JP2004057087A - 弁当 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷めた状態でも御飯を美味しく食することができ、弁当容器を横にしても御飯が寄ってしまうことがなく、製造作業性も良好な弁当を提供する。
【解決手段】複数の区画1a〜1eを有する弁当容器1に、御飯10と、コロッケ11、天ぷら12、スパゲティ13、佃煮14、漬物15等の惣菜類とを、各区画に別けて充填した弁当20において、上記御飯10として、弁当容器1の所定の区画1aに入るように1つのブロック状に成形され、かつ、少なくとも1面が焼成されたものを用いる。御飯10は、白飯を前記ブロック状に成形し、その表面に調味液を付与して焼成したものであるか、調味液を添加して炊いた味付け御飯を前記ブロック状に成形し、焼成したものであることが好ましい。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の区画1a〜1eを有する弁当容器1に、御飯10と、コロッケ11、天ぷら12、スパゲティ13、佃煮14、漬物15等の惣菜類とを、各区画に別けて充填した弁当20において、上記御飯10として、弁当容器1の所定の区画1aに入るように1つのブロック状に成形され、かつ、少なくとも1面が焼成されたものを用いる。御飯10は、白飯を前記ブロック状に成形し、その表面に調味液を付与して焼成したものであるか、調味液を添加して炊いた味付け御飯を前記ブロック状に成形し、焼成したものであることが好ましい。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の区画を有する弁当容器に、惣菜類と焼きおにぎり風味を有する御飯が詰められた弁当に関する。
【0002】
【従来の技術】
生活スタイルの変化等に伴ない、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等で販売される弁当の需要が伸びている。このような弁当の多くは、複数の区画を有する弁当容器に、数種類の惣菜類(おかず)と共に御飯が詰められたものであり、惣菜類と御飯を一緒に食べることができるようになっている。
【0003】
複数の区画を有する弁当容器に惣菜類と御飯とを詰めた弁当は、1つの容器に惣菜と御飯とが区画されてセットされており、いろいろな惣菜を別途用意する必要がないので便利である。
【0004】
現在、コンビニエンスストア等では、多様化する消費者のニーズに応えるために様々な種類の弁当が販売されているが、その多くは惣菜類の種類やその味付けを変えただけで、弁当に詰められている御飯は普通の白飯か、炊き込み御飯等の味付け御飯である。
【0005】
一方、焼きおにぎりは、白飯をおにぎり形状に成形し、表面に醤油等を塗布して、オーブン等で焼くことによって製造されている。この焼きおにぎりは、手でつかんで食べるのにちょうどよい大きさに成形されているため、1個ずつ包装されるか、複数個を容器に入れて販売されている。
【0006】
また、味付け御飯は、お米に調味液や、必要に応じて竹の子、しいたけ、まつたけ、鶏肉等の具材を添加して炊いたものであり、味がついているので、そのまま食べやすいという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような惣菜入りの弁当は、店先で電子レンジなどで再加熱してから食されることもあるが、ハイキングやピクニックに持っていく場合など、すぐに食べることができない場合には、時間が経ってから冷めた状態で食べなければならないため、御飯がパサついて、風味も乏しくなり、美味しいとは言えなかった。
【0008】
また、弁当容器は、惣菜類と御飯とを区画して詰めるために、扁平な形をしているものが多いが、ハイキングやピクニックに持っていく場合には、この容器を横にしてリュックサックなどに入れる方が便利である。しかしながら、このように弁当を横にしておくと、弁当容器のある区画に充填された御飯が片側に寄ってしまい、区画の中で隙間が開いて蓋を開けたときに見栄えしないだけでなく、御飯どうしが固まってしまい、更に美味しくなくなるという問題があった。
【0009】
更に、従来の焼きおにぎりは、手でつかんで食べるのにちょうどよい大きさに成形するため、1個ずつの成形作業や焼成作業に手間がかかり、製造作業性がよいとは言えなかった。また、複数個のおにぎりと、惣菜類とを組合わせて1つの容器に充填するのは、更に手間がかかり、惣菜類と組み合わせにくいという問題があった。
【0010】
したがって、本発明の目的は、冷めた状態でも御飯を美味しく食することができ、弁当容器を横にしても御飯が寄ってしまうことがなく、製造作業性も良好な弁当を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の弁当は、複数の区画を有する弁当容器に惣菜類と御飯とが前記区画で別けられて充填された弁当において、前記御飯は、前記弁当容器の所定の区画に入るように1つのブロック状に成形され、かつ、少なくとも1面が焼成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の弁当によれば、弁当容器に充填された御飯が、弁当容器の所定の区画に入るように1つのブロック状に成形され、かつ、少なくとも1面が焼成されているので、香ばしい焼きおにぎり風の御飯を手軽に味わうことができ、御飯が老化しにくく、冷めた状態でも充分に美味しく食することができる。
【0013】
また、所定の区画に充填された御飯が、その区画に適合する1つのブロック状に成形され、かつ、少なくとも1面が焼成されているので、例えば弁当を横にしても御飯が片側に寄ってしまうことがなく、食べるときの見栄えが良くなると共に、御飯が圧縮されて固くなるのを防止できる。
【0014】
更に、焼きおにぎりを複数個作って、惣菜類と組合わせて容器に充填する場合に比べて、製造作業性がよく、惣菜類と組合せるのも容易である。
【0015】
本発明の好ましい態様によれば、前記御飯は、白飯を前記ブロック状に成形し、その表面に調味液を付与して焼成したものからなる。これによれば、白飯の表面に調味液を付与して焼成するので、焼きおにぎり風味を更に良好に付与することができる。
【0016】
本発明の別の好ましい態様によれば、前記御飯は、調味液を添加して炊いた味付け御飯を前記ブロック状に成形し、焼成したものからなる。これによれば、味付け御飯は、最初から調味液による味付けがなされているので、成形された御飯の表面に調味液を塗布するなどの作業をすることなく、そのまま焼成するだけで焼きおにぎり風味の御飯を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の弁当は、御飯が、弁当容器の所定の区画に入るように1つのブロック状に成形され、かつ、少なくとも1面が焼成されていることを特徴とする。この御飯は、白飯を上記ブロック状に成形し、そのまま焼成したものであってもよいが、好ましくは、成形した白飯の表面に調味液を付与して焼成するか、あるいは味付け御飯を成形して焼成したものが採用される。
【0018】
味付け御飯は、お米に、醤油、味噌、みりん、酒、昆布だし、カツオだし等の調味液を添加し、必要に応じて、竹の子、しいたけ、まつたけ等の野菜類や、鶏肉等の肉類や、ホタテ等の魚介類等からなる具材を添加して炊くことによって製造される。また、白飯は米を普通に炊けばよい。
【0019】
そして、上記味付け御飯又は白飯は、弁当1食分に用いられる量で計量した後、所定の形状、すなわち弁当容器の所定の区画にちょうど入るように、1つのブロック状に成形する。この際、おにぎりのように米粒同士が強く付着してしまわないように、米粒同士が適度な空隙を保って付着するように成形することが好ましい。これにより、通常の弁当に詰められている御飯のように簡単に弁当容器に詰めることができると共に、御飯を食べる際に箸で容易に崩れるので食べやすくなる。
【0020】
なお、御飯の計量及び成形は、御飯を1食分ずつ計量し、皿状の型容器に充填し、必要に応じてローラ等で表面を均して成形する自動計量・成形装置を用いて行うことができる。このような御飯の自動計量・成形装置としては、例えば「べんとうロボットSCM−18」、「幕の内−SCS」(いずれも商品名、不二精機株式会社製)等を使用することができる。
【0021】
次いで、成形した御飯をオーブン等に入れて、その表面を焼成する。焼成は、1つのブロック状に成形された御飯の少なくとも1面、好ましくは上下の2面に軽くこげ色がつく程度に行なえばよい。焼成条件は適宜設定できるが、通常、200〜300℃で、10〜30分間焼成すればよい。
【0022】
なお、白飯を用いる場合は、成形した白飯の表面に、前述したような調味液を適量塗ってから焼成することが好ましい。味付け御飯は、成形した後、調味液を塗布することなく、そのまま焼成すればよいが、白飯と同様に調味液を塗って焼成することもできる。調味液を塗布する方法は、特に限定されず、刷毛塗り、スプレー等の方法を採用できる。このように、味付け御飯又は白飯に調味液を付与して焼成することにより、調味液の香ばしい香りが付与された焼きおにぎり風の御飯を得ることができ、冷めても充分に美味しく食すことができる。
【0023】
そして、上記のようにして得られた御飯を、複数の区画を有する弁当容器の所定の区画に詰め、他の区画にはおかずとなる惣菜類を適宜詰めることにより、本発明の弁当を作ることができる。
【0024】
本発明の弁当に用いられる惣菜類は、特に制限はなく、通常の弁当に用いられている各種惣菜を用いることができる。
【0025】
次に、図面を参照して、本発明の弁当の一実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態による弁当の御飯を取出して示す斜視図、図2は、同弁当の蓋をした状態を示す斜視図である。
【0026】
この弁当20は、複数の区画1a〜1eを有する弁当容器1に、惣菜類及び御飯が詰められたものである。すなわち、弁当容器1の区画1aには、御飯10が詰められており、区画1bにはコロッケ11と天ぷら12、区画1cにはスパゲティ13、区画1dには佃煮14、区画1eには漬物15等の惣菜類が詰められている。なお、16はバランである。
【0027】
そして、前記御飯10は、前記区画1aにちょうど入るように1つのブロック状に成形されており、その少なくとも1面、好ましくは上下2面が焼成されている。御飯10としては、白飯を成形し、その表面に醤油、味噌等の調味液を塗布して焼成したものか、あるいは、調味液と一緒に炊いた味付け御飯を成形して焼成したものが好ましく採用される。
【0028】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
【0029】
実施例
普通に炊いた白飯と、醤油及び酒を加えて常法にしたがって炊いた茶飯を用いて弁当を作った。
【0030】
すなわち、これらの御飯を、図1に示すような複数の区画を有する弁当容器の所定の区画に入るように成形した。成形した白飯の表面には、醤油、みりんを混ぜた調味液を刷毛で塗ってから、オーブンで焼成してその表面(上下面)に軽く焼き色を付けた(実施例1)。一方、成形した茶飯はそのままオーブンで焼成して、同様に軽く焼き色を付けた(実施例2)。
【0031】
そして、得られた各御飯を弁当容器の所定の区画に詰め、他の区画に惣菜類を詰めて弁当を作った。一方、比較として、通常の白飯を用いて弁当を作った。
【0032】
これらの弁当を気温25℃の下に24時間放置した後、5名のパネラーに試食してもらい、官能評価を行なったところ、比較例の弁当に比べて、実施例1、2の弁当は、御飯のパサつきやベトつきがなく、醤油の香ばしい香りが立ち、充分に美味しいとの評価であった。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、御飯を、弁当容器の所定の区画に入るように1つのブロック状に成形し、かつ、少なくとも1面を焼成して、弁当容器に充填したことにより、香ばしい焼きおにぎり風の御飯を手軽に味わうことができ、御飯が老化しにくく、冷めた状態でも充分に美味しく食することができる。
【0034】
また、弁当を横にしても御飯が片側に寄ってしまうことがなく、食べるときの見栄えが良くなると共に、御飯が圧縮されて固くなるのを防止できる。
【0035】
更に、焼きおにぎりを複数個作って、惣菜類と組合わせて容器に充填する場合に比べて、製造作業性がよく、惣菜類と組合せるのも容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による弁当の御飯を取出して示す斜視図である。
【図2】同弁当の蓋をした状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1.弁当容器
2.蓋
10.御飯
11.コロッケ
12.天ぷら
13.スパゲッティ
14.佃煮
15.漬物
16.バラン
20.弁当
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の区画を有する弁当容器に、惣菜類と焼きおにぎり風味を有する御飯が詰められた弁当に関する。
【0002】
【従来の技術】
生活スタイルの変化等に伴ない、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等で販売される弁当の需要が伸びている。このような弁当の多くは、複数の区画を有する弁当容器に、数種類の惣菜類(おかず)と共に御飯が詰められたものであり、惣菜類と御飯を一緒に食べることができるようになっている。
【0003】
複数の区画を有する弁当容器に惣菜類と御飯とを詰めた弁当は、1つの容器に惣菜と御飯とが区画されてセットされており、いろいろな惣菜を別途用意する必要がないので便利である。
【0004】
現在、コンビニエンスストア等では、多様化する消費者のニーズに応えるために様々な種類の弁当が販売されているが、その多くは惣菜類の種類やその味付けを変えただけで、弁当に詰められている御飯は普通の白飯か、炊き込み御飯等の味付け御飯である。
【0005】
一方、焼きおにぎりは、白飯をおにぎり形状に成形し、表面に醤油等を塗布して、オーブン等で焼くことによって製造されている。この焼きおにぎりは、手でつかんで食べるのにちょうどよい大きさに成形されているため、1個ずつ包装されるか、複数個を容器に入れて販売されている。
【0006】
また、味付け御飯は、お米に調味液や、必要に応じて竹の子、しいたけ、まつたけ、鶏肉等の具材を添加して炊いたものであり、味がついているので、そのまま食べやすいという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような惣菜入りの弁当は、店先で電子レンジなどで再加熱してから食されることもあるが、ハイキングやピクニックに持っていく場合など、すぐに食べることができない場合には、時間が経ってから冷めた状態で食べなければならないため、御飯がパサついて、風味も乏しくなり、美味しいとは言えなかった。
【0008】
また、弁当容器は、惣菜類と御飯とを区画して詰めるために、扁平な形をしているものが多いが、ハイキングやピクニックに持っていく場合には、この容器を横にしてリュックサックなどに入れる方が便利である。しかしながら、このように弁当を横にしておくと、弁当容器のある区画に充填された御飯が片側に寄ってしまい、区画の中で隙間が開いて蓋を開けたときに見栄えしないだけでなく、御飯どうしが固まってしまい、更に美味しくなくなるという問題があった。
【0009】
更に、従来の焼きおにぎりは、手でつかんで食べるのにちょうどよい大きさに成形するため、1個ずつの成形作業や焼成作業に手間がかかり、製造作業性がよいとは言えなかった。また、複数個のおにぎりと、惣菜類とを組合わせて1つの容器に充填するのは、更に手間がかかり、惣菜類と組み合わせにくいという問題があった。
【0010】
したがって、本発明の目的は、冷めた状態でも御飯を美味しく食することができ、弁当容器を横にしても御飯が寄ってしまうことがなく、製造作業性も良好な弁当を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の弁当は、複数の区画を有する弁当容器に惣菜類と御飯とが前記区画で別けられて充填された弁当において、前記御飯は、前記弁当容器の所定の区画に入るように1つのブロック状に成形され、かつ、少なくとも1面が焼成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の弁当によれば、弁当容器に充填された御飯が、弁当容器の所定の区画に入るように1つのブロック状に成形され、かつ、少なくとも1面が焼成されているので、香ばしい焼きおにぎり風の御飯を手軽に味わうことができ、御飯が老化しにくく、冷めた状態でも充分に美味しく食することができる。
【0013】
また、所定の区画に充填された御飯が、その区画に適合する1つのブロック状に成形され、かつ、少なくとも1面が焼成されているので、例えば弁当を横にしても御飯が片側に寄ってしまうことがなく、食べるときの見栄えが良くなると共に、御飯が圧縮されて固くなるのを防止できる。
【0014】
更に、焼きおにぎりを複数個作って、惣菜類と組合わせて容器に充填する場合に比べて、製造作業性がよく、惣菜類と組合せるのも容易である。
【0015】
本発明の好ましい態様によれば、前記御飯は、白飯を前記ブロック状に成形し、その表面に調味液を付与して焼成したものからなる。これによれば、白飯の表面に調味液を付与して焼成するので、焼きおにぎり風味を更に良好に付与することができる。
【0016】
本発明の別の好ましい態様によれば、前記御飯は、調味液を添加して炊いた味付け御飯を前記ブロック状に成形し、焼成したものからなる。これによれば、味付け御飯は、最初から調味液による味付けがなされているので、成形された御飯の表面に調味液を塗布するなどの作業をすることなく、そのまま焼成するだけで焼きおにぎり風味の御飯を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の弁当は、御飯が、弁当容器の所定の区画に入るように1つのブロック状に成形され、かつ、少なくとも1面が焼成されていることを特徴とする。この御飯は、白飯を上記ブロック状に成形し、そのまま焼成したものであってもよいが、好ましくは、成形した白飯の表面に調味液を付与して焼成するか、あるいは味付け御飯を成形して焼成したものが採用される。
【0018】
味付け御飯は、お米に、醤油、味噌、みりん、酒、昆布だし、カツオだし等の調味液を添加し、必要に応じて、竹の子、しいたけ、まつたけ等の野菜類や、鶏肉等の肉類や、ホタテ等の魚介類等からなる具材を添加して炊くことによって製造される。また、白飯は米を普通に炊けばよい。
【0019】
そして、上記味付け御飯又は白飯は、弁当1食分に用いられる量で計量した後、所定の形状、すなわち弁当容器の所定の区画にちょうど入るように、1つのブロック状に成形する。この際、おにぎりのように米粒同士が強く付着してしまわないように、米粒同士が適度な空隙を保って付着するように成形することが好ましい。これにより、通常の弁当に詰められている御飯のように簡単に弁当容器に詰めることができると共に、御飯を食べる際に箸で容易に崩れるので食べやすくなる。
【0020】
なお、御飯の計量及び成形は、御飯を1食分ずつ計量し、皿状の型容器に充填し、必要に応じてローラ等で表面を均して成形する自動計量・成形装置を用いて行うことができる。このような御飯の自動計量・成形装置としては、例えば「べんとうロボットSCM−18」、「幕の内−SCS」(いずれも商品名、不二精機株式会社製)等を使用することができる。
【0021】
次いで、成形した御飯をオーブン等に入れて、その表面を焼成する。焼成は、1つのブロック状に成形された御飯の少なくとも1面、好ましくは上下の2面に軽くこげ色がつく程度に行なえばよい。焼成条件は適宜設定できるが、通常、200〜300℃で、10〜30分間焼成すればよい。
【0022】
なお、白飯を用いる場合は、成形した白飯の表面に、前述したような調味液を適量塗ってから焼成することが好ましい。味付け御飯は、成形した後、調味液を塗布することなく、そのまま焼成すればよいが、白飯と同様に調味液を塗って焼成することもできる。調味液を塗布する方法は、特に限定されず、刷毛塗り、スプレー等の方法を採用できる。このように、味付け御飯又は白飯に調味液を付与して焼成することにより、調味液の香ばしい香りが付与された焼きおにぎり風の御飯を得ることができ、冷めても充分に美味しく食すことができる。
【0023】
そして、上記のようにして得られた御飯を、複数の区画を有する弁当容器の所定の区画に詰め、他の区画にはおかずとなる惣菜類を適宜詰めることにより、本発明の弁当を作ることができる。
【0024】
本発明の弁当に用いられる惣菜類は、特に制限はなく、通常の弁当に用いられている各種惣菜を用いることができる。
【0025】
次に、図面を参照して、本発明の弁当の一実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態による弁当の御飯を取出して示す斜視図、図2は、同弁当の蓋をした状態を示す斜視図である。
【0026】
この弁当20は、複数の区画1a〜1eを有する弁当容器1に、惣菜類及び御飯が詰められたものである。すなわち、弁当容器1の区画1aには、御飯10が詰められており、区画1bにはコロッケ11と天ぷら12、区画1cにはスパゲティ13、区画1dには佃煮14、区画1eには漬物15等の惣菜類が詰められている。なお、16はバランである。
【0027】
そして、前記御飯10は、前記区画1aにちょうど入るように1つのブロック状に成形されており、その少なくとも1面、好ましくは上下2面が焼成されている。御飯10としては、白飯を成形し、その表面に醤油、味噌等の調味液を塗布して焼成したものか、あるいは、調味液と一緒に炊いた味付け御飯を成形して焼成したものが好ましく採用される。
【0028】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
【0029】
実施例
普通に炊いた白飯と、醤油及び酒を加えて常法にしたがって炊いた茶飯を用いて弁当を作った。
【0030】
すなわち、これらの御飯を、図1に示すような複数の区画を有する弁当容器の所定の区画に入るように成形した。成形した白飯の表面には、醤油、みりんを混ぜた調味液を刷毛で塗ってから、オーブンで焼成してその表面(上下面)に軽く焼き色を付けた(実施例1)。一方、成形した茶飯はそのままオーブンで焼成して、同様に軽く焼き色を付けた(実施例2)。
【0031】
そして、得られた各御飯を弁当容器の所定の区画に詰め、他の区画に惣菜類を詰めて弁当を作った。一方、比較として、通常の白飯を用いて弁当を作った。
【0032】
これらの弁当を気温25℃の下に24時間放置した後、5名のパネラーに試食してもらい、官能評価を行なったところ、比較例の弁当に比べて、実施例1、2の弁当は、御飯のパサつきやベトつきがなく、醤油の香ばしい香りが立ち、充分に美味しいとの評価であった。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、御飯を、弁当容器の所定の区画に入るように1つのブロック状に成形し、かつ、少なくとも1面を焼成して、弁当容器に充填したことにより、香ばしい焼きおにぎり風の御飯を手軽に味わうことができ、御飯が老化しにくく、冷めた状態でも充分に美味しく食することができる。
【0034】
また、弁当を横にしても御飯が片側に寄ってしまうことがなく、食べるときの見栄えが良くなると共に、御飯が圧縮されて固くなるのを防止できる。
【0035】
更に、焼きおにぎりを複数個作って、惣菜類と組合わせて容器に充填する場合に比べて、製造作業性がよく、惣菜類と組合せるのも容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による弁当の御飯を取出して示す斜視図である。
【図2】同弁当の蓋をした状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1.弁当容器
2.蓋
10.御飯
11.コロッケ
12.天ぷら
13.スパゲッティ
14.佃煮
15.漬物
16.バラン
20.弁当
Claims (3)
- 複数の区画を有する弁当容器に惣菜類と御飯とが前記区画で別けられて充填された弁当において、前記御飯は、前記弁当容器の所定の区画に入るように1つのブロック状に成形され、かつ、少なくとも1面が焼成されていることを特徴とする弁当。
- 前記御飯は、白飯を前記ブロック状に成形し、その表面に調味液を付与して焼成したものである請求項1記載の弁当。
- 前記御飯は、調味液を添加して炊いた味付け御飯を前記ブロック状に成形し、焼成したものである請求項1記載の弁当。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002220647A JP2004057087A (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | 弁当 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002220647A JP2004057087A (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | 弁当 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004057087A true JP2004057087A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31941176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002220647A Pending JP2004057087A (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | 弁当 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004057087A (ja) |
-
2002
- 2002-07-30 JP JP2002220647A patent/JP2004057087A/ja active Pending
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