JP2004057243A - 化粧料容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器本体3に設けられ、第1収納部S1を区画形成するとともに、分断されたヒンジ側端部18bおよび当該ヒンジ側端部から距離を隔てて回転支点部となるフック側端部18aが形成され、これら端部間に第1収納部を拡張する方向へ傾動される仕切り壁18が形成された環状周壁17と、仕切り壁に設けられ、化粧料皿に係脱自在に係合して当該化粧料皿を第1収納部内に保持する第1係合突起20とを備えた。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料皿の交換が可能な化粧料容器において、弾性能に頼ることなく、化粧料皿の容器本体への着脱操作の利便性や保持の確実性を保証し、化粧料皿が容器本体から簡単に脱落したり、容器本体内でガタついたりすることを防止できて、化粧料皿を容器本体内に常に安定的に収納することができる化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、化粧用のコンパクトなどの化粧料容器の中には、蓋体で開閉される容器本体の内部に化粧料皿を交換可能に収納できるようにしたものが知られている(実開昭59−31307号公報)。当該公報に開示されている化粧料容器では、容器本体内に、化粧料皿を取り付け取り外し可能に収納するための皿枠が設けられ、この皿枠には、化粧料皿にその前後から係脱自在に係合して当該化粧料皿を皿枠内に保持する爪片および内方折曲部が形成されていた。
【0003】
特に内方折曲部は、皿枠に一体的に形成されて爪片側に弾性的に折り曲げ可能な後端壁に形成され、後端壁にはさらに突起が形成されていた。この突起は、蓋体を閉じたときに当該蓋体によって押され、後端壁を爪片側に弾性的に押し倒して内方折曲部を化粧料皿に深く係合させる一方で、蓋体を開いたときには蓋体が離れることによって後端壁の弾性復帰を許容して、内方折曲部を化粧料皿に浅く係合させるようにし、これによって化粧料皿の取り付け取り外しを容易化するようになっていた。そしてこのような構成を採用することにより、化粧料皿の交換を容易に行うことができるだけでなく、蓋体を開いて使用する際に化粧料容器を落としてしまった場合などに、化粧料皿が皿枠から容易に脱落してしまうことも防げるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の上記化粧料容器にあっては、弾性能を利用して化粧料皿を皿枠内に保持するようにしていたため、特に蓋体を閉じた状態が常である化粧料容器において、後端壁を常時倒した状態とし弾性変形させたままとすることで、内方折曲部により化粧料皿を皿枠内に保持するようにしていたため、後端壁には常に応力が加わり続けてその弾性能が早期に失われやすく、そのために次のような種々の課題が生じるおそれがあった。
【0005】
具体的に説明すると、通常は閉じられている蓋体で押されている突起により後端壁を常時弾性的に押し倒した状態とするようにしていたため、長期間の使用の間に後端壁がへたってしまい、その弾性能が劣化したり失われてしまったりするおそれがあった。弾性能が劣化してしまうと、蓋体を開けて使用する際に化粧料容器を取り落としたりした場合に、後端壁は化粧料皿を保持しきれず、化粧料皿が簡単に皿枠から外れて容器本体から脱落してしまい、その後の化粧料の使用ができなくなってしまったりする。また、弾性能が失われると後端壁は振れ動きやすくなり、化粧料皿が皿枠内でガタついてしまって異音を生じたり、このガタつきによって化粧料皿内の化粧料に割れを生じさせてしまうおそれもあった。
【0006】
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、化粧料皿の交換が可能な化粧料容器において、弾性能に頼ることなく、化粧料皿の容器本体への着脱操作の利便性や保持の確実性を保証し、化粧料皿が容器本体から簡単に脱落したり、容器本体内でガタついたりすることを防止できて、化粧料皿を容器本体内に常に安定的に収納することができる化粧料容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる化粧料容器は、収納部が形成された容器本体と、該収納部に着脱自在に収納される化粧料皿と、該容器本体を開閉する蓋体とを有する化粧料容器において、上記容器本体に設けられ、上記収納部を区画形成するとともに、分断された分断部および当該分断部から距離を隔てて回転支点部が形成され、これら分断部と回転支点部との間に該収納部を拡張する方向へ傾動される傾動壁部が形成された周壁と、上記傾動壁部に設けられ、上記化粧料皿に係脱自在に係合して当該化粧料皿を上記収納部内に保持する係合部とを備えたことを特徴とする。これにより、弾性能に頼ることなく、化粧料皿の容器本体への着脱操作の利便性や保持の確実性が保証され、化粧料皿が容器本体から簡単に脱落したり、容器本体内でガタついたりすることが防止されて、化粧料皿を容器本体内に常に安定的に収納することが可能となる。
【0008】
また、前記傾動壁部に係脱自在に係合して当該傾動壁部の傾動を阻止するロック手段を備えたことを特徴とする。これにより、化粧料皿は収納部内に固定状態で保持される。
【0009】
さらに、前記蓋体はその開閉に従って回転するヒンジを介して前記容器本体に回動自在に連結され、前記ロック手段は上記ヒンジに設けられて、上記蓋体の開閉度合いに応じて前記傾動壁部に係脱自在に係合することを特徴とする。これにより、傾動壁部の傾動やその阻止を、化粧料皿の脱着に伴う蓋体の開閉操作に従って行うことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる化粧料容器の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態にかかる化粧料容器1は図1〜図5に示すように、外周壁2内方に収納凹部が形成された皿状の合成樹脂製容器本体3と、環状フランジ部4が外周壁2上端に重ね合わされて収納凹部に装着される合成樹脂製の皿枠5と、化粧料Pを収納し、皿枠5に着脱自在に装着される金属製もしくは合成樹脂製の化粧料皿6と、容器本体3の一端にヒンジ7を介して回動自在に連結されて容器本体3を開閉するとともに、容器本体3の他端にフック手段8を介して係脱自在に係合されて当該容器本体3を閉止状態に維持する合成樹脂製の蓋体9とから主に構成される。図示例にあっては、これら容器本体3、皿枠5、化粧料皿6、並びに蓋体9は平面外形輪郭が矩形状に形成されているけれども、多角形状や円形状であってもよい。蓋体9の裏面には、鏡10が取り付けられている。
【0011】
フック手段8は、容器本体3に形成された凹所11内に突設されたフック用突起12と、蓋体9から垂下されてフック用突起12に係脱自在に係合されるフック片13とから構成される。またヒンジ7は、フック手段8とは反対側において容器本体3から一対突設されたヒンジ片14間に蓋体9から垂下させたヒンジブロック15が挟み込まれ、これらヒンジブロック15からヒンジ片14にわたってヒンジピン16が挿入されることで構成される。ヒンジ7は、容器本体3を閉じている状態から当該容器本体3に対し起立される状態(図5参照)、すなわち鏡10を見るのに適した位置、さらには容器本体3をより大きく開くために倒れる状態(図3参照)までにわたって、容器本体3に対し蓋体9を回動自在に連結し、この蓋体9の開閉操作に従ってヒンジブロック15は回転される。
【0012】
皿枠5は、上記環状フランジ部4が上端に形成された、容器本体3の周壁として機能する環状周壁17と、この環状周壁17で取り囲んだ内部空間を2つに仕切るために、環状周壁17の内方にフック手段8側からヒンジ7側に向かって配置された仕切り壁18とから構成され、仕切り壁18を除く環状周壁17が超音波接着など各種の固定方法によって容器本体3に固定される。そしてこの皿枠5は、容器本体3の収納凹部に装着されることによって当該容器本体3の底部3aとともに、仕切り壁18の一方に(図示例にあっては左側に)化粧料皿6を着脱自在に収納する収納部としての第1収納部S1を区画形成し、他方に(図示例にあっては右側に)化粧具などを収容する第2収納部S2を区画形成する。特に本実施形態にあっては、仕切り壁18は上述したように第1収納部S1を区画形成するとともに、当該第1収納部S1を拡張する方向へ傾動される傾動壁部として形成される。
【0013】
具体的に説明すると、仕切り壁18はフック側端部18aとヒンジ側端部18bとを有し、これら端部18a,18bはともに、環状周壁17に向かって相当の曲率半径で順次幅広に拡張されて形成される。そして、フック側端部18aは環状周壁17に一体的に連結される一方で、ヒンジ側端部18bは環状周壁17に対して分断される。ヒンジ側端部18bについては、環状周壁17、そしてまたその外側となる容器本体3の外周壁2には、容器本体3の底部3aと環状フランジ部4との間において、これらを一連に貫通させて環状周壁17内方を容器本体3外方のヒンジブロック15側へ開放させる形態で貫通部19が形成され、仕切り壁18のヒンジ側端部18bはこの貫通部19に、環状周壁17や環状フランジ部4と接合されることなくこれらに対して隙間を隔てた状態で挿入され、皿枠5から分離される。また貫通部19は、ヒンジ側端部18b周辺から第2収納部S2に向かって相当の長さで形成され、これによりヒンジ側端部18bは貫通部19内で第2収納部S2方向へ移動自在とされる。
【0014】
要するに、仕切り壁18は、ヒンジ側端部18bが環状周壁17から分断された分断部とされ、また分断部から仕切り壁18の長さだけ距離を隔てるフック側端部18aが環状周壁17に連結され、そしてこのフック側端部18aがこれを中心とする回転を許容して分断部を移動可能とする回転支点部とされて、これにより仕切り壁18は、これらヒンジ側端部18bとフック側端部18aとの間で、貫通部19の形成範囲にわたって第1収納部S1を拡張する方向に傾動されるようになっている。本実施形態にあっては、相当の弾性変形能を発揮し得る合成樹脂製の皿枠5においてその環状周壁17とフック側端部18aとを一体的に形成しているので、傾動させた仕切り壁18を、弾性をもって自動的に復原させることができる。また回転支点部となるフック側端部18aを拡張形成しているので、この部分に生ずる回転モーメントに対して十分な強度を保証することができる。
【0015】
このように構成された仕切り壁18には第1収納部S1内に突出させて、化粧料皿6に係脱自在に係合して当該化粧料皿6を第1収納部S1内に保持する係合部としての第1係合突起20が一体的に形成されるとともに、環状周壁17にも第1係合突起20と相対向する位置に、化粧料皿6に係脱自在に係合する第2係合突起21が一体的に突設される。他方、化粧料皿6の一対の側面6aには、第1係合突起20および第2係合突起21に係脱自在に係合される係合凹部22が形成される。また第1収納部S1を形成する容器本体3の底部3aには、化粧料皿6を第1収納部S1から離脱させるときに、当該化粧料皿6を押し上げるのに便利な棒状物を差し込むための穴23が形成される。
【0016】
さらに本実施形態にかかる化粧料容器1には、仕切り壁18に係脱自在に係合して当該仕切り壁18の傾動を許容したり阻止するロック手段が備えられる。このロック手段は、仕切り壁18と係合可能な位置に設けることができれば、容器本体3、皿枠5、あるいは蓋体9のいずれに設けてもよく、仕切り壁18に係合することによって第1収納部S1が拡張されることを阻止するようになっている。本実施形態にあっては、このロック手段は、蓋体9の開閉に従って回転するヒンジ7のヒンジブロック15に設けられ、蓋体9の開閉度合いに応じて仕切り壁18に係脱自在に係合する。詳細に説明すると、上記貫通部19はヒンジブロック15側に連通されていて、仕切り壁18のヒンジ側端部18bはヒンジブロック15に面している。
【0017】
ヒンジブロック15には、その回転方向に沿って縦溝24が形成されるとともに、この縦溝24の適宜位置から第2収納部S2側に向かって、すなわち貫通部19の形成方向に沿って横溝25が形成される。ヒンジ側端部18bには、これより貫通部19を貫通してヒンジブロック15側へ突出され、これら縦溝24や横溝25に嵌合される突起26が形成される。そしてこの突起26が嵌合される縦溝24および横溝25によって、ロック手段が構成されるようになっている。縦溝24は仕切り壁18、ひいては容器本体3に対する蓋体9の相対回転を許容しつつ、仕切り壁18をヒンジブロック15に係合させてその第2収納部S2方向への傾動を阻止する一方で、横溝25はこれと突起26とが一致する蓋体9の開き位置において、仕切り壁18をヒンジブロック15から離脱させてその第2収納部S2方向への傾動を許容する。
【0018】
図示例にあっては、縦溝24は、容器本体3を閉じている状態から当該容器本体3に対し起立される中間位置(図5参照)、すなわち鏡10を見るのに適した位置、さらには容器本体3をより大きく開くために倒れる終端位置(図3参照)までにわたって形成され、また横溝25はこの終端位置で縦溝24と連通されるように形成されている。仕切り壁18の傾動を許容する横溝25は、蓋体9の任意の開き位置に形成することができる。上記実施形態にあっては、縦溝24および横溝25をヒンジブロック15に形成し、突起26を仕切り壁18に設けたが、これらの配置関係を反対にしてもよいことはもちろんである。
【0019】
以上説明した本実施形態にかかる化粧料容器1にあっては、蓋体9を閉じている状態では、ヒンジ側端部18bの突起26がヒンジブロック15の縦溝24内に位置されて、仕切り壁18の傾動が阻止される。これにより、第1係合突起20の係合凹部22に対する係合が維持されて、第2係合突起21とともに化粧料皿6を皿枠5内、ひいては第1収納部S1内にしっかりと保持した状態が維持される。他方、図5に示すように化粧をする際には通常通り、鏡10の使用に便利なように容器本体3に対して立つ位置まで蓋体9を回動させれば、これによって露出された化粧料皿6内の化粧料Pを使用することができる。この状態でも、突起26は依然縦溝24内に位置されて仕切り壁18の傾動が阻止され、第1係合突起20および第2係合突起21により化粧料皿6を容器本体3にしっかりと保持した状態が維持される。
【0020】
他方、化粧料皿6を交換する際には、まず皿枠5に保持されている化粧料皿6を取り外すことになる。このときには、仕切り壁18をヒンジブロック15から離脱可能とするために、図2および図3に示すように突起26が横溝25に臨む位置まで、本実施形態では容器本体3を開ききるほぼ180°まで蓋体9を回動させる。そして仕切り壁18を第2収納部S2側に押圧すると、フック側端部18aを回転支点としてヒンジ側端部18bの突起26が横溝25内を貫通部19に沿って第2収納部S2側へと移動し、すなわち仕切り壁18はヒンジブロック15から離脱されて図4に示すように、第1収納部S1を拡張するように第2収納部S2側へと傾動される。仕切り壁18を傾動させると、第1係合突起20が係合凹部22から離脱し、これにより第2係合突起21からの係合凹部22の離脱も可能となって、容器本体底部3aの穴23から棒状物を差し入れることにより、容易に化粧料皿6を第1収納部S1、ひいては容器本体3から取り外すことができる。
【0021】
化粧料皿6を装着するときには、ヒンジブロック15との係合が離脱された状態にある仕切り壁18を第2収納部S2側に押圧して傾動させ、この状態で化粧料皿6を第1収納部S1へ挿入すると、まず第2係合突起21に係合凹部22を係合させることができる。その後、仕切り壁18の押圧を解除すると、フック側端部18aの弾性復元により仕切り壁18が元に戻って、突起26が横溝25から縦溝24に入り込むとともに第1係合突起20が係合凹部22に係合し、これにより化粧料皿6を第1収納部S1内に収納することができる。そしてさらに、蓋体9を閉じる方向に回動させれば、突起26を介して仕切り壁18をヒンジブロック15に係合させてその傾動を阻止することができ、化粧料皿6を容器本体3に固定的にしっかりと保持させることができる。
【0022】
以上説明したように本実施形態にかかる化粧料容器1にあっては、化粧料皿6が着脱自在に装着される第1収納部S1を区画形成するとともに、分断されたヒンジ側端部18bおよび当該ヒンジ側端部18bから距離を隔てて回転支点となるフック側端部18aが形成され、これら端部18a,18b間に第1収納部S1を拡張する方向へ傾動される仕切り壁18が形成された皿枠5と、仕切り壁18に設けられ、化粧料皿6の係合凹部22に係脱自在に係合して当該化粧料皿6を第1収納部S1に保持する第1係合突起20とを備えたので、従来のように、喪失され得る弾性能を利用して化粧料皿6を容器本体3に保持するのとは異なり、傾動自在とした仕切り壁18により弾性能に頼ることなく、化粧料皿6の容器本体3への着脱操作の利便性や保持の確実性を保証することができ、化粧料皿6が容器本体3から簡単に脱落したり、容器本体3内でガタついたりすることを防止して、化粧料皿6を容器本体3内に常に安定的に収納することができる。
【0023】
本実施形態にあっては、回転支点となるフック側端部18aが弾性変形能を有するが、仮に当該端部18aが塑性化しても、仕切り壁18によって化粧料皿6を安定に容器本体3内に保持することができる。また、仕切り壁18は基本的には、その傾動操作によって第1係合突起20を係合凹部22に係脱させて化粧料皿6を保持するものであることから、弾性変形による場合と異なり、仕切り壁18と化粧料皿6の側面6aとを密接させることが可能であり、これによってきわめて安定的に化粧料皿6を容器本体3に保持することができる。
【0024】
また、仕切り壁18に係脱自在に係合して当該仕切り壁18の傾動を阻止するロック手段として、仕切り壁18の突起26に係脱自在に係合する縦溝24および横溝25を備えたので、化粧料皿6を交換する際には、突起26が横溝25内で移動して仕切り壁18を傾動させることができ、簡便な脱着操作を可能とする一方で、蓋体9を閉じていたり化粧操作を行う通常時は、突起26を縦溝24に係合させ続け、仕切り壁18の傾動を阻止して化粧料皿6を容器本体3に固定状態で保持させることができる。さらに、蓋体9の開閉に従って回転するヒンジ7のヒンジブロック15に縦溝24および横溝25を設け、蓋体9の開閉度合いに応じて仕切り壁18と係脱自在に係合させるようにしたので、仕切り壁18の傾動やその阻止を、化粧料皿6の脱着に伴う蓋体9の開閉操作に従って自動的に切り替えることができる。
【0025】
上記実施形態にあっては、容器本体3内に皿枠5を設けたタイプの化粧料容器1を例示して説明したが、皿枠5を使用することなく、容器本体3の外周壁2で第1収納部S1等を直接区画形成するタイプの化粧料容器であってもよいことはもちろんである。また、傾動壁部として、容器本体3内部を仕切る仕切り壁18を例示して説明したが、仕切り壁18に限らず、単一の収納部を有する容器本体の、当該収納部を区画形成する周壁の一部を傾動壁部として構成できることはもちろんである。また上記実施形態にあっては、回転支点部となる仕切り壁18のフック側端部18aを環状周壁17に一体的に形成する場合を例示したが、このフック側端部18aは、ピンなどを介して環状周壁17に回転自在に連結するようにしてもよい。このようにすれば、フック側端部18aにおける弾性反発力を受けることなく、軽いタッチで仕切り壁18を傾動させることができ、化粧料皿6の脱着操作性を向上することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上要するに、本発明にかかる化粧料容器にあっては、弾性能に頼ることなく、化粧料皿の容器本体への着脱操作の利便性や保持の確実性を保証でき、化粧料皿が容器本体から簡単に脱落したり、容器本体内でガタついたりすることを防止できて、化粧料皿を容器本体内に常に安定的に収納することができる。
【0027】
また、傾動壁部に係脱自在に係合して当該傾動壁部の傾動を阻止するロック手段を備えたので、化粧料皿を収納部内に固定状態で保持できる。
【0028】
さらに、蓋体を、その開閉に従って回転するヒンジを介して容器本体に回動自在に連結し、ロック手段をヒンジに設けて、蓋体の開閉度合いに応じて傾動壁部に係脱自在に係合するようにしたので、傾動壁部の傾動やその阻止を、化粧料皿の脱着に伴う蓋体の開閉操作に従って行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる化粧料容器の好適な一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1の化粧料容器の蓋体を開ききった状態を示す平面図である。
【図3】図1の化粧料容器の蓋体を開ききった状態におけるヒンジブロック部分を示す、図2中のA−A線に沿う斜視拡大断面図である。
【図4】図1の化粧料容器の仕切り壁を傾動させた状態を示す平面図である。
【図5】図1の化粧料容器の蓋体を立てた状態におけるヒンジブロック部分の斜視拡大断面図である。
【符号の説明】
1 化粧料容器 3 容器本体
6 化粧料皿 7 ヒンジ
9 蓋体 15 ヒンジブロック
17 環状周壁 18 仕切り壁
18a フック側端部 18b ヒンジ側端部
20 第1係合突起 24 縦溝
25 横溝 26 突起
S1 第1収納部
Claims (3)
- 収納部が形成された容器本体と、該収納部に着脱自在に収納される化粧料皿と、該容器本体を開閉する蓋体とを有する化粧料容器において、上記容器本体に設けられ、上記収納部を区画形成するとともに、分断された分断部および当該分断部から距離を隔てて回転支点部が形成され、これら分断部と回転支点部との間に該収納部を拡張する方向へ傾動される傾動壁部が形成された周壁と、上記傾動壁部に設けられ、上記化粧料皿に係脱自在に係合して当該化粧料皿を上記収納部内に保持する係合部とを備えたことを特徴とする化粧料容器。
- 前記傾動壁部に係脱自在に係合して当該傾動壁部の傾動を阻止するロック手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の化粧料容器。
- 前記蓋体はその開閉に従って回転するヒンジを介して前記容器本体に回動自在に連結され、前記ロック手段は上記ヒンジに設けられて、上記蓋体の開閉度合いに応じて前記傾動壁部に係脱自在に係合することを特徴とする請求項2に記載の化粧料容器。
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