JP2004063051A - 光ピックアップ - Google Patents

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Abstract

【課題】可動部を支持する支持ワイヤを、真っ直ぐの状態で可動部に半田付けすることができ、また、半田付け作業の工程を簡略化することができる光ピックアップを提供する。
【解決手段】光ピックアップ1は、対物レンズとフォーカスコイル7とトラッキングコイル8とが設けられた可動部3と、可動部を移動可能に支持する支持ワイヤ4と、支持ワイヤを支持する支持台5と、支持台が取付けられ、フォーカスコイルおよびトラッキングコイルに対応して永久磁石9が取付けられたヨーク部6とを備えている。可動部3には、半田面40を有する突起部41が設けられ、支持ワイヤの先端が半田面に当接して半田付けされることにより、支持ワイヤと、フォーカスコイルまたはトラッキングコイルとが電気的に接続されている。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクの記録面上に対物レンズで光を集光させて情報の記録,再生などを行う光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ピックアップは、光ディスク再生装置および光ディスク記録再生装置など光ディスク装置に使用される。光ピックアップは、記録媒体である光ディスクの記録面上に光たとえばレーザー光を集光させて、情報の記録,再生などを行うための装置である。
【0003】
図6ないし図8は従来の光ピックアップを示す図で、図6および図7は、それぞれ光ピックアップの平面図,正面図、図8は、前記従来の光ピックアップの支持ワイヤを半田付けする状態を示す説明図である。
図6および図7に示すように、光ピックアップ101は可動部104を有しており、この可動部104は、複数の支持ワイヤ102を介して支持台103に支持されて移動可能である。
可動部104は、レーザ光を集光させるための対物レンズ105と、光ディスクに対する対物レンズ105の位置などの状態を微調整するためのフォーカスコイル106およびトラッキングコイル107とを有している。フォーカスコイル106とトラッキングコイル107には、支持ワイヤ102を介して電流が供給される。
図6ないし図8に示すように、可動部104には、支持ワイヤ102を半田付けするための突起部108が、支持ワイヤ102の数と同数形成されている。突起部108には、フォーカスコイル106またはトラッキングコイル107の巻線の端部109が巻き付けられている。
突起部108の半田面110で支持ワイヤ102を半田付けすることにより、支持ワイヤ102が半田111を介してフォーカスコイル106またはトラッキングコイル107と電気的に接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光ピックアップ101の半田面110は、支持ワイヤ102とほぼ平行に形成されている。半田付けを行うと、半田111は硬化するときに収縮する性質がある。
そのため、半田面110と、この半田面110とほぼ平行に配置される支持ワイヤ102との間にクリアランスdがある状態で半田付けすると、半田111が硬化時に収縮することにより、支持ワイヤ102には半田面110側に引っ張られる引っ張り力Fが作用する。
その結果、支持ワイヤ102が、鎖線(図8)に示すように曲がってしまう恐れがあった。また、クリアランスdが大きいと、半田111の量も多く必要になるので、引っ張り力Fが大きくなって支持ワイヤ102が曲がりやすくなってしまう。支持ワイヤ102が曲がると、可動部104の移動動作に悪影響を与えて、光ピックアップ101の性能や特性を低下させる恐れがある。
半田111の量の違い、半田付けの位置の違いなどによって、各支持ワイヤ102に加わる引っ張り強度(弛緩強度)に違いが生じて、支持ワイヤ102に撓み(曲がり)が生じると、可動部104が歪んで取付けられる恐れがある。
【0005】
光ピックアップ101の各部品の加工精度には限界があるので、支持ワイヤ102の曲がりをなくすためにクリアランスdが零になるように管理するのは実際上困難である。
クリアランスdがマイナスすなわち支持ワイヤ102が半田面110に乗り上げた状態にすると、引っ張り力Fによる影響はなくなるが、支持ワイヤ102自体は曲がってしまう。
また、突起部108に巻き付けられた巻線の端部109の上に支持ワイヤ102が乗り上げた状態の場合には、突起部108に巻き付けられた巻線端部109の量によって、支持ワイヤ102が曲がる恐れもあった。
【0006】
さらに、半田付け作業時に、支持ワイヤ102を支持台103の孔などに通した際に、支持ワイヤ102が半田面110とほぼ平行なので、支持ワイヤ102はその長手方向に動いてしまって位置決めできない。したがって、組立用の治具にストッパ112を設け、このストッパ112に支持ワイヤ102の端部を当接させて位置決めする必要があった。
フォーカスコイル106の一方側(図7の上方)に配置された突起部108の半田面110と、フォーカスコイル106の他方側(図7の下方)に配置された突起部108の半田面110は、180度反対方向を向いている。
その結果、半田付け作業の途中で光ピックアップ101をひっくり返さなければすべての支持ワイヤ102の半田付けができないので、半田付け作業の工程が複雑化するとともに半田付けの自動化も困難であった。
支持ワイヤ102を、可動部104に設けられた支持部113の孔114に挿通する場合、半田面110が支持ワイヤ102とほぼ平行に形成されているので、突起部108を、支持部113の孔114の中心軸線に対して偏芯させる必要がある。その結果、可動部104全体の厚み寸法が大きくなるので、可動部104の薄型化が困難であった。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、可動部を支持する支持ワイヤを、真っ直ぐの状態で前記可動部に半田付けすることができ、また、半田付け作業の工程を簡略化することができる光ピックアップを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明にかかる光ピックアップは、光ディスクの記録面上に光を集光させるための対物レンズが設けられ、前記光ディスクに対する前記対物レンズの位置などの状態をフォーカスコイルおよびトラッキングコイルで微調整可能な可動部と、この可動部を移動可能に支持する複数の支持ワイヤと、この支持ワイヤを支持する支持台と、この支持台が取付けられ、前記フォーカスコイルおよび前記トラッキングコイルに対応して永久磁石が取付けられたヨーク部とを備えた光ピックアップであって、前記可動部には、半田面を有する複数の被当接部が設けられ、前記支持ワイヤの先端が前記被当接部の前記半田面に当接して半田付けされることにより、この支持ワイヤと、前記フォーカスコイルまたは前記トラッキングコイルとが電気的に接続されている。
前記半田面は、前記支持ワイヤに対してほぼ垂直になるように形成されているのが好ましい。
前記半田面は、前記支持ワイヤに対して所定角度斜めになるように形成されていてもよい。
前記可動部は絶縁性を有する本体部を有するとともにこの本体部には支持部が突出形成され、前記支持ワイヤは、前記支持部に穿設された貫通孔に挿入されてこの貫通孔の内周面に規制され且つ真っ直ぐな状態を保って前記半田面に当接するように構成するのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる実施の形態の一例を、図1ないし図5を参照して説明する。
図1ないし図5は本発明の一実施形態を示す図で、図1,図2はそれぞれ光ピックアップの平面図,正面図、図3は前記光ピックアップの分解斜視図である。
図1ないし図3において、光ディスク装置(図示せず)に使用される光ピックアップ1は、移動機構(図示せず)により、記録媒体である光ディスクの半径方向に制御されつつ移動可能になっている。
光ディスク装置において、光ディスクが駆動モータにより回転駆動されている状態で、移動機構で所望の位置に光ピックアップ1を移動させる。そして、光ピックアップ1は、光ディスクの記録面上に対物レンズ2で光(たとえば、レーザー光)を集光させて、光ディスクに対して情報の記録,再生などを行う。
光ディスクとしては、CD,CD−ROM,CD−R,CD−RW,MD,MO,DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD−RWなどがある。
【0010】
光ピックアップ1は、可動部3,支持ワイヤ4,支持台5およびヨーク部(継鉄部)6などを有している。
可動部3には、光ディスクの記録面上に光を集光させるための対物レンズ2が設けられている。可動部3は、光ディスクに対する対物レンズ2の位置や姿勢などの状態を、フォーカスコイル7およびトラッキングコイル8で微調整可能になっている。
なお、説明の便宜上、対物レンズ2の光軸Bと平行な方向、すなわちフォーカス方向をX方向とする。このX方向と直交する光ディスクの半径方向、すなわちトラッキング方向をZ方向とし、X方向およびZ方向と直交する方向をY方向とする。
本実施形態(変形例も同様)では、対物レンズ2が可動部3のほぼ中央部に配置された「レンズセンタータイプ」の光ピックアップ1の場合を示している。なお、本発明は、対物レンズ2が可動部の外側に配置された「レンズオフセットタイプ」の光ピックアップにも適用可能である。
支持台5は複数(ここでは、四本)の支持ワイヤ4を支持しており、四本の支持ワイヤ4は、可動部3を移動可能に支持している。磁性体からなるヨーク部6には、支持台5が取付けられるとともに、フォーカスコイル7およびトラッキングコイル8に対応して永久磁石9が所定位置に取付けられている。
【0011】
可動部3に設けられたフォーカスコイル7は、可動部3をフォーカス方向(対物レンズ2の光軸Bと平行な方向(X方向))に移動させ、トラッキングコイル8は、可動部3をトラッキング方向(光ディスクの半径方向(Z方向))に移動させることができる。フォーカスコイル7とトラッキングコイル8には、支持ワイヤ4を介して電流が供給される。
可動部3は、平面視でほぼ矩形状の本体部20を有しており、本体部20は、絶縁性を有する樹脂材料などにより一体的に形成されている。対物レンズ2,フォーカスコイル7およびトラッキングコイル8などは、本体部20の所定位置に設けられている。
本体部20に支持された対物レンズ2は、光ディスクの記録面上にレーザー光などの光を集光させる。一つのフォーカスコイル7は、その巻軸が対物レンズ2の光軸Bと平行(X方向と平行)になるように本体部20の外周面全周に巻回されている。
本体部20の一方の側面には、外方に若干突出して二つのトラッキングコイル用支持部21が形成されている。本体部20の一方の側面から180度反対方向の他方の側面にも、二つのトラッキングコイル用支持部21が、外方に若干突出して形成されている。
各トラッキングコイル用支持部21には、トラッキングコイル8がそれぞれ巻回されている。本体部20の一方の側面には、二つのトラッキングコイル8がZ方向に並んで配置され、他方の側面にも、二つのトラッキングコイル8がZ方向に並んで配置されている。すなわち、各トラッキングコイル8は、それぞれの巻軸の方向が光軸B(X方向)と直交するY方向となるようにトラッキングコイル用支持部21に巻回されている。
【0012】
ヨーク部6は、光ディスク装置のケースまたはベース部材(図示せず)などの固定側に固定され、所定形状に形成されている。ヨーク部6は、平面視でほぼ矩形の板状に形成され光ディスク装置の固定側に取付けられた基台25と、基台25にほぼ直角に固定され且つ可動部3の外側に配置された二つの第1のヨーク26と、基台25にほぼ直角に固定され且つフォーカスコイル7より内方側に配置された複数(ここでは、二つ)の第2のヨーク27とを有している。
第1のヨーク26と第2のヨーク27は、基台25に突出して設けられ、互いに平行に且つ所定の位置に配置されている。二つの第2のヨーク27は、フォーカスコイル7の内側に位置し且つ本体部20に貫通形成された二つの中空部28を挿通して配設されている。
一対の永久磁石9は、ヨーク部6に取付けられ、一個のフォーカスコイル7および合計四個のトラッキングコイル8に対応して所定位置に配置されている。二つの永久磁石9は、二つの第1のヨーク26に(または、直接基台25に)それぞれ接着剤などにより固着されている。各永久磁石9は、二つ並んだトラッキングコイル8に対向して配置されている。
【0013】
フォーカスコイル7は、その内方に配置された一方の第2のヨーク27と、第2のヨーク27の近傍で且つフォーカスコイル7の外方に配置された一方の永久磁石9との間で磁気回路を構成している。これと同様に、フォーカスコイル7は、他方の第2のヨーク27と他方の永久磁石9との間でも、磁気回路を構成している。
四つのトラッキングコイル8の巻線は、それぞれ巻線方向がフォーカスコイル7の巻線方向に対して直角になるように巻回されている。
本体部20の一方の側面に取付けられた二つのトラッキングコイル8は、一方の永久磁石9と一方の第2のヨーク27とが形成する磁界中に配置されて磁気回路を形成している。
また、本体部20の他方の側面に取付けられた二つのトラッキングコイル8は、他方の永久磁石9と他方の第2のヨーク27とが形成する磁界中に配置されて磁気回路を形成している。
【0014】
支持ワイヤ4は、可動部3の両側にY方向とほぼ平行にそれぞれ二本ずつ合計四本設けられている。支持ワイヤ4は、その一端部が可動部3側に固定され、他端部が支持台5側に固定されている。
可動部3は、四本の支持ワイヤ4を介して支持台5とヨーク部6との間の空間に浮いている格好で取付けられるので、移動や揺動などの動作を行なって、可動部3の状態(可動部3の位置,姿勢など)を自在に変化させることができる。
【0015】
支持台5には、支持ワイヤ4が接続されるプリント配線板30が接着剤などで固着されている。プリント配線板30には、支持ワイヤ4を係合させるための複数(ここでは、四つ)の孔32が所定位置に穿設されている。
支持台5には、複数(ここでは、四つ)の貫通孔31が所定位置に穿設されている。支持ワイヤ4は支持台5の貫通孔31を貫通し、支持ワイヤ4の他端部は、プリント配線板30の孔32に係合してプリント配線板30と電気的に接続されて支持台5に固定されている。
可動部3には、半田面40を有する複数(ここでは、四個)の被当接部としての突起部41が設けられている。支持ワイヤ4の一端部は、本体部20の突起部41に半田44により接続固定されている。
突起部41には、フォーカスコイル7またはトラッキングコイル8の巻線の端部45(図4)が巻き付けられており、この突起部41は巻線端部45を絡げるための絡げ用突起である。電気的導通を確保するために、突起部41における巻線端部45の一部または全部の絶縁被膜が除去されている。
【0016】
支持ワイヤ4の先端が、突起部41の半田面40に当接して半田付けされることにより、支持ワイヤ4と、フォーカスコイル7またはトラッキングコイル8とが電気的に接続されている。突起部41は、半田付け時における支持ワイヤ4の抜け止めの機能も発揮する。
上述のように、可動部3を支持する支持ワイヤ4の先端が突起部41の半田面40に当接して半田付けされるように構成したので、支持ワイヤ4を真っ直ぐの状態で可動部3に半田付けすることができ、また、半田付け作業の工程を簡略化することができる。
なお、被当接部として、本体部20に一体的に突出形成された突起部41の場合を示しているが、被当接部は、フォーカスコイル7またはトラッキングコイル8と電気的に接続されて半田面40を有するプリント配線板であってもよい。
【0017】
本体部20には、支持ワイヤ4と係合する複数(ここでは、四つ)の支持部42が突出形成され、支持部42には貫通孔43が穿設されている。支持ワイヤ4に係合する各支持部42とこれに対応する突起部41は、Y方向に並んで配置され、それぞれ支持ワイヤ4の数と同数設けられている。貫通孔43に支持ワイヤ4が挿通されることにより、可動部3が、支持部42を介して支持ワイヤ4に支持されている。
フォーカスコイル7の巻線および四つのトラッキングコイル8の各巻線は、支持ワイヤ4と、支持ワイヤ4が電気的に接続されたプリント配線板30とによって、制御回路(図示せず)に電気的に接続されている。
【0018】
光ピックアップ1は、図示しない光学系を有している。この光学系は、レーザー光を発生する半導体レーザーなど光源,光検出器,反射ミラー,レンズおよび回折格子などを有している。対物レンズ2も、この光学系に含まれる。
光検出器は、光ディスクの記録面で反射したレーザー光を受光し、再生信号を検出するとともに、光ディスクの記録面の傾きを検出し、フォーカスエラー信号,トラッキングエラー信号なども検出する。
【0019】
図4は、光ピックアップの支持ワイヤ4を半田付けする状態を示す説明図で、図4(A),(B)は、本実施形態,その変形例をそれぞれ示している。図5は、この変形例にかかる光ピックアップ1aの部分平面図である。
図1ないし図3,図4(A)に示す光ピックアップ1において、突起部41の半田面40は、支持ワイヤ4に対してほぼ垂直になるように形成されている。支持ワイヤ4の先端が、半田面40に当接して半田付けされる。
支持ワイヤ4の両端に可動部3と支持台5およびプリント配線板30を取付ける場合、始めに、突起部41の半田面40が上方を向きY軸とほぼ垂直になるように(すなわち、支持台5側が上方となるように)、可動部3を治具に立てた状態で位置決め保持する。
この状態で、支持ワイヤ4の一端を支持部42の上方側から貫通孔43に挿通させると、支持ワイヤ4の先端部は半田面40に当接する。このとき、支持ワイヤ4の先端部は、自重により半田面40に自然に当接する。次いで、支持ワイヤ4の他端側に、支持台5の貫通孔31,プリント配線板30の孔32の順に挿通させる。支持ワイヤ4が挿入される孔32,貫通孔31,43は、支持ワイヤ4の外径より若干大きい内径で形成されている。
【0020】
孔32,貫通孔31,貫通孔43がほぼ同一直線上に配置されるように各部品が製造,組立されていれば、すべての支持ワイヤ4は真っ直ぐで且つ互いに平行な状態で半田面40に当接することになる。この当接位置は、半田面40内であればいずれの位置であってもよい。
半田面40は支持ワイヤ4に対してほぼ垂直になっているので、支持ワイヤ4には無理な力がかかることなく自然な真っ直ぐの状態で半田面40に当接する。また、支持ワイヤ4は半田面40に当接するので、半田面40は支持ワイヤ4の抜け止めの作用も発揮している。
この状態で、支持ワイヤ4を半田面40に半田付けする。半田付けされた半田44は硬化時に収縮するが、この収縮により支持ワイヤ4には引っ張り力Fが作用する。ところが、この引っ張り力Fは支持ワイヤ4の軸線方向に作用するので、支持ワイヤ4は曲がることなく真っ直ぐのままの状態を維持する。
【0021】
支持ワイヤ4は半田面40に当接しているので、従来のように半田面と支持ワイヤとの間のクリアランスを調整する必要はない。
従来は、支持ワイヤを軸線方向に位置決めするためのストッパ(図8の符号112)が必要であったが、このストッパの代わりに半田面40が、支持ワイヤ4をその軸線方向に関して位置決めする機能を発揮している。このように、支持ワイヤ4は半田面40に当接することにより必然的に位置決めされるので、従来のようなストッパは不要である。
支持ワイヤ4が縦方向を向くように光ピックアップ1を立てた状態で、すべての支持ワイヤ4に関する半田付け作業ができるので、従来のように半田付け作業の途中で光ピックアップをひっくり返す工程が不要であり、半田付け作業の工程を簡略化することができる。
支持ワイヤ4の先端が、半田面40上の巻線端部45に当接する場合もあるが、この状態で半田付けを行なっても、半田44が硬化時に収縮すると引っ張り力Fは支持ワイヤ4の軸線方向に作用する。したがって、すべての支持ワイヤ4は、曲がることなく真っ直ぐで且つ互いに平行になる。
【0022】
図4(B)および図5に示す光ピックアップ1aでは、突起部(被当接部)41の半田面40が、支持ワイヤ4に対して所定角度斜めになるように形成されている。なお、光ピックアップ1aにおいて、突起部41の構成以外は前記光ピックアップ1と同じ構成である。
光ピックアップ1aにおいて、前記実施形態と同じ手順で支持ワイヤ4の半田付け作業を行う場合に、支持ワイヤ4を上から孔32,貫通孔31,43の順に挿入すると、支持ワイヤ4は、斜めになっている半田面40に自重により自然に当接するとともに、矢印Eに示すように、斜面になっている半田面40を自重により斜めに若干移動する。
その結果、支持ワイヤ4は、支持部42の貫通孔43の内周面に規制され且つ真っ直ぐな状態を保って半田面40に当接することになる。その後、上述と同様にして支持ワイヤ4の半田付けを行えばよい。
このようにすれば、支持ワイヤ4と貫通孔43との間に隙間があっても、すべての支持ワイヤ4が各貫通孔43の内周面に規制されて前記隙間を打ち消すことができるので、支持ワイヤ4同士の平行度の精度を向上させることができる。
【0023】
次に、光ピックアップ1,1aの動作について説明する。
まず、光ディスク装置において、光ディスクが駆動モータにより回転駆動されている状態で、移動機構で所望の位置に光ピックアップ1,1aを移動させる。そして、光学系で発生したレーザー光を対物レンズ2で記録面上に集光させて、光ディスクに対して情報の記録,再生などを行う。
光ピックアップ1,1aの状態(可動部3の位置,姿勢など)を制御する場合には、光検出器で検出された光ディスクの記録面の傾きに関する検出結果を、変換部で電気信号に変換して、制御部に電気信号として出力する。制御部では、変換部から出力された電気信号に基づいて、フォーカスコイル7とトラッキングコイル8に流す電流を制御する。
【0024】
対物レンズ2を、フォーカス方向(X方向)に移動させる場合には、制御部は、移動すべき方向および移動量に応じた制御電流を、支持ワイヤ4を介してフォーカスコイル7に供給する。
すると、フォーカスコイル7により生じる電磁力により、可動部3が光ディスクに対してフォーカス方向(X方向)に移動して、対物レンズ2の位置を微調整する。
同様に、支持ワイヤ4を介して四つのトラッキングコイル8に供給する電流を制御すれば、可動部3が光ディスクのトラッキング方向(Z方向)に移動して、対物レンズ2の位置を微調整する。
このようにして、可動部3は、フォーカス方向,トラッキング方向にそれぞれ移動してその位置が制御される。
【0025】
上述の光ピックアップ1,1aでは、支持ワイヤ4の先端が半田面40に当接して半田付けされるようにしたので、すべての支持ワイヤ4を、真っ直ぐの状態で且つ互いに平行な状態で可動部3に半田付けすることができる。これにより、可動部3は精度よく動作することができる。
従来必要としていた半田面と支持ワイヤとの間のクリアランスの管理および調整が不要になるので、それほど気を使わないで支持ワイヤ4を可動部3に半田付けすることができ、半田付け作業が容易になる。
半田44の量が多い場合でも、引っ張り力Fは支持ワイヤ4を曲げる方向には作用せず、軸線方向に作用する。その結果、半田44の収縮による悪影響を受けて支持ワイヤ4が曲がる恐れがなく、すべての支持ワイヤ4が真っ直ぐで且つ互いに平行になる。
したがって、半田44の量の違いや半田付けの位置の違いなどによって各支持ワイヤ4に加わる引っ張り強度(弛緩強度)に違いが生じても、支持ワイヤ4に撓みが生じることはない。
その結果、可動部3は歪むことなく常に正しい姿勢で支持ワイヤ4により支持されることになり、光ピックアップ1,1aを容易に高精度に組み立てることができ、その性能や特性を安定させて品質と歩留りを向上させることができる。
【0026】
半田面40により支持ワイヤ4が結果的に位置決めされ、また、半田付け作業の途中で光ピックアップ1,1aをひっくり返す必要がない。したがって、支持ワイヤ4の挿入作業,位置決め作業,半田付け作業などの自動化が可能である。
従来技術(図6〜図8)と異なり、突起部41は、支持部42に対して偏心せずに同一直線上に配置されるので、可動部3の全体を薄型化することができる。
以上、本発明の実施形態(変形例を含む)を説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変形,付加などが可能である。
なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0027】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したので、可動部を支持する支持ワイヤを、真っ直ぐの状態で前記可動部に半田付けすることができ、また、半田付け作業の工程を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の実施形態の一例を示す図で、図1は光ピックアップの平面図である。
【図2】前記光ピックアップの正面図である。
【図3】前記光ピックアップの分解斜視図である。
【図4】図4(A),(B)は、光ピックアップの支持ワイヤを半田付けする状態を示す説明図である。
【図5】本実施形態の変形例にかかる光ピックアップの部分平面図である。
【図6】図6ないし図8は従来の光ピックアップを示す図で、図6は光ピックアップの平面図である。
【図7】図6に示す光ピックアップの正面図である。
【図8】前記従来の光ピックアップの支持ワイヤを半田付けする状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1,1a  光ピックアップ
2   対物レンズ
3   可動部
4   支持ワイヤ
5   支持台
6   ヨーク部
7   フォーカスコイル
8   トラッキングコイル
9   永久磁石
20  本体部
40  半田面
41  突起部(被当接部)
42  支持部
43  貫通孔

Claims (4)

  1. 光ディスクの記録面上に光を集光させるための対物レンズが設けられ、前記光ディスクに対する前記対物レンズの位置などの状態をフォーカスコイルおよびトラッキングコイルで微調整可能な可動部と、
    この可動部を移動可能に支持する複数の支持ワイヤと、
    この支持ワイヤを支持する支持台と、
    この支持台が取付けられ、前記フォーカスコイルおよび前記トラッキングコイルに対応して永久磁石が取付けられたヨーク部とを備えた光ピックアップであって、
    前記可動部には、半田面を有する複数の被当接部が設けられ、
    前記支持ワイヤの先端が前記被当接部の前記半田面に当接して半田付けされることにより、この支持ワイヤと、前記フォーカスコイルまたは前記トラッキングコイルとが電気的に接続されていることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記半田面は、前記支持ワイヤに対してほぼ垂直になるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 前記半田面は、前記支持ワイヤに対して所定角度斜めになるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  4. 前記可動部は絶縁性を有する本体部を有するとともにこの本体部には支持部が突出形成され、
    前記支持ワイヤは、前記支持部に穿設された貫通孔に挿入されてこの貫通孔の内周面に規制され且つ真っ直ぐな状態を保って前記半田面に当接するようにしたことを特徴とする請求項1,2または3に記載の光ピックアップ。
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