JP2004054287A - 画像表示装置 - Google Patents

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櫻井  良
So Kitano
北野  創
Norio Nihei
二瓶 則夫
Yoshitomo Masuda
増田 善友
Hirotaka Yamazaki
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Abstract

【課題】 乾式で応答性能が速く、単純な構造で安価かつ安定性に優れるとともに、コントラスト比が向上した画像表示装置を提供する。
【解決手段】 対向する透明基板1および対向基板2間に、色および帯電特性の異なる2種類の粒子5,6を封入し、あるいは、気体中に固体状物質が分散質として安定に浮遊するエアロゾル状態で高流動性を示す互いに色の異なる粉流体5,6を封入し、透明基板1に設けた表示電極3および対向基板2に設けた対向電極4からなる電極対から粒子あるいは粉流体5,6に電界を与えて、クーロン力により粒子あるいは粉流体5,6を移動させて画像を表示する画像表示板11を具備した画像表示装置では、画像表示板11の表示面側に位置する透明基板1の内周面に、各画素12間の境界部を覆う、OD値2以上の格子状の有色パターン13が設られている。
【選択図】図4

Description

 本発明は、クーロン力等を利用した粒子の飛翔移動あるいは粉流体の移動に伴い、画像を繰り返し表示したり、消去したりすることができる画像表示板を具備した画像表示装置であって、特に、コントラスト比を向上させるようにした画像表示装置に関するものである。
 従来より、液晶(LCD)に代わる画像表示装置として、電気泳動方式、エレクトロクロミック方式、サーマル方式、2色粒子回転方式等の技術を用いた画像表示装置が提案されている。
 これら従来技術は、LCDと比較すると、通常の印刷物に近い広い視野角が得られる、消費電力が小さい、メモリ機能を有している等のメリットがあることから、次世代の安価な画像表示装置に使用可能な技術として考えられており、携帯端末用画像表示、電子ペーパー等への展開が期待されている。特に最近では、分散粒子と着色溶液から成る分散液をマイクロカプセル化し、これを対向する基板間に配置して成る電気泳動方式が提案され、期待が寄せられている。
 しかしながら、電気泳動方式では、液中を粒子が泳動するために液の粘性抵抗により応答速度が遅くなるという問題がある。さらに、低比重の溶液中に酸化チタン等の高比重の粒子を分散させているため沈降しやすくなっており、分散状態の安定性維持が難しく、画像繰り返し安定性に欠けるという問題を抱えている。また、マイクロカプセル化にしても、セルサイズをマイクロカプセルレベルにして、見かけ上、上述した欠点が現れにくくしているだけであって、本質的な問題は何ら解決されていない。
 一方、溶液中での挙動を利用する電気泳動方式に対し、溶液を使わず、導電性粒子と電荷輸送層とを基板の一部に組み入れる方式も提案され始めている(例えば、非特許文献1参照)。しかし、電荷輸送層、さらには電荷発生層を配置するために構造が複雑化するとともに、導電性粒子に電荷を一定に注入することは難しいため、安定性に欠けるという問題もある。
趙 国来、外3名、"新しいトナーディスプレイデバイス(I)"、1999年7月21日、日本画像学会年次大会(通算83回)"Japan Hardcopy’99"論文集、p.249-252
 上述した種々の問題を解決するための一方法として、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板の間に色および帯電特性の異なる2種類以上の粒子あるいは粉流体を封入し、前記基板の一方または両方に設けた電極からなる電極対から前記粒子あるいは粉流体に電界を与えて、クーロン力等により前記粒子あるいは粉流体を移動させて画像を表示する画像表示板を具備する画像表示装置が知られている。
 この画像表示装置は、例えば図6(a)に示すように画像表示素子(画素)31がマトリックス状に配置された画像表示板32を具備しているが、各画素31は、互いに所定寸法の隙間33により隔てらて配置されている。したがって、白黒表示の場合、最大輝度である白色を表示する際には図6(a)のように全域が白色になるが、最小輝度である黒色を表示する際には図6(b)に斜線で示す黒色の領域の中に白色の格子模様が生じるため全域が黒色にならず、この白色の格子模様の分だけ全域が黒色になった場合に比べてコントラスト比が劣化することになる。なお、フルカラー表示の場合も、白黒表示の場合と同様にR、G、Bのそれぞれの画素の隙間に対応する格子模様が生じるため、コントラスト比が劣化することになる。
 本発明は、上述した問題に着目してなされたものであり、乾式で応答性能が速く、単純な構造で安価かつ安定性に優れるとともに、コントラスト比が向上した画像表示装置を提供することを目的とする。
 本発明の第1発明に係る画像表示装置は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板の間に色および帯電特性の異なる2種類以上の粒子群を封入し、前記基板の一方または双方に設けた電極からなる電極対から前記粒子群に電界を与えて、クーロン力等により前記粒子を移動させて画像を表示する画像表示板を具備した画像表示装置であって、前記画像表示板の表示面側に位置する一方の基板の外周面および内周面ならびに該内周面と対向する他方の基板の内周面の中の少なくとも1つの面に、各画素間の境界部を覆うOD値2以上の有色パターンを設けて成ることを特徴とする(ここで、OD値とは、光学濃度のことを言う)。
 また、本発明の第2発明に係る画像表示装置は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板の間に、気体中に固体状物質が分散質として安定に浮遊するエアロゾル状態で高流動性を示す粉流体を封入し、前記基板の一方または双方に設けた電極からなる電極対から前記粉流対に電界を与えて、クーロン力等により前記粉流体を移動させて画像を表示する画像表示板を具備した画像表示装置であって、前記画像表示板の表示面側に位置する一方の基板の外周面および内周面ならびに該内周面と対向する他方の基板の内周面の中の少なくとも1つの面に、各画素間の境界部を覆うOD値2以上の有色パターンを設けて成ることを特徴とする(ここで、OD値とは、光学濃度のことを言う)。
 なお、本発明の第2発明における「粉流体」は、気体の力も液体の力も借りずに、自ら流動性を示す、流体と粒子の特性を兼ね備えた両者の中間状態の物質である。例えば、液晶は液体と固体の中間的な相と定義され、液体の特徴である流動性と固体の特徴である異方性(光学的性質)を有するものである(平凡社:大百科事典)。一方、粒子の定義は、無視できるほどの大きさであっても有限の質量をもった物体であり、重力の影響を受けるとされている(丸善:物理学事典)。ここで、粒子でも、気固流動層体、液固流動体という特殊状態があり、粒子に底板から気体を流すと、粒子には気体の速度に対応して上向きの力が作用し、この力が重力とつりあう際に、流体のように容易に流動できる状態になるものを気固流動層体と呼び、同じく、液体により流動化させた状態を液固流動体と呼ぶとされている(平凡社:大百科事典)。このように気固流動層体や液固流動体は、気体や液体の流れを利用した状態である。本発明では、このような気体の力も、液体の力も借りずに、自ら流動性を示す状態の物質を、特異的に作り出せることが判明し、これを粉流体と定義した。
 すなわち、本発明の第2発明における粉流体は、液晶(液体と固体の中間相)の定義と同様に、粒子と液体の両特性を兼ね備えた中間的な状態で、先に述べた粒子の特徴である重力の影響を極めて受け難く、高流動性を示す特異な状態を示す物質である。このような物質はエアロゾル状態、すなわち気体中に固体状もしくは液体状の物質が分散質として安定に浮遊する分散系で得ることができ、本発明の画像表示装置で固体状物質を分散質とするものである。
 本発明の第1発明及び第2発明に係る画像表示装置では、粒子あるいは粉流体に直接的に静電界を与えてクーロン力等により粒子あるいは粉流体を移動させることができる画像表示素子をマトリックス状に配置して新規な画像表示装置を構成することにより、乾式で応答速度が速く、単純な構造で安価かつ安定性に優れる画像表示装置を提供することができる。さらに、前記画像表示板の少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板の、表示面側に位置する一方の基板の外周面および内周面ならびに該内周面と対向する他方の基板の内周面の中の少なくとも1つの面に、各画素間の境界部を覆うOD値2以上の有色パターンを設けることにより、最小輝度側の色(例えば黒色)を表示する際の輝度を理論値0に限りなく近付けることができるから、所望の通り、コントラスト比が向上した画像表示装置を提供することができる。
 以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明の第1発明及び第2発明に係る画像表示装置を構成する画像表示板の画像表示素子の一例およびその表示駆動原理を説明するための図であり、図1(a)〜(c)に示す例において、1は透明基板、2は対向基板、3は表示電極(透明電極)、4は対向電極、5は負帯電性粒子(あるいは負帯電性粉流体)、6は正帯電性粒子(あるいは正帯電性粉流体)、7は隔壁である。なお、表示媒体として負帯電性粒子5及び正帯電性粒子6を利用した例が本発明の第1発明となり、表示媒体として負帯電性粉流体5及び正帯電性粉流体6を利用した例が本発明の第2発明となる。以下の説明では、特に限定しない限り粒子を利用した第1発明について説明するが、その説明がそのまま粉流体を利用した第2発明にも適用できる。
 図1(a)は対向する基板(透明基板1および対向基板2)の間に負帯電性粒子5および正帯電性粒子6を配置した状態を示す。この状態のものに、表示電極3側が低電位、対向電極4側が高電位となるように電圧を印加すると、図1(b)に示すように、クーロン力によって、正帯電性粒子6は表示電極3側に飛翔移動し、負帯電性粒子5は対向電極4側に飛翔移動する。この場合、透明基板1側から見たときの表示面は、正帯電性粒子6の色に見える。次に、電位を切り換えて、表示電極3側が高電位、対向電極4側が低電位となるように電圧を印加すると、図1(c)に示すように、クーロン力によって、負帯電性粒子5は表示電極3側に飛翔移動し、正帯電性粒子6は対向電極4側に飛翔移動する。この場合、透明基板1側から見たときの表示面は、負帯電性粒子5の色に見える。
 図1(b)および図1(c)の間は電源の電位を反転させるだけで繰り返し表示することができ、このように電源の電位を反転させることで可逆的に色を変化させることができる。粒子の色は、随意に選定できる。例えば、負帯電性粒子5を白色とし、正帯電性粒子6を黒色とするか、負帯電性粒子5を黒色とし、正帯電性粒子6を白色とすると、表示は白色および黒色間の可逆表示となる。この方式では、一旦表示を行うと、各粒子は鏡像力により電極基板面に付着した状態になるので、電圧印加を中止した後も表示画像は長期に保持されることになり、メモリ保持性が良い。
 本発明では、各帯電粒子が気体中を飛翔するため、画像表示の応答速度が速く、応答速度を1msec以下にすることができる。また、液晶表示素子のように配向膜や偏光板等が不要で、構造が単純で、低コストかつ大面積とすることが可能である。温度変化に対しても安定しており、低温から高温まで使用可能である。さらに、視野角がなく、高反射率、反射型で明るいところでも見易く、低消費電力である。メモリ性もあるので、画像保持する場合に電力を消費しない。
 本発明の画像表示装置は、上記画像表示素子がマトリックス状に配置された画像表示板から構成される。図2(a)、(b)にその模式図の一例を示す。この例では説明の都合上3×3のマトリックスを示す。各電極の数をn個とすることで、任意のn×nのマトリックスを構成することができる。
 図2(a)、(b)に示す例において、ほぼ平行に配置した表示電極3−1〜3−3と同じくほぼ平行に配置した対向電極4−1〜4−3とは、互いにほぼ直交した状態で、透明基板1上および対向基板2上に設けられている。表示電極3−1〜3−3にはそれぞれ、2接点切換型スイッチであるSW3−1−1,SW3−2−1,SW3−3−1が各別に接続されている。同様に、対向電極4−1〜4−3にはそれぞれ、2接点切換型スイッチであるSW4−1−1,SW4−2−1,SW4−3−1が各別に接続されている。さらに、SW3−1−1,SW3−2−1,SW3−3−1には、2接点切換型スイッチであるSW3−1−2が共通接続されており、SW4−1−1,SW4−2−1,SW4−3−1には、2接点切換型スイッチであるSW4−1−2が共通接続されている。
 SW3−n−1(n=1〜3)とSW4−n−1(n=1〜3)とは、グラウンドへの接続と次段のSW3−1−2への接続とを切り替える役目を果たす。SW3−1−2およびSW4−1−2は、高電圧発生回路8への接続と低電圧発生回路9への接続とを切り替える役目を果たす。これらSWの全体がマトリックスドライブ回路10を構成する。なお、本例では、隔壁7によりお互いを隔離して3×3個の画像表示素子を構成しているが、この隔壁7は必須ではなく、省くこともできる。
 上述した表示電極3−1〜3−3と対向電極4−1〜4−3とからなるマトリックス電極に対する駆動制御では、表示しようとする画像に応じて、図示しないシーケンサの制御により各SWの開閉を制御して、3×3個の画像表示素子を順に表示させる動作が実行される。この動作としては、基本的には、従来から知られているものとほぼ同一の画像表示動作を行う。
 以下、本発明の画像表示装置で用いる各部材の詳細について述べる。
 マトリックス電極を構成する各電極は、透明基板上に設ける表示電極の場合には、透明かつパターン形成可能である導電材料で形成される。このような導電材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属やITO、導電性酸化スズ、導電性酸化亜鉛等の透明導電金属酸化物をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD法、塗布法等で薄膜状に形成したもの、あるいは、導電剤を溶媒あるいは合成樹脂バインダーに混合して塗布したものが用いられる。
 導電剤としては、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムパークロレート等のカチオン性高分子電解質、ポリスチレンスルホン酸塩、ポリアクリル酸塩等のアニオン性高分子電解質や導電性の酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウム微粉末等が用いられる。なお、電極の厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければどのような厚さでも良いが、3〜1000nm、好ましくは5〜400nmが好適である。対向基板上には、上記表示電極と同様に透明電極材料を使用することもできるが、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の非透明電極材料も使用できる。
 各電極には、帯電した粒子の電荷が逃げないように絶縁性のコート層を形成することが好ましい。コート層は、負帯電性粒子に対しては正帯電性の樹脂を、正帯電性粒子に対しては負帯電性の樹脂を用いると、粒子の電荷が逃げ難いので特に好ましい。
 基板の少なくとも一方は表示板外側から粒子の色が確認できる透明基板であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。可撓性の有無は用途により適宜選択され、例えば、電子ペーパー等の用途には可撓性のある材料が好適であり、携帯電話、PDA、ノートパソコン類の携帯機器の表示装置等の用途には可撓性のない材料が好適である。
 基板の材料を例示すると、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリイミド、アクリル等のポリマーシートや、ガラス、石英等の無機シートが挙げられる。対向基板は透明でも不透明でもかまわない。基板の厚みは、2〜5000μmが好ましく、特に5〜1000μmが好適である。厚みが薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、厚みが厚すぎると、表示機能としての鮮明さ、コントラストの低下が発生し、特に、電子ペーパー用途の場合にはフレキシビリティー性に欠ける。
 また、図2(a)に示すように、隔壁7を各表示素子の四周に設けるのが好ましい。隔壁を平行する2方向に設けることもできる。これにより、基板平行方向の余分な粒子移動を阻止し、耐久繰り返し性、メモリ保持性を介助するとともに、基板間の間隔を均一にかつ補強し、画像表示板の強度を上げることもできる。隔壁の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、スクリーン版を用いて所定の位置にペーストを重ね塗りするスクリーン印刷法や、基板上に所望の厚さの隔壁材をベタ塗りし、隔壁として残したい部分のみレジストパターンを隔壁材上に被覆した後、ブラスト材を噴射して隔壁部以外の隔壁材を切削除去するサンドブラスト法や、基板上に感光性樹脂を用いてレジストパターンを形成し、レジスト凹部へペーストを埋め込んだ後レジストを除去するリフトオフ法(アディティブ法)や、基板上に隔壁材料を含有した感光性樹脂組成物を塗布し、露光・現像により所望のパターンを得る感光性ペースト法や、基板上に隔壁材料を含有するペーストを塗布した後、凹凸を有する金型等を圧着・加圧成形して隔壁形成する鋳型成形法等、種々の方法が採用される。さらに、鋳型成形法を応用し、鋳型として感光性樹脂組成物により設けたレリーフパターンを使用する、レリーフ型押し法も採用される。
 次に、本発明の第1発明に係る画像表示装置で用いる粒子について述べる。本発明では、表示のための粒子は負帯電性または正帯電性の着色粒子で、クーロン力により飛翔移動するものであればいずれでも良いが、特に、帯電性に優れ球形で比重の小さい粒子が好適である。粒子の平均粒子径は0.1〜50μmが好ましく、特に1〜30μmが好ましい。粒子径がこの範囲より小さいと、粒子の電荷密度が大きすぎて電極や基板への鏡像力が強すぎ、メモリ性はよいが、電界を反転した場合の追随性が悪くなる。反対に粒子径がこの範囲より大きいと、追随性は良いが、メモリ性が悪くなる。
 粒子を負又は正に帯電させる方法は、特に限定されないが、コロナ放電法、電極注入法、摩擦法等の粒子を帯電させる方法が用いられる。粒子の帯電量は当然その測定条件に依存するが、画像表示装置における粒子の帯電量はほぼ、初期帯電量、基板との接触、種類の異なる粒子との接触、経過時間に伴う電荷減衰に依存し、特に「種類の異なる粒子との接触」、すなわち2粒子間の接触に伴う帯電挙動の飽和値が支配因子となっているということが分かっている。したがって、帯電量においてはこの2粒子間の帯電特性の差、すなわち仕事関数の差を知ることが重要であるが、これは簡易測定では難しい。
 本発明者らは鋭意検討の結果、ブローオフ法において同じキャリヤを用いて、それぞれの粒子の帯電量測定を行うことにより相対的に評価できることを見出し、これを表面電荷密度によって規定することにより、画像表示装置として適当な粒子の帯電量を予測できることを見出した。
 測定方法について詳しくは後に述べるが、ブローオフ法によって、粒子とキャリヤとを十分に接触させ、その飽和帯電量を測定することにより該粒子の単位重量あたりの帯電量を測定することができる。そして、該粒子の粒子径と比重を別途求めることにより該粒子の表面電荷密度を算出することができる。
 画像表示装置においては、用いる粒子の粒子径は小さく、重力の影響はほぼ無視できるほど小さいため、粒子の比重は粒子の動きに対して影響しない。しかし、粒子の帯電量においては、同じ粒子径の粒子で単位重量あたりの平均帯電量が同じであっても、粒子の比重が2倍異なる場合に保持する帯電量は2倍異なることとなる。従って、画像表示装置に用いられる粒子の帯電特性は粒子の比重に無関係な表面電荷密度(単位:μC/m)で評価するのが好ましいことが分かった。
 そして、粒子間においてこの表面電荷密度の差が十分にある時、2種類の粒子はお互いの接触により適正かつ十分な帯電量を保持し、電界により移動する機能を保持するのである。
 ここで、表面電荷密度については2粒子を互いに移動しやすいものにするためにある程度の差が必要であるが、大きいほどよいというものではない。粒子移動による画像表示装置においては粒子の粒子径が大きいときは主に電気影像力が粒子の飛翔電界(電圧)を決定する因子となる傾向が強いため、この粒子を低い電界(電圧)で動かすためには帯電量が低いほうがよいこととなる。また、粒子の粒子径が小さいときは分子間力・液架橋力等の非電気的な力が飛翔電界(電圧)決定因子となることが多いため、この粒子を低い電界(電圧)で動かすためには帯電量が高いほうがよいこととなる。しかし、これは粒子の表面性(材料・形状)にも大きく依存するため一概に粒子径と帯電量で規定することはできない。
 本発明者らは平均粒子径d(0.5)が0.1〜50μmの粒子においては、同じ種類のキャリヤを用いてブローオフ法により測定した2種類の粒子において、表面電荷密度の差の絶対値が5〜150μC/mである場合に画像表示装置として使用できる粒子と成り得ることを見出した。
 ブローオフ法測定原理及び方法は以下の通りである。ブローオフ法においては、両端に網を張った円筒容器中に粉体とキャリヤの混合体を入れ、一端から高圧ガスを吹き込んで粉体とキャリヤとを分離し、網の目開きから粉体のみをブローオフ(吹き飛ばし)する。この時、粉体が容器外に持ち去った帯電量と等量で逆の帯電量がキャリヤに残る。そして、この電荷による電束の全てはファラデーケージで集められ、この分だけコンデンサーは充電される。そこでコンデンサー両端の電位を測定することにより粉体の電荷量Qは、Q=CV(C:コンデンサー容量、V:コンデンサー両端の電圧)として求められる。
 ブローオフ粉体帯電量測定装置としては東芝ケミカル社製のTB-200を用いた。本発明ではキャリヤとしてパウダーテック社製のF963-2535を用いた。これらから粒子帯電量を測定し、別途求めた粒子径及び粒子比重から粒子の表面電荷密度を算出した。
 なお、粒子径は以下に述べる方法により、また、比重は、株式会社島津製作所製比重計(商品名:マルチボリウム密度計H 1305)を用いて測定した。
 粒子径については具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基に、粒子径分布、粒子径を算出するソフト)を用いて測定し、粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値を平均粒子径d(0.5)(μm)とした。
 粒子は、その帯電電荷を保持する必要があるので、体積固有抵抗が1×1010Ω・cm以上の絶縁性粒子が好ましく、特に1×1012Ω・cm以上の絶縁性粒子が好ましい。また、以下に述べる方法で評価した電荷減衰の遅い粒子がさらに好ましい。
 すなわち、粒子を、別途、プレス、加熱溶融、キャスト等により、厚み5〜100μmのフィルム状にする。そして、そのフィルム表面と1mmの間隔をもって配置されたコロナ放電器に、8KVの電圧を印加してコロナ放電を発生させて表面を帯電させ、その表面電位の変化を測定し判定する。この場合、0.3秒後における表面電位の最大値が300Vより大きく、好ましくは400Vより大きくなるように、粒子構成材料を選択、作製することが肝要である。
 なお、上記表面電位の測定は、例えば図3に示した装置(QEA社製CRT2000)により行うことができる。この装置の場合は、前述したフィルムを表面に配置したロールのシャフト両端部をチャック21にて保持し、小型のスコロトロン放電器22と表面電位計23とを所定間隔離して併設した計測ユニットを上記フィルムの表面と1mmの間隔を持って対向配置し、上記フィルムを静止した状態のまま、上記計測ユニットをフィルムの一端から他端まで一定速度で移動させることにより、表面電荷を与えつつその表面電位を測定する方法が好適に採用される。なお、測定環境は温度25±3℃、湿度55±5RH%とする。
 粒子は、帯電性能等が満たされれば、いずれの材料から構成されても良い。例えば、樹脂、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等から、あるいは、着色剤単独等で形成することができる。
 樹脂の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、アクリルフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、2種以上混合することもできる。特に、基板との付着力を制御する観点から、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルフッ素樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂が好適である。
 荷電制御剤としては、特に制限はないが、負荷電制御剤としては例えば、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ染料、含金属(金属イオンや金属原子を含む)の油溶性染料、4級アンモニウム塩系化合物、カリックスアレン化合物、含ホウ素化合物(ベンジル酸ホウ素錯体)、ニトロイミダゾール誘導体等が挙げられる。正荷電制御剤としては例えば、ニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩系化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等が挙げられる。その他、超微粒子シリカ、超微粒子酸化チタン、超微粒子アルミナ等の金属酸化物、ピリジン等の含窒素環状化合物及びその誘導体や塩、各種有機顔料、フッ素、塩素、窒素等を含んだ樹脂等も荷電制御剤として用いることもできる。
 着色剤としては、以下に例示するような、有機または無機の各種、各色の顔料、染料が使用可能である。
 黒色顔料としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭等がある。黄色顔料としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ等がある。橙色顔料としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダスレンブリリアントオレンジGK等がある。赤色顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B等がある。
 紫色顔料としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。青色顔料としては、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBC等がある。緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。白色顔料としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
 体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等がある。また、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等がある。これらの着色剤は、単独或いは複数組み合わせて用いることができる。特に黒色着色剤としてカーボンブラックが、白色着色剤として酸化チタンが好ましい。
 粒子の製造方法については特に限定されないが、例えば、電子写真のトナーを製造する場合に準じた粉砕法および重合法が使用出来る。また、無機または有機顔料の粉体の表面に樹脂や荷電制御剤等をコートする方法も用いられる。
 透明基板と対向基板の間隔は、粒子が飛翔移動でき、コントラストを維持できれば良いが、通常10〜5000μm、好ましくは30〜500μmに調整される。粒子充填量は、基板間の空間体積に対して、3〜80%、好ましくは10〜70%を占める体積になるように充填するのが良い。
 次に、本発明の第2発明に係る画像表示装置で用いる粉流体について述べる。粉流体とは、先に述べたように、気体の力も液体の力も借りずに、自ら流動性を示す、流体と粒子の特性を兼ね備えた両者の中間状態の物質である。この粉流体は、特にエアロゾル状態とすることができ、本発明の画像表示装置では、気体中に固体状の物質が分散質として比較的安定に浮遊する状態で用いられる。
 エアロゾル状態の範囲は、粉流体の最大浮遊時の見かけ体積が未浮遊時の2倍以上であることが好ましく、さらに好ましくは2.5倍以上、特に好ましくは3倍以上である。上限は特に限定されないが、12倍以下であることが好ましい。
 粉流体の最大浮遊時の見かけ体積が未浮遊時の2倍より小さいと表示上の制御が難しくなり、また、12倍より大きいと粉流体を装置内に封入する際に舞い過ぎてしまうなどの取扱い上の不便さが生じる。なお、最大浮遊時の見かけ体積は次のようにして測定される。すなわち、粉流体が透過して見える密閉容器に粉流体を入れ、容器自体を振動あるいは落下させて、最大浮遊状態を作り、そのときの見かけ体積を容器外側から測定する。具体的には、直径(内径)6cm、高さ10cmのポリプロピレン製で蓋付きの容器(商品名「アイボーイ」アズワン(株)製)に、未浮遊時の粉流体として1/5の体積相当の粉流体を入れ、振とう機に容器をセットし、6cmの距離を3往復/secで3時間振とうさせる。振とう停止直後の見かけ体積を最大浮遊時の見かけ体積とする。
 また、本発明の画像表示装置は、粉流体の見かけ体積の時間変化が次式を満たすものが好ましい。
 V10/V>0.8
ここで、Vは最大浮遊時から5分後の見かけ体積(cm)、V10は最大浮遊時から10分後の見かけ体積(cm)を示す。なお、本発明の画像表示装置は、粉流体の見かけ体積の時間変化V10/Vが0.85よりも大きいものが好ましく、0.9よりも大きいものが特に好ましい。V10/Vが0.8以下の場合は、通常のいわゆる粒子を用いた場合と同様となり、本発明のような高速応答、耐久性の効果が確保できなくなる。
 また、粉流体を構成する粒子物質の平均粒子径(d(0.5))は、好ましくは0.1〜20μm、さらに好ましくは0.5〜15μm、特に好ましくは0.9〜8μmである。0.1μmより小さいと表示上の制御が難しくなり、20μmより大きいと、表示はできるものの隠蔽率が下がり装置の薄型化が困難となる。なお、粉流体を構成する粒子物質の平均粒子径(d(0.5))は、次の粒子径分布Spanにおけるd(0.5)と同様である。
 粉流体を構成する粒子物質は、下記式に示される粒子径分布Spanが5未満であることが好ましく、さらに好ましくは3未満である。
 粒子径分布Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
ここで、d(0.5)は粉流体を構成する粒子物質の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表わした数値、d(0.1)はこれ以下の粉流体を構成する粒子物質の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粉流体を構成する粒子物質が90%である粒子径をμmで表わした数値である。粉流体を構成する粒子物質の粒子径分布Spanを5未満とすることにより、サイズが揃い、均一な粉流体移動が可能になる。
 なお、以上の粒子径分布および粒子径は、レーザー回折/散乱法などから求めることができる。測定対象となる粉流体にレーザー光を照射すると空間的に回折/散乱光の光強度分布パターンが生じ、この光強度パターンは粒子径と対応関係があることから、粒子径および粒子径分布が測定できる。この粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られる。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粉流体を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、測定を行うことができる。
 粉流体の作製は、必要な樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を混練り粉砕しても、モノマーから重合しても、既存の粒子を樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤でコーティングしても良い。以下、粉流体を構成する樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
 樹脂の例としては、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン変性アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ナイロン樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂などが挙げられ、2種以上混合することもでき、特に、基板との付着力を制御する上から、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂が好適である。
 荷電制御剤の例としては、正電荷付与の場合には、4級アンモニウム塩系化合物、ニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、イミダゾール誘導体などが挙げられ、負電荷付与の場合には、含金属アゾ染料、サリチル酸金属錯体、ニトロイミダゾール誘導体などが挙げられる。
 着色剤の例としては、塩基性、酸性などの染料が挙げられ、ニグロシン、メチレンブルー、キノリンイエロー、ローズベンガルなどが例示される。
 無機系添加剤の例としては、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナホワイト、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、チタンイエロー、紺青、群青、コバルトブルー、コバルトグリーン、コバルトバイオレット、酸化鉄、カーボンブラック、銅粉、アルミニウム粉などが挙げられる。
 しかしながら、このような材料を工夫無く混練り、コーティングなどを施しても、エアロゾル状態を示す粉流体を作製することはできない。エアロゾル状態を示す粉流体の決まった製法は定かではないが、例示すると次のようになる。
 まず、粉流体を構成する粒子物質の表面に、平均粒子径が20〜100nm、好ましくは20〜80nmの無機微粒子を固着させることが適当である。さらに、その無機微粒子がシリコーンオイルで処理されていることが適当である。ここで、無機微粒子としては、二酸化珪素(シリカ)、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化セリウム、酸化鉄、酸化銅等が挙げられる。この無機微粒子を固着させる方法が重要であり、例えば、ハイブリダイザー(奈良機械製作所(株)製)やメカノフュージョン(ホソカワミクロン(株)製)などを用いて、ある限定された条件下(例えば処理時間)で、エアロゾル状態を示す粉流体を作製することができる。
 ここで繰り返し耐久性をさらに向上させるためには、粉流体を構成する樹脂の安定性、特に、吸水率および溶剤不溶率を管理することが効果的である。基板間に封入する粉流体を構成する樹脂の吸水率は、3重量%以下、特に2重量%以下とすることが好ましい。なお、吸水率の測定は、ASTM−D570に準じて行い、測定条件は23℃で24時間とする。粉流体を構成する樹脂の溶剤不溶率に関しては、下記関係式で表わされる粉流体の溶剤不溶率を50%以上、特に70%以上とすることが好ましい。
 溶剤不溶率(%)=(B/A)×100
ただし、Aは樹脂の溶剤浸漬前重量、Bは良溶媒中に樹脂を25℃で24時間浸漬した後の重量を示す。
 この溶剤不溶率が50%未満の場合には、長期保存時に粉流体を構成する粒子物質表面にブリードが発生し、粉流体との付着力に影響を及ぼし粉流体の移動の妨げとなり、画像表示耐久性に支障をきたす場合がある。なお、溶剤不溶率を測定する際の溶剤(良溶媒)としては、フッ素樹脂ではメチルエチルケトン等、ポリアミド樹脂ではメタノール等、アクリルウレタン樹脂では、メチルエチルケトン、トルエン等、メラミン樹脂ではアセトン、イソプロパノール等、シリコーン樹脂ではトルエン等が好ましい。
 また、粉流体の充填量については、粉流体の占有体積が、対向する基板間の空隙部分の3〜80%、好ましくは5〜70%、さらに好ましくは10〜60%になるように調整することが好ましい。粉流体がエアロゾル状態を示すために、表示装置内への封入は通常の方法では困難であり、静電塗装機を用いて、強制的に基板に粉流体を付着させることが、取り扱いの上で、好適である。この場合は、片方の基板にのみ、あるいは、両方の基板に付着させて合わせるの、何れの方法でも良い。
 さらに、本発明においては基板間の粉流体を取り巻く空隙部分の気体の管理が重要であり、表示安定性向上に寄与する。具体的には、空隙部分の気体の湿度について、25℃における相対湿度を60%RH以下、好ましくは50%RH以下、さらに好ましくは35%RH以下とすることが重要である。以上の空隙部分とは、図1(a)、(b)において、透明基板1、対向基板2に挟まれる部分から、粉流体5、6の専有部分、隔壁7の占有部分、装置シール部分を除いた、いわゆる粉流体が接する気体部分を指すものとする。
 空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように装置に封入することが必要であり、例えば、粉流体の充填、基板の組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
 本発明の第1発明及び第2発明に係る画像表示装置に用いる表示板においては、上記の表示素子を複数使用してマトリックス状に配置して表示を行う。白黒の場合は、1つの表示素子が1つの画素となる。白黒以外の任意の色表示をする場合は、粒子の色の組み合わせを適宜行えばよい。フルカラーの場合は、3種の表示素子、すなわち、各々R(赤色)、G(緑色)およびB(青色)の色の粒子を持ちかつ各々黒色の粒子を持つ表示素子を1組とし、それらを複数組配置して表示板とするのが好ましい。
 次に、本発明の第1発明及び第2発明に係る画像表示装置に用いる画像表示板について説明する。本実施形態の画像表示板には、図4(a)または図5(a)に示すようなコントラスト比を向上させるための機構が設けられている。図4(a)は白黒表示用の画像表示板として構成する場合を示し、図5(a)はフルカラー表示用の画像表示板として構成する場合を示している。
 図4(a)に示す画像表示板11には、9個の画像表示素子12がマトリックス状に配置されており、各画像表示素子12は画素と1対1で対応しているため、以下においては、画素12と呼ぶことにする。各画素12の境界部は、図2(a)の隔壁7の上部に対応しており、この境界部を覆うように、格子状の有色パターン13が設けられている。上記有色パターン13は、画素の周囲を覆う格子状パターンに形成されているため、1画素毎にコントラスト比を向上させる効果が得られるようになっている。上記有色パターン13としては、OD値2以上の有色パターンを用いることができ、本実施形態では、有色パターン13として黒色パターン(ブラックマトリックス)を用いるものとする。
 上記有色パターン13を設ける部位は、コントラスト比を向上させることができる部位であればどのような部位でもよく、図2(a)に示す画像表示板の表示面側に位置する透明基板1の外周面(表面)および内周面、対向基板2の内周面の中の少なくとも1つの面に設ければよい。本実施形態では、透明基板1の内周面に接着等によって有色パターン13を設けている。このようにした理由は、有色パターン10を設置する作業が容易な面は透明基板1の外周面および内周面であるが、透明基板1の外周面に有色パターン13を設けた場合には視野角によってコントラスト比を向上させる効果が変化するため、透明基板1の内周面に設ける場合が、容易かつ確実にコントラスト比を向上させる効果を得られるからである。
 次に、図4(a)の画像表示板のコントラスト比について、図6(a)に示す従来例の画像表示板の場合と比較しながら説明する。図4(a)の画像表示板を用いて最大輝度表示(すなわち白色表示)を行う際の表示板全体の輝度は、(画像表示板11の全面積;S1)−(各画素12の境界部の面積S2)が最大輝度(白色)になった場合の輝度となり、図6(a)の従来例の画像表示板を用いて最大輝度表示を行う際の表示板全体の輝度は、各画素31の境界部が外光の反射により高輝度になっていると仮定すると、(画像表示板32の全面積;S1)が最大輝度(白色)になった場合の輝度となる。一方、図4(a)の画像表示板を用いて図4(b)に斜線で示すような最小輝度表示(すなわち黒色表示)を行う際の表示板全体の輝度は、理論上、(画像表示板11の全面積;S1)が最小輝度(黒色)になった場合の輝度(すなわち0)となり、図6(a)の従来例の画像表示板を用いて図6(b)に斜線で示すような最小輝度表示(すなわち黒色表示)を行う際の表示板全体の輝度は、各画素31の境界部が外光の反射により高輝度になっていると仮定すると、(各画素31の境界部33の面積S2)が最大輝度(白色)になった場合の輝度となる。したがって、図4(a)の画像表示板のコントラスト比は(S1−S2):0となり、図6(a)の従来例の画像表示板のコントラスト比(S1):(S2)に比べて格段に高くなる。本願発明者の試算によれば、画素12の寸法=300×300μm、境界部の幅=有色パターン13の幅=50μmの場合の図4(a)の画像表示板のコントラスト比は9:1となり、同様の場合の図6(a)の従来例の画像表示板のコントラスト比8:1に比べて12.5%向上する。
 一方、図5(a)に示す画像表示板14には、例えば6個の画像表示素子(画素)15がマトリックス状に配置されており、図示横方向に配列される各画素は、左から右に向かう順にR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の画素と対応して1個のフルカラー表示用画素を構成しているため、以下においては、画素15R、15G、15Bと呼ぶことにする。各画素の境界部は、図2(a)の隔壁7の上部に対応しており、この境界部を覆うように、格子状の有色パターン16が設けられている。上記有色パターン16は、画素の周囲を覆う格子状パターンに形成されているため、1画素毎にコントラスト比を向上させる効果が得られるようになっている。上記有色パターン16としては、OD値2以上の有色パターンを用いることができ、本実施形態では、有色パターン16として黒色パターン(ブラックマトリックス)を用いるものとする。なお、上記有色パターン16を設ける部位は、白黒表示の場合と同様であり、本実施形態では、透明基板1の内周面に接着等によって有色パターン16を設けている。
 次に、図5(a)の画像表示板のコントラスト比について、図6(a)に示す従来例の画像表示板の場合と比較しながら説明する。図5(a)の画像表示板を用いて最大輝度表示(すなわち白色表示)を行う際の表示板全体の輝度は、(画像表示板14の全面積;S3)−(各画素15の境界部の面積S4)がそれぞれの表示色(R、G、B)になった場合の輝度となり、図6(a)の従来例の画像表示板を用いて最大輝度表示を行う際の表示板全体の輝度は、各画素の境界部が外光の反射により高輝度になっていると仮定すると、(画像表示板の全面積;S1)が最大輝度(白色)になった場合の輝度となる。一方、図5(a)の画像表示板を用いて図5(b)に斜線で示すような最小輝度表示(すなわち黒色表示)を行う際の表示板全体の輝度は、理論上、(画像表示板14の全面積;S1)が最小輝度(黒色)になった場合の輝度(すなわち0)となり、図6(a)の従来例の画像表示板を用いて図6(b)に斜線で示すような最小輝度表示(すなわち黒色表示)を行う際の表示板全体の輝度は、各画素の境界部が外光の反射により高輝度になっていると仮定すると、(各画素の境界部の面積S2)が最大輝度(白色)になった場合の輝度となる。したがって、図5(a)の画像表示板のコントラスト比は(S1−S2):0となり、図6(a)の従来例の画像表示板のコントラスト比(S1):(S2)に比べて格段に高くなる。本願発明者の試算によれば、画素15R,15G,15Bの寸法=300×80μm、境界部の有色パターン16の幅=30μm、図示6個の画素の周囲の有色パターン16の幅=50μmの場合の図5(a)の画像表示板のコントラスト比は6:1となり、同様の場合の図6(a)の従来例の画像表示板のコントラスト比5:1に比べて12%向上する。
 なお、上記第1実施形態では、透明基板1側に表示電極(透明電極)3を設けるとともに対向基板2側に対向電極4を設けるタイプの画像表示板にコントラスト比を向上させるための機構(有色パターン)を設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、対向する透明基板1および対向基板2の一方である対向基板2側に表示電極(透明電極)3および対向電極4を設けるタイプの画像表示板に上記と同様にしてコントラスト比を向上させるための機構(有色パターン)を設けるようにしてもよい。
 本発明の第1発明及び第2発明に係るコントラスト比の良好な画像表示板および画像表示装置は、ノートパソコン、PDA、携帯電話等のモバイル機器の画像表示部、電子ブック、電子新聞等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板等の掲示板、電卓、家電製品、自動車用品等の画像表示部、電子広告、電子POP等に用いられる。
(a)〜(c)はそれぞれ、本発明の画像表示装置に用いる画像表示板の表示素子の一例およびその表示駆動原理を説明するための図である。 (a),(b)はそれぞれ、本発明の画像表示装置の画像表示板を例示する模式図である。 本発明の画像表示装置に用いる粒子の表面電位の測定要領を示す図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係る画像表示装置に用いる白黒表示用の画像表示板に設けた有色パターンを示す図であり、(b)は(a)の画像表示板の最小輝度表示時の動作を説明するための図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係る画像表示装置に用いるフルカラー表示用の画像表示板に設けた有色パターンを示す図であり、(b)は(a)の画像表示板の最小輝度表示時の動作を説明するための図である。 (a)、(b)はそれぞれ、従来例の画像表示装置に用いる白黒表示用の画像表示板の最大輝度表示時および最小輝度表示時の動作を説明するための図である。
符号の説明
 1 透明基板
 2 対向基板
 3(3−1〜3−3) 表示電極
 4(4−1〜4−3) 対向電極
 5 負帯電性粒子(あるいは負帯電性粉流体)
 6 正帯電性粒子(あるいは正帯電性粉流体)
 7 隔壁
 8 高電圧発生回路
 9 低電圧発生回路
 10 マトリックスドライブ回路
 11、14 画像表示板
 12、15(15R、15G、15B) 画像表示素子(画素)
 13、16 有色パターン
 21 チャック
 22 スコロトロン放電器
 23 表面電位計

Claims (12)

  1. 少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板の間に色および帯電特性の異なる2種類以上の粒子群を封入し、前記基板の一方または双方に設けた電極からなる電極対から前記粒子群に電界を与えて、前記粒子を移動させて画像を表示する画像表示板を具備した画像表示装置であって、
     前記画像表示板の表示面側に位置する一方の基板の外周面および内周面ならびに該内周面と対向する他方の基板の内周面の中の少なくとも1つの面に、各画素間の境界部を覆うOD値2以上の有色パターンを設けて成ることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記画像表示板の表示面側に位置する一方の基板の内周面に、各画素間の境界部を覆うOD値2以上の有色パターンを設けて成ることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記有色パターンは、各画素の周囲を覆う格子状パターンであることを特徴とする請求項1または2記載の画像表示装置。
  4. 前記粒子の平均粒子径d(0.5)が0.1〜50μmであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の画像表示装置。
  5. キャリヤを用いてブローオフ法により測定した前記粒子の表面電荷密度が、絶対値で5〜150μC/mであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の画像表示装置。
  6. 前記粒子が、その表面と1mmの間隔をもって配置されたコロナ放電器に、8KVの電圧を印加してコロナ放電を発生させて表面を帯電させた場合に、0.3秒後における表面電位の最大値が300Vより大きい粒子であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の画像表示装置。
  7. 少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板の間に、気体中に固体状物質が分散質として安定に浮遊するエアロゾル状態で高流動性を示す粉流体を封入し、前記基板の一方または双方に設けた電極からなる電極対から前記粉流対に電界を与えて、前記粉流体を移動させて画像を表示する画像表示板を具備した画像表示装置であって、
     前記画像表示板の表示面側に位置する一方の基板の外周面および内周面ならびに該内周面と対向する他方の基板の内周面の中の少なくとも1つの面に、各画素間の境界部を覆うOD値2以上の有色パターンを設けて成ることを特徴とする画像表示装置。
  8. 前記画像表示板の表示面側に位置する一方の基板の内周面に、各画素間の境界部を覆うOD値2以上の有色パターンを設けて成ることを特徴とする請求項7記載の画像表示装置。
  9. 前記有色パターンは、各画素の周囲を覆う格子状パターンであることを特徴とする請求項7または8記載の画像表示装置。
  10. 前記粉流体の最大浮遊時の見かけ体積が未浮遊時の2倍以上であることを特徴とする請求項7〜9の何れか1項記載の画像表示装置。
  11. 前記粉流体の見かけ体積の時間変化が次式を満たすものであることを特徴とする請求項7〜10の何れか1項記載の画像表示装置。
     V10/V>0.8
     なお、Vは最大浮遊時から5分後の粉流体の見かけ体積(cm)、V10は最大浮遊時から10分後の粉流体の見かけ体積(cm)を示す。
  12. 前記粉流体を構成する粒子物質の平均粒子径d(0.5)が0.1〜20μmであることを特徴とする請求項7〜11の何れか1項に記載の画像表示装置。
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