JP2004056369A - 画像読取装置およびそれを備えた画像形成装置ならびに画像読取方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示手段に表示した画像情報を読み取る前に、該画像情報を簡単に確認することができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】電圧および/または電界が印加されることにより、画像情報を表示する表示手段と、上記表示手段に画像情報を書き込む書込手段と、上記表示手段に表示された画像情報を光学的に読み取る読取手段とを備え、かつ、画像読取装置の筐体には、上記表示手段に表示された画像情報を確認するための第2の表示手段11が設けられている。この第2の表示手段11により、表示手段に表示された画像情報を簡単に確認することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像情報を読み取る画像読取装置に関するものであり、特に、電圧および/または電界を印加することにより表示手段に表示される画像情報を読み取る画像読取装置、画像読取方法および画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話、携帯端末、デジタルカメラなど、小型で軽量な装置によって、電子画像データを取り込み、通信することが可能となっている。そこで、このような小型装置が保有する画像データを印刷用紙に出力する方法が求められている。
【0003】
画像データの出力装置としては、例えば、PCで広く採用されているプリンタドライバーが挙げられるが、プリンタドライバーは通信制御が複雑であり、機種によってドライバーが異なるため、これらの携帯用の小型装置が備えることは難しい。従って、上記小型装置に保有する画像データを直接、プリンタなどの画像形成装置で印刷(出力)を行うことは困難である。
【0004】
そこで、画像データを一度別の装置に送ってから、該画像データを電子写真方式で読み込む方法が考えられる。
【0005】
このような装置としては、具体的には、例えば、特開平2−8868号公報に開示の画像形成装置が挙げられる。この画像形成装置は、印刷する画像データを保有する装置が、画像形成装置が備える液晶表示装置に画像データを形成し、該画像データを電子写真方式の画像形成装置の原稿読み取り窓にむけて表示して読み取らせることで、画像データを印刷するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示の画像形成装置では、液晶表示装置に表示された画像情報を確認することが困難であるという問題点がある。
【0007】
具体的には、上記公報に開示の画像形成装置では、液晶表示装置に画像情報を表示させて、該画像情報を読み取るようになっている。このとき、液晶表示装置は、読取手段と対向する向きになっている。従って、液晶表示装置に表示された画像情報を確認することは困難である。
【0008】
また、それに加えて、上記公報に開示の画像形成装置では、液晶表示装置を用いている。液晶表示装置は、一般に、ガラス基板が用いられており、ガラス基板の取り扱いが困難であるという問題がある。従って、液晶読取手段を読取手段と対向する向きから反転させて画像情報を確認することは、液晶表示装置の取り扱い上困難である。
【0009】
以上のように、従来の構成では、表示装置に表示された画像情報を確認することが困難である。
【0010】
本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、表示手段に表示した画像情報を読み取る前に、該画像情報をより簡単に確認することができる画像読取装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像読取装置は、上記の課題を解決するために、電圧および/または電界が印加されることにより、画像情報を表示する表示手段と、上記表示手段に電圧および/または電界を印加することで画像情報を書き込む書込手段と、上記表示手段に表示された画像情報を光学的に読み取る読取手段とを備えた画像読取装置であって、画像読取装置の筐体には、上記表示手段に表示された画像情報を確認するための確認手段が設けられていることを特徴としている。
【0012】
上記確認手段とは、上記表示手段に表示された、または、表示される画像情報を確認するものである。換言すると、上記確認手段とは、読取手段にて、読み取る画像情報が、適切であるか否かを確認するためのものである。上記確認手段としては、例えば、第2の表示手段や、透明部材等が挙げられる。
【0013】
上記の構成によれば、画像読取装置の筐体に確認手段が設けられている。従って、読取手段にて表示手段に表示された画像情報を読み取る前に、該画像情報を確認することができる。ここで、確認するとは、表示された画像情報の色や形、大きさ、または、読み取る画像情報が所望の画像情報であるか否か等を確認することである。これにより、読み取る画像情報が適切か否かを、読取手段にて読み取る前に確認することができるので、画像情報の読取ミス等を防止することができる。また、上記確認手段は、画像読取装置の筐体に設けられているので、操作者が、読み取る画像情報を確認し易い。
【0014】
また、これにより、携帯端末などプリンタ機能を取り込むことが難しい機器の保持する画像情報でも、表示手段を介してより簡単かつ読取ミスなく読み取ることができる。なお、上記読取ミスとは、読み取る画像情報を間違えることである。
【0015】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記確認手段が、上記表示手段に表示される画像情報を表示する第2の表示手段である構成がより好ましい。
【0016】
上記の構成によれば、確認手段を第2の表示手段とすることにより、例えば、上記表示手段に表示された画像情報と、同じ情報を表示することができる。これにより、より一層確認が容易になる。なお、上記第2の表示手段としては、例えば、液晶パネル、電子シート、有機EL等が挙げられる。そして、該第2の表示手段は、上記表示手段と、同じ種類のものを用いても良く、また、異なる種類のものを用いていもよい。
【0017】
また、上記第2の表示手段は、上記表示手段に表示される予定の画像情報を表示してもよい。例えば、第2の表示手段に表示させた画像情報を確認した後に、上記表示手段に表示する場合等が考えられる。この場合には、上記表示手段には、画像情報は表示されていないこととなる。また、第2の表示手段には、次に読み取る予定の画像情報を先に表示しておいてもよい。
【0018】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記表示手段と第2の表示手段との両方に、同じ画像情報が表示されている構成がより好ましい。
【0019】
上記の構成によれば、上記表示手段と第2の表示手段とに、同じ画像情報が表示されている。従って、上記第2の表示手段に表示された画像情報を確認した直後に、表示手段に表示した画像情報を読み取ることができるので、より高速に画像情報を読み取ることができる。
【0020】
なお、上記同じ画像情報とは、上記表示手段に表示される画像情報と同じ内容であればよく、表示倍率等は限定されるものではない。具体的には、例えば、上記第2の表示手段には、上記表示手段に表示されている画像情報と同じ内容の画像情報を、拡大して表示してもよく、また、縮小して表示してもよい。
【0021】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記表示手段を、上記読取手段が画像情報を読み取る読取位置へ搬送する搬送手段を備え、上記搬送手段は、無端ベルト状に形成された搬送ベルトを有しており、上記搬送ベルトに、表示手段である電子シートが備えられており、上記確認手段は、透明部材からなるとともに、上記搬送ベルトと対向する位置に設けられている構成がより好ましい。
【0022】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記表示手段を、上記読取手段が画像情報を読み取る読取位置へ搬送する搬送手段を備え、上記搬送手段は、無端ベルト状に形成された搬送ベルトを有しており、上記搬送ベルトに、表示手段である電子シートが備えられており、上記確認手段は、開口部からなるとともに、上記搬送ベルトと対向する位置に設けられている構成がより好ましい。
【0023】
電子シートとは、薄くて柔軟性があり、書き換え可能なメディアであり、表示された画像情報は、次の画像情報の書き換え信号や消去信号が入力されるまで、通電しなくても表示している画像情報(表示内容)を保持する特性が有る。
【0024】
上記の構成によれば、搬送ベルトは上記表示手段である電子シートを備えている。電子シートは、柔軟性を有しており、曲げた状態でも搬送ができるので、例えば、搬送ベルト等に用いることが可能である。従って、搬送ベルトを有する搬送手段は、該表示手段を回動させることができる。これにより、搬送手段は、上記表示手段の表示面を、読取手段にて読み取る読取面と対向するように配置させることができるとともに、画像読取装置の表面側を向くように配置させることができる。
【0025】
そして、本発明の画像読取装置の筐体には、透明部材(開口部)からなる確認手段を備えているとともに、該確認手段は、上記搬送ベルトと対向する位置に設けられている。これらにより、表示手段に表示されている画像情報を、確認手段が設けられている位置に移動させることができるので、該確認手段により、表示された画像情報が適切であるか否かを簡単に確認することができる。
【0026】
また、搬送手段を備えていることにより、画像情報の表示と画像情報の読取とを別の位置で行うことができる。これにより、画像情報を書き込みながら別の画像情報を読み込むことができるので、高速な画像情報の読取が可能となる。
【0027】
なお、表示手段である電子シートは、上記搬送ベルトの一部を構成していてもよく、また、搬送ベルト全部が、上記電子シートにより構成されていてもよい。
【0028】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記表示手段は、少なくとも第1の表示領域と第2の表示領域とを備えており、第1の表示領域の表示面を、読取手段と対向する位置に配置する一方、上記第2の表示領域の表示面を、確認手段と対向する位置に配置するようになっている構成がより好ましい。
【0029】
上記の構成によれば、第1の表示領域は読取位置に、一方、第2の表示領域は確認手段にて画像情報が確認される位置に配置されることとなる。このとき、第1の表示領域の表示面と第2の表示領域の表示面とは、互いに反対方向に向いている。従って、第2の表示領域は、画像読取装置の表面側を向くこととなり、操作者が確認し易くなっている。これにより、例えば、上記第1の表示領域と第2の表示領域とで、同じ画像情報を表示することにより、操作者が読み取る画像情報を確認した直後に、画像情報の読み取りを開始することができる。
【0030】
また、例えば、上記第1の表示領域に表示されている画像情報を読み取っている間に、上記第2の表示領域に、次に読み取る画像情報を表示させることにより、より一層、正確かつ高速に画像情報の読取を行うことができる。
【0031】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記表示手段は、画像情報を拡大または縮小して表示する機能を有している構成がより好ましい。
【0032】
表示手段に表示する画像情報は、例えば、著しく大きかったり、著しく小さかったりする場合がある。そこで、表示手段に表示される画像情報が、小さな画像であれば拡大表示を行い、また、大きい画像であれば縮小表示を行うことにより、画像情報全体の表示が可能となる。これにより、誤った画像情報の読み取りをより一層防止することができる。
【0033】
本発明の画像読取装置は、さらに、読み取った画像情報を画像処理する画像処理手段を有している構成がより好ましい。
【0034】
上記画像処理手段とは、読み取った画像情報を拡大したり、縮小したりすることができるものである。
【0035】
例えば、携帯小型装置などから送信された画像情報の大きさと、所望する画像情報の大きさとが異なる場合がある。具体的には、例えば、携帯小型装置等から送信されてきた画像情報を出力(印刷)したい場合、上記受信した画像情報の大きさと、画像情報を記録する記録剤の大きさとが異なる場合がある。この場合には、▲1▼表示手段に表示する画像情報の大きさを変更する、および、▲2▼読み取った画像情報を画像処理手段にて画像情報の大きさを変更する、の少なくとも一方を行うことにより、出力する画像情報を所望の大きさにすることができる。
【0036】
上記の構成によれば、画像処理手段が備えられていることにより、読み取った画像情報の大きさを変更することができる。これにより、所望の画像情報の大きさとすることができる。また、画像処理手段は、RET(Resolution Enhancement Technology)機能等の画像補正機能を有している。上記RET機能とは、画像のスムージング処理を行うものである。上記の構成によれば、画像処理手段を有しているので、読み取った画像情報を好適に補正することができる。
【0037】
また、上記表示手段にて表示する画像情報の大きさを変更し、かつ、上記画像処理手段にて、読み取った画像情報の大きさを変更することにより、規定値を超えた(複写機などでは400%が最大拡大率と設定)画像処理が可能になる。なお、ここで大きさとは、画像情報の情報の容量を示すものではなく、表示手段に表示された画像情報の大きさを示すものとする。
【0038】
本発明の画像読取装置は、さらに、読み取る画像情報が、最終的に求める(所望の)画像情報の大きさよりも小さい場合には、読み取った画像情報を上記画像処理手段にて、拡大するようになっている構成がより好ましい。
【0039】
上記の構成によれば、読み取った画像情報を拡大する際、上記画像処理手段にて拡大処理を行うようになっている。該画像処理手段は、画像補正機能が含まれているので、上記表示手段にて表示する画像情報を拡大して読み取る構成と比べて、より好適な画像情報とすることができる。
【0040】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記第2の表示領域は、画像情報を表示するとともに、該画像情報の実際の大きさを示すガイド情報とを表示するようになっている構成がより好ましい。
【0041】
本発明の画像読取装置は、さらに、第2の表示手段は、画像情報を表示するとともに、該画像情報の実際の大きさを示すガイド情報を表示するようになっている構成がより好ましい。
【0042】
表示手段は、A3、B4などの画像読取装置が読み取ることができる最大の読取可能な大きさを有しているが、表示手段に表示される画像情報の一部は表示手段の大きさと一致しない場合が多い。そこで、携帯通信装置などから送信されてきた画像情報に、実際の大きさを示すガイド情報を付加して、表示させることにより、画像情報の大きさの認識が簡単になる。特に、第2の表示手段と表示手段とを、互いに表示倍率を異ならせて表示する場合に好適である。
【0043】
本発明の画像読取装置は、さらに、読取手段にて画像情報を読み取る読取領域を選択することができる選択手段を備えている構成がより好ましい。
【0044】
表示手段に表示された画像情報が、該表示手段よりも小さい場合には、読取手段は、表示手段の全面を読み取る必要がない。このように、画像情報が、表示手段よりも小さい場合、読取領域を選択することにより、無駄な部分の読取を少なくすることができる。これにより、画像情報の読取データ量を少なくすることができるとともに、読取時間を短縮することができる。従って、画像読取装置の無駄なメモリの使用を防止することが可能となる。
【0045】
本発明の画像読取装置は、さらに、外部装置から送信されてくる画像情報を受信する通信手段を備えているとともに、上記書込手段は、通信手段にて受信した画像情報を書き込むようになっている構成がより好ましい。
【0046】
上記の構成によれば、外部装置から送信されてくる画像情報を受信することができるので、表示手段は、様々な画像情報を表示することができる。
【0047】
また、携帯通信装置などのプリンタ機能またはデータ変換機能を有することが難しい機器の保持する画像情報でも、表示手段を介して簡単に読み取ることができる。これにより、例えば、携帯電話や携帯端末等の携帯通信装置に表示または記憶されている画像情報を通信手段にて受信して、確認手段にて、受信した画像情報を確認することにより、上記携帯通信装置から送信されてきた画像情報を、特定のデータ形式に変換することなく、より簡単かつ読み取る画像情報を間違えることなく読み取ることができる。
【0048】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記外部装置が、携帯通信装置である構成がより好ましい。
【0049】
上記携帯通信装置とは、外部機器と通信することができる携帯用の小型装置を示す。上記携帯通信装置とは、具体的には、例えば、携帯電話、携帯用小型コンピュータ等が挙げられる。上記携帯通信装置は、その大きさのため、または、携帯性を重視するため、一般に、例えば、プリンタ用の接続端子や、プリンタドライバー等の画像形成用の出力装置を有していない。
【0050】
上記の構成によれば、通信手段は、携帯通信装置に広く採用されている、例えば、Bluetoothなどの通信手段を介して、該携帯通信装置から画像情報を受信することができる。そして、通信手段により、受信した画像情報を表示手段に送信して、表示手段に表示された画像情報を読み取ることができる。その際、確認手段にて、送信されてきた画像情報が適切であるか否かをより簡単に確認することができる。これにより、読み取る画像情報を間違える等の読取ミスを防止することができる。
【0051】
さらに、読み取った画像情報を、本発明の画像読取装置を備えた画像形成装置で印刷する場合、確認手段で、印刷用紙との適合性、文字フォントの種類や大きさ、画像情報の大きさ等の確認ができるので、印刷ミスを防止することができる。
【0052】
本発明の画像形成装置は、上記の画像読取装置を備えていることを特徴としている。
【0053】
上記の構成によれば、例えば、携帯通信装置等の外部装置から送信されてくる画像情報を間違えることなく、印刷することが可能である画像形成装置を提供することができる。
【0054】
本発明の画像読取方法は、表示手段に、電圧および/または電界を印加することで画像情報を表示させる表示工程と、表示手段に表示された画像情報を光学的に読み取る読取工程とを含む画像読取方法であって、上記読取工程の前に、画像読取装置の筐体に備えられた第2の表示手段に、上記表示手段にて読み取る画像情報を表示する第2表示工程を含むことを特徴としている。
【0055】
電圧および/または電界を印加することで表示手段に画像情報を表示させた後、表示手段は別の読取位置に移動し、ここで読取手段が表示手段に表示されている画像情報を読み取る。そして、上記読取手段が画像情報を読み取る前に、読み取る画像が適切であるか否かを確認するようになっている。
【0056】
このように、携帯通信装置などから受信した画像情報が操作者の意図したものであるか否かを画像情報を読み取る前に確認することが可能となるので、読取ミスを防止することができる。
【0057】
本発明の画像読取方法は、さらに、上記第2表示工程は、上記表示工程の前に行われることを特徴とする請求項1に記載の画像読取方法。
【0058】
上記の構成によれば、確認工程にて、読み取る画像情報を確認した後で、表示手段にて表示させるようになっているので、間違った画像情報を読み取ることを防止することができる。具体的には、開口部に画像を表示させ操作者の認識後に画像の読み込むようになっている。これにより、誤って携帯端末から送信された画像を読み取ることを防止することができる。また、読み取った画像を印刷する場合には、間違った画像情報の印刷を防止でき、資源や時間の節約ができる。
【0059】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図2ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0060】
本発明にかかる画像読取装置は、図2に示すように、書込手段3、表示手段4、図示しない読取手段、図示しない確認手段からなっている。なお、本実施の形態では、さらに通信手段5が備えられている構成について説明する。これにより、携帯電話2a、携帯端末2b等の携帯通信装置2が保有する画像情報を読み取ることができる。また、本発明において、「画像情報」とは、文字情報や記号情報等も含むものとする。すなわち、表示手段4に表示された、画像、文字、記号等は、全て画像情報に含まれるものとする。
【0061】
表示手段4とは、電気信号に従って、画像情報の書き込み、消去、書き換えが可能なメディアである。具体的には、上記表示手段4とは、電圧および/または電界が印加されることにより、すなわち、印加される電気信号に応じて画像情報を書き換え可能に表示するものである。上記表示手段4は、柔軟性を有している(可撓性を有している)ことが好ましい。上記表示手段4としては、具体的には、例えば、電子シート(電子ペーパ)、有機EL等が挙げられる。上記例示の表示手段4のうち、柔軟性に優れている点で、電子シートが好ましい。以下の説明では、表示手段4が電子シート4である例について説明する。なお、電子シート4の構成については後述する。
【0062】
書込手段3は、携帯通信装置2から、インターネットや、電話回線、Bluetooth等を介して、送信されてくる画像情報に基づいて電子シート4に電圧および/または電界を印加するものである。書込手段3とは、表示手段4に画像情報を表示させるために、該表示手段4に電圧および/または電界を印加するものである。
【0063】
具体的には、書込手段3は、上記携帯通信装置2に表示されている画像情報、または、上記携帯通信装置2に記憶されている画像情報をそのままの状態で、通信手段5を介して受信して、該画像情報に基づいて電子シート4に電圧および/または電界を印加することにより、電子シートに画像情報を表示させる。なお、電圧および/または電界を印加することにより、電子シート4に画像情報を表示させることを書き込みと称することもある。また、上記画像情報とは、具体的には、上記携帯通信装置2が生成したり、該携帯通信装置2が外部装置から受け取ったりした画像情報を示す。
【0064】
なお、上記携帯通信装置2から送信されてくる画像情報は、該携帯通信装置2が記憶している画像情報そのものである。上記書込手段3は、電子シート4に、受信した画像情報をそのまま表示させてもよく、また、例えば、拡大や画像処理を施した後に表示させてもよい。
【0065】
電子シート4は書込手段3により書き込まれた画像情報を表示する。この電子シート4に表示された画像情報は、書き換え可能なので、該電子シート4は、書込手段3により書き換えて別の画像情報を表示することができる。そして、電子シート4に表示された画像情報は、読取手段により読み込まれて、後述する記憶手段に記憶される。
【0066】
読取手段は、電子シート4に表示された画像情報を光学的に読み取るようになっている。また、上記読取手段は、例えば、紙等に記録された画像情報等も読み取ることができる。上記読取手段に関しては、公知であり、詳細な説明は省略する。確認手段については、後述する。
【0067】
また、本実施の形態にかかる画像読取装置は、図3に示すように、制御部1が備えられている。制御部1は、上記読取手段7、書込手段3、通信手段5、第2の表示手段(確認手段)11を制御するものである。本実施の形態では、制御部1は、さらに、モータやソレノイド等の駆動系および記憶手段6を制御するようになっている。また、本実施の形態にかかる画像読取装置が、画像形成装置等と接続されている場合には、上記制御部1は、画像形成装置との情報のやり取りを行うインターフェイス(I/F)を制御している。上記制御部1は、例えば、CPU(中央演算処理装置)である。
【0068】
上記記憶手段6とは、読取手段7にて読み取った画像情報(読取情報)を記憶するものである。また、上記記憶手段6は、上記携帯通信装置2から送信されてくる、そのままの画像情報を記憶してもよい。上記記憶手段6としては、具体的には、例えば、ハードディスクやメモリ等が挙げられる。なお、画像読取装置が画像形成装置と接続されている場合には、画像形成装置に備えられている記憶装置を利用して、上記画像情報(携帯通信装置2から送信されてくる画像情報、および/または、読取手段にて画像情報を読み取った後の読取情報)を記憶してもよい。
【0069】
上記モータやソレノイド等の駆動系とは、例えば、読取手段7のCCDや、原稿自動搬送装置の搬送ローラ等を駆動させるモータやソレノイド等を示す。
【0070】
本実施の形態にかかる画像読取装置は、上記表示手段4に表示される画像情報を確認するための確認手段11が設けられている。
【0071】
上記確認手段11とは、表示手段4に表示される画像情報を確認するためのものである。上記確認手段11は、画像読取装置の筐体に設けられている。言い換えると、画像読取装置の表面に設けられている。これにより、操作者が上記表示手段4に表示される画像情報を確認し易くなっている。
【0072】
上記確認手段11としては、具体的には、例えば、第2の表示手段、開口部、透明部材等が挙げられる。開口部および透明部材については後述する。
【0073】
上記第2の表示手段は、電子シート4に表示された画像情報を、操作者が確認し易いように設けられている。上記第2の表示手段は、上記電子シート4に表示された画像情報を表示できるものであればよく、特に限定されるものではないが、具体的には、液晶パネル、電子シート、有機EL等が挙げられる。また、上記第2の表示手段の大きさは特に限定されるものではない。
【0074】
なお、表示手段4に表示される画像情報とは、表示手段4に表示する予定の画像情報でもよく、表示手段4に表示されている画像情報でもよい。
【0075】
具体的には、例えば、第2の表示手段11で読み取る画像情報を確認した後に、第2の表示手段11に表示されている画像情報と同じ画像情報を表示手段4に表示させてもよい。
【0076】
また、例えば、表示手段4と第2の表示手段11とに、同時に同じ画像情報を表示させておき、該画像情報を確認した後に、画像情報の読取を行ってもよい。この場合、確認の後、表示手段4に画像情報を表示させる時間を省略することができるので、読取時間を短縮することができる。
【0077】
ここで、電子シート4の構成について説明する。
【0078】
電子シート4は、2枚のプラスチックの間に黒色、白色等の着色し、かつ、電荷を帯びた粒子(例えば、トナー)を閉じ込め、外部から電圧および/または電界を印加することで粒子が吸着、または離着されて画像情報を表示するものである。この電子シート4は、厚さが200μm〜300μmと非常に薄く柔軟性があることから、様々な利用方法が考えられる。
【0079】
また、電子シート4は、薄くて柔軟性があり、書き換え可能なメディアであり、表示された画像情報は、次の画像情報の書き換え信号や消去信号が入力されるまで、通電しなくても表示内容を保持する特性が有る。
【0080】
上記電子シート4に画像情報を表示する方法としては、例えば、電子シート4が備えている電極に電圧を印加することにより画像情報を表示する方法や、電子シート4に電界を印加することにより画像情報を表示させる方法等がある。
【0081】
以下に、電子シート4が電圧印加用の電極を備えている場合における画像情報を表示する表示方法について詳しく説明する。
【0082】
この場合、電子シート4は、図4(a)(b)に示すように、表示面の裏側に、電子シート4の搬送方向Zに対して垂直に並んだ複数の電極6aを有している。この電極6aに電圧(電気信号)を印加することにより、電子シート4に画像情報を書き込むことができる。電極6aは電子シート4が所定位置にあるときに、書込手段3に設けられた端子8と所定位置で接触するように配置されており、電子シート4が所定位置にあるときに、電子シート4への画像情報の書き換えが可能となる。
【0083】
また、電子シート4を、例えば、原稿自動搬送装置を用いて読取手段7まで搬送する場合は、図4(c)に示すように、電極6bが電子シート4の搬送方向Zと略平行に伸びている構成でもよい。これにより、例えば、電子シート4の搬送路に、上記電極6bと接触するように電圧印加手段を設置している構成において、該電子シート4を搬送する際に、常に電圧印加手段の端子8と電極6bを接触させることができる。これにより、電子シート4を搬送しながら該電子シート4に画像情報を書き込むことができる。
【0084】
一方、電子シート4に外部から電界を印加することにより画像情報を表示させる方法については、電子シート4の搬送路に、電界印加手段を設けることにより、該電子シート4に画像情報を書き込むことができる。
【0085】
以上の方法により、簡単な構成で、携帯端末、携帯電話などの携帯通信装置2から送信されてくる画像情報の表示が可能となる。
【0086】
ここで、上記電子シート4が原稿載置台の蓋体(以下、原稿押さえ部材と称する)を構成している例について説明する。なお、原稿押さえ部材とは、通常の紙等の原稿を読み取る際に、原稿が動かないように固定するものである。
【0087】
本実施の形態にかかる画像読取装置は、図5に示すように、原稿押さえ部材10が電子シート4を備えている。そして、原稿押さえ部材10の、原稿を押圧する面の反対側の面、すなわち、画像読取装置の表面側には、第2の表示手段11(確認手段)が設けられている。具体的には、従来の原稿押さえ部材10が有する原稿押さえマットの部分に電子シート4が用いられている。また、画像読取装置は、図示しないが、携帯通信装置2から送信されてくる画像情報を受信する通信手段5、および、電子シート4と第2の表示手段11とに該画像情報を書き込む書込手段3を備えている。上記書込手段3は、電子シート4に電圧および/または電界(電気信号)を印加するために、電子シート4の表示面の裏側に設けられた電極、および、第2の表示手段11と接している。
【0088】
また、上記電子シート4は、原稿押さえ部材10を閉じたとき、プラテンガラス9と対向するようになっている。そして、原稿押さえ部材10を閉じたとき、電子シート4はプラテンガラス9を押圧している。
【0089】
そして、本実施の形態にかかる画像読取装置では、携帯通信装置2から送信されてきた画像情報を、電子シート4と第2の表示手段11との両方に表示するようになっている。これにより、操作者は、電子シート4に表示される画像情報を、該電子ペーパを移動させることなく、第2の表示手段11により確認することができる。
【0090】
このような構成の画像読取装置において、携帯通信装置2から送信されてくる画像情報を読み取る処理の流れについて、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0091】
まず、制御部1は、画像読取装置が待機状態であるか否かを判断する(S91)。
【0092】
次に、制御部1は、原稿押さえ部材10が閉じられているか否かを判断する(S92)。具体的には、原稿押さえ部材10に備えられている電子シート4が、原稿載置台に備えられているプラテンガラス9と対向しているか否かを判断する。原稿押さえ部材10は、通常は原稿を押さえるために用いられるものであり、開閉自在になっている。従って、上記原稿押さえ部材10が上げられている(開いている)状態では、電子シート4に表示された画像情報を読み取ることができない。
【0093】
次に、制御部1は、通信手段5が、携帯通信装置2から送信されてくる画像情報を受信したか否かを判断する(S93)。このとき、携帯通信装置2は、該携帯通信装置が記憶している画像情報をそのままの状態で送信する。
【0094】
S93にて、通信手段5が、上記画像情報を受信した場合には、制御部1は、書込手段3を動作させ、電子シート4および第2の表示手段11に、携帯通信装置2から送信されてきた画像情報を表示する(S94)。
【0095】
次に、制御部1は、読取指示が与えられたか否かを判断する。具体的には、例えば、操作パネル等の読取ボタンが押圧されたか否かを判断する(S95)。これにより、操作者は、表示領域に表示されている画像情報が、所望の画像情報であるか否かを判断することができる。このとき、操作者は、例えば、表示されている画像情報を所望の倍率に拡大・縮小や、画像処理を行うことができる。
【0096】
そして、S95にて、読取指示が与えられると、制御部1は、読取手段7を動作させて、電子シート4に表示された画像情報を読み取る(S96)。このとき、操作者からの指示に応じて、例えば、拡大して画像情報を読み取ったり、縮小して読み取ったりしてもよい。
【0097】
そして、制御部1は、読み取った画像情報(読取情報)を記憶手段6に記憶させて(S97)読み取る画像情報が他にあるか否かを判断する(S98)。S98にて、他に読み取る画像情報がある場合には、処理はS93に進み、ない場合には処理を終える。
【0098】
このように、本実施の形態にかかる画像読取装置は、上記携帯通信装置2から送信されてきた画像情報を受信して、該受信した画像情報を書込手段3を用いて電子シート4に表示させ、該画像情報を読取手段にて読み取る前に、確認手段にて確認するようになっている。その後、該電子シート4に表示された画像情報を読取手段により読み取る。
【0099】
従って、操作者は、画像情報を読み取る前に、第2の表示手段11により読み取る画像情報が適切であるか否かを判断することができる。また、上記第2の表示手段11は、画像読取装置の筐体に設けられているので、操作者にとって、確認作業がより簡単になる。
【0100】
なお、S94において、制御部1は、電子シート4および第2の表示手段11に、上記携帯通信装置2から送信されてきた画像情報をそのまま表示している。しかし、操作者の指示に応じて画像情報を、例えば、拡大して表示してもよく、また、縮小して表示してもよい。
【0101】
また、S95において、操作者が電子シート4および第2の表示手段11に表示されている画像情報が所望の画像情報でないと判断して、違う画像情報を読み取る場合には、処理は、S93に進んでもよい。
【0102】
また、上記の説明では、画像情報を受信すると、制御部1は、電子シート4と、第2の表示手段11との両方に、同時に上記画像情報を表示させている。しかし、画像情報を受信すると、まず、第2の表示手段11のみに、該画像情報を表示させてもよい。
【0103】
以上のように、本実施の形態にかかる画像読取装置は、電圧および/または電界が印加されることにより、画像情報を表示する電子シート4と、上記電子シート4に電圧および/または電界を印加することで画像情報を書き込む書込手段3と、上記電子シート4に表示された画像情報を光学的に読み取る読取手段7とを備えた画像読取装置であって、画像読取装置の筐体には、上記電子シート4に表示された画像情報を確認するための第2の表示手段(確認手段)11が設けられている構成である。
【0104】
また、本実施の形態にかかる画像読取装置には、第2の表示手段11および電子シート4に表示させた画像情報、等倍、縮小、拡大表示することができる機能を有している。これにより、送信されてきた画像情報が、第2の表示手段11からはみ出す場合には、該画像情報をスクロール表示させて画像情報の全体を確認することも可能である。
【0105】
また、第2の表示手段11に画像情報を等倍表示させることにより、画像情報の大きさを確認することが可能である。
【0106】
特に、本発明の画像読取装置を備えた画像形成装置の場合には、画像情報と印刷設定された記録紙との大きさの比率を判別することも可能となる。そこで、画像情報の大きさと記録紙の大きさとの比較を行い、記録紙の大きさに比べて画像情報の大きさが大きい場合には、画像情報を縮小して読取手段7で読み取る事も可能である。また、第2の表示手段11には、送信されていた画像情報を等倍で表示させて、電子シート4のみに表示させる画像情報のみを縮小表示することも可能である。
【0107】
一方、記録紙の大きさに比べて画像情報の大きさが小さい場合もある。このような場合には、上記とは逆に電子シート4上に表示させる画像情報を拡大して読み取ることも可能である。しかし、所望の記録紙の大きさに拡大するための拡大率が、著しく大きい場合には、画像の端部にジャギー(ギザギザ)が発生して良好な画像が得られない場合がある。そこで、本実施の形態にかかる画像読取装置には、変倍機能や、ジャギー防止のためのスムージング機能(画像端部に画素を補間し、スムージングする機能)等により、読み取った画像情報の補正(画像処理)を行うことができる画像処理手段が設けられている。そして、上記の場合のように、拡大率が著しく大きいと判別した場合には、画像処理手段にて拡大操作を行うことにより良好な印刷画像が得られる。
【0108】
また、上記画像処理手段の拡大率にも限界があるので、該画像処理手段での拡大率に不足が生じる場合には、予め電子シート4で拡大表示(予備拡大)を行い、その拡大された画像情報を画像処理手段で拡大操作を行うことにより、所望の拡大率かつ良好な画像が得られる。
【0109】
また、上記第2の表示手段11と表示手段4とは、同じ種類のものを用いても良く、また、異なる種類のものを用いてもよい。
【0110】
また、第2の表示手段11に画像情報を表示する際、該第2の表示手段には、表示された画像情報がどれぐらいの大きさであるかを示すガイド情報を付加して表示してもよい。具体的には、例えば、本発明の画像読取装置で画像情報を読み取った後、該画像情報を画像形成装置にて印刷(出力)する場合がある。この場合、読み取った画像情報が、記録紙の大きさに対して、どのぐらいの大きさであるのかを示すことがより好ましい。本実施の形態にかかる画像読取装置では、第2の表示手段11に、表示手段4に表示されている画像情報の実際の大きさを示すガイド情報を表示するようになっている。上記ガイド情報とは、例えば、A4やB4等の、実際の記録紙の大きさを示すライン(または画像情報を囲むライン)、画像情報の四隅を示すマーキング、および/または、実際の記録紙の大きさを示すマーキング等である。具体的には、例えば、第2の表示手段11には、画像情報とA4サイズやB5サイズ等の大きさを示すガイド情報とが併せて表示されている。これにより、操作者は、読み取る画像情報の大きさをより一層認識することができる。また、上記ガイド情報を画像情報と併せて表示することにより、画像情報の変倍(拡大・縮小)をより行い易くすることができる。
【0111】
なお、上記ガイド情報としては、例えば、表示されている画像情報の実際の大きさを示す数値でもよく、また、A4やB5等のシートの規定サイズと画像情報との大きさを対比するような線または記号等でもよい。
【0112】
また、本実施の形態にかかる画像読取装置には、表示手段7に表示された画像情報の読取領域を選択することができる選択手段が備えられていることがより好ましい。上記選択手段とは、例えば、読取領域を、A4やB5といった規定サイズの範囲内を読取ように選択するボタン等が挙げられる。このように、画像情報が、表示手段よりも小さい場合、読取領域を選択することにより、無駄な部分の読取を少なくすることができる。これにより、画像情報の読取データ量を少なくすることができるとともに、読取時間を短縮することができる。
【0113】
また、ガイド情報が表示されている場合には、より読取領域を選択することが簡単になる。さらに、画像情報の大きさを、制御部1が認識した場合には、画像情報の表示されている範囲を読み取ればよいので、読取データ量を最小にすることができる。なお、画像情報の大きさを認識するには、画像読取装置に備えられている用紙サイズ検出手段(センサ)等を用いればよい。
【0114】
また、本実施の形態にかかる画像読取装置は、さらに、上記表示手段が、原稿載置台の蓋体に備えられている構成がより好ましい。
【0115】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図1、図4、図7ないし図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0116】
本実施の形態は、電圧または電界(電気信号)を印加することにより画像情報を表示する表示手段4と、上記表示手段4に画像情報を書き込む書込手段3と、表示手段4に表示された画像情報を光学的に読み取る読取手段7とを備えた画像読取装置であって、上記表示手段4を、読取位置まで搬送する搬送手段を備えている構成である。なお、上記読取位置とは、読取手段7が画像情報を読み取る位置のことを示している。
【0117】
ここで、原稿自動搬送装置(搬送手段)を用いて電子シート4(表示手段)に表示された画像情報を読み取る構成について説明する。該原稿自動搬送装置は、大別して、2つの種類に分類される。具体的には、原稿自動搬送装置は、原稿固定方式原稿自動搬送装置(以下、ADF(Automatic Document Feeder)と称する)と原稿移動方式原稿自動搬送装置(以下、SPF(Single Pass Feeder)と称する)とがある。上記ADFは、原稿固定方式であり、読み取る原稿(ここでは、電子シート4)を読取位置まで搬送した後、原稿を静止させた状態で、画像情報を読み取る。換言すると、上記ADFは原稿固定方式であり、読み取り原稿を固定させた状態で、スキャナの光学系を移動させることにより、原稿画像を読み取るものである。一方、SPFは、原稿移動方式であり、読み取る原稿(ここでは、電子シート4)を搬送しながら、画像情報を読み取るようになっている。換言すると、上記SPFは原稿固定方式であり、スキャナの光学系を固定させた状態で、読み取り原稿を移動させることにより、原稿画像を読み取るものである。
【0118】
本実施の形態では、上記SPFを備えた画像読取装置において、電子シート4に表示された画像情報を読み取る構成について説明する。
【0119】
SPFを備えた画像読取装置は、図7および図8に示すように、原稿トレイ21、ピックアップローラ22、さばき板23、搬送路24、原稿入紙センサー25、第1搬送ローラ26、SPF用プラテンガラス27、原稿押え板28、光源29、ミラー30、スルーレンズ31、CCD32、第2搬送ローラ33、排紙ローラ34、中間トレイ揺動板35、中間トレイ36、排紙トレイ37を備えている。なお、SPF用プラテンガラス27、原稿押え板28、光源29、ミラー30、スルーレンズ31およびCCD32で読取手段7を構成している。また、中間トレイ揺動板35、中間トレイ36および排紙トレイ37で原稿排紙部を構成している。これら上記の構成は、公知であり、詳細な説明は省略する。
【0120】
本実施の形態にかかる画像読取装置では、搬送路24に、書込手段3が設けられており、原稿トレイ21に、電子シート4が載置されるようになっている。そして、図1に示すように、画像読取装置の筐体には、第2の表示手段11が設けられている。
【0121】
ここで、上記SPFの原稿トレイ21に載置された複数の電子シート4に画像情報を表示して、該表示された画像情報を確認した後で、読み取る動作について説明する。
【0122】
上記SPFやADF等の原稿自動搬送装置を用いて、通信手段5により携帯通信装置2等の外部装置から受け取った画像情報を電子シート4に表示させた後、読取手段7で該画像情報を読み取る場合、読み取る画像情報が、操作者の所望する画像情報であるか否かは、読み取りが終了するまで確認が出来ない。
【0123】
そこで、SPFの場合、制御部1は、通信手段5から送信されてきた画像情報を、画像読取装置の筐体に設けられえている第2の表示手段11に表示させる。そして、操作者が第2の表示手段に表示された画像情報を確認したあと、読取指示が与えられると、制御部1は、表示手段に画像情報を表示させて、該画像情報を読み取るようになっている。
【0124】
まず、本実施の形態にかかる電子シート4の搬送路について詳細に説明する。なお、以下の説明において、第1搬送ローラ26から第2搬送ローラ33までの間(ここでは、第1搬送ローラ26および第2搬送ローラ33も含むものとする)を主搬送路と称する。そして、原稿トレイ21から、中間トレイ36または排紙トレイ37までの全体を搬送路と称する。なお、第1搬送ローラ26、第2搬送ローラ33は、上記読取手段7から見て、電子シート4の搬送方向の下流側に第2搬送ローラ33が設けられており、電子シート4の搬送方向の上流側に第1搬送ローラ26が設けられている。
【0125】
ここで、上記構成の画像読取装置における、携帯通信装置2から送信された画像情報を、複数の電子シート4を用いて連続的に読み取る「複数枚連続読み取り処理」について、図9を参照して説明する。
【0126】
電子シート4に表示された画像情報を連続して読み取る処理において、「複数枚連続読み取り処理」が選択されると、まず、制御部1は、画像読取装置が待機状態であるか否かを判断する(S101)。そして、画像読取装置が待機状態である場合、制御部1は、携帯通信装置2(外部装置)から接続要求があるか否かを判断する(S102)。次に、上記携帯通信装置2からの接続要求があった場合には、制御部1は、原稿トレイ21に電子シート4が載置されているか否かを判断する(S103)。S103にて、電子シート4が原稿トレイ21に載置されていない場合には、制御部は、原稿トレイ21に電子シート4が載置されていない旨を例えば、警告音等を発することにより、操作者に伝える。S103にて、原稿トレイ21に電子シート4が載置されていると判断した場合、制御部1は、通信手段5を動作させ、携帯通信装置2から送信されてくる画像情報を受信する(S104)。
【0127】
次に、制御部1は、送信されてきた画像情報を、第2の表示手段に表示する(S105)。そして、制御部1は、操作者によって読取指示が与えられたか否かを判断する。具体的には、例えば、操作パネル等の読取ボタンが押圧されたか否かを判断する(S106)。これにより、操作者は、表示領域に表示されている画像情報が、所望の画像情報であるか否かを判断することができる。このとき、操作者は、例えば、表示されている画像情報を所望の倍率に拡大・縮小や、画像処理を行うことができる。
【0128】
そして、S106にて、読取指示が与えられると、制御部1は、搬送される電子シート4が最終的に排紙トレイ37に導かれるか否かを判断する(S107)。具体的には、制御部1は、原稿排紙部の中間トレイ揺動板35が第1ホームポジションにあるか否か判断する。このとき、第1ホームポジションとは、画像情報を読み取った後の電子シート4を排紙トレイ37に導くための配置である。S107において、中間トレイ揺動板35が第1ホームポジションにない場合、制御部1は、中間トレイ揺動板35を第1ホームポジションに移動させる(S108)。次に、このように中間トレイ揺動板15の位置が決定した後に、制御部1は、ピックアップローラ22を動作させ、電子シート4を第1搬送ローラ26まで搬送する(S109)。
【0129】
そして、制御部1は、書込手段3を動作させて、第1搬送ローラ26まで搬送されてきた電子シート4に、上記携帯通信装置2から送信されてきた画像情報に基づいて電圧および/または電界を印加することにより、画像情報を表示する(S110)。具体的には、上記第2の表示手段11に表示されている画像情報と同じ画像情報を電子シート4に表示する。そして、第1搬送ローラ26で一旦停止した電子シート4は、読み取りタイミングに合わせて、主搬送路に搬送される(S111)。そして、制御部1は、読取手段7を動作させて、電子シート4に表示されている画像情報を読み取る(S112)。そして、画像情報が読み取られた電子シート4は、第2搬送ローラ33および排紙ローラ34により、排紙トレイ37に搬送される。
【0130】
次に、制御部1は、読み取った画像情報(読取情報)を記憶手段6に記憶させる(S113)。そして、制御部1は、さらに読み取る画像情報があるか否かを判断する(S114)。S114にて、さらに電子シート4に表示する画像情報があると判断した場合には、処理はS103に戻る。また、S114にて、読み取る画像情報がない場合には、処理を終了する。
【0131】
以上のように、電子シート4に表示された画像情報を読み取るようになっている。
【0132】
なお、上記の説明では、S110にて、制御部1は、第1搬送ローラ26まで搬送された電子シート4を一旦停止させて電圧および/または電界を印加することにより、画像情報を表示させるようになっている。しかし、画像情報を表示させる方法としては、上記説明に限定されるものではない。例えば、電子シート4の表示面の裏側に設けられている電極が、図4(c)に示すように、電子シート4の搬送方向と略平行になるように配置されている場合には、S109にて、電子シート4を第1搬送ローラ26まで搬送しながら、電圧および/または電界を印加してもよい。
【0133】
また、上記記憶手段6は、上記携帯通信装置2から送信されてくるそのままの状態の画像情報を一時的に記憶してもよい。この場合、S114にて、さらに電子シート4に表示する画像情報があると判断した場合には、制御部1は、原稿トレイ21に新たな電子シート4が載置されているか否かを判断する(S103)。そして、新たな電子シート4が載置されていると判断した場合には、制御部1は、原稿トレイ21に載置されている新たな電子シート4を搬送路に搬送した後、処理はS105に進む。また、新たな電子シート4が載置されていないと判断した場合は、制御部1は、操作者に、原稿トレイ21に新たな電子シート4を載置するように注意を促す。そして、上記処理を繰り返すことにより、連続して画像情報を読み取る。
【0134】
また、上記の説明では、書込手段3が、ピックアップローラ22と第1搬送ローラ26との間の搬送路上に設けられている。しかし、書込手段3の設置場所については、特に限定されるものではなく、電子シート4の搬送方向において、読取手段7までの搬送路上であれば、何処に配置してもよい。例えば、複数の載置されている電子シート4のうち、原稿トレイ21に接している電子シート4から搬送するようになっている場合には、原稿トレイ21に、上記書込手段3を設けてもよい。
【0135】
また、本実施の形態にかかる画像読取装置は、消去手段40が設けられていてもよい。上記消去手段40とは、電圧(電界)を印加することにより、電子シート4に表示された画像情報を消去するためのものである。上記消去手段40は、電子シート4に表示された画像情報を、例えば、機密保持のために消去したい場合等に用いる。また、上記消去手段40は、後述する、1つの電子シート4を用いて、連続して画像情報の読取を行う場合に好適に用いられる。なお、本実施の形態では、SPFに消去手段40が設けられている構成について説明したが、例えば、上記実施の形態1においても上記消去手段40を設けてもよい。この場合には、消去手段40は、原稿押さえ手段に設けられていればよい。
【0136】
次に、上記電子シート4が1つしかない場合でも、複数の画像情報を連続して読み取ることができる「1枚連続読み取り処理」について、図10のフローチャートを参照して説明する。この場合には、図7に示すように、上記SPFの第2搬送ローラ33と排紙ローラ34との間に消去手段40が設けられている。また、この場合、上記書込手段3は、ピックアップローラ22および第1搬送ローラ26の間の搬送路と、排紙ローラ34および第1搬送ローラ26の間の搬送路とが重なる搬送路、すなわち、第1搬送ローラ26と原稿入紙センサー25との間の搬送路上または搬送路の周囲(近傍)に設けられている。なお、以下の説明では、上記「複数枚連続読み取り処理」と同じ工程については、同じ工程番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0137】
操作者によって、1枚の電子シート4を用いて、画像情報を連続して読み取る処理、すなわち「1枚連続読み取り処理」が選択されると、まず、S101〜S104の処理を行う。そして、制御部1は、読み取る画像情報が複数あるのか否かを判断する(S200)。そして、制御部1が読み取る画像情報が複数でない、すなわち、1回の読み取りしか行わないと判断した場合には、自動的に、上記「複数枚連続読み取り処理」を行う。一方、制御部1が読み取る画像情報が複数であると判断した場合には、処理はS201に進む。
【0138】
次に、制御部1は、原稿排紙部の中間トレイ揺動板35が第2ホームポジションにあるか否か判断する(S201)。このとき、第2ホームポジションとは、画像情報を読み取った後の電子シート4を中間トレイ36に導くための配置である。S201において中間トレイ揺動板35が第2ホームポジションにない時は、制御部1は、中間トレイ揺動板35を第2ホームポジションに移動させる(S202)。そして、上記S109〜S111の処理を行うことにより、電子シート4を読取位置まで搬送する。
【0139】
そして、制御部1は、読取手段7を動作させて、電子シート4に表示された画像情報を読み取る(S206)とともに、記憶手段6を動作させて読み取った画像情報(読取情報)を記憶する(S207)。
【0140】
次に、制御部1は、電子シート4を、第2搬送ローラ33を介して、可逆回転可能な排紙ローラ34に搬送する。このとき、電子シート4に表示されている画像情報は、第2搬送ローラ23と排紙ローラ34との間にある搬送路上または搬送路の周囲(近傍)に設けられている消去手段40によって消去される(S208)。
【0141】
次に、制御部1は、次に読み取る、別の画像情報を第2の表示手段11に表示する(S209)。そして、制御部1は、操作者によって、読取指示が与えられたか否かを判断する(S210)。これにより、操作者は、表示領域に表示されている画像情報が、所望の画像情報であるか否かを判断することができる。このとき、操作者は、例えば、表示されている画像情報を所望の倍率に拡大・縮小や、画像処理を行うことができる。
【0142】
そして、S210にて、読取指示が与えられた場合、電子シート4は、排紙ローラ34の回転と中間トレイ揺動板15の位置によって中間トレイ36に導かれる(S211)。すなわち、このときの排紙ローラ34は、電子シート4を中間トレイ36に導く方向に回転している。このとき、中間トレイ36に導かれた電子シート4は、該電子シート4の後端を上記排紙ローラ34に挟まれた状態で一旦停止する。そして、制御部1は、排紙ローラ34を上記と逆回転させて、電子シート4を、副搬送路を経由させて上記上記書込手段3まで搬送する(S212)。具体的には、電子シート4を第1搬送ローラ26まで搬送する。ここで、上記副搬送路とは、排紙ローラ34から第1搬送ローラ26までの搬送路を示す。すなわち、副搬送路と主搬送路とは異なる。
【0143】
そして、制御部1は、副搬送路を搬送されてきた電子シート4に電圧および/または電界を印加することにより、新たな画像情報を書き込む(S213)。すなわち、制御部1は、電子シート4に新たな画像情報を表示させる。
【0144】
そして、第1搬送ローラ26で一旦停止した電子シート4は、読み取りタイミングに合わせて、主搬送路に搬送される(S214)。次に、制御部1は、読取手段7を動作させて、電子シート4に表示されている新たな画像情報を読み取る(S215)。そして、制御部1は、記憶手段6を動作させて、読み取った新たな画像情報(読取情報)を記憶する(S216)。そして、制御部1は、さらに読み取る画像情報があるか否かを判断する(S217)。
【0145】
S217にて、さらに読み取る画像情報がある場合には、S208〜S216を繰り返すことにより、連続して、複数の画像情報を読み取ることができる。一方、さらに読み取る画像情報がない場合には、制御部1は、中間トレイ揺動板35を第1ホームポジションに移動させる(S218)。そして、制御部1は、第2搬送ローラ33および排紙ローラ34を動作させて、搬送される電子シート4を排紙トレイ37に導き(S219)、処理を終了する。
【0146】
以上のように、1枚の電子シート4しかない場合でも、複数の画像情報を連続して読み取ることができる。
【0147】
なお、上記の説明では、消去手段40が、第2搬送ローラ33と排紙ローラ34との間にある例について説明したが、消去手段40の配置としてはこれに限定されるものではない。例えば、上記消去手段40は、副搬送路上またはその周囲(近傍)に設けられていてもよい。
【0148】
また、上記の説明では、まず、第2の表示手段11に画像情報を表示させて、読取指示が与えられた後に、電子シート4に画像情報を表示するようになっている。しかしながら、これに限定されるものではなく、第2の表示手段11と電子シート4とに、同時に画像情報を表示してもよい。この場合、電子シート4には予め画像情報が表示されていることとなるので、読取指示が与えられると、すぐに画像情報の読取が可能となる。
【0149】
また、複数の画像情報を読み取る場合において、最初の画像情報を読み取っているときに、第2の表示手段11には、次に読み取る画像情報を表示しておいてもよい。これにより、確認作業を早く行うことができるので、全体の画像情報の読取速度を向上させることができる。
【0150】
以上のように本実施の形態にかかる画像読取装置は、電気信号にて画像情報を表示する表示手段4と、上記表示手段4に画像情報を書き込む書込手段3と、表示手段4に表示された画像情報を光学的に読み取る読取手段7とを備えた画像読取装置であって、上記表示手段4を、読取手段7が画像情報を読み取る読取位置まで搬送する搬送手段を備えているとともに、画像読取装置の筐体には第2の表示手段が設けられている構成である。
【0151】
上記の構成とすることにより、連続して、複数の画像情報を、読取ミスなく読み取ることができる。
【0152】
また、例えば、上記搬送手段として、従来の原稿自動搬送装置を用いて、第2の表示手段を設けることにより、読取手段等の構成を何等変更することなく、原稿自動搬送装置の改良により本発明の実施が可能となる。
【0153】
また、例えば、電子シート4が1回に読み取ることができる表示領域を、2つ以上有している場合には、以下の方法により、画像情報を連続して読み取るようになっていてもよい。すなわち、図11に示すように、電子シート4が、少なくとも2つの表示領域AおよびBを有しており、表示されている画像情報の確認を行った後、一方の表示領域Aに画像情報を表示させて、該画像情報を読み取っている間に、他方の表示領域Bに次に読み取る画像情報を書き込むとともに、第2の表示手段11に表示させる。そして、表示領域Aに表示した画像情報の読取が終了し、かつ、表示領域Bへの画像情報の書き込みおよび表示領域Bに表示されている画像情報の確認が完了した時点で、電子シート4を搬送して、表示領域Bを読取位置まで移動させる。そして、表示領域Bに表示された新たな画像情報を読み取っている間に、表示領域Aに表示されている画像情報を消去して、さらに別の画像情報を書き込むとともに、第2の表示手段11に表示させる。そして、表示領域Bに表示された新たな画像情報の読取が終了し、かつ、表示領域Aにさらに別の画像情報の書き込みおよび表示領域Aに表示されている画像情報の確認が完了した時点で、電子シート4を、先程とは逆方向に搬送して、表示領域Aを読取位置まで移動させる。
【0154】
このように、2つの表示領域を有する電子シート4を用いた場合、該電子シート4を往復させて、一方の表示領域の画像情報を読み取っている間に、他方の表示領域に画像情報を書き込むとともに該画像情報を確認することにより、連続して画像情報を読み取ることができる。ここで、電子シート4を往復させるとは、電子シート4を、読取手段7が画像情報を読み取る読取方向およびその反対方向に搬送することである。なお、上記表示領域は、2つに限定されるものではない。例えば、3つの表示領域が存在する場合には、第1の表示領域では表示されている画像情報を書き込み、第2の表示領域では、既に読み取った画像情報を消去し、第3の表示領域では、新たな画像情報を書き込むという構成であってもよい。
【0155】
また、画像情報の書き込みと読み取りとを、2枚の電子シート4を交代させながら繰り返して行う方法であってもよい。
【0156】
この場合、まず、第1の電子シート4を、画像情報を書き込む書き込み位置に移動させて、書込手段3により受信した画像情報を書き込む。そして、第1の電子シート4を読み取り位置に移動させて画像情報を読取手段7により読み取り、この間に、第2の電子シート4は書き込み位置に移動させて次の画像情報を書き込むとともに第2の表示手段11に表示させる。次に、第1の電子シート4と第2の電子シート4とを、位置交代させて、新たな画像情報を書き込まれた第2の電子シート4を読取位置に移動させて読み取りを行う。一方、既に読み取られた画像情報を表示している第1の電子シート4は、書き込み位置に来るので次の画像情報に書き換えるとともに第2の表示手段11に該画像情報を表示させることができる。
【0157】
なお、上記表示手段(例えば、電子シート)は、着脱可能となっていてもよい。具体的には、例えば、携帯通信装置2から送信されてきた画像情報を第2の表示手段に表示させた確認したあとで、読取手段7で読み取る画像情報が表示されていない電子シートを、搬送手段(原稿自動搬送装置)に載置して、該電子シートを搬送する途中、または、読取手段7が画像情報を読み取る前に、電子シートに電圧および/または電界を印加することにより、画像情報を表示させて、この画像情報を読み取るようになっていてもよい。
【0158】
従って、本実施の形態にかかる画像読取装置は、電圧および/または電界が印加されることにより画像情報を表示する表示装置に、電圧および/または電界を印加することで画像情報を書き込む書込手段と、上記表示装置に表示された画像情報を光学的に読み取る読取手段とを備えた画像読取装置であって、画像読取装置の筐体には、上記表示手段に表示された画像情報を確認するための確認手段が設けられている構成であってもよい。
【0159】
また、この場合、上記表示装置を、上記読み取り手段が画像情報を読み取る読取位置まで、搬送する搬送手段が設けられていることがより好ましい。
【0160】
また、上記搬送手段が設けられている場合、上記表示装置は、電子シートであることがより好ましい。
【0161】
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図12ないし図15に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1および2にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0162】
本実施の形態は、電圧および/または電界を印加することにより画像情報を表示するフレキシブルな表示手段4と、上記表示手段4に画像情報を書き込む書込手段3と、表示手段4に表示された画像情報を光学的に読み取る読取手段7とを備えた画像読取装置であって、搬送手段は、原稿を読取位置まで搬送する搬送ベルトを備えており、該搬送ベルトは、表示手段4を備える構成であるとともに、画像読取装置の筐体には、透明部材または開口部が上記搬送ベルトと対向する位置に設けられている構成である。
【0163】
以下の説明では、搬送手段が、搬送ベルトを有するADFである例について説明する。
【0164】
ADFは、図12に示すように、通常の紙等の原稿を、静止させた状態で読取位置まで搬送するものである。従って、ADFは、原稿載置台が備えるプラテンガラス9の略全面に対向する部分に搬送ベルト42が形成されている。
【0165】
本実施の形態にかかる画像読取装置は、上記搬送ベルト42に、図13、図14に示すように、電子シート4が備えられている。具体的には、図13に示すように、上記搬送ベルト42の一部が電子シート4で構成されていてもよく、また、図14に示すように、搬送ベルト42の全部が電子シート4で構成されていてもよい。なお、上記図13、図14においては、便宜上、ADFの搬送ベルト42、電子シート4および読取手段7のみを示している。
【0166】
また、上記搬送ベルト42は、ローラ41によって回動するようになっている。つまり、該ローラ41の回転方向を変更することにより、搬送ベルト42の搬送方向を変更する、すなわち、搬送ベルト42を双方向に移動させることができる。
【0167】
そして、本実施の形態にかかる画像読取装置の筐体には、上記搬送ベルトと対向する位置に確認手段である、透明部材または開口部が設けられている。
【0168】
上記透明部材とは、具体的には、例えば、ガラスやプラスチック等の透明性を有するものであればよい。
【0169】
従って、上記確認手段が透明部材または開口部の場合、該確認手段が画像読取装置の筐体に設けられており、かつ、搬送ベルト42と対向する位置に設けられているので、画像読取装置の外部から、搬送ベルト42を構成している電子シート4を確認することができる。つまり、外部から、電子シート4に表示されている画像情報を確認することができる。
【0170】
また、上記電子シート4は、搬送ベルト42に設けられている、または、搬送ベルト42を構成している。従って、該搬送ベルト42を回動させることにより、電子シート4に表示されている画像情報を、確認手段と対向している位置から、読取位置まで搬送することができる。
【0171】
また、上記搬送ベルト42の周辺には、電子シート4に電圧および/または電界を印加する書込手段3および電子シート4に表示された画像情報を消去する消去手段40が備えられている。上記書込手段3の配置位置としては、特に限定されるものではなく、電子シート4に電圧および/または電界を印加することができる位置に配置すればよい。従って、例えば、ローラ41の内部に書込手段3を配置することが可能である。また、消去手段40の配置位置についても同様であり、特に限定されるものではない。しかし、画像情報の読取効率の点から、読取手段7にて画像情報を読み取る読取位置に対して、搬送ベルト42の搬送方向下流側に設けられていることがより好ましい。消去手段40を上記配置とすることにより、読み取られた画像情報を効率よく消去することができる。また、上記書込手段3および消去手段40は、複数設けられていてもよい。
【0172】
また、搬送ベルト42の一部または全部を構成している電子シート4は、複数の表示領域を有していることがより好ましい。上記表示領域とは、1回の読取によって読み取られる画像情報が表示される領域を示している。複数の表示領域を備えていることにより、画像情報の読取と新たな画像情報の書き込みとを同時に行うことができる。また、複数の電子シート4を用いて、表示領域を複数にしてもよい。なお、搬送ベルト42に、複数の電子シート4が備えられている場合には、上記1つの電子シート4が読取位置に設けられているとき、別の電子シート4が確認手段と対向する位置となるように配置されていることがより好ましい。このように複数の表示領域を有することにより、1つの電子シート4(表示領域)の画像情報を読み込んでいる間に、次の画像情報を次の電子シート4(表示領域)に書き込むことができ、画像情報の読み取りをスムーズに行うことができる。なお、画像情報の読み取りは、表示領域を1つ有する電子シート4を用いて、書込手段3による書き込み、読取手段7による読み取り、書込手段3による書き込みを繰り返してもよい。
【0173】
以下に、ADFの搬送ベルト42の一部または全部が電子シート4で構成されており、かつ、該電子シート4が複数(ここでは2つ)の表示領域を有する画像読取装置が画像形成装置に接続されており、携帯通信装置2等の外部装置から送信されてきた画像情報を確認後、読み取り、そして、印刷する処理について、図15のフローチャートを参照して説明する。なお、以下の説明では、2つの表示領域をそれぞれ、表示領域Aおよび表示領域Bとして説明する。
【0174】
まず、制御部1は、ADFが待機状態になっているか否かを判断する(S301)。そして、携帯通信装置2から接続要求があるか否かを判断する(S302)。次に、上記携帯通信装置2からの接続要求があった場合には、制御部1は、通信手段5を動作させ、携帯通信装置2から送信されてくる画像情報を受信する(S303)。
【0175】
そして、書込手段3を動作させ、電子シート4の表示領域Aに、上記画像情報を表示させる(S304)。次に、制御部1は、搬送ベルト42の駆動源を動作させて、表示領域Aを、上記確認手段と対向する位置へ搬送(回動)する(S305)。これにより、操作者は、表示領域Aに表示されている画像情報が、所望の画像情報であるか否かを判断することができる。このとき、操作者は、例えば、表示されている画像情報を所望の倍率に拡大・縮小や、画像処理を行うことができる。次に、制御部1は、操作者によって読取指示が与えられたか否かを判断する。具体的には、例えば、操作パネル等の読取ボタンが押圧されたか否かを判断する(S306)。
【0176】
次に、S306にて、読取指示が与えられると、制御部1は、さらに読み取る画像情報があるか否かを判断する(S307)。具体的には、携帯通信装置2から送信されてきた画像情報が複数あるか否かを判断する。そして、読み取る画像情報が複数ある場合には、制御部1は、搬送ベルトの駆動源を動作させて、画像情報が書き込まれた表示領域Aが読取位置にくるように、搬送ベルト42を回動する(S308)。このとき、別の表示領域Bは、書込手段3によって画像情報の書き込みが行える位置に移動することとなる。
【0177】
そして、制御部1は、読取手段7を動作させ、表示領域Aに表示された画像情報を読み取る(S309)。
【0178】
また、制御部1は、S309を行うと同時に、書込手段3を動作させ、電子シート4の表示領域Bに新たな画像情報を表示させる(S310)。具体的には、制御部1は、書込手段3を動作させ、表示領域Bに新たな画像情報を書き込む。
【0179】
そして、制御部1は、読み取った画像情報(読取情報)を画像形成装置に送信して、上記画像情報を出力(印刷)させる(S311)。
【0180】
次に、S309における、表示領域Aの画像情報の読み取り、および、S310における表示領域Bへの新たな画像情報の表示の両方が終了した時点で、制御部1は、搬送ベルト42の駆動源を動作させて、読取領域Bを確認手段と対向する位置へ搬送する。(S312)。これにより、操作者は、表示領域Bに表示されている画像情報が、所望の画像情報であるか否かを判断することができる。このとき、操作者は、例えば、表示されている画像情報を所望の倍率に拡大・縮小や、画像処理を行うことができる。次に、制御部1は、操作者によって読取指示が与えられたか否かを判断する。具体的には、例えば、操作パネル等の読取ボタンが押圧されたか否かを判断する(S313)。
【0181】
次に、S313にて、読取指示が与えられると、制御部1は、さらに別の読み取る画像情報があるか否かを判断する(S314)。S314にて、さらに別の読み取る画像情報がある場合、処理は、S308に戻る。なお、S314にて、さらに別の読み取る画像情報がない場合、制御部1は、新たな画像情報が書き込まれた表示領域Bが読取位置にくるように、搬送ベルトを回動させる(S315)。そして、制御部1は、読取手段7を動作させて、表示領域Bに表示された画像情報を読み取り(S316)、読み取った画像情報を画像形成装置に出力させる(S317)。そして、処理を終了する。
【0182】
なお、上記S307において、さらに読み取る画像情報がない場合、処理は、S310に進む。
【0183】
また、電子シート4にすでに画像情報が書き込まれている場合には、次の画像情報を書き込む前に、前の画像情報を消去手段にて消去しておくことがより好ましい。
【0184】
以上のように、搬送ベルトの一部または全部に電子シート4を用いることで、連続した画像情報の読み取りがより簡単になる。また、従来のADFやSPFの構成の一部(搬送ベルト)を変更するだけで、本実施の形態にかかる画像読取装置を構成することができる。また、従来の紙等の原稿の読み取りを邪魔することがないので、好適に使用することができる。
【0185】
また、2枚の電子シート4の一方を読み取っている間に、他方の電子シート4に書き込みを行うことにより、書き込む時間を待ってから原稿読み取りを行う必要がなくなり、原稿の読取がスムーズに行うことができる。
【0186】
また、長尺状の電子シート4は原稿2枚分をつなげたサイズに限らず、装置の大きさに問題が生じない限り、3枚分、4枚分としてもよい、これによりさらに処理が高速なる。
【0187】
また、表示領域Aと表示領域Bとに同じ画像情報を表示してもよい。この場合には、搬送ベルト42を回動させる必要がない。
【0188】
また、上記1つの表示領域(例えば、第2表示領域)に表示された画像情報が確認手段と対向する位置にあるとき、該第2表示領域には、画像情報とともに、上記ガイド情報を表示してもよい。これにより、第2表示領域に表示されている画像情報の実際の大きさをより簡単に認識することができる。なお、上記第2表示領域に画像情報とガイド情報とを表示する場合、該画像情報を読み取る際には上記ガイド情報を消去すればよい。つまり、確認手段と対向する位置にある画像情報のみにガイド情報を表示させればよい。
【0189】
このように、ADFの場合、搬送ベルトを用いて、電子シート4の画像情報が表示されている表示領域を、原稿搬送装置の筐体に設けられた透明部材(開口部)と対向する位置に停止させることにより、上記透明部材(開口部)の位置する部分に上記画像情報を表示させる。これにより、画像読取装置の外部から上記電子シート4に表示された画像情報を確認することが可能になる。そして、透明部材(開口部)と対向している画像情報を、操作者が確認した後に、読み取りを行うことに、読み取る画像情報を間違えることなく読み取りが可能となる。更には、操作者が画像情報の確認を行い必要な画像情報だけを読み取ることが可能となるので、無駄な画像情報の記憶が節減される。また、上記画像情報を印刷する場合には、無駄な記録紙への印刷が節減される。
【0190】
以上のような本発明の画像読取装置は、電子シート4への画像情報の書込手段3、通信手段5、表示手段4および確認手段11等を取り付けることにより、従来の画像読取装置にも適用可能である。
【0191】
また、本発明の画像読取装置は、画像形成装置に設置して使用してもよい。さらに、プリンタ機能を有さないアナログ複写機に適用することで、電子シート4の反射光を利用することにより、読取手段7の原稿からの反射光を直接感光体に導くことができ(アナログ複写機の構成)、アナログ複写機により電子画像情報を出力できる。
【0192】
また、例えば、携帯電話や、携帯端末等の携帯通信装置2は、外出先等で手軽に、様々な画像情報を得ることができる。近年では、携帯通信装置2は、インターネット等のネットワークに接続されているものが多く、より多様な画像情報を得ることができる。
【0193】
しかし、携帯通信装置2は、携帯する(持ち歩く)ことを前提に設計されているために、例えば、情報の送受信等の主要な機能以外の余分な機能を殆ど有していない。従って、例えば、携帯通信装置2の画像情報をプリンタに出力(印刷)する場合、携帯通信装置2は、印刷する画像情報を、出力するプリンタに適合した例えばGDI形式のデータに変換することができない。従って、携帯通信装置2に表示または記憶されている画像情報を読み取ることは困難である。
【0194】
本実施の形態の画像読取装置では、携帯通信装置2に表示または記憶されている画像情報をそのまま表示手段4に表示して、表示された画像情報を読み取るようになっている。そして、読み取った画像情報を、画像形成装置(プリンタ)で出力するようになっている。従って、出力するプリンタに適したデータ形式に変換する必要がない。
【0195】
さらに、出力する画像情報を表示手段4に表示させることにより、出力用紙との適合性、文字フォントの種類や大きさ、画像情報の大きさ等の確認ができるので、出力ミスを防止することができる。
【0196】
また、本発明にかかる画像読取装置は、電子シート4に表示された画像情報を読み取る画像読取装置であって、電子シート4に電圧および/または電界を印加することにより画像情報を表示させる書込手段3と、該電子シート4に表示された画像情報を光学的に読み取る読取手段7とを備える構成でもよい。
【0197】
また、このとき、携帯通信装置2からの送信された画像情報を受信する通信手段を備え、上記書込手段3は、上記受信した画像情報を電子シート4に書き込むようになっている構成がより好ましい。
【0198】
また、本発明の画像読取装置は、電気信号にしたがい、書き換え可能に画像情報を表示する表示手段と、表示手段に電気信号を印加することで画像情報を書き込む書き込み手段と、書き込み手段が表示手段に画像情報を書き込む位置とは別の読取位置で、表示手段に表示された画像情報を光学的に読み取る読取手段を備え、表示手段の筐体には表示手段に表示された画像情報を確認するための開口部(窓)が設けられた構成であってもよい。
【0199】
また、本発明の画像読取装置は、さらに、表示手段に表示される表示画像は最初に開口部に表示され操作者の指示により読取画像に変換する構成であってもよい。
【0200】
また、本発明の画像読取装置は、さらに、開口部への表示は変倍可能である構成であってもよい。
【0201】
また、本発明の画像読取装置は、さらに、開口部に表示された表示画像(画像情報)の対面部(読取部)には、読取画像が表示されている構成であってもよい。
【0202】
また、本発明の画像読取装置は、さらに、表示手段に表示された表示画像と、記録紙のサイズが異なる場合には、表示手段、読取手段のどちらか一方、若しくは双方で変倍処理をする構成であってもよい。
【0203】
また、本発明の画像読取装置は、さらに、表示画像を拡大して印刷を行う場合には、読取装置で拡大処理を行う構成であってもよい。
【0204】
また、本発明の画像読取装置は、さらに、表示手段と表示画像との大きさが異なる場合には、表示画像の大きさを示す情報を付加する構成であってもよい。
【0205】
また、本発明の画像読取装置は、さらに、前記画像の大きさを示す情報はライン(表示画像を囲むライン)、若しくは表示画像の四隅を示すマーキング構成であってもよい。
【0206】
また、本発明の画像読取装置は、さらに、上記表示手段が電子シートである構成がより好ましい。
【0207】
また、本発明の画像読取装置は、さらに、読取装置は画像の大きさを示す情報を認識した場合には、画像の大きさの画像と読み取る構成であってもよい。
【0208】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0209】
【発明の効果】
本発明の画像読取装置は、以上のように、画像読取装置の筐体には、上記表示手段に表示された画像情報を確認するための確認手段が設けられている構成である。
【0210】
それゆえ、読み取る画像情報が適切か否かを、読取手段にて読み取る前に確認することができるので、画像情報の読取ミス等を防止することができる。また、上記確認手段は、画像読取装置の筐体に設けられているので、操作者が、読み取る画像情報を確認し易いという効果を奏する。
【0211】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記確認手段が、上記表示手段に表示される画像情報を表示する第2の表示手段である構成がより好ましい。
【0212】
それゆえ、例えば、上記表示手段に表示された画像情報と、同じ情報を表示することができる。これにより、より一層確認が容易になるという効果を奏する。
【0213】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記表示手段と第2の表示手段との両方に、同じ画像情報が表示されている構成がより好ましい。
【0214】
それゆえ、上記第2の表示手段に表示された画像情報を確認した直後に、表示手段に表示した画像情報を読み取ることができるので、より高速に画像情報を読み取ることができるという効果を奏する。
【0215】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記表示手段を、上記読取手段が画像情報を読み取る読取位置へ搬送する搬送手段を備え、上記搬送手段は、無端ベルト状に形成された搬送ベルトを有しており、上記搬送ベルトに、表示手段である電子シートが備えられており、上記確認手段は、透明部材からなるとともに、上記搬送ベルトと対向する位置に設けられている構成がより好ましい。
【0216】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記表示手段を、上記読取手段が画像情報を読み取る読取位置へ搬送する搬送手段を備え、上記搬送手段は、無端ベルト状に形成された搬送ベルトを有しており、上記搬送ベルトに、表示手段である電子シートが備えられており、上記確認手段は、開口部からなるとともに、上記搬送ベルトと対向する位置に設けられている構成がより好ましい。
【0217】
それゆえ、表示手段に表示されている画像情報を、確認手段が設けられている位置に移動させることができるので、該確認手段により、表示された画像情報が適切であるか否かを簡単に確認することができる効果を奏する。
【0218】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記表示手段は、少なくとも第1の表示領域と第2の表示領域とを備えており、第1の表示領域の表示面を、読取手段と対向する位置に配置する一方、上記第2の表示領域の表示面を、確認手段と対向する位置に配置するようになっている構成がより好ましい。
【0219】
それゆえ、例えば、上記第1の表示領域と第2の表示領域とで、同じ画像情報を表示することにより、操作者が読み取る画像情報を確認した直後に、画像情報の読取を開始することができる。
【0220】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記表示手段は、画像情報を拡大または縮小して表示する機能を有している構成がより好ましい。
【0221】
それゆえ、誤った画像情報の読み取りをより一層防止することができるという効果を奏する。
【0222】
本発明の画像読取装置は、さらに、読み取った画像情報を画像処理する画像処理手段を有している構成がより好ましい。
【0223】
それゆえ、画像処理手段を有しているので、読み取った画像情報を好適に補正することができるという効果を奏する。
【0224】
本発明の画像読取装置は、さらに、読み取る画像情報が、所望の画像情報よりも小さい場合には、読み取った画像情報を上記画像処理手段にて、拡大するようになっている構成がより好ましい。
【0225】
読み取った画像情報を拡大する際、上記画像処理手段にて拡大処理を行うようになっている。それゆえ、該画像処理手段は、画像補正機能が含まれているので、上記表示手段にて表示する画像情報を拡大して読み取る構成と比べて、より好適な画像情報とすることができるという効果を奏する。
【0226】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記第2表示領域は、画像情報を表示するとともに、該画像情報の実際の大きさを示すガイド情報を表示するようになっている構成がより好ましい。
【0227】
本発明の画像読取装置は、さらに、第2の表示手段は、画像情報を表示するとともに、該画像情報の実際の大きさを示すガイド情報を表示するようになっている構成がより好ましい。
【0228】
従って、例えば、携帯通信装置などから送信されてきた画像情報に、実際の大きさを示すガイド情報を付加して、表示させることにより、画像情報の大きさの認識が簡単になるという効果を奏する。
【0229】
本発明の画像読取装置は、さらに、読取手段にて画像情報を読み取る読取領域を選択することができる選択手段を備えている構成がより好ましい。
【0230】
それゆえ、画像情報の読取データ量を少なくすることができるとともに、読取時間を短縮することができる。従って、画像読取装置の無駄なメモリの使用を防止するという効果を奏する。
【0231】
本発明の画像読取装置は、さらに、外部装置から送信されてくる画像情報を受信する通信手段を備えているとともに、上記書込手段は、通信手段にて受信した画像情報を書き込むようになっている構成がより好ましい。
【0232】
それゆえ、外部装置から送信されてくる画像情報を受信することができるので、表示手段は、様々な画像情報を表示することができる。従って、様々な画像情報を読取ミスなく読み取ることができるという効果を奏する。
【0233】
本発明の画像読取装置は、さらに、上記外部装置が、携帯通信装置である構成がより好ましい。
【0234】
それゆえ、読み取る画像情報を間違える等の読取ミスを防止することができる。
【0235】
本発明の画像形成装置は、上記の課題を解決するために、画像読取装置を備えていることを特徴としている。
【0236】
それゆえ、例えば、携帯通信装置等の外部装置から送信されてくる画像情報を間違えることなく、印刷することが可能である画像形成装置を提供することができるという効果を奏する。
【0237】
本発明の画像読取方法は、表示手段に、電圧および/または電界を印加することで画像情報を表示させる表示工程と、表示手段に表示された画像情報を光学的に読み取る読取工程とを含む画像読取方法であって、上記読取工程の前に、画像読取装置の筐体に備えられた第2の表示手段に、読み取る画像情報を表示する第2表示工程を含む構成である。
【0238】
それゆえ、携帯通信装置などから受信した画像情報が操作者の意図したものであるか否かを画像情報を読み取る前に確認することが可能となるので、読取ミスを防止することができるという効果を奏する。
【0239】
本発明の画像読取方法は、さらに、上記第2表示工程は、上記表示工程の前に行われる構成がより好ましい。
【0240】
それゆえ、誤って携帯端末から送信された画像を読み取ることを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の概略の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の画像読取装置の確認手段を除いた概略の構成を示す斜視図である。
【図3】制御部の構成を示すブロック図である。
【図4】(a)〜(c)は、電子シートの構成を示すものであり、(a)は、曲げた状態を示す斜視図であり、(b)は、電子シートに備えられた電極の配置を示す平面図であり、(c)は、電極の別の配置を示す平面図である。
【図5】原稿押さえ部材の構成を示す斜視図である。
【図6】本実施の形態にかかる画像読取方法を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の画像読取装置の構成を示す側面図であり、原稿搬送方式原稿自動搬送装置(SPF)を備えた状態を側面図である。
【図8】図7の画像読取装置の構成を示す斜視図である。
【図9】図7の画像読取装置を用いて画像情報の読み取りを行う方法を説明するフローチャートである。
【図10】図7の画像読取装置を用いて画像情報の読み取りを行う他の方法を説明するフローチャートである。
【図11】複数の表示領域を有する電子シートを読み取る構成を説明する斜視図である。
【図12】本発明の画像読取装置の構成を示す斜視図であり、原稿固定方式原稿自動搬送装置(ADF)を備えた状態を示す斜視図である。
【図13】図12の画像読み取り装置の搬送ベルトの一部が電子シートである構成を説明する斜視図である。
【図14】図12の画像読み取り装置の全部が電子シートである構成を説明する斜視図である。
【図15】図12の画像読取装置を用いて画像情報の読み取りを行う方法を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1  制御部
2  携帯通信装置
3  書込手段
4  電子シート(表示手段)
5  通信手段
6  記憶手段
7  読取手段
11 第2の表示手段(確認手段)
40 消去手段

Claims (17)

  1. 電圧および/または電界が印加されることにより、画像情報を表示する表示手段と、
    上記表示手段に電圧および/または電界を印加することで画像情報を書き込む書込手段と、
    上記表示手段に表示された画像情報を光学的に読み取る読取手段とを備えた画像読取装置であって、
    画像読取装置の筐体には、上記表示手段に表示された画像情報を確認するための確認手段が設けられていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 上記確認手段が、上記表示手段に表示される画像情報を表示する第2の表示手段であることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 上記表示手段と第2の表示手段との両方に、同じ画像情報が表示されていることを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. さらに、上記表示手段を、上記読取手段が画像情報を読み取る読取位置へ搬送する搬送手段を備え、
    上記搬送手段は、無端ベルト状に形成された搬送ベルトを有しており、
    上記搬送ベルトには、表示手段である電子シートが備えられており、
    上記確認手段は、透明部材からなるとともに、上記搬送ベルトと対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  5. さらに、上記表示手段を、上記読取手段が画像情報を読み取る読取位置へ搬送する搬送手段を備え、
    上記搬送手段は、無端ベルト状に形成された搬送ベルトを有しており、
    上記搬送ベルトには、表示手段である電子シートが備えられており、
    上記確認手段は、開口部からなるとともに、上記搬送ベルトと対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  6. さらに、上記表示手段は、少なくとも第1の表示領域と第2の表示領域とを備えており、
    第1の表示領域の表示面は、読取手段と対向する位置に設けられている一方、上記第2の表示領域の表示面は、確認手段と対向する位置に設けられているようになっていることを特徴とする請求項1、4または5記載の画像読取装置。
  7. 上記表示手段は、画像情報を拡大または縮小して表示する機能を有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  8. さらに、読み取った画像情報を画像処理する画像処理手段を有していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 読み取る画像情報が、最終的に求める画像情報の大きさよりも小さい場合には、読取手段にて読み取った画像情報を上記画像処理手段にて、拡大するようになっていることを特徴とする請求項8記載の画像読取装置。
  10. さらに、上記第2の表示領域は、画像情報を表示するとともに、該画像情報の実際の大きさを示すガイド情報を表示するようになっていることを特徴とする請求項6記載の画像読取装置。
  11. さらに、第2の表示手段は、画像情報を表示するとともに、該画像情報の実際の大きさを示すガイド情報を表示するようになっていることを特徴とする請求項2または3記載の画像読取装置。
  12. さらに、読取手段にて画像情報を読み取る読取領域を選択することができる選択手段を備えていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  13. さらに、外部装置から送信されてくる画像情報を受信する通信手段を備えているとともに、
    上記書込手段は、通信手段にて受信した画像情報を書き込むようになっていることを特徴とすることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  14. 上記外部装置は、携帯通信装置であることを特徴とする請求項13記載の画像読取装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の画像読取装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  16. 表示手段に、電圧および/または電界を印加することで画像情報を表示させる表示工程と、
    表示手段に表示された画像情報を光学的に読み取る読取工程とを含む画像読取方法であって、
    上記読取工程の前に、画像読取装置の筐体に備えられた第2の表示手段に、上記表示手段にて読み取る画像情報を表示する第2表示工程を含むことを特徴とする画像読取方法。
  17. 上記第2表示工程は、上記表示工程の前に行われることを特徴とする請求項16に記載の画像読取方法。
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