JPH0685227B2 - ディスクプレーヤの光学ヘッド装置 - Google Patents

ディスクプレーヤの光学ヘッド装置

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JPH0685227B2
JPH0685227B2 JP28278392A JP28278392A JPH0685227B2 JP H0685227 B2 JPH0685227 B2 JP H0685227B2 JP 28278392 A JP28278392 A JP 28278392A JP 28278392 A JP28278392 A JP 28278392A JP H0685227 B2 JPH0685227 B2 JP H0685227B2
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lens
elastic
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focus control
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友之 石田
芳正 合田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対物レンズを通じてデ
ィスクに光ビームを入射させるとともに、ディスクに入
射する光ビームについてのフォーカス制御及びトラッキ
ング制御を行うディスクプレーヤの光学ヘッド装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ディスクから情報を再生する光学式のデ
ィスクプレーヤにおいては、ディスクに形成された記録
トラックから情報を読み取るための光学系を構成する光
学ヘッド装置が備えられる。
【0003】斯かる光学ヘッド装置は、例えば、図6に
簡略化されて示される如く、半導体レーザ61及び光検
出器70を含む装置全体が、一つのユニットとして一体
的に構成されて、ディスクDの半径方向に沿って移動で
きるようにされる。そして、半導体レーザ61から発せ
られるレーザ光が、グレーティング62によって回折さ
れて3本のレーザ光ビームとされ(図6では、簡略化の
ため、これら3本のレーザ光ビームが1本の線で示され
ている。)、偏光ビームスプリッタ63により、その光
軸方向が変化せしめられてコリメータレンズ64に入射
する。そして、コリメータレンズ64において平行光束
化されたレーザ光ビームが、対物レンズ66を通じてデ
ィスクDに入射せしめられ、ディスクDに形成された記
録トラックにおける変調を受けて反射される。
【0004】ディスクDからの反射レーザ光ビームは、
対物レンズ66及びコリメータレンズ64を順次通過し
て戻り、偏光ビームスプリッタ63を、その光軸方向を
変化させることなく通過し、受光レンズ(凹レンズ)6
8を経て光検出器70に導かれる。そして、この光検出
器70から得られる検出出力が、図示されていない信号
処理部に供給されて、再生情報信号,フォーカス制御信
号及びトラッキング制御信号が形成される。フォーカス
制御信号及びトラッキング制御信号は、夫々、対物レン
ズ66に関連して配されたフォーカス制御用駆動部71
及びトラッキング制御用駆動部72に供給され、それに
よって、対物レンズ66をその光軸に沿ってディスクD
に対して近接もしくは離隔すべく移動せしめる、フォー
カス制御のための駆動動作が行われるとともに、対物レ
ンズ66をその光軸に直交する方向であるディスクDの
半径方向に移動せしめる、トラッキング制御のための駆
動動作が行われる。
【0005】斯かる光学ヘッド装置において、フォーカ
ス制御のための駆動動作及びトラッキング制御のための
駆動動作を行う部分(以下、二軸駆動部機構と称す)
を、例えば、図7に示される如くに構成することが考え
られる。この図7に示される二軸駆動機構は、磁性板部
材から成る磁気ヨーク部材24を有し、この磁気ヨーク
部材24は、ビス26により光学ヘッド装置の固定部に
取り付けられる。磁気ヨーク部材24には、2組の相対
向する折曲立設片28aと28bとの組が設けられてお
り、各折曲立設片28aには磁石30が固着されてい
る。そして、折曲立設片28a及び28bと磁石30と
により、後述されるフォーカス制御コイル及びトラッキ
ング制御コイルとともにフォーカス制御用駆動部及びト
ラッキング制御用駆動部を構成する、磁界形成部が構成
される。
【0006】また、磁気ヨーク部材24には、その上面
側に突出する一対のピンを介して弾性連結部材31が取
り付けられている。この弾性連結部材31は、合成樹脂
により一体的に形成されており、ピンが挿通される取付
部33と、この取付部33に薄肉部を介して連結される
一対の平行アーム部及びそれらに連結されるアーム連結
部とから成る可動部34とを有するものとされている。
そして、可動部34の先端部が薄肉部32を介して、対
物レンズ66が取り付けられるレンズ保持部46が設け
られたボビン部材48に連結されている。それにより、
ボビン部材48が、弾性連結部材31によって光学ヘッ
ド装置の固定部に対してフローティング支持されて、対
物レンズ66の光軸に沿う方向に変位することができ、
また、薄肉部32を揺動中心として、対物レンズ66の
光軸に直交する方向に変位することができるものとされ
る。これら弾性連結部材31とボビン部材48とは、両
者で、対物レンズ66を支持するレンズ支持部材を構成
している。
【0007】ボビン部材48には、対物レンズ66に加
えて、一対の筒状に巻回されたフォーカス制御コイル5
4が取り付けられ、各フォーカス制御コイル54は、磁
気ヨーク部材24に設けられた折曲立設片28bに嵌合
せしめられる。また、一対のフォーカス制御コイル54
の夫々における磁石30に対向する側面には、トラッキ
ング制御コイル55が、その巻回軸方向がフォーカス制
御コイル54の巻回軸方向に直交するものとなるように
して絶縁密着せしめられている。そして、ボビン部材4
8の上端面には、フォーカス制御コイル54及びトラッ
キング制御コイル55を、夫々、フォーカス制御信号供
給部及びトラッキング制御信号供給部に接続するため
の、フレキシブル接続基板58の一端部が固着される。
このフレキシブル接続基板58の他端部は、ボビン部材
48の中央部に形成された切欠部を通じてボビン部材4
8の下面側に導かれ、さらに、弾性連結部材31の外面
側に導出されている。
【0008】斯かる構成のもとで、フォーカス制御信号
供給部からフレキシブル接続基板58を通じてフォーカ
ス制御コイル54にフォーカス制御信号が供給される
と、一対のフォーカス制御コイル54の夫々が、上述の
磁界形成部により形成される磁界において、対物レンズ
66の光軸に沿う方向の電磁力を受ける。そのため、フ
ォーカス制御コイル54が固着されたボビン部材48
が、弾性連結部材31の可動部34によって対物レンズ
66の光軸に沿う方向に移動せしめられ、その結果、対
物レンズ66がその光軸方向に、フォーカス制御信号に
応じて移動せしめられる。
【0009】また、トラッキング制御信号供給部からフ
レキシブル接続基板58を通じてトラッキング制御コイ
ル55にトラッキング制御信号が供給されると、一対の
トラッキング制御コイル55が、上述の磁界形成部によ
り形成される磁界において、その一方がそれに対面する
磁石30に近接せしめられ、他方がそれに対面する磁石
30から離隔せしめられるようにされる電磁力を受け
る。それにより、トラッキング制御コイル55がフォー
カス制御コイル54を介して固着されたボビン部材48
が、弾性連結部材31の薄肉部32を支点として回動移
動せしめられ、その結果、対物レンズ66が、その光軸
方向に直交する方向に、トラッキング制御信号に応じて
移動せしめられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに構成され
た二軸駆動機構を備える光学ヘッド装置においては、対
物レンズ66がボビン部材48及び弾性連結部材31に
よって弾力的に支持されているため、光学ヘッド装置全
体がディスクの半径方向に移動せしめられる際に、対物
レンズ66及びボビン部材48に共振振動が発生する虞
があり、また、光学ヘッド装置に外力が作用するとき等
において、対物レンズ66に不所望な振動が発生し易
い。そして、対物レンズ66に上述の如くの振動が発生
すると、適正なフォーカス制御及びトラッキング制御が
行われなくなってしまう虞がある。
【0011】このような対物レンズ66に生じる不所望
な振動を抑制するための方策として、例えば、二軸駆動
機構を光学ヘッド装置の固定部にゴム等で成る振動減衰
用のダンパー部材を介して取り付けることが考えられ
る。しかしながら、二軸駆動機構と固定部との間にダン
パー部材が介装せしめられる場合には、ダンパー部材の
存在によって対物レンズ66の位置設定が不正確にな
り、フォーカス制御及びトラッキング制御の精度が低下
してしまうことになり易い。
【0012】斯かる点に鑑み、本発明は、対物レンズを
保持し、保持された対物レンズをその光軸に沿う第1の
方向及びそれに直交する第2の方向に移動させるべく変
位するものとされ、ディスクの径方向に移動せしめられ
る可動ベース部材に取り付けられたレンズ支持部材を備
えて、フォーカス制御のための駆動動作及びトラッキン
グ制御のための駆動動作を行うものとされ、フォーカス
制御及びトラッキング制御の精度を低下させることな
く、可動ベース部材のディスクの半径方向における移動
やレンズ支持部材に加えられる外力に起因する対物レン
ズの不所望な振動を低減できるようにされた、ディスク
プレーヤの光学ヘッド装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係るディスクプレーヤの光学ヘッド装置
は、ディスクの径方向に移動せしめられる可動ベース部
材と、対物レンズを保持するレンズ保持部,レンズ保持
部に連結されて対物レンズをその光軸に沿う第1の方向
及びそれに直交する第2の方向に移動させるべく変位す
る可動部、及び、可動部に連結されて可動ベース部材に
取り付けられる取付部を含んで成り、合成樹脂により形
成されたレンズ支持部材とを備え、レンズ支持部材の取
付部が可動部を上述の第2の方向に揺動し得るものとな
す弾性支持部が設けられたものとされ、かつ、その弾性
支持部に係合せしめられて、可動部の第2の方向におけ
る揺動を弾力的に規制する弾性緩衝部材が配されて構成
される。
【0014】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係るディスク
プレーヤの光学ヘッド装置においては、レンズ支持部材
のレンズ保持部により保持された対物レンズが、可動部
の変位によりその光軸に沿う第1の方向及びそれに直交
する第2の方向に移動せしめられて、フォーカス制御及
びトラッキング制御が行われる。そして、斯かるフォー
カス制御及びトラッキング制御のための駆動動作が行わ
れている状態で、可動ベース部材の移動に伴ってレンズ
支持部材がディスクの半径方向に移動せしめられると
き、あるいは、レンズ支持部材に外力が作用するとき等
においては、レンズ支持部材の可動部が、それに連結さ
れたレンズ保持部を伴い、レンズ支持部材の取付部に設
けられた弾性支持部の作用によって上述の第2の方向に
揺動し得るものとされるとともに、その揺動が弾性支持
部に係合するものとされた弾性緩衝部材によって弾力的
に規制される。このように、レンズ支持部材のレンズ保
持部に連結された可動部の揺動が弾性緩衝部材によって
弾力的に規制されることにより、対物レンズの不所望な
振動が効果的に低減される。
【0015】
【実施例】図2は、本発明に係るディスクプレーヤの光
学ヘッド装置の一例の全体を簡略化して示す。
【0016】図2に示される例において、半導体レーザ
1から発せられるレーザ光が、グレーティング2によっ
て回折されて3本のレーザ光ビームとされ(図2では、
簡略化のため、これら3本のレーザ光ビームが1本の線
で示されている。)、板状ビームスプリッタ3で反射し
てコリメータレンズ4に入射する。そして、コリメータ
レンズ4において平行光束化されたレーザ光ビームが、
対物レンズ6を通じてディスクDに入射せしめられ、デ
ィスクDに形成された記録トラックにおける変調を受け
て反射される。対物レンズ6の周囲には、フォーカス制
御用駆動部11及びトラッキング制御用駆動部12が配
されている。
【0017】ディスクDからの反射レーザ光ビームは、
対物レンズ6及びコリメータレンズ4を順次通過して戻
り、板状ビームスプリッタ3を透過した後、補正ガラス
板7において板状ビームスプリッタ3を通過する際に受
けるコマ収差の補正がなされ、受光レンズ(凹レンズ)
8を経て光検出器10に導かれる。そして、この光検出
器10から得られる検出出力が、図示されていない信号
処理部に供給されて、再生情報信号,フォーカス制御信
号及びトラッキング制御信号が形成される。フォーカス
制御信号及びトラッキング制御信号は、夫々、対物レン
ズ6に関連して配されたフォーカス制御用駆動部11及
びトラッキング制御用駆動部12に供給され、それによ
って、対物レンズ6をその光軸に沿う方向においてディ
スクDに対して近接もしくは離隔すべく移動せしめる、
フォーカス制御のための駆動動作が行われるとともに、
対物レンズ6をその光軸に直交する方向であるディスク
Dの半径方向に移動せしめる、トラッキング制御のため
の駆動動作が行われる。
【0018】そして、この例においては、半導体レーザ
1,グレーティング2,板状ビームスプリッタ3,コリ
メータレンズ4,補正ガラス板7,受光レンズ8及び光
検出器10が、機構的に一つのブロックにまとめられ
て、光ビーム発生・検出ユニット14を構成するものと
され、また、対物レンズ6,フォーカス制御用駆動部1
1及びトラッキング制御用駆動部12が、機構的に他の
一つのブロックにまとめられて、二軸駆動ユニット20
を構成するものとされている。これら光ビーム発生・検
出ユニット14及び二軸駆動ユニット20は、図3に示
される如くに、夫々、ケースに収納されたブロックとさ
れて、ディスクDの半径方向に沿って伸びるガイド軸1
6に案内されて移動するスライドベース18に取り付け
られる。
【0019】このようにして本発明に係るディスクプレ
ーヤの光学ヘッド装置の一例を構成する光ビーム発生・
検出ユニット14及び二軸駆動ユニット20のうち、二
軸駆動ユニット20は、例えば、図1に示される如くに
構成される。
【0020】図1に示される二軸駆動ユニット20の例
は、図3に示されるスライドベース18の上面側に取り
付けられる、例えば、亜鉛ダイキャストで形成されたベ
ース22を有すものとされている。このべース22は、
その中央部に透孔22aが形成されており、斯かる透孔
22aはスライドベース18に設けられた透孔18aの
真上に位置するものとされる。また、ベース22の上面
側には、磁性板部材が板金加工されて形成された磁気ヨ
ーク部材24が、ビス26によって固定される。
【0021】磁気ヨーク部材24は、2組の相対向する
折曲立設片28aと28bとの組、及び、支持用折曲立
設片35が、磁性板部材に折曲加工により設けられたも
のとされており、各折曲立設片28aには磁石30が固
着される。そして、折曲立設片28a及び28bと磁石
30とにより、後述されるフォーカス制御コイル及びト
ラッキング制御コイルと共にフォーカス制御用駆動部1
1及びトラッキング制御用駆動部12を構成する磁界形
成部が形成されているのである。
【0022】磁気ヨーク部材24の所定位置には、磁気
ヨーク部材24の上面側に突出する一対のピン36が立
設されており、これらピン36を介して、弾性連結部材
40が取り付けられている。この弾性連結部材40は、
合成樹脂により一体的に形成されており、ピン36に係
合して固定される取付部41と、この取付部41に連結
される可動部42とを有するものとされている。
【0023】取付部41は、ピン36が挿通される一対
の透孔43aが形成された支持固定部43と、この支持
固定部43に薄肉部とされた弾性支持部44を介して連
結された可動連結部45とを有すものとされている。そ
して、支持固定部43の透孔43aに挿通せしめらたピ
ン36の上端部に、ばねワッシャ37が係合せしめられ
ることにより、磁気ヨーク部材24上に固定される。ま
た、可動部42は、一対の薄肉部42a(図1には一方
のみが現れている)を介して可動連結部45の上下端縁
にその一端部が連結される平行アーム部42bと、平行
アーム部42bの他端部に一対の薄肉部42cを介して
連結されるアーム連結部42dと、このアーム連結部4
2dに薄肉部42eを介して連結される先端結合部42
fとを有すものとされている。
【0024】そして、取付部41における可動部42が
連結された可動連結部45が、弾性支持部44を揺動支
点として図1において矢印Xで示される方向(以下、X
方向という)に揺動することができるものとされ、ま
た、可動部42全体が、薄肉部42a及び42cの存在
により、可動連結部45に対して図1において矢印Yで
示される方向(以下、Y方向という)に揺動することが
でき、さらに、可動部42の先端結合部42fが、薄肉
部42eを揺動支点としてX方向に揺動することができ
るものとされている。
【0025】また、取付部41における弾性支持部44
の両側に形成された空隙内には、ゴム等の弾性材料から
成る弾性緩衝部材60が、弾性支持部44を挾み、弾性
支持部44の両側の空隙を埋めるようにして嵌合せしめ
られる。
【0026】弾性連結部材40における可動部42の先
端結合部42fは、対物レンズ6が取り付けられるレン
ズ保持部46が設けられたボビン部材48に連結され
る。それにより、ボビン部材48が、弾性連結部材40
によってスライドベース18に対してフローティング支
持され、対物レンズ6の光軸に沿う方向(Y方向)に変
位することができ、また、弾性連結部材40における可
動部42の薄肉部42eを揺動中心として、対物レンズ
6の光軸に直交する方向(X方向)に変位することがで
きるものとされる。これら弾性連結部材40とボビン部
材48とは、両者で、対物レンズ6を支持するレンズ支
持部材を構成する。
【0027】ボビン部材48には、対物レンズ6に加え
て、一対の筒状に巻回されたフォーカス制御コイル54
が取り付けられ、各フォーカス制御コイル54は、磁気
ヨーク部材24に設けられた折曲立設片28bに嵌合せ
しめられる。また、一対のフォーカス制御コイル54の
夫々における磁石30に対向する側面には、トラッキン
グ制御コイル55が、その巻回軸方向がフォーカス制御
コイル54の巻回軸方向に直交するものとなるようにし
て絶縁密着せしめられている。そして、ボビン部材48
の上端面50には、フォーカス制御コイル54及びトラ
ッキング制御コイル55を、夫々、フォーカス制御信号
供給部及びトラッキング制御信号供給部に接続するため
の、フレキシブル接続基板58の一端部が固着される。
このフレキシブル接続基板58の他端部は、ボビン部材
48の中央部に形成された切欠部49を通じてボビン部
材48の下面側に導かれ、さらに、弾性連結部材40の
外面側に導出されている。
【0028】このような、磁石30が固着された磁気ヨ
ーク部材24,弾性連結部材40,ボビン部材48,フ
ォーカス制御コイル54,トラッキング制御コイル5
5、及び、フレキシブル接続基板58が組み立てられた
状態においては、磁気ヨーク部材24に設けられた折曲
立設片28a及び28bと、折曲立設片28aに固着さ
れた磁石30とによって構成される磁界形成部におけ
る、折曲立設片28bと磁石30との間に形成される磁
気空隙内に、フォーカス制御コイル54及びトラッキン
グ制御コイル55が位置せしめられる。そして、前述の
如く、磁気ヨーク部材24が、スライドベース18に取
り付けられるベース22に、ビス26によって位置調整
可能に取り付けられ、さらに、ベース22上に配された
各種の部材全体が、対物レンズ6に対応する位置に透孔
56aが形成されたケース56によって覆われる。
【0029】このように構成される二軸駆動ユニット2
0によるフォーカス制御のための駆動動作が行われるに
あたっては、フォーカス制御信号供給部からフレキシブ
ル接続基板58を通じてフォーカス制御コイル54にフ
ォーカス制御信号が供給され、それにより、一対のフォ
ーカス制御コイル54の夫々が、磁気ヨーク部材24に
設けられた折曲立設片28a及び28bと、折曲立設片
28aに固着された磁石30とによって構成される磁界
形成部により形成される磁界において、Y方向に移動せ
しめられるようにされる、フォーカス制御信号の極性及
びレベルに応じた電磁力を受ける。そのため、フォーカ
ス制御コイル54が固着されたボビン部材48が、弾性
連結部材40の可動部42を伴ってY方向に平行移動せ
しめられ、その結果、ボビン部材48に固定された対物
レンズ6が、その光軸方向に、フォーカス制御信号に応
じて移動せしめられる。
【0030】また、トラッキング制御のための駆動動作
が行われるにあたっては、トラッキング制御信号供給部
からフレキシブル接続基板58を通じてトラッキング制
御コイル55にトラッキング制御信号が供給され、それ
により、一対のトラッキング制御コイル55が、磁気ヨ
ーク部材24に設けられた折曲立設片28a及び28b
と、折曲立設片28aに固着された磁石30とによって
構成される磁界形成部により形成される磁界において、
その一方がそれに対面する磁石30に近接せしめられ、
他方それに対面する磁石30から離隔せしめられるよう
にされる、トラッキング制御信号の極性及びレベルに応
じた電磁力を受ける。それにより、トラッキング制御コ
イル55がフォーカス制御コイル54を介して固着され
たボビン部材48が、弾性連結部材40における可動部
42の薄肉部42eを揺動支点として回動移動せしめら
れ、その結果、ボビン部材48に固定された対物レンズ
6が、その光軸方向と直交する方向、即ち、図3に示さ
れるガイド軸16に沿う方向に、トラッキング制御信号
に応じて移動せしめられる。
【0031】上述の如くにしてフォーカス制御のための
駆動動作及びトラッキング制御のための駆動動作が行わ
れる二軸駆動ユニット20の例においては、スライドベ
ース18のガイド軸16に案内されての移動に伴ってデ
ィスクの半径方向に移動せしめられる際、あるいは、デ
ィスクの半径方向の外力が、例えば、スライドベース1
8を介して作用せしめられる際には、弾性連結部材40
の可動部42が、ボビン部材48及び対物レンズ6を伴
って、弾性連結部材40における取付部41の弾性支持
部44を揺動支点としてディスクの半径方向に揺動しよ
うとする状態となる。しかし、斯かる揺動は、弾性支持
部44に係合する弾性緩衝部材60によって弾力的に規
制されることになり、その結果、対物レンズ6における
振動が抑制される。
【0032】上述の二軸駆動ユニット20の例において
は、弾性連結部材40における取付部41に弾性支持部
44が設けられ、その両側に形成される空隙に弾性緩衝
部材60が嵌合せしめられるようになされているが、二
軸駆動ユニット20は、斯かる構成に代えて、他の構成
が採られるものとされてもよい。
【0033】例えば、図4に示される他の構成の例にお
いては、弾性連結部材40’が取付部41’とそれに薄
肉部42aを介して連結された可動部42によって構成
されている。そして、可動部42は図1に示されるもの
と同様のものとされるが、取付部41’は、その一端部
に一対のピン36の一方が挿通せしめられる透孔43
a’が形成されるとともに、その他端部が切欠かれて一
対の対向薄肉部44’が設けられ、斯かる対向薄肉部4
4’によって弾性支持部が形成されたものとなされる。
そして、取付部41’の対向薄肉部44’は、一対のピ
ン36の他方に嵌合せしめられる筒状の弾性緩衝部材6
0’を挾むものとされる。この取付部41’は、透孔4
3a’が一対のピン36の一方に嵌合し、対向薄肉部4
4’が一対のピン36の他方に嵌合した筒状の弾性緩衝
部材60’を挾持する状態とされたもとで、各ピン36
の上端部にばねワッシャ37が係合せしめられることに
より、磁気ヨーク部材24に取り付けられる。
【0034】また、図5に示される他の構成の別の例に
おいては、弾性連結部材40”が取付部41”とそれに
連結された可動部42によって構成されている。この場
合にも、可動部42は図1に示されるものと同様のもの
とされるが、取付部41”が、一対のピン36の夫々が
挿通される一対の透孔43a”が形成された支持固定部
43’と、この支持固定部43’に一対の薄肉部とされ
た弾性支持部44”を介して連結された可動連結部4
5’とを有すものとされている。そして、可動連結部4
5’には、薄肉部42aを介して可動部42が連結され
る。さらに、支持固定部43’の中央部において一対の
薄肉部とされた弾性支持部44”に挾まれて形成された
空隙に、長方体に形成された弾性緩衝部材60”が嵌合
せしめられる。この弾性連結部材40”も、支持固定部
43’の透孔43a”に挿通せしめられたピン36の上
端部にばねワッシャ37が係合せしめられることによっ
て、磁気ヨーク部材24上に固定される。
【0035】斯かる図4及び図5に示される機構が用い
られる二軸駆動ユニット20の例の場合にも、スライド
ベース18のガイド軸16に案内されての移動に伴って
ディスクの半径方向に移動せしめられる際、あるいは、
ディスクの半径方向の外力が、例えば、スライドベース
18を介して作用せしめられる際には、弾性連結部材4
0’もしくは40”に対向薄肉部44’もしくは弾性支
持部44”が設けられていることにより、可動部42
が、ボビン部材48及び対物レンズ6を伴って、ディス
クの半径方向に揺動しようとする状態となり、斯かる揺
動が、弾性緩衝部材60’もしくは60”によって弾力
的に規制されることになる。そして、その結果、対物レ
ンズ6における不所望な振動が抑制される。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係るディスクプレーヤの光学ヘッド装置は、対物レンズ
を保持し、保持された対物レンズをその光軸に沿う第1
の方向及びそれに直交する第2の方向に移動させるべく
変位するものとされ、ディスクの径方向に移動せしめら
れる可動ベース部材に取り付けられたレンズ支持部材を
用いて、フォーカス制御のための駆動動作及びトラッキ
ング制御のための駆動動作を行うにあたり、ディスクの
半径方向に移動せしめられる際、あるいは、ディスクの
半径方向の外力が作用せしめられる際等において、レン
ズ支持部材における対物レンズをその光軸に沿う第1の
方向及びそれに直交する第2の方向に移動させる部分
が、それを支持する弾性支持部の作用によってディスク
の半径方向に揺動しようとする状態とされるとともに、
その揺動が、弾性支持部に係合する弾性緩衝部材によっ
て弾力的に規制されるので、ディスクの半径方向におけ
る移動やディスクの半径方向の外力に起因して生じる対
物レンズの不所望な振動を効果的に低減できるものとな
る。従って、本発明に係るディスクプレーヤの光学ヘッ
ド装置によれば、高精度のフォーカス制御及びトラッキ
ング制御が行われる状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクプレーヤの光学ヘッド装
置の一例における要部の分解斜視図である。
【図2】本発明に係るディスクプレーヤの光学ヘッド装
置の一例を簡略化して示す構成図である。
【図3】図1に示される例の外観斜視図である。
【図4】図1に示される要部に対する変形例の説明に供
される部分斜視図である。
【図5】図1に示される要部に対する変形例の説明に供
される部分斜視図である。
【図6】従来のディスクプレーヤの光学ヘッド装置の一
例を簡略化して示す構成図である。
【図7】光学ヘッド装置の二軸駆動機構の例を示す外観
斜視図である。
【符号の説明】
6 対物レンズ 14 光ビーム発生・検出ユニット 18 スライドベース 20 二軸駆動ユニット 22 ベース 40,40’,40” 弾性連結部材 41,41’,41” 取付部 44,44” 弾性支持部 44’ 対向薄肉部 48 ボビン部材 60,60’,60” 弾性緩衝部材 54 フォーカス制御コイル 55 トラッキング制御コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクの径方向に移動せしめられる可動
    ベース部材と、 合成樹脂により形成され、対物レンズを保持するレンズ
    保持部,該レンズ保持部に連結され、上記対物レンズを
    その光軸に沿う第1の方向及び該第1の方向に直交する
    第2の方向に移動させるべく変位する可動部、及び、該
    可動部に連結されて上記可動ベース部材に取り付けら
    れ、上記可動部を上記第2の方向に揺動し得るものとな
    す弾性支持部が設けられた取付部を含んで成るレンズ支
    持部材と、 上記レンズ支持部材の取付部に設けられた上記弾性支持
    部に係合せしめられ、上記可動部の上記第2の方向にお
    ける揺動を弾力的に規制する弾性緩衝部材と、を具備し
    て構成されるディスクプレーヤの光学ヘッド装置。
JP28278392A 1992-10-21 1992-10-21 ディスクプレーヤの光学ヘッド装置 Expired - Lifetime JPH0685227B2 (ja)

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