JP2004056199A - デジタルカメラ - Google Patents

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Yutaka Maeda
前田 豊
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Abstract

【課題】記録媒体に記録された1の画像をLCDに切り換えて表示させた際に、1の画像の再生ズーム領域が記憶され、他の画像を表示させた際にも、1の画像で設定された再生ズーム領域をそのまま引き継いで使用できるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【解決手段】1の画像の画像送り可能状態において、ズーム拡大ボタン44などを押圧操作して所望の再生ズーム領域とした後、切換ボタン42を押圧すると、再生ズーム倍率情報/再生ズーム位置情報が内蔵メモリ65に記憶される。この後、撮影者によって十字カーソルボタン32の右/左ボタンを押圧して、再生画像を1コマ送りまたは1コマ戻しすると、内蔵メモリ65に記憶された再生ズーム倍率情報/再生ズーム位置情報に基いて、他の画像の再生ズーム倍率および再生ズーム位置に対応した再生ズーム領域L1の画像がLCD28に表示される。
【選択図】  図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラに係り、特に、撮影した画像をモニタで再生可能なデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタルカメラには、画像を表示するための液晶モニタ(LCD)が設けられ、撮像素子(CCD)にて撮像された全画素領域の画像をこのLCDにリアルタイムで表示(スルー動画)させて、LCDを電子ファインダとして使用できる。また、デジタルカメラに内蔵された記録媒体(メモリカード)からすでに撮像された画像を当該LCDに表示させて閲覧できる再生機能も知られている。
【0003】
さらに、この再生機能において、記録媒体に記録された画像の全領域から再生ズーム領域として所望の画角を撮影者に設定させ(再生ズーム倍率および再生ズーム位置を指定させる)、この再生ズーム倍率/再生ズーム位置の画像データを取得して、LCDに画像として拡大表示させる再生ズーム機能も知られており、この状態でシャッタボタンを押圧することで、この再生ズーム倍率/再生ズーム位置の画像データを記録媒体に記録することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この再生ズーム機能において、撮像者によって所望の再生ズーム倍率/再生ズーム位置を設定した後、他の画像(異なる画像)を記録媒体から読み込むと、撮影者によって設定された再生ズーム倍率/再生ズーム位置が解除されてしまう。したがって、撮影者によって再生ズーム倍率/再生ズーム位置を再度設定しなければならず、繰り返される設定操作によって、所望画角の設定作業が煩雑となる欠点があった。
【0005】
とくに、一度のシャッタレリーズで露出を適正/アンダー/オーバーと3種類に変化させた画像が撮影できるオートブラケティング機能を備えたデジタルカメラでは、撮影者により所望画像を選択(3種類の露出画像をLCDに表示させて撮影者により所望の露出を確認できる)し、加えて前述したように再生ズーム倍率/再生ズーム位置を設定し、所望画角の露出確認を行なう場合においても、LCDに表示される夫々の画像を切り換える度に再生ズーム倍率/再生ズーム位置が解除されるため、画像を切り換える度に撮影者が繰り返して設定しなければならなかった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、記録媒体に記録された1の画像をLCDに切り換えて表示させた際に、1の画像の再生ズーム倍率/再生ズーム位置(再生ズーム領域)が記憶され、他の画像を表示させた際にも、1の画像で撮影者によって設定された再生ズーム領域をそのまま引き継いで使用できるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体に記録されている複数の画像のうち、選択された1の画像の全領域よりも小さい領域を再生ズーム領域とし、該再生ズーム領域内の画像を拡大表示する再生ズーム機能を有するデジタルカメラにおいて、前記記録媒体に記録された画像群から再生する画像を選択する再生画像選択手段と、再生ズーム倍率を指示するズーム倍率指示手段と、再生ズーム位置を指示するズーム位置指示手段と、前記ズーム倍率指示手段によって指示された再生ズーム倍率及びズーム位置指示手段によって指示された再生ズーム位置に基づいて、再生ズーム領域を設定する再生ズーム領域設定手段であって、前記再生画像選択手段による異なる画像の選択後も、前記設定した再生ズーム領域を保持する再生ズーム領域設定手段と、前記再生画像選択手段によって選択された画像から前記再生ズーム領域設定手段によって設定された再生ズーム領域内の画像を切り出し、該切り出した画像を表示手段に拡大表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、再生画像選択手段によって選択された他の画像(異なる画像)の選択後も、再生ズーム領域を保持する再生ズーム領域設定手段を備えている。これにより、記録媒体から読み取られた1の画像にて設定された再生ズーム領域を、同じく記録媒体から読み取られた他の画像に対してそのまま引き継いで使用できるので、再生ズーム領域を繰り返して設定する手間を省略できる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、再生ズーム領域設定手段は、再生ズームの開始時、または再生画像選択手段によって異なる画像サイズの画像が選択された時には、保持している再生ズーム領域を解除して再生ズーム倍率を等倍に戻すことを特徴としている。たとえば、再生モードにおける電源オン時や、撮影モードから再生モードに切り替わった際には、表示手段に表示される画像は等倍表示が好ましい。また、記録媒体から読み取られた他の画像の画像サイズが異なる場合には、再生ズーム領域の引き継ぎが困難な場合がある。これに対応するため、再生ズームの開始時および異なる画像サイズの画像の選択時には、再生ズーム領域を解除して、再生ズーム倍率を等倍に戻す。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るデジタルカメラの好ましい実施の形態について詳説する。
【0011】
図1乃至図3は、本発明が適用されるデジタルカメラの外観を示した正面図、平面図および背面図である。図1に示すようにデジタルカメラ10の正面には、撮影レンズ12、ファインダ窓14、ストロボ16、ストロボ調光センサー18などが設けられており、また、デジタルカメラ10の内部で撮影レンズ12の結像位置には、図1において図示しないCCD(撮像素子、図4参照)52が配置されている。
【0012】
図2に示すようにデジタルカメラ10の上面には、シャッタボタン22と電源スイッチ24が設けられている。シャッタボタン22は2段階式に構成され、シャッタボタン22を軽く押して止める「半押し」の状態で自動ピント合わせ(AF)および自動露出制御(AE)が作動してAFとAEをロックし、「半押し」から更に押し込む「全押し」することで後述する撮影が行われる。
【0013】
図3に示すようにデジタルカメラ10の背面には、文字表示用液晶パネル26、表示手段を構成する液晶モニタ(LCD)28、切換ボタン42、モードスイッチ30、ズーム拡大/縮小ボタン44,46、十字カーソルボタン32などが設けられている。
【0014】
前記文字表示用液晶パネル26は、カメラの状態や撮影モードなどに関する情報(いわば撮影ステータス)を表示するものであり、例えば、内蔵されているバッテリの残量チェック表示、撮影可能画像数の表示、ストロボ発光有無の表示などが行われる。なお、文字表示用液晶パネル26の横にはストロボ発光の有無を設定するストロボボタン36やマクロ撮影を設定するマクロボタン38が設けられている。
【0015】
前記LCD28は主として画像を表示するもので、再生モード時において、デジタルカメラ10に装填された記録媒体としてのメモリカード64(図4参照)から記録済みの画像を読み取って再生表示させるものである。ここで、再生表示は、再生画像の全領域(等倍)または再生ズーム領域がLCD28の画面一杯に表示され、画像送り(コマ送り)が可能な画像送り可能状態と、再生画像の全領域から再生ズーム領域を撮影者に設定させるズーム領域設定状態とから構成される。これら画像送り可能状態とズーム領域設定状態とは、再生モード時において、LCD28の上部に配置された前記切換ボタン42を押圧することでその切り換えが行なわれる。
【0016】
前記モードスイッチ30は、十字カーソルボタン32の外周に配置されたリング部材からなり、時計回転方向および反時計回転方向の両方向に回動自在となっている。このモードスイッチ30は、カメラのモードを変更などするもので、このモードスイッチ30を回動操作することにより、例えば、撮影を行う撮影モード、撮影した画像の再生を行う再生モード、一度のシャッタレリーズで露出を適正/アンダー/オーバーと3種類に変化させた画像が撮影できるオートブラケティング撮影モードなどの各種設定モードの選択を行うことができる。
【0017】
前記ズーム拡大ボタン44およびズーム縮小ボタン46は、モードスイッチ30に近接するように設けられ、ズーム領域設定状態において、ズーム拡大/縮小ボタン44,46によって再生ズーム領域を、撮影者の所望のズーム倍率に変更できる。
【0018】
前記十字カーソルボタン32は、上下左右のいずれかの縁部(上/下/左/右ボタン)を押圧することによって十字カーソルボタン32が傾き、対応する4方向(上、下、右、左)の指示を入力できるようにしたもので、前述した設定モードの各種設定項目の選択や変更を指示する操作ボタンとして使用される。また、画像送り可能状態において、再生画像の1コマ送り/1コマ戻しを十字カーソルボタン32の押圧された2方向(右、左)に応じて行えるほか、ズーム領域設定状態において、再生ズーム領域を十字カーソルボタン32の押圧された4方向(上、下、右、左)に応じて移動させて、任意位置(撮影者の所望の位置)に移動できる。
【0019】
また、図3には示されていないが、デジタルカメラ10の内部には、メモリカード64を装着するメモリスロットが設けられている。このメモリスロットにはカードリーダ/ライタ装置(図4参照)63が設けられ、デジタルカメラ10にて撮影された画像が画像データとして記録されて保存されるほか、記録済みの画像をメモリカード64から読み取ることも可能である。
【0020】
図4は、上記デジタルカメラ10の内部構成を示したブロック図である。デジタルカメラ10は主として操作基板70、中央処理装置(CPU)50、CCD52、アナログ信号処理部54、デジタル信号処理部58、表示メモリ66、LCD28、メモリ(DRAM)60、メモリカード64などから構成される。
【0021】
前記操作基板70は、図1乃至図3に示した各種操作部材の夫々と回路接続されており、撮影者によるこれら操作部材の操作(例えばモードスイッチ30の回転操作など)に基づいてCPU50に指示信号を出力する。とくに、操作基板70はズーム拡大ボタン44,ズーム縮小ボタン46、十字カーソルボタン32、切換ボタン42と回路接続されており、操作基板70からCPU50に各ボタンに対応した指示信号を出力する。なお、図4においてはこれらズーム拡大ボタン44,ズーム縮小ボタン46、十字カーソルボタン32、切換ボタン42を例として示し、他の操作部材はその表記を省略する。
【0022】
前記CPU50は、操作基板70からの指示信号の入力に基づいて、デジタル信号処理部58に制御信号を出力するとともに、各回路を総括的に制御する。また、CPU50は内蔵メモリ65を有しており、ズーム領域設定状態において、ズーム拡大/縮小ボタン44,46、十字カーソルボタン32の押圧操作に伴い、再生ズーム倍率/再生ズーム位置に対応した再生ズーム倍率情報、再生ズーム位置情報をこの内蔵メモリ65に記憶できる。これら再生ズーム倍率情報、再生ズーム位置情報については後述する。
【0023】
前記CCD52は、撮影レンズ12から取り込まれて結像された被写体光を、入射光量に応じた量の信号電荷に変換する。この信号電荷は電圧信号(画像信号)として順次CCD52から読み出されて、アナログ信号処理部54に加えられる。
【0024】
前記アナログ信号処理部54は、CCD52から加えられた画像信号にサンプリングやホワイトバランス調整などの所要のアナログ処理を施す。また、アナログ処理された画像信号をA/D変換器56によって画像データ(デジタルデータ)に変換させ、デジタル信号処理部58に出力させる。なお、上記CCD52、アナログ信号処理部54およびA/D変換器56は、タイミングジェネレータ57からのタイミング信号により同期して動作される。
【0025】
前記デジタル信号処理部58は、撮影モード時において、アナログ信号処理部54(A/D変換器56)から入力された画像データ(CCD52の全画素領域の画像データ)に対し、必要に応じてガンマ補正などのデジタル処理を施す。また、再生モード時において、CPU50から再生ズーム倍率および再生ズーム位置を制御する制御信号がデジタル信号処理部58に入力されると、メモリ60から入力された画像データから該ズーム倍率/該ズーム位置の画像データを切り出して1画面分の画像を生成し、この画像を再生ズーム領域の画像として取り込む。さらに、この処理が行われた状態でメモリ60から他の画像の画像データが入力された場合には、内蔵メモリ65に記憶された再生ズーム倍率情報/再生ズーム位置情報に基づいて、他の画像の画像データから再生ズーム倍率および再生ズーム位置に対応する再生ズーム領域内の画像を切り出して1画面分の画像を生成し、この画像を再生ズーム領域の画像として取り込む。取り込まれた画像データは表示メモリ66に出力され、LCD28一杯に拡大して表示される。なお、この際にCPU50からシャッタボタン22(図2参照)の押圧操作による記録指示入力があると、取り込まれた画像データをメモリ60に出力する。
【0026】
前記メモリカード64は画像データを記録保存する。たとえば前述したようにシャッタボタン22の押圧操作による記録指示入力があると、デジタル信号処理部58によってメモリ60に出力された画像データが圧縮伸張回路62によって圧縮処理され、カードリーダ/ライタ装置63によってメモリカード64に記録されて保存される。また、再生モード時には、メモリカード64にて保存されている画像データはカードリーダ/ライタ装置63によって読み出され、圧縮伸張回路62によって伸張処理された後、メモリ60に書き込まれる。なお、本実施の形態においては、メモリカード64としては例えばスマートメディアが使用されるが、記録媒体としてPCカード、フラッシュメモリーカード、ICカード、フロッピーディスク、光磁気ディスク(MO)などを用いてもよい。
【0027】
このような構成のデジタルカメラ10によって、撮影者はLCD28にてメモリカード64に記録保存されている画像を確認できるほか、このときに撮影者によって設定された再生ズーム領域をLCD28にて確認できる。
【0028】
ここで、内蔵メモリ65に記憶される再生ズーム倍率情報/再生ズーム位置情報について以下に説明する。たとえばメモリカード64から読み取った画像の全領域の大きさをSXGA(1280×960ピクセル)とし、撮影者によって設定された再生ズーム領域の大きさをQVGA(320×240ピクセル)とすると、面積比で16:1となり、16倍の再生ズーム倍率として内蔵メモリ65に記憶される。また、メモリカード64から読み取った全領域の中心を座標原点(X0,Y0)とし、再生ズーム領域のズーム中心位置の座標がズーム中心座標値(X1,Y1)として内蔵メモリ65に記憶される。これにより、撮影者によって設定されたズーム倍率情報、ズーム位置情報が内蔵メモリ65に記憶される。なお、前述したズーム中心座標に代えて、始点座標値(X2,Y2)及び終点座標値(X3,Y3)の2点によって範囲指定される再生ズーム領域の対向する2つの端部の座標値を内蔵メモリ65に記憶させてもよい。この場合は再生ズーム倍率情報の内蔵メモリ65への記憶を不要にできる。
【0029】
なお、本実施の形態のデジタルカメラ10は、上述した構成によってズーム撮影を行なうこともできるが、これら詳細説明は省略する。
【0030】
以下には、このような構成のデジタルカメラ10の作用について説明する。
【0031】
はじめに、撮影モード時における機能について説明する。図3において、デジタルカメラ10のモードスイッチ30を撮影モードにして撮影が行われる。切換ボタン42によってスルー動画の表示をオンにすると(切換ボタン42を押圧操作するごとにLCD28を表示と非表示とで選択できる)、デジタル信号処理部58にはCCD52から画像データが連続して読み込まれ、デジタル信号処理部58によるデジタル処理が連続して画像データに施された後、その画像データが表示メモリ66に書き込まれる。表示メモリ66の画像データは順次新しく読み込まれた画像データによって書き換えられ、これによりLCD28にてスルー動画が表示され、LCD28をファインダの用途として使用できる。
【0032】
この状態のままシャッタボタン22を押圧操作することで撮影が行われる。撮影者によって図2におけるシャッタボタン22を「半押し」することで撮影レンズ12による自動ピント合わせなどが行われ、「全押し」することで撮影が行われる。なお、自動ピント合わせなどについてはその説明を省略する。デジタル信号処理部58では、デジタル処理が行われた画像の画像データをメモリ60に出力し、圧縮伸張回路62を介して圧縮された画像データがカードリーダ/ライタ装置63によってメモリカード64に書き込まれる。
【0033】
次に、本発明に係るデジタルカメラのズーム再生の詳細を、再生ズーム機能を用いて説明する。
【0034】
まず、再生モードにて記録媒体に記録された画像をLCD28にて表示させる。図3において、デジタルカメラ10のモードスイッチ30を再生モードとすると、メモリカード64に記録された最終コマの画像が読み出され、図5に示す1の画像の全領域PがLCD28に表示される。この状態、すなわち画像送り可能状態で十字カーソルボタン32の右または左ボタンを押圧すると、再生画像を1コマ送りまたは1コマ戻しすることができ、図6に示すように他の画像の全領域LがLCD28に表示される。
【0035】
以下には、LCD28によって表示された1の画像の全領域P(図5参照)において、撮影者による所望の再生ズーム領域を一点破線で示された再生ズーム領域P1と想定して説明する。なお、図5(図6)における再生ズーム領域P1(L1)の一点破線は説明上用いる想定領域であり、LCD28に表示されることはない。
【0036】
まず、以下に示すような手順で再生ズーム倍率を設定する。図5において、切換ボタン42を押圧すると、画像送り可能状態からズーム領域設定状態に切り替わり、この状態でズーム拡大/縮小ボタン44,46を押圧操作すれば、再生画像の再生ズーム倍率を拡大または縮小することができる。これにより、LCD28の画像を図5における再生ズーム領域P1の大きさと略等しくできる。ズーム拡大/縮小ボタン44,46を押圧することで、図4における操作基板70からCPU50に再生ズーム倍率の指示信号が出力され、CPU50からデジタル信号処理部58に制御信号が出力される。これを受けて、デジタル信号処理部58では画像データに対し、所定のデジタルズーム領域の画像を取り込む処理が行なわれ、この画像データが表示メモリ66に出力されて、LCD28一杯に拡大されて表示される。ここで、ズーム拡大/縮小ボタン44,46が押圧されたことで、内蔵メモリ65には、再生ズーム倍率に対応した再生ズーム倍率情報が記憶される。なお、画像送り可能状態からズーム領域設定状態に切り替える際には、切換ボタン42を押圧することなく、ズーム拡大/縮小ボタン44,46を押圧することで切り替わる構成としてもよい。
【0037】
また、この状態で十字カーソルボタン32の上、下、左または右ボタンを押圧すると、その押した方向に画像を移動させることができる。これにより、LCD28の画像を図5における再生ズーム領域P1の位置と略等しくできる。十字カーソルボタン32が押圧操作されることで、図4における操作基板70からCPU50に再生ズーム位置の指示信号が出力され、これによりCPU50からデジタル信号処理部58に制御信号が出力される。これを受けて、デジタル信号処理部58ではデジタルズーム領域の画像を移動させる処理が行なわれ、この画像データが表示メモリ66に出力されて、図7に示すようにLCD28一杯に拡大して再生ズーム領域P1として表示される。十字カーソルボタン32が押圧されたことで、図4における内蔵メモリ65には、再生ズーム位置に対応した再生ズーム位置情報が記憶される。
【0038】
ここで、従来のデジタルカメラにおいては、この状態で他の画像を記録媒体から読み込んでしまうと、設定された再生ズーム領域P1が解除されてしまうため、再度撮影者によって再生ズーム領域P1を設定しなければならなかった。
【0039】
図7に示すように、再生ズーム領域P1がLCD28一杯に拡大して表示された状態で、切換ボタン42を再度押圧すると、画像送り可能状態に戻る。
【0040】
この後、撮影者によって十字カーソルボタン32の右または左ボタンを押圧操作して、再生画像を1コマ送り、または1コマ戻しする。すると、デジタル制御部58では、内蔵メモリ65に記憶された再生ズーム倍率情報、ズーム位置情報に基づいて、他の画像の全領域L(図6参照)から再生ズーム領域P1と同等の再生ズーム倍率および再生ズーム位置に対応する再生ズーム領域L1の画像が切り出され、図8に示すようにLCD28一杯に拡大して表示される。
【0041】
このように、全領域P(1の画像)にて設定された再生ズーム領域P1が、全領域L(他の画像)に対する再生ズーム領域L1として反映され、1の画像において設定された撮影者の所望の画角を他の画像にも反映できる。これにより、メモリカード64に記録された他の画像をLCD28に切り換えて表示させた際に、1の画像の再生ズーム領域が記憶され、他の画像を表示させた際にも、1の画像で撮影者によって設定された再生ズーム領域をそのまま引き継いで使用できる。
【0042】
ここで、すでにメモリカード64から読み取られた画像と、1コマ送りまたは1コマ戻しされた他の画像の画像サイズが異なる場合は、再生ズーム領域を解除して再生ズーム倍率を等倍の状態に戻す。すなわち、図4において、異なる画像サイズの画像データがメモリ60からデジタル信号処理部58に出力された際には、CPU50からデジタル信号処理部58に対して再生ズーム領域を解除する制御信号が出力され、画像データの全領域を表示メモリ66に出力させる。これにより、メモリカード64から読み取られた他の画像の画像サイズが異なり、再生ズーム倍率の維持が困難な場合でも対応できる。
【0043】
なお、シャッタボタン22を押圧操作することで、これら再生ズーム領域の画像データをメモリ60に出力してメモリカード64に書き込ませることもできるので、画像データの保存(上書き保存/新規保存)が可能で、別途パソコンなどでの画像データの加工作業を不要にできる。
【0044】
また、モードスイッチ30をオートブラケティング撮影モードとした場合には、一度のシャッタレリーズで露出を適正/アンダー/オーバーと3種類に変化させた画像が撮影できる。例えば、±1/3EV、±2/3EV、±1EVずつ露出を変化させた3種類の画像が一度のシャッタレリーズで撮影され、これら画像はメモリカード64に保存される。再生モード時において、撮影者はこれら3種類の画像の露出の確認が行なえるほか、この際に、たとえば露出±1/3EVの画像(1の画像)にて所望の再生ズーム領域を設定しておけば、露出±2/3EVの画像(他の画像)を切り換えて表示させた際に、撮影者によって設定された再生ズーム領域をそのまま引き継いで使用できるので、オートブラケティング撮影モードにおいても、撮影者が繰り返して再生ズーム領域を設定する必要がなく、所望の画角で所望の露出を容易に確認できる。
【0045】
なお、シャッタボタン22を押圧して再生ズーム領域の画像をメモリカード64に保存した後でも、再度、切換ボタン42、ズーム拡大/縮小ボタン44,46および十字カーソルボタン32を操作して、再生ズーム倍率およびズーム位置を再設定できる。
【0046】
ここで、前述した実施の形態に示したデジタルカメラの構成は、前記実施の形態に限定されるものではない。たとえば、内蔵メモリ65に代えて、表示メモリ66またはメモリ60などを用いてズーム倍率情報、ズーム位置情報を記憶させてもよい。
【0047】
また、上述した実施の形態では、デジタルカメラにおいて本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、撮像素子によって電気信号で画像を取得するデジタルカメラ全てに適用できるので、レンズ交換が可能なデジタルカメラとしてレフレックスデジタルカメラ(一眼レフデジタルカメラ)にも適用できる。
【0048】
【発明の効果】
以上、説明した本発明に係るデジタルカメラによれば、再生画像選択手段によって選択された他の画像(異なる画像)の選択後も、再生ズーム倍率及び再生ズーム位置に基づいて再生ズーム領域を保持する再生ズーム領域設定手段を備えている。これにより、記録媒体から読み取られた1の画像にて設定された再生ズーム領域を、同じく記録媒体から読み取られた他の画像に対して反映できるので、1の画像において設定された撮影者の所望の再生ズーム領域を他の画像にもそのまま引き継いで使用できる。
【0049】
また、請求項2に記載の発明によれば、再生ズームの開始時および異なる画像サイズの画像の選択時には、再生ズーム領域を解除して再生ズーム倍率を等倍に戻す。これにより、記録媒体から読み取られた他の画像の画像サイズが異なり、再生ズーム領域の引き継ぎが困難な場合でも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの外観を示した正面図。
【図2】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの外観を示した平面図。
【図3】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの外観を示した背面図。
【図4】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの内部構成を示したブロック図。
【図5】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの液晶モニタに表示された1の画像を示す図。
【図6】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの液晶モニタに表示された他の画像を示す図。
【図7】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの液晶モニタに表示された再生ズーム領域P1を示す図。
【図8】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの液晶モニタに表示された再生ズーム領域L1を示す図。
【符号の説明】
10…デジタルカメラ、28…液晶モニタ、32…十字カーソルボタン、44…ズーム拡大ボタン、46…ズーム縮小ボタン、58…デジタル信号処理部、63…カードリーダ/ライタ装置、64…メモリカード、65…内蔵メモリ、70…操作基板、P1,L1…再生ズーム領域、

Claims (2)

  1. 記録媒体に記録されている複数の画像のうち、選択された1の画像の全領域よりも小さい領域を再生ズーム領域とし、該再生ズーム領域内の画像を拡大表示する再生ズーム機能を有するデジタルカメラにおいて、
    前記記録媒体に記録された画像群から再生する画像を選択する再生画像選択手段と、
    再生ズーム倍率を指示するズーム倍率指示手段と、
    再生ズーム位置を指示するズーム位置指示手段と、
    前記ズーム倍率指示手段によって指示された再生ズーム倍率及びズーム位置指示手段によって指示された再生ズーム位置に基づいて、再生ズーム領域を設定する再生ズーム領域設定手段であって、前記再生画像選択手段による異なる画像の選択後も、前記設定した再生ズーム領域を保持する再生ズーム領域設定手段と、
    前記再生画像選択手段によって選択された画像から前記再生ズーム領域設定手段によって設定された再生ズーム領域内の画像を切り出し、該切り出した画像を表示手段に拡大表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 前記再生ズーム領域設定手段は、再生ズームの開始時、または前記再生画像選択手段によって異なる画像サイズの画像が選択された時に保持している再生ズーム領域を解除して再生ズーム倍率を等倍に戻すことを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
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