JP2004067280A - ローラコンベア装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】収容ケース13に形成された収容溝34内にローラユニット12を収容する。収容ケース13の端部に掛止金具ユニット14と掛止金具ユニット15を連結し、ローラユニット12の収容溝34内からの脱落を防止する。収容ケース13の長さ寸法を変更してローラユニット12全体の長さ寸法を調節する場合には、収容ケース13に収容されるローラユニット12の収容個数を変更したり、ローラユニット12を適宜に切断して収容したりして、ローラユニット12全体の長さ寸法を容易に調節することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の物品を搬送することができるローラコンベア装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のローラコンベア装置として、例えば特開平9−12122号公報に示すものが提案されている。このコンベア装置は、ローラフレームに多数のローラを回転可能に支持したローラユニットを多数個使用するものである。各ローラユニットを構成するローラフレームの下端縁に形成された複数の係合凹部を、所定位置において互いに平行に配設された掛止バーに上方から掛止することによりコンベヤー装置を構築するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のローラコンベア装置は、掛止バーにローラユニットを掛け止める方式であるため、ローラユニットを切断してその長さ寸法を自由に調整することが難しいという問題があった。又、同じ長さ寸法のローラユニットあるいは長短のローラユニットを直列又は並列に連結して、その長さ又は幅寸法を調節することも難しいという問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、ローラユニットを直列又は並列に連結してその全体の長さ寸法又は幅寸法を容易に調節することができるローラコンベア装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ローラユニットの収容ケースに設けられたローラユニットの収容溝に対しローラユニットをその長手方向から収容し、前記収容ケースの両端部に前記ローラユニットの抜け出しを阻止する阻止手段を設けたことを要旨とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記収容ケースの側板の上端縁にはローラユニットの左右両端上面の浮き上がりを防止するためのフランジ部が設けられていることを要旨とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記阻止手段は収容ケースの両端部に連結され、かつ該収容ケースを所定位置に設けられた支持部材に支持するための被支持具の機能を備えていることを要旨とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記収容ケースの下部又は側部には搬送品の案内棒や検出器等の他部品を装着するための取付フレームが設けられていることを要旨とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項4において、前記取付フレームは収容ケースの左右の二箇所に設けられ、その取付フレームの間には案内溝が収容ケースの長手方向の全域に亘って設けられていることを要旨とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記取付フレームは左右一対の側板と、それらの下端縁にそれぞれ互い接近して前記案内溝を形成するように設けられた左右一対の案内板とにより構成され、前記案内板の下面には、前記他部品の取付用のブラケットを兼用する下部クランプ部材が接触され、案内板の上面には上部クランプ部材が接触され、上部クランプ部材と下部クランプ部材は、前記案内溝を通るボルトと、該ボルトに螺合されるナットにより案内板に挟着されるか又は前記上部クランプ部材に設けたネジ孔に上記ボルトを螺合することにより案内板に挟着されるようにしていることを要旨とする。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項4〜6のいずれか一項において、前記複数の収容ケースはそれらの端部を互いに突き合わせた状態で前記取付フレームを互いに連結する直列連結具により直列に連結可能に構成されていることを要旨とする。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項4〜6のいずれか一項において、前記複数の収容ケースは、並列状態で前記取付フレームを互いに連結する並列連結具により並列に連結可能に構成されていることを要旨とする。
【0013】
(作用)
請求項1に記載の発明では、収容ケースに設けられた収容溝に対しローラユニットをその長手方向に収容するようにしたので、収容ケースを所望する長さ寸法に設定し、その長さ寸法に合わせてローラユニットの収容個数やその長さ寸法を変更してローラユニット全体の長さ寸法を容易に調整することができる。収容ケースに収容されたローラユニットは阻止手段により収容溝内に保持される。
【0014】
請求項2に記載の発明は、収容ケースの側板の上端縁に設けたフランジ部によりローラユニットの浮き上がりが防止される。
請求項3に記載の発明は、収容ケースの両端部に連結された阻止手段が被支持部材の機能を有するので、該収容ケースが所定位置に設けられた支持部材に支持される。
【0015】
請求項4に記載の発明は、取付フレームによって搬送品の案内棒や検出器等の他部品のブラケットの装着が容易に行われる。
請求項5に記載の発明は、取付フレームに対する他部品の装着用のブラケット等の長手方向の取付け位置の調整が案内溝によって容易に行われる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、左右一対の案内板及び案内溝を利用して他部品の装着用のブラケットの取付け作業及び取付位置の調整が容易に行われる。
請求項7に記載の発明は、取付フレームを直列連結具により連結することにより複数の収容ケースがそれらの端部を互いに突き合わされた状態で直列に連結され、収容ケース全体の長さ寸法の調整が容易に行われる。
【0017】
請求項8に記載の発明は、各収容ケースの取付フレームを並列連結具により連結することにより複数の収容ケースが並列状態で連結される。このため、ローラユニット全体の幅寸法を容易に調整することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化したローラコンベア装置の一実施形態を図1〜図12に従って説明する。
【0019】
図1に示すように、ローラコンベア装置11は概略的に見て次のように構成されている。ローラコンベア装置11はローラユニット12と、このローラユニット12を収容する収容ケース13と、収容ケース13の前後両端部に装着された被支持具としての掛止金具ユニット14,15と、収容ケース13の側方に位置するように装着されたガイド機構16とにより構成されている。前記掛止金具ユニット14,15は所定位置に平行に配設された支持部材としての一対の掛止バー17,17に掛止されるようになっている。
【0020】
そこで、図4〜図7により前記ローラユニット12、収容ケース13、掛止金具ユニット14,15及びガイド機構16について順次説明する。
図4に示すように、ローラユニット12は平面長四角枠状に形成されたローラフレーム22と、このローラフレーム22の内側に多数並列に、かつ回転可能に収容されたローラ23とにより構成されている。前記ローラフレーム22は左右に位置する側板22a,22bと、その前後両端部に一体に形成された端板22c,22dとにより構成されている。側板22a,22bの上端縁に所定のピッチで形成された係止凹部22eには、前記ローラ23の両端部に突設された支軸24が回転可能に嵌入されている。
【0021】
次に、図5に基づいて、前記収容ケース13について説明する。
収容ケース13を構成する本体ケース31は、平板状の板材をプレス加工によってチャンネル状に形成されている。この本体ケース31は、底板31aと、その左右両端部に上方に折り曲げ形成された側板31b,31cとにより構成されている。前記側板31b,31cの外側面には第1及び第2取付フレーム32,33がスポット溶接により接合されている。この第1及び第2取付フレーム32,33は前記側板31b,31cの外側面に沿って上下方向に指向する側板32a,33aと、側板32a,33aの上端縁に対し互いに接近する方向に折り曲げ形成されたフランジ部32b,33bと、前記側板32a,33aの下端縁に対し互いに接近する方向に折り曲げ形成された水平の案内板32c,33cとにより構成されている。前記本体ケース31とフランジ部32b,33bとによって、前記ローラユニット12を収容するための収容溝34が形成されている。前記案内板32c,33cによって収容ケース13の下端中央部には、案内溝35が収容ケース13の長手方向全長に亘って形成されている。
【0022】
前記収容溝34の内部にはスペーサ36が長手方向のスライド可能に係合されようになっている。
次に、図6に基づいて収容ケース13の両端部に連結され、かつローラユニット12の抜け出しを阻止する阻止手段を兼用する掛止金具ユニット14,15について説明する。
【0023】
この掛止金具ユニット14,15はほぼ同様に構成されているので、掛止金具ユニット14の構成についてのみ説明する。金具本体41は水平基板41aと、この水平基板41aの後端縁に上方に折り曲げ形成された垂直板41bと、この垂直板41bの上端縁に水平方向に折り曲げ形成された上部水平板41cと、この上部水平板41cの後端縁に下方に折り曲げ形成された垂直板41dとにより構成されている。そして、前記垂直板41b、上部水平板41c及び垂直板41dによって、掛止凹部41eが形成され、図1に示す掛止バー17に掛止金具ユニット14を橋架するようになっている。前記水平基板41aの上面には受止金具42がスポット溶接により固定されている。この受止金具42は前記水平基板41aに溶接された下部クランプ板42aと、その下部クランプ板42aの左右両端縁に上方に折り曲げ形成された側板42b,42cとにより構成されている。前記受止金具42の上面には上部クランプ部材としての上部クランプ板43が設けられ、そのニ箇所にはネジ孔43aが形成されている。
【0024】
前記金具本体41の上部水平板41cの上面にはブラケット44がスポット溶接により接合されている。このブラケット44には係止孔44aが形成され、例えば搬送品の検出器等の付属品を装着するようになっている。前記水平基板41a、下部クランプ板42aには前記上部クランプ板43のネジ孔43aと対応するように二箇所に孔42dが形成されている。
【0025】
前記収容ケース13の一端部に対する掛止金具ユニット14の取付け作業は次のようにして行われる。
まず、図6において、ボルト46を孔42dから上方に挿通し、そのボルト46の上端部のみを上部クランプ板43のネジ孔43aに螺合する。この状態でボルト46を上方へ押し上げると、下部クランプ板42aから上部クランプ板43が少し浮き上がり隙間ができるので、この隙間に前記収容ケース13の案内板32c,33cの端部を挿入する。このとき案内溝35にボルト46が進入することになる。この状態で、ボルト46を締め付けると、下部クランプ板42aと上部クランプ板43との間に案内板32c,33cが挟着固定され、結果的に掛止金具ユニット14が収容ケース13の端部に締め付け固定されることになる。なお、掛止金具ユニット15は上部水平板41cの上面にブラケット44が設けられていないが、その他の構成及び取付け作業については掛止金具ユニット14と同様である。
【0026】
次に、図7に基づいてガイド機構16の構成を説明する。
ブラケット51は、水平の下部クランプ板51aと、垂直板部51bにより側面L字状に形成され、下部クランプ板51aには互いに平行にガイド溝51cが2箇所に形成されている。前記下部クランプ板51aの上面には前記上部クランプ板43と同様の機能を有する上部クランプ板52が設けられている。この上部クランプ板52には前記ガイド溝51cと対応するようにネジ孔52aが設けられている。前記ガイド溝51cには下方からボルト53が挿通され、上部クランプ板52のネジ孔52aに螺合されるようになっている。このブラケット51と上部クランプ板52は、収容ケース13の中間部に取付けられるが、その取付け方法は前記掛止金具ユニット14の取付け方法と同様である。
【0027】
前記垂直板部51bには上下方向に互いに平行にガイド溝51dが2カ所に設けられている。この垂直板部51bの側面には取付板54が接触され、取付板54の下部に設けたネジ孔54aに対し前記ガイド溝51dを水平に貫通してネジ孔54aに螺合されたボルト55によって取付板54を所定高さ位置に保持するようになっている。前記取付板54の上端部には下部支持片54bが円弧状に切り起こし形成されている。取付板54の上端部には上部支持片54cが円弧状に形成されている。両支持片54b,54cによって他部品としての案内棒56の端部を挿入保持する保持部54dが形成されている。前記取付板54の上端部には保持部54dに挿入された案内棒56の端部外周面を押圧固定するためのボルト55を螺合するネジ孔54eが設けられている。前記ブラケット51、上部クランプ板52、ボルト53、取付板54及びボルト55等は、案内棒56の左右両端部を保持するために2カ所に設けられている。
【0028】
次に、前記のように構成されたローラコンベア装置の組み付け方法について説明する。
最初に、図5に示す収容ケース13の収容溝34の内部に図4に示すローラユニット12を水平方向から挿入する。収容ケース13の長手方向の寸法は、ローラユニット12の長手方向の寸法よりも長く設定されているので、その寸法差分の空間を埋めるためにスペーサ36が用いられる。
【0029】
次に、前記収容ケース13の中間部に対し図7に示すガイド機構16のブラケット51を前述した掛止金具ユニット14の取付け方法とほぼ同様の方法により連結する。
【0030】
その後、収容ケース13の前後両端部に対し図6に示す掛止金具ユニット14と掛止金具ユニット15を前述した取付け方法により連結する。
上記の取付け作業によって、図1に示すように1つのユニット化されたローラコンベア装置11が構築される。図2はローラコンベア装置11の組み付け状態を示す縦断面図、図3は横断面図である。
【0031】
図1〜図3に示すローラコンベア装置11は、全長寸法が短く表示されているが、この全長寸法は収容ケース13の長さ寸法を長くするとともに、収容溝34に収容されるローラユニット12の個数を増加することによって所望する任意の長さ寸法に設定することが可能である。
【0032】
次に、図8及び図9に基づいて、複数本の収容ケース13を直列に連結する直列連結具について説明する。
図8に示す下部連結部材としての下部連結プレート61は収容ケース13,13が互いに突き合わされた状態で、案内板32c,33cの下面に接触さ、上部連結部材としての上部連結プレート62は案内板32c,33cの上面に支持されるようになっている。下部連結プレート61にはボルト63を上方に向かって挿通する孔61aが形成され、上部連結プレート62にはボルト63を螺合するネジ孔62aが形成されている。前記下部連結プレート61の左右両端縁を上方に折り曲げて補強リブ61bを形成してもよい。
【0033】
そして、前記掛止金具ユニット14の取付け方法と同様にして下部及び上部連結プレート61,62の隙間に案内板32c,33cを進入させ、収容ケース13,13を直列に突き合わせる。この状態で、ボルト63を締め付けることにより図9に示すように下部連結プレート61と上部連結プレート62の間に案内板32c,33cを挟着固定して収容ケース13,13を直列に連結するようにしている。
【0034】
次に、図10〜図12に基づいて、複数本の収容ケース13を並列に連結するための並列連結具、ローラユニット12の抜出阻止手段としての位置規制金具71、掛止バー17に対し多数の収容ケース13からなるコンベア装置11を取り付けるための被取付金具ユニット78等について順次説明する。
【0035】
図10に示す下部連結部材としての帯状の下部クランプ板68は並列に配設された収容ケース13の下面に接触され、上部連結部材としての上部クランプ板69は前記上部クランプ板43と同様の機能を有し、収容ケース13の本数と同じ個数用意される。両下部クランプ板68、上部クランプ板69はボルト70によって案内板32c,33cに挟着されるようにしている。
【0036】
前記収容ケース13を並列に組み付ける場合には、まず下部クランプ板68の各孔68aにボルト70をそれぞれ上向きに挿通し、それらの上端部を上部クランプ板69のネジ孔69aに螺合する。その後、下部クランプ板68と上部クランプ板69の間にそれぞれ隙間を形成した状態で、各隙間に案内板32c,33cを挿入し、ボルト70を回動すると、図11,12に示すように前記下部クランプ板68の上面と各上部クランプ板69の間に案内板32c,33cが挟着される。そして、この下部クランプ板68と上部クランプ板69によるクランプ操作を収容ケース13の少なくとも二箇所で行うことにより複数の収容ケース13を並列に連結することができる。
【0037】
図10に示す位置規制金具71は、収容ケース13の収容溝34に収容されたローラユニット12が該収容溝34内から抜け出ないようにするためのものである。この位置規制金具71はローラユニット12の端面に当接される規制板71aと、規制板71aの両端部において下方に位置するように湾曲形成された下部クランプ板71bとにより構成されている。この位置規制金具71は、前記下部クランプ板71bに形成された孔71cにボルト73を上向きに挿通し、このボルト73を前記上部クランプ板43と同様の上部クランプ板72のネジ孔72aに螺合した状態で、最外側に位置する一対の収容ケース13の端部の案内板32c,33cに装着される。これにより、ローラユニット12の端部は図11に示すように規制板71aによって位置規制される。この位置規制金具71は収容ケース13〜13の他端部にも装着される。
【0038】
図10に示す被取付金具ユニット78は収容ケース13の下面に接触される下部クランプ部材としての下部クランプ板74と、その下部クランプ板74の片側下面に溶接された逆U字金具75と、前記上部クランプ板43と同様の上部クランプ部材としての上部クランプ板76とによって構成されている。この被取付金具ユニット78も前記ブラケット51と上部クランプ板52の取付け方法と同様の方法により収容ケース13の所望位置に取り付けられる。そして、この被取付金具ユニット78をローラコンベア装置11の四箇所に取り付け、それらの逆U字金具75を図12に示すように掛止バー17に係合することによってローラコンベア装置11が所定位置に取り付けられ、ローラ23によって搬送品の搬送が行われる。
【0039】
上記実施形態のローラコンベア装置によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)上記実施形態では、図5に示す収容ケース13の収容溝34の内部にローラユニット12を収容するようにしたので、収容ケース13の長さ寸法及び収容溝34内に収容されるローラユニット12の個数を適宜に設定することによって、所望する長さ寸法のローラコンベア装置を容易に製造することができる。又、収容ケース13の長さ寸法とローラユニット12の長さ寸法が相違する場合において、ローラユニット12を適当な寸法に切断して収容ケース13の長さに合うように収容することもでき、ローラユニット12の長さ調節が容易となる。さらに、ローラユニット12が損傷した場合に、損傷したローラユニット12のみを容易に交換することができる。
【0040】
(2)上記実施形態では、本体ケース31の側板31b,31cの上端縁に内方向に張り出すフランジ部32b,33bを設けて、ローラユニット12の左右両端上縁を上方向への移動不能に位置規制するようにした。このため収容溝34内に収容されたローラユニット12が使用状態において浮き上がることがなく、収容ケース13に対してローラユニット12を安定して収容保持することができる。又、フランジ部32b,33bによってローラユニット12の支軸24が上方から遮蔽されることになるので、ローラ23の脱落を防止することもできる。
【0041】
(3)上記実施形態では、収容ケース13の本体ケース31に対し第1及び第2取付フレーム32,33を装着し、案内板32c,33cの間に案内溝35を形成したので、図7に示すガイド機構16をローラフレーム21の長手方向の位置調節可能に、かつ容易に取り付けることができる。又、前記収容ケース13の前後両端部の案内板32c,33cに対し掛止金具ユニット14,15を容易に装着することもできる。
【0042】
(4)上記実施形態では、収容ケース13を本体ケース31と第1及び第2取付フレーム32,33により構成したので、収容ケース13の剛性を高めることができる。
【0043】
(5)上記実施形態では、図8に示す下部連結プレート61と上部連結プレート62により収容ケース13を直列に突き合わせた状態で連結するようにしたので、収容ケース13を複数本用いて所望する長さ寸法のローラコンベア装置11を容易に構成することができる。
【0044】
(6)上記実施形態では、下部クランプ板68、上部クランプ板69及びボルト70からなる並列連結具によって収容ケース13を並列に連結することができる。このため、ローラユニット12の幅寸法を容易に調整することができる。
【0045】
(7)上記実施形態では、位置規制金具71と上部クランプ板72によって、収容ケース13の収容溝34に収容されたローラユニット12の抜け出しを防止することができる。
【0046】
(8)上記実施形態では、被取付金具ユニット78により掛止バー17に対し収容ケース13を組み合わせたコンベア装置11を容易に取り付けることができる。
【0047】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図13に示すように収容ケース13の下面に対し溝形鋼を背中合わせで溶接した取付フレーム79を溶接するようにしてもよい。又、図14に示すように収容ケース13の片側のみに取付フレーム80を設けてもよい。
【0048】
○ 前記実施形態では上部クランプ板43、52、66、69、72自体にナットの機能を有するネジ孔を形成したが、これに代えて、それらの上面に別体のナットを溶接するようにしてもよい。
【0049】
○ 前記ボルト46,63,70,73等を上部クランプ板の孔から下向きに挿通して、そのボルトの下端部に別体のナットを螺合するようにしてもよい。
○ 第1及び第2取付フレーム32,33のフランジ部32b,33bを省略してもよい。
【0050】
○ 前記位置規制金具71に対し下部クランプ板68を一体に形成してもよい。この別例では収容ケース13の並列状態の連結と位置規制金具71の装着作業を迅速に行うことができる。
【0051】
○ 前記本体ケース31の左右両側の少なくとも一方に取付フレームを形成してもよい。
○ 前記実施形態では、上部及び下部のクランプ板を用いたが、これを棒状のクランブ部材に変更してもよい。
【0052】
上記構成、前述した実施形態及び別例から次のような請求項以外の技術思想a〜dが把握される。
(技術思想a) 請求項1において、前記収容ケースは、板材によりチャンネル状に形成されているローラコンベア装置。
【0053】
技術思想aに記載の発明は、収容ケースが板材によりチャンネル状に形成されているので、その加工がプレスにより容易に行われる。
(技術思想b) 請求項4において、前記阻止手段は前記取付フレームの長手方向の両端部に取り外し可能に連結されるものであるローラコンベア装置。
【0054】
技術思想bに記載の発明は、収容ケースに対する阻止手段の取付け作業が取付フレームによって容易に行われる。
(技術思想c) 請求項7において、前記直列連結具は前記案内板の下面に押圧される下部連結部材と、案内板の上面に押圧される上部連結部材と、それらを前記案内板を挟むようにして互いに連結するボルト及びナットとにより構成されているローラコンベア装置。
【0055】
技術思想cに記載の発明は、取付フレームを直列連結具により連結することにより複数の収容ケースがそれらの端部を互いに突き合わされた状態で直列に連結され、収容ケース全体の長さ寸法の調整が容易に行われる。
【0056】
(技術思想d) 請求項8において、前記並列連結具は、前記複数の収容ケースの前記案内板の下面に案内溝と交差する方向に接触された下部連結部材と、前記各収容ケースの案内板の上面にそれぞれ接触された複数の上部連結部材と、それらを前記案内板を挟むようにして互いに連結するボルト及びナットとにより構成されているローラコンベア装置。
【0057】
技術思想dに記載の発明は、各収容ケースの取付フレームを並列連結具により連結することにより複数の収容ケースが並列状態で連結される。
(第1及び第2取付フレーム32,33を要旨とする技術思想について)
図4に示すローラユニット12を無くすとともに、図5に示す本体ケース31をローラ23を支持するローラフレームとする構成、或いは図4に示すローラユニット12のローラフレーム22に前記第1及び第2取付フレーム32,33を取り付ける構成が考えられる。従って、以下の技術思想1〜8が考えられる。
【0058】
(技術思想1) ローラを支持するローラフレームの下部又は側部に対し他部品を装着するための取付フレームを設けたローラコンベア装置。
(技術思想2) 技術思想1において、前記取付フレームはローラフレームの下部の左右二箇所に設けられ、その取付フレームの間には案内溝がローラフレームの長手方向の全域に亘って設けられているローラコンベア装置。
【0059】
(技術思想3) 技術思想2において、前記取付フレームは左右一対の側板と、それらの下端縁にそれぞれ互い接近して前記案内溝を形成するように設けられた左右一対の案内板とにより構成されているローラコンベア装置。
【0060】
(技術思想4) 技術思想3において、前記案内板の下面には、前記他部品の取付用のブラケットを兼用する下部クランプ部材が接触され、案内板の上面には上部クランプ部材が接触され、上部クランプ部材と下部クランプ部材は、前記案内溝を通るボルトと、該ボルトに螺合されるナットにより案内板に挟着されるようにしているローラコンベア装置。
【0061】
(技術思想5) 技術思想1〜4のいずれか一項において、前記複数のローラフレームはそれらの端部を互いに突き合わせた状態で前記取付フレームを互いに連結する直列連結具により直列に連結可能に構成されているローラコンベア装置。
【0062】
(技術思想6) 技術思想5において、前記直列連結具は前記案内板の下面に押圧される下部連結部材と、案内板の上面に押圧される上部連結部材と、それらを前記案内板を挟むようにして互いに連結するボルト及びナットとにより構成されているローラコンベア装置。
【0063】
(技術思想7) 技術思想1〜4のいずれか一項において、前記複数のローラフレームは、並列状態で前記取付フレームを互いに連結する並列連結具により並列に連結可能に構成されているローラコンベア装置。
【0064】
(技術思想8) 技術思想7において、前記並列連結具は、前記複数のローラフレームの前記案内板の下面に案内溝と交差する方向に接触された下部連結部材と、前記各ローラフレームの案内板の上面にそれぞれ接触された複数の上部連結部材と、それらを前記案内板を挟むようにして互いに連結するボルト及びナットとにより構成されているローラコンベア装置。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜8に記載の発明はローラユニットを直列に連結してその全体の長さ寸法を容易に調節することができる。
【0066】
又、請求項8記載の発明は、上記効果に加えて、ローラユニットを並列に連結してその全体の幅寸法を容易に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のローラコンベア装置を具体化した一実施形態を示す斜視図。
【図2】図1に示すローラコンベア装置の中央部縦断面図。
【図3】図1に示すローラコンベア装置の横断面図。
【図4】ローラユニットの斜視図。
【図5】収容ケースの斜視図。
【図6】掛止金具ユニットの斜視図。
【図7】ガイド機構の斜視図。
【図8】収容ケースを直列に連結する直列連結具の分離状態の斜視図。
【図9】収容ケースを直列に連結した状態を示す縦断面図。
【図10】収容ケースを並列に連結する並列連結具を示す分離状態の斜視図。
【図11】ローラコンベア装置の縦断面図。
【図12】収容ケースを並列に連結した状態を示す横断面図。
【図13】取付フレームの別例を示す横断面図。
【図14】取付フレームの別例を示す横断面図。
【符号の説明】12…ローラユニット、13…収容ケース、22a,22b,31b,31c,32a,33a,42b,42c…側板、32b,33b…フランジ部、32c,33c…案内板、34…収容溝、35…案内溝、44,51…ブラケット、46,53,55,63,70,73…ボルト、56…案内棒、61…下部連結プレート、62…上部連結プレート、74,75…取付フレーム。
Claims (8)
- ローラユニットの収容ケースに設けられたローラユニットの収容溝に対しローラユニットをその長手方向から収容し、前記収容ケースの両端部に前記ローラユニットの抜け出しを阻止する阻止手段を設けたことを特徴とするローラコンベア装置。
- 請求項1において、前記収容ケースの側板の上端縁にはローラユニットの左右両端上面の浮き上がりを防止するためのフランジ部が設けられているローラコンベア装置。
- 請求項1又は2において、前記阻止手段は収容ケースの両端部に連結され、かつ該収容ケースを所定位置に設けられた支持部材に支持するための被支持具の機能を備えているローラコンベア装置。
- 請求項1〜3のいずれか一項において、前記収容ケースの下部又は側部には他部品を装着するための取付フレームが設けられているローラコンベア装置。
- 請求項4において、前記取付フレームは収容ケースの左右の二箇所に設けられ、その取付フレームの間には案内溝が収容ケースの長手方向の全域に亘って設けられているローラコンベア装置。
- 請求項5において、前記取付フレームは左右一対の側板と、それらの下端縁にそれぞれ互い接近して前記案内溝を形成するように設けられた左右一対の案内板とにより構成され、前記案内板の下面には、前記他部品の取付用のブラケットを兼用する下部クランプ部材が接触され、案内板の上面には上部クランプ部材が接触され、上部クランプ部材と下部クランプ部材は、前記案内溝を通るボルトと、該ボルトに螺合されるナットにより案内板に挟着されるか又は前記上部クランプ部材に設けたネジ孔に上記ボルトを螺合することにより案内板に挟着されるようにしているローラコンベア装置。
- 請求項4〜6のいずれか一項において、前記複数の収容ケースはそれらの端部を互いに突き合わせた状態で前記取付フレームを互いに連結する直列連結具により直列に連結可能に構成されているローラコンベア装置。
- 請求項4〜6のいずれか一項において、前記複数の収容ケースは、並列状態で前記取付フレームを互いに連結する並列連結具により並列に連結可能に構成されているローラコンベア装置。
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