JP2004066117A - 簡易型除湿器 - Google Patents

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JP2004066117A
JP2004066117A JP2002229582A JP2002229582A JP2004066117A JP 2004066117 A JP2004066117 A JP 2004066117A JP 2002229582 A JP2002229582 A JP 2002229582A JP 2002229582 A JP2002229582 A JP 2002229582A JP 2004066117 A JP2004066117 A JP 2004066117A
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Yoshiaki Asada
浅田 義明
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Abstract

【課題】本願発明は、容器本体内の液を排出する場合、どのような方向で排出したとしてもその排出液が吸気孔或いは排気孔より蓋体内に入り込まないようにした簡易型除湿器を提供すること。
【解決手段】対向側面に設けられる吸気孔と排気孔を有する蓋体と、該蓋体の下部に位置し、除湿剤収納空間及び除湿剤投入口を有する容器本体と、前記蓋体に前記吸気孔と前記除湿剤収納空間とを連通する吸気開口、及び前記除湿剤収納空間と前記排気孔とを連通する排気開口を設けるとともに、前記吸気開口及び前記排気開口を容器本体の持ち上げ及び持ち下げに連動して開閉する弁部材を設けてなる簡易型除湿器において、前記弁部材に連動して前記吸気孔及び前記排気孔を開閉する第2の弁部材を設ける簡易型除湿器。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本願発明は、簡易型除湿器に関し、特に容器本体内に収納した潮解性の除湿剤により除湿を行う簡易型除湿器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
簡易型除湿器は、例えば、下駄箱、クローゼット、押し入れ及び台所のシンク下等のあまりスペースが大きくなく、且つ湿気が多い場所に据え付け、そのスペース内の除湿を行うものである。
【0003】
このタイプの除湿器は、既に公知であり、その除湿器の例を図6に示す。除湿器aは、下部から容器本体b、蓋体c及び蓋カバーdの3層構造からなる。容器本体bは、上方が開口する容器であり、その内部に潮解性の除湿剤、例えば、粒状の塩化カルシウムを収納するための除湿剤収納室兼空気通路室eを有する。また、その側部には除湿剤を投入し、キャップjによって開閉される除湿剤投入口sが設けられる。
【0004】
前記蓋体cは、容器本体bの上部を閉蓋するためのもので、前記キャップjに遠い側の底板には吸気開口fが、また、キャップjに近い側の底板には排気開口gが設けられるとともに、それら両開口f、gにはそれぞれ同じ弁部材iが配設される。それら弁部材iはその下部に弁棒hを一体的に連結している(図6は図1のA−A線断面であるため吸気開口f側の弁棒hは表示されない。)。この弁棒hの外周上には、スプリングrが介在され、除湿器aを持ち上げた状態では図6に示すように弁棒hを押し下げ、弁部材iは吸気開口f及び排気開口gを閉蓋するが、容器本体bの除湿剤収納室兼空気通路室e内に除湿剤を充填し、除湿器aを所定の場所に設置した後においては、弁棒hは押し上げられ、弁部材iは吸気開口f及び排気開口gを開放する。
【0005】
また、蓋体cの長手方向の対向側面には、水平方向に複数本のスリット状の孔がそれぞれ設けられている。これら孔は、前記キャップjに遠い側のものは吸気孔pに、キャップjに近い側のものは排気孔qになる。
【0006】
前記蓋カバーdは、蓋体cの上部を閉蓋するためのもので、その中央部には充電器kが、前記吸気孔pに近い側に湿度調節レバーnが、前記排気孔qに近い側に排気ファンmがそれぞれ取り付けられる。
【0007】
その作用は次のように行われる。即ち、容器本体bの除湿剤収納室兼空気通路室e内に除湿剤を充填し、除湿器aを所定の場所に設置する。すると弁棒hは押し上げられ、それぞれの弁部材iは吸気開口f及び排気開口gを開放する。この状態で湿度調節レバーnを回動し、前記排気ファンmを駆動させる。排気ファンmが駆動すると湿気を含んだ空気は吸気孔pより吸い込まれる。吸気孔pより吸い込まれた空気は、吸気開口fを介して除湿剤収納室兼空気通路室e内に導入される。すると、空気中の水分は除湿剤に吸着され、乾いた空気となる。乾いた空気はその後、排気ファンmにより排気開口gより吸い出され、前記排気孔qより排出される。除湿剤は空気中の水分を吸うことにより液状化するため、その液が所定以上になると、除湿機能が衰えるため前記キャップjを取り外し、除湿剤投入口sよりその液体を排出し、再度新しい除湿剤を充填して使うことになる。
【0008】
除湿剤が変化した液をキャップjを取り外し、投入口sより排出するときには除湿器aを持ち上げて排出することになる。すると吸気開口f及び排気開口gはそれぞれの弁部材iによって閉鎖されるため、液を排出するときにその液が吸気開口f或いは排気開口gより蓋体c内に流れ、蓋体c内の湿度調節機構や排気ファンmに通電不良等の悪影響を及ぼすことはない。
【0009】
ところが、吸気孔p或いは排気孔qは開放された状態にあるため、吸気孔p或いは排気孔qから排出中の液が入り込む恐れがある。即ち、除湿器aを持ち上げ容器本体bが下になる除湿器a本来の姿勢で除湿器aを傾け投入口sより液を排出する場合には吸気孔p或いは排気孔qは投入口sの上に位置することになるため、吸気孔p或いは排気孔qから液が直接入り込む可能性は少ないが、それでも例えば排出中の液が跳ね、その跳ねた液が吸気孔p或いは排気孔qから蓋体c内に入り込むこともあり、また、除湿器aを逆にした状態での排出、即ち、吸気孔p或いは排気孔qが投入口sの下に位置する状態で排出する場合には、角度によっては直接液が吸気孔p或いは排気孔qより蓋体c内に入り込むことがあった。その結果、湿度調節機構や排気ファンmに通電不良等を引き起こし、故障の原因にもなっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、容器本体内の液を排出する場合、どのような方向で排出したとしてもその排出液が吸気孔或いは排気孔より蓋体内に入り込まないようにした簡易型除湿器を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
【0012】
請求項1に係る発明では、対向側面に設けられる吸気孔と排気孔を有する蓋体と、該蓋体の下部に位置し、除湿剤収納空間及び除湿剤投入口を有する容器本体と、前記蓋体に前記吸気孔と前記除湿剤収納空間とを連通する吸気開口、及び前記除湿剤収納空間と前記排気孔とを連通する排気開口を設けるとともに、前記吸気開口及び前記排気開口を容器本体の持ち上げ及び持ち下げに連動して開閉する弁部材を設けてなる簡易型除湿器において、前記弁部材に連動して前記吸気孔及び前記排気孔を開閉する第2の弁部材を設ける構成。そしてこの構成により、除湿器を持ち上げた時には、吸気開口及び排気開口は閉鎖されるため、容器本体内の液が蓋体内に流れ出ることはなく、この時吸気孔及び排気孔も同様に閉鎖されるため、除湿器がどのような向きにある状態で液を投入口より排出することになったとしてもその液が蓋体内に入り込むことはない。また、除湿器を載置した場合には、吸気開口及び排気開口と、吸気孔及び排気孔は同様に開放されるため、従来どおりの除湿機能が行われる。
【0013】
請求項2に係る発明では、前記弁部材と前記第2の弁部材とを一体にした構成。そしてこの構成により、弁部材を従来どおり一部品として形成でき、また弁部材と前記第2の弁部材とは一体化しているためその動作が簡単になり、且つ確実に行える。
【0014】
請求項3に係る発明では、前記除湿剤投入口に近い側の前記吸気孔または前記排気孔のみに前記第2の弁部材を設ける構成。そしてこの構成により、生産コストを最小限に抑え、且つ本来必要な機能は充分達成される。
【0015】
請求項4に係る発明では、前記除湿剤投入口と前記吸気孔または前記排気孔の間に遮蔽部材を設ける構成。そしてこの構成により、容器本体内の液の排出時、例え吸気孔或いは排気孔が投入口の下に位置する状態で排出したとしても、液は遮蔽部材によって遮られることになるため、吸気孔或いは排気孔から蓋体内に入り込むことはなくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は簡易型除湿器1の平面図を示し、図2は除湿器を設置した状態での図1のA−A線断面図を示し、図3は除湿器を持ち上げた状態での図1のA−A線断面図を示し、図4は弁部材の拡大平面図を示し、図5は図2のB−B線断面図を示す。
【0017】
簡易型除湿器1は、下部からそれぞれ樹脂製の容器本体2、蓋体3及び蓋カバー4の3層構造からなる。容器本体2は、上方が開口する横断面矩形上の容器であり、その内部には長手方向側壁5、5寄りに吸入側区画壁7及び排出側区画壁8がその底壁6より立設されており、それら吸入側区画壁7及び排出側区画壁8により容器本体2内を空気導入室9、除湿剤収納室兼空気通路室10及び空気導出室11の3室を形成する。
【0018】
前記除湿剤収納室兼空気通路室10内には、図5に示すように除湿剤を保持するためのW字状で、且つ多孔の保持体12が配置され、その内部に除湿剤収納室10aと空気通路室10bとを形成している。また、前記排出側区画壁8には、やはり図5に示すように除湿された空気を空気導出室11に導出するための縦長状のスリット13と、除湿された空気を空気導出室11に導出するとともに、除湿剤を除湿剤収納室10aに充填するための入口となる連通孔14とが設けられる。更に前記吸入側区画壁7には図示しないが、湿った空気を空気導入室9より除湿剤収納室兼空気通路室10に導くための前記排出側区画壁8に設けられるのと同様な縦長状のスリット13が設けられている。
【0019】
また、前記空気導入室9及び空気導出室11には、底壁6より立設する中空状のガイドパイプ15が設けられ、後記の弁棒部33を上下動可能に収容する。なお、図2及び図3は図1のA−A線断面図であるため吸気側の弁棒部33は表示されない。更に、排出側区画壁8側の長手方向側壁5には、除湿剤を導入するための円筒状の投入口19が一体的に形成されるとともに、この投入口19の外周にはネジ18が同時に形成されており、パッキン21をその底部に嵌合してなるキャップ20を該ネジ18に螺合することにより投入口19を密に閉蓋する。
【0020】
そして、投入口19より潮解性の除湿剤、例えば、粒状の塩化カルシウムを規定量入れることになる。その除湿剤は、投入口19より空気導出室11及び排出側区画壁8の上方に設けられる2個の連通孔14を介して除湿剤収納室10aに充填される。
【0021】
前記蓋体3は、容器本体2の上部開口を閉蓋するためのもので、該上部開口上に嵌合され、接着剤等により容器本体2に対し密着される。蓋体3は、容器本体2と同様に平面矩形状を呈し、周壁面を形成する側板と底壁面を形成する底板23とからなる上方が開口した底の浅い容器形状として形成されており、その内部に湿度調節機構収納空間3a、充電器収納空間3b及び排気ファン収納空間3cを有する。
【0022】
そして、側面である長手方向側板22、22のうち、容器本体2の投入口19と反対側の側板22には、水平方向に細長く穿孔され、上下方向に等間隔に複数個、スリット状の吸気孔24が設けられるとともに、投入口19側の側板22には、前記吸気孔24と同形状のスリット状の排気孔25が設けられる。また、投入口19側の長手方向側板22の外面で、且つ排気孔25と投入口19との間には、投入口19に平行に突出する遮蔽部材36が設けられており、除湿器1を逆にして容器本体2内の液を排出するような場合等に、排出される液が直接排気孔25内に入ることを防止する。
【0023】
更に、底板23であって前記空気導入室9に位置する底板23には図4に示すのと同様の2個の矩形状の吸気開口26が設けられ、一方前記空気導出室11に位置する底板23には吸気開口26と同形状の図4に示す排気開口27が設けられる。なお、底板23上には後記の弁部材を案内するためのリブ28及び蓋体3と蓋カバー4とをビス止めするためのボス29が設けられる。
【0024】
前記吸気開口26及び排気開口27上には、これら両開口26、27を開閉するためのL字型弁部材30が配設される。このL字型弁部材30は、水平な状態で上下動する水平弁体部31、及びこの水平弁体部31の上端部に一体的に立設され、水平弁体部31とともに上下動する垂直弁体部32で形成されるL字状の弁体と、このL字状の弁体の水平弁体部31の下面に一体的に連結される弁棒部33とからなる。
【0025】
前記弁棒部33は、前記空気導入室9及び空気導出室11に同様に立設するガイドパイプ15内に挿入配置されるとともに、その上端面は図4に示すように前記水平弁体部31の下面中央部に接着剤等で一体的に連結される。ガイドパイプ15の内面と弁棒部33の外面との間には、該弁棒部33を常時下方向に付勢するスプリング17が設けられ、L字型弁部材30を下方向に付勢する。そのため、除湿器1を持ち上げた状態では、該L字型弁部材30は下方向へ押し下げられ、水平弁体部31の下面は、底板23の上面に当接し、吸気開口26及び排気開口27を閉鎖するとともに、弁棒部33の下端部は容器本体2の底壁6より下方に突出する。次いで、除湿器1を載置した状態では、弁棒部33はスプリング17の力に抗して上動するため、水平弁体部31は吸気開口26及び排気開口27を開放する。
【0026】
また、L字状の弁体のうち前記水平弁体部31は、図4に示すように平面矩形上からなり、その下面は同じく図4に示すように前記吸気開口26及び排気開口27上に設けられるシール材34の上面に当接自在とされ、水平弁体部31がシール材34の上面に当接した状態においては、容器本体2内の液が蓋体3内に流出しないように密に係合する。
【0027】
前記垂直弁体部32は、吸気孔24及び排気孔25に対向する位置において前記水平弁体部31の上端部に一体的に形成され、水平弁体部31とともに上下動する。この垂直弁体部32には、両側板22、22に設けられる吸気孔24及び排気孔25、即ち、水平方向に細長く穿孔され、上下方向に等間隔に複数個設けられるスリット状の孔とほぼ同じ形状、同じ間隔、同じ数の孔である連通口35、35が設けられる。
【0028】
そして、水平弁体部31が上動し、前記吸気開口26及び排気開口27が開放されている除湿器1の載置時には、垂直弁体部32にそれぞれ設けられる連通口35、35は、吸気孔24或いは排気孔25と一致する位置、即ち、図2に示す位置にあるように設定されており、吸気開口26から湿った空気を空気導入室9へ取り入れ、且つ除湿後の空気を排気孔25より外部へ排出することを可能にする。それに反し、除湿器1を持ち上げた時には、水平弁体部31は前記吸気開口26及び排気開口27を閉鎖するとともに、垂直弁体部32にそれぞれ設けられる連通口35、35は、吸気孔24或いは排気孔25と不一致になる位置、即ち、図3に示す位置にあるように設定されており、そのため吸気孔24或いは排気孔25を介して蓋体3内に容器本体2内の排出液が侵入することはなくなる。
【0029】
なお、L字型弁部材30の水平弁体部31は請求項1に記載の弁部材に対応し、垂直弁体部32は請求項1に記載の第2の弁部材に対応するものである。
【0030】
前記蓋カバー4は、蓋体3の上部を閉蓋するためのもので、蓋体3に嵌合後、蓋体3の底板23から立設する前記ボス29に図示しないビスによってビス止めすることにより蓋体3に対し蓋カバー4を一体的に連結する。その中央部には凹んだ充電器収納室37が形成され、この充電器収納室37内には内部にニカド電池39等を有する充電器38が充電された状態で設置され、この充電器38により後記の排気ファンを駆動する。
【0031】
また、蓋カバー4の裏面であり、蓋体3の吸気孔24側である湿度調節機構収納空間3aには湿度調節機構40が配設される。この湿度調節機構40は、湿度調節レバー41を回動することにより、オフ状態、連続オン状態及び自動湿度調節状態のモードを選択することができ、自動湿度調節状態モードを選択すると、除湿器1を設置するスペース内の湿度を選定した湿度に自動調整するもので、その機構は既に公知のものである。
【0032】
更に、蓋カバー4の裏面であり、蓋体3の排気孔25側である排気ファン収納空間3cには排気ファン42が配設される。この排気ファン42は、電動モータ43及び回転羽根44からなり、前記充電器38により駆動されるとともに、駆動されることにより、空気を蓋体3の吸気孔24より導入し、排気孔25より排出する。
【0033】
その作用は次のように行われる。まず、容器本体2のキャップ20を取り外し、投入口19から除湿剤を充填する。除湿剤は、排出側区画壁8の上部に形成される2個の連通孔14を介して容器本体2内の除湿剤収納室10a、10aに均等に供給されるように充填する。その後、除湿器1を所定の場所に設置する。
【0034】
すると容器本体2の底壁6から突出していた弁棒部33はスプリング17の力に抗して押し上げられ、弁棒部33の先端に連結されている水平弁体部31及び垂直弁体部32は同じく上動し、水平弁体部31は吸気開口26及び排気開口27を開放する。また、垂直弁体部32の連通口35は吸気孔24及び排気孔25の位置と一致するため、吸気孔24と湿度調節機構収納空間3aとが連通するとともに、排気孔25と排気ファン収納空間3cとが連通する。
【0035】
この状態で湿度調節レバー41をオン状態に回動し、前記排気ファン42を駆動させる。すると設置場所の湿った空気は吸気孔24より吸い込まれる。吸気孔24より吸い込まれた空気は、黒塗りの矢印で示すように湿度調節機構収納空間3a、吸気開口26、空気導入室9及び吸入側区画壁7のスリット13を介して除湿剤収納室兼空気通路室10内に導入される。すると、除湿剤収納室10aに収納されている除湿剤に空気中の水分は吸着され、乾いた空気となる。乾いた空気はその後、白抜きの矢印で示すように排気ファン42により排出側区画壁8に設けられるスリット13と連通孔14、空気導出室11及び排気開口27を介して排気ファン収納空間3cに導出され、その後、排気孔25より設置空間に排出される。
【0036】
除湿を継続的に行っていると、除湿剤は空気中の水分を吸うことにより液状化し、やがてその大部分は液体となる。その液が所定以上になると、除湿機能が衰えるためその液体を排出し、再度粒状の除湿剤を充填することになる。
【0037】
そこで除湿器1を持ち上げ、前記キャップ20を取り外し、投入口19よりその液体を排出することになる。するとL字型弁部材30は、スプリング17の力によって下動され、吸気開口26及び排気開口27は水平弁体部31によって閉鎖されるとともに、吸気孔24及び排気孔25も垂直弁体部32によってそれぞれ閉鎖される。そのため容器本体2内の液が直接吸気開口26或いは排気開口27を介して湿度調節機構収納空間3a或いは排気ファン収納空間3cに導出されることがなく、また、投入口19より排出中の液が吸気孔24或いは排気孔25より、湿度調節機構収納空間3a或いは排気ファン収納空間3cに導入することはないため、蓋体3内の湿度調節機構40や排気ファン42に通電不良等の悪影響を及ぼすことはなくなる。
【0038】
なお、上記では水平弁体部31及び垂直弁体部32を一体のものとして説明したが、水平弁体部31と垂直弁体部32とを別々のものとし、且つ水平弁体部31或いは垂直弁体部32にそれぞれ弁棒部33を設け、水平弁体部31及び弁棒部33、或いは垂直弁体部32及び弁棒部33からなる弁部材を除湿器1の載置或いは持ち上げに連動して開閉するようにしても良い。
【0039】
更に、最も必要なのは、投入口19の近傍に設けられる吸気孔24或いは排気孔25に対する開閉機構であり、この投入口19近傍の吸気孔24或いは排気孔25のみに垂直弁体部32を設けるようにしても良い。
【0040】
本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、例えば上記で説明した吸気孔24及び排気孔25を逆に設けても良く、また、除湿剤の保持体12をなくし、除湿剤収納室10aと空気通路室10bとを兼用しても良い等、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】
請求項1に係る発明では、吸気孔と除湿剤収納空間とを連通する吸気開口及び除湿剤収納空間と排気孔とを連通する排気開口を設けるとともに、これら吸気開口及び排気開口を開閉する弁部材を設け、更にそれら弁部材に連動して吸気孔及び排気孔を開閉する第2の弁部材を設けることにより、除湿器を載置した使用形態では、吸気開口及び排気開口と、吸気孔及び排気孔は同様に開放されるため、従来どおりの除湿機能を行うことができるとともに、容器本体内の液の排出時、除湿器を持ち上げると吸気開口及び排気開口は勿論、吸気孔及び排気孔も同様に閉鎖されるため、除湿器がどのような向きにある状態で液を投入口より排出することになったとしてもその液が蓋体内に入り込むことはないため、湿度調節機構や排気ファンに悪影響を及ぼすことを防止することができる。また、それだけ信頼性を向上することができる。
【0042】
請求項2に係る発明では、弁部材と第2の弁部材とを一体にすることにより、弁部材を従来どおり一部品として形成できるため、生産コストを最小に抑えることができるとともに、弁部材と第2の弁部材とは一体化しているためその動作を簡単、且つ確実に行うことができる。
【0043】
請求項3に係る発明では、除湿剤投入口に近い側の吸気孔または排気孔のみに第2の弁部材を設けることにより、必要な機能を充分維持したまま、低コスト化を図ることができる。
【0044】
請求項4に係る発明では、除湿剤投入口と吸気孔または排気孔の間に遮蔽部材を設けることにより、容器本体内の液の排出時、例え吸気孔または排気孔が投入口の下に位置する状態で排出したとしても、液は遮蔽部材によって遮られ吸気孔または排気孔から蓋体内に入り込むことはなくなるためそれだけ信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の簡易型除湿器の平面図。
【図2】除湿器を設置した状態での図1のA−A線断面図。
【図3】除湿器を持ち上げた状態での図1のA−A線断面図。
【図4】蓋カバーを取り外した状態で、弁部材及び第2の弁部材を示す拡大平面図。
【図5】蓋カバーを取り外した状態での図2のB−B線断面図。
【図6】従来の簡易型除湿器の断面図。
【符号の説明】
1…除湿器      2…容器本体
3…蓋体       3a…湿度調節機構収納空間
3b…充電器収納空間 3c…排気ファン収納空間
4…蓋カバー     5…長手方向側壁
6…底壁       7…吸入側区画壁
8…排出側区画壁   9…空気導入室
10…除湿剤収納室兼空気通路室 10a…除湿剤収納室
10b…空気通路室  11…空気導出室
12…保持体     13…スリット
14…連通孔     15…ガイドパイプ
17…スプリング   18…ネジ
19…投入口     20…キャップ
21…パッキン    22…長手方向側板
23…底板      24…吸気孔
25…排気孔     26…吸気開口
27…排気開口    28…リブ
29…ボス      30…L字型弁部材
31…水平弁体部   32…垂直弁体部
33…弁棒部     34…シール材
35…連通口     36…遮蔽部材
37…充電器収納室  38…充電器
39…ニカド電池   40…湿度調節機構
41…湿度調節レバー 42…排気ファン
43…電動モータ   44…回転羽根

Claims (4)

  1. 対向側面に設けられる吸気孔と排気孔を有する蓋体と、該蓋体の下部に位置し、除湿剤収納空間及び除湿剤投入口を有する容器本体と、前記蓋体に前記吸気孔と前記除湿剤収納空間とを連通する吸気開口、及び前記除湿剤収納空間と前記排気孔とを連通する排気開口を設けるとともに、前記吸気開口及び前記排気開口を容器本体の持ち上げ及び持ち下げに連動して開閉する弁部材を設けてなる簡易型除湿器において、前記弁部材に連動して前記吸気孔及び前記排気孔を開閉する第2の弁部材を設けることを特徴とする簡易型除湿器。
  2. 前記弁部材と前記第2の弁部材とを一体にしたことを特徴とする請求項1記載の簡易型除湿器。
  3. 前記除湿剤投入口に近い側の前記吸気孔または前記排気孔のみに前記第2の弁部材を設けることを特徴とする請求項1、2記載の簡易型除湿器。
  4. 前記除湿剤投入口と前記吸気孔または前記排気孔の間に遮蔽部材を設けることを特徴とする請求項1乃至3記載の簡易型除湿器。
JP2002229582A 2002-08-07 2002-08-07 簡易型除湿器 Pending JP2004066117A (ja)

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