JP2004061468A - 空間特性を用いた多重波の到来方向推定方法及びこれを用いた受信ビーム形成装置 - Google Patents

空間特性を用いた多重波の到来方向推定方法及びこれを用いた受信ビーム形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】受信データの長さが短い場合であっても、あるいは低いSNRの場合でも少ない計算量で多重波の到来方向を高精度に推定できる手法を提案する。
【解決手段】複数個のアンテナ素子を同じ素子間隔で直線状の異なる空間位置に配置したアレーアンテナに到来する多重波の到来方向を推定する方法であって、前記複数個のアンテナ素子の受信信号よりアレー共分散行列を求め、前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、前記多重波の空間特性に対して前後向き線形予測及び、サブアレー平均を行なって、許されたモデル次数を持つ予測係数を求め、前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピーク位置から前記多重波の到来方向を判定することを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アレーアンテナを用いて電波到来方向を精度よく推定する電波到来方向推定方法に関し、特に、空間特性を用いた多重波の到来方向を推定する方法及び、その電波到来方向推定方法による推定結果に基づくアンテナのビーム指向性を可変制御する基地局の受信ビーム形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、移動通信に適応アレーアンテナ (adaptive array antenna) を用いる研究開発が注目されている。複数個のアンテナ素子をある形状で異なる空間位置に配置したものをアレーアンテナと呼ぶ。アンテナに入射する電波 (以下、信号処理の立場から信号という場合がある) の到来方向を推定する問題は、適応アレーアンテナの重要な要素技術の一つと考えられる。特に、マルチパスに起因する多重波に関する到来方向推定は非常に重要となる。
【0003】
従来、アレーアンテナにおける多重波 (相関性のある複数個の信号を含む) の到来方向を推定する方法として、計算の複雑さや推定精度などの立場から空間スムージング法を用いた部分空間手法 (subspace−based method with spatial smoothing) はよく知られている。
【0004】
その代表手法例として、空間スムージングMUSIC (spatial smoothing based MUSIC) があり、その手法の詳細については、文献T.−J. Shan, M. Wax and T. Kailath, ”On spatial smoothing for direction−of−arrival estimation of coherent signals,” IEEE Trans. Acoust., Speech, Signal Processing, vol. 33, no. 4, pp. 806−811 (1985) 及びS.U. Pillai and B.H. Kwon, ”Forward/backward spatial smoothing techniques for coherent signals identification,” IEEE Trans. Acoust., Speech, Signal Processing, vol. 37, no. 1, pp. 8−15 (1989) に記載がある。
【0005】
空間スムージング法に基づく部分空間手法は、アレーアンテナに入射する信号間の相関を抑圧するため、線形等間隔に配置されたアレーアンテナ素子を最大アンテナ素子数より少ない数のアンテナ素子毎にサブアレー化し、各サブアレーの共分散行列の平均操作を行うことにより、空間的に平均された共分散行列の信号部分空間の次元を多重波の個数に回復するものである。
【0006】
従って、従来の部分空間手法のように信号部分空間 (signal subspace) と雑音部分空間 (noise subspace) の直交関係を利用して、多重波の到来方向を推定することが可能となる。
【0007】
一方、一つの信号源からの多重波に対するアレーアンテナの全体的な応答を表す空間特性を用いた多重波到来方向推定法が提案されている。その代表例として、高次統計量に基づく手法と2次統計量に基づく手法がある。これらの手法の詳細について、文献N. Yuen and B. Friedlander, ”DOA estimation in multipath: An approach using fourth−order cumulants,” IEEE Trans. Signal Processing, vol. 45, no. 5, pp. 1253−1263 (1997) 及びC. Ma, Y. Peng, and L. Tian, ”Blind estimation of DOA’s of coherent sources,” Proc. 4th Int. Conf. Signal Processing, pp. 327−330, Beijing, China (October 1998) に記載がある。
【0008】
これらの手法には、多重波の空間特性に到来方向に関する情報が含まれるから、この空間特性をアレーアンテナの受信“信号”と見なすことができる。従って、アレーアンテナの受信信号から前記の空間特性をブラインドに推定し、前記の空間スムージング法に基づく部分空間手法を活用して多重波の到来方向の推定をすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる従来の部分空間手法を活用して多重波の到来方向を推定する手法においては、サブアレーのサイズ(一つのサブアレーに含まれるアンテナ素子数)は到来方向の推定精度に影響を与える。しかも最適なサブアレーサイズは、信号対雑音比 (SNR:signal−to−noise ratio)や信号源の座標や到来方向の相対位相などの要素に依存するので、一般的な最適サイズを決定することはかなり難しいという問題がある。
【0010】
また、アレーアンテナの受信信号の長さが短い場合には、これらの手法の推定精度が劣化する。さらに、推定精度がよくない到来方向の推定値を用いて基地局の受信/送信ビームを形成すると、基地局の受信及び送信システムの性能に劣化が生じるという問題がある。
【0011】
従って、本発明の目的は、受信データの長さが短い場合であっても、あるいは低いSNRの場合でも少ない計算量で多重波の到来方向を高精度に推定できる手法を提案することを目的とする。
【0012】
更に、本発明の目的は、アレーアンテナ受信データの長さが短いまたはSNRが低い場合でも、空間的に角度が近い多重波の到来方向を少ない演算量で精度よく推定できる手法を提案することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成する本発明に従う空間特性を用いた多重波の到来方向推定方法の原理は、アレーアンテナを構成する複数個のアンテナ素子により到来電波を受信し、アレー共分散行列の信号固有ベクトルから一つの信号源からの多重波に対する空間特性 (spatial signature、即ち、各多重波に対するアレー応答ベクトルの線形組み合わせ) をブラインドに推定し、修正した線形予測法 (LP:linear prediction) を用いて空間特性の推定値から多重波の到来方向の推定を行うものである。
【0014】
かかる原理に基づき、上記目的を達成するための本発明に従う空間特性を用いた多重波到来方向推定方法の第1の形態は、 複数個のアンテナ素子を同じ素子間悪化uで直線状の異なる空間位置に配列したアレー(線形等間隔アレー)アンテナに到来する多重波の到来方向を推定する方法であって、前記複数個のアンテナ素子の受信信号よりアレー共分散行列を求め、前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、前記多重波の空間特性に対して前後向き線形予測及び、サブアレー平均を行なって、許されたモデル次数を持つ予測係数を求め、前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピーク位置から前記多重波の到来方向を判定することを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するための本発明に従う空間特性を用いた多重波到来方向推定方法の第2の形態は、線形等間隔アレーアンテナに到来する多重波の到来方向を推定する方法であって、前記複数個のアンテナ素子の受信信号よりアレー共分散行列を求め、前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、前記多重波の空間特性に対して前後向き線形予測及び、サブアレー平均を求め、最大に許されたモデル次数を持つ予測係数を求め、前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピーク位置から前記多重波の到来方向を判定することを特徴とする。
【0016】
上記目的を達成するための本発明に従う空間特性を用いた多重波到来方向推定方法の第3の形態は、線形等間隔アレーのアンテナ素子からの受信信号よりアレー共分散行列を求め、前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、前記空間特性に対して前向き線形予測及びサブアレー平均を行い、許されたモデル次数をもつ予測係数を求め、前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピークの位置から多重波の到来方向を判定することを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成するための本発明に従う空間特性を用いた多重波到来方向推定方法の第4の形態は、線形等間隔アレーのアンテナ素子からの受信信号よりアレー共分散行列を求め、前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、前記空間特性に対して後向き線形予測及びサブアレー平均を求め、許されたモデル次数をもつ予測係数を求め、前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピークの位置より多重波の到来方向を判定することを特徴とする。
【0018】
上記目的を達成するための本発明に従う空間特性を用いた多重波到来方向推定方法の第5の形態は、線形等間隔アレーのアンテナ素子からの受信信号よりアレー共分散行列を求め、前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、前記の空間特性に対してサブアレー平均を行い、部分空間方法を用いて多重波の到来方向を判定することを特徴とする。
【0019】
上記目的を達成するための本発明に従う空間特性を用いた多重波到来方向推定方法の第6の形態は、第5の形態において、前記部分空間方法として、空間スムージングMUSICまたはroot−MUSICまたはESPRITの推定方法を用いることを特徴とする。
【0020】
上記目的を達成するための本発明に従う空間特性を用いた多重波到来方向推定方法の第7の形態は、線形等間隔アレーアンテナ素子からの受信信号よりアレー共分散行列を求め、前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、前記空間特性を仮想的な線形等間隔アレーへの変換し、前記仮想的な線形等間隔アレーに変換された空間特性に対して、前向き、後向き、若しくは前後向き線形予測及びサブアレー平均を行って、許されたモデル次数を持つ予測係数を求め、前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピーク位置から前記多重波の到来方向を判定することを特徴とする。
【0021】
更に、上記目的を達成するための本発明に従う空間特性を用いた多重波到来方向推定システムは、第1の形態として、前記第1〜第7の形態のいずれかの到来方向推定方法により多重波の到来方向を推定することを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明に従う空間特性を用いた受信ビーム形成装置は、前記第1〜第7のいずれかに記載の到来方向推定方法により多重波の到来方向を推定する到来方向推定システムと、前記到来方向推定システムにより推定される多重波の到来方向に対応するようにアンテナビームを形成する装置を備えたことを特徴とする。
【0022】
本発明の特徴は、更に図面を参照して以下に説明される発明の実施の形態例から明らかになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に図面に従い、本発明の実施の形態例を説明するが、その説明に先立って、本発明の正しい理解のために従来の手法とその問題について更に詳しく説明しておく。
【0024】
従来の多重波到来方向推定に関する部分空間手法の代表例として、文献T.−J. Shan, M. Wax and T. Kailath, ”On spatial smoothing for direction−of−arrival estimation of coherent signals,” IEEE Trans. Acoust., Speech, SignalProcessing, vol. 33, no. 4, pp. 806−811 (1985) に記載された空間スムージングMUSIC (spatial smoothing based MUSIC) を説明する。
【0025】
【数1】
Figure 2004061468
【0026】
【数2】
Figure 2004061468
【0027】
【数3】
Figure 2004061468
【0028】
【数4】
Figure 2004061468
【0029】
【数5】
Figure 2004061468
【0030】
信号部分空間と雑音部分空間の直交関係に基づく到来方向推定方法は部分空間手法と呼ばれる。
【0031】
【数6】
Figure 2004061468
【0032】
【数7】
Figure 2004061468
【0033】
上記の通り、図1に示した前向きサブアレー (forward subarray) を用いた空間スムージングMUSICを説明した。これに対し、文献S.U. Pillai and B.H. Kwon, ”Forward/backward spatial smoothing techniques for coherent signals identification,” IEEE Trans. Acoust., Speech, Signal Processing, vol. 37, no. 1, pp. 8−15 (1989) に記載されたように、図2に示す後向きサブアレー (backward subarray) を使って、前記の前向きサブアレーを用いた空間スムージングMUSICと同じ考え方で多重波の到来方向を推定できる。
【0034】
さらに、図1と図2に示した前向きサブアレーと後向きサブアレーを同時に利用すると、多重波の到来方向推定の精度を向上することができる。
【0035】
【数8】
Figure 2004061468
【0036】
サブアレーのサイズmが大きくなる場合には、スペクトルの分解能を向上できるが、入射する多重波の相関を抑圧する能力が弱くなる。
【0037】
逆に、サブアレーのサイズmが小さくなる場合には、多重波の相関を抑圧する能力が強くなるが、スペクトルの分解能が劣化する。従って、前記の空間スムージング法を用いた部分空間手法または前記の空間特性を用いた多重波到来方向推定法では、サブアレーのサイズは到来方向の推定精度に影響を与える。しかも最適なサブアレーサイズは、SNRや信号源の座標や到来方向の相対位相など要素に依存する。このために一般的な最適なサイズの決定はかなり難しい。
【0038】
また、アレーアンテナの受信信号の長さが短い場合には、これらの手法の推定精度は劣化する。さらに、推定精度が良くない到来方向の推定値を用いて基地局の受信/送信ビームを形成すると、基地局の受信及び送信システムの性能の劣化が生じる。
【0039】
従って、本発明は短い受信データの長さまたは低いSNRの場合でも少ない計算量で多重波の到来方向を高精度に推定できる方法を提案するものである。
【0040】
図3は、本発明の適用における送信源と受信側基地局との配置関係を説明する図である。送信源10から発射された多重波は、基地局20のアンテナに真っ直ぐに入射する直接波11と、また、建物などの地物によって反射されてから基地局20のアンテナに入射する反射波12がある。
【0041】
【数9】
Figure 2004061468
【0042】
【数10】
Figure 2004061468
【0043】
図5に、到来方向推定部50の本発明に従う処理工程を示す。なお、図5に示す各処理工程は、各々対応する処理機能を有する個別の装置として構成することも単一の演算装置により処理工程に対応してソフトウエアにより処理機能を実現することも可能であり、本発明の適用はこれら何れかの形態に限定されるものではない。
【0044】
【数11】
Figure 2004061468
【0045】
【数12】
Figure 2004061468
【0046】
【数13】
Figure 2004061468
【0047】
【数14】
Figure 2004061468
【0048】
【数15】
Figure 2004061468
【0049】
特に、図1は、前方のアレー素子の空間特性から後方のアレー素子の空間特性を推定する前向き線形予測(FLP)の例である。また、図2は、後方のアレー素子の空間特性から前方のアレー素子の空間特性を推定する後向き線形予測(BLP)の例である。図1と図2を同時に使用するものを前後向き線形予測(FBLP)という。
【0050】
【数16】
Figure 2004061468
【0051】
【数17】
Figure 2004061468
【0052】
図8から単位円に一番近い2個のゼロ点が求められ、あるいは、図9においてピークが、到来方向が5°及び12°近傍に示されていることが理解できる。このように到来方向推定部50で多重波の到来方向が推定できる。
【0053】
以下、計算機シミュレーションの具体例を通して更に詳細を説明する。ここで、アンテナ素子数を10とする。また、同じパワーを持つ2つの多重波 (p=2) は、到来方向θ=5°とθ=12°でアレーアンテナに入射する。
【0054】
まず、信号対雑音比 (SNR) に対する本発明に基づく多重波到来方向の推定性能を考察する。ここで、受信データの長さNを128とし、SNRを−10から25dBまでの範囲に変化させる。各SNRに対して1000回の計算を行った。
【0055】
【数18】
Figure 2004061468
【0056】
比較のため、到来方向推定の理論的な最小誤差を示すCRB (Cramer−Rao lower bound) と従来の空間スムージングMUSIC (m=5) を用いた結果をプロットしている。
【0057】
図10A,10Bから明らかなように、かなり低いSNRの場合にも本発明の方法Iは従来の空間スムージングMUSICより正確に到来方向を推定できる。一方、SN
Rが高い場合には、本発明の方法の推定誤差RMSEは小さくなり、理論的な最小誤差CRBに近づく。
【0058】
次に、受信データの長さに対する本発明に基づく多重波到来方向の推定性能を示す。ここで、SNRを5dBとし、受信データの長さNを10〜1000の範囲に変化させた。
【0059】
図11A,11Bはそれぞれ1000回の計算で得られた
【0060】
【数19】
Figure 2004061468
【0061】
のRMSEを示す。図11A,11Bに示すように、データの長さが大きくなる場合には、本発明の方法Iの推定誤差RMSEはかなり理論的な最小誤差CRBに近づくが、受信データが少ない場合にも、本発明の方法は従来の空間スムージングMUSICより精確な到来方向の推定を与えられる。
【0062】
上述の実施例では、最大に許されたモデル次数
【0063】
【数20】
Figure 2004061468
【0064】
また、式11で推定した正規化した多重波の空間特性
【0065】
【数21】
Figure 2004061468
【0066】
に対してサブアレー平均を行い、空間スムージングMUSICまたはroot−MUSICまたはESPRITなど部分空間手法を使って、多重波の到来方向推定方法を実施できる。
【0067】
また、アレーアンテナとして線形等間隔アレーを利用しているが、円形等間隔アレーの場合には、式11で得られた正規化した多重波の空間特性
【0068】
【数22】
Figure 2004061468
【0069】
を仮想的な線形等間隔アレーでの空間特性に変換し、サブアレー平均を行い、空間スムージングMUSICまたはroot−MUSICまたはESPRITを用いて、多重波の到来方向推定方法を実施できる。
【0070】
更に、本発明の到来方向推定方法を適用する図4に示した到来方向推定システムを用いて、希望の到来方向にピークが向くビームを形成する受信ビーム形成装置の構成し、これを基地局20に備えることが可能である。
【0071】
図12は、基地局20における受信ビーム形成装置構成例であり、図4に示した多重波到来方向推定システムを有し、更にベースバンド及びディジタル処理部40からの複素ディジタル受信データ出力が入力され、且つ、到来方向推定部50により推定された到来方向の情報が入力されるビーム形成器60を備える。
【0072】
かかるビーム形成器60として本発明の方法により得られる到来方向の情報を利用して種々の構成が可能であるが、例えば、論文O.L. Frost, ”An algorithm for linearly constrained adaptive array processing,” Proc. IEEE, vol. 60, no. 8, pp 926−935 (1972) 及びJ. Xin, H. Tsuji, Y. Hase and A. Sano, ”Array beamforming based on cyclic signal detection,” Proc. IEEE 48th Vehicular Technology Conference, pp. 890−894, Ottawa, Canada (May 1998)等に記載されたビーム形成方法を活用して、複素ディジタル受信データ出力に対し、希望の信号到来方向にビームを形成することが可能である。
【0073】
かかるビームを形成された受信信号をチャネル受信部70において、従来の周知の方法で受信処理が行われ、受信データが得られる。
【0074】
なお、上記の実施の形態例説明においては、専ら複数のアレーアンテナ素子を線形状に配置することを前提にしているが、本発明の適用はこれに科がいられない。即ち、複数のアレーアンテナ素子を同じ素子間隔で円形状の異なる空間位置に配列した構成においても本発明は適用可能である。かかる場合、円形状に配置された複数のアレーアンテナ素子を仮想的な線形等間隔アレーでの空間特性に変換することができれば、先に説明した本発明の到来方向推定方法が適用可能である。
【0075】
円形状に配置された複数のアレーアンテナ素子を仮想的な線形等間隔アレーでの空間特性に変換する方法として、たとえば、文献(M. Wax and J. Sheinvald,”Direction finding of coherent signals via spatial smoothing for uniform circular arrays,” IEEE Trans. Antennas and Propagation, vol. 42, no. 5, pp. 613−620 (1994)を参照) に記載の発明が知られている。したがって、かかる文献に記載の変換方法を用いて仮想的な線形等間隔アレーの空間特性に変換することにより、先に説明したように、サブアレー平均を行い、空間スムージングMUSICまたはroot−MUSICまたはESPRITを用いて多重波の到来方向を判定することが可能である。
【0076】
(付記1)
複数個のアンテナ素子を同じ素子間隔で直線状の異なる空間位置に配列したアレー(線形等間隔アレー)アンテナに到来する多重波の到来方向を推定する方法であって、
前記複数個のアンテナ素子の受信信号よりアレー共分散行列を求め、
前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、
前記多重波の空間特性に対して前後向き線形予測及び、サブアレー平均を行なって、許されたモデル次数を持つ予測係数を求め、
前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピーク位置から前記多重波の到来方向を判定する
ことを特徴とする多重波の到来方向推定方法。
【0077】
(付記2)
線形等間隔アレーアンテナに到来する多重波の到来方向を推定する方法であって、
前記複数個のアンテナ素子の受信信号よりアレー共分散行列を求め、
前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、
前記多重波の空間特性に対して前後向き線形予測及び、サブアレー平均を行なって、最大に許されたモデル次数を持つ予測係数を求め、
前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピーク位置から前記多重波の到来方向を判定する
ことを特徴とする多重波の到来方向推定方法。
【0078】
(付記3)
線形等間隔アレーのアンテナ素子からの受信信号よりアレー共分散行列を求め、
前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、
前記空間特性に対して前向き線形予測及びサブアレー平均を行い、許されたモデル次数をもつ予測係数を求め、
前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピークの位置から多重波の到来方向を判定する
ことを特徴とする多重波の到来方向推定方法。
【0079】
(付記4)
線形等間隔アレーのアンテナ素子からの受信信号よりアレー共分散行列を求め、
前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、
前記空間特性に対して後向き線形予測及びサブアレー平均を求め、
許されたモデル次数をもつ予測係数を求め、
前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピークの位置より多重波の到来方向を判定する
ことを特徴とする多重波の到来方向推定方法
(付記5)
線形等間隔アレーのアンテナ素子からの受信信号よりアレー共分散行列を求め、前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の
空間特性を求め、
前記の空間特性に対してサブアレー平均を行い、部分空間方法を用いて多重波の到来方向を判定する
ことを特徴とする多重波の到来方向推定方法。
【0080】
(付記6)付記5において、
前記部分空間方法として、空間スムージングMUSIC (spatial smoothing basedMUSIC) またはroot−MUSICまたはESPRITの推定方法を用いることを特徴とする多重波の到来方向推定方法。
【0081】
(付記7)
複数個のアンテナ素子を同じ素子間隔で円形状の異なる空間位置に配列したアレーアンテナ素子からの受信信号よりアレー共分散行列を求め、
前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、
前記空間特性を仮想的な線形等間隔アレーへの変換し、
前記仮想的な線形等間隔アレーに変換された空間特性に対して、前向き、後向き、若しくは前後向き線形予測及びサブアレー平均を行って、許されたモデル次数を持つ予測係数を求め、
前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピーク位置から前記多重波の到来方向を判定する
ことを特徴とする多重波の到来方向推定方法。
【0082】
(付記8)
請求項1から請求項7までのいずれかに記載の到来方向推定方法により多重波の到来方向を推定することを特徴とする到来方向推定システム。
【0083】
(付記9)
請求項1から請求項7までのいずれかに記載の到来方向推定方法により多重波の到来方向を推定する到来方向推定システムと、
前記到来方向推定システムにより推定される多重波の到来方向に対応するようにアンテナビームを形成する装置を備えたことを特徴とする受信ビーム形成装置。
【0084】
【発明の効果】
以上図面に従い、説明したように本発明はアレー共分散行列の信号固有ベクトルから、一つの信号源からの多重波の空間特性をブラインドに推定し、修正した線形予測法を用いて推定した空間特性から多重波の到来方向の推定を行う。本発明により、短い受信データの長さまたは低い信号対雑音比(SNR)の場合でも、基地局におけるアレーアンテナに入射する多重波の到来方向を正確に推定することができる。
【0085】
また、本発明の方法により従来の空間スムージングMUSIC手法に比較して少ない演算量で非常に優れた推定性能が得られたことが確認された。従って、多重波の到来方向推定時の精度向上を図ることが可能となる。更に、本発明の到来方向推定方法から得られた信号の到来方向に関する情報を利用して、希望方向に指向性をもつビームを形成できる基地局を構成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】線形等間隔アレーにおける前向きサブアレーを示す図である。
【図2】線形等間隔アレーにおける後向きサブアレーを示す図である。
【図3】送信源と基地局の配置関係を示す図である。
【図4】本発明の多重波到来方向推定システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の多重波到来方向推定システムにおける多重波到来方向推定動作を示すブロック図である。
【図6】本発明に従う、前向き線形予測(FLP) とサブアレーを示す図である。
【図7】本発明に従う、後向き線形予測(BLP) とサブアレーを示す図である。
【図8】式14に対応する予測多項式の単位円の一例を表す図である。
【図9】式15に対応する予測多項式スペクトルの一例を表す図である。
【図10】信号対雑音比(SNR)に対する本発明に基づく多重波到来方向の推定性能を示す図である。
【図11】受信データの長さに対する本発明に基づく多重波到来方向の推定性能を示す図である。
【図12】本発明の到来方向推定方法を適用した、基地局における受信ビーム形成装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
10  送信源
11  直接波
12  反射波
20  基地局
30  アレーアンテナ
31  アンテナ素子
40  ベースバンド及びディジタル処理部
50 到来方向推定部
60 ビーム形成器
70 チャネル受信部

Claims (5)

  1. 複数個のアンテナ素子を同じ素子間隔で直線状の異なる空間位置に配置したアレーアンテナに到来する多重波の到来方向を推定する方法であって、
    前記複数個のアンテナ素子の受信信号よりアレー共分散行列を求め、
    前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、
    前記多重波の空間特性に対して前後向き線形予測及び、サブアレー平均を行なって、許されたモデル次数を持つ予測係数を求め、
    前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピーク位置から前記多重波の到来方向を判定する
    ことを特徴とする多重波の到来方向推定方法。
  2. 線形等間隔アレーアンテナに到来する多重波の到来方向を推定する方法であって、
    前記複数個のアンテナ素子の受信信号よりアレー共分散行列を求め、
    前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、
    前記多重波の空間特性に対して前後向き線形予測及び、サブアレー平均を行なって、最大に許されたモデル次数を持つ予測係数を求め、
    前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピーク位置から前記多重波の到来方向を判定する
    ことを特徴とする多重波の到来方向推定方法。
  3. 線形等間隔アレーのアンテナ素子からの受信信号よりアレー共分散行列を求め、
    前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、
    前記空間特性に対して前向き線形予測及びサブアレー平均を行い、許されたモデル次数をもつ予測係数を求め、
    前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピークの位置から多重波の到来方向を判定する
    ことを特徴とする多重波の到来方向推定方法。
  4. 線形等間隔アレーのアンテナ素子からの受信信号よりアレー共分散行列を求め、
    前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波の空間特性を求め、
    前記空間特性に対して後向き線形予測及びサブアレー平均を求め、
    許されたモデル次数をもつ予測係数を求め、
    前記予測係数に対応する予測多項式のゼロ点の位相若しくは、前記予測多項式のスペクトルのピークの位置より多重波の到来方向を判定する
    ことを特徴とする多重波の到来方向推定方法
  5. 線形等間隔アレーのアンテナ素子からの受信信号よりアレー共分散行列を求め、前記アレー共分散行列の正規化した信号固有ベクトルから正規化した多重波

    空間特性を求め、
    前記の空間特性に対してサブアレー平均を行い、部分空間方法を用いて多重波の到来方向を判定する
    ことを特徴とする多重波の到来方向推定方法。
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