JP2004060729A - ドレイン抜き装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガス流路を通流する気体の圧力が低い場合でも適切にガス流路から凝縮水を排出することができながらも、低廉化を図り得るドレイン抜き装置を提供する。
【解決手段】ガス流路Rの中途箇所に、凝縮水をドレインタンク41に流下案内するドレイン流下路42が接続され、そのドレイン流下路42に弁部Vが設けられ、その弁部Vが、ガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当して気体の漏れを阻止し、且つ、ガス流路Rからの凝縮水による浮力にて気体漏洩阻止用弁座45から浮上して凝縮水の流下を許容する気体漏洩阻止用浮体46を備えた気体漏洩阻止部Vtと、ドレインタンク41からの凝縮水による浮力にて逆流阻止用弁座47に接当して凝縮水の逆流を阻止する逆流阻止用浮体48を備えた逆流阻止部Vrとを備えて構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】ガス流路Rの中途箇所に、凝縮水をドレインタンク41に流下案内するドレイン流下路42が接続され、そのドレイン流下路42に弁部Vが設けられ、その弁部Vが、ガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当して気体の漏れを阻止し、且つ、ガス流路Rからの凝縮水による浮力にて気体漏洩阻止用弁座45から浮上して凝縮水の流下を許容する気体漏洩阻止用浮体46を備えた気体漏洩阻止部Vtと、ドレインタンク41からの凝縮水による浮力にて逆流阻止用弁座47に接当して凝縮水の逆流を阻止する逆流阻止用浮体48を備えた逆流阻止部Vrとを備えて構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水蒸気を含有する気体が通流するガス流路の中途箇所より、そのガス流路内に生じた凝縮水を排出して、ドレインタンクに貯留するドレイン抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるドレイン抜き装置は、水蒸気を含有する気体が通流するガス流路の中途個所から、水蒸気が凝縮した凝縮水を、気体の漏洩を阻止しつつ排出して、ドレインタンクに貯留するものである。
従来は、図5に示すように、ガス流路Rの中途箇所を上流側部分Ruと下流側部分Rdとに切り離して、ガス流路Rの上流側部分Ruの先端側部分を下向きに形成し、ドレイン抜き装置として、ガス流路Rの上流側部分Ruの下向き流路部分の先端及び下流側部分Rdの基端が上面部に気密状に連通接続された密閉型のドレインタンク61と、上流側部分Ruの下向き流路部分に設けた逆止弁62とを備えて構成したものがあり、又、上流側部分Ruの下向き流路部分に、逆止弁62に代えて、電磁弁(図示省略)を設けたものもあった。
尚、図5中の63は、ドレインタンク61から凝縮水を排出するドレイン排出路であり、64は、ドレイン排出路63に設けたドレイン排出用電磁弁である。
【0003】
逆止弁62を備えた従来のドレイン抜き装置では、気体は、逆止弁62を通過させて、ドレインタンク61を通じてガス流路の上流側部分Ruから下流側部分Rdに通流させ、ガス流路R内に生成した凝縮水は、逆止弁62を通過させて上流側部分Ruの下向き流路部分を流下させてドレインタンク61内に排出させ、逆止弁62にて、ドレインタンク61から凝縮水がガス流路Rの上流側部分Ruに逆流するのを阻止するように構成していた。
又、電磁弁を備えた従来のドレイン抜き装置では、そのドレイン抜き装置を設置したガス流路が設けられているドレイン抜き装置設置対象装置の運転中は、電磁弁を開弁して、気体の通流を許容すると共に、凝縮水の流下を許容し、ドレイン抜き装置設置対象装置の運転の停止に伴って、電磁弁を閉弁して、ドレインタンクから凝縮水がガス流路の上流側部分に逆流するのを阻止するように構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、逆止弁を備えた従来のドレイン抜き装置では、逆止弁の圧力損失が大きいので、ガス流路を通流する気体の圧力が低い場合には、凝縮水が逆止弁を通過することができない場合があり、凝縮水を適切に排出することができないという問題があった。
又、電磁弁を備えた従来のドレイン抜き装置では、電磁弁が高価であるばかりか、電磁弁を開閉制御するための電気的な制御が必要となり、ドレイン抜き装置が高騰化するという問題があった。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガス流路を通流する気体の圧力が低い場合でも適切にガス流路から凝縮水を排出することができながらも、低廉化を図り得るドレイン抜き装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1記載の発明〕
請求項1に記載のドレイン抜き装置は、水蒸気を含有する気体が通流するガス流路の中途箇所より、そのガス流路内に生じた凝縮水を排出して、ドレインタンクに貯留するものであって、
前記ガス流路の中途箇所に、凝縮水を前記ドレインタンクに流下案内するドレイン流下路が接続され、
そのドレイン流下路に、前記ガス流路を通流する気体が前記ドレインタンク側に漏れるのを阻止し、前記ガス流路内の凝縮水が前記ドレインタンク側へ流下するのを許容し、且つ、前記ガス流路内の圧力低下によって、前記ドレインタンクに貯留した凝縮水が前記ガス流路側へ逆流するのを阻止する弁部が設けられ、
前記弁部が、
前記ガス流路内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座に接当して気体の漏れを阻止し、且つ、前記ガス流路からの凝縮水による浮力にて前記気体漏洩阻止用弁座から浮上して凝縮水の流下を許容する気体漏洩阻止用浮体を備えた気体漏洩阻止部と、
前記ドレインタンクからの凝縮水による浮力にて逆流阻止用弁座に接当して凝縮水の逆流を阻止する逆流阻止用浮体を備えた逆流阻止部とを備えて構成されている点を特徴とする。
即ち、凝縮水をドレインタンクに流下案内するドレイン流下路に設けられた弁部によって、ガス流路を通流する気体がドレインタンク側に漏れるのが阻止され、ガス流路内の凝縮水がドレインタンク側へ流下するのが許容され、且つ、ガス流路内の圧力低下によって、ドレインタンクに貯留した凝縮水がガス流路側へ逆流するのが阻止される。
具体的には、弁部が、気体漏洩阻止部と逆流阻止部とを備えて構成され、以下のように作用して、気体漏洩阻止部により、ガス流路を通流する気体がドレインタンク側に漏れるのが阻止され、ガス流路内の凝縮水がドレインタンク側へ流下するのが許容され、逆流阻止部により、ガス流路内の圧力低下によってドレインタンクに貯留した凝縮水がガス流路側へ逆流するのが阻止される。
即ち、凝縮水が存在しない状態又は凝縮水が存在しても少ない状態では、気体漏洩阻止用浮体は、浮上せずにガス流路内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座に接当して、気体の漏れが阻止され、凝縮水が多くなるに伴って、気体漏洩阻止用浮体は、凝縮水による浮力により浮上して、気体漏洩阻止用弁座から離間して、凝縮水がドレインタンク側に流下するのが許容され、その凝縮水の流下に伴って気体漏洩阻止用浮体が下降してガス流路内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座に接当して、気体の漏れが阻止されることになるので、気体の漏洩を阻止しつつ凝縮水がドレイン流下路を通じて排出されることになる。
又、ガス流路内の圧力が低下して、ドレインタンクに溜まっている凝縮水がドレイン流下路をガス流路側へ流動してくると、逆流阻止用浮体は、流動してきた凝縮水による浮力により浮上して、逆流阻止用弁座に接当するので、凝縮水が逆流阻止用弁座よりもガス流路側に流動するのが阻止され、ドレインタンクに貯留した凝縮水がガス流路へ逆流するのが阻止されることになる。
そして、気体漏洩阻止用浮体を凝縮水による浮力により浮上させて気体漏洩阻止用弁座から離間させ、凝縮水をドレインタンク側へ流下させるようにすることから、ガス流路内を通流する気体の圧力の高低にかかわらず、凝縮水が存在するようになるとその凝縮水による浮力により気体漏洩阻止用浮体を浮上させて、気体漏洩阻止用弁座から離間させることができるので、ガス流路を通流する気体の圧力が低い場合でも適切にガス流路から凝縮水を排出することができる。
又、気体漏洩阻止部は、例えば、単に、気体漏洩阻止用弁座を備えた弁箱内に気体漏洩阻止用浮体を設けて構成し、又、逆流阻止部は、逆流阻止用弁座を備えた弁箱内に逆流阻止用浮体を設けて構成するというように、弁部を安価な部材を用いた簡素な構成とすることが可能であり、しかも、気体漏洩阻止用浮体を、ガス流路内を通流する気体の圧力により気体漏洩阻止用弁座に接当させ、又、凝縮水による浮力により浮上させて気体漏洩阻止用弁座から離間させ、逆流阻止用浮体を、凝縮水による浮力により浮上させて逆流阻止用弁座に接当させることから、電気的な制御を不要とすることが可能となり、低廉化を図ることが可能となる。
従って、ガス流路を通流する気体の圧力が低い場合でも適切にガス流路から凝縮水を排出することができながらも、低廉化を図り得るドレイン抜き装置を提供することができるようになった。
【0007】
〔請求項2記載の発明〕
請求項2に記載のドレイン抜き装置は、請求項1において、下側に前記気体漏洩阻止用弁座を備え且つ上側に前記逆流阻止用弁座を備えた弁箱内に、前記気体漏洩阻止用浮体と前記逆流阻止用浮体とを兼用する兼用浮体が設けられて、前記気体漏洩阻止部及び前記逆流阻止部が、1個の前記弁箱と1個の前記兼用浮体とを用いて構成されている点を特徴とする。
即ち、弁箱内に凝縮水が存在しない状態又は凝縮水が存在しても少ない状態では、弁箱内に設けられた兼用浮体は、浮上せずに下側の気体漏洩阻止用弁座に載った状態となってガス流路内の気体の圧力によって気体漏洩阻止用弁座に接当するので、気体の漏れが阻止され、弁箱内の凝縮水が多くなるに伴って、兼用浮体は、凝縮水による浮力により浮上して、気体漏洩阻止用弁座から離間して、弁箱内の凝縮水が気体漏洩阻止用弁座を通過してドレインタンク側に流下するのが許容され、その凝縮水の流下に伴って兼用浮体が下降してガス流路内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座に接当して、気体の漏れが阻止されることになるので、気体の漏洩を阻止しつつ凝縮水がドレイン流下路を通じて排出されることになる。又、ガス流路内の圧力が低下して、ドレインタンクに溜まっている凝縮水がドレイン流下路をガス流路側へ流動して、気体漏洩阻止用弁座を通過して弁箱内に流入してくると、兼用浮体は、流入してきた凝縮水による浮力により浮上して、上側の逆流阻止用弁座に接当するので、凝縮水が逆流阻止用弁座よりもガス流路側に流動するのが阻止され、ドレインタンクに貯留した凝縮水がガス流路へ逆流するのが阻止されることになる。
そして、気体漏洩阻止部及び逆流阻止部を、1個の弁箱と1個の兼用浮体とを用いて構成することから、例えば、気体漏洩阻止部は、気体漏洩阻止用弁座を備えた弁箱内に気体漏洩阻止用浮体を設けて構成し、逆流阻止部は、逆流阻止用弁座を備えた弁箱内に逆流阻止用浮体を設けて構成するというように、気体漏洩阻止部と逆流阻止部とを、別個の弁箱と、各弁箱に設けた専用の気体漏洩阻止用浮体及び逆流阻止用浮体とにより構成する場合に比べて、低廉化を図ることが可能となる。
従って、ガス流路を通流する気体の圧力が低い場合でも適切にガス流路から凝縮水を排出することが可能なドレイン抜き装置を、更に低廉化する上で、好ましい具体構成を提供することができるようになった。
【0008】
〔請求項3記載の発明〕
請求項3に記載のドレイン抜き装置は、請求項2において、前記弁部が、複数の前記弁箱を上下方向に並べて直列接続して構成されている点を特徴とする。
即ち、弁部が、複数の弁箱を上下方向に並べて直列接続して構成されていることから、各弁箱においては、兼用浮体がガス流路内の気体の圧力によって気体漏洩阻止用弁座に接当して、複数箇所で気体の漏れが阻止されるので、気体の漏れを阻止する信頼性を向上することが可能となり、又、ガス流路内の圧力が低下したときに、仮に、ドレインタンクから最下部の弁箱内に流入してきた凝縮水により兼用浮体が浮上して逆流阻止用弁座に接当しているにもかかわらず、凝縮水がその逆流阻止用弁座を通過して上側の弁箱内に流入したとしても、その弁箱内の兼用浮体が浮上して逆流阻止用弁座に接当して凝縮水の通過を阻止するので、凝縮水の逆流を阻止する信頼性を向上することが可能となる。
従って、ガス流路を通流する気体の圧力が低い場合でも適切にガス流路から凝縮水を排出することができながらも、気体の漏れ及び凝縮水の逆流を阻止する信頼性に一段と優れたドレイン抜き装置を提供することができるようになった。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態を説明する。
図1に示すように、ドレイン抜き装置Dは、水蒸気を含有する気体が通流するガス流路Rの中途箇所より、そのガス流路R内に生じた凝縮水を排出して、ドレインタンク41に貯留するように構成したものであり、ガス流路Rの中途箇所に、凝縮水をドレインタンク41に流下案内するドレイン流下路42を接続し、そのドレイン流下路42に、ガス流路Rを通流する気体がドレインタンク41側に漏れるのを阻止し、ガス流路R内の凝縮水がドレインタンク41側へ流下するのを許容し、且つ、ガス流路R内の圧力低下によって、ドレインタンク41に貯留した凝縮水がガス流路R側へ逆流するのを阻止する弁部Vを設けてある。
【0010】
ドレイン流下路42は、その下端がドレインタンク41の底部近くに位置するように、ドレインタンク41内に挿入する状態で設け、ドレインタンク41から凝縮水を排出するドレイン排出路43を、ドレインタンク41の周壁におけるドレイン流下路42の下端に対応する位置よりも上側の箇所に連通接続してある。そして、ドレインタンク41内の凝縮水の水位が、常時、ドレイン流下路42の下端よりも上方に維持されるようにして、ドレイン流下路42の下端部を水封するようにしてある。図1中の44は、ドレイン排出路43に設けたドレイン排出用電磁弁である。
【0011】
そして、弁部Vは、ガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当して気体の漏れを阻止し、且つ、ガス流路Rからの凝縮水による浮力にて気体漏洩阻止用弁座45から浮上して凝縮水の流下を許容する気体漏洩阻止用浮体46を備えた気体漏洩阻止部Vtと、ドレインタンク41からの凝縮水による浮力にて逆流阻止用弁座47に接当して凝縮水の逆流を阻止する逆流阻止用浮体48を備えた逆流阻止部Vrとを備えて構成してある。
【0012】
第1実施形態においては、弁部Vは、底部に気体漏洩阻止用弁座45を備えると共に、内部に気体漏洩阻止用浮体46を設けた気体漏洩阻止用弁箱49と、上部に逆流阻止用弁座47を備えると共に、内部に逆流阻止用浮体48を設けた逆流阻止用弁箱50とを、気体漏洩阻止用弁箱49が上部に位置する状態で連通部51にて直列接続して構成してある。
気体漏洩阻止用弁座45は、気体漏洩阻止用弁箱49の底部が連通部51に連通する開口部の周縁に形成し、逆流阻止用弁座47は、逆流阻止用弁箱50の上部が連通部51に連通する開口部の周縁に形成してある。
又、逆流阻止用弁箱50の底部におけるドレイン流下路42との連通部の周縁には、逆流阻止用浮体48が載った状態でも凝縮水が流下するのを許容するように、複数の凝縮水通過許容凹部50dを周方向に間隔を開けて形成してある。
【0013】
そして、上述のように気体漏洩阻止用弁箱49と逆流阻止用弁箱50とを直列接続して構成した弁部Vを、ドレイン流下路42の中途箇所に設けてある。
【0014】
上述のように構成した第1実施形態のドレイン流下装置Dでは、以下に説明するように作用して、ガス流路Rを通流する気体がドレインタンク41側に漏れるのを阻止し、ガス流路R内の凝縮水がドレインタンク41側へ流下するのを許容し、且つ、ガス流路R内の圧力低下によって、ドレインタンク41に貯留した凝縮水がガス流路R側へ逆流するのを阻止する。
【0015】
即ち、図1の(イ)に示すように、気体漏洩阻止用浮体46は、気体漏洩阻止用弁箱49内に凝縮水wが存在しない状態又は凝縮水wが存在しても少ない状態では、浮上せずにガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当するので、気体の漏れが阻止される。
【0016】
図1の(ロ)に示すように、気体漏洩阻止用浮体46は、ドレイン流下路42から気体漏洩阻止用弁箱49内に流入して気体漏洩阻止用弁箱49内に存在する凝縮水wが多くなるに伴って、凝縮wによる浮力により浮上して、気体漏洩阻止用弁座45から離間するので、凝縮水wは気体漏洩阻止用弁座45を通過するのが許容されて、凝縮水通過許容凹部50dを通過して、ドレイン流下路42を流下し、そのように凝縮水wが気体漏洩阻止用弁座45を通過するのに伴って、気体漏洩阻止用浮体46は下降してガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当するので、気体の漏れが阻止されることになり、もって、気体の漏洩を阻止しつつ凝縮水wをドレイン流下路42を通じてドレインタンク41に排出することができる。
【0017】
図1の(ハ)に示すように、ガス流路R内の圧力が低下して、ドレインタンク41に溜まっている凝縮水wがドレイン流下路42を逆流して逆流阻止用弁箱50内に流入してくるのに伴って、逆流阻止用浮体48は、流入してきた凝縮水wによる浮力により浮上して、逆流阻止用弁座47に接当するので、凝縮水wが逆流阻止用弁座47よりもガス流路側Rに流動するのが阻止され、ドレインタンク41に貯留した凝縮水wがガス流路Rへ逆流するのが阻止されることになる。
【0018】
以下、本発明の第2及び第3の各実施形態を説明するが、各実施形態においては、弁部Vの構成が異なる以外は、第1実施形態と同様に構成してあるので、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、弁部Vの構成について説明する。
【0019】
〔第2実施形態〕
以下、図2に基づいて、第2実施形態を説明する。
第2実施形態においては、下側に気体漏洩阻止用弁座45を備え且つ上側に逆流阻止用弁座47を備えた兼用弁箱52内に、気体漏洩阻止用浮体46と逆流阻止用浮体48とを兼用する兼用浮体53を設けて、気体漏洩阻止部Vt及び逆流阻止部Vrを、1個の兼用弁箱52と1個の兼用浮体53とを用いて構成し、弁部Vを、1個の兼用弁箱52を備えて構成してある。
【0020】
そして、上述のように1個の兼用弁箱52を備えて構成した弁部Vを、ドレイン流下路42の中途箇所に設けてある。
【0021】
気体漏洩阻止用弁座45は、兼用弁箱52の底部がドレイン流下路42に連通する開口部の周縁に形成し、逆流阻止用弁座47は、兼用弁箱52の上部がドレイン流下路42に連通する開口部の周縁に形成してある。
【0022】
上述のように構成した第2実施形態のドレイン流下装置Dでは、以下に説明するように作用して、ガス流路Rを通流する気体がドレインタンク41側に漏れるのを阻止し、ガス流路R内の凝縮水がドレインタンク41側へ流下するのを許容し、且つ、ガス流路R内の圧力低下によって、ドレインタンク41に貯留した凝縮水がガス流路R側へ逆流するのを阻止する。
【0023】
即ち、図2の(イ)に示すように、兼用浮体53は、兼用弁箱52内に凝縮水wが存在しない状態又は凝縮水wが存在しても少ない状態では、浮上せずにガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当するので、気体の漏れが阻止される。
【0024】
図2の(ロ)に示すように、兼用浮体53は、ドレイン流下路42から兼用弁箱52内に流入して兼用弁箱52内に存在する凝縮水wが多くなるに伴って、凝縮水wによる浮力により浮上して、気体漏洩阻止用弁座45から離間するので、凝縮水wは気体漏洩阻止用弁座45を通過するのが許容されて、ドレイン流下路42を流下し、そのように凝縮水wが気体漏洩阻止用弁座45を通過するのに伴って、兼用浮体53は下降してガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当するので、気体の漏れが阻止されることになり、もって、気体の漏洩を阻止しつつ凝縮水wをドレイン流下路42を通じてドレインタンク41に排出することができる。
【0025】
図2の(ハ)に示すように、ガス流路R内の圧力が低下して、ドレインタンク41に溜まっている凝縮水wがドレイン流下路42を逆流して気体漏洩阻止用弁座45を通過して兼用弁箱52内に流入してくるのに伴って、兼用浮体53は、流入してきた凝縮水wによる浮力により浮上して、逆流阻止用弁座47に接当するので、凝縮水wが逆流阻止用弁座47よりもガス流路側Rに流動するのが阻止され、ドレインタンク41に貯留した凝縮水wがガス流路Rへ逆流するのが阻止されることになる。
【0026】
〔第3実施形態〕
以下、図3に基づいて、第3実施形態を説明する。
第3実施形態においては、第2実施形態と同様に、下側に気体漏洩阻止用弁座45を備え且つ上側に逆流阻止用弁座47を備えた兼用弁箱52内に、気体漏洩阻止用浮体46と逆流阻止用浮体48とを兼用する兼用浮体53を設けて、気体漏洩阻止部Vt及び逆流阻止部Vrを、1個の兼用弁箱52と1個の兼用浮体53とを用いて構成してあるが、弁部Vを、2個の兼用弁箱52を上下方向に並べて連通部54により直列接続して構成している点で、第2実施形態と異なる。
【0027】
そして、上述のように2個の兼用弁箱52を直列接続して構成した弁部Vを、ドレイン流下路42の中途箇所に設けてある。
【0028】
上述のように構成した第3実施形態のドレイン流下装置Dでは、以下に説明するように作用して、ガス流路Rを通流する気体がドレインタンク41側に漏れるのを阻止し、ガス流路R内の凝縮水がドレインタンク41側へ流下するのを許容し、且つ、ガス流路R内の圧力低下によって、ドレインタンク41に貯留した凝縮水がガス流路R側へ逆流するのを阻止する。
【0029】
即ち、図3の(イ)に示すように、上下の兼用弁箱52の兼用浮体53は、兼用弁箱52内に凝縮水wが存在しない状態又は凝縮水wが存在しても少ない状態では、浮上せずにガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当するので、上下の兼用弁箱52の兼用浮体53にて気体の漏れが阻止されることとなり、気体の漏れを阻止する信頼性が向上することになる。
【0030】
図3の(ロ)に示すように、各兼用弁箱52の兼用浮体53は、兼用弁箱52内に流入して兼用弁箱52内に存在する凝縮水wが多くなるに伴って、凝縮水wによる浮力により浮上して、気体漏洩阻止用弁座45から離間するので、凝縮水wは気体漏洩阻止用弁座45を通過するのが許容されて、ドレイン流下路42を流下し、そのように凝縮水wが気体漏洩阻止用弁座45を通過するのに伴って、兼用浮体53は下降してガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当するので、気体の漏れが阻止されることになり、もって、気体の漏洩を阻止しつつ凝縮水wをドレイン流下路42を通じてドレインタンク41に排出することができる。
【0031】
図3の(ハ)に示すように、ガス流路R内の圧力が低下して、ドレインタンク41に溜まっている凝縮水wがドレイン流下路42を逆流して下側の兼用弁箱52の気体漏洩阻止用弁座45を通過して兼用弁箱52内に流入してくるのに伴って、兼用浮体53は、流入してきた凝縮水wによる浮力により浮上して、逆流阻止用弁座47に接当するので、凝縮水wが逆流阻止用弁座47よりもガス流路側Rに流動するのが阻止され、ドレインタンク41に貯留した凝縮水wがガス流路Rへ逆流するのが阻止されることになる。
尚、仮に、下側の兼用弁箱52内に流入してきた凝縮水wにより兼用浮体53が浮上して逆流阻止用弁座47に接当しているにもかかわらず、凝縮水wがその逆流阻止用弁座47を通過して上側の兼用弁箱52内に流入したとしても、その上側の兼用弁箱52内の兼用浮体53が浮上して逆流阻止用弁座47に接当して凝縮水wの通過を阻止するので、凝縮水wの逆流を阻止する信頼性が向上することになる。
【0032】
次に、上述の第1ないし第3実施形態のドレイン抜き装置Dを設置するドレイン抜き装置設置対象装置の一例としての水素含有ガス生成装置について説明する。
図4に示すように、水素含有ガス生成装置は、供給される天然ガス等の炭化水素系の原燃料ガスを脱硫処理する脱硫部1と、供給される原料水を加熱して水蒸気を生成する水蒸気生成部Sと、燃焼部4にて加熱されて、脱硫部1から供給される脱硫原燃料ガスを水蒸気生成部Sで生成された水蒸気を用いて水素ガスと一酸化炭素ガスを含むガスに改質処理する改質部3と、改質部3から供給される改質処理ガス中の一酸化炭素ガスを水蒸気を用いて二酸化炭素ガスに変成させることにより変成処理する変成部5と、その変成部5から供給される変成処理ガス中の一酸化炭素ガスを選択酸化することにより選択酸化処理する選択酸化部6とを備えて、一酸化炭素ガス濃度の低い(例えば10ppm以下)水素リッチな水素含有ガスを生成するように構成してある。そして、この水素含有ガス生成装置にて生成された水素含有ガスは、例えば、各種の燃料電池にて発電用として用いられる。
【0033】
水蒸気生成部Sは、燃焼部4から排出された燃焼ガスを通流させる水蒸気生成用加熱通流部11と、供給される原料水を水蒸気生成用加熱通流部11による加熱にて蒸発させる蒸発処理部2とから構成してある。
【0034】
更に、水素含有ガス生成装置には、改質部3から排出された高温の改質処理ガスを通流させて、改質部3を保温する保温用通流部7と、脱硫部1からの脱硫原燃料ガスと改質部3からの高温の改質処理ガスとを熱交換させて、改質部3に供給される脱硫原燃料ガスを予熱する脱硫原燃料ガス用熱交換器Epと、改質部3からの高温の改質処理ガスと脱硫部1に供給される原燃料ガスとを熱交換させて原燃料ガスを予熱する原燃料ガス用熱交換器Eaと、変成部5を冷却するために冷却用流体を通流させる変成部冷却用通流部8と、同じく、変成部6を冷却するために冷却用流体を通流させる変成部冷却用通流部9と、変成部5及び選択酸化部6を冷却する冷却用ファン10とを設けてある。
【0035】
脱硫原燃料ガス用熱交換器Epは、保温用通流部7から排出された改質処理ガスを通流させる上流側改質処理ガス通流部12と、改質部3に供給する脱硫原燃料ガスを通流させる脱硫原燃料ガス通流部13とを熱交換自在に設けて構成し、原燃料ガス用熱交換器Eaは、上流側改質処理ガス通流部12から排出された改質処理ガスを通流させる下流側改質処理ガス通流部15と、脱硫部1に供給する原燃料ガスを通流させる原燃料ガス通流部16とを熱交換自在に設けて構成してある。
【0036】
水素含有ガス生成装置は、矩形板状の偏平な容器Bの複数を板状形状の厚さ方向に並べて設けて、各容器Bを用いて、改質部3、燃焼部4、水蒸気生成部S、脱硫部1、変成部5、選択酸化部6、各通流部等をそれぞれ構成してある。
複数の容器Bのうちの一部は、一つの偏平な室を備えるように形成した単室具備容器Bmにて構成し、残りは、区画された二つの偏平な室を備えるように形成した双室具備容器Bdにて構成してある。
【0037】
本実施形態においては、9個の双室具備容器Bdと、1個の単室具備容器Bmを、側面視において左端から3個目に単室具備容器Bmを位置させた状態で、横方向に厚さ方向に並べて設けて、コンパクトに形成してある。尚、9個の双室具備容器Bdと1個の単室具備容器Bmとを並べるに当たっては、伝熱させる必要のあるもの同士は密着させた状態で、且つ、伝熱量を調節する必要のあるもの同士の間には伝熱量調節用の断熱材19を介在させた状態で並べてある。
9個の双室具備容器Bdの区別が明確になるように、便宜上、双室具備容器を示す符号Bdの後に、左からの並び順を示す符号1,2,3……………9を付す。
【0038】
左端の双室具備容器Bd1の左側の室を備えた部分を用いて、水蒸気生成用加熱通流部11を構成し、右側の室を備えた部分を用いて蒸発処理部2を構成してある。つまり、左端の双室具備容器Bd1にて水蒸気生成部Sを構成してある。左から2個目の双室具備容器Bd2の左側の室を備えた部分を用いて燃焼部4を構成し、右側の室を備えた部分を用いて改質部3を構成してある。燃焼部4には、その燃焼部4内でガス燃料を燃焼させるように改質用バーナ4bを設けてある。
単室具備容器Bmを用いて、保温用通流部7を構成してある。
左から3個目の双室具備容器Bd3の左側の室を備えた部分を用いて、上流側改質処理ガス通流部12を構成し、右側の室を備えた部分を用いて、脱硫原燃料ガス通流部13を構成してある。
左から4個目の双室具備容器Bd4を用いて、脱硫部1を構成し、左から5個目の双室具備容器Bd5の左側の室を備えた部分を用いて、脱硫部1を構成し、右側の室を備えた部分を用いて、原燃料ガス通流部16を構成してある。
左から6個目の双室具備容器Bd6の左側の室を備えた部分を用いて、下流側改質処理ガス通流部15を構成し、右側の室を備えた部分を用いて、変成部5を構成してある。
左から7個目の双室具備容器Bd7の左側の室を備えた部分を用いて、変成部5を構成し、右側の室を備えた部分を用いて変成部冷却用通流部8を構成してある。
左から8個目の双室具備容器Bd8を用いて、変成部5を構成し、左から9個目(右端)の双室具備容器Bd9の左側の室を備えた部分を用いて、変成部冷却用通流部9を構成し、右側の室を備えた部分を用いて選択酸化部6を構成してある。
【0039】
つまり、最も高温となる改質部3及び燃焼部4を構成する双室具備容器Bd2の一方側に、その双室具備容器Bd2の側から、保温用通流部7を構成する単室具備容器Bm、断熱材19、脱硫原燃料ガス用熱交換器Epを構成する双室具備容器Bd3、断熱材19、脱硫部1を構成する双室具備容器Bd4、脱硫部1及び原燃料ガス通流部16を構成する双室具備容器Bd5、下流側改質処理ガス通流部15及び変成部5を構成する双室具備容器Bd6、変成部5及び変成部冷却用通流部8を構成する双室具備容器Bd7、変成部5を構成する双室具備容器Bd8、変成部冷却用通流部9及び選択酸化部6を構成する双室具備容器Bd9を記載順に並ぶように互いに密接配置して設け、双室具備容器Bd2の他方側に、その双室具備容器Bd2の側から、断熱材19、水蒸気生成部Sを構成する双室具備容器Bd1を記載順に並ぶように密接配置して設けてある。
【0040】
図4において、白抜き矢印にて示すように、原燃料ガス供給路21を原燃料ガス用熱交換器Eaの原燃料ガス通流部16に接続し、並びに、原燃料ガス通流部16、脱硫部1、脱硫原燃料ガス用熱交換器Epの脱硫原燃料ガス通流部13、改質部3、保温用通流部7、脱硫原燃料ガス用熱交換器Epの上流側改質処理ガス通流部12、原燃料ガス用熱交換器Eaの下流側改質処理ガス通流部15、変成部5、選択酸化部6の順に流れるガス処理経路を形成するように、それらをガス処理用流路22にて接続してある。
【0041】
選択酸化部6から排出された選択酸化処理ガスを燃料ガスとして燃料電池Gに供給するように、選択酸化部6と燃料電池Gとを燃料ガス路23にて接続し、燃料電池Gから排出された排燃料ガスをガス燃料として燃焼部4のガスバーナ4bに供給すべく、燃料電池Gとガスバーナ4bとを燃料供給路24にて接続してある。
【0042】
図4において、実線矢印にて示すように、原料水ポンプ14から水蒸気生成用の原料水が送られる原料水供給路25を水蒸気生成部Sの蒸発処理部2に接続し、蒸発処理部2にて生成された水蒸気を送出する水蒸気路26を、脱硫部1と被改質ガス通流部13とを接続するガス処理用流路22に接続して、ガス処理用流路22を通流する脱硫原燃料ガスに改質用の水蒸気を混合させるように構成してある。
【0043】
図4において、破線矢印にて示すように、燃焼部4から排出された燃焼ガスを、水蒸気生成用加熱通流部11、変成部冷却用通流部8の順に流すように、それら燃焼部4、水蒸気生成用加熱通流部11、変成部冷却用通流部8を燃焼ガス路27にて接続して、水蒸気生成用加熱通流部11においては、燃焼ガスによって蒸発処理部2を加熱し、変成部冷却用通流部8においては、燃焼ガスによって、発熱反応である変成反応が行われる変成部5を冷却するように構成してある。
【0044】
図4において、一点鎖線矢印にて示すように、ブロア28からの空気を燃焼用空気として、ガスバーナ4bに供給するように、ブロア28とガスバーナ4bとを燃焼用空気路29にて接続してある。尚、図示は省略するが、ブロア28からの空気を変成部冷却用通流部9を通流させてからガスバーナ4bに供給する変成部冷却用空気路も設けてあり、変成部5の冷却能力が不足するとき、例えば、夏期の高気温時には、その変成部冷却用空気路を通じて、燃焼用空気をガスバーナ4bに供給するように切り換え可能なように構成してある。
【0045】
又、変成部冷却用通流部8から燃焼ガス路27を通じて排出された燃焼ガスと、燃焼用空気路29を通じて燃焼部4に供給する燃焼用空気及び燃料供給路24を通じてガスバーナ4bに供給するオフガスとを熱交換させて、燃焼用空気及びオフガスを予熱する排熱回収用熱交換器31を設けてある。
又、最後段の変成部5と選択酸化部6とを接続するガス処理用流路22には、変成処理ガスと排熱回収用熱交換器31から排出された燃焼ガスとを熱交換させて変成処理ガスを冷却する上流側熱交換器20、及び、変成処理ガスと原料水供給路25を流れる原料水とを熱交換させて変成処理ガスを冷却する下流側熱交換器17を設けてある。
【0046】
そして、最後段の変成部5と選択酸化部6とを接続するガス処理用流路22を通流する変成処理ガスは水蒸気を含有していて、上流側熱交換器20及び下流側熱交換器17により冷却されて、凝縮水が発生し易いことから、ガス処理用流路22における下流側熱交換器17よりも下流側の箇所に、上記の第1ないし第3の各実施形態のドレイン抜き装置Dを設けてある。即ち、ガス処理用流路22にドレイン流下路42を接続して、そのドレイン流下路42に、上記の第1ないし第3の各実施形態の弁部Vを設けて、そのガス処理用流路22内に生じた凝縮水を排出して、ドレインタンク41に貯留するようにしてある。
つまり、最後段の変成部5と選択酸化部6とを接続するガス処理用流路22が、ガス流路Rに相当する。
上述の水素含有ガス生成装置を運転する場合、運転圧力、即ち、ガス処理用流路22内の圧力は、圧損が0.1MPa以下と低いため、本発明のドレイン抜き装置Dを用いることにより、ガス処理用流路22から適切に凝縮水を排出することが可能となる。
【0047】
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
弁部Vを、複数の兼用弁箱52を上下方向に並べて直列接続して構成する場合、直列接続する兼用弁箱52の個数は上記の第3実施形態において例示した2個に限定されるものではなく、3個以上でも良い。
【0048】
本発明によるドレイン抜き装置Dは、上記の各実施形態の如き水素含有ガス生成装置におけるガス処理流路22をガス流路Rとして設置する場合に限定されるものではなく、水蒸気を含有する気体が通流する種々のガス流路Rに設置することが可能であり、例えば、燃焼式原動機の燃焼排ガスが通流する燃焼排ガス路をガス流路Rとして設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態にかかるドレイン抜き装置の縦断面図
【図2】第2実施形態にかかるドレイン抜き装置の縦断面図
【図3】第3実施形態にかかるドレイン抜き装置の縦断面図
【図4】ドレイン抜き装置を設けた水素含有ガス生成装置の縦断側面図
【図5】従来のドレイン抜き装置の縦断面図
【符号の説明】
41 ドレインタンク
42 ドレイン流下路
45 気体漏洩阻止用弁座
46 気体漏洩阻止用浮体
47 逆流阻止用弁座
48 逆流阻止用浮体
52 弁箱
53 兼用浮体
R ガス流路
V 弁部
Vr 逆流阻止部
Vt 気体漏洩阻止部
【発明の属する技術分野】
本発明は、水蒸気を含有する気体が通流するガス流路の中途箇所より、そのガス流路内に生じた凝縮水を排出して、ドレインタンクに貯留するドレイン抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるドレイン抜き装置は、水蒸気を含有する気体が通流するガス流路の中途個所から、水蒸気が凝縮した凝縮水を、気体の漏洩を阻止しつつ排出して、ドレインタンクに貯留するものである。
従来は、図5に示すように、ガス流路Rの中途箇所を上流側部分Ruと下流側部分Rdとに切り離して、ガス流路Rの上流側部分Ruの先端側部分を下向きに形成し、ドレイン抜き装置として、ガス流路Rの上流側部分Ruの下向き流路部分の先端及び下流側部分Rdの基端が上面部に気密状に連通接続された密閉型のドレインタンク61と、上流側部分Ruの下向き流路部分に設けた逆止弁62とを備えて構成したものがあり、又、上流側部分Ruの下向き流路部分に、逆止弁62に代えて、電磁弁(図示省略)を設けたものもあった。
尚、図5中の63は、ドレインタンク61から凝縮水を排出するドレイン排出路であり、64は、ドレイン排出路63に設けたドレイン排出用電磁弁である。
【0003】
逆止弁62を備えた従来のドレイン抜き装置では、気体は、逆止弁62を通過させて、ドレインタンク61を通じてガス流路の上流側部分Ruから下流側部分Rdに通流させ、ガス流路R内に生成した凝縮水は、逆止弁62を通過させて上流側部分Ruの下向き流路部分を流下させてドレインタンク61内に排出させ、逆止弁62にて、ドレインタンク61から凝縮水がガス流路Rの上流側部分Ruに逆流するのを阻止するように構成していた。
又、電磁弁を備えた従来のドレイン抜き装置では、そのドレイン抜き装置を設置したガス流路が設けられているドレイン抜き装置設置対象装置の運転中は、電磁弁を開弁して、気体の通流を許容すると共に、凝縮水の流下を許容し、ドレイン抜き装置設置対象装置の運転の停止に伴って、電磁弁を閉弁して、ドレインタンクから凝縮水がガス流路の上流側部分に逆流するのを阻止するように構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、逆止弁を備えた従来のドレイン抜き装置では、逆止弁の圧力損失が大きいので、ガス流路を通流する気体の圧力が低い場合には、凝縮水が逆止弁を通過することができない場合があり、凝縮水を適切に排出することができないという問題があった。
又、電磁弁を備えた従来のドレイン抜き装置では、電磁弁が高価であるばかりか、電磁弁を開閉制御するための電気的な制御が必要となり、ドレイン抜き装置が高騰化するという問題があった。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガス流路を通流する気体の圧力が低い場合でも適切にガス流路から凝縮水を排出することができながらも、低廉化を図り得るドレイン抜き装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1記載の発明〕
請求項1に記載のドレイン抜き装置は、水蒸気を含有する気体が通流するガス流路の中途箇所より、そのガス流路内に生じた凝縮水を排出して、ドレインタンクに貯留するものであって、
前記ガス流路の中途箇所に、凝縮水を前記ドレインタンクに流下案内するドレイン流下路が接続され、
そのドレイン流下路に、前記ガス流路を通流する気体が前記ドレインタンク側に漏れるのを阻止し、前記ガス流路内の凝縮水が前記ドレインタンク側へ流下するのを許容し、且つ、前記ガス流路内の圧力低下によって、前記ドレインタンクに貯留した凝縮水が前記ガス流路側へ逆流するのを阻止する弁部が設けられ、
前記弁部が、
前記ガス流路内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座に接当して気体の漏れを阻止し、且つ、前記ガス流路からの凝縮水による浮力にて前記気体漏洩阻止用弁座から浮上して凝縮水の流下を許容する気体漏洩阻止用浮体を備えた気体漏洩阻止部と、
前記ドレインタンクからの凝縮水による浮力にて逆流阻止用弁座に接当して凝縮水の逆流を阻止する逆流阻止用浮体を備えた逆流阻止部とを備えて構成されている点を特徴とする。
即ち、凝縮水をドレインタンクに流下案内するドレイン流下路に設けられた弁部によって、ガス流路を通流する気体がドレインタンク側に漏れるのが阻止され、ガス流路内の凝縮水がドレインタンク側へ流下するのが許容され、且つ、ガス流路内の圧力低下によって、ドレインタンクに貯留した凝縮水がガス流路側へ逆流するのが阻止される。
具体的には、弁部が、気体漏洩阻止部と逆流阻止部とを備えて構成され、以下のように作用して、気体漏洩阻止部により、ガス流路を通流する気体がドレインタンク側に漏れるのが阻止され、ガス流路内の凝縮水がドレインタンク側へ流下するのが許容され、逆流阻止部により、ガス流路内の圧力低下によってドレインタンクに貯留した凝縮水がガス流路側へ逆流するのが阻止される。
即ち、凝縮水が存在しない状態又は凝縮水が存在しても少ない状態では、気体漏洩阻止用浮体は、浮上せずにガス流路内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座に接当して、気体の漏れが阻止され、凝縮水が多くなるに伴って、気体漏洩阻止用浮体は、凝縮水による浮力により浮上して、気体漏洩阻止用弁座から離間して、凝縮水がドレインタンク側に流下するのが許容され、その凝縮水の流下に伴って気体漏洩阻止用浮体が下降してガス流路内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座に接当して、気体の漏れが阻止されることになるので、気体の漏洩を阻止しつつ凝縮水がドレイン流下路を通じて排出されることになる。
又、ガス流路内の圧力が低下して、ドレインタンクに溜まっている凝縮水がドレイン流下路をガス流路側へ流動してくると、逆流阻止用浮体は、流動してきた凝縮水による浮力により浮上して、逆流阻止用弁座に接当するので、凝縮水が逆流阻止用弁座よりもガス流路側に流動するのが阻止され、ドレインタンクに貯留した凝縮水がガス流路へ逆流するのが阻止されることになる。
そして、気体漏洩阻止用浮体を凝縮水による浮力により浮上させて気体漏洩阻止用弁座から離間させ、凝縮水をドレインタンク側へ流下させるようにすることから、ガス流路内を通流する気体の圧力の高低にかかわらず、凝縮水が存在するようになるとその凝縮水による浮力により気体漏洩阻止用浮体を浮上させて、気体漏洩阻止用弁座から離間させることができるので、ガス流路を通流する気体の圧力が低い場合でも適切にガス流路から凝縮水を排出することができる。
又、気体漏洩阻止部は、例えば、単に、気体漏洩阻止用弁座を備えた弁箱内に気体漏洩阻止用浮体を設けて構成し、又、逆流阻止部は、逆流阻止用弁座を備えた弁箱内に逆流阻止用浮体を設けて構成するというように、弁部を安価な部材を用いた簡素な構成とすることが可能であり、しかも、気体漏洩阻止用浮体を、ガス流路内を通流する気体の圧力により気体漏洩阻止用弁座に接当させ、又、凝縮水による浮力により浮上させて気体漏洩阻止用弁座から離間させ、逆流阻止用浮体を、凝縮水による浮力により浮上させて逆流阻止用弁座に接当させることから、電気的な制御を不要とすることが可能となり、低廉化を図ることが可能となる。
従って、ガス流路を通流する気体の圧力が低い場合でも適切にガス流路から凝縮水を排出することができながらも、低廉化を図り得るドレイン抜き装置を提供することができるようになった。
【0007】
〔請求項2記載の発明〕
請求項2に記載のドレイン抜き装置は、請求項1において、下側に前記気体漏洩阻止用弁座を備え且つ上側に前記逆流阻止用弁座を備えた弁箱内に、前記気体漏洩阻止用浮体と前記逆流阻止用浮体とを兼用する兼用浮体が設けられて、前記気体漏洩阻止部及び前記逆流阻止部が、1個の前記弁箱と1個の前記兼用浮体とを用いて構成されている点を特徴とする。
即ち、弁箱内に凝縮水が存在しない状態又は凝縮水が存在しても少ない状態では、弁箱内に設けられた兼用浮体は、浮上せずに下側の気体漏洩阻止用弁座に載った状態となってガス流路内の気体の圧力によって気体漏洩阻止用弁座に接当するので、気体の漏れが阻止され、弁箱内の凝縮水が多くなるに伴って、兼用浮体は、凝縮水による浮力により浮上して、気体漏洩阻止用弁座から離間して、弁箱内の凝縮水が気体漏洩阻止用弁座を通過してドレインタンク側に流下するのが許容され、その凝縮水の流下に伴って兼用浮体が下降してガス流路内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座に接当して、気体の漏れが阻止されることになるので、気体の漏洩を阻止しつつ凝縮水がドレイン流下路を通じて排出されることになる。又、ガス流路内の圧力が低下して、ドレインタンクに溜まっている凝縮水がドレイン流下路をガス流路側へ流動して、気体漏洩阻止用弁座を通過して弁箱内に流入してくると、兼用浮体は、流入してきた凝縮水による浮力により浮上して、上側の逆流阻止用弁座に接当するので、凝縮水が逆流阻止用弁座よりもガス流路側に流動するのが阻止され、ドレインタンクに貯留した凝縮水がガス流路へ逆流するのが阻止されることになる。
そして、気体漏洩阻止部及び逆流阻止部を、1個の弁箱と1個の兼用浮体とを用いて構成することから、例えば、気体漏洩阻止部は、気体漏洩阻止用弁座を備えた弁箱内に気体漏洩阻止用浮体を設けて構成し、逆流阻止部は、逆流阻止用弁座を備えた弁箱内に逆流阻止用浮体を設けて構成するというように、気体漏洩阻止部と逆流阻止部とを、別個の弁箱と、各弁箱に設けた専用の気体漏洩阻止用浮体及び逆流阻止用浮体とにより構成する場合に比べて、低廉化を図ることが可能となる。
従って、ガス流路を通流する気体の圧力が低い場合でも適切にガス流路から凝縮水を排出することが可能なドレイン抜き装置を、更に低廉化する上で、好ましい具体構成を提供することができるようになった。
【0008】
〔請求項3記載の発明〕
請求項3に記載のドレイン抜き装置は、請求項2において、前記弁部が、複数の前記弁箱を上下方向に並べて直列接続して構成されている点を特徴とする。
即ち、弁部が、複数の弁箱を上下方向に並べて直列接続して構成されていることから、各弁箱においては、兼用浮体がガス流路内の気体の圧力によって気体漏洩阻止用弁座に接当して、複数箇所で気体の漏れが阻止されるので、気体の漏れを阻止する信頼性を向上することが可能となり、又、ガス流路内の圧力が低下したときに、仮に、ドレインタンクから最下部の弁箱内に流入してきた凝縮水により兼用浮体が浮上して逆流阻止用弁座に接当しているにもかかわらず、凝縮水がその逆流阻止用弁座を通過して上側の弁箱内に流入したとしても、その弁箱内の兼用浮体が浮上して逆流阻止用弁座に接当して凝縮水の通過を阻止するので、凝縮水の逆流を阻止する信頼性を向上することが可能となる。
従って、ガス流路を通流する気体の圧力が低い場合でも適切にガス流路から凝縮水を排出することができながらも、気体の漏れ及び凝縮水の逆流を阻止する信頼性に一段と優れたドレイン抜き装置を提供することができるようになった。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態を説明する。
図1に示すように、ドレイン抜き装置Dは、水蒸気を含有する気体が通流するガス流路Rの中途箇所より、そのガス流路R内に生じた凝縮水を排出して、ドレインタンク41に貯留するように構成したものであり、ガス流路Rの中途箇所に、凝縮水をドレインタンク41に流下案内するドレイン流下路42を接続し、そのドレイン流下路42に、ガス流路Rを通流する気体がドレインタンク41側に漏れるのを阻止し、ガス流路R内の凝縮水がドレインタンク41側へ流下するのを許容し、且つ、ガス流路R内の圧力低下によって、ドレインタンク41に貯留した凝縮水がガス流路R側へ逆流するのを阻止する弁部Vを設けてある。
【0010】
ドレイン流下路42は、その下端がドレインタンク41の底部近くに位置するように、ドレインタンク41内に挿入する状態で設け、ドレインタンク41から凝縮水を排出するドレイン排出路43を、ドレインタンク41の周壁におけるドレイン流下路42の下端に対応する位置よりも上側の箇所に連通接続してある。そして、ドレインタンク41内の凝縮水の水位が、常時、ドレイン流下路42の下端よりも上方に維持されるようにして、ドレイン流下路42の下端部を水封するようにしてある。図1中の44は、ドレイン排出路43に設けたドレイン排出用電磁弁である。
【0011】
そして、弁部Vは、ガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当して気体の漏れを阻止し、且つ、ガス流路Rからの凝縮水による浮力にて気体漏洩阻止用弁座45から浮上して凝縮水の流下を許容する気体漏洩阻止用浮体46を備えた気体漏洩阻止部Vtと、ドレインタンク41からの凝縮水による浮力にて逆流阻止用弁座47に接当して凝縮水の逆流を阻止する逆流阻止用浮体48を備えた逆流阻止部Vrとを備えて構成してある。
【0012】
第1実施形態においては、弁部Vは、底部に気体漏洩阻止用弁座45を備えると共に、内部に気体漏洩阻止用浮体46を設けた気体漏洩阻止用弁箱49と、上部に逆流阻止用弁座47を備えると共に、内部に逆流阻止用浮体48を設けた逆流阻止用弁箱50とを、気体漏洩阻止用弁箱49が上部に位置する状態で連通部51にて直列接続して構成してある。
気体漏洩阻止用弁座45は、気体漏洩阻止用弁箱49の底部が連通部51に連通する開口部の周縁に形成し、逆流阻止用弁座47は、逆流阻止用弁箱50の上部が連通部51に連通する開口部の周縁に形成してある。
又、逆流阻止用弁箱50の底部におけるドレイン流下路42との連通部の周縁には、逆流阻止用浮体48が載った状態でも凝縮水が流下するのを許容するように、複数の凝縮水通過許容凹部50dを周方向に間隔を開けて形成してある。
【0013】
そして、上述のように気体漏洩阻止用弁箱49と逆流阻止用弁箱50とを直列接続して構成した弁部Vを、ドレイン流下路42の中途箇所に設けてある。
【0014】
上述のように構成した第1実施形態のドレイン流下装置Dでは、以下に説明するように作用して、ガス流路Rを通流する気体がドレインタンク41側に漏れるのを阻止し、ガス流路R内の凝縮水がドレインタンク41側へ流下するのを許容し、且つ、ガス流路R内の圧力低下によって、ドレインタンク41に貯留した凝縮水がガス流路R側へ逆流するのを阻止する。
【0015】
即ち、図1の(イ)に示すように、気体漏洩阻止用浮体46は、気体漏洩阻止用弁箱49内に凝縮水wが存在しない状態又は凝縮水wが存在しても少ない状態では、浮上せずにガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当するので、気体の漏れが阻止される。
【0016】
図1の(ロ)に示すように、気体漏洩阻止用浮体46は、ドレイン流下路42から気体漏洩阻止用弁箱49内に流入して気体漏洩阻止用弁箱49内に存在する凝縮水wが多くなるに伴って、凝縮wによる浮力により浮上して、気体漏洩阻止用弁座45から離間するので、凝縮水wは気体漏洩阻止用弁座45を通過するのが許容されて、凝縮水通過許容凹部50dを通過して、ドレイン流下路42を流下し、そのように凝縮水wが気体漏洩阻止用弁座45を通過するのに伴って、気体漏洩阻止用浮体46は下降してガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当するので、気体の漏れが阻止されることになり、もって、気体の漏洩を阻止しつつ凝縮水wをドレイン流下路42を通じてドレインタンク41に排出することができる。
【0017】
図1の(ハ)に示すように、ガス流路R内の圧力が低下して、ドレインタンク41に溜まっている凝縮水wがドレイン流下路42を逆流して逆流阻止用弁箱50内に流入してくるのに伴って、逆流阻止用浮体48は、流入してきた凝縮水wによる浮力により浮上して、逆流阻止用弁座47に接当するので、凝縮水wが逆流阻止用弁座47よりもガス流路側Rに流動するのが阻止され、ドレインタンク41に貯留した凝縮水wがガス流路Rへ逆流するのが阻止されることになる。
【0018】
以下、本発明の第2及び第3の各実施形態を説明するが、各実施形態においては、弁部Vの構成が異なる以外は、第1実施形態と同様に構成してあるので、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、弁部Vの構成について説明する。
【0019】
〔第2実施形態〕
以下、図2に基づいて、第2実施形態を説明する。
第2実施形態においては、下側に気体漏洩阻止用弁座45を備え且つ上側に逆流阻止用弁座47を備えた兼用弁箱52内に、気体漏洩阻止用浮体46と逆流阻止用浮体48とを兼用する兼用浮体53を設けて、気体漏洩阻止部Vt及び逆流阻止部Vrを、1個の兼用弁箱52と1個の兼用浮体53とを用いて構成し、弁部Vを、1個の兼用弁箱52を備えて構成してある。
【0020】
そして、上述のように1個の兼用弁箱52を備えて構成した弁部Vを、ドレイン流下路42の中途箇所に設けてある。
【0021】
気体漏洩阻止用弁座45は、兼用弁箱52の底部がドレイン流下路42に連通する開口部の周縁に形成し、逆流阻止用弁座47は、兼用弁箱52の上部がドレイン流下路42に連通する開口部の周縁に形成してある。
【0022】
上述のように構成した第2実施形態のドレイン流下装置Dでは、以下に説明するように作用して、ガス流路Rを通流する気体がドレインタンク41側に漏れるのを阻止し、ガス流路R内の凝縮水がドレインタンク41側へ流下するのを許容し、且つ、ガス流路R内の圧力低下によって、ドレインタンク41に貯留した凝縮水がガス流路R側へ逆流するのを阻止する。
【0023】
即ち、図2の(イ)に示すように、兼用浮体53は、兼用弁箱52内に凝縮水wが存在しない状態又は凝縮水wが存在しても少ない状態では、浮上せずにガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当するので、気体の漏れが阻止される。
【0024】
図2の(ロ)に示すように、兼用浮体53は、ドレイン流下路42から兼用弁箱52内に流入して兼用弁箱52内に存在する凝縮水wが多くなるに伴って、凝縮水wによる浮力により浮上して、気体漏洩阻止用弁座45から離間するので、凝縮水wは気体漏洩阻止用弁座45を通過するのが許容されて、ドレイン流下路42を流下し、そのように凝縮水wが気体漏洩阻止用弁座45を通過するのに伴って、兼用浮体53は下降してガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当するので、気体の漏れが阻止されることになり、もって、気体の漏洩を阻止しつつ凝縮水wをドレイン流下路42を通じてドレインタンク41に排出することができる。
【0025】
図2の(ハ)に示すように、ガス流路R内の圧力が低下して、ドレインタンク41に溜まっている凝縮水wがドレイン流下路42を逆流して気体漏洩阻止用弁座45を通過して兼用弁箱52内に流入してくるのに伴って、兼用浮体53は、流入してきた凝縮水wによる浮力により浮上して、逆流阻止用弁座47に接当するので、凝縮水wが逆流阻止用弁座47よりもガス流路側Rに流動するのが阻止され、ドレインタンク41に貯留した凝縮水wがガス流路Rへ逆流するのが阻止されることになる。
【0026】
〔第3実施形態〕
以下、図3に基づいて、第3実施形態を説明する。
第3実施形態においては、第2実施形態と同様に、下側に気体漏洩阻止用弁座45を備え且つ上側に逆流阻止用弁座47を備えた兼用弁箱52内に、気体漏洩阻止用浮体46と逆流阻止用浮体48とを兼用する兼用浮体53を設けて、気体漏洩阻止部Vt及び逆流阻止部Vrを、1個の兼用弁箱52と1個の兼用浮体53とを用いて構成してあるが、弁部Vを、2個の兼用弁箱52を上下方向に並べて連通部54により直列接続して構成している点で、第2実施形態と異なる。
【0027】
そして、上述のように2個の兼用弁箱52を直列接続して構成した弁部Vを、ドレイン流下路42の中途箇所に設けてある。
【0028】
上述のように構成した第3実施形態のドレイン流下装置Dでは、以下に説明するように作用して、ガス流路Rを通流する気体がドレインタンク41側に漏れるのを阻止し、ガス流路R内の凝縮水がドレインタンク41側へ流下するのを許容し、且つ、ガス流路R内の圧力低下によって、ドレインタンク41に貯留した凝縮水がガス流路R側へ逆流するのを阻止する。
【0029】
即ち、図3の(イ)に示すように、上下の兼用弁箱52の兼用浮体53は、兼用弁箱52内に凝縮水wが存在しない状態又は凝縮水wが存在しても少ない状態では、浮上せずにガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当するので、上下の兼用弁箱52の兼用浮体53にて気体の漏れが阻止されることとなり、気体の漏れを阻止する信頼性が向上することになる。
【0030】
図3の(ロ)に示すように、各兼用弁箱52の兼用浮体53は、兼用弁箱52内に流入して兼用弁箱52内に存在する凝縮水wが多くなるに伴って、凝縮水wによる浮力により浮上して、気体漏洩阻止用弁座45から離間するので、凝縮水wは気体漏洩阻止用弁座45を通過するのが許容されて、ドレイン流下路42を流下し、そのように凝縮水wが気体漏洩阻止用弁座45を通過するのに伴って、兼用浮体53は下降してガス流路R内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座45に接当するので、気体の漏れが阻止されることになり、もって、気体の漏洩を阻止しつつ凝縮水wをドレイン流下路42を通じてドレインタンク41に排出することができる。
【0031】
図3の(ハ)に示すように、ガス流路R内の圧力が低下して、ドレインタンク41に溜まっている凝縮水wがドレイン流下路42を逆流して下側の兼用弁箱52の気体漏洩阻止用弁座45を通過して兼用弁箱52内に流入してくるのに伴って、兼用浮体53は、流入してきた凝縮水wによる浮力により浮上して、逆流阻止用弁座47に接当するので、凝縮水wが逆流阻止用弁座47よりもガス流路側Rに流動するのが阻止され、ドレインタンク41に貯留した凝縮水wがガス流路Rへ逆流するのが阻止されることになる。
尚、仮に、下側の兼用弁箱52内に流入してきた凝縮水wにより兼用浮体53が浮上して逆流阻止用弁座47に接当しているにもかかわらず、凝縮水wがその逆流阻止用弁座47を通過して上側の兼用弁箱52内に流入したとしても、その上側の兼用弁箱52内の兼用浮体53が浮上して逆流阻止用弁座47に接当して凝縮水wの通過を阻止するので、凝縮水wの逆流を阻止する信頼性が向上することになる。
【0032】
次に、上述の第1ないし第3実施形態のドレイン抜き装置Dを設置するドレイン抜き装置設置対象装置の一例としての水素含有ガス生成装置について説明する。
図4に示すように、水素含有ガス生成装置は、供給される天然ガス等の炭化水素系の原燃料ガスを脱硫処理する脱硫部1と、供給される原料水を加熱して水蒸気を生成する水蒸気生成部Sと、燃焼部4にて加熱されて、脱硫部1から供給される脱硫原燃料ガスを水蒸気生成部Sで生成された水蒸気を用いて水素ガスと一酸化炭素ガスを含むガスに改質処理する改質部3と、改質部3から供給される改質処理ガス中の一酸化炭素ガスを水蒸気を用いて二酸化炭素ガスに変成させることにより変成処理する変成部5と、その変成部5から供給される変成処理ガス中の一酸化炭素ガスを選択酸化することにより選択酸化処理する選択酸化部6とを備えて、一酸化炭素ガス濃度の低い(例えば10ppm以下)水素リッチな水素含有ガスを生成するように構成してある。そして、この水素含有ガス生成装置にて生成された水素含有ガスは、例えば、各種の燃料電池にて発電用として用いられる。
【0033】
水蒸気生成部Sは、燃焼部4から排出された燃焼ガスを通流させる水蒸気生成用加熱通流部11と、供給される原料水を水蒸気生成用加熱通流部11による加熱にて蒸発させる蒸発処理部2とから構成してある。
【0034】
更に、水素含有ガス生成装置には、改質部3から排出された高温の改質処理ガスを通流させて、改質部3を保温する保温用通流部7と、脱硫部1からの脱硫原燃料ガスと改質部3からの高温の改質処理ガスとを熱交換させて、改質部3に供給される脱硫原燃料ガスを予熱する脱硫原燃料ガス用熱交換器Epと、改質部3からの高温の改質処理ガスと脱硫部1に供給される原燃料ガスとを熱交換させて原燃料ガスを予熱する原燃料ガス用熱交換器Eaと、変成部5を冷却するために冷却用流体を通流させる変成部冷却用通流部8と、同じく、変成部6を冷却するために冷却用流体を通流させる変成部冷却用通流部9と、変成部5及び選択酸化部6を冷却する冷却用ファン10とを設けてある。
【0035】
脱硫原燃料ガス用熱交換器Epは、保温用通流部7から排出された改質処理ガスを通流させる上流側改質処理ガス通流部12と、改質部3に供給する脱硫原燃料ガスを通流させる脱硫原燃料ガス通流部13とを熱交換自在に設けて構成し、原燃料ガス用熱交換器Eaは、上流側改質処理ガス通流部12から排出された改質処理ガスを通流させる下流側改質処理ガス通流部15と、脱硫部1に供給する原燃料ガスを通流させる原燃料ガス通流部16とを熱交換自在に設けて構成してある。
【0036】
水素含有ガス生成装置は、矩形板状の偏平な容器Bの複数を板状形状の厚さ方向に並べて設けて、各容器Bを用いて、改質部3、燃焼部4、水蒸気生成部S、脱硫部1、変成部5、選択酸化部6、各通流部等をそれぞれ構成してある。
複数の容器Bのうちの一部は、一つの偏平な室を備えるように形成した単室具備容器Bmにて構成し、残りは、区画された二つの偏平な室を備えるように形成した双室具備容器Bdにて構成してある。
【0037】
本実施形態においては、9個の双室具備容器Bdと、1個の単室具備容器Bmを、側面視において左端から3個目に単室具備容器Bmを位置させた状態で、横方向に厚さ方向に並べて設けて、コンパクトに形成してある。尚、9個の双室具備容器Bdと1個の単室具備容器Bmとを並べるに当たっては、伝熱させる必要のあるもの同士は密着させた状態で、且つ、伝熱量を調節する必要のあるもの同士の間には伝熱量調節用の断熱材19を介在させた状態で並べてある。
9個の双室具備容器Bdの区別が明確になるように、便宜上、双室具備容器を示す符号Bdの後に、左からの並び順を示す符号1,2,3……………9を付す。
【0038】
左端の双室具備容器Bd1の左側の室を備えた部分を用いて、水蒸気生成用加熱通流部11を構成し、右側の室を備えた部分を用いて蒸発処理部2を構成してある。つまり、左端の双室具備容器Bd1にて水蒸気生成部Sを構成してある。左から2個目の双室具備容器Bd2の左側の室を備えた部分を用いて燃焼部4を構成し、右側の室を備えた部分を用いて改質部3を構成してある。燃焼部4には、その燃焼部4内でガス燃料を燃焼させるように改質用バーナ4bを設けてある。
単室具備容器Bmを用いて、保温用通流部7を構成してある。
左から3個目の双室具備容器Bd3の左側の室を備えた部分を用いて、上流側改質処理ガス通流部12を構成し、右側の室を備えた部分を用いて、脱硫原燃料ガス通流部13を構成してある。
左から4個目の双室具備容器Bd4を用いて、脱硫部1を構成し、左から5個目の双室具備容器Bd5の左側の室を備えた部分を用いて、脱硫部1を構成し、右側の室を備えた部分を用いて、原燃料ガス通流部16を構成してある。
左から6個目の双室具備容器Bd6の左側の室を備えた部分を用いて、下流側改質処理ガス通流部15を構成し、右側の室を備えた部分を用いて、変成部5を構成してある。
左から7個目の双室具備容器Bd7の左側の室を備えた部分を用いて、変成部5を構成し、右側の室を備えた部分を用いて変成部冷却用通流部8を構成してある。
左から8個目の双室具備容器Bd8を用いて、変成部5を構成し、左から9個目(右端)の双室具備容器Bd9の左側の室を備えた部分を用いて、変成部冷却用通流部9を構成し、右側の室を備えた部分を用いて選択酸化部6を構成してある。
【0039】
つまり、最も高温となる改質部3及び燃焼部4を構成する双室具備容器Bd2の一方側に、その双室具備容器Bd2の側から、保温用通流部7を構成する単室具備容器Bm、断熱材19、脱硫原燃料ガス用熱交換器Epを構成する双室具備容器Bd3、断熱材19、脱硫部1を構成する双室具備容器Bd4、脱硫部1及び原燃料ガス通流部16を構成する双室具備容器Bd5、下流側改質処理ガス通流部15及び変成部5を構成する双室具備容器Bd6、変成部5及び変成部冷却用通流部8を構成する双室具備容器Bd7、変成部5を構成する双室具備容器Bd8、変成部冷却用通流部9及び選択酸化部6を構成する双室具備容器Bd9を記載順に並ぶように互いに密接配置して設け、双室具備容器Bd2の他方側に、その双室具備容器Bd2の側から、断熱材19、水蒸気生成部Sを構成する双室具備容器Bd1を記載順に並ぶように密接配置して設けてある。
【0040】
図4において、白抜き矢印にて示すように、原燃料ガス供給路21を原燃料ガス用熱交換器Eaの原燃料ガス通流部16に接続し、並びに、原燃料ガス通流部16、脱硫部1、脱硫原燃料ガス用熱交換器Epの脱硫原燃料ガス通流部13、改質部3、保温用通流部7、脱硫原燃料ガス用熱交換器Epの上流側改質処理ガス通流部12、原燃料ガス用熱交換器Eaの下流側改質処理ガス通流部15、変成部5、選択酸化部6の順に流れるガス処理経路を形成するように、それらをガス処理用流路22にて接続してある。
【0041】
選択酸化部6から排出された選択酸化処理ガスを燃料ガスとして燃料電池Gに供給するように、選択酸化部6と燃料電池Gとを燃料ガス路23にて接続し、燃料電池Gから排出された排燃料ガスをガス燃料として燃焼部4のガスバーナ4bに供給すべく、燃料電池Gとガスバーナ4bとを燃料供給路24にて接続してある。
【0042】
図4において、実線矢印にて示すように、原料水ポンプ14から水蒸気生成用の原料水が送られる原料水供給路25を水蒸気生成部Sの蒸発処理部2に接続し、蒸発処理部2にて生成された水蒸気を送出する水蒸気路26を、脱硫部1と被改質ガス通流部13とを接続するガス処理用流路22に接続して、ガス処理用流路22を通流する脱硫原燃料ガスに改質用の水蒸気を混合させるように構成してある。
【0043】
図4において、破線矢印にて示すように、燃焼部4から排出された燃焼ガスを、水蒸気生成用加熱通流部11、変成部冷却用通流部8の順に流すように、それら燃焼部4、水蒸気生成用加熱通流部11、変成部冷却用通流部8を燃焼ガス路27にて接続して、水蒸気生成用加熱通流部11においては、燃焼ガスによって蒸発処理部2を加熱し、変成部冷却用通流部8においては、燃焼ガスによって、発熱反応である変成反応が行われる変成部5を冷却するように構成してある。
【0044】
図4において、一点鎖線矢印にて示すように、ブロア28からの空気を燃焼用空気として、ガスバーナ4bに供給するように、ブロア28とガスバーナ4bとを燃焼用空気路29にて接続してある。尚、図示は省略するが、ブロア28からの空気を変成部冷却用通流部9を通流させてからガスバーナ4bに供給する変成部冷却用空気路も設けてあり、変成部5の冷却能力が不足するとき、例えば、夏期の高気温時には、その変成部冷却用空気路を通じて、燃焼用空気をガスバーナ4bに供給するように切り換え可能なように構成してある。
【0045】
又、変成部冷却用通流部8から燃焼ガス路27を通じて排出された燃焼ガスと、燃焼用空気路29を通じて燃焼部4に供給する燃焼用空気及び燃料供給路24を通じてガスバーナ4bに供給するオフガスとを熱交換させて、燃焼用空気及びオフガスを予熱する排熱回収用熱交換器31を設けてある。
又、最後段の変成部5と選択酸化部6とを接続するガス処理用流路22には、変成処理ガスと排熱回収用熱交換器31から排出された燃焼ガスとを熱交換させて変成処理ガスを冷却する上流側熱交換器20、及び、変成処理ガスと原料水供給路25を流れる原料水とを熱交換させて変成処理ガスを冷却する下流側熱交換器17を設けてある。
【0046】
そして、最後段の変成部5と選択酸化部6とを接続するガス処理用流路22を通流する変成処理ガスは水蒸気を含有していて、上流側熱交換器20及び下流側熱交換器17により冷却されて、凝縮水が発生し易いことから、ガス処理用流路22における下流側熱交換器17よりも下流側の箇所に、上記の第1ないし第3の各実施形態のドレイン抜き装置Dを設けてある。即ち、ガス処理用流路22にドレイン流下路42を接続して、そのドレイン流下路42に、上記の第1ないし第3の各実施形態の弁部Vを設けて、そのガス処理用流路22内に生じた凝縮水を排出して、ドレインタンク41に貯留するようにしてある。
つまり、最後段の変成部5と選択酸化部6とを接続するガス処理用流路22が、ガス流路Rに相当する。
上述の水素含有ガス生成装置を運転する場合、運転圧力、即ち、ガス処理用流路22内の圧力は、圧損が0.1MPa以下と低いため、本発明のドレイン抜き装置Dを用いることにより、ガス処理用流路22から適切に凝縮水を排出することが可能となる。
【0047】
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
弁部Vを、複数の兼用弁箱52を上下方向に並べて直列接続して構成する場合、直列接続する兼用弁箱52の個数は上記の第3実施形態において例示した2個に限定されるものではなく、3個以上でも良い。
【0048】
本発明によるドレイン抜き装置Dは、上記の各実施形態の如き水素含有ガス生成装置におけるガス処理流路22をガス流路Rとして設置する場合に限定されるものではなく、水蒸気を含有する気体が通流する種々のガス流路Rに設置することが可能であり、例えば、燃焼式原動機の燃焼排ガスが通流する燃焼排ガス路をガス流路Rとして設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態にかかるドレイン抜き装置の縦断面図
【図2】第2実施形態にかかるドレイン抜き装置の縦断面図
【図3】第3実施形態にかかるドレイン抜き装置の縦断面図
【図4】ドレイン抜き装置を設けた水素含有ガス生成装置の縦断側面図
【図5】従来のドレイン抜き装置の縦断面図
【符号の説明】
41 ドレインタンク
42 ドレイン流下路
45 気体漏洩阻止用弁座
46 気体漏洩阻止用浮体
47 逆流阻止用弁座
48 逆流阻止用浮体
52 弁箱
53 兼用浮体
R ガス流路
V 弁部
Vr 逆流阻止部
Vt 気体漏洩阻止部
Claims (3)
- 水蒸気を含有する気体が通流するガス流路の中途箇所より、そのガス流路内に生じた凝縮水を排出して、ドレインタンクに貯留するドレイン抜き装置であって、
前記ガス流路の中途箇所に、凝縮水を前記ドレインタンクに流下案内するドレイン流下路が接続され、
そのドレイン流下路に、前記ガス流路を通流する気体が前記ドレインタンク側に漏れるのを阻止し、前記ガス流路内の凝縮水が前記ドレインタンク側へ流下するのを許容し、且つ、前記ガス流路内の圧力低下によって、前記ドレインタンクに貯留した凝縮水が前記ガス流路側へ逆流するのを阻止する弁部が設けられ、
前記弁部が、
前記ガス流路内の圧力によって気体漏洩阻止用弁座に接当して気体の漏れを阻止し、且つ、前記ガス流路からの凝縮水による浮力にて前記気体漏洩阻止用弁座から浮上して凝縮水の流下を許容する気体漏洩阻止用浮体を備えた気体漏洩阻止部と、
前記ドレインタンクからの凝縮水による浮力にて逆流阻止用弁座に接当して凝縮水の逆流を阻止する逆流阻止用浮体を備えた逆流阻止部とを備えて構成されているドレイン抜き装置。 - 下側に前記気体漏洩阻止用弁座を備え且つ上側に前記逆流阻止用弁座を備えた弁箱内に、前記気体漏洩阻止用浮体と前記逆流阻止用浮体とを兼用する兼用浮体が設けられて、前記気体漏洩阻止部及び前記逆流阻止部が、1個の前記弁箱と1個の前記兼用浮体とを用いて構成されている請求項1記載のドレイン抜き装置。
- 前記弁部が、複数の前記弁箱を上下方向に並べて直列接続して構成されている請求項2記載のドレイン抜き装置。
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