JP2004063326A - 高周波部品 - Google Patents

高周波部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2004063326A
JP2004063326A JP2002221376A JP2002221376A JP2004063326A JP 2004063326 A JP2004063326 A JP 2004063326A JP 2002221376 A JP2002221376 A JP 2002221376A JP 2002221376 A JP2002221376 A JP 2002221376A JP 2004063326 A JP2004063326 A JP 2004063326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
dicyclopentadiene resin
frequency component
dicyclopentadiene
complex catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002221376A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3772327B2 (ja
Inventor
Hiroyasu Oshima
大島 弘安
Hisashi Takagame
高亀 壽
Yukio Wakimoto
脇本 幸雄
Atsuki Tsuji
辻 篤樹
Toru Kimura
木村 徹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanazawa Institute of Technology (KIT)
Original Assignee
Kanazawa Institute of Technology (KIT)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanazawa Institute of Technology (KIT) filed Critical Kanazawa Institute of Technology (KIT)
Priority to JP2002221376A priority Critical patent/JP3772327B2/ja
Publication of JP2004063326A publication Critical patent/JP2004063326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3772327B2 publication Critical patent/JP3772327B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)

Abstract

【課題】超高周波領域においても優れた電気絶縁特性(比誘電率(εr)と誘電正接(tanδ))をもつ電気絶縁材料を見出し、その電気絶縁材料を用いて超高周波領域においても誘電損失の少ない超高周波領域用の高周波部品を得る。
【解決手段】ジシクロペンタジエン樹脂あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂の樹脂内に気泡または空気室が内包された電気絶縁物を高周波部品に用いる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、1GHzを超える超高周波領域で使用される高周波部品においても誘電損失を小さく抑えるための電気絶縁材料(誘電体材料)の選択とその電気絶縁物の内部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
情報技術の発展と電子機器の高性能化に伴い機器が取り扱う周波数は年を追って急速に上昇しGHz領域の時代に入っている。伝送回路に流れる高周波信号の減衰量(伝送路の単位長当りの信号減衰量)は、図5に示されるように、1GHzを境にして誘電損失が表皮効果による導体損失を上回り、周波数の増加と共に両損失の差が拡大することが知られている。このため、超高周波領域で使用される高周波部品には、より誘電損失の少ない電気絶縁材料が求められている。すなわち、誘電損失は周波数と比誘電率(εr)の1/2乗と誘電正接(tanδ)とに比例し、信号の伝播速度は比誘電率(εr)の1/2乗に反比例することから、超高周波領域で用いられる電気絶縁材料には比誘電率(εr)と誘電正接(tanδ)が共に小さい値をもつ電気絶縁材料が望まれる。また、従来このような電気絶縁材料は衛星通信分野や超高速コンピュータ分野で重視されてきたが、今後は民需の分野にも大きく広がることからコスト面が重視されるようになる。
【0003】
コンデンサ、ICなどの充填材、ブッシング、コネクタ、アンテナ、同軸ケーブル、配線基板など、各種の電子部品の電気絶縁には、従来ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂系のものなどが多用されているが、概して電気特性の良い材料は加工性や機械特性が劣り高価でもあり、加工性や機械特性が良く安価なものは電気特性が劣る傾向がある。
【0004】
一方昨今、ジシクロペンタジエン(DCPD)樹脂やルテニウム(Ru)錯体触媒を用いたDCPD樹脂(例えば、商品名:「メタセン」)が知られている。DCPDの開環メタセシス重合樹脂は靭性に優れた熱硬化性樹脂として既に成形材料分野で使用されている。DCPD樹脂硬化物の分子構造は、図4に示すように、炭素骨格に水素が付いている架橋した化合物である。そしてメタセン(商品名)は、ルテニウム錯体触媒を用いて空気雰囲気下でDCPDの重合を可能とし、あわせて種々の材料との複合化を容易にしたもので、次のような特徴を備えている。
(1)原料樹脂(DCPDモノマー)が極めて低粘度(5mPa・s)の液体であるため、型内の微細な空隙にも注入し易く、また原料樹脂と触媒が空気や水に対して安定なため、多量の充填材を添加できる.
(2)硬化物の機械的靭性が高いため、各種の充填材を多量に添加しても強度の低下が少ない.
(3)硬化物が低吸湿性である.
【0005】
このようにルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂は、DCPDモノマーから樹脂合成工程を経ることなく直接硬化物を得ることができ、重合反応の調整が容易でマイルドな条件で硬化させることができ、大規模な成形設備が不要で、樹脂型などの簡易型による成形も可能なため、環境負荷の小さい材料としても注目されている。しかしジシクロペンタジエン(DCPD)あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂は、従来用いられてきた樹脂と同程度の優れた電気絶縁特性は期待できるものの、1GHzを超える超高周波領域で用いる電気絶縁材料としての実用の可能性は未知であって、超高周波領域用電気絶縁材料としては未だ用いられていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記のジシクロペンタジエン樹脂あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂の、1GHzを超える超高周波領域における電気絶縁特性(比誘電率(εr)と誘電正接(tanδ))を見極めて確認した上で、更にその絶縁特性を高めて、1GHzを超える超高周波領域における誘電損失の少ない超高周波領域用の高周波部品を得ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する手段として、この発明は、ジシクロペンタジエン樹脂あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂の樹脂内に気泡または空気室が内包された電気絶縁物を高周波部品に用いるものである。
【0008】
また上記樹脂中に気泡を内包させる手段としては、硬化途中の樹脂を撹拌し、あるいは気体を吹き込む。また上記樹脂中に空気室を内包させる手段としては、中空球体(気体を内包したプラスチックバルーン)を液状樹脂に混入して樹脂中に充填する構造、あるいは糸状もしくは布状の繊維に予め多数接着した中空球体をその繊維と共に樹脂中に埋める構造、あるいは厚み方向に多数の小孔・小穴を有するジシクロペンタジエン樹脂あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂の樹脂シートを重ね合わせてその小孔・小穴に空気を溜める構造などが採られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の基本的な実施形態は、ジシクロペンタジエン樹脂内あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂内に気泡または空気室が内包された電気絶縁物を用いた高周波部品である。
【0010】
この発明の他の実施形態は、ジシクロペンタジエン樹脂内あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂内に気体を封入した中空球体が内包された電気絶縁物を用いた高周波部品である。
【0011】
この発明の他の実施形態は、厚み方向の多数の小孔または小穴を有する、ジシクロペンタジエン樹脂シートあるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂シートが重ね合わされた状態で前記樹脂内に前記小孔または小穴による空気室が形成された電気絶縁物を用いた高周波部品である。
【0012】
この発明の他の実施形態は、糸状または布状の繊維に接着した多数の中空球体が前記繊維と共に、ジシクロペンタジエン樹脂中、あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂中に埋められた電気絶縁物を用いた高周波部品である。
【0013】
【実施例】
以下この発明の実施例について説明する。メタセン(商品名)は、ジシクロペンタジエンを主成分とするモノマーをルテニウム(Ru)錯体触媒を用いて重合硬化させた樹脂である。
【0014】
この発明の過程で、メタセン(商品名)と従来電気絶縁に用いられてきたポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル、テフロン(登録商標)(商品名)の、超高周波絶縁特性(1GHz、25°Cにおける比誘電率(εr)と誘電正接(tanδ))を測定し確認した結果は表1に示す通りであり、それらの樹脂の特徴を評価した結果は表2に示す通りである。
【0015】
【表1】
Figure 2004063326
【0016】
【表2】
Figure 2004063326
◎:極めてよい   ○:良い   △:普通   ×:満足できない
【0017】
表1に照らして明らかなように、メタセン原材(メタセンニート材)の超高周波絶縁特性は、電気絶縁材料として従来用いられてきたポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル、テフロン(登録商標)(商品名)などの超高周波絶縁特性とほぼ同等であることが認められる。またメタセンニート材は粘度が水のように極めて低く、表2に示すように、他の樹脂とは違って注型成形が可能であることから、樹脂の硬化成形過程において樹脂中に気泡あるいは空気室を内包させることが容易となる。
【0018】
この発明は、上記の注型成形可能な樹脂特性を利用して樹脂中に種々の形態で気泡あるいは空気室を内包させることにより、超高周波領域における電気絶縁特性(比誘電率(εr)、誘電正接(tanδ))を向上させるもので、種々の実施例によって電気絶縁特性の向上効果を確認している。
【0019】
先ず樹脂中に気泡を内包させた種々の試料(試料片)を作成し、それらの試料について比誘電率(εr)と誘電正接(tanδ)を測定するが、樹脂中に気泡を内包させる形態は次の3つの方法による。
1)プラスチックバルーンを樹脂中に充填.
メタセンモノマー100gにルテニウム(Ru)錯体触媒1gとプラスチックバルーン25gを加え型枠に流し込んで硬化させる。
硬化条件は、
1次硬化: 40°C 1時間 炉内
2次硬化:140°C 1時間 炉内
なお、プラスチックバルーンは平均粒径50〜80μmの中空バルーンで、バルーンの殻はアクリロニトリル、メタクリロニトリル、メチルメタクリル酸などのポリマーの複合材料であり、バルーン中にイソペンタンと空気の混合物が封入されたものである。
2)撹拌機で空気を混入.
メタセンモノマー100gにルテニウム(Ru)錯体触媒1gを加え、撹拌機で硬化開始まで撹拌して空気を混入する。
硬化条件は、
1次硬化: 40°C 1時間 ウォーターバス
2次硬化:140°C 1時間 炉内
3)整泡剤のみを加えて撹拌機で空気を混入.
メタセンモノマー100gにルテニウム(Ru)錯体触媒1g、整泡剤1gを加え、撹拌機で硬化開始まで撹拌して空気を混入する。
硬化条件
1次硬化: 40°C 1時間 ウォーターバス
2次硬化:140°C 1時間 炉内
なお、整泡剤は信越化学工業(株)のX−20−1612である。
【0020】
そして表3に示すように、上記の各気泡内包形態において、比重から計算した空気含有率(%)が異なる試料A,B,C,D,E,F,G,H,Iを形成した。
なお、メタセンニート材の比重:1.03
Figure 2004063326
である。
【0021】
【表3】
Figure 2004063326
【0022】
次に上記の各試料A,B,C,D,E,F,G,H,Iを恒温槽に入れ設定温度を25°Cにして、1GHzの超高周波における各試料A,B,C,D,E,F,G,H,Iの比誘電率(εr)と誘電正接(tanδ)を測定した。その測定結果は表4に示す通りである。
【0023】
【表4】
Figure 2004063326
【0024】
また、気泡を内包させた上記の試料A,B,C,D,E,F,G,H,Iの比誘電率(εr)と誘電正接(tanδ)を、メタセンニート材の比誘電率(εr)と誘電正接(tanδ)をそれぞれ1として、比較すると表5に示す通りになる。
【0025】
【表5】
Figure 2004063326
【0026】
表4、表5に示されるところから明らかなように、気泡を内包している試料A,B,C,D,E,F,G,H,Iのいずれの比誘電率(εr)も、メタセンニート材の比誘電率(εr)より小さく、特に中空球体(プラスチックバルーン)を樹脂内に内包させて樹脂内の空気含有率を高めた試料A,B,C,D,Eの比誘電率(εr)は著しく低減している。
【0027】
また誘電正接(tanδ)について見ても、試料A,B,C,D,Eの誘電正接(tanδ)がメタセンニート材の誘電正接(tanδ)より著しく小さくなっており、試料A,B,C,D,Eの電気絶縁特性がメタセンニート材より大きく向上していることが分かる。
【0028】
さらに表1、表4に照らして明らかなように、試料A,B,C,D,Eはその比誘電率(εr)と誘電正接(tanδ)が共に、従来から高周波用電気絶縁材料に多用されてきたポリエチレン、ポリプロピレン、テフロン(登録商標)(商品名)、アクリルなどの比誘電率(εr)ならびに誘電正接(tanδ)より小さく、その電気絶縁特性が優れていることが分かる。
【0029】
図1は、ジシクロペンタジエン樹脂内あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン(例えば、商品名「メタセン」)樹脂内に中空球体(プラスチックバルーン)が内包された電気絶縁物の拡大概略断面図で、この発明の一実施例に関するものであり、同電気絶縁物の内部構造を示すものである。すなわち、1は、超高周波領域でも使用される各種の高周波部品(コンデンサ、ICなどの充填材、ブッシング、コネクタ、アンテナ、同軸ケーブル、配線基板など)に用いられる電気絶縁物で、ジシクロペンタジエン樹脂あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂2の樹脂中に、中空球体(プラスチックバルーン)3を混入して硬化させたものである。ジシクロペンタジエン樹脂あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂2の樹脂中に内包された中空球体3内には空気および/または他の気体4が封入されており、したがってジシクロペンタジエン樹脂あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂2の樹脂中に多量の気泡が内包された状態となって、1GHzの超高周波領域においても誘電率(εr)と誘電正接(tanδ)が共に小さい電気絶縁物1を形成することができる。
【0030】
図2は、この発明の他の実施例に関するものであり、図1に示した電気絶縁物の内部構造に改良を加えたものである。すなわち、図2は電気絶縁物の拡大概略断面図で、21は超高周波領域でも使用される高周波部品に用いられる電気絶縁物である。電気絶縁物21はジシクロペンタジエン樹脂あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂22の樹脂中に、中空球体(プラスチックバルーン)23を混入して硬化させたものであるが、中空球体23は予め糸状または布状の繊維24に多数接着されており、その中空球体23が繊維24と共にジシクロペンタジエン樹脂あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂22の樹脂中に埋め込まれてなるものである。このように、糸状または布状の繊維24に多数接着した中空球体23を繊維24と共に樹脂22中に埋めることにより、空気含有率を自由に制御することができる。
【0031】
図3は、この発明に係る高周波部品の電気絶縁物の更に他の実施例を示すもので、同電気絶縁物の拡大概略面図である。31は電気絶縁物で、厚み方向に多数の小孔33を形成したジシクロペンタジエン樹脂あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂の樹脂シート32が、その小孔33の少なくとも一部が重ならないようにずらせた状態で、複数枚重ね合わされ、その状態で電気絶縁物31内に前記小孔33による小さな空気室が33aが多数成形されたものである。そして、この多数の小さな空気室33aに空気が貯留されて電気絶縁物31中に多量の空気(気泡と同等の空気の小塊)が内包されることになる。なお、上記小孔33を形成した樹脂シートに代えて、厚み方向に窪んだ多数の小穴を形成したジシクロペンタジエン樹脂あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂の樹脂シートを複数枚重ね合わせて、その小穴による空気室を形成しても良い。
【0032】
【発明の効果】
上記実施例からも明らかなように、この発明によれば、低粘度で注型成形が容易な熱硬化性樹脂であるジシクロペンタジエン樹脂あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂の樹脂中に気泡を内包させて高周波部品の電気絶縁物に用いることにより、1GHzを超える超高周波領域においても比誘電率(εr)と誘電正接(tanδ)の小さな電気絶縁物を得ることができ、高周波部品の誘電損失を小さくすることができる。
【0033】
また、この発明によれば、1GHzを超える超高周波領域でも使用される高周波部品に、ジシクロペンタジエン樹脂内あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂内に気体を封入した中空球体が内包された電気絶縁物を用いることにより、あるいは、糸状または布状の繊維に接着した多数の中空球体をその繊維と共にジシクロペンタジエン樹脂中、あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂中に埋めた電気縁物を用いることにより、あるいは、厚み方向の多数の小孔または小穴を有するジシクロペンタジエン樹脂シートあるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂シートが重ね合わされた状態でその樹脂内に前記小孔または小穴による空気室が形成された電気絶縁物を用いることにより、高周波部品の誘電損失を大きく低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す高周波部品に用いる電気絶縁物の拡大概略断面図。
【図2】この発明の他の実施例を示す高周波部品に用いる電気絶縁物の拡大概略断面図。
【図3】この発明の別の実施例を示す高周波部品に用いる電気絶縁物の拡大概略断面図。
【図4】ジシクロペンタジエン(DCPD)樹脂硬化物の分子構造図。
【図5】周波数に対する誘電損失・導体損失特性図。
【符号の説明】
1,21,31:電気絶縁物
2,22   :ジシクロペンタジエン樹脂あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂
3,23   :中空球体
4      :空気・気体
24     :繊維
32     :ジシクロペンタジエン樹脂あるいはルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂の樹脂シート
33     :小孔
33a    :空気室

Claims (8)

  1. ジシクロペンタジエン樹脂内に気泡または空気室が内包された電気絶縁物を用いたことを特徴とする高周波部品。
  2. ルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂内に気泡または空気室が内包された電気絶縁物を用いたことを特徴とする高周波部品。
  3. ジシクロペンタジエン樹脂内に中空球体が内包された電気絶縁物を用いたことを特徴とする高周波部品。
  4. ルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂内に中空球体が内包された電気絶縁物を用いたことを特徴とする高周波部品。
  5. 厚み方向の多数の小孔または小穴を有するジシクロペンタジエン樹脂シートが重ね合わされた状態で前記樹脂内に前記小孔または小穴による空気室が形成された電気絶縁物を用いたことを特徴とする高周波部品。
  6. 厚み方向の多数の小孔または小穴を有する、ルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂シートが重ね合わされた状態で前記樹脂内に前記小孔または小穴による空気室が形成された電気絶縁物を用いたことを特徴とする高周波部品。
  7. 糸状または布状の繊維に接着した多数の中空球体が前記繊維と共にジシクロペンタジエン樹脂中に埋められた電気絶縁物を用いたことを特徴とする高周波部品。
  8. 糸状または布状の繊維に接着した多数の中空球体が前記繊維と共に、ルテニウム錯体触媒を用いたジシクロペンタジエン樹脂中に埋められた電気絶縁物を用いたことを特徴とする高周波部品。
JP2002221376A 2002-07-30 2002-07-30 高周波部品 Expired - Fee Related JP3772327B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002221376A JP3772327B2 (ja) 2002-07-30 2002-07-30 高周波部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002221376A JP3772327B2 (ja) 2002-07-30 2002-07-30 高周波部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004063326A true JP2004063326A (ja) 2004-02-26
JP3772327B2 JP3772327B2 (ja) 2006-05-10

Family

ID=31941706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002221376A Expired - Fee Related JP3772327B2 (ja) 2002-07-30 2002-07-30 高周波部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3772327B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006134774A1 (ja) * 2005-06-15 2006-12-21 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 高周波用電子部品
JP2007048615A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Sekisui Chem Co Ltd 低誘電材料、低誘電板及び低誘電基板
WO2008081885A1 (ja) * 2006-12-28 2008-07-10 Zeon Corporation 重合性組成物
JP2020050745A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 日本ゼオン株式会社 フィルム及びその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006134774A1 (ja) * 2005-06-15 2006-12-21 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 高周波用電子部品
US7754970B2 (en) 2005-06-15 2010-07-13 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha High frequency electronic part
JP2007048615A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Sekisui Chem Co Ltd 低誘電材料、低誘電板及び低誘電基板
WO2008081885A1 (ja) * 2006-12-28 2008-07-10 Zeon Corporation 重合性組成物
JPWO2008081885A1 (ja) * 2006-12-28 2010-04-30 日本ゼオン株式会社 重合性組成物
US7964685B2 (en) 2006-12-28 2011-06-21 Zeon Corporation Polymerizable composition
JP2020050745A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 日本ゼオン株式会社 フィルム及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3772327B2 (ja) 2006-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5015591B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
JP5250003B2 (ja) 樹脂材料及びこれを用いた高電圧機器
CN106190004A (zh) 一种具有高频特性的接着剂组合物及其用途
TW201307421A (zh) 絕緣調配物
CN108587400B (zh) 一种磁环用双组分绝缘涂料
WO2010106084A1 (en) Curable epoxy resin composition
JP2012117052A (ja) 多層配線基板用絶縁樹脂組成物及びこれを含む多層配線基板
Liu et al. Hollow polymeric microsphere-filled silicone-modified epoxy as an internally insulated material for composite cross-arm applications
CN102924691B (zh) 低介电环氧树脂复合材料的制备方法
CN111793209B (zh) 浆料组合物、该浆料组合物的固化物、使用了该固化物的基板、膜以及预浸料
KR20220114525A (ko) 이미드기 함유 화합물, 이미드기 함유 경화제, 및 에폭시 수지 경화물 및 그것을 이용한 전기절연성 재료
CN111363256A (zh) 基于三元乙丙橡胶的热固性介电材料、制备方法及积层板
WO2013123648A1 (en) Curable epoxy composition with milled glass fiber
JP2004063326A (ja) 高周波部品
JP2009114222A (ja) 注形用エポキシ樹脂組成物および電気・電子部品装置
JP2012201726A (ja) ペースト組成物およびそれを用いた磁性体組成物
JPWO2018123806A1 (ja) アルケニル基含有樹脂、硬化性樹脂組成物およびその硬化物
CN107189092A (zh) 一种高导热型聚酰亚胺薄膜的制备方法
EP1387860B1 (en) Moulding composition for producing bipolar plates
Gao et al. High toughness, thermal resistance and excellent dielectric properties phenolic epoxy vinyl ester resin modified by hyperbranched polyimide
WO2014184863A1 (ja) 高電圧機器用の複合絶縁樹脂材及びそれを用いた高電圧機器
Su et al. Fabrication of high-k epoxy composites with low dielectric loss based on polymer shell-coated multiwalled carbon nanotubes
JP2005089633A (ja) 硬化性複合材料とそれを用いた回路基板
CN114381089B (zh) 环氧树脂基复合材料及其制备方法
JP2004339417A (ja) 電気絶縁用注型エポキシ樹脂組成物及び硬化物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050713

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050816

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060203

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees