JP2004054746A - 自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【課題】販売管理装置が商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態になったときには、その異常状態のまま、商品の販売が継続されることを回避すること。
【解決手段】商品の販売を制御する自動販売機制御部1と、その自動販売機制御部1から通信されてくる商品販売情報に基づいて商品販売数を計数して記憶する商品販売数記憶処理を実行する販売管理装置2とが設けられ、販売管理装置2は、商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であるか適正に行えない異常状態であるかを判別する異常判別処理を実行するように構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】商品の販売を制御する自動販売機制御部1と、その自動販売機制御部1から通信されてくる商品販売情報に基づいて商品販売数を計数して記憶する商品販売数記憶処理を実行する販売管理装置2とが設けられ、販売管理装置2は、商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であるか適正に行えない異常状態であるかを判別する異常判別処理を実行するように構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品の販売を制御する自動販売機制御部と、その自動販売機制御部から通信されてくる商品販売情報に基づいて商品販売数を計数して記憶する商品販売数記憶処理を実行する販売管理装置とが設けられている自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような自動販売機は、自動販売機制御部が、商品がひとつ販売されるごとに、商品販売数をひとつ加算するように商品販売情報を販売管理装置に送信して、販売管理装置が、自動販売機制御部から通信されてくる商品販売情報を受信して商品販売数記憶処理を実行することによって、販売管理装置に商品販売数を記憶させているものである。
【0003】
従来の自動販売機では、実際の商品販売数と販売管理装置に記憶されている商品販売数とが異なる状態となると、管理者が自動販売機を適正に管理することができなくなることから、例えば、特開平6−295376号公報に示されているように、自動販売機制御部が、販売管理装置と接続するためのコネクタが外れていることを検出すると、異常状態であるとして、商品の販売を停止させることにより、実際の商品販売数と販売管理装置に記憶されている商品販売数とが異なる状態となるのを回避するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の自動販売機では、自動販売機制御部が異常を検出しているので、自動販売機制御部での異常を検出することは可能であるが、販売管理装置における自動販売機制御部との通信異常や、販売管理装置の商品販売数を記憶するメモリーに適正に商品販売数を記憶させることができない異常など、販売管理装置での異常については検出できないものとなっている。
したがって、従来の自動販売機では、販売管理装置に異常が発生しても、その異常が発生した状態のまま、商品の販売が継続されることになり、商品販売数記憶処理が適正に行えない異常状態であるにもかかわらず、商品の販売が継続されて、実際の商品販売数と販売管理装置に記憶されている商品販売数とが異なる状態となる虞がある。
【0005】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、販売管理装置が商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態になったときには、その異常状態のまま、商品の販売が継続されることを回避することが可能となる自動販売機を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、商品の販売を制御する自動販売機制御部と、その自動販売機制御部から通信されてくる商品販売情報に基づいて商品販売数を計数して記憶する商品販売数記憶処理を実行する販売管理装置とが設けられている自動販売機において、
前記販売管理装置は、前記商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であるか適正に行えない異常状態であるかを判別する異常判別処理を実行するように構成されている。
【0007】
すなわち、販売管理装置は、異常判別処理を実行することにより、販売管理装置に異常が生じて、商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態を検出することができることになる。
したがって、販売管理装置が商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態を検出したときには、その検出結果に基づいて、商品の販売を停止させることができることとなって、商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態のまま、商品の販売が継続されることを回避することができることになる。
【0008】
以上のことから、請求項1に記載の発明によれば、販売管理装置が商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態になったときには、その異常状態のまま、商品の販売が継続されることを回避することが可能となり、実際の商品販売数と販売管理装置に記憶されている商品販売数とが異なる状態となることを阻止できる自動販売機を提供できるに至った。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、前記販売管理装置は、前記異常判別処理の実行による異常判別結果情報を前記自動販売機制御部に通信するように構成されている。
【0010】
すなわち、販売管理装置は、異常判別結果情報を自動販売機制御部に通信することにより、自動販売機制御部は、商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であるか適正に行えない異常状態であるかを認識できることになる。
したがって、自動販売機制御部は、商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態であると認識すると、元々備えられている商品の販売を停止させる処理を実行できることになり、商品の販売を停止させる処理を新たに追加することなく、異常状態のまま、商品の販売が継続されることを回避することができることになる。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、前記販売管理装置は、前記異常判別処理の実行により異常状態であると判別すると、その異常内容を表示部に表示するように構成されている。
【0012】
すなわち、販売管理装置は、商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態を検出したときに、どのような異常により異常状態であるかを表示部に表示することにより、管理者がどのような異常により異常状態となっているのかを把握することができることになる。
したがって、管理者は、異常内容に応じた異常の復帰作業を的確に行うことができることになり、異常の復帰作業の簡素化を図ることができることになる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、前記販売管理装置は、前記異常判別処理において、前記自動販売機制御部との間で通信異常判別用の通信を行うことにより、前記自動販売機制御部との通信異常であるか否かを判別するように構成されている。
【0014】
すなわち、販売管理装置は、異常判別処理を実行することにより、自動販売機制御部と販売管理装置とを接続する複数の信号線のいずれかが断線して、自動販売機制御部との通信異常であるときには、販売管理装置が商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態であると判別できることになる。
したがって、販売管理装置が、自動販売機制御部と販売管理装置とを接続する複数の信号線のいずれかの断線により異常状態を検出すると、商品の販売を停止させることができることになり、自動販売機制御部と販売管理装置とを接続する信号線が断線している状態での販売の継続を的確に回避することができることになる。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、前記販売管理装置は、前記異常判別処理において、商品販売数を記憶するメモリーに適正に商品販売数を記憶させることができるか否かを判別するように構成されている。
【0016】
すなわち、販売管理装置は、異常判別処理を実行することにより、商品販売数を記憶するメモリーに適正に商品販売数を記憶させることができないときには、販売管理装置が商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態であると判別できることになる。
したがって、販売管理装置が、商品販売数を記憶するメモリーに適正に商品販売数を記憶させることができないことにより異常状態を検出すると、商品の販売を停止させることができることになり、商品販売数を記憶するメモリーに適正に商品販売数を記憶させることができない状態での販売の継続を的確に回避することができることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる自動販売機の実施の形態について図面に基づいて説明する。
この自動販売機は、図1に示すように、飲料などの商品の販売を制御する自動販売機制御部1と、その自動販売機制御部1から通信されてくる商品販売情報に基づいて商品販売数を管理する電子式の販売管理装置2とが設けられている。
ちなみに、自動販売機制御部1および販売管理装置2とも、自動販売機の内側に設けられ、販売管理装置2は、管理者などが自動販売機の扉を開けることにより、確認できる位置に配置されている。
【0018】
この自動販売機は、価格の異なる複数種の商品を販売しており、自動販売機制御部1は、商品がひとつ販売されるごとに、商品販売数をひとつ加算するように信号線3を通して商品販売情報を販売管理装置2に通信するように構成されている。
そして、販売管理装置2は、自動販売機制御部1から通信されてくる商品販売情報に基づいて商品販売数を計数して記憶する商品販売数記憶処理を実行して、価格ごとの商品販売数および自動販売機全体のトータル商品販売数を計数して記憶するように構成されている。
【0019】
前記自動販売機制御部1は、商品を販売する販売方式として、有料で商品を販売する有料販売方式と無料で商品を販売する無料販売方式とのふたつの販売方式を備えて、選択された販売方式にて商品を販売するとともに、選択された販売方式に対応する販売方式情報と商品販売情報を販売管理装置2に送信するように構成されている。
そして、販売管理装置2は、複数種の販売方式の夫々に対応する複数の計数記憶モードを備えて、自動販売制御部1にて選択されている販売方式に対応する計数記憶モードを自動販売制御部から通信されてくる販売方式情報に基づいて選択して、選択した計数記憶モードにて商品販売数記憶処理を実行するように構成されている。
【0020】
説明を加えると、自動販売機制御部1は、販売方式選択スイッチ5がOFFされて有料販売方式が選択されると、有料販売方式にて商品を販売するとともに、有料販売方式にて商品をひとつ販売すると、販売管理装置2への販売方式情報としてのCTL信号を「L」にした状態で、商品販売情報としてのDATA1〜4を販売管理装置2に送信する。
そして、販売管理装置2は、販売方式情報としてのCTL信号が「L」の状態で、商品販売情報としてのDATA1〜4を受信すると、有料販売方式に対応する有料販売方式用の計数記憶モードを選択して、その有料販売方式用の計数記憶モードにて商品販売数記憶処理を実行して、有料販売方式における価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数を計数して記憶する。
【0021】
また、自動販売機制御部1は、販売方式選択スイッチ5がONされて無料販売方式が選択されると、無料販売方式にて商品を販売するとともに、無料販売方式にて商品をひとつ販売すると、販売方式情報としてのCTL信号を「H」にした状態で、商品販売情報としてのDATA1〜4を販売管理装置2に送信する。
そして、販売管理装置2は、販売方式情報としてのCTL信号が「H」の状態で、商品販売情報としてのDATA1〜4を受信すると、無料販売方式に対応する無料販売方式用の計数記憶モードを選択して、その無料販売方式用の計数記憶モードにて商品販売数記憶処理を実行して、無料販売方式における価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数を計数して記憶する。
【0022】
上述の如く、有料販売方式用の計数記憶モードにおける商品販売数記憶処理では、有料販売方式における価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数を計数して記憶し、無料販売方式用の計数記憶モードにおける商品販売数記憶処理では、無料販売方式における価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数を計数して記憶するようにしている。
したがって、いずれの計数記憶モードにおいても、商品販売数記憶処理では、価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数を計数して記憶するようにしているので、以下、商品販売数記憶処理について説明を加えるが、価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数を計数して記憶する構成について、具体的に説明を加える。
【0023】
例えば、100円が5種類、120円が10種類、150円が5種類の合計20種類の商品を販売している場合では、販売管理装置2が、100円の商品の商品販売数、120円の商品の商品販売数、150円の商品の商品販売数、および、トータル商品販売数をメモリー4に記憶している。
そして、自動販売機制御部1は、例えば、100円の商品をひとつ販売すると、100円の商品販売数およびトータル商品販売数をひとつ加算するように商品販売情報としてのDATA1〜4を販売管理装置2に送信する。
販売管理装置2は、商品販売情報としてのDATA1〜4を受信すると、商品販売数記憶処理の実行により、100円の商品の商品販売数および自動販売機のトータル商品販売数をひとつ加算するように、メモリー4に記憶されているデータを更新して、その更新したデータをメモリー4に記憶させる。
【0024】
また、自動販売機制御部1が、120円の商品または150円の商品を販売したときも、100円の商品を販売したときと同様に、販売管理装置2は、120円または150円の商品の商品販売数およびトータル商品販売数をひとつ加算するようにメモリー4に記憶されているデータを更新し、その更新されたデータをメモリー4に記憶させる。
このようにして、販売管理装置2は、有料販売方式における100円、120円、150円の価格ごとの商品販売数とトータル商品販売数を計数して記憶させるとともに、無料販売方式における100円、120円、150円の価格ごとの商品販売数とトータル商品販売数を計数して記憶させるように構成されている。
【0025】
前記販売管理装置2には、図2に示すように、表示部6が備えられており、有料販売方式における価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数や、無料販売方式における価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数のうち、トータルスイッチ7やP1〜P7の各スイッチを操作することにより、選択された商品販売数を表示部6に表示するように構成されている。
【0026】
説明を加えると、販売管理装置2に電源を投入すると、トータルLED8が点灯して、有料販売方式でのトータル商品販売数が表示部6に表示される。
そして、トータルLED8が点灯している状態で、P1〜P7のいずれかのスイッチを押すと、そのスイッチに対応付けられた価格の有料販売方式での商品販売数が表示部6に表示される。
例えば、P1スイッチは100円という価格が対応付けられており、P1スイッチを押すと、P1のLEDが点灯して、有料販売方式での100円の商品販売数が表示部6に表示される。
【0027】
また、トータルLED8が点灯している状態において、トータルスイッチ7を設定時間(例えば、2秒)以上押すと、トータルLED8が点滅して、無料販売方式でのトータル商品販売数が表示部6に表示され、トータルLED8が点滅している状態で、P1〜P7のいずれかのスイッチを押すと、そのスイッチに対応付けられた価格の無料販売方式での商品販売数が表示部6に表示される。
そして、トータルLED8が点滅している状態で、トータルスイッチ7を設定時間(例えば、2秒)以上押すことにより、有料販売方式でのトータル商品販売数が表示部6に表示される状態に戻る。
【0028】
前記販売管理装置2は、商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であるか適正に行えない異常状態であるかを判別する異常判別処理を定期的に実行するように構成されている。
すなわち、販売管理装置2は、商品を販売していない待機状態において、異常判別処理を定期的に実行し、その異常判別処理において、自動販売機制御部1との間で通信異常判別用の通信を行うことにより、自動販売機制御部1との通信異常であるか否かを判別するとともに、商品販売数を記憶するメモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるか否かを判別するように構成されている。そして、販売管理装置2は、自動販売機制御部1との通信異常でなく、かつ、商品販売数を記憶するメモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるときには、商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であると判別し、自動販売機制御部1との通信異常であるか、または、商品販売数を記憶するメモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができないときには、商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態であると判別するように構成されている。
【0029】
前記異常判別処理における自動販売機制御部1との通信異常であるか否かの判別について説明を加えると、自動販売機制御部1が、すべての信号線3における信号を「H」状態にする通信異常判別用信号を販売管理装置2に通信異常判別用設定時間送信することにより、通信異常判別用の通信を行う。
そして、販売管理装置2は、通信異常判別用設定時間において、通信異常判別用信号に「L」である信号が存在すると、その信号を通信する信号線3が断線しているとして、自動販売機制御部1との通信異常であると判別するようにしている。
【0030】
前記異常判別処理における商品販売数を記憶するメモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるか否かの判別について説明を加えると、販売管理装置2は、自動販売機制御部1から通信されてくる商品販売情報を受信すると、CPU9内のデータを更新して、その更新されたデータをメモリー4に書き込む。そして、メモリー4に書き込まれたデータをCPU9に読み込み、CPU9が読み込んだデータと更新したデータとを比較して、それらのデータが異なるときには、メモリー4の書き込み異常であるとして、商品販売数を記憶するメモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができないと判別するようにしている。また、CPU9が更新したデータをメモリー4に書き込めないときや、メモリー4に書き込まれたデータをCPU9に読み込めないときにも、商品販売数を記憶するメモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができないと判別するようにしている。
【0031】
前記販売管理装置2は、異常判別処理の実行により、商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であると判別すると、販売管理装置2から自動販売機制御部1へのERR信号を「H」とし、商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態であると判別すると、販売管理装置2から自動販売機制御部1へのERR信号を「L」として、異常判別処理の実行による異常判別結果情報としてのERR信号を自動販売機制御部1に通信するように構成されている。
そして、自動販売機制御部1は、ERR信号が「L」となっていると、商品の販売を停止する販売停止処理などを実行する異常処理を実行するように構成されている。
また、販売管理装置2は、異常判別処理の実行により異常状態であると判別すると、その異常内容を表示部6に表示するように構成されている。
【0032】
このようにして、販売管理装置2は、異常判別処理を実行することにより、信号線3の断線やメモリー4の書き込み異常によって、商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態を検出することができ、その異常状態を検出したことを自動販売機制御部1に通信することによって、自動販売機制御部1が販売を停止する処理を実行して、異常状態のまま販売が継続されることを阻止し、実際の商品販売数と販売管理装置2に記憶されている商品販売数とが異なる状態となることを回避している。
【0033】
以下、自動販売機制御部1および販売管理装置2の制御動作についてフローチャートに基づいて説明を加える。
まず、自動販売機制御部1について説明すると、図示はしないが、商品販売要求があると、有料販売方式または無料販売方式のうち、選択された販売方式にて商品を随時販売するようにしている。
そして、自動販売機制御部1は、商品を販売していない販売待機状態のときには、図3のフローチャートに示すように、まず、すべての信号線3における信号を「H」状態にする通信異常判別用信号を販売管理装置2に送信する(ステップ1)。
【0034】
その後、自動販売機制御部1は、販売管理装置2から通信されてくる異常判別結果情報としてのERR信号が「L」であると、販売管理装置2の異常であると判別して、商品の販売を停止する販売停止処理などを実行する異常処理Aを行う(ステップ2,3)。
また、自動販売機制御部1は、販売管理装置2から通信されてくる異常判別結果情報としてのERR信号が「H」であると、販売管理装置2に異常なしと判別する(ステップ3)。
【0035】
そして、自動販売機制御部1は、販売管理装置2に異常なしと判別すると、商品が販売されたか否かを判別して、販売なしと判別すると、販売待機状態に戻り(ステップ4)、販売ありと判別すると、販売方式情報としてのCTL信号および商品販売情報としてのDATA1〜4からなるカウントアップ信号を販売管理装置2に送信したのち、販売待機状態に戻る(ステップ4,5)。
【0036】
次に、販売管理装置2について説明すると、図4のフローチャートに示すように、商品を販売していない待機状態のときに、自動販売機制御部1から通信されてくる通信異常判別用信号を受信すると、通信異常判別用信号に「L」である信号が存在するか否かによって、通信異常であるか否かを判別する(ステップ11)。
そして、販売管理装置2は、通信異常判別用信号に「L」である信号が存在すると、通信異常であると判別して、販売管理装置2から自動販売機制御部1への異常判別結果情報としてのERR信号を「L」とする異常処理Bを行う(ステップ12,13)。
また、販売管理装置2は、通信異常判別用信号に「L」である信号が存在しなければ、通信異常なしと判別して、自動販売機制御部1からカウントアップ信号が送信されているか否かによりデータカウントするか否かを判別し、データカウントなしと判別すると、待機状態に戻る(ステップ12,14)。
【0037】
そして、販売管理装置2は、データカウントありと判別すると、販売方式情報に基づいて選択された計数モードにて商品販売数記憶処理を実行して、メモリー4に記憶されているデータを更新し、メモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるか否かを判別して、メモリー書き込み異常か否かを判別する(ステップ14〜16)。
販売管理装置2は、メモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるとして、メモリー書き込み異常なしと判別すると、待機状態に戻り、メモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができないとして、メモリー書き込み異常であると判別すると、異常処理Bを行う(ステップ13)。
【0038】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、販売管理装置2が、異常判別処理の実行による異常判別結果情報を自動販売機制御部1に通信するように構成されているが、販売管理装置2が、異常判別結果情報を自動販売機制御部1とは別の異常処理用の装置などに通信して、異常判別結果情報を自動販売機制御部1に通信しないように構成して実施することも可能である。
【0039】
(2)上記実施形態では、販売管理装置2が、異常判別処理の実行により異常状態であると判別すると、その異常内容を表示部6に表示するように構成されているが、異常内容を表示部6に表示しなくてもよい。
【0040】
(3)上記実施形態では、販売管理装置2は、異常判別処理において、自動販売機制御部1との通信異常であるか否かを判別するとともに、メモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるか否かを判別するようにしているが、販売管理装置2は、異常判別処理において、自動販売機制御部1との通信異常であるか否かの判別と、メモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるか否かの判別のうち、いずれか一方のみを行うようにすることも可能である。
【0041】
また、異常判別処理については、その判別内容として、自動販売機制御部1との通信異常であるか否かを判別するものや、メモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるか否かを判別するものに限られるものではなく、商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であるか適正に行えない異常状態であるかを判別できるものであればよく、適宜変更が可能である。
【0042】
(4)上記実施形態では、販売管理装置2が、有料販売方式と無料販売方式との複数の販売方式における商品販売数を計数して記憶するようにしているが、例えば、有料販売方式における商品販売数を計数して記憶する有料販売方式用の販売管理装置と、無料販売方式における商品販売数を計数して記憶する無料販売方式用の販売管理装置とを設けるようにして、販売管理装置が、ひとつの販売方式における商品販売数を計数して記憶するように構成して実施することも可能である。
【0043】
(5)上記実施形態では、本発明にかかる自動販売機として、価格の異なる複数の商品を販売するものを例示したが、単一の商品を販売する自動販売機など各種の自動販売機が適応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動販売機制御部と販売管理装置を示すブロック図
【図2】販売管理装置を示す図
【図3】自動販売機制御部の制御動作を示すフローチャート
【図4】販売管理装置の制御動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 自動販売機制御部
2 販売管理装置
4 メモリー
6 表示部
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品の販売を制御する自動販売機制御部と、その自動販売機制御部から通信されてくる商品販売情報に基づいて商品販売数を計数して記憶する商品販売数記憶処理を実行する販売管理装置とが設けられている自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような自動販売機は、自動販売機制御部が、商品がひとつ販売されるごとに、商品販売数をひとつ加算するように商品販売情報を販売管理装置に送信して、販売管理装置が、自動販売機制御部から通信されてくる商品販売情報を受信して商品販売数記憶処理を実行することによって、販売管理装置に商品販売数を記憶させているものである。
【0003】
従来の自動販売機では、実際の商品販売数と販売管理装置に記憶されている商品販売数とが異なる状態となると、管理者が自動販売機を適正に管理することができなくなることから、例えば、特開平6−295376号公報に示されているように、自動販売機制御部が、販売管理装置と接続するためのコネクタが外れていることを検出すると、異常状態であるとして、商品の販売を停止させることにより、実際の商品販売数と販売管理装置に記憶されている商品販売数とが異なる状態となるのを回避するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の自動販売機では、自動販売機制御部が異常を検出しているので、自動販売機制御部での異常を検出することは可能であるが、販売管理装置における自動販売機制御部との通信異常や、販売管理装置の商品販売数を記憶するメモリーに適正に商品販売数を記憶させることができない異常など、販売管理装置での異常については検出できないものとなっている。
したがって、従来の自動販売機では、販売管理装置に異常が発生しても、その異常が発生した状態のまま、商品の販売が継続されることになり、商品販売数記憶処理が適正に行えない異常状態であるにもかかわらず、商品の販売が継続されて、実際の商品販売数と販売管理装置に記憶されている商品販売数とが異なる状態となる虞がある。
【0005】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、販売管理装置が商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態になったときには、その異常状態のまま、商品の販売が継続されることを回避することが可能となる自動販売機を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、商品の販売を制御する自動販売機制御部と、その自動販売機制御部から通信されてくる商品販売情報に基づいて商品販売数を計数して記憶する商品販売数記憶処理を実行する販売管理装置とが設けられている自動販売機において、
前記販売管理装置は、前記商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であるか適正に行えない異常状態であるかを判別する異常判別処理を実行するように構成されている。
【0007】
すなわち、販売管理装置は、異常判別処理を実行することにより、販売管理装置に異常が生じて、商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態を検出することができることになる。
したがって、販売管理装置が商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態を検出したときには、その検出結果に基づいて、商品の販売を停止させることができることとなって、商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態のまま、商品の販売が継続されることを回避することができることになる。
【0008】
以上のことから、請求項1に記載の発明によれば、販売管理装置が商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態になったときには、その異常状態のまま、商品の販売が継続されることを回避することが可能となり、実際の商品販売数と販売管理装置に記憶されている商品販売数とが異なる状態となることを阻止できる自動販売機を提供できるに至った。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、前記販売管理装置は、前記異常判別処理の実行による異常判別結果情報を前記自動販売機制御部に通信するように構成されている。
【0010】
すなわち、販売管理装置は、異常判別結果情報を自動販売機制御部に通信することにより、自動販売機制御部は、商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であるか適正に行えない異常状態であるかを認識できることになる。
したがって、自動販売機制御部は、商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態であると認識すると、元々備えられている商品の販売を停止させる処理を実行できることになり、商品の販売を停止させる処理を新たに追加することなく、異常状態のまま、商品の販売が継続されることを回避することができることになる。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、前記販売管理装置は、前記異常判別処理の実行により異常状態であると判別すると、その異常内容を表示部に表示するように構成されている。
【0012】
すなわち、販売管理装置は、商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態を検出したときに、どのような異常により異常状態であるかを表示部に表示することにより、管理者がどのような異常により異常状態となっているのかを把握することができることになる。
したがって、管理者は、異常内容に応じた異常の復帰作業を的確に行うことができることになり、異常の復帰作業の簡素化を図ることができることになる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、前記販売管理装置は、前記異常判別処理において、前記自動販売機制御部との間で通信異常判別用の通信を行うことにより、前記自動販売機制御部との通信異常であるか否かを判別するように構成されている。
【0014】
すなわち、販売管理装置は、異常判別処理を実行することにより、自動販売機制御部と販売管理装置とを接続する複数の信号線のいずれかが断線して、自動販売機制御部との通信異常であるときには、販売管理装置が商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態であると判別できることになる。
したがって、販売管理装置が、自動販売機制御部と販売管理装置とを接続する複数の信号線のいずれかの断線により異常状態を検出すると、商品の販売を停止させることができることになり、自動販売機制御部と販売管理装置とを接続する信号線が断線している状態での販売の継続を的確に回避することができることになる。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、前記販売管理装置は、前記異常判別処理において、商品販売数を記憶するメモリーに適正に商品販売数を記憶させることができるか否かを判別するように構成されている。
【0016】
すなわち、販売管理装置は、異常判別処理を実行することにより、商品販売数を記憶するメモリーに適正に商品販売数を記憶させることができないときには、販売管理装置が商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態であると判別できることになる。
したがって、販売管理装置が、商品販売数を記憶するメモリーに適正に商品販売数を記憶させることができないことにより異常状態を検出すると、商品の販売を停止させることができることになり、商品販売数を記憶するメモリーに適正に商品販売数を記憶させることができない状態での販売の継続を的確に回避することができることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる自動販売機の実施の形態について図面に基づいて説明する。
この自動販売機は、図1に示すように、飲料などの商品の販売を制御する自動販売機制御部1と、その自動販売機制御部1から通信されてくる商品販売情報に基づいて商品販売数を管理する電子式の販売管理装置2とが設けられている。
ちなみに、自動販売機制御部1および販売管理装置2とも、自動販売機の内側に設けられ、販売管理装置2は、管理者などが自動販売機の扉を開けることにより、確認できる位置に配置されている。
【0018】
この自動販売機は、価格の異なる複数種の商品を販売しており、自動販売機制御部1は、商品がひとつ販売されるごとに、商品販売数をひとつ加算するように信号線3を通して商品販売情報を販売管理装置2に通信するように構成されている。
そして、販売管理装置2は、自動販売機制御部1から通信されてくる商品販売情報に基づいて商品販売数を計数して記憶する商品販売数記憶処理を実行して、価格ごとの商品販売数および自動販売機全体のトータル商品販売数を計数して記憶するように構成されている。
【0019】
前記自動販売機制御部1は、商品を販売する販売方式として、有料で商品を販売する有料販売方式と無料で商品を販売する無料販売方式とのふたつの販売方式を備えて、選択された販売方式にて商品を販売するとともに、選択された販売方式に対応する販売方式情報と商品販売情報を販売管理装置2に送信するように構成されている。
そして、販売管理装置2は、複数種の販売方式の夫々に対応する複数の計数記憶モードを備えて、自動販売制御部1にて選択されている販売方式に対応する計数記憶モードを自動販売制御部から通信されてくる販売方式情報に基づいて選択して、選択した計数記憶モードにて商品販売数記憶処理を実行するように構成されている。
【0020】
説明を加えると、自動販売機制御部1は、販売方式選択スイッチ5がOFFされて有料販売方式が選択されると、有料販売方式にて商品を販売するとともに、有料販売方式にて商品をひとつ販売すると、販売管理装置2への販売方式情報としてのCTL信号を「L」にした状態で、商品販売情報としてのDATA1〜4を販売管理装置2に送信する。
そして、販売管理装置2は、販売方式情報としてのCTL信号が「L」の状態で、商品販売情報としてのDATA1〜4を受信すると、有料販売方式に対応する有料販売方式用の計数記憶モードを選択して、その有料販売方式用の計数記憶モードにて商品販売数記憶処理を実行して、有料販売方式における価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数を計数して記憶する。
【0021】
また、自動販売機制御部1は、販売方式選択スイッチ5がONされて無料販売方式が選択されると、無料販売方式にて商品を販売するとともに、無料販売方式にて商品をひとつ販売すると、販売方式情報としてのCTL信号を「H」にした状態で、商品販売情報としてのDATA1〜4を販売管理装置2に送信する。
そして、販売管理装置2は、販売方式情報としてのCTL信号が「H」の状態で、商品販売情報としてのDATA1〜4を受信すると、無料販売方式に対応する無料販売方式用の計数記憶モードを選択して、その無料販売方式用の計数記憶モードにて商品販売数記憶処理を実行して、無料販売方式における価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数を計数して記憶する。
【0022】
上述の如く、有料販売方式用の計数記憶モードにおける商品販売数記憶処理では、有料販売方式における価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数を計数して記憶し、無料販売方式用の計数記憶モードにおける商品販売数記憶処理では、無料販売方式における価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数を計数して記憶するようにしている。
したがって、いずれの計数記憶モードにおいても、商品販売数記憶処理では、価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数を計数して記憶するようにしているので、以下、商品販売数記憶処理について説明を加えるが、価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数を計数して記憶する構成について、具体的に説明を加える。
【0023】
例えば、100円が5種類、120円が10種類、150円が5種類の合計20種類の商品を販売している場合では、販売管理装置2が、100円の商品の商品販売数、120円の商品の商品販売数、150円の商品の商品販売数、および、トータル商品販売数をメモリー4に記憶している。
そして、自動販売機制御部1は、例えば、100円の商品をひとつ販売すると、100円の商品販売数およびトータル商品販売数をひとつ加算するように商品販売情報としてのDATA1〜4を販売管理装置2に送信する。
販売管理装置2は、商品販売情報としてのDATA1〜4を受信すると、商品販売数記憶処理の実行により、100円の商品の商品販売数および自動販売機のトータル商品販売数をひとつ加算するように、メモリー4に記憶されているデータを更新して、その更新したデータをメモリー4に記憶させる。
【0024】
また、自動販売機制御部1が、120円の商品または150円の商品を販売したときも、100円の商品を販売したときと同様に、販売管理装置2は、120円または150円の商品の商品販売数およびトータル商品販売数をひとつ加算するようにメモリー4に記憶されているデータを更新し、その更新されたデータをメモリー4に記憶させる。
このようにして、販売管理装置2は、有料販売方式における100円、120円、150円の価格ごとの商品販売数とトータル商品販売数を計数して記憶させるとともに、無料販売方式における100円、120円、150円の価格ごとの商品販売数とトータル商品販売数を計数して記憶させるように構成されている。
【0025】
前記販売管理装置2には、図2に示すように、表示部6が備えられており、有料販売方式における価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数や、無料販売方式における価格ごとの商品販売数およびトータル商品販売数のうち、トータルスイッチ7やP1〜P7の各スイッチを操作することにより、選択された商品販売数を表示部6に表示するように構成されている。
【0026】
説明を加えると、販売管理装置2に電源を投入すると、トータルLED8が点灯して、有料販売方式でのトータル商品販売数が表示部6に表示される。
そして、トータルLED8が点灯している状態で、P1〜P7のいずれかのスイッチを押すと、そのスイッチに対応付けられた価格の有料販売方式での商品販売数が表示部6に表示される。
例えば、P1スイッチは100円という価格が対応付けられており、P1スイッチを押すと、P1のLEDが点灯して、有料販売方式での100円の商品販売数が表示部6に表示される。
【0027】
また、トータルLED8が点灯している状態において、トータルスイッチ7を設定時間(例えば、2秒)以上押すと、トータルLED8が点滅して、無料販売方式でのトータル商品販売数が表示部6に表示され、トータルLED8が点滅している状態で、P1〜P7のいずれかのスイッチを押すと、そのスイッチに対応付けられた価格の無料販売方式での商品販売数が表示部6に表示される。
そして、トータルLED8が点滅している状態で、トータルスイッチ7を設定時間(例えば、2秒)以上押すことにより、有料販売方式でのトータル商品販売数が表示部6に表示される状態に戻る。
【0028】
前記販売管理装置2は、商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であるか適正に行えない異常状態であるかを判別する異常判別処理を定期的に実行するように構成されている。
すなわち、販売管理装置2は、商品を販売していない待機状態において、異常判別処理を定期的に実行し、その異常判別処理において、自動販売機制御部1との間で通信異常判別用の通信を行うことにより、自動販売機制御部1との通信異常であるか否かを判別するとともに、商品販売数を記憶するメモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるか否かを判別するように構成されている。そして、販売管理装置2は、自動販売機制御部1との通信異常でなく、かつ、商品販売数を記憶するメモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるときには、商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であると判別し、自動販売機制御部1との通信異常であるか、または、商品販売数を記憶するメモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができないときには、商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態であると判別するように構成されている。
【0029】
前記異常判別処理における自動販売機制御部1との通信異常であるか否かの判別について説明を加えると、自動販売機制御部1が、すべての信号線3における信号を「H」状態にする通信異常判別用信号を販売管理装置2に通信異常判別用設定時間送信することにより、通信異常判別用の通信を行う。
そして、販売管理装置2は、通信異常判別用設定時間において、通信異常判別用信号に「L」である信号が存在すると、その信号を通信する信号線3が断線しているとして、自動販売機制御部1との通信異常であると判別するようにしている。
【0030】
前記異常判別処理における商品販売数を記憶するメモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるか否かの判別について説明を加えると、販売管理装置2は、自動販売機制御部1から通信されてくる商品販売情報を受信すると、CPU9内のデータを更新して、その更新されたデータをメモリー4に書き込む。そして、メモリー4に書き込まれたデータをCPU9に読み込み、CPU9が読み込んだデータと更新したデータとを比較して、それらのデータが異なるときには、メモリー4の書き込み異常であるとして、商品販売数を記憶するメモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができないと判別するようにしている。また、CPU9が更新したデータをメモリー4に書き込めないときや、メモリー4に書き込まれたデータをCPU9に読み込めないときにも、商品販売数を記憶するメモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができないと判別するようにしている。
【0031】
前記販売管理装置2は、異常判別処理の実行により、商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であると判別すると、販売管理装置2から自動販売機制御部1へのERR信号を「H」とし、商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態であると判別すると、販売管理装置2から自動販売機制御部1へのERR信号を「L」として、異常判別処理の実行による異常判別結果情報としてのERR信号を自動販売機制御部1に通信するように構成されている。
そして、自動販売機制御部1は、ERR信号が「L」となっていると、商品の販売を停止する販売停止処理などを実行する異常処理を実行するように構成されている。
また、販売管理装置2は、異常判別処理の実行により異常状態であると判別すると、その異常内容を表示部6に表示するように構成されている。
【0032】
このようにして、販売管理装置2は、異常判別処理を実行することにより、信号線3の断線やメモリー4の書き込み異常によって、商品販売数記憶処理を適正に行えない異常状態を検出することができ、その異常状態を検出したことを自動販売機制御部1に通信することによって、自動販売機制御部1が販売を停止する処理を実行して、異常状態のまま販売が継続されることを阻止し、実際の商品販売数と販売管理装置2に記憶されている商品販売数とが異なる状態となることを回避している。
【0033】
以下、自動販売機制御部1および販売管理装置2の制御動作についてフローチャートに基づいて説明を加える。
まず、自動販売機制御部1について説明すると、図示はしないが、商品販売要求があると、有料販売方式または無料販売方式のうち、選択された販売方式にて商品を随時販売するようにしている。
そして、自動販売機制御部1は、商品を販売していない販売待機状態のときには、図3のフローチャートに示すように、まず、すべての信号線3における信号を「H」状態にする通信異常判別用信号を販売管理装置2に送信する(ステップ1)。
【0034】
その後、自動販売機制御部1は、販売管理装置2から通信されてくる異常判別結果情報としてのERR信号が「L」であると、販売管理装置2の異常であると判別して、商品の販売を停止する販売停止処理などを実行する異常処理Aを行う(ステップ2,3)。
また、自動販売機制御部1は、販売管理装置2から通信されてくる異常判別結果情報としてのERR信号が「H」であると、販売管理装置2に異常なしと判別する(ステップ3)。
【0035】
そして、自動販売機制御部1は、販売管理装置2に異常なしと判別すると、商品が販売されたか否かを判別して、販売なしと判別すると、販売待機状態に戻り(ステップ4)、販売ありと判別すると、販売方式情報としてのCTL信号および商品販売情報としてのDATA1〜4からなるカウントアップ信号を販売管理装置2に送信したのち、販売待機状態に戻る(ステップ4,5)。
【0036】
次に、販売管理装置2について説明すると、図4のフローチャートに示すように、商品を販売していない待機状態のときに、自動販売機制御部1から通信されてくる通信異常判別用信号を受信すると、通信異常判別用信号に「L」である信号が存在するか否かによって、通信異常であるか否かを判別する(ステップ11)。
そして、販売管理装置2は、通信異常判別用信号に「L」である信号が存在すると、通信異常であると判別して、販売管理装置2から自動販売機制御部1への異常判別結果情報としてのERR信号を「L」とする異常処理Bを行う(ステップ12,13)。
また、販売管理装置2は、通信異常判別用信号に「L」である信号が存在しなければ、通信異常なしと判別して、自動販売機制御部1からカウントアップ信号が送信されているか否かによりデータカウントするか否かを判別し、データカウントなしと判別すると、待機状態に戻る(ステップ12,14)。
【0037】
そして、販売管理装置2は、データカウントありと判別すると、販売方式情報に基づいて選択された計数モードにて商品販売数記憶処理を実行して、メモリー4に記憶されているデータを更新し、メモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるか否かを判別して、メモリー書き込み異常か否かを判別する(ステップ14〜16)。
販売管理装置2は、メモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるとして、メモリー書き込み異常なしと判別すると、待機状態に戻り、メモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができないとして、メモリー書き込み異常であると判別すると、異常処理Bを行う(ステップ13)。
【0038】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、販売管理装置2が、異常判別処理の実行による異常判別結果情報を自動販売機制御部1に通信するように構成されているが、販売管理装置2が、異常判別結果情報を自動販売機制御部1とは別の異常処理用の装置などに通信して、異常判別結果情報を自動販売機制御部1に通信しないように構成して実施することも可能である。
【0039】
(2)上記実施形態では、販売管理装置2が、異常判別処理の実行により異常状態であると判別すると、その異常内容を表示部6に表示するように構成されているが、異常内容を表示部6に表示しなくてもよい。
【0040】
(3)上記実施形態では、販売管理装置2は、異常判別処理において、自動販売機制御部1との通信異常であるか否かを判別するとともに、メモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるか否かを判別するようにしているが、販売管理装置2は、異常判別処理において、自動販売機制御部1との通信異常であるか否かの判別と、メモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるか否かの判別のうち、いずれか一方のみを行うようにすることも可能である。
【0041】
また、異常判別処理については、その判別内容として、自動販売機制御部1との通信異常であるか否かを判別するものや、メモリー4に適正に商品販売数を記憶させることができるか否かを判別するものに限られるものではなく、商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であるか適正に行えない異常状態であるかを判別できるものであればよく、適宜変更が可能である。
【0042】
(4)上記実施形態では、販売管理装置2が、有料販売方式と無料販売方式との複数の販売方式における商品販売数を計数して記憶するようにしているが、例えば、有料販売方式における商品販売数を計数して記憶する有料販売方式用の販売管理装置と、無料販売方式における商品販売数を計数して記憶する無料販売方式用の販売管理装置とを設けるようにして、販売管理装置が、ひとつの販売方式における商品販売数を計数して記憶するように構成して実施することも可能である。
【0043】
(5)上記実施形態では、本発明にかかる自動販売機として、価格の異なる複数の商品を販売するものを例示したが、単一の商品を販売する自動販売機など各種の自動販売機が適応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動販売機制御部と販売管理装置を示すブロック図
【図2】販売管理装置を示す図
【図3】自動販売機制御部の制御動作を示すフローチャート
【図4】販売管理装置の制御動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 自動販売機制御部
2 販売管理装置
4 メモリー
6 表示部
Claims (5)
- 商品の販売を制御する自動販売機制御部と、その自動販売機制御部から通信されてくる商品販売情報に基づいて商品販売数を計数して記憶する商品販売数記憶処理を実行する販売管理装置とが設けられている自動販売機であって、
前記販売管理装置は、前記商品販売数記憶処理を適正に行える適正状態であるか適正に行えない異常状態であるかを判別する異常判別処理を実行するように構成されている自動販売機。 - 前記販売管理装置は、前記異常判別処理の実行による異常判別結果情報を前記自動販売機制御部に通信するように構成されている請求項1に記載の自動販売機。
- 前記販売管理装置は、前記異常判別処理の実行により異常状態であると判別すると、その異常内容を表示部に表示するように構成されている請求項1または2に記載の自動販売機。
- 前記販売管理装置は、前記異常判別処理において、前記自動販売機制御部との間で通信異常判別用の通信を行うことにより、前記自動販売機制御部との通信異常であるか否かを判別するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動販売機。
- 前記販売管理装置は、前記異常判別処理において、商品販売数を記憶するメモリーに適正に商品販売数を記憶させることができるか否かを判別するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動販売機。
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