスを行うためのメンテ作業員アクセス面2aが形成されている。
このメンテ作業員アクセス面2a側には、電装部6が露出するようになっている。このメンテ作業員アクセス面2aの装置本体2の板金部品21には、図示しない側面パネルがビス等により固定されている。また、この側面パネルの上から背面パネル(図示しない)がビス止めされている。従って、メンテ作業員アクセス面2aを開口させるためには、背面パネルを外した後、側面パネルを外さなければならないようになっている。これにより、メンテ作業員アクセス面2aを容易に開口することができないので、ユーザが誤って電装部6に触ってしまうことを防ぐことができることとなって、ユーザの安全性を確保することができるようになっている。
【0039】
次に、上記画像形成装置1におけるフィルムFの搬送動作について説明する。
まず、フィルム供給部3のトレー(図示省略)に載置されたフィルムFは、上の一枚がピックアップ機構部(図示省略)によりピックアップされて搬送ローラRを介して副走査部41内に搬送される。
【0040】
次いで、位置規制部43のテーパローラ432が駆動部434により駆動すると、フィルムFは、テーパローラ432のテーパ部432aにより、ガイド部材433側に寄せられ、ガイド部材433に当接した状態で副走査ローラ421、421に搬送される。この際、テーパローラ432に所定の値以上のトルクが作用すると、トルクリミッター435が作動してテーパローラ432が空回りする。従って、フィルムFに過度の力が作用してフィルムF表面をキズつけてしまうことを防止することができる。
【0041】
次いで、副走査ローラ421、421の手前に設けられた位置検出センサ(図示省略)がフィルムFを検知すると、検知信号が制御部(図示省略)に出力され、制御部は、当該検知信号の入力に基づいて駆動部434の駆動を停止させる。
次いで、画像データが図示しない画像データ記憶部から読み出され、当該画像データに従ったフィルムFに対するレーザ光走査が開始される。
【0042】
走査露光が終了されたフィルムFは上方に搬送されて熱現像部(図示省略)に至り、熱現像処理される。
【0043】
以上説明した本発明にかかる画像形成装置によれば、副走査部42内に位置規制部43を設けることにより一体的に構成して装置本体2内に配置させたことにより、従来のように位置規制部と副走査部とを相互に調整して装置本体に取り付ける必要がなくなることとなって、位置規制部43と副走査部42の位置調整精度が向上する。従って、フィルムFの位置合わせがうまくいかず、画像のはみ出しやフィルムが斜めに搬送されてフィルムにキズがつくという問題を解決することができる。
【0044】
また、位置規制部43と副走査部42とを一体化することにより、別々に装置本体2に取り付けるよりもスペースが少なくて済み、装置全体の小型化が図れる。
更に、位置規制部43により、フィルムFの位置規制と、副走査方向へのフィルムFの搬送とが同時に行われるので、従来のものに比べて画像記録時間を短縮することができる。
【0045】
具体的には、 位置規制ローラ431、432でフィルムFを挟持した状態でテーパローラ432を回転駆動させると、テーパ部432aの圧力の高いガイド部材433側にフィルムFが寄っていくため、ガイド部材433の方向にフィルムFが移動して当接し、フィルムFは位置規制されたまま副走査ローラ421、421まで搬送される。従って、フィルムFをガイド部材433に確実に位置規制しながら、副走査ローラ421、421まで搬送できる。
加えて、記録部4および位置規制部43は振動を緩衝する防振ゴム432を介して装置本体2に設置されるので、外乱や他部品の振動が位置規制部42や記録部4に伝わりにくくなることとなって、位置規制や画像記録を安定して行うことができる。
【0046】
また、記録部4および位置規制部42は、フィルム供給部3の移動方向と同一方向に着脱自在であるので、ユーザがメンテ作業を行う場合、装置本体2の特定の一面からできるようになることとなって、当該装置の設置スペースが狭くてもユーザメンテ時の不自由さを解消できる。
更に、副走査部42の着脱方向の壁部42aに手を挿入可能な開口部422を有するため、副走査部42内でジャム等が発生した場合に、開口部422から手を中に入れてフィルムFを取り除くことができることとなってメンテ作業がしやすいものとなる。
また、ユーザがジャム処理等を行うユーザアクセス面(正面)と、メンテ作業員がメンテナンスを行うメンテ作業員アクセス面2aを別々に設けたので、装置本体2の強度構造体を軽量な板金部品21で構成することが可能となる。従って、強度を保ちつつ装置内部のデッドスペースを減らすことができることとなって、装置全体を小型軽量にすることができる。
【0047】
なお、本発明に係る画像形成装置は、上記実施の形態に示したものに限られるものではない。
例えば、位置規制部は、一対のストレートローラをフィルム搬送方向に対して斜めに配置してもよく、一対のローラで斜めに搬送されたフィルムを副走査部のローラに対して直角にする機能と、フィルムの端面を決められた位置に移動させる機能を備えていればよい。
【0048】
また、トルク制限手段としてのトルクリミッターは、クラッチ機構のみならず、電気的な機構であってもよい。
ユーザがメンテナンスを行う面と、通常の操作面とは必ずしも同じである必要はなく、副走査部の引き出し方向も、必ずしもユーザがメンテナンスを行う面に設ける必要はない。
電装部における電装部品等の内蔵部品によって強度構造体の板金プレス部品の構造が弱くならないようにする為、電装部品等の内蔵部品を一つの箱に収め、その箱を板金プレス部品と結合し強度構造体としての機能を持たせるようにしてもよい。
また、メンテ作業員アクセス面の側面パネルに例えば、鍵などを付けて開けないようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、位置規制部と副走査部とを一体的に構成して装置本体内に配置させたことにより、従来のように位置規制部と副走査部とを相互に調整して装置本体に取り付ける必要がなくなることとなって、位置規制部と副走査部の位置調整精度が向上する。従って、フィルムの位置合わせがうまくいかず、画像のはみ出しやフィルムが斜めに搬送されてフィルムにキズがつくという問題を解決することができる。
また、位置規制部と副走査部とを一体化することにより、別々に装置本体に取り付けるよりもスペースが少なくて済み、装置全体の小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像形成装置の要部を模式的に示した斜視図である。
【図2】画像形成装置の記録部の要部を模式的に示した斜視図である。
【図3】記録部の副走査部の要部を模式的に示した斜視図である。
【図4】記録部の副走査部の要部を裏面側から模式的に示した斜視図である。
【図5】トルクリミッターを説明するためのテーパロールの側面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 装置本体
3 フィルム供給部
4 記録部
5 電装部
21 板金部品
41 主走査部
42 副走査部
42a 壁部
43 位置規制部
421 副走査ローラ
422 開口部
423 防振ゴム(緩衝手段)
431 上ローラ(一対のローラ)
432 下ローラ テーパローラ(一対のローラ)
432a テーパ部
433 ガイド部材
435 トルクリミッター
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状感光性フィルムを搬送しながら副走査を行いつつ、レーザビームを主走査しながら照射して熱現像することによって画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シート状感光性フィルム(以下、フィルムという。)に画像や文字を形成する画像形成装置として、フィルム供給部から供給されたフィルムに対して記録部が光露光により画像の書き込みを行うとともに、熱現像部が当該フィルムを熱現像処理して可視画像を形成する画像形成装置が知られている。
【0003】
かかる画像形成装置において、フィルムに画像を形成する際にフィルムの位置がずれると、画像がずれたり、ケラレが発生するなど不都合が生じる。従って、装置内におけるフィルムの位置合わせを行う専用の位置規制ユニットが設けられていた。
【0004】
そして、フィルム供給部から供給されたフィルムを、まず、位置規制ユニットにより位置決めした後、記録部の副走査部に搬送していた。
また、従来の画像形成装置は、比較的多量のフィルムを処理する大型の装置が主流であり、メンテ作業面が多方面に存在していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の位置規制ユニットと副走査部とは別々に配置され、装置本体への取り付けは相互に調整して行われるため、この調整がうまくいかないとフィルムの位置合わせがうまくいかず、画像のはみ出しやフィルムが斜めに搬送されて搬送工程に支障をきたし、フィルム表面にキズがつくという問題があった。
【0006】
また、従来の画像形成装置は、比較的多量のフィルムを処理する大型の装置が主流であったため、比較的装置の設置スペースに余裕があることが多く、メンテ作業面が多方面にあっても対応できていたが、画像形成装置を小型化にした場合には、装置の設置スペースも限られるため、メンテ作業面を1つの面に集中化させたいというニーズがある。しかし、1つの面にメンテ作業面を集中させた場合、骨格の板金部品が額縁状になり、強度構造体として十分な強度を得るため、角パイプなどの大型の装置と同様の構造体としなければならず、装置の小型化が容易でないという問題もあった。
【0007】
本発明の課題は、シート状感光性フィルムの位置規制調整を精度良く行うことができ、且つ小型化が図れる画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、
請求項1記載の発明は、シート状感光性フィルムを供給するフィルム供給部から供給された前記シート状感光性フィルムにレーザビームを主走査しながら照射する主走査部と、前記シート状感光性フィルムを副走査する副走査部と、により画像を記録する記録部を備える画像形成装置において、
前記フィルム供給部から供給された前記シート状感光性フィルムの位置規制を行う位置規制部と、前記シート状感光性フィルムを副走査方向に移動させる副走査部と、を一体的に構成して装置本体内に配置したことを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、位置規制部と副走査部とを一体的に構成して装置本体内に配置させたことにより、従来のように位置規制部と副走査部とを相互に調整して装置本体に取り付ける必要がなくなることとなって、位置規制部と副走査部の位置規制調整の精度が向上する。従って、フィルムの位置合わせがうまくいかず、画像のはみ出しやフィルムが斜めに搬送されてフィルムにキズがつくという問題を解決することができる。
また、位置規制部と副走査部とを一体化することにより、別々に装置本体に取り付けるよりもスペースが少なくて済み、装置全体の小型化が図れる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、
前記位置規制部は、前記シート状感光性フィルムの位置規制を行いつつ、副走査方向への前記シート状感光性フィルムの搬送を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、位置規制部により、シート状感光性フィルムの位置規制と、副走査方向への前記シート状感光性フィルムの搬送とが同時に行われるので、従来のものに比べて画像記録時間を短縮することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の画像形成装置において、
前記記録部および前記位置規制部は、振動を緩衝する緩衝手段を介して前記装置本体に設置されていることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、記録部および位置規制部は振動を緩衝する緩衝手段を介して装置本体に設置されるので、外乱や他部品の振動が位置規制部や記録部に伝わりにくくなることとなって、位置規制や画像記録を安定して行うことができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記フィルム供給部は、前記装置本体の一面方向に移動可能に構成され、
前記記録部および前記位置規制部は、前記フィルム供給部の移動方向と同一方向に着脱自在であることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、記録部および位置規制部は、フィルム供給部の移動方向と同一方向に着脱自在であるので、ユーザがメンテ作業を行う場合、装置本体の特定の一面からできるようになることとなって、当該装置の設置スペースが狭くてもユーザメンテ時の不自由さを解消できる。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記フィルム供給部および前記記録部は、前記装置本体の一面方向に移動可能に構成され、
前記フィルム供給部および前記記録部の移動方向と異なる方向の前記装置本体の面側に、電装部を配置したことを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、フィルム供給部および記録部の移動方向と異なる方向の装置本体の面側に、電装部が配置されているので、フィルム供給やジャム処理等の作業面と、電装部の故障時の作業面とを別々にすることで、装置本体の一面に作業面が集中してしまうことを防止することができる。従って、装置本体の強度構造の設計自由度が高まり、例えば、軽量な板金部品等により装置本体を構成することで、強度を保ちつつ、装置内部のデッドスペースを減らすことができ、装置全体を小型軽量化することができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記副走査部は、前記シート状感光性フィルムを副走査方向に搬送する副走査ローラを備え、
前記位置規制部は、
前記副走査ローラの上流側に配置された一対のローラと、
前記副走査ローラと前記一対のローラとの間に軸方向に垂直配置されたガイド部材と、を備え、
前記一対のローラのうち、下側のローラは、複数のテーパ部を有するテーパローラとされ、
前記テーパ部は、前記ガイド部材に向かうにつれて径が大きくなっていることを特徴とする。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、一対のローラでフィルムを挟持した状態でテーパローラを回転駆動させると、テーパ部のガイド部材側が圧力が高いので、フィルムは、ガイド部材の方向に移動し、ガイド部材に当接して位置規制されたまま副走査ローラまで搬送される。従って、フィルムをガイド部材に確実に位置規制しながら、副走査ローラまで搬送できる。
【0020】
請求項7記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、
前記一対のローラが回転したときのトルクを制限するトルク制限手段を備えることを特徴とする。
【0021】
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、トルク制御手段により一対のローラが回転したときのトルクが制限されるので、フィルムに過度の力が作用してフィルム表面をキズつけてしまうことを防止することができる。
【0022】
請求項8記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記副走査部は、着脱方向の壁部に手を挿入可能な開口部を有することを特徴とする。
【0023】
請求項8記載の発明によれば、請求項1〜7の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、副走査部の着脱方向の壁部に手を挿入可能な開口部を有するため、副走査部内でジャム等が発生した場合に、開口部から手を中に入れてフィルムを取り除くことができることとなってメンテ作業がしやすいものとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜4を参照して、本発明の実施の形態の画像形成装置を詳細に説明する。
本発明に係わる実施の形態の一例について、以下、図面に基づいて説明する。図1はドライ銀塩熱現像方式を採用したレーザイメージャからなる画像記録装置の要部構成を示す模式的な斜視図である。
【0025】
図1に示す画像形成装置1は、枠状に形成された装置本体2と、この装置本体2内に配置されるフィルム供給部3と、フィルム供給部3の下方に位置してフィルム供給部3から供給されたシート状の感光性フィルムF(以下、単にフィルムという。)に画像を記録する記録部4と、装置本体2の下部に設けられる電装部5と、を有する。
【0026】
装置本体2は、強度構造体である板金部品21…を枠状に接合したものからなり、略直方体形状を有している。この板金部品21は、例えば、比較的軽量なアルミ合金などによりできていて、装置本体2内のデッドスペースを埋めるように任意な形状とされている。
フィルム供給部3は、フィルムFを載置するトレー(図示省略)を有するフィルム装填部(図示省略)と、トレーに載置されたフィルムFを1枚づつ吸引によりピックアップするための吸盤を含むピックアップ機構部(図示省略)と、を有する。
フィルム供給部3は、図1に示すように、x方向に装置本体2から引き出すことができるようになっている。ここで、引き出される面を正面という。そして、引き出した位置においてフィルムFを装填可能となっており、また、装置本体2内の押し込まれた位置においてフィルムFを記録部4に搬送可能となっている。
【0027】
また、装置本体2のy′方向に側壁に近接して設けられた複数の搬送ローラRと、それらの搬送ローラRの間に設置したガイド板(図示省略)により、フィルム供給部3から記録部4にフィルムFが搬送される。搬送ローラRは二つ対をなして設けられ、フィルムFを挟持する。
【0028】
記録部4はフィルム供給部2の下側に設けてあり、主走査部41と、主走査部41の直下に設けられた副走査部42とを有する。
【0029】
主走査部41は、図示はしないがレーザ光源、ポリゴンミラー、Fθレンズ、シリンドリカルレンズ等を備え、画像データに従って駆動制御され、主走査方向にレーザを照射してフィルムFを露光させ主走査方向の記録を行う。
【0030】
副走査部42は、搬送方向に直角に位置する2つの副走査ローラ421、421を備え、副走査ローラ421、421によりフィルムFを副走査方向に移動させることによりフィルムFにレーザを照射させ副走査方向の記録を行う。副走査部42の正面側の壁部42aには、手を挿入することができる大きさの開口部422が設けられている。
主走査部41と副走査部42とは、例えば、ネジ(図示省略)などにより固定され、主走査部41と副走査部42とが一体となって、装置本体2からx方向に引き出すことができるようになっている。そして、引き出した状態でジャム処理等がしやすいようになっている。
【0031】
また、副走査部42には、フィルム供給部3から搬送されてくるフィルムFを搬送方向に対して直交する基準位置に一辺が合うように規制する位置規制部43が設けられている。
【0032】
位置規制部43は、副走査部42の副走査ローラ421、421の上流側に配置された一対の位置規制ローラ431、432と、副走査ローラ421と位置規制ローラ431、432との間に軸方向に対して垂直に配置されたガイド部材433と、位置規制ローラ432を駆動させる駆動部434と、フィルムFの先端が副走査ローラ421、421の手前に位置することを検知する位置検出センサ(図示省略)と、を備えている。
【0033】
一対の位置規制ローラ431、432のうち、下側のローラ432は、テーパローラ432となっており、二つのテーパ部432aを備えている。このテーパ部432aは、例えば、ゴムなどからなり、図4に示すように、ガイド部材433に向かうにつれて径が大きくなるように設けられている。従って、一対の位置規制ローラ431、432でフィルムFを挟持した状態でテーパローラ432を駆動部434によって回転させるとともに上ローラ431を従動させると、テーパローラ432の圧力の高い方、即ちガイド部材433側にフィルムFが寄っていくため、ガイド部材433の方向にフィルムFが移動して当接し、フィルムFはその状態のまま副走査ローラ421、421まで搬送されるようになっている。
【0034】
なお、テーパ部の数、テーパの角度、及びゴム硬度は、フィルム端面をガイド部材433までに移動させる距離により任意に設定してよい。
また、テーパローラ432には、当該テーパローラ432が回転したときのトルクが所定値を超えた場合にテーパローラ432を空回りさせるトルクリミッター435(図5)が取り付けられている。
【0035】
このトルクリミッター435は、例えば、図5に示すように、テーパローラ432にインサートされ、端面にギヤ435aを有する軸受け435bと、ギヤ435aと噛合し、軸435cに回動自在に軸支されたツメ435dとで構成されたクラッチ機構である。そして、テーパローラ432の回転方向に対して通常ツメ435dはクラッチされており、一定の回転トルク以下では、クラッチが効いているのでテーパローラ432と軸受け435bは共に回転する。一方、所定値以上のトルクがテーパローラ432に加えられた場合には、ツメ435dが外れ、軸受け435bとテーパローラ432は空回りするようになっている。
【0036】
また、副走査部42の下面の四隅には、図4に示すように、緩衝手段としての防振ゴム423…が取り付けられている。この防振ゴム423…により、装置本体2の振動が主走査部41、副走査部42および位置規制部43に伝達されるのを防止している。
【0037】
位置検出センサ(図示省略)は、例えば、光センサ等であってフィルムFの先端が副走査ローラ421、421に位置したことを検知すると、検知信号を図示しない制御部に出力する。
駆動部434は、副走査部42内に配置され、テーパローラ432を駆動するとともに、搬送ローラRを駆動する。テーパローラ432および搬送ローラRへの駆動力の伝達は、個別の駆動伝達機構(図示省略)によりなされる。そして、副走査部42を図1のx方向に移動させると、テーパローラ432の駆動伝達機構(図示省略)だけが独立して移動するようになっている。
【0038】
また、x方向に直交するy方向の装置本体2の一面には、メンテ作業員がメンテナンスを行うためのメンテ作業員アクセス面2aが形成されている。
このメンテ作業員アクセス面2a側には、電装部6が露出するようになっている。このメンテ作業員アクセス面2aの装置本体2の板金部品21には、図示しない側面パネルがビス等により固定されている。また、この側面パネルの上から背面パネル(図示しない)がビス止めされている。従って、メンテ作業員アクセス面2aを開口させるためには、背面パネルを外した後、側面パネルを外さなければならないようになっている。これにより、メンテ作業員アクセス面2aを容易に開口することができないので、ユーザが誤って電装部6に触ってしまうことを防ぐことができることとなって、ユーザの安全性を確保することができるようになっている。
【0039】
次に、上記画像形成装置1におけるフィルムFの搬送動作について説明する。
まず、フィルム供給部3のトレー(図示省略)に載置されたフィルムFは、上の一枚がピックアップ機構部(図示省略)によりピックアップされて搬送ローラRを介して副走査部41内に搬送される。
【0040】
次いで、位置規制部43のテーパローラ432が駆動部434により駆動すると、フィルムFは、テーパローラ432のテーパ部432aにより、ガイド部材433側に寄せられ、ガイド部材433に当接した状態で副走査ローラ421、421に搬送される。この際、テーパローラ432に所定の値以上のトルクが作用すると、トルクリミッター435が作動してテーパローラ432が空回りする。従って、フィルムFに過度の力が作用してフィルムF表面をキズつけてしまうことを防止することができる。
【0041】
次いで、副走査ローラ421、421の手前に設けられた位置検出センサ(図示省略)がフィルムFを検知すると、検知信号が制御部(図示省略)に出力され、制御部は、当該検知信号の入力に基づいて駆動部434の駆動を停止させる。
次いで、画像データが図示しない画像データ記憶部から読み出され、当該画像データに従ったフィルムFに対するレーザ光走査が開始される。
【0042】
走査露光が終了されたフィルムFは上方に搬送されて熱現像部(図示省略)に至り、熱現像処理される。
【0043】
以上説明した本発明にかかる画像形成装置によれば、副走査部42内に位置規制部43を設けることにより一体的に構成して装置本体2内に配置させたことにより、従来のように位置規制部と副走査部とを相互に調整して装置本体に取り付ける必要がなくなることとなって、位置規制部43と副走査部42の位置調整精度が向上する。従って、フィルムFの位置合わせがうまくいかず、画像のはみ出しやフィルムが斜めに搬送されてフィルムにキズがつくという問題を解決することができる。
【0044】
また、位置規制部43と副走査部42とを一体化することにより、別々に装置本体2に取り付けるよりもスペースが少なくて済み、装置全体の小型化が図れる。
更に、位置規制部43により、フィルムFの位置規制と、副走査方向へのフィルムFの搬送とが同時に行われるので、従来のものに比べて画像記録時間を短縮することができる。
【0045】
具体的には、 位置規制ローラ431、432でフィルムFを挟持した状態でテーパローラ432を回転駆動させると、テーパ部432aの圧力の高いガイド部材433側にフィルムFが寄っていくため、ガイド部材433の方向にフィルムFが移動して当接し、フィルムFは位置規制されたまま副走査ローラ421、421まで搬送される。従って、フィルムFをガイド部材433に確実に位置規制しながら、副走査ローラ421、421まで搬送できる。
加えて、記録部4および位置規制部43は振動を緩衝する防振ゴム432を介して装置本体2に設置されるので、外乱や他部品の振動が位置規制部42や記録部4に伝わりにくくなることとなって、位置規制や画像記録を安定して行うことができる。
【0046】
また、記録部4および位置規制部42は、フィルム供給部3の移動方向と同一方向に着脱自在であるので、ユーザがメンテ作業を行う場合、装置本体2の特定の一面からできるようになることとなって、当該装置の設置スペースが狭くてもユーザメンテ時の不自由さを解消できる。
更に、副走査部42の着脱方向の壁部42aに手を挿入可能な開口部422を有するため、副走査部42内でジャム等が発生した場合に、開口部422から手を中に入れてフィルムFを取り除くことができることとなってメンテ作業がしやすいものとなる。
また、ユーザがジャム処理等を行うユーザアクセス面(正面)と、メンテ作業員がメンテナンスを行うメンテ作業員アクセス面2aを別々に設けたので、装置本体2の強度構造体を軽量な板金部品21で構成することが可能となる。従って、強度を保ちつつ装置内部のデッドスペースを減らすことができることとなって、装置全体を小型軽量にすることができる。
【0047】
なお、本発明に係る画像形成装置は、上記実施の形態に示したものに限られるものではない。
例えば、位置規制部は、一対のストレートローラをフィルム搬送方向に対して斜めに配置してもよく、一対のローラで斜めに搬送されたフィルムを副走査部のローラに対して直角にする機能と、フィルムの端面を決められた位置に移動させる機能を備えていればよい。
【0048】
また、トルク制限手段としてのトルクリミッターは、クラッチ機構のみならず、電気的な機構であってもよい。
ユーザがメンテナンスを行う面と、通常の操作面とは必ずしも同じである必要はなく、副走査部の引き出し方向も、必ずしもユーザがメンテナンスを行う面に設ける必要はない。
電装部における電装部品等の内蔵部品によって強度構造体の板金プレス部品の構造が弱くならないようにする為、電装部品等の内蔵部品を一つの箱に収め、その箱を板金プレス部品と結合し強度構造体としての機能を持たせるようにしてもよい。
また、メンテ作業員アクセス面の側面パネルに例えば、鍵などを付けて開けないようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、位置規制部と副走査部とを一体的に構成して装置本体内に配置させたことにより、従来のように位置規制部と副走査部とを相互に調整して装置本体に取り付ける必要がなくなることとなって、位置規制部と副走査部の位置調整精度が向上する。従って、フィルムの位置合わせがうまくいかず、画像のはみ出しやフィルムが斜めに搬送されてフィルムにキズがつくという問題を解決することができる。
また、位置規制部と副走査部とを一体化することにより、別々に装置本体に取り付けるよりもスペースが少なくて済み、装置全体の小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像形成装置の要部を模式的に示した斜視図である。
【図2】画像形成装置の記録部の要部を模式的に示した斜視図である。
【図3】記録部の副走査部の要部を模式的に示した斜視図である。
【図4】記録部の副走査部の要部を裏面側から模式的に示した斜視図である。
【図5】トルクリミッターを説明するためのテーパロールの側面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 装置本体
3 フィルム供給部
4 記録部
5 電装部
21 板金部品
41 主走査部
42 副走査部
42a 壁部
43 位置規制部
421 副走査ローラ
422 開口部
423 防振ゴム(緩衝手段)
431 上ローラ(一対のローラ)
432 下ローラ テーパローラ(一対のローラ)
432a テーパ部
433 ガイド部材
435 トルクリミッター
Claims (8)
- シート状感光性フィルムを供給するフィルム供給部から供給された前記シート状感光性フィルムにレーザビームを主走査しながら照射する主走査部と、前記シート状感光性フィルムを副走査する副走査部と、により画像を記録する記録部を備える画像形成装置において、
前記フィルム供給部から供給された前記シート状感光性フィルムの位置規制を行う位置規制部と、前記副走査部と、を一体的に構成して装置本体内に配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記位置規制部は、前記シート状感光性フィルムの位置規制を行いつつ、副走査方向への前記シート状感光性フィルムの搬送を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
前記記録部および前記位置規制部は、振動を緩衝する緩衝手段を介して前記装置本体に設置されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記フィルム供給部は、前記装置本体の一面方向に移動可能に構成され、
前記記録部および前記位置規制部は、前記フィルム供給部の移動方向と同一方向に着脱自在であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記フィルム供給部および前記記録部は、前記装置本体の一面方向に移動可能に構成され、
前記フィルム供給部および前記記録部の移動方向と異なる方向の前記装置本体の面側に、電装部を配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜5の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記副走査部は、前記シート状感光性フィルムを副走査方向に搬送する副走査ローラを備え、
前記位置規制部は、
前記副走査ローラの上流側に配置された上下に一対のローラと、
前記副走査ローラと前記一対のローラとの間に軸方向に垂直配置されたガイド部材と、を備え、
前記一対のローラのうち、下側のローラは、複数のテーパ部を有するテーパローラとされ、
前記テーパ部は、前記ガイド部材側に向かうにつれて径が大きくなっていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6に記載の画像形成装置において、
前記一対のローラが回転したときのトルクを制限するトルク制限手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記副走査部は、着脱方向の壁部に手を挿入可能な開口部を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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2002
- 2002-08-08 JP JP2002231206A patent/JP2004067344A/ja active Pending
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