JP2004058259A - 鋸刃、その鋸歯形成加工方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】直歯3、右アサリ歯5及び左アサリ歯7を備えた鋸刃1において、直歯3、右アサリ歯5及び左アサリ歯7の掬い面9に微細な溝13を複数備えた構成である。そして、レーザ加工ヘッド21に備えた集光レンズ23の焦点位置が鋸刃母材17の板厚のほぼ中心に位置し、不活性ガスを使用してパルスレーザにより鋸歯の形成加工を行う鋸歯形成加工方法であり、その装置は、鋸刃1となる鋸刃母材17をレーザ加工部へ供給する母材供給手段33と、供給された鋸刃母材17を把持する母材把持手段29A,29Bと、上記母材把持手段29A,29Bに把持された鋸刃母材17に対して、X,Y方向へ相対的に移動して鋸歯の形成加工を行うレーザ加工ヘッド21とを備えた構成である。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば帯鋸刃、弓鋸刃、丸鋸刃のごとき鋸刃に係り、さらに詳細には、鋸刃における鋸歯をレーザ加工によって形成した鋸刃に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金属切断用の例えば帯鋸刃は、帯状の鋸刃母材に対してミーリング加工及び/又は研削加工を行うことによって鋸歯を形成加工している。前記ミーリング加工においては、複数の鋸刃母材を重ねた状態に保持してフライスにより切削加工を行っている。したがって、鋸歯の配置パターンが一定の鋸刃を多量生産する場合には適しているものの、鋸歯の配置パターンが種々異なる鋸刃を生産する場合には、鋸歯の各配置パターンに対応した多くのフライスを予め準備しなければならず、切削工具としてのフライスの準備が厄介であると共に、長時間の使用後には再研磨が必要であり、精度維持が厄介であるという問題がある。
【0003】
また研削加工により鋸歯の形成加工を行う場合には、生産性に問題があると共に研削工具としての砥石の形状維持に問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のごとく、ミーリング加工や研削加工によって鋸刃の歯を形成加工する場合には、切削工具や研削工具の精度維持が厄介であるという問題がある。また、ミーリング加工や研削加工によって鋸刃の形成加工を行なうと、掬い面と逃げ面とが交差した先端部に形成された切削刃は直線状を呈し、かつ切削刃の両端部は直角の角部に形成されるので、ワークの切削開始初期に、角部にクラックを生じ易いという問題がある。
【0005】
さらに上記鋸刃の掬い面や逃げ面が平滑に加工されるので、ワークの切断加工時に発生した連続する切粉が掬い面に比較的長い範囲に亘って面接触するので、ワークの切断時に切削油を用いて鋸刃の冷却を行っているが、より効果的に冷却され得る鋸刃の改良が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明は、掬い面及び逃げ面を備え、前記掬い面と逃げ面とが交差した先端部に切削刃を備えた鋸歯を多数備えた構成の鋸刃において、前記切削刃の両端側に、レーザ加工による微小半径部を備えた構成である。
【0007】
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の鋸刃において、前記切削刃は僅かに凸状の曲線を呈する形状であることを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の鋸刃において、掬い面及び逃げ面に、微細な溝を多数備えていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項1、2又は3に記載の鋸刃において、レーザ加工時の焦点位置を鋸刃の厚さのほぼ中央に位置したプラズマラインを、前記掬い面及び逃げ面に備えた構成である。
【0010】
請求項5に係る発明は、鋸刃母材に鋸歯を形成加工する方法において、レーザ加工ヘッドに備えた集光レンズの焦点位置が前記鋸刃母材の板厚のほぼ中心に位置するように調整し、アシストガスとして不活性ガスを使用してレーザ加工を行うことにより鋸歯の形成加工を行う鋸歯形成加工方法である。
【0011】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の鋸歯形成加工方法において、前記レーザ加工ヘッドによる加工領域に対して鋸刃母材を所定ピッチで送材することを繰り返す鋸歯形成加工方法である。
【0012】
請求項7に係る発明は、鋸刃となる鋸刃母材をレーザ加工部へ供給する母材供給手段と、供給された鋸刃母材を把持する母材把持手段と、上記母材把持手段に把持された鋸刃母材に対して、X,Y方向へ相対的に移動すると共にアシストガスとして不活性ガスを噴射して鋸歯の形成加工を行うレーザ加工ヘッドとを備えた構成である。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1を参照するに、本発明の実施の形態に係る鋸刃1は、帯鋸刃の場合について例示するが、帯鋸刃に限ることなく、丸鋸刃や弓鋸刃など、その他の鋸刃も含まれるものである。鋸刃1は、一般的な鋸刃と同様に、左右方向にアサリ出し(振り出し)を行わない直歯3、右側へアサリ出しを行った右アサリ歯5及び左側へアサリ出しを行った左アサリ歯7を備えた構成である。
【0014】
前記直歯3、左右のアサリ歯5,7の掬い面9及び逃げ面11には多数の微細な溝13が厚さ方向に形成してある。そして、前記直歯3及び左右のアサリ歯5,7の掬い面9及び逃げ面11には、前記微細な溝13の長手方向に対して直交する方向の微細な交差溝15が形成してある。したがって、掬い面9側の交差溝15と逃げ面11側の交差溝15とが各鋸歯3,5,7の先端部(歯先)16で交ることにより、各鋸歯3,5,7の先端部16には微小凹部19が形成してある。
【0015】
前記鋸刃1の各鋸歯3,5,7は、鋸刃母材17に対してレーザ加工を行うことにより形成加工されるもので、前記掬い面9及び逃げ面11の微細な溝13は、レーザ加工による条痕であり、前記交差溝15は、レーザ加工を行うレーザ加工ヘッドに備えた集光レンズの焦点位置に相当する位置に生じたプラズマラインと称される微細な溝である。
【0016】
上記構成の鋸刃1によってワーク(図示省略)の切断加工を行うと、各鋸歯3,5,7の先端部16において切削されて連続的に発生する切粉は、各鋸歯3,5,7の掬い面9に沿って移動して鋸刃1の各鋸歯3,5,7の間のガレットG内に渦巻き状やコイル状に巻かれることになる。
【0017】
前述のごとく連続的に発生した切粉が各鋸歯3,5,7の掬い面9に沿って移動するとき、掬い面9には各鋸歯3,5,7の厚さ方向の微細な溝13が形成してあることにより、掬い面9と切粉は線接触的となり各鋸歯3,5,7側への熱伝導が抑制されると共に、切削加工時の切削油が前記微細な溝13に保持される態様となり、前記切粉と各鋸歯3,5,7の冷却が効果的に行われることになる。
【0018】
すなわち、各鋸歯3,5,7の掬い面9及び逃げ面11に微細な溝13が多数形成してあることにより、各鋸歯3,5,7の切削油保持能力が向上し、前述したように、切粉及び各鋸歯3,5,7を効果的に冷却することができ、延いては鋸刃寿命が向上するものである。
【0019】
また、前述したように、各鋸歯3,5,7の掬い面9及び逃げ面11に微細な溝13が多数形成してあることにより、ワークの切削時に微小な切粉が付着したような場合であっても、ワイヤブラシ等を用いて切粉除去を行う場合、前記溝13に沿う方向へワイヤブラシを相対的に移動することにより、切粉の除去を容易に行い得るものである。
【0020】
ところで、前述したように、レーザ加工によって鋸刃母材17に前記各鋸歯3,5,7に相当する鋸歯の形成加工を行うに際し、溶融したドロス等を吹き飛ばすためのアシストガスとして空気、酸素を使用して試みたところ、この場合には酸化熱によって鋸刃母材17の溶融が促進されるので、加工能率は向上する。しかし、鋸歯先端を鋭利に形成しようとすると、鋸歯先端が酸化熱によって溶融してしまうことがあり、先端部を鋭利に形成することが極めて難しいと共に、各鋸歯の表面に生じた酸化層を除去するために、二次加工として研削加工を必要とするものであった。
【0021】
そこで、発明者は、図1(B)に概略的に示すように、鋸刃母材17として、鋸刃1の胴部となる板状の胴部材17Aにバネ鋼を採用し、前記鋸刃1の前記各鋸歯3,5,7の先端側部となる部分に歯部材の1例としての高速度鋼17Bを採用して、前記バネ鋼の片側に予め溶接した構成のバイメタル鋼を採用した。このバイメタル鋼の幅、厚さは41mm×1.3mmであり、1インチ当りの鋸歯数が2個となるように、前記各鋸歯3,5,7を配置してレーザ切断加工を行った。
【0022】
レーザ加工装置としては、ワークを固定する固定テーブルに対してレーザ加工ヘッドがX,Y,Zの各軸方向へ相対的に移動制御自在の通常のレーザ加工装置を使用し、レーザ発振器としてはCO2 レーザの連続発振で出力2KWのものを使用した。そして、このときのレーザ切断条件として、レーザ加工ヘッドに備えた集光レンズの焦点距離3.75″、ノズル直径3.0mm、アシストガスとして純度94%以上の窒素ガス、ガス圧0.8Mpaとし、レーザ切断部分の雰囲気を窒素雰囲気とした。
【0023】
さらに、切断条件として、切断速度1000mm/min、レーザ光のパルス周波数1000Hz、デューティ45%で、平均出力960Wにおいて、前記鋸刃母材17に対して前記各鋸歯3,5,7の鋸歯形成加工を行った。
【0024】
前記条件で鋸刃母材17にレーザ加工を行う際、図2に示すように、レーザ加工ヘッド21内に備えた集光レンズ23の焦点位置を、前記鋸刃母材17の上面より僅かに上側の位置Uに設定してレーザ切断加工を行ったところ、切断面の面粗さが粗く、また鋸刃母材17の下面にドロスが付着した状態となり、そのまま鋸刃としての使用は難かしいものであった。
【0025】
次に、前記焦点位置Uを同一とし、レーザ発振器の条件を変更してデューティ60%、平均出力1230Wとしてレーザ切断加工を行ったところ、各鋸歯3,5,7の形成加工を行うことができ、かつドロスの付着は解消されたものの、切断面の面粗さが粗く、かつ各鋸歯3,5,7の先端部が片側に傾き丸みを帯びて図4に示すような形状になり、そのまま鋸刃として使用困難であった。しかし、後加工として各鋸歯3,5,7の掬い面及び逃げ面に僅かな研削加工を行うことにより、鋸刃として使用可能であった。すなわち、平均出力を大きくすると、レーザ加工は可能であるが、二次加工として研削加工が必要である。よって、鋸刃母材17の上面より上方位置に集光レンズ23の焦点位置を設定することは望ましいものではない。
【0026】
前記集光レンズ23の焦点位置を前記鋸刃母材17の下面より僅かに下方の位置Lに設定し、最初の条件と同一条件でレーザ加工を行ったところ、切断加工を行うことができなかった。よって、焦点位置を鋸刃母材17の下面より下側に設定すると加工不可能であり、出力を大きくして加工可能であっても望ましいものではない。
【0027】
次に、前記集光レンズ23の焦点位置を鋸歯母材17の厚さのほぼ中心位置Mに設定し、最初の条件でレーザ加工を行ったところ、図1を用いて説明したように、各鋸歯3,5,7の掬い面19、逃げ面11およびガレットGの部分に、パルスレーザによるレーザ加工に起因する条痕である微細な溝13が鋸刃母材17の厚さ方向に形成され、かつ前記集光レンズ23の焦点位置に相当する部分には、プラズマラインとして微細な交差溝15が形成された。
【0028】
上述のように、パルスレーザによるレーザ加工によって各鋸歯3,5,7の鋸歯形成加工を行った後、右アサリ出しを行うことにより右アサリ歯5が形成され、左アサリ出しを行うことにより左アサリ歯7が形成されるものである。そして、上記構成の鋸刃1によってワークの切断加工を行うとき、前述したごとき効果が得られるものである。なお、レーザとしては、パルスレーザに限ることなく連続レーザとすることも可能である。
【0029】
前述したように、鋸歯母材17の厚さのほぼ中心位置Mに集光レンズ23の焦点位置を設定して各鋸歯3,5,7の形成加工を行うと、各鋸刃3,5,7の先端部16は鋸刃母材17の長手方向に対してほぼ直交する方向(厚さ方向で長手方向にほぼ直交する方向)に形成され、その両端部16A、16Bの形状はほぼ等しく形成される。しかし、前記焦点位置を鋸刃母材17の厚さ中心から上下方向に移動し、上面あるいは下面から焦点位置までの寸法がほぼ0.3mm以下の状態においてレーザ加工を行うと、図4,5に示すように、各鋸刃3,5,7の先端部16は、鋸刃母材17の長手方向に対して互に逆方向に傾斜する態様となり、先端部16の両端部16A,16Bの形状が変化する。すなわち前記先端部16の一方の端部が鈍角になってダレを生じる傾向にある。
【0030】
上述のように、各鋸歯3,5,7の先端部16における両端部16A,16Bの形状が異なると、右アサリ歯5と左アサリ歯7における外側のエッジ(角部)の形状が異なることとなり、また、直歯3においても両端部16A,16Bの形状の相違により切削抵抗が異なることとなって、ワークを切断するときに切曲り等を生じ易いものであり、上記先端部16の両端部16A,16Bの形状が異なることは望ましいものではない。
【0031】
すなわち、集光レンズ23の焦点位置が上面側又は下面側に近接した状態においては、焦点位置から上面までの寸法と下面までの寸法が大きく異なり、上記寸法の差によってレーザビームの広がりが異なることに起因するものである。したがって、集光レンズ23の焦点位置は鋸刃母材17の厚さのほぼ中心位置付近に維持してレーザ加工を行うことが望ましいものである。
【0032】
前述のごとく、鋸刃母材17の厚さのほぼ中心位置付近の位置Mに焦点位置を設定してレーザ加工を行うと、前記先端部16に形成される切削刃は、僅かに凸状の曲線を呈することになる。そして、両端部16A、16Bの角部はレーザ加工時の熱によって融けて微小半径(約0.02mm程度)のRに形成されることになる。
【0033】
したがって、ワークの切削開始初期に前記角部にクラックが生じ易いことを抑制でき、鋸刃の長寿命化を図ることができるものである。
【0034】
すなわちレーザ加工によって鋸歯の切断加工を行うと、切削刃(先端部)の両端部16A、16Bに微小の面取り加工を行うことなく微小半径のR部が形成されるので、少数の鋸刃の加工を行うときには能率向上を図ることができるものである。
【0035】
ところで、前記微細な溝13は、全長に亘って鋸刃母材17の長手方向に対して直交する方向に形成されるとは限らないものであり、レーザ加工の加工条件によっては、図6に示すように、レーザ加工ヘッド21の移動方向に対して下側が移動方向の後側へ流れるように条痕が形成される場合がある。この場合においても前述の鋸刃1同様の効果を奏するものである。
【0036】
なお、鋸刃の構成としては、前述した鋸刃1の構成に限ることなく、図7に示すように、直歯3の両角部に面取り3Cの加工を行ったベベル歯とすることも可能であり、また、図8に示すように、歯切りした胴部材17Aに超硬チップCPを溶接した後に歯形に形成するために研磨したバチアサリ歯の鋸刃とすることも可能である。
【0037】
この場合、上記超硬チップCPの両角部に面取り3Cを行ったベベル歯と上記面取り3Cを行わないバチアサリ歯とを交互に配置した構成とすることも可能である。
【0038】
さらに、鋸刃1において直歯3、右アサリ歯5及び左アサリ歯7の数及びその組合せによる配置パターンは任意であり、種々の配置パターンとすることができるものである。
【0039】
前記鋸刃1の製造を行う製造装置としては、次のごとき構成とすることが望ましいものである。
【0040】
すなわち、図9に示すように、板状の胴部材17Aに当該胴部材17Aよりも硬度の大きい例えば高速度鋼17B等よりなる歯部材を溶接したバイメタル鋼よりなる前記鋸刃母材17のレーザ加工を行う前記レーザ加工ヘッド21を、前記鋸刃母材17に対して相対的にX,Y,Z軸方向へ移動制御自在に設ける。前記レーザ加工ヘッド21をX,Y,Z軸方向へ移動制御する構成としては、例えばX,Yテーブル等のX,Yアクチュエータ25に、例えばネジ機構等のZアクチュエータ27によってレーザ加工ヘッド21が上下動するように装着し、かつ前記X,Yアクチュエータ25及びZアクチュエータ27をNC装置等の制御装置29によって制御する構成とする。
【0041】
そして、前記レーザ加工ヘッド21の移動領域であるレーザ加工部の下方位置に設けた加工テーブル31に、前記移動領域(レーザ加工部)の両側において前記鋸刃母材17を把持固定自在の母材把持手段の1例としての一対のワーククランプ29A,29Bを備えた構成とする。この加工テーブル31に対する鋸刃母材17の供給方向(送材方向)の上流側(図9において左側)には、前記レーザ加工ヘッド21によるレーザ加工部、すなわち前記加工テーブル31に対して前記鋸刃母材17の送材供給を所定ピッチで行う母材供給手段の1例としてのグリップフィーダ33を設ける。この場合、所定ピッチは、直歯3、右アサリ歯5及び左アサリ歯7の複数の鋸歯を配置した配置パターンとすることが望ましい。
【0042】
前記グリップフィーダ33は、前記鋸刃母材17を把持して送材方向(図9において左右方向)へ移動自在のグリッパ35を備えており、このグリッパ35を送材方向へ移動するために、例えばボールネジ機構等よりなる送材用アクチュエータ37が設けてある。
【0043】
前記ワーククランプ29A,29B及びグリッパ35の開閉は、例えば流体圧シリンダ等のごとき開閉用アクチュエータの動作によって行われるものであり、このワーククランプ29A,29B及びグリッパ35の開閉動作及びグリッパ35の送材方向への移動動作は、前記制御装置29に接続したシーケンサ39の制御の下に行われる。
【0044】
前記鋸刃母材17は予めコイルに形成してあり、このコイルは巻き戻しを行うアンコイラ41にセットしてある。このアンコイラ41のモータM1の回転は、前記鋸刃母材17の撓みの上限、下限を例えば光学的に検出する撓み量検出センサ43の検知動作に基いて制御されるもので、鋸刃母材17の撓み部の下部位置は常に一定の範囲に保持されることになる。
【0045】
前記加工テーブル31の下流側(図9において右側)には、前記レーザ加工ヘッド25によって鋸歯形成加工が行われた後の各鋸歯に対してアサリ出しを行うためのアサリ出し装置45が設けてあり、このアサリ出し装置45の下流側には、各鋸歯に対してアサリ出しが行なわれた後の鋸刃を適宜長さに切断する切断装置47が配置してある。なお、切断装置47に代えて鋸刃を巻き取るための鋸刃巻き取り装置を設けても良いものである。
【0046】
前記アサリ出し装置45は、左右のアサリ歯5,7を形成すべくアサリ出しを行うもので、鋸刃母材17の移動方向(図9において左右方向)へ移動位置決め自在の移動フレーム49を備えており、この移動フレーム49には、例えば油圧シリンダ等のごときアクチュエータ51U,51Lを上下に対向して装着してある。この上下のアクチュエータ51U,51Lには、鋸歯にアサリ出しを行うために、例えばピストンロッドのごとき押圧部材53U,53Lが上下動自在に設けられている。
【0047】
そして、前記移動フレーム49を移動位置決めするために、例えばボールネジ機構などのごとき移動用アクチュエータ55が設けられている。この移動用アクチュエータ55は、前記制御装置29の制御の下に駆動されるものである。
【0048】
前記切断装置47は、例えば上刃、下刃を備えシャーよりなるものであって、前記制御装置29の制御の下に駆動されるものである。
【0049】
上述のごとき製造装置においては、制御装置29からシーケンサ39に対して鋸刃母材17の送り指令信号が出力されると、シーケンサ39の制御の下にワーククランプ29A,29Bが開動作される。そして、最後退位置に位置するグリッパ35によって鋸刃母材17が把持されると、送材用アクチュエータ37が動作されてグリッパ35が前進作動され、前記テーブル31のレーザ加工位置に対して鋸刃母材17の供給が行われる。
【0050】
レーザ加工部の加工テーブル31に対して鋸刃母材17が前記制御装置29の指令値に対応した長さだけ送られると、ワーククランプ29A,9Bが閉じて鋸刃母材17を把持固定すると共に、制御装置29の制御の下にレーザ加工ヘッド21がX,Y,Z軸方向に移動制御されて各鋸歯3,5,7の形成が行われ、上記レーザー加工中、グリッパ35は最後退位置の元の位置に復帰され、鋸刃母材17を再び把持して、次の送りに備えた状態にある。
【0051】
前述のごとく鋸刃母材17に対してレーザ加工によって各鋸歯3,5,7の形成加工が行われ、次の送り動作によって形成加工された各鋸歯3,5,7がアサリ出し装置45に対応する位置へ移動位置決めされると、前記レーザ加工ヘッド21によって次の鋸歯3,5,7の形成加工が行われると共に、アサリ出し装置45の移動フレーム49が制御装置29の制御の下に送材方向に移動され、上下のアクチュエータ51U,51Lが左右のアサリ歯5,7に対応して位置決めされる。その後、上下のアクチュエータ51U,51Lの適宜一方が作動され、押圧部材53U,53Lによって鋸歯を側方へ押圧してアサリ出しを行うことにより、左右のアサリ歯5,7が交互に個別にアサリ出しされるものである。
【0052】
その後、所定長さの鋸刃が製造されると、切断装置47によって所定長さに切断されるものである。なお、この切断装置47は所定位置に固定した構成であっても良いが、鋸刃母材17の移動方向に移動位置決め自在に設けることが望ましいものである。
【0053】
前記鋸刃母材17の送材作用が継続することによって、鋸刃母材17の撓み量が少なくなり、撓み量検出装置43の上限センサが検知作動すると、アンコイラ41のモータM1が駆動されて鋸刃母材17の巻戻しが行われる。そして、次第に撓み量が大きくなり、下限センサが検知すると、前記モータM1の駆動が停止される。
【0054】
既に理解されるように、鋸刃母材17に対する各鋸歯3,5,7の形成加工は、制御装置29の制御の下にレーザ加工ヘッド21を移動制御して行うものであるから、各鋸歯3,5,7の配置パターンや形状を変更するような場合には、制御装置29の加工プログラムを変更することによって容易に対応することができるものである。したがって他品種少量生産に対する対応が容易である。
【0055】
前述のごとく、レーザ加工部に対して鋸刃母材17を所定ピッチで送材し、ワーククランプ29A、29Bによってレーザ加工部の両側を固定した状態においてレーザ加工を行うものであるから、鋸刃母材17の片側に付与されるレーザ加工時の熱によって鋸刃母材17に湾曲を生じる傾向にあるが、鋸刃母材17の上記湾曲を抑制してレーザ加工を行うことができ、鋸歯の形状寸法を精度良く切断加工することができるものである。
【0056】
すなわち、鋸刃母材17のレーザ加工は所定ピッチ毎に行われることとなり、鋸刃母材17の片側がレーザ加工によって広範囲に加熱されるようなことがなく、鋸刃母材17の湾曲を抑制することができるものである。
【0057】
なお、前記説明は帯鋸刃を製造する場合について説明したが、丸鋸刃の製造を行う場合には、回転割出し自在のインデックステーブルに円板状の鋸刃母材を装着し、上記鋸刃母材の鋸歯を形成する部分をレーザ加工ヘッドによる加工位置に割出し位置決めすることと、レーザ加工ヘッドによって鋸歯形成加工を行うことを繰り返すことにより、丸鋸刃の鋸歯形成を容易に行い得るものである。
【0058】
【発明の効果】
以上のごとき説明より理解されるように、本発明によれば、各鋸歯の配置パターンや形状が種々の場合であっても容易に対応できると共に、製造された鋸刃は鋸歯の掬い面に微細な溝を備えることにより切削油の保持能力が向上し、鋸歯の冷却を効果的に行うことができるものである。僅かな凸状の曲線により切粉の27個及びガレット内での接触面積が少なくなり切断時に発生する熱の伝導が抑制されると共に切断における抵抗を減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る鋸刃の説明図である。
【図2】鋸刃母材に対して鋸歯の形成加工をレーザ加工によって行う場合の作用説明図である。
【図3】鋸歯形成加工を行った後の状態を示す説明図である。
【図4】鋸歯形成加工を行った後の状態を示す説明図である。
【図5】鋸歯形成加工を行った後の状態を示す説明図である。
【図6】鋸歯形成加工を行った後の状態を示す説明図である。
【図7】鋸刃の別形態の説明図である。
【図8】鋸刃の別形態の説明図である。
【図9】鋸刃製造装置の概念的な機能説明図である。
【符号の説明】
1…鋸刃
3…直歯
5,7…アサリ歯
9…掬い面
11…逃げ面
13…微細な溝
15…交差溝
16…先端部
17…鋸刃母材
19…微小凹部
21…レーザ加工ヘッド
23…集光レンズ
Claims (7)
- 掬い面及び逃げ面を備え、前記掬い面と逃げ面とが交差した先端部に切削刃を備えた鋸歯を多数備えた構成の鋸刃において、前記切削刃の両端側に、レーザ加工による微小半径部を備えたことを特徴とする鋸刃。
- 請求項1に記載の鋸刃において、前記切削刃は僅かに凸状の曲線を呈する形状であることを特徴とする鋸刃。
- 請求項1又は2に記載の鋸刃において、掬い面及び逃げ面に、微細な溝を多数備えていることを特徴とする鋸刃。
- 請求項1、2又は3に記載の鋸刃において、レーザ加工時の焦点位置を鋸刃の厚さのほぼ中央に位置したプラズマラインを、前記掬い面及び逃げ面に備えていることを特徴とする鋸刃。
- 鋸刃母材に鋸歯を形成加工する方法において、レーザ加工ヘッドに備えた集光レンズの焦点位置が前記鋸刃母材の板厚のほぼ中心に位置するように調整し、アシストガスとして不活性ガスを使用してレーザ加工を行うことにより鋸歯の形成加工を行うことを特徴とする鋸歯形成加工方法。
- 請求項5に記載の鋸歯形成加工方法において、前記レーザ加工ヘッドによる加工領域に対して鋸刃母材を所定ピッチで送材することを繰り返すことを特徴とする鋸歯形成加工方法。
- 鋸刃となる鋸刃母材をレーザ加工部へ供給する母材供給手段と、供給された鋸刃母材を把持する母材把持手段と、上記母材把持手段に把持された鋸刃母材に対して、X,Y方向へ相対的に移動すると共にアシストガスとして不活性ガスを噴射して鋸歯の形成加工を行うレーザ加工ヘッドとを備えたことを特徴とする鋸歯形成加工装置。
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