JP3094985B2 - 光学ヘッド装置及び光学ディスク装置 - Google Patents

光学ヘッド装置及び光学ディスク装置

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JP3094985B2
JP3094985B2 JP10065052A JP6505298A JP3094985B2 JP 3094985 B2 JP3094985 B2 JP 3094985B2 JP 10065052 A JP10065052 A JP 10065052A JP 6505298 A JP6505298 A JP 6505298A JP 3094985 B2 JP3094985 B2 JP 3094985B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本願の特許請求の範囲に記載
された発明は、対物レンズを通じてディスクに光ビーム
を入射させるとともに、ディスクに入射する光ビームに
ついてのフォーカス制御及びトラッキング制御を行う光
学ヘッド装置及びそれを用いた光学ディスク装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】ディスク状記録媒体から情報を再生する
光学式のディスクプレーヤにおいては、ディスク状記録
媒体に形成された記録トラックから情報を読み取るため
の光学系を構成する光学ヘッド装置が備えられる。 【0003】斯かる光学ヘッド装置は、例えば、図5に
簡略化されて示される如く、半導体レーザ61及び光検
出器70を含む装置全体が、一つのユニットとして一体
的に構成されて、ディスクDの半径方向に沿って移動で
きるようにされる。そして、半導体レーザ61から発せ
られるレーザ光が、グレーティング62によって回折さ
れて3本のレーザ光ビームとされ(図5では、簡略化の
ため、これら3本のレーザ光ビームが1本の線で示され
ている。)、偏光ビームスプリッタ63により、その光
軸方向が変化せしめられてコリメータレンズ64に入射
する。そして、コリメータレンズ64において平行光束
化されたレーザ光ビームが、対物レンズ66を通じてデ
ィスクDに入射せしめられ、ディスクDに形成された記
録トラックにおける変調を受けて反射される。 【0004】ディスクDからの反射レーザ光ビームは、
対物レンズ66及びコリメータレンズ64を順次通過し
て戻り、偏光ビームスプリッタ63を、その光軸方向を
変化させることなく通過し、受光レンズ(凹レンズ)6
8を経て光検出器70に導かれる。そして、この光検出
器70から得られる検出出力が、図示されていない信号
処理部に供給されて、再生情報信号,フォーカス制御信
号及びトラッキング制御信号が形成される。フォーカス
制御信号及びトラッキング制御信号は、夫々、対物レン
ズ66に関連して配されたフォーカス制御用駆動部71
及びトラッキング制御用駆動部72に供給され、それに
よって、対物レンズ66をその光軸に沿ってディスクD
に対して近接もしくは離隔すべく移動せしめる、フォー
カス制御のための駆動動作が行われるとともに、対物レ
ンズ66をその光軸に直交する方向であるディスクDの
半径方向に移動せしめる、トラッキング制御のための駆
動動作が行われる。 【0005】光学ヘッド装置において、このようなフォ
ーカス制御のための駆動動作及びトラッキング制御のた
めの駆動動作を行う機構(以下、二軸駆動ユニットとい
う)は、例えば、図6に示される如くの構成を有するも
のとされる。図6に示される二軸駆動ユニットは、ディ
スクの半径方向に移動可能とされたスライドベース上に
固定される金属材料から成るベース80を有している。
ベース80の略中央部には軸82が立設されていて、こ
の軸82は、対物レンズ66を保持するレンズ保持部材
84の中央部に穿設された中心孔に遊挿されており、軸
82を中心として回動自在とされたレンズ保持部材84
には、円筒状のボビン86が取り付けられている。ボビ
ン86の外周面には、フォーカス制御コイル88が巻装
されるとともに、さらに、フォーカス制御コイル88上
に、絶縁被膜を介してトラッキング制御コイル90が配
されている。トラッキング制御コイル90の巻回軸方向
は、フォーカス制御コイル88の巻回軸方向に直交する
ものとされている。 【0006】軸82が立設されたベース80の上面に
は、一対の円弧状の磁気ヨーク92が立設されており、
さらに、各磁気ヨーク92にフォーカス制御コイル88
を挾んで対向する位置に、一対の磁気ヨーク94が設け
られている。各磁気ヨーク94は、図6には現れていな
い磁石を介して、ベース80の上面に固定されている。
さらに、ベース80の上面には、一対の磁気ヨーク92
の対向方向に直交する方向においてレンズ保持部材84
を挾んで相対向する一対の磁石96が、磁石支持部98
により支持されて配されている。そして、これら磁気ヨ
ーク92及び94,磁気ヨーク94とベース80との間
に配された磁石及び磁石96によって、フォーカス制御
コイル88及びトラッキング制御コイル90に対する磁
界形成部が構成されており、磁気ヨーク92と磁気ヨー
ク94との間に形成された磁気空隙内に、ボビン86に
巻装されたフォーカス制御コイル88が位置せしめられ
て、フォーカス制御用駆動部が形成され、また、各トラ
ッキング制御コイル90が一対の磁石96の夫々に対向
する位置に配されるものとされて、トラッキング制御用
駆動部が形成されている。 【0007】このように構成された二軸駆動ユニットに
よりフォーカス制御のための駆動動作が行われるにあた
っては、フォーカス制御信号がフォーカス制御コイル8
8に供給される。それにより、フォーカス制御コイル8
8が、磁気ヨーク92と磁気ヨーク94との間の磁気空
隙形成される磁界からフォーカス制御信号の極性及びレ
ベルに応じた力を受け、ボビン86がベース80に立設
された軸82に沿って上方もしくは下方に移動せしめら
れ、対物レンズ66をその光軸に沿う方向に移動させ
る。一方、トラッキング制御のための駆動動作が行われ
るにあたっては、トラッキング制御信号がトラッキング
制御コイル90に供給される。それにより、一対のトラ
ッキング制御コイル90が、夫々に対向する磁石96に
より形成される磁界からトラッキング制御信号の極性及
びレベルに応じた力を受け、ボビン86がベース80に
立設された軸82を中心として時計廻りもしくは反時計
廻りに回動せしめられ、対物レンズ66をその光軸に直
交する方向に移動させる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】上述の如くの光学ヘッ
ド装置においては、通常、ベース80と磁界形成部を構
成する一対の磁気ヨーク92及び一対の磁石支持部98
等とが一体的に形成され、例えば、図7に示される如く
の平板部(ベース80)から複数の立設部(磁気ヨーク
92及び磁石支持部98)が突出するものとされたベー
ス部材100が用いられる。そして、斯かるベース80
と磁気ヨーク92等との一体構造を有するベース部材1
00は、例えば、ロストワックス法によって形成された
鋳型を用いた鋳造により成形される。 【0009】このように、ベース80と磁気ヨーク92
等が一体化され、ベース部材100として鋳造によって
成形されるにあたっては、製造コストが嵩むことにな
り、また、ベース部材100における磁気ヨーク92の
形状等に対する設計上の制約が大となるのみならず、ベ
ース部材100の精度の向上を図ることが難しくなると
いう問題がある。 【0010】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
記載された発明は、二軸駆動ユニットにおけるフォーカ
ス制御コイル及びトラッキング制御コイルに対する磁界
形成部を構成する磁気ヨーク及び斯かる磁気ヨークを支
持するベースが、低減された製造コストのもとで得ら
れ、しかも、設計上の自由度が大とされるとともに精度
が向上されるものとされた、光学ヘッド装置及びそれを
用いた光学ディスク装置を提供する。 【0011】 【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1に記載された発明に係る光学ヘッド装置
は、対物レンズを保持するレンズ保持部材と、レンズ保
持部材に取り付けられたコイルと、磁性板部材が折曲加
工されて第1及び第2の折曲立設片が一体に設けられて
成り、第1の折曲立設片に磁石が配されるとともに、第
1及び第2の折曲立設片が対向せしめられて磁界形成部
を構成する磁気ヨーク部材と、レンズ保持部材をコイル
が磁界形成部内に配される状態となして、対物レンズの
光軸に沿う第1の方向及びその第1の方向に直交する第
2の方向に変位可能に支持する支持部材と、レーザ光を
出射する光源,光源から出射されたレーザ光と記録媒体
からの反射レーザ光とを分離する光学素子、及び、記録
媒体からの反射レーザ光が導かれる光検出器を備えて構
成される光学ユニットが設けられるとともに、磁気ヨー
ク部材及び支持部材が取り付けられたスライドベースと
が備えられて構成される。また、本願の特許請求の範囲
における請求項2に記載された発明に係る光学ディスク
装置は、対物レンズを保持するレンズ保持部材と、レン
ズ保持部材に取り付けられたコイルと、磁性板部材が折
曲加工されて第1及び第2の折曲立設片が一体に設けら
れて成り、第1の折曲立設片に磁石が配されるととも
に、第1及び第2の折曲立設片が対向せしめられて磁界
形成部を構成する磁気ヨーク部材と、レンズ保持部材を
コイルが磁界形成部内に配される状態となして、対物レ
ンズの光軸に沿う第1の方向及びその第1の方向に直交
する第2の方向に変位可能に支持する支持部材と、レー
ザ光を出射する光源,光源から出射されたレーザ光と記
録媒体からの反射レーザ光とを分離する光学素子、及
び、記録媒体からの反射レーザ光が導かれる光検出器を
備えて構成される光学ユニットが設けられるとともに、
磁気ヨーク部材及び支持部材が取り付けられたスライド
ベースと、スライドベースの移動を案内するガイド部と
が備えられて構成される。 【0012】上述の如くに構成される本願の特許請求の
範囲における請求項1に記載された発明に係る光学ヘッ
ド装置においては、磁性板部材が折曲加工されて第1及
び第2の折曲立設片が一体に設けられて形成された磁気
ヨーク部材が、磁気ヨーク部材とは別個に形成されたス
ライドベースに、位置調整されて固定され、第1の折曲
立設片に磁石が配されて、第1の折曲立設片及び第2の
折曲立設片による磁界形成部が形成され、その磁界形成
部により形成される磁界内に、対物レンズを保持するレ
ンズ保持部材に取り付けられたコイルが位置せしめられ
る。そして、斯かる状態のもとで、レンズ保持部材を変
移可能に支持する支持部材が、対物レンズに導かれるレ
ーザ光を出射する光源と、光源から出射されたレーザ光
と対物レンズを通じた光源からのレーザ光が記録媒体に
おいて反射されて得られる記録媒体からの反射レーザ光
とを分離する光学素子と、記録媒体からの反射レーザ光
が導かれる光検出器とを備える光学ユニット、及び、磁
気ヨーク部材と共にスライドベースに取り付けられて、
光検出器から送出される検出出力に基づく所定のフォー
カス制御信号及びトラッキング制御信号がコイルに供給
され、それにより、レンズ保持部材によって保持された
対物レンズが、その光軸に沿う方向及びそれに直交する
方向に移動せしめられる。 【0013】このように、磁気ヨーク部材が、磁性板部
材が折曲加工されて磁界形成部を構成するための折曲立
設片の組が設けられて形成され、磁気ヨーク部材とは別
個に形成されるとともに、光源,特定の光学素子,光検
出器等を含んで構成される光学ユニットが設けられる
ライドベースに位置調整可能に取り付けられるものと
されることにより、例えば、スライドベースと磁気ヨー
ク部材とが一体化されて鋳造によって成形されるものと
なされる場合に比して、製造コストが低減され、また、
磁気ヨーク部材及びスライドベースの設計上の制約が緩
和されるとともに精度の向上が図られる。そして、斯か
る利点を有するものとされた本願の特許請求の範囲にお
ける請求項1に記載された発明に係る光学ヘッド装置が
備えられるとともに、ガイド部が備えられた、本願の特
許請求の範囲における請求項2に記載された発明に係る
光学ディスク装置においては、光学ヘッド装置を構成す
るスライドベースに対するガイド部によって、スライド
ベースの移動が精度良く行われることになる。 【0014】 【発明の実施の形態】図1及び図2は、本願の特許請求
の範囲における請求項1に記載された発明に係る光学ヘ
ッド装置の一例及び本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載された発明に係る光学ディスク装置の一例
要部を示す分解斜視図及び外観図であり、図3は本願
の特許請求の範囲における請求項1に記載された発明に
る光学ヘッド装置の一例及び本願の特許請求の範囲に
おける請求項2に記載された発明に係る光学ディスク装
置の一例の要部を、ディスクと共に簡略化して示す。 【0015】図3に示される例において、半導体レーザ
1から発せられるレーザ光が、グレーティング2によっ
て回折されて3本のレーザ光ビームとされ(図3では、
簡略化のため、これら3本のレーザ光ビームが1本の線
で示されている。)、板状ビームスプリッタ3で反射し
てコリメータレンズ4に入射する。そして、コリメータ
レンズ4において平行光束化されたレーザ光ビームが、
対物レンズ6を通じてディスクDに入射せしめられ、デ
ィスクDに形成された記録トラックにおける変調を受け
て反射される。対物レンズ6の周囲には、フォーカス制
御用駆動部11及びトラッキング制御用駆動部12が配
されている。 【0016】ディスクDからの反射レーザ光ビームは、
対物レンズ6及びコリメータレンズ4を順次通過して戻
り、板状ビームスプリッタ3を透過した後、補正ガラス
板7において板状ビームスプリッタ3を通過する際に受
けるコマ収差の補正がなされ、受光レンズ(凹レンズ)
8を経て光検出器10に導かれる。そして、この光検出
器10から得られる検出出力が、図示されていない信号
処理部に供給されて、再生情報信号,フォーカス制御信
号及びトラッキング制御信号が形成される。フォーカス
制御信号及びトラッキング制御信号は、夫々、対物レン
ズ6に関連して配されたフォーカス制御用駆動部11及
びトラッキング制御用駆動部12に供給され、それによ
って、対物レンズ6をその光軸に沿う方向においてディ
スクDに対して近接もしくは離隔すべく移動せしめる、
フォーカス制御のための駆動動作が行われるとともに、
対物レンズ6をその光軸に直交する方向であるディスク
Dの半径方向に移動せしめる、トラッキング制御のため
の駆動動作が行われる。 【0017】そして、この例においては、半導体レーザ
1,グレーティング2,板状ビームスプリッタ3,コリ
メータレンズ4,補正ガラス板7,受光レンズ8及び光
検出器10が、機構的に一つのブロックにまとめられ
て、光ビーム発生・検出ユニット14を構成するものと
され、また、対物レンズ6,フォーカス制御用駆動部1
1及びトラッキング制御用駆動部12が、機構的に他の
一つのブロックにまとめられて、二軸駆動ユニット20
を構成するものとされている。これら光ビーム発生・検
出ユニット14及び二軸駆動ユニット20は、図4に示
される如くに、夫々、ケースに収納されたブロックとさ
れて、ディスクDの半径方向に沿って伸びるガイド軸1
6に案内されて移動するスライドベース18に取り付け
られる。スライドベース18は、それに後述される如く
にして取り付けられる磁気ヨーク部材24に対する一方
側及び他方側に、ガイド軸16が挿通せしめられる丸孔
が設けられた軸受け部19、及び、一対の突出部21に
よって形成された係合部が夫々一体的に設けられたもの
とされている。一対の突出部21によって形成される係
合部は、略コ字状とされる断面を有して、ディスクDの
半径方向に沿って伸びるガイド板部材23に係合せしめ
られ、軸受け部19と共に、被ガイド部を構成してい
る。また、ガイド軸16及びガイド板部材23は、一対
の突出部21が形成する係合部及び軸受け部16により
構成される被ガイド部を案内して、スライドベース18
の移動をディスクDの半径方向に沿って行わせるガイド
部を構成している。 【0018】このようにして本願の特許請求の範囲にお
ける請求項1に記載された光学ヘッド装置の一例及び本
願の特許請求の範囲における請求項2に記載された光学
ディスク装置の一例を構成する光ビーム発生・検出ユニ
ット14及び二軸駆動ユニット20のうち、二軸駆動ユ
ニット20は、例えば、図1及び図2に示される如くに
構成される。 【0019】図1に示される二軸駆動ユニット20の例
は、図4に示されるスライドベース18の上面側に取り
付けられる、例えば、亜鉛ダイキャストで形成されたベ
ース22を有すものとされている。このべース22は、
その中央部に透孔22aが形成されており、斯かる透孔
22aはスライドベース18に設けられた透孔18aの
真上に位置するものとされる。また、ベース22の上面
側には、磁性板部材が板金加工されて形成された磁気ヨ
ーク部材24が、ビス26によって固定される。 【0020】磁気ヨーク部材24は、2組の相対向する
折曲立設片28aと28bとの組、及び、支持用折曲立
設片35が、磁性板部材に折曲加工により設けられたも
のとされており、各折曲立設片28aには磁石30が固
着される。そして、折曲立設片28a及び28bと磁石
30とにより、後述されるフォーカス制御コイル及びト
ラッキング制御コイルと共にフォーカス制御用駆動部1
1及びトラッキング制御用駆動部12を構成する磁界形
成部が形成されているのである。 【0021】磁気ヨーク部材24の所定位置には、ビス
26が挿通される長孔32が穿設されており、磁気ヨー
ク部材24がビス26によってベース22に固定される
際、ベース22に対する微細な位置調整が行えるように
されている。さらに、磁気ヨーク部材24における長孔
32の近傍には、一対の透孔34が穿設されており、斯
かる透孔34に嵌挿されて磁気ヨーク部材24の上面側
に突出する一対のピン36の突出部分に、可動部材38
が取り付けられる。 【0022】可動部材38は、ピン36が挿通される一
対の透孔40aが形成され、その下面がピン36のフラ
ンジに当接するものとされた固定端部40と、固定端部
40の上端縁及び下端縁にヒンジ部42aを介して連結
された、図4に示されるガイド軸16に直交する方向
(以下、X軸方向という)に揺動自在とされた一対のア
ーム部材42と、この一対のアーム部材42の夫々の他
端にヒンジ部42bを介して上端縁及び下端縁が連結さ
れ、ヒンジ部46aにより揺動可能とされた板状部材4
6とを有して構成されている。そして、板状部材46
は、対物レンズ6を保持するボビン部材48に形成され
た切欠部49に嵌合するものとされる。 【0023】ボビン部材48は、対物レンズ6が取り付
けられたレンズ固定部50と、可動部材38の板状部材
46が切欠部49に嵌合せしめられた状態で、可動部材
38のアーム部材42が遊挿されることになる空隙部を
形成する一対の側板部材52とを有している。そして、
レンズ固定部50及び一対の側板部材52には、2組の
相対向する突起部50a及び52aが形成されており、
これら突起部50a及び52aの対の夫々の間には、筒
状に巻回されたフォーカス制御コイル54、及び、フォ
ーカス制御コイル54に、その巻回軸方向がフォーカス
制御コイル54の巻回軸方向に直交するものとなるよう
にして絶縁密着せしめられたトラッキング制御コイル5
5が配される。即ち、この例においては、可動部材38
及び可動部材38に固定されるボビン部材48が、対物
レンズ6を揺動自在に保持するレンズ保持部材を構成し
ているのである。そして、ボビン部材48が可動部材3
8に固定された状態で、可動部材38が一対のピン36
を介して磁気ヨーク部材24に取り付けられ、その際、
一対のフォーカス制御コイル54が、夫々、トラッキン
グ制御コイル55を伴って、磁気ヨーク部材24に設け
られた折曲立設片28bに嵌合せしめられる。 【0024】また、ボビン部材48における一対の側板
部材52の上端面には、フォーカス制御コイル54及び
トラッキング制御コイル55を、夫々、フォーカス制御
信号供給部及びトラッキング制御信号供給部に接続する
ための、ポリイミド樹脂薄膜にリード線が印刷されて形
成されたフレキシブル接続基板58の一端部が固着され
る。このフレキシブル接続基板58の他端部は、ボビン
部材48に形成された切欠部49を通じてボビン部材4
8の下面側に導かれ、磁気ヨーク部材24に設けられた
支持用折曲立設片35に固着される。 【0025】このような、磁石30が固着された磁気ヨ
ーク部材24,可動部材38,ボビン部材48,フォー
カス制御コイル54、トラッキング制御コイル55、及
び、フレキシブル接続基板58は、組み立てられた状態
においては図2に示される如くの相互配置関係を有する
ものとなり、磁気ヨーク部材24に設けられた折曲立設
片28a及び28bと、折曲立設片28aに固着された
磁石30とによって構成される磁界形成部における、折
曲立設片28bと磁石30との間に形成される磁気空隙
内に、フォーカス制御コイル54及びトラッキング制御
コイル55が位置せしめられる。そして、前述の如く、
磁気ヨーク部材24が、スライドベース18に取り付け
られるベース22に、ビス26によって位置調整可能に
取り付けられ、さらに、ベース22上に配された各種の
部材全体が、対物レンズ6に対応する位置に透孔56a
が形成されたケース56によって覆われる。 【0026】このように構成される二軸駆動ユニット2
0によるフォーカス制御のための駆動動作が行われるに
あたっては、フォーカス制御信号供給部からフレキシブ
ル接続基板58を通じてフォーカス制御コイル54にフ
ォーカス制御信号が供給され、それにより、一対のフォ
ーカス制御コイル54の夫々が、磁気ヨーク部材24に
設けられた折曲立設片28a及び28bと、折曲立設片
28aに固着された磁石30とによって構成される磁界
形成部により形成される磁界において、X軸方向に移動
せしめられるようにされる、フォーカス制御信号の極性
及びレベルに応じた電磁力を受ける。そのため、フォー
カス制御コイル54が固着されたボビン部材48が、可
動部材38のアーム部材42を伴ってX軸方向に移動せ
しめられ、その結果、ボビン部材48に固定された対物
レンズ6が、その光軸方向に、フォーカス制御信号に応
じて移動せしめられる。 【0027】また、トラッキング制御のための駆動動作
が行われるにあたっては、トラッキング制御信号供給部
からフレキシブル接続基板58を通じてトラッキング制
御コイル55にトラッキング制御信号が供給され、それ
により、一対のトラッキング制御コイル55が、磁気ヨ
ーク部材24に設けられた折曲立設片28a及び28b
と、折曲立設片28aに固着された磁石30とによって
構成される磁界形成部により形成される磁界において、
その一方がそれに対面する磁石30に近接せしめられ、
他方それに対面する磁石30から離隔せしめられるよう
にされる、トラッキング制御信号の極性及びレベルに応
じた電磁力を受ける。それにより、トラッキング制御コ
イル55がフォーカス制御コイル54を介して固着され
たボビン部材48が、可動部材38のヒンジ部46aを
支点として回動移動せしめられ、その結果、ボビン部材
48に固定された対物レンズ6が、その光軸方向と直交
する方向、即ち、図4に示されるガイド軸16に沿う方
向に、トラッキング制御信号に応じて移動せしめられ
る。 【0028】 【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1に記載された発明に係る
光学ヘッド装置及び本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載された発明に係る光学ディスク装置の夫々に
よれば、二軸駆動ユニットにおけるコイルにそれに供給
されるフォーカス制御信号及びトラッキング制御信号に
応じた電磁力を作用させるための磁界形成部を構成する
磁気ヨーク部材が、磁性板体を板金加工することにより
得られるものとされ、かつ、その磁気ヨーク部材が
れとは別個に形成されるとともに、光源,特定の光学素
子,光検出器等を含んで構成される光学ユニットが設け
られるスライドベースに、位置調整可能に取り付けられ
るものとされるので、例えば、スライドベースと磁気ヨ
ーク部材とが一体化されて鋳造によって成形されるもの
となされる場合に比して、製造コストを大幅に低減する
ことができる。また、磁気ヨーク部材及びスライドベー
スの形状あるいは寸法等の設計に当たっての自由度が大
となり、かつ、磁気ヨーク部材やスライドベースの精度
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1に記
載された発明に係る光学ヘッド装置の一例及び本願の特
許請求の範囲における請求項2に記載された発明に係る
光学ディスク装置の一例における要部の構成の説明に供
される分解斜視図である。 【図2】 図1に示される例における要部の斜視図であ
る。 【図3】 本願の特許請求の範囲における請求項1に記
載された発明に係る光学ヘッド装置の一例及び本願の特
許請求の範囲における請求項2に記載された発明に係る
光学ディスク装置の一例を簡略化して示す構成図であ
る。 【図4】 図3に示される例の外観斜視図である。 【図5】 従来のディスクプレーヤの光学ヘッド装置の
一例を簡略化して示す構成図である。 【図6】 図5に示される従来例における要部の斜視図
である。 【図7】 図5に示される従来例における要部の斜視図
である。 【符号の簡単な説明】 6 対物レンズ 11 フォーカス制御用駆動部
12 トラッキング制御用駆動部 14 光ビ
ーム発生・検出ユニット 19 軸受け部20 二
軸駆動ユニット 21 突出部 22 ベース
23 ガイド板部材 24 磁気ヨーク部材
28a,28b 折曲立設片 30 磁石
38 可動部材 48 ボビン部材 54
フォーカス制御コイル 55 トラッキング制御コ
イル

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.対物レンズを保持するレンズ保持部材と、 該レンズ保持部材に取り付けられたコイルと、 磁性板部材が折曲加工されて第1及び第2の折曲立設片
    が一体に設けられて成り、上記第1の折曲立設片に磁石
    が配されるとともに、上記第1及び第2の折曲立設片が
    対向せしめられて磁界形成部を構成する磁気ヨーク部材
    と、 上記レンズ保持部材を上記コイルが上記磁界形成部内に
    配される状態となして、上記対物レンズの光軸に沿う第
    1の方向及び該第1の方向に直交する第2の方向に変位
    可能に支持する支持部材と、 レーザ光を出射する光源,該光源から出射されたレーザ
    光と記録媒体からの反射レーザ光とを分離する光学素
    子、及び、上記記録媒体からの反射レーザ光が導かれる
    光検出器を備えて構成される光学ユニットが設けられる
    とともに、上記磁気ヨーク部材及び上記支持部材が取り
    付けられたスライドベースと、 を備えた光学ヘッド装置。 2.対物レンズを保持するレンズ保持部材と、 該レンズ保持部材に取り付けられたコイルと、 磁性板部材が折曲加工されて第1及び第2の折曲立設片
    が一体に設けられて成り、上記第1の折曲立設片に磁石
    が配されるとともに、上記第1及び第2の折曲立設片が
    対向せしめられて磁界形成部を構成する磁気ヨーク部材
    と、 上記レンズ保持部材を上記コイルが上記磁界形成部内に
    配される状態となして、上記対物レンズの光軸に沿う第
    1の方向及び該第1の方向に直交する第2の方向に変位
    可能に支持する支持部材と、 レーザ光を出射する光源,該光源から出射されたレーザ
    光と記録媒体からの反射レーザ光とを分離する光学素
    子、及び、上記記録媒体からの反射レーザ光が導かれる
    光検出器を備えて構成される光学ユニットが設けられる
    とともに、上記磁気ヨーク部材及び上記支持部材が取り
    付けられたスライドベースと、 スライドベースの移動を案内するガイド部と、 を備えた光学ディスク装置。
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