JP2004066858A - コンプレッサトルク推定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンプレッサトルク推定装置はエアコンECU20を備えており、このエアコンECU20にてコンプレッサ4の起動直前の冷媒圧力に対する起動時のトルク特性をデータ化して記憶している。このため推定装置は、冷媒圧センサ24により検出した冷媒圧力とトルク特性とに基づいてコンプレッサ4の起動時のトルクを正確に推定することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアコンディショナ用のコンプレッサの起動時トルクを推定するコンプレッサトルク推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のコンプレッサトルク推定装置に関する従来技術として、例えば特登第2924228号公報に記載された可変容量圧縮機の起動トルク推定装置が挙げられる。この公知のトルク推定装置は、エアコンディショナの雰囲気温度とコンプレッサの停止直前トルクとを検出するとともに、これら検出値と予め記憶した再起動時トルクの記憶データとに基づいてコンプレッサの停止時間に対応する再起動時の推定トルクを算出するものとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した公知のトルク推定装置は、コンプレッサの停止直前のトルクがその停止時間に応じて減衰する点に着目し、その減衰特性を雰囲気温度毎に予めデータ化しておくことで再起動時トルクを推定しようとするものである。しかしながら、雰囲気温度は変動が大きく、推定トルクの演算に使用するパラメータとしては不安定かつ不確実な要素である。このため公知のトルク推定装置では、推定したトルクが常に正確であるとはいえない。
【0004】
そこで本発明は、不安定なパラメータに依存することなく、コンプレッサの起動トルクを正確に推定することができるコンプレッサトルク推定装置の提供を課題としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンプレッサトルク推定装置(請求項1)は、コンプレッサの起動直前の冷媒圧力に対する起動時のトルク特性を予め記憶しておき、検出した冷媒圧力とその記憶したトルク特性とに基づいてコンプレッサの起動時のトルクを推定することで上記の課題を解決している。
【0006】
すなわち、本発明のコンプレッサトルク推定装置は冷媒圧力に対するトルク特性を予めデータ化しておき、その都度、検出した冷媒圧力をパラメータとしてトルクを推定しているので、エアコンディショナ系の内部における確実な要素を使用することができる。これにより、トルクの推定を常に正確なものとすることができる。
【0007】
また本発明のコンプレッサトルク推定装置(請求項2)は、2つのトルク推定手段を備えており、これらトルク推定手段によりコンプレッサの起動時のトルクと作動中のトルクとをそれぞれ推定し、その大きい方をトルク推定値として採用する。このため、コンプレッサのトルクが定常状態となった場合でも、正確にトルクを推定することができる。
【0008】
その他、別個の態様として、本発明のコンプレッサトルク推定装置(請求項3)は、2つのトルク推定手段によりコンプレッサの起動時のトルクと作動中のトルクとをそれぞれ推定するとともに、コンプレッサの実トルクに基づいてコンプレッサトルクが安定状態にあるか否かを検出し、安定状態にないときは起動時の推定トルクをトルク推定値として採用する一方、安定状態にあるときは作動中の推定トルクをトルク推定値として採用する。このため、コンプレッサのトルクが定常状態となった場合でも、より正確なトルクの推定が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、例えば車両に搭載されるエアコンディショナ用のコンプレッサトルク推定装置として好ましい一実施形態をとることができる。
【0010】
図1は、車載エアコンディショナ(以下、単に「エアコン」と略称する。)に適用されたコンプレッサトルク推定装置の構成を概略的に示している。このエアコンは図示しない車両のエンジン1を動力源としており、エンジン1は図示しない駆動系に接続されている。エアコンは冷媒の循環経路2を有しており、この循環経路2中にコンプレッサ4が装備されている。コンプレッサ4は電磁クラッチ6(クラッチ手段)を介してエンジン1に接続されており、電磁クラッチ6は例えばベルト駆動系7によりエンジン1の出力軸に連結されている。それゆえ、電磁クラッチ6の断接、つまり、切断または接続の切り換えによりコンプレッサ4を停止させたり、起動させたりすることができる。なお、ここでは電磁クラッチ6を例示しているが、これに代えて油圧クラッチ等の他のクラッチ手段を用いてもよい。
【0011】
エアコンの循環経路2には、コンプレッサ4により高温・高圧にされた冷媒が流通し、その流通方向でみてコンプレッサ4の下流にコンデンサ8、リキッドタンク10、膨張弁12、そして、エバポレータ14が順次配設されている。
【0012】
電磁クラッチ6の断接は、乗員によるエアコンスイッチ16のオンまたはオフ操作に連動して行われる。具体的には、エンジン1およびエアコンのそれぞれについて電子コントロールユニット(以下「エンジンECU」、「エアコンECU」と区別して呼称する。)18,20が設けられており、このうちエアコンECU20にエアコンスイッチ16の操作信号が入力されている。車室内でエアコンスイッチ16がオン操作されると、その操作信号がエアコンECU20を通じてエンジンECU18に送信され、エンジンECU18はこの信号入力を受けると電磁クラッチ6に接続信号を出力する。これにより、電磁クラッチ6が接続されてコンプレッサ4が起動し、循環経路2内を冷媒が流通することでエバポレータ14にて冷媒と空気との熱交換が行われ、冷房作用が実現される。なお、このときエンジンECU18からエアコンECU20にもクラッチ接続信号が送信されている。
【0013】
また、電磁クラッチ6の断接は、循環経路2に設けられたエバポレータ14の状態によっても行われる。すなわち、エバポレータ14には温度センサ(図示しない)が設けられ、この温度センサにより検出されたエバポレータ14の温度がエアコンECU20に出力されるとともに、エバポレータ14の温度が所定温度以下となった場合にエアコンECU20は電磁クラッチ6に切断信号を出力する。これにより、エバポレータ14の過冷却に伴う凍結が防止される。
【0014】
エンジンECU18はエンジン1の出力を制御する機能を有している。エンジンECU18による出力制御は、例えば電子スロットルバルブや電子制御燃料噴射弁(いずれも図示していない)を用いて行うことができ、エンジンECU18はこれら電子機器類の作動を制御することで吸入空気量や燃料噴射量を制御し、エンジン1の出力制御を行うことができる。また、エンジン1には回転速度センサ22が取り付けられており、エンジンECU18は回転速度センサ22からのセンサ信号に基づいてエンジン1の回転速度を検出することができる(エンジン回転速度検出手段)。
【0015】
ここで、コンプレッサ4の起動はエンジン1の負荷を増大させることから、エアコンの始動に伴ってエンジン1の運転状態を不安定化させないようにするには、負荷の増大分を見積もってエンジン1の出力を制御する必要がある。そのため、本実施形態ではエアコンECU20によりコンプレッサ4の起動トルクを推定し、その推定トルクを用いてエンジンECU18によりエンジン1の出力を制御するものとしている。
【0016】
コンプレッサ4の起動時トルクの推定はエアコンECU20により行うことができる。ここで上述の循環経路2には、コンプレッサ4からみてコンデンサ8の下流位置、例えばコンデンサ8とリキッドタンク10との間の位置に冷媒圧センサ24が設けられており、エアコンECU20は冷媒圧センサ24からのセンサ信号に基づいてコンデンサ8の下流位置における冷媒圧力を検出することができる(冷媒圧力検出手段)。
【0017】
なお、循環経路2におけるコンプレッサ4とコンデンサ8との間の区間は非常に高温高圧の状態となるため、冷媒圧センサ24を上記区間に設けるのではなく、上述のようにコンプレッサ4からみてコンデンサ8よりも下流側に冷媒圧センサ24を設けることにより、該冷媒圧センサ24の耐久性を確保することができる。
【0018】
図2は、コンプレッサ4の起動時トルクの推定を行うための演算処理の手順を示している。エアコンECU20はこの手順に沿って各種演算処理を行い、起動トルクの推定結果をエンジンECU18に出力することができる。なお、エアコンECU20は演算処理を行う前の段階で必要なパラメータの検出を行っている。具体的には、エアコンECU20は冷媒圧センサ24を用いて冷媒圧力を検出し、その検出値を演算処理のパラメータとして使用する。また、エンジンECU18およびエアコンECU20はエンジン回転速度を検出し、この検出値を以下の演算処理においてパラメータとして使用する。
【0019】
図2の演算処理においては、先ずエアコンECU20はエンジンECU18からデータを受信する(ステップS1)。ここでは、エンジンECU18から送信されたエンジン回転速度がエアコンECU20に受信される。
【0020】
次に、エアコンECU20は2種類の推定トルクTcb,Tcsを演算する(ステップS2)。これら推定トルクTcb,Tcsの演算は上述の冷媒圧力とエンジン回転速度、そしてエアコンECU20に予め記憶された記憶データに基づいて行うことができる。
図3は、推定トルクTcbの演算に使用される記憶データの例を示しており、最初に推定トルクTcbの演算について説明する。
【0021】
図3のデータは、コンプレッサ4の起動前の冷媒圧力に対する起動時のトルク特性を示している。このトルク特性は、実際に検出された冷媒圧力とそのときのコンプレッサ4の起動時トルクとの関係から得られたものであり、具体的には、多数のサンプル(起動直前の冷媒圧力に対応する起動時トルクの実測値)をプロットした結果、これらを1つのトルク特性曲線にて近似させたものである。
【0022】
図3から明らかなように、コンプレッサ4の起動前の冷媒圧力が高いほど、起動時のトルクは大きくなる特性を有しているといえる。これは、冷媒圧力が高ければ、その分、冷媒の初期圧縮抵抗が大きくなることに起因すると考えられる。したがって、コンプレッサ4の起動前の冷媒圧力を検出し、これをパラメータとして使用することで、図3のトルク特性からコンプレッサ4の起動時のトルクを演算することが可能となる。
【0023】
エアコンECU20は、図3のトルク特性を予め記憶データとして内部メモリに記憶しておき(第1記憶手段)、そのとき検出された冷媒圧力と予め記憶されたトルク特性とに基づいてコンプレッサ4の起動時のトルクを推定する(第1トルク推定手段)。それゆえステップS2の演算処理においては、エアコンECU20は検出した冷媒圧力に対応する起動時トルクの値を記憶データから検索し、これを推定トルクTcbとする。
【0024】
次に図4は、推定トルクTcsの演算に使用されるデータの例を示しており、以下、推定トルクTcsの演算について説明する。
図4のデータはコンプレッサ4の作動中、つまり、コンプレッサ4が起動してから所定時間(例えば2秒)経過後の冷媒圧力に対するコンプレッサ4のトルク特性を示している。図4中、複数のトルク特性曲線(参照符号a〜d)は、エンジン回転速度の違いによって区別されている。
【0025】
これらトルク特性は、実際に検出された冷媒圧力とそのときのコンプレッサ4のトルクとの関係から得られたものであり、具体的には、異なるエンジン回転速度毎に多数のサンプル(起動所定時間後の冷媒圧力に対応するトルクの実測値)をプロットした結果、これらを各1づつのトルク特性曲線にて近似させたものである。
【0026】
図4から明らかなように、コンプレッサ4の起動中における冷媒圧力が高いほど、コンプレッサ4のトルクは大きくなる特性を有しているといえる。これは、冷媒圧力が高ければ、その分、冷媒の圧縮抵抗が大きくなることに起因すると考えられる。
【0027】
一方、トルク特性曲線の傾向としては、エンジン回転速度が高いときほど、冷媒圧力に対するコンプレッサ4のトルクは大きくなっている。これは、エンジン回転速度が高くなるとコンプレッサ4の設計吐出量と実吐出量との比率(体積効率)が増大し、これに伴いコンプレッサ4の仕事量が増えることや、エンジン回転速度が高くなるとコンプレッサ4の摩擦損失が大きくなること等に起因すると考えられる。なおトルク特性曲線毎のエンジン回転速度は、低いものから順に例えば600rpm(符号a)、800rpm(符号b)、1500rpm(符号c)、2500rpm(符号d)となっている。
【0028】
したがって、エンジン回転速度とコンプレッサ4の作動中における冷媒圧力とを検出し、これらをパラメータとして使用することで、図4のトルク特性からコンプレッサ4のトルクを演算することが可能となる。なお、検出されたエンジン回転速度が例示のものと異なるときは、2つのトルク特性曲線から補間法を用いてトルクを演算するか、あるいは、最も近い回転速度のトルク特性曲線を代用することでトルクを演算することができる。
【0029】
エアコンECU20は、図4のトルク特性を予め記憶データとして内部メモリに記憶しておき(第2記憶手段)、そのとき検出されたエンジン回転速度と冷媒圧力、そして、予め記憶されたトルク特性とに基づいてコンプレッサ4のトルクを推定する(第2トルク推定手段)。それゆえステップS2の演算処理においては、エアコンECU20は検出したエンジン回転速度と冷媒圧力とに対応するコンプレッサ4のトルク値を記憶データから検索し、これを推定トルクTcsとすることができる。
【0030】
以上の演算処理を行うと、エアコンECU20は次に電磁クラッチ6の接続状態を判断する(ステップS3)。エアコンの停止中等、つまり、その作動前等は電磁クラッチ6が切断されているので(ステップS3=No)、この場合、エアコンECU20は推定トルクTcs,Tcbを大小比較する(ステップS4)。
【0031】
ここで、推定トルクTcsは電磁クラッチ6が接続された後、所定時間が経過してコンプレッサトルクが安定したときの冷媒圧力に対するコンプレッサトルクを推定した値である一方、推定トルクTcbは電磁クラッチ6の接続前の冷媒圧力から電磁クラッチ6の接続後のコンプレッサトルク(電磁クラッチ6の接続前のコンプレッサトルクよりも必ず大きくなる)を推定した値である。したがって、少なくとも電磁クラッチ6の接続直前の低冷媒圧時には、推定トルクTcbの方が推定トルクTcsよりも大きくなる(Tcb>Tcs)。
【0032】
このため、エアコンの停止中等にあっては、推定トルクTcbの方が大きい値をとることから(ステップS4=Yes)、この場合、エアコンECU20は2つの推定トルクのうち、大きい方である推定トルクTcbを推定値として採用し(コンプレッサトルク推定値決定手段)、その値をエンジンECU18に送信する(ステップS5)。
【0033】
次に、上述のようにエアコンスイッチ16のオン操作等によって電磁クラッチ6が接続されると、このときエンジンECU18は推定トルクTcbに基づいてエンジン1の出力トルクを増大させる補正を行う。これにより、コンプレッサ4の起動に伴うエンジン1のトルク変動が防止される。なお、エンジンECU18によるこのような補正は、推定トルクに基づいてエンジン1の出力を制御する出力制御手段としての機能を有するものといえる。
【0034】
電磁クラッチ6が接続された後(ステップS3=Yes)、所定時間(例えば1秒)が経過するまでの間、エアコンECU20は上記の手順を繰り返す(ステップS6=No)。そして所定時間が経過すると(ステップS6=Yes)、エアコンECU20は推定トルクTcbの補正演算処理を行う(ステップS7)。
【0035】
図5は、電磁クラッチ6の断接動作に伴うコンプレッサトルクの変化を示している。例えば、ある時刻t1に電磁クラッチ6が接続されると、その時点からコンプレッサ4の実トルクTnが立ち上がり、これに合わせてコンプレッサ4の吐出圧力Pn’も変動している。
【0036】
推定トルクTcbの補正演算処理は、次のような考え方に基づいている。すなわち、コンプレッサ4の実トルクTnは、その起動後から所定時間(例えば、図5では約1.0秒)が経過すると(時刻t2)、その後は次第に低下していくという特性を有することが確認されている。このため、ステップS7の補正演算処理においては、このようなトルク特性に基づいて推定トルクTcbが徐々に低下していくようにその値を補正するものとしている。
【0037】
推定トルクTcbの補正演算処理を行うと、エアコンECU20は次に推定トルクTcbの補正値(Tcbα)と推定トルクTcsとを大小比較する(ステップS8)。なおコンプレッサ4の起動直後において、上記補正に伴う推定トルクTcbの値の低下は僅かであるため、推定トルクTcbの補正値(Tcbα)と推定トルクTcsとを比較すると、通常は推定トルクTcbの補正値(Tcbα)の方が大きい値となる(ステップS8=Yes)。したがって、エアコンECU20は推定トルクTcbの補正値(Tcbα)をトルク推定値として採用し(コンプレッサトルク推定値決定手段)、その値をエンジンECU18に送信する(ステップS9)。
【0038】
エンジンECU18は同様に、推定トルクTcbの補正値(Tcbα)に基づいてエンジン1の出力トルクを増大させる補正を行う。これにより、コンプレッサ4の起動後においても引き続きエンジン1のトルク変動が防止される。
【0039】
この後、推定トルクTcbの補正値(Tcbα)は時間の経過とともに低下し、エアコンの定常化とともにコンプレッサ4の実トルクが安定する。図5中、例えば時刻t3以降、推定トルクTcsの値が推定トルクTcbの補正値以上(Tcs≧Tcbα)となるので(ステップS8=No)、エアコンECU20は推定トルクTcsを推定値として採用し(コンプレッサトルク推定値決定手段)、その値をエンジンECU18に送信する。
【0040】
一旦、推定トルクTcsが推定トルクTcbの補正値(Tcbα)以上になると、エアコンECU20はこの後、電磁クラッチ6が切断されるまでの間、推定トルクTcsを送信し続ける。この場合、エアコンECU20は実質的にはステップS8の比較演算処理を行わず、そのままステップS10に進むこととなる。このような構成であれば、エンジンECU18に送信されるトルク推定値が頻繁に変動することがないので、エンジン1の出力制御が安定して行われることになる。
【0041】
なお、エンジンECU18は同様に、推定トルクTcsに基づいてエンジン1の出力トルクを増大させる補正を行う。これにより、コンプレッサ4の実トルクが安定化した後においても、引き続きエンジン1のトルク変動が有効に防止される。
【0042】
以上はエアコンECU20による演算処理の詳細であるが、以下にエアコンスイッチ16のオン操作前からオン操作、そして、オフ操作後までの時間的経過に沿って演算処理手順の流れを説明する。
図6は、エアコンスイッチ16のオンまたはオフ操作に伴う各種状態の時間的変化を示している。
【0043】
例えば、初期状態(時刻t0より前)においてエアコンスイッチ16がオフの状態にあるとき、エンジンECU18から電磁クラッチ6の接続信号は出力されていない(OFF)。この場合、エアコンECU20は図2のルーチンにおいて最終的にステップS5に進み、エンジンECU18に対して起動時の推定トルクTcbを出力する。
【0044】
あるとき(時刻t0)エアコンスイッチ16がオン操作されると、その後(時刻t1)にエンジンECU18から電磁クラッチ6の接続信号が出力される(ON)。
電磁クラッチ6の接続後、所定時間(約1秒)が経過するまでの間は、引き続きエアコンECU20は最終的にステップS5に進み、推定トルクTcbを出力する。
【0045】
そして、電磁クラッチ6の接続後、所定時間(約1秒)が経過すると、エアコンECU20は推定トルクTcbの補正値(Tcbα)を演算する。この補正値の方が推定トルクTcsよりも大きい間は、エアコンECU20は最終的にステップS9に進み、エンジンECU18に推定トルクTcbの補正値(Tcbα)を出力する。
【0046】
なお、この間に送信されるコンプレッサ4の推定トルクは起動時のもの(=TcbまたはTcb補正値)であるが、この後、コンプレッサ4の実トルクが安定し、ある時点(図6中の時刻t2)で推定トルクTcsがTcbの補正値以上となると、その後は常に推定トルクTcsが送信される。したがって、図6中の時刻t1から時刻t2までの間は起動時のトルクの推定から作動中のトルクの推定への過渡期といえる。
【0047】
そして、エアコンの運転が定常状態となり、コンプレッサ4の実トルクが安定した後は作動中のトルクとして推定トルクTcsが送信される。
この後、エアコンスイッチ16がオフ操作されると(時刻t3)、次いで電磁クラッチ6の接続信号がキャンセルされる(時刻t4)。またこれに伴い、トルク推定値の送信は起動時の推定トルクTcbに切り換わる。
次に、エアコンECU20が実行する他の演算処理の例について説明する。
【0048】
この演算処理の例では、コンプレッサ4の実トルクを検出する実トルク検出手段を有し、エアコンECU20はコンプレッサ4の起動後にその実トルクを検出し、その検出値に基づいてコンプレッサ4のトルクが安定状態にあるか否かを検出する(安定状態検出手段)。より具体的には、エアコンECU20は、実トルクの検出値が所定時間継続して所定値以下となったときに安定状態にあると判断することができる。なお、このような演算処理は、図2中のステップS8に代えて実施することができる。
【0049】
ここで、エアコンECU20はコンプレッサ4の実トルクが未だ安定状態にないことを検出すると、トルク推定値として起動時の推定トルクTcbまたはその補正値を採用し、その値をエンジンECU18に送信する。一方、コンプレッサ4の実トルクが安定状態にあることを検出すると、エアコンECU20はトルク推定値として作動中の推定トルクTcsを採用し、その値をエンジンECU18に送信する(コンプレッサトルク推定値決定手段)。
【0050】
この場合においても、エンジンECU18は推定トルク(Tcb,Tcbの補正値,Tcs)に基づいてエンジン1の出力トルクを増大させる補正を行うので、コンプレッサ4の起動時から作動中においてエンジン1のトルク変動が有効に防止される。
【0051】
上述のように、エアコンECU20によりコンプレッサ4の起動時および作動中の推定トルクを正確に演算し、これに基づいてエンジンECU18がエンジン1の出力を制御することにより、エンジン1の出力の補正が過不足を生じることなく適正に行われる。これにより、例えばアイドル運転域であってもエンジン1のリーン運転が可能となり、アイドリング運転時の燃費を大幅に向上することができる。また言うまでもなく、エンジン1のトルク変動が抑えられるため、車両のドライバビリティが大きく向上する。
【0052】
なお、図2に示した推定トルクの演算処理手順は好ましい一例であるが、エアコンECU20は適宜その内容を変更して演算処理を行うこともできる。
例えば、ステップS8において一旦、推定トルクTcsがTcbの補正値以上となった場合、エアコンECU20はステップS8をスキップしてステップS9に進むように構成してもよい。
【0053】
また、一実施形態として挙げたエアコンおよびコンプレッサトルク推定装置の具体的な構成はいずれも好ましい例示であり、適宜、構成要素を変形して本発明を実施することが可能である。
その他、本発明は車載用のエアコンに適用されるだけでなく、広汎なエアコン用のコンプレッサトルク推定装置としての実用性を有することはいうまでもない。
【0054】
【発明の効果】
本発明のコンプレッサトルク推定装置(請求項1〜3)は、確実なパラメータを用いて常に正確にトルクを推定することができる。
また、コンプレッサの起動時のトルクと作動中のトルクをそれぞれ推定し、いずれか適切な方を採用するものであれば(請求項2,3)、コンプレッサの状態に応じて正確にトルクを推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のコンプレッサトルク推定装置を概略的に示した図である。
【図2】トルク推定ルーチンのフローチャートである。
【図3】コンプレッサ起動直前の冷媒圧力に対する起動時のトルク特性を示した図である。
【図4】コンプレッサ作動中の冷媒圧力に対するトルク特性を示した図である。
【図5】電磁クラッチの断接動作に伴うコンプレッサトルクの時間的な変化を示した図である。
【図6】エアコンスイッチのオンまたはオフ操作に伴う各種状態の時間的変化を示した図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 循環経路
4 コンプレッサ
6 電磁クラッチ
8 コンデンサ
20 エアコンECU
22 回転速度センサ
24 冷媒圧センサ
Claims (3)
- エンジンにクラッチ手段を介して断接自在に接続されたエアコンディショナ用コンプレッサの起動時のトルクを推定するコンプレッサトルク推定装置において、
前記コンプレッサからみて、前記エアコンディショナのコンデンサより下流の冷媒圧力を検出する冷媒圧力検出手段と、
前記クラッチ手段の断接動作に伴う前記コンプレッサの起動直前の前記冷媒圧力に対する前記コンプレッサの起動時のトルク特性を予め記憶した第1記憶手段と、
前記冷媒圧力検出手段により検出された冷媒圧力と前記第1記憶手段により記憶された前記トルク特性とに基づいて前記コンプレッサの起動時のトルクを推定する第1トルク推定手段と
を具備したことを特徴とするコンプレッサトルク推定装置。 - エンジンにクラッチ手段を介して断接自在に接続されたエアコンディショナ用コンプレッサの起動時のトルクを推定するコンプレッサトルク推定装置において、
前記コンプレッサからみて、前記エアコンディショナのコンデンサより下流の冷媒圧力を検出する冷媒圧力検出手段と、
前記クラッチ手段の断接動作に伴う前記コンプレッサの起動直前の前記冷媒圧力に対する前記コンプレッサの起動時のトルク特性を予め記憶した第1記憶手段と、
前記冷媒圧力検出手段により検出された冷媒圧力と前記第1記憶手段により記憶された前記トルク特性とに基づいて前記コンプレッサの起動時のトルクを推定する第1トルク推定手段と、
前記エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段と、
前記コンプレッサが作動中の前記冷媒圧力に対する前記コンプレッサのトルク特性を予め記憶した第2記憶手段と、
前記冷媒圧力検出手段により検出された冷媒圧力と前記エンジン回転速度検出手段により検出されたエンジン回転速度と前記第2記憶手段により記憶された前記トルク特性に基づいて前記コンプレッサの起動時のトルクを推定する第2トルク推定手段と、
前記第1トルク推定手段によるトルクの推定値と前記第2トルク推定手段によるトルクの推定値とを比較し、いずれか大きい方をコンプレッサトルク推定値として採用するコンプレッサトルク推定値決定手段と
を具備したことを特徴とするコンプレッサトルク推定装置。 - エンジンにクラッチ手段を介して断接自在に接続されたエアコンディショナ用コンプレッサの起動時のトルクを推定するコンプレッサトルク推定装置において、
前記コンプレッサからみて、前記エアコンディショナのコンデンサより下流の冷媒圧力を検出する冷媒圧力検出手段と、
前記コンプレッサの起動直前の前記冷媒圧力に対する前記コンプレッサの起動時のトルク特性を予め記憶した記憶手段と、
前記冷媒圧力検出手段により検出された冷媒圧力と前記記憶手段により記憶された前記トルク特性とに基づいて前記コンプレッサの起動時のトルクを推定する第1トルク推定手段と、
前記エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段と、
前記冷媒圧力検出手段により検出された冷媒圧力と前記エンジン回転速度検出手段により検出されたエンジン回転速度とに基づいて前記コンプレッサの起動時のトルクを推定する第2トルク推定手段と、
前記コンプレッサの実トルクを検出する実トルク検出手段と、
前記実トルク検出手段による実トルクの検出値に基づいて前記コンプレッサのトルクが安定状態にあるか否かを検出する安定状態検出手段と、
前記安定状態検出手段により安定状態にないことが検出されたとき、前記第1トルク推定手段によるトルクの推定値をコンプレッサトルク推定値として採用し、一方、前記安定状態検出手段により安定状態にあることが検出されたとき、前記第2トルク推定手段によるトルクの推定値をコンプレッサトルク推定値として採用するコンプレッサトルク推定値決定手段と
を具備したことを特徴とするコンプレッサトルク推定装置。
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