JP2004061893A - 再剥離性の両面滑り止めシール及び両面表示シール - Google Patents
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Abstract
【課題】再剥離するのが容易で繰り返し使用ができる再剥離性の両面滑り止めシール及び両面表示シールを提供する。
【解決手段】コースター1は、シート状基材2と、その表裏両面に複数離散的に連続した任意の紋様の吸着樹脂層4を印刷して乾燥、熱重合または紫外線硬化処理して透明な合成樹脂フィルムからなる保護シート5を貼付して構成した。
【選択図】 図2
【解決手段】コースター1は、シート状基材2と、その表裏両面に複数離散的に連続した任意の紋様の吸着樹脂層4を印刷して乾燥、熱重合または紫外線硬化処理して透明な合成樹脂フィルムからなる保護シート5を貼付して構成した。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばコースターに使用して好適な再剥離性の両面滑り止めシール及び窓ガラスに裏表を選択して貼り付けるのに好適な再剥離性の両面表示シールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、粘着剤を用いて滑り止めに使用するシート状部材として、ハンドル等のグリップ部に巻く布製のテープや階段滑り止め用の発泡ポリウレタン製滑り止めシール等が知られている。
【0003】
また、シート状基材の表示部と同一側の表面に透明な粘着剤層が形成され、ガラス窓などに貼付するシールも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の滑り止めシールや窓ガラス用シールは、強力な粘着剤や接着剤が全面一様に塗布されているため、これらのシールが不要となって剥離するときには粘着剤やシート状基材の切れ端が貼り付け面に残り易いという弊害があった。
【0005】
本発明は上記従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は再剥離するのが容易で繰り返し使用ができる再剥離性の両面滑り止めシール及び両面表示シールを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、シート状基材と、該シート状基材の表裏両面に、円形、多角形、蜂の巣形、網目形、花柄模様形、レース模様形、幾何学模様等の複数離散的に連続した任意の紋様の吸着樹脂層を印刷して乾燥、熱重合または紫外線硬化処理して製造されることを特徴とする両面滑り止めシールが提供される。
【0007】
また、請求項3に係る発明によれば、両面が択一的に選択されるべき表示部となるシート状基材と、該シート状基材の表裏両面に、円形、多角形、蜂の巣形、網目形、花柄模様形、レース模様形、幾何学模様等の複数離散的に連続した任意の紋様の吸着樹脂層を、印刷して乾燥または紫外線硬化処理して製造されることを特徴とする再剥離性の両面表示シールが提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図1ないし図5に基づき詳述する。
まず、図1中に1で示すのは再剥離性の両面滑り止めシールをコースターに使用した例である。
【0009】
2はシート状基材を示し、該シート状基材2としては例えば上質紙、コート紙、キャストコート紙、ホイル紙などの紙、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン系の合成樹脂、軟質または硬質の塩化ビニール樹脂、その他の合成樹脂、合成紙等のフィルムまたはシートおよびこれらと紙または布・不織布などとのラミネート材などが使用可能であり、これらは平面であってもよく、また、表面にエンボス加工などの形状加工したものでもよい。シート状基材2に形状加工したものを用いる場合には、後述の表示部3の表示に代わる意匠性を発揮させることもできる。
【0010】
3は前記シート状基材2の表面に設けられた表示部であり、絵柄、宣伝広告の文字などが印刷または貼り付け等の手段で表示されている。
【0011】
4,4,…は前記シート状基材2の表裏両面に斑点状に形成された吸着樹脂層を示し、該吸着樹脂層4は前記表示部3が設けられる場合には該表示部3の上側に形成されるようになっている。
該吸着樹脂層4は碁盤の目状に形成された直径約2mm、高さ約0,3mm程の円板状または半球状の突起等からなり、後述する吸着性樹脂インキを用いてスクリーン印刷等の印刷手段により形成され、乾燥、熱重合または紫外線硬化処理して製造される。
【0012】
該吸着樹脂層4の形状としては他に輪形、網目形等の連鎖または網目状の任意の紋様に形成可能で、全面に離散している(図には一部のみ図示している)。
【0013】
上記吸着性樹脂インキとしては、塩化ビニール樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂等を基材として可塑剤、溶媒、その他の添加剤を適宜混合配合して特別に製造されたものをインキ様物質とした溶剤型または紫外線反応硬化型あるいは二液反応硬化型等が挙げられ、これらをスクリーン印刷等の印刷方法で使用する。
【0014】
吸着樹脂層4を形成する吸着性樹脂インキに、たとえばポリエーテルとシリコンを主成分としたものを利用すれば、スクリーン印刷等公知の印刷手段を利用して容易に塗布でき、かつ滑り止め作用も顕著である。
【0015】
また、吸着樹脂層4を形成するのに、たとえば水性ワニスを主成分とするサカタインクス株式会社製のブライトーンFC505が使用可能である。これをスクリーン印刷し、紫外線照射とヒータとを併用して120〜150℃において約1分間程度加熱処理して塗膜を形成することができる。
【0016】
紫外線硬化性の吸着性樹脂インキとしては、ジアリルフタレート成分とペンタエリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)とを主成分とする組成物が使用できる。
【0017】
他に柔軟性及び弾力性とともに若干の粘着性を有する紫外線硬化型樹脂として、ウレタンアクリレートとエーテルアクリレートを含有する組成物を使用することもできる。
【0018】
また、紫外線硬化性の吸着性樹脂インキを用いた吸着樹脂層4の形成には、前記成分を反応させるための触媒として公知の光重合開始剤が使用できる。この光重合開始剤の添加量は、前記組成物中に0.005〜10重量%の割合であることが好ましい。
添加量が0.005重量%未満であると重合反応が起こりにくく、添加量が10重量%を超えると、光重合開始剤を添加した後に急速な反応が起き、溶液としての安定性が損なわれる。
【0019】
上記の組成物をスクリーン印刷した後、紫外線照射して硬化させることにより、吸着樹脂層4を形成することができる。
【0020】
前述の方法により印刷される吸着樹脂層4の形状、紋様等は使用する目的により大きさ形状、紋様が異なるが、上記基本形状の他、円輪形、楕円形等の連鎖状、特殊紋様の一例としてはドーナッツ形、多角形、函形、菱形、亀甲形、蜂の巣形、花柄模様、レース模様、連鎖形、網目模様、幾何学模様等で内側に空洞室型で肉厚な外堤を有する形状に印刷して吸盤形状としてもよい。
【0021】
なお、吸着樹脂層4の厚さは特に限定されないが、0.1 〜1mmであるのが好ましい。
【0022】
5,5は透明合成樹脂フィルムからなる保護シートで、コースター1同士を複数重ねたときに互いに貼り付くのを防止し、また、シート状基材2、表示部3、吸着樹脂層4が汚れるのを防止する目的で吸着樹脂層4上に被着しており、コースター1を使用するときにはこれを除去する。
【0023】
コースター1は、例えばガラスやプラスチック、大理石等の石、金属、メラミン樹脂化粧板等からなるテーブルの天板と、ガラスのコップ、グラスなどとの間に敷いたり、お盆(トレー)にガラスのコップ、グラスなどを載せて運ぶ際にこれらとトレーとの間に敷いて使用する。
【0024】
特に、滑り止めの為の吸着樹脂層4を表裏両面に設けたので、列車や飛行機、船などの乗り物内の簡易テーブルで使用する場合や、セルフサービスのコーヒーショップやファーストフード店などで使用するのに適している。
【0025】
従来、これらの場所で使用するには周知の接着剤、粘着剤等を使用したものがあるが、これらは不要となって剥離するときに大きな力を要し、粘着剤やシート状基材の切れ端が貼り付け面に残り易かった。
【0026】
然るに、本実施の形態に係るコースター1は吸着樹脂層4を構成する面に、柔軟性で可撓性のある溶剤乾燥型インキ、紫外線反応硬化型インキまたは二液反応硬化型インキ等を使用することにより、使用時には貼り付け面から空気を追い出して吸着貼付させ、使用後にはその剥離を容易にし、また繰り返しての再使用を可能にすることができる。
【0027】
即ち、使用するときにはコップや皿等の自重によりテーブルやトレーの表面との間に擬似的に接着して固定することができ、使用しなくなったときには上方に持ち上げることによりテーブルやトレーから容易に分離させることができる。
【0028】
これにより、テーブルやトレー、皿、コップなどが汚れることもなく、コースター1も再利用できる。
【0029】
コースター1は円形に限定することなく、適切な形状・サイズに裁断し、剥離シート5を剥がして使用する。
【0030】
なお、上記の例では再剥離性の両面滑り止めシールをコースターに使用した場合を例示したが、本発明はこれに限定することなく、たとえば物品搬送用のトレーなどの用品 の下面に貼着して使用したり、ブックエンドと本棚の間に敷いて使用してもよい。
【0031】
次に、本発明の第2の実施の形態として、図3および図4に再剥離性の両面表示シール10を示す。なお、前述したのと同一の構成要素に同一符号を付し、その説明は省略するに、本実施の形態に係る両面表示シール10は、シート状基材2の両面が択一的に選択されるべき表示部3となり、表側の表示部3には「営業中」の文字表示が、裏側の表示部3には「準備中」の文字表示が、それぞれ印刷されている。該両面表示シール10は店舗の入り口付近のガラスなどに、建物内側から表示面を外側に向けて貼付するものである。
【0032】
上記両面表示シール10を使用するときには、貼付面側の保護シート5を剥離して窓ガラス等に貼付する。そして、両面表示シール10を貼り替えるときには、今まで貼り付いていた保護シート5を剥がして、次に非表示となる面に貼り替えれば、その面の吸着樹脂層4や表示部3が汚れるのを防止でき、長期間繰り返し使用することができる。
【0033】
なお、各表示部3に表示する内容は文字に限定するものでなく、図5に示すような交通関係の標識でもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の再剥離性の両面滑り止めシール及び両面表示シールによれば、使用時には吸着樹脂層と貼付する面から空気を追い出して吸着貼付させ、接着剤や粘着剤を用いることなく容易に貼り付けることができ、不要となった際の剥離を容易にし、また繰り返しての再使用が可能であり、衛生的かつ省資源低コストな商品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るコースターを示す正面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る両面表示シールを示す正面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向断面図である。
【図5】第2の実施形態に係る両面表示シールの変形例である。
【符号の説明】
1…コースター、2…シート状基材、3…表示部、4…吸着樹脂層、5…保護シート、10…両面表示シール
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばコースターに使用して好適な再剥離性の両面滑り止めシール及び窓ガラスに裏表を選択して貼り付けるのに好適な再剥離性の両面表示シールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、粘着剤を用いて滑り止めに使用するシート状部材として、ハンドル等のグリップ部に巻く布製のテープや階段滑り止め用の発泡ポリウレタン製滑り止めシール等が知られている。
【0003】
また、シート状基材の表示部と同一側の表面に透明な粘着剤層が形成され、ガラス窓などに貼付するシールも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の滑り止めシールや窓ガラス用シールは、強力な粘着剤や接着剤が全面一様に塗布されているため、これらのシールが不要となって剥離するときには粘着剤やシート状基材の切れ端が貼り付け面に残り易いという弊害があった。
【0005】
本発明は上記従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は再剥離するのが容易で繰り返し使用ができる再剥離性の両面滑り止めシール及び両面表示シールを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、シート状基材と、該シート状基材の表裏両面に、円形、多角形、蜂の巣形、網目形、花柄模様形、レース模様形、幾何学模様等の複数離散的に連続した任意の紋様の吸着樹脂層を印刷して乾燥、熱重合または紫外線硬化処理して製造されることを特徴とする両面滑り止めシールが提供される。
【0007】
また、請求項3に係る発明によれば、両面が択一的に選択されるべき表示部となるシート状基材と、該シート状基材の表裏両面に、円形、多角形、蜂の巣形、網目形、花柄模様形、レース模様形、幾何学模様等の複数離散的に連続した任意の紋様の吸着樹脂層を、印刷して乾燥または紫外線硬化処理して製造されることを特徴とする再剥離性の両面表示シールが提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図1ないし図5に基づき詳述する。
まず、図1中に1で示すのは再剥離性の両面滑り止めシールをコースターに使用した例である。
【0009】
2はシート状基材を示し、該シート状基材2としては例えば上質紙、コート紙、キャストコート紙、ホイル紙などの紙、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン系の合成樹脂、軟質または硬質の塩化ビニール樹脂、その他の合成樹脂、合成紙等のフィルムまたはシートおよびこれらと紙または布・不織布などとのラミネート材などが使用可能であり、これらは平面であってもよく、また、表面にエンボス加工などの形状加工したものでもよい。シート状基材2に形状加工したものを用いる場合には、後述の表示部3の表示に代わる意匠性を発揮させることもできる。
【0010】
3は前記シート状基材2の表面に設けられた表示部であり、絵柄、宣伝広告の文字などが印刷または貼り付け等の手段で表示されている。
【0011】
4,4,…は前記シート状基材2の表裏両面に斑点状に形成された吸着樹脂層を示し、該吸着樹脂層4は前記表示部3が設けられる場合には該表示部3の上側に形成されるようになっている。
該吸着樹脂層4は碁盤の目状に形成された直径約2mm、高さ約0,3mm程の円板状または半球状の突起等からなり、後述する吸着性樹脂インキを用いてスクリーン印刷等の印刷手段により形成され、乾燥、熱重合または紫外線硬化処理して製造される。
【0012】
該吸着樹脂層4の形状としては他に輪形、網目形等の連鎖または網目状の任意の紋様に形成可能で、全面に離散している(図には一部のみ図示している)。
【0013】
上記吸着性樹脂インキとしては、塩化ビニール樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂等を基材として可塑剤、溶媒、その他の添加剤を適宜混合配合して特別に製造されたものをインキ様物質とした溶剤型または紫外線反応硬化型あるいは二液反応硬化型等が挙げられ、これらをスクリーン印刷等の印刷方法で使用する。
【0014】
吸着樹脂層4を形成する吸着性樹脂インキに、たとえばポリエーテルとシリコンを主成分としたものを利用すれば、スクリーン印刷等公知の印刷手段を利用して容易に塗布でき、かつ滑り止め作用も顕著である。
【0015】
また、吸着樹脂層4を形成するのに、たとえば水性ワニスを主成分とするサカタインクス株式会社製のブライトーンFC505が使用可能である。これをスクリーン印刷し、紫外線照射とヒータとを併用して120〜150℃において約1分間程度加熱処理して塗膜を形成することができる。
【0016】
紫外線硬化性の吸着性樹脂インキとしては、ジアリルフタレート成分とペンタエリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)とを主成分とする組成物が使用できる。
【0017】
他に柔軟性及び弾力性とともに若干の粘着性を有する紫外線硬化型樹脂として、ウレタンアクリレートとエーテルアクリレートを含有する組成物を使用することもできる。
【0018】
また、紫外線硬化性の吸着性樹脂インキを用いた吸着樹脂層4の形成には、前記成分を反応させるための触媒として公知の光重合開始剤が使用できる。この光重合開始剤の添加量は、前記組成物中に0.005〜10重量%の割合であることが好ましい。
添加量が0.005重量%未満であると重合反応が起こりにくく、添加量が10重量%を超えると、光重合開始剤を添加した後に急速な反応が起き、溶液としての安定性が損なわれる。
【0019】
上記の組成物をスクリーン印刷した後、紫外線照射して硬化させることにより、吸着樹脂層4を形成することができる。
【0020】
前述の方法により印刷される吸着樹脂層4の形状、紋様等は使用する目的により大きさ形状、紋様が異なるが、上記基本形状の他、円輪形、楕円形等の連鎖状、特殊紋様の一例としてはドーナッツ形、多角形、函形、菱形、亀甲形、蜂の巣形、花柄模様、レース模様、連鎖形、網目模様、幾何学模様等で内側に空洞室型で肉厚な外堤を有する形状に印刷して吸盤形状としてもよい。
【0021】
なお、吸着樹脂層4の厚さは特に限定されないが、0.1 〜1mmであるのが好ましい。
【0022】
5,5は透明合成樹脂フィルムからなる保護シートで、コースター1同士を複数重ねたときに互いに貼り付くのを防止し、また、シート状基材2、表示部3、吸着樹脂層4が汚れるのを防止する目的で吸着樹脂層4上に被着しており、コースター1を使用するときにはこれを除去する。
【0023】
コースター1は、例えばガラスやプラスチック、大理石等の石、金属、メラミン樹脂化粧板等からなるテーブルの天板と、ガラスのコップ、グラスなどとの間に敷いたり、お盆(トレー)にガラスのコップ、グラスなどを載せて運ぶ際にこれらとトレーとの間に敷いて使用する。
【0024】
特に、滑り止めの為の吸着樹脂層4を表裏両面に設けたので、列車や飛行機、船などの乗り物内の簡易テーブルで使用する場合や、セルフサービスのコーヒーショップやファーストフード店などで使用するのに適している。
【0025】
従来、これらの場所で使用するには周知の接着剤、粘着剤等を使用したものがあるが、これらは不要となって剥離するときに大きな力を要し、粘着剤やシート状基材の切れ端が貼り付け面に残り易かった。
【0026】
然るに、本実施の形態に係るコースター1は吸着樹脂層4を構成する面に、柔軟性で可撓性のある溶剤乾燥型インキ、紫外線反応硬化型インキまたは二液反応硬化型インキ等を使用することにより、使用時には貼り付け面から空気を追い出して吸着貼付させ、使用後にはその剥離を容易にし、また繰り返しての再使用を可能にすることができる。
【0027】
即ち、使用するときにはコップや皿等の自重によりテーブルやトレーの表面との間に擬似的に接着して固定することができ、使用しなくなったときには上方に持ち上げることによりテーブルやトレーから容易に分離させることができる。
【0028】
これにより、テーブルやトレー、皿、コップなどが汚れることもなく、コースター1も再利用できる。
【0029】
コースター1は円形に限定することなく、適切な形状・サイズに裁断し、剥離シート5を剥がして使用する。
【0030】
なお、上記の例では再剥離性の両面滑り止めシールをコースターに使用した場合を例示したが、本発明はこれに限定することなく、たとえば物品搬送用のトレーなどの用品 の下面に貼着して使用したり、ブックエンドと本棚の間に敷いて使用してもよい。
【0031】
次に、本発明の第2の実施の形態として、図3および図4に再剥離性の両面表示シール10を示す。なお、前述したのと同一の構成要素に同一符号を付し、その説明は省略するに、本実施の形態に係る両面表示シール10は、シート状基材2の両面が択一的に選択されるべき表示部3となり、表側の表示部3には「営業中」の文字表示が、裏側の表示部3には「準備中」の文字表示が、それぞれ印刷されている。該両面表示シール10は店舗の入り口付近のガラスなどに、建物内側から表示面を外側に向けて貼付するものである。
【0032】
上記両面表示シール10を使用するときには、貼付面側の保護シート5を剥離して窓ガラス等に貼付する。そして、両面表示シール10を貼り替えるときには、今まで貼り付いていた保護シート5を剥がして、次に非表示となる面に貼り替えれば、その面の吸着樹脂層4や表示部3が汚れるのを防止でき、長期間繰り返し使用することができる。
【0033】
なお、各表示部3に表示する内容は文字に限定するものでなく、図5に示すような交通関係の標識でもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の再剥離性の両面滑り止めシール及び両面表示シールによれば、使用時には吸着樹脂層と貼付する面から空気を追い出して吸着貼付させ、接着剤や粘着剤を用いることなく容易に貼り付けることができ、不要となった際の剥離を容易にし、また繰り返しての再使用が可能であり、衛生的かつ省資源低コストな商品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るコースターを示す正面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る両面表示シールを示す正面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向断面図である。
【図5】第2の実施形態に係る両面表示シールの変形例である。
【符号の説明】
1…コースター、2…シート状基材、3…表示部、4…吸着樹脂層、5…保護シート、10…両面表示シール
Claims (4)
- シート状基材と、該シート状基材の表裏両面に、円形、多角形、蜂の巣形、網目形、花柄模様形、レース模様形、幾何学模様等の複数離散的に連続した任意の紋様の吸着樹脂層を印刷して乾燥、熱重合または紫外線硬化処理して製造される再剥離性の両面滑り止めシール。
- 前記シート状基材の少なくとも片面が表示部である請求項1に記載の再剥離性の両面滑り止めシール。
- 両面が択一的に選択されるべき表示部となるシート状基材と、該シート状基材の表裏両面に、円形、多角形、蜂の巣形、網目形、花柄模様形、レース模様形、幾何学模様等の複数離散的に連続した任意の紋様の吸着樹脂層を印刷して乾燥、熱重合または紫外線硬化処理して製造される再剥離性の両面表示シール。
- 前記吸着層上に、透明合成樹脂フィルムからなる保護シートを被着してなる請求項1乃至3に記載の再剥離性の両面表示シールおよび両面表示シール。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002220609A JP2004061893A (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | 再剥離性の両面滑り止めシール及び両面表示シール |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002220609A JP2004061893A (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | 再剥離性の両面滑り止めシール及び両面表示シール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004061893A true JP2004061893A (ja) | 2004-02-26 |
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ID=31941149
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002220609A Pending JP2004061893A (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | 再剥離性の両面滑り止めシール及び両面表示シール |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004061893A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006028211A1 (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-16 | Inter Products Co., Ltd. | コースタ及びその製造方法 |
JP2006188893A (ja) * | 2005-01-06 | 2006-07-20 | Shibutani:Kk | 表示器付き扉閉止具 |
-
2002
- 2002-07-30 JP JP2002220609A patent/JP2004061893A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006028211A1 (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-16 | Inter Products Co., Ltd. | コースタ及びその製造方法 |
JP2006188893A (ja) * | 2005-01-06 | 2006-07-20 | Shibutani:Kk | 表示器付き扉閉止具 |
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