JP2004060325A - 引き込み扉用安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異物の所定以上の引き込みを阻止すると共に、容易に引き抜くことのできる引き込み扉用安全装置の提供。
【解決手段】出入口の扉が引き込まれる袖側に出入口用枠縁を備えた引き込み扉において、前記出入口用枠縁の前記扉側の角縁部を、当該角縁部と前記扉との間の引き込み隙幅に引き込まれた異物の圧力により、前記引き込み間隙が拡大するよう前記出入口用枠縁の内部側に回動させる角縁部可動手段と、
前記角縁部の位置よりも引き込み方向の奥側に位置し、前記角縁部の回動によって、異物の引き込みを阻止するよう前記引き込み間隙に阻止部材を出現させる引き込み阻止手段とを備えたことを内容とする。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出入口の扉が引き込まれる袖側に出入口用枠縁を備えた引き込み扉、例えば、エレベータの乗場側の出入口の扉において、戸開時に引き込まれる扉の正面側と、出入口用枠縁の前記扉の正面側を向いた面と出入口側を向いた面とが接する角縁部(正確には当該角縁部の扉側の面)との引き込み間隙に、指等の身体の一部や被服の一部等の異物が引き込まれるのを阻止する引き込み扉用安全装置に関する。
【0002】
以下、本明細書においては、エレベータに限らず、一般に、引き込まれる扉の正面を単に扉面という。又、同様に、出入口用枠縁の、前記扉面側を向いた面と出入口側を向いた面とが接する断面L字状の角部であって、異物が引き込まれる可能性のある上下方向の所要の領域を単に角縁部という。更に、扉面と角縁部(正確には当該角縁部の扉面と相対する面)との間隙を単に引き込み間隙といい、指等の身体の一部や被服の一部等を総称して単に異物という。
【0003】
【従来の技術】
従来のこの種の安全装置の第1の例として、図9に示す実開昭58−67874号公報に掲載の装置を説明する。
図示の安全装置では、扉1と出入口用枠縁2の角縁部2aとの間の引き込み間隙Gに、異物(図では指)が引き込まれようとする際の圧力による変位を検出するセンサ4の感知部として、出入口用枠縁2の袖枠2bに対して角縁部2aを検出するに足るだけ変移するよう変移可能に形成し、異物との接触によって押された角縁部2aの僅かな変移を、当該角縁部2aの内側に設けたセンサ4によって検出し、これを異状検出信号として図示されていない安全回路に出力することによって、扉3の引き込み動作を停止させている。
【0004】
又、第2の例としての、図10に示す実公昭55−22066号公報に掲載の安全装置は、出入口用枠縁2の袖枠2bに対して、その角縁部2aを扉1の引き込み方向に平行に押し込まれるように形成し、引き込まれた異物によって押し込まれた角縁部2aの僅かな変移を、当該角縁部2aの内側の出入口用枠縁2内に設けたセンサ4によって検出し、上記と同様に、扉3の引き込み動作を停止させるものである。尚、図10において図9と同一の符号は同じ内容である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の安全装置では、何れも、出入口用枠縁2の角縁部2aと扉面1aとの間の引き込み間隙Gに引き込まれる異物の圧力を検出して、扉1の引き込み動作を直ちに停止させようとするものではあるが、異常が検出されてから扉1を完全に停止させるまでに若干の時間を要する上に、引き込み方向の慣性によって扉1を直ちに停止させることが困難である。
即ち、異物が検出されても扉を直ちに停止させることはできず、検出後も、遺物は、慣性によって戸開する扉に引きずられて引き込まれていくため、異物は検出された位置よりも更に奥に引き込まれてしまう。
【0006】
本発明は、上記の問題を解消し、異物の所定以上の引き込みを阻止すると共に、容易に引き抜くことのできる引き込み扉用安全装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の引き込み扉用安全装置の発明は、出入口の扉が引き込まれる袖側に出入口用枠縁を備えた引き込み扉において、
前記出入口用枠縁の前記扉側の角縁部を、当該角縁部と前記扉との間の引き込み隙幅に引き込まれた異物の圧力により、前記引き込み間隙が拡大するよう前記出入口用枠縁の内部側に回動させる角縁部可動手段と、
前記角縁部の位置よりも引き込み方向の奥側に位置し、前記角縁部の回動によって、異物の引き込みを阻止するよう前記引き込み間隙に阻止部材を出現させる引き込み阻止手段とを備えたことを内容とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1記載の引き込み扉用安全装置において、阻止部材は、当該阻止部材の幅方向の略中央側に回動中心を有する板状部材であって、引き込み阻止手段は、当該阻止部材の幅方向の一方端側で角縁部の回動作用を受け、幅方向の他方端側を異物を押し戻す方向に回動させながら引き込み間隙に出現させる構成としたことを内容とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1に記載の引き込み扉用安全装置において、引き込み阻止手段は、角縁部の回動によって引き込み間隙に出現する一対のローラであって、引き込まれる扉面に圧接されて自転する第1のローラと、当該第1のローラよりも引き込み方向の前側にあって、前記第1のローラに追従し逆回転しながら引き込まれてくる異物に当たる第2のローラとを備えた構成であることを内容とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項2に記載の引き込み扉用安全装置において、阻止部材は、当該阻止部材の幅方向の略中央側に回動中心を有する板状部材であって、当該阻止部材の幅方向の一方端側で角縁部の回動作用を受け、幅方向の他方端側が異物を押し戻す方向に回動しながら引き込み間隙に出現するように設けられ、前記阻止部材の他方端側に、引き込まれる扉面に圧接されて自転する第1のローラと、当該第1のローラよりも引き込み方向の前側にあって、前記第1のローラに追従し逆回転しながら引き込まれてくる異物に当たる第2のローラとが配設されたことを内容とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1をエレベータの乗場側の扉を例として、図1乃至図6に基づいて説明する。図1は乗場側からみた当該乗場口の正面図、図2は図1のA−A線部断面図、図3は図1のB−B線部断面図、図4は図3の要部拡大図、図5は図4の要部拡大側面図、図6は異物が引き込まれた状態を示す図である。
【0012】
図1乃至図2において、1、1はエレベータ乗場側の両開きの扉、2、2はエレベータ乗場側の出入口の左右の袖側に配設された出入口用枠縁であり、3は乗場側の床である。
図1乃至図4において、出入口用枠縁2は角縁部2aと袖枠2bとで構成されている。角縁部2aは、引き込み間隙Gに引き込まれた異物の圧力に応じて、扉面1aとの間の引き込み間隙Gが拡大するよう当該出入口用枠縁2の内側方向に回動(以下、拡大回動ともいう)するよう、袖枠2bに回動軸(回動中心軸)としての蝶番5を介して軸着されている。
【0013】
図3及び図4において、図示の角縁部2aは、水平断面において、略コ字形に構成されているが、これに限らず、少なくとも、扉面1aに相対して通常時の引き込み間隙Gを形成する扉側面21aと出入口側を向いた出入口側面22aとを備えた断面L字状の本体を備えていればよい。
この実施の形態では、扉側面21aの他方縁側を折り曲げて係止受部23a(詳しくは後述する)として全体をコ字状としている。
角縁部2aは、通常時、その出入口側面22aが袖枠2bの出入口側面と平らな連続面となるよう常時適宜な付勢手段で付勢されており、これにより、角縁部2aは、その扉側面21aが扉面1aとの間で通常時の引き込み間隙Gを保つ。尚、角縁部2aを付勢する前記の付勢手段は、例えば、回動軸としての蝶番5にバネ(図示せず)を介装させてもよい。
【0014】
引き込み間隙Gに異物が引き込まれた際に、引き込み間隙Gを大きく拡開させるためには、角縁部2aの出入口側面22aの幅、即ち、扉面1a側から蝶番5の回動軸までの長さを十分に長くすることによって実現することができる。
即ち、角縁部2aの回動中心位置を扉面1aから遠く離すことによって、異常発生の際に、通常の引き込み間隙Gを更に数倍以上の大きさに拡開することができる。
尚、この角縁部2aの上下方向の長さは、図1に示すように、異物が引き込まれる可能性のある引き込み間隙Gの高さ方向に適宜形成すればよい。この例では、大人や子供等の乗客の手が通常届く範囲、例えば床面3から300mm程度の高さ位置から1800mm程度の高さ位置辺りまでの領域を可動な角縁部2aとしている。
【0015】
以上のように、出入口用枠縁2の扉1側の角縁部2aを、当該角縁部2aと扉1との間の引き込み隙幅Gに引き込まれた異物の圧力によって、引き込み間隙Gが大きく拡大するよう回動させる角縁部可動手段20は、この実施の形態では、上記のように、出入口用枠縁2の扉1側の角縁部2aを、袖枠2bに対して可動するように形成し、この角縁部2aを出入口用枠縁1の内部側に回動変移させるよう当該角縁部2aの出入口側面22aと袖縁2bとを軸着させた構成としている。
【0016】
従って、引き込み間隙Gに異物が引き込まれると、引き込まれてくる異物に押されて、角縁部可動手段20の角縁部2aが、当該引き込み間隙Gを大きく開くよう拡大回動するため、引き込まれた異物、例えば指や手等は、引き込みによって圧迫されることが少なくなるので、損傷することなく、容易に引き抜くことができるし、その他の物としての異物は、圧迫に押しつぶされること無く、これも比較的容易に取り出すことができる。
【0017】
次に、図3乃至図5において、引き込み阻止手段60を説明する。引き込み阻止手段60は、前記の角縁部可動手段20の位置よりも、更に、引き込み方向の奥側に位置し、異物が引き込まれた際には、角縁部2aの拡大回動に追従して前記引き込み間隙Gに出現する阻止部材61を備え、当該阻止部材61によって異物の更なる引き込みを阻止すると共に、異物を押し戻すように作動させる。
図示の阻止部材61は、当該阻止部材61の幅方向の略中央側に回動軸62を有する板状部材であって、当該阻止部材61の幅方向の一方端側の係止受部63が角縁部2aの係止部23aに係止されている。このため角縁部2aが拡大回動すると、その係止部23aに係止する係止受部63が拡大回動作用を受け、当該阻止部材61が回動軸61を中心に回動(図において時計回り方向)する。これにより、当該阻止部材61の幅方向の他方端側の阻止部64が、異物を押し戻す方向に回動しながら引き込み間隙Gに出現する。
【0018】
図4及び図6において、阻止部材61の阻止部64には、一対のローラ65、66とが配設されている。即ち、角縁部2aの拡大回動に応じて、扉面1a側に回動して接近していく阻止部64の回動方向正面側に、扉面1aに接触して当該扉1の引き込み運動によって回転駆動される第1のローラとして比較的大径の駆動ローラ65が引き込み方向の奥側に、当該駆動ローラ65に接して追従する第2のローラとして比較的小径の追従ローラ66が引き込み方向手前側(出入口側)に設けられている。
図6に示すように、駆動ローラ65が扉面1aに圧接された際には、他方の追従ローラ66は、扉面1aと接触せずに、引き込まれた異物によって拡大された引き込み間隙G2に出現し、引き込まれてくる異物に当たるように、この阻止部材61は幅方向において適宜L字状に屈曲され、その屈曲点を回動軸61として配設されている。
【0019】
一対のローラ65、66のうち、異物に直接作用するのは、扉面1aに接触させないローラ66であるため、この追従ローラ66は少なくとも可動に設けられた角縁部2aの縦方向長さに相応する軸方向長さとするのが最適である。
又、図5に示す例のように、各ローラ65、66の軸方向長さを分断して、各軸方向に各々複数のローラを並べて構成してもよいが、この場合、軸方向に並ぶローラ相互の間隔はできるだけ小さくする。尚、図示の例に示す駆動ローラ65は摩擦力を有するゴム製、追従ローラ66は硬質のゴム又はプラスチック製としてある。
【0020】
図4及び図6において、67は付勢ばねであり、通常時に阻止部材61を所定位置に保持する。68は当該付勢ばね67に抗して阻止部材61を所定位置に停止させるストッパである。
このストッパ68には、扉1の開閉を制御する安全回路(図示せず)に接続された安全スイッチ69が配設されており、この安全スイッチ69は、阻止部材61がストッパ68から離れた瞬間接点が切れて戸開動作の指令を断つように回路構成されているが、扉1の慣性による戸開動作を制御するものではない。
尚、前記の付勢ばね67の不勢力により、阻止部材61を介して角縁部2aの拡大回動の抵抗として作用させ、角縁部2aを通常時の所定位置に保持させてもよい。この場合には、角縁部2aの回動軸としての蝶番5に介装させた付勢ばね(図示せず)は必ずしも必要でない。
【0021】
図4乃至図6において、今、異物が引き込み間隙Gに引き込まれたとすると(図6)、異物は、扉1が戸開動作している間はもとより、戸開動作が停止されても慣性で動いている(戸開動作)間、扉1に引きずられて更に奥へと引き込まれていく(図6において左方向)。
例えば、図6に示すように、乗場3でエレベータの到着を待っている子供が、いたずら心で、出入口用枠縁2の角縁部2a付近の扉面1aに指を押し当てていたりすると、エレベータが到着して扉3が戸開すると、扉面1aに押しつけられていた指は、戸開と共に引き込み間隙Gに引き込まれていく。
【0022】
図6において、子供の指(異物)が引き込まれていくと、引き込まれて行く指(異物)に押されて角縁部可動手段20の角縁部2aが、回動軸(蝶番5)に介装された付勢ばね(図示せず)の付勢力に抗して拡大回動(図において反時計回り方向に回動)するため、阻止部材61が時計回りに回動して、駆動ローラ65が扉面1aに圧接される。この時、駆動ローラ65が圧接されても、追従ローラ66は扉面1aと接触せず、例えば、微小な隙間S(例えば0、5〜1mm)を確保するよう配設されている。
図6において、左方向に引き込まれていく扉1の扉面1aに圧接された駆動ローラ65は、図において反時計回りに回転するため、追従ローラ66は逆に図において時計回り方向に回転する。
【0023】
さて、阻止部材61が時計回りに回動した時、安全スイッチ69は、阻止部材61が離れた瞬間に接点が切れて、戸開動作の指令を断つが、扉1は慣性でなお引き込まれて行く。
しかし、引き込まれた指の先端(異物)は、時計方向に回転する追従ローラ66に当たってはじかれるので、それ以上は引き込まれない。即ち、追従ローラ66の回転方向が扉面1aの引き込み方向と逆方向となるので、扉面1aに引きずられて引き込まれてきた指の先端(異物)は、追従ローラ66に当接することによって、更なる引き込みが阻止されるだけでなく、追従ローラ66の回転によって弾かれ、扉面1aから離れるように押し戻されることになる。
しかも、こうして途中まで引き込まれた指(異物)は、引き込み間隙Gが大きく拡大された引き込み間隙G2となるので、従来に比べて、容易に引き抜くことができる。
【0024】
尚、指等の異物が、拡大された引き込み間隙G2から引き抜かれると、阻止部材61は付勢手段としての例えばスプリング67の付勢力によって、ストッパー68の位置に復帰すると共に、角縁部2aも、その出口側側面22aが袖枠2bの出口側側面と平らに続く面一状態となるように復帰する。
【0025】
この実施の形態1によれば、引き込み阻止手段60は、異物の更なる引き込みを単に阻止するに止まらず、追従ローラ66によって引き込まれた異物を引き込み間隙Gから弾き出すことができる。
又、角縁部可動手段20の角縁部2aは、引き込まれ方向に行くにしたがって引き込み間隙Gが大きく拡大回動するので、従来のように、異物が引き込まれて行く程に無理な外圧が掛からなくなり、異物自体の損傷を防ぐことができる。
又、角縁部可動手段20の角縁部2aは、異物が引き込まれることによって引き込み間隙Gを大きく拡開するので、異物の引き抜きも容易となる。
【0026】
実施の形態2.
この実施形態2は、上記実施の形態1における阻止部材61に設けられていた駆動ローラ65及び追従ローラ66を取り外し、当該阻止部材61自体に、引き込み防止機能を持たせたものである。この実施の形態2における阻止部材を符号70で示す。この実施の形態2の引き込み扉用安全装置は、一対のローラ65、66を備えていない点及び阻止部材70の形態や配置が若干異なるだけで、実質的には上記実施の形態1とほぼ同様である。
以下、これを図7及び図8において説明する。図7は引き込み扉用安全装置の水平断面図、図8は引き込み扉用安全装置の作動状態を示す水平断面図である。
【0027】
図7及び図8において、この阻止部材70は、角縁部2aの高さ方向長さに応じて延在する全体が平面状の板状部材であり、幅方向中央の垂直な回動軸71に対して、当該板状部材の左右側縁側が回動(揺動)可能に設けられている。
尚、この回動軸71も、角縁部可動手段20の回動軸線と平行であり、反時計回りに回動付勢する図示されていない付勢手段、例えばバネ等が介装されている。
【0028】
図8において、阻止部材70は、その幅方向の一方側72が、引き込まれて行く指(異物)に押されて拡大回動する角縁部2aの係止部23aの回動作用によって、図8において時計回り方向に回動する。
これにより、当該阻止部材70の他方側73が回動軸71を中心に回動されて、当該他方側73の端が扉面1aに対して、扉1の引き込み方向と逆方向に回動しながら接近していき、拡大された引き込み間隙G2に出現して、異物の引き込みを阻止する。この場合、引き込まれていく異物が角縁部2aを押す力が、即ち、当該他方側73の異物を押し戻す力となる。
尚、異物が引き抜かれると、角縁部2a及び阻止部材70は、各々の回動軸5、71に介装された付勢手段により反対方向に回動して、通常時の位置に復帰する。
【0029】
この実施の形態2によれば、扉面1aに接近して行く阻止部材70の他方側73が扉1の引き込み方向と逆方向に回動するように、阻止部材70が配設されているので、当該扉面1aに引きずられて引き込まれてきた指の先端(異物)は、当該阻止部材70の他方側の回動正面に当接し、更なる引き込みが阻止されるだけでなく、阻止部材70によって押し戻される。
しかも、こうして途中まで引き込まれた指(異物)は、拡大された引き込み間隙G2の角縁部2aと扉面1aとの間から容易に引き抜くことができる。
又、この実施の形態2によれば、上記実施の形態1のように一対のローラ65、66を設けることなく、比較的簡単な構成で上記実施の形態1と同様の作用効果を発揮させることができる。
【0030】
尚、上記実施の形態1及び2では、エレベータの乗場側の扉を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、又、片開き或いは両開きを問わず、出入口の扉が引き込まれる袖側に出入口用枠縁を備えた引き込み扉の全てに適用することができる。
【0031】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項4の各発明によれば、何れも、引き込み間隙に異物が挟まれて引き込まれていっても、所定以上には深く入り込まずに異物の引き込みが阻止されると共に、引き込み間隙が異物の圧力に応じて大きく拡大するので、引き込まれる異物の損傷を防ぐことができると共に、引き込み間隙からの抜き取りが容易となる。
【0032】
請求項2及び請求項4の各発明によれば、何れも、引き込まれた異物は阻止部材によって阻止されるだけでなく、異物を弾き返えすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるエレベータの乗場側からみた当該乗場口の正面図である。
【図2】図1のA−A線部断面図である。
【図3】図1のB−B線部断面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】図4の要部拡大側面図である。
【図6】実施の形態1において、異物が引き込まれた状態を示す図である。
【図7】実施の形態2の引き込み扉用安全装置の水平断面図である。
【図8】実施の形態2の引き込み扉用安全装置の作動状態を示す水平断面図である。
【図9】従来の第1の引き込み扉用安全装置の説明図である。
【図10】従来の第2の引き込み扉用安全装置の説明図である。
【符号の説明】
1 扉、1a 扉面、2 出入口用枠、2a 角縁部、2b 袖枠、5 回動軸(蝶番)、20 角縁部可動手段、21a 扉側面、22a 出入口側面、23a 係止受部、60 引き込み阻止手段、61 阻止部材、62 回動軸(阻止部材)、63 係止部、64 阻止部、65 駆動ローラ、66 追従ローラ、70 引き込み阻止手段、71 回動軸(阻止部材)、72 一方端側(阻止部材)、73 他方端側(阻止部材)、G 引き込み間隙、G2 引き込み間隙(拡大回動状態)。

Claims (4)

  1. 出入口の扉が引き込まれる袖側に出入口用枠縁を備えた引き込み扉において、
    前記出入口用枠縁の前記扉側の角縁部を、当該角縁部と前記扉との間の引き込み隙幅に引き込まれた異物の圧力により、前記引き込み間隙が拡大するよう前記出入口用枠縁の内部側に回動させる角縁部可動手段と、
    前記角縁部の位置よりも引き込み方向の奥側に位置し、前記角縁部の回動によって、異物の引き込みを阻止するよう前記引き込み間隙に阻止部材を出現させる引き込み阻止手段とを備えたことを特徴とする引き込み扉用安全装置。
  2. 阻止部材は、当該阻止部材の幅方向の略中央側に回動中心を有する板状部材であって、引き込み阻止手段は、当該阻止部材の幅方向の一方端側で角縁部の回動作用を受け、幅方向の他方端側を異物を押し戻す方向に回動させながら引き込み間隙に出現させる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の引き込み扉用安全装置。
  3. 引き込み阻止手段は、角縁部の回動によって引き込み間隙に出現する一対のローラであって、引き込まれる扉面に圧接されて自転する第1のローラと、当該第1のローラよりも引き込み方向の前側にあって、前記第1のローラに追従し逆回転しながら引き込まれてくる異物に当たる第2のローラとを備えた構成であることを特徴とする請求項1に記載の引き込み扉用安全装置。
  4. 阻止部材は、当該阻止部材の幅方向の略中央側に回動中心を有する板状部材であって、当該阻止部材の幅方向の一方端側で角縁部の回動作用を受け、幅方向の他方端側が異物を押し戻す方向に回動しながら引き込み間隙に出現するように設けられ、
    前記阻止部材の他方端側に、引き込まれる扉面に圧接されて自転する第1のローラと、当該第1のローラよりも引き込み方向の前側にあって、前記第1のローラに追従し逆回転しながら引き込まれてくる異物に当たる第2のローラとが配設されたことを特徴とする請求項1に記載の引き込み扉用安全装置。
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JP2006125014A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Comany Inc 2連式引戸装置
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