JP2004065169A - 脱穀機の未脱穀物処理装置 - Google Patents

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JP2004065169A JP2002231744A JP2002231744A JP2004065169A JP 2004065169 A JP2004065169 A JP 2004065169A JP 2002231744 A JP2002231744 A JP 2002231744A JP 2002231744 A JP2002231744 A JP 2002231744A JP 2004065169 A JP2004065169 A JP 2004065169A
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Junji Doihara
土居原 純二
Hiroshi Kugimiya
釘宮 啓
Koji Izumi
泉 浩二
Shin Futagami
二神 伸
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】脱穀室内で未脱穀処理の排塵物は、脱穀室の移送終端部に設けた未脱穀排出口から排塵処理室内へすべて供給されて、再脱穀処理されることにより、穀粒の回収率が悪かったり、又、引継ぎがスムーズに行われないことがあった。
【解決手段】脱穀室5内で脱穀処理されなかった未脱穀処理の排塵物を排出する脱穀室5の移送終端部の未脱穀排出口9から排出される排塵物は、脱穀室5の横側へ設けた前側の二番処理室12と、後側の排塵処理室10とへ供給する二番供給経路15と、排塵供給経路14とを経て供給すべく設けた構成である。又、排塵処理室10の供給口10aの底部10bと、排塵供給経路14の底部14cとは、同じ高さ位置にした構成である。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、脱穀室内の扱胴で脱穀処理されなかった未脱穀処理の排塵物を排出する移送終端部に未脱穀排出口を設け、この未脱穀排出口から排出される未脱穀処理の排塵物は、脱穀室の横側へ設けた前側の二番処理室と、後側の排塵処理室とへ供給する二番供給経路と、排塵供給経路とを設けた技術であり、脱穀機の未脱穀物処理装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】
脱穀機を載置したコンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを圃場を走行させて、走行車台の前部に設けた刈取機で立毛穀稈は、刈取りされ、この刈取り穀稈は、この刈取機で後方上部へ移送され、走行車台の上側へ載置した脱穀機のフィードチェンと、挟持杆とへ供給されて引継ぎされ、これらフィードチェンと、挟持杆とで挟持されて、脱穀機の脱穀室内を挟持中に、この脱穀室へ軸支内装した扱胴の回転駆動によって脱穀され、脱穀済み穀粒は、脱穀機の横側に設けた穀粒貯留タンク内へ供給されて、一時貯留される。
【0003】
又、前記脱穀室内の扱胴で脱穀処理されなかった未脱穀処理の排塵物は、脱穀室の移送終端部に設けた未脱穀排出口から、この脱穀室の横側の後部に、同軸上へ軸支した排塵処理胴を内装した排塵処理室内へ供給されて、後方の移送終端部へ向けて移送中に、再脱穀処理される。更に未脱穀処理の二番物は、二番還元筒により、排塵処理室の前側で、同軸上へ軸支した二番処理胴を内装した二番処理室内へ供給されて、前方の移送終端部へ向けて移送中に、再脱穀処理される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
脱穀室内の扱胴で脱穀処理されなかった未脱穀処理の排塵物は、脱穀室の移送終端部の未脱穀排出口から、脱穀室の横側で、同軸上へ軸支した排塵処理胴を内装した排塵処理室内へ供給され、この排塵処理室内を後方の移送終端部へ向けて移送中に、再脱穀されるが、再脱穀処理する処理距離が短いことにより、穀粒の回収率が悪くなったり、又、三番飛散粒が多くなることがあったり、更に未脱穀排出口から、排塵処理室への未脱穀処理の排塵物の引継ぎがスムーズに行われないことがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、穀稈を脱穀する扱胴6を内装した脱穀室5と、該脱穀室5で脱穀処理されなかった未脱穀物を排出する移送終端部には、未脱穀排出口9等とを設けた脱穀機において、前記未脱穀排出口9から排出される未脱穀処理の排塵物は、脱穀室5の横側の同軸上へ設けた二番処理胴13内装した二番処理室12へ供給する二番供給経路15と、排塵処理胴11を内装した排塵処理室10へ供給する排塵供給経路14とを設けたことを特徴とする脱穀機の未脱穀物処理装置としたものである。
【0006】
脱穀機を載置したコンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインを圃場を走行させて、走行車台の前部に設けた刈取機で立毛穀稈は、刈取りされ、この刈取り穀稈は、この刈取機で後方上部へ移送され、走行車台の上側へ載置した脱穀機のフィードチェンと、挟持杆とへ供給されて引継ぎされ、これらフィードチェンと、挟持杆とで挟持されて、脱穀機の脱穀室5内を挟持移送中に、この脱穀室5へ軸支内装した扱胴6の回転駆動によって脱穀され、脱穀済み穀粒は、脱穀機の横側に設けた穀粒貯留タンク内へ供給されて、一時貯留される。
【0007】
又、前記脱穀室5内の扱胴6で脱穀処理されなかった未脱穀処理の排塵物は、脱穀室5の移送終端部に設けた未脱穀排出口9から、脱穀室5の横側で同軸上の後方部に設けた排塵処理胴11を軸支内装した排塵処理室10へ排塵供給経路14を経て供給されると共に、同軸上の前方部に設けた二番処理胴13を軸支内装した二番処理室12へ二番供給経路15を経て供給される。未脱穀排出口9からの未脱穀処理の排塵物は、排塵処理室10と、二番処理室12とへ供給され、排塵処理室10内を後方へ移送中に、排塵処理胴11で再脱穀処理される。
【0008】
更に、未脱穀処理の二番物は、二番還元筒により、二番処理室12内へ供給され、この二番処理室12内を前方へ移送中に、二番処理胴13で再脱穀処理される。
請求項2に記載の発明においては、未脱穀処理の排塵物を排出する前記未脱穀排出口9の後側を形成すると共に、扱胴6を軸支する後中側板4dの未脱穀物を排塵処理室10へ供給する、供給口10aの底部10bと、二番供給経路15の底部15a、及び排塵供給経路14の底部14cとは、同じ高さ位置にして設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀機の未脱穀物処理装置としたものである。
【0009】
前記脱穀室5内の扱胴6で脱穀処理されなかった未脱穀処理の排塵物は、脱穀室5の移送終端部に設けた未脱穀排出口9から排出されるが、この未脱穀排出口9の後側を形成すると共に、扱胴6を軸支する後中側板4dの未脱穀処理の排塵物を、排塵処理胴11を軸支内装した排塵処理室10へ供給するこの後中側板4dに設けた供給口10aの底部10bと、未脱穀排出口9から後側の排塵処理室10内へ排塵供給経路14を経て、未脱穀処理の排塵物が供給される。この排塵供給経路14の底部14c、及び未脱穀排出口9から前側の二番処理室12内へ二番供給経路15を経て未脱穀処理の排塵物が供給される。この二番供給経路15の底部15aとは、同じ高さ位置にして設けた構成である。
【0010】
前記脱穀室5の移送終端部の未脱穀排出口9から排出される未脱穀処理の排塵物は、排塵供給経路14から排塵処理室10の移送終端部の後中側板4dの供給口10aを経て、この排塵処理室10内へ供給されて、後方へ移送中に排塵処理胴11で再脱穀処理される。又、未脱穀排出口9から排出される未脱穀処理の排塵物は、二番供給経路15から二番処理室12内へ供給されて、前方へ移送中に二番処理胴13で再脱穀処理される。
【0011】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明においては、脱穀室5内の扱胴6で脱穀処理されなかった未脱穀処理の排塵物は、脱穀室5の移送終端部に設けた未脱穀排出口9から、脱穀室5の横側で同軸上の後部に設けた排塵処理胴11を軸支内装した排塵処理室10へ排塵供給経路14を経て供給されると共に、同軸上の前部に設けた二番処理胴13を軸支内装した二番処理室12へ二番供給経路15を経て供給される。これら排塵・二番供給経路14,15を設けて、未脱穀処理の排塵物を二分割して処理したことにより、再脱穀処理時の穀粒の回収率が向上すると共に、選別性能が向上する。
【0012】
請求項2に記載の発明においては、前記排塵処理室10と、二番処理室12とへ脱穀室5の未脱穀排出口9から未脱穀処理の排塵物の供給は、排塵供給経路14と、二番供給経路15との底部14c、及び底部15aと、排塵処理室10の移送終端部の後中側板4dの供給口10aの底部10bとは、同じ高さにして設けたことにより、未脱穀処理の排塵物が、停滞することなく、スムーズに引継ぎできる。又、排塵処理胴11の過負荷を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の上側には、穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀機3を載置した構成である。この脱穀機3には、穀稈を脱穀する扱胴6を回転自在に軸支内装した脱穀室5で脱穀されなかった未脱穀物を排出する未脱穀排出口9は、脱穀室5の移送終端部に設けると共に、未脱穀排出口9から排出される未脱穀処理の排塵物を再脱穀処理する脱穀室5の横側で後部には、排塵処理胴11を軸支内装した排塵処理室10を設けると共に、前部には、二番処理胴13を軸支内装した二番処理室12を設けた構成である。又、これら排塵処理室10と、二番処理室12とへ未脱穀排出口9から排塵物を供給する排塵供給経路14と、二番供給経路15とを設けた構成である。脱穀機3のこれら排塵供給経路14と、二番供給経路15とを主に図示して説明する。
【0014】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図5で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ16aを張設した走行装置16を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機3を載置した構成である。走行車台2の前側の刈取機17で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機17で後方上部へ移送され、脱穀機3のフィードチェン18aと、挟持杆18bとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機3の右横側に配設した穀粒貯留タンク19内へ一時貯留される。
【0015】
前記走行車台2の前側には、図5で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド20a、及び各分草体20bと、立毛穀稈を引起す各引起装置20cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置21の掻込装置21aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置20dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機3のフィードチェン18aと、挟持杆18bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置21の根元・穂先移送装置22a,22b等からなる刈取機17を設けている。該刈取機17は、油圧駆動による伸縮シリンダ23により、土壌面に対して昇降自在に移動する構成である。
【0016】
前記刈取機17の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆24aの上端部には、左右方向の支持パイプ杆24bを設け、この支持パイプ杆24bを走行車台2の上側面に設けた支持装置24cで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ23の作動により、刈取機17は支持パイプ杆24bを回動中心として、上下に回動する構成である。
【0017】
前記刈取機17の穀稈掻込移送装置21によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機3へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ17aを設けた構成である。
前記脱穀機3側の前部には、図5で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置25aと、これらの操作を行う作業者が搭乗する操縦席25bとを設け、この操縦席25bの下側で、走行車台2の上側面には、エンジン26を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク19を配設する。これら走行装置2と、刈取機17と、脱穀機3と、エンジン26等により、コンバイン1の機体1aを形成している。
【0018】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース27内の伝動機構27aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ27bを設けた構成である。
前記脱穀機3は、図1〜図4で示す如く前・後側板4a,4bと、前・後中側板4c,4dと、左・右側板4e,4fとにより、略箱形状の脱穀機本体3aを形成した構成である。脱穀機3の左側板4e側には、刈取機17の刈刃装置20dで刈取りされ、根元・穂先移送装置22a,22bで後方上部へ移送される刈取り穀稈を引継ぎ挟持移送するフィードチェン18aと、挟持杆18bとを設けた構成である。これらフィードチェン18aと、挟持杆18bとで脱穀機3内を挟持移送中に脱穀される構成である。
【0019】
前記フィードチェン18aと、挟持杆18bとにより、脱穀機3の脱穀室5内を挟持移送中の刈取り穀稈は、この脱穀室5内の多種類で多数本の扱歯6aを植設した扱胴6は、図1〜図4で示す如く前側板4aと、後中側板4dとの間に、回転自在に軸支して設け、この扱胴6の回転駆動により、脱穀する構成である。
【0020】
前記脱穀室5は、図1〜図4で示す如く前側板4aと、後中側板4d間で、扱胴6の扱歯6aの回転外周下側部側に設けて、脱穀した脱穀処理物が漏下する脱穀室用網7と、フィードチェン18a部側の左側で、このフィードチェン18aの内側で、前側板4aと、後中側板4dとの間に設けた網押え板5aと、脱穀機3の脱穀機本体3aの上側に設けた扱胴カバー8等とにより、形成した構成である。
【0021】
前記脱穀室5の移送終端部には、図1〜図4で示す如く未脱穀処理の排塵物を、後述する排塵処理室10内へ供給する前・後中側板4c,4d間に、未脱穀排出口9を設けた構成である。
前記脱穀室5の横側で同軸上の後部には、図1、及び図4で示す如くこの脱穀室5の未脱穀排出口9から排出される未脱穀処理の排塵物の供給を受けて、この未脱穀排出口9を前後に2分割して、後側に排塵供給経路14を設け、この排塵供給経路14を経て、排塵処理室10内へ供給され、この排塵処理室10内を後方へ移送しながら、再脱穀処理する排塵螺旋プレート11aと、複数個の排塵処理爪11bと、排出爪11c等とを外周部へ装着した排塵処理胴11を回転自在に軸支内装した排塵処理室10を設けた構成である。この排塵処理胴11の各排塵処理爪11b等の回転外周の下側には、再脱穀処理物が漏下する排塵室網11dを張設した構成である。又、排塵処理室10の移送終端部には、再脱穀排塵物の漏下しなかった一部の穀粒と、藁屑、及び稈切等とを排出する排塵排出口10cを設けた構成である。
【0022】
前記排塵処理室10の前側で同軸上には、図1〜図4で示す如く未脱穀処理の二番物の供給を受ける。未脱穀排出口9の前側に二番供給経路15を設け、この二番供給経路15を経て、二番処理室12内へ供給され、この二番処理室12内を前方へ移送しながら再脱穀処理する複数個の二番処理爪13aを外周部へ装着した二番処理胴13を回転自在に軸支内装した二番処理室12を設けた構成である。二番処理胴13の二番処理爪13aの回転外周の下側には、再脱穀処理した二番物が漏下する二番処理網13bを張設した構成である。二番処理室12の移送終端部には、再脱穀処理した二番物の漏下しなかった一部の穀粒と、藁屑、及び稈切等とを排出する二番排出口12cを設けた構成である。二番処理胴13と、排塵処理胴11とは、同軸上へ軸支した構成である。
【0023】
前記前・後中側板4c,4d間には、図1〜図4で示す如く脱穀室5の扱胴6の各扱歯6aで脱穀されなかった未脱穀処理の排塵物を排出する未脱穀排出口9を設け、この未脱穀排出口9に連通して、後側の排塵処理室10へ排塵物を供給する排塵供給経路14を設けると共に、前側の二番処理室12へ排塵物を供給する二番供給経路15とを設けて、未脱穀排出口9から排出される排塵物を二分割して、これら排塵・二番供給経路14,15へ供給されて、再脱穀処理する構成である。
【0024】
前記未脱穀排出口9から排出される未脱穀処理の排塵物は、排塵供給経路14を経て、排塵処理室10への供給と、二番供給経路15を経て、二番処理室12への供給とに、二分割して供給する構成としたことにより、再脱穀時の穀粒の回収率が向上すると共に、選別性能を向上させることができる。
【0025】
前記排塵供給経路14と、二番供給経路15とは、図1〜図4で示す如く前・後中側板4c,4d間には、底部14aを設け、この底板14aの前後方向略中央部には、上方へ所定長さ突出させて、中仕切板14bを設け、この中仕切板14bの前側には、二番供給経路15を形成すると共に、後側には、排塵供給経路14を形成した構成である。中仕切板14bで後側の排塵処理室10と、前側の二番処理室12とに、排塵物は二分割されて供給される構成である。前中側板4cには、二番処理室12内へ未脱穀処理の排塵物が、二番供給経路15を経て、供給される供給口12aを設け、この供給口12aの底部12bの位置は、中仕切板28aの上端部と略同じ高さに位置とした構成である。後中側板4dには、排塵処理室10内へ未脱穀処理の排塵物が、排塵供給経路14を経て供給される供給口10aを設け、この供給口10aの底部10bの高さ位置と、排塵・二番供給経路14,15を形成した底板14aの排塵側の底部14c、及び二番側の底部15aの高さ位置とは、略同じ高さ位置にした構成である。
【0026】
前記排塵供給経路14を経て、排塵処理室10へ未脱穀処理の排塵物を供給する供給口10aの底部10bの高さ位置と、排塵・二番供給経路14,15を形成する底板14aの排塵側、及び二番側の各底部14c,15aの高さ位置とは、略同じ高さ位置にして設けたことにより、未脱穀処理の排塵物が、排塵供給経路14部で停滞することなく、スムーズに引継ぎすることができる。又、排塵処理室10内の排塵処理胴11の過負荷を防止することができる。
【0027】
前記排塵・二番供給経路14,15を設けた構成において、脱穀室5と、排塵処理室10の連通口28には、図4で示す如くこの排塵処理室10から脱穀室5へ処理物の戻り方向を規制するへ字形状のガイド板29を設けた構成である。このガイド板29は、脱穀室5へ内装して設けた仕切金具5bの上部で、排塵処理室10の排塵室網11dの上部に設けた構成である。
【0028】
これにより、前記排塵処理室10からの戻りの処理物は、機外へ排出される排藁上へ乗って機外へ排出されることが防止でき、このために、4番口へ排出される穀粒量の減少を図ることができて、4番口のロスを減少させることができる。前記排塵処理胴11と、二番処理胴13とは、図6〜図11で示す如く鉄部材(イ)と、樹脂部材(ロ)とで形成して、排塵二番胴30を形成した構成であり、又、樹脂部材(ロ)で形成する箇所は、複数個を組み合わせる構成である。
【0029】
前記排塵二番胴30の排塵処理胴11の両端部は、鉄部材で形成した構成である。排塵処理胴11の移送終端部側は、外ボス31aと、内ボス31bとを連結板31cで接続すると共に、外ボス31aの外周部には、排出爪31dを設けて、一体に外移送胴31を形成した構成である。排塵処理胴11の移送始端部には、外ボス32aと、内ボス32bとを複数個の連結板32cで接続すると共に、外ボス32aの外周部には、排塵螺旋プレート32dを設けて、一体に内移送胴32を形成した構成である。排塵処理胴10の中間部は、樹脂材で形成した移送ボス33aの外周部に、複数個の排塵処理爪33bを設けて、一体に中移送胴33を形成した構成である。移送ボス33aは、図10で示す如く内・外ボス、及び接合リブ等よりなる構成である。
【0030】
前記排塵二番胴30の二番処理胴13の移送終端部は、鉄部材で形成した構成である。二番処理胴13の移送終端部は、外ボス34aと、内ボス34bとを連結板34cで接続すると共に、外ボス34aの外周部には、排出爪34dを設けて、一体に外移送胴34を形成した構成である。二番処理胴13の移送始端部側には、樹脂材で形成した移動ボス35aの外周部に、複数個の二番処理爪35bを設けて、一体に内移送胴35を形成した構成である。移動ボス35aは、図10で示す如く内・外ボス、及び接合リブ等よりなる構成である。又、各内ボス31b,32b,34b、及び各移動ボス33a,35aの内径孔は、四角形状、又は六角形状に形成した構成である。
【0031】
前記中移送胴33の移送ボス33aと、内移送胴35の移送ボス35aとは、図11で示す如く外径側の外ボスの巾(L1)は、内径側のうちボスの巾(L2)より、所定幅広巾に形成した構成である。
前記排塵二番胴30の排塵処理胴10、及び二番処理胴13を鉄部材と、樹脂部材とに分割したことにより、組立が容易であり、又、磨耗箇所のみの交換が可能であり、コストダウンになる。更に、強度が必要とする箇所は、鉄部材にて構成したことにより、強度的な問題はない。又、巾を外ボスを広くしたことにより、密着性の向上を図ることができる。
【0032】
前記脱穀室5の下側には、選別室5cを設け、この選別室5c内には、脱穀室用網7と、排塵室網11dと、二番処理網13bとから漏下する脱穀処理物と、再脱穀排塵物と、再脱穀二番物と、漏下しなかった排塵排出口10cと、二番排出口12cとから排出される排出物とを受けて、揺動移送しながら、揺動選別する揺動選別装置36を揺動自在に吊り下げ状態に設けた構成である。
【0033】
前記揺動選別装置36は、移送始端部側から順次移送棚36aと、開閉自在な複数個のチャフシーブ36bと、複数個のストローラック36cと、チャフシーブ36bの下部にグレンシーブ36dと、ストローラック36cの下側に流下棚36eとを設けた構成である。又、揺動選別装置36の前方下部には、揺動カム装置37aを設け、後方下部には、ローラ装置37bを設けて、この揺動選別装置36を揺動駆動する構成である。
【0034】
前記揺動選別装置36の下側前部には、送風羽根38aを回転自在に内装軸支した送風機38を設け、この送風機38の送風羽根38aから発生する起風を送風して、揺動選別装置36から落下する穀粒と、藁屑、塵埃、及び稈切等とに風選別する構成である。
【0035】
前記揺動選別装置36で揺動選別され、送風機38で風選別され、一番選別棚39bを流下して、一番受樋39内へ供給された選別済み穀粒は、一番受樋39内へ回転自在に軸支した一番螺旋39aで右横側へ移送され、一番揚穀筒40へ内装軸支した一番揚穀螺旋40aで引継ぎ揚送され、一番投出筒40bから穀粒貯留タンク19内へ供給され、一時貯留される構成である。
【0036】
前記一番受樋39の後側には、二番螺旋41aを回転自在に内装軸支した二番受樋41を設け、この二番受樋41の前側上部と、一番選別棚39bの上方部とは、接続して設けると共に、後側上端部は、揺動選別装置36の流下棚36eの下端部の下側へ重合させた構成である。
【0037】
前記二番受樋41内へ供給された未脱穀処理の二番物は、この二番受樋41内の二番螺旋41aで右横側へ移送され、二番還元筒42へ内装軸支した二番還元螺旋42aで引継ぎ揚送され、二番投出筒42bから二番処理室12内へ還元され、還元された二番物を、再脱穀処理する構成である。
【0038】
前記揺動選別装置36の移送終端部で、左側板4eの上部には、揺動選別装置36で揺動選別、及び送風機38で風選別した藁屑、塵埃、及び稈切等を吸引して、機外へ排出する吸引ファン羽根43aを内装軸支した吸引ファン43の吸引ファンケース43bの左外側面を、左側板4eより、所定量外側へ突出させて設けた構成である。
【0039】
前記穀粒貯留タンク19内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク19の後側には、縦移送螺旋44aを内装した排出支持筒44を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒44の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋45aを伸縮自在に内装した排出オーガ45を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀機の排塵・二番供給経路部の拡大側断面図
【図2】脱穀機の拡大側断面図
【図3】脱穀機の拡大正断面図
【図4】脱穀機の排塵処理室のガイド板部の拡大側断面図
【図5】コンバインの全体側面図
【図6】他の実施例を示す図で、排塵二番胴の拡大側断面図
【図7】他の実施例を示す図で、排塵二番胴の拡大展開図
【図8】他の実施例を示す図で、排塵二番胴の排塵処理胴の拡大背面図
【図9】他の実施例を示す図で、排塵二番胴の排塵処理胴の拡大正面図
【図10】他の実施例を示す図で、排塵二番胴の排塵処理胴の中移送胴の拡大側面斜視図
【図11】他の実施例を示す図で、排塵二番胴の排塵処理胴の中移送胴の拡大側面図
【符号の説明】
4d  後中側板
5   脱穀室
6   扱胴
9   未脱穀排出口
10  排塵処理室
10a 供給口
10b 底部
11  排塵処理胴
12  二番処理室
13  二番処理胴
14  排塵供給経路
14c 底部
15  二番供給経路
15a 底部

Claims (2)

  1. 穀稈を脱穀する扱胴6を内装した脱穀室5と、該脱穀室5で脱穀処理されなかった未脱穀物を排出する移送終端部には、未脱穀排出口9等とを設けた脱穀機において、前記未脱穀排出口9から排出される未脱穀処理の排塵物は、脱穀室5の横側の同軸上へ設けた二番処理胴13内装した二番処理室12へ供給する二番供給経路15と、排塵処理胴11を内装した排塵処理室10へ供給する排塵供給経路14とを設けたことを特徴とする脱穀機の未脱穀物処理装置。
  2. 未脱穀処理の排塵物を排出する前記未脱穀排出口9の後側を形成すると共に、扱胴6を軸支する後中側板4dの未脱穀物を排塵処理室10へ供給する供給口10aの底部10bと、二番供給経路15の底部15a、及び排塵供給経路14の底部14cとは、同じ高さ位置にして設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀機の未脱穀物処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101238561B1 (ko) 2011-02-21 2013-02-28 김창동 콩 탈곡기용 선별장치

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