JP2004062978A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】予期せぬ書き込み動作などによって誤った書き込みモードに進んだ場合に、外部回路等による制御を行うことなく、正常な状態に復帰させることができる不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】データが書き込まれるアドレスが、書き込み・消去禁止状態であるアドレス領域に含まれるか否かを、書き込みモードキャンセル回路11がアドレスおよび書き込み許可ビット10によって判定し、書き込み・消去禁止状態のアドレス領域に対する書き込みである場合には、書き込みコマンドをキャンセルする。FLASHコマンド制御回路8は、書き込みコマンドキャンセル信号が入力されると、読み出しモードを維持し、書き込みモードに遷移しない。
【選択図】 図1
【解決手段】データが書き込まれるアドレスが、書き込み・消去禁止状態であるアドレス領域に含まれるか否かを、書き込みモードキャンセル回路11がアドレスおよび書き込み許可ビット10によって判定し、書き込み・消去禁止状態のアドレス領域に対する書き込みである場合には、書き込みコマンドをキャンセルする。FLASHコマンド制御回路8は、書き込みコマンドキャンセル信号が入力されると、読み出しモードを維持し、書き込みモードに遷移しない。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気的にデータの書き換えおよび消去が可能なメモリ部を有する不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気的にデータの書き換えおよび消去が可能なメモリ部を有する不揮発性半導体記憶装置としては、例えばフラッシュROMが知られている。
【0003】
図7は、従来のフラッシュROM700の構成例を示すブロック図である。
【0004】
このフラッシュROM700は、複数のメモリブロック9aを有するメモリ部9を備えている。各メモリブロック9aは、それぞれ複数のメモリセルアレイによって構成されており、それぞれ所定のアドレス領域に対応している。また、各メモリブロック9には、そのメモリブロック9へのデータ書き込み・消去を禁止する書き込み許可ビット10が設けられている。この書き込み許可ビット10は、「0」が書き込み許可、「1」が書き込み非許可を表している。
【0005】
メモリ部9は、FLASHコマンド制御回路8から供給されるコマンドに基づいて電気的に制御され、各メモリセルからのデータの読み出し、各メモリセルへのデータの書き込み、各メモリブロック9aへのデータの書き込み、各メモリブロック9aのデータ消去、メモリ部9全体のデータ消去、メモリブロック9a保護の設定・解除(例えば書き込み許可ビットの設定・解除)等の処理が行われるようになっている。なお、ここでは図示していないが、メモリ部の周囲には、アドレスに従って読み出し・書き込み等が行われるメモリセルを選択する行デコーダ、列デコーダおよびブロック選択回路、データ読み出しの際に用いられるセンス回路等が設けられており、さらに、FLASHコマンド制御部8からのコマンドに従って、行デコーダ、列デコーダ等の動作を制御するライトステートマシンも設けられている。また、メモリ部9の読み出し、書き込み・消去等のための電圧を供給する電圧発生回路等も設けられている。
【0006】
データ読み出し、データ書き込み等の各処理は、外部のCPU等からアドレスバスおよびアドレスバッファ3を介してメモリ部9に供給されるアドレスに対応する各メモリセル(または各メモリブロック)に対して行われ、外部のCPU等からの入力データはデータバス、データ入出力(I/O)制御回路1および入力データバッファ4を介してメモリ部9に供給され、メモリ部9からの出力データは出力データバッファ5およびデータ入出力制御回路1を介して外部のCPU等に出力されるようになっている。
【0007】
FLASHコマンド制御回路8は、外部のCPU等から入力されるCS(チップセレクト)、WE(ライトイネーブル)、OE(アウトプットイネーブル)、WP(ライトプロテクト)、RP(リセットパワーダウンモード)等の制御信号に基づいてデータ読み出し、ライト終了などのコマンドを判定し、メモリ部9に供給するようになっている。外部から入力される制御信号は、コマンドバッファ2、データ入出力制御回路1、入力データバッファ4およびデータ比較回路7を介してFLASHコマンド制御回路8に供給されるようになっている。
【0008】
また、FLASHコマンド制御回路8には、アドレス比較回路6およびデータ比較回路7が接続されている。アドレス比較回路6には、アドレスバッファ3を介して入力アドレスが供給され、データ比較回路7には、データ入出力制御回路1および入力データバッファ4を介して入力データが供給されるようになっている。そして、1回のバスサイクルでデータバスおよびアドレスバスを介して入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方が特定の値である場合、または2回以上のバスサイクルでデータバスおよびアドレスバスを介して入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方の組み合わせが特定の値の組み合せである場合に、各メモリセルへのデータの書き込み、各メモリブロック9aへのデータの書き込み、各メモリブロック9aのデータ消去、メモリ部9全体のデータ消去、メモリブロック9a保護の設定・解除等のコマンドが判定されるようになっている。
【0009】
次に、このように構成された従来のフラッシュROMにおけるデータ読み出し・書き込み動作について説明する。
【0010】
図8は、従来のフラッシュROMのデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートであり、図9および図10は、その動作タイミングを示す信号波形図である。
【0011】
まず、電源投入後の初期状態において、ステップS1ではコマンド待ち受け状態であり、フラッシュROMはリードモード(メモリセルアレイ読み出しモード)に設定されている。そして、CPUからデータ読み出しコマンドが入力され、図9に示すように、ステップS2でCSがアクティブ(Lowレベル)であるときにOEがアクティブ(Lowレベル)になると、ステップS3において、入力アドレスADRに基づいてメモリ部9に格納されているプログラム等の情報がデータDATとして読み出される。そして、CSが非アクティブ(Highレベル)になると、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。
【0012】
また、ステップS2においてOEが非アクティブ(Highレベル)である場合にはステップS4に進み、ステップS4でWEが非アクティブ(Highレベル)である場合には、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。図9では、ステップS4でWEが非アクティブ(Highレベル)のままであり、ステップS1〜ステップS3が繰り返されている。
【0013】
一方、CPUからデータ書き込みコマンドが入力され、ステップS4において、CSがアクティブであるときにWEがアクティブ(Lowレベル)になると、ステップS5およびステップS6でアドレス比較回路6およびデータ比較回路7によって入力アドレスADRおよび入力データが特定の値と比較され、FLASHコマンド制御回路8によってコマンドが正しいコマンドであるか否かが判定される。そして、ステップS5において、1回のバスサイクルで外部から入力される特定のデータおよび特定のアドレスの少なくとも一方、または2回以上のバスサイクルで外部から入力される特定のデータおよび特定のアドレスの組み合わせによって書き込みコマンドと判定されると、ステップS7に進み、フラッシュROMは読み出しモードから書き込みモードに遷移する。また、その他のコマンドである場合には、ステップS6でコマンドが判定され、その処理を行うモードに遷移する。
【0014】
ステップS7〜ステップS9は、書き込みデータおよびアドレスの入力を待っている状態である。この状態でCPUからのデータ読み出しが行われ、ステップS7でCSがアクティブであるときにOEがアクティブになると、ステップS8において、そのときの処理状況(この場合には書き込み状況)であるステータス情報がデータDATとして読み出される。そして、ステップS9でWEがアクティブになるまで、ステップS7およびステップS8が繰り返される。
【0015】
ステップS9において、CSがアクティブであるときにWEがアクティブになると、ステップS10ではメモリ部9の該当するアドレス領域にデータが書き込まれる。
【0016】
ステップS11〜ステップS13は、ライト終了コマンドの入力を待ち受けている状態である。この状態でCPUからのデータ読み出しが行われ、ステップS11でCSがアクティブであるときにOEがアクティブになると、ステップS12において、そのときの処理状況(この場合には書き込み状況)であるステータス情報がデータDATとして読み出される。そして、ステップS13でライト終了コマンドがCPUから入力されるまで、ステップS11およびステップS12が繰り返される。
【0017】
ステップS13において、ライト終了コマンドがCPUから入力されると、ステップS14で書き込み処理を終了し、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。
【0018】
ところで、書き込みモードでは、上記ステップS8およびステップS12に示すように、CPUからのデータ読み出しに対してコマンドの処理状況がステータスとして読み出されるようになっており、メモリ部9から任意のアドレスに対応するデータを読み出すことはできない。従来、この状態から通常の読み出しモードに復帰するためには、上記コマンドの終了を待つ方法、コマンド中断もしくは終了コマンドを発行する方法、フラッシュROMに対してリセットを行う方法等が用いられている。
【0019】
このため、例えばCPU等がこのフラッシュROM700のメモリ部9からデータを読み込んでプログラムを実行している場合等に、図10に示すように、予期せぬ書き込み動作等によって誤ってステップS7またはステップS11の書き込みモードに進んでしまうと、CPUからのデータ読み出しに対して、フラッシュROM700から入力アドレスに対応するデータではなく、書き込み中であるというステータスが読み出されるため、プログラムの実行ができなくなってプログラムの暴走、停止等を引き起こすことになる。
【0020】
そこで、従来のフラッシュROMでは、図7に示すように、RP端子を設けて、外部回路にてRP端子をアクティブにする等という操作を行うことにより、誤ってステップS7およびステップS11の書き込みモードに進んだ場合にステップS1のコマンド待ち受け状態に復帰することができるようになっている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のフラッシュROMでは、RP端子を制御するために外部回路が必要になる。また、RP端子をCPU等によって制御することもできるが、この場合には、リセット後にフラッシュROMが誤って書き込みモードに進むと、最初に読み出されるアドレスを含むアドレス領域(ブートエリア)に格納されているブートプログラムを正確に読み出すことができないため、プログラムが暴走して復帰できなくなるという問題がある。
【0022】
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、予期せぬ書き込み動作などによって誤った書き込みモードに進んだ場合に、外部回路等による制御を行うことなく、正常な状態に復帰させることができる不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、電気的にデータの書き換えおよび消去が可能なメモリ部と、該メモリ部内の所定の各アドレス領域について、それぞれ、当該アドレス領域内のデータ書き込みおよび消去を禁止するための書き込み・消去禁止状態設定手段と、入力アドレスが書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレス領域に含まれるか否かを判定し、入力アドレスが書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレス領域に含まれる場合に、書き込みコマンドをキャンセルする書き込みモードキャンセル手段と、1回のバスサイクルで外部から入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方が特定の値である場合、または2回以上のバスサイクルで外部から入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方の組み合わせが特定の値の組み合せである場合に、書き込み可能状態であるアドレスに対しては読み出しモードから書き込みモードに遷移すると共に、書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレスに対しては該書き込みモードキャンセル手段による書き込みモードキャンセルに従って読み出しモードを維持するコマンド制御手段とを備えており、そのことにより上記目的が達成される。
【0024】
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、電気的にデータの書き換えおよび消去が可能なメモリ部と、該メモリ部内の所定の各アドレス領域について、それぞれ、当該アドレス領域内のデータ書き込みおよび消去を禁止するための書き込み・消去禁止状態設定手段と、入力アドレスが書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレス領域に含まれるか否かを判定し、入力アドレスが書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレス領域に含まれる場合に、書き込みコマンドをキャンセルする書き込みモードキャンセル手段と、1回のバスサイクルで外部から入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方が特定の値である場合、または2回以上のバスサイクルで外部から入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方の組み合わせが特定の値の組み合せである場合に、読み出しモードから書き込みモードに遷移して、書き込みモードにおいて、書き込み可能状態であるアドレスに対するデータ読み出しに対しては処理状態を示すステータスを出力すると共に、書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレスに対するデータ読み出しに対しては該書き込みモードキャンセル手段による書き込みモードキャンセルに従って読み出しモードに遷移して該メモリ部から該当するアドレスのデータを出力させるコマンド制御手段とを備えており、そのことにより上記目的が達成される。
【0025】
前記コマンド制御手段は、さらに、前記メモリ部へのデータ書き込み後に書き込み終了コマンドが入力されたときに書き込みモードから読み出しモードに復帰するものであってもよい。
【0026】
以下に、本発明の作用について説明する。
【0027】
本発明にあっては、書き込みモードキャンセル手段によって、データが書き込まれるアドレスが書き込み・消去禁止状態(ライトプロテクト状態)であるアドレス領域に含まれるか否かを、入力アドレスおよび書き込み許可ビット等から判定し、書き込み・消去禁止状態のアドレス領域に対する書き込みである場合には、書き込みコマンドをキャンセルする。そして、書き込みコマンドキャンセル信号から書き込みコマンドをキャンセルしたことをコマンド制御手段に通知することによって、コマンド制御手段は、読み出しモードを維持して書き込みモードに遷移しないようにすることができる。
【0028】
例えば、フラッシュROM等の不揮発性半導体記憶装置において、ブートエリアなどの所定のアドレス領域を、書き込み・消去禁止状態設定手段によって書き込み・消去禁止状態に設定しておくことによって、リセット時等に生じる予期せぬ書き込み動作等によってブートエリアなどに対する書き込みが要求されても、自動的にプログラムを読み出し可能な状態に復帰させることができる。従って、リセット時の誤書き込み防止のためにWP、RP端子等の端子をCPU等によって操作する必要がなく、また、WP、RP端子等の端子を制御する外部回路が不要となるため、回路の簡略化を図ることができる。
【0029】
また、本発明にあっては、書き込みコマンド入力後、読み出しモードから書き込みモードに遷移して書き込みデータの入力を待ち受けている状態のときに、書き込み・消去禁止状態のアドレス領域に対するデータ読み出しに対して、書き込みモードキャンセル手段によって書き込みコマンドをキャンセルして、コマンド制御手段によって自動的に読み出しモードに遷移してメモリ部から該当するアドレスのデータを出力させることができる。
【0030】
例えば、フラッシュROM等の不揮発性半導体記憶装置において、書き込み可能状態のアドレス領域に予期せぬ書き込み動作等が行われた場合には、読み出しモードから書き込みモードに遷移する。このとき、CPUのリセット直後に読み出されるプログラムエリアなどの所定のアドレス領域を、書き込み・消去禁止状態設定手段によって書き込み・消去禁止状態に設定しておくことによって、書き込み・消去禁止状態のアドレス領域に対するデータ読み出しが行われ、書き込みモードから読み出しモードに遷移して、CPU等に必要とされるデータを出力することが可能となる。従って、リセット時の誤書き込み防止のためにWP、RP端子等の端子をCPU等によって操作する必要がなく、また、WP、RP端子等の端子を制御する外部回路が不要となるため、回路の簡略化を図ることができる。
【0031】
また、本発明にあっては、メモリ部へのデータ書き込み後に書き込み終了コマンドが入力されたときに読み出しモードに復帰する不揮発性半導体記憶装置において、データ書き込み後、書き込み終了コマンドの入力を待ち受けている状態のときに、書き込み・消去禁止状態のアドレス領域に対するデータ読み出しに対して、書き込みモードキャンセル手段によって書き込みコマンドをキャンセルまたは終了して、コマンド制御手段によって自動的に読み出しモードに遷移してメモリ部から該当するアドレスのデータを出力させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0033】
(実施形態1)
図1は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の一実施形態であるフラッシュROM100の構成を示すブロック図である。なお、この図1において、従来のフラッシュROM700と同じ機能を有する部分については、同じ符号を付している。
【0034】
このフラッシュROM100は、複数のメモリブロック9aを有するメモリ部9を備えている。各メモリブロック9aは、それぞれ複数のメモリセルアレイによって構成されており、それぞれ所定のアドレス領域に対応している。また、各メモリブロック9aには、そのメモリブロック9aへのデータ書き込み・消去を禁止する書き込み許可ビット10が設けられている。この書き込み許可ビット10は、「0」が書き込み許可、「1」が書き込み非許可を表している。
【0035】
メモリ部9は、FLASHコマンド制御回路8から供給されるコマンドによって電気的に制御され、各メモリセルからのデータの読み出し、各メモリセルへのデータの書き込み、各メモリブロック9aへのデータの書き込み、各メモリブロック9aのデータ消去、メモリ部9全体のデータ消去、メモリブロック9a保護の設定・解除(本実施形態では書き込み許可ビット10の設定・解除)等の処理が行われるようになっている。
【0036】
データ読み出し、データ書き込み等の各処理は、外部のCPU等からアドレスバスおよびアドレスバッファ3を介してメモリ部9に供給されるアドレスに対応する各メモリセル(または各メモリブロック)に対して行われ、外部のCPU等からの入力データはデータバス、データ入出力制御回路1および入力データバッファ4を介してメモリ部9に供給され、メモリ部9からの出力データは出力データバッファ5およびデータ入出力制御回路1を介して外部のCPU等に出力されるようになっている。
【0037】
FLASHコマンド制御回路8は、外部のCPU等から入力されるCS、WE、OE等の制御信号に基づいてデータ読み出し、ライト終了などのコマンドを判定し、メモリ部9に供給するようになっている。外部から入力される制御信号は、コマンドバッファ2、データ入出力制御回路1、入力データバッファ4およびデータ比較回路7を介してFLASHコマンド制御回路8に供給されるようになっている。
【0038】
また、FLASHコマンド制御回路8には、アドレス比較回路6およびデータ比較回路7が接続されている。アドレス比較回路6には、アドレスバッファ3を介して入力アドレスが供給され、データ比較回路7には、データ入出力制御回路1および入力データバッファ4を介して入力データが供給されるようになっている。そして、1回のバスサイクルでデータバスおよびアドレスバスを介して入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方が特定の値である場合、または2回以上のバスサイクルでデータバスおよびアドレスバスを介して入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方の組み合わせが特定の値の組み合せである場合に、FLASHコマンド制御回路8によって、各メモリセルへのデータの書き込み、各メモリブロック9aへのデータの書き込み、各メモリブロック9aのデータ消去、メモリ部9全体のデータ消去、メモリブロック9a保護の設定・解除等のコマンドとして判定されるようになっている。
【0039】
さらに、本実施形態のフラッシュROM100においては、コマンドバッファ2、アドレス比較回路6およびメモリ部9に設けられた書き込み許可ビット10に接続された書き込みモードキャンセル回路11が設けられている。
【0040】
書き込みモードキャンセル回路11は、CPUから書き込みコマンドが入力されてコマンドバッファ2から供給されるWEがアクティブ(Loレベル)状態であるときに、アドレスバッファ3から供給されるアドレスが、書き込み許可ビット10が「1」となってライトプロテクトされているアドレス領域に含まれるか否かを判定するようになっている。そして、ライトプロテクトされているアドレス領域にアドレスが含まれている場合には、書き込みコマンドをキャンセルし、書き込みコマンドをキャンセルしたことを知らせる書き込みコマンドキャンセル信号をFLASHコマンド制御回路8に供給するようになっている。FLASHコマンド制御回路8は、書き込みコマンドキャンセル信号が入力されると、書き込みモードに遷移せずに読み出しモードを維持し、または、書き込みモードにすでに遷移している場合には読み出しモードに復帰するようになっている。
【0041】
次に、このように構成された本実施形態のフラッシュROM100におけるデータ読み出し・書き込み動作について説明する。
【0042】
図2は、本発明のフラッシュROM100のデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートであり、図3は、その動作タイミングを示す信号波形図である。
【0043】
なお、ここでは、リセット後、最初にフラッシュROM100からプログラムが読み出されるようにリードモードに設定されているものとする。また、このフラッシュROM100は、最初に読み出されるアドレスを含むアドレス領域に対して書き込み・消去禁止(ライトプロテクト)状態に設定されているものとする。
【0044】
まず、ステップS1ではコマンド待ち受け状態であり、CPUからデータ読み出しコマンドが入力され、図3に示すように、ステップS2でCSがアクティブ(Lowレベル)であるときにOEがアクティブ(Lowレベル)になると、ステップS3において、入力アドレスADRに基づいてメモリ部9に格納されているプログラム等の情報がデータDATとして読み出される。そして、CSが非アクティブ(Highレベル)になると、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。また、ステップS2においてOEが非アクティブ(Highレベル)である場合にはステップS4に進み、ステップS4でWEが非アクティブ(Highレベル)である場合には、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。上記ステップS1〜ステップS4の処理手順は、図9に示す従来のフラッシュROM700における処理手順と同様である。
【0045】
ここで、図3に示すように、何らかの原因によって書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレス領域に対してデータ書き込みが行われ、ステップS4において、CSがアクティブであるときにWEがアクティブ(Lowレベル)になると、ステップS5およびステップS6でアドレス比較回路6およびデータ比較回路7によって入力アドレスADRおよび入力データが特定の値と比較され、FLASHコマンド制御回路8によってコマンドが正しいコマンドであるか否かが判定される。そして、ステップS5において、1回のバスサイクルで外部から入力される特定のデータおよび特定のアドレスの少なくとも一方、または2回以上のバスサイクルで外部から入力される特定のデータおよび特定のアドレスの組み合わせによって書き込みコマンドと判定されると、ステップS15に進む。また、その他のコマンドである場合には、ステップS6でコマンドが判定され、その処理を行うモードに遷移する。
【0046】
図3に点線▲1▼で囲んだステップS15では、書き込みモードキャンセル回路11によって、ライトプロテクトされているアドレス領域に対する書き込みであるか否かを判別して、ライトプロテクトされているアドレス領域である場合には、書き込みモードキャンセル回路11によって書き込みコマンドをキャンセルする。これによって、フラッシュROM100をステップS1のコマンド待ち受け状態に復帰させて、読み出しモードから書き込みモードに遷移しないようにすることができる。また、ライトプロテクトされていないアドレス領域である場合には、ステップS7に進んで書き込みモードに遷移する。
【0047】
以下のステップS7〜ステップS14までの処理手順は、図9に示す従来のフラッシュROM700における処理手順と同様である。書き込まれるデータおよびアドレスの入力を待ち受けている状態で、CPUからのデータ読み出しが行われ、ステップS7でCSがアクティブであるときにOEがアクティブになると、ステップS8において、書き込み状況を示すステータス情報がデータDATとして読み出される。そして、ステップS9でWEがアクティブになるまで、ステップS7およびステップS8が繰り返され、ステップS9において、CSがアクティブであるときにWEがアクティブになると、ステップS10ではメモリ部9の該当するアドレス領域にデータが書き込まれる。次に、データ書き込み後、書き込み終了コマンドの入力を待ち受けている状態で、CPUからのデータ読み出しが行われ、ステップS11でCSがアクティブであるときにOEがアクティブになると、ステップS12において、書き込み状況を示すステータス情報がデータDATとして読み出される。そして、ステップS13でライト終了コマンドがCPUから入力されるまで、ステップS11およびステップS12が繰り返され、ステップS13において、ライト終了コマンドがCPUから入力されると、ステップS14で書き込み処理を終了し、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。
【0048】
このように、本実施形態によれば、初期状態であるステップS1から、予期せぬ書き込み動作などが行われてステップS5にて書き込みコマンドとして誤って認識された場合でも、ステップS15において、書き込みモードキャンセル回路11によってライトプロテクトされているアドレス領域に対する書き込みであるか否かを判別し、ライトプロテクトされているアドレス領域であれば、ステップS1の初期状態に復帰させることによって、ステップS7の書き込みモードに遷移することを防ぐことができる。
【0049】
従って、本実施形態のフラッシュROM100によれば、何らかの原因によって書き込み・消去禁止領域に対して予期せぬ書き込み動作などが行われた場合でも、その書き込み・消去禁止領域にデータ書き込みは行われず、読み出しモードを維持することができる。よって、従来のフラッシュROM700のように、異常な書き込みによって書き込みモードに遷移して、正しいデータが読み出されずにCPUがプログラムを実行することができなくなり、プログラムの暴走などが生じることを防ぐことができる。
【0050】
(実施形態2)
図4は、本実施形態のフラッシュROMのデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートであり、図5は、その動作タイミングを示す信号波形図である。
【0051】
なお、本実施形態のフラッシュROMの構成は、図1に示す実施形態1のフラッシュROM100と同様であるものとする。また、実施形態1と同様に、リセット後、最初にフラッシュROM100からプログラムが読み出されるようにリードモードに設定されているものとする。また、フラッシュROMは、最初に読み出されるアドレスを含むアドレス領域に対して書き込み・消去禁止(ライトプロテクト)状態に設定されているものとする。
【0052】
まず、ステップS1ではコマンド待ち受け状態であり、CPUからデータ読み出しコマンドが入力され、図3に示すように、ステップS2でCSがアクティブ(Lowレベル)であるときにOEがアクティブ(Lowレベル)になると、ステップS3において、入力アドレスADRに基づいてメモリ部9に格納されているプログラム等の情報がデータDATとして読み出される。そして、CSが非アクティブ(Highレベル)になると、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。また、ステップS2においてOEが非アクティブ(Highレベル)である場合にはステップS4に進み、ステップS4でWEが非アクティブ(Highレベル)である場合には、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。上記ステップS1〜ステップS4の処理手順は、図2に示す実施形態1のフラッシュROM100における処理手順と同様である。
【0053】
ここで、図5に示すように、何らかの原因によって書き込み・消去禁止状態に設定されていないアドレス領域に対してデータ書き込みが行われ、ステップS4において、CSがアクティブであるときにWEがアクティブ(Lowレベル)になると、ステップS5およびステップS6でアドレス比較回路6、データ比較回路7およびFLASHコマンド制御回路によって入力アドレスADRおよび入力データが特定の値と比較され、FLASHコマンド制御回路8によってコマンドが正しいコマンドであるか否かが判定される。そして、ステップS5において、1回のバスサイクルで外部から入力される特定のデータおよび特定のアドレスの少なくとも一方、または2回以上のバスサイクルで外部から入力される特定のデータおよび特定のアドレスの組み合わせによって書き込みコマンドと判定されると、ステップS7に進んで書き込みモードに遷移する。また、その他のコマンドである場合には、ステップS6でコマンドが判定され、その処理を行うモードに遷移する。
【0054】
書き込みモードでは、書き込みデータおよびアドレスの入力を待ち受けている状態で、CPUからのデータ読み出しが行われ、ステップS7でCSがアクティブであるときにOEがアクティブになると、図4に点線▲1▼で囲んだステップS16、ステップS8およびステップS17の処理に進む。
【0055】
ステップS16では、書き込みモードキャンセル回路11によって、ライトプロテクトされているアドレス領域に対する読み出しであるか否かを判別する。そして、ライトプロテクトされているアドレス領域である場合には、ステップS17において書き込みモードキャンセル回路11によって書き込みコマンドがキャンセルされる。そして、ステップS3に進み、該当するアドレスに基づいてメモリ部9に格納されているプログラム等の情報がデータDATとして読み出される。そして、CSが非アクティブ(Highレベル)になると、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。
【0056】
一方、ライトプロテクトされていないアドレス領域である場合には、ステップS8において、書き込み状況を示すステータス情報がデータDATとして読み出される。そして、ステップS9でWEがアクティブになるまで、ステップS7、ステップS16およびステップS8が繰り返され、ステップS9において、CSがアクティブであるときにWEがアクティブになると、ステップS10ではメモリ部9の該当するアドレス領域にデータが書き込まれる。
【0057】
次に、ライトプロテクトされていないアドレス領域へのデータ書き込み後、書き込み終了コマンドの入力を待ち受けている状態で、CPUからのデータ読み出しが行われ、ステップS11でCSがアクティブであるときにOEがアクティブになると、図4に点線▲2▼で囲んだステップS18、ステップS12およびステップS19の処理に進む。
【0058】
ステップS18では、書き込みモードキャンセル回路11によって、ライトプロテクトされているアドレス領域に対する読み出しであるか否かを判別する。そして、ライトプロテクトされているアドレス領域である場合には、ステップS19において書き込みモードキャンセル回路11によって書き込みコマンドが終了される。これによって、メモリ部9に供給されている書き込みデータが破棄され、ステップS3において、該当するアドレスに基づいてメモリ部9に格納されているプログラム等の情報がデータDATとして読み出される。そして、CSが非アクティブ(Highレベル)になると、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。
【0059】
一方、ライトプロテクトされていないアドレス領域である場合には、ステップS12において、書き込み状況を示すステータス情報がデータDATとして読み出される。そして、ステップS13でライト終了コマンドがCPUから入力されるまで、ステップS11、ステップS18およびステップS12が繰り返され、ステップS13において、ライト終了コマンドがCPUから入力されると、ステップS14で書き込み処理を終了し、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。
【0060】
このように、本実施形態によれば、初期状態であるステップS1から、予期せぬ書き込み動作などが行われてステップS7およびステップS11に進んだ場合でも、ステップS16およびステップS18において書き込みモードキャンセル回路11によってライトプロテクトされているアドレス領域に対する読み出しであるか否かを判別し、ライトプロテクトされているアドレス領域であれば、ステップS17およびステップS19において書き込みコマンドをキャンセルまたは終了し、ステップS3に進んで該当するアドレスに対応するデータを出力してステップS1の初期状態に復帰させることができる。
【0061】
従って、本実施形態のフラッシュROM100によれば、何らかの原因によって予期せぬ書き込み動作などが行われ、書き込みモードに遷移した場合でも、書き込み・消去禁止領域に対して書き込み動作が行われている場合には、そのアドレス領域に対して読み出しを行うことによって、書き込みコマンドをキャンセルまたは終了し、読み出しモードに復帰することができる。よって、従来のフラッシュROM700のように、異常な書き込みによって書き込みモードに遷移して、正しいデータが読み出されずにCPUがプログラムを実行することができなくなり、プログラムの暴走などが生じることを防ぐことができる。
【0062】
(実施形態3)
図6は、本実施形態のフラッシュROMのデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートである。ここでは、図2に示す実施形態1のフラッシュROMによるデータ読み出し・書き込み動作の処理手順と、図4に示す実施形態2のフラッシュROMによるデータ読み出し・書き込み動作の処理手順とが組み合せた例について説明する。
【0063】
初期状態であるステップS1から、予期せぬ書き込み動作などが行われてステップS5にて書き込みコマンドとして誤って認識された場合には、図6に点線▲1▼で囲んだステップS15において、書き込みモードキャンセル回路11によってライトプロテクトされているアドレス領域に対する書き込みであるか否かを判別し、ライトプロテクトされているアドレス領域であれば、ステップS1の初期状態に復帰させることによって、ステップS7の書き込みモードに遷移することを防ぐことができる。
【0064】
また、初期状態であるステップS1から、予期せぬ書き込み動作などが行われてステップS7およびステップS11に進んだ場合には、ステップS16およびステップS18において書き込みモードキャンセル回路11によってライトプロテクトされているアドレス領域に対する読み出しであるか否かを判別し、ライトプロテクトされているアドレス領域であれば、ステップS17およびステップS19において書き込みコマンドをキャンセルまたは終了し、ステップS3に進んで該当するアドレスに対応するデータを出力してステップS1の初期状態に復帰させることができる。
【0065】
従って、本実施形態のフラッシュROM100によれば、何らかの原因によって書き込み・消去禁止領域に対して予期せぬ書き込み動作などが行われた場合でも、その書き込み・消去禁止領域にデータ書き込みは行われず、読み出しモードを維持することができる。また、本実施形態のフラッシュROM100によれば、何らかの原因によって予期せぬ書き込み動作などが行われ、書き込みモードに遷移した場合でも、書き込み・消去禁止領域に対して書き込み動作が行われている場合には、そのアドレス領域に対して読み出しを行うことによって、書き込みコマンドをキャンセルまたは終了し、読み出しモードに復帰することができる。よって、従来のフラッシュROM700のように、異常な書き込みによって書き込みモードに遷移して、正しいデータが読み出されずにCPUがプログラムを実行することができなくなり、プログラムの暴走などが生じることを防ぐことができる。
【0066】
なお、メモリブロックの内部にアドレス領域毎に設定される書き込み許可ビットを有すると共にWP(ライトプロテクト)端子を有し、外部からWP(ライトプロテクト)端子に入力されるWP信号がアクティブ状態であるときに書き込み許可ビットの設定によって書き込み・消去禁止状態が決定されるフラッシュROMに対しても、本発明は適用可能であり、上記と同様の効果を得ることができる。また、RP(リセットパワーダウン)端子を有し、外部から入力されるRP信号がアクティブ状態のときに、フラッシュROMの状態に関わらず強制的にリセットされ、RPが解除されたときに必ず読み出しモードに設定されるフラッシュROMに対しても、本発明は適用可能であり、上記と同様の効果を得ることができる。さらに、WP端子、RP端子の両方を有するフラッシュROMに対しても、本発明は適用可能であり、上記と同様の効果を得ることができる。このようなWP端子、RP端子を設けて外部から制御することによって、異常な書き込み動作などによってプログラムの暴走が生じないように、二重に保護することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フラッシュROM等の不揮発性半導体記憶装置において、ブートエリアなどの所定のアドレス領域を、書き込み・消去禁止状態設定手段によって書き込み・消去禁止状態に設定しておくことによって、リセット時等に生じる予期せぬ書き込み動作等によってブートエリアなどに対する書き込みが要求されても、自動的にプログラムを読み出し可能な状態に復帰させることができる。従って、リセット時の誤書き込み防止のためにWP、RP端子等の端子をCPU等によって操作する必要がなく、また、WP、RP端子等の端子を制御する外部回路が不要となる。よって、回路の簡略化を図ることができ、不揮発性半導体記憶装置の製造コストの低廉価化および消費電力の削減を図ることができる。
【0068】
また、本発明によれば、フラッシュROM等の不揮発性半導体記憶装置において、書き込み可能状態のアドレス領域に予期せぬ書き込み動作等が行われた場合に、読み出しモードから書き込みモードに遷移しても、CPUのリセット直後に読み出されるプログラムエリアなどの所定のアドレス領域を書き込み・消去禁止状態設定手段によって書き込み・消去禁止状態に設定しておくことによって、書き込み・消去禁止状態のアドレス領域に対するデータ読み出しが行われ、書き込みモードから読み出しモードに遷移して、CPU等に必要とされるデータを出力することが可能となる。よって、回路の簡略化を図ることができ、不揮発性半導体記憶装置の製造コストの低廉価化および消費電力の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不揮発性半導体記憶装置の一実施形態であるフラッシュROMの構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態1のフラッシュROMのデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図3】実施形態1のフラッシュROMの動作タイミングを示す信号波形図である。
【図4】実施形態2のフラッシュROMのデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図5】実施形態2のフラッシュROMの動作タイミングを示す信号波形図である。
【図6】実施形態3のフラッシュROMのデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図7】従来のフラッシュROMの構成を示すブロック図である。
【図8】従来のフラッシュROMのデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】従来のフラッシュROMの動作タイミングを示す信号波形図である。
【図10】従来のフラッシュROMの問題を説明するための信号波形図である。
【符号の説明】
1 データ入出力制御回路
2 コマンドバッファ
3 アドレスバッファ
4 入力データバッファ
5 出力データバッファ
6 アドレス比較回路
7 データ比較回路
8 FLASHコマンド制御回路
9 メモリ部
9a アドレス領域で区切られたメモリブロック
10 書き込み許可ビット
11 書き込みモードキャンセル回路
100、700 フラッシュROM
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気的にデータの書き換えおよび消去が可能なメモリ部を有する不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気的にデータの書き換えおよび消去が可能なメモリ部を有する不揮発性半導体記憶装置としては、例えばフラッシュROMが知られている。
【0003】
図7は、従来のフラッシュROM700の構成例を示すブロック図である。
【0004】
このフラッシュROM700は、複数のメモリブロック9aを有するメモリ部9を備えている。各メモリブロック9aは、それぞれ複数のメモリセルアレイによって構成されており、それぞれ所定のアドレス領域に対応している。また、各メモリブロック9には、そのメモリブロック9へのデータ書き込み・消去を禁止する書き込み許可ビット10が設けられている。この書き込み許可ビット10は、「0」が書き込み許可、「1」が書き込み非許可を表している。
【0005】
メモリ部9は、FLASHコマンド制御回路8から供給されるコマンドに基づいて電気的に制御され、各メモリセルからのデータの読み出し、各メモリセルへのデータの書き込み、各メモリブロック9aへのデータの書き込み、各メモリブロック9aのデータ消去、メモリ部9全体のデータ消去、メモリブロック9a保護の設定・解除(例えば書き込み許可ビットの設定・解除)等の処理が行われるようになっている。なお、ここでは図示していないが、メモリ部の周囲には、アドレスに従って読み出し・書き込み等が行われるメモリセルを選択する行デコーダ、列デコーダおよびブロック選択回路、データ読み出しの際に用いられるセンス回路等が設けられており、さらに、FLASHコマンド制御部8からのコマンドに従って、行デコーダ、列デコーダ等の動作を制御するライトステートマシンも設けられている。また、メモリ部9の読み出し、書き込み・消去等のための電圧を供給する電圧発生回路等も設けられている。
【0006】
データ読み出し、データ書き込み等の各処理は、外部のCPU等からアドレスバスおよびアドレスバッファ3を介してメモリ部9に供給されるアドレスに対応する各メモリセル(または各メモリブロック)に対して行われ、外部のCPU等からの入力データはデータバス、データ入出力(I/O)制御回路1および入力データバッファ4を介してメモリ部9に供給され、メモリ部9からの出力データは出力データバッファ5およびデータ入出力制御回路1を介して外部のCPU等に出力されるようになっている。
【0007】
FLASHコマンド制御回路8は、外部のCPU等から入力されるCS(チップセレクト)、WE(ライトイネーブル)、OE(アウトプットイネーブル)、WP(ライトプロテクト)、RP(リセットパワーダウンモード)等の制御信号に基づいてデータ読み出し、ライト終了などのコマンドを判定し、メモリ部9に供給するようになっている。外部から入力される制御信号は、コマンドバッファ2、データ入出力制御回路1、入力データバッファ4およびデータ比較回路7を介してFLASHコマンド制御回路8に供給されるようになっている。
【0008】
また、FLASHコマンド制御回路8には、アドレス比較回路6およびデータ比較回路7が接続されている。アドレス比較回路6には、アドレスバッファ3を介して入力アドレスが供給され、データ比較回路7には、データ入出力制御回路1および入力データバッファ4を介して入力データが供給されるようになっている。そして、1回のバスサイクルでデータバスおよびアドレスバスを介して入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方が特定の値である場合、または2回以上のバスサイクルでデータバスおよびアドレスバスを介して入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方の組み合わせが特定の値の組み合せである場合に、各メモリセルへのデータの書き込み、各メモリブロック9aへのデータの書き込み、各メモリブロック9aのデータ消去、メモリ部9全体のデータ消去、メモリブロック9a保護の設定・解除等のコマンドが判定されるようになっている。
【0009】
次に、このように構成された従来のフラッシュROMにおけるデータ読み出し・書き込み動作について説明する。
【0010】
図8は、従来のフラッシュROMのデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートであり、図9および図10は、その動作タイミングを示す信号波形図である。
【0011】
まず、電源投入後の初期状態において、ステップS1ではコマンド待ち受け状態であり、フラッシュROMはリードモード(メモリセルアレイ読み出しモード)に設定されている。そして、CPUからデータ読み出しコマンドが入力され、図9に示すように、ステップS2でCSがアクティブ(Lowレベル)であるときにOEがアクティブ(Lowレベル)になると、ステップS3において、入力アドレスADRに基づいてメモリ部9に格納されているプログラム等の情報がデータDATとして読み出される。そして、CSが非アクティブ(Highレベル)になると、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。
【0012】
また、ステップS2においてOEが非アクティブ(Highレベル)である場合にはステップS4に進み、ステップS4でWEが非アクティブ(Highレベル)である場合には、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。図9では、ステップS4でWEが非アクティブ(Highレベル)のままであり、ステップS1〜ステップS3が繰り返されている。
【0013】
一方、CPUからデータ書き込みコマンドが入力され、ステップS4において、CSがアクティブであるときにWEがアクティブ(Lowレベル)になると、ステップS5およびステップS6でアドレス比較回路6およびデータ比較回路7によって入力アドレスADRおよび入力データが特定の値と比較され、FLASHコマンド制御回路8によってコマンドが正しいコマンドであるか否かが判定される。そして、ステップS5において、1回のバスサイクルで外部から入力される特定のデータおよび特定のアドレスの少なくとも一方、または2回以上のバスサイクルで外部から入力される特定のデータおよび特定のアドレスの組み合わせによって書き込みコマンドと判定されると、ステップS7に進み、フラッシュROMは読み出しモードから書き込みモードに遷移する。また、その他のコマンドである場合には、ステップS6でコマンドが判定され、その処理を行うモードに遷移する。
【0014】
ステップS7〜ステップS9は、書き込みデータおよびアドレスの入力を待っている状態である。この状態でCPUからのデータ読み出しが行われ、ステップS7でCSがアクティブであるときにOEがアクティブになると、ステップS8において、そのときの処理状況(この場合には書き込み状況)であるステータス情報がデータDATとして読み出される。そして、ステップS9でWEがアクティブになるまで、ステップS7およびステップS8が繰り返される。
【0015】
ステップS9において、CSがアクティブであるときにWEがアクティブになると、ステップS10ではメモリ部9の該当するアドレス領域にデータが書き込まれる。
【0016】
ステップS11〜ステップS13は、ライト終了コマンドの入力を待ち受けている状態である。この状態でCPUからのデータ読み出しが行われ、ステップS11でCSがアクティブであるときにOEがアクティブになると、ステップS12において、そのときの処理状況(この場合には書き込み状況)であるステータス情報がデータDATとして読み出される。そして、ステップS13でライト終了コマンドがCPUから入力されるまで、ステップS11およびステップS12が繰り返される。
【0017】
ステップS13において、ライト終了コマンドがCPUから入力されると、ステップS14で書き込み処理を終了し、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。
【0018】
ところで、書き込みモードでは、上記ステップS8およびステップS12に示すように、CPUからのデータ読み出しに対してコマンドの処理状況がステータスとして読み出されるようになっており、メモリ部9から任意のアドレスに対応するデータを読み出すことはできない。従来、この状態から通常の読み出しモードに復帰するためには、上記コマンドの終了を待つ方法、コマンド中断もしくは終了コマンドを発行する方法、フラッシュROMに対してリセットを行う方法等が用いられている。
【0019】
このため、例えばCPU等がこのフラッシュROM700のメモリ部9からデータを読み込んでプログラムを実行している場合等に、図10に示すように、予期せぬ書き込み動作等によって誤ってステップS7またはステップS11の書き込みモードに進んでしまうと、CPUからのデータ読み出しに対して、フラッシュROM700から入力アドレスに対応するデータではなく、書き込み中であるというステータスが読み出されるため、プログラムの実行ができなくなってプログラムの暴走、停止等を引き起こすことになる。
【0020】
そこで、従来のフラッシュROMでは、図7に示すように、RP端子を設けて、外部回路にてRP端子をアクティブにする等という操作を行うことにより、誤ってステップS7およびステップS11の書き込みモードに進んだ場合にステップS1のコマンド待ち受け状態に復帰することができるようになっている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のフラッシュROMでは、RP端子を制御するために外部回路が必要になる。また、RP端子をCPU等によって制御することもできるが、この場合には、リセット後にフラッシュROMが誤って書き込みモードに進むと、最初に読み出されるアドレスを含むアドレス領域(ブートエリア)に格納されているブートプログラムを正確に読み出すことができないため、プログラムが暴走して復帰できなくなるという問題がある。
【0022】
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、予期せぬ書き込み動作などによって誤った書き込みモードに進んだ場合に、外部回路等による制御を行うことなく、正常な状態に復帰させることができる不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、電気的にデータの書き換えおよび消去が可能なメモリ部と、該メモリ部内の所定の各アドレス領域について、それぞれ、当該アドレス領域内のデータ書き込みおよび消去を禁止するための書き込み・消去禁止状態設定手段と、入力アドレスが書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレス領域に含まれるか否かを判定し、入力アドレスが書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレス領域に含まれる場合に、書き込みコマンドをキャンセルする書き込みモードキャンセル手段と、1回のバスサイクルで外部から入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方が特定の値である場合、または2回以上のバスサイクルで外部から入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方の組み合わせが特定の値の組み合せである場合に、書き込み可能状態であるアドレスに対しては読み出しモードから書き込みモードに遷移すると共に、書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレスに対しては該書き込みモードキャンセル手段による書き込みモードキャンセルに従って読み出しモードを維持するコマンド制御手段とを備えており、そのことにより上記目的が達成される。
【0024】
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、電気的にデータの書き換えおよび消去が可能なメモリ部と、該メモリ部内の所定の各アドレス領域について、それぞれ、当該アドレス領域内のデータ書き込みおよび消去を禁止するための書き込み・消去禁止状態設定手段と、入力アドレスが書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレス領域に含まれるか否かを判定し、入力アドレスが書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレス領域に含まれる場合に、書き込みコマンドをキャンセルする書き込みモードキャンセル手段と、1回のバスサイクルで外部から入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方が特定の値である場合、または2回以上のバスサイクルで外部から入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方の組み合わせが特定の値の組み合せである場合に、読み出しモードから書き込みモードに遷移して、書き込みモードにおいて、書き込み可能状態であるアドレスに対するデータ読み出しに対しては処理状態を示すステータスを出力すると共に、書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレスに対するデータ読み出しに対しては該書き込みモードキャンセル手段による書き込みモードキャンセルに従って読み出しモードに遷移して該メモリ部から該当するアドレスのデータを出力させるコマンド制御手段とを備えており、そのことにより上記目的が達成される。
【0025】
前記コマンド制御手段は、さらに、前記メモリ部へのデータ書き込み後に書き込み終了コマンドが入力されたときに書き込みモードから読み出しモードに復帰するものであってもよい。
【0026】
以下に、本発明の作用について説明する。
【0027】
本発明にあっては、書き込みモードキャンセル手段によって、データが書き込まれるアドレスが書き込み・消去禁止状態(ライトプロテクト状態)であるアドレス領域に含まれるか否かを、入力アドレスおよび書き込み許可ビット等から判定し、書き込み・消去禁止状態のアドレス領域に対する書き込みである場合には、書き込みコマンドをキャンセルする。そして、書き込みコマンドキャンセル信号から書き込みコマンドをキャンセルしたことをコマンド制御手段に通知することによって、コマンド制御手段は、読み出しモードを維持して書き込みモードに遷移しないようにすることができる。
【0028】
例えば、フラッシュROM等の不揮発性半導体記憶装置において、ブートエリアなどの所定のアドレス領域を、書き込み・消去禁止状態設定手段によって書き込み・消去禁止状態に設定しておくことによって、リセット時等に生じる予期せぬ書き込み動作等によってブートエリアなどに対する書き込みが要求されても、自動的にプログラムを読み出し可能な状態に復帰させることができる。従って、リセット時の誤書き込み防止のためにWP、RP端子等の端子をCPU等によって操作する必要がなく、また、WP、RP端子等の端子を制御する外部回路が不要となるため、回路の簡略化を図ることができる。
【0029】
また、本発明にあっては、書き込みコマンド入力後、読み出しモードから書き込みモードに遷移して書き込みデータの入力を待ち受けている状態のときに、書き込み・消去禁止状態のアドレス領域に対するデータ読み出しに対して、書き込みモードキャンセル手段によって書き込みコマンドをキャンセルして、コマンド制御手段によって自動的に読み出しモードに遷移してメモリ部から該当するアドレスのデータを出力させることができる。
【0030】
例えば、フラッシュROM等の不揮発性半導体記憶装置において、書き込み可能状態のアドレス領域に予期せぬ書き込み動作等が行われた場合には、読み出しモードから書き込みモードに遷移する。このとき、CPUのリセット直後に読み出されるプログラムエリアなどの所定のアドレス領域を、書き込み・消去禁止状態設定手段によって書き込み・消去禁止状態に設定しておくことによって、書き込み・消去禁止状態のアドレス領域に対するデータ読み出しが行われ、書き込みモードから読み出しモードに遷移して、CPU等に必要とされるデータを出力することが可能となる。従って、リセット時の誤書き込み防止のためにWP、RP端子等の端子をCPU等によって操作する必要がなく、また、WP、RP端子等の端子を制御する外部回路が不要となるため、回路の簡略化を図ることができる。
【0031】
また、本発明にあっては、メモリ部へのデータ書き込み後に書き込み終了コマンドが入力されたときに読み出しモードに復帰する不揮発性半導体記憶装置において、データ書き込み後、書き込み終了コマンドの入力を待ち受けている状態のときに、書き込み・消去禁止状態のアドレス領域に対するデータ読み出しに対して、書き込みモードキャンセル手段によって書き込みコマンドをキャンセルまたは終了して、コマンド制御手段によって自動的に読み出しモードに遷移してメモリ部から該当するアドレスのデータを出力させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0033】
(実施形態1)
図1は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の一実施形態であるフラッシュROM100の構成を示すブロック図である。なお、この図1において、従来のフラッシュROM700と同じ機能を有する部分については、同じ符号を付している。
【0034】
このフラッシュROM100は、複数のメモリブロック9aを有するメモリ部9を備えている。各メモリブロック9aは、それぞれ複数のメモリセルアレイによって構成されており、それぞれ所定のアドレス領域に対応している。また、各メモリブロック9aには、そのメモリブロック9aへのデータ書き込み・消去を禁止する書き込み許可ビット10が設けられている。この書き込み許可ビット10は、「0」が書き込み許可、「1」が書き込み非許可を表している。
【0035】
メモリ部9は、FLASHコマンド制御回路8から供給されるコマンドによって電気的に制御され、各メモリセルからのデータの読み出し、各メモリセルへのデータの書き込み、各メモリブロック9aへのデータの書き込み、各メモリブロック9aのデータ消去、メモリ部9全体のデータ消去、メモリブロック9a保護の設定・解除(本実施形態では書き込み許可ビット10の設定・解除)等の処理が行われるようになっている。
【0036】
データ読み出し、データ書き込み等の各処理は、外部のCPU等からアドレスバスおよびアドレスバッファ3を介してメモリ部9に供給されるアドレスに対応する各メモリセル(または各メモリブロック)に対して行われ、外部のCPU等からの入力データはデータバス、データ入出力制御回路1および入力データバッファ4を介してメモリ部9に供給され、メモリ部9からの出力データは出力データバッファ5およびデータ入出力制御回路1を介して外部のCPU等に出力されるようになっている。
【0037】
FLASHコマンド制御回路8は、外部のCPU等から入力されるCS、WE、OE等の制御信号に基づいてデータ読み出し、ライト終了などのコマンドを判定し、メモリ部9に供給するようになっている。外部から入力される制御信号は、コマンドバッファ2、データ入出力制御回路1、入力データバッファ4およびデータ比較回路7を介してFLASHコマンド制御回路8に供給されるようになっている。
【0038】
また、FLASHコマンド制御回路8には、アドレス比較回路6およびデータ比較回路7が接続されている。アドレス比較回路6には、アドレスバッファ3を介して入力アドレスが供給され、データ比較回路7には、データ入出力制御回路1および入力データバッファ4を介して入力データが供給されるようになっている。そして、1回のバスサイクルでデータバスおよびアドレスバスを介して入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方が特定の値である場合、または2回以上のバスサイクルでデータバスおよびアドレスバスを介して入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方の組み合わせが特定の値の組み合せである場合に、FLASHコマンド制御回路8によって、各メモリセルへのデータの書き込み、各メモリブロック9aへのデータの書き込み、各メモリブロック9aのデータ消去、メモリ部9全体のデータ消去、メモリブロック9a保護の設定・解除等のコマンドとして判定されるようになっている。
【0039】
さらに、本実施形態のフラッシュROM100においては、コマンドバッファ2、アドレス比較回路6およびメモリ部9に設けられた書き込み許可ビット10に接続された書き込みモードキャンセル回路11が設けられている。
【0040】
書き込みモードキャンセル回路11は、CPUから書き込みコマンドが入力されてコマンドバッファ2から供給されるWEがアクティブ(Loレベル)状態であるときに、アドレスバッファ3から供給されるアドレスが、書き込み許可ビット10が「1」となってライトプロテクトされているアドレス領域に含まれるか否かを判定するようになっている。そして、ライトプロテクトされているアドレス領域にアドレスが含まれている場合には、書き込みコマンドをキャンセルし、書き込みコマンドをキャンセルしたことを知らせる書き込みコマンドキャンセル信号をFLASHコマンド制御回路8に供給するようになっている。FLASHコマンド制御回路8は、書き込みコマンドキャンセル信号が入力されると、書き込みモードに遷移せずに読み出しモードを維持し、または、書き込みモードにすでに遷移している場合には読み出しモードに復帰するようになっている。
【0041】
次に、このように構成された本実施形態のフラッシュROM100におけるデータ読み出し・書き込み動作について説明する。
【0042】
図2は、本発明のフラッシュROM100のデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートであり、図3は、その動作タイミングを示す信号波形図である。
【0043】
なお、ここでは、リセット後、最初にフラッシュROM100からプログラムが読み出されるようにリードモードに設定されているものとする。また、このフラッシュROM100は、最初に読み出されるアドレスを含むアドレス領域に対して書き込み・消去禁止(ライトプロテクト)状態に設定されているものとする。
【0044】
まず、ステップS1ではコマンド待ち受け状態であり、CPUからデータ読み出しコマンドが入力され、図3に示すように、ステップS2でCSがアクティブ(Lowレベル)であるときにOEがアクティブ(Lowレベル)になると、ステップS3において、入力アドレスADRに基づいてメモリ部9に格納されているプログラム等の情報がデータDATとして読み出される。そして、CSが非アクティブ(Highレベル)になると、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。また、ステップS2においてOEが非アクティブ(Highレベル)である場合にはステップS4に進み、ステップS4でWEが非アクティブ(Highレベル)である場合には、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。上記ステップS1〜ステップS4の処理手順は、図9に示す従来のフラッシュROM700における処理手順と同様である。
【0045】
ここで、図3に示すように、何らかの原因によって書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレス領域に対してデータ書き込みが行われ、ステップS4において、CSがアクティブであるときにWEがアクティブ(Lowレベル)になると、ステップS5およびステップS6でアドレス比較回路6およびデータ比較回路7によって入力アドレスADRおよび入力データが特定の値と比較され、FLASHコマンド制御回路8によってコマンドが正しいコマンドであるか否かが判定される。そして、ステップS5において、1回のバスサイクルで外部から入力される特定のデータおよび特定のアドレスの少なくとも一方、または2回以上のバスサイクルで外部から入力される特定のデータおよび特定のアドレスの組み合わせによって書き込みコマンドと判定されると、ステップS15に進む。また、その他のコマンドである場合には、ステップS6でコマンドが判定され、その処理を行うモードに遷移する。
【0046】
図3に点線▲1▼で囲んだステップS15では、書き込みモードキャンセル回路11によって、ライトプロテクトされているアドレス領域に対する書き込みであるか否かを判別して、ライトプロテクトされているアドレス領域である場合には、書き込みモードキャンセル回路11によって書き込みコマンドをキャンセルする。これによって、フラッシュROM100をステップS1のコマンド待ち受け状態に復帰させて、読み出しモードから書き込みモードに遷移しないようにすることができる。また、ライトプロテクトされていないアドレス領域である場合には、ステップS7に進んで書き込みモードに遷移する。
【0047】
以下のステップS7〜ステップS14までの処理手順は、図9に示す従来のフラッシュROM700における処理手順と同様である。書き込まれるデータおよびアドレスの入力を待ち受けている状態で、CPUからのデータ読み出しが行われ、ステップS7でCSがアクティブであるときにOEがアクティブになると、ステップS8において、書き込み状況を示すステータス情報がデータDATとして読み出される。そして、ステップS9でWEがアクティブになるまで、ステップS7およびステップS8が繰り返され、ステップS9において、CSがアクティブであるときにWEがアクティブになると、ステップS10ではメモリ部9の該当するアドレス領域にデータが書き込まれる。次に、データ書き込み後、書き込み終了コマンドの入力を待ち受けている状態で、CPUからのデータ読み出しが行われ、ステップS11でCSがアクティブであるときにOEがアクティブになると、ステップS12において、書き込み状況を示すステータス情報がデータDATとして読み出される。そして、ステップS13でライト終了コマンドがCPUから入力されるまで、ステップS11およびステップS12が繰り返され、ステップS13において、ライト終了コマンドがCPUから入力されると、ステップS14で書き込み処理を終了し、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。
【0048】
このように、本実施形態によれば、初期状態であるステップS1から、予期せぬ書き込み動作などが行われてステップS5にて書き込みコマンドとして誤って認識された場合でも、ステップS15において、書き込みモードキャンセル回路11によってライトプロテクトされているアドレス領域に対する書き込みであるか否かを判別し、ライトプロテクトされているアドレス領域であれば、ステップS1の初期状態に復帰させることによって、ステップS7の書き込みモードに遷移することを防ぐことができる。
【0049】
従って、本実施形態のフラッシュROM100によれば、何らかの原因によって書き込み・消去禁止領域に対して予期せぬ書き込み動作などが行われた場合でも、その書き込み・消去禁止領域にデータ書き込みは行われず、読み出しモードを維持することができる。よって、従来のフラッシュROM700のように、異常な書き込みによって書き込みモードに遷移して、正しいデータが読み出されずにCPUがプログラムを実行することができなくなり、プログラムの暴走などが生じることを防ぐことができる。
【0050】
(実施形態2)
図4は、本実施形態のフラッシュROMのデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートであり、図5は、その動作タイミングを示す信号波形図である。
【0051】
なお、本実施形態のフラッシュROMの構成は、図1に示す実施形態1のフラッシュROM100と同様であるものとする。また、実施形態1と同様に、リセット後、最初にフラッシュROM100からプログラムが読み出されるようにリードモードに設定されているものとする。また、フラッシュROMは、最初に読み出されるアドレスを含むアドレス領域に対して書き込み・消去禁止(ライトプロテクト)状態に設定されているものとする。
【0052】
まず、ステップS1ではコマンド待ち受け状態であり、CPUからデータ読み出しコマンドが入力され、図3に示すように、ステップS2でCSがアクティブ(Lowレベル)であるときにOEがアクティブ(Lowレベル)になると、ステップS3において、入力アドレスADRに基づいてメモリ部9に格納されているプログラム等の情報がデータDATとして読み出される。そして、CSが非アクティブ(Highレベル)になると、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。また、ステップS2においてOEが非アクティブ(Highレベル)である場合にはステップS4に進み、ステップS4でWEが非アクティブ(Highレベル)である場合には、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。上記ステップS1〜ステップS4の処理手順は、図2に示す実施形態1のフラッシュROM100における処理手順と同様である。
【0053】
ここで、図5に示すように、何らかの原因によって書き込み・消去禁止状態に設定されていないアドレス領域に対してデータ書き込みが行われ、ステップS4において、CSがアクティブであるときにWEがアクティブ(Lowレベル)になると、ステップS5およびステップS6でアドレス比較回路6、データ比較回路7およびFLASHコマンド制御回路によって入力アドレスADRおよび入力データが特定の値と比較され、FLASHコマンド制御回路8によってコマンドが正しいコマンドであるか否かが判定される。そして、ステップS5において、1回のバスサイクルで外部から入力される特定のデータおよび特定のアドレスの少なくとも一方、または2回以上のバスサイクルで外部から入力される特定のデータおよび特定のアドレスの組み合わせによって書き込みコマンドと判定されると、ステップS7に進んで書き込みモードに遷移する。また、その他のコマンドである場合には、ステップS6でコマンドが判定され、その処理を行うモードに遷移する。
【0054】
書き込みモードでは、書き込みデータおよびアドレスの入力を待ち受けている状態で、CPUからのデータ読み出しが行われ、ステップS7でCSがアクティブであるときにOEがアクティブになると、図4に点線▲1▼で囲んだステップS16、ステップS8およびステップS17の処理に進む。
【0055】
ステップS16では、書き込みモードキャンセル回路11によって、ライトプロテクトされているアドレス領域に対する読み出しであるか否かを判別する。そして、ライトプロテクトされているアドレス領域である場合には、ステップS17において書き込みモードキャンセル回路11によって書き込みコマンドがキャンセルされる。そして、ステップS3に進み、該当するアドレスに基づいてメモリ部9に格納されているプログラム等の情報がデータDATとして読み出される。そして、CSが非アクティブ(Highレベル)になると、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。
【0056】
一方、ライトプロテクトされていないアドレス領域である場合には、ステップS8において、書き込み状況を示すステータス情報がデータDATとして読み出される。そして、ステップS9でWEがアクティブになるまで、ステップS7、ステップS16およびステップS8が繰り返され、ステップS9において、CSがアクティブであるときにWEがアクティブになると、ステップS10ではメモリ部9の該当するアドレス領域にデータが書き込まれる。
【0057】
次に、ライトプロテクトされていないアドレス領域へのデータ書き込み後、書き込み終了コマンドの入力を待ち受けている状態で、CPUからのデータ読み出しが行われ、ステップS11でCSがアクティブであるときにOEがアクティブになると、図4に点線▲2▼で囲んだステップS18、ステップS12およびステップS19の処理に進む。
【0058】
ステップS18では、書き込みモードキャンセル回路11によって、ライトプロテクトされているアドレス領域に対する読み出しであるか否かを判別する。そして、ライトプロテクトされているアドレス領域である場合には、ステップS19において書き込みモードキャンセル回路11によって書き込みコマンドが終了される。これによって、メモリ部9に供給されている書き込みデータが破棄され、ステップS3において、該当するアドレスに基づいてメモリ部9に格納されているプログラム等の情報がデータDATとして読み出される。そして、CSが非アクティブ(Highレベル)になると、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。
【0059】
一方、ライトプロテクトされていないアドレス領域である場合には、ステップS12において、書き込み状況を示すステータス情報がデータDATとして読み出される。そして、ステップS13でライト終了コマンドがCPUから入力されるまで、ステップS11、ステップS18およびステップS12が繰り返され、ステップS13において、ライト終了コマンドがCPUから入力されると、ステップS14で書き込み処理を終了し、再びステップS1に戻ってコマンド待ち受け状態となる。
【0060】
このように、本実施形態によれば、初期状態であるステップS1から、予期せぬ書き込み動作などが行われてステップS7およびステップS11に進んだ場合でも、ステップS16およびステップS18において書き込みモードキャンセル回路11によってライトプロテクトされているアドレス領域に対する読み出しであるか否かを判別し、ライトプロテクトされているアドレス領域であれば、ステップS17およびステップS19において書き込みコマンドをキャンセルまたは終了し、ステップS3に進んで該当するアドレスに対応するデータを出力してステップS1の初期状態に復帰させることができる。
【0061】
従って、本実施形態のフラッシュROM100によれば、何らかの原因によって予期せぬ書き込み動作などが行われ、書き込みモードに遷移した場合でも、書き込み・消去禁止領域に対して書き込み動作が行われている場合には、そのアドレス領域に対して読み出しを行うことによって、書き込みコマンドをキャンセルまたは終了し、読み出しモードに復帰することができる。よって、従来のフラッシュROM700のように、異常な書き込みによって書き込みモードに遷移して、正しいデータが読み出されずにCPUがプログラムを実行することができなくなり、プログラムの暴走などが生じることを防ぐことができる。
【0062】
(実施形態3)
図6は、本実施形態のフラッシュROMのデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートである。ここでは、図2に示す実施形態1のフラッシュROMによるデータ読み出し・書き込み動作の処理手順と、図4に示す実施形態2のフラッシュROMによるデータ読み出し・書き込み動作の処理手順とが組み合せた例について説明する。
【0063】
初期状態であるステップS1から、予期せぬ書き込み動作などが行われてステップS5にて書き込みコマンドとして誤って認識された場合には、図6に点線▲1▼で囲んだステップS15において、書き込みモードキャンセル回路11によってライトプロテクトされているアドレス領域に対する書き込みであるか否かを判別し、ライトプロテクトされているアドレス領域であれば、ステップS1の初期状態に復帰させることによって、ステップS7の書き込みモードに遷移することを防ぐことができる。
【0064】
また、初期状態であるステップS1から、予期せぬ書き込み動作などが行われてステップS7およびステップS11に進んだ場合には、ステップS16およびステップS18において書き込みモードキャンセル回路11によってライトプロテクトされているアドレス領域に対する読み出しであるか否かを判別し、ライトプロテクトされているアドレス領域であれば、ステップS17およびステップS19において書き込みコマンドをキャンセルまたは終了し、ステップS3に進んで該当するアドレスに対応するデータを出力してステップS1の初期状態に復帰させることができる。
【0065】
従って、本実施形態のフラッシュROM100によれば、何らかの原因によって書き込み・消去禁止領域に対して予期せぬ書き込み動作などが行われた場合でも、その書き込み・消去禁止領域にデータ書き込みは行われず、読み出しモードを維持することができる。また、本実施形態のフラッシュROM100によれば、何らかの原因によって予期せぬ書き込み動作などが行われ、書き込みモードに遷移した場合でも、書き込み・消去禁止領域に対して書き込み動作が行われている場合には、そのアドレス領域に対して読み出しを行うことによって、書き込みコマンドをキャンセルまたは終了し、読み出しモードに復帰することができる。よって、従来のフラッシュROM700のように、異常な書き込みによって書き込みモードに遷移して、正しいデータが読み出されずにCPUがプログラムを実行することができなくなり、プログラムの暴走などが生じることを防ぐことができる。
【0066】
なお、メモリブロックの内部にアドレス領域毎に設定される書き込み許可ビットを有すると共にWP(ライトプロテクト)端子を有し、外部からWP(ライトプロテクト)端子に入力されるWP信号がアクティブ状態であるときに書き込み許可ビットの設定によって書き込み・消去禁止状態が決定されるフラッシュROMに対しても、本発明は適用可能であり、上記と同様の効果を得ることができる。また、RP(リセットパワーダウン)端子を有し、外部から入力されるRP信号がアクティブ状態のときに、フラッシュROMの状態に関わらず強制的にリセットされ、RPが解除されたときに必ず読み出しモードに設定されるフラッシュROMに対しても、本発明は適用可能であり、上記と同様の効果を得ることができる。さらに、WP端子、RP端子の両方を有するフラッシュROMに対しても、本発明は適用可能であり、上記と同様の効果を得ることができる。このようなWP端子、RP端子を設けて外部から制御することによって、異常な書き込み動作などによってプログラムの暴走が生じないように、二重に保護することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フラッシュROM等の不揮発性半導体記憶装置において、ブートエリアなどの所定のアドレス領域を、書き込み・消去禁止状態設定手段によって書き込み・消去禁止状態に設定しておくことによって、リセット時等に生じる予期せぬ書き込み動作等によってブートエリアなどに対する書き込みが要求されても、自動的にプログラムを読み出し可能な状態に復帰させることができる。従って、リセット時の誤書き込み防止のためにWP、RP端子等の端子をCPU等によって操作する必要がなく、また、WP、RP端子等の端子を制御する外部回路が不要となる。よって、回路の簡略化を図ることができ、不揮発性半導体記憶装置の製造コストの低廉価化および消費電力の削減を図ることができる。
【0068】
また、本発明によれば、フラッシュROM等の不揮発性半導体記憶装置において、書き込み可能状態のアドレス領域に予期せぬ書き込み動作等が行われた場合に、読み出しモードから書き込みモードに遷移しても、CPUのリセット直後に読み出されるプログラムエリアなどの所定のアドレス領域を書き込み・消去禁止状態設定手段によって書き込み・消去禁止状態に設定しておくことによって、書き込み・消去禁止状態のアドレス領域に対するデータ読み出しが行われ、書き込みモードから読み出しモードに遷移して、CPU等に必要とされるデータを出力することが可能となる。よって、回路の簡略化を図ることができ、不揮発性半導体記憶装置の製造コストの低廉価化および消費電力の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不揮発性半導体記憶装置の一実施形態であるフラッシュROMの構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態1のフラッシュROMのデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図3】実施形態1のフラッシュROMの動作タイミングを示す信号波形図である。
【図4】実施形態2のフラッシュROMのデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図5】実施形態2のフラッシュROMの動作タイミングを示す信号波形図である。
【図6】実施形態3のフラッシュROMのデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図7】従来のフラッシュROMの構成を示すブロック図である。
【図8】従来のフラッシュROMのデータ読み出し・書き込み動作の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】従来のフラッシュROMの動作タイミングを示す信号波形図である。
【図10】従来のフラッシュROMの問題を説明するための信号波形図である。
【符号の説明】
1 データ入出力制御回路
2 コマンドバッファ
3 アドレスバッファ
4 入力データバッファ
5 出力データバッファ
6 アドレス比較回路
7 データ比較回路
8 FLASHコマンド制御回路
9 メモリ部
9a アドレス領域で区切られたメモリブロック
10 書き込み許可ビット
11 書き込みモードキャンセル回路
100、700 フラッシュROM
Claims (3)
- 電気的にデータの書き換えおよび消去が可能なメモリ部と、該メモリ部内の所定の各アドレス領域について、それぞれ、当該アドレス領域内のデータ書き込みおよび消去を禁止するための書き込み・消去禁止状態設定手段と、
入力アドレスが書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレス領域に含まれるか否かを判定し、入力アドレスが書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレス領域に含まれる場合には、書き込みコマンドをキャンセルする書き込みモードキャンセル手段と、
1回のバスサイクルで外部から入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方が特定の値である場合、または2回以上のバスサイクルで外部から入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方の組み合わせが特定の値の組み合せである場合に、書き込み可能状態であるアドレスに対しては読み出しモードから書き込みモードに遷移すると共に、書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレスに対しては該書き込みモードキャンセル手段による書き込みモードキャンセルに従って読み出しモードを維持するコマンド制御手段とを備えた不揮発性半導体記憶装置。 - 電気的にデータの書き換えおよび消去が可能なメモリ部と、該メモリ部内の所定の各アドレス領域について、それぞれ、当該アドレス領域内のデータ書き込みおよび消去を禁止するための書き込み・消去禁止状態設定手段と、
入力アドレスが書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレス領域に含まれるか否かを判定し、入力アドレスが書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレス領域に含まれる場合には、書き込みコマンドをキャンセルする書き込みモードキャンセル手段と、
1回のバスサイクルで外部から入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方が特定の値である場合、または2回以上のバスサイクルで外部から入力されるデータおよびアドレスの少なくとも一方の組み合わせが特定の値の組み合せである場合に、読み出しモードから書き込みモードに遷移して、書き込みモードにおいて、書き込み可能状態であるアドレスに対するデータ読み出しに対しては処理状態を示すステータスを出力すると共に、書き込み・消去禁止状態に設定されているアドレスに対するデータ読み出しに対しては該書き込みモードキャンセル手段による書き込みモードキャンセルに従って読み出しモードに遷移して該メモリ部から該当するアドレスのデータを出力させるコマンド制御手段とを備えた不揮発性半導体記憶装置。 - 前記コマンド制御手段は、さらに、前記メモリ部へのデータ書き込み後に書き込み終了コマンドが入力されたときに、書き込みモードから読み出しモードに復帰する請求項1または請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002219021A JP2004062978A (ja) | 2002-07-29 | 2002-07-29 | 不揮発性半導体記憶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP2004062978A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9728275B2 (en) | 2015-08-27 | 2017-08-08 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Memory system that handles access to bad blocks |
-
2002
- 2002-07-29 JP JP2002219021A patent/JP2004062978A/ja not_active Withdrawn
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