JP3559813B2 - 光ピックアップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクの記録面上に対物レンズで光を集光させて情報の記録,再生などを行う光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ピックアップは、光ディスク再生装置および光ディスク記録再生装置など光ディスク装置に使用される。光ピックアップは、記録媒体である光ディスクの記録面上にレーザー光など光を集光させて、情報の記録,再生などを行うための装置である。
光ピックアップには、光を集光させるための対物レンズと、光ディスクに対する対物レンズの位置を微調整するためのフォーカスコイルおよびトラッキングコイルとが設けられている。
フォーカスコイルおよびトラッキングコイルは、対物レンズを、フォーカス方向(対物レンズの光軸と平行な方向)および光ディスクのトラック方向にそれぞれ移動させることができる。これにより、対物レンズの位置が微調整される。
従来の光ピックアップでは、所定の形状に形成されたレンズ支持体で対物レンズを支持し、レンズ支持体にコイル巻回部を形成する場合が多かった。コイル巻回部には、フォーカスコイルおよびトラッキングコイルが巻回される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成の光ピックアップでは、対物レンズを支持しているレンズ支持体に、直接、フォーカスコイルおよびトラッキングコイルを巻回しなければならない。ところが、レンズ支持体は一般的に複雑な形状で、コイル巻回部の周囲のスペースも狭くて制約があるので、コイルを巻回する作業が困難であった。
そこで、フォーカスコイルおよびトラッキングコイルを予め巻回したコイル部を、レンズ支持体とは別の部品とする場合があった。そして、コイル部をレンズ支持体に接着剤等で固定して、光ピックアップが組み立てられていた。
しかしながら、コイル部をレンズ支持体に固定する作業が煩雑で作業工数がかかっていた。また、フォーカスコイルとトラッキングコイルをレンズ支持体に対して高精度に位置決めすることが困難であった。前記固定作業の際に、レンズ支持体に対するコイル部の取付け方向を間違えたり、コイル部の取付け位置がずれる可能性もあった。
【0004】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、フォーカスコイルとトラッキングコイルをX,Y,Z方向に関して高精度に位置決めすることにより、光ピックアップの特性を安定化させることができ、また、コイル支持体を取付け方向を間違うことなくレンズ支持体に正確に装着するようにして、光ピックアップの組立作業時のミスを防止することができる光ピックアップを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明にかかる光ピックアップは、光ディスクの記録面上に光を集光させる対物レンズを支持するレンズ支持体と、このレンズ支持体に装着され、フォーカスコイルおよびトラッキングコイルを支持するコイル支持体と、前記フォーカスコイルおよび前記トラッキングコイルに電気的に接続され、前記レンズ支持体および前記コイル支持体を移動可能に支持する支持ワイヤと、この支持ワイヤを支持する固定部材とを備えている。
そして、前記レンズ支持体は、前記対物レンズが取付けられるレンズ支持部と、このレンズ支持部から二また状に分岐してほぼ平行に突出した可撓性の脚部とで構成され、この脚部には第1の係合部が設けてある。
この第1の係合部は、前記脚部の根元部にこの脚部の内側面に対向して形成された一対の当接部と、この当接部と前記脚部の先端部との間に配設され、前記脚部の前記内側面に開口し且つ脚部上面にも開口して断面L字状をなす一対の凹溝と、前記脚部の下面にL字状に形成された一対の切欠き部とで構成されている。
前記コイル支持体は、前記フォーカスコイルを巻回するためのフォーカスコイル用ボビンと、前記トラッキングコイルを巻回するためのトラッキングコイル用ボビンとで構成され、前記フォーカスコイル用ボビンの平行な二つの鍔の外周縁には前記第1の係合部に係合する第2の係合部が形成されている。
この第2の係合部は、前記フォーカスコイル用ボビンの一方の鍔の外周縁および角部にそれぞれ突出して形成された各一対の第1の係止部および第2の係止部と、他方の鍔の外周縁から突出して形成された一対の第3の係止部とで構成されている。
前記コイル支持体を前記レンズ支持体に装着する際、前記鍔の外周縁の一部が前記第1の係合部の前記当接部に当接し、前記第1の係止部および前記第2の係止部が前記第1の係合部の前記凹溝に嵌入し、前記第3の係止部が前記第1の係合部の前記切欠き部に係止されるようにし、前記レンズ支持体に形成された前記第1の係合部に、前記コイル支持体に形成された前記第2の係合部を係合させることにより、前記レンズ支持体に対して前記コイル支持体を、前記対物レンズの光軸と平行なX方向と、このX方向に直交し且つ前記コイル支持体を前記レンズ支持体に装着する方向と平行なY方向と、このX,Y方向に直交するZ方向とに関してそれぞれ精度良く位置決めするようにしている。
好ましくは、前記コイル支持体は、前記一対の脚部に挟持され、且つ前記第1の係止部と前記第2の係止部が前記凹溝に係合し、前記一方の鍔の側面の一部と前記他方の鍔の側面が前記脚部の前記内側面に当接することにより、前記レンズ支持体に対して前記Z方向に関して位置決めされ、前記一方の鍔および前記他方の鍔の前記外周縁の一部が前記当接部に当接し、前記第1の係止部と前記第2の係止部が前記凹溝に嵌入して前記第2の係止部が前記凹溝に形成された段部に係合することにより、前記コイル支持体は前記レンズ支持体に対して前記Y方向に関して位置決めされ、前記第1の係止部と前記第2の係止部が前記凹溝に嵌入し、前記第2の係止部と前記第3の係止部との間に前記脚部が嵌合して挟持されることにより、前記コイル支持体は前記レンズ支持体に対して前記X方向に関して位置決めされるようになっている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる実施の形態の一例を、図1ないし図5を参照して説明する。
図1および図2は、それぞれ本発明の光ピックアップの平面図および左側面図、図3および図4は、それぞれ前記光ピックアップにおけるレンズ支持体とコイル支持体の構成を示す斜視図および平面図、図5は図4のV−V線断面図である。
【0007】
図1および図2に示すように、光ディスク装置に使用される光ピックアップ1は、レンズ支持体2とコイル支持体3を備えている。コイル支持体3は、レンズ支持体2に装着されるようになっている。
光ピックアップ1の全体は、図示しない移動機構により、記録媒体である光ディスク(たとえば、CD,CD−ROM,MD,MO,DVD)4の半径方向に制御されつつ移動可能になっている。
レンズ支持体2は、可撓性を有する材料により一体的に形成されている。レンズ支持体2に支持された対物レンズ6は、光ディスク4の記録面5上にレーザー光Lなど光を集光させる。
コイル支持体3は、樹脂材料またはその他の絶縁材料により一体的に形成されている。コイル支持体3は、フォーカスコイル7およびトラッキングコイル8を支持している。光ピックアップ1には、永久磁石(図示せず)が、フォーカスコイル7およびトラッキングコイル8に対応して所定位置に設けられている。
なお、対物レンズ6の光軸Dと平行な方向をX方向とする。X方向に直交し、かつコイル支持体3をレンズ支持体2に装着する方向(図4,図5の矢印B方向)と平行な方向をY方向とする。X,Y方向に直交する方向をZ方向とする。
【0008】
光ピックアップ1は、支持ワイヤ9a〜9dと、支持ワイヤ9a〜9dを支持する固定部材10とを備えている。支持ワイヤ9a〜9dは、レンズ支持体2およびコイル支持体3を移動可能に支持しており、導電性の材料により構成されている。
レンズ支持体2には第1の係合部11が形成されている。コイル支持体3には第2の係合部12が形成されている。第1の係合部11に第2の係合部12を係合させることにより、レンズ支持体2に対してコイル支持体3を所定位置に位置決めすることができるようになっている。
【0009】
固定部材10は、光ディスク装置のケースまたはベース部材(図示せず)などに固定されており、ブロック状,板状など所定の形状に形成されている。支持ワイヤ9a〜9dは、光ピックアップ1の両側にそれぞれ2本ずつ合計4本設けられている。支持ワイヤ9a〜9dは、一端部13が固定部材10側に固定され、他端部14がレンズ支持体2側に固定されている。
支持ワイヤ9a〜9dの一端部13は、固定部材10に設けられたプリント配線板(図示せず)に電気的に接続されている。支持ワイヤの他端部14は、レンズ支持体2に取付けられた他のプリント配線板(図示せず)に電気的に接続されている。これにより、支持ワイヤ9a〜9dは、フォーカスコイル7とトラッキングコイル8にそれぞれ電気的に接続されて制御電流を供給する。なお、支持ワイヤ9a〜9dの他端部14を、レンズ支持体2側ではなくコイル支持体3に取付けて、フォーカスコイル7およびトラッキングコイル8に電気的に接続する場合であってもよい。
レンズ支持体2およびコイル支持体3は、支持ワイヤ9a〜9dで固定部材10に支持されるのみで他の部材では支持されておらず、宙に浮いた状態で移動できるようになっている。
【0010】
光ピックアップ1は光学系15を有している。光学系15は、レーザー光Lを発生する半導体レーザーなど光源16と、光検出器17と、図示しない反射ミラー,レンズ,回折格子等とを有している。対物レンズ6も光学系15に含まれる。光検出器17は、光ディスク4で反射したレーザー光Lを受光し、フォーカスエラー信号,トラッキングエラー信号,再生信号を検出する。
【0011】
図1ないし図5に示すように、レンズ支持体2は、対物レンズ6が取付けられるレンズ支持部25と、第1の係合部11が形成された一対の可撓性の脚部26とを有している。
レンズ支持部25の内周面27は、対物レンズ6を保持するために断面円形に形成されている。レンズ支持部25の中心軸線が対物レンズ6の光軸Dと一致するように、対物レンズ6はレンズ支持部25に取付けられている。
一対の脚部26は、レンズ支持部25から二また状に分岐して一体的に形成されている。二つの脚部26は、光軸Dと直交する面内でほぼ平行にY方向に突出している。レンズ支持体2の第1の係合部11は、当接部30と凹溝32と切欠き部35とで構成されている。
一対の当接部30は、脚部26の根元部29に、脚部26の相対向する内側面28に対向して形成されている。凹溝32は、当接部30と脚部26の先端部33との間の上面に配設されている。切欠き部35は、凹溝32とは反対側の脚部下面36に形成されている。
一対の凹溝32は、脚部26の長手方向(矢印B方向とほぼ平行な方向(Y方向))に延びている。凹溝32を形成することにより、脚部26の先端部33側に段部31が形成されている。凹溝32は、脚部26の内側面28に開口し、かつ、脚部26の長手方向に直交する一方向(図2の上方向)すなわち脚部上面にも開口して、断面L字状をなしている。一対の切欠き部35は、脚部26の面36にL字状に形成されている。凹溝32の底面32aと切欠き部35との間の寸法は、所定の寸法T2になっている。
【0012】
コイル支持体3は全体が一体的に形成されている。コイル支持体3は、フォーカスコイル7を巻回するための一つのフォーカスコイル用ボビン(フォーカスコイル巻回用巻枠)40と、トラッキングコイル8を巻回するための一つまたは複数(本実施形態では、二つ)のトラッキングコイル用ボビン(トラッキングコイル巻回用巻枠)41とを有している。
フォーカスコイル用ボビン40は、フォーカスコイル7を巻回した筒状の巻回部44と、巻回部44の両端に設けられた平行な二つの鍔(ここでは、上鍔42と下鍔43)とで構成されている。上鍔(一方の鍔)42と下鍔(他方の鍔)43の外周縁には、第2の係合部12が形成されている。
コイル支持体3に設けられた第2の係合部12を、レンズ支持体2の脚部26に設けられた第1の係合部11に係合させることにより、コイル支持体3を脚部26に挟着させることができる。
【0013】
二つのトラッキングコイル用ボビン41は、フォーカスコイル用ボビン40の対物レンズ6側の側面45に、平行に並んで配置されている。トラッキングコイル8は、トラッキングコイル用ボビン41に、フォーカスコイル7と直交する方向に巻回されている。
なお、一方のトラッキングコイル用ボビン41のみを、上述のようにフォーカスコイル用ボビン40の側面45に形成し、他方のトラッキングコイル用ボビン41を、側面45とは反対側に位置する側面46に形成してもよい。
【0014】
コイル支持体3の第2の係合部12は、二つの鍔42,43の外周縁の一部50,第1の係止部57,第2の係止部51および第3の係止部52により構成されている。
上鍔42および下鍔43の外周縁は、レンズ支持体2の当接部30に当接して係止されるようになっている。本実施形態では、側面45側に位置する一対の角部53の近傍位置が、外周縁の一部50に相当している。
一対の第1の係止部57は、フォーカスコイル用ボビン40の上鍔42の対向する外周縁に、突出して形成されており、第1の係止部57の外周縁は弧状(たとえば、円弧状)をなしている。また、第1の係止部57は、上鍔42の両方の側面55にそれぞれ一体的に形成されており、角部53と第2の係止部51との間に位置し、凹溝32に係合して摺接可能になっている。なお、第1の係止部57は斜面を有している場合であってもよい。
一対の第2の係止部51は、フォーカスコイル用ボビン40の上鍔42の外周縁の角部から外方に突出して一体形成されており、凹溝32に係合して段部31に係止されるようになっている。そのために、第2の係止部51には斜面51aが形成されている。
上鍔42に形成された相対する二つの側面55は、脚部26とほぼ平行である。第2の係止部51は、両方の側面55にそれぞれ形成されて一対をなしており、角部53とは離れた別の一対の角部に形成されている。
一対の第3の係止部52は、第2の係止部51に対応する位置に、第2の係止部51と平行に配置されている。第3の係止部52は、下鍔43の外周縁から突出して形成されている。そして、第3の係止部52と第2の係止部51との間に、脚部26が嵌合して挟持されるようになっている。そのために、第3の係止部52と第2の係止部51との間の寸法T1は、脚部26の寸法T2とほぼ同じかまたは若干大きくなっている。
なお、第3の係止部52は、下鍔43の側面56から突出して形成されていてもよい。
【0015】
コイル支持体3を、矢印Bに示すようにレンズ支持体2に装着する際には、二つの鍔42,43の外周縁の一部50を、第1の係合部11の当接部30に当接させ、第1および第2の係止部57,51を、第1の係合部11の凹溝32に嵌入させる。そして、第3の係止部52を第1の係合部11の切欠き部35に係止させる。
このとき、一対の第1の係止部57は、一対の脚部26の内側面28にスムーズに接触しながら、矢印Eに示すように脚部26を押し広げた後、凹溝32に係合して摺接する。第1の係止部57を凹溝32に摺接させれば、必然的に、第2の係止部51と第3の係止部52との間に、脚部26が嵌合して挟持されることになる。
【0016】
こうして、コイル支持体3は、一対の脚部26に挟持され、かつ第1,第2の係止部57,51も凹溝32に係合するので、Z方向に位置決めされることになる。また、上鍔42の側面55の一部と下鍔43の側面56も、脚部26の内側面28に当接可能になっている。したがって、コイル支持体3は、レンズ支持体2に対してZ方向に関して精度良く位置決めされる。
上鍔42および下鍔43の外周縁の一部50が当接部30に当接し、第2の係止部51が凹溝32に嵌入して段部31に係合する。これにより、コイル支持体3は、レンズ支持体2に対してY方向に関して精度良く位置決めされる。
さらに、第1の係止部57が凹溝32に嵌入し、第2の係止部51と第3の係止部52との間に、脚部26が嵌合して挟持される。これにより、コイル支持体3は、レンズ支持体2に対してX方向に関して精度良く位置決めされる。
したがって、コイル支持体3を、容易にかつ精度良くレンズ支持体2に装着することができる。その結果、フォーカスコイル7とトラッキングコイル8は、X,Y,Z方向に関して高精度に位置決めされる。
【0017】
光ピックアップ1を組み立てる際には、レンズ支持体2のレンズ支持部25には対物レンズ6を予め取付けておく。このとき、レンズ支持体2にはコイル部分がないので、このコイル部分を傷つけることなく対物レンズ6を容易に取付けることができる。
一方、コイル支持体3において、フォーカスコイル7とトラッキングコイル8を、フォーカスコイル用ボビン40とトラッキングコイル用ボビン41にそれぞれ予め巻回しておく。この巻回作業は、周囲のスペースの制約がないので容易に行うことができる。
こうして、フォーカスコイル7とトラッキングコイル8を支持するコイル支持体3を、矢印Bに示すようにレンズ支持体2に装着する。すると、レンズ支持体2の脚部26は、矢印Eに示すように、その弾性力に抗して弾性変形する。
そして、コイル支持体3の第2の係合部12が、レンズ支持体2の第1の係合部11に係合する。その結果、コイル支持体3をレンズ支持体2に精度良く位置決め固定することができる。その後、フォーカスコイル7とトラッキングコイル8を、支持ワイヤ9a〜9dに電気的に接続する。
【0018】
上述のように、コイル支持体3をレンズ支持体2に装着するときには、コイル支持体3は、第1の係止部57および凹溝32に案内されてレンズ支持体2に対して相対的にB方向に移動する。このとき、一対の脚部26は、その弾性力に抗して押し広げられたのち弾性力によりほぼ元の形状に戻る。
その後、第2の係止部51の斜面51aが、一対の脚部26にスムーズに接触してこれを矢印Eに示すように押し広げる。その後、第2の係止部51が凹溝32に入って段部31に係合するとともに、外周縁の一部50が当接部30に当接する。このとき、同時に第3の係止部52が、第1の係合部11の切欠き部35に係止される。
これにより、一対の脚部26は、ほぼ元の平行な形状に戻って、その弾性力によりコイル支持体3に圧接して挟持する。第2の係止部51と第3の係止部52は抜け止めの機能を発揮する。したがって、コイル支持体3がレンズ支持体2から脱落する恐れはない。
第1の係止部57が凹溝32に案内されることによって、コイル支持体3をレンズ支持体2に容易にかつスムーズに装着させることができる。また、コイル支持体3は、レンズ支持体2に対して精度良く位置決めされる。
本実施形態では、第1の係止部57と第2の係止部51が、別体で形成されている。なお、第2の係合部12を構成する第1,第2の係止部が、フォーカスコイル用ボビン40の上鍔42の外周縁の所定位置から角部までの間に一体的に繋がって突出して形成された場合であってもよい。
また、本実施形態とは逆に、当接部,第1,第2,第3の係止部などを第1の係合部としてレンズ支持体に設け、外周縁の一部,凹溝,切欠き部などを第2の係合部としてコイル支持体に設けてもよい。
【0019】
次に、光ピックアップ1の動作について図1ないし図5を参照して説明する。まず、光ディスク装置において、光ディスク4は駆動モータ(図示せず)により回転駆動されている。この状態で、移動機構(図示せず)で所望の位置に光ピックアップ1を移動する。そして、光学系15で発生したレーザー光Lを対物レンズ6で記録面5上に集光させて、光ディスク4に対して情報の記録,再生などを行うことになる。
対物レンズ6を、フォーカス方向(その光軸Dと平行な方向(X方向))に移動させる場合には、移動させる方向および移動量に応じた制御電流をフォーカスコイル7に供給する。すると、フォーカスコイル7により生じる電磁力により、光ピックアップ1がフォーカス方向に移動して、対物レンズ6の位置が微調整される。
同様に、トラッキングコイル8に制御電流を供給する。すると、光ピックアップ1が光ディスク4のトラック方向に移動して、対物レンズ6の位置を微調整することができる。
【0020】
上述のように、本発明の光ピックアップ1では、レンズ支持体2の第1の係合部11にコイル支持体3の第2の係合部12を係合させる。これにより、レンズ支持体2に対して、コイル支持体3を所定位置に位置決めするようにしている。したがって、コイル支持体3を、手作業によりワンタッチで容易にレンズ支持体2に装着することができる。コイル支持体3をレンズ支持体2に接着剤等で固定する作業は不要である。その結果、光ピックアップ1の組立作業を容易に行うことができる。
コイル支持体3をレンズ支持体2に装着した後は、レンズ支持体2の弾性により、一対の脚部26の間にコイル支持体3がしっかりと挟持されることになる。第2の係合部12が第1の係合部11に係合しているので、フォーカスコイル7とトラッキングコイル8を、所定位置に高精度に位置決めすることができ、位置ずれを起こす恐れもない。したがって、光ピックアップ1の特性を安定化させることができる。
コイル支持体3をレンズ支持体2に装着した後、フォーカスコイル7およびトラッキングコイル8と、支持ワイヤ9a〜9dとを、プリント配線板を介してそれぞれ電気的に接続する。このとき、接続部周囲のスペースの制約がないので、接続のための半田付け作業を容易に行うことができる。
【0021】
光ピックアップ1では、フォーカスコイル7およびトラッキングコイル8を支持するためのコイル支持体3と、対物レンズ6を取付けるためのレンズ支持体2とを、分離して別々の部品にしている。
このようにしたので、コイル支持体3に巻回されるフォーカスコイル7とトラッキングコイル8の巻回数,種類などを自在に変えることができる。一方、レンズ支持体2に取付けられる対物レンズ6の種類も自在に変えることができる。
したがって、所望の巻線数で巻回されたフォーカスコイル7およびトラッキングコイル8を有するコイル支持体3と、所望の対物レンズ6が取付けられたレンズ支持体2とを任意に組合せることができる。これにより、いろいろな種類の光ピックアップ1を自在に構成することができる。
【0022】
第1の係合部11と第2の係合部12は、係合可能なように所定形状に形成されている。しかも、コイル支持体3は、180度回転させたり裏返したりするとレンズ支持体2に装着することができなくなるような構成になっている。
その結果、コイル支持体3を、取付け方向を間違うことなくレンズ支持体2に正確に装着することができる。よって、光ピックアップ1の組立作業時のミスを防止することができる。
なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0023】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したので、フォーカスコイルとトラッキングコイルをX,Y,Z方向に関して高精度に位置決めすることができることになり、光ピックアップの特性を安定化させることができ、また、第1の係合部と第2の係合部が、係合可能なように所定形状に形成されているので、コイル支持体は180度回転させたり裏返したりするとレンズ支持体に装着することができなくなるような構成になっており、その結果、コイル支持体を取付け方向を間違うことなくレンズ支持体に正確に装着することができることになり、光ピックアップの組立作業時のミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の実施形態の一例を示す図で、図1は光ピックアップの平面図である。
【図2】図1に示す光ピックアップの左側面図である。
【図3】前記光ピックアップにおけるレンズ支持体とコイル支持体の構成を示す斜視図である。
【図4】前記レンズ支持体とコイル支持体の構成を示す平面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ
2 レンズ支持体
3 コイル支持体
4 光ディスク
5 記録面
6 対物レンズ
7 フォーカスコイル
8 トラッキングコイル
9a〜9d 支持ワイヤ
10 固定部材
11 第1の係合部
12 第2の係合部
25 レンズ支持部
26 脚部
28 内側面
29 根元部
30 当接部
31 段部
32 凹溝
33 先端部
35 切欠き部
36 脚部の下
40 フォーカスコイル用ボビン
41 トラッキングコイル用ボビン
42 上鍔(一方の鍔)
43 下鍔(他方の鍔)
50 外周縁の一部
51 第2の係止部
52 第3の係止部
55 上鍔の側面
56 下鍔の側面
57 第1の係止部
D 光軸
L レーザー光(光)

Claims (2)

  1. 光ディスクの記録面上に光を集光させる対物レンズを支持するレンズ支持体と、このレンズ支持体に装着され、フォーカスコイルおよびトラッキングコイルを支持するコイル支持体と、前記フォーカスコイルおよび前記トラッキングコイルに電気的に接続され、前記レンズ支持体および前記コイル支持体を移動可能に支持する支持ワイヤと、この支持ワイヤを支持する固定部材とを備えた光ピックアップであって、
    前記レンズ支持体は、前記対物レンズが取付けられるレンズ支持部と、このレンズ支持部から二また状に分岐してほぼ平行に突出した可撓性の脚部とで構成され、この脚部には第1の係合部が設けてあり、
    この第1の係合部は、前記脚部の根元部にこの脚部の内側面に対向して形成された一対の当接部と、この当接部と前記脚部の先端部との間に配設され、前記脚部の前記内側面に開口し且つ脚部上面にも開口して断面L字状をなす一対の凹溝と、前記脚部の下面にL字状に形成された一対の切欠き部とで構成され、
    前記コイル支持体は、前記フォーカスコイルを巻回するためのフォーカスコイル用ボビンと、前記トラッキングコイルを巻回するためのトラッキングコイル用ボビンとで構成され、前記フォーカスコイル用ボビンの平行な二つの鍔の外周縁には前記第1の係合部に係合する第2の係合部が形成されており、
    この第2の係合部は、前記フォーカスコイル用ボビンの一方の鍔の外周縁および角部にそれぞれ突出して形成された各一対の第1の係止部および第2の係止部と、他方の鍔の外周縁から突出して形成された一対の第3の係止部とで構成され、
    前記コイル支持体を前記レンズ支持体に装着する際、前記鍔の外周縁の一部が前記第1の係合部の前記当接部に当接し、前記第1の係止部および前記第2の係止部が前記第1の係合部の前記凹溝に嵌入し、前記第3の係止部が前記第1の係合部の前記切欠き部に係止されるようにし、
    前記レンズ支持体に形成された前記第1の係合部に、前記コイル支持体に形成された前記第2の係合部を係合させることにより、前記レンズ支持体に対して前記コイル支持体を、前記対物レンズの光軸と平行なX方向と、このX方向に直交し且つ前記コイル支持体を前記レンズ支持体に装着する方向と平行なY方向と、このX,Y方向に直交するZ方向とに関してそれぞれ精度良く位置決めするようにしたことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記コイル支持体は、前記一対の脚部に挟持され、且つ前記第1の係止部と前記第2の係止部が前記凹溝に係合し、前記一方の鍔の側面の一部と前記他方の鍔の側面が前記脚部の前記内側面に当接することにより、前記レンズ支持体に対して前記Z方向に関して位置決めされ、
    前記一方の鍔および前記他方の鍔の前記外周縁の一部が前記当接部に当接し、前記第1の係止部と前記第2の係止部が前記凹溝に嵌入して前記第2の係止部が前記凹溝に形成された段部に係合することにより、前記コイル支持体は前記レンズ支持体に対して前記Y方向に関して位置決めされ、
    前記第1の係止部と前記第2の係止部が前記凹溝に嵌入し、前記第2の係止部と前記第3の係止部との間に前記脚部が嵌合して挟持されることにより、前記コイル支持体は前記レンズ支持体に対して前記X方向に関して位置決めされることを特徴とする請求項に記載の光ピックアップ。
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