JP2004054822A - 情報処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】一または複数の端末装置から処理装置へのアクセス,および,処理装置から一または複数の端末装置へのアクセスが可能な情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理システムは,処理装置100,ユーザ端末管理部200,ユーザ端末UT,およびその他の複数のユーザ端末から構成されている。ユーザ端末情報管理部203は,各ユーザ端末から受信したユーザ端末情報を記憶する。ユーザ端末情報には,ユーザ端末ID,そのユーザ端末が備えるユーザインタフェース機能の種別,各ユーザインタフェース機能の優先度が含まれている。機能分担管理部204は,処理装置から取得した処理装置ユーザインタフェース機能に関する情報と,ユーザ端末情報管理部から通知されたユーザ端末ユーザインタフェース機能に関する情報に基づいて,情報処理システム全体として各ユーザに提供するユーザインタフェース機能を選択する。
【選択図】 図2
【解決手段】情報処理システムは,処理装置100,ユーザ端末管理部200,ユーザ端末UT,およびその他の複数のユーザ端末から構成されている。ユーザ端末情報管理部203は,各ユーザ端末から受信したユーザ端末情報を記憶する。ユーザ端末情報には,ユーザ端末ID,そのユーザ端末が備えるユーザインタフェース機能の種別,各ユーザインタフェース機能の優先度が含まれている。機能分担管理部204は,処理装置から取得した処理装置ユーザインタフェース機能に関する情報と,ユーザ端末情報管理部から通知されたユーザ端末ユーザインタフェース機能に関する情報に基づいて,情報処理システム全体として各ユーザに提供するユーザインタフェース機能を選択する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,情報処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ATM(Automatic Teller Machine)や自動販売機等の取引処理装置は当然ではあるが,最近では,家電製品も基本性能の向上を図るために高度な情報処理機能を備えている。そして従来から,携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)や携帯電話等をこれらの情報処理装置の外部操作機器として利用するための技術が提案されている。
【0003】
特開平10‐222750号公報に記載の取引処理システムによれば,取引処理装置は,自らが実行できる機能を外部操作機器に対して提示する。ここでの「機能の提示」とは,各機能に割り当てられた機能コードおよび各機能コードの選択を促す文字情報が取引処理装置から外部操作機器に送信されることを意味する。ユーザは,外部操作機器に提示された(画面上に表示された)複数の機能の中から一の機能を選択する。外部操作機器は,取引処理装置に対して,ユーザの入力を通知するとともに,選択された機能を示す機能コードを送信する。取引処理装置は,外部操作機器から送信された機能コードに基づいて,所定の処理を実行する。
【0004】
この従来の取引処理システムによれば,各ユーザは,外部操作機器の画面レイアウトを自分専用にカスタマイズすることが可能である。したがって,外部操作機器の操作方法に関する混乱や誤入力が防止され,各ユーザは,取引処理装置から的確な情報処理結果を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,従来のシステムはいくつかの問題を抱えていた。
【0006】
1.処理装置に対して外部操作機器を1台しか接続できず,ユーザが利用可能なユーザインタフェースは,その接続されている1台の外部操作機器が備えるものに限定されていた。あるユーザが,携帯性を重視して外部操作機器としてPDAや携帯電話を選択した場合,ディスプレイが小型であるため表示されている文字や画像が判読しづらくても,それを甘受せざるを得なかった。なお,「ユーザインタフェース(機能)」の例としては,画面表示機能,音声入出力機能,キー入力機能,振動出力機能がある。
【0007】
2.処理装置に対して外部操作機器が接続されると,システム全体としてユーザに提供されるユーザインタフェース機能は全て,外部操作機器が備えるものに限定されてしまっていた。すなわち,ユーザは好みに応じて,処理装置が備えるユーザインタフェースと外部操作機器が備えるユーザインタフェースを使い分けることができなかった。
【0008】
3.従来の処理システムによれば,処理装置は,外部操作機器からの処理要求がない限り,外部操作機器に対して情報を送信することができなかった。
【0009】
処理装置と外部操作機器との間の通信プロトコルとして,例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いる場合,処理装置から外部端末装置へ任意のタイミングで情報を送信するいわゆる「プッシュ型情報配信」を実現するためには,処理装置と外部操作機器との間にHTTPコネクションが維持されている必要がある。
【0010】
HTTPは,主として,WebサーバとWebクライアント間でHTML(Hyper Text MarkupLanguage)ファイル等を転送するために用いられている。HTTPの内容については,
などで公開されている。
【0011】
HTTPにおいては,クライアントがサーバに対して情報の転送を依頼する「HTTPリクエスト」と,それに応答するサーバからクライアントへの「HTTPレスポンス」によって一つの通信が完了する。HTTP/1.0によれば,一つの通信が完了するとHTTPコネクションが切断されてしまうため,プッシュ型情報配信の実現は不可能であった。これに対して,次のバージョンであるHTTP/1.1では,データが転送される度にHTTPコネクションを切断しないモードが用意されているものの,PDAや携帯電話のような計算資源(CPUやメモリ)が少ない機器には,一般的にHTTP/1.1の実装は困難である。つまり,従来,処理装置と外部操作機器との間でプッシュ型情報配信を行うためには,各ユーザは,HTTP/1.1の実装が可能な計算資源の多い比較的高価な機器を用意する必要があった。
【0012】
本発明は,上記のような問題点に鑑みてなされたものであり,その第1の目的は,一または複数の端末装置から処理装置へのアクセス,および,処理装置から一または複数の端末装置へのアクセスが可能な新規かつ改良された情報処理システムを提供することにある。また,本発明の第2の目的は,処理装置から一または複数の端末装置へのプッシュ型の情報配信が可能な新規かつ改良された情報処理システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために,情報処理を実行する処理装置と,一または複数の端末装置と,端末装置管理装置とを備えた情報処理システムが提供される。そして,本発明の第1の観点によれば,端末装置管理装置は,(1)一または複数の端末装置を識別する端末装置識別情報と,各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の種別を示す端末装置インタフェース機能情報を含む端末装置情報を管理する機能と,(2)端末装置情報に基づいて,各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の中から,情報処理の要求を外部から受け付ける一または複数の端末装置インタフェース機能,および,情報処理の結果を外部に出力する一または複数の端末装置インタフェース機能を選定する機能を備える(請求項1)。
【0014】
本発明の第2の観点によれば,端末装置管理装置は,(1)一または複数の端末装置を識別する端末装置識別情報と,各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の種別を示す端末装置インタフェース機能情報を含む端末装置情報を管理する機能と,(2)処理装置による情報処理の結果の内容および端末装置情報に基づいて,一または複数の端末装置の中から一または複数の端末装置を選択する機能と,(3)選択した一または複数の端末装置に対して,情報処理の結果を送信する機能を備える(請求項5)。
【0015】
かかる構成によれば,ユーザは,所望する一または複数の端末装置が備える端末装置インタフェース機能を利用して処理装置に対して情報処理の要求を行うことが可能となる。また,ユーザは,処理装置による情報処理の結果を,所望する一または複数の端末装置が備える端末装置インタフェース機能を介して得ることが可能となる。
【0016】
本発明の第3の観点によれば,端末装置管理装置は,(1)一または複数の端末装置を識別する端末装置識別情報と,各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の種別を示す端末装置インタフェース機能情報を含む端末装置情報を管理する機能と,(2)処理装置を識別する処理装置識別情報と,処理装置が備える処理装置インタフェース機能の種別を示す処理装置インタフェース機能情報を含む処理装置情報を管理する機能と,(3)端末装置情報および処理装置情報に基づいて,各端末装置が備える端末装置インタフェース機能および処理装置が備える処理装置インタフェース機能の中から,情報処理の要求を外部から受け付ける一または複数の端末装置インタフェース機能および一または複数の処理装置インタフェース機能,並びに,情報処理の結果を外部に出力する一または複数の端末装置インタフェース機能および一または複数の処理装置インタフェース機能を選定する機能を備える(請求項3)。
【0017】
本発明の第4の観点によれば,端末装置管理装置は,(1)一または複数の端末装置を識別する端末装置識別情報と,各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の種別を示す端末装置インタフェース機能情報を含む端末装置情報を管理する機能と,(2)処理装置を識別する処理装置識別情報と,処理装置が備える処理装置インタフェース機能の種別を示す処理装置インタフェース機能情報を含む処理装置情報を管理する機能と,(3)処理装置による情報処理の結果の内容,端末装置情報,および処理装置情報に基づいて,一若しくは複数の端末装置または処理装置の中から一若しくは複数の装置を選択する機能と,(4)選択した一または複数の装置に対して,情報処理の結果を送信する機能を備える(請求項7)。
【0018】
かかる構成によれば,ユーザは,一または複数の端末装置が備える端末装置インタフェース機能の他,処理装置が備える処理装置インタフェース機能を利用しても処理装置に対して情報処理の要求を行うことが可能となる。また,ユーザは,処理装置による情報処理の結果を,一または複数の端末装置が備える端末装置インタフェース機能の他,処理装置が備える処理装置インタフェース機能を介しても得ることが可能となる。
【0019】
端末装置情報には,各端末装置が備える各端末装置インタフェース機能に付与されている優先度が含まれ,処理装置情報には,処理装置が備える各処理装置インタフェース機能に付与されている優先度が含まれることが好ましい(請求項2,4,6,8)。この優先度によって,複数の端末装置が同等の端末装置インタフェース機能を備えている場合であっても,端末装置管理装置は,その中から適切な端末装置インタフェース機能を選定し,また,その端末装置インタフェース機能を備える端末装置を選択することが可能となる。処理装置インタフェース機能と端末装置インタフェース機能が重複する場合も同様に,端末装置管理装置は,適切な端末装置インタフェース機能または処理装置インタフェース機能を選択することが可能となる。
【0020】
各端末装置が端末装置管理装置に接続されたときに,各端末装置情報が各端末装置から端末装置管理装置に対して送信されれば,端末装置管理装置は常に最新の端末装置情報に基づいて端末装置インタフェース機能および処理装置インタフェース機能の選定が可能となる(請求項9)。
【0021】
本発明の第5の観点によれば,端末装置管理装置は,各端末装置が発行したHTTPリクエストを受け付けるリクエスト受け付け部と,受け付けたHTTPリクエストを保持することが可能なリクエスト保持部とを備える(請求項10)。各端末装置と端末装置管理装置との間にHTTPコネクションを確立し,これを維持することが可能となる。
【0022】
端末装置情報には,各端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報が含まれることが好ましい(請求項11)。端末装置管理装置は,複数の端末装置の中から同一ユーザに所有されている端末装置を選択することが可能となる。
【0023】
本発明にかかる情報処理システムにおいては,端末装置として,例えば,パーソナルコンピュータ,PDA,または携帯電話を採用することが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかる情報処理システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,以下の説明および添付された図面において,略同一の機能および構成を有する要素については,同一符号を付することによって重複説明を省略する。
【0025】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理システム1の構成を図1に示す。情報処理システム1は,処理装置100,複数のユーザ端末(外部操作機器)UT1,UT2,UT3,・・・,およびユーザ端末管理装置200から構成されている。ユーザ端末管理装置200は,電気的に(すなわち電気信号の流れからみて)処理装置100と複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・との間に位置している。
【0026】
従来,処理装置100と複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・との間には,ユーザ端末管理装置200は存在しなかった。したがって,例えば,ユーザ端末UT1が処理装置100に対して何らかの情報処理を要求する場合,その処理要求は処理装置100に直接送られ,その処理結果は,処理装置100からユーザ端末UT1にのみ直接返されていた。すなわち,処理装置100がマスタとして機能し,ユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・がスレーブとして機能していた。
【0027】
これに対して,情報処理システム1においては,ユーザ端末管理装置200がユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・に対してマスタとして機能し,さらに処理装置100に対してもマスタとして機能する。
【0028】
次に,ユーザ端末管理装置200について説明する。ユーザ端末管理装置200は,図2に示すように,ユーザ端末識別部201,接続/切断管理部202,ユーザ端末情報管理部203,および機能分担管理部204から構成されている。なお,図1に示したように,ユーザ端末管理装置200には複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・の接続が可能であるが,図2にはこれらの代表として一つのユーザ端末UTを示す。
【0029】
ユーザ端末識別部201は,ユーザ端末UTから通知されたユーザ端末識別情報に基づいてユーザ端末UTを特定し,そのユーザ端末識別情報を接続/切断管理部202へ与える。ユーザ端末識別情報は,各ユーザ端末を一意的に特定することが可能な情報である。例えば,各ユーザ端末に予め付与されているユーザ端末IDもしくはユーザ端末のネットワークアドレス,またはユーザ端末が携帯電話の場合にはその電話番号が,ユーザ端末識別情報として利用できる。
【0030】
接続/切断管理部202は,ユーザ端末UTとユーザ端末管理装置200との間の通信の接続/切断を管理する。具体的には,接続/切断管理部202は,ユーザ端末識別部201からユーザ端末UTを特定するユーザ端末識別情報を受けると,ユーザ端末UTとの間に通信ネットワークを確立する。その後,接続/切断管理部202は,ユーザ端末UTまたは処理装置100から要求があれば,その要求に応じて,ユーザ端末UTとの間に確立されている通信ネットワークを切断する。
【0031】
ユーザ端末情報管理部203は,各ユーザ端末から受信したユーザ端末情報を内部のデータベースに記憶する。ユーザ端末情報には,そのユーザ端末を所有するユーザに予め付与されているID(以下,「ユーザID」という),ユーザ端末ID,そのユーザ端末が備えるユーザインタフェース機能(以下,「ユーザ端末ユーザインタフェース機能」という)の種別,各ユーザ端末ユーザインタフェース機能の優先度,およびユーザ端末とユーザ端末管理装置200との間のネットワークの状態に関する情報が含まれている。なお,各ユーザ端末は,自らが備える全てのユーザインタフェース機能をユーザ端末ユーザインタフェース機能としてユーザ端末情報管理部203に送信するユーザ端末情報に含ませることが可能であるが,一部のユーザインタフェース機能を選択してユーザ端末情報に含ませることも可能である。この場合,あるユーザ端末が備える全ユーザインタフェースのうち選択されなかったユーザインタフェース機能は,そのユーザ端末がユーザ端末管理装置200に接続されても,情報処理システム1において利用することはできない。
【0032】
ユーザ端末情報管理部203は,ユーザ端末管理装置200に属する他の機能部(例えば,接続/切断管理部202や機能分担管理部204)からユーザ端末情報の記録要求,削除要求,参照要求等を受けると,要求に応じて,ユーザ端末情報についてのデータ処理を行う。上述のように,各ユーザ端末情報にはユーザ端末IDとユーザIDが含まれるため,ユーザ端末管理装置200に属する各機能部は,ユーザ端末情報管理部203に格納されているユーザ端末情報を参照することによって,各ユーザ端末のユーザを把握することができる。
【0033】
また,ユーザ端末情報管理部203は,内部のデータベースに格納されているユーザ端末情報から,ユーザ端末ユーザインタフェース機能に関する情報(ユーザ端末ID,ユーザ端末ユーザインタフェース機能の種別,およびそれぞれの優先度)を抽出し,機能分担管理部204に通知する機能を有する。
【0034】
機能分担管理部204は,処理装置100から,処理装置100が有するユーザインタフェース機能(以下,「処理装置ユーザインタフェース機能」という)に関する情報を取得する。機能分担管理部204は,この処理装置ユーザインタフェース機能に関する情報の取手段として,処理装置100との間のネットワーク,初期パラメータ,または各種記録媒体を採用することが可能である。
【0035】
機能分担管理部204は,処理装置100から取得した処理装置ユーザインタフェース機能に関する情報と,ユーザ端末情報管理部203から通知されたユーザ端末ユーザインタフェース機能に関する情報に基づいて,情報処理システム1全体として各ユーザに提供するユーザインタフェース機能を選択する。例えば,機能分担管理部204は,ユーザ端末UTと処理装置100がともに同等のユーザインタフェース機能を備えている場合,ユーザ端末UTのユーザインタフェース機能を優先して選択し,ユーザ端末UTが同等のものを備えていない場合,処理装置100のユーザインタフェース機能を選択することも可能である。また,ユーザ端末管理装置200に接続されている複数のユーザ端末が同等のユーザインタフェース機能を備えている場合,各ユーザ端末のユーザ端末情報に含まれている優先度を参照し,最も優先度の高いユーザインタフェース機能を選択することも可能である。ユーザは,ここで選択されたユーザインタフェース機能を利用して,処理装置100に対して情報処理を要求することになる。
【0036】
このように,機能分担管理部204は,情報処理システム1に属する全ての処理装置ユーザインタフェース機能と全てのユーザ端末ユーザインタフェース機能を統括管理し,実際にユーザが利用可能なユーザインタフェース機能について,処理装置100と複数のユーザ端末それぞれの分担状況を管理する。
【0037】
ユーザインタフェース機能の分担状況は,機能分担管理部204において,例えば図3に示すテーブル形式で管理される。このテーブルは,ユーザインタフェース機能の機能Noフィールド,これらの機能名称フィールド,その機能をユーザに提供できる機器(処理装置100またはユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・)のIDフィールド,および同一のユーザインタフェース機能を有する機器のそれぞれの優先度フィールドから構成されている。
【0038】
図3に示したテーブルによれば,機能分担管理部204は,ユーザインタフェース機能として画面表示機能(機能No.0),音声出力機能(機能No.1),キー入力機能(機能No.2),音声入力機能(機能No.3),および振動出力機能(機能No.4)を管理している。
【0039】
処理装置100は,機能No.0〜No.3で特定されるユーザインタフェース機能と同等の処理装置ユーザインタフェース機能を備えている。既に説明したように,処理装置ユーザインタフェース機能に関する情報は,予め機能分担管理部204に通知されるが,その情報に含まれる各処理装置ユーザインタフェース機能の優先度は全て”3”に設定されている。
【0040】
これに対して,ユーザ端末UT1は,機能No.0〜No.2,No.4で特定されるユーザインタフェース機能と同等のユーザ端末ユーザインタフェース機能を備えており,ユーザ端末UT2は,機能No.0,No.2,No.3で特定されるユーザインタフェース機能と同等のユーザ端末ユーザインタフェース機能を備えている。
【0041】
機能No.0に注目すると,画面表示機能は,処理装置100,ユーザ端末UT1,およびユーザ端末UT2に備えられていることがわかるが,その中で最も優先度が高いユーザ端末UT1の画像表示機能(ユーザ端末ユーザインタフェース機能)が,情報処理システム1を利用するユーザに対して提供されることになる。その他の機能No.1〜No.4についても同様に,高い優先度を有する機器のユーザインタフェース機能が選択的にユーザに対して提供される。
【0042】
ユーザは,各ユーザ端末においてユーザ端末ユーザインタフェース機能の優先度を登録・更新することが可能である。例えば,情報処理システム1において,ユーザ端末UT1が備えるユーザ端末ユーザインタフェース機能を,処理装置100が備える処理装置ユーザインタフェース機能や他のユーザ端末が備えるユーザ端末ユーザインタフェース機能よりも優先的に使用したいときには,ユーザ端末UT1が備えるユーザ端末ユーザインタフェース機能に対してより高い優先度を設定すればよい。
【0043】
以上のように構成された第1の実施の形態にかかる情報処理システム1の動作について,図4および図5を用いて説明する。
【0044】
図4は,ユーザ端末UTがユーザ端末管理装置200に「接続」される(ユーザ端末UTが,情報処理システム1にアクセス可能な状態になる)際の情報処理システム1の動作シーケンスを示している。
【0045】
<接続ステップ1> ユーザ端末UTは,ユーザ端末識別情報を電気,光,音,振動,または図形等の各種形式に変換して,ユーザ端末管理装置200に通知する。通知されたユーザ端末識別情報は,ユーザ端末管理装置200内のユーザ端末識別部201に入力される。
【0046】
<接続ステップ2> ユーザ端末識別部201は,ユーザ端末UTから通知されたユーザ端末識別情報に基づいてユーザ端末UTを特定し,そのユーザ端末識別情報を接続/切断管理部202へ与える。
【0047】
<接続ステップ3> 接続/切断管理部202は,ユーザ端末識別部201からユーザ端末UTにかかるユーザ端末識別情報を受けると,ユーザ端末管理装置200とユーザ端末UTとの間に通信ネットワークを確立する。
【0048】
<接続ステップ4> ユーザ端末管理装置200とユーザ端末UTとの間に通信ネットワークが確立すると,ユーザ端末UTは,ユーザ端末情報管理部203に対してユーザ端末情報を送信する。ユーザ端末情報には,ユーザ端末UTのユーザIDおよびユーザ端末ID,ユーザ端末UTが備えるユーザ端末ユーザインタフェース機能の種別,並びに各ユーザ端末ユーザインタフェース機能の優先度が含まれている。ユーザ端末情報管理部203は,受信したユーザ端末情報を,それに含まれるユーザIDに基づいて,ユーザごとのグループに分けて内部のデータベースに記録管理する。その後,ユーザ端末情報管理部203は,ユーザ端末情報に含まれるユーザ端末ユーザインタフェース機能に関する情報(ユーザ端末ID,ユーザ端末ユーザインタフェース機能の種別,およびそれぞれの優先度)を機能分担管理部204に通知する。
なお,ここでは,ユーザ端末UTがユーザ端末管理装置200に接続されたときに,ユーザ端末UTからユーザ端末情報管理部203に対してユーザ端末情報が送信される場合に即して情報処理システム1の動作を説明しているが,ユーザ端末UTがユーザ端末管理装置200に接続される以前に,デフォルトデータとしてユーザ端末情報をユーザ端末情報管理部203にセットしておくことも可能である。ユーザ端末UT以外のユーザ端末のユーザ端末情報も同様である。
【0049】
<接続ステップ5> 機能分担管理部204は,ユーザ端末情報管理部203から通知されたユーザ端末ユーザインタフェース機能に関する情報と,予め処理装置100から通知されている処理装置ユーザインタフェース機能に関する情報に基づいて,情報処理システム1全体としてユーザに提供するユーザインタフェース機能およびその提供元となる機器を選択する。
【0050】
ユーザ端末UTに備えられていないユーザインタフェース機能または備えられてはいるが優先度が低いユーザインタフェース機能については,処理装置ユーザインタフェース機能が選択され,ユーザに提供される。図3に示した例においては,音声出力機能(機能No.1)がこれに該当する。また,ユーザ端末UTとその他のユーザ端末との間で競合するユーザインタフェース機能が存在する場合は,お互いの優先度が比較され優先度の高い方がユーザに対して提供される。図3に示した例においては,画像表示機能(機能No.0)およびキー入力機能(機能No.2)がこれに該当する。なお,同等のユーザインタフェース機能を複数の機器から同時に一のユーザに対して提供することも可能である。ユーザに対してユーザインタフェース機能の重複提供を行うか否かについては,ユーザ端末情報管理部203にその設定機能を用意することが好ましい。
【0051】
以上が,ユーザ端末UTがユーザ端末管理装置200に「接続」される際の情報処理システム1の動作である。次に,ユーザ端末UTとユーザ端末管理装置200との間のネットワークが「切断」される(ユーザ端末UTが情報処理システム1にアクセスできない状態になる)際の情報処理システム1の動作について,図5を用いて説明する。
【0052】
<切断ステップ1> ユーザ端末UTおよび処理装置100はそれぞれ,ユーザ端末UTとユーザ端末管理装置200との間に確立されているネットワークを切断することが可能である。このネットワークを切断するために,ユーザ端末UTおよび処理装置100は,接続/切断管理部202に対して切断要求を送信する。
【0053】
<切断ステップ2> ユーザ端末UTまたは処理装置100から切断要求を受けると,接続/切断管理部202は,ユーザ端末情報管理部203に対して,このネットワーク切断にかかるユーザ端末UTのユーザ端末情報を内部のデータベースから削除するよう要求する。
【0054】
<切断ステップ3> ユーザ端末情報管理部203は,内部のデータベースからユーザ端末UTのユーザ端末情報を削除するとともに,この事実を機能分担管理部204へ通知する。
【0055】
<切断ステップ4> 機能分担管理部204は,ユーザ端末情報管理部203から,ユーザ端末UTのユーザ端末情報をデータベースから削除したことを通知されると,情報処理システム1全体として各ユーザに提供するユーザインタフェース機能を再選択する。このとき,ユーザインタフェース機能の分担状況テーブル(図3)も更新される。例えば,ネットワークが切断されたユーザ端末UTがユーザ端末UT1である場合,画面表示機能(機能No.0)およびキー入力機能(機能No.2)をユーザに提供する機器は,最も優先度の高かったユーザ端末UT1から次に優先度の高いユーザ端末UT2に切り替えられる。また,振動出力機能(機能No.4)に関しては,その機能を備える機器が情報処理システム1に存在しなくなるため,ユーザはその機能を利用できなくなる。
【0056】
なお,ユーザAが所有するユーザ端末UTがユーザ端末管理装置200から切り離された結果,ユーザAが所有するユーザ端末の全てがユーザ端末管理装置200から切り離された状態になった場合,ユーザ端末情報管理部203は,内部のデータベースからユーザ端末UTのユーザ端末情報を削除するだけでなく,ユーザAに割り当てたユーザグループ領域をも削除する。そして,ユーザAに対しては,ユーザインタフェース機能の全てが処理装置100から提供されることになる。この状態は,ユーザ端末管理装置200に対してユーザAのユーザ端末が未だ接続されていない情報処理システム1の初期状態と同一である。
【0057】
以上のように,本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理システム1によれば,ユーザ端末管理装置200に対してユーザ端末識別情報を通知したユーザ端末のみが,処理装置100に対して情報処理の要求を行うことができるようになる。また,ユーザ端末管理装置200は,各ユーザ端末から通知されるユーザ端末識別情報に基づき,各ユーザ端末をユーザ毎に区分して管理する。一のユーザが所有するユーザ端末であれば,その複数が同時にユーザ端末管理装置200に接続され,各ユーザ端末から処理装置100に対して情報処理の要求を行っても,ユーザ端末管理装置200は,各要求を処理装置100へ受け渡し,各要求に対する処理結果を各ユーザ端末に戻すことが可能となる。
【0058】
さらに,本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理システム1によれば,処理装置100およびユーザ端末管理装置200に接続されている一または複数のユーザ端末の中から,ユーザに対して提供されるユーザインタフェース機能の提供元となる機器が選出される。この機器の選出は,各ユーザ端末がユーザ端末管理装置200に通知するユーザ端末識別情報に基づき,ユーザインタフェース機能毎に行われる。そして,各ユーザ端末がユーザ端末管理装置200に接続され,または各ユーザ端末がユーザ端末管理から切り離される毎に,この選出処理が実施される。したがって,ユーザは,所有する各ユーザ端末に保存されているユーザ端末識別情報を更新し,各ユーザ端末をユーザ端末管理装置200に接続するだけで,処理装置100が備える処理装置ユーザインタフェース機能に代えて各ユーザ端末が備えるユーザ端末ユーザインタフェース機能を利用して処理装置100にアクセスすることが可能となる。
【0059】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態にかかる情報処理システム2は,図1に示すように,第1の実施の形態にかかる情報処理システム1に対して,ユーザ端末管理装置200がユーザ端末管理装置300に置き換えられた構成を有する。すなわち,情報処理システム2は,処理装置100,複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・,およびユーザ端末管理装置300から構成されている。ユーザ端末管理装置300は,ユーザ端末管理装置200と同様に,電気的に処理装置100と複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・との間に位置している。
【0060】
次に,ユーザ端末管理装置300について説明する。ユーザ端末管理装置300は,図6に示すように,処理要求受付部301,情報送信先管理部302,ユーザ端末情報管理部303,機能分担管理部304,情報送信制御部305,および情報送信部306から構成されている。なお,図1に示したように,ユーザ端末管理装置300には複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・の接続が可能であるが,図6にはこれらの代表として一つのユーザ端末UTを示す。
【0061】
処理要求受付部301は,ユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・が発する情報処理の要求を受け付ける。そして,受け付けた要求の内容に応じて,処理装置100に属する各処理部(処理部101を含む)にこの情報処理の要求を与える。
【0062】
処理部101は,処理要求受付部301から与えられた情報処理の要求に応じて所定の情報処理を実行し,その処理結果として,ユーザインタフェース機能を用いてユーザに対して出力する情報(以下,「ユーザインタフェース出力情報」という)と,そのユーザインタフェース出力情報を出力するためのユーザインタフェース機能を指定する情報(以下,「ユーザインタフェース指定情報」という)を情報送信先管理部302に対して出力する。画像出力信号,音声出力信号,振動出力信号がユーザインタフェース出力情報の代表例である。そして,ユーザインタフェース出力情報が画像出力信号の場合,画像表示機能がユーザインタフェース指定情報によって指定される。
【0063】
機能分担管理部304は,第1の実施の形態にかかる機能分担管理部204と同等の機能を有するものであり,ユーザに提供されるユーザインタフェース機能の分担状況を管理している(図3)。
【0064】
情報送信先管理部302は,処理装置100からユーザインタフェース出力情報とユーザインタフェース指定情報を受け取ると,機能分担管理部304が管理しているユーザインタフェース機能の分担状況を参照し,ユーザインタフェース指定情報によって指定されているユーザインタフェース機能を備える機器を選び出す。さらに,情報送信先管理部302は,選出した機器が備える各ユーザインタフェース機能の優先度に基づき,ユーザインタフェース出力情報を出力するユーザインタフェース機能を備える機器を特定する。特定した機器が処理装置100の場合,情報送信先管理部302は,処理装置100に属する処理装置ユーザインタフェース102に対して,ユーザインタフェース出力情報を送信する。これに対して,特定した機器がユーザ端末UTの場合,情報送信先管理部302は,情報送信制御部305に対して,ユーザインタフェース出力情報とともに,機能分担管理部304から取得したユーザ端末UTのユーザ端末IDを送信する。
【0065】
ユーザ端末情報管理部303は,第1の実施の形態にかかるユーザ端末情報管理部203と同等の機能を有するものであり,各ユーザ端末から受信したユーザ端末情報を内部のデータベースに記憶する。各ユーザ端末情報にはユーザ端末IDとユーザIDが含まれるため,ユーザ端末管理装置300に属する各機能部は,ユーザ端末情報管理部303に格納されているユーザ端末情報を参照することによって,各ユーザ端末のユーザを把握することができる。
【0066】
情報送信制御部305は,情報送信先管理部302からユーザインタフェース出力情報とユーザ端末IDを受け取ると,ユーザ端末情報管理部303内のユーザ端末情報データベースにアクセスする。そして,情報送信先管理部302から受け取ったユーザ端末IDによって特定されるレコードを選択し,このレコードに情報送信先管理部302から受け取ったユーザインタフェース出力情報への参照子(データアドレス等)を付加するようユーザ端末情報管理部303に要求する。これによって,ユーザインタフェース出力情報と,このユーザインタフェース出力情報を出力するユーザ端末に関する情報とが関連付けられる。情報送信制御部305は,ユーザ端末のタイプに応じて,ユーザインタフェース出力情報のデータ形式を変換する。例えば,ユーザインタフェース出力情報が画像出力信号であり,その出力を担当するユーザ端末が携帯電話の場合,携帯電話が備える小型の画面表示部にあわせて画像出力信号の圧縮を行う。
【0067】
ユーザ端末情報管理部303の内部データベースにおいて,あるユーザ端末情報レコードにユーザインタフェース出力情報への参照子が付加されると,そのユーザ端末情報によって特定されるユーザ端末(以下,「特定ユーザ端末」という)からその参照子によって関連付けされているユーザインタフェース情報を出力する準備が整うことになる。この時点で,ユーザ端末情報管理部303は,情報送信部306に対して,特定ユーザ端末へのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことを通知する。
【0068】
情報送信部306は,特定ユーザ端末へのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことをユーザ端末情報管理部303から通知されると,特定ユーザ端末に対してユーザインタフェース出力情報を送信する。なお,情報送信部306は,ユーザ端末情報管理部303の内部のデータベースに格納されている特定ユーザ端末に関するレコードの参照子フィールドを参照して,特定ユーザ端末に送信すべきユーザインタフェース出力情報をユーザ端末情報管理部303から獲得する。
【0069】
以上のように構成された第2の実施の形態にかかる情報処理システム2の動作を説明する。この情報処理システム2の動作パターンは次の4つに大別できる。
【0070】
動作パターン1:ユーザが,ユーザ端末UTに備えられたユーザ端末ユーザインタフェース機能を用いて情報処理システム2に対して情報処理を要求する。処理装置100がその要求に応じた情報処理を実行する。情報処理システム2は,情報処理の結果得られたユーザインタフェース出力情報を,ユーザ端末UTに備えられたユーザ端末ユーザインタフェース機能または他のユーザ端末に備えられたユーザ端末ユーザインタフェース機能を介してユーザに提供する。
【0071】
動作パターン2:ユーザが,ユーザ端末UTに備えられたユーザ端末ユーザインタフェース機能を用いて情報処理システム2に対して情報処理を要求する。処理装置100がその要求に応じた情報処理を実行する。情報処理システム2は,情報処理の結果得られたユーザインタフェース出力情報を,処理装置100に備えられた処理装置ユーザインタフェース機能を介してユーザに提供する。
【0072】
動作パターン3:ユーザが,処理装置100に備えられた処理装置ユーザインタフェース機能を用いて情報処理システム2に対して情報処理を要求する。処理装置100がその要求に応じた情報処理を実行する。情報処理システム2は,情報処理の結果得られたユーザインタフェース出力情報を,ユーザ端末UTに備えられたユーザ端末ユーザインタフェース機能または他のユーザ端末に備えられたユーザ端末ユーザインタフェース機能を介してユーザに提供する。
【0073】
動作パターン4:ユーザが,処理装置100に備えられた処理装置ユーザインタフェース機能を用いて情報処理システム2に対して情報処理を要求する。処理装置100がその要求に応じた情報処理を実行する。情報処理システム2は,情報処理の結果得られたユーザインタフェース出力情報を,処理装置100に備えられた処理装置ユーザインタフェース機能を介してユーザに提供する。
【0074】
図7は,情報処理システム2の動作シーケンスを示している。動作パターン1は,同図中の実線矢印によって説明され,動作パターン2〜3は,実線矢印と点線矢印との組み合わせによって説明される。
【0075】
<動作ステップ1> 動作パターン1または動作パターン2の場合,ユーザ端末UTは,処理要求受付部301に情報処理の要求を送信する(実線矢印)。動作パターン3または動作パターン4の場合,処理装置100に備えられた処理装置ユーザインタフェース102が処理部101に情報処理の要求を送信する(点線矢印)。
【0076】
<動作ステップ2> 処理要求受付部301は,ユーザ端末UTから情報処理の要求を受けると,受け付けた要求の内容に応じて,処理装置100に属する各処理部(処理部101を含む)にこの情報処理を要求する。
【0077】
<動作ステップ3> 処理部101は,処理要求受付部301から与えられた情報処理の要求に応じて(動作パターン1または動作パターン2),または,処理装置ユーザインタフェース102から与えられた情報処理の要求に応じて(動作パターン3または動作パターン4),所定の情報処理を実行し,処理結果を出力する。そして,処理部101は,処理結果に含まれるユーザインタフェース出力情報を,ユーザインタフェース指定情報とともに情報送信先管理部302へ送信する。
【0078】
<動作ステップ4> 情報送信先管理部302は,処理装置100からユーザインタフェース出力情報とユーザインタフェース指定情報を受け取ると,機能分担管理部304が管理しているユーザインタフェース機能の分担状況を参照し,ユーザインタフェース指定情報によって指定されているユーザインタフェース機能を備える機器を選び出す。さらに,情報送信先管理部302は,選出した機器が備える各ユーザインタフェース機能の優先度に基づき,ユーザインタフェース出力情報を出力するユーザインタフェース機能を備える機器を特定し,特定した機器に関する情報(処理装置IDまたはユーザ端末ID)を機能分担管理部304から得る。
【0079】
<動作ステップ5> 特定した機器がユーザ端末UTの場合(動作パターン1または動作パターン3),情報送信先管理部302は,情報送信制御部305に対して,ユーザインタフェース出力情報とともに,機能分担管理部304から取得したユーザ端末UTのユーザ端末IDを送信する(実線矢印)。特定した機器が処理装置100の場合(動作パターン2または動作パターン4),情報送信先管理部302は,処理装置100に属する処理装置ユーザインタフェース102に対してユーザインタフェース出力情報を送信する(点線矢印)。処理装置ユーザインタフェース102は,ユーザインタフェース出力情報を受信すると,これをユーザに対して提供する。
【0080】
<動作ステップ6> 情報送信制御部305は,情報送信先管理部302からユーザインタフェース出力情報とユーザ端末UTのユーザ端末IDを受け取ると,ユーザ端末情報管理部303内のユーザ端末情報データベースにアクセスする。そして,このユーザ端末IDをキーに,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードを選択し,このレコードに情報送信先管理部302から受け取ったユーザインタフェース出力情報への参照子を付加するようユーザ端末情報管理部303に要求する。さらに,情報送信制御部305は,ユーザ端末UTのタイプに応じて,ユーザインタフェース出力情報のデータ形式を変換する。
【0081】
<動作ステップ7> ユーザ端末情報管理部303は,内部データベースにおいて,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードにユーザインタフェース出力情報への参照子を付加すると,情報送信部306に対して,ユーザ端末UTへのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことを通知する。
【0082】
<動作ステップ8> 情報送信部306は,ユーザ端末UTへのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことをユーザ端末情報管理部303から通知されると,ユーザ端末UTに対してユーザインタフェース出力情報を送信する。このとき,情報送信部306は,ユーザ端末情報管理部303の内部のデータベースに格納されているユーザ端末UTに関するレコードの参照子フィールドを参照して,ユーザ端末UTに送信すべきユーザインタフェース出力情報をユーザ端末情報管理部303から獲得する。ユーザ端末UTに対してユーザインタフェース出力情報が送信された後,ユーザ端末情報管理部303は,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードに付加されているユーザインタフェース出力情報への参照子をクリアする。
【0083】
<動作ステップ9> ユーザ端末UTは,ユーザインタフェース出力情報を受信すると,これをユーザに対して提供する。
【0084】
以上のように,本発明の第2の実施の形態にかかる情報処理システム2によれば,ユーザは,所有する一または複数のユーザ端末が備える各ユーザ端末ユーザインタフェース機能,または,処理装置100が備える各処理装置ユーザインタフェース機能のいずれからも処理装置100に対して情報処理の要求を行うことが可能となる。
【0085】
また,ユーザは,ユーザ端末が備えるユーザ端末ユーザインタフェース機能または処理装置100が備える処理装置ユーザインタフェース機能の中で所望する一または複数のユーザインタフェース機能を介して,処理装置100が実行した処理結果を得ることが可能となる。
【0086】
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態にかかる情報処理システム3は,図1に示すように,第1の実施の形態にかかる情報処理システム1に対して,ユーザ端末管理装置200がユーザ端末管理装置400に置き換えられた構成を有する。すなわち,情報処理システム3は,処理装置100,複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・,およびユーザ端末管理装置400から構成されている。ユーザ端末管理装置400は,ユーザ端末管理装置200と同様に,電気的に処理装置100と複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・との間に位置している。
【0087】
次に,ユーザ端末管理装置400について説明する。ユーザ端末管理装置400は,図8に示すように,HTTPリクエスト受付部401,HTTPリクエスト保持部402,ユーザ端末情報管理部403,情報送信制御部405,および情報送信部406から構成されている。なお,図1に示したように,ユーザ端末管理装置400には複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・の接続が可能であるが,図8にはこれらの代表として一つのユーザ端末UTを示す。
【0088】
HTTPリクエスト受付部401は,ユーザ端末UTからHTTPリクエストを受け取り,このHTTPリクエストをHTTPリクエスト保持部402に受け渡す機能を有する。図9にHTTPリクエスト受付部401の2つのバリエーションを示す。HTTPリクエスト受付部401a(図9(A))は,HTTPリクエスト毎に複数のリクエスト受付手段を備える。一方,HTTPリクエスト受付部401b(図9(B))は,HTTPリクエストの種類を識別するリクエスト識別手段と,このリクエスト識別手段によって識別された各HTTPリクエストを処理する複数のリクエスト処理手段を備える。HTTPリクエスト受付部401aに属する各リクエスト受付手段およびHTTPリクエスト受付部401bに属する各リクエスト処理手段は,HTTPリクエストの種類(例えば,HTTPリクエストに含まれるメソッド(GET,HEAD,POST)またはURI)に応じた処理を行う。
【0089】
HTTPリクエスト保持部402は,HTTPリクエスト受付部401から受け渡されたHTTPリクエストを,ユーザ端末情報管理部403からHTTPリクエスト保持解除指示を受けるまで保持する。ユーザ端末UTが発したHTTPリクエストを保持した場合,HTTPリクエスト保持部402は,このHTTPリクエストを保持していることをユーザ端末UTのユーザ端末情報としてユーザ端末情報管理部403に通知する。HTTPリクエスト保持部402は,ユーザ端末情報管理部403からHTTPリクエスト保持解除指示を受けると,保持していたHTTPリクエストを情報送信部406へ受け渡す。
【0090】
ユーザ端末情報管理部403は,第1の実施の形態にかかるユーザ端末情報管理部203および第2の実施の形態にかかるユーザ端末情報管理部303と同等の機能を有するものであり,各ユーザ端末から受信したユーザ端末情報を内部のデータベースに記憶する。各ユーザ端末情報にはユーザ端末IDとユーザIDが含まれるため,ユーザ端末管理装置400に属する各機能部は,ユーザ端末情報管理部403に格納されているユーザ端末情報を参照することによって,各ユーザ端末のユーザを把握することができる。さらに,ユーザ端末情報管理部403は,次の機能を有する。
【0091】
1)HTTPリクエスト保持部402から,HTTPリクエスト保持部402がHTTPリクエスト保持状態にあるか否かについての情報を受け取り記録する。
【0092】
2)HTTPリクエスト保持部402に対してHTTPリクエスト保持解除を指示する。この指示は,ユーザ端末情報管理部403が内部のデータベースに格納されているユーザ端末情報レコードにユーザインタフェース出力情報への参照子を付加したときにユーザ端末情報管理部403からHTTPリクエスト保持部402に送信される。
【0093】
処理装置100は,ユーザ端末が発行したHTTPリクエストに基づいて情報処理を実行し,その結果をHTTPレスポンス(ユーザインタフェース出力情報)として出力する機能を有する。さらに,処理装置100は,一または複数のユーザ端末を特定し,HTTPリクエストが与えられなくても「一方的」に任意のタイミングで,ユーザインタフェース出力情報および特定したユーザ端末のユーザ端末IDを出力する機能を有する。この処理装置100から一方的に出力されるユーザインタフェース出力情報の例としては,システムエラー情報,その他の緊急情報,各ユーザ端末の表示画面の強制切り替え指示情報等が挙げられる。
【0094】
情報送信制御部405は,第2の実施の形態にかかる情報送信制御部305と同等の機能を有するものであり,処理装置100からユーザインタフェース出力情報と,ユーザ端末IDを受け取ると,ユーザ端末情報管理部403内のユーザ端末情報データベースにアクセスする。そして,処理装置100から受け取ったユーザ端末IDによって特定されるレコードを選択し,このレコードに処理装置100から受け取ったユーザインタフェース出力情報への参照子(データアドレス等)を付加するようユーザ端末情報管理部403に要求する。これによって,ユーザインタフェース出力情報と,このユーザインタフェース出力情報を出力するユーザ端末に関する情報とが関連付けられる。情報送信制御部405は,ユーザ端末のタイプに応じて,ユーザインタフェース出力情報のデータ形式を変換する。例えば,ユーザインタフェース出力情報が画像出力信号であり,その出力を担当するユーザ端末が携帯電話の場合,携帯電話が備える小型の画面表示部にあわせて画像出力信号の圧縮を行う。
【0095】
情報送信部406は,HTTPリクエスト保持部402からHTTPリクエストを受け取ると,ユーザ端末情報管理部403の内部のデータベースに格納されているユーザ端末情報レコードの参照子フィールドを参照して,そのHTTPリクエストを発したユーザ端末に送信すべきユーザインタフェース出力情報をユーザ端末情報管理部403から獲得する。そして,獲得したユーザインタフェース出力情報をHTTPレスポンスとして,そのHTTPリクエストを発行したユーザ端末に送信する。
【0096】
以上のように構成された第3の実施の形態にかかる情報処理システム3の動作について,図10を用いて説明する。ここでは,処理装置100が任意のタイミングで一または複数のユーザ端末に対してユーザインタフェース出力情報を送信するときの情報処理システム3の動作を説明する。
【0097】
<動作ステップ1> ユーザ端末UTは,情報処理システム2に参加する際,まず最初にユーザ端末管理装置400に属するHTTPリクエスト受付部401に対して自発的にHTTPリクエストを送信する。このHTTPリクエストは,ユーザ端末UTが処理装置100に対して何らかの情報処理を要求するために発行されるものではなく,いわゆるダミーHTTPリクエストである。さらに,ユーザ端末UTは,情報送信部406からHTTPレスポンスを受信すると直ちに自発的にダミーHTTPリクエストをHTTPリクエスト受付部401に対して送信する。なお,ユーザ端末UTからのダミーHTTPリクエストの送信については,ユーザがユーザ端末UTを操作して初めて実行される仕組みを採用してもよい。処理装置100が一方的に出力するユーザインタフェース出力情報を,ユーザが意図しないユーザ端末が受信してしまうといった問題を回避することができる。HTTPリクエスト受付部401がユーザ端末UTから送信されたHTTPリクエスト(ダミーHTTPリクエストを含む)を受けると,ユーザ端末管理装置400とユーザ端末UTとの間にHTTPコネクションが確立する。
【0098】
<動作ステップ2> ダミーHTTPリクエストを受け取ったHTTPリクエスト受付部401は,リクエストの種類を識別し,種類毎の前処理を行った後,HTTPリクエスト保持部402にダミーHTTPリクエストを受け渡す。
【0099】
<動作ステップ3> HTTPリクエスト保持部402は,ダミーHTTPリクエストを保持する。このため,このダミーHTTPリクエストは,処理装置100へは伝送されず,処理装置100がこのダミーHTTPリクエストに応じて情報処理を行いHTTPレスポンスを発行することはない。HTTPリクエストがユーザ端末UTに返らなければ,ユーザ端末管理装置400とユーザ端末UTとの間のHTTPコネクションは維持される。
【0100】
情報処理システム3は,ユーザ端末管理装置400とユーザ端末UTとの間にHTTPコネクションが維持されていれば,処理装置100から任意のタイミングで出力されたユーザインタフェース出力情報を,ユーザ端末UTが発行したHTTPリクエスト(ダミーHTTPリクエストも含む)とは無関係に,一方的にユーザ端末UTに伝送することが可能である。
【0101】
<動作ステップ4> 処理装置100が,一方的に(すなわちユーザ端末UTが発したHTTPリクエストに応じる動作ではなく),ユーザ端末UT宛のユーザインタフェース出力情報およびユーザ端末UTのユーザ端末IDを出力する。
【0102】
<動作ステップ5> 情報送信制御部405は,処理装置100からユーザインタフェース出力情報とユーザ端末UTのユーザ端末IDを受け取ると,ユーザ端末情報管理部403内のユーザ端末情報データベースにアクセスする。そして,このユーザ端末IDをキーに,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードを選択し,このレコードに処理装置100から受け取ったユーザインタフェース出力情報への参照子を付加するようユーザ端末情報管理部403に要求する。
【0103】
<動作ステップ6> ユーザ端末情報管理部403は,内部データベースにおいて,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードにユーザインタフェース出力情報への参照子を付加すると,情報送信部406に対して,ユーザ端末UTへのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことを通知するとともに,HTTPリクエスト保持部402に対してダミーHTTPリクエストの保持を解除するよう指示する。
【0104】
<動作ステップ7> HTTPリクエスト保持部402は,ユーザ端末情報管理部403からの指示に従い,保持していたダミーHTTPリクエストを情報送信部406へ受け渡す。
【0105】
<動作ステップ8> 情報送信部406は,ユーザ端末UTへのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことをユーザ端末情報管理部403から通知され,ダミーHTTPリクエストをHTTPリクエスト保持部402から受け取ると,ユーザ端末UTに対してユーザインタフェース出力情報をダミーHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスとして送信する。このとき,情報送信部406は,ユーザ端末情報管理部403の内部のデータベースに格納されているユーザ端末UTに関するレコードの参照子フィールドを参照して,ユーザ端末UTに送信すべきユーザインタフェース出力情報をユーザ端末情報管理部403から獲得する。ユーザ端末UTに対してユーザインタフェース出力情報が送信された後,ユーザ端末情報管理部403は,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードに付加されているユーザインタフェース出力情報への参照子をクリアする。
【0106】
<動作ステップ9> ユーザ端末UTは,ユーザインタフェース出力情報を受信すると,これをユーザに対して提供する。そして,ユーザ端末UTは,直ちにもしくは所定の時間を置いて自発的に,またはユーザの操作によって,ダミーHTTPリクエストをユーザ端末管理装置400に向けて送信する。これによってユーザ端末管理装置400とユーザ端末UTとの間に新たなHTTPコネクションが確立することになる。
【0107】
ここまでは,ユーザ端末管理装置400と一のユーザ端末UTとの間にHTTPコネクションを確立し,これを維持する場合に即して情報処理システム3の動作を説明したが,ユーザ端末管理装置400と複数のユーザ端末との間にHTTPコネクションを確立し,これを維持することも可能である。この場合,複数のユーザ端末それぞれから予めダミーHTTPリクエストをユーザ端末管理装置400へ送信しておくことが必要となる。そして,各ユーザ端末から発せられたダミーHTTPリクエストは,ユーザ端末情報管理部403からHTTPリクエスト保持部402に保持解除の指示が与えられるまでHTTPリクエスト保持部402に保持される。ユーザ端末管理装置400との間にHTTPコネクションが維持されているユーザ端末であれば,処理装置100は,任意のタイミングで一方的にユーザインタフェース出力情報を送ることができる。
【0108】
以上のように,本発明の第3の実施の形態にかかる情報処理システム3によれば,一または複数のユーザ端末とユーザ端末管理装置400との間にHTTPコネクションを確立し,これを維持することが可能となる。したがって,各ユーザ端末とユーザ端末管理装置400との間の通信プロトコルとして,一般的には一つの通信が完了するとHTTPコネクションが切断されてしまうHTTP/1.0を採用しても,処理装置100は,情報処理システム3に参加している全てのまたは一部のユーザ端末に,ユーザ端末管理装置400を介して,ユーザインタフェース出力情報を任意のタイミングで送信することが可能となる。計算資源が少なくHTTP/1.0しか実装できない携帯電話やPDAをユーザ端末として用いても,これらのユーザ端末を送信対象とするプッシュ型の情報配信システムが実現する。
【0109】
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施の形態にかかる情報処理システム4は,第1の実施の形態にかかる情報処理システム1,第2の実施の形態にかかる情報処理システム2,および第3の実施の形態にかかる情報処理システム3を機能統合したものである。情報処理システム4は,図1に示すように,第1の実施の形態にかかる情報処理システム1に対して,ユーザ端末管理装置200がユーザ端末管理装置500に置き換えられた構成を有する。すなわち,情報処理システム4は,処理装置100,複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・,およびユーザ端末管理装置500から構成されている。ユーザ端末管理装置500は,ユーザ端末管理装置200と同様に,電気的に処理装置100と複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・との間に位置している。
【0110】
次に,ユーザ端末管理装置500について説明する。ユーザ端末管理装置500は,図11に示すように,ユーザ端末識別部201,接続/切断管理部202,情報送信先管理部302,機能分担管理部304,情報送信制御部305,HTTPリクエスト保持部402,処理要求受付部501,ユーザ端末情報管理部503,および情報送信部506から構成されている。このうち,処理要求受付部501は,第2の実施の形態にかかる処理要求受付部301および第3の実施の形態にかかるHTTPリクエスト受付部401の各機能を兼ね備えるものであり,ユーザ端末情報管理部503は,第1の実施の形態にかかるユーザ端末情報管理部203,第2の実施の形態にかかるユーザ端末情報管理部303,および第3の実施の形態にかかるユーザ端末情報管理部403の各機能を兼ね備えるものであり,情報送信部506は,第2の実施の形態にかかる情報送信部306および第3の実施の形態にかかる情報送信部406の各機能を兼ね備えるものである。なお,図1に示したように,ユーザ端末管理装置500には複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・の接続が可能であるが,図11にはこれらの代表として一つのユーザ端末UTを示す。
【0111】
以上のように構成された第4の実施の形態にかかる情報処理システム4の動作について説明する。ここでは情報処理システム4の動作を,ユーザ端末管理装置500に接続されているいずれかのユーザ端末から情報処理の要求が発行され,この要求に応じて処理装置100が情報処理を実行し,処理結果(ユーザインタフェース出力情報)をいずれかのユーザ端末が受け取る場合(動作モード1)と,処理装置100が一方的に任意のタイミングで一または複数のユーザ端末に対してユーザインタフェース出力情報を送信する場合(動作モード2)に分けて説明する。
【0112】
<動作モード1ステップ1> ユーザ端末UTは,ユーザ端末識別情報をユーザ端末管理装置500に通知する。通知されたユーザ端末識別情報は,ユーザ端末管理装置500内のユーザ端末識別部201に入力される。
【0113】
<動作モード1ステップ2> ユーザ端末識別部201は,ユーザ端末UTから通知されたユーザ端末識別情報に基づいてユーザ端末UTを特定し,そのユーザ端末識別情報を接続/切断管理部202へ与える。
【0114】
<動作モード1ステップ3> 接続/切断管理部202は,ユーザ端末識別部201からユーザ端末UTを特定するユーザ端末識別情報を受けると,ユーザ端末管理装置500とユーザ端末UTとの間に通信ネットワークを確立する。
【0115】
<動作モード1ステップ4> ユーザ端末管理装置500とユーザ端末UTとの間に通信ネットワークが確立すると,ユーザ端末UTは,ユーザ端末情報管理部503に対してユーザ端末情報を送信する。ユーザ端末情報には,ユーザID,ユーザ端末ID,そのユーザ端末ユーザインタフェース機能の種別,および各ユーザ端末ユーザインタフェース機能の優先度が含まれている。ユーザ端末情報管理部503は,受信したユーザ端末情報を,それに含まれるユーザIDに基づいて,ユーザごとのグループに分けて内部のデータベースに記録管理する。その後,ユーザ端末情報管理部503は,ユーザ端末情報に含まれるユーザ端末ユーザインタフェース機能に関する情報(ユーザ端末ID,ユーザ端末ユーザインタフェース機能の種別,およびそれぞれの優先度)を機能分担管理部304に通知する。
【0116】
<動作モード1ステップ5> 機能分担管理部304は,ユーザ端末情報管理部503から通知されたユーザ端末ユーザインタフェース機能に関する情報と,予め処理装置100から通知されている処理装置ユーザインタフェース機能に関する情報に基づいて,情報処理システム4全体として各ユーザに提供するユーザインタフェース機能およびその提供元となる機器を選択する。
【0117】
ユーザ端末UTに備えられていないユーザインタフェース機能または備えられてはいるが優先度が低いユーザインタフェース機能については,処理装置100が備える処理装置ユーザインタフェース機能が選択され,ユーザに提供される。また,ユーザ端末UTとその他のユーザ端末との間で競合するユーザインタフェース機能が存在する場合は,お互いの優先度が比較され優先度の高い方がユーザに対して提供される。なお,同等のユーザインタフェース機能を複数の機器から同時に一のユーザに対して提供することも可能である。ユーザに対してユーザインタフェース機能の重複提供を行うか否かについては,ユーザ端末情報管理部503にその設定機能を用意することが好ましい。
【0118】
<動作モード1ステップ6> ユーザ端末UTが処理要求受付部501に情報処理の要求を送信する。なお,ここではユーザ端末UTが情報処理の要求を発行しているが,処理装置100に備えられた処理装置ユーザインタフェース102が処理部101に情報処理の要求を送信することも可能である。
【0119】
<動作モード1ステップ7> 処理要求受付部501は,ユーザ端末UTから情報処理の要求を受けると,受け付けた要求の内容に応じて,処理装置100に属する各処理部(処理部101を含む)にこの情報処理を要求する。
【0120】
<動作モード1ステップ8> 処理部101は,処理要求受付部501から与えられた情報処理の要求に応じて,または,処理装置ユーザインタフェース102から与えられた情報処理の要求に応じて,所定の情報処理を実行し,処理結果を出力する。そして,処理部101は,処理結果に含まれるユーザインタフェース出力情報を,ユーザインタフェース指定情報とともに情報送信先管理部302へ送信する。
【0121】
<動作モード1ステップ9> 情報送信先管理部302は,処理装置100からユーザインタフェース出力情報とユーザインタフェース指定情報を受け取ると,機能分担管理部304が管理しているユーザインタフェース機能の分担状況を参照し,ユーザインタフェース指定情報によって指定されているユーザインタフェース機能を備える機器を選び出す。さらに,情報送信先管理部302は,選出された機器が備える各ユーザインタフェース機能の優先度に基づき,ユーザインタフェース出力情報を出力するユーザインタフェース機能を備える機器を特定し,特定した機器に関する情報(処理装置IDまたはユーザ端末ID)を機能分担管理部304から得る。
【0122】
<動作モード1ステップ10> 特定した機器がユーザ端末UTの場合,情報送信先管理部302は,情報送信制御部305に対して,ユーザインタフェース出力情報とともに,機能分担管理部304から取得したユーザ端末UTのユーザ端末IDを送信する。特定した機器が処理装置100の場合,情報送信先管理部302は,処理装置100に属する処理装置ユーザインタフェース102に対して,ユーザインタフェース出力情報を送信する。処理装置ユーザインタフェース102は,ユーザインタフェース出力情報を受信すると,これをユーザに対して提供する。
【0123】
<動作モード1ステップ11> 情報送信制御部305は,情報送信先管理部302からユーザインタフェース出力情報とユーザ端末UTのユーザ端末IDを受け取ると,ユーザ端末情報管理部503内のユーザ端末情報データベースにアクセスする。そして,このユーザ端末IDをキーに,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードを選択し,このレコードに情報送信先管理部302から受け取ったユーザインタフェース出力情報への参照子を付加するようユーザ端末情報管理部503に要求する。さらに,情報送信制御部305は,ユーザ端末UTのタイプに応じて,ユーザインタフェース出力情報のデータ形式を変換する。
【0124】
<動作モード1ステップ12> ユーザ端末情報管理部503は,内部データベースにおいて,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードにユーザインタフェース出力情報への参照子を付加すると,情報送信部506に対して,ユーザ端末UTへのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことを通知する。
【0125】
<動作モード1ステップ13> 情報送信部506は,ユーザ端末UTへのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことをユーザ端末情報管理部503から通知されると,ユーザ端末UTに対してユーザインタフェース出力情報を送信する。このとき,情報送信部506は,ユーザ端末情報管理部503の内部のデータベースに格納されているユーザ端末UTに関するレコードの参照子フィールドを参照して,ユーザ端末UTに送信すべきユーザインタフェース出力情報をユーザ端末情報管理部503から獲得する。ユーザ端末UTに対してユーザインタフェース出力情報が送信された後,ユーザ端末情報管理部503は,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードに付加されているユーザインタフェース出力情報への参照子をクリアする。
【0126】
<動作モード1ステップ14> ユーザ端末UTは,ユーザインタフェース出力情報を受信すると,これをユーザに対して提供する。
【0127】
<動作モード1ステップ15> ユーザ端末UTおよび処理装置100は,ユーザ端末UTとユーザ端末管理装置200との間に確立されているネットワークを切断することが可能である。このネットワークを切断するために,ユーザ端末UTおよび処理装置100は,接続/切断管理部202に対して切断要求を送信する。
【0128】
<動作モード1ステップ16> ユーザ端末UTまたは処理装置100から切断要求を受けると,接続/切断管理部202は,ユーザ端末情報管理部503に対して,このネットワーク切断にかかるユーザ端末UTのユーザ端末情報を内部のデータベースから削除するよう要求する。
【0129】
<動作モード1ステップ17> ユーザ端末情報管理部503は,内部のデータベースからユーザ端末UTのユーザ端末情報を削除するとともに,この事実を機能分担管理部304へ通知する。
【0130】
<動作モード1ステップ18> 機能分担管理部304は,ユーザ端末情報管理部503から,ユーザ端末UTのユーザ端末情報をデータベースから削除したことを通知されると,情報処理システム4全体として各ユーザに提供するユーザインタフェース機能を再選択する。このとき,ユーザインタフェース機能の分担状況テーブル(図3)も更新される。
【0131】
なお,ユーザAが所有するユーザ端末UTがユーザ端末管理装置500から切り離された結果,ユーザAが所有するユーザ端末の全てがユーザ端末管理装置500から切り離された状態になった場合,ユーザ端末情報管理部503は,内部のデータベースからユーザ端末UTのユーザ端末情報を削除するだけでなく,ユーザAに割り当てたユーザグループ領域をも削除する。そして,ユーザAに対しては,ユーザインタフェース機能の全てが処理装置100から提供されることになる。この状態は,ユーザ端末管理装置500に対してユーザAのユーザ端末が未だ接続されていない情報処理システム4の初期状態と同一である。
【0132】
以上が,動作モード1における情報処理システム4の動作である。
【0133】
動作モード2における情報処理システム4は,第3の実施の形態にかかる情報処理システム3と略同一の動作を行う。ただし,情報処理システム4の場合,処理要求受付部501が,HTTPリクエスト受付部401の機能も兼ね備えている。したがって,各ユーザ端末が発するダミーHTTPリクエストは,処理要求受付部501が受信する。
【0134】
処理要求受付部501は,各ユーザ端末から受けた要求が,ダミーHTTPリクエスト,または,通常の情報処理の要求(HTTPおよびその他のプロトコルを含む)のいずれであるか判断する。
【0135】
処理要求受付部501は,各ユーザ端末から通常の情報処理の要求を受けた場合,処理装置100に属する各処理部(処理部101を含む)にこの情報処理を要求する。そして,情報処理システム4は,上述の<動作モード1ステップ8>〜<動作モード1ステップ18>を順次実行する。
【0136】
これに対して,処理要求受付部501は,各ユーザ端末からダミーリクエストを受けた場合,HTTPリクエスト保持部402にそのダミーHTTPリクエストを受け渡す。その後,情報処理システム4は,第3の実施の形態にかかる情報処理システム3の<動作ステップ3>〜<動作ステップ9>を順次実行する。
【0137】
ところで,例えばユーザ端末UTがダミーHTTPリクエストを発行し,これによってユーザ端末UTとユーザ端末管理装置500との間にHTTPコネクションが維持されているとき,ユーザ端末UTから更に通常の処理要求が発行されても,情報処理システム4は,<動作モード1ステップ1>〜<動作モード1ステップ18>を順次実行する。ただし,<動作モード1ステップ12>において,ユーザ端末情報管理部503が,HTTPリクエスト保持部402に対して,ユーザ端末UTから受信し保持していたダミーHTTPリクエストの破棄を指示する。これによって,ユーザ端末UTとユーザ端末管理装置500との間に維持されていたダミーHTTPリクエストによるHTTPコネクションは一旦切断されるが,<動作モード1ステップ14>においてユーザインタフェース出力情報を受信したユーザ端末UTは,ダミーHTTPリクエストを送信するため,再びユーザ端末UTとユーザ端末管理装置500との間にHTTPコネクションが確立され維持される。
【0138】
以上のように,第4の実施の形態にかかる情報処理システム4によれば,第1の実施の形態にかかる情報処理システム1,第2の実施の形態にかかる情報処理システム2,および第3の実施の形態にかかる情報処理システム3と同様の効果が得られる。
【0139】
添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが,本発明はかかる実施の形態に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0140】
各実施の形態にかかるユーザ端末管理装置200,300,400,500の各構成要素は,ハードウェアまたはソフトウェアのいずれでも実現が可能である。特に,各構成要素をソフトウェアによって実現するならば,例えば図12に示すように,第3の実施の形態にかかるユーザ端末管理装置400を形成しているHTTPリクエスト受付部401とHTTPリクエスト保持部402を機能統合して,これらをHTTPリクエスト受付部601に置き換えることも容易となる。
【0141】
また,各実施の形態にかかるユーザ端末管理装置200,300,400,500は,処理装置100と一体化してもよい。
【0142】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,一または複数の端末装置から処理装置へのアクセス,および,処理装置から一または複数の端末装置へのアクセスが可能となる。また,処理装置から一または複数の端末装置へのプッシュ型の情報配信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理システムに属するユーザ端末管理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2のユーザ端末管理装置に属する機能分担管理部が管理するユーザインタフェース機能の分担状況テーブルを示す説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理システムにおいて,ユーザ端末がユーザ端末管理装置に接続される際の情報処理システムの各構成要素の動作シーケンスを示す説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理システムにおいて,ユーザ端末がユーザ端末管理装置から切り離される際の情報処理システムの各構成要素の動作シーケンスを示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態にかかる情報処理システムに属するユーザ端末管理装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態にかかる情報処理システムの各構成要素の動作シーケンスを示す説明図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態にかかる情報処理システムに属するユーザ端末管理装置の構成を示すブロック図である。
【図9】図8のユーザ端末管理装置に備えられたHTTPリクエスト受付部のバリエーションを示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態にかかる情報処理システムの各構成要素の動作シーケンスを示す説明図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態にかかる情報処理システムに属するユーザ端末管理装置の構成を示すブロック図である。
【図12】図8のユーザ端末管理装置のバリエーションを示すブロック図である。
【符号の説明】
1,2,3,4:情報処理システム
100:処理装置
101:処理部
102:処理装置ユーザインタフェース
200,300,400,500:ユーザ端末管理装置
201:ユーザ端末識別部
202:接続/切断管理部
203:ユーザ端末情報管理部
204:機能分担管理部
301:処理要求受付部
302:情報送信先管理部
303:ユーザ端末情報管理部
304:機能分担管理部
305:情報送信制御部
306:情報送信部
401:HTTPリクエスト受付部
402:HTTPリクエスト保持部
403:ユーザ端末情報管理部
405:情報送信制御部
406:情報送信部
501:処理要求受付部
503:ユーザ端末情報管理部
506:情報送信部
UT:ユーザ端末
【発明の属する技術分野】
本発明は,情報処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ATM(Automatic Teller Machine)や自動販売機等の取引処理装置は当然ではあるが,最近では,家電製品も基本性能の向上を図るために高度な情報処理機能を備えている。そして従来から,携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)や携帯電話等をこれらの情報処理装置の外部操作機器として利用するための技術が提案されている。
【0003】
特開平10‐222750号公報に記載の取引処理システムによれば,取引処理装置は,自らが実行できる機能を外部操作機器に対して提示する。ここでの「機能の提示」とは,各機能に割り当てられた機能コードおよび各機能コードの選択を促す文字情報が取引処理装置から外部操作機器に送信されることを意味する。ユーザは,外部操作機器に提示された(画面上に表示された)複数の機能の中から一の機能を選択する。外部操作機器は,取引処理装置に対して,ユーザの入力を通知するとともに,選択された機能を示す機能コードを送信する。取引処理装置は,外部操作機器から送信された機能コードに基づいて,所定の処理を実行する。
【0004】
この従来の取引処理システムによれば,各ユーザは,外部操作機器の画面レイアウトを自分専用にカスタマイズすることが可能である。したがって,外部操作機器の操作方法に関する混乱や誤入力が防止され,各ユーザは,取引処理装置から的確な情報処理結果を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,従来のシステムはいくつかの問題を抱えていた。
【0006】
1.処理装置に対して外部操作機器を1台しか接続できず,ユーザが利用可能なユーザインタフェースは,その接続されている1台の外部操作機器が備えるものに限定されていた。あるユーザが,携帯性を重視して外部操作機器としてPDAや携帯電話を選択した場合,ディスプレイが小型であるため表示されている文字や画像が判読しづらくても,それを甘受せざるを得なかった。なお,「ユーザインタフェース(機能)」の例としては,画面表示機能,音声入出力機能,キー入力機能,振動出力機能がある。
【0007】
2.処理装置に対して外部操作機器が接続されると,システム全体としてユーザに提供されるユーザインタフェース機能は全て,外部操作機器が備えるものに限定されてしまっていた。すなわち,ユーザは好みに応じて,処理装置が備えるユーザインタフェースと外部操作機器が備えるユーザインタフェースを使い分けることができなかった。
【0008】
3.従来の処理システムによれば,処理装置は,外部操作機器からの処理要求がない限り,外部操作機器に対して情報を送信することができなかった。
【0009】
処理装置と外部操作機器との間の通信プロトコルとして,例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いる場合,処理装置から外部端末装置へ任意のタイミングで情報を送信するいわゆる「プッシュ型情報配信」を実現するためには,処理装置と外部操作機器との間にHTTPコネクションが維持されている必要がある。
【0010】
HTTPは,主として,WebサーバとWebクライアント間でHTML(Hyper Text MarkupLanguage)ファイル等を転送するために用いられている。HTTPの内容については,
などで公開されている。
【0011】
HTTPにおいては,クライアントがサーバに対して情報の転送を依頼する「HTTPリクエスト」と,それに応答するサーバからクライアントへの「HTTPレスポンス」によって一つの通信が完了する。HTTP/1.0によれば,一つの通信が完了するとHTTPコネクションが切断されてしまうため,プッシュ型情報配信の実現は不可能であった。これに対して,次のバージョンであるHTTP/1.1では,データが転送される度にHTTPコネクションを切断しないモードが用意されているものの,PDAや携帯電話のような計算資源(CPUやメモリ)が少ない機器には,一般的にHTTP/1.1の実装は困難である。つまり,従来,処理装置と外部操作機器との間でプッシュ型情報配信を行うためには,各ユーザは,HTTP/1.1の実装が可能な計算資源の多い比較的高価な機器を用意する必要があった。
【0012】
本発明は,上記のような問題点に鑑みてなされたものであり,その第1の目的は,一または複数の端末装置から処理装置へのアクセス,および,処理装置から一または複数の端末装置へのアクセスが可能な新規かつ改良された情報処理システムを提供することにある。また,本発明の第2の目的は,処理装置から一または複数の端末装置へのプッシュ型の情報配信が可能な新規かつ改良された情報処理システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために,情報処理を実行する処理装置と,一または複数の端末装置と,端末装置管理装置とを備えた情報処理システムが提供される。そして,本発明の第1の観点によれば,端末装置管理装置は,(1)一または複数の端末装置を識別する端末装置識別情報と,各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の種別を示す端末装置インタフェース機能情報を含む端末装置情報を管理する機能と,(2)端末装置情報に基づいて,各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の中から,情報処理の要求を外部から受け付ける一または複数の端末装置インタフェース機能,および,情報処理の結果を外部に出力する一または複数の端末装置インタフェース機能を選定する機能を備える(請求項1)。
【0014】
本発明の第2の観点によれば,端末装置管理装置は,(1)一または複数の端末装置を識別する端末装置識別情報と,各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の種別を示す端末装置インタフェース機能情報を含む端末装置情報を管理する機能と,(2)処理装置による情報処理の結果の内容および端末装置情報に基づいて,一または複数の端末装置の中から一または複数の端末装置を選択する機能と,(3)選択した一または複数の端末装置に対して,情報処理の結果を送信する機能を備える(請求項5)。
【0015】
かかる構成によれば,ユーザは,所望する一または複数の端末装置が備える端末装置インタフェース機能を利用して処理装置に対して情報処理の要求を行うことが可能となる。また,ユーザは,処理装置による情報処理の結果を,所望する一または複数の端末装置が備える端末装置インタフェース機能を介して得ることが可能となる。
【0016】
本発明の第3の観点によれば,端末装置管理装置は,(1)一または複数の端末装置を識別する端末装置識別情報と,各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の種別を示す端末装置インタフェース機能情報を含む端末装置情報を管理する機能と,(2)処理装置を識別する処理装置識別情報と,処理装置が備える処理装置インタフェース機能の種別を示す処理装置インタフェース機能情報を含む処理装置情報を管理する機能と,(3)端末装置情報および処理装置情報に基づいて,各端末装置が備える端末装置インタフェース機能および処理装置が備える処理装置インタフェース機能の中から,情報処理の要求を外部から受け付ける一または複数の端末装置インタフェース機能および一または複数の処理装置インタフェース機能,並びに,情報処理の結果を外部に出力する一または複数の端末装置インタフェース機能および一または複数の処理装置インタフェース機能を選定する機能を備える(請求項3)。
【0017】
本発明の第4の観点によれば,端末装置管理装置は,(1)一または複数の端末装置を識別する端末装置識別情報と,各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の種別を示す端末装置インタフェース機能情報を含む端末装置情報を管理する機能と,(2)処理装置を識別する処理装置識別情報と,処理装置が備える処理装置インタフェース機能の種別を示す処理装置インタフェース機能情報を含む処理装置情報を管理する機能と,(3)処理装置による情報処理の結果の内容,端末装置情報,および処理装置情報に基づいて,一若しくは複数の端末装置または処理装置の中から一若しくは複数の装置を選択する機能と,(4)選択した一または複数の装置に対して,情報処理の結果を送信する機能を備える(請求項7)。
【0018】
かかる構成によれば,ユーザは,一または複数の端末装置が備える端末装置インタフェース機能の他,処理装置が備える処理装置インタフェース機能を利用しても処理装置に対して情報処理の要求を行うことが可能となる。また,ユーザは,処理装置による情報処理の結果を,一または複数の端末装置が備える端末装置インタフェース機能の他,処理装置が備える処理装置インタフェース機能を介しても得ることが可能となる。
【0019】
端末装置情報には,各端末装置が備える各端末装置インタフェース機能に付与されている優先度が含まれ,処理装置情報には,処理装置が備える各処理装置インタフェース機能に付与されている優先度が含まれることが好ましい(請求項2,4,6,8)。この優先度によって,複数の端末装置が同等の端末装置インタフェース機能を備えている場合であっても,端末装置管理装置は,その中から適切な端末装置インタフェース機能を選定し,また,その端末装置インタフェース機能を備える端末装置を選択することが可能となる。処理装置インタフェース機能と端末装置インタフェース機能が重複する場合も同様に,端末装置管理装置は,適切な端末装置インタフェース機能または処理装置インタフェース機能を選択することが可能となる。
【0020】
各端末装置が端末装置管理装置に接続されたときに,各端末装置情報が各端末装置から端末装置管理装置に対して送信されれば,端末装置管理装置は常に最新の端末装置情報に基づいて端末装置インタフェース機能および処理装置インタフェース機能の選定が可能となる(請求項9)。
【0021】
本発明の第5の観点によれば,端末装置管理装置は,各端末装置が発行したHTTPリクエストを受け付けるリクエスト受け付け部と,受け付けたHTTPリクエストを保持することが可能なリクエスト保持部とを備える(請求項10)。各端末装置と端末装置管理装置との間にHTTPコネクションを確立し,これを維持することが可能となる。
【0022】
端末装置情報には,各端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報が含まれることが好ましい(請求項11)。端末装置管理装置は,複数の端末装置の中から同一ユーザに所有されている端末装置を選択することが可能となる。
【0023】
本発明にかかる情報処理システムにおいては,端末装置として,例えば,パーソナルコンピュータ,PDA,または携帯電話を採用することが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかる情報処理システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,以下の説明および添付された図面において,略同一の機能および構成を有する要素については,同一符号を付することによって重複説明を省略する。
【0025】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理システム1の構成を図1に示す。情報処理システム1は,処理装置100,複数のユーザ端末(外部操作機器)UT1,UT2,UT3,・・・,およびユーザ端末管理装置200から構成されている。ユーザ端末管理装置200は,電気的に(すなわち電気信号の流れからみて)処理装置100と複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・との間に位置している。
【0026】
従来,処理装置100と複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・との間には,ユーザ端末管理装置200は存在しなかった。したがって,例えば,ユーザ端末UT1が処理装置100に対して何らかの情報処理を要求する場合,その処理要求は処理装置100に直接送られ,その処理結果は,処理装置100からユーザ端末UT1にのみ直接返されていた。すなわち,処理装置100がマスタとして機能し,ユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・がスレーブとして機能していた。
【0027】
これに対して,情報処理システム1においては,ユーザ端末管理装置200がユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・に対してマスタとして機能し,さらに処理装置100に対してもマスタとして機能する。
【0028】
次に,ユーザ端末管理装置200について説明する。ユーザ端末管理装置200は,図2に示すように,ユーザ端末識別部201,接続/切断管理部202,ユーザ端末情報管理部203,および機能分担管理部204から構成されている。なお,図1に示したように,ユーザ端末管理装置200には複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・の接続が可能であるが,図2にはこれらの代表として一つのユーザ端末UTを示す。
【0029】
ユーザ端末識別部201は,ユーザ端末UTから通知されたユーザ端末識別情報に基づいてユーザ端末UTを特定し,そのユーザ端末識別情報を接続/切断管理部202へ与える。ユーザ端末識別情報は,各ユーザ端末を一意的に特定することが可能な情報である。例えば,各ユーザ端末に予め付与されているユーザ端末IDもしくはユーザ端末のネットワークアドレス,またはユーザ端末が携帯電話の場合にはその電話番号が,ユーザ端末識別情報として利用できる。
【0030】
接続/切断管理部202は,ユーザ端末UTとユーザ端末管理装置200との間の通信の接続/切断を管理する。具体的には,接続/切断管理部202は,ユーザ端末識別部201からユーザ端末UTを特定するユーザ端末識別情報を受けると,ユーザ端末UTとの間に通信ネットワークを確立する。その後,接続/切断管理部202は,ユーザ端末UTまたは処理装置100から要求があれば,その要求に応じて,ユーザ端末UTとの間に確立されている通信ネットワークを切断する。
【0031】
ユーザ端末情報管理部203は,各ユーザ端末から受信したユーザ端末情報を内部のデータベースに記憶する。ユーザ端末情報には,そのユーザ端末を所有するユーザに予め付与されているID(以下,「ユーザID」という),ユーザ端末ID,そのユーザ端末が備えるユーザインタフェース機能(以下,「ユーザ端末ユーザインタフェース機能」という)の種別,各ユーザ端末ユーザインタフェース機能の優先度,およびユーザ端末とユーザ端末管理装置200との間のネットワークの状態に関する情報が含まれている。なお,各ユーザ端末は,自らが備える全てのユーザインタフェース機能をユーザ端末ユーザインタフェース機能としてユーザ端末情報管理部203に送信するユーザ端末情報に含ませることが可能であるが,一部のユーザインタフェース機能を選択してユーザ端末情報に含ませることも可能である。この場合,あるユーザ端末が備える全ユーザインタフェースのうち選択されなかったユーザインタフェース機能は,そのユーザ端末がユーザ端末管理装置200に接続されても,情報処理システム1において利用することはできない。
【0032】
ユーザ端末情報管理部203は,ユーザ端末管理装置200に属する他の機能部(例えば,接続/切断管理部202や機能分担管理部204)からユーザ端末情報の記録要求,削除要求,参照要求等を受けると,要求に応じて,ユーザ端末情報についてのデータ処理を行う。上述のように,各ユーザ端末情報にはユーザ端末IDとユーザIDが含まれるため,ユーザ端末管理装置200に属する各機能部は,ユーザ端末情報管理部203に格納されているユーザ端末情報を参照することによって,各ユーザ端末のユーザを把握することができる。
【0033】
また,ユーザ端末情報管理部203は,内部のデータベースに格納されているユーザ端末情報から,ユーザ端末ユーザインタフェース機能に関する情報(ユーザ端末ID,ユーザ端末ユーザインタフェース機能の種別,およびそれぞれの優先度)を抽出し,機能分担管理部204に通知する機能を有する。
【0034】
機能分担管理部204は,処理装置100から,処理装置100が有するユーザインタフェース機能(以下,「処理装置ユーザインタフェース機能」という)に関する情報を取得する。機能分担管理部204は,この処理装置ユーザインタフェース機能に関する情報の取手段として,処理装置100との間のネットワーク,初期パラメータ,または各種記録媒体を採用することが可能である。
【0035】
機能分担管理部204は,処理装置100から取得した処理装置ユーザインタフェース機能に関する情報と,ユーザ端末情報管理部203から通知されたユーザ端末ユーザインタフェース機能に関する情報に基づいて,情報処理システム1全体として各ユーザに提供するユーザインタフェース機能を選択する。例えば,機能分担管理部204は,ユーザ端末UTと処理装置100がともに同等のユーザインタフェース機能を備えている場合,ユーザ端末UTのユーザインタフェース機能を優先して選択し,ユーザ端末UTが同等のものを備えていない場合,処理装置100のユーザインタフェース機能を選択することも可能である。また,ユーザ端末管理装置200に接続されている複数のユーザ端末が同等のユーザインタフェース機能を備えている場合,各ユーザ端末のユーザ端末情報に含まれている優先度を参照し,最も優先度の高いユーザインタフェース機能を選択することも可能である。ユーザは,ここで選択されたユーザインタフェース機能を利用して,処理装置100に対して情報処理を要求することになる。
【0036】
このように,機能分担管理部204は,情報処理システム1に属する全ての処理装置ユーザインタフェース機能と全てのユーザ端末ユーザインタフェース機能を統括管理し,実際にユーザが利用可能なユーザインタフェース機能について,処理装置100と複数のユーザ端末それぞれの分担状況を管理する。
【0037】
ユーザインタフェース機能の分担状況は,機能分担管理部204において,例えば図3に示すテーブル形式で管理される。このテーブルは,ユーザインタフェース機能の機能Noフィールド,これらの機能名称フィールド,その機能をユーザに提供できる機器(処理装置100またはユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・)のIDフィールド,および同一のユーザインタフェース機能を有する機器のそれぞれの優先度フィールドから構成されている。
【0038】
図3に示したテーブルによれば,機能分担管理部204は,ユーザインタフェース機能として画面表示機能(機能No.0),音声出力機能(機能No.1),キー入力機能(機能No.2),音声入力機能(機能No.3),および振動出力機能(機能No.4)を管理している。
【0039】
処理装置100は,機能No.0〜No.3で特定されるユーザインタフェース機能と同等の処理装置ユーザインタフェース機能を備えている。既に説明したように,処理装置ユーザインタフェース機能に関する情報は,予め機能分担管理部204に通知されるが,その情報に含まれる各処理装置ユーザインタフェース機能の優先度は全て”3”に設定されている。
【0040】
これに対して,ユーザ端末UT1は,機能No.0〜No.2,No.4で特定されるユーザインタフェース機能と同等のユーザ端末ユーザインタフェース機能を備えており,ユーザ端末UT2は,機能No.0,No.2,No.3で特定されるユーザインタフェース機能と同等のユーザ端末ユーザインタフェース機能を備えている。
【0041】
機能No.0に注目すると,画面表示機能は,処理装置100,ユーザ端末UT1,およびユーザ端末UT2に備えられていることがわかるが,その中で最も優先度が高いユーザ端末UT1の画像表示機能(ユーザ端末ユーザインタフェース機能)が,情報処理システム1を利用するユーザに対して提供されることになる。その他の機能No.1〜No.4についても同様に,高い優先度を有する機器のユーザインタフェース機能が選択的にユーザに対して提供される。
【0042】
ユーザは,各ユーザ端末においてユーザ端末ユーザインタフェース機能の優先度を登録・更新することが可能である。例えば,情報処理システム1において,ユーザ端末UT1が備えるユーザ端末ユーザインタフェース機能を,処理装置100が備える処理装置ユーザインタフェース機能や他のユーザ端末が備えるユーザ端末ユーザインタフェース機能よりも優先的に使用したいときには,ユーザ端末UT1が備えるユーザ端末ユーザインタフェース機能に対してより高い優先度を設定すればよい。
【0043】
以上のように構成された第1の実施の形態にかかる情報処理システム1の動作について,図4および図5を用いて説明する。
【0044】
図4は,ユーザ端末UTがユーザ端末管理装置200に「接続」される(ユーザ端末UTが,情報処理システム1にアクセス可能な状態になる)際の情報処理システム1の動作シーケンスを示している。
【0045】
<接続ステップ1> ユーザ端末UTは,ユーザ端末識別情報を電気,光,音,振動,または図形等の各種形式に変換して,ユーザ端末管理装置200に通知する。通知されたユーザ端末識別情報は,ユーザ端末管理装置200内のユーザ端末識別部201に入力される。
【0046】
<接続ステップ2> ユーザ端末識別部201は,ユーザ端末UTから通知されたユーザ端末識別情報に基づいてユーザ端末UTを特定し,そのユーザ端末識別情報を接続/切断管理部202へ与える。
【0047】
<接続ステップ3> 接続/切断管理部202は,ユーザ端末識別部201からユーザ端末UTにかかるユーザ端末識別情報を受けると,ユーザ端末管理装置200とユーザ端末UTとの間に通信ネットワークを確立する。
【0048】
<接続ステップ4> ユーザ端末管理装置200とユーザ端末UTとの間に通信ネットワークが確立すると,ユーザ端末UTは,ユーザ端末情報管理部203に対してユーザ端末情報を送信する。ユーザ端末情報には,ユーザ端末UTのユーザIDおよびユーザ端末ID,ユーザ端末UTが備えるユーザ端末ユーザインタフェース機能の種別,並びに各ユーザ端末ユーザインタフェース機能の優先度が含まれている。ユーザ端末情報管理部203は,受信したユーザ端末情報を,それに含まれるユーザIDに基づいて,ユーザごとのグループに分けて内部のデータベースに記録管理する。その後,ユーザ端末情報管理部203は,ユーザ端末情報に含まれるユーザ端末ユーザインタフェース機能に関する情報(ユーザ端末ID,ユーザ端末ユーザインタフェース機能の種別,およびそれぞれの優先度)を機能分担管理部204に通知する。
なお,ここでは,ユーザ端末UTがユーザ端末管理装置200に接続されたときに,ユーザ端末UTからユーザ端末情報管理部203に対してユーザ端末情報が送信される場合に即して情報処理システム1の動作を説明しているが,ユーザ端末UTがユーザ端末管理装置200に接続される以前に,デフォルトデータとしてユーザ端末情報をユーザ端末情報管理部203にセットしておくことも可能である。ユーザ端末UT以外のユーザ端末のユーザ端末情報も同様である。
【0049】
<接続ステップ5> 機能分担管理部204は,ユーザ端末情報管理部203から通知されたユーザ端末ユーザインタフェース機能に関する情報と,予め処理装置100から通知されている処理装置ユーザインタフェース機能に関する情報に基づいて,情報処理システム1全体としてユーザに提供するユーザインタフェース機能およびその提供元となる機器を選択する。
【0050】
ユーザ端末UTに備えられていないユーザインタフェース機能または備えられてはいるが優先度が低いユーザインタフェース機能については,処理装置ユーザインタフェース機能が選択され,ユーザに提供される。図3に示した例においては,音声出力機能(機能No.1)がこれに該当する。また,ユーザ端末UTとその他のユーザ端末との間で競合するユーザインタフェース機能が存在する場合は,お互いの優先度が比較され優先度の高い方がユーザに対して提供される。図3に示した例においては,画像表示機能(機能No.0)およびキー入力機能(機能No.2)がこれに該当する。なお,同等のユーザインタフェース機能を複数の機器から同時に一のユーザに対して提供することも可能である。ユーザに対してユーザインタフェース機能の重複提供を行うか否かについては,ユーザ端末情報管理部203にその設定機能を用意することが好ましい。
【0051】
以上が,ユーザ端末UTがユーザ端末管理装置200に「接続」される際の情報処理システム1の動作である。次に,ユーザ端末UTとユーザ端末管理装置200との間のネットワークが「切断」される(ユーザ端末UTが情報処理システム1にアクセスできない状態になる)際の情報処理システム1の動作について,図5を用いて説明する。
【0052】
<切断ステップ1> ユーザ端末UTおよび処理装置100はそれぞれ,ユーザ端末UTとユーザ端末管理装置200との間に確立されているネットワークを切断することが可能である。このネットワークを切断するために,ユーザ端末UTおよび処理装置100は,接続/切断管理部202に対して切断要求を送信する。
【0053】
<切断ステップ2> ユーザ端末UTまたは処理装置100から切断要求を受けると,接続/切断管理部202は,ユーザ端末情報管理部203に対して,このネットワーク切断にかかるユーザ端末UTのユーザ端末情報を内部のデータベースから削除するよう要求する。
【0054】
<切断ステップ3> ユーザ端末情報管理部203は,内部のデータベースからユーザ端末UTのユーザ端末情報を削除するとともに,この事実を機能分担管理部204へ通知する。
【0055】
<切断ステップ4> 機能分担管理部204は,ユーザ端末情報管理部203から,ユーザ端末UTのユーザ端末情報をデータベースから削除したことを通知されると,情報処理システム1全体として各ユーザに提供するユーザインタフェース機能を再選択する。このとき,ユーザインタフェース機能の分担状況テーブル(図3)も更新される。例えば,ネットワークが切断されたユーザ端末UTがユーザ端末UT1である場合,画面表示機能(機能No.0)およびキー入力機能(機能No.2)をユーザに提供する機器は,最も優先度の高かったユーザ端末UT1から次に優先度の高いユーザ端末UT2に切り替えられる。また,振動出力機能(機能No.4)に関しては,その機能を備える機器が情報処理システム1に存在しなくなるため,ユーザはその機能を利用できなくなる。
【0056】
なお,ユーザAが所有するユーザ端末UTがユーザ端末管理装置200から切り離された結果,ユーザAが所有するユーザ端末の全てがユーザ端末管理装置200から切り離された状態になった場合,ユーザ端末情報管理部203は,内部のデータベースからユーザ端末UTのユーザ端末情報を削除するだけでなく,ユーザAに割り当てたユーザグループ領域をも削除する。そして,ユーザAに対しては,ユーザインタフェース機能の全てが処理装置100から提供されることになる。この状態は,ユーザ端末管理装置200に対してユーザAのユーザ端末が未だ接続されていない情報処理システム1の初期状態と同一である。
【0057】
以上のように,本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理システム1によれば,ユーザ端末管理装置200に対してユーザ端末識別情報を通知したユーザ端末のみが,処理装置100に対して情報処理の要求を行うことができるようになる。また,ユーザ端末管理装置200は,各ユーザ端末から通知されるユーザ端末識別情報に基づき,各ユーザ端末をユーザ毎に区分して管理する。一のユーザが所有するユーザ端末であれば,その複数が同時にユーザ端末管理装置200に接続され,各ユーザ端末から処理装置100に対して情報処理の要求を行っても,ユーザ端末管理装置200は,各要求を処理装置100へ受け渡し,各要求に対する処理結果を各ユーザ端末に戻すことが可能となる。
【0058】
さらに,本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理システム1によれば,処理装置100およびユーザ端末管理装置200に接続されている一または複数のユーザ端末の中から,ユーザに対して提供されるユーザインタフェース機能の提供元となる機器が選出される。この機器の選出は,各ユーザ端末がユーザ端末管理装置200に通知するユーザ端末識別情報に基づき,ユーザインタフェース機能毎に行われる。そして,各ユーザ端末がユーザ端末管理装置200に接続され,または各ユーザ端末がユーザ端末管理から切り離される毎に,この選出処理が実施される。したがって,ユーザは,所有する各ユーザ端末に保存されているユーザ端末識別情報を更新し,各ユーザ端末をユーザ端末管理装置200に接続するだけで,処理装置100が備える処理装置ユーザインタフェース機能に代えて各ユーザ端末が備えるユーザ端末ユーザインタフェース機能を利用して処理装置100にアクセスすることが可能となる。
【0059】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態にかかる情報処理システム2は,図1に示すように,第1の実施の形態にかかる情報処理システム1に対して,ユーザ端末管理装置200がユーザ端末管理装置300に置き換えられた構成を有する。すなわち,情報処理システム2は,処理装置100,複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・,およびユーザ端末管理装置300から構成されている。ユーザ端末管理装置300は,ユーザ端末管理装置200と同様に,電気的に処理装置100と複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・との間に位置している。
【0060】
次に,ユーザ端末管理装置300について説明する。ユーザ端末管理装置300は,図6に示すように,処理要求受付部301,情報送信先管理部302,ユーザ端末情報管理部303,機能分担管理部304,情報送信制御部305,および情報送信部306から構成されている。なお,図1に示したように,ユーザ端末管理装置300には複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・の接続が可能であるが,図6にはこれらの代表として一つのユーザ端末UTを示す。
【0061】
処理要求受付部301は,ユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・が発する情報処理の要求を受け付ける。そして,受け付けた要求の内容に応じて,処理装置100に属する各処理部(処理部101を含む)にこの情報処理の要求を与える。
【0062】
処理部101は,処理要求受付部301から与えられた情報処理の要求に応じて所定の情報処理を実行し,その処理結果として,ユーザインタフェース機能を用いてユーザに対して出力する情報(以下,「ユーザインタフェース出力情報」という)と,そのユーザインタフェース出力情報を出力するためのユーザインタフェース機能を指定する情報(以下,「ユーザインタフェース指定情報」という)を情報送信先管理部302に対して出力する。画像出力信号,音声出力信号,振動出力信号がユーザインタフェース出力情報の代表例である。そして,ユーザインタフェース出力情報が画像出力信号の場合,画像表示機能がユーザインタフェース指定情報によって指定される。
【0063】
機能分担管理部304は,第1の実施の形態にかかる機能分担管理部204と同等の機能を有するものであり,ユーザに提供されるユーザインタフェース機能の分担状況を管理している(図3)。
【0064】
情報送信先管理部302は,処理装置100からユーザインタフェース出力情報とユーザインタフェース指定情報を受け取ると,機能分担管理部304が管理しているユーザインタフェース機能の分担状況を参照し,ユーザインタフェース指定情報によって指定されているユーザインタフェース機能を備える機器を選び出す。さらに,情報送信先管理部302は,選出した機器が備える各ユーザインタフェース機能の優先度に基づき,ユーザインタフェース出力情報を出力するユーザインタフェース機能を備える機器を特定する。特定した機器が処理装置100の場合,情報送信先管理部302は,処理装置100に属する処理装置ユーザインタフェース102に対して,ユーザインタフェース出力情報を送信する。これに対して,特定した機器がユーザ端末UTの場合,情報送信先管理部302は,情報送信制御部305に対して,ユーザインタフェース出力情報とともに,機能分担管理部304から取得したユーザ端末UTのユーザ端末IDを送信する。
【0065】
ユーザ端末情報管理部303は,第1の実施の形態にかかるユーザ端末情報管理部203と同等の機能を有するものであり,各ユーザ端末から受信したユーザ端末情報を内部のデータベースに記憶する。各ユーザ端末情報にはユーザ端末IDとユーザIDが含まれるため,ユーザ端末管理装置300に属する各機能部は,ユーザ端末情報管理部303に格納されているユーザ端末情報を参照することによって,各ユーザ端末のユーザを把握することができる。
【0066】
情報送信制御部305は,情報送信先管理部302からユーザインタフェース出力情報とユーザ端末IDを受け取ると,ユーザ端末情報管理部303内のユーザ端末情報データベースにアクセスする。そして,情報送信先管理部302から受け取ったユーザ端末IDによって特定されるレコードを選択し,このレコードに情報送信先管理部302から受け取ったユーザインタフェース出力情報への参照子(データアドレス等)を付加するようユーザ端末情報管理部303に要求する。これによって,ユーザインタフェース出力情報と,このユーザインタフェース出力情報を出力するユーザ端末に関する情報とが関連付けられる。情報送信制御部305は,ユーザ端末のタイプに応じて,ユーザインタフェース出力情報のデータ形式を変換する。例えば,ユーザインタフェース出力情報が画像出力信号であり,その出力を担当するユーザ端末が携帯電話の場合,携帯電話が備える小型の画面表示部にあわせて画像出力信号の圧縮を行う。
【0067】
ユーザ端末情報管理部303の内部データベースにおいて,あるユーザ端末情報レコードにユーザインタフェース出力情報への参照子が付加されると,そのユーザ端末情報によって特定されるユーザ端末(以下,「特定ユーザ端末」という)からその参照子によって関連付けされているユーザインタフェース情報を出力する準備が整うことになる。この時点で,ユーザ端末情報管理部303は,情報送信部306に対して,特定ユーザ端末へのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことを通知する。
【0068】
情報送信部306は,特定ユーザ端末へのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことをユーザ端末情報管理部303から通知されると,特定ユーザ端末に対してユーザインタフェース出力情報を送信する。なお,情報送信部306は,ユーザ端末情報管理部303の内部のデータベースに格納されている特定ユーザ端末に関するレコードの参照子フィールドを参照して,特定ユーザ端末に送信すべきユーザインタフェース出力情報をユーザ端末情報管理部303から獲得する。
【0069】
以上のように構成された第2の実施の形態にかかる情報処理システム2の動作を説明する。この情報処理システム2の動作パターンは次の4つに大別できる。
【0070】
動作パターン1:ユーザが,ユーザ端末UTに備えられたユーザ端末ユーザインタフェース機能を用いて情報処理システム2に対して情報処理を要求する。処理装置100がその要求に応じた情報処理を実行する。情報処理システム2は,情報処理の結果得られたユーザインタフェース出力情報を,ユーザ端末UTに備えられたユーザ端末ユーザインタフェース機能または他のユーザ端末に備えられたユーザ端末ユーザインタフェース機能を介してユーザに提供する。
【0071】
動作パターン2:ユーザが,ユーザ端末UTに備えられたユーザ端末ユーザインタフェース機能を用いて情報処理システム2に対して情報処理を要求する。処理装置100がその要求に応じた情報処理を実行する。情報処理システム2は,情報処理の結果得られたユーザインタフェース出力情報を,処理装置100に備えられた処理装置ユーザインタフェース機能を介してユーザに提供する。
【0072】
動作パターン3:ユーザが,処理装置100に備えられた処理装置ユーザインタフェース機能を用いて情報処理システム2に対して情報処理を要求する。処理装置100がその要求に応じた情報処理を実行する。情報処理システム2は,情報処理の結果得られたユーザインタフェース出力情報を,ユーザ端末UTに備えられたユーザ端末ユーザインタフェース機能または他のユーザ端末に備えられたユーザ端末ユーザインタフェース機能を介してユーザに提供する。
【0073】
動作パターン4:ユーザが,処理装置100に備えられた処理装置ユーザインタフェース機能を用いて情報処理システム2に対して情報処理を要求する。処理装置100がその要求に応じた情報処理を実行する。情報処理システム2は,情報処理の結果得られたユーザインタフェース出力情報を,処理装置100に備えられた処理装置ユーザインタフェース機能を介してユーザに提供する。
【0074】
図7は,情報処理システム2の動作シーケンスを示している。動作パターン1は,同図中の実線矢印によって説明され,動作パターン2〜3は,実線矢印と点線矢印との組み合わせによって説明される。
【0075】
<動作ステップ1> 動作パターン1または動作パターン2の場合,ユーザ端末UTは,処理要求受付部301に情報処理の要求を送信する(実線矢印)。動作パターン3または動作パターン4の場合,処理装置100に備えられた処理装置ユーザインタフェース102が処理部101に情報処理の要求を送信する(点線矢印)。
【0076】
<動作ステップ2> 処理要求受付部301は,ユーザ端末UTから情報処理の要求を受けると,受け付けた要求の内容に応じて,処理装置100に属する各処理部(処理部101を含む)にこの情報処理を要求する。
【0077】
<動作ステップ3> 処理部101は,処理要求受付部301から与えられた情報処理の要求に応じて(動作パターン1または動作パターン2),または,処理装置ユーザインタフェース102から与えられた情報処理の要求に応じて(動作パターン3または動作パターン4),所定の情報処理を実行し,処理結果を出力する。そして,処理部101は,処理結果に含まれるユーザインタフェース出力情報を,ユーザインタフェース指定情報とともに情報送信先管理部302へ送信する。
【0078】
<動作ステップ4> 情報送信先管理部302は,処理装置100からユーザインタフェース出力情報とユーザインタフェース指定情報を受け取ると,機能分担管理部304が管理しているユーザインタフェース機能の分担状況を参照し,ユーザインタフェース指定情報によって指定されているユーザインタフェース機能を備える機器を選び出す。さらに,情報送信先管理部302は,選出した機器が備える各ユーザインタフェース機能の優先度に基づき,ユーザインタフェース出力情報を出力するユーザインタフェース機能を備える機器を特定し,特定した機器に関する情報(処理装置IDまたはユーザ端末ID)を機能分担管理部304から得る。
【0079】
<動作ステップ5> 特定した機器がユーザ端末UTの場合(動作パターン1または動作パターン3),情報送信先管理部302は,情報送信制御部305に対して,ユーザインタフェース出力情報とともに,機能分担管理部304から取得したユーザ端末UTのユーザ端末IDを送信する(実線矢印)。特定した機器が処理装置100の場合(動作パターン2または動作パターン4),情報送信先管理部302は,処理装置100に属する処理装置ユーザインタフェース102に対してユーザインタフェース出力情報を送信する(点線矢印)。処理装置ユーザインタフェース102は,ユーザインタフェース出力情報を受信すると,これをユーザに対して提供する。
【0080】
<動作ステップ6> 情報送信制御部305は,情報送信先管理部302からユーザインタフェース出力情報とユーザ端末UTのユーザ端末IDを受け取ると,ユーザ端末情報管理部303内のユーザ端末情報データベースにアクセスする。そして,このユーザ端末IDをキーに,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードを選択し,このレコードに情報送信先管理部302から受け取ったユーザインタフェース出力情報への参照子を付加するようユーザ端末情報管理部303に要求する。さらに,情報送信制御部305は,ユーザ端末UTのタイプに応じて,ユーザインタフェース出力情報のデータ形式を変換する。
【0081】
<動作ステップ7> ユーザ端末情報管理部303は,内部データベースにおいて,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードにユーザインタフェース出力情報への参照子を付加すると,情報送信部306に対して,ユーザ端末UTへのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことを通知する。
【0082】
<動作ステップ8> 情報送信部306は,ユーザ端末UTへのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことをユーザ端末情報管理部303から通知されると,ユーザ端末UTに対してユーザインタフェース出力情報を送信する。このとき,情報送信部306は,ユーザ端末情報管理部303の内部のデータベースに格納されているユーザ端末UTに関するレコードの参照子フィールドを参照して,ユーザ端末UTに送信すべきユーザインタフェース出力情報をユーザ端末情報管理部303から獲得する。ユーザ端末UTに対してユーザインタフェース出力情報が送信された後,ユーザ端末情報管理部303は,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードに付加されているユーザインタフェース出力情報への参照子をクリアする。
【0083】
<動作ステップ9> ユーザ端末UTは,ユーザインタフェース出力情報を受信すると,これをユーザに対して提供する。
【0084】
以上のように,本発明の第2の実施の形態にかかる情報処理システム2によれば,ユーザは,所有する一または複数のユーザ端末が備える各ユーザ端末ユーザインタフェース機能,または,処理装置100が備える各処理装置ユーザインタフェース機能のいずれからも処理装置100に対して情報処理の要求を行うことが可能となる。
【0085】
また,ユーザは,ユーザ端末が備えるユーザ端末ユーザインタフェース機能または処理装置100が備える処理装置ユーザインタフェース機能の中で所望する一または複数のユーザインタフェース機能を介して,処理装置100が実行した処理結果を得ることが可能となる。
【0086】
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態にかかる情報処理システム3は,図1に示すように,第1の実施の形態にかかる情報処理システム1に対して,ユーザ端末管理装置200がユーザ端末管理装置400に置き換えられた構成を有する。すなわち,情報処理システム3は,処理装置100,複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・,およびユーザ端末管理装置400から構成されている。ユーザ端末管理装置400は,ユーザ端末管理装置200と同様に,電気的に処理装置100と複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・との間に位置している。
【0087】
次に,ユーザ端末管理装置400について説明する。ユーザ端末管理装置400は,図8に示すように,HTTPリクエスト受付部401,HTTPリクエスト保持部402,ユーザ端末情報管理部403,情報送信制御部405,および情報送信部406から構成されている。なお,図1に示したように,ユーザ端末管理装置400には複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・の接続が可能であるが,図8にはこれらの代表として一つのユーザ端末UTを示す。
【0088】
HTTPリクエスト受付部401は,ユーザ端末UTからHTTPリクエストを受け取り,このHTTPリクエストをHTTPリクエスト保持部402に受け渡す機能を有する。図9にHTTPリクエスト受付部401の2つのバリエーションを示す。HTTPリクエスト受付部401a(図9(A))は,HTTPリクエスト毎に複数のリクエスト受付手段を備える。一方,HTTPリクエスト受付部401b(図9(B))は,HTTPリクエストの種類を識別するリクエスト識別手段と,このリクエスト識別手段によって識別された各HTTPリクエストを処理する複数のリクエスト処理手段を備える。HTTPリクエスト受付部401aに属する各リクエスト受付手段およびHTTPリクエスト受付部401bに属する各リクエスト処理手段は,HTTPリクエストの種類(例えば,HTTPリクエストに含まれるメソッド(GET,HEAD,POST)またはURI)に応じた処理を行う。
【0089】
HTTPリクエスト保持部402は,HTTPリクエスト受付部401から受け渡されたHTTPリクエストを,ユーザ端末情報管理部403からHTTPリクエスト保持解除指示を受けるまで保持する。ユーザ端末UTが発したHTTPリクエストを保持した場合,HTTPリクエスト保持部402は,このHTTPリクエストを保持していることをユーザ端末UTのユーザ端末情報としてユーザ端末情報管理部403に通知する。HTTPリクエスト保持部402は,ユーザ端末情報管理部403からHTTPリクエスト保持解除指示を受けると,保持していたHTTPリクエストを情報送信部406へ受け渡す。
【0090】
ユーザ端末情報管理部403は,第1の実施の形態にかかるユーザ端末情報管理部203および第2の実施の形態にかかるユーザ端末情報管理部303と同等の機能を有するものであり,各ユーザ端末から受信したユーザ端末情報を内部のデータベースに記憶する。各ユーザ端末情報にはユーザ端末IDとユーザIDが含まれるため,ユーザ端末管理装置400に属する各機能部は,ユーザ端末情報管理部403に格納されているユーザ端末情報を参照することによって,各ユーザ端末のユーザを把握することができる。さらに,ユーザ端末情報管理部403は,次の機能を有する。
【0091】
1)HTTPリクエスト保持部402から,HTTPリクエスト保持部402がHTTPリクエスト保持状態にあるか否かについての情報を受け取り記録する。
【0092】
2)HTTPリクエスト保持部402に対してHTTPリクエスト保持解除を指示する。この指示は,ユーザ端末情報管理部403が内部のデータベースに格納されているユーザ端末情報レコードにユーザインタフェース出力情報への参照子を付加したときにユーザ端末情報管理部403からHTTPリクエスト保持部402に送信される。
【0093】
処理装置100は,ユーザ端末が発行したHTTPリクエストに基づいて情報処理を実行し,その結果をHTTPレスポンス(ユーザインタフェース出力情報)として出力する機能を有する。さらに,処理装置100は,一または複数のユーザ端末を特定し,HTTPリクエストが与えられなくても「一方的」に任意のタイミングで,ユーザインタフェース出力情報および特定したユーザ端末のユーザ端末IDを出力する機能を有する。この処理装置100から一方的に出力されるユーザインタフェース出力情報の例としては,システムエラー情報,その他の緊急情報,各ユーザ端末の表示画面の強制切り替え指示情報等が挙げられる。
【0094】
情報送信制御部405は,第2の実施の形態にかかる情報送信制御部305と同等の機能を有するものであり,処理装置100からユーザインタフェース出力情報と,ユーザ端末IDを受け取ると,ユーザ端末情報管理部403内のユーザ端末情報データベースにアクセスする。そして,処理装置100から受け取ったユーザ端末IDによって特定されるレコードを選択し,このレコードに処理装置100から受け取ったユーザインタフェース出力情報への参照子(データアドレス等)を付加するようユーザ端末情報管理部403に要求する。これによって,ユーザインタフェース出力情報と,このユーザインタフェース出力情報を出力するユーザ端末に関する情報とが関連付けられる。情報送信制御部405は,ユーザ端末のタイプに応じて,ユーザインタフェース出力情報のデータ形式を変換する。例えば,ユーザインタフェース出力情報が画像出力信号であり,その出力を担当するユーザ端末が携帯電話の場合,携帯電話が備える小型の画面表示部にあわせて画像出力信号の圧縮を行う。
【0095】
情報送信部406は,HTTPリクエスト保持部402からHTTPリクエストを受け取ると,ユーザ端末情報管理部403の内部のデータベースに格納されているユーザ端末情報レコードの参照子フィールドを参照して,そのHTTPリクエストを発したユーザ端末に送信すべきユーザインタフェース出力情報をユーザ端末情報管理部403から獲得する。そして,獲得したユーザインタフェース出力情報をHTTPレスポンスとして,そのHTTPリクエストを発行したユーザ端末に送信する。
【0096】
以上のように構成された第3の実施の形態にかかる情報処理システム3の動作について,図10を用いて説明する。ここでは,処理装置100が任意のタイミングで一または複数のユーザ端末に対してユーザインタフェース出力情報を送信するときの情報処理システム3の動作を説明する。
【0097】
<動作ステップ1> ユーザ端末UTは,情報処理システム2に参加する際,まず最初にユーザ端末管理装置400に属するHTTPリクエスト受付部401に対して自発的にHTTPリクエストを送信する。このHTTPリクエストは,ユーザ端末UTが処理装置100に対して何らかの情報処理を要求するために発行されるものではなく,いわゆるダミーHTTPリクエストである。さらに,ユーザ端末UTは,情報送信部406からHTTPレスポンスを受信すると直ちに自発的にダミーHTTPリクエストをHTTPリクエスト受付部401に対して送信する。なお,ユーザ端末UTからのダミーHTTPリクエストの送信については,ユーザがユーザ端末UTを操作して初めて実行される仕組みを採用してもよい。処理装置100が一方的に出力するユーザインタフェース出力情報を,ユーザが意図しないユーザ端末が受信してしまうといった問題を回避することができる。HTTPリクエスト受付部401がユーザ端末UTから送信されたHTTPリクエスト(ダミーHTTPリクエストを含む)を受けると,ユーザ端末管理装置400とユーザ端末UTとの間にHTTPコネクションが確立する。
【0098】
<動作ステップ2> ダミーHTTPリクエストを受け取ったHTTPリクエスト受付部401は,リクエストの種類を識別し,種類毎の前処理を行った後,HTTPリクエスト保持部402にダミーHTTPリクエストを受け渡す。
【0099】
<動作ステップ3> HTTPリクエスト保持部402は,ダミーHTTPリクエストを保持する。このため,このダミーHTTPリクエストは,処理装置100へは伝送されず,処理装置100がこのダミーHTTPリクエストに応じて情報処理を行いHTTPレスポンスを発行することはない。HTTPリクエストがユーザ端末UTに返らなければ,ユーザ端末管理装置400とユーザ端末UTとの間のHTTPコネクションは維持される。
【0100】
情報処理システム3は,ユーザ端末管理装置400とユーザ端末UTとの間にHTTPコネクションが維持されていれば,処理装置100から任意のタイミングで出力されたユーザインタフェース出力情報を,ユーザ端末UTが発行したHTTPリクエスト(ダミーHTTPリクエストも含む)とは無関係に,一方的にユーザ端末UTに伝送することが可能である。
【0101】
<動作ステップ4> 処理装置100が,一方的に(すなわちユーザ端末UTが発したHTTPリクエストに応じる動作ではなく),ユーザ端末UT宛のユーザインタフェース出力情報およびユーザ端末UTのユーザ端末IDを出力する。
【0102】
<動作ステップ5> 情報送信制御部405は,処理装置100からユーザインタフェース出力情報とユーザ端末UTのユーザ端末IDを受け取ると,ユーザ端末情報管理部403内のユーザ端末情報データベースにアクセスする。そして,このユーザ端末IDをキーに,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードを選択し,このレコードに処理装置100から受け取ったユーザインタフェース出力情報への参照子を付加するようユーザ端末情報管理部403に要求する。
【0103】
<動作ステップ6> ユーザ端末情報管理部403は,内部データベースにおいて,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードにユーザインタフェース出力情報への参照子を付加すると,情報送信部406に対して,ユーザ端末UTへのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことを通知するとともに,HTTPリクエスト保持部402に対してダミーHTTPリクエストの保持を解除するよう指示する。
【0104】
<動作ステップ7> HTTPリクエスト保持部402は,ユーザ端末情報管理部403からの指示に従い,保持していたダミーHTTPリクエストを情報送信部406へ受け渡す。
【0105】
<動作ステップ8> 情報送信部406は,ユーザ端末UTへのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことをユーザ端末情報管理部403から通知され,ダミーHTTPリクエストをHTTPリクエスト保持部402から受け取ると,ユーザ端末UTに対してユーザインタフェース出力情報をダミーHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスとして送信する。このとき,情報送信部406は,ユーザ端末情報管理部403の内部のデータベースに格納されているユーザ端末UTに関するレコードの参照子フィールドを参照して,ユーザ端末UTに送信すべきユーザインタフェース出力情報をユーザ端末情報管理部403から獲得する。ユーザ端末UTに対してユーザインタフェース出力情報が送信された後,ユーザ端末情報管理部403は,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードに付加されているユーザインタフェース出力情報への参照子をクリアする。
【0106】
<動作ステップ9> ユーザ端末UTは,ユーザインタフェース出力情報を受信すると,これをユーザに対して提供する。そして,ユーザ端末UTは,直ちにもしくは所定の時間を置いて自発的に,またはユーザの操作によって,ダミーHTTPリクエストをユーザ端末管理装置400に向けて送信する。これによってユーザ端末管理装置400とユーザ端末UTとの間に新たなHTTPコネクションが確立することになる。
【0107】
ここまでは,ユーザ端末管理装置400と一のユーザ端末UTとの間にHTTPコネクションを確立し,これを維持する場合に即して情報処理システム3の動作を説明したが,ユーザ端末管理装置400と複数のユーザ端末との間にHTTPコネクションを確立し,これを維持することも可能である。この場合,複数のユーザ端末それぞれから予めダミーHTTPリクエストをユーザ端末管理装置400へ送信しておくことが必要となる。そして,各ユーザ端末から発せられたダミーHTTPリクエストは,ユーザ端末情報管理部403からHTTPリクエスト保持部402に保持解除の指示が与えられるまでHTTPリクエスト保持部402に保持される。ユーザ端末管理装置400との間にHTTPコネクションが維持されているユーザ端末であれば,処理装置100は,任意のタイミングで一方的にユーザインタフェース出力情報を送ることができる。
【0108】
以上のように,本発明の第3の実施の形態にかかる情報処理システム3によれば,一または複数のユーザ端末とユーザ端末管理装置400との間にHTTPコネクションを確立し,これを維持することが可能となる。したがって,各ユーザ端末とユーザ端末管理装置400との間の通信プロトコルとして,一般的には一つの通信が完了するとHTTPコネクションが切断されてしまうHTTP/1.0を採用しても,処理装置100は,情報処理システム3に参加している全てのまたは一部のユーザ端末に,ユーザ端末管理装置400を介して,ユーザインタフェース出力情報を任意のタイミングで送信することが可能となる。計算資源が少なくHTTP/1.0しか実装できない携帯電話やPDAをユーザ端末として用いても,これらのユーザ端末を送信対象とするプッシュ型の情報配信システムが実現する。
【0109】
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施の形態にかかる情報処理システム4は,第1の実施の形態にかかる情報処理システム1,第2の実施の形態にかかる情報処理システム2,および第3の実施の形態にかかる情報処理システム3を機能統合したものである。情報処理システム4は,図1に示すように,第1の実施の形態にかかる情報処理システム1に対して,ユーザ端末管理装置200がユーザ端末管理装置500に置き換えられた構成を有する。すなわち,情報処理システム4は,処理装置100,複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・,およびユーザ端末管理装置500から構成されている。ユーザ端末管理装置500は,ユーザ端末管理装置200と同様に,電気的に処理装置100と複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・との間に位置している。
【0110】
次に,ユーザ端末管理装置500について説明する。ユーザ端末管理装置500は,図11に示すように,ユーザ端末識別部201,接続/切断管理部202,情報送信先管理部302,機能分担管理部304,情報送信制御部305,HTTPリクエスト保持部402,処理要求受付部501,ユーザ端末情報管理部503,および情報送信部506から構成されている。このうち,処理要求受付部501は,第2の実施の形態にかかる処理要求受付部301および第3の実施の形態にかかるHTTPリクエスト受付部401の各機能を兼ね備えるものであり,ユーザ端末情報管理部503は,第1の実施の形態にかかるユーザ端末情報管理部203,第2の実施の形態にかかるユーザ端末情報管理部303,および第3の実施の形態にかかるユーザ端末情報管理部403の各機能を兼ね備えるものであり,情報送信部506は,第2の実施の形態にかかる情報送信部306および第3の実施の形態にかかる情報送信部406の各機能を兼ね備えるものである。なお,図1に示したように,ユーザ端末管理装置500には複数のユーザ端末UT1,UT2,UT3,・・・の接続が可能であるが,図11にはこれらの代表として一つのユーザ端末UTを示す。
【0111】
以上のように構成された第4の実施の形態にかかる情報処理システム4の動作について説明する。ここでは情報処理システム4の動作を,ユーザ端末管理装置500に接続されているいずれかのユーザ端末から情報処理の要求が発行され,この要求に応じて処理装置100が情報処理を実行し,処理結果(ユーザインタフェース出力情報)をいずれかのユーザ端末が受け取る場合(動作モード1)と,処理装置100が一方的に任意のタイミングで一または複数のユーザ端末に対してユーザインタフェース出力情報を送信する場合(動作モード2)に分けて説明する。
【0112】
<動作モード1ステップ1> ユーザ端末UTは,ユーザ端末識別情報をユーザ端末管理装置500に通知する。通知されたユーザ端末識別情報は,ユーザ端末管理装置500内のユーザ端末識別部201に入力される。
【0113】
<動作モード1ステップ2> ユーザ端末識別部201は,ユーザ端末UTから通知されたユーザ端末識別情報に基づいてユーザ端末UTを特定し,そのユーザ端末識別情報を接続/切断管理部202へ与える。
【0114】
<動作モード1ステップ3> 接続/切断管理部202は,ユーザ端末識別部201からユーザ端末UTを特定するユーザ端末識別情報を受けると,ユーザ端末管理装置500とユーザ端末UTとの間に通信ネットワークを確立する。
【0115】
<動作モード1ステップ4> ユーザ端末管理装置500とユーザ端末UTとの間に通信ネットワークが確立すると,ユーザ端末UTは,ユーザ端末情報管理部503に対してユーザ端末情報を送信する。ユーザ端末情報には,ユーザID,ユーザ端末ID,そのユーザ端末ユーザインタフェース機能の種別,および各ユーザ端末ユーザインタフェース機能の優先度が含まれている。ユーザ端末情報管理部503は,受信したユーザ端末情報を,それに含まれるユーザIDに基づいて,ユーザごとのグループに分けて内部のデータベースに記録管理する。その後,ユーザ端末情報管理部503は,ユーザ端末情報に含まれるユーザ端末ユーザインタフェース機能に関する情報(ユーザ端末ID,ユーザ端末ユーザインタフェース機能の種別,およびそれぞれの優先度)を機能分担管理部304に通知する。
【0116】
<動作モード1ステップ5> 機能分担管理部304は,ユーザ端末情報管理部503から通知されたユーザ端末ユーザインタフェース機能に関する情報と,予め処理装置100から通知されている処理装置ユーザインタフェース機能に関する情報に基づいて,情報処理システム4全体として各ユーザに提供するユーザインタフェース機能およびその提供元となる機器を選択する。
【0117】
ユーザ端末UTに備えられていないユーザインタフェース機能または備えられてはいるが優先度が低いユーザインタフェース機能については,処理装置100が備える処理装置ユーザインタフェース機能が選択され,ユーザに提供される。また,ユーザ端末UTとその他のユーザ端末との間で競合するユーザインタフェース機能が存在する場合は,お互いの優先度が比較され優先度の高い方がユーザに対して提供される。なお,同等のユーザインタフェース機能を複数の機器から同時に一のユーザに対して提供することも可能である。ユーザに対してユーザインタフェース機能の重複提供を行うか否かについては,ユーザ端末情報管理部503にその設定機能を用意することが好ましい。
【0118】
<動作モード1ステップ6> ユーザ端末UTが処理要求受付部501に情報処理の要求を送信する。なお,ここではユーザ端末UTが情報処理の要求を発行しているが,処理装置100に備えられた処理装置ユーザインタフェース102が処理部101に情報処理の要求を送信することも可能である。
【0119】
<動作モード1ステップ7> 処理要求受付部501は,ユーザ端末UTから情報処理の要求を受けると,受け付けた要求の内容に応じて,処理装置100に属する各処理部(処理部101を含む)にこの情報処理を要求する。
【0120】
<動作モード1ステップ8> 処理部101は,処理要求受付部501から与えられた情報処理の要求に応じて,または,処理装置ユーザインタフェース102から与えられた情報処理の要求に応じて,所定の情報処理を実行し,処理結果を出力する。そして,処理部101は,処理結果に含まれるユーザインタフェース出力情報を,ユーザインタフェース指定情報とともに情報送信先管理部302へ送信する。
【0121】
<動作モード1ステップ9> 情報送信先管理部302は,処理装置100からユーザインタフェース出力情報とユーザインタフェース指定情報を受け取ると,機能分担管理部304が管理しているユーザインタフェース機能の分担状況を参照し,ユーザインタフェース指定情報によって指定されているユーザインタフェース機能を備える機器を選び出す。さらに,情報送信先管理部302は,選出された機器が備える各ユーザインタフェース機能の優先度に基づき,ユーザインタフェース出力情報を出力するユーザインタフェース機能を備える機器を特定し,特定した機器に関する情報(処理装置IDまたはユーザ端末ID)を機能分担管理部304から得る。
【0122】
<動作モード1ステップ10> 特定した機器がユーザ端末UTの場合,情報送信先管理部302は,情報送信制御部305に対して,ユーザインタフェース出力情報とともに,機能分担管理部304から取得したユーザ端末UTのユーザ端末IDを送信する。特定した機器が処理装置100の場合,情報送信先管理部302は,処理装置100に属する処理装置ユーザインタフェース102に対して,ユーザインタフェース出力情報を送信する。処理装置ユーザインタフェース102は,ユーザインタフェース出力情報を受信すると,これをユーザに対して提供する。
【0123】
<動作モード1ステップ11> 情報送信制御部305は,情報送信先管理部302からユーザインタフェース出力情報とユーザ端末UTのユーザ端末IDを受け取ると,ユーザ端末情報管理部503内のユーザ端末情報データベースにアクセスする。そして,このユーザ端末IDをキーに,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードを選択し,このレコードに情報送信先管理部302から受け取ったユーザインタフェース出力情報への参照子を付加するようユーザ端末情報管理部503に要求する。さらに,情報送信制御部305は,ユーザ端末UTのタイプに応じて,ユーザインタフェース出力情報のデータ形式を変換する。
【0124】
<動作モード1ステップ12> ユーザ端末情報管理部503は,内部データベースにおいて,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードにユーザインタフェース出力情報への参照子を付加すると,情報送信部506に対して,ユーザ端末UTへのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことを通知する。
【0125】
<動作モード1ステップ13> 情報送信部506は,ユーザ端末UTへのユーザインタフェース出力情報の送信準備が完了したことをユーザ端末情報管理部503から通知されると,ユーザ端末UTに対してユーザインタフェース出力情報を送信する。このとき,情報送信部506は,ユーザ端末情報管理部503の内部のデータベースに格納されているユーザ端末UTに関するレコードの参照子フィールドを参照して,ユーザ端末UTに送信すべきユーザインタフェース出力情報をユーザ端末情報管理部503から獲得する。ユーザ端末UTに対してユーザインタフェース出力情報が送信された後,ユーザ端末情報管理部503は,ユーザ端末UTのユーザ端末情報レコードに付加されているユーザインタフェース出力情報への参照子をクリアする。
【0126】
<動作モード1ステップ14> ユーザ端末UTは,ユーザインタフェース出力情報を受信すると,これをユーザに対して提供する。
【0127】
<動作モード1ステップ15> ユーザ端末UTおよび処理装置100は,ユーザ端末UTとユーザ端末管理装置200との間に確立されているネットワークを切断することが可能である。このネットワークを切断するために,ユーザ端末UTおよび処理装置100は,接続/切断管理部202に対して切断要求を送信する。
【0128】
<動作モード1ステップ16> ユーザ端末UTまたは処理装置100から切断要求を受けると,接続/切断管理部202は,ユーザ端末情報管理部503に対して,このネットワーク切断にかかるユーザ端末UTのユーザ端末情報を内部のデータベースから削除するよう要求する。
【0129】
<動作モード1ステップ17> ユーザ端末情報管理部503は,内部のデータベースからユーザ端末UTのユーザ端末情報を削除するとともに,この事実を機能分担管理部304へ通知する。
【0130】
<動作モード1ステップ18> 機能分担管理部304は,ユーザ端末情報管理部503から,ユーザ端末UTのユーザ端末情報をデータベースから削除したことを通知されると,情報処理システム4全体として各ユーザに提供するユーザインタフェース機能を再選択する。このとき,ユーザインタフェース機能の分担状況テーブル(図3)も更新される。
【0131】
なお,ユーザAが所有するユーザ端末UTがユーザ端末管理装置500から切り離された結果,ユーザAが所有するユーザ端末の全てがユーザ端末管理装置500から切り離された状態になった場合,ユーザ端末情報管理部503は,内部のデータベースからユーザ端末UTのユーザ端末情報を削除するだけでなく,ユーザAに割り当てたユーザグループ領域をも削除する。そして,ユーザAに対しては,ユーザインタフェース機能の全てが処理装置100から提供されることになる。この状態は,ユーザ端末管理装置500に対してユーザAのユーザ端末が未だ接続されていない情報処理システム4の初期状態と同一である。
【0132】
以上が,動作モード1における情報処理システム4の動作である。
【0133】
動作モード2における情報処理システム4は,第3の実施の形態にかかる情報処理システム3と略同一の動作を行う。ただし,情報処理システム4の場合,処理要求受付部501が,HTTPリクエスト受付部401の機能も兼ね備えている。したがって,各ユーザ端末が発するダミーHTTPリクエストは,処理要求受付部501が受信する。
【0134】
処理要求受付部501は,各ユーザ端末から受けた要求が,ダミーHTTPリクエスト,または,通常の情報処理の要求(HTTPおよびその他のプロトコルを含む)のいずれであるか判断する。
【0135】
処理要求受付部501は,各ユーザ端末から通常の情報処理の要求を受けた場合,処理装置100に属する各処理部(処理部101を含む)にこの情報処理を要求する。そして,情報処理システム4は,上述の<動作モード1ステップ8>〜<動作モード1ステップ18>を順次実行する。
【0136】
これに対して,処理要求受付部501は,各ユーザ端末からダミーリクエストを受けた場合,HTTPリクエスト保持部402にそのダミーHTTPリクエストを受け渡す。その後,情報処理システム4は,第3の実施の形態にかかる情報処理システム3の<動作ステップ3>〜<動作ステップ9>を順次実行する。
【0137】
ところで,例えばユーザ端末UTがダミーHTTPリクエストを発行し,これによってユーザ端末UTとユーザ端末管理装置500との間にHTTPコネクションが維持されているとき,ユーザ端末UTから更に通常の処理要求が発行されても,情報処理システム4は,<動作モード1ステップ1>〜<動作モード1ステップ18>を順次実行する。ただし,<動作モード1ステップ12>において,ユーザ端末情報管理部503が,HTTPリクエスト保持部402に対して,ユーザ端末UTから受信し保持していたダミーHTTPリクエストの破棄を指示する。これによって,ユーザ端末UTとユーザ端末管理装置500との間に維持されていたダミーHTTPリクエストによるHTTPコネクションは一旦切断されるが,<動作モード1ステップ14>においてユーザインタフェース出力情報を受信したユーザ端末UTは,ダミーHTTPリクエストを送信するため,再びユーザ端末UTとユーザ端末管理装置500との間にHTTPコネクションが確立され維持される。
【0138】
以上のように,第4の実施の形態にかかる情報処理システム4によれば,第1の実施の形態にかかる情報処理システム1,第2の実施の形態にかかる情報処理システム2,および第3の実施の形態にかかる情報処理システム3と同様の効果が得られる。
【0139】
添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが,本発明はかかる実施の形態に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0140】
各実施の形態にかかるユーザ端末管理装置200,300,400,500の各構成要素は,ハードウェアまたはソフトウェアのいずれでも実現が可能である。特に,各構成要素をソフトウェアによって実現するならば,例えば図12に示すように,第3の実施の形態にかかるユーザ端末管理装置400を形成しているHTTPリクエスト受付部401とHTTPリクエスト保持部402を機能統合して,これらをHTTPリクエスト受付部601に置き換えることも容易となる。
【0141】
また,各実施の形態にかかるユーザ端末管理装置200,300,400,500は,処理装置100と一体化してもよい。
【0142】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,一または複数の端末装置から処理装置へのアクセス,および,処理装置から一または複数の端末装置へのアクセスが可能となる。また,処理装置から一または複数の端末装置へのプッシュ型の情報配信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理システムに属するユーザ端末管理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2のユーザ端末管理装置に属する機能分担管理部が管理するユーザインタフェース機能の分担状況テーブルを示す説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理システムにおいて,ユーザ端末がユーザ端末管理装置に接続される際の情報処理システムの各構成要素の動作シーケンスを示す説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理システムにおいて,ユーザ端末がユーザ端末管理装置から切り離される際の情報処理システムの各構成要素の動作シーケンスを示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態にかかる情報処理システムに属するユーザ端末管理装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態にかかる情報処理システムの各構成要素の動作シーケンスを示す説明図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態にかかる情報処理システムに属するユーザ端末管理装置の構成を示すブロック図である。
【図9】図8のユーザ端末管理装置に備えられたHTTPリクエスト受付部のバリエーションを示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態にかかる情報処理システムの各構成要素の動作シーケンスを示す説明図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態にかかる情報処理システムに属するユーザ端末管理装置の構成を示すブロック図である。
【図12】図8のユーザ端末管理装置のバリエーションを示すブロック図である。
【符号の説明】
1,2,3,4:情報処理システム
100:処理装置
101:処理部
102:処理装置ユーザインタフェース
200,300,400,500:ユーザ端末管理装置
201:ユーザ端末識別部
202:接続/切断管理部
203:ユーザ端末情報管理部
204:機能分担管理部
301:処理要求受付部
302:情報送信先管理部
303:ユーザ端末情報管理部
304:機能分担管理部
305:情報送信制御部
306:情報送信部
401:HTTPリクエスト受付部
402:HTTPリクエスト保持部
403:ユーザ端末情報管理部
405:情報送信制御部
406:情報送信部
501:処理要求受付部
503:ユーザ端末情報管理部
506:情報送信部
UT:ユーザ端末
Claims (11)
- 情報処理を実行する処理装置と,
一または複数の端末装置と,
少なくとも以下の機能を有する端末装置管理装置と,
を備えたことを特徴とする情報処理システム。
(1)前記一または複数の端末装置を識別する端末装置識別情報と,前記各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の種別を示す端末装置インタフェース機能情報を含む端末装置情報を管理する機能。
(2)前記端末装置情報に基づいて,前記各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の中から,前記情報処理の要求を外部から受け付ける一または複数の端末装置インタフェース機能,および,前記情報処理の結果を外部に出力する一または複数の端末装置インタフェース機能を選定する機能。 - 前記端末装置情報には,前記各端末装置が備える各端末装置インタフェース機能に付与されている優先度が含まれ,
前記端末装置管理装置は,前記各端末装置インタフェース機能の優先度を参照して,一または複数の端末装置インタフェース機能を選定することを特徴とする,請求項1に記載の情報処理システム。 - 情報処理を実行する処理装置と,
一または複数の端末装置と,
少なくとも以下の機能を有する端末装置管理装置と,
を備えたことを特徴とする情報処理システム。
(1)前記一または複数の端末装置を識別する端末装置識別情報と,前記各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の種別を示す端末装置インタフェース機能情報を含む端末装置情報を管理する機能。
(2)前記処理装置を識別する処理装置識別情報と,前記処理装置が備える処理装置インタフェース機能の種別を示す処理装置インタフェース機能情報を含む処理装置情報を管理する機能。
(3)前記端末装置情報および前記処理装置情報に基づいて,前記各端末装置が備える端末装置インタフェース機能および前記処理装置が備える処理装置インタフェース機能の中から,前記情報処理の要求を外部から受け付ける一または複数の端末装置インタフェース機能および一または複数の処理装置インタフェース機能,並びに,前記情報処理の結果を外部に出力する一または複数の端末装置インタフェース機能および一または複数の処理装置インタフェース機能を選定する機能。 - 前記端末装置情報には,前記各端末装置が備える各端末装置インタフェース機能に付与されている優先度が含まれ,
前記処理装置情報には,前記処理装置が備える各処理装置インタフェース機能に付与されている優先度が含まれ,
前記端末装置管理装置は,前記各端末装置インタフェース機能の優先度および前記各処理装置インタフェース機能の優先度を参照して,一または複数の端末装置インタフェース機能および一または複数の処理装置インタフェース機能を選定することを特徴とする,請求項3に記載の情報処理システム。 - 情報処理を実行する処理装置と,
一または複数の端末装置と,
少なくとも以下の機能を有する端末装置管理装置と,
を備えたことを特徴とする情報処理システム。
(1)前記一または複数の端末装置を識別する端末装置識別情報と,前記各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の種別を示す端末装置インタフェース機能情報を含む端末装置情報を管理する機能。
(2)前記処理装置による前記情報処理の結果の内容および前記端末装置情報に基づいて,前記一または複数の端末装置の中から一または複数の端末装置を選択する機能。
(3)前記選択した一または複数の端末装置に対して,前記情報処理の結果を送信する機能。 - 前記端末装置情報には,前記各端末装置が備える各端末装置インタフェース機能に付与されている優先度が含まれ,
前記端末装置管理装置は,前記各端末装置インタフェース機能の優先度を参照して,前記一または複数の端末装置の中から一または複数の端末装置を選択することを特徴とする,請求項5に記載の情報処理システム。 - 情報処理を実行する処理装置と,
一または複数の端末装置と,
少なくとも以下の機能を有する端末装置管理装置と,
を備えたことを特徴とする情報処理システム。
(1)前記一または複数の端末装置を識別する端末装置識別情報と,前記各端末装置が備える端末装置インタフェース機能の種別を示す端末装置インタフェース機能情報を含む端末装置情報を管理する機能。
(2)前記処理装置を識別する処理装置識別情報と,前記処理装置が備える処理装置インタフェース機能の種別を示す処理装置インタフェース機能情報を含む処理装置情報を管理する機能。
(3)前記処理装置による前記情報処理の結果の内容,前記端末装置情報,および前記処理装置情報に基づいて,前記一若しくは複数の端末装置または前記処理装置の中から一若しくは複数の装置を選択する機能。
(4)前記選択した一または複数の装置に対して,前記情報処理の結果を送信する機能。 - 前記端末装置情報には,前記各端末装置が備える各端末装置インタフェース機能に付与されている優先度が含まれ,
前記処理装置情報には,前記処理装置が備える各処理装置インタフェース機能に付与されている優先度が含まれ,
前記端末装置管理装置は,前記各端末装置インタフェース機能の優先度および前記各処理装置インタフェース機能の優先度を参照して,前記一若しくは複数の端末装置または前記処理装置の中から一若しくは複数の装置を選択することを特徴とする,請求項7に記載の情報処理システム。 - 前記各端末装置情報は,
前記各端末装置が前記端末装置管理装置に接続されたときに,前記各端末装置から前記端末装置管理装置に対して送信される,または,
前記各端末装置が前記端末装置管理装置に接続される前に,前記端末装置管理装置に予めセットされる,
ことを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,または8に記載の情報処理システム。 - 前記端末装置管理装置は,
前記各端末装置が発行したHTTPリクエストを受け付けるリクエスト受け付け部と,
前記受け付けたHTTPリクエストを保持することが可能なリクエスト保持部と,を備えたことを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,または9に記載の情報処理システム。 - 前記端末装置情報には,前記各端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報が含まれることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,または10に記載の情報処理システム。
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