JP2004064647A - プレゼンス更新装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザによる特別の操作なく、当該ユーザを含むメンバーのプレゼンスを更新することができるプレゼンス更新装置を提供すること。
【解決手段】通信端末100aのユーザを含むメンバー毎に最新のプレゼンス情報(カレントプレゼンス情報)を記憶するプレゼンス記憶部105と、設定記憶部103に対して設定の確認を行ったり、プレゼンス記憶部105に記憶されているカレントプレゼンス情報の更新を行ったり、スケジュール管理部111に対してスケジュール情報の取得を指示したり、通信制御部115に対してカレントプレゼンス情報の送信を指示したり、表示部113でプレゼンスを表示するよう処理したり、プレゼンスサーバを介して他の通信端末から送られてきたカレントプレゼンス情報をプレゼンス記憶部105に保存するプレゼンス管理部107と、各メンバーのスケジュール情報が記憶されたスケジュールDB109と、を備えて構成されている。
【選択図】  図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザによる特別の操作なく、プレゼンスを更新することができるプレゼンス更新装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話が急速に普及する反面、携帯電話は電波が届く範囲であればどのような状況でも着信するため、そのマナーが社会問題となっていた。このため、ユーザは携帯電話の電源を切るか、マナーモードやドライブモード機能のある携帯電話であればその機能を有効にしてバイブレーションで着信を通知するモードに切り換えていた。一方、発信側は相手が電話にでることができない状況であってもその状況を事前に知ることができないため、とりあえず電話をかけて相手の状況を教えてもらったり、「現在電話にでることができません」といったメッセージを聞くことによって相手の状況を知ることができる。このため、事前に相手の状況を確認することのできるサービスが携帯電話の分野でも望まれていた。
【0003】
ところで、デスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータの分野では、インターネットを介してインスタントメッセージをリアルタイムに送受信可能なアプリケーションが利用されている。当該アプリケーションを利用することによって、事前に登録したメンバーがネットワークに接続しているか、ネットワークに接続しているメンバーが取り込み中かなどといった相手の現在の状況を知ることができる。
【0004】
携帯電話でもこの仕組みを利用して同様のサービスを提供する試みがなされ、一部では実用化されている。この仕組みを利用すれば、携帯電話のユーザは、事前に登録したメンバーからのメッセージやキャラクターの表情(各メンバーをキャラクターで表示する場合)等を確認することによって、電話をかけなくても相手の状況を知ることができる。したがって、相手の状況に応じて電話を差し控えたりメールで連絡したりすることができるため、円滑なコミュニケーションを行うことができるといった効果が期待される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インスタントメッセージを利用したサービスを携帯電話で有効に活用しようとすれば、ユーザは状況が変わるたびに新しい状況を示すメッセージを入力する、または設定を変更するといった操作を行わなければならないという問題点があった。この操作を怠ると登録相手の携帯電話には最新の状況(「プレゼンス」とも言う。)が表示されず、いつまでも古い状況が表示されたままである。しかも、パソコン等と比べて操作性が良いとは言えない携帯電話でメッセージを入力したり設定を変更するのはユーザにとって非常に面倒であるため、ユーザがこのサービスを次第に利用しなくなる恐れがあった。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、ユーザによる特別の操作なく、当該ユーザを含むメンバーのプレゼンスを更新することができるプレゼンス更新装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るプレゼンス更新装置は、通信端末が有するスケジュール情報に関連したユーザの状況または行動を示すプレゼンス情報を送出する、前記通信端末に設けられたプレゼンス更新装置であって、前記ユーザの最新の状況または行動を示すカレントプレゼンス情報を記憶するプレゼンス記憶手段と、前記ユーザのスケジュール情報を記憶するスケジュール記憶手段と、前記スケジュール記憶手段に記憶されているその時点のスケジュール情報に関連したプレゼンスが前記ユーザによって選択されると、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報を前記選択されたプレゼンスに基づいて更新するプレゼンス更新手段と、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報に応じたプレゼンスを表示するプレゼンス表示手段と、前記プレゼンス更新手段によって更新されたカレントプレゼンス情報を送出する送出手段と、を備えている。
【0008】
また、本発明に係るプレゼンス更新装置は、前記プレゼンス更新手段は、前記スケジュール情報に関連した概念の異なる複数のプレゼンスを前記プレゼンス表示手段に表示させる。
【0009】
このようにスケジュール記憶手段に記憶されているその時点のスケジュール情報に関する概念の異なる複数のプレゼンスがプレゼンス表示手段に表示され、ユーザはその中から所望のプレゼンスを選択するだけで、カレントプレゼンス情報は更新され、送出されるため、ユーザはテキスト入力するといった面倒な操作を行うことなく簡単な操作でプレゼンスを更新することができる。また、プレゼンスは複数の中から選択可能であるため、ユーザは複数の中から最も適したプレゼンスを選択することができる。
【0010】
また、本発明に係るプレゼンス更新装置は、スケジュールの内容に基づくカレントプレゼンス情報を所望のレベルの内容で更新できるよう、前記ユーザによって設定されたプレゼンス情報レベルを記憶する設定記憶手段を備え、前記概念の異なる複数のプレゼンスの中から所望のレベルの内容のプレゼンスを前記プレゼンス表示手段に表示させる。したがって、レベルに応じたプレゼンスが表示されることとなり、プレゼンスの内容をどの程度開示するかといったことをユーザが決定することができる。したがって、予めレベルを選択しておけば、複数の中からプレゼンスを選択するといった手間を省くことができる。
【0011】
また、本発明に係るプレゼンス更新装置は、通信端末に記憶されているスケジュールの開始時または終了時に、当該通信端末が有するスケジュール情報に関連してプレゼンスを更新する、前記通信端末に設けられたプレゼンス更新装置であって、前記ユーザの最新の状況または行動を示すカレントプレゼンス情報を記憶するプレゼンス記憶手段と、前記ユーザのスケジュール情報を記憶するスケジュール記憶手段と、前記スケジュール記憶手段に記憶されているスケジュールの開始時に、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報を前記スケジュールの内容に基づいて更新し、前記スケジュールの終了時刻をタイマーに設定するプレゼンス更新手段と、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報に応じたプレゼンスを表示するプレゼンス表示手段と、前記プレゼンス更新手段によって更新されたカレントプレゼンス情報を送出する送出手段と、を備えている。
【0012】
このように、スケジュールを設定しておけば、当該スケジュールに併せて自動的に最新のプレゼンスに更新されると共に、更新されたカレントプレゼンス情報が送出される。このため、スケジュール記憶手段にスケジュール情報を記憶しておけば、当該ユーザを含むメンバーの通信端末においてプレゼンスが更新される。
【0013】
また、本発明に係るプレゼンス更新装置は、通信端末に記憶されているスケジュールの開始時または終了時に、当該通信端末が有するスケジュール情報に関連してプレゼンスを更新する、前記通信端末に設けられたプレゼンス更新装置であって、前記ユーザの最新の状況または行動を示すカレントプレゼンス情報を記憶するプレゼンス記憶手段と、前記ユーザを含む他のメンバーの各スケジュール情報を記憶するスケジュール記憶手段と、前記スケジュール記憶手段に記憶されているスケジュールの開始時に、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報を前記スケジュールの内容に基づいて更新し、前記スケジュールの終了時刻をタイマーに設定するプレゼンス更新手段と、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報に応じたプレゼンスを表示するプレゼンス表示手段と、前記スケジュール記憶手段に前記スケジュールの次のスケジュール情報が記憶されていない場合に、所定期間または所定数のスケジュール情報を送出する送出手段と、を備えている。
【0014】
このように、スケジュールを設定しておけば、当該スケジュールに併せて自動的に最新のプレゼンスに更新されると共に所定期間または所定数のスケジュール情報が送出されるため、メンバーはスケジュール情報を適宜まとめて受け取ることができる。スケジュール情報を受け取った後はプレゼンス更新装置が当該スケジュール情報に併せてプレゼンスを更新していけばよいため、結果として、ユーザによる特別の操作なく、当該ユーザを含むメンバーのプレゼンスを更新することができる。また、スケジュール情報がまとめて送出されるため、通信トラフィックを低減できる。
【0015】
また、本発明に係るプレゼンス更新装置は、前記プレゼンス更新手段は、前記スケジュール記憶手段に記憶されているスケジュールの終了時に、当該スケジュールの終了直後から次のスケジュールが開始されるかを判断し、前記次のスケジュールが直後に開始される場合は、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報を前記次のスケジュールの内容に基づいて更新し、前記次のスケジュールの終了時刻を前記タイマーに設定し、前記次のスケジュールが直後に開始されない場合は、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報をデフォルトのプレゼンスに更新し、前記次のスケジュールの開始時刻を前記タイマーに設定する。
【0016】
さらに、本発明に係るプレゼンス更新装置は、スケジュールの内容に基づくカレントプレゼンス情報を所望のレベルの内容で更新できるよう、前記ユーザによって設定されたプレゼンス情報レベルを記憶する設定記憶手段を備え、前記プレゼンス更新手段は、前記設定記憶手段に設定されているプレゼンス情報レベルに応じたレベルで、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報を更新する。したがって、最終的には、所望のレベルに応じたプレゼンスが表示されることとなり、プレゼンスの内容をどの程度開示するかといったことをユーザが決定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
まず、本発明に係るプレゼンス更新装置を利用した通信システムについて説明する。図1は、当該通信システムを示す概略図である。同図に示す通信システムは、特許請求の範囲のプレゼンス更新装置に該当する複数の通信端末100と、ネットワーク200と、プレゼンスサーバ300とから構成されている。通信端末100は、スケジュール管理機能を備えた携帯電話やPDA等であって、ネットワーク200を介してプレゼンス情報を送受信するものである。また、プレゼンスサーバ300は、通信端末100のユーザによって予め登録されたメンバーを記憶するものである。
【0018】
なお、「プレゼンス情報」とは、通信端末100に記憶されているスケジュール情報に関連した、通信端末100を使っているユーザの状況または行動等を示す情報である。例えば、通信端末100がプレゼンスサーバ300のサービスを受けているかどうかを示す「online」、「offline」といった情報や、ユーザの状況や行動等を示す「会議」、「商品開発会議」といった情報や、デフォルトとして設定可能な「Available」、「Don’t Disturb」、「Happy」、「Sad」といった情報(デフォルトステータス)等である。
【0019】
通信端末100から送出されたプレゼンス情報は、プレゼンスサーバ300に登録されているメンバーの通信端末に送信される。例えば、図1に示した例では、ユーザAの通信端末から送られたプレゼンス情報は、ユーザBの通信端末およびユーザCの通信端末に送られる。したがって、ユーザBおよびユーザCは、各自の通信端末を見ればユーザAがどのような状況かを確認することができる。
【0020】
以下、上述した通信システムで利用される通信端末100の実施形態について、〔第1の実施形態〕、〔第2の実施形態〕、〔第3の実施形態〕の順に図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態のユーザAの通信端末100aについて詳細に説明する。図2は、第1の実施形態の通信端末100aの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、第1の実施形態の通信端末100aは、入力部101と、特許請求の範囲の設定記憶手段に該当する設定記憶部103と、プレゼンス記憶手段に該当するプレゼンス記憶部105と、プレゼンス更新手段に該当するプレゼンス管理部107と、スケジュール記憶手段に該当するスケジュールデータベース(以下「スケジュールDB」という。)109と、スケジュール管理部111と、プレゼンス表示手段に該当する表示部113と、送出手段に該当する通信制御部115とを備えて構成されている。
【0022】
以下、通信端末100aが有する各構成要素について説明する。
まず、入力部101は、プレゼンスの更新やプレゼンス更新メニューの選択、設定の変更といった操作を通信端末100aに対して行うためのものである。また、設定記憶部103は、ユーザによって通信端末100aに対して行われた設定を記憶するものである。本実施形態において、前記設定とは、ユーザが入力部101を操作することによってプレゼンスの更新を指示した際に、プレゼンス管理部107がスケジュール情報に連動した動作を行うか否かについての設定(以下「スケジュール連動設定」という。)である。
【0023】
また、プレゼンス記憶部105は、通信端末100aのユーザを含むメンバー毎に、ユーザの状況または行動を示す最新のプレゼンス情報(以下「カレントプレゼンス情報」という。)を記憶するものである。また、プレゼンス管理部107は、設定記憶部103に対して設定の確認を行ったり、プレゼンス記憶部105に記憶されているカレントプレゼンス情報の更新を行ったり、スケジュール管理部111に対してスケジュール情報の取得を指示したり、通信制御部115に対してカレントプレゼンス情報の送信を指示したり、表示部113でプレゼンスを表示するよう処理したり、プレゼンスサーバ300を介して他の通信端末から送られてきたカレントプレゼンス情報をプレゼンス記憶部105に保存するものである。
【0024】
また、スケジュールDB109は、ユーザAの行動予定等に関するスケジュール情報が記憶されたデータベースである。また、スケジュール管理部111は、プレゼンス管理部107からスケジュール情報の取得指示を受けると、スケジュールDB109から当該指示を受けたスケジュール情報を取得してプレゼンス管理部107に渡すものである。また、表示部113は、各メンバーのプレゼンスを表示するものである。また、通信制御部115は、プレゼンス管理部107からカレントプレゼンス情報の送信が指示されると、ネットワーク200を介してプレゼンスサーバ300に当該カレントプレゼンス情報を送信するものである。
【0025】
次に、本実施形態の通信端末100aに対してユーザがプレゼンスの更新を指示したときの動作について、図2および図3を参照して詳細に説明する。図3は、第1の実施形態の通信端末100aに対してプレゼンスを更新したときの動作について説明するフローチャートである。
【0026】
図3に示すように、ユーザが入力部101を操作することによってプレゼンス更新が指示される(ステップS101)と、プレゼンス管理部107は、設定記憶部103に記憶されているスケジュール連動設定を確認する(ステップS103)。次に、プレゼンス管理部107は、当該確認したスケジュール連動設定に基づいて、スケジュール情報に連動した動作を行うかを判断し(ステップS105)、スケジュール連動しないのであればステップS107に進み、スケジュール連動するのであればステップS109に進む。
【0027】
ステップS107では、プレゼンス管理部107が、表示部113にデフォルトステータス(「available」等)を表示させる。一方、ステップS109では、プレゼンス管理部107が、スケジュール管理部111に対して現在のスケジュール情報を取得するよう指示し、取得する。次に、プレゼンス管理部107は、表示部113に当該ステップS109で指示して取得した現在のスケジュール情報に関連するプレゼンス情報およびデフォルトステータスを表示させる(ステップS111)。なお、ステップS111で表示されるプレゼンス情報は、「Don’t disturb」、「会議」、「商品開発会議」等といったように概念に順序を付けて複数表示される。なお、概念に順序を付けて複数表示するとは、プレゼンス情報の内容の開示レベルがそれぞれ異なる複数のプレゼンス情報を表示するということである。すなわち、プレゼンス情報「Don’t disturb」、「会議」、「商品開発会議」は、「Don’t disturb」が内容の開示レベルが最も低く、次に「会議」、「商品開発会議」といった順に開示レベルが高い。
【0028】
ステップS107またはステップS111の後、ユーザが入力部101を操作することによって表示部113に表示された候補の中から1つのプレゼンスを選択する(ステップS113)と、プレゼンス管理部107は、プレゼンス記憶部105に記憶されているカレントプレゼンス情報を更新すると共に、当該カレントプレゼンス情報を表示部113が表示するよう処理する(ステップS115)。次に、プレゼンス管理部107は、当該更新されたカレントプレゼンス情報を送信するよう通信制御部115に指示する(ステップS117)。次に、通信制御部115は、当該カレントプレゼンス情報をネットワーク200を介してプレゼンスサーバ300に送信する(ステップS119)。
【0029】
以上説明したように、本実施形態の通信端末100aによれば、スケジュール連動する設定とされているときにプレゼンスがユーザによって更新されると、デフォルトステータスに加え、スケジュールDB109で管理されているプレゼンス情報が選択肢として表示することができる、スケジュール連動した設定を利用することにより、ユーザがテキスト入力する操作を行うことなく、簡単な操作でプレゼンスを更新することができる。また、スケジュールに連動したプレゼンスの表示レベルを設定しておくことにより抽象表現が可能で、具体的な行動内容を明かすことなくプライバシーを保つことができる。
【0030】
なお、ここでは表示レベルに従って、複数のスケジュールに関わるプレゼンスの候補を表示する例を示したが、表示レベルの設定により、予め選択したレベルに対応するスケジュールが表示される方法を容易に実現できることは明らかである。このとき、予めレベルを選択しておけば複数の候補の中からプレゼンスを選択するといった手間を省くことができる。
【0031】
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態のユーザAの通信端末100bについて詳細に説明する。図4は、第2の実施形態の通信端末100bの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、構成の点で第2の実施形態の通信端末100bが第1の実施形態の通信端末100aと異なる点は、タイマー151を備えていることである。すなわち、第2の実施形態の通信端末100bは、設定記憶部103と、プレゼンス記憶部105と、プレゼンス管理部107と、スケジュールDB109と、スケジュール管理部111と、表示部113と、通信制御部115と、タイマー151とを備えて構成されている。
【0032】
本実施形態で新たに設けられたタイマー151は、スケジュールDB109に記憶されているユーザAのスケジュール開始時および終了時にプレゼンス管理部107に、当該スケジュールの開始または終了を通知するものである。なお、スケジュールの開始時刻は、その前のスケジュールの終了時にプレゼンス管理部107が次のスケジュールを確認し、その開始時刻をタイマー151に送ることによってタイマー151に設定される。一方、スケジュールの終了時刻は、当該スケジュールが開始される際に、プレゼンス管理部107が当該スケジュールを確認し、その終了時刻をタイマー151に送ることによってタイマー151に設定される。
【0033】
また、本実施形態のプレゼンス管理部107は、タイマー151からの開始通知または終了通知に応じて、後述する所定の動作を行うものである。さらに、設定記憶部103には、タイマー151からスケジュールの開始通知または終了通知がなされた際にプレゼンス管理部107が自動的に所定の動作を行うか否かについての設定(以下「自動プレゼンス連動設定」という。)と共に、プレゼンス情報レベルが設定されている。
【0034】
プレゼンス情報レベルとは、例えば「Detail」や「Abstract」等のレベルを表す情報である。上位概念として「会議」、下位概念としては「商品開発会議」に設定されているスケジュールの開始通知を受けたプレゼンス管理部107は、設定記憶部103に記憶されているプレゼンス情報レベルを確認し、「Detail」の場合はプレゼンス記憶部105に記憶されているカレントプレゼンス情報を下位概念の「商品開発会議」に更新し、「Abstract」の場合はカレントプレゼンス情報を上位概念の「会議」に更新する。このように、プレゼンス管理部107は、プレゼンス記憶部105に記憶されているカレントプレゼンス情報をプレゼンス情報レベルに応じたレベルの情報に更新する。
【0035】
また、第1の実施形態のプレゼンス記憶部105はメンバー毎にカレントプレゼンス情報を記憶しているが、本実施形態のプレゼンス記憶部105は、通信端末100bのユーザAの現在行われているスケジュールと当該スケジュールに対応するカレントプレゼンス情報とを記憶する。
【0036】
以下、予め設定されたスケジュールが開始する際の、本実施形態の通信端末100bの動作について、図4および図5を参照して詳細に説明する。図5は、スケジュール開始時の第2の実施形態の通信端末100bの動作について説明するフローチャートである。なお、以下の説明では、スケジュールDB109に記憶されているユーザA(通信端末100bのユーザ)のスケジュールが図6に示したものとして説明する。図6に示したスケジュールは、5月16日の10時〜12時が「商品開発会議」、15時〜16時が「進捗会議」である。また、自動プレゼンス連動設定は「する」に設定されているものとする。
【0037】
図5に示すように、例えば5月16日の「商品開発会議」の開始時(10時)に、タイマー151はプレゼンス管理部107に当該スケジュールの開始通知を行う(ステップS201)。次に、プレゼンス管理部107は、設定記憶部103に記憶されている自動プレゼンス連動設定およびプレゼンス情報レベルを確認し、プレゼンス記憶部105に記憶されている前記スケジュールに対応したカレントプレゼント情報を更新する(ステップS203)。次に、プレゼンス管理部107は、前記スケジュールの終了時刻(12時)をタイマー151に設定する(ステップS205)。
【0038】
次に、プレゼンス管理部107は、ステップS203で更新したカレントプレゼンス情報が示すプレゼンスを表示部113が表示するよう処理する(ステップS207)。次に、プレゼンス管理部107は、ステップS203で更新したカレントプレゼンス情報を送信するよう通信制御部115に指示する(ステップS209)。次に、通信制御部115は、当該更新したユーザAのカレントプレゼンス情報をネットワークを介してプレゼンスサーバ300に送信する(ステップS211)。
【0039】
次に、予め設定されたスケジュールが終了する際の、本実施形態の通信端末100bの動作について、図4および図7を参照して詳細に説明する。図7は、スケジュール終了時の第2の実施形態の通信端末100bの動作について説明するフローチャートである。
【0040】
図7に示すように、例えば5月16日の「商品開発会議」の終了時(12時)に、タイマー151はプレゼンス管理部107に当該スケジュールの終了通知を行う(ステップS251)。次に、プレゼンス管理部107は、スケジュール管理部111に対して次のスケジュール情報「進捗会議」を取得するよう指示し、取得する(ステップS253)。次に、プレゼンス管理部107は、スケジュールの終了直後から次のスケジュールが開始されるかを判断し(ステップS255)、開始されないのであればステップS257に進み、開始されるのであればステップS261に進む。
【0041】
ステップS257では、プレゼンス管理部107が、プレゼンス記憶部105に記憶されているカレントプレゼンス情報をデフォルトの「available」に更新する。そして、プレゼンス管理部107は、タイマー151に前記次のスケジュール「進捗会議」の開始時刻(15時)を設定する(ステップS259)。一方、ステップS261では、プレゼンス管理部107が、プレゼンス記憶部105に記憶されているカレントプレゼンス情報を次のスケジュール「進捗会議」に対応したスケジュールに更新する。そして、プレゼンス管理部107は、タイマー151に前記次のスケジュール「進捗会議」の終了時刻(16時)を設定する(ステップS263)。
【0042】
ステップS259またはステップS263の後、プレゼンス管理部107は、ステップS257またはステップS261で更新されたカレントプレゼンス情報を表示部113が表示するよう処理する(ステップS265)。次に、プレゼンス管理部107は、当該更新されたカレントプレゼンス情報を送信するよう通信制御部115に指示する(ステップS267)。次に、通信制御部115は、当該カレントプレゼンス情報をネットワーク200を介してプレゼンスサーバ300に送信する(ステップS269)。
【0043】
以上説明したように、本実施形態の通信端末100bによれば、予め設定されたスケジュールに基づいて、スケジュールの開始時および終了時にカレントプレゼンス情報が自動的に更新され、当該更新されたカレントプレゼンス情報が所定のメンバーに送信される。したがって、ユーザ自身がカレントプレゼンス情報を送信するための操作を行うことなく、スケジュールを設定しておけば自動的に最新のカレントプレゼンス情報を送信することができる。その結果、ユーザによる特別の操作なく、スケジュールに基づきメンバーのプレゼンスを自動的に更新することができる。
【0044】
なお、本実施形態では、プレゼンス管理部107から能動的にスケジュール管理部107に問い合わせを行い、カレントプレゼンスを更新する方法について説明したが、スケジュール管理の側でタイマー機能を持ち、スケジュールの開始・終了時にプレゼンス管理部107に通知する方法も同様に実現できることは明らかである。
【0045】
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態のユーザAの通信端末100cについて詳細に説明する。本実施形態の通信端末100cの構成は、第2の実施形態の通信端末100bの構成と略同様である。但し、第2の実施形態では、ユーザAのスケジュール情報を管理し、開始時または終了時に自動的にプレゼンスの更新を行っている(図5参照)が、本実施形態では、例えば1日分または所定数のスケジュール情報をまとめて送信して、他のメンバーの短期的スケジュールを保持し、当該スケジュールに基づいて他のメンバーのプレゼンスも更新する。すなわち、本実施形態のプレゼンス管理部107は、ユーザAの次のスケジュール情報を取得していない場合、1日分または所定数のスケジュール情報をまとめて送信するよう通信制御部115に指示する。なお、スケジュール情報の送信単位に関しては、設定記憶部103に記憶されている。
【0046】
以下、予め設定されたスケジュールが開始する際の、本実施形態の通信端末100cの動作について、図4および図8を参照して詳細に説明する。図8は、スケジュール開始時の第3の実施形態の通信端末100cの動作について説明するフローチャートである。なお、以下の説明では、スケジュールDB109に記憶されているユーザA(通信端末100cのユーザ)のスケジュールが図9に示したものとして説明する。図9に示したスケジュールは、5月16日の10時〜12時が「商品開発会議」、15時〜16時が「進捗会議」であり、5月17日の9時〜13時が「都内出張」、16時〜18時が「P社会議」である。また、自動プレゼンス連動設定は「する」に設定されているものとする。また、スケジュール情報の送信単位は1日単位に設定されているものとする。
【0047】
図8に示すように、例えば5月16日の「商品開発会議」の開始時(10時)に、タイマー151はプレゼンス管理部107に当該スケジュールの開始通知を行う(ステップS301)。次に、プレゼンス管理部107は、設定記憶部103に記憶されている自動プレゼンス連動設定およびプレゼンス情報レベルを確認し、プレゼンス記憶部105に記憶されている前記スケジュールに対応したカレントプレゼント情報を更新する(ステップS303)。次に、プレゼンス管理部107は、前記スケジュールの終了時刻(12時)をタイマー151に設定する(ステップS305)。次に、プレゼンス管理部107は、ステップS303で更新したカレントプレゼンス情報が示すプレゼンスを表示部113が表示するよう処理する(ステップS307)。
【0048】
次に、予め設定されたスケジュールが終了する際の、本実施形態のユーザAの通信端末100cの動作について、図4および図10を参照して詳細に説明する。図10は、スケジュール終了時の第3の実施形態のユーザAの通信端末100cの動作について説明するフローチャートである。
【0049】
図9に示すように、例えば5月16日の「進捗会議」の終了時(16時)に、タイマー151はプレゼンス管理部107に当該スケジュールの終了通知を行う(ステップS351)。次に、プレゼンス管理部107は、当該終了したスケジュールがプレゼンス記憶部105に記憶されている最後のスケジュールであるかを判断し(ステップS353)、最後であればステップS355に進み、最後でなければステップS357に進む。ステップS355では、プレゼンス管理部107は、スケジュール管理部111に対して翌日(5月17日)のスケジュールを取得するよう指示する。
【0050】
ステップS355の後、プレゼンス管理部107は、当該翌日のスケジュール情報を送信するよう通信制御部115に指示する(ステップS369)。次に、通信制御部115は、当該翌日のスケジュール情報をネットワーク200を介してプレゼンスサーバ300に送信する(ステップS371)。なお、ステップS371で送信されたスケジュール情報はプレゼンスサーバ300を介して他の所定のメンバーの通信端末に送信される。当該メンバーの通信端末(ユーザAの通信端末100cも同様)において、通信制御部115で受信したスケジュール情報はプレゼンス管理部107に送られ、プレゼンス管理部107は、当該スケジュール情報を用いてプレゼンス記憶部107に記憶されているユーザAのスケジュール情報を更新する。
【0051】
次に、スケジュール管理部111は、スケジュールの終了直後から次のスケジュールが開始されるかを判断し(ステップS357)、開始されないのであればステップS359に進み、開始されるのであればステップS363に進む。ステップS359では、プレゼンス管理部107が、プレゼンス記憶部105に記憶されているカレントプレゼンス情報をデフォルトの「available」に更新する。そして、プレゼンス管理部107は、タイマー151に前記翌日の最初のスケジュール「都内出張」の開始時刻(9時)を設定する(ステップS361)。一方、ステップS363では、プレゼンス管理部107が、プレゼンス記憶部105に記憶されているカレントプレゼンス情報を次のスケジュールに対応したスケジュールに更新する。そして、プレゼンス管理部107は、タイマー151に次のスケジュールの終了時刻を設定する(ステップS365)。
【0052】
ステップS361またはステップS365の後、プレゼンス管理部107は、ステップS359またはステップS363で更新されたカレントプレゼンス情報を表示部113が表示するよう処理する(ステップS367)。
【0053】
以上説明したように、本実施形態の通信端末100cによれば、スケジュール情報は一日分や所定数等といった所定の単位毎にまとめて送信されるため、通信トラフィックを低減できる。なお、本実施形態では、プレゼンス管理部107から能動的にスケジュール管理部107に問い合わせを行い、カレントプレゼンスを更新する方法について説明したが、スケジュール管理の側でタイマー機能を持ち、スケジュールの開始・終了時にプレゼンス管理部107に通知する方法も同様に実現できることは明らかである。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るプレゼンス更新装置によれば、ユーザによる特別の操作なく、当該ユーザを含むメンバーのプレゼンスを更新することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレゼンス更新装置を利用した通信システムを示す概略図
【図2】第1の実施形態の通信端末100aの内部構成を示すブロック図
【図3】第1の実施形態の通信端末100aに対してプレゼンスを更新したときの動作について説明するフローチャート
【図4】第2の実施形態の通信端末100bの内部構成を示すブロック図
【図5】スケジュール開始時の第2の実施形態の通信端末100bの動作について説明するフローチャート
【図6】スケジュールの一例を示す説明図
【図7】スケジュール終了時の第2の実施形態の通信端末100bの動作について説明するフローチャート
【図8】スケジュール開始時の第3の実施形態の通信端末100cの動作について説明するフローチャート
【図9】スケジュールの一例を示す説明図
【図10】スケジュール終了時の第3の実施形態の通信端末100cの動作について説明するフローチャート
【符号の説明】
100,100a,100b,100c 通信端末
200 ネットワーク
300 プレゼンスサーバ
101 入力部
103 設定記憶部
105 プレゼンス記憶部
107 プレゼンス管理部
109 スケジュールデータベース(スケジュールDB)
111 スケジュール管理部
113 表示部
115 通信制御部
151 タイマー

Claims (7)

  1. 通信端末が有するスケジュール情報に関連したユーザの状況または行動を示すプレゼンス情報を送出する、前記通信端末に設けられたプレゼンス更新装置であって、
    前記ユーザの最新の状況または行動を示すカレントプレゼンス情報を記憶するプレゼンス記憶手段と、
    前記ユーザのスケジュール情報を記憶するスケジュール記憶手段と、
    前記スケジュール記憶手段に記憶されているその時点のスケジュール情報に関連したプレゼンスが前記ユーザによって選択されると、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報を前記選択されたプレゼンスに基づいて更新するプレゼンス更新手段と、
    前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報に応じたプレゼンスを表示するプレゼンス表示手段と、
    前記プレゼンス更新手段によって更新されたカレントプレゼンス情報を送出する送出手段と、
    を備えたことを特徴とするプレゼンス更新装置。
  2. 前記プレゼンス更新手段は、前記スケジュール情報に関連した概念の異なる複数のプレゼンスを前記プレゼンス表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載のプレゼンス更新装置。
  3. スケジュールの内容に基づくカレントプレゼンス情報を所望のレベルの内容で更新できるよう、前記ユーザによって設定されたプレゼンス情報レベルを記憶する設定記憶手段を備え、
    前記概念の異なる複数のプレゼンスの中から所望のレベルの内容のプレゼンスを前記プレゼンス表示手段に表示させることを特徴とする請求項2記載のプレゼンス更新装置。
  4. 通信端末に記憶されているスケジュールの開始時または終了時に、当該通信端末が有するスケジュール情報に関連してプレゼンスを更新する、前記通信端末に設けられたプレゼンス更新装置であって、
    前記ユーザの最新の状況または行動を示すカレントプレゼンス情報を記憶するプレゼンス記憶手段と、
    前記ユーザのスケジュール情報を記憶するスケジュール記憶手段と、
    前記スケジュール記憶手段に記憶されているスケジュールの開始時に、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報を前記スケジュールの内容に基づいて更新し、前記スケジュールの終了時刻をタイマーに設定するプレゼンス更新手段と、
    前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報に応じたプレゼンスを表示するプレゼンス表示手段と、
    前記プレゼンス更新手段によって更新されたカレントプレゼンス情報を送出する送出手段と、
    を備えたことを特徴とするプレゼンス更新装置。
  5. 通信端末に記憶されているスケジュールの開始時または終了時に、当該通信端末が有するスケジュール情報に関連してプレゼンスを更新する、前記通信端末に設けられたプレゼンス更新装置であって、
    前記ユーザの最新の状況または行動を示すカレントプレゼンス情報を記憶するプレゼンス記憶手段と、
    前記ユーザを含む他のメンバーの各スケジュール情報を記憶するスケジュール記憶手段と、
    前記スケジュール記憶手段に記憶されているスケジュールの開始時に、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報を前記スケジュールの内容に基づいて更新し、前記スケジュールの終了時刻をタイマーに設定するプレゼンス更新手段と、
    前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報に応じたプレゼンスを表示するプレゼンス表示手段と、
    前記スケジュール記憶手段に前記スケジュールの次のスケジュール情報が記憶されていない場合に、所定期間または所定数のスケジュール情報を送出する送出手段と、
    を備えたことを特徴とするプレゼンス更新装置。
  6. 前記プレゼンス更新手段は、
    前記スケジュール記憶手段に記憶されているスケジュールの終了時に、当該スケジュールの終了直後から次のスケジュールが開始されるかを判断し、
    前記次のスケジュールが直後に開始される場合は、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報を前記次のスケジュールの内容に基づいて更新し、前記次のスケジュールの終了時刻を前記タイマーに設定し、
    前記次のスケジュールが直後に開始されない場合は、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報をデフォルトのプレゼンスに更新し、前記次のスケジュールの開始時刻を前記タイマーに設定することを特徴とする請求項4または5記載のプレゼンス更新装置。
  7. スケジュールの内容に基づくカレントプレゼンス情報を所望のレベルの内容で更新できるよう、前記ユーザによって設定されたプレゼンス情報レベルを記憶する設定記憶手段を備え、
    前記プレゼンス更新手段は、前記設定記憶手段に設定されているプレゼンス情報レベルに応じたレベルで、前記プレゼンス記憶手段に記憶されているカレントプレゼンス情報を更新することを特徴とする請求項4、5または6記載のプレゼンス更新装置。
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